JP2008155896A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調ケースの側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材を用いた電気ヒータを形成することで空調ケースの車両への搭載性の向上が図れる車両用空調装置を実現する。
【解決手段】ヒータコア13は、空調ケース11の一側面側に配管接続部19が外方に突き出すように配置され、複数の通電発熱部33と、この通電発熱部33を作動させるための電装部37と、外部に接続される端子部38、39を有し電装部37を内部に収容するハウジング部材35とを備え、PTCヒータ30は、端子部38、39と複数の通電発熱部33の一端部と間に電装部37を介して電気的に接続するとともに、ハウジング部材35が複数の通電発熱部33の一端部と一体的に構成され、かつハウジング部材35が配管接続部19の対向する側の空調ケース11の外方に配置されるように構成した。これにより、車両への搭載性の向上が図れる。
【選択図】図3

Description

本発明は、暖房熱源として温水などを熱源とする加熱用熱交換器に、補助熱源として電気発熱体を備えて併用する車両用空調装置に関するものであり、車両のインストルメントパネル内に搭載される空調ケースなどに用いて好適である。
従来、この種の車両用空調装置として、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。すなわち、空気を冷却する冷却用熱交換器である蒸発器と、空気を加熱する加熱用熱交換器であるヒータコアとが空気通路を形成する空調ケース内に直列に配置されている。そして、ヒータコアの空気流れ下流側に電気ヒータを配置してヒータコアで加熱された空気をさらに加熱して車室内に吹き出すように構成している。
また、電気ヒータは、熱を発生する通電発熱部と、この通電発熱部から発生した熱を空気に伝えるフィンと、通電発熱部に電力を供給する電装部と、この電装部を収容するハウジング部材などから一体的に構成されている。つまり、加熱するときに電力が供給される通電発熱部をPTC素子で形成されたPTCヒータが電気ヒータとしてヒータコアの空気流れ下流側に配置されている。
特開2006−213232号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなPTCヒータによれば、電装部には、通電発熱部に電力を供給する他に、複数の通電発熱部を選択的に駆動する駆動回路、通電発熱部の過熱防止または大電流を規制する保護回路、および外部への制御装置と相互通信するための制御回路が必要となる場合がある。
換言すると、電装部に駆動回路、保護回路、制御回路などを設けると、この電装部を収容するハウジング部材の体格が大きくなる。これにより、空調ケースの一側面におけるハウジング部材の配置スペースが大きくなる問題がある。
具体的には、通電発熱部をヒータコアの空気流れ下流側に配置し、ハウジング部材を空調ケースの一側面側外方に突き出すように電気ヒータを配置すると、インストルメントパネル内での空調ケースの側方における他の部品との搭載性が低下する問題がある。
また、空調ケースにおいて、ヒータコアの空気流れ下流側は車両後方側に形成されることで、空調ケースの一側面側の車両後方端への延べ長さが大きく取れない。つまり、ハウジング部材を複数の通電発熱部に対してL型状に形成し、かつ空調ケースの一側面に沿って車両後方側に延設するように形成すると、延設する延べ長さを大きくするには制限がある。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、空調ケースの側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材を用いた電気ヒータを形成することで空調ケースの車両への搭載性の向上が図れる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成する空調ケース(11)と、この空調ケース(11)内に配置されて通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(13)と、この加熱用熱交換器(13)の空気流れの下流側に配置されて通過する空気を加熱する通電発熱部(33)を有する電気ヒータ(30)とを備える車両用空調装置において、
加熱用熱交換器(13)は、空調ケース(11)の一側面側に配管接続部(19)が外方に突き出すように配置されており、通電発熱部(33)を作動させるための電装部(37)と、少なくとも電源系の端子部(38、39)を有し電装部(37)を内部に収容するハウジング部材(35)とを備え、
電気ヒータ(30)は、端子部(38、39)と通電発熱部(33)の一端部と間に電装部(37)を介して電気的に接続するとともに、ハウジング部材(35)が通電発熱部(33)の一端部と一体的に構成され、かつハウジング部材(35)が配管接続部(19)の対向する側の空調ケース(11)の外方に配置されるように構成したことを特徴としている。
この発明によれば、加熱用熱交換器(13)と通電発熱部(33)とは、空調ケース(11)に、風の流れ方向に沿って、概して平行に配置される。ところで、空調ケース(11)の一側面側には、加熱用熱交換器(13)の配管接続部(19)が配置されるが、配管接続部(19)の対向する側の空調ケース(11)の一側面側は空きスペースが形成されている。
そこで、本発明では、配管接続部(19)の対向する側の空調ケース(11)の一側面側において、通電発熱部(33)が配置される空調ケース(11)の一側面側と、その一側面から加熱用熱交換器(13)が配置される空調ケース(11)の一側面に沿って延設するようにハウジング部材(35)を形成することで、空調ケース(11)の側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材(35)を用いた電気ヒータ(30)を形成することができる。これにより、空調ケース(11)の車両への搭載性の向上が図れる。
請求項2に記載の発明では、空調ケース(11)には、その両側面に加熱用熱交換器(13)を収容できるように外方に突き出す凸部(11a)が形成され、ハウジング部材(35)には、空調ケース(11)の一側面に形成された凸部(11a)に干渉しない凹部(35a)が形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、空調ケース(11)は、通風抵抗の少ない所定の空気通路を確保するために、加熱用熱交換器(13)の端部を空調ケース(11)の両側面外方へ突き出すように凸部(11a)が形成されている。
そこで、空調ケース(11)の凸部(11a)に干渉しない凹部(35a)をハウジング部材(35)に形成することで、空調ケース(11)の側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材(35)を用いた電気ヒータ(30)を形成することができる。
請求項3に記載の発明では、ハウジング部材(35)は、外郭形状が略L字状に形成され、かつその短辺側が空調ケース(11)内の空気流れの上流方向に沿って配置されていることを特徴としている。
この発明によれば、ハウジング部材(35)を略L字状に形成することで配管接続部(19)の対向する側の空調ケース(11)の一側面側の空きスペースを活用することができる。また、加熱用熱交換器(13)の空気流れの下流側は、空調ケース(11)において車両後方側となるため短辺側の延べ長さを大きくとるには制限があるが、空調ケース(11)内の空気流れの上流方向へは延べ長さを大きく取れるスペースがある。
請求項4に記載の発明では、電装部(37)は、通電発熱部(33)に係わる駆動回路、保護回路、および制御回路の少なくとも一方をハウジング部材(35)内に構成したことを特徴としている。
この発明によれば、上記回路を電装部(37)に設けることでハウジング部材(35)の体格が大きくなるが、上述したように空調ケース(11)の側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材(35)を用いた電気ヒータ(30)を形成することができる。これにより、空調ケース(11)全体を小型にすることができる。従って、上記回路を有する電気ヒータ(30)を用いる空調装置に好適である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態における車両用空調装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図1は本実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の全体構成を示す縦断面図である。図2(a)はPTCヒータ30の概略構成を示す正面図であり、図2(b)は図2(a)に示す平面図である。図3は空調ケース11へのPTCヒータ30の配置形態を示す部分断面図である。
本実施形態による車両用空調装置の通風系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。送風機ユニット(図示せず)は車室内の計器盤(インストルメントパネル)下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
送風機ユニット(図示せず)は周知のごとく内気(車室内空気)と外気(車室外空気)を切り替え導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風する送風機とから構成されている。空調ユニット10は、1つの共通の空調ケース11内に冷却用熱交換器である蒸発器12と加熱用熱交換器であるヒータコア13とを両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
空調ケース11は、空気通路を形成するためにポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂材料による成形品から形成される。空調ケース11は具体的には複数の分割ケースからなり、この複数の分割ケースは、上記熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を構成する。
空調ユニット10は、車室内の計器盤(インストルメントパネル)下方部の略中央部に、車両の前後、左右および上下方向に対して、図1に示す形態で配置され、そして、空調ケース11の車両前方の側面側に空気入口部14が形成されている。この空気入口部14には、前述の送風機ユニットから送風される送風空気が流入する。
空調ケース11内において、空気入口14直後の車両後方の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通路を横断するように車両の左右方向に配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を送風空気から吸熱して送風空気を冷却するものである。
そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方の下方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置されている。ヒータコア13は空調ケース11内において、車両後方側に傾斜して配置されている。このヒータコア13は、周知のように、その内部に高温の温水(エンジン冷却水)と空調ケース11内を通る空気とを熱交換を行うものである。
そして、ヒータコア13の空気流れ下流側に、電気ヒータであるPTCヒータ30がヒータコア13と略平行に配置されている。なお、PTCヒータ30の構成およびそのPTCヒータ30とヒータコア13との配置形態については後述する。
次に、空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路15と、このヒータコア13を通過して温風が流れる温風通路17とが形成されている。
そして、冷風バイパス通路15、温風通路17のそれぞれには、ヒータコア13およびPTCヒータ30で加熱される温風と、冷風バイパス通路15を通ってヒータコア13をバイパスする冷風との混合割合を調整する平板状のエアミックスドア16が配置されている。
エアミックスドア16は、ヒータコア13の上方近傍に隣接して水平方向に配置された回動軸16aと一体結合されており、回動軸16aとともに車両上下方向に回転可能になっている。エアミックスドア16は上記混合割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段をなす。また、回動軸16aは、空調ケース11に回動自在に支持され、かつ回動軸16aの一端部は空調ケース11の外部に突き出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調装置の温度制御機構(サーボモータなどのアクチュエータ等)により回動駆動されるようになっている。
そして、空調ケース11内において、PTCヒータ15の空気下流側(車両後方側の部位)には、PTCヒータ15との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面18が空調ケース11に一体成形されている。この壁面18によりPTCヒータ15の直後から温風通路17を流通して上方に温風が導かれる。
そして、空調ケース11内において、エアミックスドア16の空気流れ下流側には、冷風バイパス通路15からの冷風と温風通路17からの温風とを合流させて冷風と温風の混合を行う空気混合部20が形成されている。
空気混合部20の空気流れ下流端の空調ケース11の上方部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部21が車両前方向の上方側に開口して形成されている。このデフロスタ開口部21は空気混合部20から温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出す。
デフロスタ開口部21の空気流れ上流側には、平板状のデフロスタドア22が設置されている。デフロスタドア22は、デフロスタ開口部21に流入する空調空気の流路を開閉するドア手段である。デフロスタドア22は、空調ケース11の上面部近傍でデフロスタ開口部21の上端部に隣接して水平方向に配置された回転軸22aにより回動自在に支持されている。
デフロスタ開口部21の車両後方側の部位には、フェイス開口部23が上方側に開口して形成されている。フェイス開口部23は空気混合部20から温度制御された空調空気が流入するものであって、図示しないフェイスダクト、サイドフェイスダクトを介してフェイス吹出口、サイドフェイス吹出口に接続され、このフェイス吹出口、サイドフェイス吹出口から乗員の上半身に向けて空調空気を吹き出す。
フェイス開口部23の空気流れ上流側には、平板状のフェイスドア24が設置されている。フェイスドア24は、フェイス開口部23に流入する空調空気の流路を開閉するドア手段である。フェイスドア24は、空調ケース11のデフロスタ開口部21近傍でフェイス開口部23の上端部に隣接して水平方向に配置された回転軸24aにより回動自在に支持されている。
そして、空調ケース11内において、温風通路17上方の車両後方側の部位には、フット通風路27が形成されている。このフット通風路27には、空気混合部20から温度制御された空調空気が流入するものであって、フット通風路27の空気下流端にフット開口部28が形成されている。
そして、フット開口部28は、図示しない前席用フットダクト、後席用フットダクを介して前席用フット吹出口、後席用フット吹出口に接続され、この前席用フット吹出口、後席用フット吹出口から乗員の足元に向けて空調空気が吹き出される。
フット通風路27の空気流れ上流側には、バタフライ状のフットドア26が設置されている。フットドア26は、フット通風路27に流入する空調空気の流路を開閉するドア手段である。フットドア26は、フェイス開口部23の車両後方端から下方の部位において、水平方向に配置された回転軸26aにより回動自在に支持されている。
ここで、上述したデフロスタドア22、フェイスドア24、およびフットドア26は、吹出モード切替用のドア手段であって、回転軸22a、24a、26aの一端部は空調ケース11の外部に突き出され、図示しないリンク機構に連結されて、吹出モード切替機構(サーボモータなどのアクチュエータ)により連動操作される。
次に、ヒータコア13の空気流れ下流側に配置するPTCヒータ30の構成について説明する。PTCヒータ30は、図2(a)および図2(b)に示すように、一対の保持部材31、32、複数(本例では3個)の通電発熱部33、複数のフィン34、ハウジング部材35、電装部37から構成されている。
保持部材31、32は複数の通電発熱部33の両端を支持する部材である。通電発熱部33は、チューブ状の金属管で形成して、内部に抵抗温度特性を有するPTC素子が配設された発熱体であって、PTC素子に電力を通電することで熱を発生する。本実施形態では車両の上下方向に所定の間隔を設けて複数個(本例では3個)配列している。
複数のフィン34は伝熱特性の良好なアルミニウムなどの薄板状のプレートフィンで形成し、通電発熱部33の外形に嵌め合わせて水平方向に複数積層させている。また、通電発熱部33の外形近傍に配設されるフィンは、フィンと通電発熱部33との接触面積を増加するためにL状に折り曲げて通電発熱部33の外形に接合するように形成している。
なお、一対の保持部材31、32の間に形成される通電発熱部33およびフィン34はコア部であって、このコア部にヒータコア13を通過した空気が通過することで空気が更に加熱される。
ハウジング部材35は、耐熱性を有する樹脂材料(例えば、66ナイロン、ポリブタジェンテレフタレートなど)で形成された樹脂ハウジングであり、電源系および信号系の端子部38、39が設けられるとともに、内部に配設する電装部37を収容するために左の保持部材31の一端面に嵌合するように一体的に構成される。
ここで、電源系の端子部38は、車両に搭載されたバッテリからの電源を供給するためのコネクタであって、図示しない電源配線のコネクタに接続される。また、信号系の端子部39は、空調装置を制御する制御装置(図示せず)との相互通信を行うためのコネクタであって、図示しない信号配線のコネクタに接続される。
また、電装部37は、電源系および信号系の端子部38、39と複数の通電発熱部33の一端部との間を電気的に接続する電気回路であって、少なくとも複数の通電発熱部33を選択的に作動させるための電力供給回路が設けられている。
さらに、PTCヒータ30を一体的に構成するために、電装部として、上記電力供給回路の他に、複数の通電発熱部33を選択的に駆動する駆動回路、通電発熱部33の過熱防止または大電流を規制する保護回路、もしくは外部への図示しない制御装置と相互通信するための制御回路などを付加しても良い。
少なくとも、駆動回路、保護回路および制御回路を電装部37に付加することでPTCヒータ30を一体的に構成することができる。ところが、電装部37に、これらの電気回路を設けることでハウジング部材35の体格が大きくなってしまう傾向となる。また、ハウジング部材35は、概して空調ケース11の外部に配設されることで空調ケース11の外方に突き出す高さが大きいと、車両への搭載性が低下する問題がある。
そこで、本実施形態では、ハウジング部材35をヒータコア13とPTCヒータ30とを併設する空調ケース11の一側面側の外方に突き出し高さを低くするようにハウジング部材35を形成している。具体的には、ハウジング部材35の外郭形状を、図2(b)および図3に示すように、通電発熱部33に対してL字状に形成し、その短辺側が、ヒータコア13が配置される空調ケース11の一側面に沿うように形成している。
ところで、ヒータコア13が配置される空調ケース11の側面外方には、図3に示すように、ヒータコア13に温水を導入出するための配管接続部19が設けられているため、PTCヒータ30のハウジング部材35は、配管接続部19の対向する側に配置するように構成している。
これにより、ハウジング部材35の空調ケース11の側面側外方への突き出し高さを低くすることができるとともに、奥行方向(空気流れ方向)の寸法を大きく取れることで全体の体格を大きくすることができる。従って、ハウジング部材35内に駆動回路、保護回路および制御回路を有する電装部37を収容することができる。
さらに、ヒータコア13のタンク部13a13bを収容するために、図3に示すように、空調ケース11の一側面に外方に突き出す凸部11aが形成されることがある。この場合には、この凸部11aに干渉しないようにハウジング部材35を形成すると良い。より具体的には、ハウジング部材35の外郭形状のうち、空調ケース11の一側面に沿う部位を凹状の凹部35aを形成すると良い。
以上の一実施形態による車両用空調装置によれば、PTCヒータ30は、電源系および信号系の端子部38、39と複数の通電発熱部33の一端部と間に電装部37を介して電気的に接続するとともに、ハウジング部材35が複数の通電発熱部33の一端部と一体的に構成され、かつハウジング部材35がヒータコア13の配管接続部19の対向する側の空調ケース11の外方に配置されるように構成している。
これによれば、ヒータコア13とPTCヒータ30とは、空調ケース11に、風の流れ方向に沿って、概して平行に配置される。つまり、空調ケース11の一側面側には、ヒータコア13の配管接続部19が配置されるが、この配管接続部19の対向する側の空調ケース11の一側面側は空きスペースが形成されている。
そこで、本実施形態では、配管接続部19の対向する側の空調ケース11の一側面側において、PTCヒータ30の通電発熱部33が配置される空調ケース11の一側面側と、その一側面からヒータコア13が配置される空調ケース11の一側面に沿って延設するようにハウジング部材35を形成することで、空調ケース11の側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材35を用いたPTCヒータ30を形成することができる。これにより、空調ケース11の車両への搭載性の向上が図れる。
また、空調ケース11には、通風抵抗の少ない所定の空気通路を確保するために、その両側面にヒータコア13のタンク部13a、13bを収容できるように外方に突き出す凸部11aが形成される場合もある。
そこで、本実施形態のように、空調ケース11の凸部11aに干渉しない凹部35aをハウジング部材35に形成することで、空調ケース11の側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材35を用いたPTCヒータ30を形成することができる。
また、ハウジング部材35は、外郭形状が略L字状に形成され、かつその短辺側が空調ケース11内の空気流れの上流方向に沿って配置されていることにより、ハウジング部材35を略L字状に形成することで配管接続部19の対向する側の空調ケース11の一側面側の空きスペースを活用することができる。
ところで、ヒータコア13の空気流れ下流側は、空調ケース11において車両後方側となるため短辺側の延べ長さを大きくとるには制限があるが、空調ケース11内の空気流れの上流方向へは延べ長さを大きく取れるスペースがある。
電装部37は、複数の通電発熱部33に係わる駆動回路、保護回路、および制御回路の少なくとも一方をハウジング部材35内に構成したことにより、上記回路を電装部37に設けることでハウジング部材35の体格が大きくなるが、上述したように空調ケース11の側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材35を用いたPTCヒータ30を形成することができる。これにより、空調ケース11全体を小型にすることができる。従って、上記回路を有するPTCヒータ30を用いる空調装置に好適である。
(他の実施形態)
以上の一実施形態では、ヒータコア13のタンク部13a、13bが空調ケース11に対して水平方向に向き合うように空調ケース11内に配置したが、これに限らず、ヒータコア13のタンク部13a、13bが空調ケース11に対して上下方向に向き合うように空調ケース11内に配置しても良い。
この場合には、空調ケース11の一側面側に配管接続部19が設けられるが、この配管接続部19の対向する側は空きスペースとなっている。この配管接続部19の対向する側には、ヒータコア13の端部と空調ケース11側面との隙間を気密するために空調ケース11の一側面側に凸部11aが形成されている。
従って、ハウジング部材35に凹部35aを形成するで、空調ケース11の側面側外方への突き出し高さの低いハウジング部材35を用いたPTCヒータ30を形成することができる。
また、以上の実施形態では、電装部37を複数の通電発熱部33に係わる駆動回路、保護回路、および制御回路で形成したが、少なくとも電源系に係わる電気回路を形成し、信号系に係わる電気回路を外部に設けても良い。
また、以上の実施形態では通電発熱部33を3個配列したが、一つの通電発熱部33を配列するように構成しても良い。また、3個以上の複数個の通電発熱部33を配列するように構成しても良い。さらに、通電発熱部33にPTC素子を用いてPTCヒータ30を構成したが、PTC素子を用いたPTCヒータ30に限らず、通電発熱部33に電熱線を用いた電気ヒータであっても良い。
本発明の一実施形態における車両用空調装置の空調ユニット10の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態における(a)はPTCヒータ30の概略構成を示す正面図、(b)は(a)に示す平面図である。 本発明の一実施形態における空調ケース11へのPTCヒータ30の配置形態を示す部分断面図である。
符号の説明
11…空調ケース
11a…凸部
13…ヒータコア(加熱用熱交換器)
19…配管接続部
30…PTCヒータ(電気ヒータ)
33…通電発熱部
35…ハウジング部材
35a…凹部
37…電装部
38…端子部、電源系の端子部
39…端子部、信号系の端子部

Claims (4)

  1. 空気通路を形成する空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に配置されて通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(13)と、
    前記加熱用熱交換器(13)の空気流れの下流側に配置されて通過する空気を加熱する通電発熱部(33)を有する電気ヒータ(30)とを備える車両用空調装置において、
    前記加熱用熱交換器(13)は、前記空調ケース(11)の一側面側に配管接続部(19)が外方に突き出すように配置されており、
    前記通電発熱部(33)を作動させるための電装部(37)と、
    少なくとも電源系の端子部(38、39)を有し前記電装部(37)を内部に収容するハウジング部材(35)とを備え、
    前記電気ヒータ(30)は、前記端子部(38、39)と前記通電発熱部(33)の一端部と間に前記電装部(37)を介して電気的に接続するとともに、前記ハウジング部材(35)が前記通電発熱部(33)の一端部と一体的に構成され、かつ前記ハウジング部材(35)が前記配管接続部(19)の対向する側の前記空調ケース(11)の外方に配置されるように構成したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記空調ケース(11)には、その両側面に前記加熱用熱交換器(13)を収容できるように外方に突き出す凸部(11a)が形成され、
    前記ハウジング部材(35)には、前記空調ケース(11)の一側面に形成された前記凸部(11a)に干渉しない凹部(35a)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ハウジング部材(35)は、外郭形状が略L字状に形成され、かつその短辺側が前記空調ケース(11)内の空気流れの上流方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記電装部(37)は、前記通電発熱部(33)に係わる駆動回路、保護回路、および制御回路の少なくとも一方を前記ハウジング部材(35)内に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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