JP5392213B2 - 電子制御装置およびその冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される車載機器を制御可能な電子制御装置およびその冷却装置に関する。
従来、車両に搭載される車載機器を制御可能な電子制御装置の冷却に関する技術として、下記特許文献1に示すナビゲーション装置用冷却装置が知られている。このナビゲーション装置用冷却装置では、複数枚の放熱フィンは、上下方向の一方の端部が冷却部ダクト内に位置し、他方の端部が冷却部ダクトから突き出して伝熱基板に固定されている。そして、伝熱基板は、伝熱シートを介してナビゲーションシステムECUの筐体の上面に配置されている。このため、ナビゲーションシステムECUにて発生した熱は、伝熱シート、伝熱基板、放熱フィンの順に伝達されることとなる。これにより、放熱フィンは先端部が冷却部ダクト内に配置されているので、エアコンが作動して車室内を冷却するための温度の低い調整風が冷却部ダクト内を流通すると、その調整風によって放熱フィンが冷却されて、ナビゲーションシステムECUが冷却される。
また、下記特許文献2に示す車両用空調装置には、外気導入口として通常外気導入口と昇温外気導入口が設けられており、昇温外気導入口が形成されたダクトには、収容部内にエアコンECUを含む複数のECUが設けられており、昇温外気導入口から導入される外気がECUの排熱によって昇温されるようにしている。エアコンECUは、各ECUの発熱量を積算して総発熱量を算出するともに、外気温センサによって検出する外気温に基づいて基準値を設定し、総発熱量が基準値以下のときに、昇温外気導入口から外気を導入するように選択する。これにより、ECUの排熱を利用した暖房運転を実施している。
特開2009−149211号公報 特開2009−279946号公報
ところで、近年、車両の高機能化の要求に対応するため、エンジンやトランスミッションなどの各車載機器に対してそれぞれ車載される電子制御ユニット(ECU)等が増加している。このように車載されるECU等が増加すると、上記特許文献1に示す冷却構造では、全てのECU等を効果的に冷却することが困難であるという問題がある。
また、上記特許文献2に示す空調装置では、ダクト内に複数のECUが配置されており、昇温外気導入口から導入される外気がECUの排熱によって昇温されることから、各ECUが冷却されることとなる。しかしながら、単にダクト内に複数のECUを配置しただけでは、この部分のダクト径が他のダクトに対して大径化してしまい各ECUに対して冷却に必要な空気量を十分に送風することができないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、各車載機器を制御する複数の制御回路を好適に冷却し得る電子制御装置およびその冷却装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の電子制御装置では、空調機器を有する車両に車載された複数の車載機器を制御可能な電子制御装置であって、前記複数の車載機器をそれぞれ制御するための複数の制御回路と、前記複数の制御回路が収容されて外面の一部に放熱部が設けられる筐体と、を備え、前記放熱部は、前記空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側であって前記車両の内気を循環するためのダクト内に露出するように配置され、前記複数の制御回路を構成する複数の発熱素子のうち少なくとも一部は、前記放熱部が設けられる外面に近接する前記筐体の内面である放熱面に接触して配置されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電子制御装置において、前記放熱面に配置される前記発熱素子と当該放熱面との間には、シート状の充填部材が充填されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の電子制御装置において、前記放熱面に配置される前記発熱素子と当該放熱面との間には、ペースト状の充填部材が充填されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の電子制御装置において、前記発熱素子は、金属基板に実装されており、前記金属基板が前記放熱面に対してシート状の充填部材を介して接触するように配置されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載の電子制御装置において、前記発熱素子は、金属基板に実装されており、前記金属基板が前記放熱面に対してペースト状の充填部材を介して接触するように配置されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子制御装置において、前記放熱部は、複数のフィンを有するように形成されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の電子制御装置において、前記フィンには、平面部の一部を切り起こしたルーバが形成されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子制御装置において、前記放熱部は、前記筐体よりも熱伝導性の高い材料により形成されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子制御装置において、前記筐体内および前記ダクト内の少なくともいずれかの温度を検出可能な温度検出手段と、前記温度検出手段により検出される温度に応じて前記送風機による吸気量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、特許請求の範囲に記載の請求項10の電子制御装置の冷却装置では、空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトを有し、この空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に前記放熱部が露出するように請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子制御装置を配置して冷却する電子制御装置の冷却装置であって、前記空調ダクトは、前記送風機に対する吸気側が、空調用の空気を吸気するための第1吸気側ダクトと、ダクト内に前記放熱部が露出する第2吸気側ダクトとを有するように構成されるとともに、前記送風機に対する吐出側が、前記第1吸気側ダクトを介した空気を前記空調機器の空調手段に吐き出す第1吐出側ダクトと、この第1吐出側ダクトに排出側が連通して前記第2吸気側ダクトを介した空気を当該第1吐出側ダクトに吐き出すための第2吐出側ダクトと、この第2吐出側ダクトに吸気側が連通して当該第2吐出側ダクトを介した空気を排気するための排気ダクトとを有するように構成され、前記送風機は、前記第1吸気側ダクトを介した空気と前記第2吸気側ダクトを介した空気とを混流させることなく前記第1吐出側ダクトと前記第2吐出側ダクトとにそれぞれ吐き出すように2層構造として構成され、前記第2吐出側ダクトおよび前記第1吐出側ダクトが連通する第1連通状態と前記第2吐出側ダクトおよび前記排気ダクトが連通する第2連通状態とのいずれか一方の連通状態に切り替えるための切替手段と、前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備え、前記送風機は、前記空調機器による空調制御が停止される空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、前記切替制御手段は、前記空調機器が暖房状態である場合には前記切替手段を前記第1連通状態に切り替え、前記空調機器が冷房状態または前記空調停止状態である場合には前記切替手段を前記第2連通状態に切り替えることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10に記載の電子制御装置の冷却装置において、前記複数の制御回路の温度を検出する制御回路温度検出手段を備え、前記送風機は、前記制御回路温度検出手段による検出温度が前記複数の制御回路に対して冷却を要する温度未満であると、前記空調停止状態であっても送風が停止されることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項10または11に記載の電子制御装置の冷却装置において、前記送風機は、軸方向から吸い込んだ空気を遠心方向に吐き出す遠心送風機であって、1つのモータ軸に、前記第1吸気側ダクトから吸い込んだ空気を前記第1吐出側ダクトに吐き出す第1ファンと、前記第2吸気側ダクトから吸い込んだ空気を前記第2吐出側ダクトに吐き出す第2ファンとが組み付けられて構成されることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項10〜12のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置において、前記排気ダクトを介した空気を前記第1吐出側ダクトを介すことなく車室内に吐き出すための吐出部と、前記切替制御手段により制御されて、前記吐出部による車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態とこの吐き出しが不能となる吐出不能状態とのいずれか一方の状態に切り替えるための第2切替手段と、を備え、前記切替制御手段は、前記切替手段を第2連通状態に切り替えるとともに、前記空調機器が暖房状態である場合には前記第2切替手段を前記吐出可能状態に切り替え、前記空調機器が冷房状態または前記空調停止状態である場合には前記第2切替手段を前記吐出不能状態に切り替えることを特徴とする。
また、特許請求の範囲に記載の請求項14の電子制御装置の冷却装置では、空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトを有し、この空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に前記放熱部が露出するように請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子制御装置を配置して冷却する電子制御装置の冷却装置であって、前記空調ダクトは、車室内の空気を循環するための内気循環用ダクトと外気導入のための外気導入用ダクトとを備えており、前記放熱部は、前記内気循環用ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に露出するように配置されることを特徴とする。
また、特許請求の範囲に記載の請求項15の電子制御装置の冷却装置では、空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトを有し、この空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に前記放熱部が露出するように請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子制御装置を配置して冷却する電子制御装置の冷却装置であって、前記空調ダクトは、送風による乗員への影響が小さいスペースに連通する冷却用ダクトを備えており、前記送風機は、前記空調機器による空調制御が停止される空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、前記放熱部は、前記冷却用ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に露出するように配置されることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項10〜15のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置において、前記放熱部が露出する前記吸気側のダクトは、ダクト内の気流の流れ方向に対して平行になるようにストレート状に形成されることを特徴とする。
請求項1の発明では、外面の一部に放熱部が設けられる筐体内に、複数の車載機器をそれぞれ制御するための複数の制御回路が収容されている。そして、放熱部は、空調ダクトのうち吸気側であって車両の内気を循環するためのダクト内に露出するように配置され、複数の制御回路を構成する複数の発熱素子のうち少なくとも一部は、放熱部が設けられる外面に近接する筐体の内面である放熱面に接触して配置される。
これにより、放熱面に接触して配置された各発熱素子にて発生した熱が、当該放熱面を介して放熱部に伝達されて吸気側ダクト内を流れる気流によって冷却されるため、放熱面に配置された各発熱素子を好適に冷却することができる。特に、各制御回路の発熱素子が集約されて放熱面に配置されるため、集中的な冷却が可能となり、ダクト内に露出する放熱部の小型化が図られてダクト径の大径化が抑制されるので、冷却効果を高めることができる。さらに、放熱部は、吸気側ダクト内に露出するため、吐出側ダクト内に配置される場合と比較して安定した温度の気流を送風することができ、その気流の温度が空調機器の作動により高温になることもない。
したがって、各車載機器を制御する複数の制御回路を好適に冷却することができる。
請求項2の発明では、放熱面に配置される発熱素子と当該放熱面との間には、シート状の充填部材が充填されるため、発熱素子と放熱面との間の空気層の隙間が埋まるので、発熱素子にて発生した熱を放熱面に好適に伝達することができる。特に、シート状の充填部材を使用するため、充填部材を放熱面または発熱素子に対して容易に配置することができる。
請求項3の発明では、放熱面に配置される発熱素子と当該放熱面との間には、ペースト状の充填部材が充填されるため、発熱素子と放熱面との間の空気層の隙間が埋まるので、発熱素子にて発生した熱を放熱面に好適に伝達することができる。特に、ペースト状の充填部材を使用するため、放熱面および発熱素子間の空気層の隙間を確実に埋めることができる。
請求項4の発明では、発熱素子が実装された金属基板が放熱面に対してシート状の充填部材を介して接触するように配置されるため、金属基板と放熱面との間の空気層の隙間が埋まるので、発熱素子にて発生した熱を金属基板を介して放熱面に好適に伝達することができる。特に、シート状の充填部材を使用するため、充填部材を放熱面または金属基板に対して容易に配置することができる。さらに、発熱素子は金属基板に実装されているため、この金属基板と対応する制御回路とをフレキシブルケーブル等で電気的に接続することが可能となり、発熱素子を対応する制御回路に直接電気的に接続する場合と比較して、電気的接続作業を容易に実施することができる。
請求項5の発明では、発熱素子が実装された金属基板が放熱面に対してペースト状の充填部材を介して接触するように配置されるため、金属基板と放熱面との間の空気層の隙間が埋まるので、発熱素子にて発生した熱を金属基板を介して放熱面に好適に伝達することができる。特に、ペースト状の充填部材を使用するため、放熱面および金属基板間の空気層の隙間を確実に埋めることができる。さらに、発熱素子は金属基板に実装されているため、この金属基板と対応する制御回路とをフレキシブルケーブル等で電気的に接続することが可能となり、発熱素子を対応する制御回路に直接電気的に接続する場合と比較して、電気的接続作業を容易に実施することができる。
請求項6の発明では、放熱部は、複数のフィンを有するように形成されるので、放熱部による放熱性を高めることができる。
請求項7の発明では、上記フィンには、平面部の一部を切り起こしたルーバが形成されるため、放熱部による放熱性をさらに高めることができる。
請求項8の発明では、放熱部は、筐体よりも熱伝導性の高い材料により形成されている。個々のECUにて、それぞれの放熱部の放熱性を高めるために、筐体とこの筐体よりも熱伝導性の高い材料の放熱部とをそれぞれ採用すると、筐体と放熱部とをそれぞれ同一材料にて一体成形する場合と比較して製造コストが増大してしまう。本発明では、個々のECUに相当する複数の制御回路が1つの筐体内に収容されるので、放熱部の放熱性を高めるために当該放熱部を筐体よりも熱伝導性の高い材料により形成しても製造コストの増大を抑制することができる。
請求項9の発明では、温度検出手段により筐体内およびダクト内の少なくともいずれかの温度が検出されると、この温度に応じて、制御手段により送風機による吸気量が制御される。これにより、各発熱素子にて発生した熱に応じて吸気量が制御されるので、各発熱素子を好適に冷却することができる。
請求項10の発明では、送風機は、空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、空調機器が暖房状態である場合には、切替制御手段により切替手段が第2吐出側ダクトおよび第1吐出側ダクトが連通する第1連通状態に切り替えられ、空調機器が冷房状態または空調停止状態である場合には、切替制御手段により切替手段が第2吐出側ダクトおよび排気ダクトが連通する第2連通状態に切り替えられる。
これにより、空調停止状態であっても送風機による送風状態が維持されているため、放熱部の放熱により暖められた空気が第2吐出側ダクトおよび排気ダクトを介して排気されるので、電子制御装置を好適に冷却することができる。特に、暖房状態時には、放熱部の放熱により暖められた空気が、第2吐出側ダクトおよび第1吐出側ダクトを介して空調手段に送られるので、空調機器の暖房性能を向上させることができる。また、冷房状態時には、放熱部の放熱により暖められた空気が、第2吐出側ダクトおよび排気ダクトを介して排気されるので、空調機器の冷房性能が低下することもない。
請求項11の発明では、送風機は、制御回路温度検出手段による検出温度が複数の制御回路に対して冷却を要する温度未満であると、空調停止状態であっても送風が停止されるため、複数の制御回路を冷却する必要がない場合にまで送風機が送風状態になることを防止することができる。
請求項12の発明では、送風機は、1つのモータ軸に、第1吸気側ダクトから吸い込んだ空気を第1吐出側ダクトに吐き出す第1ファンと、第2吸気側ダクトから吸い込んだ空気を第2吐出側ダクトに吐き出す第2ファンとが組み付けられて構成されている。このように2つのファンを採用することで、1つのファンで上記2層構造を構成する場合と比較して、吸気性能を向上させることができる。特に、第1ファンおよび第2ファンは、1つのモータ軸に組み付けられることから1つのモータで回転駆動させることができるので、2つのファンそれぞれを別々のモータで回転駆動する場合と比較して、低コスト化および省スペース化を図ることができる。
請求項13の発明では、切替制御手段により切替手段が第2連通状態に切り替えられており、空調機器が暖房状態である場合には、切替制御手段により第2切替手段が吐出部による車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態に切り替えられ、空調機器が冷房状態または空調停止状態である場合には、切替制御手段により第2切替手段が上記吐き出しが不能となる吐出不能状態に切り替えられる。
これにより、暖房状態時には、放熱部の放熱により暖められた空気が、第1吐出側ダクトを介すことなく排気ダクトおよび吐出部を介して車室内に吐き出されるので、空調機器の暖房性能を向上させるだけでなく、空気が空調手段を経由することに起因する圧力損失を低減して、送風機のモータ負荷を低減することができる。また、冷房状態時または空調停止状態時には、放熱部の放熱により暖められた空気が、第2吐出側ダクトおよび排気ダクトを介して排気されるので、空調機器の冷房性能の低下や不要な車室内への送風を防止することができる。
請求項14の発明では、空調ダクトは、内気循環用ダクトおよび外気導入用ダクトを備えており、放熱部は、内気循環用ダクトのうち送風機よりも吸気側のダクト内に露出するように配置される。窓の曇り止め防止と暖房性能向上との観点から、車室内の上層には低湿度の冷たい外気が外気導入用ダクトにより導入され、車室内の下層(足元)には内気循環用ダクトにより内気が循環される。そこで、放熱部を内気循環用ダクトの吸気側のダクト内に露出させることで、放熱部の放熱によりダクト内の気流が暖められるので、電子制御装置を好適に冷却するとともに、空調機器の暖房性能を向上させることができる。
請求項15の発明では、空調ダクトは、送風による乗員への影響が小さいスペース、例えば、シートの足元や車両のトランク内やエンジンルーム内に連通する冷却用ダクトを備えており、送風機は、空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、放熱部は、冷却用ダクトの吸気側のダクト内に露出するように配置される。これにより、車室内の空調を実施しない空調停止状態であっても、冷却用ダクトのみ気流が流れるので、放熱部に伝達される熱を放熱して電子制御装置を好適に冷却することができる。
請求項16の発明では、放熱部が露出する吸気側のダクトは、ダクト内の気流の流れ方向に対して平行になるようにストレート状に形成されるため、ダクト内を流れる気流の圧力損失が低減されて放熱部に対して確実に送風されるので、放熱部に伝達される熱を確実に放熱して電子制御装置をより好適に冷却することができる。
本第1実施形態に係る電子制御装置と空調機器との配置関係を概略的に示す断面図である。 電子制御装置と吸気側ダクトとの配置関係を示す斜視図である。 電子制御装置の断面図である。 第1実施形態において放熱面に配置される発熱素子を示す断面図である。 放熱フィンに形成されるルーバを示す説明図である。 第2実施形態において放熱面に配置される発熱素子を示す断面図である。 本第3実施形態に係る電子制御装置およびその冷却装置と空調機器との配置関係を概略的に示す断面図である。 第3実施形態の変形例に係る電子制御装置およびその冷却装置と空調機器との配置関係を概略的に示す断面図である。 本第4実施形態に係る電子制御装置およびその冷却装置と空調機器との配置関係を概略的に示す断面図である。 第4実施形態における制御部による冷却処理の流れを例示するフローチャートである。 第4実施形態の変形例に係る冷却装置の要部を概略的に示す断面図である。 本第5実施形態に係る電子制御装置およびその冷却装置と空調機器との配置関係を概略的に示す断面図である。 第5実施形態における制御部による冷却処理の流れを例示するフローチャートである。 ストレート状に形成された吸気側ダクトに電子制御装置を配置した状態を示す概略断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の電子制御装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本第1実施形態に係る電子制御装置20と空調機器10との配置関係を概略的に示す断面図である。図2は、電子制御装置20と吸気側ダクト12aとの配置関係を示す斜視図である。図3は、電子制御装置20の断面図である。図4は、第1実施形態において放熱面21bに配置される発熱素子24を示す断面図である。
本第1実施形態に係る電子制御装置20は、車両に車載された複数の車載機器、例えば、エンジンやトランスミッション等を制御するための装置である。この電子制御装置20は、空調機器10の気流を冷却風として利用するため、図1および図2に示すように、放熱フィン22が空調機器10の吸気側ダクト12a内に露出するように配置されている。なお、図2では、吸気側ダクト12aを2点鎖線にて図示している。
まず、空調機器10の基本的構成について、図1を用いて概略的に説明する。
この空調機器10は、車室内を空調する機器であって、図1に示すように、内部に空気流路が形成されるケーシング11を有し、このケーシング11内の吸気側(上流側:図1にて左側)には、内外気切換装置12が設けられている。この内外気切換装置12には、空調ダクトとして、内気を循環するための吸気側ダクト12aと外気を導入するための吸気側ダクト12bとがケーシング11に連通して形成されているとともに、これら両吸気側ダクト12a,12bの導入口を選択的に開閉する内外気切換ドア12cが設けられている。この内外気切換ドア12cを回動作動させることで、両吸気側ダクト12a,12bに対して選択的にケーシング11に連通するようになっている。
内外気切換装置12の下流側には、両吸気側ダクト12a,12bから吸入された空気を送風する送風機13が配設されている。この送風機13の下流側には、室内に吹き出す空気を冷却するエバポレータ14が配設されている。エバポレータ14の下流側には、空気を加熱するヒータコア15が配設されるとともに、このヒータコア15をバイパスするバイパス流路17が形成されている。ヒータコア15の上流側には、ヒータコア15を通る風量とバイパス流路17を通る風量との風量割合を調節するエアミックスダンパー16が配設されている。
そして、ケーシング11の吐出側(下流側:図1にて右側)には、車室内乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口18aと、車室内乗員の足元に空気を吹き出すためのフット吹出口18bと、フロントガラスの内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口18cとが形成されており、各吹出口18a〜18cの上流側には、吹出口モードを切り換える吹出口モード切換ドア19a〜19cがそれぞれ配設されている。
次に、電子制御装置20について説明すると、この電子制御装置20は、図3に示すように、矩形状の筐体21を備えており、この筐体21内には、車両に車載された複数の車載機器をそれぞれ制御するための複数の制御回路23が集められて収容されている。本実施形態では、上述した複数の車載機器として、空調機器10に加えて、エンジン、トランスミッション、ドアロック機構、セキュリティ装置および表示装置等が制御対象となる。すなわち、電子制御装置20は、各車載機器を制御する電子制御ユニット(ECU)のうち主要部分が筐体21内に集約されて構成されていると言える。
また、上記複数の制御回路23として、各車載機器に対してバッテリ(図示略)からの電力を制御して供給するための電源回路が設けられている。この電源回路としては、例えば、バッテリからの供給電圧を所定の電圧に昇圧するDC−DCコンバータ、バッテリの保護回路として機能するヒューズやバッテリの導通遮断回路として機能するリレー等があげられる。なお、図3では、制御回路23は、便宜上、1つのメイン基板23aを有するように例示されているが、複数の回路基板を電気的に接続することで構成されてもよい。
筐体21の上面21aには放熱部として複数の放熱フィン22が設けられている。各放熱フィン22は、筐体21よりも熱伝導性の高い材料、例えば、純度の高いアルミニウムや黒鉛材料などのような高熱伝導率の材料により形成されている。当該電子制御装置20は、各放熱フィン22が空調機器10の吸気側ダクト12a内に露出するように配置されている(図1および図2参照)。なお、図2,3では、便宜上、4つの放熱フィン22を図示しているが、これに限らず、さらに多くの放熱フィン22を筐体21の上面21aに設けてもよい。
筐体21内の複数の制御回路23は、対象の車載機器を駆動制御等する場合に発熱を伴う発熱素子24を複数有している。これら各発熱素子24は、メイン基板23aに実装されずに、放熱フィン22が設けられる上面21aに近接する当該筐体21の内面である放熱面21bに接触して配置されている。
具体的には、図4に示すように、発熱素子24は、放熱面21bとの間にシート状の充填部材25が充填されて当該放熱面21b上に配置されている。これにより、発熱素子24と放熱面21bとの間の空気層の隙間が埋まり、発熱素子24にて発生した熱が放熱面21bに好適に伝達されることとなる。このように放熱面21b上に配置される各発熱素子24は、端子24aにて中継基板23b等を介してメイン基板23aに電気的に接続されている。なお、発熱を伴う発熱素子24を全て放熱面21bに配置してもよいし、発熱量が大きな発熱素子24等、一部の発熱素子24を放熱面21bに配置してもよい。
このように構成される電子制御装置20では、対象の車載機器を駆動制御等することで発熱素子24にて発生した熱が、放熱面21bを介して各放熱フィン22に伝達される。そして、送風機13の駆動に応じて吸気側ダクト12a内にて図1および図2の矢印α方向に気流が流れると、この気流と吸気側ダクト12a内に配置される各放熱フィン22との間で熱交換が行なわれてこれら各放熱フィン22が冷却されることとなる。これにより、発熱素子24にて発生した熱が冷却されることとなる。これにより、吸気側ダクト12aおよび送風機13を含む冷却機構として電子制御装置20を冷却する冷却装置30を構成することができる。
このように、各放熱フィン22等を介して吸気側ダクト12aを流れる気流と各発熱素子24との間で熱交換が行なわれるので、吸気側ダクト12aから送風機13に吸い込まれる気流が昇温されることとなる。特に、複数の車載機器を制御する複数の制御回路23が集められてこれら各制御回路23の発熱素子24にて集中的に発生する熱を利用するので、効率的に気流を昇温することができる。本第1実施形態の構成では、各発熱素子24からの発熱量が約300W程度となり、この発熱量では、車両によっては、約1.5%程度の燃費の改善に貢献することができる。
以上説明したように、本第1実施形態に係る電子制御装置20では、各放熱フィン22が設けられる筐体21内に、複数の車載機器をそれぞれ制御するための複数の制御回路23が収容されている。そして、各放熱フィン22は、吸気側ダクト12a内に露出するように配置され、複数の制御回路23を構成する各発熱素子24は、各放熱フィン22が設けられる上面21aに近接する放熱面21bに接触して配置される。
これにより、放熱面21bに接触して配置された各発熱素子24にて発生した熱が、当該放熱面21bを介して各放熱フィン22に伝達されて吸気側ダクト12a内を流れる気流によって冷却されるため、放熱面21bに配置された各発熱素子24を好適に冷却することができる。特に、各制御回路23の発熱素子24が集約されて放熱面21bに配置されるため、集中的な冷却が可能となり、吸気側ダクト12a内に露出する各放熱フィン22の小型化が図られてダクト径の大径化が抑制されるので、冷却効果を高めることができる。さらに、各放熱フィン22は、吸気側ダクト12a内に露出するため、吐出側ダクト内に配置される場合と比較して安定した温度の気流を送風することができ、その気流の温度が空調機器10の作動により高温になることもない。
したがって、各車載機器を制御する複数の制御回路23を有する電子制御装置20を好適に冷却することができる。
また、本第1実施形態に係る電子制御装置20では、放熱面21bに配置される発熱素子24と当該放熱面21bとの間には、シート状の充填部材25が充填されるため、発熱素子24と放熱面21bとの間の空気層の隙間が埋まるので、発熱素子24にて発生した熱を放熱面21bに好適に伝達することができる。特に、シート状の充填部材25を使用するため、充填部材25を放熱面21bまたは発熱素子24に対して容易に配置することができる。
図5は、放熱フィン22に形成されるルーバ22aを示す説明図である。
さらに、本第1実施形態に係る電子制御装置20では、放熱部として、複数の放熱フィン22が設けられているので、放熱部による放熱性を高めることができる。ここで、各放熱フィン22に対して、図5に示すように、平面部の一部を切り起こしたルーバ22aを形成することで、各放熱フィン22(放熱部)による放熱性をさらに高めることができる。
さらに、本第1実施形態に係る電子制御装置20では、各放熱フィン22は、筐体21よりも熱伝導性の高い材料により形成されている。個々のECUにて、それぞれの放熱フィン等の放熱性を高めるために、筐体とこの筐体よりも熱伝導性の高い材料の放熱フィン等とをそれぞれ採用すると、筐体と放熱フィン等とをそれぞれ同一材料にて一体成形する場合と比較して製造コストが増大してしまう。本第1実施形態では、個々のECUに相当する複数の制御回路23が1つの筐体21内に収容されるので、各放熱フィン22の放熱性を高めるために当該各放熱フィン22を筐体21よりも熱伝導性の高い材料により形成しても製造コストの増大を抑制することができる。
本第1実施形態の変形例として、シート状の充填部材25に代えてペースト状の充填部材を採用してもよい。このようにしても、放熱面21bに配置される発熱素子24と当該放熱面21bとの間には、ペースト状の充填部材が充填されるため、発熱素子24と放熱面21bとの間の空気層の隙間が埋まるので、シート状の充填部材25と同様に、発熱素子24にて発生した熱を放熱面21bに好適に伝達することができる。特に、ペースト状の充填部材を使用するため、放熱面21bおよび発熱素子24間の空気層の隙間を確実に埋めることができる。なお、発熱素子24と放熱面21bとの間の空気層の隙間が少なく両者の熱伝達が好適になされる場合には上記充填部材を廃止してもよい。なおここでペースト状の充填部材と表記したが、界面の空気層を埋める充填部材であればペースト状に限らず、ゲル状充填部材、液体から固体に相変化をする相変化充填部材、などでも構わない。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る電子制御装置について図6を参照して説明する。図6は、第2実施形態において放熱面21bに配置される発熱素子24を示す断面図である。
図6に示すように、本第2実施形態に係る電子制御装置20では、発熱素子24が実装された金属基板26が放熱面21bに対してペースト状の充填部材27を介して接触するように配置されている点が、上記第1実施形態および変形例に係る電子制御装置と異なる。
金属基板26は、発熱素子24にて発生した熱を放熱面21bに伝達させるために熱伝導性の高い金属性の基板にて構成されている。これにより、金属基板26と放熱面21bとの間の空気層の隙間が埋まるので、発熱素子24にて発生した熱を金属基板26を介して放熱面21bに好適に伝達することができる。特に、ペースト状の充填部材27を使用するため、放熱面21bおよび金属基板26間の空気層の隙間を確実に埋めることができる。さらに、発熱素子24は金属基板26に実装されているため、この金属基板26と対応する制御回路23とをフレキシブルケーブル26a等で電気的に接続することが可能となり、発熱素子24を対応する制御回路23に直接電気的に接続する場合と比較して、電気的接続作業を容易に実施することができる。なおここで述べた金属基板とは、金属ベース材に絶縁層、導体を形成した金属ベース基板に限らず、樹脂基板内に金属板が埋め込まれている金属コア基板、樹脂基板と金属ベース材を貼り合わせた金属ベース基板などでも構わない。
本第2実施形態の変形例として、ペースト状の充填部材27に代えてシート状の充填部材を採用してもよい。このようにしても、発熱素子24が実装された金属基板26が放熱面21bに対してシート状の充填部材を介して接触するように配置されるため、金属基板26と放熱面21bとの間の空気層の隙間が埋まるので、発熱素子24にて発生した熱を金属基板26を介して放熱面21bに好適に伝達することができる。特に、シート状の充填部材を使用するため、充填部材を放熱面21bまたは金属基板26に対して容易に配置することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る電子制御装置およびその冷却装置について図7を参照して説明する。図7は、本第3実施形態に係る電子制御装置20およびその冷却装置30と空調機器10との配置関係を概略的に示す断面図である。
図7に示すように、第3実施形態に係る電子制御装置20を冷却する冷却装置30として、この冷却装置30が有する空調ダクト31を、内気循環用ダクト11aおよび外気導入用ダクト11bを備える内外気2層構造として構成することができる。内気循環用ダクト11aは、吸気した内気を空調してフット吹出口18bを介して吹き出すためのダクトであり、外気導入用ダクト11bは、吸気した外気を空調してフェイス吹出口18aおよびデフロスタ吹出口18cを介して吹き出すためのダクトであり、互いの連通箇所を少なくするように形成されている。この場合、電子制御装置20は、各放熱フィン22が内気循環用ダクト11aのうち送風機13よりも吸気側のダクト内に露出するように配置される。
上記内外気2層構造は、窓の曇り止め防止と暖房性能向上との観点から、車室内の上層には低湿度の冷たい外気を外気導入用ダクトにより導入し、車室内の下層(足元)には内気循環用ダクトにより内気を循環するための構造である。そこで、各放熱フィン22を内気循環用ダクト11aの吸気側のダクト内に露出させることで、各放熱フィン22の放熱によりダクト内の気流が暖められるので、窓の曇り止め防止機能を損なうことなく空調機器10の暖房性能をより向上させることができる。なお、図7および後述する図8では、図1に対して吹出口モード切換ドア19a〜19c等を一部省略して図示している。
図8は、第3実施形態の変形例に係る電子制御装置20およびその冷却装置30と空調機器10との配置関係を概略的に示す断面図である。
図8に示すように、第3実施形態の変形例として、冷却装置30は、空調ダクト31として上記内気循環用ダクト11aおよび外気導入用ダクト11bに加えて第2内気循環用ダクト11cを備える内外気3層構造として構成されてもよい。第2内気循環用ダクト11cは、送風による乗員への影響が小さいスペース、例えば、車両のトランク内に吹出口18dを介して連通する冷却用ダクトである。各ダクト11a〜11cは、互いの連通箇所を少なくするように形成されている。この場合、電子制御装置20は、各放熱フィン22が第2内気循環用ダクト11cのうち送風機13よりも吸気側のダクト内に露出するように配置される。
これにより、車室内の空調を実施しない場合であっても、第2内気循環用ダクト11cのみ気流が流れるように空調機器10を作動させることで、各放熱フィン22に伝達される熱を冷却することができる。なお、第2内気循環用ダクト11cは、車両のトランク内に連通することに限らず、例えば、シートの足元や車両のエンジンルーム内など、送風による乗員への影響が小さいスペースに連通されてもよい。また、上記第1実施形態等での空調ダクトに対して上記第2内気循環用ダクト11cが新たに冷却用ダクトとして追加するように構成されてもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る電子制御装置およびその冷却装置について図9および図10を参照して説明する。図9は、本第4実施形態に係る電子制御装置20およびその冷却装置30aと空調機器10との配置関係を概略的に示す断面図である。図10は、第4実施形態における制御部40による冷却処理の流れを例示するフローチャートである。
本実施形態に係る冷却装置30aは、上述した電子制御装置20を冷却するための装置であって、図9に示すように、空調ダクト31を有するように構成されている。この空調ダクト31は、送風機13に対する吸気側が、空調用の空気を吸気するための第1吸気側ダクト32と、ダクト内に放熱フィン22が露出する第2吸気側ダクト33とを有するように構成されている。また、第1吸気側ダクト32は、車室内の内気を吸気するための内気循環用ダクト32aと外気を導入するための外気導入用ダクト32bとを備えている。
また、空調ダクト31は、送風機13に対する吐出側が、第1吸気側ダクト32を介した空気を空調機器の空調手段であるエバポレータ14やヒータコア15等に吐き出す第1吐出側ダクト34と、この第1吐出側ダクト34に排出側が連通して第2吸気側ダクト33を介した空気を当該第1吐出側ダクト34に吐き出すための第2吐出側ダクト35と、この第2吐出側ダクト35に吸気側が連通して当該第2吐出側ダクト35を介した空気を排気するための排気ダクト36とを有するように構成されている。
そして、空調ダクト31には、第2吐出側ダクト35および第1吐出側ダクト34が連通する第1連通状態と、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36が連通する第2連通状態とのいずれか一方の連通状態に切り替えるための切替手段として排気ダンパー37が設けられている。なお、図9では、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36が連通する第2連通状態を図示している。また、空調ダクト31には、内気循環用ダクト32aを介する吸気状態と外気導入用ダクト32bを介する吸気状態とのいずれか一方の吸気状態に切り替えるための切替手段としてダンパー38が設けられている。
また、冷却装置30aは、排気ダンパー37や送風機13を制御するための切替制御手段として制御部40を備えている。この制御部40は、全体制御を司るCPUや後述する冷却処理を実行するためのプログラムが記憶されるメモリ等により構成されている。そして、制御部40は、排気ダンパー37を駆動するダンパー駆動部、電子制御装置20の筐体21に収容された複数の制御回路23の温度を検出温度Tとして検出するための温度センサ41、空調機器10の全体制御を司る制御部10c等に対して電気的に接続されている。なお、温度センサ41は、特許請求の範囲に記載の「制御回路温度検出手段」の一例に相当し得る。
そして、放熱フィン22の放熱により暖められた空気を暖房に利用する場合には、制御部40によりダンパー駆動部に対して閉信号が出力されて、排気ダンパー37により排気ダクト36の吸気側が閉じられる。これにより、第2吐出側ダクト35と排気ダクト36との連通が遮断されて、第2吐出側ダクト35および第1吐出側ダクト34が連通する第1連通状態となる。また、放熱フィン22の放熱により暖められた空気を排気する場合には、制御部40により排気ダンパー駆動部に対して開信号が出力されて、排気ダンパー37により第2吐出側ダクト35の吐出側が閉じられる。これにより、図9に示すように、第2吐出側ダクト35と第1吐出側ダクト34との連通が遮断されて、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36が連通する第2連通状態となる。また、空調機器10による空調制御が停止される空調停止状態である場合に電子制御装置20を冷却するために送風機13を回転駆動するときには、制御部40により空調機器10の制御部10cに対して送風信号が出力される。この送風信号が制御部10cに入力されると当該制御部10cにより送風機13が所定の回転数にて回転駆動される。
また、本実施形態では、送風機13は、第1吸気側ダクト32を介した空気と第2吸気側ダクト33を介した空気とを混流させることなく第1吐出側ダクト34と第2吐出側ダクト35とにそれぞれ吐き出すように2層構造として構成されている。具体的には、例えば、送風機13は、そのファン13aが、軸方向から吸い込んだ空気を遠心方向に吐き出すシロッコファンに対して軸方向中間部位に仕切板を設けるように形成されることで、2層構造として構成されている。
このため、第1吸気側ダクト32を介し軸方向一側(図9にて上側)から吸い込まれた空気は、仕切板よりも上側のファン13aにより遠心方向に吐き出されることで第1吐出側ダクト34に導入される。また、第2吸気側ダクト33を介し軸方向他側(図9にて下側)から吸い込まれた空気は、仕切板よりも下側のファン13aにより遠心方向に吐き出されることで第2吐出側ダクト35に導入される。
次に、冷却装置30aによる電子制御装置20に対する冷却機能を実現するための手段として、制御部40による冷却処理について図10を用いて説明する。
まず、図10のステップS101において、温度センサ41により検出される検出温度Tが所定の設定温度To以上であるか否かについて判定される。なお、設定温度Toは、複数の制御回路23に対して冷却を要する温度であり、例えば、115℃に設定されている。
ここで、検出温度Tが設定温度To未満であり、電子制御装置20の各制御回路23を冷却する必要がない場合には、ステップS101にてNoと判定される。次に、ステップS103において、閉信号出力処理がなされる。この処理では、ダンパー駆動部に対して閉信号が出力されて、排気ダンパー37により排気ダクト36の吸気側が閉じられて第1連通状態となる。このため、検出温度Tが設定温度To未満である場合には、空調機器10が空調制御中であるか否かにかかわらず排気ダンパー37が第1連通状態となる。そして、上記ステップS101からの処理が繰り返される。なお、ステップS101にてNoと判定される場合には、上述のようにステップS103における閉信号出力処理を実施することなく、後述するステップS109における開信号出力処理を実施してもよい。
検出温度Tが設定温度To以上になると、ステップS101にてYesと判定されて、ステップS105において、空調機器10が空調制御中であるか否かについて判定される。制御部10cからの信号に応じて空調機器10が空調制御中であると判断される場合には、ステップS105にてYesと判定される。このように空調機器10が空調制御中である場合には、送風機13が回転駆動しているため、第2吸気側ダクト33内の空気が送風機13により第2吐出側ダクト35に吐き出されるので、第2吸気側ダクト33内に空気の流れが発生し、放熱フィン22による放熱が促進されることとなる。
続いて、ステップS107において、空調機器10が暖房状態であるか否かについて判定される。なお、暖房状態とは、例えば、ヒータコア15が動作している状態を示し、冷房状態とは、例えば、エバポレータ14が動作している状態を示す。ここで、制御部10cからの信号に応じて空調機器10が暖房状態であると判断される場合には(S107でYes)、上記ステップS103にて閉信号出力処理がなされ、排気ダンパー37により排気ダクト36の吸気側が閉じられて第1連通状態となる。このため、放熱フィン22の放熱により暖められた第2吸気側ダクト33内の空気が、第2吐出側ダクト35および第1吐出側ダクト34を介してヒータコア15に送られるので、空調機器の暖房性能を向上させることができる。
一方、制御部10cからの信号に応じて空調機器10が暖房状態ではなく冷房状態であると判断される場合には、ステップS107にてNoと判定されて、ステップS109において、開信号出力処理がなされる。この処理では、ダンパー駆動部に対して開信号が出力されて、排気ダンパー37により第2吐出側ダクト35の吐出側が閉じられて第2連通状態となる。このため、放熱フィン22の放熱により暖められた第2吸気側ダクト33内の空気が、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36を介して排気されるので、空調機器10の冷房性能が低下することもない。そして、上記ステップS101からの処理が繰り返される。
また、上記ステップS105において、制御部10cからの信号に応じて空調機器10が空調停止状態であると判断される場合にはNoと判定されて、ステップS111において、送風信号出力処理がなされる。この処理では、制御部10cに対して送風信号が出力される。この送風信号が制御部10cに入力されると当該制御部10cにより送風機13が回転駆動される。これにより、空調機器10が空調停止状態であっても、送風機13が送風状態を維持しているため、第2吸気側ダクト33内の空気が送風機13により第2吐出側ダクト35に吐き出されるので、第2吸気側ダクト33内に空気の流れが発生し、放熱フィン22による放熱が促進されることとなる。そして、ステップS109にて開信号出力処理がなされて第2連通状態となり、上記ステップS101からの処理が繰り返される。
なお、放熱フィン22による放熱を促進するための必要吸気量は、車室内を空調するための必要吸気量よりも通常小さくなるため、上記送風信号に応じた送風機13の送風量を空調制御中における送風機13の送風量に対して低減してもよい。具体的には、例えば、車室内を空調するための必要吸気量を500m/hである場合に、放熱フィン22による放熱を促進するための必要吸気量を60m/hと設定することができる。このため、第2吸気側ダクト33を、第1吸気側ダクト32よりも細径に形成することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る冷却装置30aでは、送風機13は、空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、空調機器10が暖房状態である場合には、ステップS103の処理により第2吐出側ダクト35および第1吐出側ダクト34が連通する第1連通状態に排気ダンパー37が切り替えられ、空調機器10が冷房状態または空調停止状態である場合には、ステップS109の処理により第2吐出側ダクト35および排気ダクト36が連通する第2連通状態に排気ダンパー37が切り替えられる。
これにより、空調停止状態であっても送風機13による送風状態が維持されているため、放熱フィン22の放熱により暖められた空気が第2吐出側ダクト35および排気ダクト36を介して排気されるので、電子制御装置20を好適に冷却することができる。特に、暖房状態時には、放熱フィン22の放熱により暖められた空気が、第2吐出側ダクト35および第1吐出側ダクト34を介してヒータコア15に送られるので、空調機器10の暖房性能を向上させることができる。また、冷房状態時には、放熱フィン22の放熱により暖められた空気が、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36を介して排気されるので、空調機器10の冷房性能が低下することもない。
また、本実施形態に係る冷却装置30aでは、送風機13は、温度センサ41による検出温度Tが設定温度To未満であると、空調停止状態であっても送風が停止されるため、複数の制御回路23を冷却する必要がない場合にまで送風機13が送風状態になることを防止することができる。
なお、本実施形態に係る冷却装置30aは、上述のように構成された電子制御装置20を冷却対象とすることに限らず、放熱部を有する一般的な電子制御装置に対してその放熱部が第2吸気側ダクト33内に露出するように電子制御装置を配置することで当該電子制御装置を冷却対象としてもよい。
図11は、第4実施形態の変形例に係る電子制御装置20およびその冷却装置30aと空調機器10との配置関係を概略的に示す断面図である。
図11に示すように、第4実施形態の変形例として、上述した送風機13に代えて送風機50を採用してもよい。この送風機50は、1つのモータ軸53に、第1吸気側ダクト32から吸い込んだ空気を第1吐出側ダクト34に吐き出す第1ファン51と、第2吸気側ダクト33から吸い込んだ空気を第2吐出側ダクト35に吐き出す第2ファン52とが組み付けられて構成されている。
このように2つのファン51,52を採用することで、1つのファンで上記2層構造を構成する場合と比較して、吸気性能を向上させることができる。特に、第1ファン51および第2ファン52は、1つのモータ軸53に組み付けられることから1つのモータで回転駆動させることができるので、2つのファンそれぞれを別々のモータで回転駆動する場合と比較して、低コスト化および省スペース化を図ることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る電子制御装置およびその冷却装置について図12および図13を参照して説明する。図12は、本第5実施形態に係る電子制御装置20およびその冷却装置30bと空調機器10との配置関係を概略的に示す断面図である。図13は、第5実施形態における制御部40による冷却処理の流れを例示するフローチャートである。
本第5実施形態に係る冷却装置30bは、第4実施形態に係る冷却装置30aに対して、吐出部36aと第2ダンパー39を新たに採用する点が異なる。このため、第4実施形態の冷却装置30aと実質的に同一の構成部分については同一符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、排気ダクト36には、当該排気ダクト36を介した空気を第1吐出側ダクト34を介すことなく車室内に吐き出すためのダクト状の吐出部36aが設けられている。この吐出部36aの吐出側は、例えば、車室内乗員の足元に形成される吹出口に連通している。なお、吐出部36aは、上述のようにダクト状に形成されることに限らず、例えば、排気ダクト36と車室とを区画する壁面に形成される開口として形成されてもよい。
また、この吐出部36aの吸気側には、吐出部36aによる車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態とこの吐き出しが不能となる吐出不能状態とのいずれか一方の状態に切り替えるための第2切替手段として第2ダンパー39が設けられている。この第2ダンパー39を駆動する第2ダンパー駆動部は、制御部40に対して制御可能に電気的に接続されている。
そして、放熱フィン22の放熱により暖められた空気を暖房に利用する場合には、制御部40により第2ダンパー駆動部に対して第2閉信号が出力されて、第2ダンパー39により吐出部36aの吸気側が開放されて排気ダクト36を介した排気が禁止される。これにより、図12に示すように、吐出部36aによる車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態となる。また、放熱フィン22の放熱により暖められた空気を排気する場合には、制御部40により第2ダンパー駆動部に対して第2開信号が出力されて、第2ダンパー39により吐出部36aの吸気側が閉じられて排気ダクト36を介した排気が可能となる。これにより、吐出部36aによる車室内への吐き出しが不能となる吐出不能状態となる。なお、本実施形態では、排気ダンパー37は、図12に示すように、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36が連通する第2連通状態に維持されている。
次に、冷却装置30bによる電子制御装置20に対する冷却機能を実現するための手段として、制御部40による冷却処理について図13を用いて説明する。
まず、図13のステップS201にて開信号出力処理がなされ、上記ステップS109と同様に、排気ダンパー37が第2連通状態となる。続いて、ステップS203において、温度センサ41による検出値に応じて検出温度Tが設定温度To以上であるか否かについて判定され、検出温度Tが設定温度To未満であり、電子制御装置20の各制御回路23を冷却する必要がない場合には、ステップS203にてNoと判定される。
そして、ステップS205において、第2閉信号出力処理がなされる。この処理では、第2ダンパー駆動部に対して第2閉信号が出力されて、第2ダンパー39により吐出部36aの吸気側が開放される。これにより、吐出部36aによる車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態となる。そして、上記ステップS201からの処理が繰り返される。なお、ステップS203にてNoと判定される場合には、上述のようにステップS205における第2閉信号出力処理を実施することなく、後述するステップS211における第2開信号出力処理を実施してもよい。
検出温度Tが設定温度To以上になると、ステップS203にてYesと判定されて、ステップS207において、空調機器10が空調制御中であるか否かについて判定される。制御部10cからの信号に応じて空調機器10が空調制御中であると判断される場合には、ステップS207にてYesと判定される。
続いて、ステップS209にて空調機器10が暖房状態であるか否かについて判定され、制御部10cからの信号に応じて空調機器10が暖房状態であると判断される場合には(S209でYes)、上記ステップS205の第2閉信号出力処理がなされ、第2ダンパー39が吐出可能状態となる。このため、放熱フィン22の放熱により暖められた第2吸気側ダクト33内の空気が、第2吐出側ダクト35、排気ダクト36および吐出部36aを介して車室内に送られるので、空調機器10の暖房性能を向上させることができる。特に、上述のように暖められた空気は、第1吐出側ダクト34を介することなく車室内に送られるので、空気がエバポレータ14やヒータコア15等を経由することに起因する圧力損失が低減されて、送風機13のモータ負荷を低減することができる。
一方、制御部10cからの信号に応じて空調機器10が暖房状態ではなく冷房状態であると判断される場合には、ステップS209にてNoと判定されて、ステップS211において、第2開信号出力処理がなされる。この処理では、第2ダンパー駆動部に対して第2開信号が出力されて、第2ダンパー39により吐出部36aの吸気側が閉じられる。これにより、吐出部36aによる車室内への吐き出しが不能となる吐出不能状態となる。このため、放熱フィン22の放熱により暖められた第2吸気側ダクト33内の空気が、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36を介して排気されるので、空調機器10の冷房性能が低下することもない。そして、上記ステップS201からの処理が繰り返される。
また、上記ステップS207において、制御部10cからの信号に応じて空調機器10が空調停止状態であると判断される場合にはNoと判定されて、ステップS213において、上記第4実施形態と同様に送風信号出力処理がなされる。そして、ステップS211にて第2開信号出力処理がなされて吐出不能状態となり、上記ステップS201からの処理が繰り返される。
以上説明したように、本実施形態に係る冷却装置30bでは、ステップS201の処理により排気ダンパー37が第2連通状態に切り替えられており、空調機器10が暖房状態である場合には、ステップS205の処理により第2ダンパー39が吐出部36aによる車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態に切り替えられ、空調機器10が冷房状態または空調停止状態である場合には、ステップS211の処理により第2ダンパー39が上記吐き出しが不能となる吐出不能状態に切り替えられる。
これにより、暖房状態時には、放熱フィン22の放熱により暖められた空気が、第1吐出側ダクト34を介すことなく排気ダクト36および吐出部36aを介して車室内に吐き出されるので、空調機器10の暖房性能を向上させるだけでなく、空気がエバポレータ14やヒータコア15等の空調手段を経由することに起因する圧力損失を低減して、送風機13のモータ負荷を低減することができる。また、冷房状態時または空調停止状態時には、放熱フィン22の放熱により暖められた空気が、第2吐出側ダクト35および排気ダクト36を介して排気されるので、空調機器10の冷房性能の低下や不要な車室内への送風を防止することができる。
なお、本実施形態に係る冷却装置30bは、上述のように構成された電子制御装置20を冷却対象とすることに限らず、放熱部を有する一般的な電子制御装置に対してその放熱部が第2吸気側ダクト33内に露出するように電子制御装置を配置することで当該電子制御装置を冷却対象としてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態および変形例に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよい。
(1)図14は、ストレート状に形成された吸気側ダクト12dに電子制御装置20を配置した状態を示す概略断面図である。
図14に示すように、変形例として、電子制御装置20は、各放熱フィン22が、ダクト内の気流の流れ方向に対して平行になるようにストレート状に形成された内気循環用の吸気側ダクト12d内に露出するように配置されてもよい。これにより、ダクト内を流れる気流の圧力損失が低減されて各放熱フィン22に対して確実に送風されるので、各放熱フィン22に伝達される熱を確実に冷却することができる。また、冷却装置30,30a,30bの第2吸気側ダクト33も同様にストレート状に形成することで、上記効果を奏する。
(2)上記各実施形態および変形例において、筐体21の上面21aには、放熱部として複数の放熱フィン22を設けることに限らず、吸気側ダクト12aまたは第2吸気側ダクト33内の気流と熱交換可能な形状の放熱部を設けてもよい。また、この放熱部は、筐体21と一体に形成されてもよいし、熱伝導性の高い別部材にて形成されてもよい。また、各放熱フィン22は、筐体21と一体に形成されてもよい。
(3)上記各実施形態および変形例において、各放熱フィン22は、吸気側ダクト12aまたは第2吸気側ダクト33の少なくとも一部と一体に成形されてもよい。
(4)上記各実施形態および変形例において、電子制御装置20は、筐体21内および吸気側ダクト12a内等の温度を検出可能な温度センサと、この温度センサにより検出される温度に応じて送風機13による吸気量を制御する制御回路とを有するように構成されてもよい。この場合、温度センサにより筐体21内および吸気側ダクト12a内等の温度が検出されると、この温度に応じて、制御回路により送風機13による吸気量が制御することができる。これにより、各発熱素子24にて発生した熱に応じて吸気量が制御されることとなるので、各発熱素子24を好適に冷却することができる。
10…空調機器
12a,12d…吸気側ダクト
13,50…送風機
20…電子制御装置
21…筐体
21a…上面(外面)
21b…放熱面
22…放熱フィン(放熱部)
23…制御回路
24…発熱素子
25,27…充填部材
26…金属基板
30,30a,30b…冷却装置
31…空調ダクト
32…第1吸気側ダクト
33…第2吸気側ダクト
34…第1吐出側ダクト
35…第2吐出側ダクト
36…排気ダクト
36a…吐出部
37…排気ダンパー(切替手段)
39…第2ダンパー(第2切替手段)
40…制御部(切替制御手段)

Claims (29)

  1. 空調機器を有する車両に車載された複数の車載機器を制御可能な電子制御装置であって、
    前記複数の車載機器をそれぞれ制御するための複数の制御回路と、
    前記複数の制御回路が収容されて外面の一部に放熱部が設けられる筐体と、
    を備え、
    前記放熱部は、前記空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側であって前記車両の内気を循環するためのダクト内に露出するように配置され、
    前記複数の制御回路を構成する複数の発熱素子のうち少なくとも一部は、前記放熱部が設けられる外面に近接する前記筐体の内面である放熱面に接触して配置されることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記放熱面に配置される前記発熱素子と当該放熱面との間には、シート状の充填部材が充填されることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記放熱面に配置される前記発熱素子と当該放熱面との間には、ペースト状の充填部材が充填されることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 前記発熱素子は、金属基板に実装されており、
    前記金属基板が前記放熱面に対してシート状の充填部材を介して接触するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  5. 前記発熱素子は、金属基板に実装されており、
    前記金属基板が前記放熱面に対してペースト状の充填部材を介して接触するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  6. 前記放熱部は、複数のフィンを有するように形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  7. 前記フィンには、平面部の一部を切り起こしたルーバが形成されることを特徴とする請求項6に記載の電子制御装置。
  8. 前記放熱部は、前記筐体よりも熱伝導性の高い材料により形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  9. 前記筐体内および前記ダクト内の少なくともいずれかの温度を検出可能な温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出される温度に応じて前記送風機による吸気量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  10. 空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトを有し、この空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に前記放熱部が露出するように請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子制御装置を配置して冷却する電子制御装置の冷却装置であって、
    前記空調ダクトは、
    前記送風機に対する吸気側が、空調用の空気を吸気するための第1吸気側ダクトと、ダクト内に前記放熱部が露出する第2吸気側ダクトとを有するように構成されるとともに、
    前記送風機に対する吐出側が、前記第1吸気側ダクトを介した空気を前記空調機器の空調手段に吐き出す第1吐出側ダクトと、この第1吐出側ダクトに排出側が連通して前記第2吸気側ダクトを介した空気を当該第1吐出側ダクトに吐き出すための第2吐出側ダクトと、この第2吐出側ダクトに吸気側が連通して当該第2吐出側ダクトを介した空気を排気するための排気ダクトとを有するように構成され、
    前記送風機は、前記第1吸気側ダクトを介した空気と前記第2吸気側ダクトを介した空気とを混流させることなく前記第1吐出側ダクトと前記第2吐出側ダクトとにそれぞれ吐き出すように2層構造として構成され、
    前記第2吐出側ダクトおよび前記第1吐出側ダクトが連通する第1連通状態と前記第2吐出側ダクトおよび前記排気ダクトが連通する第2連通状態とのいずれか一方の連通状態に切り替えるための切替手段と、
    前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備え、
    前記送風機は、前記空調機器による空調制御が停止される空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、
    前記切替制御手段は、前記空調機器が暖房状態である場合には前記切替手段を前記第1連通状態に切り替え、前記空調機器が冷房状態または前記空調停止状態である場合には前記切替手段を前記第2連通状態に切り替えることを特徴とする電子制御装置の冷却装置。
  11. 前記複数の制御回路の温度を検出する制御回路温度検出手段を備え、
    前記送風機は、前記制御回路温度検出手段による検出温度が前記複数の制御回路に対して冷却を要する温度未満であると、前記空調停止状態であっても送風が停止されることを特徴とする請求項10に記載の電子制御装置の冷却装置。
  12. 前記送風機は、軸方向から吸い込んだ空気を遠心方向に吐き出す遠心送風機であって、1つのモータ軸に、前記第1吸気側ダクトから吸い込んだ空気を前記第1吐出側ダクトに吐き出す第1ファンと、前記第2吸気側ダクトから吸い込んだ空気を前記第2吐出側ダクトに吐き出す第2ファンとが組み付けられて構成されることを特徴とする請求項10または11に記載の電子制御装置の冷却装置。
  13. 前記排気ダクトを介した空気を前記第1吐出側ダクトを介すことなく車室内に吐き出すための吐出部と、
    前記切替制御手段により制御されて、前記吐出部による車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態とこの吐き出しが不能となる吐出不能状態とのいずれか一方の状態に切り替えるための第2切替手段と、
    を備え、
    前記切替制御手段は、前記切替手段を第2連通状態に切り替えるとともに、前記空調機器が暖房状態である場合には前記第2切替手段を前記吐出可能状態に切り替え、前記空調機器が冷房状態または前記空調停止状態である場合には前記第2切替手段を前記吐出不能状態に切り替えることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  14. 空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトを有し、この空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に前記放熱部が露出するように請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子制御装置を配置して冷却する電子制御装置の冷却装置であって、
    前記空調ダクトは、車室内の空気を循環するための内気循環用ダクトと外気導入のための外気導入用ダクトとを備えており、
    前記放熱部は、前記内気循環用ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に露出するように配置されることを特徴とする電子制御装置の冷却装置。
  15. 空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトを有し、この空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に前記放熱部が露出するように請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子制御装置を配置して冷却する電子制御装置の冷却装置であって、
    前記空調ダクトは、送風による乗員への影響が小さいスペースに連通する冷却用ダクトを備えており、
    前記送風機は、前記空調機器による空調制御が停止される空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、
    前記放熱部は、前記冷却用ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に露出するように配置されることを特徴とする電子制御装置の冷却装置。
  16. 前記放熱部が露出する前記吸気側のダクトは、ダクト内の気流の流れ方向に対して平行になるようにストレート状に形成されることを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  17. 空調機器を有する車両に車載された複数の車載機器を制御可能な電子制御装置と、
    前記空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトと、
    を有する電子制御装置の冷却装置であって、
    前記電子制御装置は、
    前記複数の車載機器をそれぞれ制御するための複数の制御回路と、
    前記複数の制御回路が収容されて外面の一部に放熱部が設けられる筐体と、
    を備え、
    前記放熱部は、前記空調機器の送風機により空気が通過する空調ダクトのうち前記送風機よりも吸気側のダクト内に露出するように配置され、
    前記複数の制御回路を構成する複数の発熱素子のうち少なくとも一部は、前記放熱部が設けられる外面に近接する前記筐体の内面である放熱面に接触して配置され、
    前記空調ダクトは、
    前記送風機に対する吸気側が、空調用の空気を吸気するための第1吸気側ダクトと、ダクト内に前記放熱部が露出する第2吸気側ダクトとを有するように構成されるとともに、
    前記送風機に対する吐出側が、前記第1吸気側ダクトを介した空気を前記空調機器の空調手段に吐き出す第1吐出側ダクトと、この第1吐出側ダクトに排出側が連通して前記第2吸気側ダクトを介した空気を当該第1吐出側ダクトに吐き出すための第2吐出側ダクトと、この第2吐出側ダクトに吸気側が連通して当該第2吐出側ダクトを介した空気を排気するための排気ダクトとを有するように構成され、
    前記送風機は、前記第1吸気側ダクトを介した空気と前記第2吸気側ダクトを介した空気とを混流させることなく前記第1吐出側ダクトと前記第2吐出側ダクトとにそれぞれ吐き出すように2層構造として構成され、
    前記第2吐出側ダクトおよび前記第1吐出側ダクトが連通する第1連通状態と前記第2吐出側ダクトおよび前記排気ダクトが連通する第2連通状態とのいずれか一方の連通状態に切り替えるための切替手段と、
    前記切替手段を制御する切替制御手段と、を備え、
    前記送風機は、前記空調機器による空調制御が停止される空調停止状態であっても送風状態を維持するように制御され、
    前記切替制御手段は、前記空調機器が暖房状態である場合には前記切替手段を前記第1連通状態に切り替え、前記空調機器が冷房状態または前記空調停止状態である場合には前記切替手段を前記第2連通状態に切り替えることを特徴とする電子制御装置の冷却装置。
  18. 前記放熱面に配置される前記発熱素子と当該放熱面との間には、シート状の充填部材が充填されることを特徴とする請求項17に記載の電子制御装置の冷却装置。
  19. 前記放熱面に配置される前記発熱素子と当該放熱面との間には、ペースト状の充填部材が充填されることを特徴とする請求項17に記載の電子制御装置の冷却装置。
  20. 前記発熱素子は、金属基板に実装されており、
    前記金属基板が前記放熱面に対してシート状の充填部材を介して接触するように配置されることを特徴とする請求項17に記載の電子制御装置の冷却装置。
  21. 前記発熱素子は、金属基板に実装されており、
    前記金属基板が前記放熱面に対してペースト状の充填部材を介して接触するように配置されることを特徴とする請求項17に記載の電子制御装置の冷却装置。
  22. 前記放熱部は、複数のフィンを有するように形成されることを特徴とする請求項17〜21のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  23. 前記フィンには、平面部の一部を切り起こしたルーバが形成されることを特徴とする請求項22に記載の電子制御装置の冷却装置。
  24. 前記放熱部は、前記筐体よりも熱伝導性の高い材料により形成されることを特徴とする請求項17〜23のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  25. 前記筐体内および前記ダクト内の少なくともいずれかの温度を検出可能な温度検出手段と、
    前記温度検出手段により検出される温度に応じて前記送風機による吸気量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項17〜24のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  26. 前記複数の制御回路の温度を検出する制御回路温度検出手段を備え、
    前記送風機は、前記制御回路温度検出手段による検出温度が前記複数の制御回路に対して冷却を要する温度未満であると、前記空調停止状態であっても送風が停止されることを特徴とする請求項17〜25のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  27. 前記送風機は、軸方向から吸い込んだ空気を遠心方向に吐き出す遠心送風機であって、1つのモータ軸に、前記第1吸気側ダクトから吸い込んだ空気を前記第1吐出側ダクトに吐き出す第1ファンと、前記第2吸気側ダクトから吸い込んだ空気を前記第2吐出側ダクトに吐き出す第2ファンとが組み付けられて構成されることを特徴とする請求項17〜26のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  28. 前記排気ダクトを介した空気を前記第1吐出側ダクトを介すことなく車室内に吐き出すための吐出部と、
    前記切替制御手段により制御されて、前記吐出部による車室内への吐き出しが可能となる吐出可能状態とこの吐き出しが不能となる吐出不能状態とのいずれか一方の状態に切り替えるための第2切替手段と、
    を備え、
    前記切替制御手段は、前記切替手段を第2連通状態に切り替えるとともに、前記空調機器が暖房状態である場合には前記第2切替手段を前記吐出可能状態に切り替え、前記空調機器が冷房状態または前記空調停止状態である場合には前記第2切替手段を前記吐出不能状態に切り替えることを特徴とする請求項17〜27のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
  29. 前記放熱部が露出する前記吸気側のダクトは、ダクト内の気流の流れ方向に対して平行になるようにストレート状に形成されることを特徴とする請求項17〜28のいずれか一項に記載の電子制御装置の冷却装置。
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