JP2009196385A - 電気ヒータ - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け作業を容易に行うことができる構成の電気ヒータを提供する。
【解決手段】伝熱性を有する材料で構成された伝熱板21に、複数の熱交換部32と、隣り合う熱交換部32の間にPTC素子が収納される収納部33とを設ける。熱交換部32は、伝熱板21のうち面の向きが所定方向に平行かつ空気流れに対向する平板形状部21aに通風孔31が設けられたものであり、収納部33は、伝熱板21の平板形状部21aを除く部分が平板形状部21aの面に対して略直交する方向に突出した溝形状をなす溝形状部21bである。複数の熱交換部32と複数の収納部33とが一体化して1つの部品となっている伝熱板21に対して、収納部33のそれぞれに通電発熱素子が挿入されることで電気ヒータが形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力が供給されることによって発熱する電気ヒータに関するものであり、例えば、車両用空調装置に適用可能である。
車両用空調装置に用いられる電気ヒータとして、例えば、特許文献1に、放熱フィンによって構成された熱交換部と、通電によって発熱する通電発熱素子とを幾層かに順次積層して構成された電気ヒータが開示されている。
米国特許第5057672号明細書
上記した構成の電気ヒータでは、複数の熱交換部が別部品であったため、複数の熱交換部と複数の通電発熱素子とを積層して電気ヒータを組み付ける際に、これらが崩れないような配慮が必要なことから組み付けの作業性が悪かった。
本発明は上記点に鑑みて、組み付け作業を容易に行うことができる構成の電気ヒータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の熱交換部(32)と、隣り合う熱交換部(32)の間に通電発熱素子(41)が収納される収納部(33)とを有し、伝熱性を有する材料で構成された伝熱板(21)を備え、熱交換部(32)は、伝熱板(21)のうち面の向きが所定方向に平行かつ空気流れに対向する平板形状部(21a)に通風孔(31)が設けられて構成されており、収納部(33)は、伝熱板(21)の平板形状部を除く部分が平板形状部(21a)の面に対して略直交する方向に突出した溝形状をなす溝形状部(21b)によって構成されており、複数の熱交換部(32)と複数の収納部(33)とが一体化して1つの部品となっている伝熱板(21)に対して、収納部(33)のそれぞれに通電発熱素子(41)が組み付けられた構成であることを特徴としている。
これによれば、複数の熱交換部(32)と複数の収納部(33)とを一体化させた伝熱板を用いており、この伝熱板が電気ヒータの基本体格を形成しているので、伝熱板の収納部に通電発熱素子を配置することで、電気ヒータを組み付けることができる。このため、熱交換部と通電発熱素子とを複数積層する必要が無いので、熱交換部と通電発熱素子との積層時にこれらが崩れないようにするという配慮を不要とし、組み付け作業を単純化できる。よって、組み付け作業を容易に行うことができる。
ここで、伝熱板としては、複数の板材を連結させて一体化させたものを採用したり、1枚の板材によって構成されることにより当初から一体化しているものを採用したりできるが、請求項2に示すように、伝熱板の全体を1枚の板材で構成することで、電気ヒータの組み付け作業をより単純化することができる。
伝熱板の熱交換部の構成に関して、請求項3のように、平板形状部(21a)の一部を切り起こすことで通風孔(31)および放熱フィン(34)を形成することができる。
また、請求項4に記載の発明では、通電発熱素子(41)に電気的に接続される電極板(42)を備え、通電発熱素子(41)は、一面(41a)とその反対側に位置する他面(41b)とを有しており、一面(41a)が伝熱板(21)に直に接し、他面(41b)が電極板(42)に直に接しており、電極板(42)および伝熱板(21)を介して、電源から通電発熱素子(41)に電力が供給されるようになっていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明では、通電発熱素子(41)および電極板(42)は、樹脂部材(43)によって一体化された素子モジュール(22)として用いられていることを特徴としている。これにより、電気ヒータの組み付けを容易にすることができる。
また、請求項6に記載の発明では、収容部(33)に収容され、電極板(42)の通電発熱素子(41)側とは反対側の面を収容部(33)の側壁に向けて押圧する金属製のバネ(45)と、電極板(42)とバネ(45)との間に配置される絶縁性フィルム(44)とを備え、絶縁性フィルム(44)はその両面に粘着性を有しており、絶縁性フィルム(44)によって、素子モジュール(22)とバネ(45)とが接着されていることを特徴としている。これにより、電気ヒータの組み付けをさらに容易にすることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本実施形態は本発明の電気ヒータを車両用空調装置に適用した例である。図1に、この車両用空調装置の室内空調ユニット1の模式的な断面図を示す。
まず、車両用空調装置の概略構成について説明する。この車両用空調装置は、エンジン起動時にエンジン冷却水温の上昇しにくい車両(例えば、ハイブリッド車両やディーゼルエンジン車両等)や寒冷地仕様の車両等に搭載されるもので、暖房開始時に車室内吹出空気を加熱する補助加熱器として本発明の電気ヒータ20を適用している。
室内空調ユニット1は、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)内側等に配置されており、外郭部を構成する樹脂製のケース2を有している。このケース2の内部には、車室内へ向かって空気が流れる空気通路が形成され、空気流れ最上流部には内外気切替箱3が配置されている。
内外気切替箱3は、内気導入口4、外気導入口5および内外気切替ドア6を有して構成されている。内気導入口4は、ケース2内に内気(車室内空気)を導入させる導入口であり、外気導入口5は、外気(車室外空気)をケース2内に導入させる導入口である。内外気切替ドア6は、内外気切替箱5の内部に回転自在に配置されており、図示しないサーボモータによって駆動される内外気切替手段である。具体的には、内外気切替ドア6の回転位置によって、内気導入口4より内気を導入する内気モード、外気導入口5より外気を導入する外気モード、および、内気と外気を同時に導入する内気/外気モードに切り替えることができる。なお、図1では内気モードの状態を示しており、内気は矢印Aに示すようにケース2内に導入される。
内外気切替箱5の空気流れ下流側には、車室内に向かって空気を送風する電動式の送風機7が配置されている。送風機7は、周知の遠心多翼ファン7aを電動モータ7bによって回転駆動させて空気を矢印B方向に送風するものである。送風機7の空気流れ下流側には、送風空気を冷却する冷却用熱交換器である蒸発器8が配置されている。
蒸発器8は、冷凍サイクル(図示せず)を構成する要素の一つであり、周知の如く、蒸発器8に流入した低圧冷媒を蒸発させる際に、送風機7によって送風された送風空気から吸熱させて送風空気を冷却するものである。蒸発器8の下流側には、蒸発器8通過後の空気(冷風)を加熱するヒータコア9が配置されている。
ヒータコア9は、エンジン冷却水を熱源として、蒸発器8通過後の空気(冷風)を再加熱する加熱用熱交換器である。また、ケース2内部のヒータコア9の側方には、蒸発器8通過後の空気(冷風)がヒータコア9をバイパスして通過するバイパス通路10が形成されている。
また、本実施形態の車両用空調装置では、ヒータコア9の下流側に電気ヒータ20が配置されている。この電気ヒータ20は、車両用空調装置の暖房運転時に、ヒータコア9が蒸発器8通過後の空気を充分に加熱できない場合、図示しない制御装置から電力供給されることによって発熱し、ヒータコア9通過後の空気を加熱する補助暖房装置である。電気ヒータ20の詳細については後述する。
なお、制御装置による電気ヒータ20の具体的な制御として、例えば、ヒータコア9を通過するエンジン冷却水温度を検出して、エンジン冷却水温度が所定温度以下になっているときは、ヒータコア9によって蒸発器8通過後の空気を充分に加熱できない状態になっていると判定して、電気ヒータ20に電力供給するようにしてもよい。
蒸発器8とヒータコア9との間には、エアミックスドア11が配置されている。このエアミックスドア11は、ケース2内に回転自在に配置されており、図示しないサーボモータによって駆動されて、その回転位置(開度)が連続的に調整できるようになっている。
したがって、エアミックスドア11の開度によって、ヒータコア9および電気ヒータ20を通過する空気量(矢印Cに示す温風量)とバイパス通路10を通過する空気量(矢印Dに示す冷風量)との風量割合が調整される。この温風(矢印C)と冷風(矢印D)はヒータコア9、電気ヒータ20およびバイパス通路10の下流側で混合されて、車室内に吹き出されるので、上記の風量割合の調整によって車室内吹出空気温度が調整される。
ケース2の空気通路の最下流部には、車両の前面窓ガラスに向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ開口部12、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すためのフェイス開口部13、および乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すためのフット開口部14の計3種類の開口部が設けられている。
これら開口部12〜14の上流部には、それぞれデフロスタドア15、フェイスドア16およびフットドア17が回転自在に配置されており、これらのドア15〜17は、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータ(図示せず)によって開閉操作される。なお、図1では、デフロスタドア15とフットドア17とを同時に開放するフット・デフロスタモードの状態を示している。
次に、本実施形態の電気ヒータ20の詳細について説明する。図2に本実施形態の電気ヒータ20の平面図を示し、図3に図2中のIII−III線断面図を示す。なお、図2の上下左右の各矢印方向は車両用空調装置に搭載された状態における方向を示している。また、空気が流れる方向は図2中の手前側から奥側に向かう方向である。
電気ヒータ20は、PTC素子に通電することで発熱する、いわゆるPTCヒータであり、図2、3に示すように、伝熱板21と、PTC素子を有する素子モジュール22と、コネクタ付きハウジング23とを備えている。
伝熱板21は伝熱性および導電性を有する金属板であり、本実施形態ではアルミ製である。伝熱板21は、通風孔31が設けられている部分であって通風孔31を通過する空気と熱交換する熱交換部32と、通風孔31が設けられていない部分であって素子モジュール22を収納する収納部33とを有している。熱交換部32と収納部33とは、上下方向で交互に複数配置されている。本実施形態では、伝熱板21は4つの熱交換部32と3つの収納部33とを有している。
熱交換部32は、伝熱板21のうち、面の向きが上下方向に平行かつ図1中の矢印Cで示される空気流れに対向する平板形状部21aに対して、プレス打ち抜きで複数の通風孔31と複数の放熱フィン34とを形成した部分である。放熱フィン34は、伝熱板21と空気との熱交換を促進させるものであり、伝熱板21の一部が切り起こされて形成されている。平板形状部21aおよび放熱フィン34との熱交換により加熱された空気が通風孔31を通過する。
通風孔31は、1つの熱交換部32において所定間隔で伝熱板21の左右方向に複数並んでおり、伝熱板21の上下方向で隣り合う熱交換部32同士では、互いに位置をずらして配置されている。
収納部33は、伝熱板21の平板形状部21aを除く部分が平板形状部21aの面に対して略直交する方向に突出した溝形状となっている部分21bである。溝形状とは、図3に示すように、伝熱板21の断面がコ字もしくはU字形状となっていることを意味する。ここで、図4に図3中の破線で囲まれた領域Eの拡大図を示す。本実施形態では、収納部33は、図4に示すように、互いに離間して平行な第1、第2の面35、36と、第1、第2の面35、36に連なる第3の面37とによって構成されている。第1、第2の面35、36は平板形状部21aに直交し、第3の面37は平板形状部21aに平行である。第1、第2の面35、36が溝の側面を構成し、第3の面37が溝の底面を構成している。
本実施形態では、4つの熱交換部32と3つの収納部33とが1枚の伝熱板21によって構成されている。このような形状の伝熱板21は次のようにして形成される。例えば、平坦な1枚の伝熱板を用意し、この伝熱板の所定箇所をプレス成形等によって上記溝形状に屈曲させることで、3つの溝形状部21bと4つの平板形状部21aとを形成する。平板形状部21aの所定箇所を切り起こすことで通風孔31と放熱フィン34とを形成する。なお、この伝熱板21の形成の手順は適宜変更可能である。また、平板の屈曲加工以外の方法によって上記形状の伝熱板21を形成しても良い。
また、素子モジュール22は、図4に示すように、PTC素子41と、電極板42と、これらを一体化させている樹脂部材43とを有して構成されている。
ここで、図5に図4中のV−V線断面図を示す。なお、図5は図2の電気ヒータ20を図中奥側から見たときの収納部33の拡大図に相当する。図5に示すように、素子モジュール22は、伝熱板21の溝形状部21bの左右方向での長さと同等の長さであり、1つの収納部33に1つの素子モジュール22が収納されている。
1つの素子モジュール22は、複数のPTC素子41を有しており、これらが横方向に離間して並んでいる。このように、1つの素子モジュール22では、複数のPTC素子41が横に並んで列を形成している。
PTC素子41は、通電されると速やかに温度が上昇し、温度が所定温度(キュリー点)に達すると電気抵抗値が急増して電流を制限し、発熱を抑える自己温度制御機能を持つ正特性サーミスタである。したがって、本実施形態では、このPTC素子が通電発熱部を構成する。そして、PTC素子41の一面(下面)41aが伝熱板21に接しており、PTC素子41の他面(上面)41bが電極板42に接している。
電極板42は導電性が良好なアルミニウム、真鍮、銅等の金属板であり、1つの素子モジュール22内に1枚配置されている。
樹脂部材43は成形性の良い耐熱性の樹脂材料、例えば、ポリアミド系樹脂やポリブタジエンテレフタレート等で構成されており、PTC素子41と電極板42と一体成形されている。この樹脂部材43によって複数のPTC素子41と電極板42とが一体化されている。
電極板42の上面は絶縁性フィルム44で覆われており、さらにその上にステンレス等の金属製のバネ45が設けられている。絶縁性フィルム44は、ポリイミド等の耐熱性の樹脂材料によって構成されたものである。絶縁性フィルム44としては、PTC素子41の熱が伝熱板21に伝わりやすいように、厚みが0.5mm以下のものを採用することが好ましい。絶縁性フィルム44は、その両面に粘着性を有しており、電気的に絶縁するためだけでなく、両面テープとして用いられている。バネ45は素子モジュール22を収納部33内に固定するとともに、PTC素子41の下面41aを伝熱板21の第2の面36に押し付けて、PTC41から伝熱板21へ伝熱させるためのものである。バネ45は、例えば金属製である。
図2中のコネクタ付きハウジング23は、樹脂製であり、伝熱板21の左右方向での一端部に固定されている。
具体的には、本実施形態のハウジング23は、上下方向の長さが伝熱板21と同等であり、伝熱板21の左側端部の上下方向全領域を覆った状態で、伝熱板21に組み付けられている。ここで、図6に図2中のVI−VI線断面図を示す。図6に示すように、ハウジング23の端部には爪部51が設けられており、この爪部51が伝熱板21に設けられた穴部52に嵌合することで、ハウジング23と伝熱板21とが固定されている。
また、本実施形態のハウジング23は3つのコネクタ部23aを有している。1つのコネクタ部23aは1つの収納部33に対応して設けられている。ここで、図7に1つのコネクタ部23aの内部構成を示す。図7に示すように、ハウジング23のコネクタ部23aの内部には、電極板42の端部が位置しており、さらに、伝熱板21と電気的に接続された端子部材53が設けられている。本実施形態では、各コネクタ部23aにはそれぞれ電極板42と端子部材53とが設けられているが、端子部材53については、少なくとも端子部材53を少なくとも1つ設ければ伝熱板21全体が通電状態となるので、全部のコネクタ部23aに設けなくても良い。
そして、電極板42および端子部材53が電源と電気的に接続されることで、PTC素子41に電力が供給される。例えば、端子部材53が電源のマイナス極側に接続され、電極板42が電源のプラス極側に接続されることで、PTC素子41に電流が流れる。これにより、PTC素子41が発熱して伝熱板21が加熱され、平板形状部21aおよび放熱フィン34が空気と熱交換することで空気が加熱される。このとき、伝熱板21の溝形状部21bも空気と接触するので、空気と熱交換する熱交換部として機能する。
次に、上記した構成の電気ヒータ20の製造方法を説明する。
図2、3に示す形状の伝熱板21と、図4、5に示す構成の素子モジュール22とを用意する。このとき、素子モジュール22には、バネ45を絶縁性フィルム44で接着しておくことで、素子モジュール22、絶縁性フィルム44およびバネ45を一体化しておく。
そして、伝熱板21の3つの収納部33にそれぞれ素子モジュール22を装着し、伝熱板21にハウジング23を組み付ける等により、電気ヒータ20が完成する。
本実施形態では、平板形状部21aに通風孔31と放熱フィン34とを設けた4つの熱交換部33を1枚の伝熱板21で構成し、隣り合う熱交換部33の間に設けた収納部33に素子モジュール22を収納しているので、電気ヒータの構成が互いに別部品である複数の熱交換部と複数のPTC素子とを積層した構成である場合と比較して、部品点数を大幅削減できるとともに、伝熱板21と素子モジュール22との組み付け作業において、伝熱板21が組み付け開始より既に剛性のある基本体格を形成していることから、組み付け作業が単純化され、組み付け工数を大幅に減少することができる。
また、本実施形態では、PTC素子41と電極板42とを樹脂部材43によって一体化させることで1つの素子モジュール22としており、さらに、素子モジュール22の上面に張った両面粘着性の絶縁性フィルム44によって、素子モジュール22、絶縁性フィルム44およびバネ45を一体化している。したがって、PTC素子41を伝熱板21に組み付ける際では、PTC素子41、電極板42、絶縁性フィルム44およびバネ45を一度に伝熱板21の収納部33に挿入することができ、これらを別々に収納部33に収納する場合よりも、PTC素子41の挿入工程数を削減できる。
また、本実施形態では、放熱フィン34を切り起こしによって形成しているので、放熱フィンをコルゲートフィンによって構成する場合と比較して、放熱フィンの製造が容易であるので、製造コストおよび製造設備費を削減できる。
したがって、本実施形態によれば、電気ヒータ20のコストを従来に比べて大きく下げることが可能となる。
(第2実施形態)
図8に本発明の第2実施形態における電気ヒータ20の断面図を示す。図8は図4に相当するものであり、図4と同様の構成部には図4と同一の符号を付している。
第1実施形態では、PTC素子41の下面41aを伝熱板21に直に接触させ、伝熱板21を介してPTC素子41に電流を流しており、伝熱板21を電気回路の一部として利用していたが、本実施形態では、伝熱板21を電気回路の一部として利用せず、PTC素子41の下面41aと直に接触する電極板61を設けている。
具体的には、素子モジュール22の構成を、PTC素子41と、PTC素子41の上面41bに接触する第1の電極板42と、PTC素子41の下面41aに接触する第2の電極板61と、これらを一体化させている樹脂部材43とを有する構成としている。そして、第2の電極板61と伝熱板21との間に絶縁性フィルム62を配置している。
(第3実施形態)
図9に本発明の第3実施形態における伝熱板21の分解断面図を示す。図9中の伝熱板21は図3中の伝熱板21に相当するものであり、図3と同様の構成部には図3と同一の符号を付している。
第1実施形態では、4つの熱交換部32(平板形状部21a)と3つの収納部33(溝形状部21b)とを有する形状の伝熱板21全体を1枚の金属板で構成していたが、本実施形態では、上記した形状の伝熱板21全体を複数の金属板で構成している。
具体的には、図9に示すように、1つの平板形状部21aと1つの溝形状部21bとを1枚の金属板で構成したものと、2つの平板形状部21aとその間の溝形状部21bとを1枚の金属板で構成したものとを連結させることで、図3に示す形状の伝熱板21全体を形成する。なお、連結手段としてはネジ等の締結手段や、ろう付け等の接合手段を採用できる。
本実施形態においても、先に、複数の金属板を連結させて図3に示す形状の伝熱板21を形成しておくことで、伝熱板21と素子モジュール22との組み付けの際では、組み付け開始より伝熱板21によって電気ヒータ20全体の基本体格を形成しておくことができるので、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
(1)上記した実施形態では、伝熱板21の熱交換部32(平板形状部21a)に通風孔31と放熱フィン34とを設けていたが、放熱フィン34を省略しても良い。この場合、平板形状部21aで空気と熱交換がされることによって空気が加熱される。
(2)上記した実施形態では、伝熱板21の収納部33(溝形状部21b)は、平板形状部21aよりも空気流れの反対方向(図2中の手前側、図3中の左側)に突出していたが、この収納部33(溝形状部21b)の向きを変更しても良い。
(3)上記した実施形態では、絶縁性フィルム44として両面粘着性を有するものを採用していたが、両面粘着性が無いものを採用しても良い。この場合、素子モジュール22を伝熱板21に組み付ける際に、素子モジュール22が落下しないように、伝熱板21を傾けることが好ましい。
(4)上記した実施形態では、通電発熱素子としてPTC素子41を用いていたが、通電による発熱する素子であれば、他の素子を用いても良い。
(5)上記した実施形態では、ヒータコア9の下流側に電気ヒータ20を配置しているが、フット開口部14下流側に配置されて乗員の足下へ空調風を導くフットダクト(図示せず)内に配置してもよい。また、本発明の電気ヒータ20は、ヒータコア9の熱交換コア部の一部に組み込まれたものであってもよい。
(6)本発明の電気ヒータ20の適用は、車両用空調装置に限定されず、種々な用途に適用できる。
本発明の第1実施形態における車両用空調装置の室内空調ユニットの断面図である。 図1中の電気ヒータの正面図である。 図2中のIII−III線断面図である。 図3中の破線で囲まれた領域Eの拡大図である。 図4中のV−V線断面図である。 図2中のVI−VI線断面図である。 図2中のハウジング23の1つコネクタ部23aの断面図である。 本発明の第2実施形態における電気ヒータ20の断面図である。 本発明の第3実施形態における伝熱板21の分解断面図である。
符号の説明
20 電気ヒータ
21 伝熱板
21a 平板形状部
21b 溝形状部
31 通風孔
32 熱交換部
33 収納部
34 放熱フィン

Claims (6)

  1. 通電により発熱する複数の通電発熱素子(41)と、
    空気が通過するとともに、通過する空気と前記通電発熱素子(41)との間で熱交換させる複数の熱交換部(32)とを備え、
    複数の熱交換部(32)と前記熱交換部(32)が所定方向に複数並んで配置されるとともに、隣り合う前記熱交換部(32)同士の間に前記通電発熱素子(41)が配置されてなる電気ヒータにおいて、
    複数の前記熱交換部(32)と、隣り合う前記熱交換部(32)の間に前記通電発熱素子(41)が収納される収納部(33)とを有し、伝熱性を有する材料で構成された伝熱板(21)を備え、
    前記熱交換部(32)は、前記伝熱板(21)のうち面の向きが前記所定方向に平行かつ空気流れに対向する平板形状部(21a)に通風孔(31)が設けられて構成されており、
    前記収納部(33)は、前記伝熱板(21)の前記平板形状部を除く部分が前記平板形状部(21a)の面に対して略直交する方向に突出した溝形状をなす溝形状部(21b)によって構成されており、
    前記複数の前記熱交換部(32)と複数の前記収納部(33)とが一体化して1つの部品となっている伝熱板(21)に対して、前記収納部(33)のそれぞれに前記通電発熱素子(41)が組み付けられた構成であることを特徴とする電気ヒータ。
  2. 前記伝熱板(21)の全体が同一材料からなる連続する1枚の板材によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ。
  3. 前記伝熱板(21)の前記熱交換部(32)には、前記平板形状部(21a)の一部を切り起こすことで前記通風孔(31)および放熱フィン(34)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気ヒータ。
  4. 前記通電発熱素子(41)に電気的に接続される電極板(42)を備え、
    前記通電発熱素子(41)は、一面(41a)とその反対側に位置する他面(41b)とを有しており、前記一面(41a)が前記伝熱板(21)に直に接し、前記他面(41b)が前記電極板(42)に直に接しており、前記電極板(42)および前記伝熱板(21)を介して、電源から前記通電発熱素子(41)に電力が供給されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電気ヒータ。
  5. 前記通電発熱素子(41)および前記電極板(42)は、樹脂部材(43)によって一体化された素子モジュール(22)として用いられていることを特徴とする請求項4に記載の電気ヒータ。
  6. 前記収容部(33)に収容され、前記電極板(42)の前記通電発熱素子(41)側とは反対側の面を前記収容部(33)の側壁に向けて押圧する金属製のバネ(45)と、
    前記電極板(42)と前記バネ(45)との間に配置される絶縁性フィルム(44)とを備え、
    前記絶縁性フィルム(44)はその両面に粘着性を有しており、
    前記絶縁性フィルム(44)によって、前記素子モジュール(22)と前記バネ(45)とが接着されていることを特徴とする請求項5に記載の電気ヒータ。
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