JP2010025527A - 電気ヒータ、車両用空調装置および電気ヒータの製造方法 - Google Patents

電気ヒータ、車両用空調装置および電気ヒータの製造方法 Download PDF

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令二郎 岡野
Taku Ando
卓 安藤
Mitsugi Nakamura
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Abstract

【課題】発熱部材を保持する保持部材、熱交換部材、及び電極部材を順次積層して構成される電気ヒータにおいて、積層作業を容易化させること。
【解決手段】通電により発熱するPTC素子23aが嵌め込まれた樹脂性の樹脂枠23b、フィン22、電極板24とを順次積層してヒータ部25を構成する。フィン22は、PTC素子23aの発熱を促進させる。電極板24は、PTC素子23aへ通電させる。このヒータ部25を複数用意し、積層して電気ヒータを構成する。樹脂枠23bの長手方向の延出部31は、電極板24側へ延び出す。延出部31の先端には、電極板24を挿入する貫通孔31aが形成される。電極板24を貫通孔31aに挿入して、これら3つの構成部品22、23b、24を一体化させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電力を供給されることによって発熱する電気ヒータ、これを用いた車両用空調装置、および、電気ヒータの製造方法に関するものである。
従来、電気ヒータとして、特許文献1記載のものが知られている。特許文献1記載の電気ヒータは、通電により発熱する通電発熱部材と、通電発熱部材の放熱を促進させる熱交換部材と、通電発熱部材へ通電させる電極板とを順次積層して構成されている。さらに、熱交換部材は、放熱面積を増大させるフィンと、フィンを積層方向に挟む一対のプレートとをろう付け接合して構成されている。一対のプレートのうち、電極板側に配設されたプレートには、鍔部が設けられている。また、電極板には、鍔部に係止する爪部が形成されている。電極板と熱交換部材とは、爪部を鍔部に係止させ、一体化して積層されている。
特開2008−121952号公報
しかしながら、特許文献1記載の電気ヒータでは、通電発熱部材と、一体化した電極板及び熱交換部材とを積層する際に、2種類の複数の部品を順次積層しなければならないため、積層作業が煩雑となり、製造コストの増加を招くといった問題点がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、発熱部材を保持する保持部材、熱交換部材、及び電極部材を順次積層して構成される電気ヒータにおいて、積層作業を容易化させることを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に係る電気ヒータは、通電により発熱する発熱部材を保持する保持部材と、発熱部材へ通電させる電極部材と、保持部材と電極部材との間に配設され、発熱部材の放熱を促進させる熱交換部材とを積層して構成されたヒータ部を複数積層して構成される電気ヒータであって、ヒータ部には、保持部材と電極部材と熱交換部材とを一体化する一体化手段が設けられていることを第1の特徴とする。
これにより、保持部材、電極部材、及び熱交換部材を一体化した状態で積層されるので、実質的に1種類の部品を積層するだけで、電気ヒータを構成することが可能となる。その結果、積層作業を容易化でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
なお、本発明における一体化とは、保持部材と電極部材と熱交換部材とが相対的に完全固定された状態で一つの部材として構成されていることのみを意味するものではない。本発明における一体化とは、取り外し可能に仮固定された状態で一つの部材として構成されていることをも含む意味である。
請求項2に係る電気ヒータは、熱交換部材が、一枚の金属薄板のフィンであり、そのフィンは、平行弦の中に上向きの二等辺三角形と下向きの二等辺三角形とが順次並設されるワーレントラス形状に成形されていることを特徴とする。
これにより、熱交換部材の材料費の低減を図ることが可能となる。また、フィンの保持部材側、及び電極部材側に連続した平面を形成することが可能となる。その結果、例えば、波状フィンを平板で挟み、ろう付けして平面を形成する場合と比べて、部品点数を減らした上、さらに、一体化したときに保持部材、及び電極部材に対してフィンを安定させ、積層作業を容易化することが可能となる。
請求項3に係る電気ヒータは、一体化手段が、ヒータ部の両端に設けられ、保持部材と電極部材とを連結する連結手段を有していることを特徴とする。
これにより、保持部材と電極部材との間に積層される熱交換部材に一体化手段を設ける必要が無く、熱交換部材の製造コスト低減を図ることが可能となる。
請求項4に係る電気ヒータは、連結手段が、保持部材の両端から熱交換部材の端部を覆って電極部材へ延び出す延出部によって提供され、その延出部には、電極部材に係止する第1係止部が設けられていることを特徴とする。
これにより、連結手段を有する部品を新たに用いる必要が無く、ヒータ部の製造コストの低減を図ることが可能となる。
請求項5に係る電気ヒータは、第1係止部が、電極部材が挿入される貫通孔であることを特徴とする。
これにより、比較的に容易な加工によって、電極部材に係止する第1係止部が設けられた保持部材を提供することが可能となる。
請求項6に係る電気ヒータは、第1係止部が、電極部材の周囲へ回りこむ突起体で形成された切り欠き孔であることを特徴とする。
これにより、比較的に容易な構造によって、電極部材に係止する第1係止部が設けられた保持部材を提供することが可能となる。
請求項7に係る電気ヒータは、連結手段が、電極部材の両端には、保持部材に係止する第2係止部が設けられていることを特徴とする。
これにより、保持部材と電極部材とを連結する連結手段の連結する強度の向上を図ることが可能となる。
請求項8に係る電気ヒータは、連結手段が、保持部材の両端から熱交換部材の端部の一部を覆うように電極部材へ延び出す延出部と、電極部材の両端から熱交換部材の端部の残部を覆うように保持部材へ延び出す側壁とによって提供され、その側壁には、延出部に係止する第3係止部が設けられていることを特徴とする。
これにより、連結手段を有する部品を新たに用いる必要が無く、ヒータ部の製造コストの低減を図ることが可能となる。
請求項9に係る電気ヒータは、第3係止部が、保持部材の両端に設けられた凹部の各々に係止する一対の爪部であることを特徴とする。
これにより、比較的に容易な構造によって、電極部材に係止する第1係止部が設けられた保持部材を提供することが可能となる。
請求項10に係る電気ヒータは、一体化手段が、熱交換部材の飛び出しを抑制する抑制手段を有していることを特徴とする。
これにより、保持部材と電極部材との間に積層される熱交換部材の飛び出しを抑制でき、積層作業を容易化することが可能となる。
請求項11に係る電気ヒータは、抑制手段が、保持部材に設けられ、熱交換部材側に突出する第1突出壁によって提供されていることを特徴とする。
これにより、比較的に容易な構造によって、熱交換部材の飛び出しを抑制する抑制手段が設けられたヒータ部を提供することが可能となる。
請求項12に係る電気ヒータは、第1突出壁が、延出部に設けられ、熱交換部材側に突出する第2突出壁を有していることを特徴とする。
これにより、保持部材と電極部材との間に積層される熱交換部材の端部の飛び出しを抑制でき、積層作業を容易化することが可能となる。
請求項13に係る電気ヒータは、抑制手段が、電極部材に設けられ、熱交換部材側に突出する第3突出壁によって提供されていることを特徴とする。
これにより、比較的に容易な構造によって、熱交換部材の飛び出しを抑制する抑制手段が設けられたヒータ部を提供することが可能となる。
請求項14に係る電気ヒータは、保持部材は、樹脂製であり、発熱部材と一体成形されていることを特徴とする。
これにより、発熱部材と一体化した保持部材と、熱交換部材と、電極部材とを一体化することが可能となる。その結果、これらの構成部品の組み付けが、さらに容易となる。
また、上述の第1の特徴の電気ヒータを備える車両用空調装置を第2の特徴とする。
これにより、電気ヒータの製造原価低減効果により、車両用空調装置全体としての製造原価低減を図ることもできる。
また、通電により発熱する発熱部材を保持する保持部材と、発熱部材へ通電させる電極部材と、保持部材と電極部材との間に配設され、発熱部材の放熱を促進させる熱交換部材とを積層して構成されたヒータ部を複数積層して構成される電気ヒータの製造方法であって、保持部材として、発熱部材が配設され、さらに、長手方向の両端が電極部材側へ延び出たものを用意し、保持部材と電極部材との間に熱交換部材を挟み、電極部材の両端を保持部材の両端に係止して、保持部材と熱交換部材と電極部材とを一体化する一体化工程と、一体化工程を終えたヒータ部を積層する積層工程とを有することを第3の特徴とする。
これにより、保持部材、電極部材、及び熱交換部材を一体化した状態で積層されるので、実質的に1種類の部品を積層するだけで、電気ヒータを構成することが可能となる。その結果、積層作業を容易化でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における車両用空調装置の構造について、図1を用いて説明する。図1は、第1実施形態における車両用空調装置の室内空調ユニット1の模式的な断面図である。本実施形態の車両用空調装置は、エンジン起動時にエンジン冷却水温の上昇しにくい車両や寒冷地仕様の車両等に搭載されるものである。暖房開始時において、車室内吹出空気を加熱する補助加熱器として電気ヒータ20が用いられている。ここで、エンジン起動時にエンジン冷却水温の上昇しにくい車両とは、例えば、ハイブリッド車両やディーゼルエンジン車両である。
室内空調ユニット1は、車室内最前部の計器盤内側等に配置されている。室内空調ユニット1は、外郭部を構成する樹脂製のケース2を有している。ケース2の内部には、車室内へ向かって空気が流れる空気通路が形成され、空気流れ最上流側には、内外気切替箱3が配置されている。
内外気切替箱3は、内気導入口4、外気導入口5、及び内外気切替ドア6を有して構成されている。内気導入口4は、ケース2内に車室内空気である内気を導入させる導入口である。外気導入口5は、車室外空気である外気をケース2内に導入させる導入口である。内外気切替ドア6は、内外気切替箱3の内部に回転自在に配置されており、図示しないサーボモータによって駆動されている。内外気切替ドア6は、回転位置によって、内気導入口4より内気を導入する内気モードと、外気導入口5より外気を導入する外気モードと、内気と外気を同時に導入する内気/外気モードとに切り替える。図1に示している内外気切替ドア6は、内気モードの状態である。内気は、図1に示す矢印Aのようにケース2内に導入されている。
内外気切替箱3の空気流れ下流側には、車室内に向かって空気を送風する電動式の送風機7が配置されている。送風機7は、遠心多翼ファン7aを電動モータ7bによって回転駆動させ、導入空気を図1に示す矢印Bの方向に送風するものである。送風機7の空気流れ下流側には、送風空気を冷却する冷却用熱交換器である蒸発器8が配置されている。
蒸発器8は、図示しない冷凍サイクルを構成する要素の一つである。蒸発器8は、蒸発器8内に流入した低圧冷媒と、送風機7によって送風された送風空気とを熱交換させ、送風空気を冷却するものである。蒸発器8の空気流れ下流側には、蒸発器8を通過した被冷却空気を加熱するヒータコア9が配置されている。
ヒータコア9は、エンジン冷却水を熱源として、蒸発器8を通過した被冷却空気を加熱する加熱用熱交換器である。ケース2内部のヒータコア9の側方には、蒸発器8を通過した被冷却空気がヒータコア9をバイパスするバイパス通路10が形成されている。
本実施形態の車両用空調装置には、ヒータコア9の空気流れ下流側に電気ヒータ20が配置されている。電気ヒータ20は、車両用空調装置の暖房運転時において、ヒータコア9が蒸発器8を通過した被冷却空気を充分に加熱できない場合に用いられている。電気ヒータ20は、図示しない制御装置から電力供給されることによって発熱し、ヒータコア9を通過した被加熱空気を再加熱する補助加熱器である。電気ヒータ20の詳細については後述する。ここで、制御装置による電気ヒータ20の具体的な制御として、例えば、まず、ヒータコア9を通過するエンジン冷却水温度を検出する。そして、エンジン冷却水温度が所定温度以下になっているときは、ヒータコア9によって蒸発器8通過後の空気を充分に加熱できない状態になっていると判定する。その判定後、電気ヒータ20へ電力供給するといった制御である。
蒸発器8とヒータコア9との間には、エアミックスドア11が配置されている。エアミックスドア11は、ケース2内に回転自在に配置されている。エアミックスドア11は、図示しないサーボモータによって駆動されて、その回転位置が連続的に調整されている。エアミックスドア11は、その回転位置によって、図1に示す矢印Cのようにヒータコア9、及び電気ヒータ20を通過する空気と、図1に示す矢印Dのようにバイパス通路10を通過する空気との風量割合を調整している。矢印Cに示す温風と矢印Dに示す冷風とは、ヒータコア9、電気ヒータ20、及びバイパス通路10の下流側で混合されて、車室内に吹き出される。つまり、エアミックスドア11の風量割合の調整によって、車室内吹出空気温度は、調整されている。
ケース2の空気流れ最下流側には、デフロスタ開口部12、フェイス開口部13、及びフット開口部14が設けられている。デフロスタ開口部12は、車両の前面窓ガラスに向けて空調風を吹き出すための開口部である。フェイス開口部13は、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すための開口部である。フット開口部14は、乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すための開口部である。
これらの開口部12〜14の空気流れ上流側には、各々デフロスタドア15、フェイスドア16、及びフットドア17が、回転自在に配置されている。これらのドア15〜17は、図示しないリンク機構を介して共通の図示しないサーボモータによって開閉操作されている。図1には、デフロスタドア15とフットドア17とを同時に開放するフット・デフロスタモードの状態が示されている。
次に、本実施形態における電気ヒータ20の構造について、図2〜5を用いて説明する。図2は、第1実施形態における電気ヒータの模式図である。図3は、第1実施形態における電気ヒータ20の模式的な分解図である。図4は、第1実施形態におけるヒータ部25を積層方向の一方側(図3紙面下方)から見た一部拡大斜視図である。図5は、第1実施形態におけるヒータ部25を積層方向の他方側(図3紙面下方)から見た一部拡大斜視図である。本実施形態の電気ヒータ20は、後述するPTC素子23aを有して構成される、いわゆるPTCヒータである。
電気ヒータ20は、複数積層されたヒータ部25、一対のフレーム21、一対のバネ部27、及び3つのハウジング26a、26b、26cを備えている。ヒータ部25は、空気流れ方向と直交する方向に細長い形状である。ヒータ部25は、通電により発熱する発熱部材23aを保持する保持部材23bと、発熱部材23の放熱を促進させる熱交換部材であるフィン22と、発熱部材23へ通電させる電極部材である電極板24とを備えている。フィン22は、発熱部材23、及び電極板24に接触している。ヒータ部25は、保持部材23bと電極板24との間にフィン22を配置し、保持部材23b、フィン22、及び電極板24を順次積層して構成されている。本実施形態の電気ヒータ20は、5つのヒータ部25を積層して構成されている。
保持部材23bは、耐熱性を有する樹脂材料、例えば、ポリアミド系合成繊維やポリブタジエンテレフタレート等で成形された樹脂枠23b(以下、保持部材23bを樹脂枠23bという)である。樹脂枠23bには、複数個の発熱部材23aであるPTC素子23aが配設されている。本実施形態では、PTC素子23aは、樹脂枠23bに対し一体成形されている。PTC素子23aは、通電されると速やかに温度が上昇し、温度が所定温度に達すると電気抵抗値が急増して電流を制限し、発熱を抑える自己温度制御機能を持つ正特性サーミスタである。本実施形態の所定温度は、キュリー点である。
樹脂枠23bは、空気流れ方向と直交する方向に細長い形状である。樹脂枠23bの長手方向の両端には、ともにヒータ部25を構成する電極板24側へ延び出す延出部31が形成されている。延出部31は、樹脂枠23bの長手方向に対し直角に曲がり延び出し、フィンの長手方向の端部を全て覆っている。つまり、延出部31の延び出し方向は、複数のヒータ部25の積層方向と同じである。延出部31が長手方向外側に向ける面は、平面である。延出部31の空気流れ方向の両端には、フィン22の端部を覆う延出部側突出壁31bが形成されている。延出部側突出壁31bは、電極板24側から離れるに従い、幅広になるような平面視三角形状に形成されている。延出部側突出壁31bは、第2突出壁に相当する。
延出部31の延び出し方向先端には、電極板24が挿入される貫通孔31aが形成されている。貫通孔31aの形状は、電極板24の断面形状と同一とされ、扁平四角形状とされている。ここで、貫通孔31aが形成された延出部31は、一体化手段に相当する。また、貫通孔31aが形成された延出部31は、連結手段に相当し、貫通孔31aは、第1係止部に相当する。
また、樹脂枠23bの空気流れ方向の両端には、積層方向に突出し、フィン22の飛び出しを抑制する抑制手段である一対のフィン側突出壁32が形成されている。一対のフィン側突出壁32は、樹脂枠23bの長手方向に沿って平行に設けられ、延出部31と連続して形成されている。一対のフィン側突出壁32の空気流れ方向の間隔は、フィン22の空気流れ方向の寸法と同一である。また、一対のフィン側突出壁32の突出高さは、ともにヒータ部25を構成するフィン22の樹脂枠23b側の一部を覆い、両フィン側突出壁32でフィン22の一部を挟むことが可能な程度である。ここで、フィン側突出壁32は、樹脂枠23bに設けられ、熱交換部材側に突出する第1突出壁に相当する。
さらに、樹脂枠23bの空気流れ方向の両端には、積層方向に突出し、複数のヒータ部25を積層する積層工程を容易化する一対の電極板側突出壁33が形成されている。一対の電極板側突出壁33は、樹脂枠23bの長手方向に沿って平行に設けられている。一対の電極板側突出壁33の空気流れ方向の間隔は、フィン22の空気流れ方向の寸法と同一である。また、一対の電極板側突出壁33の突出高さは、先に積層され、隣接するヒータ部25におけるフィン22の一部を覆い、両電極板側突出壁33で隣接するヒータ部25のフィン22の一部を挟むことが可能な程度である。
フィン22は、アルミニウムの薄板を複数の折り曲げ部22aにて折り曲げ、波形状に成形して放熱面積を拡大させたコルゲートフィンである。フィン22の波形状は、平行弦の中に上向きの二等辺三角形と下向きの二等辺三角形とが長手方向に順次並設されるワーレントラス形状である。本実施形態の熱交換部材は、フィン22のみによって提供されている。折り曲げ部22aは、電極板24側、及び樹脂枠23b側に形成されており、折り曲げ部22aのうち樹脂枠23b側の折り曲げ部22aは、樹脂枠23bのフィン側突出壁32によって覆われている。折り曲げ部22aのうち電極板24側の折り曲げ部22aは、後に積層され、隣接するヒータ部25における樹脂枠23bの電極板側突出壁33によって覆われている。
電極板24は、通電性が良好な平板状金属、例えば、アルミニウム、真鍮、銅等をプレス加工等で成形されたものである。電極板24の空気流れ方向の寸法は、フィンのその寸法より小さい。電極板24の長手方向の両端は、樹脂枠23bに形成された貫通孔31aに挿入されている。電極板24の一方の端部は、延び出して形成され、図示しない電線と接続される端子部24aとされている。
一対のフレーム21は、複数積層されたヒータ部25の積層方向の両端側に各々配設されている。フレーム21は、積層方向の両端側から複数のヒータ部25を挟み込んでいる。
一対のバネ部27は、複数積層されたヒータ部25の長手方向の両端側に各々配設されている。バネ部27は、各構成部品22、23、24が良好に接触するように、複数積層されたヒータ部25に積層方向へ荷重を掛けている。
ハウジング26a、26b、26cは、樹脂枠23bと同様の樹脂材料で成形された樹脂ハウジングである。ハウジング26a、26bは、複数積層されたヒータ部25の長手方向の両端側において、一対のバネ部27を内部に収納して配設されている。複数積層されたヒータ部25の長手方向の両端は、ハウジング26a、26b内に嵌め込まれている。一端側の第1ハウジング26aは、複数積層されたヒータ部25の長手方向の一端部を保持している。他端側の第2ハウジング26bは、複数積層されたヒータ部25の他端部を保持している。ここで、電極板24の端子部24aは、第2ハウジング26bを貫通している。端子部24aには、電線が接続されている。第2ハウジング26bにおけるヒータ部25の長手方向の他端側に配設された第3ハウジング26cは、端子部24aの全てを保護する蓋として機能している。
次に、本実施形態における電気ヒータ20の製造方法について説明する。まず、フィン22、PTC素子23aが配設された樹脂枠23b、及び電極板24を用意する。次に、フィン22、樹脂枠23b、及び電極板24を図3に示すように一体化させ、ヒータ部25を構成する。具体的には、まず、フィン側突出壁32が突出する側の樹脂枠23bにフィン22を配置する。そして、フィン22とPTC素子23aとを接触させた状態で、フィン22と電極板24とを接触させながら、電極板24を一端側へ向かって長手方向に、フィン22及び樹脂枠23bを他端側へ向かって長手方向に相対的にスライドさせる。ここで、フィン22は、樹脂枠23b側の折り曲げ部22aがPTC素子23aと接触し、かつ電極板24側の折り曲げ部22aが電極板24に接触するように配置される。そして、電極板24を樹脂枠23bの延出部31に形成された一対の貫通孔31aに挿入し、ヒータ部25を構成する。
次に、ヒータ部25を図2に示すように複数用意し、積層する。具体的には、ヒータ部25を、そのヒータ部25の一対の電極板側突出壁33が、先に積層されたヒータ部25を構成するフィン22の電極板24側の折り曲げ部22aを挟むように積層する。ここで、複数のヒータ部25は、長手方向の両端を揃えて積層される。次に、バネ部27、フレーム21、及びハウジング26a、26bによって積層されたヒータ部25を固定する。そして、電極板24の端子部24aに電線を接続し、第3ハウジング26cを第2ハウジング26bを取り付けることによって、電気ヒータ20が製造される。
次に、本実施形態における電気ヒータ20の作動について説明する。電気ヒータ20は、車両用空調装置が暖房運転を行う際に、ヒータコア9が蒸発器8を通過した被加熱空気を充分に加熱できない場合に作動する。その場合、制御装置から電力が供給され、電極板24に通電する。電極板24に通電した電力は、フィン22を介してPTC素子23aを通電する。通電したPTC素子23aは発熱し、ヒータコア9では不十分な被加熱空気を再加熱する。これにより、車室内吹出空気を十分に加熱することができるため、本実施形態の車両用空調装置は、即効暖房運転が可能となる。
本実施形態の電気ヒータ20では、電極板24の長手方向の両端を、樹脂枠23bの延出部31に形成された貫通孔31aに係止させて、フィン22、樹脂枠23b、及び電極板24を一体化した状態で積層する。PTC素子が設けられた樹脂枠23bの長手方向両端に、屈曲して形成された延出部31により、フィン22の長手方向の両端面を覆うことで、フィン22が樹脂枠23bに対し、フィン22の長手方向に動いてしまうことはない。また、延出部側突出壁31b、及びフィン側突出壁32により、フィン22が樹脂枠23bに対し、フィン22の空気流れ方向に動いてしまうことはない。また、フィン22がワーレントラス形状に形成され、フィン22の樹脂枠23b側、及び電極板24側は平面状に形成される。その結果、フィン22と樹脂枠23bとの接触面を十分に確保することができる。また、フィン22と電極板24との接触面も十分に確保することができる。そして、フィン22と電極板24とを接触させた状態で、延出部31の貫通孔31aに電極板24が挿入されて固定される。その結果、樹脂枠23bと電極板24とに挟まれたフィン22は、位置ずれすることなく、ヒータ部25は、一部品として扱うことができる。よって、実質的に1種類の部品を積層するだけで、電気ヒータ20を構成することが可能となる。その結果、積層作業を容易化でき、製造コストの低減を図ることが可能となる。また、電気ヒータ20の製造原価低減効果により、車両用空調装置全体としての製造原価低減を図ることも可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における電気ヒータについて、図6を用いて説明する。第2実施形態を含む以下の各実施形態において、既に説明した実施形態と同一、又は相当する構成については、同一符号を付し、その重複説明を省略する。第2実施形態の電気ヒータは、第1実施形態におけるヒータ部25の樹脂枠23bに代えて、樹脂枠223bを備えるヒータ部225が複数積層されて構成される。図6は、第2実施形態におけるヒータ部225を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。
第2実施形態における樹脂枠223bの延出部231には、第1実施形態における樹脂枠23bの延出部31に形成された貫通孔31aに代えて、一対の突起体231aによって形成された切り欠き孔231cが形成されている。一対の突起体231aは、延出部231に形成され、電極板24の周囲へ回りこむように突出して切り欠き孔231cを形成している。具体的には、一対の突起体231aは、電極板24の厚さ程度突出し、その一対の突起体231aの先端が向き合うように曲げられた形状である。ここで、一対の突起体231aの先端同士の距離は、電極板24の空気流れ方向の寸法より小さい。一対の突起体231aによって切り欠き孔231cに電極板24を係止させ、樹脂枠223bと電極板24とを連結する役割を有する。
ここで、一対の突起体231aが形成された延出部231は、一体化手段に相当し、一対の突起体231aが形成された延出部231は、連結手段に相当する。さらに、一対の突起体231aによって形成された切り欠き孔231cは、第1係止部に相当する。この第2実施形態の構成によっても、切り欠き孔231cに電極板24を挿入することで、フィン22、樹脂枠223b、及び電極板24を一体にでき、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態における電気ヒータについて、図7を用いて説明する。第3実施形態の電気ヒータは、第2実施形態におけるヒータ部225の樹脂枠223bに代えて樹脂枠323bを、第1実施形態におけるヒータ部25の電極板24に代えて電極板324を備えるヒータ部325が複数積層されて構成される。図7は、第3実施形態におけるヒータ部325を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。
第3実施形態における樹脂枠323bの延出部331の先端側には、第2実施形態における構成に加えて、傘状突起331dが形成されている。具体的には、互いに先端が向き合うように曲げられた一対の突起体331aによって形成された切り欠き孔331cの中間部位に傘状突起331dが形成されている。傘状突起331dは、きのこ形状である。換言すると、傘状突起331dは、電極板324の厚さ程度突出する柄部と、その柄部の先端に基端へ向かって広がる傘部とを有する形状である。また、その傘部の基端側には、傘部を伸縮可能にする溝が形成されている。
第3実施形態における電極板324の両端には、傘状突起331dが挿入される挿通孔324bが形成されている。傘状突起331dは、挿通孔324bへの挿入時に傘部をたわませ、挿入後に傘部の基端面にて電極板324に係止する。
ここで、一対の突起体331aと傘状突起331dとが形成された延出部331と、電極板324に形成された挿通孔324bとは、一体化手段に相当し、一対の突起体331aと傘状突起331dとが形成された延出部331と、挿通孔324bとは、連結手段に相当する。一対の突起体331aによって形成された切り欠き孔331cと傘状突起331dとは、第1係止部に相当し、挿通孔324bは、第2係止部に相当する。この第3実施形態の構成によっても、切り欠き孔331cには電極板24を挿入し、挿通孔324bには傘状突起331dを挿入することで、フィン22、樹脂枠323b、及び電極板324を一体にでき、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態における電気ヒータについて、図8を用いて説明する。第4実施形態の電気ヒータは、第2実施形態におけるヒータ部225の樹脂枠223bに代えて樹脂枠423bを、第1実施形態におけるヒータ部25の電極板24に代えて電極板424を備えるヒータ部425が複数積層されて構成される。図8は、第4実施形態におけるヒータ部425を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。
第4実施形態における樹脂枠423bの延出部431には、第2実施形態における樹脂枠223bの延出部231に形成された突起体231aに代えて、一対の突起体431aが形成されている。一対の突起体431aは、電極板424の厚さ程度突出して切り欠き溝431cを形成する形状である。この切り欠き溝431cは、電極板424を係止する役割を有する。さらに、樹脂枠423bの延出部431には、電極板424に形成された爪部424bの先端が挿入される凹部431eが形成されている。
第4実施形態における電極板424の端子部424a側の端部には、爪部424bが設けられている。爪部424bは、端子部424aの一部がC字形状に曲げられた形状である。爪部424bは、積層方向に曲げられ、さらにその先端側で延出部431側へ曲げられている。爪部424bの先端は、延出部431に形成された凹部431eに挿入されている。電極板424の他端部にも、爪部424bが設けられている。
ここで、一対の突起体431aと凹部431eとが形成された延出部431と、電極板424に形成された爪部424bとは、一体化手段に相当し、一対の突起体431aと凹部431eとが形成された延出部431と、爪部424bとは、連結手段に相当する。一対の突起体431aによって形成された切り欠き溝431cと凹部431eとは、第1係止部に相当し、爪部424bは、第2係止部に相当する。この第4実施形態の構成によっても、切り欠き溝431cには電極板424を挿入し、凹部431eには爪部424bを挿入することで、フィン22、樹脂枠423b、及び電極板424を一体にでき、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態における電気ヒータについて、図9を用いて説明する。第5実施形態の電気ヒータは、第1実施形態におけるヒータ部25の樹脂枠23bに代えて樹脂枠523bを、第4実施形態におけるヒータ部425の電極板424に代えて電極板524を備えるヒータ部525が複数積層されて構成される。図9は、第5実施形態におけるヒータ部525を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。
第5実施形態における樹脂枠523bの延出部531は、第1実施形態における樹脂枠223bの延出部31に比べて電極板524側へ延び出す距離が短い。ここで、延出部531は、樹脂枠523bの長手方向に対し直角に曲がり延び出し、フィン22の端面の一部を覆っている。延出部531が樹脂枠523bの長手方向外側に向ける面は、平面である。延出部531の先端には、電極板524に形成された爪部524bの先端が挿入される凹部531eが形成されている。また、第5実施形態における樹脂枠523bには、第1実施形態におけるフィン側突出壁32が設けられていない。
第5実施形態における電極板524の端子部524a側の端部は、クランク状に曲げられて形成されている。つまり、電極板524の端部は、積層方向に折り曲げられて側壁524cを形成する。側壁524cは、延出部531で覆われていないフィン22の長手方向の端面の残りを覆う。側壁524cの先端は、さらに折り曲げられて端子部524aを形成する。また、側壁524cの先端には、C字状に曲げられた爪部524bが折り曲げられて形成されている。端子部524aは、延出部531側に対して反対側へ曲げられた形状である。一方、爪部524bは、延出部531側へ曲げられた形状である。爪部524bの先端は、延出部531に形成された凹部531eに挿入されている。電極板524の他端部にも、爪部524bと側壁524cとが設けられている。
また、電極板524における空気流れ方向の両端には、フィン22の飛び出しを抑制する抑制手段である一対のフィン側突出壁524dが折り曲げられて形成されている。一対のフィン側突出壁524dは、電極板524の長手方向に沿って平行に設けられている。一対のフィン側突出壁524dの空気流れ方向の間隔は、フィン22の空気流れ方向の寸法と同一である。また、一対のフィン側突出壁524dの突出高さは、ともにヒータ部525を構成するフィン22の電極板524側の折り曲げ部22aを覆い、両フィン側突出壁524dで折り曲げ部22aを挟むことが可能な程度である。ここで、フィン側突出壁524dは、電極板524に設けられ、熱交換部材であるフィン22側に突出する第3突出壁としても把握することができる。
ここで、凹部531eが形成された延出部531と、電極板524に形成された爪部524bと側壁524cとは、一体化手段に相当し、凹部531eが形成された延出部531と、電極板524に形成された爪部524bと側壁524cとは、連結手段に相当する。凹部531eは、第1係止部に相当し、電極板524に形成された爪部524bと側壁524cとは、第2係止部に相当する。この第5実施形態の構成によっても、凹部531eに爪部524bを挿入することで、フィン22、樹脂枠523b、及び電極板524を一体にでき、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、延出部531と側壁524cとでフィン22の長手方向の端面を覆っているため、フィン22が長手方向に動くことはない。また、フィン側突出壁524dでフィン22を空気流れ方向に挟んでいるため、フィン22が空気流れ方向に動くことはない。その結果、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、フィン22の飛び出しを抑制する抑制手段を、樹脂枠523b側に設けず、電極板524側に設けている。電極板524側に設けたフィン側突出壁524dでも、フィン22の一部が覆われてしまうので、フィン22の熱交換面積は少なくなってしまう。しかし、電極板524側とフィン22との一部は、隣接するヒータ部525の電極部材側突出壁533でも位置連れ防止のために覆われることとなる。その結果、フィン22の電極板524側では、フィン側突出壁524dと、隣接するヒータ部525の電極側突出壁533とが重なり合うだけである。これにより、減少する熱交換面積を効率よく利用することを図ることができる。そして、フィン22の樹脂枠523b側では、第1実施形態におけるフィン側突出壁32をなくしたことによる熱交換面積の拡大を図ることができる。よって、飛び出しの抑制と効率的な熱交換の両立が図れる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、ヒータコア9の空気流れ下流側に電気ヒータ20を配置している。しかし、電気ヒータは、フット開口部の空気流れ下流側の乗員の足下へ空調風を導く図示しないフットダクト内に配置されていてもよい。また、電気ヒータは、ヒータコアの熱交換コア部の一部に組み込まれたものであってもよい。
また、上記第1実施形態では、電気ヒータ20は、車両用空調装置内に配設されている。しかし、電気ヒータ20は、車両用空調装置に限定されず、種々な用途に適用できる。
また、上記第1実施形態では、一対のフィン側突出壁32は、樹脂枠23bの長手方向に沿って平行に設けられている。しかし、フィン側突出壁は、樹脂枠の長手方向に途切れて複数設けられていてもよい。
また、上記第1実施形態では、熱交換部材は、フィン22のみによって提供されている。しかし、熱交換部材は、フィン、及びフィンを一定の形状に保つとともに、PTC素子や電極板との接触面積を確保するためのアルミニウムの一対のプレートをろう付け接合して構成されたものであってもよい。
また、上記第1実施形態の電極板24の一端部を、先端が鋭利な形状にしてもよい。このようにすれば、樹脂枠に形成された貫通孔に電極板を挿入し易くすることができる。
また、上記第1実施形態の電極板24の他端部の端子部24aを、長手方向から見た断面形状がL字状に曲げられて形成されていてもよい。このようにすれば、端子部に電線を接続し易くすることができる。
また、上記第1〜4の実施形態では、ヒータ部25のフィン側突出壁32は、樹脂枠23bに形成されている。しかし、フィン側突出壁は、第5実施形態におけるフィン側突出壁524dのように、電極板側に形成されていてもよい。また、フィン側突出壁は、電極板側と樹脂枠側との両方に形成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、延出部31には、延出部側突出壁31bが形成されている。しかし、延出部側突出壁31bをなくしてもよい。これにより、材料費の低減を図ることができる。
また、上記第1実施形態では、フィン22は、ワーレントラス形状である。しかし、フィンは、波形状であってもよい。
また、上記第1実施形態では、一体化手段である延出部31は、樹脂枠23bの両端に設けられている。しかし、樹脂枠23bの中間位置に一体化手段を設けてもよい。また、保持部材、熱交換部材、及び電極部材とは異なる一体化部材を用意して、これら構成部品を一体化して、ヒータ部を構成していてもよい。保持部材、熱交換部材、及び電極部材とは異なる一体化部材とは、例えば、ネジ等が考えられる。
また、上記第1実施形態では、樹脂枠23bには、複数個の発熱部材23aであるPTC素子23aが配設され、さらに、PTC素子23aは樹脂枠23bに対し一体成形されている。しかし、PTC素子23aは、樹脂枠23bに一体成形せず、例えば、樹脂枠23bに形成された貫通孔に配設されていればよい。この場合、樹脂枠23bに形成された貫通孔の底部は、フィン22が構成している。これにより、PTC素子23aと樹脂枠23bとを一体成形する工程を減らすことができ、ヒータ部25のコスト低減を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態における車両用空調装置の室内空調ユニット1の模式的な断面図である。 第1実施形態における電気ヒータ20の模式図である。 第1実施形態における電気ヒータ20の模式的な分解図である。 第1実施形態におけるヒータ部25を積層方向の一方側から見た一部拡大斜視図である。 第1実施形態におけるヒータ部25を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。 第2実施形態におけるヒータ部225を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。 第3実施形態におけるヒータ部325を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。 第4実施形態におけるヒータ部425を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。 第5実施形態におけるヒータ部525を積層方向の他方側から見た一部拡大斜視図である。
符号の説明
20 電気ヒータ
22 フィン(熱交換部材)
23a PTC素子(発熱部材)
23b 樹脂枠(保持部材)
24 電極板(電極部材)
25 ヒータ部
31 延出部(一体化手段、連結手段)
31a 貫通孔(第1係止部)
31b 延出部側突出壁(抑制手段、第2突出壁)
32 フィン側突出壁(抑制手段、第1突出壁)
33 電極板側突出壁
231 延出部(一体化手段、連結手段)
231c 切り欠き孔(第1係止部)
324b 挿通孔(一体化手段、連結手段、第2係止部)
331 延出部(一体化手段、連結手段)
331c 切り欠き孔(第1係止部)
331d 傘状突起(第1係止部)
424b 爪部(一体化手段、連結手段)
431 延出部(一体化手段、連結手段)
431c 切り欠き孔(第1係止部)
431e 凹部(第1係止部)
524b 爪部(一体化手段、連結手段、第2係止部)
524c 側壁(一体化手段、連結手段)
524d フィン側突出壁(抑制手段、第3突出壁)
531 延出部(一体化手段、連結手段)
531e 凹部(第1係止部)

Claims (16)

  1. 通電により発熱する発熱部材を保持する保持部材と、
    前記発熱部材へ通電させる電極部材と、
    前記保持部材と前記電極部材との間に配設され、前記発熱部材の放熱を促進させる熱交換部材とを積層して構成されたヒータ部を複数積層して構成される電気ヒータにおいて、
    前記ヒータ部には、前記保持部材と前記電極部材と前記熱交換部材とを一体化する一体化手段が設けられていることを特徴とする電気ヒータ。
  2. 前記熱交換部材は、一枚の金属薄板のフィンであり、
    前記フィンは、平行弦の中に上向きの二等辺三角形と下向きの二等辺三角形とが順次並設されるワーレントラス形状に成形されていることを特徴とする請求項1記載の電気ヒータ。
  3. 前記一体化手段は、前記ヒータ部の両端に設けられ、前記保持部材と前記電極部材とを連結する連結手段を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気ヒータ。
  4. 前記連結手段は、前記保持部材の両端から前記熱交換部材の端部を覆って前記電極部材へ延び出す延出部によって提供され、
    前記延出部には、前記電極部材に係止する第1係止部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の電気ヒータ。
  5. 前記第1係止部は、前記電極部材が挿入される孔貫通孔であることを特徴とする請求項4記載の電気ヒータ。
  6. 前記第1係止部は、前記電極部材の周囲へ回りこむ突起体で形成された切り欠き孔であることを特徴とする請求項4記載の電気ヒータ。
  7. 前記電極部材の両端には、前記保持部材に係止する第2係止部が設けられていることを特徴とする請求項4から6のいずれか1つに記載の電気ヒータ。
  8. 前記連結手段は、前記保持部材の両端から前記熱交換部材の端部の一部を覆うように前記電極部材へ延び出す延出部と、前記電極部材の両端から前記熱交換部材の端部の残部を覆うように前記保持部材へ延び出す側壁とによって提供され、
    前記側壁には、前記延出部に係止する第3係止部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の電気ヒータ。
  9. 前記第3係止部は、前記保持部材の両端に設けられた凹部の各々に係止する爪部であることを特徴とする請求項8記載の電気ヒータ。
  10. 前記一体化手段は、前記熱交換部材の飛び出しを抑制する抑制手段を有していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の電気ヒータ。
  11. 前記抑制手段は、前記保持部材に設けられ、前記熱交換部材側に突出する第1突出壁によって提供されていることを特徴とする請求項10記載の電気ヒータ。
  12. 前記第1突出壁は、前記延出部に設けられ、前記熱交換部材側に突出する第2突出壁を有していることを特徴とする請求項11記載の電気ヒータ。
  13. 前記抑制手段は、前記電極部材に設けられ、前記熱交換部材側に突出する第3突出壁によって提供されていることを特徴とする請求項10記載の電気ヒータ。
  14. 前記保持部材は、樹脂製であり、前記発熱部材と一体成形されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか1つに記載の電気ヒータ。
  15. 請求項1から14のいずれか1つに記載の電気ヒータを備えることを特徴とする車両用空調装置。
  16. 通電により発熱する発熱部材を保持する保持部材と、
    前記発熱部材へ通電させる電極部材と、
    前記保持部材と前記電極部材との間に配設され、前記発熱部材の放熱を促進させる熱交換部材とを積層して構成されたヒータ部を複数積層して構成される電気ヒータの製造方法であって、
    前記保持部材として、前記発熱部材が配設され、さらに、長手方向の両端が前記電極部材側へ延び出たものを用意し、
    前記保持部材と前記電極部材との間に熱交換部材を挟み、前記電極部材の両端を前記保持部材の両端に係止して、前記保持部材と前記熱交換部材と前記電極部材とを一体化する一体化工程と、
    前記一体化工程を終えた前記ヒータ部を積層する積層工程とを有することを特徴とする電気ヒータの製造方法。
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