JP2006162098A - 電気ヒータおよび車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ばね力を加える作業を容易にするとともに、経時変化で押圧力を低下させない。
【解決手段】フレーム21を跨ぐようにばね部材27を掛けて、熱交換コア部Hを積層方向両側から押圧させた。 これにより、通電発熱素子列23と熱交換フィン構成体とフレーム21とを積層し、樹脂ハウジング26に挿入するものとしても、樹脂ハウジング26の挿入口寸法はその挿入する積層部分より僅かに大きくできる。また、従来のようにばね部を撓ませた状態で挿入する必要が無いため、特別な設備は必要とせず、挿入作業も容易となる。また、ばね部材27は手作業で容易に掛けられる形状となっている。これらより、PTCヒータ20のコストを安く抑えることができる。また、樹脂ハウジング26でばね部材27の反力を受ける状来構造と異なり、経時変化で熱交換コア部Hに対する押圧力が低下するおそれが無く、安定した性能が得られる。
【選択図】 図2
【解決手段】フレーム21を跨ぐようにばね部材27を掛けて、熱交換コア部Hを積層方向両側から押圧させた。 これにより、通電発熱素子列23と熱交換フィン構成体とフレーム21とを積層し、樹脂ハウジング26に挿入するものとしても、樹脂ハウジング26の挿入口寸法はその挿入する積層部分より僅かに大きくできる。また、従来のようにばね部を撓ませた状態で挿入する必要が無いため、特別な設備は必要とせず、挿入作業も容易となる。また、ばね部材27は手作業で容易に掛けられる形状となっている。これらより、PTCヒータ20のコストを安く抑えることができる。また、樹脂ハウジング26でばね部材27の反力を受ける状来構造と異なり、経時変化で熱交換コア部Hに対する押圧力が低下するおそれが無く、安定した性能が得られる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、少なくとも通電発熱部と熱交換部材とを積層して構成した電気ヒータ、およびこれを用いた車両用空調装置に関するものであり、車両用空調装置における暖房開始時の補助熱源として用いて好適なものである。
電気ヒータの一形態として、下記特許文献1、2に示されるような放熱フィンと通電発熱素子列と電極板とを幾層かに積層して熱交換コア部を構成するとともに、その熱交換コア部を積層方向両端からばねを介してフレームで挟み込む構造が周知である。尚、このような電気ヒータの通電発熱素子として、通常一般的には正特性サーミスタ(PTC素子)が用いられている。
図8の(a)は従来のPTCヒータ20の概略構成を示す斜視図であり、(b)は熱交換コア部Hの部分斜視図である。PTCヒータ20は、通電発熱部としての通電発熱素子列23と、熱交換部材としての熱交換フィン構成体22と、電極部材としての電極板24とを順次積層して熱交換コア部Hを構成しており、これら積層した部材間が良好に接触するよう、図示しないばね部を有する保持部材としてのフレーム21で積層方向の両端から押圧させるとともに、積層方向と直交する長手方向(図2では略左右方向)からハウジング26を嵌めることで保持させている。
(b)の部分斜視図に示すように、通電発熱素子列23は、複数個のPTC素子23aを、耐熱性を有する樹脂材料(例えば、66ナイロンやポリブタジエンテレフタレートなど)で成形した樹脂枠23bの中に嵌めこんで構成している。また、熱交換フィン構成体22は、アルミニウムの薄板を波形状に成形したコルゲートフィン22aと、このフィン22aを一定の形状に保つとともに、PTC素子23aや電極板24との接触面積を確保するためのアルミニウムプレート22bとをろう付け接合して構成したものである。
また、ハウジング26は、樹脂枠23bと同様の樹脂材料で成形された樹脂ハウジングであり、一端側ハウジング26Bは熱交換コア部を保持するだけであるが、他端側のハウジング26Aは、電極板24に設けられた端子部が貫通して外面側にコネクタ部Cを形成している。また、本出願人は、このような電気ヒータを車両用空調装置の暖房用補助熱源として用いたものを特許文献3で開示している。
米国特許第5057672号明細書
特開平7−19781号公報
特開平5−169967号公報
しかしながら、このような電気ヒータの組み立てには、長手方向両端の対向する樹脂ハウジングに熱交換コア部をばねとフレームごと嵌め込むため、外部からフレームに加圧して設定値までばねを撓ませる専用設備が必要であるうえ、その作業に工数が掛かってコストアップするという問題点がある。また、樹脂ハウジングにばねの反力が掛かるため、経時的に変形してばねの反力が下がり、製品自体の性能が低下するおそれがある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、ばね力を加える作業を容易にするとともに、経時変化で熱交換コア部に対する押圧力が低下するおそれのない電気ヒータ、およびそれを用いた車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項10に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、少なくとも通電発熱部(23)と熱交換部材(22)とを積層して構成した熱交換コア部(H)と、熱交換コア部(H)の積層方向両端に対向させて配置した保持部材(21)と、これら通電発熱部(23)、熱交換部材(22)、保持部材(21)の長手方向両側端部に、長手方向外側から対向するように嵌る樹脂ハウジング(26)とを備える電気ヒータにおいて、
保持部材(21)を跨ぐようにばね部材(27)を掛けて、熱交換コア部(H)を積層方向両側から押圧させたことを特徴としている。
保持部材(21)を跨ぐようにばね部材(27)を掛けて、熱交換コア部(H)を積層方向両側から押圧させたことを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、通電発熱部(23)と熱交換部材(22)と保持部材(21)とを積層し、樹脂ハウジング(26)に挿入するものとしても、樹脂ハウジング(26)の挿入口寸法はその挿入する積層部分より僅かに大きくできる。また、従来のようにばね部を撓ませた状態で挿入する必要が無いため、特別な設備は必要とせず、挿入作業も容易となる。
また、この挿入作業が完了した後に、保持部材(21)を跨ぐようにばね部材(27)を外側から掛けるが、図2(b)に白抜き矢印Fで示す軌跡にて、手作業で容易に掛けられる形状となっている。これらより、電気ヒータ(20)のコストを安く抑えることができる。また、樹脂ハウジング(26)でばね部材(27)の反力を受ける状来構造と異なり、経時変化で熱交換コア部(H)に対する押圧力が低下するおそれが無く、安定した性能が得られる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の電気ヒータにおいて、ばね部材(27)は略コの字形状であることを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、図2(b)に白抜き矢印Fで示す軌跡にて、手作業で容易に掛けられる形状とすることができる。また、ばね素材量が少なくて済み、占有スペースも小さくできる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2のいずれかに記載の電気ヒータにおいて、ばね部材(27)を複数個掛けたことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、安定した押圧力が得られて良好な接触状態を保つことができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータにおいて、少なくともばね部材(27)の内側に電気絶縁処理を施したことを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、熱交換コア部(H)とばね部材(27)とを密着させても電気的な短絡を起こすおそれが無くなる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータにおいて、保持部材(21)を樹脂材料にて形成するとともに、少なくともばね部材(27)と熱交換部材(22)とを離間させたことを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、熱交換コア部(H)とばね部材(27)とで電気的な短絡を起こすおそれが無くなる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータにおいて、ばね部材(27)は、保持部材(21)の少なくとも一方とは絶縁部材(28)を介して電気絶縁され、且つ熱交換部材(22)とも離間していることを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、熱交換コア部(H)とばね部材(27)とで電気的な短絡を起こすおそれが無くなる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の電気ヒータにおいて、絶縁部材(28)を、樹脂ハウジング(26)と一体に形成したことを特徴としている。この請求項7に記載の発明によれば、電気ヒータ(20)のコストを安く抑えることができる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項6または請求項7のいずれかに記載の電気ヒータにおいて、ばね部材(27)と熱交換部材(22)とを離間させるスペーサ部(29)を、樹脂ハウジング(26)と一体に形成したことを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、電気ヒータ(20)のコストを安く抑えることができる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータにおいて、樹脂ハウジング(26)の積層方向に1つ以上の切れ込み部(S)を設けるとともに、ばね部材(27)を樹脂ハウジング(26)に掛けて、樹脂ハウジング(26)の積層方向両側端部を介して保持部材(21)を押圧するようにしたことを特徴としている。この請求項9に記載の発明によれば、ばね部材(27)が熱交換コア部(H)の通風面に掛からないようにすることができる。
また、請求項10に記載の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電気ヒータ(20)を補助ヒータとして備えることを特徴としている。この請求項10に記載の発明によれば、暖房開始時に即効性のある補助ヒータを備えた車両用空調装置(1)のコストを抑えることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用空調装置1の概略構成図である。これは、ハイブリッド車やディーゼル車、またはガソリン車でも高効率などでエンジン水温の上がり難い車両や、寒冷地仕様車などにおいて、暖房開始時に即効性のある補助暖房熱源として、車両用空調装置(カーエアコン)1に電気ヒータ(以下、PTCヒータとする。)20を組み込んだものである。
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用空調装置1の概略構成図である。これは、ハイブリッド車やディーゼル車、またはガソリン車でも高効率などでエンジン水温の上がり難い車両や、寒冷地仕様車などにおいて、暖房開始時に即効性のある補助暖房熱源として、車両用空調装置(カーエアコン)1に電気ヒータ(以下、PTCヒータとする。)20を組み込んだものである。
車両用空調装置1の外郭を形成する空調ケース2の一端部には、内外気切替ドア3の切り替えにより外気導入口4または内気導入口5に連通する空気導入口6を設け、その空気導入口6に対応してブロワモータ7により駆動される遠心多翼ファンなどのブロワファン8を配設している。空調ケース2の内部には、空気流の下流側に向かって、ブロワファン8の他に、空気を熱交換して冷風にするエバポレータ9、冷風を温風に熱交換する温水式ヒータのヒータコア10を順次配置している。
また、ヒータコア10の上流側には、エバポレータ9を通過した冷風をヒータコア10に送風するか、後述のエアミックス部Mに送風するかを切り替えるエアミックスドア11を付設している。本実施形態のPTCヒータ(補助ヒータ)20は、空調ケース2内のヒータコア10の下流側に、ヒータコア10と並設するように配置されており、ヒータコア10の上流側から送風されてきた空気をPTCヒータ20の下流側に送風可能としている。
そして、PTCヒータ20の下流側には、冷風と温風とを混合して適度な温度にするエアミックス部Mが構成されており、その下流側の空調ケース2の他端部にはデフロスタ吹出口12、フェイス吹出口13およびフット吹出口14が形成されている。そして、デフロスタ吹出口12にはデフロスタドア15、フェイス吹出口13にはフェイスドア16、フット吹出口14にはフットドア17がそれぞれ配置されている。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。図2の(a)は本発明の第1実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。まず、保持部材としてのフレーム21を跨ぐようにばね部材27を外側から掛けて、熱交換コア部Hを積層方向両側から押圧させている。
これによれば、通電発熱部としての通電発熱素子列23と熱交換部材としての熱交換フィン構成体22とフレーム21とを積層し、樹脂ハウジング26に挿入するものとしても、樹脂ハウジング26の挿入口寸法はその挿入する積層部分より僅かに大きくしてある。また、従来のようにばね部を撓ませた状態で挿入する必要が無いため、特別な設備は必要とせず、挿入作業も容易となる。尚、フレーム7と樹脂ハウジング26は、例えばロック爪などで機械的にフレーム21に固定されている。
また、この挿入作業が完了した後に、フレーム21を跨ぐようにばね部材27を外側から掛けるが、図2(b)に白抜き矢印Fで示す軌跡にて、手作業で容易に掛けられる形状となっている。これらより、PTCヒータ20のコストを安く抑えることができる。また、樹脂ハウジング26でばね部材27の反力を受ける状来構造と異なり、経時変化で熱交換コア部Hに対する押圧力が低下するおそれが無く、安定した性能が得られる。
また、ばね部材27は略コの字形状である。これによれば、図2(b)に白抜き矢印Fで示す軌跡にて、手作業で容易に掛けられる形状とすることができる。また、ばね素材量が少なくて済み、占有スペースも小さくできる。また、ばね部材27を複数個掛けている。これによれば、安定した押圧力が得られて良好な接触状態を保つことができる。
また図には表れないが、少なくともばね部材27の内側に、例えば絶縁塗料などによる電気絶縁処理を施している。これによれば、熱交換コア部Hとばね部材27とを密着させても電気的には絶縁状態となり短絡を起こすおそれが無くなる。また、このようなPTCヒータ20を車両用空調装置1の補助ヒータとして備えている。これによれば、暖房開始時に即効性のある補助ヒータを備えた車両用空調装置1のコストを抑えることができる。
(第2実施形態)
図3の(a)は本発明の第2実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した第1実施形態と異なる特徴として、図には表れないがフレーム21を樹脂材料にて形成するとともに、少なくともばね部材27と熱交換フィン構成体22とを離間させている。これによれば、熱交換コア部Hとばね部材27とで電気的には絶縁状態となり短絡を起こすおそれが無くなる。
図3の(a)は本発明の第2実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した第1実施形態と異なる特徴として、図には表れないがフレーム21を樹脂材料にて形成するとともに、少なくともばね部材27と熱交換フィン構成体22とを離間させている。これによれば、熱交換コア部Hとばね部材27とで電気的には絶縁状態となり短絡を起こすおそれが無くなる。
(第3実施形態)
図4の(a)は本発明の第3実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、ばね部材27は、フレーム21の少なくとも一方とは、例えば樹脂片などの絶縁部材28を介在させて電気絶縁され、もう一方のフレーム21とは直に接触しており導通しているが、熱交換フィン構成体22とは離間している。
図4の(a)は本発明の第3実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、ばね部材27は、フレーム21の少なくとも一方とは、例えば樹脂片などの絶縁部材28を介在させて電気絶縁され、もう一方のフレーム21とは直に接触しており導通しているが、熱交換フィン構成体22とは離間している。
このような形態であっても、熱交換コア部Hとばね部材27とで電気的には絶縁状態となり短絡を起こすおそれが無くなる。また、ばね部材27と熱交換フィン構成体22とを離間させるスペーサ部29を、樹脂ハウジング26と一体に形成している。これによれば、PTCヒータ20のコストを安く抑えることができる。
(第4実施形態)
図5の(a)は本発明の第4実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、第3実施形態での絶縁部材28を、樹脂ハウジング26と一体に形成している。これによれば、PTCヒータ20のコストを安く抑えることができる。
図5の(a)は本発明の第4実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、第3実施形態での絶縁部材28を、樹脂ハウジング26と一体に形成している。これによれば、PTCヒータ20のコストを安く抑えることができる。
(第5実施形態)
図6の(a)は本発明の第5実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、樹脂ハウジング26の積層方向に1つ以上の切れ込み部としてのスリット部Sを設けるとともに、ばね部材27を樹脂ハウジング26に掛けて、樹脂ハウジング26の積層方向両側端部を介してフレーム21を押圧するようにしている。これによれば、ばね部材27が熱交換コア部Hの通風面に掛からないようにすることができる。
図6の(a)は本発明の第5実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述した各実施形態と異なる特徴として、樹脂ハウジング26の積層方向に1つ以上の切れ込み部としてのスリット部Sを設けるとともに、ばね部材27を樹脂ハウジング26に掛けて、樹脂ハウジング26の積層方向両側端部を介してフレーム21を押圧するようにしている。これによれば、ばね部材27が熱交換コア部Hの通風面に掛からないようにすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。先ず、図7の(a)は本発明の他の実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述の第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせたような形態であり、本発明はこのような形態であっても良い。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。先ず、図7の(a)は本発明の他の実施形態におけるPTCヒータ20の概略構成を示す正面図であり、(b)は(a)中のA−A断面図である。上述の第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせたような形態であり、本発明はこのような形態であっても良い。
また、上述の実施形態では、車両用空調装置1において、PTCヒータ20はヒータコア10と並設するように配置しているが、足元吹出口まで配風する図示しないフットダクト内に配設しても良い。また、電極板24は必ずしも積層しなくても、熱交換フィン構成体22のアルミニウムプレート22bを電極板として構成を簡素にしたものであっても良い。また、通電発熱素子列23の樹脂枠23bの幅を広く取って、熱交換コア部Hの通風面に突出させ、ばね部材27と熱交換フィン構成体22とを離間させるスペーサに利用しても良い。
20…PTCヒータ(電気ヒータ)
21…フレーム(保持部材)
22…熱交換フィン構成体(熱交換部材)
23…通電発熱素子列(通電発熱部)
26…樹脂ハウジング
27…ばね部材
28…絶縁部材
29…スペーサ部
H…熱交換コア部
S…スリット部(切れ込み部)
21…フレーム(保持部材)
22…熱交換フィン構成体(熱交換部材)
23…通電発熱素子列(通電発熱部)
26…樹脂ハウジング
27…ばね部材
28…絶縁部材
29…スペーサ部
H…熱交換コア部
S…スリット部(切れ込み部)
Claims (10)
- 少なくとも通電発熱部(23)と熱交換部材(22)とを積層して構成した熱交換コア部(H)と、
前記熱交換コア部(H)の前記積層方向両端に対向させて配置した保持部材(21)と、
これら前記通電発熱部(23)、前記熱交換部材(22)、前記保持部材(21)の長手方向両側端部に、前記長手方向外側から対向するように嵌る樹脂ハウジング(26)とを備える電気ヒータにおいて、
前記保持部材(21)を跨ぐようにばね部材(27)を掛けて、前記熱交換コア部(H)を前記積層方向両側から押圧させたことを特徴とする電気ヒータ。 - 前記ばね部材(27)は略コの字形状であることを特徴とする請求項1に記載の電気ヒータ。
- 前記ばね部材(27)を複数個掛けたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電気ヒータ。
- 少なくとも前記ばね部材(27)の内側に電気絶縁処理を施したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータ。
- 前記保持部材(21)を樹脂材料にて形成するとともに、少なくとも前記ばね部材(27)と前記熱交換部材(22)とを離間させたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータ。
- 前記ばね部材(27)は、前記保持部材(21)の少なくとも一方とは絶縁部材(28)を介して電気絶縁され、且つ前記熱交換部材(22)とも離間していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータ。
- 前記絶縁部材(28)を、前記樹脂ハウジング(26)と一体に形成したことを特徴とする請求項6に記載の電気ヒータ。
- 前記ばね部材(27)と前記熱交換部材(22)とを離間させるスペーサ部(29)を、前記樹脂ハウジング(26)と一体に形成したことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれかに記載の電気ヒータ。
- 前記樹脂ハウジング(26)の前記積層方向に1つ以上の切れ込み部(S)を設けるとともに、前記ばね部材(27)を前記樹脂ハウジング(26)に掛けて、前記樹脂ハウジング(26)の前記積層方向両側端部を介して前記保持部材(21)を押圧するようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気ヒータ。
- 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電気ヒータ(20)を補助ヒータとして備えることを特徴とする車両用空調装置。
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