JP2008155736A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御プログラム等を書き換える外部機器とは無関係に、システムを構成する他の全ての電子制御装置に対して、確実に診断禁止手段による診断禁止状態が解除可能な電子制御装置を提供する。
【解決手段】他の電子制御装置10との通信が正常でない場合に、異常情報を記憶する異常情報記憶手段11と、前記他の電子制御装置10の記憶手段のデータ書換え中に前記異常情報記憶手段11による異常情報の記憶を禁止する異常情報記憶禁止手段12と、通常の車両制御の状態を示すイベントを検出して前記異常情報記憶禁止手段12による異常情報の記憶の禁止を解除する解除手段13を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、他の電子制御装置との通信が正常でない場合に、異常情報を記憶する異常情報記憶手段と、前記他の電子制御装置の記憶手段のデータ書換え中に前記異常情報記憶手段による異常情報の記憶を禁止する異常情報記憶禁止手段を備えたことを特徴とする電子制御装置に関し、特に車載される電子制御装置に関する。
複数の電子制御装置が通信線を介して相互接続されるシステムでは、システムの動作状態を監視すべく、通信線を介して検出された任意の電子制御装置の異常情報を異常記憶部に格納する故障診断手段が各電子制御装置に設けられている。
近年、この種の電子制御装置には、制御対象機器の仕様変更や改良に対応して、外部機器から制御プログラムや学習値やパラメータ等のデータがオンボードで書換え可能なフラッシュROM(登録商標)等のメモリが搭載されている。
例えば、外部機器が前記通信線を介してシステムに接続され、ターゲットとなる特定電子制御装置に対する制御プログラム等の書換え処理が実行されるように構成されている。
この場合、オンボードで制御プログラム等が書き換えられている間は、当該特定電子制御装置は他の電子制御装置との通信が正常に行なわれないため、他の電子制御装置の故障診断手段により当該特定電子制御装置が故障していると誤診断されるという問題があった。
そこで、この問題に対処すべく、特許文献1では、外部機器が、制御プログラムの書換え開始前に、書き換え対象以外の電子制御装置に対し、書き換え対象である電子制御装置の動作監視を停止させる監視停止指令を発して故障診断手段の作動を禁止する技術や、書換え終了後に、書換え対象以外の制御装置に記憶された故障情報の消去指令を直接伝送する技術が開示されている。
特開平10−63542号公報
しかし、制御プログラム等を書換え制御する外部機器から監視停止指令を解除したり、故障情報の消去指令を直接伝送する場合には、少なくとも制御プログラム等が書き換えられた特定電子制御装置が通常の制御動作を実行開始しているという前提の下に解除或いは消去命令が伝送される必要があり、当該特定電子制御装置が通常の制御動作を実行開始していないときには、再度誤診断されるという問題があった。
そのため、外部機器に制御プログラム等を書き換えた特定電子制御装置が通常の制御動作を実行しているか否かを確認するための判定プログラムを組み込み、正常に通常の制御動作を実行しているとの判定を待って解除或いは消去指令を発することも考えられるが、そのための判定プログラムを組み込むのは煩雑であり、また、何らかの原因で消去指令を受信できなかった他の電子制御装置では、故障診断手段の作動が禁止された状態または故障情報が記憶された状態が継続するため、システムの正常動作が妨げられる虞があるという問題があった。
そこで、当該外部機器からの解除或いは消去指令ではなく、各電子制御装置に対する電源投入により、当該電子制御装置のCPUがリセットされるというタイミングでリセットに伴う初期化処理の際に故障情報を消去したり、故障診断手段を作動させることが考えられるが、複数の電子制御装置が同時にリセットされるようにシステムが構成されている保証がない場合には実現が困難である。
例えば、常時電源が印加されている電子制御装置では、強制的に電源をオフさせるための煩雑な手順が要求されるという問題があり、その際に電池バックアップされない揮発性メモリが搭載された電子制御装置では重要な制御データが消失するという問題もあるのである。
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、制御プログラム等を書き換える外部機器とは無関係に、システムを構成する他の全ての電子制御装置に対して、確実に診断禁止手段による診断禁止状態が解除可能な電子制御装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による電子制御装置の特徴構成は、他の電子制御装置との通信が正常でない場合に、異常情報を記憶する異常情報記憶手段と、前記他の電子制御装置の記憶手段のデータ書換え中に前記異常情報記憶手段による異常情報の記憶を禁止する異常情報記憶禁止手段と、通常の車両制御の状態を示すイベントを検出して前記異常情報記憶禁止手段による異常情報の記憶の禁止を解除する解除手段を備えたことを特徴とする点にある。
上述の構成によれば、特定電子制御装置のデータが書換えられているときに、他の電子制御装置の診断禁止手段としての異常情報記憶禁止手段により特定電子制御装置に対する通信異常の誤検出が回避されるとともに、外部機器に解除手段を作動させるような煩雑な特別のプログラムを組み込むことなく、書換え処理の終了後に発生する通常の車両制御の状態を示すイベントに応じて解除手段により異常情報記憶禁止手段による禁止状態が確実に解除される。
以上説明した通り、本発明によれば、制御プログラム等を書き換える外部機器とは無関係に、システムを構成する他の全ての電子制御装置に対して、確実に診断禁止手段による診断禁止状態が解除可能な電子制御装置を提供することができるようになった。
以下、本発明による電子制御装置を、複数の電子制御装置が協働して所定の制御対象を制御する車両制御システムに適用した実施形態について説明する。
図1に示すように、車両には、通信線20を介してネットワークで相互接続された複数の電子制御装置(「ECU」という。)10が搭載されており、それら複数の電子制御装置10が協動して所定の制御を行なうように構成されている。
通信線20は、複数の電子制御装置10の間でデータの送受信が適正に行なわれるものであればよく、車両において一般的に使用されているCANの他、イーサネット(ゼロックス社の登録商標)やLIN(Local Interconnect Network)等で構成されていてもよい。なお、本実施形態では、通信線20はCANバスで構成されているものとして説明を行なう。
複数の電子制御装置10は、例えば、エンジン制御用の電子制御装置10a、自動変速機(AT)制御用の電子制御装置10b、ブレーキ制御用の電子制御装置10c、盗難防止等のセキュリティ制御を行なう監視用電子制御装置10d等で構成されている。監視用電子制御装置10dは、その目的から、イグニッションスイッチ50のオンオフに係わりなく常時バッテリー51から電力の供給を受けて起動していることが必要な電子制御装置である。
複数の電子制御装置10は、イグニッションスイッチ50がオンされたときにバッテリー51から給電され、起動するように構成され、エンジン制御用の電子制御装置10aがイグニッションスイッチ50の信号線53を介してそのオン信号を検出し、通信線20を介して当該オン信号を各電子制御装置10に送信するように構成されている。ここで、エンジン制御用の電子制御装置10aは当該オン信号を検出すると自己保持用のリレーを駆動して、イグニッションスイッチ50のオフ時に所定の処理が終了するまで給電状態を維持するように構成されている。
なお、オン信号は、図5に示すように、信号線53が各電子制御装置10に接続されることにより、イグニッションスイッチ50がオンされたときに、各電子制御装置10が夫々オン信号を検出する構成であってもよい。
複数の電子制御装置10は、車両各部のセンサ等と接続して前記センサ等からの信号を転送制御するための入出力インタフェース回路110と、制御プログラム格納のためのフラッシュROM121とデータ処理のために使用するワーキングエリアとしてのSRAM122等の記憶手段としてのメモリ120と、それらと内部バス150を介して接続され、前記制御プログラムを実行するCPU130と、他の電子制御装置10との通信データの入出力制御のための通信インタフェース回路140等を備えて構成されており、予め設定された周期またはイベントの発生により繰り返し実行される制御プログラム及び内蔵データに基づいて所定の機能が実現されるように構成されている。
例えば、エンジン制御用の電子制御装置10aであれば、図2に示すように、前記入出力インタフェース回路110を介して入力する吸気温センサ30、酸素センサ31、排ガス(空燃比)センサ32、スロットルバルブ開度センサ33、バッテリー電圧センサ34等の各センサの出力信号や、前記通信インタフェース回路140を介して自動変速機制御用の電子制御装置10b等の関連する他の電子制御装置10からの通信データに基づいてエンジンへの供給燃料量を所定の供給量に制御することで適切な回転数となるように駆動制御する。
AT制御用の電子制御装置10bであれば、シフトポジション35の入力による速度レンジの切り替えや油温センサ36による油圧の切り替えを実行し、ブレーキ制御用の電子制御装置10cであれば、ペダル踏込量センサ37やホイールエンコーダ38の出力信号に基づいてブレーキシステムの油圧制御等を実行する。
各電子制御装置10は、図3に示すように、自らの制御対象の異常を検出した場合や、通信線20を介した他の電子制御装置10との通信が正常でない場合に、対応するエラーコードを含む異常情報を異常記憶部に記憶する異常情報記憶手段11を備えている。なお、異常情報記憶手段11は、各々の電子制御装置10により実現される他の所定の機能と同様に、前記フラッシュROM121に記録されている制御プログラムを前記CPU130が実行することにより実現されている。
各異常情報は、異常状態が所定回数または所定時間連続して検出されたときに生成されるように構成されている。例えば、通信異常であれば、予め設定された待機時間内に所定の電子制御装置10からの送信データが受信されない状態が所定回数継続するときや、受信されたデータにパリティエラーが検出される状態が所定回数継続したとき等に通信異常に対応する異常情報が生成される。
異常情報は、異常が発生した電子制御装置10を特定する情報、異常の種類を示す異常コード番号、異常発生日時等でなり、SRAM122の一部に区画された異常情報格納領域に格納される。
各電子制御装置10で検出された異常情報は、図4に示すように、異常情報等の情報の種類を示すヘッダとしてのデータIDと、情報の大きさをビットやバイト単位で示すデータ長領域と、前記データ長領域で示されたビット数(バイト数)に渡って、所定のビットやバイト単位(図4では8ビット単位)で情報が格納される情報格納領域とで構成される通信フォーマットで、故障管理機能を備える電子制御装置10、例えば、エンジン制御用の電子制御装置10aに送信される。
当該送信データを受信した電子制御装置10aにより、表示パネルに故障情報が表示され、運転者に報知される。
上述した電子制御装置10のフラッシュROM121に格納されている制御プログラムの何れかは、仕様の変更等に対応するように外部機器40からオンボードで書換え可能に構成されている。
以下に詳述する。例えば、エンジン制御用の電子制御装置10aの制御プログラムを、現状の制御プログラムから新たな制御プログラムへ書換えを行なう場合を説明する。先ず、イグニッションスイッチ50がオフされた状態で、予め設置されたコネクタを介して外部機器40を通信線20に接続して、その後、イグニッションスイッチ50をオンすると外部機器40から通信線20を介して新たな制御プログラムが送信される。
なお、制御プログラムの書換えは、電子制御装置10に外部機器40を接続する専用インタフェースを設けた上で、制御プログラムの書換えを行なう電子制御装置の専用インタフェースに外部機器40を接続することによって行なわれるように構成することもできる。
外部機器40が通信線20に接続されると、外部機器40から書換え対象である特定電子制御装置10aへ新たな制御プログラムの書換え命令が送信される。当該命令を受信した特定電子制御装置10aは、現状の制御プログラムに基づいて実行されている通常の処理を停止するとともに、書換え用のプログラムを実行する。先ず、通信線20を介して特定電子制御装置10a以外の電子制御装置10へ制御プログラム書換え信号を送信して、新たな制御プログラムの書換え処理を開始する。
詳述すると、フラッシュROM121に格納されている現状の制御プログラムの格納領域からプログラムデータが消去され、消去が適正に行なわれたか否かの確認処理が実行される。消去確認が完了すると、外部機器40から書換え制御プログラムがロードされ、所定容量毎にSRAM122にバッファリングし、SRAM122からフラッシュROM121へ新たな制御プログラムが書き込まれ、その後、正しく書き込まれたか否かの確認処理が実行される。以後、同様にして制御プログラムのバッファリング、書き込み、ベリファイ動作が所定容量毎に繰り返される。
全ての制御プログラムの書き込みが終了すると、その旨のデータが外部機器40に送信されて更新処理が終了し、書き換えられたプログラムの先頭アドレスからプログラムが実行される。この時点で外部機器40はコネクタから取り外される。尚、イグニッションスイッチ50がオフされた後に取り外されてもよい。特定電子制御装置10aでは、CPUの内部レジスタの初期設定や入出力インタフェースの初期設定が行なわれた後に、通信処理が許可されて他の電子制御装置10との通信が開始される。
制御プログラムの書換え処理が行なわれている間は、特定電子制御装置10aと他の電子制御装置10との間での通信処理が停止するため、他の電子制御装置10の異常情報記憶手段11が作動して通信異常と誤検知される虞がある。
そこで、本発明による電子制御装置10は、他の電子制御装置10(本実施例では特定電子制御装置10a)のメモリ120の制御プログラム書換え中に前記異常情報記憶手段11による異常情報の記憶を禁止する異常情報記憶禁止手段12と、制御プログラムの書換え終了後に異常情報記憶禁止手段12による診断禁止状態、つまり異常情報の記憶の禁止を解除する解除手段13が設けられている。
特定電子制御装置10aを除く他の電子制御装置10は、特定電子制御装置10aから上述した制御プログラム書換え信号を受信すると、異常情報記憶禁止手段12により異常情報記憶手段11が当該特定電子制御装置10aに対して通信異常を検出する処理を停止させる。通信異常を検出する処理の停止とは、特定電子制御装置10aに対する通信異常の検出そのものを停止する場合や、異常を検出しても異常情報として異常記憶部に格納する処理を停止する場合の何れかを意味する。
このようにして、特定電子制御装置10aに対する異常情報記憶手段11の作動が禁止され、誤検知が回避される。
特定電子制御装置10aを除く他の電子制御装置10の解除手段13は、特定電子制御装置10aから上述した制御プログラム書換え信号を受信した後に、通常の車両制御の状態を示すイベント、換言すると、前記外部機器40とは無関係な特定イベントの発生を検出して診断禁止状態を解除するように構成されている。ここに、外部機器40とは無関係な特定イベントとは、外部機器40から直接発生するイベント、例えば、外部機器からの通信ラインを介した送信信号等とは無関係なイベントであって、外部機器40のシステムへの接続や切り離しに無関係に発生するイベントをいう。
以下、解除手段13が検出する特定イベントの具体例を示した複数の実施形態について説明する。
第一の実施形態として、解除手段13は、イグニッションスイッチ50のオン信号を検出して診断禁止状態を解除するように構成されている。
イグニッションスイッチ50のオン信号を受信した電子制御装置10の解除手段13は、特定電子制御装置10aが制御プログラムの書換え中であるために設定されていた異常情報記憶禁止手段12による診断禁止状態を解除する。
なお、前記解除手段13は、電子制御装置10が前記イグニッションスイッチ50に伴ってバッテリー51から給電され起動した後に、起動した電子制御装置10から負荷や他の電子制御装置10へ出力される信号を検出して、つまり前記イグニッションスイッチ50の作用を検出して診断禁止状態を解除する構成であってもよい。
通常は、制御プログラムを書換えた後に、特定電子制御装置10aが正常に動作するか否かの確認等のためにイグニッションスイッチ51をオフした後にオンしてプログラムを起動する。よって、上述の実施形態のように、イグニッションスイッチ51のオン信号の検出によって診断禁止状態を解除することは、制御プログラム書換え完了の特定イベントとして好適である。
第二の実施形態として、解除手段13は、車両の走行開始を検出して診断禁止状態を解除するように構成されている。
詳述すると、車両が走行開始したとき、つまり車速が時速0キロメートルよりも大きくなったときに、エンジン制御用の電子制御装置10aはエンジン回転数といった現在の車速を示す情報を各電子制御装置10に通信線20を介して送信する。
この現在の車速を示す情報を受信した電子制御装置10の解除手段13は、異常情報記憶禁止手段12による診断禁止状態を解除する。
上述したように、制御プログラムの書換えは、車両が停止している状態でイグニッションスイッチ51をオン状態として、各電子制御装置10に電力を供給した状態で行なわれる。そして、制御プログラムの書換えが完了してからエンジンを始動させて車両を走行させる。つまり、上述の実施形態のように、走行開始の検出によって診断禁止状態を解除することは、制御プログラム書換え完了の特定イベントとして好適である。
第三の実施形態として、解除手段13は、外部機器40による制御プログラムの書換え開始から所定時間経過したことを検出して診断禁止状態を解除するように構成されている。
詳述すると、解除手段13はタイマを備えており、制御プログラムの書換えが行なわれる特定電子制御装置10から制御プログラム書換え信号を受信したときに、情報を受け取った電子制御装置10の異常情報記憶禁止手段12は異常情報記憶手段11の作動を禁止するとともに解除手段13はタイマをスタートさせて、タイマが所定時間を経過したときに、異常情報記憶禁止手段12による診断禁止状態を解除する。
ここで、所定時間とは、制御プログラムの書換えに要する時間よりも十分に長い時間であり、例えば、車両に搭載される電子制御装置10に書き込まれる制御プログラムのうち書換えに最も長い時間を必要とする制御プログラムの書換え時間の二倍程度の時間が設定される。
上述の実施形態によれば、所定時間をカウントするタイマを参照するのみで、外部機器40等の外部からの他の装置の命令のみならず、車両の走行開始等のイベントすら参照する必要がないので、外的要因によるシステムの正常動作の妨げを防止することができる。
第四の実施形態として、解除手段13は通信線20を介した特定電子制御装置10aとの通信を検出して診断禁止状態を解除するように構成されている。
詳述すると、特定電子制御装置10aの制御プログラムが書換えられている最中は、他の電子制御装置10から特定電子制御装置10aに対してデータ送信しても、通信不能であるために何らの情報も送信されてこないのであるが、制御プログラムの書換えが終了すると、通常の処理を開始した特定電子制御装置10aは、他の電子制御装置10に対して通信処理を開始する。
そこで、他の電子制御装置10は、特定電子制御装置10aからの通信の開始に伴って送信される送信データを受信したときに、特定電子制御装置10aに対する制御プログラムの書換えが終了したと擬制して、解除手段13に異常情報記憶禁止手段12による診断禁止状態を解除させる。
または、特定電子制御装置10aは、制御プログラムの書換えが終了すると、他の電子制御装置10に対して書換え完了信号を送信するように構成し、他の電子制御装置10は、特定電子制御装置10aからの書換え完了信号の受信を待って通常の処理を開始する構成であってもよい。
上述の実施形態のように、特定電子制御装置10aとの通信を検出して診断禁止状態を解除することは、当該通信で検出した情報が制御プログラムの書換えが行なわれている電子制御装置10自体からの情報であるために信頼性が高く、制御プログラム書換え完了のイベントとして好適である。
以下、特定電子制御装置10aに対する制御プログラム書換え中における電子制御装置10bの動作を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
特定電子制御装置10aに対する制御プログラムの書換え前では、電子制御装置10bの異常情報記憶手段11は、自身である電子制御装置10bの異常を検出、または、特定電子制御装置10aを含む何れかの電子制御装置10との通信異常を検出すると(S1)、当該異常情報を異常記憶部に格納する(S2)。
特定電子制御装置10aに対する制御プログラムの書換えが始まると(S3)、電子制御装置10bの異常情報記憶禁止手段12は、特定電子制御装置10aより書換えの開始の情報を検出して、異常情報記憶手段11を診断禁止状態に設定する(S4)。
制御プログラムの書換えが開始されると特定電子制御装置10aとの間の通信は全て通信異常となる(S5)。しかし、診断禁止状態に設定された異常情報記憶手段11は、特定電子制御装置10aから異常情報を受信しても、当該異常情報を異常記憶部に格納しない(S6)。
制御プログラムの書換えが完了して(S7)、且つ、電子制御装置10bの解除手段13が外部機器40とは異なる特定イベントの発生を検出すると(S8)、当該解除手段13は電子制御装置10bにおける異常情報記憶禁止手段12による故障診断状態を解除する(S9)。
以後は通常の動作に戻る。即ち、電子制御装置10bの異常情報記憶手段11は、自身である電子制御装置10bの異常を検出、または、特定電子制御装置10aを含む何れかの電子制御装置10との通信異常を検出すると、当該異常情報を異常記憶部に格納するのである。
以下、別実施形態について説明する。
上述の実施形態では、複数の電子制御装置10の何れかに格納されている制御プログラムが、外部機器40からオンボードで書換えられる構成について説明したが、制御プログラムだけではなく学習値やパラメータ等のデータも、前記外部機器40からオンボードで書換えられる構成であってもよい。
例えば、空燃費等の学習値を外部入力で強制的に変更する場合や、エンジン制御用の電子制御装置10に接続されているエンジンを異なるエンジンに変更する際に、前記電子制御装置10に記憶されている気筒数や燃料の種類といったパラメータを変更する場合に、これらのデータが前記外部機器40からオンボードで書換えられる構成である。
上述の実施形態では、複数の電子制御装置10の何れかに格納されている制御プログラム等のデータが、外部機器40からオンボードで書換えられる構成について説明したが、前記複数の電子制御装置10の何れかに格納されている制御プログラム等のデータが、前記外部機器40を使用することなく、つまり内部的に書換えられる構成であってもよい。
例えば、エンジン制御用の電子制御装置10aから自動変速機制御用の電子制御装置10bに直接、エンジン回転数等のデータが転送または複写される場合や、エンジン制御用の電子制御装置10aの内部に記憶されているデータが、元に記憶されていたアドレスから別のアドレスへ転送または複写される場合等が該当する。
上述の実施形態では、解除手段13が診断禁止状態を解除するための外部機器40とは異なる特定イベントについて、複数の特定イベントを説明したが、これらの特定イベントを少なくとも二つ組み合わせた構成であってもよい。
例えば、上述の第一の実施形態(解除手段13は、イグニッションスイッチ50の作用を検出して診断禁止状態を解除する)と第三の実施形態(解除手段13は、外部機器40による制御プログラムの書換え開始から所定時間を満了したことを検出して診断禁止状態を解除する)とを組み合わせて、何れかの実施形態の条件を満足すれば診断禁止状態を解除する構成とすれば、仮に制御プログラムの書換え開始から所定時間が経過していなくても、イグニッションスイッチ50がオンすれば、解除手段13は診断禁止状態を解除するのである。
上述した実施形態では、特定電子制御装置がエンジン制御用の電子制御装置である場合を説明したが、特定電子制御装置はこれに限るものではなく、システムを構成する他の何れの電子制御装置であってもよい。
尚、上述した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等は適宜変更設計できることは言うまでもない。
複数の電子制御装置のブロック構成図 複数の電子制御装置とセンサのブロック構成図 本発明に係る電子制御装置のブロック構成図 電子制御装置間で送受信される情報の説明図 イグニッションスイッチのオン信号が各電子制御装置に直接出力される複数の電子制御装置のブロック構成図 特定電子制御装置に対する制御プログラム書換え中における電子制御装置の動作の説明するためのフローチャート
符号の説明
10:電子制御装置
11:異常情報記憶手段
12:異常情報記憶禁止手段
13:解除手段
20:通信線
40:外部機器
50:イグニッションスイッチ

Claims (5)

  1. 他の電子制御装置との通信が正常でない場合に、異常情報を記憶する異常情報記憶手段と、前記他の電子制御装置の記憶手段のデータ書換え中に前記異常情報記憶手段による異常情報の記憶を禁止する異常情報記憶禁止手段と、通常の車両制御の状態を示すイベントを検出して前記異常情報記憶禁止手段による異常情報の記憶の禁止を解除する解除手段を備えたことを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記イベントはイグニッションスイッチの作用であることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記イベントは車両の走行開始であることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 前記イベントはデータ書換え開始から所定時間の満了であることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  5. 前記イベントは他の電子制御装置との通信の開始であることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
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