JP2008147674A - マークを備える基板 - Google Patents

マークを備える基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2008147674A
JP2008147674A JP2007318469A JP2007318469A JP2008147674A JP 2008147674 A JP2008147674 A JP 2008147674A JP 2007318469 A JP2007318469 A JP 2007318469A JP 2007318469 A JP2007318469 A JP 2007318469A JP 2008147674 A JP2008147674 A JP 2008147674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
substrate
pattern
substrate processing
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007318469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5059575B2 (ja
Inventor
Van Haren Richard Johannes Franciscus
ヨハネス フランシスクス ファン ハーレン リシャルト
Bartolomeus Petrus Rijpers
ペトルス レイペルス バルトロミュース
Harminder Singh
シン ハーミンダー
Gerald Arthur Finken
アーサー フィンケン ジェラルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASML Netherlands BV
Original Assignee
ASML Netherlands BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASML Netherlands BV filed Critical ASML Netherlands BV
Publication of JP2008147674A publication Critical patent/JP2008147674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5059575B2 publication Critical patent/JP5059575B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7073Alignment marks and their environment
    • G03F9/7084Position of mark on substrate, i.e. position in (x, y, z) of mark, e.g. buried or resist covered mark, mark on rearside, at the substrate edge, in the circuit area, latent image mark, marks in plural levels
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7073Alignment marks and their environment
    • G03F9/7076Mark details, e.g. phase grating mark, temporary mark
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7073Alignment marks and their environment
    • G03F9/708Mark formation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24942Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including components having same physical characteristic in differing degree
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24942Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including components having same physical characteristic in differing degree
    • Y10T428/2495Thickness [relative or absolute]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]

Abstract

【課題】不透明層で覆われた層におけるアライメントマークを使用可能とする方法を提供する。
【解決手段】基板は第1のマーク及び第2のマークを備える。第1のマークは、第1の材料で形成された少なくとも1つのマーク部と第2の材料で形成された少なくとも1つの区域とを備える。第1の材料と第2の材料とは、所定の基板処理工程がなされることにより少なくとも1つのマーク部と少なくとも1つの区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の段差が形成され得るように該基板処理工程について異なる材料特性を有する。第2のマークには、該基板処理工程により第2の段差が設けられ得る。第2の段差の高さは第1の段差の高さとは実質的に異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マークを備える基板に関する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に転写する機械である。通常は基板の目標部分にパターンが転写される。リソグラフィ装置は例えば集積回路(IC)の製造に用いられる。この場合、マスクまたはレチクルと称されるパターニングデバイスを使用して、ICの各層に形成されるべき回路パターンが生成される。このパターンは、基板(例えばシリコンウエーハ)の(例えばダイの一部、あるいは、1つまたは複数のダイからなる)目標部分に転写される。パターンの転写は通常、基板に設けられている放射感応材料(レジスト)層への像形成により行われる。一般に1枚の基板には、連続的にパターンが与えられるべき目標部分が隣接してネットワーク状に含まれている。公知のリソグラフィ装置には、いわゆるステッパ及びスキャナが含まれる。ステッパでは、パターン全体を目標部分に一度に露光することで各目標部分が照射を受ける。スキャナでは、放射ビームに対して所与の方向(いわゆる「走査」方向)にパターンを走査するとともにこの方向に平行または逆平行に基板を同期させて走査することにより各目標部分が照射を受ける。
基板に複数のパターン層を生成する工程においては、下の層に形成されたマークが別の層で覆われて、このマークをアライメントに使えなくなってしまう場合がある。また、使用されるアライメントツールにとって不透明な層でマークが覆われる場合もある。
よって、不透明層で覆われた層におけるマークを使用可能とする手法が提供されることが望ましい。
一実施形態によれば、基板表面に設けられ、第1の材料で形成された少なくとも1つのマーク部と第2の材料で形成された少なくとも1つの区域とを備える第1のパターンを備え、所定の基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つのマーク部と前記少なくとも1つの区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の段差が形成され得るように該基板処理工程について第1の材料と第2の材料とが異なる材料特性を有する第1のマークを備える基板が提供される。この基板は、少なくとも1つの第2のマーク部と該第2のマーク部に隣接して形成された少なくとも1つの第2の区域とを備え、前記基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つの第2のマーク部と前記少なくとも1つの第2の区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の第2の段差が形成され得るよう構成されている第2のマークをさらに備える。第2の段差の高さは第1の段差の高さとは実質的に異なる。基板処理工程は化学機械研磨処理であってもよい。
他の態様によれば、基板に形成され、第1のマーク及び第2のマークを備える1組のマークが提供される。第1のマークは、第1の材料で形成された少なくとも1つのマーク部と第2の材料で形成された少なくとも1つの区域とを備える第1のパターンを備え、所定の基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つのマーク部と前記少なくとも1つの区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の段差が形成され得るように該基板処理工程について第1の材料と第2の材料とが異なる材料特性を有する。第2のマークは、少なくとも1つの第2のマーク部と該第2のマーク部に隣接して形成された少なくとも1つの第2の区域とを備え、前記基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つの第2のマーク部と前記少なくとも1つの第2の区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の第2の段差が形成され得るよう構成される。第2の段差の高さは第1の段差の高さとは実質的に異なる。基板処理工程は化学機械研磨処理であってもよい。
更なる実施形態によれば、上述の1組のマークを形成するためのパターニングデバイスが提供される。
更なる実施形態によれば、パターニングデバイスからのパターンを基板に投影するリソグラフィ投影装置が提供される。パターニングデバイスは、上記の第1のマーク及び第2のマークに対応するパターンを備える。
更なる実施形態によれば、上記の装置を使用するデバイス製造方法が提供される。
更なる実施形態によれば、パターン付与された放射ビームを基板に投影することを含むデバイス製造方法が提供される。パターニングデバイスは、上記の第1のマーク及び第2のマークに対応するパターンを備える。
更なる実施形態によれば、パターニングデバイスからのパターンを基板に転写することを含むデバイス製造方法が提供される。パターニングデバイスは、上記の第1のマーク及び第2のマークに対応するパターンを備える。
更なる実施形態によれば、上記の方法により製造されたデバイスが提供される。
更なる実施形態によれば、基板に設けられたマーク位置の測定方法が提供される。この方法は、
・上記の第1のマーク及び第2のマークを備える基板を準備し、
・アライメントセンサを設け、
・アライメントセンサを第1のマークに対し用いて少なくとも第1の測定を実行することを含み、
・第1の測定が成功したか否かを判定し、
・成功しなかった場合にはアライメントセンサを第2のマークに対し用いて第2の測定を実行することをさらに含む。
図1は本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置を模式的に示す図である。この装置は、
・放射ビームB(例えばUV放射またはEUV放射)を調整する照明系(イルミネータ)ILと、
・パターニングデバイス(例えばマスク)MAを支持し、所定パラメータに従ってパターニングデバイスを正確に位置決めする第1ポジショナPMに接続される支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、
・基板(例えば、レジストが塗布されたウエーハ)Wを保持し、所定パラメータに従って基板を正確に位置決めする第2ポジショナPWに接続される基板テーブル(例えばウエーハテーブル)WTと、
・パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの(例えば1つまたは複数のダイからなる)目標部分Cに投影する投影系(屈折投影レンズ系)PSと、を備える。
照明系は、屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、静電的光学素子、あるいは他の種類の光学素子などの各種の光学素子、またはこれらの組合せを含み得るものであり、放射ビームの向きや形状、あるいは他の特性を制御するためのものである。
支持構造は、パターニングデバイスを支持する。つまりパターニングデバイスの重量を支える。支持構造は、パターニングデバイスの向き、リソグラフィ装置のデザイン、及びパターニングデバイスが真空環境で保持されるか否か等の他の条件に依存する方式でパターニングデバイスを保持する。支持構造は、機械的保持、真空保持、静電保持、または他の保持技術によりパターニングデバイスを保持してもよい。支持構造は、フレームまたはテーブルであってもよい。フレームまたはテーブルは、固定されていてもよいし、必要に応じて移動するものであってもよい。支持構造は、例えば投影系に対して所望の位置にパターニングデバイスを配置することを保証してもよい。本明細書において「レチクル」または「マスク」という用語は、より一般的な用語である「パターニングデバイス」と同義であるとみなされたい。
本明細書において「パターニングデバイス」なる用語は、例えば基板の目標部分にパターンを生成するために放射ビーム断面にパターンを与えるのに用い得るいかなるデバイスをも示すよう広く解釈されるべきである。放射ビームに付与されるパターンは、パターンが位相シフトフィーチャあるいはいわゆるアシストフィーチャを例えば含む場合には基板の目標部分に所望されるパターンと厳密に一致していなくてもよい。一般には、放射ビームに付与されるパターンは、集積回路などの目標部分に生成されるべきデバイスの個々の機能層に対応する。
パターニングデバイスは透過型であってもよいし反射型であってもよい。パターニングデバイスには例えばマスクやプログラマブルミラーアレイ、プログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクはリソグラフィにおいて周知である。マスクには例えばバイナリマスクやハーフトーン型位相シフトマスク、レベンソン型位相シフトマスク、更にはさまざまなハイブリッド型マスクが含まれる。プログラマブルミラーアレイの一例においては、微小ミラーがマトリックス状に配列されている。各ミラーは個別的に傾斜可能であり、入射放射ビームがそれぞれ異なる方向に反射される。傾斜ミラーによって、マトリックス状ミラーで反射された放射ビームにパターンが与えられることになる。
本明細書において「投影系」という用語は、屈折光学系、反射光学系、反射屈折光学系、磁気的光学系、電磁気的光学系、静電的光学系、またはこれらの組合せを含み得るものであり、使用される露光光あるいは液浸露光用液体や真空の利用などの他の要因に関して適切とされるいかなる投影系をも包含するよう広く解釈されるべきである。以下では「投影レンズ」という用語は、より一般的な用語である投影系という用語と同義に用いられ得る。
図示されるように本装置は透過型(例えば透過型マスクが使用される)である。これに代えて、反射型(例えば上述のプログラマブルミラーアレイまたは反射型マスクを用いる)の装置を用いてもよい。
リソグラフィ装置は2つ以上(2つの場合にはデュアルステージと呼ばれる)の基板テーブルを備えてもよい。この場合2つ以上のマスクテーブルを備えてもよい。このような多重ステージ型の装置においては、追加されたテーブルは並行して使用されるか、あるいは1以上のテーブルで露光が行われている間に1以上の他のテーブルで準備工程が実行されるようにしてもよい。
リソグラフィ装置は、基板の少なくとも一部が液体で覆われるものであってもよい。この液体は比較的高い屈折率を有する例えば水などの液体であり、投影系と基板との間の空隙を満たす。液浸露光用の液体は、例えばマスクと投影系との間などのリソグラフィ装置の他の空間に適用されるものであってもよい。液浸技術は投影系の開口数を増大させる技術として周知である。本明細書では「液浸」という用語は、基板等の構造体が液体に完全に浸されているということを意味するのではなく、露光の際に投影系と基板との間に液体が存在するということを意味するに過ぎない。
図1に示されるようにイルミネータILは放射源SOから放射ビームを受ける。例えば光源がエキシマレーザである場合には、光源とリソグラフィ装置とは別体であってもよい。この場合、光源はリソグラフィ装置の一部を構成しているとはみなされなく、放射ビームは光源SOからイルミネータILへとビーム搬送系BDを介して受け渡される。ビーム搬送系BDは例えば適当な方向変更用ミラー及び/またはビームエキスパンダを含んで構成される。あるいは光源が水銀ランプである場合には、光源はリソグラフィ装置に一体に構成されていてもよい。光源SOとイルミネータILとは、またビーム搬送系BDが必要とされる場合にはこれも合わせて、放射系または放射システムと総称される。
イルミネータILは放射ビームの角強度分布を調整するためのアジャスタADを備えてもよい。一般にはアジャスタADにより、イルミネータの瞳面における照度分布の少なくとも半径方向外径及び/または内径の値(通常それぞれ「シグマ−アウタ(σ−outer)」、「シグマ−インナ(σ−inner)」と呼ばれる)が調整される。加えてイルミネータILは、インテグレータIN及びコンデンサCOなどの他の要素を備えてもよい。イルミネータはビーム断面における所望の均一性及び照度分布を得るべく放射ビームを調整するために用いられる。
放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブルMT)に保持されるパターニングデバイスPD(例えばマスクMA)に入射して、当該パターニングデバイスにより変調される。マスクMAを通った放射ビームは、ビームを基板Wの目標部分Cに合焦させる投影系PSを通過する。第2ポジショナPWと位置センサIF(例えば、干渉計、リニアエンコーダ、静電容量センサなど)により基板テーブルWTは正確に移動され、例えば放射ビームBの経路に異なる複数の目標部分Cをそれぞれ位置決めするように移動される。同様に、第1ポジショナPM及び(図1には明示されない)別の位置センサにより、放射ビームBに対しマスクMAが正確に位置決めされる。この位置決めは例えばマスクライブラリからのマスクの機械的取付後または走査中に行われる。一般に、マスクテーブルMTの移動は、ロングストロークモジュール(粗い位置決め用)及びショートストロークモジュール(精細な位置決め用)により実現される。これらは第1ポジショナPMの一部を構成する。同様に基板テーブルWTの移動は、第2ポジショナPWの一部を構成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールにより実現される。ステッパでは(スキャナとは異なり)、マスクテーブルMTはショートストロークモジュールにのみ接続されているか、または固定されていてもよい。マスクMAと基板WとはマスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を用いて位置合わせされてもよい。図示される基板アライメントマークは専用の目標部分を専有しているが、基板アライメントマークは目標部分間の領域(この領域はスクライブラインとして知られている)に配置されていてもよい。同様に、マスクMAに複数のダイがある場合にはマスクアライメントマークはダイ間に配置されてもよい。
図示の装置は以下のモードの少なくとも1つで使用することができる。
1.ステップモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンの全体が1回の照射で目標部分Cに投影される間、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは実質的に静止状態とされる(すなわち1回の静的な露光)。そして基板テーブルWTがX方向及び/またはY方向に移動されて、異なる目標部分Cが露光される。ステップモードでは露光フィールドの最大サイズによって、1回の静的露光で結像される目標部分Cの寸法が制限されることになる。
2.スキャンモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、マスクテーブルMT及び基板テーブルWTは同期して走査される(すなわち1回の動的な露光)。マスクテーブルMTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影系PSの拡大(縮小)特性及び像反転特性により定められる。スキャンモードでは露光フィールドの最大サイズが1回の動的露光での目標部分の(非走査方向の)幅を制限し、走査移動距離が目標部分の(走査方向の)長さを決定する。
3.別のモードにおいては、マスクテーブルMTがプログラム可能パターニングデバイスを保持して実質的に静止状態とされ、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、基板テーブルWTが移動または走査される。このモードではパルス放射源が通常用いられ、プログラム可能パターニングデバイスは、基板テーブルWTの毎回の移動後、または走査中の連続放射パルス間に必要に応じて更新される。この動作モードは、上述のプログラマブルミラーアレイ等のプログラム可能パターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
上記で記載したモードを組み合わせて動作させてもよいし、モードに変更を加えて動作させてもよく、さらに全く別のモードで使用してもよい。
成膜及び基板W上の成膜層の目標領域Cへのパターン投影、及び露光後ベークや化学機械研磨(CMP)等の露光後の処理工程を繰り返すことにより、異なる特性を有する多数の異なる層が基板Wに生成される。これらの異なる層は全体で1つの製品を構成する。例えば複数のトランジスタを有するメモリが構成される。1つの製品における異なる複数層は相互に作用するので、すべての層が相互に位置合わせされなければならない。
最適なアライメントを達成すべく、基板Wに(アライメント)マークが生成される。これは例えば最初の露光の際に生成される。このマークは、次の露光において投影系PSに対し基板Wを位置決めするのに使用されてもよい。マークは、目標部分Cの端部に沿ういわゆるスクライブラインに形成されてもよい。マークは例えば、1つのパターンを構成する多数のマークラインMLを含む。
アライメントシステムを使用してマーク位置を正確に測定することにより、投影系PSに対して基板Wが正確に位置決めされる。必要があれば、投影系PSに対する基板Wの相対位置が調整される。アライメントセンサの一例は次の段落で述べる。
[アライメントセンサ]
典型的なアライメントセンサはアライメントマークの位置を測定する。アライメントに際してアライメントマークにはアライメント用の放射ビームが照射される。アライメント放射ビームはアライメントマークによりいくつかの回折次数例えば+1次、−1次、+2次、−2次に回折される。光学素子を使用して、対応する1組の回折次数(例えば+1次と−1次)ごとにアライメントマークの像が基準プレート上に形成される。基準プレートは、測定対象となる対応回折次数の各組に適する基準格子を備える。基準格子の背後には、別個の検出器が、基準格子を通過した像の放射照度を測定するよう設けられている。基準プレートに対してアライメントマークを移動することにより、1つまたは複数の像の最大照度位置が検出される。この位置から位置合わせすべき位置が与えられる。
性能を向上させるために、複数の像の照度が測定されてもよいし、アライメント放射ビームが多数の色(波長)を含んでもよい。
他の適当なアライメントセンサも使用可能であるものと理解されたい。
図2は多数の目標部分Cを備える基板Wを模式的に示す図であり、そのうち1つの目標部分Cについてより詳細に示している。目標部分Cは、製品領域PAすなわち最終製品の機能を担う領域と、x方向の第1スクライブラインSLxと、y方向の第2スクライブラインSLyと、を備える。ここで、x方向及びy方向は互いに実質的に垂直であり、かつ基板W表面に実質的に平行な方向である。第1及び第2スクライブラインSLx、SLyはともにそれぞれx方向及びy方向についてのアライメント用のマークを備える。
製品領域PAは例えば、メモリ製品を構成する複数のトランジスタを生成するのに使用されてもよい。このときの製造工程では、最初の露光で基板に投影されるパターンは、トレンチを形成するためのものである。このトレンチにより、形成されるべき複数のトランジスタが互いに分離される。この最初の露光においてスクライブラインSLx、SLyにはマークが形成される。
図3は、スクライブラインの部分断面図を示し、マークの一部を模式的に示す図である。図3には状態Aとして酸化シリコンSiOで形成されたマークラインMLが窒化シリコンSiNに埋め込まれている様子が示されている。図3は例えば、第1スクライブラインSLxのx方向における断面を示し、スクライブラインSLxに形成されたマークの一部を示す。図3の状態Aは、例えばアライメント用格子などの周期的なマークの1つの周期を示す。この周期構造は例えばマークラインMLとその隣接区域によって形成される。一般化すれば、マークは複数のマーク部及びマーク部に隣接する区域により形成されてもよい。マーク部は例えばマークラインMLである。
図3の状態Aに先立って化学機械研磨処理(CMP処理、CMP1)すなわち酸化膜CMP処理がなされている。CMP処理により図3の状態Aが得られている。CMP処理におけるプロセス変動により、Si基板Wに対するSiOの高さは固定されない。CMP処理の通常のプロセス変動により、以下で更に詳しく述べるように高さ分布が生じる。図3の状態Dは、図3の状態Aと同様の状態を模式的に示す図である。状態DはSi基板に対してSiOが状態Aとは異なる高さを有する。
状態A及び状態Dから開始される更なる基板処理を経て、状態B及び状態Eが得られる。窒化物層の除去(ウェットエッチング)によりSiOもある程度除去される。イオン注入工程において更にSiOは除去される。基板洗浄工程(フッ化水素)においてもSiOはいくらか除去される。ゲートスタック成膜の前には断面が図3の状態B及び状態Eに示されるようになり得る。状態B及び状態Eの間の段差高さの違いは、状態A及び状態Dに既に形成されている。
更に処理が行われて、製品領域にトランジスタのゲートを形成するためのゲート層GLが成膜される。ところが、ゲート層GLは通常、スクライブラインSLx、SLyを含む基板Wの全表面を被覆する。付加されたゲート層GLが図3の状態Cに模式的に示されている。あるアプリケーションではゲート層GLは(例えば金属を含む)不透明層であり、アライメントセンサはアライメント放射ビームでマークラインMLを直接「見る」ことはもはやできない。
ここで不透明という用語はアライメントセンサで使用される放射ビームに対して層が透明ではないことを示す。金属が使用された場合にはゲートスタック層は反射率が高い。この場合、凹凸(トポグラフィ)がなければ回折(ひいてはアライメント)が不可能な状況となってしまう。
ゲート層の露光は重要な露光である。上述のようにいくつかの処理(イオン注入処理等)が途中でなされる場合がある。しかし、マークが状態Bに示されるように高いコントラストを有していれば、ゲート層等の不透明層で被覆されたとしても問題はないと考えられる。ゲート層は絶縁層を含んでもよい。通常例えば、酸化シリコン薄膜、酸化ハフニウム薄膜、ポリシリコン層、タングステン層、窒化シリコン層などを含む。他のゲートスタックも使用可能である。メタルゲートでもよい。
本実施形態の他の活用例は、いわゆる不透明層が例えばハードマスクの形成に使用される場合である。この場合の不透明層の光学特性は、(メタルゲートと同様に)形成された層をアライメント用の放射が透過できないようになっていることがある。よって、アライメントに使用しうるトポグラフィを形成するのに本実施形態を適用して不透明層による問題を解決することが可能である。
図3の状態B及び状態Cに示されるように、マークラインMLは平坦ではなく基層のシリコン層Siの上に隆起している。第1の段差Δz1が形成され、この段差はゲート層GLにおいても存在する。段差Δz1は図3の状態B及び状態Cに示されている。このトポグラフィはアライメントセンサによるアライメント測定に用いることができる。トポグラフィによってアライメント放射ビームが複数の次数に回折されるからである。よって、マークが不透明層に覆われているにもかかわらず、アライメントビームを用いるアライメントにこのマークを使用可能である。
CMP処理の結果は表面での位置により異なり得ることが知られている。例えば、CMP処理の結果は、基板Wの中心部に比べて基板Wの端部では異なり得る。これは、基板の各部位に対するCMPパッドの動きに違いがあるからである。
しかし、基板上の領域によってCMP処理の結果が異なることについては他にも理由がある。例えば、パターン密度の違いや、エンドポイント検出(研磨処理の完了検出)、CMPツール(またはCMPツール内部のCMPヘッド)の違い、研磨スラリ、研磨パッド(ハードパッドかソフトパッドか)、基板への研磨力などの要因がある。これらの要因により、図3に示されるように状態Aとなる代わりに状態Dとなる場合がある。
上述のCMP処理のプロセス変動により、基板の目標部分Cによって段差高さΔzi(i=1,2,3,...)が異なる。段差高さΔziは平均値Δzmeanの周囲に分散する。これを模式的に示すのが図4であり、1枚の基板Wの複数の目標部分Cの段差高さΔzに生じ得る分布を示している。この分布によれば、段差高さΔziがゼロまたは負の値にさえなるものもありうることに留意されたい。
図3の状態Dには、第2のCMP処理(CMP2)の結果が示されている。第2のCMP処理は、状態Aで説明したCMP処理と同一の処理であるが、基板Wの異なる部位になされた処理である。図3の状態Dに示されるように、第2のCMP処理により周囲と平坦なマークラインMLが得られる。つまりマークラインMLは基層のシリコン層Siから突出しておらず、図3の状態Eに示されるように第2の段差Δz2の高さはゼロに実質的に等しい。更に不透明層であるゲート層GLが付加されたときにはマークラインMLはアライメントに使用できない。アライメントセンサのアライメントビームでは直接見えないし、トポグラフィもないからである。すなわちゲート層GLは図3の状態Fに示されるように実質的に平坦である。
CMP処理のプロセス変動により一部のアライメントマークのコントラストがゼロまたはゼロに近くなり、マークが不適格となるか、さらに悪い場合には基板Wが不適格となる。コントラストの平均値は他の種類のマークを選択することによって変えられるが、問題は必ずしもなくならない。新たなマークを用いても他の部位でコントラストがまったくないかほとんどなくなるからである。マークの種類を変更すれば、ある1つの部位では問題が解決されうるが、他の部位に問題を引き起こすことになりかねない。また、CMP処理は基板ごとに不均一性を示しうる。
マーク「不可視」問題を解決するために、アライメントマーク修復処理を追加してアライメントマークを修復するという手もある。しかし、リソグラフィ処理及び他の処理が付加的に必要となるからスループットは低減しコストは上昇してしまう。
上述の問題はまずトレンチ及びマークが形成されそれらのトレンチ及びマークが不透明層で被覆される複数のトランジスタの形成を例として説明したが、他の状況においてもこの問題は発生しうる。実際、この問題は、形成されたマークが不透明層で覆われるあらゆる状況で生じうる。
[実施例]
本発明の一実施形態によれば、第1のマークM1及び第2のマークM2が形成される。第1のマークM1及び第2のマークM2は一組の相補マークM1、M2を構成する。第1のマークM1と第2のマークM2とは、マーク特性の少なくとも1つにオフセットを有するように異なっている。一組の相補マークM1、M2は、x方向及びy方向の両方に設けられてもよい。以下の実施例では、1つの方向についてのみ説明する。
図5は、第1のマークM1及び第2のマークM2の段差高さΔzに生じ得る分布を模式的に示している。図示されるように、第1のマークM1の段差高さΔzは平均値Δzmean,1の周囲に分布している。図5に模式的に示される段差高さΔzの分布は複数の目標部分Cに関するものである。図5には第2のマークM2の段差高さΔzの分布も模式的に示されている。図示されるように、第2のマークM2の段差高さΔzも平均値Δzmean,2の周囲に分布している。図5に示されるように、第1のマークM1の平均値Δzmean,1と第2のマークM2の平均値Δzmean,2とは実質的に異なる。すなわちΔzmean,1≠Δzmean,2である。
一組の相補マークM1、M2を設けることにより、第1のマークM1及び第2のマークの少なくとも一方の段差高さΔzを実質的にゼロとは異ならせることが保証される。相補マークM1、M2の段差高さΔz(位相深さ)により検出の実行が保証されうる。段差高さの違いは、マークの設計、及び/または先行層でのマークへの処理工程の違いに基づく。以下で更に実施例を説明する。
マークの段差高さ分布は1枚の基板にも生じ得るし、多数の基板においても生じ得る。よって、アライメントマークAとアライメントマークBとを組み合わせて1枚の基板に分散配置してもよいし、複数の基板に対し適用してもよい。上述の説明では1枚の基板内に生じ得るCMP処理のプロセス変動について説明したが、本コンセプトを基板ごとのプロセス変動に適用することもできる。例えば、基板1にはマークA、基板2にはマークB、基板3にはマークB、基板4にはマークAを用いるというようにしてもよい。
アライメントセンサによる測定は原則として例えば第1のマークに対して実行される。第1のマークM1の段差高さが実質的にゼロであり不透明層形成後にアライメント測定が実行され得ないことが検出された場合には、アライメントセンサは第2のマークM2に切り替えて第2のマークM2でアライメント測定を開始する。第1のマークM1の段差高さが実質的にゼロに等しい場合には、第2のマークM2の段差高さは実質的にゼロに等しくない。このような第1のマークから第2のマークへの切替は図5において矢印A12により模式的に示されている。
アライメントセンサは、今度は第2のマークM2の段差高さが実質的にゼロであり不透明層形成後にアライメント測定が実行され得ないことが検出されるまでは、第2のマークM2に対して測定の実行を継続する。アライメントセンサは、第1のマークM1の段差高さが実質的にゼロに等しくない場合には、第1のマークM1に切り替えて第1のマークM1でアライメント測定を開始してもよい。第2のマークから第1のマークへの切替は図5において矢印A21により模式的に示されている。
上述のように、第1のマークM1と第2のマークM2とを使用する自動切り替え方法が提供される。この方法により、常にいずれかのアライメントマークを使用してアライメント測定をすることが保証され、正確なアライメント測定が実行される。
ところで、変形例として、第1のマークM1及び第2のマークM2の両方の測定を実行し、測定結果を記憶して、後からいずれの測定結果を使用するかを決定するようにしてもよい。更なる変形例も実施可能であると理解されたい。
一対の相補マークM1、M2を形成する方法はさまざまであり、以下ではそのうちのいくつかについて説明する。
[マークのレイアウト1]
第1のマークM1と第2のマークM2とのオフセットの違いはマークのレイアウト自体に起因するものであってもよい。例えば、パターン密度の違いにより生成されるものであってもよい。この場合、CMP処理と相俟って、第1のマークM1と第2のマークM2との間に段差が生じる。パターンのCMP処理耐性は、そのパターンにおける材料の相対量に関連する。
図3を参照して説明した一例においては、マークは、SiN層に埋め込まれたSiOのマークラインMLを備える。このマークは典型的には50%がSiOであり50%がSiNである。この割合を変えることにより、以下に説明するように段差高さΔzが影響を受ける。
図6に模式的に示される状態Aは、SiOを含むマークラインMLとその周囲を部分的に取り巻くSiNとを上面図で示している。ここで、SiOは全面積の25%を占めている。マークラインMLは例えば第1のマークM1の一部である。CMP処理を実行しゲート層GLを形成した結果、図6の状態Bに示されるように、段差高さΔz3が生じる。
図6に模式的に示される状態Cは、SiOを含むマークラインMLとその周囲を部分的に取り巻くSiNとを上面図で示している。ここで、SiOは全面積の75%を占めている。マークラインMLは例えば第2のマークM2の一部である。CMP処理を実行しゲート層GLを形成した結果、図6の状態Dに示されるように、段差高さΔz4が生じる。図において明らかなように、Δz3>Δz4である。
この実施形態においては、CMP処理への耐性が材料によって異なることを利用している。すなわち、CMP処理により層が除去される速さは材料とその材料の量(相対面積)に依存する。材料の量というのはつまりライン幅である。CMP処理は酸化シリコン層の除去が必要である場合に行われる。本実施例では窒化物層が相対的に高いCMP耐性を有し、酸化シリコン層が相対的に低いCMP耐性を有する。
よって、図6の状態A及び状態BにおいてはSiO含有割合が25%であるから、比較的CMP耐性が高くなる。酸化シリコン層はCMP処理により比較的容易に除去される(低耐性)。酸化膜CMPは余分なSiOを除去するために行われる。SiN層は、当業者に理解されるように、CMPストップ層として使用される。CMP処理は余分なSiOを除去するのに必要とされるにすぎないから、比較的高い段差Δz3が残される。
状態C及び状態DにおいてはSiO含有割合が75%であるから、比較的CMP耐性が低くなる。マーク領域はより多くのSiOを含んでいるから、酸化物除去速度はより速くなる。いずれの状態においても研磨処理によりSiNもいくらか除去される。しかし、状態Aのほうが状態Cよりも除去量が少なくなる。その結果、Δz3>Δz4となる。状態CのSiN層はCMP処理による除去が相対的に困難であり(高耐性)、比較的低い段差Δz4が残される。
実際のところ、図6の状態Eに模式的に示されるように、段差の高さは負の値(Δz5)となることもある。段差高さが負となるのは(図6の状態A及び状態Cに先行する)CMP処理の結果ではなく、窒化物の剥離やイオン注入等の更なる処理の結果であると理解される。
なお、第1のマークM1が25%のSiO及び75%のSiNの割合であり、第2のマークM2が75%のSiO及び25%のSiNの割合であるのは一例にすぎない。段差Δz3と段差Δz4との高さの違いを大きくするために他の割合が選択されてもよい。SiO/SiNの比をより大きくすれば段差高さを大きくすることができるが、回折効率は低下してしまう。
使用される異種材料の割合を第1のマークM1と第2のマークとで変えることにより相補マークM1、M2が生成され、CMP処理後に異なる段差高さが得られる。第1のマークM1と第2のマークM2とで例えば同一の2種の材料が使用されている場合には、相補マークM1、M2は類似のパターンを有していてもよい。この場合、第1のマークM1で第2の材料が使用されている領域は、第2のマークM2では第1の材料が使用されるようにしてもよい。逆も同様である。このようにすれば、第1のマークM1と第2のマークとで同様の回折次数が生成される。なお、これとは異なり、相補マークM1、M2はそれぞれ異なる回折次数を生成するように形成されていてもよい。
ところで、第1のマークM1及び第2のマークM2のライン幅を増加または減少させることにより、アライメントビームにより生成される回折次数の品質が低下する。つまり、回折次数の光強度が低下する。回折次数の光強度はデューティサイクルが50%であるときが最もよい。
しかし、ゲート層GLの成膜によりデューティサイクルが増加され得る。例えば図6の状態Bにおいては、ゲート層GLの厚みにより、状態Aに示されるように転写されたデューティサイクルに対してデューティサイクルがシフトする。ゲート層GLの厚みによりデューティサイクルが増大される。
図6においては、アライメントマークは25%の転写デューティサイクルを有する(状態A)。ゲートスタック成膜後にはデューティサイクルは50%にシフトする(状態B)。
同じことが状態C(75%の転写デューティサイクル)のマークにも起こる。段差高さが負の場合(状態E)、ゲート層GLの成膜後にデューティサイクルは50%にシフトする。
[処理]
更なる実施形態によれば、一組の相補マークM1、M2は、基板Wへのプロセス中に第2のマークM2とは異なる処理を第1のマークM1に施すことにより形成されてもよい。その結果、2つのマークの材料は化学機械研磨処理に対して異なる材料特性を取得し、基板表面に実質的に垂直な方向における段差が一方のマークと他方のマークとで異なるようになる。
例えば、第1のマークM1には処理を施さずに第2のマークM2に処理を施してもよい。この処理は例えばリンまたはボロンの注入であってもよい。これにより、第2のマークに比べて第1のマークの段差高さを異ならせることができる。もちろん、この目的は、第1のマークM1と第2のマークM2との高さの違いを大きくすることにある。
この実施例においては、第2のマークM2(つまりSiOが多く含まれているマーク)にイオン注入がなされる。この処理はSiOに損傷を与えるため、次のウェットエッチング処理においてSiOの除去速度が速くなる(このウェットエッチングはイオン注入に必要であったSiO犠牲層を除去するための処理である)。よって、M1とM2の段差高さの違いが大きくなる。このイオン注入は他の実施形態にも付加してもよい。なおイオン注入は単なる一例であり、酸化膜CMP処理とゲート層成膜(またはゲートスタック成膜)との間になされるいかなるプロセス及びリソグラフィ工程は、第1及び第2のマークM1、M2のトポグラフィの違いを増大させる候補として考慮される。
[マークのレイアウト2]
当業者に知られているように、CMP処理技術は確実に進歩している。このため、SiOが25%のときの段差高さΔz3とSiOが75%のときの段差高さΔz4との差は小さくなりつつある。CMP処理が材料の耐性により影響されにくくなってきているからである。実際のところ、SiOが25%のときの段差高さΔz3とSiOが75%のときの段差高さΔz4との差は実質的にゼロにもなりうる。そうすると、第1のマークM1または第2のマークM2を不透明層の成膜後にアライメントに使用することが不可能となってしまう。
先進型トレンチの酸化膜CMP及びタングステン(または金属)含有のゲートスタック層を用いる場合には、(上述のような)アライメントマークのデューティサイクルを修正するという手法でゲート層にトポグラフィを形成することは失敗することがある。酸化膜CMPの結果得られるトポグラフィは、ロバストなアライメントマークを形成するには小さすぎる場合がある。
極端なデューティサイクルを選択することによりこれを解決できる場合がある。例えば、第1のマークM1は15%のSiO及び85%のSiNとし、第2のマークM2は85%のSiO及び15%のSiNとする。しかし、上述のように、これらの割合はそれぞれ副作用なく更に増大または減少させることはできない。100%及び0%に近い割合を選択することにより、第1及び第2のマークのライン幅は減少し、回折されたアライメントビームの光強度も小さくなる。その結果、アライメントの質も低下する。
極端なデューティサイクル(10%未満または90%より大きい)を採用することは、アライメントマーク内部でのトポグラフィに違いをつけるのに役立ちうる。しかし、マークをアライメントに使用するには回折効率が小さすぎるようになってしまう場合がある。
上述のように、他の手法のいずれもうまくいかない場合には、マークの修復を実行してもよい。ゲート層成膜の前に、ゲート層の露出の際に充分なトポグラフィを形成するようにトレンチの酸化物を再度エッチングする。しかし、この場合には、追加のリソグラフィ工程及びエッチング工程が必要となり、コストが増加してしまう。
この実施形態によれば、当初のマークレイアウトを保ちつつトポグラフィが拡大される。アライメント測定の品質を下げることなくSiO及びSiNの割合を増加または減少させることができるマークレイアウトが提案されている。
図7Aは第1のマークM1のマークラインMLを示し、図7Bは第2のマークM2のマークラインMLを示す。第1及び第2のマークM1、M2は、1組の相補マークをなす。図7A及び図7Bに示されるように、マークラインMLをスライス(つまり薄切りに)することによりSiOの含有率は更に低くなっている。
ここで、「スライスする」とは、第1及び第2の材料でそれぞれ形成された第1及び第2の領域において第1の方向に領域分割することをいう。第1及び第2の領域は互いに隣接して交互に配置されている。スライスするという用語の代わりに、1次元サブセグメント化という用語も適宜用いる。
第1のマークM1のSiO含有率はおよそ12.86%であり、第2のマークM2のSiO含有率はおよそ87.14%である。ところが、スライスをした結果、当初のマークレイアウト、すなわちマークラインの輪郭が、ゲート層(またはゲートスタック)の成膜後つまり基板露光前のアライメント実行必要時まで保持される。
図7C及び図7Dには、アライメント測定の品質を下げることなくSiO及びSiNの割合を更に増加または減少させることができる実施例が示されている。図7Cは第1のマークM1のマークラインMLを示し、図7Dは第2のマークM2のマークラインMLを示す。第1及び第2のマークM1、M2は、1組の相補マークをなす。図7C及び図7Dに示されるように、マークラインMLをダイシングする(つまりサイコロ状に切る)ことによりSiOの含有率は更に低くなっている。第1のマークM1のSiO含有率はおよそ8.75%であり、第2のマークM2のSiO含有率はおよそ91.25%である。ところが、ダイシングをした結果、当初のマークレイアウト、すなわちマークラインの輪郭が、ゲート層(またはゲートスタック)の成膜後つまり基板露光前のアライメント実行必要時まで保持される。
ここで、ダイシングとは、第1及び第2の領域で領域をスライスすることである。すなわち、第1及び第2の方向において第1の材料の領域を分割し、第1の材料の分割された領域が第2の材料である第2の領域に包囲されているということである。ダイシングという用語の代わりに、2次元サブセグメント化という用語も適宜用いてもよい。
相補マークM1、M2のSiO含有量を更に減少/増加させることにより、CMP処理後の第1及び第2のマーク間の段差高さΔzの違いが更に大きくなる。これにより、第1のマークM1及び第2のマークの少なくとも一方に対し実行される測定品質が保証される。
図8を参照して、マークラインMLのスライス及びダイシングの効果を説明する。
図8には、マークの部分断面図が状態Aとして模式的に示されている。図8の状態Aには例えばアライメント格子などの周期的なマークの1つの周期が示されている。この1つの周期は上述のように1つのマークラインMLと1つの区域とからなる。図8の状態Aに示されているのは、マーク部(酸化シリコン)と区域(窒化シリコン)との間の移行部分のCMP処理後の状態である。マークラインMLはまだスライスもダイシングもされていない。図8の状態Bは、更に処理が施され不透明ゲート層GLが付加された状態を模式的に示す。既述の実施例ではゲート層GLは単一の層として示されていたが、本実施形態ではゲート層GLは複数の層を備える。例えば、第1のポリシリコン層、タングステン層TU、及び窒化シリコン層SiNを含む。この場合、段差高さΔz6は比較的小さくなり、ロバストなアライメント信号を生成するには小さすぎる場合がある。
図8の状態C及び状態Dは、マークラインMLのスライス(またはダイシング)の効果を模式的に示している。上述のように、設計上のアライメントマークによる元々の占有空間がより小さい空間へと分割されている。
状態Cは、マークラインMLが2つの部位にスライスされ、それらの部位の間がSiNで満たされている状態を示す。状態Aに比べてSiOの総量が低減されているので、CMP処理の耐性が増加されている。これにより、状態Cにおいて既に存在している段差が、より高い段差高さΔz7として残される。各スライスの輪郭に沿ってポリシリコン層が成膜される。次いで、スライスを埋めるようにタングステン層TUが成膜される。最後に窒化シリコン層SiNが成膜されてゲート層GLが完成する。
本実施形態においては、ポリシリコン層及びタングステン層TUはSiOの2つのスライス部位間を完全に満たすのに充分な厚みを有する。この場合、当初のマークレイアウト(スライスまたはダイシングされていないマークレイアウト)が保持される。しかし、マークレイアウトが保持されるにもかかわらず、第1のマークM1の窒化物含有率が増加または第2のマークM2の酸化シリコン含有率が増加されるので、CMP処理後の段差高さが増加または減少する。このようにして、一組の相補マークM1、M2が実質的に異なる段差高さを有するように形成される。
上述の実施例では、上述のアライメントセンサの信号強度が低くなるという問題を引き起こすことなく2つの相補マークM1、M2間の段差高さの違いを更に大きくすることができる。スライス及びダイスの間隔は典型的には100nmよりも小さくされる。このようなマーク設計は65nm、45nm及びそれ以上の結像ノードにおいて実現性を有する。
提案されたマークにおけるサブセグメント化により将来の製品デザイン仕様にも対応することができる。転写された一方のマークのパターン密度は90%の水準まで増加し、相補マークのパターン密度は10%を下回る水準となりうる。これは、トレンチの酸化膜CMP処理に非常に高い感度を保証する。
処理後つまり不透明層形成後において、マークは標準的な非分割型マークのように見えるにもかかわらず、トポグラフィは拡大される。
上述により、FEOL(フロントエンドオブライン)内のアライメントマークにおける酸化物及び窒化物の含有割合を修正する方法も提供される。その結果、下層のマークを保持しつつ、極端なパターン密度(10%未満または90%より大きい)が設計され得る。よって、相補マークデザインの違いによるCMP効果(トポグラフィの相違)を最大化しうる。
上述の思想はSiO及びSiNからなるマークに関して提案されているが、CMPが適用される他の処理層にスライスやダイシングを用いてもよい。
[マークの切替]
第1及び第2のマークM1、M2間の切替は、例えば回折効率、グリッド残渣、次数ごとのオフセット量などに基づいていてもよい。これらについては以下の段落で説明する。
回折効率、または各回折次数の信号強度は、良好なマーク(図3の状態C)と状態が悪いマーク(図3の状態F)とを識別するのに使用されてもよい。
次数ごとのオフセット量または色ごとのオフセット量もまた第1及び第2のマークM1、M2の切替に使用されてもよい。アライメントに2つの色が使用されてもよく、双方がともにアライメント位置を与える。図3の状態Cのように輪郭がはっきりしているマークでは、これらの位置は同じになる。この場合、色ごとの違いがゼロになる。(図3の状態Fのような)トポグラフィがないマークでは、アライメントセンサはノイズを拾う。この場合、アライメント位置の色ごとの違いは大きくなる(かつノイズが大きくなる)と予想される。よって、これをマークの選択に用いることができる。
同様に、同じマークから来る2つの回折次数により得られるアライメント位置を考慮してもよい。1次の回折次数に基づいて定まるアライメント位置が2次の回折次数に基づいて定まるアライメント位置とは実質的に異なる場合には、測定に使用されたマークの品質が低いため測定は不成功であったと結論づけることができる。よって、これもマークの選択に用いることができる。
アライメントマークをスキャンすることにより、位置が取得される。すべてのアライメントマークのデータを統合することにより、座標系(または基準グリッド)が構築されうる。このモデル化されたグリッドに対する測定アライメントマークの偏差はグリッド残渣と呼ばれる。グリッド残渣を最小化するマークを用いるようにすれば、これもマークの選択に用いることができる。
[フローチャート]
上述の一対の相補マークはアライメント等に使用することができる。測定は第1及び第2のマークの一方について実行されてもよい。(段差高さΔzがほぼゼロであるために)アライメントが不成功である場合に、相補マークの他方に対し第2の測定が実行されてもよい。
上述の方法は、コンピュータCAによりすべて実行されてもよい。コンピュータCAはコンピュータプログラムの実行及び/または算術的操作の実行のためのプロセッサPRと、メモリME等のコンピュータ読み取り可能媒体とを備える。これは図9に模式的に示されている。図9にはメモリMEと通信可能に構成されたプロセッサPRを備えるリソグラフィ装置の一部が示されている。メモリMEは命令及びデータを記憶するいかなる形式のメモリでもよく、例えばテープユニット13でも、ハードディスク14でも、リードオンリーメモリ(ROM)15でも、電気的に消去可能かつプログラム可能なリードオンリーメモリ(EEPROM)16でも、ランダムアクセスメモリ(RAM)17であってもよい。
図9には上述のアライメントセンサも示されている。アライメントセンサは、アライメントマークの位置を測定するように配置されている。アライメントセンサは、アライメントビーム源ASとアライメントセンサ素子ASEとを備える。アライメントセンサ素子ASEは、基準プレートと、基準プレート上のアライメントマークの対応回折次数(例えば+1次と−1次)の像を形成するのに使用される光学素子とを備える。
プロセッサPRは、メモリME等のコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されているプログラムの行を読み取って実行するように構成されていてもよい。このプログラムは、上述の方法を実行する機能をプロセッサPRに与える。これらの方法を実行可能とするために、プロセッサPRは、基板テーブルWTの位置を制御し、上述のアライメントセンサからの情報を受信するように構成されていてもよい。プロセッサPRは、説明された実施例の1つまたは複数を実行するために特に構成されていてもよい。あるいは、リソグラフィ装置全体を制御するとともに既述の実施例の1つまたは複数を実行する機能を追加的に与えられた中央プロセッサであってもよい。
さらに、メモリユニット、入力装置、読み取り装置等の当業者に公知の装置がさらに設けられていてもよい。また、それらの1つまたは複数が必要であればプロセッサPRから物理的に遠隔に配置されていてもよい。プロセッサPRは1つの箱として示されているが、複数の処理ユニットを備えていてもよい。複数の処理ユニットは、当業者に知られるように、並列に機能してもよいし1つの主プロセッサPRにより制御されていてもよい。また、互いに離れて配置されていてもよい。
図9に示される接続はすべて物理的な接続として示されているが、これらの接続のうち1つまたは複数はワイヤレスであってもよい。ユニットが「接続されている」というのは、何らかの方法で互いに通信するように構成されていることを示すにすぎない。コンピュータシステムはいかなる信号処理システムであってもよい。アナログでもよいしデジタルでもよい。本明細書で説明した機能を実行する適宜のソフトウェアテクノロジであってもよい。
図10に示されるように、コンピュータCAは以下の動作を実行するように構成されていてもよい。
第1の動作101において、アライメント処理が開始される。次の動作102において、コンピュータCAは、アライメントセンサすなわちアライメントビーム源AS及びアライメントセンサ素子ASEをアライメント動作を実行するよう制御してもよい。アライメント動作は例えば、目標部分Cの関連する一対の相補マークM1、M2のうち第1のマークM1に関して行う。次に、動作103において、コンピュータCAは、動作102で実行されたアライメント動作のアライメント結果をアライメントセンサASEから受信してもよい。
動作104においては、コンピュータCAは、動作102におけるアライメント動作が成功したか否かをアライメント結果に基づいてチェックする。例えば第1のアライメントマークM1が不透明層に覆われてトポグラフィ形状が存在しない等の理由により動作102のアライメント動作が成功しなかった場合には、コンピュータCAは動作105に進む。動作105においては、動作103及び104に引き続いて、相補マークM1、M2のうち第2のマークM2に対して実行されるべき新たなアライメント動作102を可能とするよう基板Wが再度位置決めされる。この再位置決めは、基板Wを正確に位置決めする第2ポジショナPWを制御することにより実行される。
動作104の失敗(アライメント不成功)が初回の場合には、第2のアライメントマークM2に対してアライメントが実行されたときに2回目で成功することが予想される(アライメント成功)。
動作104においてコンピュータCAによりアライメントの成功が(第1または第2のアライメントマークM1、M2に実行されたアライメント測定結果に基づいて)認識された後に、コンピュータCAは動作106を継続してもよい。動作106においては、そのアライメントマークM1、M2に関連する目標部分Cが投影系PSを使用して露光される。
この後、コンピュータCAは、次の目標部分Cに新たなアライメント動作を実行するように、基板Wを正確に位置決めする第2ポジショナPWを制御してもよい。
一実施例においては、相補マークM1、M2の第1及び第2のマークM1、M2を含む基板のすべてのマークが測定されてもよい。すべての測定が実行されてメモリに記憶されてから、測定に成功したマークがどれであり、成功していないマークがどれであるかを決定してもよい。相補マークM1、M2の各組に対して、測定結果が最良となるように例えば回折効率、グリッド残渣、次数ごとのオフセット量等に基づいてもよい。上述のフローチャートは適宜変更してもよい。
[補足事項]
上述の実施形態では、CMP処理に対し異なる耐性を有するSiO及びSiNのマークが説明されているが、CMP処理に対し異なる耐性を有する適切な材料をいかに組み合わせてもよい。一般化すれば、マークは第1の材料と第2の材料とにより形成される。ここで、第1の材料はCMP処理に対し第1の耐性を有し、第2の材料はCMP処理に対し第2の耐性を有する。第1の材料と第2の材料とのCMP耐性の違いは、基板Wへの処理工程において第2のマークM2とは異なる処理を第1のマークM1に施すことによって得られるものであってもよい。上述のように例えば、第1のマークM1に処理を行わずに第2のマークM2にリンまたはホウ素を注入してもよい。アライメントマークと露出層とが定まるまでになされるリソグラフィ処理または他の処理のうちいかなる処理であってもよい。また、複数の処理がなされてもよい。一対の相補マークM1、M2の第1及び第2のマーク間の段差高さの違いが増される効果がある限りは、上述の各実施例で説明した特定のマークデザインと特定の処理とが組み合わされてもよい。
上述の実施形態では化学機械研磨処理に主として注目しているが、各実施形態は、高さに差を与えうる他の基板処理工程に適用されてもよい。この場合、例えば、第2のマークM2に処理を施す一方第1のマークは処理をしない(または異なる処理をする)ようにしてもよい。第2のマークM2にイオン注入をした場合には、そのあとのウエットエッチングで高さに違いが生じる。上述のように、すべての基板処理工程、例えば酸化膜CMP処理とゲート層成膜(またはゲートスタック成膜)との間の更なる処理工程及びリソグラフィ工程は、第1のマークM1と第2のマークM2との間のトポグラフィの違いを拡大する候補として考慮されるべきである。
基板処理工程の他の例はゲートの酸化シリコンエッチング工程である。この工程は、1枚の基板に2種類のトランジスタを設けるときに利用されうる。これらのトランジスタは、ゲートの絶縁(例えばゲートの酸化物)厚さの違いにより区別され得る。この違いを形成するために、酸化物層が厚さtを有するよう成長させ、この酸化物の一部をリソ及びエッチングにより除去する。このリソ及びエッチングにより開放された領域に新たな酸化物を(今度は厚さtに)成長させる。最終工程はゲート層成膜である。最初に酸化物t1を除去したリソ及びエッチングは、第1のマークM1には作用させるとともに第2のマークM2には作用させない(またはその逆でもよい)。M1とM2との段差高さの違いは酸化物のエッチングにより形成される。
上述の実施形態において、「マークライン」なる用語が使用されているが、あるマークのパターンは、マークライン以外の他のマーク形状に形成されていてもよい。一般化すれば、マークは複数のマーク部により形成されていてもよく、例えばマークラインであってもよいし他の適当な幾何形状であってもよい。
上述の実施形態により、1組の相補マークに基づいてアライメントする場合に、コストのかかるマーク修復工程を回避しうることがわかる。マークのデザインとマークへの処理とが互いに補い合って、単一のマークデザインでのアライメントがうまくいかない状況においてロバストなアライメントが提供される。
なお、この思想はアライメントマークには限られず、メトロロジターゲットにも適用可能である。単一のアライメントマークのコントラストがゼロになりうる処理層とは別に、スタートアップ(新たなチップデザインで、プロセスのチューニングがされてなくプロセス変動が大きい場合)やプロセスが緩やかに時間変化する場合(例えばCMPツールが経時的にドリフトする場合がある)に適用してもよい。ユーザは第1のマークM1から始めて、一定時間経過後に相補的な第2のマークM2に切り替えてもよい。
ここでは特にICの製造における露光装置の使用を例として説明しているが、ここで記述されたシステムは他の用途にも適用可能である。例えば集積光学システムや磁区メモリ用ガイダンスおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどの製造に用いることが可能である。当業者であればこれらの他の適用に際して、本明細書における「ウエハ」あるいは「ダイ」という用語がそれぞれ「基板」あるいは「目標部分」という、より一般的な用語と同義であるとみなされると理解することができるであろう。基板は露光前または露光後において例えばトラック(典型的にはレジスト層を基板に塗布し、露光後のレジストを現像する装置)、メトロロジツール、及び/またはインスペクションツールにより処理されてもよい。適用可能であれば、本明細書の開示はこれらの処理装置及び他の基板処理装置に適用されてもよい。また、基板は、例えば多層ICを生成すべく複数回処理されてもよい。よって、本明細書において基板という用語は、多数の処理済みの層を既に含む基板を意味してもよい。
ここでは特に光学的なリソグラフィを本発明に係る実施形態に適用したものを例として説明しているが、本発明は他の分野にも適用可能である。
本明細書において「放射」及び「ビーム」という用語は、(例えば約365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長を有する)紫外(UV)放射、及び(例えば5〜20nmの範囲の波長を有する)極紫外(EUV)放射、更にイオンビームや電子ビームなどの粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を含む。
「レンズ」という用語は、文脈が許す限り、1つまたは各種の光学素子の組み合わせを指し示すものであってもよい。ここでの光学素子は、例えば屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、及び静電的光学素子を含むものであってもよい。
上述の本発明に係る実施形態以外の形式で本発明を実施することも可能である。本発明は例えば、上述の方法が記述された機械で読み取り可能な1以上の一連の指示を含むコンピュータプログラムの形式をとってもよい。あるいは、本発明は、このようなコンピュータプログラムが記録された(半導体メモリや磁気・光ディスクなどの)データ記録媒体の形式をとってもよい。
実施形態に関する説明は例示であり、発明を制限するものではない。請求項の範囲から逸脱することなく本発明を変形することができるということは、当業者にとって明らかであろう。
リソグラフィ装置を模式的に示す図である。 基板を模式的に示す図である。 プロセス中に異なる複数の状態となる基板断面の一部を模式的に示す図である。 段差高さ分布を模式的に示す図である。 段差高さ分布を模式的に示す図である。 プロセス中に異なる複数の状態となる基板断面の一部を模式的に示す図である。 一実施形態に係るマークを模式的に示す図である。 一実施形態に係るマークを模式的に示す図である。 一実施形態に係るマークを模式的に示す図である。 一実施形態に係るマークを模式的に示す図である。 マークの断面の一部を模式的に示す図である。 一実施形態に係るリソグラフィ装置を模式的に示す図である。 一実施形態に係るフローチャートを示す図である。
符号の説明
B 放射ビーム、 C 目標部分、 IL 照明系、 PD パターニングデバイス、 PS 投影系、 SO 放射源、 W 基板、 WT 基板テーブル。

Claims (33)

  1. 基板表面に設けられ、第1の材料で形成された少なくとも1つのマーク部と第2の材料で形成された少なくとも1つの区域とを備える第1のパターンを備え、所定の基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つのマーク部と前記少なくとも1つの区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の段差が形成され得るように該基板処理工程について第1の材料と第2の材料とが異なる材料特性を有する第1のマークと、
    少なくとも1つの第2のマーク部と該第2のマーク部に隣接して形成された少なくとも1つの第2の区域とを備え、前記基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つの第2のマーク部と前記少なくとも1つの第2の区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の第2の段差が形成され得るよう構成されている第2のマークと、を備え、
    前記第2の段差の高さが第1の段差の高さとは実質的に異なることを特徴とする基板。
  2. 複数の目標部分を備え、前記第1及び第2のマークがともに共通の目標部分に関連することを特徴とする請求項1に記載の基板。
  3. 前記第2のマークは、前記少なくとも1つの第2のマーク部を形成する前記第1の材料と前記少なくとも1つの第2の区域を形成する前記第2の材料とにより形成される第2のパターンを備え、該第2のパターンは前記第1のパターンとは異なることを特徴とする請求項1に記載の基板。
  4. 前記少なくとも1つの第2のマーク部は第3の材料で形成され、該第3の材料は化学機械研磨処理について前記第1の材料と比べて異なる材料特性を有することを特徴とする請求項1に記載の基板。
  5. 前記少なくとも1つの第2の区域は第4の材料で形成され、該第4の材料は化学機械研磨処理について前記第2の材料と比べて異なる材料特性を有することを特徴とする請求項4に記載の基板。
  6. 前記第3及び第4の材料の少なくとも一方は前記第2のマークに所定の処理を施すことにより生成されることを特徴とする請求項5に記載の基板。
  7. 前記第3の材料は前記第2のマークに所定の処理を施すことにより生成されることを特徴とする請求項4に記載の基板。
  8. 前記所定の処理は、リンの注入、ホウ素の注入、またはイオンの注入のいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の基板。
  9. 前記第1の材料は酸化シリコンであることを特徴とする請求項1に記載の基板。
  10. 前記第2の材料は窒化シリコンであることを特徴とする請求項1に記載の基板。
  11. 前記第1のマークの少なくとも1つのマーク部と、前記第2のマークの少なくとも1つのマーク部とのうち少なくとも一方は、より微細な構造に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の基板。
  12. 微細構造がスライス状構造であることを特徴とする請求項11に記載の基板。
  13. 微細構造がさいころ状構造であることを特徴とする請求項11に記載の基板。
  14. 前記少なくとも1つの区域は前記少なくとも1つのマーク部に隣接し、前記少なくとも1つの第2の区域は前記少なくとも1つの第2のマーク部に隣接することを特徴とする請求項1に記載の基板。
  15. 基板に形成され、第1のマーク及び第2のマークを備えるマーク構造であって、
    前記第1のマークは、第1の材料で形成された少なくとも1つのマーク部と第2の材料で形成された少なくとも1つの区域とを備える第1のパターンを備え、所定の基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つのマーク部と前記少なくとも1つの区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の段差が形成され得るように該基板処理工程について第1の材料と第2の材料とが異なる材料特性を有し、
    前記第2のマークは、少なくとも1つの第2のマーク部と該第2のマーク部に隣接して形成された少なくとも1つの第2の区域とを備え、前記基板処理工程がなされることにより前記少なくとも1つの第2のマーク部と前記少なくとも1つの第2の区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の第2の段差が形成され得るよう構成され、
    前記第2の段差の高さが第1の段差の高さとは実質的に異なることを特徴とするマーク構造。
  16. 前記第2のマークは第2のパターンを備え、該第2のパターンは前記第1のパターンとは異なることを特徴とする請求項15に記載のマーク構造。
  17. 請求項15に記載のマーク構造を生成するよう構成されているパターニングデバイス。
  18. パターニングデバイスからのパターンを基板に投影するリソグラフィ投影装置であって、該パターニングデバイスが請求項1に記載の前記第1のマーク及び前記第2のマークに対応するパターンを備えることを特徴とするリソグラフィ投影装置。
  19. パターニングデバイスからのパターンを基板に転写するリソグラフィ装置であって、該パターニングデバイスが請求項1に記載の前記第1のマーク及び前記第2のマークに対応するパターンを備えることを特徴とするリソグラフィ装置。
  20. 請求項19に記載の装置を使用して製造されたデバイス。
  21. パターン付与された放射ビームを基板に投影することを含むデバイス製造方法であって、パターニングデバイスが請求項1に記載の前記第1のマーク及び前記第2のマークに対応するパターンを備えることを特徴とする方法。
  22. パターニングデバイスからのパターンを基板に転写することを含むデバイス製造方法であって、該パターニングデバイスが請求項1に記載の前記第1のマーク及び前記第2のマークに対応するパターンを備えることを特徴とする方法。
  23. 請求項22に記載の方法で製造されたデバイス。
  24. アライメントセンサ及び第1のマークを使用して少なくとも第1の測定を実行し、
    前記第1の測定が成功したか否かを判定し、
    前記第1の測定が成功しなかった場合には、前記アライメントセンサ及び第2のマークを使用して第2の測定を実行することを含む基板位置測定方法であって、
    前記第1のマークは、第1の材料で形成された少なくとも1つのマーク部と第2の材料で形成された少なくとも1つの区域とを備える第1のパターンを備え、所定の基板処理工程の結果として前記少なくとも1つのマーク部と前記少なくとも1つの区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の段差が存在するように該基板処理工程について第1の材料と第2の材料とが異なる材料特性を有し、
    前記第2のマークは、少なくとも1つの第2のマーク部と該第2のマーク部に隣接して形成された少なくとも1つの第2の区域とを備え、前記基板処理工程の結果として前記少なくとも1つの第2のマーク部と前記少なくとも1つの第2の区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の第2の段差が存在するよう構成され、
    前記第2の段差の高さが第1の段差の高さとは実質的に異なることを特徴とする方法。
  25. 前記第1の測定が成功したか否かの判定は、回折効率、グリッド残渣、または次数ごとのオフセット量のいずれかに基づいて実行されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記第2の測定は、前記第1の測定が成功したか否かの判定よりも前に実行されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  27. 前記第2の測定は、前記第1の測定が成功しなかったと判定された後に実行されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  28. コンピュータ読み取り可能媒体にエンコードされているコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムはアライメントセンサの制御方法を実行するための命令がエンコードされており、該方法は、
    アライメントセンサ及び第1のマークを使用して少なくとも第1の測定を実行し、
    前記第1の測定が成功したか否かを判定し、
    前記第1の測定が成功しなかった場合には、前記アライメントセンサ及び第2のマークを使用して第2の測定を実行することを含み、
    前記第1のマークは、第1の材料で形成された少なくとも1つのマーク部と第2の材料で形成された少なくとも1つの区域とを備える第1のパターンを備え、所定の基板処理工程の結果として前記少なくとも1つのマーク部と前記少なくとも1つの区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の段差が存在するように該基板処理工程について第1の材料と第2の材料とが異なる材料特性を有し、
    前記第2のマークは、少なくとも1つの第2のマーク部と該第2のマーク部に隣接して形成された少なくとも1つの第2の区域とを備え、前記基板処理工程の結果として前記少なくとも1つの第2のマーク部と前記少なくとも1つの第2の区域との間に基板表面に実質的に垂直な方向の第2の段差が存在するよう構成され、
    前記第2の段差の高さが第1の段差の高さとは実質的に異なることを特徴とするコンピュータプログラム。
  29. 少なくとも1つの基板処理システムと、
    請求項28に記載のコンピュータプログラムに従って前記基板処理システムの動作を制御する制御プロセッサと、を備えることを特徴とするリソグラフィ装置。
  30. 前記基板処理工程は化学機械研磨処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板。
  31. 前記基板処理工程は化学機械研磨処理を含むことを特徴とする請求項15に記載のマーク構造。
  32. 前記基板処理工程は化学機械研磨処理を含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  33. 前記基板処理工程は化学機械研磨処理を含むことを特徴とする請求項28に記載のコンピュータプログラム。
JP2007318469A 2006-12-12 2007-12-10 マークを備える基板 Expired - Fee Related JP5059575B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/637,215 US8722179B2 (en) 2006-12-12 2006-12-12 Substrate comprising a mark
US11/637,215 2006-12-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008147674A true JP2008147674A (ja) 2008-06-26
JP5059575B2 JP5059575B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=39498438

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007318469A Expired - Fee Related JP5059575B2 (ja) 2006-12-12 2007-12-10 マークを備える基板

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8722179B2 (ja)
JP (1) JP5059575B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8609441B2 (en) * 2006-12-12 2013-12-17 Asml Netherlands B.V. Substrate comprising a mark
JP2013145871A (ja) * 2011-12-13 2013-07-25 Canon Inc リソグラフィー装置および方法、ならびに物品製造方法
US9217917B2 (en) * 2014-02-27 2015-12-22 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Three-direction alignment mark
EP3559748B1 (en) * 2016-12-22 2023-03-29 ASML Netherlands B.V. A lithographic apparatus comprising an object with an upper layer having improved resistance to peeling off
WO2019149586A1 (en) * 2018-01-30 2019-08-08 Asml Netherlands B.V. Method of patterning at least a layer of a semiconductor device
CN113296352B (zh) * 2020-02-22 2023-01-24 长鑫存储技术有限公司 应用于半导体光刻工艺中的掩膜图形及光刻工艺方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003234272A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2004134473A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Nikon Corp 位置検出用マーク、位置検出装置、位置検出方法、露光装置、および露光方法
JP2005136428A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Asml Holding Nv 調整可能なアライメントジオメトリ
JP2006019738A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Asml Netherlands Bv 不透明なゲート層の位置合わせ用マーカ、このようなマーカの製作方法、及びリソグラフィ機器でのこのようなマーカの使用

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3563809A (en) * 1968-08-05 1971-02-16 Hughes Aircraft Co Method of making semiconductor devices with ion beams
JPS6297327A (ja) 1985-10-23 1987-05-06 Mitsubishi Electric Corp 重ね合わせ精度評価方法
US5217916A (en) * 1989-10-03 1993-06-08 Trw Inc. Method of making an adaptive configurable gate array
JP2766576B2 (ja) * 1992-01-28 1998-06-18 三菱電機株式会社 アライメント方法
JP3284641B2 (ja) 1992-09-03 2002-05-20 ソニー株式会社 重ね合わせ精度測定機の測定条件の最適化方法、並びにアラインメントマーク形状あるいは露光装置におけるアラインメントマーク測定方式の最適化方法
US5601957A (en) * 1994-06-16 1997-02-11 Nikon Corporation Micro devices manufacturing method comprising the use of a second pattern overlying an alignment mark to reduce flattening
JP3067732B2 (ja) 1998-04-02 2000-07-24 日本電気株式会社 半導体装置のアライメント装置及びアライメント方法
US6534378B1 (en) * 1998-08-31 2003-03-18 Cypress Semiconductor Corp. Method for forming an integrated circuit device
JP3288320B2 (ja) 1998-12-21 2002-06-04 沖電気工業株式会社 レジストマーク
JP3016776B1 (ja) * 1999-01-14 2000-03-06 沖電気工業株式会社 アライメントパタ―ンの形成方法及びマスクとの合わせ精度測定方法
JP2001036036A (ja) * 1999-07-21 2001-02-09 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置およびその製造方法
JP4666700B2 (ja) * 1999-08-30 2011-04-06 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法
US6482572B1 (en) * 2000-02-25 2002-11-19 Micron Technology, Inc. Method for providing an alignment diffraction grating for photolithographic alignment during semiconductor fabrication
US7068833B1 (en) * 2000-08-30 2006-06-27 Kla-Tencor Corporation Overlay marks, methods of overlay mark design and methods of overlay measurements
JP3503888B2 (ja) 2000-09-01 2004-03-08 沖電気工業株式会社 アライメントマーク及びその形成方法
US6440816B1 (en) 2001-01-30 2002-08-27 Agere Systems Guardian Corp. Alignment mark fabrication process to limit accumulation of errors in level to level overlay
JP2003257828A (ja) 2002-03-01 2003-09-12 Nec Electronics Corp 半導体装置の製造方法
US7190823B2 (en) 2002-03-17 2007-03-13 United Microelectronics Corp. Overlay vernier pattern for measuring multi-layer overlay alignment accuracy and method for measuring the same
CN1506768B (zh) * 2002-09-20 2011-01-26 Asml荷兰有限公司 用于光刻系统的对准系统和方法
US6888260B2 (en) 2003-04-17 2005-05-03 Infineon Technologies Aktiengesellschaft Alignment or overlay marks for semiconductor processing
JP4412922B2 (ja) * 2003-06-27 2010-02-10 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置
US7223612B2 (en) 2004-07-26 2007-05-29 Infineon Technologies Ag Alignment of MTJ stack to conductive lines in the absence of topography
US7442624B2 (en) 2004-08-02 2008-10-28 Infineon Technologies Ag Deep alignment marks on edge chips for subsequent alignment of opaque layers
JP4290177B2 (ja) 2005-06-08 2009-07-01 キヤノン株式会社 モールド、アライメント方法、パターン形成装置、パターン転写装置、及びチップの製造方法
US8609441B2 (en) 2006-12-12 2013-12-17 Asml Netherlands B.V. Substrate comprising a mark

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003234272A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2004134473A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Nikon Corp 位置検出用マーク、位置検出装置、位置検出方法、露光装置、および露光方法
JP2005136428A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Asml Holding Nv 調整可能なアライメントジオメトリ
JP2006019738A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Asml Netherlands Bv 不透明なゲート層の位置合わせ用マーカ、このようなマーカの製作方法、及びリソグラフィ機器でのこのようなマーカの使用

Also Published As

Publication number Publication date
US8722179B2 (en) 2014-05-13
JP5059575B2 (ja) 2012-10-24
US20080138623A1 (en) 2008-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4422774B2 (ja) マーカ構造、位置合わせ方法、超小型電子デバイス用の基板、およびリソグラフィ投影機器
JP4583292B2 (ja) 多層基板の各層の位置合わせを制御するためのマーカー構造及び方法
TWI431440B (zh) 提供對準標記之方法、器件製造方法和微影裝置
JP4611329B2 (ja) アライメントマーク保存方法、及び自己位置合わせアライメントマーク構造
JP4797087B2 (ja) サブセグメント化されたアライメントマーク構成
JP4473840B2 (ja) リソグラフィ装置及び装置製造方法
JP4074867B2 (ja) 第1及び第2位置合せマークの相対位置を計測する方法及び装置
US8329366B2 (en) Apparatus and method for providing resist alignment marks in a double patterning lithographic process
JP5059575B2 (ja) マークを備える基板
JP2007027742A (ja) 基板、リソグラフィ多重露光法、機械読み取り可能媒体
JP4838296B2 (ja) マーカ構造および基板
JP2011238919A (ja) アライメントマークの生成
JP2009152563A (ja) リソグラフィ投影装置の焦点を測定する方法
KR102222149B1 (ko) 레벨 센서 장치, 기판에 걸친 토포그래피 변동을 측정하는 방법, 리소그래피 프로세스에 관련된 물리적 파라미터의 변동을 측정하는 방법, 및 리소그래피 장치
JP5068844B2 (ja) リソグラフィ方法及びリソグラフィ装置
JP2007258707A (ja) リソグラフィ装置および二重露光オーバレイ制御を用いたデバイス製造方法
JP5178760B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法及び製造システム
JP4881426B2 (ja) マーカの形成方法、マーカを有する基板及びデバイス製造方法
US8609441B2 (en) Substrate comprising a mark
JP2008112991A (ja) フォーカステスト実施方法およびデバイス製造方法
JP2009231837A (ja) リソグラフィ装置におけるウエーハの粗い位置合わせ方法
KR100700370B1 (ko) 기판 준비 방법, 측정 방법, 디바이스 제조방법,리소그래피 장치, 컴퓨터 프로그램 및 기판
JP2011507229A (ja) マーカ構造およびマーカ構造を形成する方法
JP2007065665A (ja) デバイス製造方法、マスクおよびデバイス
JP2006112788A (ja) 表面形状計測装置、表面計測方法、及び露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120611

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120717

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees