JP2008147461A - 半導体基板の評価方法および半導体基板評価用素子 - Google Patents

半導体基板の評価方法および半導体基板評価用素子 Download PDF

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Abstract

【課題】MOSFET構造を用いた評価方法で、評価完了までに長時間を要することなく、従来のような金属配線同士を絶縁する分離酸化膜や金属配線のための設備及び技術を用いることなく簡便に半導体基板を評価できる方法を提供する。
【解決手段】半導体基板の評価方法であって、少なくとも、半導体基板の表面に分離酸化膜を形成して窓開けを行い、ゲート酸化膜を形成し、分離酸化膜の窓部のゲート酸化膜上に、ゲート電極とその両側にそれぞれ2本ずつの絶縁破壊用電極を形成し、各々の電極間に位置する評価する半導体内に、評価する半導体の導電型とは異なる導電型のドーパントを拡散し、ゲート電極の両側において、それぞれ、絶縁破壊用電極間に電界を印加してゲート酸化膜の一部を絶縁破壊し、ゲート電極の両側に隣接する絶縁破壊用電極をソース電極およびドレイン電極としてMOSFET測定を行い、半導体基板を評価する半導体基板の評価方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板を評価するための基板評価用素子を作製して評価する方法および半導体基板評価用素子に関するものであり、詳しくは、半導体基板の電気特性を評価する方法および評価用素子に関するものである。
半導体基板として、例えば集積回路として汎用的に使用されているものにシリコン基板があるが、システムの高速化・高集積化や携帯端末の発展に伴い、デバイスには高速かつ低消費電力のものがより一層求められている。また基板の大口径化がすすんでいる。近年では、このような基板上に各種素子が形成されている。
一方、このようなデバイスが作製される半導体基板の品質を評価することができる評価方法も求められており、一例として、上述のような各種デバイスの基本構造を単純化し、半導体基板の評価に応用したもので、MOS(Metal Oxide Semiconductor)キャパシタのGOI(Gate Oxide Integrity)特性評価がある。
この評価方法は、図4に示す平面図および断面図のように、まず、例えばシリコン基板等の被評価基板102の表面を酸化してゲート酸化膜103を形成し、このゲート酸化膜103上に金属電極104(またはポリシリコン電極)を形成し、MOS構造を有するMOSキャパシタを評価用素子101として作製する。こうして作製したMOSキャパシタに対して、シリコン基板102が蓄積側になるように電圧を金属電極104に印加する。例えばシリコン基板102の導電型がP型の場合は、負電圧を印加することでシリコン基板102が蓄積側となる。このように電圧を印加してゲート酸化膜103の絶縁破壊挙動を測定することによりシリコン基板102の特性を評価する方法である。
シリコン基板102にCOP(Crystal Originated Particles)のような欠陥ないしは不純物等が存在しなければ、絶縁破壊は酸化膜103そのものがもつ真性破壊挙動となるが、欠陥が存在する場合は、その欠陥の存在により本来の絶縁膜としての絶縁性が劣化する。
また、上記のような単純なMOS構造を利用した評価方法の他、さらに高精度で有効な品質評価方法として、実際のデバイスにより近いMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)構造を利用した半導体基板の評価方法が挙げられる。図5に一般的なMOSFET構造の一例を示す(特許文献1参照)。
この評価方法では、図5に示すように、例えばシリコン基板202の表面にゲート酸化膜203および金属電極206の他に、基板表側で電気的コンタクトを可能にするための金属配線209およびこれらの金属配線同士を絶縁する分離酸化膜210を形成して、MOSキャパシタを評価用素子201として作製している。また、これに隣接する金属配線209下にはコンタクト抵抗を下げるため不純物を拡散させている(拡散部208)。
そして、金属電極206をゲート電極とし、金属配線209をソースおよびドレインに接続し、MOSFET測定を行い、シリコン基板202を評価することができる。
しかしながら、図5に示すようなMOSFET構造は複雑な構造をしており、評価するためのMOSキャパシタ作製には複雑で長時間を要する工程が必要であり、評価完了までには時間がかかる。また、設備的にも、図4のような評価用素子101の作製に必要な装置以外に、基板表面の金属配線同士を絶縁するための分離酸化膜210を形成するための設備(CVD装置等)や金属(主にAl)配線209のための技術および設備が必要になってしまう。
特開2002−359362号公報
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、MOSFET構造を用いた評価方法で、評価完了までに長時間を要することなく、従来のような金属配線同士を絶縁する分離酸化膜や金属配線のための設備及び技術を用いることなく簡便に半導体基板を評価できる方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、半導体基板の評価方法であって、少なくとも、半導体基板の表面に分離酸化膜を形成し、該分離酸化膜の一部を除去して窓開けを行った後、ゲート酸化膜を形成し、前記分離酸化膜の窓開けした窓部のゲート酸化膜上に、ゲート電極と該ゲート電極の両側にそれぞれ2本ずつの絶縁破壊用電極を形成し、各々の前記電極間に位置する評価する半導体内に、該評価する半導体の導電型とは異なる導電型のドーパントを拡散した後、前記ゲート電極の両側において、それぞれ、前記絶縁破壊用電極間に電界を印加して前記ゲート酸化膜の一部を絶縁破壊し、その後、前記ゲート電極の両側に隣接する絶縁破壊用電極をソース電極およびドレイン電極としてMOSFET測定を行い、半導体基板を評価することを特徴とする半導体基板の評価方法を提供する(請求項1)。
このように、本発明の評価方法では、素子絶縁のための窓開けされた分離酸化膜、ゲート酸化膜を順次形成し、さらに分離酸化膜の窓部のゲート酸化膜上にゲート電極および絶縁破壊用電極を作製し、これらの電極間の評価する半導体内にドーパント拡散部を形成した後、ゲート電極の両側において、それぞれ絶縁破壊用電極を用いてゲート酸化膜の一部を絶縁破壊し、ゲート電極の両側に隣接する絶縁破壊用電極をソース電極およびドレイン電極としてMOSFET測定をして評価を行う。
すなわち、素子の作製時に従来行われていた金属配線同士の絶縁性を得るための層間絶縁膜やアルミ等の金属配線を形成するための工程及び装置、並びにパターン化に必要な工程が短縮でき、そのための設備導入や維持のための投資が不要となり、また、評価工程を短縮できるので、低価格で迅速な評価を行うことが可能である。
しかも、各々の電極間に位置する評価する半導体内に、該評価する半導体の導電型とは異なる導電型のドーパントを拡散する工程を含んでいるので、半導体の抵抗率や厚さにかかわらず、電極と電極の間の接続抵抗を下げることができ、精度の高い評価を行うことができる。
このとき、前記ゲート電極および絶縁破壊用電極をポリシリコンからなるものとするのが好ましい(請求項2)。
このように、前記ゲート電極および絶縁破壊用電極をポリシリコンからなるものとすれば、加工が容易であり、電極を形成し易い。
そして、前記評価する半導体をシリコンとするのが好ましい(請求項3)。
このように、半導体素子の形成に汎用的に用いられている素材であるシリコンからなる半導体を評価できるので、この評価結果を種々の半導体素子の調査、保証等に幅広く有効に活用することができる。
また、本発明は、半導体基板評価用素子であって、少なくとも、評価する半導体と、前記半導体上に形成されたゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜を囲んで窓開けされた分離酸化膜と、該分離酸化膜の窓開けされた窓部の前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極および該ゲート電極の両側にそれぞれ2本ずつの絶縁破壊用電極とを具備し、各々の前記電極間に位置する前記評価する半導体内に、該評価する半導体の導電型とは異なる導電型のドーパントが拡散された拡散部が形成されたものであることを特徴とする半導体基板評価用素子を提供する(請求項4)。
このような半導体基板評価用素子であれば、従来行なわれていた層間絶縁膜やアルミ等の金属配線を形成するための工程及び装置、並びにパターン化に必要な工程を短縮して作製できたものであるので、そのための設備導入や維持のための投資が不要であり、また、評価工程を短縮して作製できたものであるため、低価格で迅速な評価を行なうことが可能な半導体基板評価用素子となる。
また、各々の電極間に位置する評価する半導体内に、該評価する半導体の導電型とは異なる導電型のドーパントが拡散された拡散部が形成されており、評価する半導体の抵抗率や厚さにかかわらず、電極と電極の間の接続抵抗が低いので、精度の高い評価を行うことができる半導体基板評価用素子となる。
このとき、前記ゲート電極および絶縁破壊用電極がポリシリコンからなるものであるのが好ましい(請求項5)。
このように、前記ゲート電極および絶縁破壊用電極がポリシリコンからなるものであれば、加工が容易であり、形成し易い電極となる。
また、前記評価する半導体がシリコンからなるものであるのが好ましい(請求項6)。
このように、評価する半導体が、半導体素子の形成に汎用的に用いられている素材であるシリコンからなるものであれば、この評価用素子の評価結果を種々の半導体素子の調査、保証等に幅広く有効に活用することができる。
本発明によって、従来では必要とされた金属配線同士を絶縁するための分離酸化膜形成に要するCVD装置等の設備や、金属配線のためのスパッタ及びエッチングシステム等の設備および技術を用いずに、簡単なMOS構造でヘテロ構造をもつ半導体基板のGOI評価を行うことが可能になり、かつ評価に要する時間およびコストを改善することができる。
以下では、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に、本発明の半導体基板評価用素子の一例を示す。ここでは、評価する半導体基板がシリコン基板である例について述べるが、本発明はシリコン基板に限定されない。なお、評価する半導体がシリコンからなるものであれば、シリコンは半導体素子製造用に汎用的に用いられている素材であるため、このような評価用素子の評価結果は種々の半導体素子の製品品質の調査、保証等に有効に役立てることが可能である。
この半導体基板評価用素子1は、図1に示すように、評価する半導体(すなわち、ここではシリコン基板2)と、このシリコン基板2上に形成されたゲート酸化膜3と、該ゲート酸化膜3を囲んで窓開けされた素子間の絶縁のための分離酸化膜4と、該分離酸化膜4の窓開けされた窓部5の前記ゲート酸化膜3上に形成されたゲート電極6および該ゲート電極6の両側にそれぞれ2本ずつの絶縁破壊用電極7(7a、7b、7c、7d)を具備している。
そして、上記のゲート電極6、絶縁破壊用電極7の各電極間に位置するシリコン基板2内には、このシリコン基板2の導電型(例えばP型)とは異なる導電型(この場合、N型)のドーパントが拡散された拡散部8が形成されている。
なお、上記絶縁破壊用電極7とは、MOSFET測定を行い半導体基板の評価を行う前に、ゲート酸化膜3の一部を絶縁破壊するための電界を印加するために用いる電極である。
また、絶縁破壊用電極7は、図1のようにゲート電極6の両側に2本ずつのみに限定されず、片側あたり例えば3本以上形成されていても良いし、ゲート電極6も2本以上形成されていても良い。少なくとも、ゲート電極1本と、その両側に絶縁破壊用電極が2本ずつ形成されていれば良い。
そして、ゲート電極6および絶縁破壊用電極7は、導電膜からなるものであれば特に限定されないが、例えばポリシリコンからなるものであれば、加工が容易なものとなり、形成しやすい電極となる。
また、上記の各電極間に位置するシリコン基板2内には、このシリコン基板2の導電型とは異なる導電型のドーパントが拡散された拡散部8が形成されているので、各電極間の接続抵抗も十分小さく、精度の高い評価を行うことができる評価用素子となる。なお、このような拡散部8においては、抵抗値が例えば1kΩ以下であれば、上記のように高精度の評価を実施するのに十分であると言える。より低ければさらに好ましいが、あまり低くするとドーパントのドープ量が多くなりすぎて評価用素子そのものの特性に影響を与える可能性があるので、例えば100Ω程度を下限とするのが好ましい。
さらに、ゲート酸化膜3や分離酸化膜4の厚さ等は特に限定されず、例えばゲート酸化膜3は25nm以下、分離酸化膜4は300nm以上の厚さとすることができる。これらの厚さは、後述するように、ドーパントの拡散あるいは拡散の防止等を考慮し、条件に合わせて適宜決定することができる。
次に、上記のような半導体基板評価用素子1を作製して半導体基板を評価する方法について説明する。
図2に本発明の半導体基板の評価方法の工程の一例を示す。
まず、前工程として評価する半導体基板を準備する。前述したように、特にこの半導体基板は限定されないが、例えば評価する半導体がシリコンからなる半導体基板(シリコン基板2)とすることができ、評価結果を種々の半導体素子の製品品質の調査、保証等に有効活用することができる。
次に、図2(A)に示すように、上記のシリコン基板2を例えば熱酸化等の通常用いられる方法で酸化処理して、シリコン基板2の表面に分離酸化膜4を形成する。この分離酸化膜4の形成により、評価用素子1を電気的に分離することができ、評価を精度良く行うことができる。
なお、後の工程で、ドーパントの拡散処理を行うが、この拡散処理時にドーパントが上記分離酸化膜4を突き抜けない程度の厚さに分離酸化膜4を形成するのが好ましい。例えば、300nm以上の厚さとすると良い。拡散処理時の熱処理等の条件を考慮し、その都度厚さを決定することができる。
この後、図2(B)に示すように、上記分離酸化膜4の一部を除去して窓開けを行う。この窓開け方法は特に限定されないが、例えばフォトリソグラフィにより、レジストに分離酸化膜4の窓開け用のパターンを形成し、これをマスクとしてエッチングによって窓部5の部分の分離酸化膜を除去する。エッチングは、例えばフッ酸を用いて行うことができるが、特にエッチング終点ではエッチングレートを制御し、下地のシリコン表面を荒らさないようにすると良い。このようにすれば、後にこの部分がゲートになるため、ゲート散乱など、MOS作製工程を起因とする特性劣化を効果的に防ぐことができ、より正確に基板を評価することができる。
もちろん、シリコン表面が面荒れを引き起こした時、面荒れした表層部をエッチング等で平滑にすることも可能である。ただし、この場合は、評価する基板本来の表面からより深い領域を評価することになる。これらのことを考慮し、各条件に合わせて適切に窓開けを行えば良い。
次に、図2(C)に示すように、熱酸化等により、ゲート酸化膜3を形成する。このゲート酸化膜3の厚さは限定されず、例えば25nm以下とすることができる。この程度の厚さであれば、後のドーパントの拡散処理の時に、シリコン基板2内に効率良くドーパントを拡散することが可能である。ゲート酸化膜3の厚さはその都度適切に決定することができる。
この後、図2(D)に示すように、窓部5の位置のゲート酸化膜3上にゲート電極6および絶縁破壊用電極7(7a、7b、7c、7d)を形成する。例えば、導電膜をCVD法等により積層し、フォトリソグラフィ技術とエッチングとにより各電極を形成することができる。このとき、少なくとも、ゲート電極6と、その両側にそれぞれ2本ずつ絶縁破壊用電極7を形成する。なお、これらの電極は特に限定されず、例えばポリシリコンからなるものとすることができる。このようにポリシリコンを用いれば、加工しやすいために容易に所望の形状に電極を形成することができる。また、このポリシリコンを用いて電極を形成する場合、ポリシリコンの堆積時に、同時にリンもドープするDoped Poly−Si法を用いることができ、抵抗を下げることができる。
当然上記電極を他の金属からなるものとすることも可能である。
次に、図2(E)に示すように、シリコン基板2内の各電極間に拡散部8を形成する。シリコン基板2の導電型とは異なる導電型のドーパントを、上記ポリシリコンからなる各電極6、7をマスクとしてシリコン基板2内にドープする。例えばリンガラス(POCl)を基板表面に積層し、窒素ガス雰囲気下でアニールして拡散する熱拡散法で行えば、イオン注入等を用いることもなく安価で生産性も高く拡散処理することができる。前述したように、前の工程で形成したゲート酸化膜3の厚さが25nm程度の比較的薄いものであれば、その上にリンガラスを堆積しても十分にシリコン基板2内にドーパントを拡散することができる。当然、これに限定されず、適宜拡散方法を決定することができる。
なお、この拡散部8の抵抗値が1kΩ以下になるようにドーパント量を調整して拡散すれば、各電極間の接続抵抗も十分に小さくすることができ、高精度の評価を行うことができて好ましい。
そして、拡散後、ゲート電極6周辺のゲート酸化膜3等をエッチング除去してしまわないようにして、積層したリンガラスをフッ酸により除去する。
そして、図2(F)に示すように、ゲート電極6の両側において、絶縁破壊用電極7間(この場合、電極7aと電極7b間、電極7cと電極7d間:図1のX参照)に電界を印加してゲート酸化膜3の一部を絶縁破壊して電気的コンタクトをとる。この電界の印加はゲート酸化膜3の一部が絶縁破壊できれば特に限定されず、一定の電圧又は電流をゲート酸化膜3の一部が破壊するまで印加する方法を用いればよい。このコンタクト抵抗は十分下げる必要があり、できるだけ高い電気ストレスを印加した方がより好ましい。そして、このそれぞれ2つの電極間の抵抗が1kΩ以下となるように電気ストレスを印加することが好ましい。このように抵抗を1kΩ以下とすることで測定へ与える影響を低減できる。
このように、ゲート電極6の両側でゲート酸化膜3の一部を絶縁破壊した後、図2(G)に示すように、ゲート電極6の両側に隣接する絶縁破壊用電極(この場合、電極7b、電極7c)をソース電極およびドレイン電極とし、MOSFET測定を行ってシリコン基板2の電気特性の評価を行うことができる(図1のY参照)。このMOSFET測定の方法自体は従来と同様にして行うことができる。
以上のように、本発明では、評価用素子の基本的な作製工程は、図4に示すようなバルクシリコンウエーハのGOI評価の場合の単純なMOS構造を作製するときと比較して、ゲート電極6(また、絶縁破壊用電極7)の形成前に分離酸化膜4の熱酸化と窓開け、そして後に拡散部8の形成工程が存在する程度である。その一方で、本発明による評価は、より実デバイスに近い構造の評価用素子を作製して行うものであり、評価結果をさらに精度の高いものとすることができる。
さらに、本発明の半導体基板の評価方法および半導体基板評価用素子によって、図5に示すような、複雑で作製に時間のかかるMOSFET構造の評価用素子を作製して行われていた従来の評価方法に比べて、層間絶縁膜やアルミ等の金属配線を形成するための工程及び装置、並びにパターン化に必要な工程を不用にできるので、そのための設備導入や維持のためのコストが不用であり、また、評価工程が短縮されるので、低コストで迅速な評価を行うことができる。
以下に本発明の実施例を挙げて、本発明を詳細に説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
(実施例)
試料としてP型で直径200mmのシリコンウエーハを用いた。なお、このときのP型のドーパントはボロンとした。このようなシリコンウエーハに、図1に示すような本発明の評価用素子を形成する。
まず、900℃のWet酸素雰囲気中で熱酸化処理を施し、300nmの分離酸化膜をウエーハ表面に形成した。その後、フォトリソグラフィ及びフッ酸によるエッチングを行ない、上記分離酸化膜に5×10μm角の窓開けを行った。
このときのフッ酸によるエッチングは、分離酸化膜厚残りが280nmまでは、バッファードHFにてエッチングを行い(エッチングレート:50nm/min以上)、残りは、2.5%HFにてエッチングを行った。上記の残りの部分では、エッチングレートは0.3nm/secであり、このようにエッチングレートを制御することによって、下地のシリコン表面の面荒れを充分抑制することができた。
次に、900℃の乾燥酸素雰囲気中で熱酸化を行い、8nmのゲート酸化膜を形成した。
そして、これにCVD法によってリンをドープしたポリシリコンを堆積し、ポリシリコン膜を作製した。この際のポリシリコン膜の厚さはおよそ300nm、リンドープ量は、シート抵抗にして25ohm/sq.程度の十分抵抗値が低いものとなるようにした。
この後、フォトリソグラフィおよびエッチングを行い、ゲート電極およびその両側に2本ずつの絶縁破壊用電極を形成してMOSキャパシタをウエーハ面内に作製した。このフォトリソグラフィ後のポリシリコン膜のエッチングには、フッ硝酸を用いたウェット工程にて処理した。最後にウエーハ裏面についているSiO除去のために、表面にレジストを塗布し、希HFによるウェットエッチングにて裏面処理を行った。
次に、リンガラスを750℃で30minの条件で堆積し、その後引き続きN雰囲気中で1000℃で1時間のアニールを行い、各電極をマスクとして、シリコンウエーハ内の各電極間に位置する部分にドーパント拡散を実施した。
このようにドーパントの拡散を行った後、2.5%HFにて堆積したリンガラスを除去した。なお、このときのエッチングレートは0.3nm/secであり、元からある電極周辺のゲート酸化膜は残すようにモニタウエーハを用いて注意深く行った。
以上のようにして作製された本発明の評価用素子に対し、まず、ゲート電極の両側において、それぞれ、絶縁破壊用電極間(電極7aと7b間、電極7cと7d間)に電界を印加してゲート酸化膜の一部を絶縁破壊した。
前述したように、ゲート酸化膜が破壊できさえすれば良く、一定電圧ないし、電流を酸化膜が破壊するまで印加する方法を用いれば良い。今回は、一定電流を印加する方法を行ってゲート酸化膜を破壊した。ストレス電流としてI=50mAを3sec印加した。このときの抵抗は400Ωであった。
なお、この電気的コンタクトのためのゲート酸化膜破壊工程および、後述するMOSFET測定の工程には、フルオートプローバに接続したテスタを用いた(ケースレー社製4200)。プローバおよび配線はノイズ対策を施したものを使用した。
上記のように絶縁破壊を行った後、ゲート電極6の両側に隣接する絶縁破壊用電極7bをソース電極、7cをドレイン電極としてMOSFET特性評価を実施した。このときの測定条件は、ドレイン電圧を0から10Vまで0.5Vステップで変化させ、ドレイン電流をゲート電圧を0.25Vステップで1.75Vまで変化させつつ測定した。
このとき得られたI−Vカーブを図3に示す。なお、図3中のZの曲線は、計算で求めた、ドレイン電流の飽和電流値曲線である。
図3に示すように、あるゲート電圧Vgに対し、ドレイン電流Idは、はじめはドレイン電圧Vdとともに直線的に増加し(直線領域)、それから徐々に直線からずれて飽和値に近づく(飽和領域)という一般的なMOSFET特性と同様のパターンが得られていることが分かる(図3中、Vg=0(V)のとき■、Vg=0.25(V)のとき▲、Vg=0.50(V)のとき×、Vg=0.75(V)のとき*、Vg=1.00(V)のとき●、Vg=1.25(V)のとき|、Vg=1.50(V)のとき−)。しかも、ピンチオフ領域が、計算によるドレイン電流の飽和電流値曲線Zと良く一致していることが分かる。ここで上記曲線Zについて説明すると、上記直線領域と飽和領域の境界部(ピンチオフ領域)を計算により求めたものであり、下記式(1)で表される。
Figure 2008147461
(式中、Wはチャネル幅、μはキャリア移動度、Cは単位面積当りのゲート容量、Lはチャネル長、Vgはゲート電圧、Vはしきい値電圧を示す。)
このように、上記実施例で得られるI−V特性は、そのピンチオフ領域をドレイン電流の飽和電流値曲線Zと比較して分かるように、Zの計算値と良い一致を示しており、すなわち本発明の半導体基板の評価方法および半導体基板評価用素子を用いた評価結果が高い精度を有していることが判る。
また、本発明における評価では、金属配線や層間絶縁膜を作製する必要もなく、評価用素子の作製も従来に比べて簡単に短時間で済ますことができ、コストや手間、さらには時間を必要以上にかけずに効率良くサンプルを評価することができた。
本発明の半導体基板評価用素子の一例を示す概略図である。 本発明の半導体基板の評価方法の工程の一例を示すフロー図である。 実施例のMOSFET測定結果を示すグラフである。 バルクウエーハ評価用MOSキャパシタの一例を示す概略図である。 MOSFET構造の一例を示す概略図である。
符号の説明
1…半導体基板評価用素子、 2…シリコン基板、 3…ゲート酸化膜、
4…分離酸化膜、 5…窓部、 6…ゲート電極、
7、7a、7b、7c、7d…絶縁破壊用電極、 8…拡散部。

Claims (6)

  1. 半導体基板の評価方法であって、少なくとも、半導体基板の表面に分離酸化膜を形成し、該分離酸化膜の一部を除去して窓開けを行った後、ゲート酸化膜を形成し、前記分離酸化膜の窓開けした窓部のゲート酸化膜上に、ゲート電極と該ゲート電極の両側にそれぞれ2本ずつの絶縁破壊用電極を形成し、各々の前記電極間に位置する評価する半導体内に、該評価する半導体の導電型とは異なる導電型のドーパントを拡散した後、前記ゲート電極の両側において、それぞれ、前記絶縁破壊用電極間に電界を印加して前記ゲート酸化膜の一部を絶縁破壊し、その後、前記ゲート電極の両側に隣接する絶縁破壊用電極をソース電極およびドレイン電極としてMOSFET測定を行い、半導体基板を評価することを特徴とする半導体基板の評価方法。
  2. 前記ゲート電極および絶縁破壊用電極をポリシリコンからなるものとすることを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の評価方法。
  3. 前記評価する半導体をシリコンとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体基板の評価方法。
  4. 半導体基板評価用素子であって、少なくとも、評価する半導体と、前記半導体上に形成されたゲート酸化膜と、該ゲート酸化膜を囲んで窓開けされた分離酸化膜と、該分離酸化膜の窓開けされた窓部の前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極および該ゲート電極の両側にそれぞれ2本ずつの絶縁破壊用電極とを具備し、各々の前記電極間に位置する前記評価する半導体内に、該評価する半導体の導電型とは異なる導電型のドーパントが拡散された拡散部が形成されたものであることを特徴とする半導体基板評価用素子。
  5. 前記ゲート電極および絶縁破壊用電極がポリシリコンからなるものであることを特徴とする請求項4に記載の半導体基板評価用素子。
  6. 前記評価する半導体がシリコンからなるものであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の半導体基板評価用素子。
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