JP2008147349A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層体の下面の短辺から延びるように形成された外部電極を有する電子部品において、耐衝撃性を向上させることである。
【解決手段】内部に回路素子を含んだ直方体状の積層体81からなる積層電子部品1。側面外部電極601a〜604b、側面グランド電極631a,631bは、積層体81の側面に形成されて、回路素子と電気的に接続される。下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bは、積層体81の下面に形成され、側面外部電極601a〜604b、側面グランド電極631a,631bに電気的に接続される。下面グランド電極633a,633bの平均長さは、下面外部電極621a〜624bの平均長さよりも長い。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品、より特定的には、回路素子を内蔵する直方体状の本体からなる電子部品に関する。
従来の電子部品として、特許文献1には、積層型アレイ部品が記載されている。該積層型アレイ部品では、直方体形状を有するセラミック積層体の内部にコイルとコンデンサとが配設されており、セラミック積層体の側面には入出力外部電極及びグランド外部電極が形成されている。更に、入出力外部電極及びグランド外部電極は、上面及び下面に折り返されている。このような積層型アレイ部品は、下面側を基板に対向させて、該基板上に実装される。
ところで、近年、電子部品の耐衝撃性の向上の要求が高まっている。前記積層型アレイ部品では、落下や衝突による衝撃があった場合に、外部電極が破損してしまうおそれがあった。このような衝撃による外部電極の破損を防止する電子部品として、特許文献2に記載の電子部品が提案されている。該電子部品は、側面に外部電極を備えた電子部品であって、外部電極は、一部が上面に回り込んでおり、外部電極の回り込んだ部分の長さはその幅よりも大きく設定されている。該電子部品によれば、実装状態において落下や衝突等による衝撃が電子部品に加わっても、衝撃による応力は幅よりも長さが長くなるように設計されている外部電極の回り込んだ部分によって分散され、この応力分散作用により衝撃付加によって接合部及びその近傍に生じる応力が相対的に低減されて、同部分にクラックが発生することが防止される。
しかしながら、前記電子部品では、前記外部電極の回り込んだ部分は、積層体の下面の短辺から延びるように形成されていない。そのため、前記電子部品の構成では、積層体の下面の短辺に前記外部電極の回り込んだ部分を有する電子部品において、外部電極の破損を十分に防止できるとは言い難い。
特開2005−64267号公報 特開2002−57059号公報
そこで、本発明の目的は、積層体の下面の短辺から延びるように形成された外部電極を有する電子部品において、耐衝撃性を向上させることである。
本発明は、内部に回路素子を含んだ直方体状の本体からなる電子部品において、前記本体の下面の長辺を含む第1の側面及び該下面の短辺を含む第2の側面に形成されて、前記回路素子と電気的に接続された複数の第1の外部電極と、前記下面に形成され、前記第1の外部電極に電気的に接続された複数の第2の外部電極と、を備え、前記下面の短辺から延びる第2の外部電極の平均長さは、該下面の長辺から延びる第2の外部電極の平均長さよりも長いこと、を特徴とする。
表1に示す実験結果より、短辺から延びる第2の外部電極の平均長さを長辺から延びる第2の外部電極の平均長さよりも長くすることにより、電子部品の耐衝撃性を向上させることができる。
本発明において、前記本体の上面に形成され、前記第1の外部電極に電気的に接続された複数の第3の外部電極を更に備え、前記下面は、実装面であり、前記第2の外部電極の平均長さは、前記第3の外部電極の平均長さよりも長いことが好ましい。
本発明によれば、実装面と対向する上面における第3の外部電極の平均長さが、実装面に形成された第2の外部電極の平均長さよりも短いので、上面において、第3の外部電極が形成されていない空き領域が広くなる。電子部品の実装の際には、上面が吸引されて該電子部品が基板に運ばれるので、第3の電極が形成された領域より平坦性が高い空き領域が広くなることにより吸引ミスの確率が低くなる。
本発明において、前記本体は、絶縁層が積層されてなる積層体であって、前記第2の外部電極は、前記絶縁層が積層される前に、前記本体の下面を構成する絶縁層に導電性ペーストが印刷されて形成されることが好ましい。
従来のように、第1の外部電極と同時に第2の外部電極を形成すると、第2の外部電極が全てが均一な長さに形成されてしまう。そこで、本発明では、積層前に予め所望の長さの第2の外部電極を形成するようにしている。また、第2の外部電極が、積層される前の状態の絶縁層に導電性ペーストが印刷されることにより形成されるので、積層後に形成される場合に比べて第2の外部電極を薄く形成することが容易である。その結果、本体の下面の平坦性を高く保つことができる。そのため、電子部品の実装の際に発生する位置ずれの確率を低減できる。
本発明において、前記下面の短辺から延びる第2の外部電極の平均長さは、該下面の長辺から延びる第2の外部電極の平均長さの1.2倍以上であることが好ましい。
表2に示す実験結果によれば、短辺から延びる第2の外部電極の平均長さを、長辺から延びる第2の外部電極の平均長さの1.2倍以上とすることにより、電子部品の耐衝撃性を大きく向上させることができる。
本発明において、前記回路素子は、コイルであって、前記第2の側面に形成された第1の外部電極は、グランド電極であることが好ましい。
本発明において、前記下面の長辺からは、前記複数の第2の外部電極が延びるように形成されており、前記第2の外部電極の長さは、前記長辺の中央にいくにしたがって短くなることが好ましい。
このように、第2の外部電極の長さを長辺の中央にいくにしたがって短くすることにより、第2の外部電極において発生する浮遊容量を低減することができる。その結果、電子部品の内部の回路特性を向上させることができる。
本発明によれば、短辺から延びる第2の外部電極の平均長さを長辺から延びる第2の外部電極の平均長さよりも長くしているので、電子部品の耐衝撃性を向上させることができる。
以下に本発明に係る積層電子部品の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1及び図2を用いて、積層電子部品の外観について説明する。図1(a)は、第1の実施形態に係る積層電子部品1を積層方向の上方向から見たときの外観斜視図である。図1(b)は、該積層電子部品1を図1(a)の紙面奥側から見たときの外観斜視図である。図1(c)は、該積層電子部品1を積層方向の下方向から見たときの外観斜視図である。図2(a)は、積層電子部品1の上視図である。図2(b)は、積層電子部品1の下視図である。
積層電子部品1は、少なくとも1以上の回路素子をそれぞれが含む複数の回路部を直方体状の積層体81の内部に含み、下面を実装面として基板上に実装されるものである。具体的には、積層電子部品1は、ノイズフィルタとして機能する複数の回路部として、第1のLC部品LC1、第2のLC部品LC2、第3のLC部品LC3及び第4のLC部品LC4を備える。
更に、積層体81の表面には、図1に示すように、外部電極61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64b、グランド電極Ga,Gb及び方向認識マーク71が形成されている。外部電極61a,61b,62a,62b,63a,63b,64a,64bは、それぞれ、側面外部電極601a,601b,602a,602b,603a,603b,604a,604b、上面外部電極611a,611b,612a,612b,613a,613b,614a,614b及び下面外部電極621a,621b,622a,622b,623a,623b,624a,624bを含む。グランド電極Ga,Gbは、それぞれ、側面グランド電極631a,631b、上面グランド電極632a,632b及び下面グランド電極633a,633bを含む。
側面外部電極601a,601b,602a,602b,603a,603b,604a,604bは、積層体81の下面の長辺を含む側面において、上面と下面との間を繋ぐように形成される。上面外部電極611a,611b,612a,612b,613a,613b,614a,614bは、それぞれ、側面外部電極601a,601b,602a,602b,603a,603b,604a,604bに接続され、上面の長辺から該上面の内側に向かって延びるように形成される。下面外部電極621a,621b,622a,622b,623a,623b,624a,624bは、それぞれ、側面外部電極601a,601b,602a,602b,603a,603b,604a,604bに接続され、下面の長辺から該下面の内側に向かって延びるように形成される。
側面グランド電極631a,631bは、積層体81の下面の短辺を含む側面において、上面と下面との間を繋ぐように形成される。上面グランド電極632a,632bは、それぞれ、側面グランド電極631a,631bに接続され、上面の短辺から該上面の内側に向かって延びるように形成される。下面グランド電極633a,633bは、それぞれ、側面グランド電極631a,631bに接続され、下面の短辺から該下面の内側に向かって延びるように形成される。
下面グランド電極633a,633bの平均長さd4は、図2に示すように、下面外部電極621a,621b,622a,622b,623a,623b,624a,624bの平均長さd3よりも長い。
更に、下面外部電極621a,621b,622a,622b,623a,623b,624a,624b及び下面グランド電極633a,633bの全ての長さの平均は、上面外部電極611a,611b,612a,612b,613a,613b,614a,614b及び上面グランド電極632a,632bの全ての長さの平均よりも長い。そして、本実施形態では、上面外部電極611a,611b,612a,612b,613a,613b,614a,614bの平均長さd1と上面グランド電極632a,632bの平均長さd2とが等しい。更に、平均長さd3は、平均長さd1及び平均長さd2より長く、平均長さd4は、平均長さd3よりも長い。すなわち、平均長さd1〜d4の間には、d1=d2<d3<d4の関係が成立している。なお、各電極の平均長さは、各電極の頂点から上面又は下面の各辺に下ろして得られた垂線の平均の長さを意味する。
次に、図3及び図4を用いて積層電子部品1の内部構成について説明する。図3は、積層電子部品1の分解斜視図である。図4は、積層電子部品1の等価回路図である。
第1のLC部品LC1は、図3及び図4に示すように、回路素子として、螺旋状コイルL1、コンデンサC1及びコンデンサC5を備える。
螺旋状コイル(インダクタ)L1は、コイル導体31a,31b,31c,31d,31e,31f,31gを、ビアホール導体35を介して直列に電気的に接続して構成される。コイル導体31a,31b,31c,31d,31e,31f,31gは、積層電子部品1の積層方向の上方から平面視したときに、上下方向に隣接する層のコイル導体31同士が重ならないように、交互にずらされた状態で形成される。これにより、積層体81を作製する際に発生する各部の応力を緩和でき、その結果、隣接する層のコイル導体31間で発生するクラックを抑制できる。
コンデンサC1は、コンデンサ導体41とコンデンサ導体45とが絶縁性のセラミックシート17を介して対向して構成される。コンデンサC5は、コンデンサ導体51とグランド導体59とがセラミックシート13を介して対向して構成されたコンデンサと、コンデンサ導体55とグランド導体60とがセラミックシート15を介して対向して構成されたコンデンサとが並列に接続されて構成される。
第2のLC部品LC2は、図3及び図4に示すように、回路素子として、螺旋状コイルL2、コンデンサC2及びコンデンサC6を備える。
螺旋状コイルL2は、コイル導体32a,32b,32c,32d,32e,32f,32gを、ビアホール導体35を介して直列に電気的に接続して構成される。コイル導体32a,32b,32c,32d,32e,32f,32gは、積層電子部品1の積層方向の上方から平面視したときに、上下方向に隣接する層のコイル導体32同士が重ならないように、交互にずらされた状態で形成される。
コンデンサC2は、コンデンサ導体42とコンデンサ導体46とがセラミックシート17を介して対向して構成される。コンデンサC6は、コンデンサ導体52とグランド導体59とがセラミックシート13を介して対向して構成されたコンデンサと、コンデンサ導体56とグランド導体60とがセラミックシート15を介して対向して構成されたコンデンサとが並列に接続されて構成される。
第3のLC部品LC3は、図3及び図4に示すように、回路素子として、螺旋状コイルL3、コンデンサC3及びコンデンサC7を備える。
螺旋状コイルL3は、コイル導体33a,33b,33c,33d,33e,33f,33gを、ビアホール導体35を介して直列に電気的に接続して構成される。コイル導体33a,33b,33c,33d,33e,33f,33gは、積層電子部品1の積層方向の上方から平面視したときに、上下方向に隣接する層のコイル導体33同士が重ならないように、交互にずらされた状態で形成される。
コンデンサC3は、コンデンサ導体43とコンデンサ導体47とがセラミックシート17を介して対向して構成される。コンデンサC7は、コンデンサ導体53とグランド導体59とがセラミックシート13を介して対向して構成されたコンデンサと、コンデンサ導体57とグランド導体60とがセラミックシート15を介して対向して構成されたコンデンサとが並列に接続されて構成される。
第4のLC部品LC4は、図3及び図4に示すように、回路素子として、螺旋状コイルL4、コンデンサC4及びコンデンサC8を備える。
螺旋状コイルL4は、コイル導体34a,34b,34c,34d,34e,34f,34gを、ビアホール導体35を介して直列に電気的に接続して構成される。コイル導体34a,34b,34c,34d,34e,34f,34gは、積層電子部品1の積層方向の上方から平面視したときに、上下方向に隣接する層のコイル導体34同士が重ならないように、交互にずらされた状態で形成される。
コンデンサC4は、コンデンサ導体44とコンデンサ導体48とがセラミックシート17を介して対向して構成される。コンデンサC8は、コンデンサ導体54とグランド導体59とがセラミックシート13を介して対向して構成されたコンデンサと、コンデンサ導体58とグランド導体60とがセラミックシート15を介して対向して構成されたコンデンサとが並列に接続されて構成される。
そして、図3において、互いに隣り合うLC部品LC1とLC4とは、セラミックシート2〜28の積層方向に対して直交する方向に並設される。また、図3において、互いに隣り合うLC部品LC2とLC3とは、セラミックシート2〜28の積層方向に対して直交する方向に並設される。
コイル導体31a及び34aは、セラミックシート26の上面に所定の間隔を有して形成される。同様に、コイル導体31b及び34b、コイル導体31c及び34c、コイル導体31d及び34d、コイル導体31e及び34e、コイル導体31f及び34f、コイル導体31g及び34gはそれぞれ、セラミックシート25,24,23,22,21,20の上面に所定の間隔を有して形成される。コイル導体31a及び34aの引出し部はセラミックシート26の奥側の辺に露出し、コイル導体31g及び34gの引出し部はセラミックシート20の手前側の辺に露出している。
コイル導体32a及び33aは、セラミックシート4の上面に所定の間隔を有して形成される。同様に、コイル導体32b及び33b、コイル導体32c及び33c、コイル導体32d及び33d、コイル導体32e及び33e、コイル導体32f及び33f、コイル導体32g及び33gはそれぞれ、セラミックシート5,6,7,8,9,10の上面に所定の間隔を有して形成される。コイル導体32a及び33aの引出し部はセラミックシート4の奥側の辺に露出し、コイル導体32g及び33gの引出し部はセラミックシート10の手前側の辺に露出している。
方向認識マーク71は、積層電子部品1の上面(すなわち、実装面に対向する面)において、該面の中心点に対して点対象とならない位置及び形状で形成される。
一方、コンデンサ導体45〜48はそれぞれ、セラミックシート17の上面に、シートの手前側から奥側に向かって延びるように形成される。コンデンサ導体45〜48の引出し部は、セラミックシート17の手前側の辺に露出している。また、コンデンサ導体41〜44はそれぞれ、セラミックシート18の上面において、積層方向の上方向から平面視したときに、コンデンサ導体45〜48に重畳するように、シートの奥側から手前側に向かって延びるように形成される。コンデンサ導体41〜44の引出し部は、セラミックシート18の奥側の辺に露出している。
また、コンデンサ導体51〜54はそれぞれ、セラミックシート13の上面に、シートの手前側から奥側に向かって延びるように形成される。コンデンサ導体51〜54の引出し部は、セラミックシート13の手前側の辺に露出している。広面積のグランド導体59は、セラミックシート14の上面に形成される。グランド導体59の引出し部は、セラミックシート14の左右の辺に露出している。
また、コンデンサ導体55〜58はそれぞれ、セラミックシート15の上面に、シートの手前側から奥側に向かって延びるように形成される。コンデンサ導体55〜58の引出し部は、セラミックシート15の手前側の辺に露出している。広面積のグランド導体60は、セラミックシート16の上面に形成される。グランド導体60の引出し部は、セラミックシート16の左右の辺に露出している。
上面外部電極611a,612a,613a,614aは、最上層に位置するセラミックシート2の上面に、奥側の辺から手前側に向かって延びるように形成される。上面外部電極611b,612b,613b,614bは、セラミックシート2の上面に、手前側の辺から奥側に向かって延びるように形成される。上面グランド電極632aは、セラミックシート2の上面に、左側の辺から右側に向かって延びるように形成される。上面グランド電極632bは、セラミックシート2の上面に、右側の辺から左側に向かって延びるように形成される。
下面外部電極621a,622a,623a,624aは、最下層に位置するセラミックシート28の下面に、奥側の辺から手前側に向かって延びるように形成される。下面外部電極621b,622b,623b,624bは、セラミックシート28の下面に、手前側の辺から奥側に向かって延びるように形成される。下面グランド電極633aは、セラミックシート28の下面に、該下面の左側の辺から右側に向かって延びるように形成される。下面グランド電極633bは、セラミックシート28の下面に、該下面の右側の辺から左側に向かって延びるように形成される。
本実施形態では、コイル部のセラミックシート2〜12及び20〜28として、厚みが25μmの誘電体を用い、コンデンサ部のセラミックシート13〜19として、厚みが12.5μmの誘電体シートを用いた。コイル導体31a〜34g、コンデンサ導体41〜48,51〜58、グランド導体59,60、方向認識マーク71、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bは、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金等からなる導電性ペーストを、スクリーン印刷等の方法により所定の形状に絶縁性のセラミックシート上に印刷することで形成される。また、ビアホール導体35は、レーザビーム等を用いてセラミックシートにビアホールの孔をあけ、該孔にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金等の導電性ペーストを充填することにより形成される。なお、上面外部電極611a〜614b及び上面グランド電極632a,632bは、積層前の段階では形成されておらず、側面外部電極601a,601b,602a,602b,603a,603b,604a,604b及び側面グランド電極631a,631bと共に積層後に形成されるものであるが、ここでは、理解の容易のために省略せずに記載した。
以上の構成を有するセラミックシート2〜28は、積み重ねられて圧着され、図1に示すような直方体形状を有するセラミックの積層体81とされる。積層体81の上部に位置する層及び下部に位置する層にはコイル部が配設され、上部に位置する層と下部に位置する層とに挟まれる中央部に位置する層にはコンデンサ部が配設されている。積層体81の上面には金属材からなる方向認識マーク71が配設されている。
次に、側面外部電極601a,602a,603a,604a及び上面外部電極611a,612a,613a,614aが、積層体81の表面に、積層体81に内蔵された回路素子と該積層体81の外部に設けられた回路とを電気的に接続するために形成される。具体的には、図5(a)に示すように、スリットを有するマスク150を準備し、該スリットからペースト151を少しだけはみ出させておく。次に、図5(b)に示すように、積層体81の側面(図5では、下側の面)をスリットに押し当てて、ペースト151を該積層体81の側面に塗りつける。この際、ペースト151の一部が積層体81の上面に回り込むことにより、上面外部電極611a,612a,613a,614aが形成される。更に、側面外部電極601a,602a,603a,604aは、図1(b)に示す積層体81の手前側の側面に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金等により、積層体81の2つの面が交わって形成される稜線の一部を覆うように形成される。すなわち、側面外部電極601a,602a,603a,604aは、下面外部電極621a,622a,623a,624aの一部を覆うように形成される。
次に、側面外部電極601b,602b,603b,604b及び上面外部電極611b,612b,613b,614bが、積層体81の表面に、積層体81に内蔵された回路素子と該積層体81の外部に設けられた回路とを電気的に接続するために形成される。具体的には、図5(a)に示すように、スリットを有するマスク150を準備し、該スリットからペースト151を少しだけはみ出させておく。次に、図5(b)に示すように、積層体81の側面(図5では、下側の面)をスリットに押し当てて、ペースト151を該積層体81の側面に塗りつける。この際、ペースト151の一部が積層体81の上面に回り込むことにより、上面外部電極611b,612b,613b,614bが形成される。更に、側面外部電極601b,602b,603b,604bは、図1(a)に示す積層体81の手前側の側面に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金等により、積層体81の2つの面が交わって形成される稜線の一部を覆うように形成される。すなわち、側面外部電極601b,602b,603b,604bは、下面外部電極621b,622b,623b,624bの一部を覆うように形成される。
更に、側面グランド電極631a,631b及び上面グランド電極632a,632bが、積層体81の表面に積層体81に内蔵された回路素子と接地電位とを電気的に接続するために形成される。具体的には、図5(a)に示すように、スリットを有するマスク150を準備し、該スリットからペースト151を少しだけはみ出させておく。次に、図5(b)に示すように、積層体81の側面(図5では、下側の面)をスリットに押し当てて、ペースト151を該積層体81の側面に塗りつける。この際、ペースト151の一部が積層体81の上面に回り込むことにより、上面グランド電極632a,632bが形成される。更に、側面グランド電極631a,631bは、図1に示す積層体81の左右の側面に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金等により、積層体81の2つの面が交わって形成される稜線の一部を覆うように形成される。すなわち、側面グランド電極631a,631bは、下面グランド電極633a,633bの一部を覆うように形成される。
LC部品LC1〜LC4はそれぞれ、外部電極61aと外部電極61bとの間、外部電極62aと外部電極62bとの間、外部電極63aと外部電極63bとの間、及び、外部電極64aと外部電極64bとの間に電気的に接続されている。
次に、積層体81を焼成することにより、焼結セラミック積層体とする。更に、外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbの表面にNiめっき及びSnめっきを行ってめっき層を形成する。めっき層は、積層体81と金属球とを、めっき液を入れた容器内に入れ、容器内に設けられた陰極、金属球及び金属球と、外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbとの接触部分を介して下地に給電を行うことにより形成される。
なお、通常の電界めっき法では、積層体81の外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbと金属球との接触は、主に積層体81の稜線部又は角部で行われる。そのため、外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbを稜線部及び角部に配置すると、金属球と外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbとの接触機会が増加し、めっきが安定してつきやすい。また、積層体81の内部電極を介して導通している外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbは、導通している外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbの少なくとも一箇所が金属球と接触すると、その他の外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbにも給電されて、金属球と接触した外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbと同様にめっきがつく。
以上のような構成を有する積層電子部品1によれば、図2に示すように、下面グランド電極633a,633bの平均長さd4が、下面外部電極621a〜624bの平均長さd3よりも長くなっているので、衝撃によって外部電極61a〜64b及びグランド電極Ga,Gbが破損することが防止される。なお、下面グランド電極633a,633bの平均長さd4は、下面外部電極621a〜624bの平均長さd3の1.2倍以上であることが好ましい。これら効果の詳細については、実験結果を用いて後述する。
また、積層電子部品1によれば、下面グランド電極633a,633bのみが長く形成されるので、下面グランド電極633a,633bと下面外部電極621a〜624bとの間を十分に離すことができる。その結果、積層電子部品1を基板上に実装したときに、これらの電極の間で短絡が発生することが抑制される。この効果の詳細については、実験結果を用いて後述する。
更に、下面グランド電極633a,633bが長く形成されるので、積層電子部品1を基板上に実装したときに、接地電位が正確に印加されやすくなる。
また、積層電子部品1によれば、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bは、積層前の平坦なセラミックシート上に印刷法により形成されている。この場合、セラミックシートの積層後に、側面外部電極601a〜604bを下面に大きく折り曲げて形成することにより、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bを形成した場合よりも、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bを薄く形成できる。その結果、積層電子部品1の下面の平坦性を高くできるので、積層電子部品1の基板への実装時において、積層電子部品1の位置ずれによる実装ミスの発生が抑制される。更に、従来では、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bを図5による方法で形成していたので、共に同じ長さに形成されていたが、予め、印刷法により下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bを形成することにより、下面外部電極621a〜624bよりも下面グランド電極633a,633bを長く形成できるようになる。
更に、積層電子部品1によれば、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bの全ての長さの平均は、上面外部電極611a〜614b及び上面グランド電極632a,632bの全ての長さの平均よりも長くなっているので、上面の電極が形成されていない領域の面積が、下面の電極が形成されていない領域の面積よりも大きくなる。その結果、積層電子部品1の基板への実装時において、マウンタにより該積層電子部品1の上面を吸着する際の吸着ミスが抑制される。この効果の詳細については、実験結果を用いて後述する。
(実験結果)
本願の発明者は、積層電子部品1が奏する効果をより明確にすべく4種類の実験を行った。第1の実験は、下面グランド電極633a,633bの平均長さを下面外部電極621a〜624bの平均長さよりも長くすることにより、耐衝撃性が向上したことを証明するために行った実験である。より詳細には、図1に示すような電極構造を有する積層電子部品1を本実施例の試験体とし、図6に示すような電極構造を有する積層電子部品1'を第1の比較例の試験体とした。本実施例の試験体の電極構造と第1の比較例の試験体の電極構造との相違点は、本実施例の試験体では下面グランド電極633a,633bの平均長さが下面外部電極621a〜624bの平均長さよりも長いのに対して、第1の比較例の試験体では下面グランド電極633'a,633'bの平均長さが下面外部電極621'a〜624'bの平均長さと等しい点である。第1の実験では、本実施例の試験体と第1の比較例の試験体のそれぞれを基板に実装し、この基板を1,2,3,4,5,6mm曲げたときの外部電極及びグランド電極でのクラックの発生の有無を調べた。表1は、この実験の結果を示す表である。
Figure 2008147349
表1に示すように、本実施例では、折り曲げ量が4mmまでは試験体にクラックの発生は見られず、曲げ量が5mmのときに10個中1個の試験体にクラックが発生し、曲げ量が6mmのときに10個中2個の試験体にクラックが発生したに過ぎなかった。一方、第1の比較例では、曲げ量が2mmのときに10個中1個の試験体にクラックが発生し、曲げ量が増加するにしたがってクラックの発生する確率が増大していることが理解できる。そして、曲げ量が5mm以上である場合には、全ての試験体にクラックが発生していることが理解できる。以上、第1の実験より、下面グランド電極633a,633bの平均長さを下面外部電極621a〜624bの平均長さよりも長くすることにより、これらの電極の耐衝撃性が向上したことが理解できる。
第2の実験は、下面グランド電極633a,633bの平均長さが下面外部電極621a〜624bの平均長さの1.2倍以上であることが積層電子部品1の耐衝撃性の観点から好ましいことを証明するために行った実験である。より詳細には、図1に示すような電極構造を有する積層電子部品1であって、下面外部電極621a〜624bの平均長さが0.2mmであり、下面グランド電極633a,633bの平均長さが0.2,0.23,0.25,0.27,0.3mmである5種類の試験体を準備した。そして、この5種類の試験体を基板上に実装し、この基板を1,2,3,4,5,6mm曲げたときの下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bでのクラックの発生の有無を調べた。表2は、この実験の結果を示す表である。
Figure 2008147349
表2に示すように、下面グランド電極633a,633bの平均長さが0.23mmのときには、3mmの曲げ量で10個中2個の試験体にクラックが発生し、6mmの曲げ量で全ての試験体にクラックが発生しているのに対して、0.25mmのときには、5mmの曲げ量でわずかに10個中1個の試験体にしかクラックが発生していない。故に、下面外部電極621a〜624bの平均長さが0.2mmのときに、下面グランド電極633a,633bの平均長さが0.24〜0.25mm以上であれば積層電子部品1の耐衝撃性を十分に確保できることが理解できる。すなわち、第2の実験より、下面グランド電極633a,633bの平均長さが下面外部電極621a〜624bの平均長さの1.2倍以上であることが積層電子部品1の耐衝撃性の観点から好ましいことが理解できる。
第3の実験は、下面グランド電極633a,633bのみ長くすることにより、下面グランド電極633a,633bと下面外部電極621a〜624bとの間で短絡が発生しにくくなったことを証明するために行った実験である。より詳細には、図1に示すような電極構造を有する積層電子部品1を本実施例の試験体とし、図7に示すような電極構造を有する積層電子部品1'を第2の比較例の試験体とした。本実施例の試験体の電極構造と第2の比較例の試験体の電極構造との相違点は、本実施例の試験体では下面グランド電極633a,633bの平均長さが下面外部電極621a〜624bの平均長さよりも長いのに対して、第2の比較例の試験体では下面グランド電極633'a,633'bの平均長さと下面外部電極621'a〜624'bの平均長さとが本実施例の試験体の下面グランド電極633a,633bの平均長さと等しい点である。すなわち、第2の比較例では、下面グランド電極633'a,633'bのみならず、下面外部電極621'a〜624'bの平均長さも長くなっている。第3の実験では、本実施例の試験体と第2の比較例の試験体のそれぞれを、基板に実装する際にわざと位置をずらして搭載してリフローしたときに、下面外部電極と下面グランド電極との間で短絡が発生しているか否かを調べた。表3は、この実験の結果を示す表である。
Figure 2008147349
表3に示すように、本実施例では、本来の搭載位置から150μmずらして試験体を基板上に搭載した場合に、100個中5個の試験体に短絡が発生したのみであった。一方、第2の比較例では、本来の搭載位置から50μmずらして試験体を基板上に搭載した場合に、100個中2個の試験体に短絡が発生し、100μmずらした場合に、100個中23個の試験体に短絡が発生し、150μmずらした場合に、100個中81個の試験体に短絡が発生した。以上より、第3の実験によれば、下面グランド電極633a,633bのみ長くすることにより、下面グランド電極633a,633bと下面外部電極621a〜624bとの間に短絡が発生しにくくなったことが理解できる。
第4の実験は、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bの全ての平均長さが、上面外部電極611a〜614b及び上面グランド電極632a,632bの全ての平均長さよりも長くなることにより吸着ミスが抑制されることを証明するために行った実験である。図1に示すような電極構造を有する積層電子部品1を本実施例の試験体とし、図8に示すような電極構造を有する積層電子部品1'を第3の比較例の試験体とした。本実施例の試験体の電極構造と第3の比較例の試験体の電極構造との相違点は、第3の比較例の試験体では、下面に形成された電極の平均長さと上面に形成された電極の平均長さとが等しい点である。第4の実験では、本実施例の試験体と第3の比較例の試験体のそれぞれを、マウンタにより上面を吸着して、吸着ミスの発生の割合を調べた。表4は、この実験の結果を示す表である。
Figure 2008147349
表4によれば、本実施例では10000個の試験体に対して吸着ミスは1個も発生しなかったのに対して、第3の比較例では10000個中13個の試験体に吸着ミスが発生した。以上より、第4の実験によれば、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bの全ての平均長さが、上面外部電極611a〜614b及び上面グランド電極632a,632bの全ての平均長さよりも長くなることにより、積層電子部品1の基板への実装時において、マウンタによる上面の吸着ミスが抑制されることが理解できる。
(変形例)
次に、積層電子部品1の変形例について説明する。図1に示す積層電子部品1では、下面外部電極621a〜624bの長さは、全て略同じ長さであった。一方、本変形例に係る積層電子部品101では、図9に示すように、下面の長辺の両端から内側に行くにしたがって、下面外部電極621a〜624bの長さが短くなっている。より詳細には、下面外部電極622a〜623bの長さが下面外部電極621a,621b,624a,624bよりも短くなっている。このように、下面外部電極622a〜623bの長さを短くすることにより、下面外部電極621a〜624bのそれぞれの間で発生する浮遊容量を小さくすることができると共に、下面外部電極621a〜624bのそれぞれの間におけるクロストークを抑制できる。更に、下面外部電極622a〜623bの長さを短くすることにより、下面外部電極621a〜624b及び下面グランド電極633a,633bの間で短絡が発生することも抑制できる。なお、表5に示すように、下面外部電極622a〜623bの長さを短くしたとしても、積層電子部品101の耐衝撃性を十分に確保できていることが理解できる。表5の実験結果は、積層電子部品101について第1の実験と同様の実験を行った実験結果である。
Figure 2008147349
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る積層電子部品201について図面を参照しながら説明する。図1(a)は、積層電子部品201を積層方向の上方向から見たときの外観斜視図である。図1(b)は、該積層電子部品201を紙面奥側から見たときの外観斜視図である。図1(c)は、該積層電子部品201を積層方向の下方向から見たときの外観斜視図である。図2(a)は、積層電子部品201の上視図である。図2(b)は、積層電子部品201の下視図である。
図1及び図2に示すとおり、積層電子部品201の外観と積層電子部品1の外観とは同じである。一方、積層電子部品201と積層電子部品1とは内部構造及び回路構成において大きく異なる。そこで、図10及び図11を用いてこれらの相違点について説明する。図10は、積層電子部品201の分解斜視図である。図11は、積層電子部品201の等価回路図である。
図10に示すように、積層電子部品201の上部に4つのコイルL21〜L24が並べられて形成されると共に、下部に4つのコンデンサC21〜C24が並べられて形成される。これにより、積層電子部品201は、図11に示すように、コイルとコンデンサとが直列に接続された第1のLC部品LC21〜第4のLC部品LC24のLC回路が4つ並列に配置される回路構成をとる。
前記のような構成を有する積層電子部品201において、周波数と挿入損失との関係を調べたところ、積層電子部品201が内蔵するLC回路における減衰が小さくなり、共振周波数を高周波化できることがわかった。以下に実験結果を示しながら説明する。図12は、積層電子部品201に内蔵されたLC回路と、図13に示す第4の比較例に係る積層電子部品201’とのそれぞれの挿入損失特性を示したグラフである。横軸は周波数を示し、縦軸は挿入損失を示す。ここで、第4の比較例に係る積層電子部品201'は、上面外部電極611'a〜614'b及び上面グランド電極632'a,632'bの平均長さが、積層電子部品201の上面外部電極611a〜614b及び上面グランド電極632a,632bの平均長さよりも長い点において相違する。
図12に示すグラフによれば、積層電子部品201の方が、第4の比較例に係る積層電子部品201’よりも減衰量が小さくなると共に、共振周波数が高周波化できていることが理解できる。これは、上面外部電極611a〜614b及び上面グランド電極632a,632bの平均長さを短くすることにより、これらの電極に発生する浮遊容量を低減することができ、浮遊容量が積層電子部品201の高周波特性に与える悪影響を低減できるからである。
また、積層電子部品201によれば、積層電子部品1と同様に、衝撃によって外部電極及びグランド電極が破損することが防止される。
また、積層電子部品201によれば、積層電子部品1と同様に、基板上に実装したときに、これらの電極の間で短絡が発生することが抑制される。
また、積層電子部品201によれば、積層電子部品1と同様に、下面グランド電極633a,633bが長く形成されるので、積層電子部品1を基板上に実装したときに、接地電位が正確に印加されやすくなる。
また、積層電子部品201によれば、積層電子部品1と同様に、積層電子部品201の基板への実装時において、マウンタにより該積層電子部品201の上面を吸着する際の吸着ミスが抑制される。
(その他の実施形態)
なお、本発明は第1の実施形態及び第2の実施形態に係る積層電子部品1,101,201に限定されるものではなく、その要旨の範囲で種々に変更することができる。
例えば、積層電子部品1,101,201の製造方法は、導体やビアホールを設けたセラミックシートを積み重ねた後、一体的に焼成する製造方法に限らない。セラミックシートは、予め焼成されたものが用いられてもよい。
また、以下に示すような製造方法により、積層電子部品1,101,201を製造してもよい。具体的には、印刷等の手法によりペースト状の絶縁性材料を塗布してセラミック層を形成した後、そのセラミック層の上からペースト状の導電性材料を塗布して導体やビアホールを形成する。次に、ペースト状の絶縁性材料を上から塗布してセラミック層とする。この作業を繰り返すことにより、積層電子部品1,101,201が得られる。
図1(a)は、第1の実施形態及び第2の実施形態に係る積層電子部品を積層方向の上方向から見たときの外観斜視図である。図1(b)は、該積層電子部品を図1(a)の紙面奥側から見たときの外観斜視図である。図1(c)は、該積層電子部品を積層方向の下方向から見たときの外観斜視図である。 図2(a)は、前記積層電子部品の上視図である。図2(b)は、該積層電子部品の下視図である。 第1の実施形態に係る積層電子部品の分解斜視図である。 前記積層電子部品の等価回路図である。 上面外部電極及び側面外部電極の形成工程を示す図である。 第1の比較例に係る積層電子部品の上視図及び下視図である。 第2の比較例に係る積層電子部品の上視図及び下視図である。 第3の比較例に係る積層電子部品の上視図及び下視図である。 第1の実施形態に係る積層電子部品の変形例の上視図及び下視図である。 第2の実施形態に係る積層電子部品の分解斜視図である。 前記積層電子部品の等価回路図である。 前記積層電子部品に内蔵されたLC回路と、第4の比較例に係る積層電子部品とのそれぞれの挿入損失特性を示したグラフである。 第4の比較例に係る積層電子部品の上視図及び下視図である。
符号の説明
1,101,201 積層電子部品
81 積層体
61a、61b、62a,62b,63a,63b,64a,64b 外部電極
601a,601b,602a,602b,603a,603b,604a,604b 側面外部電極
611a,611b,612a,612b,613a,613b,614a,614b 上面外部電極
621a,621b,622a,622b,623a,623b,624a,624b 下面外部電極
631a,631b 側面グランド電極
632a,631b 上面グランド電極
633a,633b 下面グランド電極
Ga,Gb グランド電極

Claims (6)

  1. 内部に回路素子を含んだ直方体状の本体からなる電子部品において、
    前記本体の下面の長辺を含む第1の側面及び該下面の短辺を含む第2の側面に形成されて、前記回路素子と電気的に接続された複数の第1の外部電極と、
    前記下面に形成され、前記第1の外部電極に電気的に接続された複数の第2の外部電極と、
    を備え、
    前記下面の短辺から延びる第2の外部電極の平均長さは、該下面の長辺から延びる第2の外部電極の平均長さよりも長いこと、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記本体の上面に形成され、前記第1の外部電極に電気的に接続された複数の第3の外部電極を更に備え、
    前記下面は、実装面であり、
    前記第2の外部電極の平均長さは、前記第3の外部電極の平均長さよりも長いこと、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記本体は、絶縁層が積層されてなる積層体であって、
    前記第2の外部電極は、前記絶縁層が積層される前に、前記本体の下面を構成する絶縁層に導電性ペーストが印刷されて形成されること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記下面の短辺から延びる第2の外部電極の平均長さは、該下面の長辺から延びる第2の外部電極の平均長さの1.2倍以上であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記回路素子は、コイルであって、
    前記第2の側面に形成された第1の外部電極は、グランド電極であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記下面の長辺からは、前記複数の第2の外部電極が延びるように形成されており、
    前記第2の外部電極の長さは、前記長辺の中央にいくにしたがって短くなること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
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