JP2008143242A - 車両用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率の良い回転数域でモータを使用し得る車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】エンジン60とモータ20とを備え、第1回転要素K1と第2回転要素K2と第3回転要素K3と第4回転要素K4と、第1,第2サンギヤS1,S2、第1,第2キャリヤC1,C2、第1,第2リングギヤR1,R2のうちの何れか各2要素が互いに連結された2列のプラネタリギヤ列30とを備え、第1回転要素K1は、第1サンギヤS1を含むとともに第1クラッチ10を介して入力軸4と連絡されており、第2回転要素K2は出力部35と連結されており、第3回転要素K3は、第2キャリヤC2を含むとともに第2クラッチ11を介して入力軸4と連絡され、さらに第1ブレーキ14を介してケース2と連結されており、第4回転要素K4は、第2ブレーキ13を介してケース2と連結されており、モータ20は第1回転要素K1に連結されるように構成する。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン60とモータ20とを備え、第1回転要素K1と第2回転要素K2と第3回転要素K3と第4回転要素K4と、第1,第2サンギヤS1,S2、第1,第2キャリヤC1,C2、第1,第2リングギヤR1,R2のうちの何れか各2要素が互いに連結された2列のプラネタリギヤ列30とを備え、第1回転要素K1は、第1サンギヤS1を含むとともに第1クラッチ10を介して入力軸4と連絡されており、第2回転要素K2は出力部35と連結されており、第3回転要素K3は、第2キャリヤC2を含むとともに第2クラッチ11を介して入力軸4と連絡され、さらに第1ブレーキ14を介してケース2と連結されており、第4回転要素K4は、第2ブレーキ13を介してケース2と連結されており、モータ20は第1回転要素K1に連結されるように構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンとモータとを備え、それらの出力を、変速機構を介して車輪側に伝達する車両用駆動装置に関し、特にその骨格構造に関する。
従来、エンジンとモータとを備え、それらを動力源とする車両、いわゆるハイブリッド車両が知られている。ハイブリッド車両は、例えば車両減速時等の逆駆動力を利用してモータを発電機として用い、エネルギー回生を行うことができる等、燃費向上に関する利点が多い。例えば特許文献1には、そのようなハイブリッド車における、トルクコンバータを備えた車両用駆動装置が開示されている。
特許文献1の車両用駆動装置は、いわゆるエンジンとモータとの並列型と呼ばれるものであって、エンジン又はモータの何れか一方もしくはその両方から変速機構に動力を入力することができる。モータは、変速機構の入力側最上流位置にエンジンと並列的に設けられている。すなわちトルクコンバータのポンプ側であるポンプカバーに直結されている。
特開2000−179679号公報
しかしながら、従来のようにモータをエンジンと並列的に、変速機構の入力側最上流位置に配設するという骨格構造には、モータ効率に関する以下のような問題があった。
一般的にモータには、効率の良い回転数域が存在する。モータの出力(仕事率)が一定であれば、その回転数と出力トルクには反比例の関係がある。その反比例のグラフを当明細書では等パワー線と呼ぶものとする。等パワー線上におけるモータの効率は一定ではなく、ある回転数或いはその周辺で最も効率が高く、その回転数域から離れるほど効率は低下傾向となる。燃費向上の観点から、可及的に効率の良い回転数域でモータを使用するのが望ましい。
一方、変速機構においては、高速段であるほど入力回転数が低くなる。そのため従来の骨格構造では、入力回転数(すなわち略モータ回転数)がモータ効率の良い回転数域よりも低くなる場合が多い。特に使用頻度の高い最高速段において、あまり効率の良くない低回転数域でのモータの使用を余儀なくされていた。
本発明は、上記のような事情に鑑み、効率の良い回転数域でモータを使用することができる車両用駆動装置、特にその骨格構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、エンジンとモータとを備え、上記エンジン及び/又は上記モータの出力を、変速機構を介して車輪側に伝達する車両用駆動装置において、上記変速機構は、上記エンジンに連絡される入力軸と、第1回転要素と第2回転要素と第3回転要素と第4回転要素と、第1サンギヤ、第1キャリヤおよび第1リングギヤを含むシングルピニオン型の第1プラネタリギヤと、第2サンギヤ、第2キャリヤおよび第2リングギヤを含むシングルピニオン型の第2プラネタリギヤとを含むとともに、上記第1サンギヤ、上記第1キャリヤおよび上記第1リングギヤのうちの何れか2要素と上記第2サンギヤ、上記第2キャリヤおよび上記第2リングギヤのうちの何れか2要素とが互いに常時連結された2列のプラネタリギヤ列とを備え、上記第1回転要素は、上記第1サンギヤを含むとともに当該変速機構の最低速段を含む低速段で締結される第1クラッチを介して上記入力軸と連絡されており、上記第2回転要素は当該変速機構の出力部と連結されており、上記第3回転要素は、上記第2キャリヤを含むとともに当該変速機構の最高速段を含む高速段で締結される第2クラッチを介して上記入力軸と連絡され、さらに最低速段で締結される第1ブレーキを介して当該変速機構のケースと連絡されており、上記第4回転要素は、当該変速機構の最高速段で締結される第2ブレーキを介して上記ケースと連絡されており、上記モータは上記第1回転要素に連結されていることを特徴とする。
なお、上記第1回転要素が上記第1クラッチを介して上記入力軸と連絡されるとは、上記第1クラッチの締結によって上記入力軸と上記第1回転要素とが一体回転する場合と、常時減速ギヤ等を介して間接的に(異なる回転数で)連結する場合とを含む。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の車両用駆動装置において、上記プラネタリギヤ列は、上記第1キャリヤと上記第2リングギヤとが常時連結されるとともに、上記第1リングギヤと上記第2キャリヤとが常時連結されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の車両用駆動装置において、上記プラネタリギヤ列は、上記第1サンギヤと上記第2サンギヤとが常時連結されるとともに、上記第1リングギヤと上記第2キャリヤとが常時連結されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1記載の車両用駆動装置において、上記プラネタリギヤ列は、上記第1リングギヤと上記第2サンギヤとが常時連結されるとともに、上記第1キャリヤと上記第2キャリヤとが常時連結されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用駆動装置において、上記変速機構は、上記入力軸と同軸上に構成されており、上記第1クラッチおよび上記モータは、上記プラネタリギヤ列の一方側にまとめて配設されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5記載の車両用駆動装置において、上記第1クラッチと上記モータとは軸方向にオーバーラップした配置とされ、上記モータの内周側に上記第1クラッチが配設されていることを特徴とする。
請求項1の発明によると、以下説明するように、効率の良い回転数域でモータを使用することができる。
本発明の車両用駆動装置は、低速段では第1クラッチを締結することにより、高速段では第2クラッチを締結することにより、モータを入力軸と連絡することができる。すなわち全段でトルクアシスト(エンジン動力とモータ動力とを同時に入力すること)とエネルギー回生が可能となる。
変速機構が第2クラッチの締結されたトルクアシスト状態の最高速段にあるとき、第3回転要素が入力軸の回転数と一致し、出力部と連結された第2回転要素は入力軸の回転数よりも高くなる(オーバードライブ)。このとき、第4回転要素は第2ブレーキによってケースと連結された固定状態であり、第1回転要素は第2回転要素よりも更に高い回転数となる。モータは、この第1回転要素に連結されている。つまりモータ回転数は入力軸回転数よりも高速で使用されることとなる。
すなわち、使用頻度の高い最高速段においてトルクアシストを行うときのモータ回転数が高められるので、モータ回転数が低すぎることによる効率の低下を抑制し、モータ効率を向上することができる。
請求項2〜4の発明によると、何れも簡単な構造で2列のプラネタリギヤ列を達成することができる。
請求項5の発明によると、1軸レイアウトとしてコンパクトな車両用駆動装置を達成することができる。
請求項6の発明によると、第1クラッチとモータとを軸方向にオーバーラップさせることにより、軸方向距離を短縮(全長短縮)することができ、一層コンパクトな車両用駆動装置を達成することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図(骨格構造図)である。
エンジン60の出力軸であるクランクシャフト61に、スタータリングギヤ62、フライホイール63およびダンパ64を介して変速機構1の入力軸4が接続されている。
変速機構1は概略構成として、入力軸4と、ケース2と、オイルポンプ3と、プラネタリギヤ列30と、6つの締結要素(クラッチまたはブレーキ)10,11,12,13,14,15と、出力軸35とを含む。
モータ20はケース2内に収納されている。モータ20は主にステータ21とロータ22とからなる。ステータ21は、略円筒状のステータコアにコイルが巻回されたもので、ケース2に固設されている。ロータ22は、そのステータ21の内周側に設けられた略円筒状の部材であり、その軸心にはロータ軸6が固設されている。ステータ21のコイルに所定の電流を流すことにより、電磁力によってロータ22が回転し、その駆動力がロータ軸6から出力されるように構成されている。
当実施形態の車両用駆動装置は、エンジン60とモータ20との何れか一方またはその両方から変速機構1の入力軸4に入力された動力を出力軸35に出力し、さらに出力軸35(出力部)から、アウトプットギヤ36、第1中間ギヤ41、中間軸40、第2中間ギヤ42、デフリングギヤ51、差動装置50を経て駆動軸55,56(車輪側)に伝達するように構成されている。
以下、変速機構1の内部構造について詳細に説明する。プラネタリギヤ列30は、2列のシングルピニオン型プラネタリギヤ(第1プラネタリギヤ31及び第2プラネタリギヤ32)で構成される。第1プラネタリギヤ31は、中心に設けられた第1サンギヤS1と、この第1サンギヤS1に噛合し、第1サンギヤS1から放射状等距離の複数位置(例えば3〜4個)に配設された第1ピニオンギヤP1と、第1サンギヤS1と同軸のリング状部材の内周面で各第1ピニオンギヤP1と噛合する第1リングギヤR1と、各第1ピニオンギヤP1を、互いの相対位置を維持させつつ支持する第1キャリヤC1とを含む。第2プラネタリギヤ32も、第1プラネタリギヤ31と同様の構成の第2サンギヤS2、第2ピニオンギヤP2、第2リングギヤR2及び第2キャリヤC2を含む。
プラネタリギヤ列30は、第1プラネタリギヤ31と第2プラネタリギヤ32とをCR/RC型と呼ばれる形態で連結されたものである。すなわち、第1キャリヤC1(C)と第2リングギヤR2(R)とが互いに常時連結されており、第1リングギヤR1(R)と第2キャリヤC2(C)とが互いに常時連結されている。
プラネタリギヤ列30に係る回転要素として、第1〜第4回転要素K1〜K4が設定されている。当実施形態では、第1回転要素K1は第1サンギヤS1であり、ロータ軸6と連結されている。また第2回転要素K2は第1キャリヤC1及び第2リングギヤR2であり、第3回転要素K3は第1リングギヤR1及び第2キャリヤC2であり、第4回転要素K4は第2サンギヤS2である。
第1〜第4回転要素K1〜K4の回転比率を変化させ、結果的に入力軸4と出力軸35との回転比率を変化させる、すなわち変速させる要素として、6つの締結要素(クラッチまたはブレーキ)10,11,12,13,14,15が設けられている。
フォワードクラッチ10(第1クラッチ)は、ロータ軸6を介して入力軸4と第1回転要素K1との断続を行うクラッチである。
3−4クラッチ11(第2クラッチ)は、入力軸4と第3回転要素K3との断続を行うクラッチである。
リバースクラッチ12は、ブレーキドラム8を介して入力軸4と第4回転要素K4との断続を行うクラッチである。
2−4ブレーキ13(第2ブレーキ)は、ブレーキドラム8を介して第4回転要素K4をケース2に固定したりケース2から解放したりするブレーキである。
ローリバースブレーキ14(第1ブレーキ)は、第3回転要素K3をケース2に固定したりケース2から解放したりするブレーキである。
フォワードクラッチ10、3−4クラッチ11、リバースクラッチ12及びローリバースブレーキ14は油圧式の多板クラッチ(又はブレーキ)である。2−4ブレーキ13は油圧式のブレーキバンドである。オイルポンプ3で作られた油圧が図外の油圧機構によって適宜油圧に調整され、これら油圧式の締結要素10〜14に選択的に供給される。
ワンウェイクラッチ15は機械式の締結要素であって、第3回転要素K3の回転方向を自動的に規制する。すなわち、第3回転要素K3が一方向(入力軸4の駆動方向と同方向)に回転しようとするときには空転することによってそれを許容し、逆方向に回転しようとするときにはケース2に対してロックすることによりそれを禁止する。
図2は、締結要素10〜15の断続状態と変速段との関係及びモータ20の駆動形態を示す図である。図2において、○印は各締結要素10〜14が締結された状態を示す。●印はローリバースブレーキ14が選択的に締結されることを示す。当実施形態では走行モードとして自動変速モードDと手動変速モードMとが準備され、運転者が何れかを選択し得るようになっている。ローリバースブレーキ14は、自動変速モードDでは●印の箇所であっても解放とされ、手動変速モードMでは●印の箇所で締結される。△印はワンウェイクラッチ15が駆動時にロックし、逆駆動時かつローリバースブレーキ14が解放のときには空転することを示す。
◇印は、エンジン60からの動力を受けず、モータ20のみによる走行(以下モータ走行という)が可能であることを示す。□印は、モータ20が正駆動時にトルクアシスト可能であることを示す。▲印は、モータ20の逆駆動が可能、すなわちエネルギー回生が可能であることを示す。
モータ発進を行うときにはフォワードクラッチ10を解放し、モータ20から直接第1サンギヤS1に動力を入力することにより、1速のギヤ比で発進し、モータ走行することができる。ローリバースブレーキ14を締結させればモータ20の逆駆動を行うこともできる。このとき、フォワードクラッチ10が解放されているのでエンジン60が停止していても問題ない。従って、車両停止時にエンジン60をアイドリングストップさせ、その後の発進をモータ20のみによって迅速に行うことができる。そのときエンジン60は発進後(フォワードクラッチ10を締結させる前)に始動させれば良い。
またモータ発進を行うことにより、スタータを廃止またはスタータモータを小型化することができる。
第1速〜第4速については、図2に示すような締結要素10〜15の締結・解放によって達成される。このとき、何れもモータ20によるトルクアシストが可能である。またモータ20の逆駆動によるエネルギー回生が可能である。
後退段については、リバースクラッチ12とローリバースブレーキ14とを締結させることにより、エンジン60による走行が可能である。このときモータ20を逆回転させることによりトルクアシストも可能である。モータ20の逆駆動によるエネルギー回生も可能である。
またエンジン60を停止させ、モータ20を逆回転させて後退のモータ走行を行うことも可能である。このとき、リバースクラッチ12を解放させても良い。
図3は、変速機構1の速度線図である。速度線図は、入力軸4の回転数に対する第1〜第4回転要素K1〜K4の回転数を示す模式図である。この図で、縦に並ぶ4本の線は、右から順に、第1回転要素K1、第2回転要素K2、第3回転要素K3、第4回転要素K4である。各回転要素間の間隔は、それらに対応するプラネタリギヤ列30の各要素の歯数比(ギヤ比)に基く比率で決定される。例えば第1プラネタリギヤ31に着目したとき、第1キャリヤC1を挟んで、(第1サンギヤS1と第1キャリヤC1との間隔):(第1キャリヤC1と第1リングギヤR1との間隔)=1/(第1サンギヤS1の歯数):1/(第1リングギヤR1の歯数)となるように各間隔が設定される。第2プラネタリギヤ32についても同様である。
また図3の縦軸は、入力軸4の回転数に対する速度比である。入力軸4と同一回転数の場合、速度比=1となる(入力軸4が停止している場合を除く)。またケース2に固定される等して停止状態にあるとき、速度比=0となる。
図3において、入力部を□印、出力部を○印、固定部を●印で示す。
第1速では、フォワードクラッチ10の締結によって第1回転要素K1が入力部となり、その速度比=1である。またローリバースブレーキ14の締結またはワンウェイクラッチ15のロックによって第3回転要素K3が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、第1回転要素K1における速度比=1のポイントと第3回転要素K3における速度比=0のポイントとを結ぶ線の第2回転要素K2位置における速度比となる。すなわち図示のように0から1の間のギヤ比となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して速度比=1で行われる。
同様に第2速では、フォワードクラッチ10の締結によって第1回転要素K1が入力部となり、その速度比=1である。また2−4ブレーキ13の締結によって第4回転要素K4が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、0から1の間であって第1速より大きい値となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して速度比=1で行われる。
第3速では、フォワードクラッチ10及び3−4クラッチ11の締結によって第1回転要素K1及び第3回転要素K3が入力部となり、その速度比=1である。このとき、プラネタリギヤ列30全体が速度比=1で一体回転する(直結状態)。従って出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)=1となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して速度比=1で行われる。
第4速では、3−4クラッチ11の締結によって第3回転要素K3が入力部となり、その速度比=1である。また2−4ブレーキ13の締結によって第4回転要素K4が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、1より大きくなる(オーバードライブ)。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して、第2回転要素K2における1より大きな速度比よりもさらに大きな速度比で行われる(破線の□印で示す)。
また当実施形態では、第3速と第4速との間で、無段変速機(CVT)のように任意のギヤ比をとることができる。またその範囲において連続的にギヤ比を変化させることも可能である(以下CVT走行という)。図3には「CVT」としてその一例を一点鎖線で示す。CVT走行を行わせるには、第3速におけるトルクアシスト状態からフォワードクラッチ10を解放し、モータ20の回転数を速度比>1となるように増大させれば良い。第3回転要素K3の速度比が3−4クラッチ11の締結によって速度比=1に固定されているから、このようにモータ20を増速させると、速度線図は第3回転要素K3(速度比=1)を支点として第3速と第4速の間で傾斜することとなる。その傾斜度合はモータ20の速度比を増減させることによって任意に設定することができる。従って出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)を第3速と第4速の間の任意の値に設定したり、連続的に変化させたりすることを容易に行うことができる(矢印で示す)。
後退段では、リバースクラッチ12の締結によって第4回転要素K4が入力部となり、その速度比=1である。またローリバースブレーキ14の締結によって第3回転要素K3が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、0より小さな負の値となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して、第2回転要素K2における速度比よりもさらに小さな速度比で行われる(破線の□印で示す)。
第1速または後退段におけるモータ走行については、モータアシスト有りの第1速または後退段に対して、エンジン60を停止させたものまたはフォワードクラッチ10やリバースクラッチ12を解放させたものと考えれば良い。但しモータ走行時の速度比の基準は、入力軸4ではなく第1回転要素K1となる。
ところで図3に示すように、CVT走行時または第4速トルクアシスト時には、モータ20は1よりも速度比の大きい高速度比域Q1で使用される。つまり従来のようにモータがエンジンと並列的に配設されている(速度比=1)ものより相対的に高い回転数で使用される。以下にその利点について説明する。
図4はモータ効率線図である。横軸にモータ回転数Nm、縦軸にモータトルクTmを示す。等効率線E1〜E4は、効率の等しい点(状態)同士を線で結んだ「効率の等高線」のようなものである。等効率線E1は最も効率が低く、E2,E3,E4となるに従って効率が高くなる。この図から明らかなように、モータトルクTmがある程度高い領域において、モータ効率はモータ回転数Nmに大きく依存し、モータ回転数N2付近で最も高く、それよりも高速側または低速側に離れるほど低くなる。
破線で示す等パワー線EP1は、ある出力(仕事率)に対する出力一定のラインである。等パワー線EP1上においてモータ回転数NmとモータトルクTmとは反比例関係にある。
従来のようにエンジン60とモータ20とを並列的に接続した場合、第4速のある車速においてモータ回転数Nm=N1となる。そのときの出力状態は等パワー線EP1上の点ST1で示される。この場合のトルクアシスト時のモータ効率は図示のように効率E2と効率E3の中間程度となる。従来構造では、このようにモータ回転数N1が低いためにあまり効率の高くない領域でモータを使用することが余儀なくされるケースが多かった。
しかし当実施形態では、図3に示す高速度比域Q1でモータ20の速度比を増大させているので、最大効率のモータ回転数N2により近い回転数でモータ20を使用することができる。またCVT走行時には、モータ20の回転数がN2付近となるようにギヤ比を調整することも可能となる。
このように、モータ20をより最大効率に近い領域で用いることができるので、モータ効率を向上させ、燃費が良いというハイブリッド車両の効果を増長することができる。
図5は、当実施形態の車両用駆動装置を搭載した車両のタイムチャートである。横軸に時点、縦軸には上段から順にフォワードクラッチ圧Pfwd、リバースクラッチ圧Prev、3−4クラッチ圧P34c、ローリバースブレーキ圧Plrb、2−4ブレーキ圧P24b、エンジン回転数Ne、モータ回転数Nm、モータトルクTmを示す。なお図5は模式的に示したものであり、油圧の大きさや回転数の値といった絶対値は、必ずしも図示の値と一致するものではない。
時点t0では変速機構1はRレンジ(後退段)となっている。すなわちリバースクラッチ圧Prevとローリバースブレーキ圧Plrbとが供給され、リバースクラッチ12とローリバースブレーキ14とが締結されている。エンジン回転数Neは正の値をとり、モータ回転数Nmは負の値となっている。また、モータ20によるトルクアシストがなされ、モータトルクTmは負の値をとっている。
時点t1でエンジン60が停止させられ(エンジン回転数Ne=0)、後退段でのモータ走行が行われている。このときリバースクラッチ圧Prevが解除され、リバースクラッチ12が解放されている。またモータ回転数Nmを次第に0に近づけ、車速を低減させるに従って大きな低速トルクを得るためにモータトルクTmが低減(絶対値では増大)させられている。
時点t2でモータ回転数Nm=0となり車両が停止する。以降、変速機構1はニュートラルNとされる。すなわちローリバースブレーキ圧Plrbが解除され、モータトルクTm=0とされる。
時点t3でモータ発進が行われる。すなわちエンジン60を停止させたまま、モータ回転数NmとモータトルクTmとが増大させられる。これにより第1速のギヤ比での発進が行われ、引き続いてモータ走行が行われる。
なお、モータ20に逆駆動をかける必要があるとき(急な下り坂など)には手動変速モードMに切替える等してローリバースブレーキ圧Plrbに油圧を供給し(破線で示す)、ローリバースブレーキ14を締結されば良い。モータ20に逆駆動がかかるとモータトルクTmが負値となり(破線で示す)、エネルギーの回生が行われる。すなわちモータ20が発電機となって、発電された電気が図外のバッテリに充電される。
時点t4でフォワードクラッチ圧Pfwdが供給され、フォワードクラッチ10が締結する。これによってエンジン回転数Neが上昇するので、スタータを使わずにエンジン60を始動することができる。時点t4以降はトルクアシストでの走行となる。
なお、時点t4直後にモータトルクTmを若干増大させているのは、エンジン60の回転上昇のためにトルクが消費されることによるトルク不足(トルクショック)を緩和する制御を模式的に示したものである。またその後モータトルクTmを低下させているのは、エンジン60の始動に伴い、エンジン60とモータ20との合計トルクが急増することによるトルクショックを緩和する制御を模式的に示したものである。
なおエンジン60の始動は必ずしも第1速で行う必要はない。続く第2速で行っても良い(時点t6)。その場合のフォワードクラッチ圧Pfwdとエンジン回転数Neを破線で示す。
時点t5で2−4ブレーキ圧P24bが供給され、2−4ブレーキ13が締結する。これにより変速機構1は第2速となる。
時点t7で2−4ブレーキ圧P24bが解除されて2−4ブレーキ13が解放するとともに、3−4クラッチ圧P34cが供給されて3−4クラッチ11が締結する。これにより変速機構1は第3速となる。
時点t8でフォワードクラッチ圧Pfwdが解除され、フォワードクラッチ10が解放される。それと同時にモータ回転数NmとモータトルクTmが増大され、CVT走行が行われる。ギヤ比は第3速と第4速の間の値をとる。図示のケースでは、モータ回転数Nmを徐々に増大させ、次第に第4速のギヤ比に近づけている。
時点t9でモータ回転数Nmが第4速相当の値となっている。そこで2−4ブレーキ圧P24bが供給され、2−4ブレーキ13が締結する。これにより変速機構1は第4速となる。時点t9以降、第4速でありながら比較的高いモータ回転数Nmで、効率良くモータ20を駆動させつつトルクアシストを行うことができる。
次に本発明に係る第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図である。なお、図6以降の図において、既に図を参照して説明済みの部材と同一または同様の機能の部材には同一符号を付して重複説明を省略する。
図6に示す変速機構1aは、プラネタリギヤ列30aが第1実施形態のプラネタリギヤ列30と異なっている。個々の第1プラネタリギヤ31および第2プラネタリギヤ32は第1実施形態と同様であるが、プラネタリギヤ列30aは、第1プラネタリギヤ31と第2プラネタリギヤ32とがSS/RC型と呼ばれる形態で連結されている。すなわち、第1サンギヤS1(S)と第2サンギヤS2(S)とが互いに常時連結されており、第1リングギヤR1(R)と第2キャリヤC2(C)とが互いに常時連結されている。
それにより、第1回転要素K1は第1サンギヤS1及び第2サンギヤS2となり、第2回転要素K2は第1キャリヤC1となり、第3回転要素K3は第1リングギヤR1及び第2キャリヤC2となり、第4回転要素K4は第2リングギヤR2となっている。
また第1実施形態では2−4ブレーキ13がブレーキバンドであったのに対し、当実施形態では2−4ブレーキ13aが、クラッチハブ8aを介して第4回転要素K4をケース2に固定したりケース2から解放したりする多板クラッチとなっている。
図7は、変速機構1aの速度線図である。第1〜第4回転要素K1〜K4に対応するプラネタリギヤ列30aの要素が異なっていることと、第4回転要素K4を固定させる手段が2−4ブレーキ13aであること以外は図3に示す第1実施形態のものと同様である。つまり変速、モータ発進、モータ走行、CVT走行およびトルクアシスト等に関する動作は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に本発明に係る第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図である。
図8に示す変速機構1bは、プラネタリギヤ列30bが第2実施形態のプラネタリギヤ列30aと異なっている。個々の第1プラネタリギヤ31および第2プラネタリギヤ32は第2実施形態と同様であるが、プラネタリギヤ列30bは、第1プラネタリギヤ31と第2プラネタリギヤ32とがRS/CC型と呼ばれる形態で連結されている。すなわち、第1リングギヤR1(R)と第2サンギヤS2(S)とが互いに常時連結されており、第1キャリヤC1(C)と第2キャリヤC2(C)とが互いに常時連結されている。
それにより、第1回転要素K1は第1サンギヤS1となり、第2回転要素K2は第2リングギヤR2となり、第3回転要素K3は第1キャリヤC1及び第2キャリヤC2となり、第4回転要素K4は第1リングギヤR1及び第2サンギヤS2となっている。
図9は、変速機構1bの速度線図である。第1〜第4回転要素K1〜K4に対応するプラネタリギヤ列30bの要素が異なっていることと以外は図7に示す第2実施形態のものと同様である。つまり変速、モータ発進、モータ走行、CVT走行およびトルクアシスト等に関する動作は第1,第2実施形態と同様であり、第1,第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
図10は、本発明に係る第4実施形態の車両用駆動装置のスケルトン図である。変速機構1cは、フォワードクラッチ10とモータ20とが軸方向にオーバーラップした配置とされている点が第1実施形態と異なる。すなわちロータ22の内周側空間を利用し、この空間にフォワードクラッチ10が設けられている。こうすることにより、軸方向距離を短縮(全長短縮)することができ、コンパクトな車両用駆動装置を達成することができる。
その他の構造は第1実施形態と同様であり、変速、モータ発進、モータ走行、CVT走行およびトルクアシスト等に関する動作も第1実施形態と同様である。従って第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
図11は、本発明に係る第5実施形態の車両用駆動装置のスケルトン図である。変速機構1dは、第4実施形態に対し、軸方向に前後反転された構造となっている点が第4実施形態と異なる。こうすることにより、フォワードクラッチ10およびモータ20を含む部分が変速機構1dの最後尾(エンジン60から遠い位置)に配置される。そこで、例えばフォワードクラッチ10及びモータ20を含む部分をオプション部70として切離し可能に構成することができる。そのようにすると、別のオプション部としてモータ20を含まないもの(フォワードクラッチ10のみのもの)を準備し、オプション部の相違によってモータ20を搭載した両用駆動装置とモータ20を搭載しない車両用駆動装置とを容易に選択製造することができる。
その他の構造は第4実施形態と同様であり、変速、モータ発進、モータ走行、CVT走行およびトルクアシスト等に関する動作も第1,第4実施形態と同様である。従って第1,第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
図12は、本発明に係る第6実施形態の車両用駆動装置のスケルトン図である。変速機構1eは、第1実施形態に対し、ダンパ64と入力軸4との間に入力軸用クラッチ16を付設した点が第1実施形態と異なる。入力軸用クラッチ16は、クランクシャフト61と入力軸4とを断続する多板クラッチである。第1実施形態では、クランクシャフト61と入力軸4とが常時連結であったが、当実施形態では必要に応じてこれらの間の動力伝達を遮断することができる。
例えば、第4速の逆駆動時、クランクシャフト61と入力軸4とが連結されていると逆駆動力をエンジン60とモータ20とが分担して受けることになり、その分モータ20でのエネルギー回生量が目減りしてしまう。そこでそのような場合に入力軸用クラッチ16を解放すれば、逆駆動力を全てモータ20で受けることができ、より多くの回生エネルギーを得ることができる。
図13は、本発明に係る第7実施形態の車両用駆動装置のスケルトン図である。変速機構101は、前進6速の変速機構がベースとなっている。
変速機構101は第1実施形態の第1プラネタリギヤ31等と同様の構成である4つのシングルピニオン型プラネタリギヤ(第1〜第4プラネタリギヤ131〜134)を有する。このうち、第1プラネタリギヤ131と第2プラネタリギヤ132との2列が第1実施形態のプラネタリギヤ列30に対応するプラネタリギヤ列130を構成する。
プラネタリギヤ列130は、第1プラネタリギヤ131と第2プラネタリギヤ132とが第1実施形態と同様のCR/RC型で連結されたものである。すなわち、第1キャリヤC11(C)と第2リングギヤR22(R)とが互いに常時連結されており、第1リングギヤR11(R)と第2キャリヤC22(C)とが互いに常時連結されている。
プラネタリギヤ列130に係る回転要素として、第1〜第4回転要素K1〜K4が設定されている。当実施形態では、第1回転要素K1は第1サンギヤS11であり、ロータ軸6と連結されている。また第2回転要素K2は第1キャリヤC11及び第2リングギヤR22であり、第3回転要素K3は第1リングギヤR11及び第2キャリヤC22であり、第4回転要素K4は第2サンギヤS22である。
モータ20はプラネタリギヤ列130よりもエンジン60側に配置され、それよりさらにエンジン60側に第3プラネタリギヤ133が配置されている。第3プラネタリギヤ133は第3サンギヤS33、第3ピニオンギヤP33、第3リングギヤR33及び第3キャリヤC33を含む。第3サンギヤS33は常時ケース2に固定された固定要素となっている。また第3リングギヤR33は常時入力軸4に固定された速度比=1の入力要素となっている。従って第3キャリヤC33は、常時入力軸4に対して一定の割合で減速された出力要素となっている。
一方、プラネタリギヤ列130を挟んでモータ20の反対側には第4プラネタリギヤ134が配置されている。第4プラネタリギヤ134は第4サンギヤS44、第4ピニオンギヤP44、第4リングギヤR44及び第4キャリヤC44を含む。第4サンギヤS44は常時ケース2に固定された固定要素となっている。また第4リングギヤR44は常時入力軸4に固定された速度比=1の入力要素となっている。従って第4キャリヤC44は、常時入力軸4に対して一定の割合で減速された出力要素となっている。
第1〜第4回転要素K1〜K4の回転比率を変化させ、結果的に入力軸4と出力軸35との回転比率を変化させる、すなわち変速させる要素として、6つの締結要素(クラッチまたはブレーキ)110,111,112,113,114,115が設けられている。
ロークラッチ110(第1クラッチ)は、ロータ軸6を介して第3キャリヤC33と第1回転要素K1との断続を行うクラッチである。第3キャリヤC33は入力軸4の回転を常時一定の割合で減速して出力する要素であるから、ロークラッチ110は入力軸4と第1回転要素K1とを間接的に断続するクラッチであるとも言える。
ハイクラッチ111(第2クラッチ)は、接続軸105を介して第3リングギヤR33と第3回転要素K3との断続を行うクラッチである。第3リングギヤR33は入力軸4と連結されているので、ハイクラッチ111は入力軸4と第3回転要素K3との断続を行うクラッチであるとも言える。
35Rクラッチ112は、第4キャリヤC44と第4回転要素K4との断続を行うクラッチである。第4キャリヤC44は入力軸4の回転を常時一定の割合で減速して出力する要素であるから、35Rクラッチ112は入力軸4と第4回転要素K4とを間接的に断続するクラッチであるとも言える。
2−6ブレーキ113(第2ブレーキ)は、第4回転要素K4をケース2に固定したりケース2から解放したりするブレーキである。
ローリバースブレーキ114(第1ブレーキ)は、第3回転要素K3をケース2に固定したりケース2から解放したりするブレーキである。
ロークラッチ110、ハイクラッチ111、35Rクラッチ112、2−6ブレーキ113及びローリバースブレーキ114は油圧式の多板クラッチ(又はブレーキ)である。オイルポンプ3で作られた油圧が図外の油圧機構によって適宜油圧に調整され、これら油圧式の締結要素110〜114に選択的に供給される。
ワンウェイクラッチ115は機械式の締結要素であって、第3回転要素K3の回転方向を自動的に規制する。すなわち、第3回転要素K3が一方向(入力軸4の駆動方向と同方向)に回転しようとするときには空転することによってそれを許容し、逆方向に回転しようとするときにはケース2に対してロックすることによりそれを禁止する。
図14は、締結要素110〜115の断続状態と変速段との関係及びモータ20の駆動形態を示す図である。図14において、○印は各締結要素110〜114が締結された状態を示す。●印はローリバースブレーキ114が選択的に締結されることを示す。当実施形態では走行モードとして自動変速モードDと手動変速モードMとが準備され、運転者が何れかを選択し得るようになっている。ローリバースブレーキ114は、自動変速モードDでは●印の箇所であっても解放とされ、手動変速モードMでは●印の箇所で締結される。△印はワンウェイクラッチ115が駆動時にロックし、逆駆動時かつローリバースブレーキ114が解放のときには空転することを示す。
◇印は、エンジン60からの動力を受けず、モータ走行が可能であることを示す。□印は、モータ20が正駆動時にトルクアシスト可能であることを示す。▲印は、モータ20の逆駆動が可能、すなわちエネルギー回生が可能であることを示す。
モータ発進を行うときにはロークラッチ110を解放し、モータ20から直接第1サンギヤS11に動力を入力することにより、1速のギヤ比で発進し、モータ走行することができる。ローリバースブレーキ114を締結させればモータ20の逆駆動を行うこともできる。このとき、ロークラッチ110が解放されているのでエンジン60が停止していても問題ない。従って、車両停止時にエンジン60をアイドリングストップさせ、その後の発進をモータ20のみによって迅速に行うことができる。そのときエンジン60は発進後(ロークラッチ110を締結させる前)に始動させれば良い。
第1速〜第6速については、図14に示すような締結要素110〜115の締結・解放によって達成される。このとき、何れもモータ20によるトルクアシストが可能である。またモータ20の逆駆動によるエネルギー回生が可能である。
後退段については、35Rクラッチ112とローリバースブレーキ114とを締結させることにより、エンジン60による走行が可能である。このときモータ20を逆回転させることによりトルクアシストも可能である。モータ20の逆駆動によるエネルギー回生も可能である。
またエンジン60を停止させ、モータ20を逆回転させて後退のモータ走行を行うことも可能である。このとき、35Rクラッチ112を解放させても良い。
図15は、変速機構101の速度線図である。この速度線図は、中央にプラネタリギヤ列130の速度線図、その左右に第3プラネタリギヤ133及び第4プラネタリギヤ134の速度線図を配置し、関連付けたものである。速度線図の表記方法については図3に示す第1実施形態のものに準ずる。
図15において、入力部を□印、出力部を○印、固定部を●印で示す。但し常時入力部を△印、常時出力部を▽印、常時固定部を▲印で示す。
まず第3プラネタリギヤ133と第4プラネタリギヤ134の速度線図について説明する。第3サンギヤS33及び第4サンギヤS44は常時ケース2に固定されているので常時速度比=0である。また第3リングギヤR33及び第4リングギヤR44は常時入力軸4に固定されているので常時速度比=1である。従って第3キャリヤC33の速度比V3は一定で、0<V3<1となる。また第4サンギヤS44の速度比V4は一定で、0<V4<1となる。なお、速度比V3と速度比V4とは同じであっても異なっていても良い。
次にプラネタリギヤ列130の速度線図について説明する。この部分は図3の速度線図と同様に、縦軸として第1〜第4回転要素K1〜K4が設定されている。
第1速では、ロークラッチ110の締結によって第1回転要素K1と第3キャリヤC33とが連結される。従って第1回転要素K1が速度比V3の入力部となる。またローリバースブレーキ114の締結またはワンウェイクラッチ115のロックによって第3回転要素K3が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、0から速度比V3の間のギヤ比となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して速度比V3で行われる。
同様に第2速では、ロークラッチ110の締結によって第1回転要素K1が速度比V3の入力部となる。また2−6ブレーキ113の締結によって第4回転要素K4が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、0から速度比V3の間であって第1速より大きい値となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して速度比V3で行われる。
第3速では、ロークラッチ110の締結によって第1回転要素K1が速度比V3の入力部となる。また35Rクラッチ112の締結によって第4回転要素K4と第4キャリヤC44とが連結されるので第4回転要素K4が速度比V4の入力部となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、速度比V3と速度比V4の間の値となる。特に速度比V3=V4の場合は、プラネタリギヤ列130全体が速度比V3(=V4)で一体回転する。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して速度比V3で行われる。
第4速では、ロークラッチ110の締結によって第1回転要素K1が速度比V3の入力部となる。またハイクラッチ111の締結によって第3回転要素K3と第3リングギヤR33とが連結されるので第3回転要素K3が速度比=1の入力部となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、速度比V3と速度比=1の間の値となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して速度比V3で行われる。
第5速では、ハイクラッチ111及び35Rクラッチ112の締結により、第3回転要素K3が速度比=1の入力部となるとともに第4回転要素K4が速度比V4の入力部となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、速度比=1よりも大きな値となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して、第2回転要素K2における1より大きな速度比よりもさらに大きな速度比で行われる(破線の□印で示す)。
第6速では、ハイクラッチ111の締結によって第3回転要素K3が速度比=1の入力部となる。また2−6ブレーキ113の締結によって第4回転要素K4が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、速度比=1よりも大きく、かつ第5速の速度比よりも大きな値となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して、第2回転要素K2における1より大きな速度比よりもさらに大きな速度比で行われる(破線の□印で示す)。
また当実施形態では、第5速と第6速との間で、CVT走行が可能である(その一例を一点鎖線で示す)。CVT走行を行わせるには、第5速におけるトルクアシスト状態から35Rクラッチ112を解放し、モータ20の回転数を5速トルクアシスト時の速度比よりも大きな速度比となるように増大させれば良い。第3回転要素K3の速度比がハイクラッチ111の締結によって速度比=1に固定されているから、このようにモータ20を増速させると、速度線図は第3回転要素K3(速度比=1)を支点として第5速と第6速の間で傾斜することとなる。その傾斜度合はモータ20の速度比を増減させることによって任意に設定することができる。従って出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)を第5速と第6速の間の任意の値に設定したり、連続的に変化させたりすることを容易に行うことができる(矢印で示す)。
後退段では、35Rクラッチ112の締結によって第4回転要素K4が速度比V4の入力部となる。またローリバースブレーキ114の締結によって第3回転要素K3が固定部となり、その速度比=0となる。このとき、出力部である第2回転要素K2の速度比(ギヤ比)は、0より小さな負の値となる。なおモータ20によるトルクアシストは、第1回転要素K1に対して、第2回転要素K2における速度比よりもさらに小さな速度比で行われる(破線の□印で示す)。
第1速または後退段におけるモータ走行については、モータアシスト有りの第1速または後退段に対して、エンジン60を停止させたものまたはロークラッチ110や35Rクラッチ112を解放させたものと考えれば良い。但しモータ走行時の速度比の基準は、第3キャリヤC33や第4キャリヤC44ではなく第1回転要素K1となる。
当実施形態においても、第1実施形態と同様に、CVT走行時または第5速や第6速のトルクアシスト時には、モータ20は1よりも速度比の大きい高速度比域Q2で使用される。これにより第1実施形態と同様に、モータ20をより最大効率に近い領域で用いることができるので、モータ効率を向上させ、燃費が良いというハイブリッド車両の効果を増長することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲内で適宜変更が可能である。
例えば上記各実施形態で、クランクシャフト61と入力軸4との間にフライホイール63やダンパ64を介在させたが、これらに代えてトルクコンバータを介在させても良い。その場合、トルクコンバータのポンプ側にクランクシャフト61を、タービン側に入力軸4を接続すれば良い。
また上記第1〜第6実施形態においてリバースクラッチ12を設けたが、後退時に常時モータ走行させる場合にはリバースクラッチ12を省略しても良い。
上記各実施形態ではスタータリングギヤ62を設けたが、発進時に常時モータ発進させ、その後エンジン60を始動させる場合には、スタータとともにスタータリングギヤ62を省略しても良い。
第7実施形態のプラネタリギヤ列130はCR/RC型であるとしたが、これを第2実施形態のようなSS/RC型としても良く、第3実施形態のようなRS/CC型としても良い。
上記各実施形態では、前進4段または前進6段の変速機構1を示したが、必ずしもこれらに限定するものではなく、例えば前進5段その他の変速機構であっても良い。またスケルトン図や速度線図は、上記各実施形態以外のものであっても良い。
1,1a,1b,1c,1d,1e 変速機構
2 ケース
4 入力軸
10 フォワードクラッチ(第1クラッチ)
11 3−4クラッチ(第2クラッチ)
13 2−4ブレーキ(第2ブレーキ)
14 ローリバースブレーキ(第1ブレーキ)
20 モータ
30,30a,30b プラネタリギヤ列
31 第1プラネタリギヤ
32 第2プラネタリギヤ
35 出力軸(出力部)
60 エンジン
101 変速機構
110 ロークラッチ(第1クラッチ)
111 ハイクラッチ(第2クラッチ)
113 2−6ブレーキ(第2ブレーキ)
114 ローリバースブレーキ(第1ブレーキ)
K1 第1回転要素
K2 第2回転要素
K3 第3回転要素
K4 第4回転要素
S1,S11 第1サンギヤ
S2,S22 第2サンギヤ
C1,C11 第1キャリヤ
C2,C22 第2キャリヤ
R1,R11 第1リングギヤ
R2,R22 第2リングギヤ
2 ケース
4 入力軸
10 フォワードクラッチ(第1クラッチ)
11 3−4クラッチ(第2クラッチ)
13 2−4ブレーキ(第2ブレーキ)
14 ローリバースブレーキ(第1ブレーキ)
20 モータ
30,30a,30b プラネタリギヤ列
31 第1プラネタリギヤ
32 第2プラネタリギヤ
35 出力軸(出力部)
60 エンジン
101 変速機構
110 ロークラッチ(第1クラッチ)
111 ハイクラッチ(第2クラッチ)
113 2−6ブレーキ(第2ブレーキ)
114 ローリバースブレーキ(第1ブレーキ)
K1 第1回転要素
K2 第2回転要素
K3 第3回転要素
K4 第4回転要素
S1,S11 第1サンギヤ
S2,S22 第2サンギヤ
C1,C11 第1キャリヤ
C2,C22 第2キャリヤ
R1,R11 第1リングギヤ
R2,R22 第2リングギヤ
Claims (6)
- エンジンとモータとを備え、
上記エンジン及び/又は上記モータの出力を、変速機構を介して車輪側に伝達する車両用駆動装置において、
上記変速機構は、
上記エンジンに連絡される入力軸と、
第1回転要素と第2回転要素と第3回転要素と第4回転要素と、
第1サンギヤ、第1キャリヤおよび第1リングギヤを含むシングルピニオン型の第1プラネタリギヤと、第2サンギヤ、第2キャリヤおよび第2リングギヤを含むシングルピニオン型の第2プラネタリギヤとを含むとともに、上記第1サンギヤ、上記第1キャリヤおよび上記第1リングギヤのうちの何れか2要素と上記第2サンギヤ、上記第2キャリヤおよび上記第2リングギヤのうちの何れか2要素とが互いに常時連結された2列のプラネタリギヤ列とを備え、
上記第1回転要素は、上記第1サンギヤを含むとともに当該変速機構の最低速段を含む低速段で締結される第1クラッチを介して上記入力軸と連絡されており、
上記第2回転要素は当該変速機構の出力部と連結されており、
上記第3回転要素は、上記第2キャリヤを含むとともに当該変速機構の最高速段を含む高速段で締結される第2クラッチを介して上記入力軸と連絡され、さらに最低速段で締結される第1ブレーキを介して当該変速機構のケースと連絡されており、
上記第4回転要素は、当該変速機構の最高速段で締結される第2ブレーキを介して上記ケースと連絡されており、
上記モータは上記第1回転要素に連結されていることを特徴とする車両用駆動装置。 - 上記プラネタリギヤ列は、上記第1キャリヤと上記第2リングギヤとが常時連結されるとともに、上記第1リングギヤと上記第2キャリヤとが常時連結されていることを特徴とする請求項1記載の車両用駆動装置。
- 上記プラネタリギヤ列は、上記第1サンギヤと上記第2サンギヤとが常時連結されるとともに、上記第1リングギヤと上記第2キャリヤとが常時連結されていることを特徴とする請求項1記載の車両用駆動装置。
- 上記プラネタリギヤ列は、上記第1リングギヤと上記第2サンギヤとが常時連結されるとともに、上記第1キャリヤと上記第2キャリヤとが常時連結されていることを特徴とする請求項1記載の車両用駆動装置。
- 上記変速機構は、上記入力軸と同軸上に構成されており、上記第1クラッチおよび上記モータは、上記プラネタリギヤ列の一方側にまとめて配設されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両用駆動装置。
- 上記第1クラッチと上記モータとは軸方向にオーバーラップした配置とされ、上記モータの内周側に上記第1クラッチが配設されていることを特徴とする請求項5記載の車両用駆動装置。
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