JP2008139714A - ホログラムラベル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材11、ホログラム層15、透明反射層17、少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含む高輝度インキ層18及び粘着層19からなり、金属層を含む被転写体へ貼着しても電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持されることを特徴とし、また透明反射層17が酸化チタンであり、さらにホログラムラベルを構成するすべての層のJIS−K6911で定める表面抵抗率が1012Ω以上である。
【選択図】図1
Description
従って、ホログラムラベルは、金属層を含む被転写体へ転写した場合に、欠落、ムラ、や白化がなく、外観に著しい劣化がなく、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れるホログラムを貼着できるホログラムラベルが求められている。
さらに、本出願人は、反射層として高輝度インキ層を用いたもの、及び透明反射層と高輝度インキ層を併用したものを開示している(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、反射層として高輝度インキ層のみを用いたものでは、実用上支障は少ないものの金属反射層並みの光回折効果が得られず、また、透明反射層と高輝度インキ層を併用したものについては、電気的な腐食に対する劣化の記載はなく、透明反射層と高輝度インキ層との併用で、上記の欠点の解消を図ったものである。
請求項2の発明に係わるホログラムラベルは、上記透明反射層が酸化チタンであるように、したものである。
請求項3の発明に係わるホログラムラベルは、上記ラベルを構成するすべての層のJIS−K6911で定める表面抵抗率が1012Ω以上であるように、したものである。
請求項2〜3の本発明によれば、より明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れるホログラムを貼着できるホログラムラベルが提供される。
図1は、本発明の1実施例を示すホログラムラベルの断面図である。
図2は、金属層を含む被転写体へホログラムラベルを貼着した断面図である。
電離放射線硬化樹脂としては、例えば、エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性アクリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル等が適用でき、好ましくはウレタン変性アクリレート樹脂である。
(2)ホログラム層15へは反応性シリコーンを含ませると、塗布表面に集まりスタンパの凹凸からの剥離がよく賦型性が向上して、レリーフ構造を容易に賦型でき、賦型後には電離放射線で硬化すれば反応性シリコーンも硬化する。
(3)ポリエチレンワックスを含ませることで、転写後にはホログラム層15が最表面層となるが、極めて過酷な環境での使用、長期間にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、溶剤、機械的な摩擦、及び摩耗から被転写体に設けられた画像を保護し、傷付きにくく耐久性に優れる。
該接着促進層面へ、下記の電離放射線硬化性樹脂組成物をグラビアリバースコーターで乾燥後の厚さが2μmになるように、塗工し100℃で乾燥させた。
・<電離放射線硬化性樹脂組成物の作製手順>
まず、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」は以下の手順で、生成した。撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び温度計を取り付けた反応器に、酢酸エチル206.1g及びイソホロンジイソシアネートの三量体(HULS社製品、VESTANAT T1890、融点110℃)133.5gを仕込み、80℃に昇温して溶解させた。溶液中に空気を吹き込んだのち、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.38g、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製品、ビスコート300)249.3g及びジブチル錫ジラウレート0.38gを仕込んだ。80℃で5時間反応させたのち酢酸エチル688.9gを添加して冷却した。
該「電離放射線硬化性樹脂組成物M」と、造膜性樹脂(アクリル系オリゴマー)、反応性シリコーン、ポリエチレンワックス、光重合開始剤、及び溶媒を下記の組成で配合して電離放射線硬化性樹脂組成物を調製した。
・<ホログラム層の電離放射線硬化性樹脂組成物>
「電離放射線硬化性樹脂組成物M」 25質量部
メタアクリレートオリゴマー(日本合成化学社製、商品名紫光6630B)5質量部
反応性シリコーン(信越化学社製、商品名X−22−2445) 0.2質量部
ポリエチレンワックス(平均粒径2.0m) 0.3質量部
光重合開始剤(チバ社製、商品名イルガキュア907) 0.9質量部
酢酸エチル 70質量部
次に、該層面へ、2光束干渉法による回折格子から2P法で複製した擬似連続絵柄としたプレス型を複製装置のエンボスローラーに貼着して、相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯を用いて紫外線を照射して硬化させた。
該ホログラム層15のレリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明反射層17とした。
該反射層17面へ、ファインラップスーパーメタリックシルバーインキ(大日本インキ化学工業社製、高輝度インキ商品名)を用いて、グラビア印刷法で、乾燥後の厚さが2μmになるように印刷して、高輝度インキ層18を形成した。
該高輝度インキ層18面へ、粘着剤(ニッセツPE−118+CK101、日本カーバイド製)を、乾燥膜厚が30μmになるようにコンマコーターで塗布し100℃で乾燥して溶剤を揮散させて、粘着層19を形成した後、剥離紙としてシリコーン処理PETフイルム(SPO5、東京セロファン紙社製)を貼合して、基材11/接着促進層/ホログラム層15/透明反射層17/高輝度インキ層18/粘着層19/剥離紙の層構成からなる実施例1のホログラムラベル1を得た。
実施例1のホログラムラベル1を用いたものでは、著しい外観の変化はなく、明るいホログラムが観察できた。なお、実施例1〜2の高輝度インキ層18を形成した際に測定した、高輝度インキ層18のJIS−K6911で定める表面抵抗率は6×1013Ωであった。
比較例1のホログラムラベル1を用いたものでは、アルミニウムが電気的な腐食を受けて、周辺部が欠落しホログラムが観察されず、アルミニウムが残った部分も表面にムラが発生し白化しムラ状のホログラムであり、中央部分のみはホログラムが観察されたが、全体としては著しく劣化して、意匠性もセキュリティ性も失われていた。
11:基材
15:ホログラム層
17:透明反射層
18:高輝度インキ層
19:粘着層
103:金属層
100:被転写体
101:被転写体基材
Claims (3)
- 基材と、該基材の一方の面にホログラム層、透明反射層、高輝度インキ層及び粘着層が順次積層されているホログラムラベルであって、前記高輝度インキ層が少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含み、前記ホログラムラベルを金属層を含む被転写体へ貼着しても、前記ホログラムラベルに電気的腐食が発生せずホログラム効果が維持されることを特徴とするホログラムラベル。
- 上記透明反射層が酸化チタンであることを特徴とする請求項1に記載のホログラムラベル。
- 上記転写層を構成するすべての層のJIS−K6911で定める表面抵抗率が1012Ω以上であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のホログラムラベル。
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