JP2008162260A - ホログラム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
所望の色調、又は観察する角度でホログラムの色彩が変化し、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れるホログラム構造を提供する。
【解決手段】
基材11、ホログラム層15、透明反射層17及び着色層21、必要に応じて高輝度インキ層18が順次積層されているホログラム構造100、102において、前記高輝度インキ層18は少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有し、かつ、前記着色層21は染料で着色されていることを特徴とし、また、基材11、ホログラム層15、透明反射層17、色彩可変印刷層22が順次積層され、前記色彩可変印刷層22には液晶を含まず、観察する角度でホログラムの色彩が変化することも特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ホログラム構造に関し、さらに詳しくは、所望の色で明るいホログラム構造、及び、観察する角度でホログラムの色彩の変化するホログラム構造に関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。また、「PET」は「ポリエチレンテレフタレート」、「スタンパ」は「金型」、「UV」は「紫外線」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
(主なる用途)本発明のホログラム構造をラベルや転写箔としてから、被転写体へ貼着や転写して用いられ、その主なる用途としては、クレジツトカード、証書等の金券類、証明書等、社員証、会員証、学生証などのIDカード、ギフト券、入場証、通行証、サービスポイントなどの、一定の金額を払い込んだ(プリペイドという)権利や資格などを証明する媒体や、本の表紙、パンフレツト、レコードジヤケツト、パツケージ、衣類、日用品等などの、意匠性及び/又はセキュリティ性を必要とするものである。しかしながら、意匠性及び/又はセキュリティ性を必要とする用途であれば、特に限定されるものではない。
(背景技術)従来、ホログラム構造は、ホログラム効果を発現する凹凸面へ真空成膜法で金属の薄膜を全面に形成して反射層とし、金属光沢のホログラム構造や、透明反射層を形成した透明ホログラム構造が知られている。しかしながら、金属反射層では銀色金属光沢によるギラギラ感があり、透明ホログラムではホログラムの明るさが不足し、見る人によって好き嫌いが激しいという問題があった。そこで、さらに意匠的に高めるために、ホログラム層やそれに接する着色層を設けて、着色ホログラムとしていたが、鮮明さに欠けるという欠点があった。金属調反射層の場合には、金属反射層の金属に合金を用いて銀以外の色とする場合もあるが色調が限られ、さらに、例えば図柄の反射層として絵柄ホログラムとする場合には、全面に反射層を設けた後に、別工程で、レジストを印刷しエッチングするので、小ロット生産に向かず、また、コストがかかるという欠点もある。透明反射層を用いた透明ホログラムの場合には、液晶を含む色彩可変インキで印刷した色彩可変印刷層を付与することで、見る角度により色が変化するホログラムが得られたが、液晶を含む色彩可変インキは高価なため製造コストが高いという問題もある。
従って、ホログラム構造は、所望の色で、明るく、、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れる着色ホログラム、さらには観察する角度で色彩が変化するホログラム、背景色の制約が少なく、かつ、絵柄状ホログラムでも小ロット生産にも対応でき、既存設備での印刷法により形成可能で低コストで、容易に生産することができることが求められている。
(先行技術)従来、ホログラム転写箔は、真空成膜法で金属薄膜の全面反射層を設けるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、金属反射層では銀色金属光沢によるギラギラ感があり、実使用形態とした際に違和感があったり、好まない人も多かった。
また、本出願人は、反射層として高輝度インキ層を用いたもの、及び透明反射層と高輝度インキ層を併用したものを開示している(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、反射層として高輝度インキ層を用いたものでは充分な光回折効果が得られず、また、透明反射層と高輝度インキ層を併用したものでも所望の色の明るいホログラムが得られず、さらにまた、透明反射層と着色した高輝度インキ層でも所望の色で明るいホログラムが得らかった。
さらに、色彩可変印刷層を用いた偽造防止媒体が知られている(例えば、特許文献3〜4参照。)。しかしながら、ホログラムは用いてなく、色彩可変印刷層の効果のみであり、偽造防止効果が限定されるという欠点がある。
さらにまた、本出願人は、ホログラムと色彩可変印刷を併用した真贋判定用媒体も開示している(例えば、特許文献5〜7参照。)。しかしながら、いずれの色彩可変印刷のインキは液晶を含むインキで高価であり、用途が限定され、さらに背景色が黒以外の場合は色が目立たず、背景色の制約があるという欠点がある。
特許第2877968号公報 特開2003−285599号公報 特開2000−6564号公報 特開2002−274000号公報 特開2006−145688号公報 特開2007−93675号公報 特開2007−90538号公報
そこで、本発明は上記のような問題点を解消するために、本発明者らは鋭意研究を進め、本発明の完成に至ったものである。その目的は、所望の色、又は観察する角度でホログラムの色彩が変化し、さらに背景色が黒以外の場合でも色彩が目立ち、背景色の制約を受けにくく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れ、明るくホログラムであり、かつ、絵柄状ホログラムでも小ロット生産にも対応でき、既存設備での印刷法により形成可能で低コストで、容易に生産することができるホログラム構造を提供することである。
上記の課題を解決するために、
請求項1の発明に係わるホログラム構造は、ホログラム層、透明反射層、着色層及び高輝度インキ層が順次積層されてなるホログラム構造において、前記高輝度インキ層は少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有し、前記着色層は染料で着色されており、着色してなるホログラムであるように、したものである。
請求項2の発明に係わるホログラム構造は、ホログラム層、透明反射層、色彩可変層及び高輝度インキ層が順次積層されてなるホログラム構造において、前記高輝度インキ層は少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有し、前記色彩可変印刷層は液晶を含まず、観察する角度でホログラムの色彩が変化するように、したものである。
請求項3の発明に係わるホログラム構造は、請求項1に記載のホログラム構造において、上記高輝度インキ層を含まず、着色してなる透明ホログラムであるように、したものである。
請求項4の発明に係わるホログラム構造は、請求項2に記載のホログラム構造において、上記高輝度インキ層を含まず、観察する角度で色彩が変化する透明ホログラムであるように、したものである。
請求項1の本発明によれば、所望の色で、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れるホログラムであり、かつ、小ロット生産にも対応でき、既存設備での印刷法により形成可能で低コストで、容易に生産することができるホログラム構造が提供される。
請求項2の本発明によれば、観察する角度でホログラムの色彩が変化し、さらに背景色が黒以外の場合でも色彩が目立ち、背景色の制約を受けにくく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れる、明るいホログラム構造が提供される。さらに、色彩可変層があることで、ホログラムの上からの照明によって、より色が鮮やかに見える効果もあった。
請求項3の本発明によれば、請求項1の効果に加えて、所望の色で、明るく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れる透明ホログラムであり、かつ、小ロット生産にも対応でき、既存設備での印刷法により形成可能で低コストで、容易に生産することができるホログラム構造が提供される。
請求項4の本発明によれば、請求項2の効果に加えて、ホログラムの色彩が観察角度で変化し、さらに背景色が黒以外の場合でも色彩が目立ち、背景色の制約を受けにくく、意匠性及び/又はセキュリティ性の優れ、明るい透明ホログラムを含むホログラム構造が提供される。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。
図2は、本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。
図3は、本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。
図4は、本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。
図5は、図3のホログラム構造を用いたホログラムラベルの断面図である。
図6は、図4のホログラム構造を用いたホログラム転写箔の断面図である。
図7は、図2のホログラム構造を用いたホログラム磁気ラベルの断面図である。
(ホログラム構造)本発明(請求項3)のホログラム構造100は、図1に示すように、ホログラム層15、透明反射層17、及び着色層21を必須の層として順次積層したもので、ホログラム層15/透明反射層17/着色層21から構成され、また本発明(請求項1)のホログラム構造102は、図2に示すように、ホログラム層15、透明反射層17、着色層21、及び高輝度インキ層を必須の層として順次積層したもので、ホログラム層15/透明反射層17/着色層21/高輝度インキ層から構成されている。また、本発明(請求項4)のホログラム構造200は、図3に示すように、ホログラム層15、透明反射層17、及び液晶を含まない色彩可変印刷層22を必須の層として順次積層したもので、ホログラム層15/透明反射層17/液晶を含まない色彩可変印刷層22から構成され、また本発明(請求項2)のホログラム構造102は、図4に示すように、ホログラム層15、透明反射層17、色彩可変印刷層22、及び高輝度インキ層を必須の層として順次積層したもので、ホログラム層15/透明反射層17/色彩可変印刷層22/高輝度インキ層から構成されている。
これらのホログラム構造100、102、200、202はラベルや転写箔にしてもよく、例えば、例えばホログラム構造200を基材11へ設けれ、この色彩可変印刷層22面へ粘着層を設け、必要に応じて剥離紙31を設けることで、図5に示すような観察する角度でホログラムの色彩が変化するホログラムラベル201とすることができる。該ラベルは被貼着材へ貼着することで、多くの用途に使用できる。また、例えばホログラム構造102を基材11へ設け、この色彩可変印刷層22面へ粘着層を設け、必要に応じて剥離紙31を設けることで、図7に示すようなホログラム磁気ラベル204とすることができる。該ラベルは被貼着材へ貼着することで、多くの用途に使用できる。なお、図7では、透明反射層17と着色層21との間へ印刷層23を設けている。さらに、例えばホログラム構造202を剥離層を介して基材11へ設け、この高輝度インキ層18面へ熱接着層を設けることで、図6に示すような、ホログラム転写箔203とすることができる。該転写箔は被転写材へ転写することで、多くの用途に使用することができる。さらにまた、ホログラム層15/透明反射層17の層間以外の層間には必要に応じて、保護層、プライマ層などの他の層を設けてもよい。
本発明のホログラム構造100、102、200、202に用いる、色彩可変印刷層22は液晶を含まない色彩可変インキで印刷し、高輝度インキ層18は少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有させ、かつ、着色層21は染料を用いることで鮮明に着色させることができる。このようにすることで、着色層21で所望の色とし、色彩可変印刷層22で観察する角度でホログラムの色彩を変化させ、透明反射層17及び/又は高輝度インキ層18との相乗効果で明るいホログラムとすることができるのである。従って、本発明のホログラム構造は意匠性及び/又はセキュリティ性の著しく優れるホログラムとなる。しかも、その製造についても、真空成膜装置による透明薄膜による透明反射層17以外については、既存設備での印刷法により形成可能で、小ロット生産にも対応でき、低コストで生産することができる。
また、ホログラム層の図柄、着色層及び/又は高輝度インキ層が、それぞれ任意の図柄でもよく、さらにまた、ホログラム層のホログラム図柄、着色層の図柄及び/又は高輝度インキ層の図柄をそれぞれが任意に組合わせることで、ストーリ性や特定イメージを与えられる独特の意匠性を有するホログラム構造100、102、200、202が得られる。しかも、その製造についても、小ロット生産にも対応でき、既存設備での印刷法により形成可能で低コストで、容易に生産することができる。
所望の色で、明るいホログラムは、本出願人が、先行技術で述べたように、透明反射層と着色した高輝度インキ層を用いるものを開示している。しかしながら実用上使用できるレベルではあるが、所望の色調で充分な明るさが得られず、この問題点を解消するために、本発明者らが鋭意研究を進め、本発明の完成に至ったものである。
本発明のホログラム構造は、ホログラム層15、透明反射層17、及び液晶を含まない色彩可変印刷層22又は染料用いた着色層21を必須の層としている。このようにすることで、観察する角度でホログラムの色彩が変化するか、又は所望の色のホログラムとすることができる。従来は、明るいホログラムを観察するために、背景色が金属光沢や黒色に限定されていたが、特に本発明の色彩可変印刷層22を用いたホログラム構造では、色彩可変印刷層22の効果で、金属光沢や黒色の背景色に限定されることもなくなり、背景によらず明るいホログラムが観察することができる。該ホログラム構造は意匠性及び/又はセキュリティ性の著しく優れるホログラムとなる。しかも、その製造についても、真空成膜装置による透明薄膜による透明反射層17以外については、既存設備での印刷法により形成可能で、小ロット生産にも対応でき、低コストで生産することができる。
(基材)基材11としては、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6などのポリアミド系樹脂、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、イミド系樹脂、ポリカーボネート、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セルローストリアセテートなどのセルロース系フィルム、などがある。該基材11は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイでを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。また、該基材11は、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。該転写基材21の厚さは、通常、2.5〜100μm程度が適用できるが、4〜50μmが好適で、6〜25μmが最適である。
該基材11は、これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、ボード状として使用する。通常は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系のフィルムが、強度、耐熱性、価格面でバランスがよく、好適に使用され、特にポリエチレンテレフタレートが最適である。
該基材11は、塗布に先立って塗布面へ、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。また、該樹脂フィルムは、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
(ホログラム層)ホログラム層15としては、無色または着色された透明または半透明なもので、単層であっても多層状であってもよく、凹凸を注型や型押しで再現できる熱可塑性樹脂、硬化性樹脂、あるいは、光回折パターン情報に応じて硬化部と未硬化部とを成形することができる感光性樹脂組成物が利用できる。具体的には、例えば、ポリ塩化ビニル、アクリル(ポリメチルメタクリレート)、ポリスチレン、またはポリカーボネート等の熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル、メラミン、エポキシ、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、またはトリアジン系アクリレート等の熱硬化性樹脂であり、それぞれの単独、熱可塑性樹脂どうし、または熱硬化性樹脂同志の混合、もしくは熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合等であってもよい。ラジカル重合性不飽和基を有し、熱成形性を有するものや、ラジカル重合性不飽和モノマーを添加した電離放射線硬化性樹脂組成物も利用できる。
電離放射線硬化樹脂としては、例えば、エポキシ変性アクリレート樹脂、ウレタン変性アクリレート樹脂、アクリル変性ポリエステル等が適用でき、好ましくはウレタン変性アクリレート樹脂である。
また、好ましくは、ホログラム層15の材料としては、(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物であるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂(本明細書では「電離放射線硬化性樹脂組成物M」と呼称する)、反応性シリコーン及びポリエチレンワックスを含むようにする。さらに好ましくは、(メタ)アクリレートオリゴマーも含ませて硬化させる。該組成物を塗布し乾燥して、ホログラム機能を発現する微細な凹凸レリーフを賦型した後に、電離放射線で硬化させればよい。電離放射線硬化性樹脂は架橋性樹脂ともいわれ、他の層でも同様である。
(電離放射線硬化性樹脂組成物M)「電離放射線硬化性樹脂組成物M」としては、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含有する電離放射線硬化性樹脂の硬化物、具体的には、特開2001−329031号公報で開示されている光硬化性樹脂などが例示でき、実施例でも述べる。即ち、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」(1)分子中にイソシアネート基を3個以上有するイソシアネート類、(2)分子中に水酸基を少なくとも1個と(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する多官能(メタ)アクリレート類、又は(3)分子中に水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール類の反応生成物である。
((メタ)アクリレートオリゴマー)(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、耐熱性のあるオリゴマーであればよく、例えば、日本合成化学社の商品名;紫光6630B、7510B、7630Bなどが例示できる。
(ポリエチレンワックス)ポリエチレンワックスとしては、ポリエチレン系樹脂の粒子やビーズが挙げられるが、好ましくは球状ビーズである。但し、ポリエチレンワックスを添加すると、箔切れ性は低下するので、その添加量は、電離放射線硬化樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部程度、好ましくは0.1〜5質量部とする。
(反応性シリコーン)反応性シリコーンとしては、電離放射線で硬化時に樹脂と反応し結合して一体化するもので、アクリル変性、メタクリル変性、又はエポキシ変性などで変性した反応性シリコーンで、該反応性シリコーンを含有させる質量基準での割合としては「電離放射線硬化性樹脂組成物M」100部に対して、0.1〜10部程度、好ましくは0.3〜5部である。この範囲未満ではレリーフの賦型時にプレススタンパとの剥離が不十分であり、プレススタンパの汚染を防止することが困難で賦型性が悪い。また、この範囲を超えてはホログラム層面への反射層の密着性が低く、ホログラム層と反射層との間で剥離し商品価値を失ってしまう。従来のシリコーンオイルの添加では、反射層との密着性が悪い。
このように、ホログラム層15には、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」、必要に応じて(メタ)アクリレートオリゴマー、反応性シリコーン、及びポリエチレンワックスを含ませることで、レリーフの賦型性がよく光回折効果が高く、かつ、ハードコート機能を兼ねさせることができる。特にポリエチレンワックスを含有させることで、耐擦傷性(耐スクラッチ性)が著しく向上する。
(1)電離放射線硬化前の塗布状態のホログラム層15の塗膜は指乾状態でべとつかず、ブロッキングせずに巻き取ることができるので、ロールツーロール加工ができる。
(2)ホログラム層15へは反応性シリコーンを含ませると、塗布表面に集まりスタンパの凹凸からの剥離がよく賦型性が向上して、レリーフ構造を容易に賦型でき、賦型後には電離放射線で硬化すれば反応性シリコーンも硬化する。
(3)ポリエチレンワックスを含ませることで、転写後にはホログラム層15が最表面層となるが、極めて過酷な環境での使用、長期間にわたる使用、及び/又は多数回の繰り返し使用などでも、溶剤、機械的な摩擦、及び摩耗から被転写体に設けられた画像を保護し、傷付きにくく耐久性に優れる。
(ホログラム層の形成)ホログラム層15は、上記の電離放射線硬化性樹脂、必要に応じて(メタ)アクリレートオリゴマー、反応性シリコーン、及びポリエチレンワックスを含ませ、さらに必要に応じて光重合開始剤、可塑剤、安定剤、界面活性剤等を加え、溶媒へ分散または溶解して、ロールコート、グラビアコート、コンマコート、ダイコートなどの公知のコーティング方法で塗布し乾燥して塗膜を形成したりすれば良い。ホログラム層15の厚さとしては、通常は0.5μm〜20μm程度、好ましくは1μm〜10m程度であり、複数回の塗布でもよい。
(ホログラム)次に、ホログラム層15の表面には、ホログラムなどの光回折効果の発現する所定のレリーフ構造を賦型し、硬化させる。ホログラムは物体光と参照光との光の干渉による干渉縞を凹凸のレリーフ形状で記録されたもので、例えば、フレネルホログラム等のレーザ再生ホログラム、及びレインボーホログラム等の白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータジェネレーティッドホログラム(CGH)、ホログラフィック回折格子などがある。レリーフ形状は凹凸形状であり、特に限定されるものではなく、微細な凹凸形状を有する光拡散、光散乱、光反射、光回折などの機能を発現するものでもよく、例えば、フーリエ変換やレンチキュラーレンズ、光回折パターン、モスアイ、が形成されたものである。また、光回折機能はないが、特異な光輝性を発現するヘアライン柄、マット柄、万線柄、干渉パターンなどでもよい。
これらのレリーフ形状の作製方法としてはホログラム撮影記録手段を利用して作製されたホログラムや回折格子の他に、干渉や回折という光学計算に基づいて電子線描画装置等を用いて作製されたホログラムや回折格子をあげることもできる。また、ヘアライン柄や万線柄のような比較的大きなパターンなどは機械切削法でもよい。これらのホログラム及び/又は回折格子の単一若しくは多重に記録しても、組み合わせて記録しても良い。これらの原版は公知の材料、方法で作成することができ、通常、感光性材料を塗布したガラス板を用いたレーザ光干渉法、電子線レジスト材料を塗布したガラス板に電子線描画装置を用いてパターン作製する電子線描画法をなどが適用できる。
(レリーフの賦型)ホログラム層15面へ、上記のレリーフ形状を賦形(複製ともいう)する。ホログラムの賦型は、公知の方法によって形成でき、例えば、回折格子やホログラムの干渉縞を表面凹凸のレリーフとして記録する場合には、回折格子や干渉縞が凹凸の形で記録された原版をプレス型(スタンパという)として用い、上記樹脂層上に前記原版を重ねて加熱ロールなどの適宜手段により、両者を加熱圧着することにより、原版の凹凸模様を複製することができる。
(レリーフの硬化)ホログラム層15は、スタンパでエンボス中、又はエンボス後に、電離放射線を照射して、電離放射線硬化性樹脂を硬化させる。上記の電離放射線硬化性樹脂は、レリーフを形成後に、電離放射線を照射して硬化(反応)させると電離放射線硬化樹脂(ホログラム層15)となる。電離放射線としては、電磁波が有する量子エネルギーで区分する場合もあるが、本明細書では、すべての紫外線(UV‐A、UV‐B、UV‐C)、可視光線、ガンマー線、X線、電子線を包含するものと定義する。従って、電離放射線としては、紫外線(UV)、可視光線、ガンマー線、X線、または電子線などが適用できるが、紫外線(UV)が好適である。電離放射線で硬化する電離放射線硬化性樹脂は、紫外線硬化の場合は光重合開始剤、及び/又は光重合促進剤を添加し、エネルギーの高い電子線硬化の場合は添加しないで良く、また、適正な触媒が存在すれば、熱エネルギーでも硬化できる。
(レリーフの絵柄)ホログラム層15の絵柄は、特に限定されないが、擬似連続絵柄とすることが好ましい。擬似連続絵柄はプレス型(スタンパという)を作成する際に、小さなレリーフ版の複数を、精度よく突合せてつなぎ目を目立たなくしたり、つなぎ目を樹脂で埋めたりすればよい。このように、擬似連続絵柄とすることで、できるだけ大きな面積、又は好ましくは全面とすることもできる。ホログラム層15の絵柄は、個別の絵柄でもよく、この場合には絵柄と絵柄に同調した見当合わせマークを形成しておき、被転写体の所望の位置へ貼着すればよい。
(透明反射層)ホログラム層15のレリーフ面へ透明反射層17を設け、該透明反射層17は、ほぼ無色透明な色相で、その光学的な屈折率がホログラム層のそれとは異なることにより、金属光沢が無いにもかかわらず、ホログラムなどの光輝性を視認できるから、透明なホログラムを作製することができる。例えば、ホログラム層15よりも光屈折率の高い薄膜、および光屈折率の低い薄膜とがあり、前者の例としては、ZnS、TiO2、Al23、Sb23、SiO、SnO2、ITO等があり、後者の例としては、LiF、MgF2、AlF3がある。好ましくは、金属酸化物又は窒化物であり、具体的には、Be、Mg、Ca、Cr、Mn、Cu、Ag、Al、Sn、In、Te、Fe、Co、Zn、Ge、Pb、Cd、Bi、Se、Ga、Rb、Sb、Pb、Ni、Sr、Ba、La、Ce、Au等の酸化物又は窒化物他はそれらを2種以上を混合したもの等が挙げられる。またアルミニウム等の一般的な光反射性の金属薄膜も、厚みが200Å以下になると、透明性が出て使用できる。
透明金属化合物の形成は、金属の薄膜と同様、ホログラム層15のレリーフ面に、10〜2000nm程度、好ましくは20〜1000nmの厚さになるよう、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、CVDなどの真空薄膜法などにより設ければよい。
(着色層)着色層21は、染料で着色した着色層である。着色層21は、染料を溶解又は分散した公知のグラビアインキ、オフセットインキ、スクリーンインキ、フレキソインキなどのインキを用いて、公知のグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷などの印刷法で印刷すればよい。また、該着色層21は全面ベタでも、部分として絵柄を設けてもよい。絵柄を設けると、ホログラム層15の画像と同調させたり、相互に共通又は連続させたり、絵柄によっては下地に白や黒などのベタ印刷をしたりすると、さらに効果的である。
(高輝度インキ層)高輝度インキ層18を着色層21又は色彩可変層22面へ設けることにより、着色又は色彩可変の金属光沢調ホログラムの再生像および/または回折格子が明瞭に視認できるようになり、高輝度インキ層18を部分的なパターン状に設ければ、着色又は色彩可変の金属光沢調ホログラムと透明ホログラムの両方が観察できる。従来、金属光沢の反射層としては、通常、特殊機能を発揮させるものを除いては、真空蒸着法で形成したアルミニウムの金属薄膜が用いられてきた。他の、例えば、圧延法のアルミニウム箔では、真空薄膜法の金属薄膜ほどの金属光沢が、得られなかった。また、他の金属では、色調を帯びていたり、高コストためである。このように、真空蒸着法のアルミニウム薄膜が、実際に実用されている汎用用途では、全てと言って良いほどに、また、長期間にわたって用いられてきた。また、従来からも、金属光沢を付与する印刷インキがあったが、該インキはアルミニウムペーストやアルミニウム粉等の金属顔料を用いた、シルバーまたはゴールド等のメタリック調印刷インキである。アルミニウムペーストには、リーフィングタイプとノンリーフィングタイプがあるが、いずれを用いても、真空薄膜法の金属薄膜の金属光沢には、はるかに及ばなかった。さらにまた、蒸着アルミニウム薄膜を粉砕した粉末を用いたインキがあったが、表面処理が異なり分散性が悪く、十分な高輝度が得られなかった。
ところが、本発明では、透明反射層15、着色層21、及び、少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート、又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有させた高輝度インキを用いて印刷した高輝度インキ層18と併用することで、高輝度の着色ホログラムとなることを見出した。該着色ホログラムの色は、着色層21の色調、即ち染料で決まるので所望される自由なメタリック色調とすることができる。
また、着色層21、及び高輝度インキ層18とは印刷法なので、部分的な絵柄を有する着色層21及び/又は高輝度インキ層や他の印刷層があれば、これらの印刷絵柄に同調させて、高輝度インキ層を設けることは容易である。印刷絵柄と同調するように設けることで、より一層意匠効果が高まる。部分的とは、文字、数字、記号、イラスト、模様、写真などのすべての絵柄が使用できる。さらに、少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片とバインダとからなる高輝度インキ層18は、輝度の高いメタリック調で意匠性が高く、かつ、明るいホログラムが目視で観察できるので、真偽が容易に判定できてセキュリティ性も高まり、小ロット生産にも対応でき、また、コストも低くできるという著しい効果を発揮する。
また、従来の真空蒸着法で形成したアルミニウムの金属薄膜は、十分な金属光沢が得られる。しかしながら、意匠的に高めるために、部分的なアルミニウムの金属薄膜を設けるには、一旦、真空成膜法でアルミニウム金属薄膜を全面に設けた後に、別工程で、レジストを印刷しエッチングするので、コストが非常に高く、また、製造工程が多くなって小ロット生産に向かない。
(高輝度インキ)透明反射層15、着色層21及び高輝度インキ層18の3層とすることで、鮮明で明るい着色ホログラム層15部分の光回折画像が視認できるようになる。該インキは、金属蒸着膜細片を有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理してインキ中への分散性を向上させて、インキ塗膜の金属光沢を高輝度としたものである。該インキは、有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片、バインダ、添加剤、及び溶剤からなり、必要に応じてグラビアインキ、スクリーンインキ、又はフレキソインキ化すればよい。
金属蒸着膜細片の金属としては、アルミニウムが適用できるが、必要に応じて、金、銀、銅、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等も使用できる。金属蒸着膜の厚さは、0.01〜0.1μmが好ましく、さらに好ましくは0.03〜0.08μmであり、インキ中に分散させた金属蒸着膜細片の大きさは、5〜25μmが好ましく、さらに好ましくは10〜15μmである。大きさが、この範囲未満の場合はインキ塗膜の輝度が不十分となり、この範囲を超えると、グラビア版のセルに入りにくく、またスクリーン版が目詰まりし易く、印刷塗膜の光沢が低下する。
金属蒸着膜細片は、まず、ポリエステルフィルム/剥離層/蒸着膜/表面の酸化防止トップコート層からなる蒸着フィルムを作成する。剥離層、トップコート層は、特に限定されないが、例えば、セルロース誘導体、アクリル樹脂、塩素化ポリプロピレンなどが適用できる。上記蒸着フィルムを、溶剤中に浸積して、金属蒸着膜を剥離、撹拌、濾別、乾燥して、金属蒸着膜細片を得る。該金属蒸着膜細片を温度10〜35℃、30分程度、撹拌しながら、有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート、又はセルロース誘導体溶液を加え、金属蒸着膜細片の表面に有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体を吸着させて、金属蒸着膜細片の表面処理を行う。セルロース誘導体としては、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロース等が適用できる。セルロース誘導体の添加量は、金属がアルミニウムの場合は、蒸着膜細片に対して1〜20質量%が好ましい。
該表面処理の後、金属蒸着膜細片を分離、又は金属蒸着膜細片スラリーをそのまま、バインダ及び溶剤へ配合、分散させてインキ化する。該バインダとしては、公知のインキ使われているものでよく、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、セラック、アルキッド樹脂等がある。該インキには、必要に応じて、着色用顔料、染料、ワックス、可塑剤、レベリング剤、界面活性剤、分散剤、消泡剤、キレート化剤などの添加剤を添加してもよい。インキの溶剤は、公知のインキ用溶剤を使用することができ、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類、メタノール、エタノール、IPA等のアルコール類、アセトン、MEK等のケトン類、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル等がある。
また、通常のインキは、ロールミル、ボールミルなどで混練して、顔料た添加剤をサブミクロンまで微粒子化し高度に分散させて、印刷適性を持たせる。しかしながら、本発明で使用する高輝度インキは、混練工程を必要とせず、攪拌機で混合するだけでよく分散し、金属光沢が損なわれない。即ち、高輝度の金属光沢を発現させるためには、金属蒸着膜細片の大きさが5〜25μm程度が必要で、上記混練工程を行うと金属光沢が極端に低下してしまう。
(高輝度インキ印刷)以上のようにして得られたインキを、公知のグラビア印刷、スクリーン印刷、又はフレキソ印刷で、所要の絵柄を製版して、印刷し、乾燥、必要に応じて硬化すればよい。このようにして、部分的、又は任意の画像の高輝度インキ層18が得られる。
(ホログラムラベル)図5に示す、ホログラムラベル201の使用形態とする際には、粘着層18を設け、さらに必要に応じて粘着層18面へ剥離紙31を貼着してもよい。また、必要に応じて、印刷層23や磁気記録層25を設けてもよく、図7に示す、ホログラムラベル204のように、印刷層23を設ければ、ホログラム層15の画像と同調させて意匠性を向上でき、説明文や商品名でもよい。また、磁気記録層25を設ければ、表面からは目視することができず、個人情報などを記録させることもできる。
(印刷層)印刷層23は、染料、顔料を溶解又は分散した公知のグラビアインキ、オフセットインキ、スクリーンインキ、フレキソインキなどのインキを用いて、公知のグラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷などの印刷法で印刷すればよい。蛍光顔料や蛍光染料を含む蛍光インキを用いれば、より意匠性に優れる。また、該印刷層23の絵柄も、ホログラム層15の光回折画像と同調させたり、相互に共通又は連続させたり、絵柄によっては下地に白や黒などのベタ印刷をしたりすると、さらに効果的である。
(粘着層)粘着層29の粘着剤としては、公知の感圧で接着する粘着剤へ濃暗色の顔料及び/又は染料を添加したものが適用できる。粘着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、天然ゴム系、ブチルゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリクロロプレン、スチレン−ブタジエン共重合樹脂などの合成ゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニール、エチレン−酢酸ビニール共重合体などの酢酸ビニール系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリロニトリル、炭化水素樹脂、アルキルフェノール樹脂、ロジン、ロジントリグリセリド、水素化ロジンなどのロジン系樹脂が適用できる。黒色は、黒に限らず濃暗色であればよい。
(剥離紙)剥離紙31は公知のものでよく、例えば上質紙、コート紙、含浸紙、又はプラスチックフィルムなどの基材の片面に離型層を有している。該離型層としては、離型性を有する材料であれば、特に限定されないが、例えば、シリコーン樹脂、有機樹脂変性シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキド樹脂、ポリエステル樹脂などがある。これらの樹脂は、エマルジョン型、溶剤型又は無溶剤型のいずれもが使用できる。
(磁気記録層)磁気記録層25は、例えば、クレジットカードのATMや、定期券の自動改札などに見られるように、磁気ヘッドに接触させて、記録されている信号を読み取ったり、書き込んだりるためのもので、γ−Fe23、Fe34、CrO2、Fe、Fe−Cr、Fe−Co、Co−Cr、Co−Ni、MnAl、Baフェライト、Srフェライトなどの従来公知の磁性微粒子を、バインダへ分散されてなる組成物である。該組成物を溶剤などへ分散又は溶解させた組成物インキを用いて、公知のコーティング法で、組成物インキを塗布して、乾燥し、必要に応じて、温度30℃〜70℃で適宜エージング、または、電離放射線(紫外線、電子線など)を照射して、形成すれば良い。コーティング法としては、例えば、ロールコート、リバースロールコート、トランスファーロールコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、キスコート、コンマコート、ロッドコ−ト、ブレードコート、バーコート、ワイヤーバーコート、ナイフコート、スクイズコート、エアードクターコート、エアナイフコート、ダイコート、リップコート、カーテンコート、フローコートなどが適用できる。該塗布方法で磁気記録層25を形成する場合には、その膜厚は乾燥後で1〜100μm、好ましくは5〜20μm程度である。
なお、γ−Fe23などの磁性微粒子が分散されるバインダの材料としては、ブチラール樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、スチレン/マレイン酸共重合体樹脂などが用いられ、必要に応じて、ニトリルゴムなどのゴム系樹脂あるいはウレタンエラストマーなどを添加することができる。また、必要に応じて、界面活性剤、シランカップリング剤、可塑剤、ワックス、シリコーンオイル、カーボンその他の添加剤を使用することができる。
(色彩可変ホログラム)本発明のホログラム201は、図5に示すように、基材11/ホログラム層15/透明反射層17/液晶を含まない色彩可変印刷層22から構成する。また、転写箔としてもよく、本発明のホログラム転写箔203は、図6に示すように、基材11/離型層13/ホログラム層15/透明反射層17/色彩可変印刷層22/高輝度インキ層18/接着層19から構成すればよい。
(色彩可変印刷層)前述したように、従来の色彩可変層は、液晶を含むインキで印刷した層であり、高価な液晶を用いているので、用途が限定されていたが、本発明の色彩可変印刷層22は液晶を含まない色彩可変インキを用いて印刷する。該色彩可変印刷層22は、ホログラム層15/透明反射層層17面に、色彩可変インキで印刷され、液晶を含む色彩可変層と同様に、観察する角度でホログラムの色彩が変化するホログラムとすることができる。また、従来は、明るいホログラムを観察するために、背景色が金属光沢や黒色に限定されていたが、本発明のホログラム構造200、202では、色彩可変印刷層22の効果で、金属光沢や黒色の背景色に限定されることもなくなり、背景によらず明るいホログラムが観察できる。該ホログラム構造200、202は意匠性及び/又はセキュリティ性の著しく優れるホログラムとなる。しかも、その製造についても、真空成膜装置による透明薄膜による透明反射層17以外については、既存設備での印刷法により形成可能で、小ロット生産にも対応でき、低コストで生産することができる。
(色彩可変インキ)色彩可変インキは、例えばパールインキなどのように、見る角度によって色が変化する色彩変化インキで、色彩が変化するインキは、光を多重反射する顔料を含んでおり、その顔料で反射した光の干渉によって、色が変化して見える。色彩可変インキは、例えば、透明なビヒクル中に、高屈折率の酸化ケイ素、酸化チタン、酸化鉄などの層と、低屈折率のマイカ等の層を積層した顔料を分散したものが使用できる。具体例を挙げると、資生堂製の商品名;インフィニットカラーや、メルク社(独国)製の商品名;イリオジン等のパールインキなどである。
色彩可変印刷層22は、透明な媒体中に高屈折率層と低屈折率層を積層した顔料を分散した色彩可変インキによって形成されている。入射光は顔料によって反射して、第1の角度α方向に出射するとともに、顔料高屈折率で透過したのちに、媒体基材の表面で反射して、第2の角度β方向に出射する。顔料の反射光と透過光の関係は、その顔料の厚さによって、可視光線の波長のいずれかが干渉して、次のような組み合わせとなる。顔料の厚さが約60nmのときには、反射光は銀色、透過光は透明で、同約90nmのときには、反射光は金色、透過光は紫色で、同約115nmのときには、反射光は赤色、透過光は緑色で、同約128nmのときには、反射光は紫色、透過光は黄色で、同約143nmのときには、反射光は青色、透過光は橙色で、同約170nmのときには、反射光は緑色、透過光は赤色となる。従って、例えば、色彩可変印刷層22は、第1の角度αで金色に見えた場合には、第2の角度βでは紫色に見えることになる。
色彩可変印刷層22は、色彩可変インキをグラビア印刷、グラビア印刷、又はスクリーン印刷などで印刷法で印刷すればよい。色彩可変印刷層22の色変化効果は、顔料で反射する光が多いほど色彩変化効果が大きいので、光が多重反射する顔料の数が多くなるように、その厚みは厚いほど好ましく、通常1〜30μm程度、2〜15μmが好ましい。
色彩可変印刷層22は印刷法なので、その図柄は、全面ベタでも、部分的でもよく、部分的とは、文字、数字、記号、イラスト、模様、写真などのすべての絵柄が使用でき、また、ホログラム層15にホログラム図柄があれば、これらに色彩可変印刷層22の印刷絵柄と同調するように設けることで、より一層意匠効果が高まる。
(離型層)転写時の剥離性を向上させるために離型層13を設け、必要に応じて、離型層13の代わりに剥離層も設けてもよく、離型層13及び剥離層の両方を設けるとより転写性をより向上できる。
(離型層)離型層13としては、通常、離型性樹脂、離型剤を含んだ樹脂、電離放射線で架橋する硬化性樹脂などがあるが、好ましくはメラミン系樹脂を用い、後述するハードコート層14と組合わせることで、離型層13との剥離性が安定し、転写時の転写性を向上させることができる。離型層13の形成は、該樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコートなどの公知のコーティング方法で、塗布し乾燥して、温度150℃〜200℃程度で焼き付ける。離型層13の厚さとしては、通常は0.01μm〜5.0μm程度、好ましくは0.5μm〜3.0μm程度である。
(剥離層)必要に応じて設ける剥離層としては、一般的にはエチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂を用いて形成することができる。また、離型層には箔切れ性を向上させるために、マイクロシリカやポリエチレンワックスなどのフィラーを含有させることが好ましい。離型層は、上記の樹脂を溶媒へ分散又は溶解して、ロールコート、グラビアコート、バーコートなどの公知のコーティング方法で、少なくとも1部に塗布し乾燥して塗膜を形成したりすれば良い。離型層の厚さとしては、通常は0.1μm〜5μm程度、好ましくは0.5μm〜2μm程度である。離型層13及び剥離層の両方を設ける場合には、適宜組み合わせて用いればよく、この場合には、剥離層は転写後には被転写体へ転写移行して、保護層としての機能を合わせ持つ。
(接着層)接着層19としては、公知の加熱されると溶融または軟化して接着効果を発揮する感熱接着剤が適用でき、具体的には、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられる。該接着層19には、マイクロシリカなどのフィラーを含むことが、箔切れ性の点で好ましい。また、接着層19の樹脂としては、95℃程度の低温で溶融接着し、60℃程度になると固化して接着する融点が60〜95℃ものが好ましい。融点が上記範囲未満であると、被転写体との接着性が不十分であり、形成された画像を使用する温度が制限される。また、融点が上記範囲を越えるとサーマルヘッドによる加熱では転写性が不十分となり、又、機能性層の箔切れ性が低下し、バリなどが発生し易い。
好ましい接着層19としては、熱接着性ポリエステル系樹脂とマイクロシリカとを含有し、前記熱接着性ポリエステル系樹脂と前記マイクロシリカとの割合が質量基準でポリエステル系樹脂:マイクロシリカ=90〜99:1〜10である。マイクロシリカの含有割合がが上記範囲未満では箔キレ性が悪く、上記範囲を越えると透明性が低下し画像が見えにくくなる。該材料樹脂を溶剤に溶解または分散させて、適宜顔料などの添加剤を添加して、公知のロールコーティング、グラビアコーティング、コンマコーティングなどの方法で塗布し乾燥させて、厚さ0.1〜30μm程度、好ましくは0.4〜3μmの層を得る。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。
(実施例1)まず、基材11として、厚さ12μmのルミラーFタイプ(東レ社製、ポリエステルフィルム商品名)を用いた。この一方の面へ、下記の電離放射線硬化性樹脂組成物をグラビアリバースコーターで乾燥後の厚さが2μmになるように、塗工し100℃で乾燥して、ホログラム層15を形成した。
・<電離放射線硬化性樹脂組成物の作製手順>
まず、「電離放射線硬化性樹脂組成物M」は以下の手順で、生成した。撹拌機、還流冷却器、滴下漏斗及び温度計を取り付けた反応器に、酢酸エチル206.1g及びイソホロンジイソシアネートの三量体(HULS社製品、VESTANAT T1890、融点110℃)133.5gを仕込み、80℃に昇温して溶解させた。溶液中に空気を吹き込んだのち、ハイドロキノンモノメチルエーテル0.38g、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製品、ビスコート300)249.3g及びジブチル錫ジラウレート0.38gを仕込んだ。80℃で5時間反応させたのち酢酸エチル688.9gを添加して冷却した。
該「電離放射線硬化性樹脂組成物M」と、造膜性樹脂(アクリル系オリゴマー)、反応性シリコーン、ポリエチレンワックス、光重合開始剤、及び溶媒を下記の組成で配合して電離放射線硬化性樹脂組成物を調製した。
・<ホログラム層の電離放射線硬化性樹脂組成物>
「電離放射線硬化性樹脂組成物M」 25質量部
メタアクリレートオリゴマー(日本合成化学社製、商品名紫光6630B)5質量部
反応性シリコーン(信越化学社製、商品名X−22−2445) 0.2質量部
ポリエチレンワックス(平均粒径2.0m) 0.3質量部
光重合開始剤(チバ社製、商品名イルガキュア907) 0.9質量部
酢酸エチル 70質量部
該ホログラム層15面へ、スタンパを加圧(エンボス)してレリーフを賦形する。別途レーザー光を用いて作ったマスターホログラムから、2P法で複製したスタンパを複製装置のエンボスローラーに貼着して、150℃で相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるホログラムのレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯で波長が200〜400nmの紫外線を照射して硬化させた。
該ホログラム層15のレリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明反射層17とした。該透明反射層17面へ、黄色、緑色及び青色の染料で着色した淡緑色インキを用いて公知のグラビア印刷法で印刷し乾燥して着色層21とした。
該着色層21面へ、ファインラップスーパーメタリックシルバーインキ(大日本インキ化学工業社製、高輝度インキ商品名)を用いて、グラビア印刷法で、乾燥後の厚さが2μmになるように印刷して、高輝度インキ層18を形成して、実施例1のホログラム構造を得た。
このようにして、透明反射層を除き、着色層21、及び高輝度インキ層18は既存設備で容易に製造でき、明るい、淡緑メタリック色(鶯色)の着色ホログラムが得られた。
(実施例2)実施例1のホログラム構造の高輝度インキ層18面へ、下記組成の磁気インキ組成物を、グラビアリバースコート法で、乾燥後の厚さが10μmになるように、塗布し乾燥し、さらに80℃で3日間エージングして、磁気記録層25を形成した。
・磁気インキ組成物・バリウムフェライト(磁性材料)36質量部
・ウレタン樹脂 12質量部
・カーボン 2質量部
・トルエン 20質量部
・メチルエチルケトン 15質量部
・メチルイソブチルケトン 15質量部
・イソシアネート系硬化剤 2質量部
該磁気記録層25面へ、公知の粘着層組成物を乾燥後の厚さが30μmになるように公知のコンマコーターで塗布し乾燥した後に、剥離紙31として市販の厚さが36μmのPETセパ紙を剥離可能に積層して、実施例2のホログラム磁気ラベルを得た(図7)。
このようにして、読み取り及び書き込みのできる磁気記録層を有し、かつ、着色ホログラムは明るく、淡緑メタリック色の着色ホログラム磁気ラベルであった。
(実施例3)透明反射層17面へ印刷層23を設け、かつ、印刷層23、ホログラム層15のホログラム画像、着色層21、及び高輝度インキ層18を全面ベタではなく、絵柄とする以外は実施例1と同様にし、実施例3のホログラム構造を得た。該ホログラム構造は、印刷絵柄、淡緑メタリック色(鶯色)のホログラム画像が同調して高意匠性であった。
(実施例4)実施例1と同様にして、基材11/ホログラム層15を形成し、該ホログラム層15面へ、ホログラムのレリーフを賦形させ、賦形後直ちに、高圧水銀灯で紫外線を照射して硬化させ、該ホログラム層15のレリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明反射層17とした。該透明反射層17面へ、色彩可変インキとしてHWグリーンパール(紅)インキを用いて、公知のグラビア印刷法で、水玉模様を乾燥後2μmになるように印刷し乾燥して色彩可変印刷層22とした。背景によらず、見る角度で紅色から青緑色へ変化する明るい水玉模様のホログラム構造が得られた。
(実施例5)基材11として厚さ25μmのPETフィルムを用い、該基材11の一方の面へ、グラビアコート法で、下記の離型層樹脂組成物(塗工液)を乾燥後2μmになるように塗布し乾燥して、180℃20秒間焼き付けて、離型層13を形成した。
・<離型層の樹脂組成物>
TCM01メジューム(大日本インキ社製、メラミン樹脂商品名) 25質量部
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 75質量部
該離型層13面へ、実施例1と同様にしてホログラム層15を形成した。該ホログラム層15面へ、スタンパを加圧(エンボス)してレリーフを賦形する。別途EB描画法を用いて作った回折格子から、2P法で複製したスタンパを複製装置のエンボスローラーに貼着して、150℃で相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなる回折格子のレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯で波長が200〜400nmの紫外線を照射して硬化させ、該ホログラム層15のレリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明反射層17とした。
該透明反射層17面へ、色彩可変インキとしてHWレッドパール(藍)、及びHWグリーンパール(紅)インキを用いて、公知のグラビア印刷法で、それぞれ複数の三日月と星を乾燥後2μmになるように印刷し乾燥して、色彩可変印刷層22とした。該色彩可変印刷層22面へ、下記の接着層組成物をグラビアコーターで乾燥後の塗布量が1μmになるように、塗工し100℃で乾燥させて、接着層19として、ホログラム転写箔を得た。
・<接着層組成物>
ポリエステル樹脂SP170(日本合成化学社製、商品名)20質量部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1質量部
溶媒(MEK:トルエン=1:1) 80質量部
該色彩可変のホログラム転写箔を用いて、被転写体として厚さが188μmのPETフィルムへ、加熱ロール方式転写装置で転写し、基材を剥離し徐去した。転写済みの被転写体を目視で観察したところ、回折格子面に複数の三日月と星が観察され、見る角度で橙色から黄緑色へ変化する明るい三日月と、見る角度で紅色から青緑色へ変化する明るい星からなる色彩可変ホログラムが得られた。高級感に溢れた優れる意匠性であり、さらに、ホログラムによる偽造防止性も合わせ持っていた。
(実施例6)実施例1と同様にして、基材11/ホログラム層15を形成し、該ホログラム層15面へ、ホログラムのレリーフを賦形させ、賦形後直ちに、高圧水銀灯で紫外線を照射して硬化させ、該ホログラム層15のレリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明反射層17とした。該透明反射層17面へ、色彩可変インキとしてHWグリーンパール(紅)インキを用いて、公知のグラビア印刷法で、水玉模様を乾燥後2μmになるように印刷し乾燥して色彩可変印刷層22とした。該色彩可変印刷層22面へ公知の粘着層組成物を乾燥後の厚さが30μmになるように公知のコンマコーターで塗布し乾燥した後に、剥離紙31として市販の厚さが36μmのPETセパ紙を剥離可能に積層して、実施例6のホログラムラベルを得た。該ホログラムラベルの剥離紙31を剥がして名刺へ貼着したところ、背景が白にもによらず、見る角度で紅色から青緑色へ変化する明るい水玉模様のホログラムが観察された。
本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。 本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。 本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。 本発明の1実施例を示すホログラム構造の断面図である。 図3のホログラム構造を用いたホログラムラベルの断面図である。 図4のホログラム構造を用いたホログラム転写箔の断面図である。 図2のホログラム構造を用いたホログラム磁気ラベルの断面図である。
符号の説明
11:基材
15:ホログラム層
17:透明反射層
18:高輝度インキ層
29:粘着層
19:接着層
21:着色層
22:色彩可変印刷層
23:印刷層
25:磁気記録層
31:剥離紙
100、102、200、202:ホログラム構造
201、204:ホログラムラベル
203:ホログラム転写箔

Claims (4)

  1. ホログラム層、透明反射層、着色層及び高輝度インキ層が順次積層されてなるホログラム構造において、前記高輝度インキ層は少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有し、前記着色層は染料で着色されており、着色してなるホログラムであることを特徴とするホログラム構造。
  2. ホログラム層、透明反射層、色彩可変層及び高輝度インキ層が順次積層されてなるホログラム構造において、前記高輝度インキ層は少なくとも有機脂肪酸、メチルシリルイソシアネート又はセルロース誘導体で表面処理した金属蒸着膜細片を含有し、前記色彩可変印刷層は液晶を含まず、観察する角度でホログラムの色彩が変化することを特徴とするホログラム構造。
  3. 請求項1に記載のホログラム構造において、上記高輝度インキ層を含まず、着色してなる透明ホログラムであることを特徴とするホログラム構造。
  4. 請求項2に記載のホログラム構造において、上記高輝度インキ層を含まず、観察する角度で色彩が変化する透明ホログラムであることを特徴とするホログラム構造。
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