JP2008137669A - 注出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】オーバーキャップを取り外した状態でも、ノズル内の残留物が漏れることなく、自然な注出操作を可能にすると共に、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで液状の内容物を注出する際の空洞部にかかる負担を軽減できる注出器を提供する。
【解決手段】ノズル140と容器本体との接近及び遠離を行わなければ、ノズル内筒部141とノズル外筒部143との関係は、弾性部材142の付勢力により肩部141sと当接面143fとを遠離させた状態のままで、ノズル軸拡大部144eがノズル外筒部143の座面143sと接触して当該ノズル外筒部143の内側を封止するため、オーバーキャップ150を取り外した状態でも、ノズル140内の残留物が漏れることがない。これに対し、泡ポンプ120を動作させ、容器本体との接近及び遠離を行えば、肩部141sと当接面143fとは接近し、裏面144fは座面143sから離間して、環状の注出口を形成するため、自然な注出操作が可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻用投薬器に代表される注出器に関するものである。
こうした従来の注出器としては、容器本体内にポンプを配置し、ノズルの押下げ及び復帰の繰り返しにより、容器本体内の薬剤をノズル先端から噴霧する点鼻用投薬器がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−844号公報
また、他の従来の注出器としては、弾性を有する樹脂材料で容器本体を形成し、その胴部の押し潰し及び復帰を繰り返して容器本体内の薬剤をノズル先端から噴霧する点鼻用投薬器がある(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−290868号公報
しかしながら、前者の従来技術は、ノズルの注出口が常時開いた構造であるため、そのままの状態で携帯した場合、ノズル内に残留した薬剤が外に漏れてしまう虞がある。
これに対し、後者の従来技術は、オーバーキャップの裏面にノズルの注出口を封止する突栓部を設けて漏れの対策としているが、オーバーキャップを取り外したままの状態では、依然、残留物の漏れを解消するに至っていない。
しかも、こうした従来の注出器は、加圧された薬剤が鼻孔に直接噴霧されるため、鼻に刺激を与えることがある。これは、使用者の不快感に繋がるため、改善の余地がある。
本発明の解決すべき課題は、オーバーキャップを取り外した状態でも、ノズル内の残留物が漏れることなく、しかも、自然な注出操作を可能にすると共に、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで液状の内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減できる注出器を提案することである。
本発明の注出器は、液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる開口部を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、前記ノズルは、前記ステムの上端に当接する肩部を有し当該ステムに装着される内筒部と、この内筒部の肩部に載置される弾性部材と、この弾性部材の上端に当接する当接面を有し前記肩部との接近及び遠離が可能な外筒部と、この外筒部に向かって伸びる先端部を有し前記内筒部の内側に固定される軸部とを備え、この軸部の先端部は、当該軸部の基部よりも大径の先端拡大部としてなり、前記弾性部材の付勢力により前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを遠離させた状態で前記外筒部と接触して当該外筒部の内側を封止する一方、前記弾性部材の付勢力に抗して前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを接近させた状態で前記外筒部から離間して当該外筒部と共に環状の注出口を形成する裏面を有することを特徴とするものである。
本発明は、前記裏面を、前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを遠離させた状態において、前記外筒部の内側に形成した段部と接触するものとすることができるが、前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを遠離させた状態において、前記外筒部の先端縁部と接触するものとすることもできる。更に、前記裏面は、前記注出口から注出される内容物を斜め前方に案内する傾斜面としてなることが好ましい。
更に、本発明において、前記ステムは、その外側に、前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面との接近による当該外筒部の移動を規制するストッパを一体に備えることが好ましい。
更に、本発明において、前記キャップの開口部は、前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する形状であって、当該開口部に繋がる切り欠きを有し、前記ノズルの外筒部は、その外側に、前記切り欠きと合さって前記容器本体との接近及び遠離を許容する突起とを有し、当該突起は、前記容器本体又は前記ノズルを軸線回りに回転させて前記切り欠きとの位置をずらすことで、前記ノズルと前記容器本体を接近させるときに、前記キャップと接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する接触部を備えることが好ましい。
また、本発明は、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻用投薬器として用いることが好ましい。
本発明によれば、ノズルと容器本体との接近及び遠離を行わなければ、内筒部と外筒部との関係は、弾性部材の付勢力により内筒部の肩部と外筒部の当接面とを遠離させた状態のままであり、軸部の拡大部が前記外筒部と接触して当該外筒部の内側を封止するため、オーバーキャップを取り外した状態でも、ノズル内の残留物が漏れることがない。
これに対し、本発明において、泡ポンプを動作させて内容物を注出すべく、ノズルと容器本体との接近及び遠離を行えば、前記弾性部材の付勢力に抗して前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを接近させることになり、軸部の拡大部は、前記外筒部から離間してこの外筒部の先端に、当該外筒部と共に環状の注出口を形成するため、ノズルと容器本体との接近及び遠離の操作を停止することなく、自然な注出操作が可能となる。
しかも、本発明によれば、ノズルに液状の内容物を圧送する機構を泡ポンプとしたことから、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで注出される液状の内容物は空気を含んだ泡状となるため、空洞部にノズルを差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部の内壁にかかる負担を軽減することができる。
加えて、本発明によれば、泡ポンプを動作させて内容物を注出すべく、ノズルと容器本体との接近及び遠離を行えば、前記軸部の先端拡大部が前記外筒部から離間して当該外筒部と共に環状の注出口を形成するため、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減しつつ、空洞部の内壁全体に万遍なく内容物を注出させることができる。
本発明において、前記裏面は、前記外筒部の先端から突出し、記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを遠離させた状態において、前記外筒部の先端縁部と接触するものとすれば、ノズルの注出口を完全に密閉でき、オーバーキャップ無しの状態でも、ノズル先端から内側への塵等の進入を防止できノズル内を常に清潔な状態に保つことができる。
本発明において、前記裏面が、前記注出口から注出される内容物を斜め前方に案内する傾斜面としてなる場合、鼻孔等の空洞部にノズルを差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減しつつ、空洞部の内壁全体に万遍なく内容物を注出させるに当たり、ノズル先端付近の内壁に対して重点的に内容物を注出させることができる。
本発明において、泡ポンプを動作させて内容物を注出すべく、前記弾性部材の付勢力に抗して前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを接近させる場合、これら相互間の間隔は、内筒部の肩部と外筒部とを当接させて規制する等の方法が可能であるが、本発明の如く、前記ステムが、その外側に、前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面との接近による当該外筒部の移動を規制するストッパを一体に備えるものであれば、前記ステムの外側にストッパを設けるという比較的簡単な方法で、内筒部と外筒部との相互間の間隔(遊び)を使用者や用途に応じて容易に変更することができる。
更に、本発明において、前記キャップの開口部が、前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する形状であって、当該開口部に繋がる切り欠きを有し、前記ノズルの外筒部は、その外側に、前記切り欠きと合さって前記容器本体との接近及び遠離を許容する突起とを有し、当該突起は、前記容器本体又は前記ノズルを軸線回りに回転させて前記切り欠きとの位置をずらすことで、前記ノズルと前記容器本体を接近させるときに、前記キャップと接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する接触部を備えれば、泡ポンプの動作を生起させるノズルと容器本体との動きを、ノズルとキャップの開口部との関係、即ち、容器本体又はノズルを軸線周りに回転させるだけの簡単な操作で規制することができるため、ノズル全体をオーバーキャップで覆うべく、別途用意されるオーバーキャップの大型化を招くことなく、誤噴射を防止することできる。
本発明の注出器は、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻薬用投薬器として用いることで、その効果を顕著に発揮することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第一の形態である点鼻用投薬器100に、オーバーキャップ150を取り付けた状態を示す一部断面図であり、図2は、そのノズル部分を拡大して示す一部断面図である。
図3は、同形態において、オーバーキャップ150を取り外して内容物を注出する状態を示す一部断面図であり、図4は、そのノズル部分を拡大して示す一部断面図である。
また、図5は、後述のノズル外筒部143とキャップ130の開口部131との関係を示す拡大斜視図である。なお、本形態に係る容器100は、図1〜4に示す形状については左右対称な形状である。
図1,3において、符号110は、口部111を有し、その内側に内容物たる液状の点鼻薬を充填する容器本体である。容器本体110は、その胴部112から底部113に向かって先細りする形状を有する。
符号120は、容器本体110の口部111に吊り下げ保持される泡ポンプである。
符号130は、図1,5に示すように、泡ポンプ120の後述するステム129を貫通させる開口部131を有し容器本体110の口部111に固定されるキャップである。
ここで、本形態に係る泡ポンプ120を詳細に説明すると、例えば、図1に示すように、泡ポンプ120は、口部111にパッキンPを介して吊り下げ保持されるシリンダ121を有する。シリンダ121は、口部111側から順に、空気を吸入・加圧・圧送するための大径部121aと、薬剤を吸入・加圧・圧送するための小径部121bとを一体に備える。大径部121aの上方には、外向きフランジ121fを介して筒部121hが立設されていると共に、この筒部121hの外壁にはリブ121rが形成されており、キャップ130の上方より垂下する環状筒部130hの下端に形成されたコ字状切欠き部130cと係合して、シリンダ121とキャップ130との相対回動を防止している。
シリンダ121は、その小径部121bに、先細りの先端部分120pを有し、この先端部分120pの先端に、小径部121b内側に通じる吸入口120aが開口している。シリンダ121は更に、その先端部分120pに、吸入口120aに繋がり、小径部121b内側に通じる切り欠きSを備える。
シリンダ121の小径部121b内側には更に、ポペット(プランジャ)122が配置されている。このポペット122は、吸入口120aの裏面に着座可能な下端部122aを有し、リターンスプリング123を介して薬剤用ピストン124を弾支している。
薬剤用ピストン124は、小径部121bの内面に摺動可能に保持されるシリンダ側シール端部124aを一体に備える一方、その内側に、薬剤用ピストン124から内向きに突出し、ポペット122の上端部122bの外側面に摺動可能に保持されるポペット側シール端部124bを一体に備える。これにより、ポペット122の下端部122aが吸入口120aの裏面に着座すると、小径部121b内に、薬剤の充填空間Rcが形成される。
更に、薬剤用ピストン124の上端部には、中空のピストンガイド125が固定されている。このピストンガイド125は、その内側に、逆止弁としてのボール126が載置されている一方、その外側面に、エアピストン127が設けられている。
エアピストン127は、ピストンガイド125の外側面に摺動可能に保持されるシール端部127bと、大径部121aの内側面に摺動可能に保持されるシール端部127aとを一体に備える。これにより、大径部121a内には、空気の充填空間Raが形成される。
エアピストン127には更に、空気を流通させるための貫通孔127cが形成されており、この貫通孔127cは、充填空間Ra内への空気の流入のみを許容する逆止弁たるエアピストンバルブ128が設けられている。
更に、エアピストン127は、ピストンガイド125に取り付けられたステム(ジェットリング)129の内側面に摺動可能に保持されるシール端部127dを有し、ピストンガイド125の外側面との間に形成された隙間を、ピストンガイド125とステム129との間に形成された隙間を経てボール126の上側位置に通じさせる。ステム129は、その内側に、メッシュが張設された2つのメッシュリングRmを収納している。
符号140は、図1に示すように、キャップ130の開口部131を貫通するステム129に繋がり容器本体110の、図3に示すd1方向への押し込み及びd2方向への復帰の繰り返しによりステム129を通って圧送された泡状の薬剤を注出する先細りのノズルである。
図4において、符号141は、ステム129の上端129eに当接する肩部141sを有し当該ステム129に装着される内筒部(以下、「ノズル内筒部」という。)である。更に詳細には、ノズル内筒部141は、その肩部141sの外縁に、ステム129の外面と嵌合する嵌合筒部141aが一体に垂下する一方、その肩部141sの内縁から上筒部141bが一体に起立している。
符号142は、肩部141sに載置される弾性部材である。本形態の弾性部材142は、ノズル内筒部141の上筒部141bを取り囲むリターンスプリングであるが、使用する弾性部材はこれに限定されない。
符号143は、弾性部材142の上端142eに当接する当接面143fを有し、肩部141sとの接近及び遠離が可能な外筒部(以下、「ノズル外筒部」という。)である。更に詳細には、ノズル外筒部143はノズル140の外観形状を形作るものであり、その内側に、軸線O周りに複数のリブ143rが形成されている。当接面143fは、これらリブ143rの下端面であり、これにより、ノズル外筒部143は、ノズル内筒部141に対して接近及び遠離可能に弾支される。
ノズル外筒部143はまた、その外側に、フランジ形状の指掛け部143aが一体に形成されており、この指掛け部143aから上側の外側領域には、オーバーキャップ150を着脱可能に嵌合するための2つの嵌合用突起143pが一体に形成されている。なお、指掛け部143aは、フランジ形状に制限されることなく、断続的に突出させてもよいし、また、嵌合用突起143pは2つに限定されるものではなく形状に合わせ複数形成されたり、或いは、環状に形成される突条に代えることもできる。
これに対し、指掛け部143aから上側の内側領域には、図2に示すように、ノズル外筒部143の先端143eから所定距離Xだけ奥まった位置に、ノズル内筒部141に近づくに従って内向きに傾斜する座面143sが形成されている。指掛け部143aから上側の内側領域には、更に、リブ143rと共に、ノズル内筒部141の上筒部141bを摺動可能に保持する筒状の垂下部143bが、座面143sから一体に垂下している。これらノズル内筒部141の上筒部141bとノズル外筒部143の垂下部143bとにより、ノズル140の注出路の外径形状が決定される。
更に、ノズル外筒部143は、ノズル内筒部141の外面を摺動可能に取り囲む下筒部143cが指掛け部143aから一体に垂下している。下筒部143cには、その外側に、当該下筒部143cから一体に突出する2つの突条143gが形成されている。
符号144は、ノズル外筒部143に向かって伸びる先端部144eを有しノズル内筒部141の内側に固定される軸部(以下、「ノズル軸」という。)である。更に詳細には、ノズル内筒部141の内側に断続的に複数の突起141pを形成すると共に、ノズル軸144の基部144aに凹部144cを形成し、これらを互いに嵌合させることにより、ノズル軸144をノズル内筒部141及びノズル外筒部143の内側に配置する。
ノズル軸144の先端部144eは、基部144aより大径のすり鉢状の拡大部としてなる。この拡大部(以下、「ノズル軸拡大部」という。)144eの裏面144fは、図2に示すように、ノズル外筒部143に外力が加わらず弾性部材142の付勢力のみによりノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを遠離させた状態で、ノズル外筒部143の座面143sと接触させて当該ノズル外筒部143の内側を封止する。
これにより、泡ポンプ120を動作させて内容物を注出すべく、ノズル外筒部143と容器本体110との接近及び遠離を行うと、図4に示すように、弾性部材142の付勢力に抗してノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを接近させた状態となり、ノズル軸拡大部144eはノズル外筒部143の座部143sから離間して、このノズル外筒部143の先端143eに、当該ノズル外筒部143と共に環状の注出口140aを形成する。
ところで、ノズル外筒部143は、その下筒部143cの外側に、下筒部143cから外向きに突出する2つの突条143gを一体に備えるが、本形態に係るキャップ130は、図5に示すように、筒状部132を有し、その開口部131の内径寸法D1が、ノズル外筒部143における下筒部143cの外径寸法D2と同一又はそれより大きく、開口部131に繋がる2つの切り欠き133を備える。
切り欠き133はそれぞれ、突条143gを摺動させつつ、又は、突条143gとの間に隙間を形成した状態で、当該突条143gを通すことができる。
これにより、突条143gの下端面143dは、ノズル外筒部143を軸線O周りに矢印d3方向に回転、又は容器本体110を矢印d3方向に回転させて切り欠き133との位置をずらすことで、容器本体110を押し込むときに、筒状部132の上端132eと接触して当該ノズル外筒部143と容器本体110の軸方向相対移動を規制する接触部となる。
次に、本形態の作用を説明する。
先ず、薬剤を鼻孔に投与するときには、図1の状態からオーバーキャップ150を取り外す。このとき、ノズル内筒部141とノズル外筒部143とは、図2に示すように、弾性部材142の付勢力により肩部141sと当接面143fとを遠離させた状態のままであり、ノズル軸拡大部144eの裏面144fは、ノズル外筒部143の座面143sと接触して当該ノズル外筒部143の内側を封止している。このため、この状態で、ノズル140にエアや内容物が残留していても漏れることがない。
次に、容器本体110を保持してノズル外筒部143を軸線O周りに図5の矢印d3方向に回転させて、又は、ノズル外筒部143を保持して容器本体110を軸線O周りに矢印d3方向に回転させて、突条143gを切り欠き133の位置に合わせる。これにより、ノズル140を鼻孔に挿入し、指掛け部143aに指を引っ掛けて容器本体110の底部113を押し込むと、キャップ130の筒状部132の上端132eが突条143gに当たることなく、容器本体110を矢印d1の方向に押し込むことができる。
この押し込みにより、ノズル外筒部143と容器本体110とが接近すれば、弾性部材142の付勢力に抗してノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを接近させた状態となり、図4に示すように、ノズル軸拡大部144eはノズル外筒部143の座面143sから離間して、このノズル外筒部143の先端143eに、当該ノズル外筒部143と共に環状の注出口140aを形成する。
そして、更なる押し込みにより、図3に示すように、泡ポンプ120のポペット122が、ステム129、エアピストン127、ピストンガイド125及び薬剤用ピストン124と一体にシリンダ121内に押し込まれ、吸入口120aの裏面に着座すると、ポペット122に沿って薬剤用ピストン124が小径部121b内に押し込まれる。これにより、薬剤用ピストン124のポペット側シール端部124bと、ポペット122の上端部122bとが離間し、充填空間Rcで加圧された薬剤は、ボール126に向かって圧送され、ボール126を持ち上げ、ステム129からノズル140の注出口140aを経て外界に抜ける。
同時に、エアピストン127の押し込みにより、充填空間Raの内圧も上昇するため、エアピストン127下端がピストンガイド125とのシールを解除して充填空間Raをエアピストン127とピストンガイド125との隙間に通じさせることになり、充填空間Raで加圧された空気も、ボール126の上部を通ってステム129からノズル140の注出口140aを経て外界に抜ける。
このとき、泡ポンプ120内では、リターンスプリング123の弾性力により、薬剤用ピストン124が元の位置に復帰すべく移動し、薬剤用ピストン124のポペット側シール端部124bと、ポペット122の上端部122bとが再び係合すると、ポペット122は、薬剤用ピストン124等と共に元の位置に復帰すべく、引き上げられる。これにより、充填空間Rcに生じた負圧で、吸入口120aから容器本体110に充填された薬剤が充填空間Rcに導入される。
同時に、エアピストン127もピストンガイド125と共に元の位置に復帰すべく移動し、充填空間Raの拡大で生じた負圧により、エアピストンバルブ128が貫通孔127cを空けて空気を充填空間Raに導入すると共に、エアピストン127とピストンガイド125とが再度当接してその隙間を閉じる。
次に、指掛け部143aから指を離すと、ノズル内筒部141とノズル外筒部143とは、弾性部材142の付勢力により、再び図2に示すように、ノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを遠離させた状態に復帰し、ノズル軸拡大部144eの裏面144fは、ノズル外筒部143の座面143sと接触して当該ノズル外筒部143の内側を封止する。
その後内容物を注出すべく、更に指掛け部143aに指を引っ掛けて容器本体110をノズル外筒部143に押し込むと、ノズル140内では、弾性部材142の付勢力に抗してノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを接近させた状態となり、ノズル軸拡大部144eはノズル外筒部143の座面143sから離間して、再び、このノズル外筒部143の先端143eに、当該ノズル外筒部143と共に環状の注出口140aを形成する。
そして更に容器本体110をノズル外筒部143に押し込むと、ポペット122が吸入口120aの裏面に着座した後、ポペット122に沿って薬剤用ピストン124が押し込まれて、薬剤用ピストン124とポペット122とが離間し、充填空間Rcで加圧された薬剤は、ボール126を持ち上げ、ステム129に向かって圧送される。これと同時に、エアピストン127の押し込みにより、充填空間Raの内圧も再度上昇し、エアピストン127がピストンガイド125からずれてボール126の上部を通ってステム129にエアが圧送される。
これにより、ボール126の上部で薬剤と空気が混合された後、ステム129内の2つのメッシュリングRmそれぞれを通って泡状の薬剤が形成され、ノズル外筒部143とノズル軸144との間に形成した環状の注出口140aから泡状の薬剤として注出される。
薬剤の注出が完了した後、指掛け部143aから指を離すと、ノズル内筒部141とノズル外筒部143とは、弾性部材142の付勢力により、再び図2に示すように、ノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを遠離させた状態に復帰し、ノズル軸拡大部144eの裏面144fは、ノズル外筒部143の座面143sと接触して当該ノズル外筒部143の内側を封止する。このため、ノズル140に内容物が残留していても、その内容物が漏れることはない。
即ち、本形態によれば、ノズル140と容器本体110との接近及び遠離を行わなければ、ノズル内筒部141とノズル外筒部143との関係は、弾性部材142の付勢力により肩部141sと当接面143fとを遠離させた状態のままであり、ノズル軸拡大部144eがノズル外筒部143の座面143sと接触して当該ノズル外筒部143の内側を封止するため、オーバーキャップ150を取り外した状態でも、ノズル140内の残留物が漏れることがない。
これに対し、本形態において、泡ポンプ120を動作させて内容物を注出すべく、ノズル140と容器本体110との接近及び遠離を行えば、弾性部材142の付勢力に抗してノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを接近させることになり、ノズル軸拡大部144eの裏面144fはノズル外筒部143の座面143sから離間して、このノズル外筒部143の先端143eに、当該ノズル外筒部143と共に環状の注出口140aを形成するため、ノズル外筒部143と容器本体110との接近及び遠離の操作を停止することなく、自然な注出操作が可能となる。
しかも、本形態によれば、ノズル140に液状の内容物を圧送する機構を泡ポンプ120としたことから、鼻孔等の空洞部にノズル140を差し込んで注出される液状の内容物は空気を含んだ泡状となるため、空洞部にノズル140を差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部の内壁にかかる負担を軽減することができる。
加えて、本形態によれば、泡ポンプ120を動作させて内容物を注出すべく、ノズル外筒部143と容器本体110との接近及び遠離を行えば、ノズル軸拡大部144eは、ノズル外筒部143の座面143sから離間して当該ノズル外筒部143と共に環状の注出口140aを形成するため、鼻孔等の空洞部にノズル140を差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減しつつ、空洞部の内壁全体に万遍なく内容物を注出させることができる。
更に、本形態の如く、ノズル軸拡大部144の裏面144fが、環状の注出口140aから注出される内容物を斜め前方に案内する傾斜面としてなる場合、鼻孔等の空洞部にノズル140を差し込んで内容物を注出する際の、当該空洞部にかかる負担を軽減しつつ、空洞部の内壁全体に万遍なく内容物を注出させるに当たり、ノズル140の先端(143e)付近の内壁に対して重点的に内容物を注出させることができる。
本発明において、泡ポンプ120を動作させて内容物を注出すべく、弾性部材142の付勢力に抗してノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを接近させる場合、これら相互間の間隔は、かかる肩部141sと当接面143fとを当接させて規制する等の方法が可能であるが、本形態の如く、ステム129が、その外側に、かかる肩部141sと当接面143fとの接近によるノズル外筒部143の移動を規制するストッパ129sを一体に備えるものであれば、ステム129の外側にストッパ129sを設けるという比較的簡単な方法で、ノズル内筒部141とノズル外筒部143との相互間の間隔(遊び)を使用者や用途に応じて容易に変更することができる。
更に、本形態において、キャップ130の開口部131が、ノズル140と容器本体110との接近及び遠離を許容する形状であって、当該開口部131に繋がる切り欠き133を有し、ノズル外筒部143は、その外側に、切り欠き133と合さって容器本体110との接近及び遠離を許容する2つの突起143gとを有し、当該突起143gは、容器本体110又はノズル外筒部143を軸線O回りに回転させて切り欠き133との位置をずらすことで、ノズル140と容器本体110を接近させるときに、キャップ130の筒状部132の上縁132eと接触してノズル外筒部143と容器本体110とを接近を規制する接触部143dを備えれば、泡ポンプ120の動作を生起させるノズル140と容器本体110との動きを、ノズル140の外筒部143とキャップ130の開口部131との関係、即ち、容器本体110又はノズル140を軸線O周りに回転させるだけの簡単な操作で規制することができるため、ノズル140全体をオーバーキャップで覆うべく、オーバーキャップ150の大型化を招くことなく、誤噴射を防止することできる。
なお、キャップ130の開口部131は、筒状部132を形成することなく、その天壁を直接開口させてもよい。この場合、突起143gは、キャップ130の天壁130aと接触してノズル外筒部143と容器本体110とを接近を規制する。
本発明の注出器100は、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻薬用投薬器として用いることで、その効果を顕著に発揮することができる。
図6は、本発明の第二の形態である点鼻用投薬器200であって、そのノズル部分を拡大して示す一部断面である。なお、図6に示す容器200も、その形状については軸線Oを起点に左右対称な形状である。また、他の図面と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
本形態に係るノズル外筒部143は、第一の形態では、指掛け部143aから上側の内側領域に存在していた筒状の垂下部143bが存在しない。この場合、第一の形態に比べて、使用樹脂量の減少による軽量化と共に、ノズル通路が拡大されるため、注出量の増大を図ることができ、或いは、注出量を維持することで、ノズル外筒部143の小径化を図ることができる。
ところで、図7は、本発明の第三の形態である点鼻用投薬器300であって、そのノズル部分を拡大して示す一部断面である。なお、図7に示す容器300も、その形状については軸線Oを起点に左右対称な形状であり、他の図面と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
本発明に従えば、図7に示すように、弾性部材142の付勢力のみにより、ノズル内筒部141の肩部141sとノズル外筒部143の当接面143fとを遠離させた状態において、ノズル軸拡大部144eを、ノズル外筒部143の先端143eから突出させるように構成し、その裏面144fを、ノズル外筒部143の先端143eと着脱可能に接触させてもよい。なお、本形態においても、ノズル軸拡大部144eの裏面144fが注出口140aから注出される内容物を斜め前方に案内する傾斜面としてなるため、ノズル外筒部143の先端143eは、ノズル内筒部141に向かうに従って軸線Oに近づく傾斜面としてなる。
こうした構成によれば、ノズル外筒部143の先端143eが座面143sとして、ノズル注出口140aを完全に密閉でき、オーバーキャップ無しの状態でも、ノズル先端143eから内側への塵等の進入を防止できノズル140内を常に清潔な状態に保つことができる。なお、かかる構成は、第二の形態をベースとした変形例でもあるが、第一の形態をベースに適宜変更することも可能である。
また、上記各形態のように、容器本体110は、泡ポンプ120のシリンダ先端部分120s付近を最小径とする底部113を備えるものであれば、残留内容物の減少を図ることができるとともに、更に容器本体110の軽量化を図ることができる。
更に、上記各形態のように、シリンダ121が先細りの先端部分120pを有するものであり、この先端部分120pの縁部に、シリンダ121内に通じる切り欠きSを備えれば、容器本体110の底部113を最小径化しつつ容器本体110の軸線O方向寸法(高さ寸法)を短縮させても、容器本体110の底部113の内面でシリンダ先端の注出口120aを閉鎖してしまうことを防止でき、確実な内容物の噴射を可能にすると共に、使用済み後の薬剤の残留を最小限に抑えることができる。
更に、上記各形態に係るノズル140は、鼻孔に薬剤を投与する際に使用者に与える不快感を最大限に抑制しつつ、鼻孔の内壁全体に万遍なく薬剤を投与するに当たり、ノズル外筒部143の先端143eの開口部の面積、軸部144の拡大部144eや基部144aの形状等を変えることにより、ノズル外筒部143の先端143e付近にある、鼻孔の内壁に対して重点的に薬剤を投与することができる。
なお、ノズル軸拡大部144eは、基部144aと別体とすることもできる。この場合、ノズル軸拡大部144eがノズル外筒部143の先端143eから突出する場合でも、ノズル外筒部143の先端143eに開口させた部分から無理押しして組み付ける必要がない。
更に、図8は、本発明に係るキャップ130の開口部131に通じる切り欠き133の他の形状を例示する拡大斜視図である。
上記各形態の場合には、ノズル140はキャップ130に対し360°回転できる構成としたが、図8に示す形態では、切り欠き133を逆L字状に構成して筒状部132の上端132eに向かって突条143gの幅以上の段部133sを形成し、ノズル140を容器本体110との接近を行わない状態では、ノズル外筒部143の突条143gを段部133sの位置まで挿入し、突条143gの下端面143dを該段部133sに当接させることで、ノズル外筒部143と容器本体110との軸線O方向への相対移動を規制する構成とすると共に、キャップ130に対するノズル140の回転も規制するものである。尚、図示しないが、同段部133sに突条143gの下端143dが乗り越え可能な突部を形成して、規制位置での位置決めを確実なものとする構成を採用することも可能である。
更に、図9は、第二の形態の変形例であって、本発明に係るノズル外筒部143の他の形態を例示する要部拡大断面図である。なお、図9にて、第二の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
このノズル外筒部143は、オーバーキャップ150の装着時に、オーバーキャップ150と協働してシール構造を形成するものである。詳細には、ノズル外筒部143は、その内面側のうち、座面143sの上方に、更に異なる環状の段部143hを一体に形成する。これにより、オーバーキャップ150を装着する際、オーバーキャップ150の裏面より垂下するシール筒外面151が段部143hの内側面に当接し、ノズル外筒部143の先端143eの開口をシールすることができる。なお、かかる構成は、第一の形態にも適宜変更することも可能である。
上述したところは、本発明の好適な形態をしたものであるが、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、泡ポンプ120の構成は、上述の形態に限ることなく、例えば、ノズルの押し込み及び復帰の繰り返しにより動作させるものでもよい。即ち、本発明に係る泡ポンプは、ノズルと容器本体との接近及び、遠離の繰り返しにより、液状の内容物を泡状にして圧送できるものであればよい。また、上述した各形態に採用されている様々な構成は、目的及び用途に応じて、適宜組み合わせや置換等の変更を行うことができる。
本発明の泡ポンプ付き注出器は、空洞部の内壁に液状の内容物を注出させることを目的にするものであれば、点鼻薬用投薬器に限らず、様々な薬品を投与することに用いることができ、更に、注出される内容物も液状のものであれば、種々の液体を採用できる。
本発明の第一の形態である点鼻用投薬器に、オーバーキャップを取り付けた状態を示す一部断面図である。 図1における、そのノズル部分を拡大して示す一部断面図である。 同形態において、オーバーキャップを取り外して内容物を注出する状態を示す一部断面図である。 図3における、そのノズル部分を拡大して示す一部断面図である。 同形態のノズル外筒部とキャップの開口部との関係を示す拡大斜視図である。 本発明の第二の形態である点鼻用投薬器であって、そのノズル部分を拡大して示す一部断面である。 本発明の第三の形態である点鼻用投薬器であって、そのノズル部分を拡大して示す一部断面である。 本発明に係るキャップの開口部に通じる切り欠きの他の形状を例示する拡大斜視図である。 第二の形態の変形例であって、本発明に係るノズル外筒部の他の形態を例示する要部拡大断面図である。
符号の説明
110 容器本体
120 泡ポンプ
129 ステム(メッシュリング)
129s ストッパ
130 キャップ
131 開口部
132 筒状部
132e 筒状部の上端
133 切り欠き
140 ノズル
140a ノズル注出口(環状の注出口)
141 ノズル内筒部(内筒部)
141s ノズル内筒部の肩部(内筒部の肩部)
142 弾性部材
143 ノズル外筒部(外筒部)
143a 指掛け部
143f 当接面(外筒部の当接面)
143g 突条
143r リブ
143s 座面(段部)
144 ノズル軸部(軸部)
144a ノズル軸基部
144e ノズル軸拡大部(軸部の先端部)
144f ノズル軸拡大部の裏面(軸部の先端部の裏面)
143 フランジ部
150 オーバーキャップ

Claims (6)

  1. 液状の内容物を充填する口部を有する容器本体と、この容器本体の口部に吊り下げ保持される泡ポンプと、この泡ポンプのステムを貫通させる開口部を有し前記容器本体の前記口部に固定されるキャップと、このキャップを貫通する前記ステムに繋がり前記容器本体との接近及び遠離の繰り返しにより当該容器本体の内容物を泡状に注出する先細りのノズルとを備え、
    前記ノズルは、前記ステムの上端に当接する肩部を有し当該ステムに装着される内筒部と、この内筒部の肩部に載置される弾性部材と、この弾性部材の上端に当接する当接面を有し前記肩部との接近及び遠離が可能な外筒部と、この外筒部に向かって伸びる先端部を有し前記内筒部の内側に固定される軸部とを備え、
    この軸部の先端部は、当該軸部の基部よりも大径の拡大部としてなり、前記弾性部材の付勢力により前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを遠離させた状態で前記外筒部と接触して当該外筒部の内側を封止する一方、前記弾性部材の付勢力に抗して前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを接近させた状態で前記外筒部から離間して当該外筒部と共に環状の注出口を形成する裏面を有することを特徴とする注出器。
  2. 前記裏面は、前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面とを遠離させた状態において、前記外筒部の先端縁部と接触するものである請求項1に記載の、注出器。
  3. 前記裏面は、前記注出口から注出される内容物を斜め前方に案内する傾斜面としてなる請求項1又は2のいずれか一項に記載の、注出器。
  4. 前記ステムは、その外側に、前記内筒部の前記肩部と前記外筒部の前記当接面との接近による当該外筒部の移動を規制するストッパを一体に備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の、注出器。
  5. 前記キャップの開口部は、前記ノズルと前記容器本体との接近及び遠離を許容する形状であって、当該開口部に繋がる切り欠きを有し、
    前記ノズルの外筒部は、その外側に、前記切り欠きと合さって前記容器本体との接近及び遠離を許容する突起とを有し、
    当該突起は、前記容器本体又は前記ノズルを軸線回りに回転させて前記切り欠きとの位置をずらすことで、前記ノズルと前記容器本体を接近させるときに、前記キャップと接触して前記ノズルと前記容器本体とを接近を規制する接触部を備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の、注出器。
  6. 前記注出器は、鼻孔に点鼻薬を投与するために用いられる点鼻用投薬器である請求項1乃至7のいずれか一項に記載の、注出器。
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