JPH1191815A - 適量排液機能を備えた容器蓋 - Google Patents

適量排液機能を備えた容器蓋

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JPH1191815A
JPH1191815A JP9246628A JP24662897A JPH1191815A JP H1191815 A JPH1191815 A JP H1191815A JP 9246628 A JP9246628 A JP 9246628A JP 24662897 A JP24662897 A JP 24662897A JP H1191815 A JPH1191815 A JP H1191815A
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pressed
drainage cylinder
seal
annular wall
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Takayuki Saso
孝幸 佐相
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Japan Crown Cork Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体内の液体の漏出及び排液流路の詰ま
りを防止すること。 【解決手段】 容器本体の開口部に装着される側壁の上
端には弾性変形部が形成され、その上端から排液筒が上
方に延びている。側壁内に装着された支持部材には排液
筒内を通って上方に延びるシールロッド部材が装着され
ている。排液筒とシールロッド部材との間には排液流路
が形成され、シールロッド部材の上端外周面にはバルブ
シート部が形成され、排液筒の上端内周面にはシールバ
ルブ部が形成されている。シールバルブ部は圧縮コイル
ばねによりバルブシート部に密着せしめられ閉じられ
る。排液筒は、圧縮コイルばねに抗してシールバルブ部
がバルブシート部から離れる方向に移動せしめられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器本体内に収容され
ている液体を適量づつ排液する、適量排液機能を備えた
容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】ラー油、食酢、コーヒー用液体クリーム
等の食用液体あるいは乳液状のトイレタリ(toile
try)等の液体を収容した容器本体のための容器蓋と
して、容器本体内に収容されている液体を適量づつ排液
する、適量排液機能を備えた容器蓋が種々提案されてい
る(例えば実開平2−25458号公報参照)。上記形
態の容器蓋は通常は適宜の合成樹脂から一体に成形さ
れ、細長く延在する排液筒と弾性圧潰部とを備えてい
る。弾性圧潰部は弾性変形部と弾性変形部の頂部に設け
られた被押圧部とを含み、被押圧部は円筒壁と円筒壁に
接続された円形上壁とを有している。弾性変形部の下方
には環状の側壁が設けられ、この側壁に上記排液筒が形
成されている。容器本体を把持して容器蓋の上記排液筒
の下流端を下方に向け、容器蓋の上記被押圧部を押圧し
て弾性変形部を弾性的に圧潰せしめると、弾性圧潰量に
対応した量の液体が上記排液筒を通して排液される。排
液が遂行された後、被押圧部の押圧を解除すると、弾性
変形部は元の状態に弾性的に復元する。この復元作用に
付随して発生する負圧に起因して、排液時に排液筒を満
たしていた液体が容器本体内に引き戻される。
【0003】上記形態の容器蓋においては、流通時の密
封性を確保するため一般に中栓又はバリヤー性フィルム
によりシールを行なう。容器蓋を使用可能状態とするた
めには、一度容器蓋を容器本体の開口部から取り外し、
そして中栓又はバリヤー性フィルムを取り外した後、容
器蓋を再度容器本体の開口部に装着する必要がある。シ
ールのための中栓又はバリヤー性フィルムを取り外した
後は、ヒンジで連結された上蓋で排液筒の下流端を押さ
える程度のシールが行なわれるが、高い密封性は得られ
ない。その結果、容器本体が倒れた状態で放置された場
合、容器本体内に収容された液体が排液筒から漏出する
おそれがある。
【0004】そこで上記の如き問題を解消するため、特
開平9−165062号公報には、上記した如き容器蓋
の被押圧部の円筒壁(小円筒)に排液筒が形成され、円
筒壁内に開口する排液筒の排液流路(ノズル孔)の基端
よりも下方の円筒壁内に板状のスリットバルブが配設さ
れている容器蓋が開示されている。スリットバルブには
切割り線が形成されている。容器本体を傾け、被押圧部
を弾性変形部の弾性に抗して押し下げると、容器本体内
の圧力が上昇するので、容器本体内の液体はスリットバ
ルブを弾性変形させて切割り線を開口させ、排液筒を通
って排出させられる。容器本体を起こし、被押圧部の押
し下げを解除すると、弾性変形部は元の状態に弾性的に
復元する。容器本体内の圧力は負圧となるがスリットバ
ルブが逆方向に変形することにより負圧が解消され、ス
リットバルブも開口が閉じられた元の状態に弾性的に復
元する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記特開平
9−165062号公報に開示された容器蓋は、次のと
おりの解決すべき課題を有している。 (1)容器本体が比較的弾性変形し易い合成樹脂により
形成されている場合、誤って容器本体に圧力が加えられ
ると、内圧の上昇によってスリットバルブが開口し、容
器本体内の液体が排液筒から漏出してしまう。そしてこ
のような意図しない液体の漏出を防止することはできな
い。また流通時の密封性を確保するため、中栓(例えば
プルリング付きの中栓)又はバリヤー性フィルムの使用
は必須である。 (2)スリットバルブは、円筒壁内に開口する排液筒の
排液流路の基端よりも下方の円筒壁(小円筒)内に配設
されているので、スリットバルブと排液流路の基端との
間の円筒壁内には比較的広い空間が形成される。この空
間は排液筒の排液流路を介して容器蓋の外方に連通して
いる。その結果、排液が終了してスリットバルブの開口
が閉じられた後における残液量が比較的多くなるので、
容器本体が倒れたときの排液流路からの流出量が比較的
多くなる。このため排液流路内における残液も多くなっ
て固化し易くなり、排液流路が詰まる傾向が強くなる。 (3)被押圧部を押し下げた後の元の状態への復元は、
弾性変形部の弾性復元力のみによるので、被押圧部の戻
りが比較的遅く、連続した適量排液の迅速な遂行が困難
となるおそれがある。
【0006】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その主目的は、容器本体内に収容された液体の
漏出及び液体の固化による排液流路の詰まりを確実に防
止することができる、新規かつ改良された、適量排液機
能を備えた容器蓋を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、排液筒と、該排液筒を通して適量排液するために押
圧される弾性圧潰部とを含み、該弾性圧潰部は、容器本
体の開口部に装着される環状の側壁の上端に形成された
弾性変形部と被押圧部とを含む、適量排液機能を備えた
容器蓋において、該被押圧部は該弾性変形部の上端から
実質上鉛直上方に延びる該排液筒を含み、該側壁内に
は、該弾性変形部の下方に間隔をおいて半径方向に延在
する支持部材が装着され、該支持部材には、該排液筒内
を通って上方に延びるようシールロッド部材の下端部が
装着され、該排液筒の内周面と該シールロッド部材の外
周面との間には排液流路が形成され、該シールロッド部
材の上端外周面には上方に向って直径が大きくなるよう
な円錐面からなるバルブシート部が形成され、該排液筒
の上端内周面には該シート部の該円錐面に整合する円錐
面からなるシールバルブ部が形成され、該排液筒と該支
持部材との間には、該排液筒の該シールバルブ部を該シ
ールロッド部材の該バルブシート部に弾性的に密着せし
めて該排液流路の下流端を閉じる圧縮コイルばねが配設
され、該被押圧部の押圧により該排液筒は、該圧縮コイ
ルばねに抗して、該シールバルブ部が該シールロッド部
材の該バルブシート部から離れる方向に移動せしめられ
る、ことを特徴とする適量排液機能を備えた容器蓋、が
提供される。
【0008】この発明においては、被押圧部でもある排
液筒が押し下げられない非作用状態においては、主とし
て圧縮コイルばねの弾性力の作用で排液筒が鉛直上方に
強制移動せしめられ、排液筒のシールバルブ部がシール
ロッド部材のバルブシート部に弾性的に密着せしめられ
るので、排液流路の下流端はバルブシート部により閉じ
られている。したがって、容器本体が比較的弾性変形し
易い合成樹脂により形成されている場合、誤って容器本
体に圧力が加えられ内圧が上昇せしめられると、この圧
力は、主として圧縮コイルばねの弾性力に加えてシール
バルブ部をバルブシート部に押圧する方向に作用する。
なぜならば、上記圧力は当然に排液筒の下端及び弾性変
形部に作用してそれらを側壁の上端から上方に移動せし
めるからである。その結果、容器本体に対する加圧によ
って、排液筒のシールバルブ部はシールロッド部材のバ
ルブシート部に一層強く密着せしめられ、シールバルブ
部とバルブシート部との間の密封性は更に向上せしめら
れるので、容器本体内の液体の排液筒からの意図しない
漏出は充分確実に防止される。このため、本発明によれ
ば、従来から流通時の密封性の確保のために必要であっ
た中栓又はバリヤー性フィルムの使用を省略することが
できる。これにより、容器蓋を使用可能状態にするた
め、従来の如く、容器蓋を容器本体の開口部から外し、
次いで中栓又はバリヤー性フィルムを除去し、その後、
容器蓋を容器本体の開口部に装着する、との煩雑な作業
が不要となり、利便性が向上する。
【0009】上記発明においてはまた、排液筒の排液流
路の下流端に形成されたシールバルブ部がシールロッド
部材のバルブシート部により相対的に開閉せしめられる
ので、排液が終了して排液流路の下流端がバルブシート
部により閉じられた後における排液流路内は外気と実質
上遮断された状態となる。したがって排液流路内に残液
があったとしても液体が固化することはなく、排液流路
の詰まりは充分確実に回避される。また、排液筒は鉛直
上方に延びるよう位置付けられているので、排液後、容
器本体を立てた状態に置いた場合には、排液流路内の残
液は容器本体内に自然落下せしめられて除去される。
【0010】上記発明においては更に、被押圧部でもあ
る排液筒を押し下げた後の元の状態への復元は、主とし
て圧縮コイルばねの弾性力によるので、排液筒の戻りが
迅速に遂行され、連続した適量排液の遂行も容易であ
る。したがって随時、適量排液を連続して迅速に遂行す
ることが可能であるので、便利である。
【0011】該弾性変形部は、該側壁の上端から半径方
向内方に延びる下環状壁と、該下環状壁の内周縁から上
方に延びる円筒壁と、該円筒壁の上端から半径方向内方
に延びる上環状壁とを有し、該被押圧部は、該弾性変形
部の該上環状壁の内周縁から上方に延びる該排液筒を含
み、該弾性変形部の該上環状壁及び該下環状壁はそれぞ
れ実質上水平に延び、該弾性変形部の該円筒壁及び該被
押圧部の該排液筒はそれぞれ実質上鉛直に延び、該弾性
変形部の該上環状壁及び該下環状壁は薄肉であって柔軟
であるよう構成されている、ことが好ましい。この発明
においては、弾性変形部の弾性復元力が強化されるの
で、被押圧部でもある排液筒を押し下げた後の元の状態
への復元は、圧縮コイルばねの弾性力及び強化された弾
性変形部の弾性復元力の作用によるので、排液筒の戻り
が一層迅速に遂行され、連続した適量排液の遂行が更に
容易となる。
【0012】本発明の他の局面によれば、排液筒と、該
排液筒を通して適量排液するために押圧される弾性圧潰
部とを含み、該弾性圧潰部は、容器本体の開口部に装着
される環状の側壁の上端に形成された弾性変形部と被押
圧部とを含む、適量排液機能を備えた容器蓋において、
該弾性変形部は、該側壁の上端から半径方向内方に延び
る下環状壁と、該下環状壁の内周縁から上方に延びる円
筒壁と、該円筒壁の上端から半径方向内方に延びる上環
状壁とを有し、該被押圧部は、該弾性変形部の該上環状
壁の内周縁から上方に延びる該排液筒を含み、該弾性変
形部の該上環状壁及び該下環状壁はそれぞれ実質上水平
に延び、該弾性変形部の該円筒壁及び該被押圧部の該排
液筒はそれぞれ実質上鉛直に延び、該弾性変形部の該上
環状壁及び該下環状壁は薄肉であって柔軟であるよう構
成され、該側壁内には、該弾性変形部の下方に間隔をお
いて半径方向に延在する支持部材が装着され、該支持部
材には、該排液筒内を通って上方に延びるようシールロ
ッド部材の下端部が装着され、該排液筒の内周面と該シ
ールロッド部材の外周面との間には排液流路が形成さ
れ、該シールロッド部材の上端外周面には上方に向って
直径が大きくなるような円錐面からなるバルブシート部
が形成され、該排液筒の上端内周面には該シート部の該
円錐面に整合する円錐面からなるシールバルブ部が形成
され、該排液筒の該シールバルブ部は、該被押圧部が押
圧されない状態においては、該弾性変形部の弾性復元力
により該シールロッド部材の該シールバルブ部に弾性的
に密着せしめられて該排液流路の下流端を閉じている
が、該被押圧部の押圧に応じて該シールバルブ部から離
れる方向に移動せしめられる、ことを特徴とする適量排
液機能を備えた容器蓋、が提供される。
【0013】上記発明においては、先に記載した発明に
おける圧縮コイルばねが省略されているので、構成が著
しく簡略化され、低コストで実用化することができる。
そして先の発明と同様に、容器本体に付加された圧力に
よる液体の意図しない漏出、及び排液流路の詰まり、は
充分確実に防止することができる。ただし、被押圧部で
ある排液筒を押し下げた後の元の状態への復元は、圧縮
コイルばねによるものではなく、弾性変形部の弾性復元
力によるので、排液筒の戻りの迅速性に関しては先の発
明の方が優れている。しかしながらこの発明における弾
性変形部は、下環状壁と、下環状壁の内周縁から上方に
延びる円筒壁と、円筒壁の上端から半径方向内方に延び
る上環状壁とを有する構成でありかつ上環状壁及び下環
状壁はそれぞれ実質上水平に延び、円筒壁は実質上鉛直
に延び、上環状壁及び下環状壁は薄肉であって柔軟であ
るよう構成されているので、その弾性復元力が強めら
れ、実用上の問題はない。
【0014】該支持部材の中央部には連結孔が形成さ
れ、該シールロッド部材の該下端部の外周面には、該連
結孔の内径より大きな外径を有する一対の環状抜止フラ
ンジが軸線方向に間隔をおいて形成され、該連結孔の内
径以下の外径を有する該シールロッド部材の該環状抜止
フランジ間が該連結孔に嵌合される、ことが好ましい。
この発明においては、シールロッド部材の下端部を支持
部材の連結孔に嵌合させるだけで、軸線方向へ抜けない
ように連結される。したがって簡単な作業により相互の
連結が確実に遂行される。また、被押圧部でもある排液
筒が押し下げられない非作用状態においては、圧縮コイ
ルばねの弾性力及び/又は弾性変形部の弾性復元力の作
用で排液筒が鉛直上方に強制移動せしめられ、排液筒の
シールバルブ部がシールロッド部材のバルブシート部に
弾性的に密着せしめられる。このような圧縮コイルばね
の弾性力及び/又は弾性変形部の弾性復元力の作用によ
って、シールロッド部材は支持部材に対して鉛直上方へ
強制されるが、一対の環状抜止フランジのうちの下方の
環状抜止フランジが支持部材の連結孔に対して上方への
抜止機能を発揮し、シールロッド部材は所定の静止位置
に保持される。したがって、シールロッド部材の下端部
と支持部材の連結孔との間の嵌合部に多少のガタが存在
しても実用上問題はないので、高い精度が要求されず、
製作上有利である。
【0015】該排液筒には、その外周面から半径方向外
方に延び出す被押圧操作部が形成されている、ことが好
ましい。この発明においては、排液筒を通して適量排液
するために被押圧部である排液筒を圧縮コイルばねの弾
性力及び/又は弾性変形部の弾性復元力に抗して押し下
げる操作が、被押圧操作部を利用することにより、ワン
タッチで容易かつ確実に遂行される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して、本発明
に従って構成された容器蓋の好適実施形態について詳細
に説明する。図1及び図2を参照して、全体を番号2で
示す容器蓋は、容器本体100の開口部102へ装着さ
れる環状の側壁4と、側壁4の上端に形成された弾性圧
潰部6とを備え、ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂か
ら射出あるいは圧縮成形によって一体に形成されてい
る。弾性圧潰部6は、側壁4の上端に形成された弾性変
形部8と被押圧部10とを含んでいる。液体が収容され
ている容器本体100の頂部に形成されている円筒状の
開口部102の外周面には雄ねじ104が形成されてい
る。側壁4の軸線方向の中央より下方における内周面に
は雌ねじ12が形成されている。側壁4の内周面の上端
部には、上記雌ねじ12が形成された下方部分よりも径
の小さな小径部14が形成されている。側壁4の内周面
の、小径部14の直下の大径部には半径方向内方に突出
する環状突条16が形成されている。
【0017】側壁4の内周面の環状突条16と小径部1
4の下端との間に、略円板状の支持部材20が軸線方向
下方に抜け出せないように装着される。支持部材20は
比較的剛性の高い合成樹脂から形成され、その中央部に
は連結孔22が形成され、連結孔22よりも半径方向外
方には周方向に間隔をおいて複数個の貫通孔24が形成
されている。貫通孔24の各々は容器本体100内に収
容された液体の流路を構成する。容器蓋2は、側壁4の
雌ねじ12が、容器本体100の開口部102の雄ねじ
104に係合されることにより、容器本体100の開口
部102に離脱自在に装着される。なお支持部材20の
周縁部の下面は、上面側に位置する側壁4の小径部の下
端によって開口部102の上端面に押圧される。したが
って支持部材20は容器蓋2と開口部102の上端面と
の間のシール機能をも有している。
【0018】弾性変形部8は、側壁4の上端から半径方
向内方へ実質上水平に延びる下環状壁25と、下環状壁
25の内周縁から上方に延びる円筒壁26と、円筒壁2
6の上端から半径方向内方に延びる上環状壁28とを有
している。上記被押圧部10は、弾性変形部8の上環状
壁28の内周縁から実質上鉛直上方に延びる排液筒30
を含んでいる。弾性変形部8における上記環状壁25及
び28は、比較的薄肉であって柔軟であることが好適で
あり、その場合、充分容易に弾性的に変形される。略円
筒形をなす排液筒30には、その外周面から半径方向外
方に延び出す被押圧操作部32が形成されている。被押
圧操作部32は所定の厚さを有する環状フランジからな
る。
【0019】上記支持部材20の連結孔22には、シー
ルロッド部材40の下端部が装着されている。シールロ
ッド部材40は、排液筒30内を通って鉛直上方に延び
るよう位置付けられている。シールロッド部材40の下
端部の外周面には、連結孔22の内径より大きな外径を
有する一対の環状抜止フランジ42及び44が軸線方向
に間隔をおいて形成されている。シールロッド部材40
の環状抜止フランジ42及び44間は、支持部材20の
連結孔22の内径以下の外径(同等か若干小さい外径)
を有するよう形成されている。そしてこの環状抜止フラ
ンジ42及び44間が連結孔22に嵌合されることによ
り、シールロッド部材40は支持部材20に対し軸線方
向に抜け止めされた状態で連結される。
【0020】排液筒30の内周面と該内周面に対し間隔
をおいて延在するシールロッド部材40の外周面との間
には排液流路50が形成されている。シールロッド部材
40の上端外周面には上方に向って直径が大きくなるよ
うな円錐面からなるバルブシート部45が形成されてい
る。これに対応して、排液筒30の上端内周面には、バ
ルブシート部45の円錐面に整合する円錐面からなるシ
ールバルブ部35が形成されている。排液筒30の上端
内周面に上記の如きシールバルブ部35を形成するた
め、排液筒30の上端部は上方に向って直径が大きくな
るようなフレア状に形成されている。
【0021】排液筒30の下端に相当する、弾性変形部
8の上環状壁28の内周縁の下面と支持部材20の上面
との間には圧縮コイルばね60が配設されている。圧縮
コイルばね60は、排液筒30のシールバルブ部35を
シールロッド部材40のバルブシート部45に弾性的に
密着せしめて排液流路50の下流端を閉じる。被押圧部
10の一部をなす排液筒30の被押圧操作部32の押圧
により排液筒30は、圧縮コイルばね60に抗して、排
液筒30のシールバルブ部35がシールロッド部材40
のバルブシート部45から離れる方向に移動せしめられ
る。
【0022】上述した通りの容器蓋2は、ラー油、食
酢、コーヒー用液体クリーム等の食用液体あるいは乳液
状のトイレタリ(化粧品、石けん、歯磨き、制汗剤、ト
イレ用洗剤・・・)等の液体を収容した容器本体100
に、上記した如く装着される。容器本体100はガラス
又は適宜の合成樹脂から形成することができる。なお図
1において2点鎖線はオーバキャップを示し、側壁4の
上端外周部に離脱自在に装着することができる。
【0023】図3及び図1を参照して、容器本体100
内に収容されている液体を適量排出する時には、容器本
体100を把持して直立状態から傾斜させ、容器蓋2に
形成されている排液筒30の先端を下方に指向せしめ
る。次いで、排液筒30の被押圧操作部32に指を当接
してこれを押圧し、図3に示す如く、弾性変形部8を弾
性変形せしめる。すなわち被押圧操作部32の押圧力
は、排液筒30を介して上環状壁28の内周縁に作用す
る。上環状壁28は、円筒壁26の上端(上環状壁28
の外周縁)を支点として変形し、その内周縁が軸方向下
方に移動する。前記押圧力は、更に円筒壁26を介して
下環状壁25の内周縁に作用する。下環状壁25は、そ
の外周縁である側壁4の上端を支点として変形し、その
内周縁が軸方向下方に移動する。弾性変形部8は、以上
のように軸方向の力に比較的弱い上環状壁28及び下環
状壁25から徐々に変形してゆく。弾性変形部8の変形
が実質上限界に達すると、排液筒30の下端部は弾性変
形部8を介して側壁4内に沈み込む形態でその移動が停
止する(図3に示す状態)。なお、この実施形態の場
合、圧縮コイルばね60が使用されているため、弾性変
形部8の弾性復元力は比較的弱く設定され、したがって
その変形の形態も図3に示す如く、軸方向の力に対して
比較的変形しにくい円筒壁26もその原型が保持できな
いほど変形せしめられている(その程度の厚さに形成さ
れている)。なお、被押圧操作部32の軸方向の移動
は、それが側壁4の上端面に当接することにより規制さ
れる。したがって被押圧操作部32はストッパ機能をも
有している。
【0024】排液筒30は、圧縮コイルばね60に抗し
て、そのシールバルブ部35がシールロッド部材40の
バルブシート部45から離れる方向に移動せしめられ
る。これにより、排液流路50の下流端が開口される。
他方、上記の如き被押圧部10及び弾性変形部8からな
る弾性圧潰部6の弾性変形に起因する容器蓋2内の容積
の低減により、容器本体100及び容器蓋2内の気圧が
増大し、したがって、上述した容積の低減量に対応した
適量の液体が排液流路50を通して排液筒30から排液
される。
【0025】上記の通りにして適量排液を終了した後、
容器本体100を直立状態にして、被押圧操作部32の
押圧を解除すると、弾性変形部8は、主として圧縮コイ
ルばね60の弾性力及び弾性変形部8自体の弾性による
復元力により元の形状に戻され、排液筒30は元の位置
に戻される。したがって弾性圧潰部6は元の状態に弾性
的に復元せしめられる。同時に排液筒30のシールバル
ブ部35は、圧縮コイルばね60の弾性力によってシー
ルロッド部材40のバルブシート部45に近付く方向に
移動せしめられ、バルブシート部45に弾性的に密着せ
しめられる。これにより排液流路50の下流端はバルブ
シート部45によって閉じられる。弾性圧潰部6が元の
状態に弾性的に復元し、これによって容器本体100及
び容器蓋2内に幾分かの負圧が生成されること及び容器
蓋2の排液筒30が鉛直上方に直線状に延在しているこ
とに起因して、適量排液時に排液流路50を満たしてい
た液体は、排液流路50をその上流(鉛直下方)に向け
て流動し容器本体100内に流入する。
【0026】上記容器蓋2において、排液筒30の排液
流路50の下流端に形成されたシールバルブ部35がシ
ールロッド部材40のバルブシート部45により相対的
に開閉せしめられるので、排液が終了して排液流路50
の下流端がバルブシート部45により閉じられた後にお
ける排液流路50内は外気と実質上遮断された状態とな
る。したがって排液流路50内に残液があったとしても
液体が固化することはなく、排液流路50の詰まりは充
分確実に回避される。また、排液筒30は鉛直上方に延
びるよう位置付けられているので、上記の如く排液後、
容器本体100を立てた状態に置いた場合には、排液流
路50内の残液は容器本体100内に自然落下せしめら
れて除去される。
【0027】上記容器蓋2において、排液筒30を押し
下げた後の元の状態への復元は、主として圧縮コイルば
ね60の弾性力によるので、排液筒30の戻りが迅速に
遂行され、連続した適量排液の遂行も容易である。した
がって随時、適量排液を連続して迅速に遂行することが
可能であるので、便利である。上記した如く、この実施
形態の場合、圧縮コイルばね60が使用されているた
め、弾性変形部8の弾性復元力は比較的弱く設定されて
いるが、弾性変形部8の弾性復元力を強めるのであれ
ば、円筒壁26を、実質上変形が無視される程度の剛性
を有する厚さに形成すればよい。これにより、弾性変形
部8の弾性復元力は圧縮コイルばね60の弾性力と協動
して不使用時のシール性(排液筒30におけるシールバ
ルブ部35の、シールロッド部材40におけるバルブシ
ート部45に対する密着性)を更に向上せしめることが
できる。
【0028】上記容器蓋2において、シールロッド部材
40の下端部を支持部材20の連結孔22に嵌合させる
だけで、軸線方向へ抜けないように連結される。したが
って簡単な作業により相互の連結が確実に遂行される。
また、排液筒30が押し下げられない非作用状態におい
ては、主として圧縮コイルばね60の弾性力(及び弾性
変形部8の弾性復元力)の作用で排液筒30が鉛直上方
に強制移動せしめられ、排液筒30のシールバルブ部3
5がシールロッド部材40のバルブシート部45に弾性
的に密着せしめられる。このような圧縮コイルばね60
の弾性力の作用によって、シールロッド部材40は支持
部材20に対して鉛直上方へ強制されるが、下方の環状
抜止フランジ44が支持部材20の連結孔22に対して
上方への抜止機能を発揮し、シールロッド部材40は所
定の静止位置に保持される。したがって、シールロッド
部材40の下端部と支持部材20の連結孔22との間の
嵌合部に多少のガタが存在しても実用上問題はないの
で、高い精度が要求されず、製作上有利である。もちろ
ん、シールロッド部材40の下端部と支持部材20とを
一体成形する実施形態、あるいはシールロッド部材40
の下端部を支持部材20に溶着する実施形態もありう
る。
【0029】上記容器蓋2において、排液筒30を通し
て適量排液するために排液筒30を圧縮コイルばね60
に抗して押し下げる操作が、被押圧操作部32を利用す
ることにより、ワンタッチで容易かつ確実に遂行され
る。
【0030】また上記容器蓋2においては、排液筒30
が押し下げられない非作用状態においては、主として圧
縮コイルばね60の弾性力の作用で排液筒30が鉛直上
方に強制移動せしめられ、排液筒30のシールバルブ部
35がシールロッド部材40のバルブシート部45に弾
性的に密着せしめられるので、排液流路50の下流端は
バルブシート部45により閉じられている。したがっ
て、容器本体100が比較的弾性変形し易い合成樹脂に
より形成されている場合、誤って容器本体100に圧力
が加えられ内圧が上昇せしめられると、この圧力は、圧
縮コイルばね60の弾性力に加えてシールバルブ部35
をバルブシート部45に押圧する方向に作用する。なぜ
ならば、上記圧力は当然に排液筒30の下端及び弾性変
形部8に作用してそれらを側壁4の上端から上方に移動
せしめるからである。その結果、容器本体100に対す
る加圧によって、排液筒30のシールバルブ部35はシ
ールロッド部材40のバルブシート部45に一層強く密
着せしめられ、シールバルブ部35とバルブシート部4
5との間の密封性は更に向上せしめられるので、容器本
体100内の液体の排液筒30からの意図しない漏出は
充分確実に防止される。このため、上記容器蓋2によれ
ば、従来から流通時の密封性の確保のために必要であっ
た中栓又はバリヤー性フィルムの使用を省略することが
できる。これにより、容器蓋2を使用可能状態にするた
め、従来の如く、容器蓋2を容器本体100の開口部1
02から外し、次いで中栓又はバリヤー性フィルムを除
去し、その後、容器蓋2を容器本体100の開口部10
2に装着する、との煩雑な作業が不要となり、利便性が
向上する。
【0031】上記実施形態において、圧縮コイルばね6
0は、ばね鋼の如き金属材料から形成されることができ
るが、もちろん適宜の合成樹脂により形成することもで
きる。圧縮コイルばね60を合成樹脂により形成する場
合には、上記実施形態の如く単体で使用するほか、これ
を支持部材20と一体成形する実施形態も考えられる。
【0032】次に図4を参照して、容器蓋の他の実施形
態について説明する。なお図4において、図1〜図3と
同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図4に示
す容器蓋200が、図1〜図3に示す容器蓋2と相違す
るところは、主として、排液筒30のシールバルブ部3
5をシールロッド部材40のバルブシート部45に弾性
的に密着せしめるための上記圧縮コイルばね60が省略
されていること、弾性変形部8の弾性復元力が一層強化
されるよう改良されていること、等である。
【0033】容器蓋200において、弾性変形部8は、
容器蓋2と同様に、側壁4の上端から半径方向内方へ実
質上水平に延びる下環状壁25と、この下環状壁25の
内周縁から上方に実質上鉛直に延びる円筒壁26と、こ
の円筒壁26の上端から半径方向内方へ実質上水平に延
びる上環状壁28とを有している。上記被押圧部10
は、弾性変形部8の上環状壁28の内周縁から実質上鉛
直上方に延びる排液筒30を含んでいる。弾性変形部4
における上記環状壁25及び28は、比較的薄肉であっ
て柔軟であることが好適であり、その場合、充分容易に
弾性的に変形される。これに対し円筒壁26は、実質上
変形が無視される程度の剛性を有する厚さを有するよう
形成されている。この構成によって、容器蓋200の弾
性変形部8の弾性復元力は、上記容器蓋2の弾性変形部
8の弾性復元力よりも強化せしめられる。
【0034】上記の如く構成された容器蓋200におい
て、排液筒30を上記と同様にして被押圧操作部32を
利用して押圧することにより弾性変形部8を弾性変形せ
しめる。排液筒30の押圧力は、上環状壁28の内周縁
に作用する。上環状壁28は、円筒壁26の上端(上環
状壁28の外周縁)を支点として変形し、その内周縁が
軸方向下方に移動する。前記押圧力は、更に円筒壁26
を介して下環状壁25の内周縁に作用する。下環状壁2
5は、その外周縁である側壁4の上端を支点として変形
し、その内周縁が軸方向下方に移動する。弾性変形部8
は、以上のように軸方向の力に比較的弱い上環状壁28
及び下環状壁25から徐々に変形してゆく。弾性変形部
8の変形が実質上限界に達すると、排液筒30は円筒壁
26内に、また円筒壁26は側壁4内に、それぞれ沈み
込む形態でその移動が停止する(図示せず)。上記した
如く、被押圧操作部32の軸方向の移動は、それが側壁
4の上端面に当接することにより規制されるので、この
実施形態においても、被押圧操作部32はストッパ機能
を有している。なお上記の如き弾性変形部8の構成は、
実開平7−44730号公報に開示されている。
【0035】排液筒30は、弾性変形部8の弾性に抗し
て、そのシールバルブ部35がシールロッド部材40の
バルブシート部45から離れる方向に移動せしめられ
る。これにより、排液流路50の下流端が開口される。
他方、上記の如き被押圧部10及び弾性変形部8からな
る弾性圧潰部6の弾性変形に起因する容器蓋2内の容積
の低減により、容器本体100及び容器蓋2内の気圧が
増大し、したがって、上述した容積の低減量に対応した
適量の液体が排液流路50を通して排液筒30から排液
される。
【0036】上記の通りにして適量排液を終了した後、
容器本体100を直立状態にして、被押圧操作部32の
押圧を解除すると、弾性変形部8は弾性変形部8自体の
弾性による復元力により元の形状に戻され、排液筒30
は元の位置に戻される。したがって弾性圧潰部6は元の
状態に弾性的に復元せしめられる。同時に排液筒30の
シールバルブ部35は、弾性変形部8の弾性力によって
シールロッド部材40のバルブシート部45に近付く方
向に移動せしめられ、バルブシート部45に弾性的に密
着せしめられる。これにより排液流路50の下流端はバ
ルブシート部45によって閉じられる。弾性圧潰部6が
元の状態に弾性的に復元し、これによって容器本体10
0及び容器蓋2内に幾分かの負圧が生成されること及び
容器蓋2の排液筒30が鉛直上方に直線状に延在してい
ることに起因して、適量排液時に排液流路50を満たし
ていた液体は、排液流路50をその上流(鉛直下方)に
向けて流動し容器本体100内に流入する。
【0037】上記の如く構成された容器蓋200におい
ては、先の容器蓋2における圧縮コイルばね60が省略
されているので、構成が著しく簡略化され、低コストで
実用化することができる。そして先の容器蓋2と同様
に、容器本体100に付加された圧力による液体の意図
しない漏出、及び排液流路50の詰まり、は充分確実に
防止することができる。ただし、被押圧部10の一部で
ある排液筒30を押し下げた後の元の状態への復元は、
圧縮コイルばね60によるものではなく、弾性変形部8
の弾性復元力によるので、排液筒30の戻りの迅速性に
関しては先の容器蓋2の方が優れている。しかしながら
この容器蓋200における弾性変形部8は、上記の如く
構成されているので、その弾性復元力が強められ、実用
上の問題はない。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、容器本体内に収容され
た液体の漏出及び液体の固化による排液流路の詰まりを
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の実施形態を
容器本体に装着した状態を示す側面図であって、軸線に
よって分けられた半分を断面にして示す図。
【図2】図1に示す容器蓋の上面図。
【図3】図1に示す容器蓋の使用状態を示す図。
【図4】本発明に従って構成された容器蓋の他の実施形
態を容器本体に装着した状態を示す側面図であって、図
1と同様な図。
【符号の説明】
2 容器蓋 4 側壁 6 弾性圧潰部 8 弾性変形部 10 被押圧部 20 支持部材 22 連結孔 30 排液筒 32 被押圧操作部 35 シールバルブ部 40 シールロッド部材 45 バルブシート部 50 排液流路 60 圧縮コイルばね 100 容器本体 102 開口部 200 容器蓋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排液筒と、該排液筒を通して適量排液す
    るために押圧される弾性圧潰部とを含み、該弾性圧潰部
    は、容器本体の開口部に装着される環状の側壁の上端に
    形成された弾性変形部と被押圧部とを含む、適量排液機
    能を備えた容器蓋において、 該被押圧部は該弾性変形部の上端から実質上鉛直上方に
    延びる該排液筒を含み、該側壁内には、該弾性変形部の
    下方に間隔をおいて半径方向に延在する支持部材が装着
    され、該支持部材には、該排液筒内を通って上方に延び
    るようシールロッド部材の下端部が装着され、該排液筒
    の内周面と該シールロッド部材の外周面との間には排液
    流路が形成され、該シールロッド部材の上端外周面には
    上方に向って直径が大きくなるような円錐面からなるバ
    ルブシート部が形成され、該排液筒の上端内周面には該
    シート部の該円錐面に整合する円錐面からなるシールバ
    ルブ部が形成され、 該排液筒と該支持部材との間には、該排液筒の該シール
    バルブ部を該シールロッド部材の該バルブシート部に弾
    性的に密着せしめて該排液流路の下流端を閉じる圧縮コ
    イルばねが配設され、該被押圧部の押圧により該排液筒
    は、該圧縮コイルばねに抗して、該シールバルブ部が該
    シールロッド部材の該バルブシート部から離れる方向に
    移動せしめられる、ことを特徴とする適量排液機能を備
    えた容器蓋。
  2. 【請求項2】 該弾性変形部は、該側壁の上端から半径
    方向内方に延びる下環状壁と、該下環状壁の内周縁から
    上方に延びる円筒壁と、該円筒壁の上端から半径方向内
    方に延びる上環状壁とを有し、該被押圧部は、該弾性変
    形部の該上環状壁の内周縁から上方に延びる該排液筒を
    含み、該弾性変形部の該上環状壁及び該下環状壁はそれ
    ぞれ実質上水平に延び、該弾性変形部の該円筒壁及び該
    被押圧部の該排液筒はそれぞれ実質上鉛直に延び、該弾
    性変形部の該上環状壁及び該下環状壁は薄肉であって柔
    軟であるよう構成されている、請求項1記載の適量排液
    機能を備えた容器蓋。
  3. 【請求項3】 排液筒と、該排液筒を通して適量排液す
    るために押圧される弾性圧潰部とを含み、該弾性圧潰部
    は、容器本体の開口部に装着される環状の側壁の上端に
    形成された弾性変形部と被押圧部とを含む、適量排液機
    能を備えた容器蓋において、 該弾性変形部は、該側壁の上端から半径方向内方に延び
    る下環状壁と、該下環状壁の内周縁から上方に延びる円
    筒壁と、該円筒壁の上端から半径方向内方に延びる上環
    状壁とを有し、該被押圧部は、該弾性変形部の該上環状
    壁の内周縁から上方に延びる該排液筒を含み、該弾性変
    形部の該上環状壁及び該下環状壁はそれぞれ実質上水平
    に延び、該弾性変形部の該円筒壁及び該被押圧部の該排
    液筒はそれぞれ実質上鉛直に延び、該弾性変形部の該上
    環状壁及び該下環状壁は薄肉であって柔軟であるよう構
    成され、 該側壁内には、該弾性変形部の下方に間隔をおいて半径
    方向に延在する支持部材が装着され、該支持部材には、
    該排液筒内を通って上方に延びるようシールロッド部材
    の下端部が装着され、該排液筒の内周面と該シールロッ
    ド部材の外周面との間には排液流路が形成され、該シー
    ルロッド部材の上端外周面には上方に向って直径が大き
    くなるような円錐面からなるバルブシート部が形成さ
    れ、該排液筒の上端内周面には該シート部の該円錐面に
    整合する円錐面からなるシールバルブ部が形成され、 該排液筒の該シールバルブ部は、該被押圧部が押圧され
    ない状態においては、該弾性変形部の弾性復元力により
    該シールロッド部材の該シールバルブ部に弾性的に密着
    せしめられて該排液流路の下流端を閉じているが、該被
    押圧部の押圧に応じて該シールバルブ部から離れる方向
    に移動せしめられる、ことを特徴とする適量排液機能を
    備えた容器蓋。
  4. 【請求項4】 該支持部材の中央部には連結孔が形成さ
    れ、該シールロッド部材の該下端部の外周面には、該連
    結孔の内径より大きな外径を有する一対の環状抜止フラ
    ンジが軸線方向に間隔をおいて形成され、該連結孔の内
    径以下の外径を有する該シールロッド部材の該環状抜止
    フランジ間が該連結孔に嵌合される、請求項1又は請求
    項3記載の適量排液機能を備えた容器蓋。
  5. 【請求項5】 該排液筒には、その外周面から半径方向
    外方に延び出す被押圧操作部が形成されている、請求項
    1又は請求項3記載の適量排液機能を備えた容器蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008137669A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Yoshino Kogyosho Co Ltd 注出器
CN107472681A (zh) * 2017-09-21 2017-12-15 中山市华宝勒生活用品实业有限公司 一种可自动开闭的压开盖

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CN107472681A (zh) * 2017-09-21 2017-12-15 中山市华宝勒生活用品实业有限公司 一种可自动开闭的压开盖

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