JPH0159186B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 個人的に使用される軟石けんは可撓性のあるバ
ツグに入れられて販売される。このバツグは、堅
い支持面上に下壁部とともに水平に折りたたまれ
た下方部が連設され、また自動閉塞式の計量バル
ブが設けられる。上壁部への下向きの力により、
バルブが開放され、計量された石けんが供給され
る。

米国特許第4226342号に開示された本発明者ら
の自動閉塞式バルブは、数多く製作され、販売さ
れてきており、軟石けんを収容する容器を押しつ
ぶすのに非常にうまく利用されている。

本発明の目的は、上記型式の軟石けんのバツグ
の水平部分の下壁部に適用でき、しかも上記特許
に係るバルブの利点を享有する自動閉塞式計量分
配バルブを提供することである。

要約すると、本発明に係るバルブはフランジを
有する実質的に円筒状の本体を備える。このフラ
ンジは本体の上方部分から半径方向外側に延び、
熱溶着等により、バルブのために設けられた孔の
周囲のバツグの水平下壁部に、本体の上方部分か
ら垂下する部分とともに密着されるようになつて
いる。バルブの特徴ある円環状封塞板は、下方を
向く円錐状縁部を有するとともに、スポークを介
して本体の軸線上にこの軸線に直角に配設され
る。スポークは封塞板の頂部に連結され、半径方
向に延び、本体の内側の堅固な環状段部を介して
本体の上方部分より下方で本体の内側に接続され
る。等しく特徴的な変位可能なダイヤフラムは、
この場合上方を向く円錐状縁部が形成された中心
孔を有し、その外周部を本体の内側に強固に接続
させることにより封塞板およびスポークの下方に
配設され、円錐状縁部はダイヤフラムにより封塞
板の縁部に垂直に着座する。弾性的に押しつぶさ
れるドームは、本体の頂部を覆い、その中心部に
は軟石けんが通過する、平常時は開口している孔
を有する。

使用に際し、バツグの水平部分の上壁部に指で
圧力を作用させ、上壁部を下方へ押してドームの
開口を閉塞するとともにこのドームを押しつぶ
す。ドームとダイヤフラムの間の空間は、軟石け
んの１回の吐出量分を収容する計量空間を形成す
る。ドームを下方へ押しつぶして加圧すると、こ
の軟石けんはダイヤフラムに圧力を作用させ、ダ
イヤフラムの穴の周縁部を封塞板の縁部から離座
させて分配動作を行なう。次の供給を行なうに
は、上記上壁部に対する加圧を解除し、ドームを
その弾性により上方へ復帰させることが必要であ
る。軟石けんは、ドームの開口を通つて流入し、
重力と、ドームが変位状態から弾性的に復帰する
ことにより生じる吸引力とにより計量空間内に充
填される。ダイヤフラムは、その穴の縁部を封塞
板の縁部に積極的に着座させ、バルブの計量空間
内の液体の加圧がないとき、液密を保つて密着す
る。

この新規なバルブは、本発明者らの特許された
上記バルブの成功により確認されたその作用の有
効性を備えつつ、３つの簡単に組立てられるプラ
スチツク射出成形品から作られる。従来用いられ
たバルブは、ダイヤフラム上に計量空間を形成す
るドームが設けられていたが、本発明者らの特許
の原理を利用したものではなかつた。この従来の
バルブは、使用に際し、使用後に積極的に閉じる
ことが困難であつた。またバツグの上壁部があま
りに強く下方へ押されると、その内部バルブの要
素がバルブボデイから外れ、バルブを破壊して軟
石けんをこぼしてしまうこととなる。

以下図示実施例により本発明を説明する。

図中、第１図にはバツグの水平部分が、上壁部
１と下壁部２を相互に近接させた状態で示されて
おり、少なくとも下壁部２は堅い支持部３に係止
し、下壁部２および支持部３は、本実施例に係る
バルブが貫通して垂設される穴５を形成する。

バルブは、第１のプラスチツク射出成形品を含
む実質的に円筒状の本体を有する。この射出成形
品は、バツグの下壁部２の内側面に密着可能であ
り、またそのように図示されたフランジ７に連設
されて垂下する円筒壁６を一体的に備え、この円
筒壁は、上方に向く円錐状縁部１０を有する中心
孔９を備えたダイヤフラム８が形成される。円筒
壁６の内側には内方に突出する環状段部１１が形
成される。

第２のプラスチツク射出成形品は、封塞板１２
を備え、その円錐状縁部１３は下方を向き、封塞
板１２は、これから半径方向に延びるとともに端
部が輪状部材１５により囲まれたスポーク１４に
より支持される。輪状部材１５は第１の部分の段
部１１に係止する。これにより、移動に対して大
きな抵抗が与えられる。

第１の部分のダイヤフラム８には、円錐状縁部
１０の端において上方に向く係止部すなわち平面
部１６が形成される。スポーク１４の内方先端に
おける第２の部分は、封塞板１２の端部において
下方に向く平面部１７を有する。各部分における
これらの平面部１６，１７は、円錐状縁部１０，
１３が実質的に正確に整列したとき係合し、これ
ら円錐状縁部１０，１３が分離するのを積極的に
阻止する閉止手段を構成する。このようにして、
円錐状縁部１０，１３は、ダイヤフラムの円錐状
縁部１０がダイヤフラムの弾性により上方へ向く
閉塞力を受けるとき、互に分離することはない。

第３のプラスチツク射出成形品はドーム１８を
有する。このドーム１８は、上方壁１へくつつく
のを防止する直立した隆起部１８ａを有するとと
もに、第１の部分の円筒壁６の内面に係合する円
筒壁１９を備え、円筒壁１９の下端部において第
２の部分の輪状部材１５の上面に係止する。この
第３の部分はさらに、第１の部分のフランジ７上
に係止する外部フランジ２０を有する。

また、ドーム１８は軟石けんをドームの内部に
入れかつ満たすことのできる中応孔１８ｂを有し
ている。バツグの上壁部１がドーム１８に対し指
の圧力で下方に押されると孔１８ｂは閉じまたド
ーム１８はつぶれる。ドーム１８下方の軟石けん
は加圧され弁は開放され石けんを分配する。隆起
部１８ａはこれらの部分が相互にくつつくのを阻
止する。

２つの円錐状縁部１０，１３は薄くかつ相互に
正確に係合するように図示されており、封塞部の
周囲の表面により、バルブが開いたとき軟石けん
の流れの発生に対する妨害が生じることはない。
ダイヤフラムの頂部から圧力が開放されると、協
働する円錐状縁部１０，１３は積極的かつ迅速に
再び閉じる。

バツグの上壁部１が、大きな力ですばやく下方
に付勢されたとしても、バルブ部材がバルブボデ
イから下方へ変位させられることはない。スポー
ク１４の縁の輪状部材１５は、円筒壁６を有する
第１の部分の段部１１に強固に係止し、また封塞
板１２はスポーク１４の内方先端により積極的に
固定される。

【図面の簡単な説明】

第１図はバツグの概略的に示した水平部分に適
用された実施例のバルブを示す縦断面図、第２図
はバルブの第１の部分を形成する射出成形品を示
す縦断面図、第２ａ図は、実施例のバルブの円錐
状縁部を構成するダイヤフラムの孔の縁部を備え
た該第１の部分を示し、拡大して示す縦断面図、
第３図は実施例のバルブのスポークと封塞板を有
する第２の部分を示す縦断面図、第３ａ図は、第
２の部分に設けられた、実施例のバルブの封塞部
を拡大して示す側面図、第３ｂ図は第３図の底部
の平面図、第４図は実施例のバルブの第３の部分
に設けられた押しつぶし可能なドームを示す縦断
面図である。 １……上壁部、２……下壁部、５……穴、６，
１９……円筒壁、７，２０……フランジ、８……
ダイヤフラム、９……中心孔、１０，１３……円
錐状縁部、１４……スポーク、１６，１７……平
面部、１８……ドーム、１８ａ……隆起部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 流体製品を収容しまた相互に隣接した上壁部
   １と下壁部２とを有する部分を含み下壁部には分
   配孔５を有する可撓性バツグのための自己閉塞式
   計量分配バルブであつて、このバルブが、その上
   方部分から半径方向に延びかつ前記分配孔の周り
   でこの上方部分から垂下する部分と共に前記下壁
   部２に対しシールされるようになつているフラン
   ジ７を有する実質的に円筒形の本体６と、円形の
   薄い封塞板１２であつて、下方を向く円錐状縁部
   を有し、またこの封塞板の頂部に連結されかつ半
   径方向に延びその上方部分よりも下方で前記本体
   ６の内側に連結されているスポーク１４によつ
   て、前記本体の軸線上にこの軸線に直角に配設さ
   れた円形の薄い封塞板１２と、この封塞板と前記
   スポークとの下側にあつて、前記本体の内側に連
   結された外側縁部と平常時は前記封塞板の縁部に
   シールされる上方に向く円錐状縁部を形成する中
   央孔９とを有している弾性変形自在のダイヤフラ
   ム８と、前記本体の頂部を閉塞しかつ前記製品が
   通過できる平常時は開口している孔１８ｂを中央
   に有する弾性的に押しつぶし可能なドームとを具
   備し、前記バツグの上壁の下方への変位により前
   記ドームの孔を閉塞するとともに前記ドームが押
   しつぶされるようにした自己閉塞式計量分配バル
   ブ。 ２ 上記各縁部は、実質的に係合する円錐面が形
   成され、またこれらの円錐面が分離するのを積極
   的に阻止する閉止手段１６，１７が設けられるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のバル
   ブ。 ３ 上記閉止手段１６，１７は、下方を向く平面
   部１７を形成された上記スポーク１４と、上方を
   向く平面部１６を形成された上記ダイヤフラム８
   とを備え、これらの平面部は、上記円錐面が上記
   分離を阻止するように係合するとき、当接するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のバル
   ブ。 ４ 上記本体６は、上記ダイヤフラム８とこれに
   直立した実質的に円筒状の壁部６とを一体的に形
   成され、このダイヤフラム８の上方の内方環状段
   部を有する第１のプラスチツク射出成形品を含
   み、上記封塞板１２およびスポーク１４は、スポ
   ーク端部に輪状部材１５を一体的に有するととも
   に上記段部に係止する第２のプラスチツク射出成
   形品を備え、上記ドーム１８は直立した実質的に
   円筒状の上記壁部６の内側に嵌合された実質的に
   円筒状の壁部１９を有するとともに上記第２のプ
   ラスチツク射出成形品の上記輪状部材１５に係止
   する底部を有する第３のプラスチツク射出成形品
   を備え、第１および第３のプラスチツク射出成形
   品の少なくとも一方は、バツグの上記下壁部２に
   密着する外部フランジ７，２０を有することを特
   徴とする特許請求の範囲第３項記載のバルブ。 ５ 上記ドーム１８は、バツグの上記上壁部１１
   が上記ドーム１８にくつつくのを防止する直立し
   た隆起部１８ａを有することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項〜第４項のいずれか１項に記載の
   バルブ。