JP2008137446A - 車両のロール剛性制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前輪位置及び後輪位置の車両の横加速度を推定し、推定された横加速度に基づく制御量にて前輪位置及び後輪位置のロール剛性可変手段を制御することにより、車両の旋回運動の状況に拘らず車両のロール剛性の制御を最適に行う。
【解決手段】車両の重心に於ける実横加速度Gyaに基づき車両の目標ロール角φtが演算され(ステップ100)、車両のヨーレートγに基づく横加速度の修正量にて重心に於ける車両の横加速度が修正されることにより前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrが演算され(ステップ200)、目標ロール角φtとそれぞれ車両の加速度Gyf及びGyrとに基づいて前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtが演算され(ステップ250)、それぞれ目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtに基づいてアクティブスタビライザ装置16及び18が制御される(ステップ300)。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のロール剛性制御装置に係り、更に詳細には前輪位置若しくは後輪位置にロール剛性可変手段を備えた車両のロール剛性制御装置に係る。
前輪位置及び後輪位置にアクティブスタビライザ装置の如きロール剛性可変手段を備えた自動車等の車両のロール剛性制御装置は、一般に、車両の横加速度に基づいて車両全体の目標ロール制御量を演算し、ロール剛性の前後配分比に基づいて車両全体の目標ロール制御量を前後輪に配分することにより前輪位置及び後輪位置の目標ロール制御量を演算し、前輪位置及び後輪位置の目標ロール制御量に基づいて前輪位置及び後輪位置のロール剛性可変手段を制御するようになっている。
かかるロール剛性制御装置の一つとして、本願出願人の出願にかかる下記の特許文献1に記載されている如く、前輪及び後輪の横力発生の余裕度合を推定し、前輪の横力発生の余裕度合と後輪の横力発生の余裕度合との偏差の大きさを低減するよう前後輪のロール剛性配分比を演算し、該ロール剛性配分比に基づいて車両の横加速度に基づく車両全体の目標ロール制御量を前後輪に配分することにより前輪位置及び後輪位置の目標ロール制御量を演算するロール剛性制御装置が既に知られている。この先の提案にかかるロール剛性制御装置によれば、ロール剛性の前後配分比が予め設定されている従来の一般的なロール剛性制御装置の場合に比して、前輪及び後輪の横力発生の余裕度合に応じて前輪位置及び後輪位置のロール剛性を適正に制御することができる。
特開2006−21594号公報
一般に、車両は旋回する際に旋回中心の周りに公転すると共に車両の重心周りのヨー方向に自転するので、前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度は重心に於ける横加速度と相違し、また車両の重心は一般に前輪位置と後輪位置との中間に対し車両前方に位置するので、前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度も相互に相違し、これらの横加速度の相違量は車両の旋回運動の状況によって変化し、特に旋回の公転半径が同一であっても車両の自転の状況によって変化する。
しかるに上述の如き従来の一般的なロール剛性制御装置及び上述の先の提案にかかるロール剛性制御装置に於いては、前輪位置と後輪位置とでは横加速度が相違すること及び横加速度の相違量は車両の旋回運動の状況によって変化することを十分に考慮して前輪位置及び後輪位置のロール剛性の制御を行うことができず、そのため必ずしも車両の旋回運動の状況に応じた最適のロール剛性の制御を行うことができないという問題がある。
また上述の如き従来の一般的なロール剛性制御装置及び上述の先の提案にかかるロール剛性制御装置に於いては、車両が前輪位置及び後輪位置にロール剛性可変手段を備えていることが前提とされており、ロール剛性可変手段が前輪位置又は後輪位置にしか設けられていない車両の場合に、上述の如く前輪位置と後輪位置とでは横加速度が相違すること及び横加速度の相違量は車両の旋回運動の状況によって変化することを考慮して前輪位置又は後輪位置のロール剛性の制御を如何に行うべきかについては未だに検討がなされていない。
本発明は、前輪位置及び後輪位置にロール剛性可変手段を備えた車両の従来のロール剛性制御装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、前輪位置若しくは後輪位置に於ける横加速度を推定し、推定された前輪位置若しくは後輪位置に於ける横加速度に基づく制御量にて前輪位置若しくは後輪位置のロール剛性可変手段を制御することにより、車両の旋回運動の状況に拘らず車両のロール剛性の制御を最適に行うことである。
〔課題を解決するための手段及び発明の効果〕
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち前輪位置若しくは後輪位置にロール剛性可変手段を備えた車両のロール剛性制御装置にして、重心に於ける車両の横加速度を取得する横加速度取得手段と、重心周りの車両のヨーレートを取得するヨーレート取得手段と、前記横加速度及び前記ヨーレートに基づいて前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度を演算する横加速度演算手段と、それぞれ前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを演算し、それぞれ前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントに基づいて前記前輪位置若しくは前記後輪位置のロール剛性可変手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする車両のロール剛性制御装置によって達成される。
図8に示されている如く、車両の前後輪の2輪モデルに於いて、車両100の質量をMとし、車両の重心102に於ける横加速度をGyとし、前輪104及び後輪106の横力をそれぞれFyf及びFyrとし、車両のヨー慣性モーメントをIzとし、車両の重心102に於けるヨーレートγの変化率をγdとし、車両の重心102と前輪位置及び後輪位置との間の車両前後方向の距離をそれぞれLf及びLrとすると、車両横方向及び重心周りの力の釣り合いよりそれぞれ下記の式1及び2が成立する。
M・Gy=Fyf+Fyr ……(1)
Iz・γd=Lf・Fyf−Lr・Fyr ……(2)
また前輪及び後輪が支持する車両の質量をそれぞれMf及びMrとすると、質量Mf及びMrはそれぞれ下記の式3及び4により表され、また前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度をそれぞれGyf及びGyrとすると、前輪位置及び後輪位置に於ける車両横方向の力の釣り合いよりそれぞれ下記の式5及び6が成立する。
Mf=M・Lr/(Lf+Lr) ……(3)
Mr=M・Lf/(Lf+Lr) ……(4)
Mf・Gyf=Fyf ……(5)
Mr・Gyr=Fyr ……(6)
上記式3乃至6を上記式1及び2に代入して整理することにより、下記の式7及び8が成立する。
Gyf=Gy+Iz・γd/(M・Lr)……(7)
Gyr=Gy−Iz・γd/(M・Lf)……(8)
上記式7及び8より、重心102に於ける車両の横加速度Gy及び重心102の周りの車両のヨーレートγ、特にその変化率γdに基づいて前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度Gyf及びGyrを演算し得ることが解る。
上記請求項1の構成によれば、重心に於ける車両の横加速度及び重心周りの車両のヨーレートに基づいて前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度が演算され、それぞれ前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントが演算され、それぞれ前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントに基づいて前輪位置若しくは後輪位置のロール剛性可変手段が制御されるので、車両の横加速度に基づく車両全体の目標ロール制御量が前後輪に配分されることにより前輪位置及び後輪位置の目標ロール制御量が演算され、前輪位置及び後輪位置の目標ロール制御量に基づいて前輪位置及び後輪位置のロール剛性可変手段が制御される従来のロール剛性制御装置の場合に比して、確実に且つ正確に前輪位置若しくは後輪位置のロールモーメントに応じて前輪位置若しくは後輪位置に於けるロール剛性を制御することができ、これにより確実に車両の旋回運動の状況に応じた最適のロール剛性の制御を行うことができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記制御手段は少なくとも前記重心に於ける車両の横加速度に基づいて車両の目標ロール角を演算し、車両のロール角を前記目標ロール角にするための前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて演算するよう構成される(請求項2の構成)。
上記請求項2の構成によれば、少なくとも重心に於ける車両の横加速度に基づいて車両の目標ロール角が演算され、車両のロール角を目標ロール角にするための前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントが前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて演算されるので、それぞれ前輪位置若しくは後輪位置に於ける横加速度に応じた値として前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを演算することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、車両は前輪位置及び後輪位置にロール剛性可変手段を備え、前記横加速度演算手段は前記横加速度及び前記ヨーレートに基づいて前記前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度を演算し、前記制御手段はそれぞれ前記前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて前記前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを演算し、それぞれ前記前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントに基づいて前記前輪位置及び後輪位置のロール剛性可変手段を制御するよう構成される(請求項3の構成)。
上記請求項3の構成によれば、車両は前輪位置及び後輪位置にロール剛性可変手段を備え、重心に於ける車両の横加速度及び重心周りの車両のヨーレートに基づいて前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度が演算され、それぞれ前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントが演算され、それぞれ前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントに基づいて前輪位置のロール剛性可変手段及び後輪位置のロール剛性可変手段が制御される。
従って車両の横加速度に基づく車両全体の目標ロール制御量が前後輪に配分されることにより前輪位置及び後輪位置の目標ロール制御量が演算され、前輪位置及び後輪位置の目標ロール制御量に基づいて前輪位置及び後輪位置のロール剛性可変手段が制御される従来のロール剛性制御装置の場合に比して、確実に且つ正確に前輪位置及び後輪位置のロールモーメントに応じて前輪位置及び後輪位置に於けるロール剛性を制御することができ、これにより確実に車両の旋回運動の状況に応じた最適のロール剛性の制御を行うことができると共に、前輪位置又は後輪位置のロール剛性可変手段のみが制御される場合に比して効果的に且つ確実に車両の旋回運動の状況に応じたロール剛性の制御を行うことができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項3の構成に於いて、前記制御手段は少なくとも前記重心に於ける車両の横加速度に基づいて車両の目標ロール角を演算し、車両のロール角を前記目標ロール角にするための前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを前記前輪位置に於ける車両の横加速度及び予め設定されたロール剛性の前後配分比に基づいて演算し、車両のロール角を前記目標ロール角にするための後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを前記後輪位置に於ける車両の横加速度及び予め設定されたロール剛性の前後配分比に基づいて演算するよう構成される(請求項4の構成)。
上記請求項4の構成によれば、少なくとも重心に於ける車両の横加速度に基づいて車両の目標ロール角が演算され、車両のロール角を目標ロール角にするための前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントが前輪位置に於ける車両の横加速度及び予め設定されたロール剛性の前後配分比に基づいて演算され、車両のロール角を目標ロール角にするための後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントが後輪位置に於ける車両の横加速度及び予め設定されたロール剛性の前後配分比に基づいて演算されるので、それぞれ前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度に応じた値として前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを演算することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れかの構成に於いて、前記横加速度演算手段は前記重心周りの車両のヨーレートに基づいて前輪位置若しくは後輪位置について横加速度の修正量を演算し、前記横加速度取得手段により取得された前記重心に於ける車両の横加速度をそれぞれ前記前輪位置若しくは後輪位置についての横加速度の修正量にて修正することにより前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度を演算するよう構成される(請求項5の構成)。
上記式7及び8によれば、前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrは重心102に於ける車両の横加速度Gy(第1項)と、重心102の周りの車両のヨーレートγ、特にその変化率γdに基づく前輪位置及び後輪位置についての横加速度の修正量(第2項)との和として演算可能であり、換言すれば重心に於ける車両の横加速度Gyをヨーレートγに基づく前輪位置及び後輪位置についての横加速度の修正量にて修正することにより前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrを演算可能であることが解る。
上記請求項5の構成によれば、重心周りの車両のヨーレートに基づいて前輪位置若しくは後輪位置について横加速度の修正量が演算され、横加速度取得手段により取得された重心に於ける車両の横加速度をそれぞれ前輪位置若しくは後輪位置についての横加速度の修正量にて修正することにより前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度が演算されるので、車両の自転状況を考慮して前輪位置若しくは後輪位置に於ける横加速度を確実に且つ正確に演算することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5の構成に於いて、前記横加速度演算手段は車速が低いときには車速が高いときに比して前記修正量の大きさを小さくするよう構成される(請求項6の構成)。
一般に、車速が低いときには車速が高いときに比して車両の横加速度の大きさが小さく、前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の差も小さく、前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の差が車両の乗員の官能に与える影響も小さい。また上述の如く重心周りの車両のヨーレートに基づく前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の修正量はヨーレートの変化率に基づく横加速度の修正量であるので、ノイズ等の影響を受け易い。従って車速が低いときには車速が高いときに比してヨーレートに基づく前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の修正量の大きさは小さいことが好ましい。
上記請求項6の構成によれば、車速が低いときには車速が高いときに比してヨーレートに基づく前輪位置若しくは後輪位置に於ける横加速度の修正量の大きさが小さくされるので、修正後の横加速度がノイズ等の影響に起因して急激に変動し、これにより車速が高いときには車両の自転状況を十分に考慮して前輪位置若しくは後輪位置に於ける横加速度を確実に且つ正確に演算することができ、車速が低いときには前輪位置若しくは後輪位置のロール剛性可変手段の制御量が急激に変動することを効果的に防止することができる。
また本発明によれば、上記請求項1乃至6の何れかの構成に於いて、前記横加速度取得手段は重心に於ける車両の実横加速度を検出し、車速及び操舵輪の舵角に基づいて重心に於ける車両の推定横加速度を演算し、前記実横加速度及び前記推定横加速度に基づいて前記重心に於ける車両の横加速度を演算し、前記実横加速度の大きさが大きいときには前記実横加速度の大きさが小さいときに比して前記推定横加速度の重みを小さくするよう構成される(請求項7の構成)。
上記請求項7の構成によれば、重心に於ける車両の実横加速度を検出し、車速及び操舵輪の舵角に基づいて重心に於ける車両の推定横加速度が演算され、実横加速度及び推定横加速度に基づいて重心に於ける車両の横加速度が演算されるが、車速及び操舵輪の舵角に基づいて演算される推定横加速度は一般に実横加速度よりも位相が早いので、ロール剛性の制御に供される車両の横加速度が実横加速度のみである場合に比して、車両の旋回状況の変化に対し高応答にて前輪位置及び後輪位置のロール剛性を制御することができる。
また一般に、車速及び操舵輪の舵角に基づいて演算される車両の重心位置に於ける推定横加速度の推定精度は、車両の旋回度合が高いときには車両の旋回度合が低いときに比して低くなるので、車両の旋回度合が高いときには車両の旋回度合が低いときに比して実横加速度と推定横加速度とに基づいて横加速度を演算する際の推定横加速度の重みが小さくされることが好ましく、車両の旋回度合は車両の実横加速度の大きさにより判定可能である。
上記請求項7の構成によれば、実横加速度の大きさが大きいときには実横加速度の大きさが小さいときに比して推定横加速度の重みが小さくされるので、実横加速度の大きさが小さいときには車両の旋回状況の変化に対し高応答にて前輪位置及び後輪位置のロール剛性を制御することができ、実横加速度の大きさが大きいときには車両の旋回度合が高い状況に於いて推定横加速度の推定精度が低くなることの悪影響を確実に低減することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至7の何れかの構成に於いて、前記ヨーレート取得手段は車両の重心位置に於ける実ヨーレートを検出し、車速及び操舵角に基づいて推定横加速度を演算し、車速と前記推定横加速度との積として車両の重心位置に於ける推定ヨーレートを演算し、前記実ヨーレートと前記推定ヨーレートとに基づいて前記ヨーレートを演算し、前記実横加速度の大きさが大きいときには前記実横加速度の大きさが小さいときに比して前記推定ヨーレートの重みを小さくするよう構成される(請求項8の構成)。
上記請求項8の構成によれば、重心周りの車両の実ヨーレートが検出され、重心に於ける車両の実横加速度が検出され、車速及び操舵輪の舵角に基づいて重心に於ける車両の推定横加速度が演算され、車速と推定横加速度との積として重心周りの車両の推定ヨーレートが演算され、実ヨーレート及び推定ヨーレートに基づいて重心周りの車両のヨーレートが演算されるが、車速及び操舵輪の舵角に基づいて演算される推定ヨーレートは一般に実ヨーレートよりも位相が早いので、ロール剛性の制御に供されるヨーレートが実ヨーレートのみである場合に比して車両の旋回状況の変化に対し高応答にて前輪位置及び後輪位置のロール剛性を制御することができる。
また一般に、車速及び操舵輪の舵角に基づいて演算される重心に於ける車両の推定ヨーレートの推定精度は、車両の旋回度合が高いときには車両の旋回度合が低いときに比して低くなるので、車両の旋回度合が高いときには車両の旋回度合が低いときに比して実ヨーレートと推定ヨーレートとに基づいてヨーレートを演算する際の推定ヨーレートの重みが小さくされることが好ましく、この場合にも車両の旋回度合は車両の実横加速度の大きさにより判定可能である。
上記請求項8の構成によれば、実横加速度の大きさが大きいときには実横加速度の大きさが小さいときに比して推定ヨーレートの重みが小さくされるので、車両の旋回度合が低い状況に於いては車両の旋回状況の変化に対し高応答にて前輪位置及び後輪位置のロール剛性を制御することができ、車両の旋回度合が高い状況に於いては推定ヨーレートの推定精度が低くなることの悪影響を確実に低減することができる。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5乃至8の何れかの構成に於いて、前記横加速度取得手段は車両の重心と後輪位置との間の車両前後方向の距離及び前記重心周りの車両のヨーレートの変化率に基づいて前記前輪位置についての横加速度の修正量を演算し、若しくは車両の重心と前輪位置との間の車両前後方向の距離及び前記重心周りの車両のヨーレートの変化率に基づいて前記後輪位置についての横加速度の修正量を演算するよう構成される(請求項9の構成)。
上記請求項9の構成によれば、前輪位置に於ける横加速度の修正量が車両の重心と後輪位置との間の車両前後方向の距離及びヨーレートの変化率に基づいて演算され、若しくは後輪位置に於ける横加速度の修正量が車両の重心と前輪位置との間の車両前後方向の距離及びヨーレートの変化率に基づいて演算されるので、上記式7及び8より解る如く前輪位置若しくは後輪位置に於ける横加速度の修正量を確実に且つ正確に演算することができる。
〔課題解決手段の好ましい態様〕
図9は左旋回状態にある車両を後方より見た説明図であり、図9に於いて、108L及び108Rはそれぞれ左右の車輪を示し、110は車体を示している。また112L及び112Rはそれぞれ左右のサスペンションスプリングを示し、114L及び114Rはそれぞれ左右のショックアブソーバを示している。更に116F及び116Rはスタビライザ力を増減可能なロール剛性可変手段としての前輪位置及び後輪位置に於けるアクティブスタビライザ装置を示し、118は車両のロールセンタを示している。
図9に示されている如く、車両100の質量をMとし、車両100の重心102に於ける横加速度をGyとし、横加速度Gyに基づく車両の目標ロール角をφrtとする。またサスペンションスプリング112L及び112R、スタビライザ力が制御されない状態の前輪位置及び後輪位置のアクティブスタビライザ装置116F及び116R等により決定される前輪位置及び後輪位置に於ける車両のロール剛性をそれぞれKrf及びKrrとする。更に車体の上下方向に見た場合の重心102とロールセンタ118との間の距離をHsとし、前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントをそれぞれMasft及びMasrtとし、重力加速度gとする。
今、車両が定常旋回状態にあり、前輪位置及び後輪位置のアクティブスタビライザ装置116F及び116Rにより所定のアンチロールモーメントMarf及びMarrが発生されることにより、車両のロール角φrが目標ロール角φrtになっているとすると、ロールセンタ118の周りのモーメントの釣り合いより下記の式9が成立する。尚gは重力加速度である。
(Krf+Krr)φrt=M・Gy・Hs+M・g・Hs・φrt−(Marf+Marr) ……(9)
また前後輪のサスペンションが受け持つロールモーメントの前後比率とロール剛性の前後比率は等価であるので、ロール剛性の前輪側配分比をRsfとすると、下記の式10が成立する。
Rsf=(Krf・φrt+Marf)/{(Krf+Krr)φrt+Marf+Marr} ……(10)
上記式9及び10より、下記の式11及び12が成立する。下記の式11及び12に於ける車両の横加速度Gyは重心に於ける横加速度であるが、上述の如く車両の旋回運動の状況によって前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度が重心に於ける横加速度と相違し、また相互に相違する。従って前輪位置に於ける車両の横加速度及び後輪位置に於ける車両の横加速度をそれぞれGyf及びGyrとして、下記の式11及び12に於ける車両の横加速度Gyをそれぞれ前輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyrに置き換えて下記の式11及び12をそれぞれ下記の式13及び14の通りにすることにより、車両の旋回運動の状況に拘わらず車両の旋回運動の状況に応じた最適の前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtを演算することができる。
Marf=(M・Gy・Hs+M・g・Hs・φrt)Rsf−Krf・φrt ……(11)
Marr=(M・Gy・Hs+M・g・Hs・φrt)(1−Rsf)−Krr・φrt ……(12)
Marft=(M・Gyf・Hs+M・g・Hs・φrt)Rsf−Krf・φrt ……(13)
Marrt=(M・Gyr・Hs+M・g・Hs・φrt)(1−Rsf)−Krr・φrt ……(14)
従って本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2乃至9の何れかの構成に於いて、制御手段は前輪位置に於ける車両の横加速度及び後輪位置に於ける車両の横加速度をそれぞれGyf及びGyrとして、それぞれ上記式13及び14に従って前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtを演算するよう構成される(好ましい態様1)。
また一般に、車両に作用する重力によるロールモーメント(M・g・Hs・φrt)は車両に作用する横力(遠心力)に起因するロールモーメントよりも遥かに小さいので、ロール剛性の制御に際し重力によるロールモーメントが省略されてもよい。
従って本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2乃至9の何れかの構成に於いて、制御手段はそれぞれ下記の式15及び16に従って前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtを演算するよう構成される(好ましい態様2)。
Marft=M・Gyf・Hs・Rsf−Krf・φrt ……(15)
Marrt=M・Gyr・Hs(1−Rsf)−Krr・φrt ……(16)
尚車両が前輪位置又は後輪位置にしかロール剛性可変手段を備えていない場合には、ロール剛性可変手段が設けられた前輪位置又は後輪位置のロール剛性しか制御できない。従ってロール剛性可変手段が前輪位置にしか設けられていない場合には、上記式13又は15に従って前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarftが演算され、ロール剛性可変手段が後輪位置にしか設けられていない場合には、上記式14又は16に従って後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtが演算される。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項5乃至9又は上記好ましい態様1又は2の構成に於いて、横加速度演算手段はそれぞれ上記式7及び8に従って前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrを演算するよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6乃至9又は上記好ましい態様1乃至3の何れかの構成に於いて、横加速度演算手段は車速が低いときには車速が高いときに比して小さい正の車速係数Kvを演算し、それぞれ上記式7及び8に対応する下記の式17及び18に従って前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrを演算するよう構成される(好ましい態様4)。
Gyf=Gy+Kv・Iz・γd/(M・Lr)……(17)
Gyr=Gy−Kv・Iz・γd/(M・Lf)……(18)
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項7乃至9又は上記好ましい態様1乃至4の何れかの構成に於いて、横加速度取得手段は実横加速度の大きさが第一の基準値以上であるときには実横加速度を重心に於ける車両の横加速度とするよう構成される(好ましい態様5)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項8又は9又は上記好ましい態様1乃至5の何れかの構成に於いて、横加速度取得手段は実横加速度の大きさが第二の基準値以上であるときには実ヨーレートを重心周りの車両のヨーレートとするよう構成される(好ましい態様6)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至9又は上記好ましい態様1乃至6の何れかの構成に於いて、ロール剛性可変手段は二分割のスタビライザと該スタビライザのトーションバーを相対回転させるアクチュエータとを有するアクティブスタビライザを含み、アクチュエータの回転角度の増減によってアンチロールモーメントを増減することによりロール剛性を増減するよう構成される(好ましい態様7)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至9又は上記好ましい態様1乃至6の何れかの構成に於いて、ロール剛性可変手段はサスペンションスプリングのばね定数を増減することによってサスペンションの支持剛性を増減することによりロール剛性を増減するよう構成される(好ましい態様8)。
尚本願に於いて、「前輪位置」及び「後輪位置」なる用語はそれぞれ前輪車軸の車両前後方向位置及び後輪車軸の車両前後方向位置を意味する。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
[第一の実施例]
図1は前輪側及び後輪側にアクティブスタビライザ装置が設けられた車両に適用された本発明による車両のロール剛性制御装置の第一の実施例を示す概略構成図である。
図1に於いて、10FL及び10FRはそれぞれ車両12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれぞれ車両12の左右の後輪を示している。操舵輪である左右の前輪10FL及び10FRは運転者によるステアリングホイール14Aの転舵に応答して駆動されるパワーステアリング装置14によりタイロッド14L及び14Rを介して操舵される。尚本発明のロール剛性制御装置が適用される車両の駆動形式は前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動の何れであってもよい。
左右の前輪10FL及び10FRの間にはアクティブスタビライザ装置16が設けられ、左右の後輪10RL及び10RRの間にはアクティブスタビライザ装置18が設けられている。アクティブスタビライザ装置16及び18はそれぞれ前輪位置及び後輪位置に於けるばね上とばね下との間に作用するスタビライザ力を増減することによりアンチロールモーメントを発生して車両(車体)に付与すると共に必要に応じてアンチロールモーメントを増減するアンチロールモーメント発生手段として機能する。
アクティブスタビライザ装置16は車両の横方向に延在する軸線に沿って互いに同軸に整合して延在する一対のトーションバー部分16TL及び16TRと、それぞれトーションバー部分16TL及び16TRの外端に一体に接続された一対のアーム部16AL及び16ARとを有している。トーションバー部分16TL及び16TRはそれぞれ図には示されていないブラケットを介して図には示されていない車体に自らの軸線の回りに回転可能に支持されている。アーム部16AL及び16ARはそれぞれトーションバー部分16TL及び16TRに対し交差するよう車両前後方向に延在し、アーム部16AL及び16ARの外端はそれぞれ図には示されていないゴムブッシュ装置を介して左右前輪10FL及び10FRの車輪支持部材又はサスペンションアームに連結されている。
アクティブスタビライザ装置16はトーションバー部分16TL及び16TRの間にアクチュエータ20Fを有している。アクチュエータ20Fは必要に応じて一対のトーションバー部分16TL及び16TRを互いに逆方向へ回転駆動することにより、左右の前輪10FL及び10FRが互いに逆相にてバウンド、リバウンドする際に捩り応力により車輪のバウンド、リバウンドを抑制する力を変化させ、これにより左右前輪の位置に於いて車両に付与されるアンチロールモーメントを増減し、前輪位置の車両のロール剛性を変化させる。
同様に、アクティブスタビライザ装置18は車両の横方向に延在する軸線に沿って互いに同軸に整合して延在する一対のトーションバー部分18TL及び18TRと、それぞれトーションバー部分18TL及び18TRの外端に一体に接続された一対のアーム部18AL及び18ARとを有している。トーションバー部分18TL及び18TRはそれぞれ図には示されていないブラケットを介して図には示されていない車体に自らの軸線の回りに回転可能に支持されている。アーム部18AL及び18ARはそれぞれトーションバー部分18TL及び18TRに対し交差するよう車両前後方向に延在し、アーム部18AL及び18ARの外端はそれぞれ図には示されていないゴムブッシュ装置を介して左右後輪10RL及び10RRの車輪支持部材又はサスペンションアームに連結されている。
アクティブスタビライザ装置18はトーションバー部分18TL及び18TRの間にアクチュエータ20Rを有している。アクチュエータ20Rは必要に応じて一対のトーションバー部分18TL及び18TRを互いに逆方向へ回転駆動することにより、左右の後輪10RL及び10RRが互いに逆相にてバウンド、リバウンドする際に捩り応力により車輪のバウンド、リバウンドを抑制する力を変化させ、これにより左右後輪の位置に於いて車両に付与されるアンチロールモーメントを増減し、後輪位置の車両のロール剛性を変化させる。
尚アクティブスタビライザ装置16及び18の構造自体は本発明の要旨をなすものではないので、車両のロール剛性を可変制御し得るものである限り当技術分野に於いて公知の任意の構成のものであってよい。
アクティブスタビライザ装置16及び18のアクチュエータ20F及び20Rは電子制御装置22により制御される。尚図1には詳細に示されていないが、電子制御装置22はCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続されたマイクロコンピュータ及び駆動回路よりなっていてよい。
図1に示されている如く、電子制御装置22には横加速度センサ24により検出された車両の重心34に於ける車両の実横加速度Gyaを示す信号、ヨーレートセンサ26により検出された重心34の周りの車両の実ヨーレートγaを示す信号、車速センサ28により検出された車速Vを示す信号、操舵角センサ30により検出された操舵角θを示す信号、回転角度センサ32F、32Rにより検出されたアクチュエータ20F及び20Rの実際の回転角度φsf、φsrを示す信号が入力される。
尚横加速度センサ24、ヨーレートセンサ26、操舵角センサ30、回転角度センサ32F、32Rはそれぞれ車両の左旋回時に生じる値を正として実横加速度Gya、実ヨーレートγa、操舵角θ、回転角度φsf、φsrを検出する。また横加速度センサ24及びヨーレートセンサ26は車両の重心34に配置されていることが好ましいが、これらのセンサの何れかが車両の重心34以外の位置に配置されていてもよく、その場合にはそのセンサにより検出された値が当技術分野に於いて公知の要領にて補正されることにより、重心34に於ける車両の実横加速度Gyaを示す値又は重心34の周りの車両の実ヨーレートγaを示す値に補正されることが好ましい。
電子制御装置22は、図2及び図3に示されたフローチャートに従い、車両の実横加速度Gyaに基づいて車輌の目標ロール角φtを演算すると共に重みωを演算する。また電子制御装置22は、車速V及び操舵角θに基づいて車輌の推定横加速度Gyh及び推定ヨーレートγhを演算し、推定横加速度Gyhをローパスフィルタ処理してローパスフィルタ処理後の推定横加速度Gyhfを演算する。更に電子制御装置22は、重みωに基づく推定横加速度Gyhfと実横加速度Gyaとの重み平均値としてロール剛性制御用の車両の横加速度Gyを演算すると共に、重みωに基づく推定ヨーレートγhと実ヨーレートγaとの重み平均値としてロール剛性制御用の車両のヨーレートγを演算する。
また電子制御装置22は、車速Vに基づいて車速係数Kv及びロール剛性の前輪側配分比Rsfを演算し、車両のヨーレートγの変化率γdに基づいて上記式17及び18に従い前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrを演算する。そして電子制御装置22は、目標ロール角φrt、前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度Gyf及びGyr、ロール剛性の前輪側配分比Rsfに基づいて上記式13及び14に従い前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtを演算する。
更に電子制御装置22は、目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtに基づいてそれぞれアクティブスタビライザ装置16及び18のアクチュエータ20F及び20Rの目標回転角度φsft、φsrtを演算し、アクチュエータ20F及び20Rの回転角度φsf、φsrがそれぞれ対応する目標回転角度φsft、φsrtになるよう制御し、これにより旋回時等に於ける車両のロールを車両の旋回運動の状況に応じて最適に制御する。
かくしてアクティブスタビライザ装置16及び18はそれぞれ前輪位置及び後輪位置のアンチロールモーメントを増減させて車両のロール剛性を増減するロール剛性可変手段として機能する。また横加速度センサ24、車速センサ28、操舵角センサ30、電子制御装置22は重心34に於ける車両の横加速度Gyを取得する手段として機能し、ヨーレートセンサ26、車速センサ28、操舵角センサ30、電子制御装置22は重心34の周りの車両のヨーレートγを取得する手段として機能する。
また電子制御装置22は前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度Gyf及びGyrを演算する横加速度演算手段として機能すると共に、それぞれ前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrに基づいて前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtを演算し、それぞれ目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtに基づいて前輪位置及び前記後輪位置のロール剛性可変手段としてのアクティブスタビライザ装置16及び18を制御する制御手段として機能する。
次に図2及び図3に示されたフローチャートを参照して実施例に於けるロール剛性の制御について説明する。尚図2及び図3に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチが閉成されることにより開始され、イグニッションスイッチが開成されるまで所定の時間毎に繰返し実行される。
まずステップ50に於いては横加速度センサ24により検出された重心34に於ける車両の横加速度Gy等の読み込みが行われ、ステップ100に於いては車両の重心位置に於ける実横加速度Gyaに基づき図4に示されたグラフに対応するマップより車両の目標ロール角φtが演算される。尚図4に於いて、破線はスタビライザ力が増減されない従来の一般的な車両に於ける車両の横加速度Gyと車両のロール角φとの関係を示しており、目標ロール角φtの大きさは破線の値よりも小さい値に設定される。
ステップ150に於いては車両の重心位置に於ける実横加速度Gyaに基づき図5に示されたグラフに対応するマップより重みωが演算され、ステップ200に於いては図3に示されたフローチャートに従って後述の如く前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrが演算される。尚重みωは実横加速度Gyaの大きさが基準値Gya1以下であるときには0であり、実横加速度Gyaの大きさが基準値Gya2以上であるときには1であり、実横加速度Gyaの大きさが基準値Gya1より大きく基準値Gya2より小さい範囲に於いては、実横加速度Gyaの大きさが大きいほど漸次大きくなるよう演算される。
ステップ250に於いては前輪位置の加速度Gyf及び後輪位置の加速度Gyrの大きさが大きいほど前輪位置の目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置の目標アンチロールモーメントMarrtの大きさが大きくなるよう、それぞれ前輪位置の加速度Gyf及び後輪位置の加速度Gyrに基づいて上記式13及び14に従って前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtが演算される。尚この場合、上記式13及び14に於ける車両の質量M、距離Hs、車両のロール剛性Krf及びKrrは車両の諸元に基づいて予め一定の値に設定され、ロール剛性の前輪側配分比Rsfは0よりも大きく且つ1よりも小さい値の範囲内にて車速Vが高いほど大きくなるよう車速Vに応じて可変設定される。
ステップ300に於いてはそれぞれ前輪位置の目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置の目標アンチロールモーメントMarrtに基づきアクティブスタビライザ装置16及び18のアクチュエータ20F及び20Rの目標回転角φsft及びφsrtが演算され、ステップ350に於いてはそれぞれアクチュエータ20F及び20Rの回転角φsf及びφsrがそれぞれ目標回転角φsft及びφsrtになるよう、アクティブスタビライザ装置16及び18の制御が実行される。
図3に示された横加速度Gyf及びGyrの演算ルーチンのステップ210に於いては、Hをホイールベースとし、Rgをステアリングギヤ比とし、Khをスタビリティファクタとして、車速V、操舵角θ、車速V及び操舵角θに基づいて下記の式19に従って推定横加速度Gyhが演算され、ステップ215に於いては例えば推定横加速度Gyhに対しローパスフィルタ処理が行われることにより、過渡補償後の推定横加速度Gyhfが演算される。
Gyh=V・(θ/Rg)/{(1+Kh・V)H} ……(19)
ステップ220に於いては下記の式20に従って過渡補償後の推定横加速度Gyhfと実横加速度Gyaとの重み平均値としてロール剛性を制御するための車両の重心に於ける横加速度Gyが演算される。
Gy=(1−ω)Gyh+ω・Gya ……(20)
ステップ225に於いては車速V及び操舵角θに基づいて下記の式21に従って車両の重心周りの推定ヨーレートγhが演算され、ステップ230に於いては上記ステップ150に於いて演算された重みωに基づいて下記の式22に従って推定ヨーレートγhと実ヨーレートγとの重み平均値としてロール剛性を制御するための車両の重心周りのヨーレートγが演算される。
γh=V・(θ/Rg)/{(1+Kh・V)H} ……(21)
γ=(1−ω)γh+ω・γa ……(22)
ステップ235に於いては例えばヨーレートγの時間微分値としてヨーレートγの変化率γdが演算され、ステップ240に於いては車速Vに基づいて図6に示されたグラフに対応するマップより車速係数Kvが0以上1以下の値に演算される。尚車速係数Kvは車速Vが基準値V1以下であるときには0であり、車速Vが基準値V2以上であるときには1であり、車速Vが基準値V1より大きく基準値V2より小さい範囲に於いては、車速Vが低いほど漸次小さくなるよう演算される。
ステップ245に於いてはそれぞれ上記式17及び18に従って前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrが演算される。この場合車両のヨー慣性モーメントIz、車両の重心と前輪位置との間の車両前後方向の距離Lf及び車両の重心と後輪位置との間の車両前後方向の距離Lrは、車両の諸元に基づいて予め一定の値に設定される。
かくして図示の第一の実施例によれば、ステップ100に於いて車両の重心位置に於ける実横加速度Gyaに基づき車両の目標ロール角φtが演算され、ステップ200に於いて前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrが演算され、ステップ250に於いてそれぞれ前輪位置の加速度Gyf及び後輪位置の加速度Gyrに基づいて前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtが演算され、ステップ300に於いてそれぞれ前輪位置の目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置の目標アンチロールモーメントMarrtに基づいてアクティブスタビライザ装置16及び18が制御される。
従って前輪位置及び後輪位置の横加速度Gyf及びGyrに正確に対応する値として、換言すれば前輪位置及び後輪位置のロールモーメントに正確に対応する値として目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtを演算することができると共に、前輪位置及び後輪位置のアンチロールモーメントをそれぞれ目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtに制御することができ、これにより確実に車両の旋回状況に応じた最適のロール剛性の制御を行って車両のロール角φを目標ロール角φtに制御し、旋回時の車輌のロール姿勢を確実に所望の姿勢に制御することができる。
この場合、前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrはステップ200に於いて上記式17及び18に従って演算される。即ち前輪位置の加速度Gyfは車両の重心に於ける実横加速度Gyaを下記の式23にて表される前輪位置についての横加速度の修正量ΔGyfにて加算修正することにより演算され、後輪位置の加速度Gyrは車両の重心に於ける実横加速度Gyを下記の式24にて表される後輪位置についての横加速度の修正量ΔGyrにて減算修正することにより演算される。
ΔGyf=Iz・γd/(M・Lr) ……(23)
ΔGyr=Iz・γd/(M・Lf) ……(24)
従って車両のヨーレートγの変化率γdに基づいて、換言すれば車両の旋回に伴う自転状況を考慮して横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrを正確に演算することができ、これにより前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrを正確に演算することができる。
特に図示の第一の実施例によれば、重心周りの車両の実ヨーレートγaが検出され、ステップ210に於いて車速V及び操舵角θに基づいて重心に於ける車両の推定横加速度Gyhが演算され、ステップ220に於いて車速Vと過渡補償後の推定横加速度Gyhfとの積として重心周りの車両の推定ヨーレートγhが演算され、ステップ230に於いて実ヨーレートγa及び推定ヨーレートγhの重み平均値として重心周りの車両のヨーレートγが演算され、横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrはステップ245に於いてヨーレートγの変化率γdに基づいて演算される。
一般に、推定ヨーレートγhの位相は実ヨーレートγaの位相よりも早いので、横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrが実ヨーレートγaの変化率に基づいて演算される場合に比して応答性よく車両の横加速度Gyf及びGyrを演算することができ、これにより前輪位置及び後輪位置に於ける車両のロール剛性の制御を遅れなく行うことができる。
また図示の第一の実施例によれば、ステップ230に於いて重心周りの車両のヨーレートγを演算する際の重みωは、実横加速度Gyaの大きさが大きいほど漸次大きくなるよう実横加速度Gyaに応じて可変設定される。上述の如く推定ヨーレートγhの位相は実ヨーレートγaの位相よりも早いので、車両のヨーレートγが実ヨーレートγaに設定される場合に比して応答性よく車両のヨーレートγを演算することができるが、車両の旋回度合が高くなるにつれて推定ヨーレートγhの信頼性が低下する。従って図示の第一の実施例によれば、車両の旋回度合が低い状況に於いて応答性よく車両のヨーレートγを演算することができると共に、車両の旋回度合が高い状況に於いて車両のヨーレートγが不正確に演算される虞れを確実に低減することができる。
[第二の実施例]
図7は本発明による車両のロール剛性制御装置の第二の実施例に於ける横加速度演算ルーチンを示すフローチャートである。尚図7に於いて図3に示されたステップと同一のステップには図3に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。
この第二の実施例に於いては、ロール剛性の制御のメインルーチンは、ステップ200に於いて図7に示されたフローチャートに従って前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrが演算される点を除き、上記図2に示されたフローチャートに従って上述の第一の実施例と同様に実行される。また図7に示されている如く、横加速度演算ルーチンのステップ210〜220、240、245は上述の第一の実施例と同様に実行される。
ステップ220が完了すると、上述の第一の実施例に於けるステップ225及び230に対応するステップは実行されず、ステップ235に於いて例えば車両の重心周りのヨーレートγが実ヨーレートγaに設定されると共に、実ヨーレートγaの時間微分値としてヨーレートγの変化率γdが演算される。
かくして図示の第二の実施例によれば、上述の第一の場合と同様、車両の旋回に伴う自転状況を考慮して横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrを正確に演算することができ、これにより確実に車両の旋回状況に応じた最適のロール剛性の制御を行って車両のロール角φを目標ロール角φtに制御し、旋回時の車輌のロール姿勢を確実に所望の姿勢に制御することができる。
特に図示の二の実施例によれば、横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrの演算に供されるヨーレートγの変化率γdはステップ235に於いて実ヨーレートγaの時間微分値として演算されるので、推定ヨーレートγhの演算は不要であり、従って上述の第一の場合に比して簡便に前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrを演算することができる。
尚上述の第一及び第二の実施例によれば、ロール剛性可変手段としてのアクティブスタビライザ装置16及び18が前輪位置及び後輪位置の両者に設けられ、前輪位置及び後輪位置の両者のロール剛性が上述の如く制御されるので、前輪位置又は後輪位置にしかロール剛性可変手段が設けられておらず、前輪位置又は後輪位置のロール剛性しか制御されない場合に比して、効果的に且つ確実に車両の旋回運動の状況に応じたロール剛性の制御を行うことができる。
また上述の第一及び第二の実施例によれば、ステップ210に於いて車速V及び操舵角θに基づいて重心に於ける車両の推定横加速度Gyhが演算され、ステップ220に於いて重心に於ける車両の実横加速度Gya及び過渡補償後の推定横加速度Gyhfの重み平均値として重心に於ける車両の横加速度Gyが演算されるので、ロール剛性の制御に供される車両の横加速度が実横加速度Gyaである場合に比して、車両の旋回状況の変化に対し高応答にて前輪位置及び後輪位置のロール剛性を制御することができる。
また上述の第一及び第二の実施例によれば、ステップ220に於いて重心に於ける車両の横加速度Gyを演算する際の重みωも、実横加速度Gyaの大きさが大きいほど漸次大きくなるよう実横加速度Gyaに応じて可変設定される。推定ヨーレートγhと同様、車両の推定横加速度Gyhも車両の旋回度合が高くなるにつれてその信頼性が低下する。従って上述の第一及び第二の実施例によれば、車両の旋回度合が低い状況に於いて応答性よく車両の横加速度Gyを演算することができると共に、車両の旋回度合が高い状況に於いて車両の横加速度Gyが不正確に演算される虞れを確実に低減することができる。
前述の如く、車速Vが低いときには車速Vが高いときに比して車両の実横加速度の大きさが小さく、前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の差も小さく、前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の差が車両の乗員の官能に与える影響も小さい。また重心周りの車両のヨーレートに基づく前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrはヨーレートの変化率γdに基づく横加速度の修正量であるので、ノイズ等の影響を受け易い。従って車速Vが低いときには車速Vが高いときに比して前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrの大きさは小さいことが好ましい。
また上述の第一及び第二の実施例によれば、ステップ240に於いて車速Vが低いほど小さくなるよう車速係数Kvが演算され、ステップ245に於いてそれぞれ上記式17及び18に従って前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrが演算されるので、換言すれば車速Vが低いときには車速Vが高いときに比して前輪位置及び後輪位置に於ける横加速度の修正量ΔGyf及びΔGyrの大きさか小さくされるので、車速Vが高い状況に於いて前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrを正確に演算すると共に、車速Vが低い状況に於いて前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrの値がノイズ等の影響に起因して急激に変動し、これにより前輪位置及び後輪位置のロール剛性可変手段の制御量が急激に変動することを効果的に防止することができる。
また上述の第一の実施例によれば、ステップ220に於いて重心に於ける車両の横加速度Gyを演算する際の重み及びステップ230に於いて重心周りの車両のヨーレートγを演算する際の重みはステップ150に於いて共通の重みωとして演算されるので、横加速度Gyを演算する際の重み及びヨーレートγを演算する際の重みが個別に演算される場合に比して、必要な演算量を低減することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施例に於いては、ステップ210に於いて車速V及び操舵角θに基づいて重心に於ける車両の推定横加速度Gyhが演算され、ステップ220に於いて重心に於ける車両の実横加速度Gya及び過渡補償後の推定横加速度Gyhfの重み平均値として重心に於ける車両の横加速度Gyが演算されるようになっているが、車両の推定横加速度Gyhの演算が省略され、車両の横加速度Gyが車両の実横加速度Gyaに設定されてもよい。
また上述の第一の実施例に於いては、ステップ220に於いて車速Vと過渡補償後の推定横加速度Gyhfとの積として重心周りの車両の推定ヨーレートγhが演算され、ステップ230に於いて実ヨーレートγa及び推定ヨーレートγhの重み平均値として重心周りの車両のヨーレートγが演算されるようになっているが、推定ヨーレートγhの演算が省略され、車両のヨーレートγが実ヨーレートγaに設定されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarft及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtはステップ250に於いてそれぞれ前輪位置の加速度Gyf及び後輪位置の加速度Gyrに基づいて上記式13及び14に従って演算されるようになっているが、目標アンチロールモーメントMarft及びMarrtはそれぞれ上記式15及び16に従って演算されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、ステップ240に於いて車速Vが低いほど小さくなるよう車速係数Kvが演算され、ステップ245に於いてそれぞれ上記式17及び18に従って前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度Gyf及びGyrが演算されるようになっているが、車速係数Kvは省略されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、ステップ220に於いて重心に於ける車両の横加速度Gyを演算する際の重み及びステップ230に於いて重心周りの車両のヨーレートγを演算する際の重みはステップ150に於いて共通の重みωとして演算されるようになっているが、重心に於ける車両の横加速度Gyを演算する際の重み及び重心周りの車両のヨーレートγを演算する際の重みは互いに異なる重みであってもよく、重みが1になる車両の実横加速度Gyaの基準値Gya1及びGya2も車両の横加速度Gyを演算する際の重みと重心周りの車両のヨーレートγを演算する際の重みとの間で互いに異なっていてよい。
また上述の各実施例に於いては、車両の目標ロール角φrtはステップ100に於いて車両の実横加速度Gyaに基づいて演算され、重みωはステップ150に於いて車両の実横加速度Gyaに基づいて演算されるようになっているが、目標ロール角φrt及び重みωの少なくとも一方が車両の実横加速度Gya及び過渡補償後の推定横加速度Gyhfの重み平均値である車両の横加速度Gyに基づいて演算されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、ロール剛性可変手段としてのアクティブスタビライザ装置16及び18が前輪位置及び後輪位置の両者に設けられているが、本発明のロール剛性制御装置はロール剛性可変手段が前輪位置又は後輪位置にしか設けられておらず、前輪位置又は後輪位置の他方には通常のスタビライザの如くロール剛性が一定のロール抑制手段が設けられた車両に適用されてもよい。
特にロール剛性可変手段が前輪位置にしか設けられていない場合には、上記式13又は15に従って前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarftが演算され、目標アンチロールモーメントMarftに基づいて前輪位置のロール剛性可変手段が制御され、ロール剛性可変手段が後輪位置にしか設けられていない場合には、上記式14又は16に従って後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントMarrtが演算され、目標アンチロールモーメントMarrtに基づいて後輪位置のロール剛性可変手段が制御される。
更に上述の各実施例に於いては、前輪位置及び後輪位置の何れについてもアンチロールモーメントを増減させるロール剛性可変手段はアクティブスタビライザ装置であるが、ロール剛性可変手段は例えばアクティブサスペンションの如くサスペンションスプリングのばね定数を増減することによってサスペンションの支持剛性を増減することによりロール剛性を増減可能な当技術分野に於いて公知の任意の手段であってよく、また前輪位置のロール剛性可変手段及び後輪位置のロール剛性可変手段は互いに異なる種類のものであってもよい。
前輪側及び後輪側にアクティブスタビライザ装置が設けられた車両に適用された本発明による車両のロール剛性制御装置の第一の実施例を示す概略構成図である。 第一の実施例に於けるロール剛性の制御のメインルーチンを示すフローチャートである。 第一の実施例に於いて前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度を演算するサブルーチンを示すフローチャートである。 車両の重心に於ける実横加速度Gyaと重みωとの間の関係を示すグラフである。 車速Vと車速係数Kvとの間の関係を示すグラフである。 である。 第二の実施例に於いて前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度を演算するサブルーチンを示すフローチャートである。 車両の前後輪の2輪モデルを左旋回状態について示す説明図である。 左旋回状態にある車両をその後方より見た説明図である。
符号の説明
14…パワーステアリング装置、16、18…アクティブスタビライザ装置、20F、20R…アクチュエータ、22…電子制御装置、24…横加速度センサ、26…ヨーレートセンサ、28…車速センサ、30…操舵角センサ、32F、32R…回転角センサ

Claims (9)

  1. 前輪位置若しくは後輪位置にロール剛性可変手段を備えた車両のロール剛性制御装置にして、重心に於ける車両の横加速度を取得する横加速度取得手段と、重心周りの車両のヨーレートを取得するヨーレート取得手段と、前記横加速度及び前記ヨーレートに基づいて前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度を演算する横加速度演算手段と、それぞれ前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを演算し、それぞれ前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントに基づいて前記前輪位置若しくは前記後輪位置のロール剛性可変手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする車両のロール剛性制御装置。
  2. 前記制御手段は少なくとも前記重心に於ける車両の横加速度に基づいて車両の目標ロール角を演算し、車両のロール角を前記目標ロール角にするための前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて演算することを特徴とする請求項1に記載の車両のロール剛性制御装置。
  3. 車両は前輪位置及び後輪位置にロール剛性可変手段を備え、前記横加速度演算手段は前記横加速度及び前記ヨーレートに基づいて前記前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度を演算し、前記制御手段はそれぞれ前記前輪位置及び後輪位置に於ける車両の横加速度に基づいて前記前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを演算し、それぞれ前記前輪位置及び後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントに基づいて前記前輪位置及び後輪位置のロール剛性可変手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両のロール剛性制御装置。
  4. 前記制御手段は少なくとも前記重心に於ける車両の横加速度に基づいて車両の目標ロール角を演算し、車両のロール角を前記目標ロール角にするための前輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを前記前輪位置に於ける車両の横加速度及び予め設定されたロール剛性の前後配分比に基づいて演算し、車両のロール角を前記目標ロール角にするための後輪位置に於ける目標アンチロールモーメントを前記後輪位置に於ける車両の横加速度及び予め設定されたロール剛性の前後配分比に基づいて演算することを特徴とする請求項3に記載の車両のロール剛性制御装置。
  5. 前記横加速度演算手段は前記重心周りの車両のヨーレートに基づいて前輪位置若しくは後輪位置について横加速度の修正量を演算し、前記横加速度取得手段により取得された前記重心に於ける車両の横加速度をそれぞれ前記前輪位置若しくは後輪位置についての横加速度の修正量にて修正することにより前記前輪位置若しくは後輪位置に於ける車両の横加速度を演算することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両のロール剛性制御装置。
  6. 前記横加速度演算手段は車速が低いときには車速が高いときに比して前記修正量の大きさを小さくすることを特徴とする請求項5に記載の車両のロール剛性制御装置。
  7. 前記横加速度取得手段は重心に於ける車両の実横加速度を検出し、車速及び操舵輪の舵角に基づいて重心に於ける車両の推定横加速度を演算し、前記実横加速度及び前記推定横加速度に基づいて前記重心に於ける車両の横加速度を演算し、前記実横加速度の大きさが大きいときには前記実横加速度の大きさが小さいときに比して前記推定横加速度の重みを小さくすることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の車両のロール剛性制御装置。
  8. 前記ヨーレート取得手段は重心周りの車両の実ヨーレートを検出し、重心に於ける車両の実横加速度を検出し、車速及び操舵輪の舵角に基づいて重心に於ける車両の推定横加速度を演算し、車速と前記推定横加速度との積として重心周りの車両の推定ヨーレートを演算し、前記実ヨーレート及び前記推定ヨーレートに基づいて前記重心周りの車両のヨーレートを演算し、前記実横加速度の大きさが大きいときには前記実横加速度の大きさが小さいときに比して前記推定ヨーレートの重みを小さくすることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の車両のロール剛性制御装置。
  9. 前記横加速度取得手段は車両の重心と後輪位置との間の車両前後方向の距離及び前記重心周りの車両のヨーレートの変化率に基づいて前記前輪位置についての横加速度の修正量を演算し、若しくは車両の重心と前輪位置との間の車両前後方向の距離及び前記重心周りの車両のヨーレートの変化率に基づいて前記後輪位置についての横加速度の修正量を演算することを特徴とする請求項5乃至8の何れかに記載の車両のロール剛性制御装置。
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