JP2008136358A - 農作物収穫機 - Google Patents
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Abstract
圃場に畝等の起伏があっても走行姿勢や引抜作業姿勢を安定させることができる農作物収穫機を提供することを課題とする。
【解決手段】
圃場に植生する作物Gを引き抜き収穫するための引抜搬送装置51と、作物Gの茎葉Kを切断する切断装置64と、機体を操作する操縦部Bとを設けた農作物収穫機において、機体に基部を回動自在に装着して上下動自在に設けた左右伝動ケース17,17の前部に各々左右前駆動輪27,27を設け、中間部に各々左右後駆動輪26,26を設け、該左右伝動ケース17,17の内部に各々左右前駆動輪27,27と左右後駆動輪26,26とを駆動する左右伝動装置25,25を設けると共に、左右伝動ケース17,17の後部に左右補助輪32,32を上下位置調節自在に構成する。
【選択図】 図1
Description
請求項1記載の発明は、圃場に植生する作物(G)を引き抜き収穫するための引抜搬送装置(51)と、作物(G)の茎葉(K)を切断する切断装置(64)と、機体を操作する操縦部(B)とを設けた農作物収穫機において、機体に基部を回動自在に装着して上下動自在に設けた左右伝動ケース(17,17)の前部に各々左右前駆動輪(27,27)を設け、中間部に各々左右後駆動輪(26,26)を設け、該左右伝動ケース(17,17)の内部に各々左右前駆動輪(27,27)と左右後駆動輪(26,26)とを駆動する左右伝動装置(25,25)を設けると共に、左右伝動ケース(17,17)の後部に左右補助輪(32,32)を上下位置調節自在に設けたことを特徴とする農作物収穫機とした。
従って、左右切替操作部材(34,34)を操縦部(B)の下方に設けたことによって、左右切替操作部材(34,34)と作業者との距離を近くすることができる。
図1〜図4に示すように、引抜作業機は、機体全体に動力を供給する動力部Aと、機体の走行や旋回を操作する操縦部Bと、機体を走行させる走行部Cと、圃場に植生する生姜Gの茎葉Kを挟持して引き抜く引抜搬送部Dと、引き抜いた茎葉Kを圃場に排出する排葉部Eとから構成される。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
機体後端部に設けるエンジン1の上に燃料タンク2を取り付け、該エンジン1の出力軸3にてミッションケース4に動力を伝達する。また、該ミッションケース4の左右出力軸4a,4aを機体外側方向に延出すると共に、前部駆動軸4cを機体前方に向けて延出させる。そして、該前部駆動軸4cの先端に第1ベベルギア5aを取り付け、該第1ベベルギア5aと第2ベベルギア5bを咬合させる。さらに、該第2ベベルギア5bはシャフト6に一体回転するように設けられている。また、該シャフト6の左右両端に左右第3ベベルギア5c,5cを取り付け、該左右第3ベベルギア5c,5cに、左右シャフト7,7に一体回転するように設けられている左右第4ベベルギア5d,5dを咬合させる。そして、左右第3ベベルギア5c,5c及び左右第4ベベルギア5d,5dを内装するベベルケース5は、ミッションケース4の前方に取り付けられている。さらに、前記左右シャフト7,7に左右駆動スプロケット9,9を取り付けて、該左右駆動スプロケット9,9をメインフレーム8の後端部に配置する。そして、左右回転軸63、63に取り付けられた左右第1従動スプロケット10,10を、メインフレーム8の略中央に配置する。また、前記左右駆動スプロケット9,9と第1従動スプロケット10,10との間に、左右第2従動スプロケット11,11を、後述する引抜搬送部Dの左右駆動回転軸40,40の下端部に装着して配置する。そして、該左右駆動スプロケット9,9と左右第1従動スプロケット10,10と左右第2駆動スプロケット11,11との間に左右チェーン12,12を巻き掛ける。
前記メインフレーム8の後端部に左右操縦ハンドル13,13を取り付けると共に、メインフレーム8の後部から後上り傾斜姿勢に、該左右操縦ハンドル13,13や前記動力部Aのミッションケース3やベベルケース5を覆うカバー14を設ける。そして、機体の走行と停止を切り換える走行クラッチレバー15と、挟持搬送装置Dの駆動を入切する作業クラッチレバー16をミッションケース4に取り付ける。また、後述する走行部Cの左右チェーンケース17,17への動力伝達を入切する左右サイドクラッチレバー18,18を、左右操縦ハンドル13,13の下部に取り付ける。
左右チェーンケース17,17は、機体下方に向けて延伸される途中で屈曲し、機体前後方向に延伸された形状をしており、その上端内部に該左右チェーンケース17,17の回動支点Pとなる左右出力軸4a,4aに取り付けた左右駆動ギア20a,20aを備える。そして、該左右駆動ギア20a,20aの直下に左右駆動ギア20a,20aに咬合する回転軸に軸着された左右従動ギア20b,20bを取り付けると共に、該左右従動ギア20b,20bを軸着する回転軸に左右駆動スプロケット21,21を軸着する。また、左右チェーンケース17,17の屈曲部に、回転自在に装着した左右第1従動スプロケット22,22を前記回動支点Pよりも機体前側に取り付け、左右チェーンケース17,17の先端部に、回転自在に装着した第2従動スプロケット23,23を取り付ける。さらに、左右第1従動スプロケット22,22の上方に左右テンションスプロケット24,24を回転自在に取り付け、左右駆動スプロケット21,21と、左右第1従動スプロケット22,22と、左右第2従動スプロケット23,23と、左右テンションスプロケット24,24との間に各々左右チェーン25,25を巻き掛ける。そして、前記左右第1従動スプロケット22,22に設けた左右後車軸26a,26aに左右後駆動輪26,26を装着すると共に、左右第2従動スプロケット23,23を設けた左右前車軸27a,27aに左右前駆動輪27,27を装着する。
前記メインフレーム8の左右前端上部に左右延設プレート37,37を取り付け、該左右延設プレート37,37に左右従動回転軸38,38を取り付ける。そして、該左右従動回転軸38,38に左右従動プーリ39,39を取り付け、下端部に前記第2従動スプロケット11,11を装着した左右駆動回転軸40,40に、左右駆動プーリ41,41を取り付ける。そして、該左右従動プーリ39,39と左右駆動プーリ41,41との間に、各々左右挟持ベルト42,42を巻き掛ける。
機体左側の前記駆動回転軸40の上部に駆動プーリ66を取り付け、左右駆動回転軸40の上端にカバーフレーム67Lを取り付ける。そして、該カバーフレーム67Lの機体外側に従動プーリ68及びアイドルプーリ69を回転自在に装着する共に、該従動プーリ68とアイドルプーリ69と駆動プーリ66との間に排葉ベルト70を巻き掛ける。また、前記カバーフレーム67Lに、テンションプーリ71を回転自在に装着したテンションアーム72を取り付け、該テンションプーリ71に排葉ベルト70の非挟持作用部内側を押圧させる。さらに、前記従動プーリ68に従動回転軸73を取り付けると共に、該従動回転軸73の下端部に第2切断刃74を取り付ける。
図5,図6に示すように、メインフレーム8の左右前部に左右ジョイント85,85を取り付けると共に、該左右ジョイント85,85に複数の螺子孔を設ける。そして、前記左右ジョイント85,85の機体外側から、長穴88を設けた左右前補助輪アーム87,87を機体上下方向に回動自在に取り付け、螺子孔と長穴88とを合わせてボルト等の固定部材89によって固定する。また、該左右前補助輪アーム87,87の機体外側下端に、左右前補助輪90,90を取り付ける。
図8で示すように、機体右側の機体右側の駆動回転軸40の上部に駆動プーリ66を取り付け、左右駆動回転軸40の上端にカバーフレーム67Rを操縦部Bの左右一側に向けて取り付ける。そして、該カバーフレーム67Rの後端に従動プーリ68を回転自在に装着し、カバーフレーム67Rの機体前方向外側にアイドルプーリ69を回転自在に装着すると共に、駆動プーリ66と従動プーリ68とアイドルプーリ69との間に排葉ベルト70を巻き掛ける。また、カバーフレーム67Rに機体外側方向に延長したテンションアーム72を取り付け、該テンションアーム72にテンションプーリ71を回転自在に装着し、該テンションプーリ71によって排葉ベルト70の非挟持作用部外側を押圧させる。
そして、上記のように構成することにより、排葉装置92の構成が簡略化されると共に、構成部品を減らすことができるので、コストダウンを図ることができる。
上記により、排出された排葉は排葉シュータ93に沿って機体後方に排出されるので、茎葉Kが排出側の後駆動輪26や後補助輪32に絡み付くことを防止でき、作業能率が向上すると共に、作業後に絡み付いた茎葉Kを除去する作業を省略できるので、作業者の労力が軽減される。
上記により、排葉シュータ93から後方に排出される茎葉Kは回収バケット94で回収されるので、茎葉Kが後駆動輪26や後補助輪32に絡み付くことを防止でき、作業能率が向上すると共に、作業後に絡み付いた茎葉Kを除去する作業を省略できるので、作業者の労力が軽減される。
図13で示すように、排葉装置84の搬送始端側に、先端部が左右第1切断刃64,64よりも前方に位置するように左右引継案内ガイド95,95を取り付けると共に、排葉装置84の搬送終端側に左右茎葉挟持ガイド96,96を取り付ける。
また、左右チェーンケース17,17の前端上部に、左右上限ストッパ104,104を取り付ける。
25 チェーン(伝動装置)
26 後駆動輪
27 前駆動輪
31 ロックアーム(固定装置)
32 後補助輪(補助輪)
34 切替操作レバー(切替操作部材)
51 引抜搬送装置
64 第1切断刃(切断装置)
B 操縦部
G 作物
K 茎葉
P 回動支点
Claims (4)
- 圃場に植生する作物(G)を引き抜き収穫するための引抜搬送装置(51)と、作物(G)の茎葉(K)を切断する切断装置(64)と、機体を操作する操縦部(B)とを設けた農作物収穫機において、機体に基部を回動自在に装着して上下動自在に設けた左右伝動ケース(17,17)の前部に各々左右前駆動輪(27,27)を設け、中間部に各々左右後駆動輪(26,26)を設け、該左右伝動ケース(17,17)の内部に各々左右前駆動輪(27,27)と左右後駆動輪(26,26)とを駆動する左右伝動装置(25,25)を設けると共に、左右伝動ケース(17,17)の後部に左右補助輪(32,32)を上下位置調節自在に設けたことを特徴とする農作物収穫機。
- 前記左右前駆動輪(27,27)と左右後駆動輪(26,26)とは、左右伝動ケース(17,17)の回動支点(P)よりも機体前側方向に設けたことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機。
- 前記左右補助輪(32,32)を左右独立して上下位置調節自在に設けると共に、左右補助輪(32,32)の上下位置を固定する左右固定装置(31,31)の固定位置を左右独立して切替える左右切替操作部材(34,34)を設けたことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機。
- 前記左右切替操作部材(34,34)を、操縦部(B)の下方に設けたことを特徴とする請求項3記載の農作物収穫機。
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