JP5125366B2 - 農作物収穫機 - Google Patents
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Description
請求項1記載の発明は、圃場に植生する作物(G)を引き抜き収穫するための引抜搬送装置(66)と、作物(G)の茎葉(K)を切断する切断装置(79)と、走行装置(28)に駆動力を伝動する伝動機構(17)とを設け、該伝動機構(17)の基部を機体に回動自在に支持して走行装置(28)を上下動自在に設けた農作物収穫機において、該伝動機構(17)の後部に支持部材(29)を移動自在に設け、該支持部材(29)に補助車輪(32)を装着し、前記走行装置(28)の上下動に連動して補助車輪(32)を上下動させる連結部材(30)を支持部材(29)と機体の機枠(8)との間に設けたことを特徴とする農作物収穫機とした。
請求項2記載の発明は、前記走行装置(28)を前駆動輪(27)と後駆動輪(26)とから構成したことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機とした。
そして、前駆動輪(27)と後駆動輪(26)を伝動機構(17)の駆動軸に取り付けるだけで、走行装置(28)を構成することができる。
従って、走行装置(28)を無限軌道履帯式走行装置(51)で構成したことによって、機体前後方向で接地面積が増えて圃場の凹凸の影響を受けにくく、安定した姿勢で作物を収穫することができる。
従って、走行装置(28)の前端部上方に引抜搬送装置(66)の引抜搬送始端部を配置したことによって、引抜搬送装置(66)が作物を引き抜く際、引き抜く力が機体前側にかかっても機体が前傾することを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、走行装置(28)を無限軌道履帯式走行装置(51)で構成したことによって、接地面積が増えて安定した姿勢で作物を収穫することができるので、機体の作業姿勢が安定して作業能率が向上する。
図1〜図4に示すように、引抜作業機は、機体全体に動力を供給する動力部Aと、機体の走行や旋回を操作する操縦部Bと、機体を走行させる走行部Cと、圃場に植生する生姜Gの茎葉Kを挟持して引き抜く引抜搬送部Dと、引き抜いた茎葉Kを圃場に排出する排葉部Eとから構成される。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
機体後端部に設けるエンジン1の上に燃料タンク2を取り付け、該エンジン1の出力軸3にてミッションケース4に動力を伝達する。また、該ミッションケース4の左右出力軸4a,4aを機体外側方向に延出すると共に、前部駆動軸4cを機体前方に向けて延出させる。そして、該前部駆動軸4cの先端に第1ベベルギア5aを取り付け、該第1ベベルギア5aと第2ベベルギア5bを咬合させる。さらに、該第2ベベルギア5bはシャフト6に一体回転するように設けられている。また、該シャフト6の左右両端に左右第3ベベルギア5c,5cを取り付け、該左右第3ベベルギア5c,5cに、左右シャフト7,7に一体回転するように設けられている左右第4ベベルギア5d,5dを咬合させる。そして、左右第3ベベルギア5c,5c及び左右第4ベベルギア5d,5dを内装するベベルケース5は、ミッションケース4の前方に取り付けられている。さらに、前記左右シャフト7,7に左右駆動スプロケット9,9を取り付けて、該左右駆動スプロケット9,9をメインフレーム8の後端部に配置する。そして、左右回転軸63、63に取り付けられた左右第1従動スプロケット10,10を、メインフレーム8の略中央に配置する。また、前記左右駆動スプロケット9,9と第1従動スプロケット10,10との間に、左右第2従動スプロケット11,11を、後述する引抜搬送部Dの左右駆動回転軸55,55の下端部に装着して配置する。そして、該左右駆動スプロケット9,9と左右第1従動スプロケット10,10と左右第2駆動スプロケット11,11との間に左右チェーン12,12を巻き掛ける。
前記メインフレーム8の後端部に左右操縦ハンドル13,13を取り付けると共に、メインフレーム8の後部から後上り傾斜姿勢に、該左右操縦ハンドル13,13や前記動力部Aのミッションケース3やベベルケース5を覆うカバー14を設ける。そして、機体の走行と停止を切り換える走行クラッチレバー15と、後述する走行部Cの左右チェーンケース17,17を上下動させる油圧シリンダ38を操作する伸縮レバー39と、挟持搬送装置Dの駆動を入切する作業クラッチレバー16とをミッションケース4に取り付ける。また、後述する走行部Cの左右チェーンケース17,17への動力伝達を入切する左右サイドクラッチレバー18,18を、左右操縦ハンドル13,13の下部に取り付ける。
上下回動自在な左右チェーンケース17,17は、機体下方に向けて延伸される途中で屈曲し、機体前後方向に延伸された形状をしており、その上端内部に該左右チェーンケース17,17の回動支点Pとなる左右出力軸4a,4aに取り付けた左右駆動ギア20a,20aを備える。そして、該左右駆動ギア20a,20aの直下に左右駆動ギア20a,20aに咬合する回転軸に軸着された左右従動ギア20b,20bを取り付けると共に、該左右従動ギア20b,20bを軸着する回転軸に左右駆動スプロケット21,21を軸着する。また、左右チェーンケース17,17の屈曲部に、回転自在に装着した左右第1従動スプロケット22,22を前記回動支点Pよりも機体前側に取り付け、左右チェーンケース17,17の先端部に、回転自在に装着した第2従動スプロケット23,23を取り付ける。さらに、左右第1従動スプロケット22,22の上方に左右テンションスプロケット24,24を回転自在に取り付け、左右駆動スプロケット21,21と、左右第1従動スプロケット22,22と、左右第2従動スプロケット23,23と、左右テンションスプロケット24,24との間に各々左右チェーン25,25を巻き掛ける。そして、前記左右第1従動スプロケット22,22に設けた左右後車軸26a,26aと左右第2従動スプロケット23,23を設けた左右前車軸27a,27aとに、左右後駆動輪26,26と左右前駆動輪27,27とからなる左右走行装置28,28を装着する。
そして、前記左右チェーンケース17,17のうち左右いずれか一側の前側上部とメインフレーム8との機体外側との間に、前記操縦部Bに取り付けた伸縮レバー39の操作によって動作する油圧シリンダ38を伸縮自在に取り付けて、走行部Cを構成する。
上記のように、左右前駆動輪27,27と左右後駆動輪26,26とからなる左右走行装置28,28が、左右チェーン25,25によって駆動されるように取り付けられていることによって、前後一方の左右駆動輪が圃場の起伏等にスリップ率を大きく変動させられたり、圃場の窪み等に嵌り込んだりしても、前後他方の左右駆動輪が機体を走行させるので、機体の走行姿勢や引抜作業姿勢が安定するため、引抜収穫の際に生姜Gを傷めてしまうことを防止でき、生姜Gの商品価値が向上する。
図6〜図8に示すように、前記左右チェーンケース17,17の機体外側に左右クローラフレーム40,40を取り付け、該左右クローラフレーム40,40の後部に左右後車軸41,41と左右前車軸42,42とを取り付ける。そして、該左右後車軸41,41に左右後部クローラスプロケット43,43を軸着し、左右前車軸42,42に左右前部クローラスプロケット44,44を軸着する。また、左右クローラフレーム40,40の下部で且つ左右前部クローラスプロケット44,44の後部近傍に左右前側転輪45,45を回転自在に取り付けると共に、左右クローラフレーム40,40の下部で且つ左右後部クローラスプロケット43,43の前部近傍に左右後側転輪46,46を回転自在に取り付ける。また、該左右前部クローラスプロケット43,43と左右前側転輪45,45との間に左右前部橇体47,47を取り付けると共に、左右後部クローラスプロケット43,43と左右後側転輪46,46との間に左右後部橇体48,48を取り付ける。さらに、左右後部クローラスプロケット43,43と左右前部クローラスプロケット44,44と左右前側転輪45,45と左右後側転輪46,46とに左右クローラベルト49,49を無端状に巻き掛ける。そして、前記左右チェーンケース17,17の左右いずれか一側の上部とメインフレーム8の機体左右外側との間に油圧シリンダ38を伸縮自在に取り付けることによって、左右クローラ走行装置51,51が構成される。
前記メインフレーム8の左右前端上部に左右延設プレート52,52を取り付け、該左右延設プレート52,52に左右従動回転軸53,53を走行部Cの左右走行装置28,28の前側の上方に取り付ける。そして、該左右従動回転軸53,53に左右従動プーリ54,54を取り付け、下端部に前記第2従動スプロケット11,11を装着した左右駆動回転軸55,55に、左右駆動プーリ56,56を取り付ける。そして、該左右従動プーリ54,54と左右駆動プーリ56,56との間に、各々左右挟持ベルト57,57を巻き掛ける。
機体左側の前記駆動回転軸55の上部に駆動プーリ81を取り付け、左右駆動回転軸55の上端にカバーフレーム82Lを取り付ける。そして、該カバーフレーム82Lの機体外側に従動プーリ83及びアイドルプーリ84を回転自在に装着する共に、該従動プーリ83とアイドルプーリ84と駆動プーリ81との間に排葉ベルト85を巻き掛ける。また、前記カバーフレーム82Lに、テンションプーリ86を回転自在に装着したテンションアーム87を取り付け、該テンションプーリ86に排葉ベルト85の非挟持作用部内側を押圧させる。さらに、前記従動プーリ83に従動回転軸88を取り付けると共に、該従動回転軸88の下端部に第2切断刃89を取り付ける。
図10、図11に示すように、左右走行装置28,28を左右クローラ走行装置51,51とした生姜引抜機において、左右補助車輪32,32の底部を左右クローラ走行装置51,51の底部よりも上方に配置する構成としてもよい。
そして、前記左右クローラフレーム110,110の左右中央転輪109,109と左右前側スプロケット111,111との間に左右第1取付アーム116,116を取り付け、メインフレーム8の左右機体外側に左右第2取付アーム117,117を取り付けると共に、該左右第1取付アーム116,116と左右第2取付アーム117,117との間に左右ロッド118,118を取り付ける。また、前記左右第2取付アーム117,117の前側に左右補助車輪アーム119,119を上下回動自在に取り付け、該左右補助車輪アーム119,119の前端部に左右前側補助車輪120,120を取り付ける構成としてもよい。
26 後駆動輪
27 前駆動輪
28 走行装置
32 補助車輪
51 クローラ走行装置(無限軌道履帯式走行装置)
66 引抜搬送装置
79 第1切断刃(切断装置)
G 生姜(作物)
K 茎葉
Claims (4)
- 圃場に植生する作物(G)を引き抜き収穫するための引抜搬送装置(66)と、作物(G)の茎葉(K)を切断する切断装置(79)と、走行装置(28)に駆動力を伝動する伝動機構(17)とを設け、該伝動機構(17)の基部を機体に回動自在に支持して走行装置(28)を上下動自在に設けた農作物収穫機において、
該伝動機構(17)の後部に支持部材(29)を移動自在に設け、該支持部材(29)に補助車輪(32)を装着し、前記走行装置(28)の上下動に連動して補助車輪(32)を上下動させる連結部材(30)を支持部材(29)と機体の機枠(8)との間に設けたことを特徴とする農作物収穫機。 - 前記走行装置(28)を前駆動輪(27)と後駆動輪(26)とから構成したことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機。
- 前記走行装置(28)を無限軌道履帯式走行装置(51)で構成したことを特徴とする請求項1記載の農作物収穫機。
- 前記走行装置(28)の前部の上方に引抜搬送装置(66)の引抜搬送始端部を配置したことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の農作物収穫機。
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