JP3847209B2 - コンバインの刈取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機台に対し左右変位可能となされた刈取装置前部を備えたコンバインの刈取装置に関する。
【0002】
【先行技術】
機台から前方へ張り出させた刈取主フレームの先端に固定された左右向き支持杆の左右端に左右一対の揺動アームを枢着すると共に、引起こし装置及び刈刃装置を具備した刈取装置前部を、前記左右一対の揺動アームを介して機台に対する左右方向の変位自在に装設し、さらに前記刈取装置前部に左右方向の変位力を付与するものとした油圧伸縮シリンダ装置を前記左右向き支持杆に沿わせて設けてあるコンバインの刈取装置は存在している。
【0003】
この種の刈取装置は、刈取装置前部を左右移動させるための機構が比較的簡易で保守点検の行い易いものとなり、また揺動アームの揺動に伴う摩擦力が小さくなって刈取装置前部を比較的少ない動力で左右変位させることが可能となるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した先行の刈取装置では、上記左右向き支持杆に沿わせて前記油圧伸縮シリンダ装置を設けているため、構造全体の重量が大きくなると共に藁屑などの堆積面積が広くなるため藁屑などが部材上に堆積し易くなるほか、前記油圧伸縮シリンダ装置などの構成部材が前記左右向き支持杆及びその周辺の剛性増大化に有効に作用しないものとなっている。本発明は、斯かる実情を解消し得るものとしたコンバインの刈取装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、機台前部から刈取主フレームを特定横向き軸回りの揺動可能に且つ前斜め下方へ向けて延出させると共に、この刈取主フレームの前側に刈取装置前部を配置したコンバインの刈取装置において、前記刈取主フレームの先端に筒形駆動ケース部材をこれの中心線が左右向きとなるように固定し、この筒形駆動ケース部材の左右方向一端側箇所から左右方向へ第一支持棒部材を延出させると共にこの第一支持棒部材を前記中心線に略合致させ、一方では前記筒形駆動ケース部材の他端から左右方向へ第二支持棒部材を延出させると共にこの第二支持棒部材を前記中心線よりも(例えば数cm〜十数cm程度)後方に偏位させ、これら第一支持棒部材及び第二支持棒部材のそれぞれの先部から前方へ向けて揺動アームを特定縦向き軸回りの揺動可能に延出させると共に、これら一対の揺動アームの先部を前記刈取装置前部に枢結してこれを支持させ、さらに前記筒形駆動ケース部材の内方の略前記中心線の位置に動力で左右向き変位される出力部材を装設し、この出力部材と一方の前記揺動アームとを連動機構を介して結合させた構成となす。
【0006】
これによれば、前記筒形駆動ケース部材及び第一支持棒部材及び第二支持棒部材が概ね従来の左右向き支持杆と略同様な形態となり且つ機能を奏するものとなるため、本発明実施において刈取装置前部や刈取主フレームなどの変更が少なくて済むものとなり、また第二支持棒部材を前記筒形駆動ケース部材の中心線よりも数cm〜十数cm程度後方に位置させたことが、前記出力部材と一方の前記揺動アームとの連動連結を力学的に効率的になすものである。
【0007】
また請求項2に記載した発明では、機台前部から刈取主フレームを特定横向き軸回りの揺動可能に且つ前斜め下方へ向けて延出させると共に、この刈取主フレームの前側に刈取装置前部を配置したコンバインの刈取装置において、前記刈取主フレームの先端に筒形駆動ケース部材をこれの中心線が左右向きとなるように固定し、この筒形駆動ケース部材の左右方向左端側箇所から左側へ向けて第一支持棒部材を延出させると共にこの第一支持棒部材を前記中心線に略合致させ、一方ではこの筒形駆動ケース部材の左右方向右端側箇所から右側へ向けて第二支持棒部材を延出させると共にこの第二支持棒部材を前記中心線よりも(例えば数cm〜十数cm程度)後方に偏位させ、これら第一支持棒部材及び第二支持棒部材のそれぞれの先部から前方へ向けて揺動アームを特定縦向き軸回りの揺動可能に延出させると共に、これら一対の揺動アームの先部を前記刈取装置前部に枢結してこれを支持させ、さらに前記筒形駆動ケース部材の右部内方の概ね前記中心線上に、動力により前記筒形駆動ケース部材の右端からの突出量を変化されるものとした出力部材を設け、この出力部材と一方の前記揺動アームとを連動機構を介して結合させ、前記出力部材が前記筒形駆動ケース部材内に没入したとき前記刈取装置前部がその最左方位置である基本位置に変位する構成となす。
【0008】
これによれば、前記刈取装置前部は多くの場合にその最左方位置に位置された状態となるが、この状態では出力部材の摺動面は前記筒形駆動ケース部材内に没入するため雨水や土砂から有効に保護されるものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るコンバインの前部を示す左側面図、図2は前記コンバインの正面図、図3は前記コンバインの前部の平面図、図4は前記コンバインの刈取装置の右側面図、図5は前記コンバインの刈取装置前部の支持機構を示す平面図、図6は前記支持機構の一部を示す平面図、図7は記支持機構の第二支持棒部材を示しAは平面図でBは右側面図、図8は前記支持機構の一部を断面で示した左側面図、図9は前記第二支持棒部材などを右側から見たもので一部を断面で示した図、図10は前記支持機構の一部を示した左側面図、図11は前記コンバインの刈取装置の動力伝達系統を示す図である。
【0010】
本実施例のコンバインは、図1〜図4に示すように、機台1を支持した走行部2、機台1前方に位置され機台1上の特定横向き軸をなす刈取入力軸3回りの上下変位可能に形成された刈取装置4、機台1上部の概ね中央に装設された脱穀部5、この脱穀部5の前方右側の機台1上に形成された操縦部6、前記脱穀部5右側の機台1上に配設された穀粒タンク7、及び、脱穀部5後方の機台1上に配設された図示しない排藁処理部を備えてなり、条植穀稈を機体の走行中に刈り取って脱穀し、こうして得られた穀粒及び切れわら等の混合物から精選された穀粒を順次に穀粒タンク7内に貯留させるように作動するものである。
【0011】
図1及び図2に示すように、走行部2は左右一対の走行クローラ2a、2aからなっており、これら走行クローラ2a、2aのトラックフレーム8に前記機台1を支持させている。また刈取装置4は、機台1の前部から前方へ張り出した状態に形成された支持機構部9と、この支持機構部9に前後向きとなされた揺動アーム16a、16bを介して機台1に対し左右移動自在に支持された刈取装置前部10とからなっている。
【0012】
この際、支持機構部9は図1及び図3に示すように、機台1上に左右一対の軸受台11a、11bを起立させ、これら軸受台11a、1lbの上部に軸受を介して刈取入力軸ケース12を回動自在に支持し、この軸ケース12の長さ途中から刈取主フレーム13を機台1前部から前斜め下方へ張り出させ、この刈取主フレーム13と機台1との間に上下駆動用伸縮シリンダ装置14を装架して刈取主フレーム13を上下方向の揺動駆動可能となしている。
【0013】
刈取主フレーム13の先端には図5及び図6に示すように、刈取装置前部10を左右へ変位させるための左右駆動装置100の一部をなす筒形駆動ケース部材101をこれの中心線aが左右向きとなるように固定しており、この筒形駆動ケース部材101の左右方向左端からさらに左側へ向けて第一支持棒部材102を延出させている。この際、第一支持棒部材102は筒形駆動ケース部材101の左端面に固着される管部材102aとこの管部材102aの先端に固着された正面視コ形の継手部材102bからなり、管部材102aの中心は筒形駆動ケース部材101の中心線aに略合致させている。一方、筒形駆動ケース部材101の右端からはさらに右側へ向けて第二支持棒部材103を延出させており、この際、第二支持棒部材103は前記中心線aに略平行で当該中心線よりも数cm〜十数cm程度後方に位置させている。
【0014】
この第二支持棒部材103の詳細は次のようになされているのであって、即ち、図7にも示すように前記筒形駆動ケース部材101の右端面にボルト固定されるフランジ103aを備え、このフランジ103aの片面から溝形棒部材103bと、上面部b1、中央面部b2及び下面部b3からなる断面略コ形のカバー部材103cとを背中合わせ状態として右方へ延出させ、これら溝形棒部材103b及びカバー部材103cの右端面に正面視コ形の継手部材103dを固着している。
【0015】
そして図3及び図5に示すように、上記した第一支持棒部材102の継手部材102bと第二支持棒部材103の継手部材103dとに揺動アーム16a、16bの後端を縦向き支点軸c1、c2を介して枢着すると共に、各揺動アーム16a、16bの先端を前記刈取装置前部10の一部をなす左右向き伝動軸ケース17の左右端部に固定されたコ字形結合部材17a、17bに縦向き結合軸c3、c4を介して枢結している。
これにより、筒形駆動ケース部材101、第一支持棒部材102及び第二支持棒部材103からなる左右向き支持杆15と、二つの揺動アーム16a、16bと、左右向き伝動軸ケース17とで概略平行リンク機構Hが形成される。
【0016】
上記概略平行リンク機構Hの左右向き伝動軸ケース17は左右駆動装置100及び図5に示す連動機構104を介して左右向き支持杆15に対して左右変位されるようになされているのであり、この際の左右駆動装置100の詳細は次のようになされている。
【0017】
即ち、図7に示す前記フランジ103aの中心箇所に左右向きのガイド筒部材105を固設し、このガイド筒部材105の内孔に図6に示すように円筒状の出力部材106をOリングによる油密状の摺動変位自在に嵌挿している。この出力部材106は先端に平板状の継手部106aを有し、また本体部の内方にナット部106bを形成されている。
【0018】
そして図6に示すように、筒形駆動ケース部材101の内方にはベアリング107を介して左右向きのネジ軸108を筒形駆動ケース部材101の中心線a上での回転自在に装設しており、このネジ軸108は支持端側にベベルギヤ109aを固設され、先部を前記ナット部106bに螺合されている。また筒形駆動ケース部材101の内方後部には刈取主フレーム13内に軸受110を介して回転自在に装設された回転伝動軸111の先端部を張り出させており、この先端部にベベルギヤ109bを固定して前記ベベルギヤ109aと噛み合わせている。
【0019】
そして回転伝動軸111が正転したとき、ネジ軸108が正方向へ回転してネジ軸108とナット部106bとの間にネジ送り作用を生じさせ、このネジ送り作用により出力部材106が左方f1へ変位されるように作動し、一方、回転伝動軸111が逆転したときはこれとは対称的に作動する構成となしてある。なお図8に示すように、各揺動アーム16a、16bはボールベアリング112を介してその揺動を円滑となされており、また113は左右向き支持杆15と揺動アーム16aとの間に装着された摩擦緩和用板状部材であり、他方の揺動アーム16bについても同様に装着されている。
【0020】
このように構成した左右駆動装置100の出力部材106は一方の揺動アーム16bに連動機構104を介して連動連結されている。この連動連結は種々に形成し得るが、図示例では次のようになされているのであって、即ち、図9に示すように出力部材106の継手部106aの上面にへ字状に屈曲された連動機構104としての1つのリンク部材の一端を載せてこれらを縦向き結合軸114を介して枢着すると共に、図10に示すようにリンク部材104の他端の上面を一方の揺動アーム16bの後端寄り部位の下面に近接させてこれらを縦向き結合軸115を介して枢着している。
【0021】
次に前記刈取装置前部10について説明すると、図1及び図3に示すように、左右向き伝動軸ケース17の両端部及び中央箇所のそれぞれから前後向き刈取フレーム18a、18b、18cを前方へ張り出させ、これら前後向き刈取フレーム18a、18b、18cに前側から順に、機体左右方向で隣接した条植穀稈を分草するデバイダ19a、19b、19c、分草された条植穀稈を引き起こす左右一対の引起こし装置20a、20b、条植穀稈を刈り取る刈刃装置21、及び、刈り取られる前の穀稈や、刈り取られた後の穀稈(刈取穀稈)を特定箇所へ掻き込む掻込み装置22を装設したものとなしてある。
【0022】
この際、図1及び図2に示すように、左右の各引起こし装置20a、20bの下部は前後向き刈取フレーム18a、18cから起立させた支持部材23a、23bに固定させ、また左側の引起こし装置20aの上部後面は左右向き伝動軸ケース17の左端から起立させた左引起こし伝動軸ケース24aの上部に引起こし入力部25aを介して支持させると共に、右引起こし装置20bの上部後面は左右向き伝動軸ケース17の右端から起立させた右引起こし伝動軸ケース24bの上部に引起こし入力部25bを介して支持させ、さらに左右の引起こし装置20a、20bの上部間を左右方向の外力に対し十分な剛性を発揮する構造となすように正面視逆U字形の管部材26で結合させる。そして掻込み装置22は図3に示すように、一対の掻込みベルト27a、27bを平面視で左右対称の前拡がり配置に設けると共に、各掻込みベルト27a、27bの後部下方にはそれぞれ1つのスターホイール28a、28bを設け、これらスターホイール28a、28bの歯部をかみ合わせたものとなす。
【0023】
図1、図2及び図3に示すように刈取装置前部10と脱穀部5との間には刈取装置4の一部をなす縦搬送装置29が設けてある。この縦搬送装置29は株元側を挟持搬送する搬送チェーン部30と、穂先側を係止搬送する搬送タイン部31とを備えている。搬送チェーン部30及び搬送タイン部31はそれぞれの後端部を前記刈取入力軸ケース12にこの入力軸ケース12中心線回りの揺動可能で、しかも図3に示すような略縦向きの搬送駆動軸32回りの横向き揺動可能に支持され、また前後長さ途中を、図示しない支持機構部を介して、刈取主フレーム13と連動して上下揺動するように支持されると共に、それぞれの前端部30a、31aが刈取装置前部10の図示しない係合部材(例えば特開平9−84437号公報のガイドレール54に相当するようなもの)に係合されて取装置前部10の左右移動に連動して左右移動するほか、これら前端部30a、31aが前記図示しない係合部材に係合して刈取装置前部10の支持機構部9に対する前後変位を規制すると共に刈取装置前部10に対する係合高さ位置を変更調整し得るものとなされている。
【0024】
そして、図1、図3及び図4に示すように刈取入力軸ケース12の左右長さ途中と右引起こし伝動軸ケース24b上部とは伸縮作動可能となされた揺動伝動ケース34を介して連結されている。この揺動伝動ケース34は刈取入力軸ケース12の左右長さ途中に図4に示すような略縦向きの軸e回りの揺動自在に係着された縦伝動ケース35と、この縦伝動ケース35から前方へ張り出させた後部伝動ケース36aと、この後部伝動ケース26aの前部内孔に出入り自在に内挿され且つ前端を右引起こし伝動軸ケース24b上部に固定された前部伝動ケース36bとからなる。
【0025】
次にこのように形成された刈取装置4の刈取駆動系統について説明する。図1〜図4及び図11に示すように、刈取入力軸ケース12の中心部に設けられた刈取入力軸3の右端に、機台1上に設けた図示しないエンジンの回転を伝達されるプーリ39を固定し、前記縦伝動ケース35の内方には、前記刈取入力軸3とべベルギヤ40a、40bを介して連動連結された縦軸41と、この縦軸41に固定されたべベルギヤ42aと、このベベルギヤ42aに噛み合わされて回転のみ自在となされたべベルギヤ42bを配置し、一方では刈取入力軸ケース12の左端に張出し状且つ回転自在に接続された搬送伝動ケース12a(図2参照)を設け、この伝動ケース12aの内方に刈取入力軸3を到達させ、この刈取入力軸3の左端と、縦搬送装置29の後端部に配設された前記略縦向き駆動軸32とをベベルギヤ43a、43bを介して連動連結し、略縦向き駆動軸32上端に搬送タイン部31の入力部をなすスプロケット44を固定し、また略縦向き駆動軸32の下端に扶持搬送チェーン部30の入力部をなすスプロケット45を固定している。
【0026】
また、ベベルギヤ42bの中心に透設された多角形摺動孔に前部伝動ケース36b及び後部伝動ケース36a内に設けられた刈取伝動軸46の後端部を軸方向変位のみ自在に嵌挿させると共に、刈取伝動軸46の前端部を右引起こし伝動ケース24b上部内方に設けられた右引起し伝動軸47aに、ベベルギヤ48a、48bを介して連動連結させている。
【0027】
そして、上側右引起し伝動軸47aの上端は、右側の引起し装置20bの引起こし入力部25b内に設けられた右引起し駆動軸49bと、べベルギヤ機構50bを介して連動連結させ、一方、上側右引起し伝動軸47aの下端は右引起し伝動ケース24bの長さ途中に形成された図1に示すギヤケースd内に設けられた平歯車機構51を介して、右引起し伝動ケース24bの下部内に設けられた下側右引起し伝動軸47bの上端と連動連結させ、次にこの下側右引起し伝動軸47bの下端を、べベルギヤ機構52を介して、左右向き伝動軸ケース17の中心部に支持された左右向き伝動軸53の右端と連動連結させ、この伝動軸53の長さ途中箇所と、左右向き伝動軸ケース17の長さ途中に固定した図1に示す支持伝動ケース54に設けられた下部駆動軸55とをベベルギヤ56を介して連動連結させ、この下部駆動軸55にネジ歯車機構57を介して右側のスターホイール28bや掻込みベルト27bを、そしてクランク駆動機構58を介して刈刃装置21を駆動するようになしている。この際、左側のスターホイール28aや掻込みベルト27aは右側のスターホイール28bに追従して回転される。
【0028】
上記左右向き伝動軸53の左端にはべベルギヤ機構59を介して左引起し伝動軸ケース24a内の左引起し伝動軸60の下端を連動連結させると共に、この左引起し伝動軸60の上端は、左側の引起し装置20aの引起こし入力部25aに設けられた左引起し駆動軸49aと、ベベルギヤ61を介して連動連結させている。
【0029】
次に刈取装置前部10を左右変位させるための左右駆動系統について図1、図3及び図11を参照して説明する。図3に示す刈取入力軸ケース12の長さ途中箇所の内方で刈取主フレーム13の上端近傍箇所に、特開平9−163844号公報に示すものに準じて、クラッチ機能と左右変位切換機能を具備した動力分岐部116が形成してある。
【0030】
この動力分岐部116は図11に示すように、刈取入力軸3の近接した2箇所に左方変位用ベベルギヤ117aと右方変位用ベベルギヤ117bとをそれぞれの位置での回転自在に装着し、またこれらベベルギヤ117a、117bの間箇所である刈取入力軸3箇所にクラッチ車118をスプライン嵌合による左右スライド変位自在に装着している。
【0031】
そしてクラッチ車118の左右各端面には図示しない原動側嵌合歯が形成してあり、また左変位用ベベルギヤ117aのクラッチ車118側の端面と、右変位用ベベルギヤ117bのクラッチ車118側の端面とに前記原動側嵌合歯のうちの対応する側のものと噛み合うものとなる図示しない従動側嵌合歯が形成してある。
【0032】
また左方変位用ベベルギヤ117aと右方変位用ベベルギヤ117bとの前側にはこれらに同時に噛み合わされた従動ベベルギヤ119が配置してあり、この従動側ベベルギヤ119は刈取主フレーム13内に設けられた回転伝動軸111の伝動始端部に固定されている。
【0033】
前記クラッチ車118は操縦部6の図1に示す操作ハンドル120の操作により例えば特開平9−163844号公報に示すような連動操作機構を介して左右方向の任意な側へ変位されるものである。いま、この操作ハンドル120が左側へ変位されたとき、クラッチ車118の左側の原動嵌合歯が左変位用ベベルギヤ117aの従動嵌合歯に嵌合されて、回転伝動軸111が刈取入力軸3の回転に連動して正回転されるものとなり、逆に右側へ変位されたときはクラッチ車118の右側の原動嵌合歯が右変位用ベベルギヤ117bの従動嵌合歯に嵌合されて、回転伝動軸111が刈取入力軸3の回転に連動して逆回転されるものとなり、この正回転又は逆回転が左右駆動装置100に伝達されるようになされている。
【0034】
上記前記操縦部6は図1及び図2に示すように操縦席37aや操縦レバー37bのほか各種の操作レバー等を備えたものとなされており、また図3中、38は脱穀部5のフィードチェーンであって、縦搬送装置34の搬送した刈取穀稈を受け継いで搬送するように作用するものである。
【0035】
次に上記のように構成したコンバインの取扱い例及び作動を説明する。コンバインにより未刈り側を左にして回り刈り作業を行う場合には、刈取装置前部10をその左右方向変位範囲の左端(基本位置)に位置させるのであり、いま刈取装置前部10が基本位置以外に位置しておれば、操作ハンドル120を左側へ傾斜させる。
【0036】
これにより、クラッチ車118が左側へ変位されて左方変位用ベベルギヤ117aと連結され、左右駆動装置100のネジ軸10を正転させ、出力部材106は筒形駆動ケース部材101の内方に没入する。この没入に連動して左右の揺動アーム16a、16bがこれの後端を支持した縦向き支点軸c1、c2の回りの左側へ揺動して、図5中の仮想線k01、k02の位置に移動したとき、刈取装置前部10はその左右方向変位範囲の最左端位置である基本位置に位置した状態となる。このときの分草板19a、19b、19cは図3中の仮想線k11、k12、k13箇所に位置する。
【0037】
この状態となったとき、操作ハンドル120を自由状態とするのであり、これにより操作ハンドル120は中立位置に復帰される。これに関連して、クラッチ車118は左方変位用ベベルギヤ117aと右方変位用ベベルギヤ117bとの中間位置に保持され、これらベベルギヤ117a、117bとの連動連結を解除される。この状態ではネジ軸108の回転は停止され、刈取装置前部10はネジ軸108とナット体106bとの摩擦抵抗による変位規制作用により基本位置に固定される。
【0038】
この固定状態で、いわゆる回り刈りによる収穫作業を行うと、未刈り穀稈と左側の走行クローラ2aとの間隔が大きく保持されるものとなり、走行クローラ2aが走行時に押し出した泥土に起因して未刈り穀稈が押し倒されるなどの事態は生じ難くなる。
【0039】
また中割りによる刈取作業を行う場合は、操作ハンドル120を右側に傾斜させるのであり、これにより、クラッチ車118が右側へ変位されて、右方変位用ベベルギヤ117bと連結され、左右駆動装置100のネジ軸10を逆転させ、出力部材106は筒形駆動ケース部材101の内方から外方へ向けて進出する。この進出に連動して左右の揺動アーム16a、16bがこれの後端を支持した縦向き支点軸c1、c2の回りの右側へ揺動し、図5中の位置k21、k22に移動したとき、刈取装置前部10はその左右方向変位範囲の右端位置に位置した状態となる。
【0040】
この状態となったとき、操作ハンドル120を先と同様に自由状態となす。これにより、ネジ軸108の回転が先と同様に停止され、刈取装置前部10はその左右方向変位範囲の右端位置に固定される。
【0041】
この固定状態で中割りによる刈取作業を行うと、左右端の分草板19a、19cが左右の走行クローラ2a、2aの真正面に位置し、左右の走行クローラ2a、2aは刈取中に機体左右の未刈り穀稈を踏み付けることなく進行し、刈取装置前部10は機体左右の未刈り穀稈を踏み倒すことなく機体前方の穀稈を円滑に刈り取るものとなる。
【0042】
また畦際刈り作業を行う場合にも、上記に準じた操作を行うことにより、刈取装置前部10を中割りによる刈取作業の場合と同様に、畦側の左右変位範囲の終端位置まで移動させるのであり、これにより畦側の走行クローラ2aは畦に乗り上げることの生じないものとなり、畦際の穀稈は刈取装置前部10で円滑に刈り取られる。
【0043】
さらに、引起こし装置20a、20bの左右位置が植生した穀稈の条列に正確に合致してない状態においてこの条列と引起こし装置20a、20bとを正確に合致させるときとか、上記畦際刈り作業などにおいて刈取装置前部10をその左右変位範囲の途中に固定させる場合には、操作ハンドル120を左右何れかに傾斜させ、刈取装置前部10が希望する位置に到達したとき、直ちに、操作ハンドル120を自由状態とする。これにより、ネジ軸108の回転が停止され、刈取装置前部10はその左右変位範囲内の希望位置に固定される。
【0044】
また上記実施例において、筒形駆動ケース部材101は左右向き支持杆15の強度部材として機能するため、左右向き支持杆15の剛性を合理的に増大させるものとなる。
【0045】
また第二支持棒部材103を筒形駆動ケース部材101の中心線aより数cmから十数cm後側に位置させたことは、出力部材106の変位力を中心線aに略々沿わせて揺動アーム16bまで伝達させることができるため、出力部材106の変位力に起因して支持機構9に付与される曲げ力は小さくなり、出力部材106の変位力が効率的に揺動アーム16a、16bに伝達されるものとなる。またコンバインによる穀稈の刈取作業中にはカバー部材103c上に刈取穀稈から分離した藁屑が落下するが、カバー部材103cはこの藁屑をその上面部b1で受け止めて、藁屑が出力部材106の摺動面に落下するのを防止するものとなる。
【0046】
なお、上記実施例において、第二支持棒部材103は筒形駆動ケース部材101から右方へ延出させることに代えて、刈取主フレーム13の先部箇所から右方へ延出させても差し支えない。また出力部材106は適宜なリンク部材を介して左側の揺動アーム16aと連動連結させることも差し支えない。
【0047】
【発明の効果】
上記のように構成した本発明によれば、次のような効果が得られる。即ち、請求項1に記載したものによれば、刈取装置前部10が多くの場合にその最左方位置である基本位置に位置されて、出力部材106の摺動面が筒形駆動ケース部材101内に没入した状態となるため、出力部材106の摺動面を雨水や土砂から有効に保護することができる。
【0048】
請求項2に記載したものによれば、出力部材106と一方の揺動アーム16bとを連動させるための連動機構104を簡易に形成することができ、また出力部材106の比較的小さな変位で刈取装置前部10を確実に左右方向へ必要量だけ変位させることができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンバインの前部を示す左側面図である。
【図2】前記コンバインの正面図である。
【図3】前記コンバインの前部の平面図である。
【図4】前記コンバインの前部の右側面図である。
【図5】前記コンバインの刈取装置前部の支持機構を示す平面図である。
【図6】前記支持機構の一部を示す平面図である。
【図7】前記支持機構の第二支持棒部材を示しAは平面図でBは右側面図である。
【図8】前記支持機構の一部を断面で示した左側面図である。
【図9】前記第二支持棒部材などを右側から見たもので一部を断面で示した図である。
【図10】前記支持機構の一部を示した左側面図である。
【図11】前記コンバインの刈取装置の動力伝達系統を示す図である。
【符号の説明】
1 機台
3 特定横向き軸(刈取入力軸)
10 刈取装置前部
13 刈取主フレーム
16a 揺動アーム
16b 揺動アーム
100 左右駆動装置
101 筒形駆動ケース部材
102 第一支持棒部材
103 第二支持棒部材
103c カバー部材
104 リンク部材(連動機構)
106 出力部材
106b ナット部
108 ネジ軸
a 中心線
c1 縦向き支点軸
c2 縦向き支点軸
Claims (2)
- 機台前部から刈取主フレームを特定横向き軸回りの揺動可能に且つ前斜め下方へ向けて延出させると共に、この刈取主フレームの前側に刈取装置前部を配置したコンバインの刈取装置において、前記刈取主フレームの先端に筒形駆動ケース部材をこれの中心線が左右向きとなるように固定し、この筒形駆動ケース部材の左右方向一端側箇所から左右方向へ第一支持棒部材を延出させると共にこの第一支持棒部材を前記中心線に略合致させ、一方では前記筒形駆動ケース部材の他端から左右方向へ第二支持棒部材を延出させると共にこの第二支持棒部材を前記中心線よりも後方に偏位させ、これら第一支持棒部材及び第二支持棒部材のそれぞれの先部から前方へ向けて揺動アームを特定縦向き軸回りの揺動可能に延出させると共に、これら一対の揺動アームの先部を前記刈取装置前部に枢結してこれを支持させ、さらに前記筒形駆動ケース部材の内方の略前記中心線の位置に動力で直線的に左右向き変位される出力部材を装設し、この出力部材と一方の前記揺動アームとを連動機構を介して結合させたことを特徴とするコンバインの刈取装置。
- 機台前部から刈取主フレームを特定横向き軸回りの揺動可能に且つ前斜め下方へ向けて延出させると共に、この刈取主フレームの前側に刈取装置前部を配置したコンバインの刈取装置において、前記刈取主フレームの先端に筒形駆動ケース部材をこれの中心線が左右向きとなるように固定し、この筒形駆動ケース部材の左右方向左端側箇所から左側へ向けて第一支持棒部材を延出させると共にこの第一支持棒部材を前記中心線に略合致させ、一方ではこの筒形駆動ケース部材の左右方向右端側箇所から右側へ向けて第二支持棒部材を延出させると共にこの第二支持棒部材を前記中心線よりも後方に偏位させ、これら第一支持棒部材及び第二支持棒部材のそれぞれの先部から前方へ向けて揺動アームを特定縦向き軸回りの揺動可能に延出させると共に、これら一対の揺動アームの先部を前記刈取装置前部に枢結してこれを支持させ、さらに前記筒形駆動ケース部材の右部内方の概ね前記中心線上に、動力により前記筒形駆動ケース部材の右端からの突出量を変化されるものとした出力部材を設け、この出力部材と一方の前記揺動アームとを連動機構を介して結合させ、前記出力部材が前記筒形駆動ケース部材内に没入したとき前記刈取装置前部がその最左方位置である基本位置に変位する構成を特徴とするコンバインの刈取装置。
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