JP2008134376A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置であって、累積プリント回数をカウントするカウント手段S2と、累積プリント回数が第1回数以上のときにジョブエンドを検出する第1検出手段S3、S4と、累積プリント回数が第2回数以上のときに部数ごとの区切りを検出する第2検出手段S5、S6と、累積プリント回数が第3回数になったことを検出する第3検出手段S7と、ジョブエンドが検出されたとき、部数ごとの区切りが検出されたとき、及び累積プリント回数が第3回数になったことが検出されたときに画像安定化処理を行う処理手段S8とを備える。
【選択図】図4
Description
ところが、複数枚数をプリントしている途中で画像安定化動作が行われる場合があり、画像安定化動作が行われている間はプリント動作が中断してしまうので、ユーザはただひたすら待つしかなく、またユーザがプリント動作が終わったものと勘違いして用紙を取り忘れることもあるため、ユーザの利便性が著しく損なわれるという問題がある。
特許文献1に、1つのジョブのプリント終了時に画像濃度安定化制御が必要になった場合に、登録されているまだプリントされていないジョブのプリント枚数を調べ、プリント枚数が所定枚数以内であればプリントされていないジョブのプリントを終了後に画像濃度安定化制御を行ない、プリント枚数が所定枚数以上であればその時点で画像濃度安定化制御を行なう画像形成装置が開示されており、プリントの品質を保ちながらプリント処理が効率良く行なえると記載されている(要約、及び段落0006、0007、0082等)。
近年の画像形成装置では、印字速度の高速化やメモリの大容量化等の性能の向上にともない、プリント枚数が数千枚に及ぶジョブを扱うことが可能になっており、上記従来の技術では、このような1ジョブのプリント枚数が大量な場合には対応できない。
ことを特徴とする。
これにより、第1回数と(第2回数−第1回数)とが略同数になるので、この回数以下のジョブにおいては、そのジョブの前に何回プリントが行われていようとも、ジョブの途中や部数ごとの区切りでで画像安定化動作が行われることがない。
これにより、第2回数と(第3回数−第2回数)とが略同数になるので、1部がこの回数以下である1部又は複数部のジョブにおいては、そのジョブの前に何回プリントが行われていようとも、少なくとも部数ごとの区切りにおいて画像安定化動作が行われ、強制的に画像安定化動作が行われることがない。
<概要>
本発明の実施の形態1は、累積プリント回数をカウントし、3段階の閾値を持ち、累積プリント回数が最初の閾値以上においてジョブエンドのときに画像安定化動作を行い、累積プリント回数が2番目の閾値以上においては部数ごとの区切りのときに画像安定化動作を行い、累積プリント回数が3番目の閾値においてはジョブエンドや部数ごとの区切りにかかわらず画像安定化動作を行う画像形成装置である。
図1は、本発明の複写機1の全体の構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の複写機1は、スキャナ部2とプリンタ部3とから構成され、原稿画像を読み取ってその画像データに基づいて記録シートに画像を形成するコピージョブ、外部端末からネットワークを介して送られて来た画像データに基づいて記録シートに画像を形成するプリントジョブ、画像データを外部に送信する送信ジョブ等を実行可能な、いわゆる多機能複合機(MFP:Multiple Function Peripheral)と呼ばれるものである。
画像プロセス部4は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およびブラック(K)の各再現色のそれぞれに対応する作像ユニット10Y,10M,10C,10Kと、光学ユニット11と、中間転写ベルト12などを備える。
作像ユニット10Y〜10Kは、中間転写ベルト12に対向してベルト走行方向上流側から下流側に沿って所定間隔で直列に配置されている。作像ユニット10Yは、像担持体としての感光体ドラム21と、その周囲に配設された帯電部22と、現像部23と、中間転写ベルト12を挟んで感光体ドラム21と対向する一次転写ローラ24と、クリーナ25などを備えている。この構成は、他の作像ユニット10M〜10Kについて同様であり、同図では符号を省略している。以下、作像ユニットの構成部分の番号に再現色としてのY,M,C,Kを添字として付加して再現色毎に対応するものを区別することとする。
上記では、カラー画像形成動作を説明したが、複写機1は、カラーモードだけでなくモノクロモード、例えばブラック色だけの画像形成が選択的に可能になっている。モノクロモードの場合には、ブラック色の作像ユニット10Kだけが駆動されてブラック色のトナー像が中間転写ベルト12に一次転写され、そのトナー像が記録シートSに二次転写される動作が実行される。
図2は中間転写ベルト12を図1に示す矢印D方向から見たときの、中間転写ベルト12上に形成される基準パターン101、102の構成例を示す平面図である。
<機能構成>
図3は、本発明の複写機の機能構成を示す図である。
カウント部61は、直近の画像安定化処理を行った後の累積プリント回数をカウントして、EEPROMやハードディスク等の不揮発性の記憶媒体に記憶するカウンタであり、画像安定化処理部65により画像安定化処理が行われると累積プリント回数をリセットし、画像形成部66によりコピージョブやプリントジョブ等の画像を形成するジョブが実施されると、プリント1回毎に累積プリント回数を1つだけカウントアップする。
第2検出部63は、累積プリント回数が第1回数よりも大きい第2回数以上のときに部の区切りを検出する。
第3検出部64は、累積プリント回数が第2定回数よりも大きい第3回数になったことを検出する。
第1回数<第2回数<第3回数 ・・・式1
また、第1回数と第2回数との関係は、おおよそ以下の式2の関係を満たすことが望ましい。
第2回数=第1回数×2 ・・・式2
また、第2回数と第3回数との関係は、おおよそ以下の式3の関係を満たすことが望ましい。
第3回数=第2回数×2 ・・・式3
第1回数、第2回数、及び第3回数の具体的な数値は、例えば第1回数=500、第2回数=1000、及び第3回数=2000である。
画像形成部66は、コピージョブやプリントジョブ等の画像を形成するジョブの実施にともない画像を形成し、プリント1回毎にカウント部61へ画像を形成した旨を連絡する。
図4は、本発明の実施の形態1における画像安定化処理要求の制御動作を示す図である。
以下に図4を用いて、画像安定化処理要求の制御動作を説明する。
(1)カウント部61が、画像形成部66からプリント1回毎に出力される画像を形成した旨の連絡を受け取るまで待つ(ステップS1)。
(3)第1検出部62が、累積プリント回数が第1回数以上であるか否かを判断する(ステップS3)。累積プリント回数が第1回数以上でない場合には(ステップS3:No)、ステップS1の連絡待ち状態へ戻る。ここでは、累積プリント回数が500回以上であるか否かを判断する。
(5)まだプリントしていない残りの回数が0でない(ジョブエンドでない)場合には(ステップS4:No)、第2検出部63が、累積プリント回数が第2回数以上であるか否かを判断する(ステップS5)。累積プリント回数が第2回数以上でない場合には(ステップS5:No)、ステップS1の連絡待ち状態へ戻る。ここでは、累積プリント回数が1000回以上であるか否かを判断する。
(7)部数ごとの区切りでない場合には(ステップS6:No)、第3検出部64が、累積プリント回数が第3回数以上であるか否かを判断する(ステップS7)。累積プリント回数が第3回数以上でない場合には(ステップS7:No)、ステップS1の連絡待ち状態へ戻る。ここでは、累積プリント回数が2000回以上であるか否かを判断する。
<効果の検証>
以下に本発明の実施の形態1の効果について検証する。
図5は、本発明と従来との画像安定化処理のタイミングを比較した一覧を示す図である。
また、ジョブを開始するときの累積プリント回数の値によって画像安定化処理要求の制御動作が多少違ってくるので、(a)に画像安定化処理が行われた直後の累積プリント回数が0のときにジョブを開始する場合を示し、(b)に累積プリント回数が取りうる最大値である499のときにジョブを開始する場合を示すこととする。
ここで図6(a)(b)は、ジョブの回数が400回(片面プリントで400枚又は両面プリントで200枚)のジョブ1の場合であり、図7(a)(b)は、1部あたりの回数が300回(片面プリントで300枚又は両面プリントで150枚)で、これを5部連続してプリントする合計1500回(片面プリントで1500枚又は両面プリントで750枚)のジョブ2の場合であり、図8(a)(b)は、1部あたりの回数が800回(片面プリントで800枚又は両面プリントで400枚)で、これを2部連続してプリントする合計1600回(片面プリントで1600枚又は両面プリントで800枚)のジョブ3の場合である。
図6(a)(b)に示したように、本願では、ジョブの回数が「第1回数以下」及び「(第2回数−第1回数)以下」のときには、ジョブを開始するときの累積プリント回数の値がいかなる値であろうとも、ジョブエンドで画像安定化動作が行われ、ジョブの途中や部数ごとの区切りで画像安定化動作が行われることがない。
図8(a)(b)に示したように、本願では、1部あたりの回数が「第2回数以下」及び「(第3回数−第2回数)以下」のときには、ジョブを開始するときの累積プリント回数の値がいかなる値であろうとも、ジョブエンド又は部数ごとの区切りで画像安定化動作が行われ、部の途中で画像安定化動作が行われることがない。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、一定水準以上のプリント画質を保てる範囲において、できるだけジョブを中断することをなくすとともに、ジョブを中断せざるを得ない場合には、一定水準以上のプリント画質を保てる範囲において部数ごとの区切りにおいて画像安定化動作を行い、一定水準以上のプリント画質を保てる範囲を超える場合には強制的に画像安定化動作を行うことができるので、必要以上に頻繁に画像安定化動作が行われることを避けつつも、ある程度そのジョブ自身のプリント回数に相応する処理を行うことができ、ユーザの利便性を損なわず、ユーザに不信感を与えることがなく、プリント枚数が大量なジョブにも対応することができる。
2 スキャナ部
3 プリンタ部
4 画像プロセス部
5 給送部
6 定着部
7 制御部
8 操作パネル
10 作像ユニット
10Y〜10K 作像ユニット
11 光学ユニット
12 中間転写ベルト
13 イメージリーダ部
21 感光体ドラム
21Y〜21K 感光体ドラム
22 帯電部
22Y〜22K 帯電部
23 現像部
23Y〜23K 現像部
24 一次転写ローラ
24Y〜24K 一次転写ローラ
25 クリーナ
25Y〜25K クリーナ
26 プリントヘッド
27 反射ミラー
28 PH温度検出センサ
31 駆動ローラ
32 テンションローラ
33 従動ローラ
34 基準パターン検出部
34a、34b パターン検出センサ
41,42 給紙カセット
43,44 繰り出しローラ
45 搬送ローラ対
46 タイミングローラ対
47 二次転写ローラ
48 二次転写位置
49 機内温湿度センサ
51 排出ローラ対
52 収容トレイ
60 複写機
61 カウント部
62 第1検出部
63 第2検出部
64 第3検出部
65 画像安定化処理部
66 画像形成部
Claims (3)
- 画像安定化処理を行う機能を有する画像形成装置であって、
直近の画像安定化処理を行った後の、累積プリント回数をカウントするカウント手段と、
累積プリント回数が、第1回数以上のときに、ジョブエンドを検出する第1検出手段と、
累積プリント回数が、第1回数よりも大きい第2回数以上のときに、部数ごとの区切りを検出する第2検出手段と、
累積プリント回数が、第2定回数よりも大きい第3回数になったことを検出する第3検出手段と、
第1検出手段によりジョブエンドが検出されたとき、第2検出手段により部数ごとのの区切りが検出されたとき、及び第3検出手段により累積プリント回数が第3回数になったことが検出されたときに、画像安定化処理を行う処理手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2回数は、前記第1回数の略2倍であること
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第3回数は、前記第2回数の略2倍であること
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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