JP2008133899A - ネジの締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明はネジの締結構造に関し、電子,電機装置等の設置や取付けの際に行うネジの締結作業に於て、ネジの脱落を防止しつつ、作業性の改善を図ったネジの締結構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 二つの板金部材をネジの締結で固定するネジの締結構造であって、取付け側の板金部材に設けた下穴に一端側が圧入し、他端側に開口するスリーブ挿入穴の開口部内周に抜止め用の段部が形成された筒状の金属製ブッシュと、前記スリーブ挿入穴内にスライド自在に挿入され、挿入側先端にスリットが軸方向に形成され、前記段部に係止する係止爪が挿入側先端の周方向に形成された筒状の樹脂製スリーブと、前記スリーブ内に圧入されるネジとからなり、前記ブッシュは、スリーブの係止爪が前記段部に係止したとき、ネジの軸部の先端がブッシュから突出しない高さ寸法に設定されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子,電機装置等の設置や取付け時に於けるネジの締結構造に係り、詳しくはネジの脱落を防止しつつ、狭い装置内での作業性の改善を図ったネジの締結構造に関する。
電子,電機装置等の設置や取付けの際に行うネジの締結作業に於て、狭い筐体内でのネジの落下や紛失を防止し、更には、二次障害としてネジの落下による装置内での短絡事故の防止を図るため、従来、様々なネジの締結構造が提案されている。
図19は首付きネジ1を用いた締結構造3を示し、この締結構造3は、被取付け側(例えば、キャビネット側)を、ばか穴5を設けた板金(キャビネットのフレーム)7の裏面側にネジ穴9を有する脱落防止用の板金11を取り付けた二重構造として、ばか穴5を挿通させた首付きネジ1をネジ穴9に螺着して取付け側(例えば、電子装置側)の板金(電子装置の取付フランジ)13を板金7に固定するもので、前記ばか穴5とネジ穴9、そして、取付け側の板金13に螺刻したネジ穴15は同軸上に配置されている。
また、図20は樹脂製の抜止めワッシャ17を用いた締結構造19を示し、この締結構造19は、取付け側を、ばか穴21を設けた板金23の裏面側にばか穴25を有する脱落防止用の板金27を取り付けた二重構造とすると共に、これらの間に位置する首付きネジ1の軸部29に抜止めワッシャ17を介在させて、前記ばか穴25から突出する首付きネジ1の先端のネジ部31を、被取付け側の板金33に設けたネジ穴35に螺着する構造となっている。
そして、図21に示す締結構造37は、ばか穴21を設けた板金13とネジ穴部35を有する板金33を一般的な市販ネジ39で締結するに当たり、板金13,33間に抜止めワッシャ17を介在させたものである。
更にまた、特許文献1で開示された所謂「圧入式可動ネジ」も広く使用されており、この圧入式可動ネジによれば、取付け側の板金を被取付け側の板金に取り付けるに当たり、圧入式可動ネジの嵌輪に設けた圧入部を取付け側の板金に設けた下穴に予め圧入させておくことで、圧入式可動ネジ全体の脱落防止が図れるようになっている。
特許第2716425号公報
しかし乍ら、既述したように図19に示す締結構造3は、被取付け側を、2枚の板金7,11を用いた二重構造とするため、構造が複雑化してしまう欠点があった。
また、首付きネジ1は、図21のネジ39に比べ、ネジ部31に比し軸部29が細く強度的に弱いため、重い機器の設置では選定しづらい不具合がある。
そして、上述の如き不具合は図20の締結構造19にも該当し、構造の複雑化や強度上の問題が指摘されている。
一方、図21の締結構造37は、板金13,33間に樹脂製の抜止めワッシャ17を介在させる構造上、電気的な導通を要する部分では使えず、更に、機器の取り外しでネジ39を緩めた際に、抜止めワッシャ17がネジ39から脱落してしまう虞があった。
更に、図19乃至図21の何れの締結構造3,19,37も、板金13,23を相手側の板金7,33に固定する際に、ネジ1,39の軸部31,40の先端が板金7,33方向に突出しているため、複数のネジを用いて固定を行う際に、締結前のネジ1,39の突出が邪魔になってしまう欠点があった。
そして、特許文献1に開示された「圧入式可動ネジ」は、ネジ部が破損した場合にネジ部の交換ができず修理も困難であるため、機器全体が使用不能となり、圧入式可動ネジを係合させた板金自体を交換する必要があった。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、電子,電機装置等の設置や取付けの際に行うネジの締結作業に於て、ネジの脱落を防止しつつ、作業性の改善を図ったネジの締結構造を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、二つの板金部材をネジの締結で固定するネジの締結構造であって、取付け側の板金部材に設けた下穴に一端側が圧入し、他端側に開口するスリーブ挿入穴の開口部内周に抜止め用の段部が形成された筒状の金属製ブッシュと、前記スリーブ挿入穴内にスライド自在に挿入され、挿入側先端にスリットが軸方向に形成され、前記段部に係止する係止爪が挿入側先端の周方向に形成された筒状の樹脂製スリーブと、前記スリーブ内に圧入されるネジとからなり、前記ブッシュは、スリーブの係止爪が前記段部に係止したとき、ネジの軸部の先端がブッシュから突出しない高さ寸法に設定されていることを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のネジの締結構造に於て、前記段部は、外方に拡開するテーパ面を有する環状に形成され、前記係止爪に、スリーブ挿入穴への挿入時に前記テーパ面に当接するテーパ面が形成されていることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のネジの締結構造に於て、前記スリーブの内周に、ネジの軸部外周に圧接する凸部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のネジの締結構造に於て、取付け側の板金部材に設けた下穴は、丸穴であることを特徴とし、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のネジの締結構造に於て、前記ブッシュの頂部に、緩み止め用の凸部を設けたものである。
更に、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のネジの締結構造に於て、前記スリーブは、スリーブ挿入穴と軸心を同じくしてブッシュに保持されていることを特徴とし、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のネジの締結構造に於て、前記スリーブの後端側に、ブッシュの頂部に当接可能なフランジが設けられていることを特徴とする。
そして、請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のネジの締結構造に於て、前記ブッシュに、スリーブ挿入穴からのスリーブの抜止めを図る抜止め部が設けられていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、取付け側の板金部材に対するネジのスライド構造と脱落防止構造を実現したので、狭い装置内での取付けや設置作業が改善され、ネジの落下による短絡事故や紛失等を防止することができる。
また、スリーブをブッシュのスリーブ挿入穴内に挿入した後、このスリーブにネジを圧入するだけでネジをブッシュに取り付けることができるため、ネジの種類を選ばず、市販品のネジでも効果が発揮できると共に、樹脂製の抜止めワッシャを用いる必要がないため、電気的な接続が可能となる。
而も、スリーブやネジについても、特殊工具を用いることなく手や一般的な工具によって取付けが行えるので、容易に作業ができる利点を有する。
更に、ネジが破損した場合、力を入れてネジをスリーブから引き出すことができるので、容易にネジの取り外しと交換が行え、更に分解も可能であるから、廃棄時の分別も容易である利点を有する。
請求項2に係る発明によれば、スリーブ挿入穴内にスリーブを挿入する際に、係止爪のテーパ面を段部のテーパ面に当接させてスリーブをブッシュ内に押し込めば、スリットが設けられたスリーブの挿入側先端が順次縮径し乍ら、スリーブがスリーブ挿入穴内にスムーズに案内されるため、スリーブの取付けが容易となる。
請求項3に係る発明によれば、スリーブの内周に設けた凸部がネジの軸部外周に圧接してスリーブとネジが一体化するため、ネジがスリーブに確実に保持される。
請求項4に係る発明によれば、ブッシュを従来周知の圧入スペーサと同様の形状とすることができ、その取付けを従来工法と同様に行える利点を有する。
請求項5に係る発明によれば、ブッシュの頂部に突設した凸部によって、締結後のネジの緩みが防止できる。
そして、請求項6に係る発明によれば、スリーブを介してネジがスリーブ挿入穴と軸心を同じくしてブッシュにスライド自在且つガタ付きなく保持されるので、ネジを被取付け側にスムーズに螺着することが可能である。
請求項7及び請求項8に係る発明によれば、ブッシュからのスリーブの脱落防止が図られる利点を有する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は請求項1乃至請求項7の一実施形態に係るネジの締結構造を示し、図中、41は電子装置側の取付フランジ(取付け側の板金部材)、43は電子装置を取り付けるキャビネットのフレーム(被取付け側の板金部材)で、取付フランジ41に丸穴の下穴45が設けられ、板金43にネジ47が螺着するネジ穴49が設けられている。
尚、ネジ47は、軸部51全体が同一径とされた一般的な市販ネジである。
そして、前記下穴45に、金属製のブッシュ53が圧入されている。
図3乃至図5に示すようにブッシュ53は、従来周知の圧入スペーサと同様、円筒状の筒体55と、筒体55の底部に一体形成されて前記下穴45に圧入可能な圧入部57とからなり、圧入部57は筒体55に比し小径な筒状に形成されて、その外周に下穴45の内周に圧接する断面三角形状の突起59が周方向に多数設けられている。
そして、筒状に形成されたブッシュ53には、スリーブ61がスライド可能に取り付くスリーブ挿入穴63が筒体55から圧入部57に亘って設けられており、図5に示すように筒体55側に開口するスリーブ挿入穴63の開口部内周に、環状の段部65が径方向内方へ突設されている。そして、段部65の突出端に、外方に拡開するテーパ面67と、筒体55の軸方向に沿って形成されたスリーブ保持部69が設けられている。
また、図3に示すようにブッシュ53の頂部71には、緩み止めの凸部73が径方向に複数突設されている。
ブッシュ53はこのように構成されており、フレーム43への取付フランジ41の取付けに当たり、図6及び図7に示すように、先ず、下穴45に圧入部57を圧入させて、ブッシュ53を取付フランジ41に組み付けておくことが必要で、既述したように前記突起59が下穴45の内周に圧接してブッシュ53の脱落防止が図られる。
そして、前記スリーブ挿入穴63内に、樹脂で形成された円筒状のスリーブ61がスライド自在に挿入されている。
図8乃至図10に示すようにスリーブ61は、その一端側外周(反挿入側先端外周)に、ブッシュ53の頂部71に当接する環状のフランジ75が頂部71と外径寸法を同じくして一体形成されている。
一方、スリーブ61の挿入側先端には、2本のスリット77が180度の間隔を空けて軸方向に設けられ、更に、前記段部65の底部側に係止してスリーブ挿入穴63からのスリーブ61の抜止めを図る係止爪79が、挿入側先端の周方向に突設されている。
また、図9及び図10に示すように係止爪79の外周には、スリーブ挿入穴63への挿入時に前記テーパ面67に当接するテーパ面81が設けられており、図12及び図13に示すように前記スリーブ挿入穴63内にスリーブ61を挿入する際に、係止爪79のテーパ面81を段部65のテーパ面67に当接させてスリーブ61をブッシュ53内に押し込むと、スリット77が設けられたスリーブ61の挿入側先端が順次縮径し乍ら、スリーブ61がスリーブ挿入穴63内にスムーズに案内されて挿入できるようになっている。
而して、このようにブッシュ53内に挿入されたスリーブ61は、前記スリーブ保持部69によってスリーブ挿入穴63と軸心を同じくしてブッシュ53に保持されると共に、スリーブ挿入穴63内をスライド可能で、既述したように前記係止爪79が段部65に係止し、また、フランジ75がブッシュ53の頂部71に当接して、スリーブ挿入穴63からのスリーブ61の脱落防止が図られている。
そして、図14の如く、ブッシュ53(スリーブ挿入穴63)に挿入されたスリーブ61内にネジ47の軸部51が圧入されるが、図10乃至図11に示すようにスリーブ61の上部内周には、ネジ47の軸部51外周に圧接する2本の凸部(突条)83が周方向に突設されており、スリーブ61に圧入された軸部51に凸部83が圧接してスリーブ61とネジ47は一体化する。
このため、既述したようにブッシュ53内に挿入されたスリーブ61は、スリーブ保持部69によってスリーブ挿入穴63と軸心を同じくしてブッシュ53に保持されると共に、スリーブ挿入穴63内をスライド可能で、係止爪79が段部65に係止し、また、フランジ75がブッシュ53の頂部71に当接してスリーブ挿入穴63からのスリーブ61の脱落防止が図られているため、図2に示すようにネジ47はスリーブ61と共に矢印方向へスライド可能で、段部65に係止爪79が係止してブッシュ53からのネジ47の脱落防止が図られている。
そして、図2に示すようにブッシュ53は、段部65にスリーブ61の係止爪79が係止したとき、ネジ47の軸部51先端がブッシュ53(スリーブ挿入穴63)から突出しない高さ寸法に設定されると共に、図1の如く取付フランジ41をフレーム43に固定した際に、軸部51の先端がネジ穴49から突出する高さ寸法に設定されている。
本実施形態に係るネジの締結構造はこのように構成されているから、図1の如きフレーム43への取付フランジ41の取付けに当たり、先ず、図6及び図7の如く下穴45に圧入部57を圧入させて、ブッシュ53を取付フランジ41に組み付ける。
このとき、圧入部57の外周に設けた突起59が下穴45の内周に圧接するため、ブッシュ53が取付フランジ41に強固に取り付く。
次いで、図12及び図13に示すように、ブッシュ53のスリーブ挿入穴63内にスリーブ61を挿入する。このとき、係止爪79のテーパ面81を段部65のテーパ面67に当接させてスリーブ61を押し込むと、スリット77が設けられたスリーブ61の挿入側先端が順次縮径し乍らスリーブ挿入穴63内に案内されて、スリーブ61がスムーズに挿入できる。
この後、図14に示すようにブッシュ53に挿入されたスリーブ61内にネジ47の軸部51を圧入すれば、スリーブ61の上部内周に突設した凸部83が軸部51に圧接して、スリーブ61とネジ47が一体化する。
この結果、図2に示すようにネジ47は、スリーブ61,スリーブ保持部69を介してスリーブ挿入穴63と軸心を同じくしてブッシュ53にスライド自在且つガタ付きなく保持される。そして、この状態で、図2の如く段部65にスリーブ61の係止爪79が係止するまでネジ47を矢印方向へスライドさせても、ネジ47はブッシュ53から脱落せず、このとき、軸部51先端はスリーブ挿入穴63内に収まっている。また、フランジ75がブッシュ53の頂部71に当接するまでネジ47を反対方向へスライドさせても、ネジ47はブッシュ53から脱落しない。
そして、このように取付フランジ41にブッシュ53,スリーブ61,ネジ47を組み付けた後、取付フランジ41をフレーム43に当接させて、図1の如くネジ47の軸部51をフレーム43のネジ穴49に螺着させればよく、図2に示すようにネジ47の締結前に軸部51の先端はスリーブ挿入穴63内に収まっているため、軸部51の先端がフレーム43に干渉することがない。
そして、ネジ47は、スリーブ61,スリーブ保持部69を介してブッシュ53にガタ付きなく保持されているため、ネジ47の締め付けに伴い、軸部51はネジ穴49方向へガタ付きなく移動してネジ穴49にスムーズに螺着することとなる。そして、ブッシュ53の頂部71に突設した凸部73が、締結後のネジ47の緩みを防止する。
また、ネジ47が破損した場合には、力を入れてネジ47をスリーブ61から引き出せば、簡単にネジ47の取り外しと交換が行えることとなる。
このように、本実施形態は、
[1]取付フランジ41の下穴45にブッシュ53を圧入し、これにスリーブ61をスライド自在且つ脱落防止構造を以って挿入した後、スリーブ61にネジ47を圧入することによって、取付フランジ41に対するネジ47のスライド構造と脱落防止構造を実現したので、狭い装置内での取付けや設置作業が改善され、ネジ47の落下による短絡事故や紛失等を防止することができる。
[2]段部65の突出端にテーパ面67を設けると共に、係止爪79の外周にこのテーパ面67に当接するテーパ面81を設けたので、スリーブ挿入穴63内にスリーブ61を挿入する際に、係止爪79のテーパ面81を段部65のテーパ面67に当接させてスリーブ61をブッシュ53内に押し込めば、スリット77が設けられたスリーブ61の挿入側先端が順次縮径し乍ら、スリーブ61がスリーブ挿入穴63内にスムーズに案内されて挿入できる。
[3]図2に示すようにネジ47の締結前に、ネジ47の軸部51の先端がフレーム43に干渉するのを回避したので、複数のネジ47を用いて固定を行う際に、締結前のネジ47が邪魔になることがない。
[4]スリーブ61,スリーブ保持部69を介してネジ47を、スリーブ挿入穴63と軸心を同じくしてブッシュ53にスライド自在且つガタ付きなく保持したので、ネジ47をネジ穴49にスムーズに螺着することが可能となった。
[5]ブッシュ53を従来周知の圧入スペーサと同様の形状として、その取付けを従来工法と同じくすると共に、スリーブ61やネジ47についても特殊工具を用いることなく手や一般的な工具によって取付けが行えるので、作業が簡単である利点を有する。
[6]スリーブ61をブッシュ53のスリーブ挿入穴63内に挿入した後、このスリーブ61に圧入するだけでネジ47をブッシュ53に取り付けることができるため、ネジの種類を選ばず、市販品のネジでも効果が発揮できる利点を有する。
[7]図20で既述した樹脂製の抜止めワッシャ17を用いる必要がないため、電気的な接続が可能となる。
[8]スリーブ61の上部内周に突設した凸部83がネジ47の軸部51外周に圧接してスリーブ61とネジ47が一体化するため、ネジ47がスリーブ61に確実に保持される。
また、ブッシュ53の頂部71に突設した凸部73によって、締結後のネジ47の緩みが防止できる。
[9]ネジ47が破損した場合、力を入れてネジ47をスリーブ61から引き出すことができ、容易にネジ47の取り外しと交換が行える利点を有する。
[10]そして、本実施形態に係る締結構造は分解も可能であるから、廃棄時の分別も容易である利点を有する。
図15乃至図17は、請求項1乃至請求項6及び請求項8の一実施形態に係るネジの締結構造に用いるブッシュとスリーブ、図18は請求項1乃至請求項6及び請求項8の一実施形態に係るネジの締結構造を示し、本実施形態は、図16乃至図18に示すように前記フランジ75を省略し、スリーブ61-1の係止爪79が係止する環状突起(抜止め部)85をブッシュ53-1の圧入部57の内周に突設して、スリーブ挿入穴63内にスリーブ61-1を挿入した際に、スリーブ61-1の脱落防止を図ったものである。
尚、その他の構成は前記実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
而して、本実施形態によっても、既述した実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能である。
請求項1乃至請求項7の一実施形態に係るネジの締結構造の断面図である。 請求項1乃至請求項7の一実施形態に係るネジの締結構造の断面図である。 ブッシュの全体斜視図である。 ブッシュの側面図である。 ブッシュの断面図である。 取付フランジへのブッシュの圧入方法を示す説明図である。 取付フランジに圧入されたブッシュと取付フランジの断面図である。 スリーブの全体斜視図である。 スリーブの側面図である。 スリーブの断面図である。 スリーブの要部拡大断面図である。 ブッシュへのスリーブの挿入方法を示す説明図である。 ブッシュに挿入されたスリーブとブッシュの断面図である。 スリーブへのネジの圧入方法を示す説明図である。 請求項1乃至請求項6及び請求項8の一実施形態に係るネジの締結構造に用いるブッシュの断面図である。 請求項1乃至請求項6及び請求項8の一実施形態に係るネジの締結構造に用いるスリーブの全体斜視図である。 スリーブの断面図である。 請求項1乃至請求項6及び請求項8の一実施形態に係るネジの締結構造の断面図である。 従来のネジの締結構造の断面図である。 従来の他のネジの締結構造の断面図である。 従来の更に他のネジの締結構造の断面図である。
符号の説明
41 取付フランジ(取付け側の板金部材)
43 フレーム(被取付け側の板金部材)
45 下穴
47 ネジ
49 ネジ穴
51 軸部
53,53-1 ブッシュ
55 筒体
57 圧入部
59 突起
61,61-1 スリーブ
63 スリーブ挿入穴
65 段部
67,81 テーパ面
69 スリーブ保持部
73 凸部
75 フランジ
77 スリット
79 係止爪
83 凸部(突条)
85 環状突起(抜止め部)

Claims (8)

  1. 二つの板金部材をネジの締結で固定するネジの締結構造であって、
    取付け側の板金部材に設けた下穴に一端側が圧入し、他端側に開口するスリーブ挿入穴の開口部内周に抜止め用の段部が形成された筒状の金属製ブッシュと、
    前記スリーブ挿入穴内にスライド自在に挿入され、挿入側先端にスリットが軸方向に形成され、前記段部に係止する係止爪が挿入側先端の周方向に形成された筒状の樹脂製スリーブと、
    前記スリーブ内に圧入されるネジとからなり、
    前記ブッシュは、スリーブの係止爪が前記段部に係止したとき、ネジの軸部の先端がブッシュから突出しない高さ寸法に設定されていることを特徴とするネジの締結構造。
  2. 前記段部は、外方に拡開するテーパ面を有する環状に形成され、前記係止爪に、スリーブ挿入穴への挿入時に前記テーパ面に当接するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のネジの締結構造。
  3. 前記スリーブの内周に、ネジの軸部外周に圧接する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のネジの締結構造。
  4. 取付け側の板金部材に設けた下穴は、丸穴であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のネジの締結構造。
  5. 前記ブッシュの頂部に、緩み止め用の凸部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のネジの締結構造。
  6. 前記スリーブは、スリーブ挿入穴と軸心を同じくしてブッシュに保持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のネジの締結構造。
  7. 前記スリーブの後端側に、ブッシュの頂部に当接可能なフランジが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のネジの締結構造。
  8. 前記ブッシュに、スリーブ挿入穴からのスリーブの抜止めを図る抜止め部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のネジの締結構造。
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