JP3175510U - シール固定機構 - Google Patents

シール固定機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3175510U
JP3175510U JP2012001015U JP2012001015U JP3175510U JP 3175510 U JP3175510 U JP 3175510U JP 2012001015 U JP2012001015 U JP 2012001015U JP 2012001015 U JP2012001015 U JP 2012001015U JP 3175510 U JP3175510 U JP 3175510U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
metal ring
housing
protrusion
fixing mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012001015U
Other languages
English (en)
Inventor
裕紀 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2012001015U priority Critical patent/JP3175510U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175510U publication Critical patent/JP3175510U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

【課題】金属環および弾性体シール部の組み合わせよりなる金属環付きシールをハウジングの穴部内周に抜け止めした状態で固定するに際して、シールを組み付ける作業および取り外す作業を双方共に容易化するシール固定機構を提供する。
【解決手段】金属環21は、環状の金属環本体22を備え、金属環本体から径方向外方へ向けて突起状の抜け止め係合部25が設けられるとともに金属環本体から軸方向一方へ向けてつまみ部が設けられ、突起状の抜け止め係合部に回り止め部27が設けられている。ハウジングは、前記突起状の抜け止め係合部を抜け止めするための鍔状の係合部を径方向内方へ向けて備え、鍔状の係合部の円周上一部に、装着作業時に突起状の抜け止め係合部を軸方向に通過させるための切り欠き部と、通過後、回り止め部と円周上の位置を合わせたうえで回り止め部材を差し込むためのハウジング側回り止め部とが設けられている。
【選択図】図3

Description

本考案は、金属環および弾性体シール部の組み合わせよりなる金属環付きシールをハウジングの穴部内周に抜け止めした状態で固定するためのシール固定機構に関する。金属環付きシールは例えば、建機油圧シリンダ用ダストシールであり、またはその他の油圧機器に使用されるダストシール(特に交換頻度の高いブレーカー用)である。
油圧シリンダに使用されるロッドシーリングシステムの最も大気側には外部ダストの侵入を防ぐためにダストシールが使用されており、特にダスト環境や作動条件が厳しい場合には、シールの挙動を安定させるために金属環付きダストシールが使用されている(金属環を相手ハウジングに嵌合することで、ダストシールの挙動を安定させることができる)。
しかしながら、金属環付きダストシールを組み付ける際には、プレス機等を使用して圧入する必要があり、また、取り外しは、ドライバー等の工具を使用してこじ開けるように行なっており、着脱作業が容易ではない(特に建機が稼動しているフィールドでは、プレス機等の手配・準備が難しく、ハンマーで叩いて圧入することもあり、この場合、ダストシールに変形を生じてしまうこともある)。
尚、本考案に対する先行技術として、下記特許文献1に掲載されたダストシール及び二輪車用フロントフォークの密封構造が存在するが、この先行技術は図6に示すように、金属環51に係合フック部52を設け、この係合フック部52をハウジング側の凹部53に係合するものである。したがって組み付け作業を容易化することができるが、取り外し作業は係合フック部52による係合を外さなければならないため、少々困難なものである。
特開平9−287665号公報
本考案は以上の点に鑑みて、金属環および弾性体シール部の組み合わせよりなる金属環付きシールをハウジングの穴部内周に抜け止めした状態で固定するに際して、金属環付きシールを組み付ける作業および取り外す作業を双方共に容易化することができるシール固定機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の請求項1によるシール固定機構は、金属環および弾性体シール部の組み合わせよりなる金属環付きシールをハウジングの穴部内周に抜け止めした状態で固定する機構であって、前記金属環は、環状の金属環本体を備え、前記金属環本体から径方向外方へ向けて突起状の抜け止め係合部が設けられるとともに前記金属環本体から軸方向一方へ向けてつまみ部が設けられ、前記突起状の抜け止め係合部に回り止め部が設けられ、前記ハウジングは、前記突起状の抜け止め係合部を抜け止めするための鍔状の係合部を径方向内方へ向けて備え、前記鍔状の係合部の円周上一部に、装着作業時に前記突起状の抜け止め係合部を軸方向に通過させるための切り欠き部と、通過後、前記回り止め部と円周上の位置を合わせたうえで回り止め部材を差し込むためのハウジング側回り止め部とが設けられている。
また、本考案の請求項2によるシール固定機構は、上記した請求項1記載のシール固定機構において、前記突起状の抜け止め係合部および前記つまみ部はそれぞれ円周上複数が設けられていることを特徴とする。
また、本考案の請求項3によるシール固定機構は、上記した請求項1または2記載のシール固定機構において、前記金属環本体は、筒状部の軸方向一方の端部から径方向内方へ向けてフランジ部を一体成形した形状を備え、前記筒状部の円周上一部が前記フランジ部の外周端部から径方向外方へ向けて延長されることより前記突起状の抜け止め係合部が形成されるとともに、前記筒状部の円周上一部が前記フランジ部の外周端部から軸方向一方へ向けて延長されることより前記つまみ部が形成されていることを特徴とする。
また、本考案の請求項4によるシール固定機構は、上記した請求項1、2または3記載のシール固定機構において、前記回り止め部は、前記突起状の抜け止め係合部に設けられた穴よりなり、前記ハウジング側回り止め部は、前記鍔状の係合部に設けられた穴よりなり、前記穴同士が円周上の位置を合わせたところへ前記回り止め部材が差し込まれることを特徴とする。
また、本考案の請求項5によるシール固定機構は、上記した請求項1、2、3または4記載のシール固定機構において、前記弾性体シール部は、内周側シールリップを備え、また、当該シールおよびハウジング間の径方向隙間をシールする外周側シールリップを備えることを特徴とする。
更にまた、本考案の請求項6によるシール固定機構は、上記した請求項1、2、3、4または5記載のシール固定機構において、前記金属環付きシールは、油圧機器のシリンダ部に装着されるダストシールであることを特徴とする。
上記構成を備える本考案のシール固定機構において、金属環は、環状の金属環本体を備え、この金属環本体から径方向外方へ向けて突起状の抜け止め係合部が設けられるとともに金属環本体から軸方向一方へ向けてつまみ部が設けられ、突起状の抜け止め係合部に回り止め部が設けられている。一方、ハウジングは、突起状の抜け止め係合部を抜け止めするための鍔状の係合部を径方向内方へ向けて備え、この鍔状の係合部の円周上一部に、装着作業時に突起状の抜け止め係合部を軸方向に通過させるための切り欠き部と、通過後、回り止め部と円周上の位置を合わせたうえで回り止め部材を差し込むためのハウジング側回り止め部とが設けられている。したがって金属環付きシールをハウジングに組み付ける作業およびハウジングから取り外す作業がそれぞれ、以下の手順で行なわれる。
組み付け作業・・・
(A1)金属環付きシールにおける金属環に設けた突起状の抜け止め係合部をハウジングにおける鍔状の係合部に設けた切り欠き部に対し円周上の位置を合わせたうえで軸方向一方から挿入し、通過させる。
(A2)次いで、金属環付きシールにおける金属環に設けたつまみ部を手指に引っ掛けて、またはプライヤ等の工具や専用工具を用いて、金属環付きシールをハウジングに対し回転させる。すると突起状の抜け止め係合部と切り欠き部との円周上位置がずれ、突起状の抜け止め係合部が鍔状の係合部に対し抜け方向に係合するため、金属環付きシールがハウジングから軸方向一方へ抜けなくなる。
(A3)次いで、突起状の抜け止め係合部に設けた回り止め部と鍔状の係合部に設けたハウジング側回り止め部との円周上位置が合うまで引き続き金属環付きシールをハウジングに対し回転させ、両回り止め部の円周上位置が合ったところで回転を停止する。
(A4)次いで、両回り止め部に回り止め部材を差し込んで回り止めをなし、組み付け作業を完了する。
取り外し作業・・・
(B1)両回り止め部から回り止め部材を引き抜き、金属環付きシールを回転自由とする。
(B2)次いで、金属環に設けたつまみ部を手指に引っ掛けて、またはプライヤ等の工具や専用工具を用いて、金属環に設けた突起状の抜け止め係合部と鍔状の係合部に設けた切り欠き部との円周上位置が合うまで金属環付きシールをハウジングに対し回転させる。
(B3)次いで、金属環付きシールを軸方向一方へ引き出し、取り外し作業を完了する。
上記(A1)〜(A4)の手順によれば、プレス機等による圧入など力ずくの手段によることなく円滑に金属環付きシールをハウジングに組み付けることができ、また上記(B1)〜(B3)の手順によれば、ドライバー等によるこじ開けなど力ずくの手段によることなく円滑に金属環付きシールをハウジングから取り外すことができる。尚、機能上または作業上、突起状の抜け止め係合部は円周上複数設けるのが好適であり、つまみ部も円周上複数設けるのが好適である。
上記したように本考案において、金属環は、環状の金属環本体を備え、この金属環本体から径方向外方へ向けて突起状の抜け止め係合部が設けられるとともに金属環本体から軸方向一方へ向けてつまみ部が設けられ、突起状の抜け止め係合部に回り止め部が設けられている。したがって金属環の構造を以下のように設定することにより各構成要素をもれなく効率的に配置することができる。
すなわち先ず、金属環の基本的な断面形状を筒状部の軸方向一方の端部から径方向内方へ向けてフランジ部を一体成形した形状とし、すなわち断面L字形状とする(基本断面形状)。次いで、筒状部を円周上分断するものとし、筒状部の円周上一部をフランジ部の外周端部から径方向外方へ向けて延長することによりこの延長部を突起状の抜け止め係合部とする(第2断面形状)。また筒状部の円周上異なる一部をフランジ部の外周端部から軸方向一方へ向けて延長することによりこの延長部をつまみ部とする(第3断面形状)。尚、金属環を板金プレス法で製作する場合は、平面状の第2断面形状が初期形状となるので、この初期形状から基本断面形状の筒状部や第3断面形状のつまみ部を加工することになる。
突起状の抜け止め係合部に設ける回り止め部としては、例えばこれを穴とし、ハウジング側回り止め部もこれを穴とし、穴同士が重なったところに回り止め部材を差し込むものとする。回り止め部材としては、市販のねじやピンの類を用いる。
上記したようにプレス機等による圧入など力ずくの手段によることなく円滑に金属環付きシールをハウジングに組み付けると、シールおよびハウジング間に径方向隙間が生じて、ここから外部ダスト等が侵入することが懸念される。そこでこれに対策するには、弾性体シール部にシールおよびハウジング間の径方向隙間をシールする外周側シールリップを設けることにする。ハウジングの穴部内周に組み付けられるシールは内周側シールリップを備えるのが一般であるので、この内周側シールリップに加えて外周側シールリップが併設されることになる。
シールリップを備えるシールとしては、オイルシール等の密封装置も含まれるが、本考案は主に、油圧機器のシリンダ部に装着されるダストシールを対象とする。
本考案は、以下の効果を奏する。
すなわち、本考案によれば、プレス機等による圧入など力ずくの手段によることなく円滑に金属環付きシールをハウジングに組み付けることができ、またドライバー等によるこじ開けなど力ずくの手段によることなく円滑に金属環付きシールをハウジングから取り外すことができる。したがって本考案所期の目的どおり、金属環および弾性体シール部の組み合わせよりなる金属環付きシールをハウジングの穴部内周に抜け止めした状態で固定するに際して、金属環付きシールを組み付ける作業および取り外す作業を双方共に容易化することができる。
また、突起状の抜け止め係合部およびつまみ部の設置数、金属環本体および回り止め部の構造などを特定することにより組み付け作業および取り外し作業を一層容易化することができ、外周側シールリップを設けることによりシールおよびハウジング間の径方向隙間から外部ダスト等が侵入するのを抑制することができ、これらの作用効果をダストシールなどの対象物に対してもたらすことができる。
本考案の実施例に係るシール固定機構に用いる金属環付きシールの正面図 (A)は図1におけるA−A線拡大断面図、(B)は図1におけるB−B線拡大断面図、(C)は図1におけるC−C線拡大断面図 同金属環付きシールにおける金属環の斜視図 同シール固定機構に用いるハウジングの正面図 (A)は図4におけるD−O−E線断面図、(B)は図4におけD−O−F線断面図 従来例に係る断面図
本考案には、以下の実施形態が含まれる。
(1)ダストシールの金属環部に2種の突起を設け、片方をハウジング部との固定用のキー部、もう一方を装着を補助するつまみ部とする。
(2)装着時、ダストシール金属環部の突起(キー部)が通過できるように相手ハウジングに切り欠き溝を設ける。
(3)ダストシール固定用に金属環の突起(キー部)および相手ハウジングに小孔を設け、小孔内にネジ等を通し固定する。
(4)従来の圧入による組み込み方法に比べ、外周部(金属環とハウジング間)にスキマができるため、そのスキマからのダスト侵入を防ぐため、リップを設ける。
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
当該実施例に係るシール固定機構は、図1ないし図3に示す金属環21および弾性体シール部31の組み合わせよりなる金属環付きシール11を、図4および図5に示すハウジング41の穴部42内周に抜け止めした状態で固定するものである。金属環付きシール11としては、油圧機器のシリンダ部に装着されるダストシールが想定されている。
金属環付きシール11において、金属環21は、環状の金属環本体22を備え、この金属環本体22から径方向外方へ向けて突起状の抜け止め係合部25が円周上2等配で設けられるとともに、金属環本体22から軸方向一方へ向けて同じく突起状のつまみ部26が同じく円周上2等配で設けられ、突起状の抜け止め係合部25にそれぞれ小孔よりなる回り止め部27が設けられている。
金属環本体22は、図2(A)に示すように、筒状部23の軸方向一方(図では上方)の端部から径方向内方へ向けてフランジ部24を一体成形した形状を備え(基本断面形状)、図2(B)に示すように、筒状部23の円周上一部がフランジ部24の外周端部から径方向外方へ向けて延長されることより突起状の抜け止め係合部25が形成され(第2断面形状)、図2(C)に示すように、筒状部23の円周上一部がフランジ部24の外周端部から軸方向一方へ向けて延長されることより突起状のつまみ部26が形成されている(第3断面形状)。抜け止め係合部25とつまみ部26との円周上変位角度は90度に設定されている。
弾性体シール部31は、金属環21に被着されたゴム状弾性体よりなり、このゴム状弾性体によって、軸方向一方へ向けての第1内周側シールリップ32および軸方向他方へ向けての第2内周側シールリップ33が一体成形されている。また、金属環21における筒状部23の外周部に外周側シールリップ34が一体成形されており、この外周側シールリップ34は、ハウジング41の穴部42内周面に密接して当該金属環付きシール11およびハウジング41間の径方向隙間をシールするものとされている。
一方、ハウジング41は、突起状の抜け止め係合部25を抜け止めするための鍔状の係合部43を径方向内方へ向けて穴部42の開口部に備え、この鍔状の係合部43の円周上一部に、装着作業時に突起状の抜け止め係合部25を軸方向一方から他方へ通過させるための切り欠き部44が円周上2等配で設けられるとともに、通過後、回り止め部27と円周上の位置を合わせたうえで回り止め部材(図示せず)を差し込むための小孔よりなるハウジング側回り止め部45が同じく円周上2等配で設けられている。切り欠き部44とハウジング側回り止め部45との円周上変位角度は90度に設定されている。
また、ハウジング41の穴部42内周面には、鍔状の係合部43の奥側に位置して、突起状の抜け止め係合部25の厚み相当の環状溝46を介して、突起状の抜け止め係合部25が軸方向一方から突き当てられる段差部47が設けられ、またその奥に、金属環付きシール11を収容するための第2段差部48が設けられている。
上記構成を備えるシール固定機構においては、金属環付きシール11をハウジング41に組み付ける作業およびハウジング41から取り外す作業がそれぞれ、以下の手順で行なわれる。
組み付け作業・・・
(A1)金属環付きシール11における金属環21に設けた突起状の抜け止め係合部25をハウジング41における鍔状の係合部43に設けた切り欠き部44に対し円周上の位置を合わせたうえで軸方向一方から挿入し、通過させる。
(A2)次いで、金属環付きシール11における金属環21に設けたつまみ部26を手指に引っ掛けて、またはプライヤ等の工具や専用工具を用いて、金属環付きシール11をハウジング41に対し回転させる。金属環付きシール11を回転させると、突起状の抜け止め係合部25が環状溝46内で回転し、切り欠き部44との円周上位置がずれ、鍔状の係合部43に対し抜け方向に係合するため、爾後、金属環付きシール11がハウジング41から軸方向一方へ抜けなくなる。
(A3)次いで、突起状の抜け止め係合部25に設けた回り止め部27と鍔状の係合部43に設けたハウジング側回り止め部45との円周上位置が合うまで引き続き金属環付きシール11をハウジング41に対し回転させ、両回り止め部27,45の円周上位置が合ったところで回転を停止する(90度の回転で停止)。
(A4)次いで、両回り止め部27,45に回り止め部材を差し込んで回り止めをなし、組み付け作業を完了する。回り止め部材がねじであれば、このねじをねじ込むことにより組み付け作業を完了する。
取り外し作業・・・
(B1)両回り止め部27,45から回り止め部材を引き抜き、金属環付きシール11を環状溝46内で回転自由とする。
(B2)次いで、金属環21に設けたつまみ部26を手指に引っ掛けて、またはプライヤ等の工具や専用工具を用いて、金属環21に設けた突起状の抜け止め係合部25と鍔状の係合部43に設けた切り欠き部44との円周上位置が合うまで金属環付きシール11をハウジング41に対し回転させる(90度の回転で停止)。
(B3)次いで、金属環付きシール11を軸方向一方へ引き出し、取り外し作業を完了する。
上記(A1)〜(A4)の手順によれば、プレス機等による圧入など力ずくの手段によることなく円滑に金属環付きシール11をハウジング41に組み付けることができ、上記(B1)〜(B3)の手順によれば、ドライバー等によるこじ開けなど力ずくの手段によることなく円滑に金属環付きシール11をハウジング41から取り外すことができる。
また、このほか、以下の作用効果が発揮される。
(1)突起状の抜け止め係合部25が円周上複数設けられているので、抜け止め力が大きく、また金属環付きシール11がハウジング41の穴部42内で傾きにくい。
(2)つまみ部26が円周上複数設けられているので、金属環付きシール11を回転させやすい。
(3)金属環本体22が筒状部23の軸方向一方の端部から径方向内方へ向けてフランジ部24を一体成形した形状を備え、筒状部23の円周上一部がフランジ部24の外周端部から径方向外方へ向けて延長されることより突起状の抜け止め係合部25が形成されるとともに、筒状部23の円周上一部がフランジ部24の外周端部から軸方向一方へ向けて延長されることよりつまみ部26が形成されているので、金属環21を板金プレス法で製作しやすい。
(4)金属環付きシール11およびハウジング41間の径方向隙間をシールする外周側シールリップ34が設けられているので、前記径方向隙間からダスト等が侵入するのを抑制することができる。
11 金属環付きシール
21 金属環
22 金属環本体
23 筒状部
24 フランジ部
25 抜け止め係合部
26 つまみ部
27 回り止め部
31 弾性体シール部
32,33 内周側シールリップ
34 外周側シールリップ
41 ハウジング
42 穴部
43 鍔状係合部
44 切り欠き部
45 ハウジング側回り止め部
46 環状溝
47,48 段差部

Claims (6)

  1. 金属環および弾性体シール部の組み合わせよりなる金属環付きシールをハウジングの穴部内周に抜け止めした状態で固定する機構であって、
    前記金属環は、環状の金属環本体を備え、前記金属環本体から径方向外方へ向けて突起状の抜け止め係合部が設けられるとともに前記金属環本体から軸方向一方へ向けてつまみ部が設けられ、前記突起状の抜け止め係合部に回り止め部が設けられ、
    前記ハウジングは、前記突起状の抜け止め係合部を抜け止めするための鍔状の係合部を径方向内方へ向けて備え、前記鍔状の係合部の円周上一部に、装着作業時に前記突起状の抜け止め係合部を軸方向に通過させるための切り欠き部と、通過後、前記回り止め部と円周上の位置を合わせたうえで回り止め部材を差し込むためのハウジング側回り止め部とが設けられていることを特徴とするシール固定機構。
  2. 請求項1記載のシール固定機構において、
    前記突起状の抜け止め係合部および前記つまみ部はそれぞれ円周上複数が設けられていることを特徴とするシール固定機構。
  3. 請求項1または2記載のシール固定機構において、
    前記金属環本体は、筒状部の軸方向一方の端部から径方向内方へ向けてフランジ部を一体成形した形状を備え、前記筒状部の円周上一部が前記フランジ部の外周端部から径方向外方へ向けて延長されることより前記突起状の抜け止め係合部が形成されるとともに、前記筒状部の円周上一部が前記フランジ部の外周端部から軸方向一方へ向けて延長されることより前記つまみ部が形成されていることを特徴とするシール固定機構。
  4. 請求項1、2または3記載のシール固定機構において、
    前記回り止め部は、前記突起状の抜け止め係合部に設けられた穴よりなり、前記ハウジング側回り止め部は、前記鍔状の係合部に設けられた穴よりなり、前記穴同士が円周上の位置を合わせたところへ前記回り止め部材が差し込まれることを特徴とするシール固定機構。
  5. 請求項1、2、3または4記載のシール固定機構において、
    前記弾性体シール部は、内周側シールリップを備え、また、当該シールおよびハウジング間の径方向隙間をシールする外周側シールリップを備えることを特徴とするシール固定機構。
  6. 請求項1、2、3、4または5記載のシール固定機構において、
    前記金属環付きシールは、油圧機器のシリンダ部に装着されるダストシールであることを特徴とするシール固定機構。
JP2012001015U 2012-02-24 2012-02-24 シール固定機構 Expired - Fee Related JP3175510U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001015U JP3175510U (ja) 2012-02-24 2012-02-24 シール固定機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001015U JP3175510U (ja) 2012-02-24 2012-02-24 シール固定機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3175510U true JP3175510U (ja) 2012-05-17

Family

ID=48002548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012001015U Expired - Fee Related JP3175510U (ja) 2012-02-24 2012-02-24 シール固定機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175510U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075177A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 株式会社デンソー 回転式ポンプ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075177A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 株式会社デンソー 回転式ポンプ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4634299B2 (ja) リップ型シール
JP4555096B2 (ja) 保持部材、軸及びスナップリングの組付構造
JP4444891B2 (ja) エレメント交換型フィルタ
JP5761931B2 (ja) コネクタ
EP2772667A1 (en) Ball screw device and dust protection member extraction tool
US10281842B2 (en) Toner cartridge
JP3175510U (ja) シール固定機構
JP2005016725A (ja) ネジとナットの締結装置
JP2020197279A (ja) コネクタおよびコネクタの組付方法
JP2021517724A (ja) 電気的なプラグコネクタ部材およびロック式の電気的なプラグコネクションシステム
JP6720287B2 (ja) ロータおよび遠心機
CN107934185B (zh) 扭矩元件及盖总成
JP5913025B2 (ja) メカニカルシール
JP2005325864A (ja) 管接続構造
WO2016021433A1 (ja) 密封装置
JP2008133899A (ja) ネジの締結構造
JP2019110083A (ja) コネクタの防水構造
JPS6227606B2 (ja)
JP5359515B2 (ja) ボールねじ
JP6210411B2 (ja) コネクタ
JP5396985B2 (ja) ボールねじ
JP2007138970A (ja) 帽の構造
JP6521653B2 (ja) コネクタ
WO2016002535A1 (ja) 配管継手
JP6174919B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150418

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees