JP6720287B2 - ロータおよび遠心機 - Google Patents

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Description

本発明はロータおよび遠心機に関する。
従来、医学、薬学、遺伝子工学等の分野で使用されている遠心機(遠心分離機に同じ)に装備されるロータにおいて、ロータカバーの操作性を向上させるため、ロータカバーの上面に当接したハンドルを回転することによって、ロータカバーの中央に設けられたシリンダの下面をロータボディの中央に設けられたボス部の正面に押し付けると共に、シリンダの内部に配置されたピストンを上方に移動させる発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−291691号公報(第6−8頁、図2)
特許文献1に開示された発明は、ピストンの上方への移動に伴って、ロータカバーとロータボディとによって形成される閉空間を減圧状態にすることができることから、ロータカバーはロータボディに吸着し、ロータカバーをロータボディにネジで締結するよりも容易に且つ確実に取り付けることができるという顕著な効果を奏するものである。しかしながら、特許文献1に開示された発明は、ピストンを具備すると共に、ハンドルを回転することによってピストンを昇降させる構造を必要とするため、より操作が簡単で、より部品点数の少ない簡素な構造のロータが要請されていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、部品点数の少ない簡素な構造で、ロータカバーの操作性を向上可能なロータおよびかかるロータを装備した遠心機を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明に係るロータは、ロータボディと、前記ロータボディに装着されるロータカバーとを、有し、前記ロータボディは、略中央部に設けられたボディボス部の外面に共に形成され、軸方向に設けられている外面切欠と、前記外面切欠に連なった周方向の外面溝とを具備し、前記ロータカバーは、前記ボディボス部が挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内面に形成され、前記挿入孔内に設けられているハンドル内爪とを具備し、かつ、前記挿入孔の内面にOリングが、前記ロータカバーが前記ロータボディに装着された際に前記Oリングが前記ボディボス部と接触することによって前記ロータカバーと前記ロータボディとの間を封止するように設けられ、前記ロータカバーを前記ロータボディに装着する際に、前記外面切欠に前記ハンドル内爪が対向した状態で、前記ハンドル内爪を前記外面溝位置まで移動させると、前記ハンドル内爪が前記外面溝に侵入することにより、前記ロータボディと前記ロータカバーとの軸方向の相対的な移動が拘束されることを特徴とする。
本発明に係るロータにおいて、前記ボディボス部の端面および前記挿入孔の端面に、位置決め用のボディアイマークおよびカバーアイマークがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
本発明に係るロータにおいて、前記外面溝に前記ハンドル内爪が侵入した際、前記ボディボス部の外面に当接するストッパが、前記挿入孔の内面に設けられていることを特徴とする。
本発明に係るロータにおいて、前記ハンドル内爪は複数であることを特徴とする。
本発明に係るロータにおいて、前記外面溝は、前記ボディボス部の外面全周に渡って形成された環状であることを特徴とする。
本発明に係るロータにおいて、前記ハンドル内爪の前記挿入孔の中心に近い所定の範囲が、前記挿入孔の中心に近づく程、薄くなるように傾斜していることを特徴とする。
本発明に係るロータにおいて、前記ロータボディは、前記ボディボス部の外面に設置された筒状のナットホルダを具備し、前記ロータカバーは、前記ボディボス部に対向する前記挿入孔に代えて、前記ナットホルダに対向する筒状のハンドルを具備し、前記外面切欠および前記外面溝は、前記ボディボス部の外面に代えて、前記ナットホルダの外面にそれぞれ形成され、前記ハンドル内爪は、前記挿入孔の内面に代えて、前記ハンドルの内面に形成されていることを特徴とする。
本発明に係るロータにおいて、前記外面切欠は、前記ハンドル内爪を中心軸上下方向のみにガイドすることを特徴とする。
また、本発明に係る遠心機は、回転軸を具備する駆動部と、前記回転軸に設置されるロータボディと、前記ロータボディに装着されるロータカバーと、を有し、前記ロータボディは、略中央部に設けられたボディボス部の外面に共に形成され、軸方向に設けられている外面切欠と、前記外面切欠に連なった周方向の外面溝とを具備し、前記ロータカバーは、前記ボディボス部が挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内面に形成され、前記挿入孔内に向かって板状に突出したハンドル内爪とを具備し、かつ、前記挿入孔の内面にOリングが、前記ロータカバーが前記ロータボディに装着された際に前記Oリングが前記ボディボス部と接触することによって前記ロータカバーと前記ロータボディとの間を封止するように設けられ、前記ロータカバーを前記ロータボディに装着する際に、前記外面切欠に前記ハンドル内爪が対向した状態で、前記ハンドル内爪を前記外面溝位置まで移動させると、前記ハンドル内爪が前記外面溝に侵入することにより、前記ロータボディと前記ロータカバーとの軸方向の相対的な移動が拘束されることを特徴とする。
本発明に係る遠心機において、前記ロータボディは、前記ボディボス部の外面に設置された筒状のナットホルダを具備し、前記ロータカバーは、前記ボディボス部に対向する前記挿入孔に代えて、前記ナットホルダに対向する筒状のハンドルを具備し、前記外面切欠および前記外面溝は、前記ボディボス部の外面に代えて、前記ナットホルダの外面にそれぞれ形成され、前記ハンドル内爪は、前記挿入孔の内面に代えて、前記ハンドルの内面に形成されていることを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、部品点数の少ない簡素な構造で、ロータカバーの操作性の向上が可能になる。
本発明の実施の形態1に係るロータを説明するものであって、図1は一部を断面にして全体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るロータを説明するものであって、全体を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るロータを説明するものであって、一部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るロータにおける組み立て動作を説明するものであって、組み立て動作の開始時を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るロータにおける組み立て動作を説明するものであって、組み立て動作の終了時を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るロータの変形例を説明するものであって、部材を離して示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る遠心機を説明する斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る遠心機を説明する一部を示す断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下「実施の形態1」および「実施の形態2」と称す)を、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は図示された形態に限定されるものではない。また、図面の煩雑さを避けるため、一部の部位の記載あるいは一部の符号の記載を省略する場合がある。
[実施の形態1] (ロータ)図1〜図3は本発明の実施の形態1に係るロータを説明するものであって、図1は一部を断面にして全体を示す斜視図、図2は全体を示す断面図、図3は一部を拡大して示す断面図である。 図1〜図3において、ロータ100は、円環状のボディ凹部14を具備する上側が開放されたロータボディ10と、ボディ凹部14を覆うロータカバー30とを有している。以下、それぞれについて詳細に説明する。
(ロータボディ) ロータボディ10は、ボディ凹部14の底を形成するボディプレート部12と、ボディ凹部14の内壁を形成するボディボス部11と、ボディ凹部14の外壁を形成するボディフランジ部13とを具備している。そして、ボディ凹部14のボディフランジ部13寄りには、試料を収容した試験管(図示しない)が挿入される複数の試料挿入穴15が、中心軸90zに対して同心円上に等角配置されている。そして、ボディボス部11の内面には駆動部(電動機に同じ)90の回転軸91が嵌入し、回転軸91の先端部には雌ネジが形成され、かかる雌ネジにナット92が螺合する。なお、ボディボス部11の内面および回転軸91の外面には、下方になるほど太くなるテーパ部がそれぞれ設けられているため、ナット92の締め込みによって、ボディボス部11は回転軸91に相対的に回転不可能に接続される。また、ボディボス部11の外面には後記するナットホルダ20を設置するためのボス雄ネジ16が形成されている。
(ナットホルダ) ナットホルダ20は、筒状のホルダ大径部21と、ホルダ大径部21より外径が小さい筒状のホルダ中径部22と、ホルダ中径部22より外径が小さい筒状のホルダ小径部23とを具備し、ホルダ大径部21とホルダ中径部22との外面側の境界にホルダ段差面21cが形成されている。そして、ホルダ大径部21の内面には、ボディボス部11の外面に形成されたボス雄ネジ16に螺合するホルダ雌ネジ26が形成され、一方、ホルダ小径部23の上面に近い位置の内面にはナット92の離脱を防止するためのホルダ内フランジ27が形成されている。さらに、ホルダ中径部22の外面には後記するハンドル40を設置するための外面切欠(以下「ホルダ外面切欠」と称す)24および外面溝(以下「ホルダ外面溝」と称す)25が形成されている。
(ホルダ外面切欠およびホルダ外面溝) ホルダ外面切欠24は、中心軸90zに平行に形成され、ホルダ外面溝25はホルダ外面切欠24に連なって、ホルダ中径部22の外面の周方向に円環状に形成されている。すなわち、ホルダ中径部22の外面は、ホルダ中径部22の上端からホルダ段差面21cとの間が平面状に切り欠かれて、互いに平行な一対のホルダ外面切欠面24aが形成されている。また、ホルダ外面切欠24に連なって、ホルダ段差面21cの位置でホルダ外面溝25が形成されている。そして、ホルダ外面切欠面24a同士の間隔は、ホルダ小径部23の外径(直径)よりも僅かに大きくなっている。なお、ホルダ外面切欠24は対向した一対であるが、本発明はその数量を限定するものではないが、中心軸90zの対角線上の対称位置に配置され、偶数であることが回転を安定にするために好ましい。また、ホルダ外面切欠面24aは平面状に切り欠かれたものに限定するものではなく、円弧状や矩形状の凹面であってもよく、また、中心軸90zに対していてもよい。
(ロータカバー) ロータカバー30は、ボディプレート部12に対向するカバープレート部32と、ボディフランジ部13に当接するカバーフランジ部33と、カバープレート部32の中央に形成されたカバー中央孔部31とを具備している。そして、カバー中央孔部31には、後記するハンドル40の一部(ハンドル内筒下部41)が挿入され、カバープレート部32の上面でカバー中央孔部31の周囲にスペーサ80が配置されている。
(ハンドル) ハンドル40は、筒状のハンドル内筒下部41と、ハンドル内筒下部41の上方に連なったハンドル内筒上部46と、ハンドル内筒上部46の外側に配置されたハンドル外筒部43と、ハンドル内筒上部46とハンドル外筒部43とを連結するハンドルプレート部42と、を具備している。このとき、ハンドル内筒下部41の内径はハンドル内筒上部46の内径よりも大きくなっている。そして、ハンドル内筒下部41の内部にナットホルダ20のホルダ大径部21およびホルダ中径部22が侵入し、ハンドル内筒上部46の内部にホルダ小径部23が侵入している。そして、ハンドル内筒下部41の外面はカバー中央孔部31の内縁に略当接し、ハンドル内筒下部41の外面に形成されたハンドル外面溝47にスナップリング87が設置されている。したがって、ロータカバー30はハンドル40から離脱不可能で、ロータカバー30とハンドル40とは、中心軸90zの周りを相対的に回転可能になっている。また、ハンドルプレート部42の下面には円環状のハンドル下面溝48が形成され、ハンドル下面溝48にOリング88が配置され、ハンドル内筒上部46の内面には円環状のハンドル内面溝49が形成され、ハンドル内面溝49にOリング89が配置されている。
(ハンドル内爪) さらに、ハンドル内筒下部41の内面に、中心軸90zに向かって突出した内爪(以下「ハンドル内爪」と称す)45が形成されている。ハンドル内爪45の中心軸90z側の端縁(以下「内爪先端縁」と称す)45aは直線であって、ハンドル内爪45の内爪先端縁45aに近い所定の範囲に、内爪先端縁45aに近づく程下面側に傾斜した(内爪先端縁45aに近づく程、徐々に薄くなる)内爪先端テーパ45bが形成されている(図6参照)。したがって、ハンドル内爪45はホルダ外面溝25に侵入容易で、所定の範囲がホルダ外面溝25に侵入可能な大きさになっている(これについては別途詳細に説明する)。なお、互いに平行な内爪先端縁45a同士の間隔は、ハンドル内筒下部41の内径(直径)よりも小さく、さらに、ホルダ外面切欠面24a同士の間隔よりも僅かに大きくなっている。
(ハンドルピン) また、ハンドル内筒上部46に、ハンドル内爪45に向かって突出したストッパ(以下「ハンドルピン」と称す)44が設けられている。ハンドルピン44は、ハンドル内爪45の直上(周方向の同一位相)に位置し、内爪先端縁45aよりも外周側の位置で中心軸90z側に突出していない。なお、ハンドルピンの上下方向の設置位置は、ハンドル内筒上部46に限定されるものではなく、ハンドル内爪45にハンドル内筒上部46に向かって突出するように設置してもよいし、ハンドル内筒下部41の内周に中心軸90zに向かって突出するように設置してもよい。さらに、ハンドルピン44の数量、形状あるいは設置要領は限定するものではなく、複数であっても、矩形状の突起であってもよく、別体として作成して取り付けても、あるいはハンドル内筒下部41と一体的に形成してもよい。さらに、後記するようにハンドルピン44を設置しなくてもよい。
(変形例) なお、以上は、ロータボディ10にナットホルダ20が設置され、ロータカバー30にハンドル40が設置されたものであるが、本発明はこれに限定するものではない。すなわち、ロータボディ10にナットホルダ20が設置されていない場合には、ロータボディ10のボディボス部11の外面に、中心軸90zに平行なホルダ外面切欠24に相当する外面切欠および周方向のホルダ外面溝25に相当する外周溝を設けることになる。また、ハンドル40を有しない場合には、ロータカバー30のカバー中央孔部31(あるいは、ロータカバー30の中央に設けた円筒部)にハンドル内爪45に相当する内爪を設けることになる。
(組み立て動作) 図4および図5は本発明の実施の形態1に係るロータにおける組み立て動作を説明するものであって、図4は組み立て動作の開始時を示す断面図、図5は組み立て動作の終了時を示す断面図である。図4において、まず、回転軸91にロータボディ10が設置された状態、すなわち、ロータボディ10にナットホルダ20が設置され、回転軸91にナット92が螺合した状態にしておく。そして、内爪先端縁45aをホルダ外面切欠面24aと平行に対向して、ハンドル内爪45がホルダ中径部22に干渉しない位相(このとき、ハンドルピン44はホルダ中径部22に干渉しない)において、ハンドル内爪45がホルダ段差面21cに略当接するまで、ハンドル内筒下部41の内部にホルダ大径部21およびホルダ中径部22を侵入する。そうすると、ハンドル内面溝49に配置されたOリング89はホルダ小径部23の外周に摺動し、ハンドル下面溝48に配置されたOリング88は、カバープレート部32の上面に配置されたスペーサ80の上面に当接する。
図5において、ハンドル40を僅かに押し込んでロータカバー30及びOリング88を弾性変形させ、上下方向でハンドル内爪45がホルダ段差面21cに略当接した状態にして、周方向で、ナットホルダ20(ロータボディ10に同じ)とハンドル40とを相対的に回転する。このとき、ハンドル内爪45はホルダ外面溝25内に侵入するから、ハンドル40はナットホルダ20(ロータボディ10に同じ)に対して上下方向の移動が拘束される。また、ハンドルピン44はホルダ外面切欠面24aに当接して、相対的な回転が停止されるから、ハンドル内爪45がホルダ外面溝25内に侵入したことが周知され、回転不足や過剰な回転が防止される。なお、ハンドルピン44はホルダ外面切欠面24aではなく、ホルダ外面切欠面24aとホルダ中径部22との稜線部に当接してもよい。
(作用効果) 以上のように、ハンドル内爪45およびハンドルピン44がホルダ中径部22と干渉しない位相にして、ハンドル内筒下部41の内部にホルダ中径部22を侵入し、その後、ナットホルダ20(ロータボディ10に同じ)とハンドル40とを相対的に回転させることによって、ハンドル40(ロータカバー30に同じ)をナットホルダ20(ロータボディ10に同じ)に対して上下方向の移動を不可能にすることができる。このとき、かかる相対的な回転は僅か(例えば、50°程度)で済み、操作が簡単である。また、特許文献1の開示された発明のようなピストンに相当する部材を有しないから、部品点数の少ない簡素な構造になっている。さらに、ホルダ外面溝25は全周方向に形成された単純な溝であり、ホルダ外面切欠面24aは中心軸90zに垂直な平面であるから、加工が容易でロータ100を安価に製造することができる。さらに、ハンドルピン44がホルダ外面切欠面24aに当接することによって、ハンドル内爪45がホルダ外面溝25内に侵入したことが周知されるから、好適な回転をすることができ、侵入不足や過剰な回転が防止される。なお、Oリング88、Oリング89によって、ハンドル40やロータカバー30のがたつき等を防止している。また、ホルダ外面切欠面24aを、ナットホルダ20をロータボディ10に取り付ける際、工具類が把持する部位として使用してもよい。
(変形例) 図6は本発明の実施の形態1に係るロータの変形例を説明するものであって、部材を離して示す斜視図である。図6において、ハンドルピン44が撤去され、ナットホルダ20のホルダ小径部23の上面にホルダアイマーク72が設けられ、一方、ハンドル40のハンドル内筒上部46の上面にハンドルアイマーク74が設けられている。このとき、ホルダアイマーク72とハンドルアイマーク74とは、ホルダ外面切欠24のホルダ外面切欠面24aとハンドル内爪45の内爪先端縁45aとが平行に対向した状態で、互いに周方向で離隔し、一方、ホルダ外面溝25にハンドル内爪45が侵入した状態で、互いに周方向で近接して半径方向に略並ぶようにそれぞれ配置されている。
したがって、ホルダ外面溝25内にハンドル内爪45が侵入した際、ホルダアイマーク72とハンドルアイマーク74とが近接すから、両者が並んだところで、ナットホルダ20とハンドル40との相対的な回転を停止することができ、回転不足や過剰な回転を防止することができる。なお、ロータ100では、ハンドル40の内面に突出したハンドル内爪45が設けられ、ナットホルダ20の外面に凹陥したホルダ外面切欠24およびホルダ外面溝25が設けられているが、反対に、ハンドル40の内面に凹陥した内面切欠および内面溝を設け、ナットホルダ20の外面に突出した外爪を設けたものは、ロータ100と均等である。
[実施の形態2] (遠心機) 図7および図8は本発明の実施の形態2に係る遠心機を説明するものであって、図7は全体を示す斜視図、図8は一部を示す断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分には同じ名称および同じ符号を付し説明を省略する。図7および図8において、遠心機(遠心分離機に同じ)200は、本体210に収納された駆動部(電動機に同じ)90と、駆動部90の回転軸91(出力軸に同じ)に設置されたロータ100と、本体210に回動可能に設置された蓋部220と、図示しない制御部に信号を送るための操作部230とを有している。そして、前記のように、ロータ100は、操作が簡単で、部品点数の少ない簡素な構造になっていて、安価に製造することができるとの作用効果を奏するから、遠心機200もこれと同じ作用効果を奏する。
以上のように、本発明に係るロータおよび遠心機は、操作が簡単で、部品点数の少ない簡素な構造になっていて、安価に製造することができるから、各種型式のロータおよびかかるロータが装備された各種回転装置として広く利用することができる。
10…ロータボディ、11…ボディボス部、12…ボディプレート部、13…ボディフランジ部、14…ボディ凹部、15…試料挿入穴、16…ボス雄ネジ、20…ナットホルダ、21…ホルダ大径部、21c…ホルダ段差面、22…ホルダ中径部、23…ホルダ小径部、24…ホルダ外面切欠、24a…ホルダ外面切欠面、25…ホルダ外面溝、26…ホルダ雌ネジ、27…ホルダ内フランジ、30…ロータカバー、31…カバー中央孔部、32…カバープレート部、33…カバーフランジ部、40…ハンドル、41…ハンドル内筒下部、42…ハンドルプレート部、43…ハンドル外筒部、44…ハンドルピン、45…ハンドル内爪、45a…内爪先端縁、45b…内爪先端テーパ、46…ハンドル内筒上部、47…ハンドル外面溝、48…ハンドル下面溝、49…ハンドル内面溝、72…ホルダアイマーク、74…ハンドルアイマーク、80…スペーサ、87…スナップリング、88…Oリング、89…Oリング、90…駆動部、90z…中心軸、91…回転軸、92…ナット、100…ロータ(実施の形態1)、200…遠心機(実施の形態2)、210…本体、220…蓋、230…操作部

Claims (10)

  1. ロータボディと、
    前記ロータボディに装着されるロータカバーとを、有し、
    前記ロータボディは、
    略中央部に設けられたボディボス部の外面に共に形成され
    軸方向に設けられている外面切欠と、前記外面切欠に連なった周方向の外面溝とを具備し、
    前記ロータカバーは、
    前記ボディボス部が挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内面に形成され、前記挿入孔内に設けられているハンドル内爪とを具備し、
    かつ、前記挿入孔の内面にOリングが、前記ロータカバーが前記ロータボディに装着された際に前記Oリングが前記ボディボス部と接触することによって前記ロータカバーと前記ロータボディとの間を封止するように設けられ、
    前記ロータカバーを前記ロータボディに装着する際に、
    前記外面切欠に前記ハンドル内爪が対向した状態で、
    前記ハンドル内爪を前記外面溝位置まで移動させると、前記ハンドル内爪が前記外面溝に侵入することにより、前記ロータボディと前記ロータカバーとの軸方向の相対的な移動が拘束されることを特徴とするロータ。
  2. 前記ボディボス部の端面および前記挿入孔の端面に、位置決め用のボディアイマークおよびカバーアイマークがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載のロータ。
  3. 前記外面溝に前記ハンドル内爪が侵入した際、前記ボディボス部の外面に当接するストッパが、前記挿入孔の内面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のロータ。
  4. 前記ハンドル内爪は複数であることを特徴とする請求項1記載のロータ。
  5. 前記外面溝は、前記ボディボス部の外面全周に渡って形成された環状であることを特徴とする請求項1記載のロータ。
  6. 前記ハンドル内爪の前記挿入孔の中心に近い所定の範囲が、前記挿入孔の中心に近づく程、薄くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1記載のロータ。
  7. 前記ロータボディは、前記ボディボス部の外面に設置された筒状のナットホルダを具備し、前記ロータカバーは、前記ボディボス部に対向する前記挿入孔に代えて、前記ナットホルダに対向する筒状のハンドルを具備し、前記外面切欠および前記外面溝は、前記ボディボス部の外面に代えて、前記ナットホルダの外面にそれぞれ形成され、前記ハンドル内爪は、前記挿入孔の内面に代えて、前記ハンドルの内面に形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のロータ。
  8. 前記外面切欠は、前記ハンドル内爪を中心軸上下方向のみにガイドすることを特徴とする請求項1のロータ。
  9. 回転軸を具備する駆動部と、前記回転軸に設置されるロータボディと、前記ロータボディに装着されるロータカバーと、を有し、
    前記ロータボディは、
    略中央部に設けられたボディボス部の外面に共に形成され
    軸方向に設けられている外面切欠と、前記外面切欠に連なった周方向の外面溝とを具備し、
    前記ロータカバーは、
    前記ボディボス部が挿入可能な挿入孔と、前記挿入孔の内面に形成され、前記挿入孔内に向かって板状に突出したハンドル内爪とを具備し、
    かつ、前記挿入孔の内面にOリングが、前記ロータカバーが前記ロータボディに装着された際に前記Oリングが前記ボディボス部と接触することによって前記ロータカバーと前記ロータボディとの間を封止するように設けられ、
    前記ロータカバーを前記ロータボディに装着する際に、
    前記外面切欠に前記ハンドル内爪が対向した状態で、
    前記ハンドル内爪を前記外面溝位置まで移動させると、前記ハンドル内爪が前記外面溝に侵入することにより、前記ロータボディと前記ロータカバーとの軸方向の相対的な移動が拘束されることを特徴とする遠心機。
  10. 前記ロータボディは、前記ボディボス部の外面に設置された筒状のナットホルダを具備し、前記ロータカバーは、前記ボディボス部に対向する前記挿入孔に代えて、前記ナットホルダに対向する筒状のハンドルを具備し、前記外面切欠および前記外面溝は、前記ボディボス部の外面に代えて、前記ナットホルダの外面にそれぞれ形成され、前記ハンドル内爪は、前記挿入孔の内面に代えて、前記ハンドルの内面に形成されていることを特徴とする請求項9記載の遠心機。
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