JP6136509B2 - 遠心分離機および遠心分離機用ロータおよび遠心分離機用試料容器 - Google Patents

遠心分離機および遠心分離機用ロータおよび遠心分離機用試料容器 Download PDF

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Description

本発明は、医学、薬学、遺伝子工学等の分野で使用されている遠心分離機に関し、アングルロータを有する遠心分離機(遠心機)用の円形又は非円筒形の試料容器に関するものである。
液体試料の分離に使用される遠心分離機は、液体試料を収容した複数の試料容器を円周上に均等配置された試料容器保持穴に保持するロータと、ロータを回転駆動するモータなどの駆動手段を備え、ロータ室内で大気圧下または減圧下でロータを高速回転することによって試料容器内の液体試料を遠心分離して目的物を収集するものである。
遠心分離機用のロータは、例えば特許文献1にて知られている。図12に従来のアングル式のロータ130の側面図を示し、右半分にその断面を示す。図12において、ロータ130のロータボディ131には、複数の試料容器用の保持穴132(図12には1ヶ所のみ図示)が円周に沿って等角度ピッチで形成され、各保持穴132には、液体試料が注入された試料容器150が挿入される。ロータ130の上面開口部にはロータカバー140が取り付けられ、ロータカバー140がハンドル141によってロータボディ131に固定されることによってロータ130内の試料保持空間が密閉される。また、ロータボディ131の中心軸下部には嵌合穴131Aが形成され、この嵌合穴131Aは、遠心分離機の駆動軸112に装着され、ロータ130は、駆動手段によって所定の速度で回転される。
図13は、特許文献2にて知られている従来の試料容器150の形状を示す斜視図である。通常、蓋付きの試料容器を用いる遠心分離機においては、その胴体部151が円筒形状である。胴体部151の上部には、ねじ込み式の蓋152が取り付けられ、液体試料を密封する。蓋152は、外蓋153と内蓋154により構成され、外蓋153の外周面には、作業者が蓋を回しやすくするために周方向に等間隔で配置された複数の突起部153Bが形成される。通常、試料容器150は、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック材料を用いた成形品となっており、何度も再使用される場合が多い。胴体部151及び蓋152の横断面形状は正円形であり、ロータ130の保持穴132に挿入する際に、試料容器150の長手方向中心軸を基準にした回転位置を気にする事なく、任意の位置にて装着することができる。ここで、「横断面」とは、試料容器の軸方向(上下方向)に対して垂直な面で切った断面をいう。
従来、アングル式のロータ130に使用される蓋付きの試料容器150は、用途に応じて容量が2ml/本程度〜1,000ml/本までのものが実用化されている。また、ロータ130に形成される試料容器用の保持穴132の本数は、4本/ロータ〜20本/ロータ程度まで各種ある。ロータ130は、一般的には軽量で高強度なアルミニウム合金、チタン合金、或いはカーボンファイバー複合材料等を用いて製作される。これらのロータ130は、例えば容量が300mlの試料容器を6本収容できるロータ(以下「300ml×6本」と称す)、500ml×6本のロータ、或いは1,000ml×4〜6本等の大容量形アングルロータが市販されており、時代の変遷と共に試料容器の大容量化が進んできている。また、試料容器の大容量化に伴い、ロータボディの大きさも大きくなっている。例えば、試料容器容量が300〜1,000mlのロータは、ロータボディの最大直径が概ね直径300mmを超えるサイズとなる。
ところで、遠心分離機へのロータの着脱は作業者が行うが、出願人を含む遠心分離機の製造業者は、ロータの構造上の工夫によって、ロータの軽量化や操作性の向上に努めてきた。さらに、試料容器の大型化により一度に遠心分離できる試料容量の増加を図ってきた。近年では、1,000ml×4本の大容量形のアングルロータを使った遠心分離機が広く使われている。また、試料容器は、特許文献2に開示されたような蓋付きであって、蓋152に取り出し用の貫通穴153A(図14参照)が形成され、試料容器の取り出しを容易にすると共に、遠心分離中に試料が漏れないような試料容器が開示されている。図14に示すように外蓋153の円環状の下側面153Cは、胴体部151と接しない程度の形状とされる。
特開2008−119649号公報 特開2004−290746号公報 特開2011−11131号公報
一般に遠心分離工程で液体試料から目的物の収集を効率良く行うためには、ロータの回転速度を増加させて液体試料に与える遠心加速度を大きくし、遠心効果を高めて目的物を早く沈降させたり、回収率を向上させるとともに、一度に処理することができる試料量を増やすようにする。また、遠心分離作業に要するコストの低減は、試料容器、ロータを含む遠心分離機を安価に構成することはもとより、一度に遠心分離処理できる試料量を増加させることによって、出来高を向上させることも重要である。一度に多量の液体試料を遠心分離するためには、ロータに用いられる試料容器の本数の増加や、各試料容器の容量を増加させることが効果的である。しかしながら、従来の円柱形試料容器のまま容量を増加させるには、胴体部151の外径を大きくしたり、その高さを高くしたりする必要があり、それによってロータの試料容器の保持穴が隣接する保持穴と干渉するので、保持穴の配置位置を回転中心から半径方向遠方(外周側)にずらす必要がある。その結果、ロータ自体が大径化して質量が増加することになり、作業者によるロータの持ち運び性や遠心分離機への着脱性が悪くなる。
また、ロータの大径化は、遠心分離機で高速回転する際の空気抵抗(風損)の増大につながるため、対策として遠心分離機の駆動装置の高出力化、ロータを冷却するための冷却装置部の大出力化が必要となる。さらに、ロータの大径化に伴う遠心分離機のロータ室(チャンバ)の大型化を図る必要が生じ、遠心分離機の設置面積が大きくなり、遠心分離機の価格が上昇するといった問題が生ずる。発明者らはこれらの問題を解決する過程で、円柱形の試料容器を配したロータを上方から見て、隣り合う試料容器の保持穴間に、重量増加の原因となるロータの構成材部分(以下、「余肉」と称す)が存在することに着目し、これら余肉の部分を出来るだけ少なくする改良を試みた。また、この改良の過程で、ロータの外周近傍の余肉部はロータ質量増加の一因となり、この部に加わる遠心荷重によってロータの強度を低下させる要因になることを見いだした。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、一度に遠心分離できる試料の量を増大させた遠心分離機用試料容器において、運転時の遠心力による試料容器の破損または劣化を防止することにある。
本発明の他の目的は、胴体部と円形の蓋部を有する遠心分離機用試料容器の実現において、遠心力による蓋部の移動や変形を制限するネックサポート部材を設けた遠心分離機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ネックサポート部材の取り付け忘れを防止でき、試料容器の使用寿命を縮めることが無く、耐久性に優れて使い勝手の良い遠心分離機用試料容器を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、試料を収容可能な胴体部と、胴体部に装着可能な外蓋と、外蓋の外周側に設けられ外蓋の外周面と遠心分離機のロータの保持穴との間の空間を埋めるためのネックサポート部を有する遠心分離機用試料容器であって、胴体部は上方に円形の開口部を有し、開口部に密閉部材を介して外蓋をねじ式で着脱可能に構成し、ネックサポート部の外周は上から見て胴体部と略同形となるように構成し、その外蓋を胴体部の上側であって開口部の外側に装着することによりネックサポート部を外蓋と胴体部により挟むように配置した。外蓋の外周には鍔部を有し、鍔部と胴体部でネックサポート部を挟むようにする。ネックサポート部の比重は外蓋の比重より小さくし、外蓋の重量より軽くなるように構成すると好ましい。
本発明の他の特徴によれば、試料を収容可能な胴体部と、胴体部に装着可能な蓋部と、蓋部の外周側に設けられ蓋部の外周面と遠心分離機のロータの保持穴との間の空間を埋めるためのネックサポート部を有する遠心分離機用試料容器であって、胴体部は上から見て円形又は非円形の外形を持ち、上方に円形の開口部を有し、密閉部材を介して蓋部をねじ式で開口部に着脱可能に構成した。ここでネックサポート部は上から見て胴体部と同形となる円形又は非円形の外形を持ち、蓋部を胴体部に装着することによりネックサポート部を軸方向に見て蓋部と胴体部により挟むように配置した。胴体部の一部又は全部の外形位置は開口部の外形位置よりも径方向外側にあって、開口部から外径位置を接続する肩部を有し、ネックサポート部は、軸方向において肩部と蓋部に挟まれるように構成される。この挟む状態は、ネックサポート部が蓋部に対して接触するかしないか程度の緩い挟み込みであっても強い挟み込みであってもいずれでも良いが、ロータの回転時にかかる遠心力により、ネックサポート部がしっかりと挟み込まれる状態となることが重要である。
本発明のさらに他の特徴によれば、ネックサポート部の軸方向下面は肩部に対応する形状とされ、軸方向上面は軸方向に垂直な平面に形成される。蓋部は、ネックサポート部の上面と当接する平面部を有する。また、蓋部は、外周側に平面部を形成する段差部が設けられ、蓋部を装着した際に段差部の下面と肩部によってネックサポート部が保持される。段差部は蓋部の外周面から径方向に突出する鍔部により形成され、その軸方向位置は蓋部の軸方向の中央よりも上側に形成すると好ましい。
本発明のさらに他の特徴によれば、胴体部とネックサポート部は、それぞれ高分子樹脂の一体成形によって製造され、蓋部は金属の一体成形によって製造される。ネックサポート部は蓋部と係合式で着脱可能に構成され、装着時にはネックサポート部は蓋部に相対的に回転可能に保持される。蓋部の外周面には周方向に延びる溝部が形成され、ネックサポート部の内周面には溝部に係合される突起部が形成される。溝部は円周方向に連続するよう構成され、ネックサポート部と係合又は咬合した場合であっても蓋部とネックサポート部は互いに円周方向に自由に摺動することができる。
本発明によれば、ネックサポート部の外周は上から見て胴体部と略同形となるように構成し、外蓋を胴体部に装着することによりネックサポート部を外蓋と胴体部により挟むように配置したので、外蓋にかかる遠心力をネックサポート部によって効果的に支えることが可能となる。また、外蓋の外周には鍔部を有し、鍔部と胴体部でネックサポート部を挟むようにしたので、蓋部を締めるだけで良好にネックサポート部をも適切に位置づけることができ、鍔部によってネックサポート部を押さえ込むことができる。さらに、ネックサポート部は比重が小さく外蓋より軽いので、ネックサポート部を設けたことによる胴体部への遠心荷重の影響を少なくすることができる。
本発明によれば、ネックサポート部は上から見て胴体部と同形となる非円形の外形を持ち、蓋部を胴体部に装着することによりネックサポート部が蓋部と胴体部により挟持されるようにしたので、蓋部にかかる遠心力をサポート部によっても支えることが可能となる。また、ネックサポート部は、軸方向において肩部と蓋部に挟まれるので、開口部に対して蓋部から掛かる局所的な負荷を低減することができる。また、ネックサポート部の軸方向下面は肩部に対応する形状とされ、軸方向上面は軸方向に垂直な平面状に形成されるので、ネックサポート部の一部分に局所的な負荷がかかって破損してしまうことを防止できる。また、蓋部にはネックサポート部の上面と当接する平面部が形成されるので、蓋部と胴体部をねじ構造によって自由に着脱することが可能となる。蓋部に設けられた段差部の下面と肩部によってネックサポート部が保持されるので、蓋部を締めるだけで良好にネックサポート部をも適切に位置づけることができる。また、段差部は蓋部の外周面から径方向に突出する鍔部により形成されるので、鍔部によって作業者が把持する把持部を形成すると共にネックサポート部を固定する段差部を形成することができる。ここで段差部は蓋部の軸方向の中央よりも上側に形成されるので、蓋部の軸方向距離の半分以上において蓋部とロータの保持穴との隙間を埋めることができ、良好なサポート効果を期待できる。
本発明によれば、蓋部は金属の一体成形によって製造されるので高強度、高耐久性を実現できる。また、蓋部はプラスチック等に比べて重いので、遠心分離運転時には遠心力によって蓋部が胴体部に対して押しつける力として十分作用するので、ネックサポート部を介して確実に肩部の変形を防ぐことができる。また、ネックサポート部は蓋部と係合式かつ着脱可能であって相対的に回転可能に保持されるので、ネックサポート部を蓋部に取り付けたままで蓋部を締めることができ使いやすい試料容器を実現できる。また、蓋部とネックサポート部は、周方向に延びる溝部と突起部により保持されるので、一度組み立てた後は作業者が意図しない限り外れることはない。このためサポート部の付け忘れを心配する必要がなく、遠心力によって試料容器の開口部、及びその周辺が変形又は破損することを防止できる。また、溝部は円周方向に連続して形成されるので、この溝部と係合するサポート部が円周方向に固定されていても、キャップを円周方向に自由に摺動させることができるため、キャップと胴体部をねじ構造によって自由に着脱することが可能となる。
本発明によれば、上述した試料容器を保持する複数の保持穴を有する遠心分離機用ロータとし、また、このロータを回転させる駆動部とロータを収容するロータ室を有する遠心分離機としたので、従来よりも遠心荷重に強くて、1000ml以上という大容量化を図りつつ従来機種よりも更なる高速化を図ることができる遠心分離機用ロータ及び遠心分離機を実現できる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例に係る遠心分離機の正面図であり、一部を断面図で示した図である。 本発明の実施例のロータ30の縦断面図である。 本発明の実施例に係るロータボディ31の斜視図である。 本発明の実施例に係るロータボディ31の上面図である。 本発明の実施例の試料容器50の外観を示す斜視図である。 本発明の実施例のキャップ部52の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施例のネックサポート部材70の形状を示す図であり、(1)は上側から見た斜視図、(2)は下側から見た斜視図、(3)は上面図である。 本発明の実施例においてロータの運転時における試料容器の状態を示す部分縦断面図である。 本発明の第2の実施例の試料容器200の外観を示す斜視図である。 本発明の第2の実施例のネックサポート部材270の形状を示す図であり、(1)は上側から見た斜視図、(2)は下側から見た斜視図、(3)は上面図である。 本発明の第2の実施例においてロータの運転時における試料容器200の状態を示す部分縦断面図である。 従来例のロータ130の側面図および縦断面図である。 従来例の試料容器150の外観斜視図である。 従来例のロータ130の運転時における試料容器150の状態を示す部分縦断面図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、遠心分離機の上下左右の方向は図1に示す方向であるとし、試料容器単体の上下方向は図5に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の遠心分離機(遠心機)1の正面図であり、一部を断面で示す図である。遠心分離機1は、矩形箱型の筐体2を備え、筐体2の内部には水平な仕切り板2Aによって上下2段の空間に仕切られる。仕切られた上段の空間には、上面が開口するボウル状のチャンバ3が設けられる。チャンバ3の外周部には図示しない冷媒循環用パイプが接着され、遠心分離機1内に設けられた図示しない冷却機から供給される冷媒を流すことによりチャンバ3の内部空間、即ち、ロータ室4を冷却する。チャンバ3の周囲は断熱材9と防護壁2Bが設けられる。チャンバ3の上側には、開閉可能なドア10が設けられ、ドア10を閉じることによってロータ室4が密閉される、このロータ室4内にはロータ30が収容される。筐体2の上部、右側には操作・表示部13が設けられる。
筐体2内の仕切り板2Aによって仕切られた下段には、駆動部5が仕切り板2Aに取付けられる。駆動部5はモータハウジング6を含み、モータハウジング6の内部には駆動源としての電気式のモータ7が設けられる。モータハウジング6は、ダンパ8を介して仕切り板2Aに固定される。モータハウジング6の上方側にはシャフトケース6Aがチャンバ3の底部に設けられた穴3Bを貫通してロータ室4内に達するように配置される。また、モータ7の回転軸7Aは、シャフトケース6A内を貫通するように配置され、ロータ室4内にまで上方に延びる。回転軸7Aの上端部には嵌合部12が設けられ、嵌合部12にはロータ30の嵌合穴31Aにセットされる。ロータ30が嵌合部(駆動軸部)12に対して着脱可能に構成され、モータ7によってロータ30が回転される。通常、作業者が使用する試料容器50に応じた保持穴を有するロータ30を選択して装着する。ロータ30に形成された試料容器の保持穴32には、試料を充填した試料容器50が装着される。
図2は図1のロータ30の縦断面図である。ロータ30は、主に、略円錐形状のロータボディ31と、その上部に取付けられる円形のロータカバー40により構成され、ロータボディ31には、複数の試料容器用の保持穴32が円周方向に等角度ピッチで形成される。各保持穴32には、液体試料が注入された試料容器50が装着される。ロータ30の上側には、遠心分離中に万一試料容器50から試料が漏れた場合にロータ30からの液漏れを防ぐための液封環状溝31Eが設けられ、その上部に開口部31Fが形成される。開口部31Fにはロータカバー40が取り付けられ、このロータカバー40がハンドル41によってロータボディ31にねじ締付けされることによってロータ30の試料保持空間内が密封される。ロータボディ31の中心軸下方には、モータ7の回転軸7A(図1参照)に装着するための嵌合穴31Aが形成される。嵌合穴31Aは、嵌合部12に対して相対的に回転不能なように固定されることが重要であり、遠心分離機の分野で公知の固定方法を用いて装着できる。この装着方法によりロータ30は、モータ7によって所定速度で回転駆動される。
試料容器50は上部に円形の開口部51Aを有し、その開口部51Aにキャップ部52が取り付けられる。本実施例のキャップ部52は蓋部(外蓋53と内蓋54)と、蓋部に着脱可能とされるネックサポート部材70によって主に構成され、蓋部(外蓋53)を胴体部51に対してねじ締めすることによって開口部51Aを密閉する。本実施例で特徴的なことは、試料容器50の上下方向の中心線35から垂直方向に、容器の内周側の側壁までの距離L1が、中心線35から容器の外周側の側壁までの距離L2よりも大分大きいことである。一方、開口部51Aにおいては、中心線35から開口部内側までの距離C1と外側までの距離C2は等しい。尚、これら距離L1、L2、C1、C2は、中心線35から垂直方向に測定するものとする。尚、中心線35は、試料容器50の底面の中心位置(又は重心)と、外蓋53の中心位置(または開口部51Aの中心)を通る仮想線であり、中心線35と外蓋53の上面は垂直な位置関係になる。
ネックサポート部材70は、外蓋53とロータボディ31の外周側壁部31Dとの空間を埋めるために介在される部材である。この部材の介在によって比較的重い外蓋53が遠心力によって外側に移動しようとすることを阻止でき、開口部51Aや肩部51Dに過大な力が作用することを効果的に防止することができる。本実施例では良好な密閉性能を実現するために、蓋部は外蓋53と内蓋54によって実現される。内蓋54の径方向に伸びるフランジ部と開口部51Aの上端円環面の間には、Oリング57を介在させて、密閉性能をより高めている。内蓋54は、外蓋53の上部には、内蓋54の凸部54Aにより形成される空間部分を貫通する複数の取り出し用の貫通穴53Aが形成される。このような形状にすれば外蓋53と内蓋54の間にキャップ内の空間が確保できる。この空間は外蓋53の中心部に近い程外蓋との隙間が空くように形成されるが、内蓋54としては従来例から用いられた内蓋154(図14参照)と同一の部材をそのまま用いることができる。
次にロータボディ31の形状について図3及び図4を用いて説明する。図3は本発明の実施例に係るロータボディ31の斜視図であり、図4はロータボディ31の上面図である。ロータボディ31には試料容器50を装着するための4つの非円柱形の保持穴32が設けられる。保持穴32は試料容器50の外形とほぼ同形の形状であり、その大きさは試料容器50を無理なく着脱でき、しかもできるだけ小さい隙間とする。保持穴32は、図4で示す底部31Cと2つの内周側壁部31B(試料容器50の辺部の2つが主に当接)と、図3に示す外周側壁部31D(試料容器50の辺部の2つが主に当接)、の主に4つの面から形成される。外周側壁部31Dは試料容器50に対応した大きな曲率半径の曲面であるが、この曲面の曲率半径が、ロータボディ31の外周の曲率に略平行になるように形成される。このように形成すれば、曲率の違いによる外周側壁部31D周辺の肉厚の不要な増加を抑えることができ、ロータ30の軽量化が図れる。保持穴32は、図2に示したように内周側上側付近を除き、胴体部51のほぼ全部の面と底部を覆うように形成する。このように覆う箇所を極力大きくすることにより、遠心分離作業中の試料容器50自体の変形を防ぐことができる。
ロータボディ31は、中央部を下方向にえぐるように減肉したえぐり部(減肉部)31Gを形成してロータボディ31の中心軸上部の重さを軽くするとともに低重心化を図った。ロータボディ31の中央には、ハンドル41をネジ締めすることによってロータカバー40を固定するためのネジ穴31Hが形成される。ロータボディ31は、アルミ合金やチタン合金材料を用いて機械加工で製作された一体構造(中実型)である。また、CFRPコンポジット材で製作することも可能である。
図5は試料容器50の外観形状を示す斜視図であり、図ではキャップ部52を外した状態を示している。図5において、試料容器50は、胴体部51とキャップ部52とに分けられる。胴体部51は、遠心分離される液体試料を収容する容器の部分であり、上部には試料の出し入れ口となる円形の開口部51Aが設けられ、開口部51Aの外周側には雄ネジ部51Bが形成される。キャップ部52は、図2にその断面が示されたように、試料容器50の開口部51Aを密封するためのOリング57(図2参照)が介在されるが、図5ではOリング57は見えない。外蓋53の内面には、胴体部51の開口部51Aの雄ネジ部51Bに螺合する雌ネジ部が形成され、外蓋53を胴体部51に取り付けることができる。外蓋53の上部には、内蓋54の凸部54Aにより形成される空間部分を貫通する複数の取り出し用の貫通穴53Aが形成される。この空間は外蓋53の中心部に近い程外蓋との隙間が空くように形成され、外蓋53と内蓋54の隙間は、成人が指で掴めるように3〜10mm程度の深さにしてある。そして、貫通穴53Aを親指と人差し指で、または中指を加えて掴むことができ、ロータボディ31の保持穴32に装着された試料容器50を容易に引き出すことが可能である。貫通穴53Aの形状は、取り出し易ければどのような形状、数でも良いが、成人の指先、特に親指が入る程度の大きさにすることが望ましく、直径20mm程度が好ましい。外蓋53の下側には、ネックサポート部材70が装着される。ネックサポート部材70は遠心分離運転時に試料容器50の変形による破損を防止するための補助部材であるが、その詳細については後述する。
試料容器50の胴体部51は、その横断面形状が、正三角形をベースに、正三角形の辺部56を外側に緩やかな凸状となる大きな曲率半径(例えばR=179mm)の曲面とし、正三角形の3カ所の頂点部55を小さな曲率半径(例えばR=37mm)の曲面で接続した形状の容器である。胴体部51の雄ネジ部51Bから下側には、頂点部55及び辺部56まで滑らかに接続するための肩部51Dが形成される。肩部51Dは、上から見るとその外縁の輪郭が略三角形(おむすび型)であって、内周縁の輪郭が円形である。
試料容器50の胴体部51、及びネックサポート部材70、内蓋54は、材料としてポリプロピレンやポリカーボネートなどの熱可塑性プラスチックで製造すると好ましく、胴体部51はブロー成形法やインジェクションブロー成形法で容易に製造することが可能である。胴体部51は、開口部51Aの内径が半径37.5mmで外形が42.5mmである。ネックサポート部材70はインジェクション成形法で容易に製造することが可能である。このようにプラスチックで形成することにより、耐薬品性が良く取り扱いが容易な試料容器を実現できる。また、Oリング57はゴム製が適当であり、市販品が利用可能である。胴体部51の色は、透明になるように構成しても良いし、着色されて中が見えないように構成しても良い。一方、外蓋53は弾力性のない材質で構成することが重要であり、本実施例では金属の一体成形、例えばアルミニウム合金によって製造される。本実施例では外蓋53の重量が260g、ネックサポート部材70の重量が92g、内蓋54の重量が32gであり、胴体部51の重さは200gである。ここで、外蓋53の重量は胴体部51よりも重くなっている。このように外蓋53を胴体部51よりも重くすることにより、遠心荷重がかかったときに外蓋53にかかる下向きの遠心分離力により効果的に内蓋54を締め付ける方向へ荷重を与えることができる。また、ネックサポート部材70は外蓋53よりもはるかに軽く、しかも胴体部51の半分以下の重量である。従って、ネックサポート部材70の遠心荷重が胴体部51へ過大にかかることを効果的に防止でき、ネックサポート部材70は胴体部51への負担を少なくしつつ開口部51Aや雄ネジ部51B付近において局所的にかかる径方向及び軸方向の遠心荷重を効果的に分散させることができる。
図6は、本実施例のキャップ部の構成を示す分解斜視図である。外蓋53の外周部上方には、外周部下方と比較して大径となるフランジ状の鍔部53Bが設けられ、鍔部53Bの下側には円筒形の円筒部53Cが形成される。この鍔部53Bの下面(円環状の平面部分)と円筒部53Cによる段差部分(段差部)でネックサポート部材70の上面70Cとが遠心中に接触可能としていることで、ネックサポート部材70を押さえつける作用を果たすものであり、鍔部53Bの下面がネックサポート部材70と接触することができる。鍔部53Bの上下方向位置(軸方向位置)はなるべく上側に配置すると好ましく、例えば、外蓋53の高さHに対して、円筒部53Cの高さをH1とすると、H1がHの半分以上の大きさとして鍔部53Bによる段差部分が上下方向中央よりも上側に形成されると好ましい。また外蓋53の円筒部53Cの外周面であって、上下方向のほぼ中央付近には、円周方向に連続する溝部53Dが形成される。この溝部53Dは後述するネックサポート部材70の内周部70Aに設けられた突形状部70Eと干渉することなく係合または咬合する位置に配置され、ネックサポート部材70が外蓋53に対して下方に落下しないように保持すると共に、周方向にネックサポート部材70と外蓋53が相対回転可能なように連結するためである。
ネックサポート部材70は外蓋53の円筒部53Cを貫通させるための円形のくりぬき穴が形成され、内周部70Aが形成される。内周部70Aの内径は、円筒部53Cに必要最小限の隙間を加えた程度の大きさとする。これにより、外蓋53はネックサポート部材70に対して自由に回転することができる。内周部70Aの複数箇所、例えば120度ずつ隔てた3カ所には半球状に径方向内側に突出する突形状部70Eが形成される。突形状部70Eはネックサポート部材70の一体成型に同時に形成されるものである。ネックサポート部材70の上面は、鍔部53Bの下面(段差状の部分)に対応するように、平面状に形成される。一方、ネックサポート部材70の下面は胴体部51の外郭形状と相似に形成される。
内蓋54の形状は従来例の内蓋154と同一形状である。中央上部付近には凸部54Aが形成され、外周側には縁部54Bとその下につながる円筒部54Cが形成される。円筒部54Cの外周側であって、縁部54Bの下面に当接するようにOリング57が介在される。
次に図7を用いてネックサポート部材70の単体形状を説明する。図7は外蓋53から取り外した状態のネックサポート部材70の形状を示す図であり、(1)は上面側からみた斜視図であり、(2)は底面側からみた斜視図であり(3)は上面図である。ネックサポート部材70は、試料容器50の外蓋53と保持穴32との間に設置されるものであって、外形をロータボディ31の保持穴32の内壁にフィットさせ、保持穴32との隙間が0.1乃至1mm程度となるように形成される。ネックサポート部材70の内側には試料容器50のキャップ部52の外径よりも0.1乃至1mm程度大きい蓋挿入穴(内周部70A)が形成される。また、ネックサポート部材70の下方は、試料容器50の肩部の凸曲面とほぼ一致する凹状の凹曲面部70Dが形成される。図7(2)ではその三次元曲面がわかりにくいが、遠心分離運転時に凹曲面部70Dのほぼ全面が肩部51Dと接するように構成される。尚、凹曲面部70Dは完全な面とする必要はなく、凹曲面部70Dから肩部51Dに伝わる遠心力が局所的に集中しないならば一体成型に必要な減肉部やスリット状の溝などを形成しても良い。
ここまで説明したキャップ部52の各構成要素について、それぞれの効果を説明する。遠心分離機1においてロータ30は高速回転し、キャップ部52には大きな遠心荷重がかかる。本実施例の遠心分離機1においては、外蓋53の外周部とロータボディ31の外周側壁部31Dの間は距離が離れていて、しかも外蓋53の外周側を保持する部分がないので、キャップ部52の遠心荷重によって胴体部51の開口部51A付近、肩部51Dが破損してしまう恐れがある。図12で示した従来の円筒形の試料容器150の場合は、胴体部151と蓋152の外形が同じであったため、保持穴132の壁面で蓋152の外周側を直接保持することができ、このような現象が生じ得なかった。本実施例においては、外蓋53の外周部を支えるために、外蓋53と保持穴32の隙間を埋めるように作用するネックサポート部材70を追加し、外蓋53の外周部とロータボディ31の外周側壁部31Dの間に生ずる隙間を最小限とし、キャップ部52が遠心力方向へ変位することを防止するように構成した。
次に外蓋53の鍔部53Bの効果について説明する。図8に示す通り、ロータ30が高速で回転することにより矢印にて示す遠心力81がかかる。この遠心力81の分力として試料容器50の軸方向下向きの力82が外蓋53に加わり開口部51Aに試料容器50の軸方向下向きにかかる力として負荷される。従って、外蓋53が鍔部53Bを持たなければ外蓋53が下向きに押しつけられるため、開口部51Aが下向きにわずかに変形する可能性がある。しかし本実施例においては外蓋53の外周部に鍔部53Bを設け、軸方向下向きの力82が強くなると鍔部53Bの下側平面部分(円環状の平面部)がネックサポート部材70の上面70C(図7参照)と接触可能に配置した。この構造によって外蓋53の軸方向下向きの力82の一部は鍔部53Bにおいてネックサポート部材70にて保持される。ネックサポート部材70の下面は胴体部51の肩部51Dにて保持されるため、外蓋53に加わる遠心力が開口部51A付近に集中することなく、ネックサポート部材70を介して肩部51Dに分散される。尚、図8では矢印71に示すように鍔部53Bの下面とネックサポート部材70の上面にわずかながら隙間を有する。図では隙間をわかりやすく図示したためその間隔が大きいように見えるが、実際には外蓋53がネックサポート部材70により阻害されることなく回転できる程度の必要最小限の隙間で十分である。また、静止時に鍔部53Bの下面とネックサポート部材70が接触するような保持状態としても問題なく、遠心分離時において軸方向下向きの力82が大きくなったときに鍔部53Bの下面とネックサポート部材70が良好に接触する位置関係ならば良い。
次に鍔部53Bがもたらす効果についても説明する。図8の太い矢印にて示す通り、遠心分離運転中の試料容器50の胴体部51には内側から外側に向けて液圧が負荷される。試料容器50内の試料60の液面60Aは遠心力81によって上下方向になり、胴体部51の肩部51D付近には、矢印83Aから83Dのように内側から外側に向けて強い液圧が負荷される。これは遠心中の試料60によるもので、回転半径が大きい部分ほど強い液圧が発生する。本実施例においては遠心中に外側に位置する肩部51Dに特に強い液圧がかかり、矢印83A及び83Bのように軸方向上向きの力により胴体部51が上向きに膨張する恐れがある。この変形はネックサポート部材70を介在させて保持することにより、肩部51Dを軸方向下向きに押さえつけることによりある程度抑制されるが、ここに前述の外蓋53の遠心力による下向きの荷重が加わることにより、より確実に肩部51Dの変形を防止することができる。
上述のように、外形が円筒形状でない試料容器50において、ネックサポート部材70は重要な構成要素となる。しかしながら、ネックサポート部材70は外蓋53及び胴体部51と別部品となっており、作業者がネックサポート部材70の取り付けを失念して遠心分離機1の運転を開始してしまう可能性があり得る。これを防止するためネックサポート部材70の取り付け忘れが発生し難いように構成する必要がある。例えば外蓋53とネックサポート部材70を一体成形するなどして相対的に固定されるように構成するのが理想であるが、胴体部51の肩部の形状が回転対象でない場合は、キャップ部52と胴体部51をねじ込み方式で締結することができない。これは、外蓋53とロータボディ31の外周側壁部31Dの間に生じる空間が、軸対称な形状ではないためである。このため、締め付け具合によりキャップ部52の外形と胴体部51の外形との間にずれが生じたり、締め付けが完了する前にキャップ部52と胴体部51が引っかかったりする可能性がある。よって、外蓋53とネックサポート部材70は、取り付け忘れが発生しない構造をとりながら相互に非固定でなければならない。これを解決するために発明者らが発明した手段が次の構成である。
ネックサポート部材70は、キャップ部52の胴体部51への装着前に外蓋53と相対回転ができる状態で係合または嵌合させておく。このとき、外蓋53の円筒部53Cの外周部とネックサポート部材70の内側に突出する突形状部70Eが僅かに干渉するため、圧入等の方法により強制的にはめ込んで、突形状部70Eが、キャップ部52に形成された溝部53Dに係合される。干渉の程度は製造時の突形状部70Eの形状、及び寸法により任意に決定される。ネックサポート部材70の突形状部70Eは、係合完了時に溝部53Dと互いに干渉しない位置に配置すれば良く、干渉することのない限りネックサポート部材70の突形状部70Eは任意の形状、寸法、個数であってよい。溝部53Dは外蓋53の中心軸に対して軸対称に連続して設けられるため、外蓋53とネックサポート部材70は互いに周方向自由に摺動可能である。
外蓋53を胴体部51に装着する前に外蓋53とネックサポート部材70を係合させれば、作業者が意図しない限り分離することはなく、従って遠心分離機を運転させる際にネックサポート部材70を取付けし忘れる心配はない。一方で清掃、及び交換等の目的のために外蓋53とネックサポート部材70を分離させる必要が生じた場合には、組立時の逆の手順にて強制的に分離させることが可能である。
外蓋53とネックサポート部材70を有するキャップ部52は、胴体部51にねじ構造によって装着される。ここで、装着時には胴体部51の肩部51Dとネックサポート部材70の凹曲面部70Dを一致させる必要があるが、試料容器50の外形が略三角形であるため、肩部51Dは胴体部51の中心軸に対して非軸対称となる輪郭を取りうる。そのような肩部51Dに対して凹曲面部70Dを一致させた場合、必然的にネックサポート部材70は胴体部51に対して周方向に固定される。ここで、外蓋53とネックサポート部材70は互いに周方向自由に摺動可能であるため、ネックサポート部材70が胴体部51に対して相対的に固定されていても外蓋53のねじ込み方式による着脱に不具合が生じることはない。
以上、本発明の第1の実施例に基づき説明したが種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では蓋部を外蓋と内蓋の二重構成により製造したが、一体型の蓋部としても良い。また本発明は試料容器の形状が非円筒形である場合に特に有効であるが、これは試料容器の上からみたときの外郭形状が略正三角形のものに限られることはなく、その他の非円形状の容器(但し開口部は円形)であっても同様に適用できる。さらに、試料容器の形状が既存の円筒形の場合であっても、蓋部の外形と胴体部の外径が異なる容器においては同様に適用できる。
次に図9〜図11を用いて本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例においては試料容器の断面形状が円筒形であって、容器の本体部分の外形に比べて蓋部の開口(口径)が小さい形状の試料容器において、ネックサポート部材付きのキャップ部を用いたものである。この構造は第1の実施例でも用いたネックサポート部材付きのキャップ部を円筒形の試料容器に応用することによって、従来の試料容器よりも更なる容量増大を図り、ネックサポート部材による開口部の保持作用によって遠心速度の更なる高速化を図らんとするものである。
図9は本発明の第2の実施例の試料容器250の外観を示す斜視図である。試料容器250は、胴体部251とキャップ部252により構成され、図ではキャップ部252を分解した状態を示している。胴体部251は、遠心分離される試料を収容する容器であり、上部には試料の出し入れ口となる円形の開口部251Aが設けられ、開口部251Aの外周側には雄ネジ部251Bが形成される。キャップ部252は、第1の実施例で示した外蓋53と内蓋54とOリング57をそのまま用いるようにし、ネックサポート部材270だけを胴体部251に対応させた形状のものに交換した。外蓋53の材質は遠心分離時において容器の中心軸の下方向(開口部から底部にむく方向)にネックサポート部材270を押さえつけるだけの遠心荷重がかかるように、ある程度の重さを有することが重要であるため、アルミニウム合金等の金属製とする。一方、ネックサポート部材270は外蓋53のフランジ状の鍔部53Bによって上面側が押さえつけられ、その押さえつけ力により胴体部251の肩部251Dの全体を押さえつける作用をすると共に外蓋を安定して保持する作用をすることが主な目的であるので、重量的には外蓋53に比べて十分軽く製造することが重要である。ネックサポート部材270までを金属製としてしまうとキャップ部252全体の重量が増えすぎて、回転時にキャップ部252から胴体部251の中心軸の下方向(開口部から底部にむく方向)にかかる遠心荷重が大きくなりすぎるためである。本実施例ではネックサポート部材を、プラスチック等の合成樹脂の一体成形によって製造した。
ネックサポート部材270は外蓋53の円筒部53Cを貫通させるための円形のくりぬき穴が形成され、くりぬき穴の輪郭部が内周部270Aとなる。内周部270Aの内径は、円筒部53Cに装着または取り外しができる程度の最小限の隙間を加えた程度の大きさとする。内周部270Aの複数箇所、例えば120度ずつ隔てた3カ所には半球状に径方向内側に突出する突形状部270Eが形成されるが、この突形状部270Eによる固定は外蓋53を第1の実施例と同じ部品を流用するためである。第1の実施例の外蓋53を流用せずに胴体部251用のキャップ部を製造するならば、外蓋53に対してネックサポート部材270が相対回転不能なように強固に固定するような装着方法としても良い。また、装着回転が不要という点を生かして、外蓋とネックサポート部材をチタン等の軽い金属又は樹脂の一体成形にて構成しても良い。突形状部270Eはネックサポート部材270の一体成型に同時に形成されるものであって、外蓋53の外周面に形成された円周方向に連続する溝部53Dに対して係合または咬合するように配置される。ネックサポート部材270の上面は、鍔部53Bの下面(段差状の部分)に対応するように、平面状に形成される。このようにネックサポート部材270は外蓋53に対して下方に落下しないように保持されると共に、周方向にネックサポート部材270と外蓋53が相対回転可能なように連結される。ネックサポート部材270の下面は胴体部251の外郭形状と相似に形成され、特に肩部251Dと良好に接するように形成される。ネックサポート部材270の外周面270Bは、容器の中心線(後述する図11の235)と垂直な断面形状の外形及び内形がともに円形であって、外形が胴体部251の断面形状とほぼ同じ寸法であって、ロータボディの保持穴の内径とほぼ同じ寸法とされる。
試料容器250の胴体部251は、その横断面形状が円形の容器であって、図12で示した容器と同様に円筒形のボディ部を持つ。しかしながら、図12の開口部の大きさをそのままにして胴体部の外形をさらに大きく構成したような形状とした。ここで、図12の形状のまま全体のサイズをさらに大きくすると、蓋152の外径も大きくなってしまうため、作業者が手で掴んで開閉しにくくなるという問題が生ずる。そこで、第2の実施例では胴体部251の開口部251Aの径を第1の実施例と同じ程度に保ったまま、胴体部251の外形だけを太くしたような形状の試料容器250とした。胴体部251の雄ネジ部251Bから下側には、円筒部255から開口部251Aまでを接続するための肩部251Dが形成される。肩部251Dは、成形のしやすさと強度的に有利なようになめらかな曲率を描くような形状とされる。本実施例では胴体部251の外寸が直径133mm、開口部251Aの内径が半径37.5mmで外形が42.5mmである。またネックサポート部材270の外寸が直径133mmとする。胴体部251の筒部の高さ(軸方向の長さ)は、筒部が135mm、肩部が15mm、開口部が23mmで合計172mmであるが、この長さは使用するロータの大きさに合わせて適宜設定すると良い。このようなサイズとすることにより容量が1000mLクラス又はそれ以上の容量の試料容器250を実現できる。
試料容器250の胴体部251、及びネックサポート部材70、内蓋54は、第1の実施例と同様にポリプロピレンやポリカーボネートなどの熱可塑性プラスチックで製造すると好ましい。このように外蓋53を重量的に比重の重い部材で構成し、ネックサポート部材270を重量的に軽い部材で構成するようにし、キャップ部252を重量の異なる2つの構成部品で主に構成したので、500ml以上の比較的容量が大きい試料容器におけるキャップ部252の重量を相対的に軽く構成することができた。発明者らの計算によると、本発明で対象とする機種とは別カテゴリの高速ロータ用の金属キャップ付き容量230mlの試料容器を、形状を大きくして容量を1000mlにスケールアップした場合には、キャップ部の重さが96gから460gと、非現実的な重さにまで増加することがわかった。しかしながら、本実施例のように外蓋53だけを金属製としてネックサポート部材270を樹脂化すれば重量は内蓋54を除いた全体重量は360gですむ。このように第2の実施例ではキャップ部が重くなってしまうことを効果的に防止しつつ、ネックサポート部材270を介在させることにより開口部251Aに過大な遠心荷重がかかることを防止できるため、従来よりも試料容器の更なる高容量化と、ロータの高回転化を図ることができる。
次に図10を用いてネックサポート部材270の単体形状を説明する。図10は外蓋53から取り外した状態のネックサポート部材270の形状を示す図であり、(1)は上面側からみた斜視図であり、(2)は底面側からみた斜視図であり(3)は上面図である。ネックサポート部材270は径方向にみて、試料容器250の外蓋53と保持穴の内壁の間に、上下方向(軸線方向)にみて外蓋53の鍔部53Bと胴体部251の肩部251Dの設置されるものであって、外形をロータボディの保持穴の内壁にフィットさせ、保持穴との隙間が0.1乃至1mm程度の十分小さい隙間となるように形成される。この隙間の大きさは第1の実施例と同様に、試料容器250をロータの保持穴に対して挿入又は取り外しをスムーズに行うことができる最小の隙間程度とするとがたつきが無くて好ましい。ネックサポート部材270の内側には試料容器250のキャップ部252の外径よりも0.1乃至1mm程度大きい蓋挿入穴(内周部270A)が形成される。この隙間の大きさは第1の実施例とは違ってきつめとしても良い。これは、第1の実施例では外蓋53とネックサポート部材70の相対回転が必須であるのに対して、第2の実施例では外蓋53とネックサポート部材270は相対回転をさせてもさせなくても、いずれの構成としても問題ないからである。また、ネックサポート部材270の下方は、試料容器250の肩部の曲面とほぼ一致する凹状に形成した凹曲面部270Dが形成される。図10(2)ではその三次元曲面がわかりにくいが、遠心分離運転時に凹曲面部270Dのほぼ全面が肩部251Dの上面と接するように構成される。尚、凹曲面部270Dは完全な連続面とする必要はなく、凹曲面部270Dから肩部51Dに伝わる遠心力が局所的に集中しない程度の、ほぼ連続した面(断続面)としても良い。
ロータが高速回転するとキャップ部252には遠心荷重がかかる。本実施例の外蓋53には、その外周部を支えるためにネックサポート部材270が追加されるため、キャップ部252が遠心力方向へ変位することを防止することができる。この効果を示すのが図11である。図11に示す通り、遠心力281の分力として試料容器250の軸方向下向きの力282が外蓋53に加わる。力282は開口部251Aに対して軸方向下向きにかかる力として付加される。従って、外蓋53が鍔部53Bを持たなければ外蓋53が下向きに押しつけられるため、開口部251Aが下向きにわずかに移動する恐れがある。しかし本実施例においては外蓋53の外周部に鍔部53Bが形成され、軸方向下向きの力282が強くなると鍔部53Bの下側平面部分(円環状の平面部)がネックサポート部材270の上面270C(図7参照)と接触可能となるため、軸方向下向きの力282の一部は鍔部53Bにおいてネックサポート部材270にて保持される。ネックサポート部材270の下面は胴体部251の肩部251Dにて保持されるため、外蓋53に加わる遠心力が開口部251A付近に集中することなく、ネックサポート部材270を介して肩部251D全体に分散して付加される。図11では鍔部53Bの下面とネックサポート部材270の上面にわずかながら隙間を有するように図示したが、この隙間はほとんどゼロとしても良い。遠心分離運転中には図中の太い矢印にて示す通り、胴体部251には内側から外側に向けて液圧がかかることになる。試料容器250内の試料260の液面260Aは遠心力281によって上下方向(回転軸に平行)に延びるようになり、胴体部251の肩部251D付近には、矢印283Aから283Cのように内側から外側に向けて強い液圧が負荷される。これは遠心中の試料260によるもので、回転半径が大きい部分ほど強い液圧が発生する。肩部251Dにおいては遠心中に外側に位置する肩部251Dに特に強い液圧がかかり、矢印283A〜283Cのように軸方向上向きの力により胴体部251が上向きに膨張する恐れがある。この変形はネックサポート部材270を介在させて保持することにより、肩部251Dを軸方向下向きに押さえつけることによりある程度抑制されるが、ここに前述の外蓋53の遠心力による下向きの荷重が加わることにより、より確実に肩部251Dの変形を防止することができる。
以上、第2の実施例によれば、第1の実施例で用いたネックサポート部材70を円筒形の胴体部251用のネックサポート部材270に交換するだけで、胴体部251用のキャップ部252として用いることができる。この際、内蓋54とOリング57は第1の実施例のものをそのまま用いることができるので、共通部品を多くして製造コストを低減させることが可能となる。また、ネックサポート部材270は外蓋53に対して着脱可能に構成したので、キャップ部252の洗浄が容易となる。尚、第1及び第2の実施例では、キャップ部を比重の重い材質から形成される外蓋と、比重の軽い材質から形成されるネックサポート部材から形成したが、胴体部251が円筒形のボトルの場合はこれらを一体成形にて製造することも可能である。しかしながら、ネックサポート部材270と外蓋53の両者を金属製で形成して容量を500ml以上の大容量のものとすると、胴体部251や開口部251Aの大きさに比べてキャップ部全体の重さが重くなりすぎてしまうため、胴体部251にかかる遠心荷重282が過大になりすぎてしまう。また試料容器250全体の重さが重くなるため、ロータボディ231側への負担も大きくなってしまうので好ましくない。従って、外蓋とネックサポート部材を一体構成とする場合は、500ml未満の小さい容量の試料容器とするか、又は/及び最大遠心回転数が10000rpm未満の低速ロータ用の試料容器に限定することが好ましい。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では胴体部51、251は合成樹脂製としたが、金属製にて製造しても良い。
1 遠心分離機 2 筐体
2A 仕切り板 2B 防護壁
3 チャンバ 3B 穴
4 ロータ室 5 駆動部
6 モータハウジング 6A シャフトケース
7 モータ 7A 回転軸
8 ダンパ 9 断熱材
10 ドア 12 嵌合部
13 操作・表示部 30 ロータ
31 ロータボディ 31A (ロータボディの)嵌合穴
31B (ロータボディの)内周側壁部 31C (ロータボディの)底部
31D (ロータボディの)外周側壁部 31E (ロータボディの)液封環状溝
31F (ロータボディの)開口部 31H (ロータボディの)ネジ穴
32 保持穴 35 中心線
40 ロータカバー 41 ハンドル
45 ロータ 47 保持穴
50 試料容器 51 胴体部
51A 開口部 51B 雄ネジ部
51D 肩部 51E 底面部
52 キャップ部 53 外蓋
53A (外蓋の)貫通穴 53B (外蓋の)鍔部
53C (外蓋の)円筒部 53D (外蓋の)溝部
54 内蓋 54A (内蓋の)凸部
54B (内蓋の)縁部 54C (内蓋の)円筒部
55 頂点部 56 辺部
57 Oリング 60 試料
60A 液面 70 ネックサポート部材
70A 内周部(蓋挿入穴) 70B 外周部
70C 上面 70D 凹曲面部
70E 突形状部 81 遠心力
82 試料容器軸方向下向き成分
83A、83B、83C、83D 液圧
112 駆動軸 130 ロータ
131 ロータボディ 131A (ロータボディの)嵌合穴
132 保持穴 140 ロータカバー
141 ハンドル 150 試料容器
151 胴体部 152 蓋
153 外蓋 153A (外蓋の)貫通穴
153B (外蓋の)突起部 153C (外蓋の)下側面
154 内蓋 200 試料容器
231 ロータボディ 250 試料容器
251 胴体部 251A 開口部
251B 雄ネジ部 251D 肩部
252 キャップ部 253D 溝部
255 円筒部 260 試料
260A 液面 270 ネックサポート部材
270A 内周部(蓋挿入穴) 270B 外周面
270C 上面 270D 凹曲面部
270E 突形状部 281 遠心力
282 試料容器軸方向下向き成分
283A、283B、283C 液圧

Claims (14)

  1. 試料を収容可能であって上から見て円形の外形を持つ胴体部と、前記胴体部に装着可能な外蓋と、前記外蓋の外周側に設けられ前記外蓋の外周面と遠心分離機のロータの保持穴との間の空間を埋めるためのネックサポート部を有する遠心分離機用試料容器であって、
    前記胴体部は、上方に円形の開口部を有し、前記開口部に密閉部材を介して前記外蓋をねじ式で着脱可能に構成し、
    前記ネックサポート部は上から見て前記胴体部と同形となる外形であって、前記外蓋と係合式および着脱可能に構成され、前記外蓋に対して相対的に回転可能なように前記外蓋に保持され
    前記外蓋を前記胴体部に装着することにより前記ネックサポート部を前記外蓋と前記胴体部により挟むように配置したことを特徴とする遠心分離機用試料容器。
  2. 試料を収容可能であって上から見て非円形の外形を持つ胴体部と、前記胴体部に装着可能な外蓋と、前記外蓋の外周側に設けられ前記外蓋の外周面と遠心分離機のロータの保持穴との間の空間を埋めるためのネックサポート部を有する遠心分離機用試料容器であって、
    前記胴体部は、上方に円形の開口部を有し、前記開口部に密閉部材を介して前記外蓋をねじ式で着脱可能に構成し、
    前記ネックサポート部は上から見て前記胴体部と同形となる外形を持ち、前記外蓋に対して相対的に回転可能なように前記外蓋に保持され、
    前記外蓋を前記胴体部に装着することにより前記ネックサポート部を前記外蓋と前記胴体部により挟むように配置したことを特徴とする遠心分離機用試料容器。
  3. 前記ネックサポート部は前記外蓋と係合式および着脱可能に構成されることを特徴とする請求項2に記載の遠心分離機用試料容器。
  4. 前記外蓋の外周には鍔部を有し、前記鍔部と前記胴体部で前記ネックサポート部を挟むようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の遠心分離機用試料容器。
  5. 前記外蓋には、外周面に周方向に延びる溝部が形成され、
    前記ネックサポート部の内周面には、前記溝部に係合される突起部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の遠心分離機用試料容器。
  6. 前記外蓋は、前記溝部が外周部に円周方向に連続して形成されることを特徴とする請求項5に記載の遠心分離機用試料容器。
  7. 前記ネックサポート部の比重は前記外蓋の比重より小さいか、又は、前記ネックサポート部の重量は前記外蓋の重量より軽いことを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の遠心分離機用試料容器。
  8. 前記外蓋は金属製であり、前記ネックサポート部は樹脂製であり、
    前記外蓋を前記胴体部から取り外す際に前記ネックサポート部が前記外蓋と一緒に取り外されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の遠心分離機用試料容器。
  9. 前記胴体部は前記開口部から前記胴体部の外径位置を接続する肩部を有し、
    前記ネックサポート部の軸方向下面は前記肩部に対応する形状とされ、
    前記ネックサポート部は、軸方向において前記肩部と前記外蓋に挟まれるように取り付けられることを特徴とする請求項に記載の遠心分離機用試料容器。
  10. 前記試料容器の容量は1000ml以上であって、前記開口部の内径は直径75mm以上であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の遠心分離機用試料容器。
  11. 前記試料容器の容量は1000ml以上であって、最大許容回転数が10000rpm以上であり、前記外蓋と前記ネックサポート部の合計質量が400g以下であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の遠心分離機用試料容器。
  12. 前記外蓋の内側に内蓋が設けられ、
    前記胴体部と前記ネックサポート部は、それぞれ高分子樹脂の一体成形によって製造され、
    前記外蓋は金属の一体成形によって製造されることを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の遠心分離機用試料容器。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の前記遠心分離機用試料容器を保持する複数の保持穴を有する遠心分離機用ロータ。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載の前記遠心分離機用試料容器と、
    前記遠心分離機用試料容器を保持する複数の保持穴を有するロータと、
    前記ロータを回転させる駆動部と、
    前記ロータを収容するロータ室を有する遠心分離機。
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