JP6435778B2 - 遠心機用スイングロータ及び遠心機 - Google Patents

遠心機用スイングロータ及び遠心機 Download PDF

Info

Publication number
JP6435778B2
JP6435778B2 JP2014220926A JP2014220926A JP6435778B2 JP 6435778 B2 JP6435778 B2 JP 6435778B2 JP 2014220926 A JP2014220926 A JP 2014220926A JP 2014220926 A JP2014220926 A JP 2014220926A JP 6435778 B2 JP6435778 B2 JP 6435778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
arm
bucket
swing
centrifuge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014220926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016087483A (ja
Inventor
佐藤 淳
佐藤  淳
建一 根本
建一 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Koki Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koki Holdings Co Ltd filed Critical Koki Holdings Co Ltd
Priority to JP2014220926A priority Critical patent/JP6435778B2/ja
Priority to CN201510725194.6A priority patent/CN105562219B/zh
Priority to US14/925,989 priority patent/US9731301B2/en
Priority to DE102015118600.4A priority patent/DE102015118600A1/de
Publication of JP2016087483A publication Critical patent/JP2016087483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6435778B2 publication Critical patent/JP6435778B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/04Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers
    • B04B5/0407Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles
    • B04B5/0414Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles comprising test tubes
    • B04B5/0421Radial chamber apparatus for separating predominantly liquid mixtures, e.g. butyrometers for liquids contained in receptacles comprising test tubes pivotably mounted

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

本発明は、医学、薬学、遺伝子工学、バイオ等の分野において試料を分離するために用いられるスイングロータ方式の遠心機(遠心分離機)に関し、特に揺動するバケットを保持するスイングロータの形状の改良に関するものである。
遠心分離機は、内部に試料を充填した複数の試料用容器を収容可能なロータと、ロータを回転駆動するモータ等の駆動手段を備え、ロータ室内でロータを回転させて遠心力を作用させることにより試料を遠心分離するものである。遠心機用のスイングロータは、有底部を備え内部に試料を充填する試料用容器を収容するバケットを、スイングロータ本体に対して揺動可能なように保持した状態にて回転させるものである。バケットにかかる遠心荷重は、スイングロータ本体のアームの対向する面に設置される一組の保持ピン(凸部)にて保持される。バケットの2つの側面にはスイングロータ本体の保持ピンの外周側の円柱面に係合するような凹部を形成し、その凹部を保持ピンの上から下方向に掛けるように装着して、保持ピンによって摺動可能に保持される。保持ピンの先端面とバケットの凹部の相対する面(直交面)の間には、摺動を妨げない程度の隙間が設けられている。ロータが静止している時にはバケットの中心軸とモータの駆動軸は平行(スイング角θ=0°)となる位置関係であるが、ロータの回転速度が上昇するに従いバケットに遠心力が作用してスイングし、バケットはスイング軸を中心に回転してθ>0°となり、バケットを水平に足らしめる遠心力を発生させる回転速度でほぼ水平状態(θ≒90°)となる。その後、遠心分離運転が終わり回転速度の減少に伴いスイング角θは減少し、ロータの回転停止時にはθ=0°となる。このようにスイングロータは遠心中の遠心力の大きさによりバケットの中心軸と駆動軸の相対角度が変化する。
遠心中のバケットおよび試料、試料用容器による荷重はスイングロータ本体に対面に設置されている凸部(保持ピン)で保持する。スイングロータ本体が高速で回転している時、保持ピンはバケットから受ける遠心力によって僅かながら変形し、特に凸状部分の根元近傍に応力が集中する。このため、保持ピンの特定箇所に応力が集中しないような様々な工夫が考えられている。例えば特許文献1では、保持ピン26はアーム側においては外径が細くなるように絞りこまれた形状とし、バケットのピン受け部と接触する摺動面の径を大きくし、摺動部よりもさらに先端側にて絞り込まれた形状とすることにより、バケットと保持ピンとの接触面積をある程度確保しつつ保持ピンに受ける応力が特定箇所に集中しないように構成している。
特開2012−101203号公報
ロータはバケットを揺動可能に支持する対向する一対の凸部(保持ピン)が対面に配置され、その凸部円筒面に係合する凹部をバケットの側面に備え、バケットの凹部が凸部に対して揺動することにより水平までバケットをスイングする。バケットの凹部の周辺には補強部が設けられ、ロータ本体側の凸部と摺動面付近の形状の改良により、近年、バケットの容量がさらに大型化して一度に大量の試料を処理する傾向にある。この場合、バケット内部に保持される試料の量が増える上に、それに伴いバケットの大きさも大きくなり必然的に重さが増加する。重さが増加すれば保持ピンに加わる遠心荷重も増加し、ロータ本体の保持ピンの凸部根元近傍に従来以上の応力集中が生じて変形量が大きくなる。従来は保持ピンの形状や、保持ピンとアームとの接合部分の曲率半径の改良等でロータの凸部の変形を抑制して応力低減を達成していたが、バケットの更なる大型化を図ろうとする場合には、遠心荷重の増加により既存の考えによる補強部位では応力に対抗できないという問題があった。ロータやバケットの材料として広く用いられるアルミ合金やステンレス鋼から、軽量、高強度部材であるチタン合金を使用することも考え得るが、チタン合金は高価である上に難削材であるので、製造コストが著しく高騰しまう。そこで発明者らは、保持ピンの取付構造の工夫だけでなく保持ピンを固定するアーム側の形状も変更することに着目し、本発明に至ったものである。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、凸状の保持ピンの根元付近に集中する応力を低減させることにより、装着できるバケットの容量増加を可能にすると共に、スイング式のロータ本体の寿命低下を抑制できる遠心機及び遠心機用スイングロータを提供することにある。
本発明の他の目的は、遠心分離運転中の凸状(円柱状)の保持ピンとバケットとの隙間の大きさをできるだけ均一に保ち、試料に不要な振動を与えないようにして安定した遠心分離運転を可能とした遠心機及び遠心機用スイングロータを提供することにある。
本発明の一つの特徴によれば、駆動手段によって回転される駆動軸と、駆動軸に装着されるスイング式のロータ本体と、ロータ本体に配置される複数の保持ピンと、保持ピンに掛止させることよって揺動可能に配される複数のバケットを有する遠心機において、ロータ本体は、回転中心から径方向外側に延びる複数のアーム部と、アーム部の外周側の先端で所定の角度を隔てるように分岐する分岐アームを有し、保持ピンは分岐アームに固定され、アーム部から分岐する2本の分岐アームを外周側において連結する連結部が形成され、連結部の内周側であって2本の分岐アームによって囲まれる領域に、ロータ本体の回転軸と同一方向に貫通する減肉部を形成した。分岐アーム、アーム部、連結部を含むロータ本体は金属の一体成形にて製造される。また、保持ピンは、ロータ本体と一体に形成される凸部であって、円柱面を有し、分岐アームと保持ピンの境界部分は曲面にて接続される。このように分岐アームの外周側を円弧部分または弦部にて保持しつつ貫通減肉部を設けたことにより、分岐アームが保持ピンとほぼ直角の状態で変形するように構成したことで保持ピンの凸部根元近傍への応力集中を緩和することができる。
本発明の他の特徴によれば、隣接するアーム部から延びる分岐アームに形成され、保持されるバケットに対向する一組の保持ピンの間の空間(バケット収容部)は、外周側にて連結部分を持たない開放構造である。連結部は曲線又は直線の円柱状又は角柱状であって、連結部の長手方向軸線は、保持ピンの中心軸と分岐アームとの交差点よりも径方向外側に位置するように配置される。この際、減肉部は、上面視において分岐アームと連結部の外縁形状と相似の形状にて形成するか、又は、円形や逆三角形等の非相似の形状にて形成すると良い。
本発明の他の特徴によれば、分岐アームの周方向肉厚は、連結部の径方向肉厚よりも薄くすると好ましい。また、ロータ本体の回転中心から連結部までの最小距離rは、ロータ本体の回転中心軸から保持ピンの円筒面までの最小距離rと同等又は大きくなるように構成すると良い。このような構成にした上で、円弧部分または弦部の肉厚が厚くする一方で、アーム部の先端に形成された分岐アームの厚さを薄くするようにすると分岐アームの必要以上の変形を防止することが可能となる。
本発明によれば、ロータのアーム部先端に形成された略扇形又は略三角形のバケット保持部に、略三角形、円形、又は略逆三角形の貫通減肉部を形成したことにより分岐アームの独立した変形を許容し、その結果、保持ピンの凸部に負荷された遠心荷重による変形を緩和して保持ピンの付け根付近に集中する応力を低減させることが可能となる。また、応力集中により短寿命となりやすいスイング式のロータ本体の長寿命化を図ることができ、安全性の高い遠心機を提供可能となる。
本発明による遠心機の正面図であり、主要部分を断面図で示している。 本発明の実施例に係る遠心機1のロータ組立体2の断面斜視図である。 本発明の実施例に係る遠心機1のロータ本体20とバケット40の底面図である。 図1のバケット40の斜視図である。 本発明の実施例に係る遠心機1のロータの高速回転中の横断面図である。 本発明の実施例におけるロータ本体20のバケット保持部の部分平面図であり、点線は遠心分離運転中の変形状態を誇張して示した図である。 本発明の実施例におけるロータ本体20のA方向からの矢視図である。 本発明の第二から第四の実施例におけるロータ本体のバケット保持部の部分平面図である。 従来の遠心機におけるロータ本体120のバケット保持部の部分平面図であり、点線は遠心分離運転中の変形状態を誇張して示した図である。 従来の別の遠心機におけるロータ本体220のバケット保持部の部分平面図である。 図10のロータ本体のB方向からの矢視図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下、内周側及び外周側は図中に示す方向であるとして説明する。また、当該数値と略同一である場合も含むものとする。また、位置関係等に言及した場合、例えば、平行、直交、平面、反対等のように言及した場合、完全に平行、直交、平面、反対等である場合だけでなく、略平行、略直交、略平面、略反対等である場合を含むものとする。
図1は本発明の遠心機1の縦断面図である。遠心機1は、箱型の筐体11を備え、筐体11の内部の上下中央付近には仕切り板12によって上下2段の空間に仕切られている。仕切り板12の上段の空間には、上面が開口する略円筒状のボウル4が収容され、ボウル4の外周側には防護壁6が配置される。ボウル4の上面には開閉可能なドア14によって密閉され、これらによってロータ室3が形成される。ボウル4の周囲には冷凍配管16が巻回され、図示しない冷却装置によってロータ室3内が所望の温度に保たれる。ロータ室3内には、ロータ組立体2が設置される。ロータ組立体2は、スイングロータと、スイングロータを収容した収容カバー30の組であって、本実施例では収容カバー30に収容された状態でスイングロータが回転する。スイングロータは、駆動軸7aに装着されるロータ本体20と、ロータ本体20に対してスイング可能に保持される複数のバケット40により構成される。従来のスイングロータ式の遠心機では、収容カバー30を用いない状態でスイングロータを回転させるが、本発明においても収容カバー30を用いずに遠心運転しても良く、収容カバー30の使用は本発明にとって必須では無い。
筐体11内の仕切り板12によって仕切られた下段には、駆動手段となるモータ7がハウジング8の内部に収容され、ハウジング8はダンパーゴム9を介して仕切り板12への取付部材13に固定される。モータ7はその駆動軸7aが鉛直方向に伸びるように配置される。駆動軸7aは、ボウル4の底部に形成される貫通穴からロータ室3の内部空間に達するように延びて、その上端部に駆動軸7aの回転トルクを伝達するためのクラウン7bが設けられ、ロータ組立体2がクラウン7bによって保持される。ロータ組立体2が高速で回転することにより、遠心力によってバケット40がスイング軸を中心にして揺動する。ロータ組立体2は、このように組立体の状態でロータ室3から外部に取り外しが可能であるし、ロータ組立体2を遠心機1にセットした状態で、収容カバー30の蓋33を取り外して、バケット40を取り外すことも可能である。
筐体11の上部後方側の傾斜パネル15には操作表示部10が設けられる。操作表示部10は、ユーザからの入力を受け付けるための入力部と、ユーザに対して情報を表示する表示部の機能を果たすものであり複数のボタンとLED表示装置で形成できるし、タッチ式の液晶ディスプレイを用いて構成しても良い。図1では図示していないが、操作表示部10への情報の表示とユーザからの操作入力の受付けの制御、モータ7の回転制御、冷凍配管16に冷媒を流すための図示しない冷却装置の制御等の遠心機1の全体の制御を行う制御部(図示せず)が設けられる。制御部は、マイクロコンピュータ、揮発性および不揮発性の記憶メモリ等を含んで構成される電子回路である。
図2は、本発明の実施例に係る遠心機1のロータ組立体2の断面斜視図である。ロータ組立体2は、シェル31、ベース32、蓋33からなる収容カバー30の内部に、複数のバケット40がセットされたロータ本体20(ロータ本体20はネジで取り付けられるカップリング36も含む)を収容した組品である。図2ではバケット40の内部に試料55を入れた試料用容器50が装着された状態を示している。バケット40は試料用容器50の外形に合わせた内壁形状を有するものであって、アルミニウム合金の一体成形又は機械加工によって製造される。収容カバー30は、遠心分離運転におけるロータ組立体2の回転中に、ロータ組立体2の凹凸による空気との摩擦熱による温度上昇を防止し、かつ風切音などの騒音を低減させるために用いられるものであり、熱伝導性が良くて強度的に優れ、かつ軽量であることが重要である。ここでは、アルミニウム合金等の金属によって製造される。シェル31は、下側の開口部円環状のベース32が設けられ、シェル31とベース32によってお椀型の容器が形成される。ベース32は中央に円形の貫通穴が設けられ、貫通穴の上部にはロータ本体20を固定するためのカップリング36が取り付けられる。
シェル31の上側には、ロータ本体20の外径よりも大きい円形の開口部31aが形成される。シェル31の開口部31aには円盤状の蓋33が装着される。蓋33の中心にはノブ34が取り付けられ、ノブ34の中心には貫通穴が設けられる。この貫通穴にはロックスクリュー35の上部先端部が挿入することができ、シェル31の開口部31aを塞ぐことができる。よって、蓋33はシェル31の上部に乗っかっているたけである。シェル31のベース32とカップリング36はネジによって固定され、収容カバー30とロータ本体20は一体に移動することができ、カップリング36に設けられる嵌合穴36aを遠心機1のクラウン7b(図1参照)にセットした後、ロータ本体20に回転可能に取付けられる、ロックスクリュー35のネジ部35aをクラウン7bに設けられるネジ部36bにねじ込むことで、遠心機1にロータ組立体2を固定する。
次に図3を用いてスイングロータ(ロータ本体20、バケット40)の詳細構造を説明する。図3は本発明の実施例に係る遠心機1のロータ本体20とバケット40の底面図である(ここではカップリング36は図示していない)。ロータ本体20は、貫通穴22が形成された外径が略直方体のハブ21と、ハブ21の径方向外側であって上から見て十字状に四方に延びるアーム部23と、アーム部23のそれぞれの先端部分に、上面視で外形が略扇形のバケット保持部が形成される。ハブ21はカップリング36に設置される箇所となり、取り付けられるバケット40の数が4個の場合は、ハブ21の回転軸(回転中心)回りに回転角90°間隔で4本のアーム部23が均等に配置される。バケット保持部は、アーム部23の径方向外側からV字状に広がるように接続される2本の分岐アーム24と、隣接する分岐アーム24の端部を円弧状に連結する連結部としての連結アーム25により構成され、それらの間には貫通減肉部27が形成される。ロータ本体20は、主にステンレス鋳鋼製やアルミ合金製の精密鋳造によって製作され、組合せ精度の必要な個所のみ機械加工により切削することにより一体構成にて製造される。貫通減肉部27はロータの回転軸の軸方向に貫通される開口部分となっている。ここでは、上面視における貫通減肉部27の外形が、略扇形のバケット保持部の外形(2本の分岐アーム24と連結部25の外縁形状)と相似であるように形成される。
分岐アーム24は回転軸と垂直な方向に延び、バケット40を挟んで対向する分岐アーム24と互いに平行な位置関係となる。これら平行な分岐アーム24の保持ピン26にバケット40の凹部を掛止させることよって1つのバケット40を揺動可能に保持する。貫通減肉部27により分離される各分岐アーム24には、バケット40を支承するために略円柱状の形状を有し、バケット40側に対して凸状に突出する保持ピン26が形成される。保持ピン26の伸びる方向(保持ピン26の軸線方向)は、ロータ本体20の回転軌跡の接線方向と同じ方向となる。バケット40には凹状の窪み(直交面45等)が形成される。尚、バケット40の取り付け数に応じて、アーム部23の本数と、各アーム部23の間隔(回転角)、アーム部23の外周側先端で2本の分岐アームのなす角度は任意に設定できる。
図4は本実施例に係る遠心機1に用いられるバケット40の斜視図である。バケット40はロータ本体20に対して着脱可能であり、バケット40を上から下方向(装着方向:軸方向と平行な下方向)に移動させることによってロータ本体20に装着することができる。バケット40は、上部に開口部41を有し、内側には対向する2つの突起部41aが形成され、開口部41から下方には試料用容器50を収容するための内部空間48が形成される。本実施例では開口部41がオープン状態のバケット40を図示しているが、開口部41に開閉式の蓋を形成するようにしても良い。バケット40は、例えばアルミ合金等の金属の一体成形により製造されるものであり、上から見た際に略長方形の開口部41を有するカップ状であって、開口部41の周囲は部分的に肉厚を増した肉厚部42が形成される。本実施例のバケット40は、内部空間48が2つに分離された形状である。
バケット40の長辺側の側面には、肉厚部42と、肉厚部42から下方向に延びる2本の案内リブ43により挟まれた凹部が形成される。この凹部はバケットのスイング軸の軸方向外側から見た際に凹状となるものであって、その凹部の幅は、保持ピン26を案内できるように、保持ピン26の直径よりも僅かに大きい程度である。案内リブ43は、保持ピン26を案内する案内面43aの形成のためが主目的であるが、案内リブ43を形成したことによりバケット40の剛性を大幅に上げることができる。本実施例では、ピン受け部44の円柱面の先端側と対面して、スイング軸と直交する領域(凹部でいうと底の部分)において、側面視で逆U字状となる連続した溝部46を形成した。逆U字状の溝部46の内側部分は、スイング軸と直交する平面部となる直交面45が形成される。
図5は本発明の実施例に係る遠心機1のロータの高速回転中の横断面図である。この断面はロータ本体20が高速回転中であって、バケット40が水平状態にスイングしており、その断面は保持ピン26の中心軸線(スイング軸)とバケット40の中心軸線を通る面となる。バケット40は保持ピン26のピン受け部44に沿い摺動しながら揺動支持され、保持ピン26の円柱面26bにピン受け部44が当接することによりバケット40の遠心荷重が支えられる。また、バケット40のスイング軸よりも上側から下端まで、平板状のバケット仕切り板41bが設けられ、バケット40の剛性を高めている。この際、保持ピン26には外周側に強い力が加わることになる。保持ピン26とバケット40との接触面と隣接する部分において、バケット40には接触面(円筒形状の半面)のスイング軸の軸方向中心側に溝部46が形成される。保持ピン26に対するバケット40の直交面45は、保持ピン26のスイング軸線上において僅かな距離を隔てて又は接触状態にて対面する。
次に、本実施例の遠心機1のロータ本体20を説明する前に、本実施例の理解を容易にするために、従来のロータ本体の形状を図9〜図11を用いて説明する。図9は従来の遠心機におけるロータ本体120の平面図であり(半分のみ図示)、実線はロータの回転が停止しているときの状態を示し、点線は遠心分離運転中の変形状態を示した図である。従来のロータ本体120は、ハブ121の径方向外側に十字状に延びるアーム部123と、アーム部123のそれぞれの先端部分にV字状に延びる2本の分岐アーム124が形成され、分岐アーム124に保持ピン126が形成される。ここではバケット保持部が2直線(分岐アーム24)と保持ピン126だけで構成されている。この場合、バケット40および試料による遠心荷重Fにより保持ピン126が変形すると分岐アーム24は当該部の強度に準じた変形をする。
矢印bで示す分岐アーム124と、それに対向する矢印cで示す分岐アーム124には同軸上に延びる保持ピン126が形成され、これら一組の保持ピン126の間隔Dは、装着されるバケット40の大きさに対応して設定される。矢印b側の保持ピン126と矢印c側の保持ピン126の間の空間(バケット収容部)は、外周側にて連結部分を持たない開放構造であり、この構成のロータ本体120ではロータが高速回転してバケット40がスイングすると、保持ピン126に対して外周側への遠心荷重Fが作用する。この結果、遠心荷重Fによって分岐アーム124が矢印130のように変形して、分岐アーム124と保持ピン126の位置が実線から点線で示す状態(分岐アーム124’と保持ピン126’)に変形することになる。尚、この変形状態は理解を容易にするために変形量を誇張して図示しているのと、アーム部123等の径方向外側への変形を考慮していないことに注意されたい。これらの変形によって、保持ピン126は126’の位置までずれるために、スイング軸心では距離dだけ周方向に変形することになる(距離dは、図9ではスイング軸とずらして図示しているが、軸心上の位置であるとする)。このように分岐アーム124が124’のように変形すると、対向する保持ピン126のスイング軸線方向にみた間隔がDからD+2dに延びることになり、バケット40の保持の安定上の観点から好ましくない。また、この変形によって保持ピン126の円柱面とバケット40のピン受け部44との接触面積が減ることになり、保持ピン126の一部に加わる遠心荷重が増えてしまい寿命の低下につながる。この対策として、矢印bと矢印cで示す分岐アーム124の間、即ち、バケット40の外周側部分において何らかの補強材にて矢印bとcで示す分岐アーム124を連結して固定することが考えられる。しかしながら、そのような連結部材を設けることは、ロータ本体20の外形を大きくする要因になる上に、バケット40のスイング範囲を制限することにつながるので好ましくない。よって、ロータ本体120は、バケット40がスイングするバケット収容部には連結部材を設けない構造、即ち図9の矢印131のように外周側を見た際には部材が存在しないような開放構造とすることが重要である。
図9の形状の改良機能として図10及び図11のようなロータ本体220が実現されている。このロータ本体220では、図9のロータ本体120とアーム部223、分岐アーム224の形状はほぼ同じであり、分岐アーム224と一体に保持ピン226が形成される点も同じである。しかしながら、隣接する分岐アーム224を円弧状に延びる平板状の補強リブ225で接続するように構成した。図11は、図10の矢印Bの方向からロータ本体220を見た矢視図である。図11にて理解できるように、補強リブ225は分岐アーム224の内周端付近の高さHに比べて十分小さい高さH2とされ、上下方向に見て保持ピン226の取り付け位置と同一となる位置に形成されている。これは補強リブ225を厚くするとロータ本体220の重量が重くなってしまうためである。このように補強リブ225を設けたことにより分岐アーム224が変形してその交差角α(図10参照)が小さくなるように変形することを防ぐことができる。この際の変形状況を示すのが図10の点線で示す部分であり、分岐アーム224が変形する分を保持ピン226が、点線226’のように変形することで遠心荷重を受けることになった。このため、分岐アーム224の付け根付近ではdのように変形し、分岐アーム224の先端面(バケット40と対向する面)の先端側では最大でdだけ変形することになる。
図9のロータ本体120の変形量は、図10に示したロータ本体220に対し大きいが、その反面、保持ピン126の付け根付近の応力集中は低い。しかしながら、一対の対向する保持ピン126の間隔は、補強リブ225のような部材が無いため変形量dは大きくなる。その結果、バケット40との相対隙間が大きくなり、隙間によるアンバランス量が大きくなり回転中に異常振動を生じる可能性が出てくる。一方、図10に示したロータ本体220では分岐アーム224の変形量は小さく、保持ピンの先端側での変形量dは小さいが、分岐アーム224の変形を阻止すると、分岐アーム224と保持ピン226の接続部分、特に、分岐アーム224から保持ピン226へなめらかに接続して応力を軽減させるように形成した円弧面226aと、平面部224aとの変曲点付近に強い応力が集中してしまう(図10の“応力集中点”付近)。
そこでなされた本発明である。図6は本発明の実施例におけるロータ本体20の先端部の部分平面図(実線)である。図6ではアーム部23の先端側(径方向外側)にバケット保持部が形成される。バケット保持部は、アーム部23の先端から分岐して別れる2本の分岐アーム24と、分岐アーム24の外周側端部を接続する円弧状の連結アーム25と、2本の分岐アーム24から延びる保持ピン26により形成される。バケット保持部には貫通減肉部27が形成され、重量軽減を図ると共に、分岐アーム24と保持ピン26が制御された形で変形するようにした。貫通減肉部27を設けたことによってバケット保持部の円弧または弦部分(連結アーム25)と、略扇形の2直線部分(2つの分岐アーム24)に分断するように構成される。ロータ本体20にはアーム部23が90度の等間隔に配置され、アーム部23の先端部分は上面視で略扇形のバケット保持部が接続される。連結アーム25の長手方向軸線は、矢印28のように分岐アーム24の外周面と保持ピン26の中心軸との交点よりも外周側を通るように配置すると良い。また、連結アーム25のスイング式のロータ本体20の回転中心から連結アーム25までの最小距離rは、スイングロータ本体の回転中心軸から保持ピン26の円筒面までの最小距離rと同等又は大きいようにする。このようなバケット保持部を形成してバケット40を高速で回転させると、バケット40、試料用容器50及び試料55の遠心荷重Fが保持ピン26に加わり、これに加えてロータ本体20の自重による遠心力がかかる。
バケットおよび試料による遠心荷重Fにより保持ピン26が変形すると、略扇形のバケット保持部の2直線部分たる分岐アーム24が当該部の強度に準じた変形をしようとする。即ち、バケット保持部の分岐アーム24と連結アーム25と保持ピン26は、実線の状態から破線の状態に変形する。尚、図6における変形量は、発明の理解を容易にするためにあえて誇張して図示している上に、ハブ21やアーム部23の変形量を無視しているので注意されたい。ここで、図10で説明した従来例と同様に、保持ピン26が遠心荷重Fにより点線のように主に内周側が距離dだけ変形するように保持ピン26がゆがみ、応力集中点においてこの変形による応力が強く掛かる。バケット保持部の中央にはロータ本体の回転軸と同一方向に貫通する貫通減肉部27が形成されるため、分岐アーム24に矢印28bのように力が発生するため、応力集中点の近傍の分岐アーム24がdのようにやや大きく変形し、分岐アーム24の貫通減肉部27側がdのように変形する。本実施例ではこれらのdとdの変形をあえて許容することによって、応力集中点に応力が集中しすぎることを防止するように構成した。そのため、バケット保持部の略扇形の対辺部分(分岐アーム24)において、所望の位置(応力集中点よりもやや内周側)の変形を許容するようにした。ここで図10の従来の例を見ると、補強リブ225により略扇形のバケット保持部の対辺部分(分岐アーム24)の変形量(図6のd、dに相当する変形)は殆どない。そのため、保持ピン26だけが変形してしまうことになり応力集中点における応力が高くなってしまうが、本実施例の構成では保持ピン26だけで遠心荷重を受けるのでは無く分岐アーム24によっても受けることができるので、円弧または弦部分(連結アーム25)の径方向の厚さ(肉厚)、位置を適正化することによりバケット40との相対隙間も最小限に抑えられ、応力集中を低減しつつ隙間によるアンバランス量も減少させ長寿命化を図った遠心機用スイングロータを提供できる。ここでは、分岐アーム24の周方向肉厚Tが、連結部たる連結アーム25の径方向肉厚Tよりも薄くなるように構成すると良い。
図7は本発明の実施例におけるロータ本体20のA方向からの矢視図である。この図からわかるように連結アーム25の高さH1は、アーム部23の高さHよりも低く形成されるが、分岐アーム24の絞り込まれた先端部分の高さとほぼ同等になるように形成される。このように形成することにより連結アーム25の径方向肉厚T(図6参照)よりも薄く形成される分岐アーム24の外周部分の上端から下端に至る部分を保持することができるので、分岐アーム24の全体的な変形(図9で示したような変形)を効果的に抑制できる。尚、図7において、保持ピン26は、ロータ本体20と一体に形成される凸部であって、円柱面26bを有し、分岐アーム24と保持ピン26の境界部分は曲面状の円弧面26aにて接続されることが理解できるであろう。
次に本発明の第二の実施例を説明する。上述した第一の実施例では貫通減肉部27は、上面視において分岐アーム24と連結部25の外縁形状と相似の形状としたが、第二の実施例では減肉部を分岐アームと連結部の外縁形状と非相似の形状にて形成したものである。図8(1)は本発明の第二の実施例におけるロータ本体60のバケット保持部の部分平面図である。ロータ本体60には径方向外側に延びるようにアーム部23が等間隔に配置され、アーム部23の先端部分は外形が略扇形のバケット保持部64が形成される。バケット保持部64は、略扇形の2直線部分又は略三角形の対辺部分を形成する分岐アームと、連結部分を一体に形成した構造であって、バケット保持部64の中央付近には、ロータの軸方向に貫通される上面視で円形の貫通穴67が2つ形成される。貫通穴67はどこに設けても良いというので無くて、応力集中点を通る仮想円(中心はロータ本体60の中心と一致)と重複するように、特に好ましくは貫通穴67の中心が仮想円上に形成されるように設ける。これにより貫通穴67には応力集中点を通る仮想円よりも内周部分67aと外周部分67bが存在することになる。このように形成することでバケット保持部64の貫通穴67よりも外周側部分が連結アームと同じ作用をするので、V字状の分岐アーム部分が接近するような変形(図10で比較した場合、交差角αが減るような変形)を効果的に防止できる上に、応力集中点付近の分岐アーム部分が僅かに変形をする事が可能となるので、保持ピン66の付け根付近(特に応力集中点)における応力を低減させることができる。本実施例の構成は、貫通穴67を開けるための切削加工が容易であるので、ロータ本体60の製造コストの上昇を抑制することができる。
図8(2)は本発明の第三の実施例におけるロータ本体70のバケット保持部の部分平面図である。ロータ本体70には径方向外側に延びるようにアーム部23が等間隔に配置され、アーム部23の先端部分は外形が略三角形のバケット保持部が形成される。バケット保持部は、アーム部23の先端からV字状に分岐する2本の分岐アーム74と、分岐アーム74と一体に形成された保持ピン76と、2本の分岐アーム74の先端側を接続する棒状の連結アーム75を有する。連結アーム75の形状は丸棒、角棒のいずれでも良いし、分岐アーム74に対して連結アーム75を一体式で形成しても良いし、別体式で形成しても良い。ここで、連結アーム75の取り付け位置は、連結アーム75の長手方向軸線が保持ピン76の中心軸と分岐アーム74のバケット側の面との交差点よりも矢印79の分だけ径方向外側に位置するように配置される。このように形成することで第一の実施例と同様に貫通減肉部77が形成され、応力集中点付近の分岐アーム74部分が変形する事が可能となるので、保持ピン76の付け根付近(特に応力集中点)における応力を低減させることができる。
図8(3)は本発明の第四の実施例におけるロータ本体80のバケット保持部の部分平面図である。第四の実施例は第一の実施例のように貫通減肉部27(図6参照)を大きく形成しないで、貫通減肉部の周方向の中間付近を径方向に連結したような形状である。よって連結部85は周方向連結アーム85aと、径方向連結アーム85bによって形成した。この結果、2つの貫通減肉部87が形成されることになる。ここでも貫通減肉部87と応力集中点を通る仮想円(中心はロータ本体60の中心と一致)と重複するようにすると良く、貫通減肉部87には応力集中点を通る仮想円よりも内周部分87aと外周部分87bが存在するような位置や形状にした。第四の実施例では径方向連結アーム85bを形成したことによりバケット保持部の重量が第一の実施例に対して増加することになるが、その分、応力集中点の分岐アーム84の厚さTを薄く構成した。このように形成することで第一の実施例と同様に応力集中点付近の分岐アーム84部分がうまく変形する事が可能となるので、保持ピン86の付け根付近(特に応力集中点)における応力を低減させることができる。
以上説明したように、本実施例によれば高価格の材料を使用せずにロータ本体のバケット保持部に貫通減肉部を設け、保持ピンが取り付けられる分岐アーム部分が変形しやすいように構成したので、バケット保持部の対辺部分の変形量を適正化することで保持ピンの根本付近の応力集中を低減しつつ、保持ピンとバケットとの隙間によるアンバランス量を減少させ、長寿命を図った遠心機及び遠心機用スイングロータを実現できた。以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
1 遠心機 2 ロータ組立体
3 ロータ室 4 ボウル
6 防護壁 7 モータ
7a 駆動軸 7b クラウン
8 ハウジング 9 ダンパーゴム
10 操作表示部 11 筐体
12 仕切り板 13 取付部材
14 ドア 15 傾斜パネル
16 冷凍配管 20 ロータ本体
21 ハブ 22 貫通穴
23 アーム部 24 分岐アーム
25 連結アーム(連結部) 26 保持ピン
26a 円弧面 26b 円柱面
27 貫通減肉部 30 収容カバー
31 シェル 31a 開口部
32 ベース 33 蓋
34 ノブ 35 ロックスクリュー
35a ネジ部 36 カップリング
36a 嵌合穴 36b ネジ部
40 バケット 41 開口部
41a 突起部 41b バケット仕切り板
42 肉厚部 43 案内リブ
43a 案内面 44 ピン受け部
45 直交面 46 溝部
48 内部空間 50 試料用容器
55 試料 60 ロータ本体
64 バケット保持部 66 保持ピン
67 貫通穴 67a (貫通穴の)内周部分
67b (貫通穴の)外周部分 70 ロータ本体
74 分岐アーム 75 連結アーム
76 保持ピン 77 貫通減肉部
80 ロータ本体 84 分岐アーム
85 連結部 85a 周方向連結アーム
85b 径方向連結アーム 86 保持ピン
87 貫通減肉部 90 回転角
120 ロータ本体 121 ハブ
123 アーム部 124 分岐アーム
126 保持ピン 220 ロータ本体
221 ハブ 223 アーム部
224 分岐アーム 224a 平面部
225 補強リブ 226 保持ピン
226a 円弧面 F 遠心荷重(遠心力)
中心軸から保持ピン26の円筒面までの最小距離
中心軸から連結アーム25までの最小距離
分岐アーム24の周方向肉厚
連結アーム25の径方向肉厚

Claims (9)

  1. スイング式のロータ本体に配置される複数の保持ピンと、前記保持ピンに掛止させることよって揺動可能に配される複数のバケットを有する遠心機用スイングロータにおいて、
    前記ロータ本体は、回転中心から径方向外側に延びる複数のアーム部と、前記アーム部の外周側の先端で所定の角度を隔てるように分岐する分岐アームと、前記アーム部から分岐する2本の前記分岐アームを外周側において連結する連結部と、前記分岐アームに固定される前記保持ピンを有し、これらすべてが金属の一体成形にて製造され、
    前記連結部の内周側であって2本の前記分岐アームによって囲まれる領域に、前記ロータ本体の回転軸と同一方向に貫通する減肉部が形成されることを特徴とする遠心機用スイングロータ。
  2. 前記保持ピンは、前記ロータ本体と一体に形成される凸部であって、円柱面を有し、前記分岐アームと前記保持ピンの境界部分は曲面にて接続されることを特徴とする請求項1に記載の遠心機用スイングロータ。
  3. 隣接する前記アーム部から延びる前記分岐アームに形成され、保持される前記バケットに対向する一組の前記保持ピンの間の空間は、外周側にて連結部分を持たない開放構造であることを特徴とする請求項2に記載の遠心機用スイングロータ。
  4. 前記連結部は柱状であって、前記連結部の長手方向軸線は、前記保持ピンの中心軸と前記分岐アームとの交差点よりも径方向外側に位置するように配置されることを特徴とする請求項3に記載の遠心機用スイングロータ。
  5. 前記減肉部は、上面視において前記分岐アームと前記連結部の外縁形状と相似の形状にて形成されることを特徴とする請求項4に記載の遠心機用スイングロータ。
  6. 前記減肉部は、上面視において前記分岐アームと前記連結部の外縁形状と非相似の形状にて形成されることを特徴とする請求項4に記載の遠心機用スイングロータ。
  7. 前記分岐アームの周方向肉厚は、前記連結部の径方向肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項5又は6に記載の遠心機用スイングロータ。
  8. 前記ロータ本体の回転中心から前記連結部までの最小距離rは、前記ロータ本体の回転中心軸から前記保持ピンの円筒面までの最小距離rと同等又は大きいことを特徴とする請求項7に記載の遠心機用スイングロータ。
  9. 駆動手段によって回転される駆動軸と、該駆動軸に装着されるスイング式のロータ本体とを有する遠心機であって、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のロータ本体を有することを特徴とする遠心機。
JP2014220926A 2014-10-30 2014-10-30 遠心機用スイングロータ及び遠心機 Active JP6435778B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014220926A JP6435778B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 遠心機用スイングロータ及び遠心機
CN201510725194.6A CN105562219B (zh) 2014-10-30 2015-10-29 离心机用摆动转子及离心机
US14/925,989 US9731301B2 (en) 2014-10-30 2015-10-29 Swing rotor with holding pins fixed to branch arms and having connection part connecting the branch arms for centrifuge and centrifuge
DE102015118600.4A DE102015118600A1 (de) 2014-10-30 2015-10-30 Schwenkrotor für eine Zentrifuge und Zentrifuge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014220926A JP6435778B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 遠心機用スイングロータ及び遠心機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016087483A JP2016087483A (ja) 2016-05-23
JP6435778B2 true JP6435778B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=55753527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014220926A Active JP6435778B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 遠心機用スイングロータ及び遠心機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9731301B2 (ja)
JP (1) JP6435778B2 (ja)
CN (1) CN105562219B (ja)
DE (1) DE102015118600A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6435778B2 (ja) * 2014-10-30 2018-12-12 工機ホールディングス株式会社 遠心機用スイングロータ及び遠心機
EP3351307B1 (en) * 2017-01-18 2021-06-23 Beckman Coulter Inc. Swinging bucket centrifuge
DE102017127039A1 (de) * 2017-11-16 2019-05-16 Eppendorf Ag Zentrifuge und Ausschwingrotor
EP3825005A1 (en) 2019-11-22 2021-05-26 F. Hoffmann-La Roche AG Bucket insert for use in a centrifuge
KR102253348B1 (ko) * 2020-09-09 2021-05-18 주식회사 싸이토딕스 원심 분리기용 로터 및 이를 포함하는 원심 분리기

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4821995B1 (ja) * 1970-03-02 1973-07-03
US3873021A (en) * 1973-05-18 1975-03-25 Du Pont Wire frame centrifuge
US4314663A (en) * 1979-12-31 1982-02-09 Kabushiki Kaisha Kubota Seisakusho Swinging type rotors of centrifugal machines
US4718885A (en) * 1986-12-18 1988-01-12 E. I. Du Pont De Nemours And Company Swinging bucket centrifuge rotor having an uninterrupted knife edge pivot
DE3917855C1 (en) * 1989-06-01 1990-07-05 Heraeus Sepatech Gmbh, 3360 Osterode, De Centrifuge-rotor - has inside of outer ring concentric with hub and insert connected by radical elements
DE4314846C2 (de) * 1993-05-05 1998-01-29 Hettich Andreas Fa Rotor für Schwenkbecherzentrifugen
JPH0947689A (ja) * 1995-08-07 1997-02-18 Nissho Corp 血液の遠心分離方法及びその装置
KR100615630B1 (ko) * 2004-09-23 2006-09-19 주식회사 한랩 원심 분리기용 자동 평형형 로터
CN2749576Y (zh) * 2004-11-24 2006-01-04 尤尼柯(上海)仪器有限公司 一种水平转子
US8211002B2 (en) * 2009-04-24 2012-07-03 Fiberlite Centrifuge, Llc Reinforced swing bucket for use with a centrifuge rotor
JP5707882B2 (ja) * 2010-11-12 2015-04-30 日立工機株式会社 遠心分離機用スイングロータ及び遠心分離機
JP6435778B2 (ja) * 2014-10-30 2018-12-12 工機ホールディングス株式会社 遠心機用スイングロータ及び遠心機

Also Published As

Publication number Publication date
DE102015118600A1 (de) 2016-05-04
CN105562219A (zh) 2016-05-11
CN105562219B (zh) 2019-06-11
US20160121342A1 (en) 2016-05-05
US9731301B2 (en) 2017-08-15
JP2016087483A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6435778B2 (ja) 遠心機用スイングロータ及び遠心機
JP5707882B2 (ja) 遠心分離機用スイングロータ及び遠心分離機
JP6406033B2 (ja) 遠心機及び遠心機用スイングロータ
US10987678B2 (en) Centrifuge and centrifuge rotor for suppressing buoyancy
CN110833933B (zh) 固定角度转子
JP6332441B2 (ja) 遠心機及び遠心機用スイングロータ
JP6195023B2 (ja) 遠心機及び遠心機用スイングロータ
JP2011147908A (ja) 遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータ
JP5224151B2 (ja) 遠心分離用ロータ及び遠心機
JP2008229500A (ja) 遠心分離機用ロータ及び遠心分離機。
JP4941877B2 (ja) 遠心分離機用ロータ及び遠心分離機
JP2008119649A (ja) 遠心機用ロータ及び遠心機
US6811531B2 (en) Horizontal centrifuge rotor
JP2007222765A (ja) 遠心分離用ロ−タおよび遠心機
JP6260699B2 (ja) 遠心機
JP2011011130A5 (ja)
JP7117899B2 (ja) 遠心機用ロータ及び遠心機
JP4228728B2 (ja) 遠心分離機及び遠心分離機用スイングロ−タ
JP6779124B2 (ja) 遠心機用試料容器及びそれを用いた遠心機
JP2021181047A (ja) 遠心機用ロータ及び遠心機
JP6186733B2 (ja) 遠心機および遠心機用ロータ
JP2011218358A (ja) 遠心分離機用ロータ及び遠心分離機
JP2002316070A (ja) 遠心分離機用スイングロータ
JP2010167383A (ja) 遠心分離機用ロータ及び遠心分離機
JP2007111580A (ja) 遠心分離機用ロータ及び遠心分離機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160331

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6435778

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250