JP4228728B2 - 遠心分離機及び遠心分離機用スイングロ−タ - Google Patents

遠心分離機及び遠心分離機用スイングロ−タ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータに関し、特に、医学、薬学、遺伝子工学等の分野で使用され、空気中で回転される遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータに関する。
【0002】
【従来の技術】
医学、薬学等の分野で用いられる遠心分離機はスイングロータを備えており、スイングロータは回転可能なロータボディを有している。図8乃至図10に示されるように、スイングロータ120のロータボディ121は略H形状をしており、その中心部分は、駆動軸113Bに対して回転不能に固定されている。駆動軸113Bは鉛直方向に指向し、図示せぬモータの出力軸に駆動連結されており、図示せぬモータが駆動することによってロータボディ121が回転するように構成されている。
【0003】
ロータボディの外形を略H形状とする4つの突出部131M、131M、131M、131Mは、2つで1セットとなり1つのバケット収納領域121Cをなし、計2つのバケット収納領域121C、121Cを構成する。1つのバケット収納領域121Cにおいて相対向する突出部131M、131Mの側面は、対向する一対の面121I、121Iをなす。
【0004】
2つのバケット収納領域121C、121Cには、それぞれバケット122が1つずつ設けられている。バケット122は、底面部122Cと、底面部122Cから垂直に延出する4つの側面部122A、122B、122E、122Fとを有しており、これらは2つずつが互いに対向し平行の位置関係にある。底面部122Cと接続されている4つの側面部122A、122B、122E、122Fの一端に対する他端は、バケットの開口部122Dをなす。互いに対向する一対の側面部122A、122Bには、それぞれ側面部122A、122Bから離間する方向へ延出するピン125が設けられており、ピン125が一対の面121I、121Iによって支持されて、バケット122はロータボディ121に対して揺動自在に軸支される。
【0005】
バケット122には、液体試料が注入された図示せぬ遠心管や、上面に液体試料を注入するための多数の凹状穴が縦横整然と設けられた図示せぬ箱状の試料容器(以下「マイクロプレート」という)が、アダプタ124を介してセット可能になっている。ここで、遠心管やマイクロプレート上に注入される液体試料は、血液成分や培養液あるいはDNA等である。
【0006】
バケット122は、ロータボディ121に対して揺動自在であるため、ロータボディ121が回転しているときには、遠心力によってバケット122がロータボディ121に対して回動し、バケット122の底面部122Cがロータボディ121の駆動軸113Bからもっとも離間した位置となり、開口部122Dが駆動軸113Bの方向、即ち水平方向に指向する。このとき、図9の右側に示されるように、バケット122の一部、即ち、底面部122Cの一部等がロータボディ121の表面121F及び裏面121Gから鉛直上下方向に突出した状態となっている。ロータボディ121が静止しているときには、遠心力を受けずに重力に従いバケット122が回動し、バケット122の底面部122Cが鉛直方向の最も下の位置となり、開口部122Dが鉛直上方に指向する。
【0007】
ロータボディ121は、一般に真空中ではなく空気中で回転させられる。このため、ロータボディ121の回転速度が速い場合には、ロータボディ121の表面121F及び裏面121Gから突出するバケット122の底面部122Cの部分が空気抵抗(風損)を受け、このため、回転数を高くすることができなかったり、回転騒音が大きかったり、また、大気中の空気との摩擦によって発熱が生じたりすることがある。
【0008】
そこで、高速で回転して遠心分離を行う遠心分離機の場合には、図8乃至図10に示されるように、ロータボディ121を円形のシェル127及びカバ128で覆う構成とし、全体としてスイングロータ120が構成される。なお、図8及び図10では、説明の都合上、シェル127の上面及びカバ128を取り除いて、シェル127内部にあるロータボディ121等を見やすくしてある。
【0009】
シェル127やカバ128でロータボディ121を覆う構成とすることによって、ロータボディ121やバケット122を大気から隔離し、風損や回転騒音の低減を図り、また、大気中の空気との摩擦によって生ずる発熱を低減し、スイングロータ120の高速化を図っている。ちなみに、図8乃至図10に示されるスイングロータ120は、シェル127の最大外径が380mm程度であり、最高回転数が6,000rpm程度であり,最大遠心加速度が5,000×g程度の性能を有する。これに対し、4,000rpm以下の低速の回転数で回転する遠心分離機では、風損等はあまり問題とならないため、シェル127やカバ128は取り付けられないことが多い。
【0010】
また、登録実用新案第2517674号公報や登録実用新案第2517675号公報に記載されている遠心分離機では、スイングロータを構成するロータボディの外形を略円盤形状とし、ロータボディの軸心方向へ向かって形成されたバケット収納凹部にバケットを収納するようにし、バケットをバケット収納凹部に倣った形状としている。
【0011】
より具体的には、略円盤形状をしたロータボディの周面は、ロータボディの半径方向外方へふくらみロータボディの上面と下面をなめらかに結ぶ円弧形状になっている。また、バケットの底面部の外側面も、周面の円弧に一致した円弧形状になっている。従って、ロータボディが回転しているときにはバケットが回動し、バケット収納凹部がバケットによって埋められた状態となり、スイングロータの外形は円盤形状となる。バケットをバケット収納凹部に倣った形状とすることにより、ロータボディの回転中にバケットが収納凹部から突出しないようにして風損低減を図っている。
【0012】
また、ロータボディの縦断面において、軸線方向から放射方向に流れる流線形の構造とすることによって風損を低減することが図られている。
【0013】
【特許文献1】
登録実用新案第2517674号公報(第2頁〜3頁、図1〜図3)
【特許文献2】
登録実用新案第2517675号公報(第2頁〜3頁、図1〜図3)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、遠心分離機を利用して、人体の健康に関する検査、DNA、RNA関連の諸研究、組織培養分野における様々な実験が盛んに行われるようになり、検査や実験の中間工程で必要となる遠心分離の工程の効率向上、あるいはその費用の低コスト化が求められている。
【0015】
遠心分離の工程では、同工程で用いられる遠心分離機のロータボディの回転数を上昇させ、試料に与えられる遠心加速度を大きくすることによって目的物の回収率を向上させて、遠心分離工程の効率の向上を図ることができる。また、一度に処理できる検体数を増加することによっても効率の向上が図られる。
【0016】
低コスト化は、スイングロータが安価であることはもとより、遠心機分離機全体が安価であることによって図られる。遠心分離機が安価であるためには、遠心分離機のスイングロータを構成する部材の少ない省資源形であことが肝要である。
【0017】
しかし、従来の高速回転するスイングロータ120ではシェル127やカバ128を有し部品点数が多く、コストが増加していた。また、シェル127やカバ128が大きく、これらを含めたスイングロータ120全体が大径化し、慣性モーメントや風損も大であるため、遠心分離機全体の大型化を招いていた。また、慣性モーメントや風損も大であるため、ロータボディ121を駆動するモータのパワーアップが必要となり、遠心分離機に設けられる冷却装置も能力アップする必要があり、コストアップを招いていた。
【0018】
また、登録実用新案第2517674号公報や登録実用新案第2517675号公報に記載されている従来の遠心分離機では、略円盤形状をしたロータボディが中実の部材により構成されていたためロータボディが重く、慣性モーメントや風損も大であるため、ロータボディを駆動するモータのパワーアップを余儀なくされていた。また、これに伴い遠心分離機に設けられる冷却装置も能力アップする必要があり、コストアップを招いていた。
【0019】
また、バケットが箱形になっておらず、箱形の試料容器を使用することができず、試料容器の収納の点で問題があった。
【0020】
また、従来のロータボディの縦断面において軸線方向から放射方向に流れる流線形とした場合には、この構造を実現するための機械加工が困難であり、また、試料容器が装着され試料容器を保持するバケットを流線形構造としなければならないため、箱状試料容器をバケットに収納するには、外周側にバケットを大きくしなければならず、ロータが大型化する問題があった。
【0021】
そこで、本発明は、小型、高性能、安価で、且つ低エネルギーで動作させることができる遠心分離機及び当該遠心分離機に設けられるスイングロータを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、鉛直方向に指向する駆動軸と、スイングロータとを備え、該スイングロータは、対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と該駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり開口部を有するバケットとを備え、該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機において、該ロータボディは、余肉部を備えて該バケット収納領域と該駆動軸接続領域とにより全体として所定の厚さを有し表面及び裏面を有する略円盤形状をなすと共に該余肉部に凹部が形成されたロータボディ本体部と、該ロータボディ本体部と略同一半径を有し該凹部を閉鎖するように該ロータボディ本体部に固定される蓋部材とを有し、該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致する遠心分離機を提供している。
【0023】
ここで、該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことが好ましい。
【0024】
また、該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることが好ましい。
【0025】
また、本発明は、鉛直方向に指向する駆動軸と、スイングロータとを備え、該スイングロータは、対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と該駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり開口部を有するバケットとを備え、該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機において、該ロータボディは、該駆動軸方向に所定の厚さを有する断面非円形のロータボディ本体部と、該ロータボディ本体部に固着され、該ロータボディ本体部と相まって全体として所定の厚さを有し、表面と裏面とを有する略円盤形状を呈する中空外付け部材とを備える遠心分離機を提供している。
【0026】
ここで、該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致することが好ましい。
【0027】
た、該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことが好ましい。
【0028】
また、該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることが好ましい。
【0029】
また、本発明は、対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と鉛直方向に指向する遠心分離機の駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり開口部を有するバケットとを備え、該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機用スイングロ−タにおいて、該ロータボディは、余肉部を備えて該バケット収納領域と該駆動軸接続領域とにより全体として所定の厚さを有し表面と裏面とを有する略円盤形状をなすと共に該余肉部に凹部が形成されたロータボディ本体部と、該ロータボディ本体部と略同一半径を有し該凹部を閉鎖するように該ロータボディ本体部に固定される蓋部材とを有し、該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致する遠心分離機用スイングロータを提供している。
【0030】
ここで、該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことが好ましい。
【0031】
また、該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることが好ましい。
【0032】
また、本発明は、対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と鉛直方向に指向する遠心分離機の駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり、開口部を有するバケットとを備え、該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機用スイングロ−タにおいて、該ロータボディは、該駆動軸方向に所定の厚さを有する断面非円形のロータボディ本体部と、該ロータボディ本体部に固着され、該ロータボディ本体部と相まって全体として所定の厚さを有し、表面と裏面とを有する略円盤形状を呈する中空外付け部材とを備える遠心分離機用スイングロータを提供している。
【0033】
ここで、該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致することが好ましい。
【0034】
た、該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことが好ましい。
【0035】
また、該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による遠心分離機、及び遠心分離機用スイングロータについて図1乃至図3に基づき説明する。図1に示されるように、遠心分離機1は、底面にキャスター11が設けられた略箱形の本体フレーム12を備えている。本体フレーム12内には、モータ13が駆動部支持ダンパ17を介して、本体フレーム12に固定されている。本体フレーム12の上面には開口部12aが形成され、また、開口部12aを塞ぐためのドア14が設けられている。
【0037】
開口部12aのすぐ内側の位置には、有底筒状の断熱部材15が配置されており、断熱部材15の内周面には、内周面によって画成される遠心室を冷却するための冷媒管16が配置されている。断熱部材15の底部の中央の位置には開口15aが形成されており、この開口15a内の空間にモータ13のエンドブラケット13Aが挿通配置されている。
【0038】
エンドブラケット13Aの中央の位置には、鉛直方向に指向する駆動軸13Bが設けられている。駆動軸13Bには、遠心分離機用スイングロータ20が駆動軸13Bと一体回転可能に設けられており、駆動軸13Bが回転することによって遠心分離機用スイングロータ20が回転するように構成されている。遠心分離機用スイングロータ20には、後述のようにバケット22が設けられているが、ドア14が開かれた状態のときに、図示せぬロボットが、このバケット22に液体試料の注入された遠心管等を、アダプタ24(図2)を介してセットしたり取外したりすることができるように構成されている。本体フレーム12の内部には、冷媒管16に冷媒を供給し循環するための図示せぬ冷却器が設けられており、遠心室内の遠心分離機用スイングロータ20は、常に所定の温度、例えば4℃に維持される。
【0039】
遠心分離機用スイングロータ20は、図2乃至図3に示されるように、アルミニウム合金又はステンレス鋼からなるロータボディ21及びバケット22を備える。ロータボディ21はロータボディ本体部21Aと蓋部材21B(図3)とを備える。ロータボディ本体部21Aはバケット収納領域21Cと駆動軸接続領域21Dと余肉部21Eとを備え、全体として所定の厚さを有し、表面21Fと裏面21Gとを有する略円盤形状をなす。蓋部材21Bはロータボディ21の裏面21Gをなす。ロータボディ本体部21Aの周面21Hは、図2に示される断面視では、円弧状ではなく直線状(平面)になっており、周面21Hと表面21Fとは垂直に接続されている。
【0040】
駆動軸接続領域21Dは、ロータボディ本体部21Aの中心の部分によって構成され、軸心方向に貫通する貫通孔21aが形成されている。貫通孔21aには、図1に示されるように駆動軸13Bが貫通しており、駆動軸接続領域21Dにおいて駆動軸13Bとロータボディ本体部21Aとが、互いに回転不能且つ移動不能に接続されている。バケット収納領域21Cは、ロータボディ本体部21Aの周面21Hから半径方向内方へ向けて窪んだ2つのバケット収納凹部21b、21bの形成された、ロータボディ本体部21Aの一部によって構成されている。
【0041】
バケット収納凹部21b、21bは、図2に示されるように、駆動軸接続位置の貫通孔21aを挟んでロータボディ本体部21Aの直径方向の対向する位置に形成されている。バケット収納凹部21b、21bは、バケット収納領域21Cに設けられた対向する一対の面21I、21I、21I、21Iと、これら一対の面21I、21I、21I、21Iを互いに接続する接続面21J、21Jとによって画成されている。
【0042】
より具体的には、一対の面21I、21Iは、それぞれ互いに平行であり、一対の面21I、21Iの中間位置を通る仮想直線は、貫通孔21aの軸心を通る位置関係にある。一対の面21I、21Iの一端21Kであってロータボディ21の半径方向外方の位置、即ち、一対の面21I、21Iの貫通孔21aから最も離間した位置は、それぞれロータボディ本体部21Aの周面21Hに接続されている。一対の面21I、21Iの他端21L、即ち、貫通孔21aに最も近い位置は、それぞれ接続面に接続されており、バケット収納凹部21b、21bは、図2に示されるように、平面視では略コの字形状をなす。
【0043】
バケット収納領域21Cに形成されたバケット収納凹部21bには、バケット22が設けられている。バケット収納領域21Cはロータボディ本体部21Aに2つ設けられているため、バケット22も1つのロータボディ21について計2つ設けられている。バケット22には、液体試料が注入された図示せぬ遠心管やマイクロプレート23が、アダプタ24を介してセット可能になっている。遠心管やマイクロプレート23上に注入される液体試料は、血液成分や培養液あるいはDNA等である。
【0044】
バケット22は、略直方体形状をなしており、第1軸支面22Aと第2軸支面22Bと底面22Cと開口面22Dと第1の面22Eと第2の面22Fとを有する。開口面22Dは面全体が開口部をなし、底面22Cは開口面22Dに対向する。第1軸支面22Aと第2軸支面22Bとは互いに対向し、第1の面22Eと第2の面22Fとは互いに対向する。第1軸支面22A、第2軸支面22B、第1の面22E、及び第2の面22Fは、略直方体形状をなすバケット22の側面をなす。第1の面22Eと第2の面22Fとによって規定されるバケット22の厚さは、ロータボディ本体部21Aの厚さと同一である。第1軸支面22A、第2軸支面22B、底面22C、第1の面22E、及び第2の面22Fは、それぞれ内側面、外側面共に平面になっている。
【0045】
第1軸支面22A、第2軸支面22Bは、それぞれバケット収納領域21Cの一対の面21I、21Iに対向しており、且つ平行の位置関係をなす。第1軸支面22Aと第2軸支面22Bには、ピン25が設けられている。ピン25は、図2に示されるように、第1軸支面22A、第2軸支面22Bからそれぞれ離間する方向へ、バケット収納領域21Cを貫通してロータボディ本体部21Aの周面21Hに至るまで延出しており、ピン固定ネジ25Aによってロータボディ本体部21Aに対してピン25の軸方向に移動不能に取付けられている。ピン25がバケット収納領域21Cの一対の面21I、21Iによって支持されることによって、バケット22は一対の面21I、21Iにより揺動自在に軸支されている。
【0046】
従って、ロータボディ21が回転しているときには、遠心力によってバケット22がロータボディ21に対して回動し、バケット22の底面22Cがロータボディ21の回転軸からもっとも離間した位置となり、開口面22Dが回転軸の方向、即ち水平方向に指向する。このとき、第1の面22Eと第2の面22Fとによって規定されるバケット22の厚さは、ロータボディ本体部21Aの厚さと同一であるため、第1の面22E、第2の面22Fは、図3の左側に示されるように、それぞれロータボディ21の表面21F、裏面21Gとそれぞれ面一となる。このため、ロータボディ21の回転時には、ロータボディ21の表面21F、裏面21Gからバケット22の第1の面22E、第2の面22Fが飛び出したり、凹んだりした状態とはならない。
【0047】
また、底面22Cと開口面22Dとによって規定されるバケット22の高さは所定の値を有しており、ロータボディ21の回転時に、バケット22における第1軸支面22A及び第2軸支面22Bと底面22Cとの接続位置が、図2の左側に示されるように、一対の面21I、21Iの一端21K、即ち、一対の面21I、21Iとロータボディ本体部21Aの周面21Hとの接続位置にそれぞれ略一致するように構成されている。このため、ロータボディ21の回転時には、ロータボディ21の周面21Hからバケット22の底面22Cが飛び出したり、凹んだりした状態とはならず、ロータボディ21の周面21Hとバケット22の底面22Cとの間における風損を低減することができる。ロータボディ21が静止しているときには、遠心力を受けずに重力に従いバケット22が回動し、バケット22の底面22Cが鉛直方向の最も下の位置となり、開口面22Dが鉛直上方に指向する。
【0048】
余肉部21Eは、ロータボディ本体部21Aのうちの駆動軸接続領域21Dとバケット収納領域21Cとを除いた部分によって構成される。より具体的には、図2に示されるロータボディ21の上端寄りの部分及び下端寄りの部分である。余肉部21Eには凹部21cが形成されている。凹部21cは、図3に示されるように、ロータボディ本体部21Aの裏面21G相当位置から表面21F相当位置へ向かって窪んで形成されており、ロータボディ本体部21Aの裏面21G相当位置に開口する開口部21dが形成されている。
【0049】
蓋部材21Bは、ロータボディ本体部21Aの裏面21G相当位置に固着されている。蓋部材21Bは、ロータボディ21の表面21F形状と同一の板状をしており、固定ねじ26によって裏面21G全体に固着され、且つ凹部21cの開口部21dを覆い閉鎖する。従って、ロータボディ21の外観からは凹部21cの存在が分からないようになっている。
【0050】
ロータボディ21が全体として略円盤形状とされ、余肉部21Eに凹部21cが形成されて余肉部21Eが減肉されているため、ロータボディ21を空気抵抗(風損)の少ない形状とすることができ、回転騒音を最小限とすることができる。更に、ロータボディ21の軽量化を図ることができ、慣性モーメントの低減を図ることができる。このため、少ないパワーでモータ13を駆動させてロータボディ21を回転させることができ、遠心分離機1に設けられる図示せぬ冷却装置も小型化することができ、遠心分離機1のコスト低減を図ることができる。
【0051】
また、ロータボディ21の軽量化や慣性モーメントの低減は、遠心分離機1の取扱操作性の向上や、ロータボディ21の加速時間、減速時間の短縮に大きく寄与する。また、駆動軸13Bを支承するための図示せぬボールベアリングが遠心分離機1には設けられているが、ロータボディ21の軽量化は、このボールベアリングへの負荷の低減をもたらし、ボールベアリングを長寿命化することができる。また、ボールベアリングに求められる性能をそれほど高いものとせずに済み、原価の低減を図ることができる。
【0052】
また、第1の面22Eと第2の面22Fとによって規定されるバケット22の厚さは、ロータボディ本体部21Aの厚さと同一であるため、ロータボディ21の回転時には、第1の面22E、第2の面22Fはそれぞれロータボディ21の表面21F、裏面21Gとそれぞれ面一とすることができ、ロータボディ21の表面21F、裏面21Gにおける風損を少なくすることができる。
【0053】
次に、第2の実施の形態による遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータについて、図4乃至図5に基づき説明する。第2の実施の形態による遠心分離機に設けられる遠心分離機用スイングロータ30は、ロータボディ31が、駆動軸接続領域31Dとバケット収納領域31Cとからなるロータボディ本体部31Aと、中空外付け部材31Eとによって構成されている点で、第1の実施の形態による遠心分離機1に設けられる遠心分離機用スイングロータ20とは異なる。
【0054】
図4に示されるように、ロータボディ本体部31Aは、略H形状をしており、その中央の部分は、中心位置に貫通孔21aの形成された駆動軸接続領域31Dをなす。ロータボディ本体部31Aの一部であって駆動軸接続領域31D以外の部分、即ち、ロータボディ31の外形を略H形状としている4つの突出部31Mは、2つで1セットとなって1つのバケット収納領域31Cをなし、計2つのバケット収納領域31C、31Cを構成する。1つのバケット収納領域31Cにおいて、突出部31M、31M同士が相対向している側面は対向する一対の面21I、21Iをなしている。一対の面21I、21Iどうしが接続面21Jによって接続されており、また、バケット収納領域31Cにバケット22が収納されていることは、第1の実施の形態による遠心分離機1に設けられる遠心分離機用スイングロータ20のロータボディ21と同様である。
【0055】
略H字形状をなすロータボディ本体部31Aの両サイド、即ち、図4に示されるロータボディ本体部31Aの上側と下側の部分には、中空外付け部材31Eが設けられている。中空外付け部材31Eは、内部が中空であり、プラスチック又はアルミニウム合金からなる軽量部材である。
【0056】
中空外付け部材31Eは、図4に示される平面視では、外形が円の一部をなす円弧形状をなしており、固定ねじ36によってロータボディ本体部31Aに固定されている。なお、固定ネジ36は、中空外付け部材31Eに形成された貫通孔31e(図5)から中空外付け部材31E内に挿入される。
【0057】
貫通孔21aの指向する方向における中空外付け部材31Eの厚さは、ロータボディ本体31Aの厚さと同一である。従って、中空外付け部材31Eがロータボディ本体部31Aに固定されている状態のロータボディ31の外観は、略円盤形状をなす。軽量の中空外付け部材31Eを用いて、ロータボディ31の外観を略円盤形状としたため、ロータボディ31を大幅に軽量化することができ、第1の実施の形態におけるロータボディ21の軽量化の効果を、より傑出したものとすることができる。
【0058】
次に、第3の実施の形態による遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータについて、図6乃至図7に基づき説明する。第3の実施の形態による遠心分離機に設けられる遠心分離機用スイングロータ40は、ロータボディ41の表面41F、裏面41Gにそれぞれ壁部41N、41Nが設けられている点、及び、バケット42の底面42Cの形状が異なる点において、第1、第2の実施の形態による遠心分離機に設けられる遠心分離機用スイングロータ20、30とは異なる。
【0059】
バケット42の底面42Cの内側面42Gは、第1の実施の形態におけるバケット22の底面22Cの内側面と同様に平面であるが、外側面42Hは曲面になっている。外側面42Hの曲率は、貫通孔21aの指向する方向に垂直の面で切った断面では、図6に示されるようにロータボディ本体部41Aの周面41Hの曲率と同一である。従って、ロータボディ41の回転時には、ロータボディ41の周面41Hとバケット42の底面42Cの外側面42Hとで形作られる外形は、凹凸のない円盤形状をなし、貫通孔21aに垂直の面で切った断面では円をなす。
【0060】
このため、バケット42の底面42Cと、ロータボディ41の周面41Hとの間における風損を減らすことができ、第1の実施の形態における風損の低減による効果を、より傑出したものとすることができる。
【0061】
ロータボディ41の表面41F、裏面41Gには壁部41N、41Nが設けられている。壁部41Nは、図7に示されるように、接続面21Jが設けられている位置からロータボディ41の半径方向外方の所定の位置まで延出している。従って、壁部41Nは、一対の面21I、21Iと接続面21Jとによって画成される空間を、一対の面21I、21I及び接続面21Jと共に取囲んでいる。壁部41Nが延出する所定の位置は、図7に示されるように、バケット42の開口面42Dの軌跡Aにまでは至らない位置であり、バケット42が揺動しているときに壁部41Nに接触しないように構成されている。
【0062】
一対の面21I、21Iと接続面21Jによって規定される空間は、図6乃至図7に示されるように、ロータボディ41の表面41F、裏面41Gに開口しているが、ロータボディ41の表面41F、裏面41Gに壁部41Nが設けられているため、当該開口している部分の面積を小さくすることができる。このため、開口する部分における風損を低減することができ、ロータボディ41の回転により発生する騒音を低減することができる。
【0063】
本発明による遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば本実施の形態では、ロータボディ21、31、41、バケット22、42は、それぞれアルミニウム合金又はステンレス鋼によって構成されたが、強度的に許されるのであれば、プラスチック材料や複合材料によって構成されてもよい。
【0064】
また、第1の実施の形態による遠心分離機用スイングロータ20では、凹部21cは、ロータボディ本体部21Aの裏面21G相当位置から表面21F相当位置へ向かって窪んでいたが、表面相当位置から裏面相当位置へ向かって窪んで形成されてもよい。この場合には、蓋部材をロータボディ本体の表面相当位置に固着させるようにすればよい。
【0065】
また、第3の実施の形態では、ロータボディ41の表面41Fと裏面41Gとに壁部41Nが設けられている点、及び、バケット42の底面42Cの外側面42Gが曲面とされている点の計2点で第2の実施の形態とは異なっていたが、何れか一点のみにおいて異なるようにしてもよい。また、第1の実施の形態による遠心分離用スイングロータ20においてこのような壁部を設けたり、また、バケットの底面の外側面を曲面としたりしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1、8記載の遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータによれば、ロータボディは、余肉部を備えてバケット収納領域と駆動軸接続領域とにより全体として略円盤形状をなし、余肉部に凹部が形成されたロータボディ本体部と、ロータボディ本体部と略同一半径を有し凹部を閉鎖するようにロータボディ本体部に固定される蓋部材とを有しているため、スイングロータにシェルやカバを設けずに、高速回転時における風損や回転騒音を低減することができる。このため、安価で高性能の遠心機およびスイングロータを提供することができる。
【0067】
また、ロータボディ自体の軽量化を図ることができるため、ロータボディの慣性モーメントの低減を図ることができる。また、少ないパワーでロータボディを駆動することができ、遠心分離機に設けられる冷却装置も小型とすることができ、遠心分離機のコスト低減を図ることができる。
【0068】
また、ロータボディの軽量化や慣性モーメントの低減を図ることができるため、遠心分離機の取扱操作性を向上させることができ、ロータボディの加速時間、減速時間を大幅に短縮することができる。
【0069】
また、駆動軸を支承するためのボールベアリングへの負荷を低減することができ、ボールベアリングを長寿命化することができる。また、ボールベアリングに求められる性能をそれほど高いものとせずに済み、原価の低減を図ることができる。
【0070】
また、シェルやカバによってロータボディが覆われていないため、バケットへのマイクロプレート等のセットや取り外しを、ロボットが容易に行うことができる。
【0071】
また、ロータボディの回転時において第1軸支面及び第2軸支面と底面との接続位置は、一対の面の一端にそれぞれ略一致するため、ロータボディの回転時に、ロータボディの周面からバケットの底面が飛び出したり凹んだりした状態とはならず、ロータボディの周面とバケットの底面との間における風損を低減することができる。
【0072】
また、第1の面と第2の面とは、ロータボディの回転時に表面と裏面とにそれぞれ面一となるため、ロータボディの回転時に、ロータボディの表面、裏面における風損を少なくすることができる。
【0073】
請求項2、6、9、13記載の遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータによれば、裏面と表面とはそれぞれ壁部を備え、壁部は、接続面の位置よりもロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、一対の面と接続面とによって画成される空間を一対の面及び接続面と共に取囲んでいるため、当該空間がロータボディの表面、裏面に開口する部分の面積を小さくすることができる。このため、開口する部分における風損を低減することができ、ロータボディの回転により発生する騒音を低減することができる。
【0074】
請求項3、7、10、14記載の遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータによれば、底面は、周面と同一の曲率を有する曲面をなし、ロータボディの回転時には、底面と周面とによりロータボディの外周が円となるため、バケットの底面とロータボディの周面との間における風損を減らすことができる。
【0075】
請求項4、11記載の遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータによれば、ロータボディは、駆動軸方向に所定の厚さを有する断面非円形のロータボディ本体部と、ロータボディ本体部に固着され、ロータボディ本体部と相まって全体として所定の厚さを有し、表面と裏面とを有する略円盤形状を呈する中空外付け部材とを備えるため、ロータボディを大幅に軽量化することができる。
【0076】
また、シェルやカバによってロータボディが覆われていないため、バケットへのマイクロプレート等のセットや取り外しを、ロボットが容易に行うことができる。
【0077】
請求項5、12記載の遠心分離機及び遠心分離機用スイングロータによれば、ロータボディの回転時において第1軸支面及び第2軸支面と底面との接続位置は、一対の面の一端にそれぞれ略一致するため、ロータボディの回転時に、ロータボディの周面からバケットの底面が飛び出したり凹んだりした状態とはならず、ロータボディの周面とバケットの底面との間における風損を低減することができる。
【0078】
また、第1の面と第2の面とは、ロータボディの回転時に表面と裏面とにそれぞれ面一となるため、ロータボディの回転時に、ロータボディの表面、裏面における風損を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による遠心分離機を示す側面部分断面図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態による遠心分離機に設けられるスイングロータを示す平面部分断面図であり、左半分がスイングロータの回転している状態を示し、右半分が停止している状態を示す。
【図3】 図2のIII−III線に沿った断面図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態による遠心分離機に設けられるスイングロータを示す平面部分断面図であり、左半分がスイングロータの回転している状態を示し、右半分が停止している状態を示す。
【図5】 図4のV−V線に沿った断面図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態による遠心分離機に設けられるスイングロータを示す平面部分断面図であり、左半分がスイングロータの回転している状態を示し、右半分が停止している状態を示す。
【図7】 図6のVII−VII線に沿った断面図。
【図8】 従来のスイングロ−タのシェルの上部及びカバが取外された様子を示す斜視図。
【図9】 従来のスイングロ−タの断面図であり、右半分がスイングロータの回転している状態を示し、左半分が停止している状態を示す。
【図10】 従来のスイングロ−タのシェルの上部及びカバが取外された様子を示す平面部分断面図であり、右半分がスイングロータの回転している状態を示し、左半分が停止している状態を示す。
【符号の説明】
1・・・遠心分離機 13B・・・駆動軸 20・・・スイングロータ 21・・・ロータボディ 21B・・・蓋部材 21C・・・バケット収納領域 21c・・・凹部 21D・・・駆動軸接続領域 21E・・・余肉部 21F・・・表面 21G・・・裏面 21H・・・周面 21I・・・一対の面 21J・・・接続面 21K・・・一端 21L・・・他端 22・・・バケット 22A・・・第1軸支面 22B・・・第2軸支面 22C・・・底面 22D・・・開口面 22E・・・第1の面 22F・・・第2の面 41N・・・壁部

Claims (14)

  1. 鉛直方向に指向する駆動軸と、
    スイングロータとを備え、
    該スイングロータは、対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と該駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり開口部を有するバケットとを備え、該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機において、
    該ロータボディは、余肉部を備えて該バケット収納領域と該駆動軸接続領域とにより全体として所定の厚さを有し表面及び裏面を有する略円盤形状をなすと共に該余肉部に凹部が形成されたロータボディ本体部と、該ロータボディ本体部と略同一半径を有し該凹部を閉鎖するように該ロータボディ本体部に固定される蓋部材とを有し、
    該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、
    該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、
    該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致することを特徴とする遠心分離機。
  2. 該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。
  3. 該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、
    該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることを特徴とする請求項1記載の遠心分離機。
  4. 鉛直方向に指向する駆動軸と、
    スイングロータとを備え、
    該スイングロータは、対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と該駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり開口部を有するバケットとを備え、該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機において、
    該ロータボディは、該駆動軸方向に所定の厚さを有する断面非円形のロータボディ本体部と、
    該ロータボディ本体部に固着され、該ロータボディ本体部と相まって全体として所定の厚さを有し、表面と裏面とを有する略円盤形状を呈する中空外付け部材とを備えることを特徴とする遠心分離機。
  5. 該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向 内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、
    該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、
    該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致することを特徴とする請求項4記載の遠心分離機。
  6. 該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことを特徴とする請求項5記載の遠心分離機。
  7. 該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、
    該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることを特徴とする請求項5記載の遠心分離機。
  8. 対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と鉛直方向に指向する遠心分離機の駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、
    該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり開口部を有するバケットとを備え、
    該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機用スイングロ−タにおいて、
    該ロータボディは、余肉部を備えて該バケット収納領域と該駆動軸接続領域とにより全体として所定の厚さを有し表面と裏面とを有する略円盤形状をなすと共に該余肉部に凹部が形成されたロータボディ本体部と、該ロータボディ本体部と略同一半径を有し該凹部を閉鎖するように該ロータボディ本体部に固定される蓋部材とを有し、
    該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、
    該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、
    該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致することを特徴とする遠心分離機用スイングロータ。
  9. 該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことを特徴とする請求項8記載の遠心分離機用スイングロータ。
  10. 該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、
    該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることを特徴とする請求項8記載の遠心分離機用スイングロータ。
  11. 対向する一対の面を有する少なくとも1個のバケット収納領域と鉛直方向に指向する遠心分離機の駆動軸に接続される駆動軸接続領域とを備え該駆動軸と共に回転可能なロータボディと、
    該一対の面に軸支されて該ロータボディに対して揺動可能であり、開口部を有するバケットとを備え、
    該ロータボディの静止時には該ロータボディは該開口部が鉛直上方に指向した状態で該バケットを支持し、該ロータボディの回転時には該開口部が水平方向に指向した状態で該バケットを支持して該バケット内に収納された液体試料を遠心分離する遠心分離機用スイングロ−タにおいて、
    該ロータボディは、該駆動軸方向に所定の厚さを有する断面非円形のロータボディ本体部と、
    該ロータボディ本体部に固着され、該ロータボディ本体部と相まって全体として所定の厚さを有し、表面と裏面とを有する略円盤形状を呈する中空外付け部材とを備えることを特徴とする遠心分離機用スイングロータ。
  12. 該一対の面の該ロータボディの半径方向外方の一端はそれぞれ該ロータボディ本体部の周面に接続され該一対の面の該一端に対する該ロータボディの半径方向内方の他端は接続面によって互いに接続されて該一対の面と該接続面とにより該ロータボディ本体部の外周面から該ロータボディの半径方向内方へ窪んだバケット収納凹部が該バケット収容領域に形成され、
    該バケットは、互いに対向し該一対の面に軸支される第1軸支面と第2軸支面と、該ロータボディの回転時に該表面と該裏面とにそれぞれ面一となる第1の面と第2の面と、該ロータボディの回転時に該駆動軸から最も離間した位置となる底面と、該底面に対向し該開口部となる開口面とを有し、該バケット収容凹部に収容され、
    該ロータボディの回転時において該第1軸支面及び該第2軸支面と該底面との接続位置は、該一対の面の該一端にそれぞれ略一致することを特徴とする請求項11記載の遠心分離機用スイングロータ。
  13. 該裏面と該表面とはそれぞれ壁部を備え、該壁部は、該接続面の位置よりも該ロータボディの半径方向外方の所定の位置まで延出し、該一対の面と該接続面とによって画成される空間を該一対の面及び該接続面と共に取囲むことを特徴とする請求項12記載の遠心分離機用スイングロータ。
  14. 該底面は、該周面と同一の曲率を有する曲面をなし、
    該ロータボディの回転時には、該底面と該周面とにより該ロータボディの外周が円となることを特徴とする請求項12記載の遠心分離機用スイングロータ。
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