JP5663226B2 - 遠心分離機用バケット - Google Patents

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本発明は、遠心管が挿入されスイングロータに吊り下げられて遠心管内の試料を遠心分離する遠心分離機用バケットに関するものである。
この種の遠心分離機においては、スイングロータを高速回転させると、バケット内には大きな遠心力が生じ、この遠心力によってバケット内の試料を比重の違いで分離することができる。遠心力は回転数の2乗に比例して大きくなる。遠心力が大きくなればなるほどわずかな比重の違いで物質を分離することが可能になる。遠心分離機は、この原理を利用して病原体や生物の体内物質の分離に広く利用されている。一般的に回転数が高いほど遠心力が大きくなり、分離に要する時間も短縮できるため、高い回転数で遠心できるスイングロータやバケットが望まれている。
スイングロータはバケットをロータヨークに吊り下げて回転させる。回転中は、ロータヨークだけでなくバケットにも遠心力がかかるので、バケットを吊り下げる部分には遠心力と質量に比例した大きさの応力がかかる。したがって、バケットを吊り下げる部分は、応力に耐え得る構造としなければならない。回転数を保ったままバケットにかかる応力を下げるには、バケットとバケット内に格納する容器は質量が小さいことが望ましい。バケット内に格納する容器(生物学的試料の分離には遠心管が使われる)としては、質量を小さくするためにプラスチック製のものが使われる。また、生物学的に危険な試料を遠心するには、蓋の付いた遠心管内に試料を入れて遠心することが必要になる。これは、雰囲気中に試料が飛散しないようにして遠心機の操作者を生物災害から守るためである。
図6は蓋の付いたプラスチック製の遠心管を格納するバケットを示す。同図において、バケット101は、プラスチック製の遠心管104の外径よりもわずかに大きい内径を有するバケット本体102と、このバケット本体102よりも大きな径を有する大径部103とによって形成されている。大径部103には、押し出し形成された環状突起103aに突き当てられる管掛け部材105が挿入され、この管掛け部材105には、互いに円周方向に180°の間隔をおいた位置に一対の軸部材106が形成されている。このような構成において、蓋107を取り付けた遠心管104が挿入されたバケット101は、軸部材106を介してスイングロータのロータヨーク(いずれも図示せず)に吊り下げられ、ロータヨークが回転することにより遠心力が加えられる。
ところで、プラスチック製の遠心管は高い回転数で遠心すると、破壊することがある。破壊すると危険な試料が雰囲気中に飛散し、大変危険である。万が一遠心管が破壊しても、操作者を生物災害から守るため、遠心管を入れるバケットにも密封対策を講じることが必要になる。
バケットに密封対策を講じたものとして、図7に示すように、遠心管を挿脱するための入口をキャップによって密封するようにしたものがある。すなわち、バケット111の入口側の端部の外周部に形成したねじ部111aにキャップ112をねじ込ませ、キャップ112によってバケット111に設けられたシール部材113を押圧することにより、キャップ112によってバケット111を密封するようにしている。
ここに示されたものは、バケット111を肉厚の材料から切削加工により製作し、ねじ部111aも同一の材料から切削加工をするようにしている。一般的に、切削加工はコストが高いため、ここに示されたものは、コストが嵩み、かつ肉厚となるため質量が大きくなるという問題がある。質量が大きいバケットは、遠心力による荷重が大きくなるためスイングロータのロータヨークとバケットの強度を高くしなければならない。また、加工により、肉薄にすることは可能であるが、高度な加工技術が必要となるためより一層コストが高くなる。ロータヨークとバケットの質量が大きいと、回転の加速と減速に時間がかかり、遠心分離に要する時間が長くなるという問題がある。
これらの問題点を解決するために、本発明は、肉厚の材料から切削加工するのではなく、肉薄の材料を絞り加工等をすることにより密封構造を実現した遠心分離機用バケットを提供しようとするものである。図8ないし図10は、バケットに切削加工することなく、肉薄の材料を絞り加工することにより、密封構造の実現を図ろうとした遠心分離機用バケットの第1ないし第3の例を説明する図である。
図8に符号121で示す第1の例の遠心分離機用バケットは、厚みの薄い金属板を絞り加工することにより、バケット本体122と大径部123とが一連に形成され、大径部123の入口123aから遠心管124が内部に挿入される。大径部123には、押し出し形成された環状突起123bに突き当てられる管掛け部材125が挿入され、この管掛け部材125には、互いに円周方向に180°間隔をおいた位置に一対の軸部材126が形成されている。遠心分離機用バケット121は、軸部材126を介してスイングロータのロータヨーク(いずれも図示せず)に吊り下げられる。
128は略逆カップ状に形成されたキャップであって、下端部に形成された小径部128aの外周部には収容溝128bが形成されており、この収容溝128bには、例えばOリング等のシール部材129が一部を収容溝128bから露呈するように嵌合され収容されている。このキャップ128は、シール部材129を大径部123の上端部の内周面に圧入させながら、小径部128aを大径部123の内側に挿入することにより、入口123aに取り付けられ、遠心分離機用バケット121が密封される。
第2の例を図9に示す。この第2の例が、前述した図8で説明した第1の例と異なる点は、大径部123の上端部外周に、リング状に形成され外周部にねじ部132aが形成された環状部材132が圧入され、このねじ部132aにキャップ135がねじ込まれる点にある。キャップ135は偏平な逆カップ状に形成されており、下端部には全周にわたってリング状の収容溝135aが形成されている。この収容溝135aには、同図(B)に示すように、シール部材129が嵌合され収容されている。また、このキャップ135の下端部の外周部には、リング状の囲い部135bが図中下方に向かって一体に形成されており、この囲い部135bの内周部には、環状部材132のねじ部132aにねじ込まれるねじ部135cが形成されている。
このような構成において、キャップ135のねじ部135cを環状部材132のねじ部132aにねじ込ませることにより、大径部123の上端面がシール部材129に圧接され、遠心分離機用バケット121が密封される。
第3の例を図10に示す。この第3の例が図9で説明した第2の例と異なる点は、キャップ135の収容溝135aに嵌合され収容されたシール部材129の一部が収容溝135aから露呈され、この露呈された部分が環状部材132の上端面に圧接される点と、キャップ135によって遠心分離機用バケット121が密封された状態で、キャップ135の下端面と大径部123の上端面との間に間隔δに形成された隙間136が形成されている点にある。
前述した第1の例においては、キャップ128を遠心分離機用バケット121の入口123aに着脱させる際に、シール部材129を圧縮させた状態でシール部材129を移動させなければならないため、シール部材129と大径部123との間に発生する摩擦力により、キャップ128の着脱に大きな力が必要になり、着脱が容易でなく作業性が悪いという問題があった。そこで、着脱に大きな力を不要にしようとしてシール部材129の圧縮量を減らすと、十分な密封性が確保できなくなるという問題点があった。
また、第2の例においては、シール部材129は、キャップ135のねじ込みにしたがって圧縮されるので、キャップ135の着脱に大きな力は不要となり、しかも高い密閉効果も得られる。しかし、厚みが薄く形成された大径部123の上端面がシール部材129を圧接するため、シール部材129が損傷しやすいという問題点があった。
また、第3の例においては、バケット121内で遠心管124が破損したとき、大径部123の上端面とキャップ135の下端面との間の隙間136から流れ出た試料が、環状部材132の内周面と大径部123の外周面との隙間を経由して外部に漏れるおそれがある。これを防止するためには、環状部材132の内周面と大径部123の外周面との間に隙間が発生しないように、溶接等により全周を完全に埋めるようにして環状部材132を大径部123に固定する必要がある。このように、環状部材132と大径部123とを全周を完全に埋めるようにして溶接するには高度な溶接技術を必要とし、このためコストが嵩むことになるという問題点があった。
本発明は前述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、キャップの着脱作業を容易とし、バケットの質量を小さくしてバケット回転の加速と減速に時間が掛からないようにし、製造コストを低減するところにある。
この目的を達成するために、本発明は、遠心管が挿入される入口が設けられたバケットと、このバケットの入口を閉塞するキャップとを備え、管掛け部材を介してスイングロータに吊り下げられる遠心分離機用バケットにおいて、前記バケットを、金属板に絞り加工を施すことにより形成し、外周部にねじ部が形成された環状部材を前記バケットの入口側の外周に取り付け、前記キャップを逆カップ状に形成し、前記キャップの内周部に、前記環状部材のねじ部にねじ込まれるねじ部を形成し、前記キャップにおける前記環状部材の軸線方向の端部と対向する部位にシール部材を取り付け、前記バケットの入口側の端部に、前記シール部材と前記環状部材との間に介在する鍔を一体に設けたものである。
本発明は、前記発明において、前記環状部材を圧入により前記バケットの入口側の外周に取り付けたものである。
本発明によれば、バケットを切削加工によって形成する必要がないから製造コストを低減できる。また、バケットの質量を小さくすることができるため、遠心力による荷重が小さくなるから、スイングロータのロータヨークやバケットの強度を高くする必要がないとともに、スイングロータによる回転の加速と減速の時間を短縮できる。また、仮に、遠心管が破壊しても、試料がバケットの鍔とシール部材によって環状部材とバケットとの間から漏れるようなことがないから雰囲気中に飛散するのを防止できる。また、キャップの着脱をねじ部のねじ込みによって行うようにしたことにより、キャップの着脱が容易で着脱時間も短縮することができる。
同図(A)は本発明に係る遠心分離機用バケットの断面図、同図(B)は同図(A)におけるI(B)部の拡大図である。 同図(A)は本発明に係る遠心分離機用バケットを分解して示す斜視図、同図(B)はシール部材および環状部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 同図(A)は本発明に係る遠心分離機用バケットに管掛け部材を取り付ける状態を示す斜視図、同図(B)は管掛け部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 一般的なスイングロータを示し、同図(A)は平面図、同図(B)は同図(A)におけるIV(B)-IV(B) 線断面図である。 本発明に係る遠心分離機用バケットの変形例を示す断面図である。 従来の遠心分離機用バケットの断面図である。 従来の遠心分離機用バケットの断面図である。 同図(A)は密封対策を講じた遠心分離機用バケットの第1の例を示す断面図、同図(B)は同図(A)におけるVIII (B)部の拡大図である。 同図(A)は密封対策を講じた遠心分離機用バケットの第2の例を示す断面図、同図(B)は同図(A)におけるIX(B)部の拡大図である。 同図(A)は密封対策を講じた遠心分離機用バケットの第3の例を示す断面図、同図(B)は同図(A)におけるX(B)部の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
先ず、図1ないし図4を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2(A)において全体を符号1で示すものは、本発明に係る遠心分離機用バケットであって、後述する遠心管25が挿脱される入口5が開口されたバケット2と、このバケット2の入口5を閉塞するキャップ10とからなる。バケット2は、厚みの薄い金属板に絞り加工を施すことにより、円錐状の底部3aを有し、円筒状に形成されたバケット本体3と、このバケット本体3よりも径が大きく形成された大径部4とによって一連に形成されている。大径部4のバケット本体3と反対側は、後述する遠心管25が挿入される入口5が開口され、大径部4の入口5が設けられた側の端部は、半径方向の外側に向かって水平に折り返す加工が施され鍔6が形成されている。バケット本体3の内径は、遠心管25の外径よりもわずかに大きく形成されている。
7は大径部4の外径よりもわずかに小さな内径のリング状に形成された環状部材であって、外周部にねじ部8が形成されている。この環状部材7は、図2(A)に示すように、バケット2の下方からバケット本体3に挿入され、鍔6に係止されるまで大径部4に圧入されることにより、同図(B)に示すように大径部4の入口5側の端部の外周面に固定される。
図1(A)および図2(A)において、10は逆カップ状に形成されたキャップであって、下端部にキャップ10の径よりも大きな径の逆カップ状に形成された袴部11が一連に形成されている。袴部11の天井面11aには、全周にわたってリング状の収容溝12が形成されており、内周部には上記した環状部材7のねじ部8にねじ込まれるねじ部13が形成されている。図2において、15はリング状に形成された、例えばOリング等のシール部材であって、袴部11の収容溝12内に嵌合されて収容され、図1(B)に示すように収容された状態でシール部材15の最下面が天井面11aよりも下方に露呈する。すなわち、シール部材15は、前記キャップ10における前記環状部材7の軸線方向の端部と対向する部位に取り付けられている。
図3(A)において、18は大径部4の外径よりもわずかに大きな内径を有するリング状に形成された管掛け部材であって、互いに円周方向に180°間隔をおいた位置に一対の軸部材19が管掛け部材18の半径方向の外側に突設するように形成されている。この管掛け部材18はバケット2の下側から大径部4に挿入され、挿入されることによりこの管掛け部材18の軸部材19を介して、遠心分離機用バケット1が後述するスイングロータ30に吊り下げられる。
図1において、25は試料を入れる遠心管であって、蓋26によって試料を挿入する挿入口(図示せず)が閉塞される。図4において、全体を符号30で示すスイングロータは、中央に位置する回転軸31と、回転軸31の周部から半径方向に一体に突設された四個のロータヨーク32ないし35とを備え、ロータヨーク32ないし35は、回転軸31の周りを円周方向に等角度(90°)おいて配置されている。
各ロータヨーク32ないし35は、互いに90°の角度を有して分岐した一対の腕32A,32B、一対の腕33A,33B、一対の腕34A,34B、一対の腕35A,35Bを備えている。これら腕32A,32B,33A,33B,34A,34B,35A,35Bの突設端部には、遠心分離機用バケット1の軸部材19が係入される支持溝36が設けられている。これら腕のうち、腕32Bと腕33A、腕33Bと腕34A、腕34Bと腕35A、腕35Bと腕32Aが、互いに平行に対向され、各々の支持溝36に遠心管1の軸部材19を係入させることにより、四個の遠心分離機用バケット1がスイングロータ30に吊り下げられる。
このような構成において、図示しないモータを駆動することにより、回転軸31を同図(A)中反時計方向に回転させると、遠心分離機用バケット1は遠心力による荷重が加わることによって、軸部材19を回動中心として回動し、水平方向を指向する。この状態で、遠心分離機用バケット1に遠心力が加わり、遠心分離機用バケット1内に収容された遠心管25内の試料にも遠心力が加わり、比重の違いにより物質が分離される。
この場合、スイングロータ30によって遠心中の環状部材7は、遠心力によって管掛け部材18に押し付けられた状態が保たれるので、環状部材7が遠心力によって大径部4から外れて脱落するようなことがない。また、遠心中のバケット2には遠心力が加わり、バケット2に設けられた鍔6は環状部材7に押し付けられた状態が保たれるので、遠心中はバケット2と環状部材7とが離れない。したがって、環状部材7と大径部4との間の結合の強さは、キャップ10の締結時における右回りの捻り力に耐え得るだけの強さを備えていればよいので、圧入で十分であることが実験によって確かめられている。
このように、バケット2を切削加工によって形成する必要がないから製造コストを低減できる。また、バケット2の質量を小さくすることができるため、遠心力による荷重が小さくなるから、スイングロータ30のロータヨーク32ないし35やバケット2の強度を高くする必要がないとともに、スイングロータ30による回転の加速と減速の時間を短縮できる。また、仮に、遠心中に遠心管25が破壊しても、大径部4の鍔6とシール部材15とによって環状部材7の内周面と大径部4の外周面との間から試料が漏れるようなことがないから雰囲気中に飛散するのを防止できる。また、キャップ10の着脱をねじ部8,13のねじ込みによって行うようにしたことにより、キャップ10の着脱が容易で着脱時間も短縮することができる。また、バケット2に鍔6を設けたことにより、バケット2を補強することができる。
なお、環状部材7を大径部4に固定するのに、圧入によって行うようにしたが、溶接によって行うようにしてもよく、その場合、前述したように環状部材7の内周面と大径部4の外周面との間に試料が侵入するのを防止する鍔6が設けられているため、環状部材7の全周に亘って溶接をする必要はなく、複数箇所を溶接すればよいので、高度の溶接技術が不要になる。また、別の固定方法として、環状部材7を大径部4に接着するようにしてもよく、例えば、エポキシ系接着剤を用いたところ、機械的に安定した結果が得られることが実験で確かめられた。
ところで、生物学的に危険な試料を遠心する遠心分離機用バケットの場合、安全を考慮してオートクレーブ滅菌器で高温高圧の蒸気の下で滅菌処理を行うようにしている。したがって、接着剤を用いて環状部材7を大径部4に取り付ける場合は、オートクレーブ滅菌に耐えられるような接着剤を選定する必要がある。その点、圧入によって環状部材7を固定する場合は、オートクレーブ滅菌による問題がなく、かつ機械的に安定した固定であるので、遠心分離機用バケットにおける環状部材7の固定に適している。
〔変形例〕
次に、図5を用いて、本発明の変形例について説明する。この変形例が前述した第1の実施の形態と異なる点は、バケット2内に挿入される遠心管55の形状に対応して、底部3aがドーム状に形成されている点であり、バケット2を厚みの薄い金属板から絞り加工によって形成する点は第1の実施の形態と同じである。
このバケット2内に挿入される遠心管の一例として、試料が挿入される入口が嵌め込み式の蓋56によって閉塞されるタイプの遠心管55は、第1の実施の形態に示した遠心管25のねじ込み式の蓋26と比較すると、試料が漏れやすい。仮に、蓋56が脱落して試料がバケット2内に流れ出したとしても、第1図(B)に示すように、大径部4に鍔6がシール部材12と環状部材7との間に介在していることにより、前述した第1の実施の形態と同様に、環状部材7の内周面と大径部4の外周面との間から試料が漏れるようなことがないから雰囲気中に飛散するのを防止できる。
1…遠心分離機用バケット、2…バケット、3…バケット本体、4…大径部、6…鍔、7…環状部材、10…キャップ、11…袴部、12…収容溝、15…シール部材、18…管掛け部材、19…軸部材、25,55…遠心管、26,56…蓋、30…スイングロータ、32ないし35…ロータヨーク。

Claims (2)

  1. 遠心管が挿入される入口が設けられたバケットと、このバケットの入口を閉塞するキャップとを備え、管掛け部材を介してスイングロータに吊り下げられる遠心分離機用バケットにおいて、
    前記バケットを、金属板に絞り加工を施すことにより形成し、
    外周部にねじ部が形成された環状部材を前記バケットの入口側の外周に取り付け、
    前記キャップを逆カップ状に形成し、
    前記キャップの内周部に、前記環状部材のねじ部にねじ込まれるねじ部を形成し、
    前記キャップにおける前記環状部材の軸線方向の端部と対向する部位にシール部材を取り付け、
    前記バケットの入口側の端部に、前記シール部材と前記環状部材との間に介在する鍔を一体に設けたことを特徴とする遠心分離機用バケット。
  2. 前記環状部材を圧入により前記バケットの入口側の外周に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の遠心分離機用バケット。
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