JP2006247217A - 遠心分離器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータ回転時に異音が発生することを確実に防止することができる遠心分離器を提供すること。
【解決手段】本発明の遠心分離器は、上部に血液または血液成分の流入口43および流出口44が設けられたステータ4と、ステータ4に対し回転可能に設置されたロータ5と、ロータ5の回転時にステータ4に対するシール性を保持するシール機構3とを有する。ロータ5は、その内部に血液または血液成分を貯留する貯血空間55を有する容器本体51と、容器本体51の上側に形成され、容器本体51に対し縮径した首部56とを備える。首部56の外周部には、弾性材料で構成されたリング状の制振部材6が設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠心分離器に関する。
採血を行う場合、現在では、血液の有効利用および供血者の負担軽減などの理由から、採血血液を遠心分離などにより各血液成分に分離し、輸血者に必要な成分だけを採取し、その他の成分は供血者に返還する成分採血が行われている。
このような成分採血において、例えば血小板製剤を得る場合、供血者から採血した血液を血液成分分離回路に導入し、該血液成分分離回路に設置された遠心分離器(遠心ボウルとも呼ばれる)により、血漿、白血球、血小板および赤血球の4成分に分離し、そのうちの血小板をバッグに回収して血小板製剤とし、残りの血漿、白血球および赤血球は、供血者に返血することが行われる。そして、目標とする血小板数を確保するために、上記採血、採血血液の遠心分離、血小板の回収および返血よりなる一連の血液処理工程が複数回行われる。
遠心分離器は、血液の流入口と血液成分の排出口とを有するステータと、内部に円環状の貯血空間を有し、ステータに対し回転可能に支持された釣り鐘状(ベル状)のロータ(回転する容器)とで構成されており、前記流入口より貯血空間内へ血液を供給しつつ、ロータを高速回転させることにより、前記貯血空間内の血液が遠心分離され、回転中心に近い側から血漿層、バフィーコート層および赤血球層に分離されるよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
この遠心分離器には、ロータの回転時にステータに対するシール性を保持するシール機構が設けられている。シール機構は、ステータ側に設置された円環状のステータ側リングと、ロータ側に設置され、ステータ側リングに対し摺動する円環状のロータ側リングとを有している。
従来、同じ仕様の遠心分離器であっても、各製品の個体差や、回転駆動装置との相性の良し悪しにより、ロータの回転時に異音を発生することがあった。本発明者の知見によれば、この異音は、ステータ側リングとロータ側リングとの摺動部から発生した振動がロータに伝播し、ロータが振動することによって発生しているものと考えられる。
遠心分離器から異音が発生した場合には、その遠心分離器を使用せず、他の遠心分離器に交換した上で採血を行うので、遠心分離器が無駄になり、成分採血のコストが増大するという問題があった。
特開平9−108594号公報
本発明の目的は、ロータ回転時に異音が発生することを確実に防止することができる遠心分離器を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(5)の本発明により達成される。
(1) 血液または血液成分の流入口および流出口が設けられたステータと、
前記ステータに対し回転可能に設置されたロータと、
前記ロータの回転時に前記ステータに対するシール性を保持するシール機構とを有する遠心分離器であって、
前記ロータは、その内部に血液または血液成分を貯留する貯血空間を有する容器本体と、前記容器本体の上側に形成され、前記容器本体に対し縮径した首部とを備え、
前記首部の外周部に、弾性材料で構成されたリング状の制振部材を設置したことを特徴とする遠心分離器。
(2) 前記制振部材は、自然状態での内径が前記首部の外径より小さいものであり、自然状態より拡径した状態で前記首部の外周部に装着されている上記(1)に記載の遠心分離器。
(3) 前記制振部材は、前記容器本体と前記首部との境界の角部に密着した状態で設置されている上記(1)または(2)に記載の遠心分離器。
(4) 血液または血液成分の流入口および流出口が設けられたステータと、
前記ステータに対し回転可能に設置され、その内部に血液または血液成分を貯留する貯血空間を有するロータと、
前記ロータの回転時に前記ステータに対するシール性を保持するシール機構とを有する遠心分離器であって、
前記シール機構は、前記ステータ側に設置された円環状のステータ側リングと、前記ロータ側に設置され、前記ステータ側リングに対し摺動する円環状のロータ側リングとを有し、
前記ロータ側リングは、弾性層を介して前記ロータに固定されていることを特徴とする遠心分離器。
(5) 前記弾性層は、接着剤が硬化して形成されたものである上記(4)に記載の遠心分離器。
本発明によれば、ロータ回転時、ロータの振動による異音が発生することを確実に防止することができる。
また、極めて簡単な構造で有効に上記効果を発揮することができ、製造コストを上昇させることもない。
以下、本発明の遠心分離器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の遠心分離器(遠心ボウル)の実施形態を示す半縦断面図、図2は、図1の一部を拡大して示す半縦断面図である。以下では、図1および図2中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
図1に示すように、遠心分離器(遠心ボウル)1は、ステータ4と、ステータ4に対し回転可能なロータ5とで構成されている。ステータ4の上部には、ボウルヘッド41が設けられ、該ボウルヘッド41には、互いに反対方向へ向けて突出する流入口43および流出口44が形成されている。ボウルヘッド41の長手方向中央部付近には、後述するシール機構3を収納するスカート状のカバー42が形成されている。カバー42の内面には、周方向に沿って間欠的にリブ421が形成されている。
ボウルヘッド41の下端部には、下方へ向けて拡開する流出管45が液密に嵌入されている。また、ボウルヘッド41の内腔および流出管45の内腔には、流入管46が挿入されており、2重管構造をなしている。
流入管46の上端は、流出口44より上方へ突出し、流入口43に連通している。流入管46の下端は、ロータ5内の底部付近に位置している。また、流入管46の長手方向の途中には、流出管45の下面に対面する形状のフランジ部462が形成されている。
流出管45とフランジ部462との間には、幅狭の流路が形成され、この流路は、ボウルヘッド41の内面と流入管46の外面との間に形成される流路を介して、流出口44に連通している。
シール機構3は、ロータ5の上端部を気密あるいは液密にシールするものであり、ステータ4側に設置された円環状のステータ側リング31と、内周縁部がボウルヘッド41に固着されたシール部材32と、ロータ5側に設置された円環状のロータ側リング34とで構成されている。
ステータ側リング31の下面には、ロータ5の回転時に、ロータ5側に固定されたロータ側リング34と接触して摺動する円環状の凸部が形成されている。ステータ側リング31の構成材料は、特に限定されないが、例えばフェノール樹脂等の硬質樹脂が好適に用いられる。
シール部材32は、弾性材料よりなる膜で構成されている。シール部材32の外周縁部は、ステータ側リング31の外周部に固着されている。
一方、ロータ5は、釣り鐘状(または俵状でもよい)をなす容器本体(ボウル本体)51と、容器本体51の上部に形成された首部(縮径部)56と、容器本体51の下端開口を遮蔽する底板52と、容器本体51内に位置する釣り鐘状(ベル状)の外核53と、外核53の内側に嵌合された筒状の内核54とで構成されている。これらのうち、容器本体51と首部56とは一体的に形成されており、その他は、別々の部材で構成され、これらを組み立てることにより、ロータ5が構成されている。
首部56の外径は、容器本体51の外径より小さくなっている。容器本体51と首部56との間には、段差、すなわち肩部59が形成されている。首部56内には、流出管45の拡開部と、フランジ部462とが収納されている。
首部56の上端部には、シール機構3のロータ側リング34が固定されている。ロータ側リング34の構成材料は、特に限定されないが、例えばセラミックスが好ましく用いられる。
内核54の内側には、前記流入管46が挿通され、ロータ5は、流入管46の管軸(回転中心軸500)を中心として回転する。
容器本体51の側壁511の内周面と、外核53の外周面との間には、円環状の貯血空間55が形成されている。また、容器本体51の肩部59内面と、外核53の上部外面との間には、貯血空間55の上部に連通し、そこからロータ5の回転中心軸500方向に向かう幅狭の流路58が形成されている。
底板52は、ほぼ円板状の部材であり、その中心部には、流入管46を流下した血液を受ける凹部が形成されている。また、内核54の下面と底板52の上面(内面)との間には、ほぼ円盤状の流路57が形成されている。この流路57の内周側は、流入管46内に連通し、外周側は、貯血空間55の下部に連通している。
貯血空間55は、上方へ向かってその内外径が漸減するような形状(テーパ状)をなしている。貯血空間55の上部は、ロータ5の回転中心軸500へ向かって湾曲し、幅狭の流路58に至り、流出口44へと連通している。貯血空間55の容積Vは、特に限定されないが、通常、50〜1000[ml]程度とするのが好ましく、100〜300[ml]程度とするのがより好ましい。
容器本体51、底板52、外核53および内核54は、それぞれ、硬質の樹脂材料で構成されている。この硬質の樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレンが挙げられる。また、容器本体51、底板52、外核53および内核54のうちの少なくとも容器本体51は、貯血空間55の視認性を確保するために、実質的に透明な材料で構成されているのが好ましい。
以上のようなロータ5は、図示しない回転駆動装置(遠心分離器駆動装置)により、回転駆動される。この回転駆動装置は、通常、ロータ5の下端部を固定する固定機構(例えば真空吸着機構など)を有するターンテーブルを備え、このターンテーブルを回転駆動することによりロータ5を回転させるように構成されている。
遠心分離器1を用いて血液処理を行う際には、予め設定された所定の遠心条件(回転速度および回転時間)でロータ5が回転される。この遠心条件により、ロータ5内の血液の分離パターン(例えば、分離する血液成分数)を設定することができる。例えば、貯血空間55内で、血液が、内層より血漿層、バフィーコート層および赤血球層に分離されるように遠心条件を設定することができる。バフィーコート層は、血小板と白血球とを含んでいる。このバフィーコート層は、血漿層および赤血球層に比べて少量であるが、血漿を通すことにより沈降速度の違いを利用して、血小板と白血球とをより明確に分離することができる。
さて、このような遠心分離器1では、ロータ5回転時に異音が発生するのを確実に防止するため、首部56の外周部に、弾性材料で構成されたリング状の制振部材6を設置している。
この制振部材6を設けたことにより、ロータ5回転時、ステータ側リング31とロータ側リング34との摺動部から発生した振動が制振部材6によって吸収され、容器本体51へ振動が伝播することを防止することができる。その結果、容器本体51が振動して異音を発生することを確実に防止することができる。
制振部材6を構成する弾性材料としては、特に限定されず、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、制振部材6は、自然状態での内径(内周長)が首部56の外径(外周長)より小さいものであるのが好ましい。これにより、制振部材6は、自然状態より拡径した状態で首部56の外周部に装着され、制振部材6の弾性力により首部56が締め付けられるので、振動が容器本体51へ伝播するのをより確実に防止することができ、より高い異音発生防止効果が得られる。
制振部材6は、首部56に接着、融着等の方法により固定されていてもよく、また、制振部材6自身の締め付け力によって装着されているだけでもよい。
本実施形態の制振部材6の横断面形状は、長方形であるが、この形状は特に限定されず、例えば、図2の円内に示す制振部材6’のような形状でもよい。
図2の円内に示す制振部材6’の横断面形状は、菱形に近い四角形であり、その一つの角部の形状は、容器本体51(肩部59)と首部56との境界の角部50の形状に合わせた形状とされているので、制振部材6’は、角部50に密着した状態になっている。これにより、より優れた異音発生防止効果が得られるとともに、見た目も改善することができる。
また、本実施形態では、線径が比較的太い1本のリングで制振部材6を構成しているが、複数本のリングで制振部材6を構成してもよい。
制振部材6の横断面の最大幅(複数本のリングで制振部材6を構成する場合には、その全体の最大幅)は、特に限定されないが、1〜20mm程度であるのが好ましく、2〜5mmであるのがより好ましい。
このような遠心分離器1は、ロータ5回転時の異音の発生をさらに確実に防止するために、図2に示すように、ロータ5の首部56とロータ側リング34との間に弾性層7を介挿した状態でロータ側リング34を設置している。これにより、ロータ5回転時、ステータ側リング31とロータ側リング34との摺動部から発生した振動が弾性層7によって吸収され、首部56や容器本体51へ振動が伝播することを防止することができる。その結果、容器本体51が振動して異音を発生することを確実に防止することができる。
弾性層7は、振動の発生源であるステータ側リング31とロータ側リング34との摺動部に極めて近い箇所に設けられているので、その大きさが比較的小さくても、優れた異音発生防止効果が得られる。
弾性層7を構成する弾性材料としては、特に限定されず、制振部材6と同様の材料で構成することができる。
また、弾性層7は、接着剤が硬化してなるものでもよい。この場合には、ロータ側リング34を接着剤を用いて首部56に固定だけで弾性層7を形成することができるので、部品点数が少なく、簡単な工程で弾性層7を設けることができ、製造が容易となる。この場合の接着剤は、硬化後に弾性を有するものであればいかなる種類のものでもよく、例えば、エポキシ系、アクリル系、シアノアクリレート系、シリコーン系、ポリウレタン系等の、紫外線硬化型、可視光硬化型、または電子線硬化型の接着剤を好適に用いることができる。
弾性層7は、ロータ側リング34の周方向に沿って間欠的に複数箇所に設けられたものでもよいが、全周に渡って設けられているのが好ましい。
弾性層7の厚さは、特に限定されないが、0.1〜3mm程度であるのが好ましく、0.5〜1mmであるのがより好ましい。
以上、本発明の遠心分離器を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、遠心分離器を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、図1および図2に示す遠心分離器1では、制振部材6および弾性層7の両方を設けているが、制振部材6および弾性層7のいずれか一方のみを設けることによっても、十分な異音発生防止効果が得られる。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
1.遠心分離器の作製
(実施例1)
弾性層7を備えない(制振部材6は備える)こと以外は図1および図2に示す構造と同様の遠心分離器を作製した。この遠心分離器の仕様は、以下の通りである。
制振部材6の材質:シリコーンゴム
制振部材6の横断面形状:3mm×3mmの正方形
制振部材6の内径:45mm(自然状態)
ロータ5の材質:ポリカーボネート
ステータ側リング31の材質:フェノール樹脂
ロータ側リング34の材質:セラミックス
貯血空間55の容積:265ml
(実施例2)
制振部材6を備えず、弾性層7を備えること以外は実施例1と同様の遠心分離器を作製した。アクリル系紫外線硬化型の接着剤を用いてロータ側リング34を首部56に固定し、硬化した接着剤によって弾性層7を構成した。接着剤硬化後の弾性層7の厚さは、0.6mmであった。
(比較例)
制振部材6および弾性層7を両方とも備えないこと以外は、実施例1および2と同様の遠心分離器を作製した。
2.評価
各実施例および比較例の遠心分離器を回転駆動装置に装着してロータ5を回転させたときの振動状態を次のようにして計測した。計測器としてFFTアナライザ(小野測器製CF−5220)を使用し、このFFTアナライザのセンサをカバー42の外周部に取り付け、最も異音が発生し易い300rpmでロータ5を回転させて、振動速度を測定した。この測定結果のうち、耳障りな異音の周波数帯である1400〜2000Hzにおける最大の振動速度を下記表1にまとめて示す。
Figure 2006247217
表1に示すように、実施例1および実施例2の遠心分離器は、比較例の遠心分離器と比べて振動速度が大幅に低く、振動が抑えられていることが明らかとなった。また、実際上も、異音が発生し易いと考えられる100〜500rpmのいずれの回転速度域においても異音の発生はなかった。
これに対し、比較例の遠心分離器では、300rpmを中心とする広い回転速度域において異音の発生が認められた。
本発明の遠心分離器(遠心ボウル)の実施形態を示す半縦断面図である。 図1の一部を拡大して示す半縦断面図である。
符号の説明
1 遠心分離器
3 シール機構
31 ステータ側リング
32 シール部材
34 ロータ側リング
4 ステータ
41 ボウルヘッド
42 カバー
421 リブ
43 流入口
44 流出口
45 流出管
46 流入管
462 フランジ部
5 ロータ
50 角部
51 容器本体
511 側壁
52 底板
53 外核
54 内核
55 貯血空間
56 首部
57、58 流路
59 肩部
6、6’ 制振部材
7 弾性層
500 回転中心軸

Claims (3)

  1. 血液または血液成分の流入口および流出口が設けられたステータと、
    前記ステータに対し回転可能に設置されたロータと、
    前記ロータの回転時に前記ステータに対するシール性を保持するシール機構とを有する遠心分離器であって、
    前記ロータは、その内部に血液または血液成分を貯留する貯血空間を有する容器本体と、前記容器本体の上側に形成され、前記容器本体に対し縮径した首部とを備え、
    前記首部の外周部に、弾性材料で構成されたリング状の制振部材を設置したことを特徴とする遠心分離器。
  2. 前記制振部材は、自然状態での内径が前記首部の外径より小さいものであり、自然状態より拡径した状態で前記首部の外周部に装着されている請求項1に記載の遠心分離器。
  3. 前記制振部材は、前記容器本体と前記首部との境界の角部に密着した状態で設置されている請求項1または2に記載の遠心分離器。
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