JP4548675B2 - 改良型レーサムボウル及び使用方法 - Google Patents
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Description
上記とは別に、近年、造血幹細胞採取の需要が増大している。造血幹細胞移植は、他人から正常な造血幹細胞を提供してもらい、白血病などの病気に侵された骨髄を正常な骨髄とする療法である。造血幹細胞採取の方法には、骨髄から骨髄液を採取する方法(骨髄採取法)と腕の静脈から採取する方法(末梢血幹細胞採取法)があるが、ドナーの負担が少なくより安全な後者が、広くドナーを求められるので主流となっている。ところで患者と移植細胞提供者間でABO血液型が不適合でも移植は可能であるが、溶血副作用を避けるため、血液型同種骨髄移植の場合には赤血球を除去する操作が必要とされる。従来は、ヒドロキシエチルスターチ(HES)液による静置法や、フィコール(Ficoll)液を用いた比重遠心法が利用されてきたが、処理が煩雑で、クリーンベンチ内での無菌的な操作を要求されるなどの難点があった。
既存の間歇血流−遠心法で血小板を採取する方法は、所定量の血小板が採取されるまで、次の3段階よりなるサイクルを繰り返す。
レーサムボウルを回転させながら、ドナーから血液を導入する。ボウル内で、血液は赤血球層(40〜45%)と血漿層(55〜60%)とに分離され、その界面に血小板と白血球より構成されるバフィコート層(1〜2%)が形成される。概略を図1に示す。赤血球層の境界は光学的に監視され、所定の位置に達したら採血を中止する。他方、ボウル外に流出する血漿は血漿バッグに導かれる。同時に、血漿バッグ内の血漿の一部を採血する血液に混ぜてボウル内に送液する。血液を希釈してボウル内に送入する方が分離に好ましいからである。採血速度と血漿の送液速度の合計は所定の流量になるように調節する。
採血を中止する際に、それまでの血液の流量の分だけ血漿流量を増加させて送液し、採血時の合計流量から変化がないようにする。この状態で、例えば約30秒間血漿を送ったのち(ドウェル技術)、所定の速度(血小板採取速度)に達するまで、血漿の送液速度を例えば毎秒約10mL/分の割合で増加させる(サージ技術)。所定の速度に到達したら、血漿に伴って選択的に血小板を流出させる。概略を図2に示す。
血小板の流出が終わると、血漿の送入を中止し、ボウル内残留成分(主に赤血球)をドナーに戻す。
白血球混入のメカニズムの解明は、血小板採取ステップでの、レーサムボウル内での血漿の流れの状態(速度分布)を求め、バフィコート内の血小板及び白血球がどのような軌跡を描いてボウル外に流出するかのシミュレーションを行うことによって初めて可能となる。
(1)内部領域の流れ
まず、図3を用いてボウルの壁から離れた内部領域を説明する。血漿が流れていない時は、内部の血漿に働く遠心力(遠心力と重力の合力を以後遠心力と呼ぶ)と圧力が釣り合って、血漿は静止して、ボウルと同一速度で回転する。血液ポンプで血漿の送入を開始すると、入ってくる血漿の圧力に押されて、最初は静止していた内部の血漿は内側へ動きはじめる。動き始めると、直角右側方向のコリオリ力が作用するので、進行方向が少し右にずれる。進行する速度が次第に増加するにつれて、作用するコリオリ力も増加するので、進行方向は更に右側にずれてゆく。最後には、コリオリ力が圧力勾配力と逆平行になって釣り合う。コリオリ力と圧力勾配力が釣り合った時の、血漿の進行方向は、圧力勾配力の直角右方向、つまり等圧線に平行になっている。この流れは地衡流と呼ばれる。
図4を参照すると、圧力勾配力の作用で回転している血漿は、ボウルの壁に近いとき、粘性抵抗により壁から摩擦力を受ける。摩擦力をうけると回転速度が減衰する。その結果、回転速度と移動速度の積に比例する力であるコリオリ力も減少するので、相対的に圧力勾配力が優勢となる。摩擦力は移動速度に比例し、方向が逆向きである。この3力の合力の方向が血漿の移動速度の方向となるので、移動方向は内部の地衡流よりも、内側に偏向する。壁に近いほど摩擦力が大きいので、速度の方向は内側を向くが速度は遅くなる。この結果、斜め方向ではあるけれども出口に向かって流れるようになる。
(1)高速度回転容器内の流体の運動
これを記述する方程式は、ニュートンの運動の第二法則(加速度=力/質量)に基づいて、1845年にアンリ・ナビエとジョージ・ガブリエル・ストークスによって定式化されている(ナビエ・ストークス方程式)。即ち粘性をもつ回転流体の運動方程式は、
左辺第2項の速度と速度勾配の積を含む項(移流項)が強い非線形性を持つことと右辺第3項のコリオリ力項があるのが特徴で、式(1)は解析的には解けない。流体の挙動を予測するには数値計算によるしかない。しかし式(1)を近似して簡略化すると、流れの姿を直感することができる。
まず、血漿が流入しない状態(流れがない静止状態)を考える。容器が回転することによって、内部の流体に遠心力が働き、容器内に圧力勾配が生じる。つまり、遠心力と圧力は釣り合っているから、両者を考慮する必要はない。即ち流れがない(u=0)時の圧力をPBとし、流れが生じる時の変化分をP’とすればP=PB+P’であり、PBは遠心力と重力とで定まるから、
血漿は赤血球層内からバフィコート層へ、上下に亘り均一な速度で流入すると考えられる。赤血球は遠心力のため高密度に充填されており、赤血球層内で赤血球の占める体積は約70%で、隙間は赤血球の直径より小さく、赤血球層内では粘性抵抗が支配的となっていてダルシー則が成立する。このため、血漿は均等な速度で赤血球層内を移動するから、均一な速度でバフィコート層へ流入する。壁の近くのみを流れるとか、赤血球層の中央部分のみを流れると言うことはない。
血小板採取時の血漿の流速に比べて、ボウル内壁の回転速度(10cm×2π×5000/60=5200cm/秒)は非常に大きいので、式(1)の左辺第2項(移流項)は無視できる。従って式(1)は、
(5)式の両辺のcurlを取る(▽×を両辺に掛ける)と、右辺(圧力勾配)は回転を持たないから零となり、左辺は、
▽×(Ω×u)=(u・▽)Ω−(Ω・▽)u+Ω(▽・u)−u(▽・Ω)=−(Ω・▽)u
となるから、
−(Ω・▽)u=0 (6) が得られ、
式(6)からΩx=Ωy=0となり、質量保存の連続式を用いると、
テーラー=プラウドマンの定理はボウル内部のほとんどの領域で成立しているが、ボウル壁の極く近く、0.1−0.5mmの領域(エクマン境界層)では粘性の影響が無視できず、この定理は成立しない。その場合、式(5)の代わりに式(8)が得られる。
以上の理論的背景を下にシミュレーションを行ったが、高速回転流れ(式(1))の数値計算は非常に難しく、市販の流体計算プログラムでは計算できない。軸対称回転容器内の準剛体回転流に有効な数値計算アルゴリズムを、コロケート格子を採用しSimple法で構成したが、コリオリ力項の処理に時間が掛かりすぎることが判明した。コリオリ力項を対角化して陰的に計算できるようにし、さらに複素速度を導入し、高速化を図った。境界層内に少なくとも10個以上の計算格子点があることが精度上必要であるので、計算格子として、図5に示すように水平方向には1600個を10μm間隔で設定し、回転軸方向には1600個を10μmから98μmに増加する間隔で設定して、合計256万個を使用した。
数値計算の結果を図6に示した。近似式(5)の予測通り、流入する血漿は内部領域に移動することなく、急速にボウル内部の環状チャンバの壁面上に移動する。各壁の傾斜の違いを反映して3分の1が上壁(10度の傾斜)に厚さ約0.2mmの境界層を、3分の2が下壁(80度の傾斜)に厚さ約0.4mmの境界層を形成して流出する状況を、流線図として示した。入り口を20等分したので、流線図で隣接する線と線の間隔が10ml/分に対応している。出口近くの下壁の傾斜が変化するため、壁の傾斜の比が変化するので、下壁から上壁に向かって、この変化を補償する垂直方向の流れが発生していることが看取される。このように、流入する血漿は、薄い境界層を壁の上に形成してその中を流れるだけで、ボウル内部を水平方向や斜め方向に移動する流れは形成しないことが示された。
図7に上壁の、図8に下壁の境界層内の血漿の速度ベクトルの分布を示した。前述した近似式(15)及び近似式(16)に対応する結果が示されている。回転を含む面に平行な流れは、壁に非常に近い所にしか存在せず、壁から約0.2mm又は0.4mm離れると、流れの方向は回転軸を含む面に垂直な方向のみとなることが分かる。即ち、血漿が出口に向かって流れるのは、壁に非常に近い領域だけで、壁から離れると出口に向かう流れが急速に減衰し、血漿は回転軸を含む平面に直角の方向にだけ流れることを示している。内部領域では血漿は回転しているだけである。また、内壁の勾配が大きくなると境界層の厚さが大きいことも示されている。
(1)分離の原理の定性的説明
回転するレーサムボウルの中で、血漿(粘度μ、比重ρf)が毎分5000回転しているボウル壁面に対して速度Uで流れているとする。その血漿中に置かれた血球に作用する主な力は、血球の表面に作用する力として粘性抵抗力、血球の体積に作用する力として遠心力があり、他に重力と浮力がある。浮力と重力は遠心力に比べて小さいから無視できる。
直径DP、比重ρPの血球が容器の壁に対する速度をVとし、血球の血漿に対する相対速度をW(W=V−U)で表すと、運動する血球が血漿から受ける抵抗力FDは、球の運動方向への投影面積A(=πDP 2/4)と運動エネルギー(ρW2/2)の積に比例し、
流体から粒子が受ける抵抗力(R)について、ストークスの式、R=3πμDP(V−U)が成立するとき、粒子の運動方程式は次式で与えられる(1966, Hjelmfelt, Appl.Sci.Res. 16)。
左辺: 粒子の慣性力、
右辺:第1項:粘性による抗力。第2項:流体加速による力。第3項:仮想質量(粒子が加速するとき、同じ体積の流体を加速させることになるため、必要となるエネルギーの補正)、第4項:外力。第5項:バセット項―粒子の運動の履歴に関する項(今回の計算では省略)。
赤血球層の内側に形成される約1mm弱の厚さのバフィコート層(血小板と白血球の層)内の血小板と白血球は、赤血球層を通過してきた血漿によって、内側へ運ばれる。血小板採取の開始時に存在するバッフィコート層内での位置を変えて、その軌跡を計算した結果を図9に示した。血小板はバフィコート層内の上部分と下部分から、ボウルの上下の壁の表面を伝って流出した。しかし、通常の経験と知識から予想されるものと大きく異なって、中央部に存在する血小板は流出しないことが示された。
シミュレーションの結果、血小板採取の開始時に、バフィーコート層の最上端部に存在する白血球が、血漿の流れに運ばれて流出することが示された(図10及び図11)。しかし、そのすぐ下の部分に存在する白血球は、上端に到達しても流出することはなく、その位置で回転を続ける。これは、3次元表示した軌跡図(図12)に示されているように、上端に到達した時に白血球が持つ速度ベクトルの方向(半径方向の内側を向いているか、円周方向を向いているか)が異なるためである。
上記したところから、図2に示したシミュレーション領域においてレーサムボウルの構造を変更し、分離チャンバからの出口位置を下げて、上壁の出口部分を下方に傾斜させた構造にすれば、既存のレーサムボウルの欠点を克服できると考えた。実際のボウルの製作に先立ってシミュレーションを行った結果を図13に示す。血小板採取の開始時に、バフィーコート層の上端部に存在する白血球は、壁に沿って上昇する流れに引きずられて上昇し、次いで下降に転じる。この間、外側へ向かって遠心力を受ける。この半径方向外側への移動速度が大きいので、白血球は壁上を下降する血漿の流れの外へ出てしまい、再度上端に運ばれて同じ軌跡を辿る。白血球はこの循環軌道から出られず、ボウルから流出する事はできない。また血小板採取の開始時に中央部に存在する白血球は、上壁にも下壁にも到達することなく、バフィーコート層上の出口に対応する位置に向かって移動し、以後その点に停留する。さらに、血小板採取の開始時に下半分の領域に存在する白血球は、下端に到達すると、図11で示した場合と同様な軌跡を示して、ボールから流出する事はできない。この結果、上壁の出口側部分の傾斜を下方に変更することが、白血球混入を阻止するのに有効であるという結果が得られた。
図14及び図15に示す4種類の構造の改良型レーサムボウルを製作し、ヒト血液を用いて評価した。
アフェレーシス装置として、MCS(Haemonetics製)を使用した。これは回転速度を制御される分離独立した遠心分離機と、プログラマブル・コントローラ(KV-700、Keyence製)で制御された二つの送液ポンプと、赤血球層とバッフィコート層の境界を検出し、その位置を測定するカラーCCDカメラ(WAT-240R-G3.8, Watec製)より構成されている。第1のポンプ(Cole-Parmer製)は、血液の送入・返血に使用し、第2のポンプは血漿の送入に使用した。接写レンズを付けたCCDカメラを、遠心分離ボールの肩部の約20mm上に設置し、カラーモニターを使用して、ボール肩部の映像を10倍にして監視した。赤血球層とバッフィコート層の境界位置を約0.2mmの高精度で検出し制御することが可能であった。
上記4種類の改良型レーサムボウルを遠心分離機に装着し、二つの送液ポンプを接続する。第1のポンプを使って血液バッグより、血液を50ml/minで送入する。ボウルから血漿が分離されて流出を始めたら血漿バッグに導き、このバッグから第2のポンプを使用して、65ml/minでボウル内へと還流させる。赤血球層の境界が所定の位置に到達したのが検出されたら、第1のポンプを停止させ、第2のポンプ流量を115ml/minに増加させる。
第一のポンプを8秒かけて停止させる。この間、第1のポンプの流量を減らす分だけ、第2のポンプ流量を同期させて増加させて、合計流量が115ml/minであるよう制御する。最初と最後の各1秒間は緩やかに3ml/minだけ速度を変化させ、中間の6秒間は一定の減少速度・増加速度で変化させる。
日本赤十字に献血された400mlの血液は、遠心処理され、濃厚赤血球製剤と新鮮凍結血漿製剤が製造されるが、同時に分離されるバッフィコート分画は廃棄される。このバッフィコート分画を集めて遠心分離処理して、バッフィコートを含まない濃厚赤血球成分を取り、これに、計算量のバッフィコートと規格を満たさず廃棄される新鮮凍結血漿製剤とを加えて、評価実験に用いる全血を調製した。例えば、バフィコート30袋より取得した濃厚赤血球に、バフィコート6袋と新鮮凍結血漿製剤400mlの割合で使用する。
評価結果を表2に示したが、下向きに傾斜した上部環状壁8を導入することによって、混入白血球が3分の1から4分の1に減少出来た。上部環状壁8の勾配はいずれも下方80度に変化させた(回転軸に対して10度)が、この構造は、白血球軌跡のシミュレーションで予測されたとおりに混入白血球の減少に有効であることが判明した。なお、上部環状壁8の軸方向寸法は、大きいほど混入白血球の減少に有効であるが、環状チャンバの軸方向内壁全体の高さの半分を占めるほどの高さ(Type Dのケース)にすると、血小板の収率が低下するという不利益をもたらすことも明らかになった。実施例では、下部環状壁7の勾配は上部環状壁8の勾配と同様とした。
Type A及びType Bのそれぞれの改良型レーサムボウルの通路に上下のキャビティを設置して、図17及び図18に示す改良型レーサムボウルType E及びType Fを製作し、ヒト血液を用いて評価を行った。装置の構成、使用した血液、操作方法は実施例1と同じである。第2のポンプ流量を115ml/minから増加させるサージ時の赤血球層の回転軸からの位置は、Type E及びType Fでそれぞれ39.5mm及び38.5mmである。
結果を表3に示した。結果は、シミュレーションの予測どおりに、空洞は白血球数を更に減少させるのに有効で、混入白血球数は約2分の1に減少した。比較例に使用した従来のレーサムボウルと比較すると、約8分の1に減少させることが出来た。
Haemonetics社のレーサムボウルを比較に用いて、性能を評価した。装置構成及び使用血液は、実施例1の場合と同じにした。操作方法は、レーサムボウルの最適と考えられる操作条件として、回転数は毎分4800回転、血小板採取の最大流速を200ml/minとし、サージ時に第2のポンプの流量を115ml/minから増加させる時の赤血球層の回転軸からの位置を39.5mmとした以外は、実施例1と同じ条件を採用した。結果を表4に示す。
Claims (9)
- 回転軸の周囲を回転するよう適合された円錐台形の本体、及びこの本体内部に同心的に配置されて本体との間に環状チャンバを画定するコアを有するローター部分と、
流体を本体底部へと同心に導入する入口ポート、及び環状チャンバで分離された流体を本体上部から導出する出口ポートを有するステーター部分と、
ローター部分とステーター部分を結合する回転シールとからなるレーサムボウルにおいて、
前記環状チャンバの求心側内壁が、環状チャンバ底部から軸方向内方に傾斜して上方に延びる下部環状壁と、環状チャンバ上部から軸方向内方に傾斜して下方に延びる上部環状壁とによって画定され、下部環状壁と上部環状壁の間からは環状チャンバから前記出口ポートへの流路が延伸し、
前記上部環状壁の軸方向寸法が、前記下部環状壁の軸方向寸法より短く、
前記流路が半径方向内方に、次いで軸方向上方に延伸し、上部環状キャビティ及び下部環状キャビティが前記流路の半径方向内方に延伸する部分に備えられていることを特徴とする、改良型レーサムボウル。 - 前記上部環状キャビティの軸方向寸法が10mmから25mmの範囲にある、請求項1の改良型レーサムボウル。
- 前記下部環状キャビティの軸方向寸法が前記上部環状キャビティの軸方向寸法以下である、請求項1又は2の改良型レーサムボウル。
- 前記下部環状キャビティの軸方向寸法が前記上部環状キャビティの軸方向寸法と等しい、請求項3の改良型レーサムボウル。
- 前記上部環状キャビティ及び/又は前記下部環状キャビティの求心側内壁が前記出口ポートに向けて軸方向内方に、回転軸に対して0から20度の角度で傾斜する、請求項1の改良型レーサムボウル。
- 前記上部環状キャビティ及び/又は前記下部環状キャビティの遠心側内壁が前記出口ポートに向けて軸方向内方に、回転軸に対して0から10度の角度で傾斜する、請求項1の改良型レーサムボウル。
- 前記上部環状壁の軸方向寸法が、前記環状チャンバの求心側内壁の軸方向寸法の10から35%の範囲にある、請求項1の改良型レーサムボウル。
- 前記上部環状壁の傾斜角度と前記下部環状壁の傾斜角度が回転軸に対してそれぞれ5から20度の範囲にある、請求項1の改良型レーサムボウル。
- 前記上部環状壁の傾斜角度と前記下部環状壁の傾斜角度が等しい、請求項8の改良型レーサムボウル。
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