JP2008133351A - コンデンサーフィルム用プロピレン系重合体 - Google Patents

コンデンサーフィルム用プロピレン系重合体 Download PDF

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Abstract

【課題】延伸性、耐熱性および耐電圧に優れたコンデンサーフィルムに適したコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体およびこれを延伸してなるコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルムを提供する。
【解決手段】メルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分、沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が90〜100重量%、エチレンから導かれる単位の含有量が0.1〜2重量%、灰分量が30ppm以下および塩素含量が10ppm以下の範囲にあるプロピレン系重合体(A)からなることを特徴とするコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、延伸性、耐熱性および耐電圧性に優れたコンデンサーフィルムに適したコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体及びそれから得られる延伸フィルムに関する。
ポリプロピレンは優れた延伸特性を有することから、均一な薄いフィルムとすることが可能であり、その優れた特性を活かしてさまざまな分野で幅広く利用されている。また優れた電気的特性を有することからコンデンサーフィルムに広く用いられている。今般、家電や自動車においてはコンデンサーフィルムの需要が高まっており、フィルムのさらなる薄膜化、耐熱性および耐電圧の向上が要望されている。
コンデンサーフィルムの耐熱性および耐電圧向上のために、使用されるポリプロピレンの沸騰ヘプタン不溶部のアイソタクチック・ペンダット分率を0.955以上と立体規則性を高める方法(特許文献1)、ポリプロピレン中に含まれる灰分量を40重量ppm以下および塩素分を2重量ppm以下とする方法(特許文献2)、さらには沸騰n−ヘプタン不溶部のラセミペンダット分率を0.0005〜0.01とする方法(特許文献3)等、種々の方法が提案されている。
しかしながら、単に、ポリプロピレンの立体規則性を高めても、ポリプロピレンの延伸性の低下や、ボイドの生成が起こる場合もあり、必ずしも有効な解決手段とはなっていない。
特開昭56−131921号公報 特開平6−236709号公報 特開平9−302036号公報
本発明は、延伸性、耐熱性および耐電圧に優れるコンデンサーフィルムに適したプロピレン系重合体を開発することを目的とする。
本発明者らは、上記問題を解決して、延伸性、耐熱性および耐電圧性に優れたコンデンサー用フィルムを提供しうるプロピレン系重合体について鋭意研究し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の事項を含む。
〔1〕メルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分、沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が90〜100重量%、エチレンから導かれる単位の含有量が0.1〜2重量%、灰分量が30ppm以下および塩素含量が10ppm以下の範囲にあるプロピレン系重合体(A)からなることを特徴とするコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
〔2〕プロピレン系重合体(A)が、プロピレン・エチレンランダム共重合体(B)である〔1〕に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
〔3〕プロピレン系重合体(A)が、メルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分、沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が70〜90重量%およびエチレンから導かれる単位の含有量が0.2〜10重量%の範囲にあるであるプロピレン・エチレンランダム共重合体(C):1〜99重量%
及びメルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分および沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が90重量%以上の範囲にあるプロピレン単独重合体:99〜20重量%を含む重合体組成物である〔1〕に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
〔4〕プロピレン系重合体(A)またはプロピレン・エチレンランダム共重合体(B)が、担持型チタン触媒の存在下で製造されたものであることを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
〔5〕重合体組成物に含まれるプロピレン・エチレンランダム共重合体(C)およびプロピレン単独重合体のうち、少なくともいずれかが担持型チタン触媒存在下で製造されたものであることを特徴とする〔3〕に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。〔6〕プロピレン系重合体(A)が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたMnが10万以下およびMz/Mnが15以上であることを特徴とする〔1〕に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
〔7〕重合体組成物に含まれるプロピレン・エチレンランダム共重合体およびプロピレン単独重合体が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたMnが10万以下およびMz/Mnが15以上であることを特徴とする〔3〕に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
〔8〕〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体を、延伸面倍率(縦×横の面倍率)30〜80倍で延伸させてなるコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルム。
本発明のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体は、延伸性に優れ、これを延伸してなる延伸フィルムは、耐熱性および耐電圧に優れており、コンデンサー用フィルムとして好適である。
<プロピレン系重合体(A)>
本発明のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体に係るプロピレン系重合体(A)は、メルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分、好ましくは0.5〜8.0g/10分、沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が90〜100重量%、好ましくは95〜100重量%、より好ましくは96〜99.5重量%、エチレンから導かれる単位の含有量が0.1〜2重量%、好ましくは0.1〜1.5重量%、より好ましくは0.2〜1.0重量%、灰分量が30ppm以下、好ましくは25ppm以下および塩素含量が10ppm以下、好ましくは8ppm以下の範囲にある重合体である。
エチレンから導かれる単位が0.1重量%未満のプロピレン系重合体は、延伸性に劣り、良好な延伸フィルムが得られない虞があり、一方、2重量%を越えるプロピレン系重合体は、得られる延伸フィルムの耐熱性が劣り、耐電圧が低下する虞がある。
また、灰分量が30ppmを超える、あるいは塩素含量が10ppmを超えるプロピレン系重合体は、導電成分が増加するため、得られる延伸フィルムの耐電圧が低下する虞がある。
本発明に係るプロピレン系重合体(A)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたプロピレン系重合体(A)の数平均分子量(Mn)は10万以下であることが好ましく、また、Mz/Mnは15以上であることが好ましい。
本発明に係るプロピレン系重合体(A)は、エチレンから導かれる単位の含有量が上記
範囲にあるプロピレン・エチレンランダム共重合体(B)であっても、プロピレン・エチレンランダム共重合体(C)とプロピレン単独重合体との重合体組成物であって、エチレンから導かれる単位の含有量等が上記範囲にある重合体組成物であってもよい。
<プロピレン・エチレンランダム共重合体(C)>
前記重合体組成物に含まれるプロピレン・エチレンランダム共重合体(C)は、MFRが0.1〜10g/10分、好ましくは0.5〜8.0g/10分、沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が70〜97重量%、好ましくは70〜90重量%およびエチレンから導かれる単位の含有量が0.2〜10重量%、好ましくは0.2〜6.0重量%の範囲のあるランダム共重合体が好ましい。
エチレンから導かれる単位の含有量が10重量%を超えるプロピレン・エチレンランダム共重合体は、仮令、プロピレン単独重合体と混合して重合体組成物としても、得られる延伸フィルムの耐熱性が劣る虞がある。
本発明に係るプロピレン・エチレンランダム共重合体(C)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたプロピレン系重合体(A)の数平均分子量(Mn)は10万以下であることが好ましく、また、Mz/Mnは15以上であることが好ましい。
<プロピレン単独重合体>
前記重合体組成物に含まれるプロピレン単独重合体は、MFRが0.1〜10g/10分、好ましくは0.5〜8.0g/10分、および沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が90重量%以上、好ましくは95重量%以上の単独重合体が好ましい。
本発明に係るプロピレン単独重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたプロピレン系重合体(A)の数平均分子量(Mn)は10万以下であることが好ましく、また、Mz/Mnは15以上であることが好ましい。
<重合体組成物>
本発明に係る重合体組成物は、前記プロピレン・エチレンランダム共重合体(B)を、1〜80重量%、好ましくは5〜40重量%および前記プロピレン単独重合体を99〜20重量%、好ましくは95〜60重量%を含む重合体組成物であることが好ましい。
本発明に係る重合体組成物は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたプロピレン系重合体(A)の数平均分子量(Mn)は10万以下であることが好ましく、また、Mz/Mnは15以上であることが好ましい。
<コンデンサーフィルム用プロピレン系重合体>
本発明のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体は、前記プロピレン系重合体(A)からなる。
<プロピレン系重合体(A)の製造方法>
本発明に係るプロピレン系重合体(A)およびプロピレン・エチレンランダム共重合体(B)は、公知のプロピレン重合用触媒を用いたプロピレンの重合方法により製造し得るが、なかでも担持型チタン触媒を用いた製造方法が好ましい。プロピレン系重合体(A)が、プロピレン・エチレンランダム共重合体(C)とプロピレン単独重合体を含む重合体組成物である場合には、プロピレン・エチレンランダム共重合体(C)およびプロピレン単独重合体の少なくともいずれかが、担持型チタン触媒によって製造されたプロピレン系重合体であることが好ましい。
担持型チタン触媒としては、たとえば、チタン、マグネシウム、ハロゲンおよび内部添加電子供与性化合物を含む固体状チタン触媒成分と、周期律表の第I族、II族、III族から選ばれた金属を含む有機金属化合物と、外部添加電子供与性化合物とからなる重合触媒が好ましく用いられる。
重合触媒としては、より具体的には、工業的にプロピレン系重合体(ポリプロピレン)を製造するために用いられる触媒が使用される。たとえば、ハロゲン化マグネシウムなどの担体上に、三塩化チタンまたは四塩化チタンを担持させたもの、ならびに有機アルミニウム化合物が用いられる。なかでも特に、高活性で、かつ、チタン成分のもともと少ない触媒を用いることが好ましい。
本発明に係るプロピレン系重合体(A)はコンデンサーフィルム用に使用するため、触媒の単位量当たりのポリマーの生成量が少ない場合には、後処理を行って触媒残渣を除去する必要がある。また、触媒の活性が高いためにポリマーの生成量が多い場合でも、後処理を行って触媒残渣を除去することが好ましい。後処理の方法としては、重合して得られたプロピレン系重合体(A)を液状のプロピレン、ブタン、ヘキサンまたはヘプタンなどで洗浄する方法が挙げられる。このとき、水、アルコール化合物、ケトン化合物、エーテル化合物、エステル化合物、アミン化合物、有機酸化合物または無機酸化合物などを添加してチタンやマグネシウムなどの触媒成分を可溶化し、抽出しやすくしてもよい。また、水またはアルコールなどの極性化合物で洗浄することも好ましい。
さらに上記の重合により得られたプロピレン系重合体に、脱ハロゲン処理をすることが好ましい。特に、エポキシ化合物を用いた脱ハロゲン処理が好ましい。ここで、エポキシ化合物としては、たとえば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブテンオキサイドまたはシクロヘキセンオキサイドなどのアルキレンオキサイドあるいはグリシジルアルコール、グリシジル酸またはグリシジルエステルなどが好ましく用いられる。これらのエポキシ化合物を用いてプロピレン系重合体の脱塩素処理を行う時には、エポキシ化合物と等モル以上のOH基を持った化合物を用いると非常に効果的である。ここでOH基を持った化合物としては、水もしくはアルコール化合物が挙げられる。
<コンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルム>
本発明のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルムは、前記プロピレン系重合体(A)を、延伸倍率(縦×横の面倍率)30倍〜80倍で延伸してなるフィルムである。延伸倍率を高くすることにより、プロピレン系重合体(A)が高結晶化し、より高い絶縁破壊強度を有する延伸フィルムを得ることができる。
本発明のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルムは、耐熱性および耐電圧に優れている。
本発明のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルムの厚さは、通常、1〜100μm、好ましくは5〜50μmの範囲にある。
本発明のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルムは、公知の同時二軸延伸法あるいは逐次二軸延伸法等の二軸延伸フィルム製造方法により製造し得る。二軸延伸の条件は、公知のOPPフィルムの製造条件、例えば、逐次二軸延伸法では、縦延伸温度を125℃〜145℃、延伸倍率を4.5〜9倍の範囲、横延伸温度を165〜190℃、延伸倍率を7〜11倍の範囲にすればよい。
以下に、ひとつの方法を挙げる。30mmφの2層Tダイを用い、250℃で厚さ500〜1200μmのシートを作製する。得られたシートを154〜158℃で1分間予熱
した後、154〜158℃で、延伸速度6m/秒で、縦方向に5〜9倍および横方向に7〜9倍延伸すると、厚さ15μmの延伸フィルムが得られる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例および比較例で用いたプロピレン系重合体の諸特性は次のようにして測定した。
(1)メルトフローレート
ASTM D1238に準拠し、230℃、2.16kg荷重で測定した。
(2)沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)
HIの定量方法としては、まず1gの試料をソックスレー抽出器に入れ、沸騰n−ヘプタンで10時間抽出する。次いで、この試料をアセトンで洗浄後、120℃で6時間乾燥した後その重量を求め、初期の試料量に対する重量百分率によって算出した。
(3)エチレンから導かれる単位の含有量
プロピレン系重合体中のエチレンから導かれる単位の含有量は、13C−NMRスペクトルのチャートを用いて算出した。すなわち、プロピレン系重合体中のエチレンから導かれる単位の含有量は、まず、ポリマー(Polymer)1988年、第29巻、p.184
8に記載された方法により、ピークの帰属を決定し、次にマクロモレキュールズ(Macromolecules)1977年、第10巻、p.773に記載された方法により、
プロピレン系重合体中のエチレンから導かれる単位の含有量を算出した。
(4)灰分量
灰分の定量方法を以下に記載する。プロピレン系重合体100gを磁製の坩堝に入れ、燃
焼させる。さらに電気炉の中で、生成した炭素を、800℃で完全に燃焼させる。坩堝が恒量となった後、残った灰分の重量を求めて、試料に対する重量百分率を算出した。
(5)塩素含量
プロピレン系重合体0.8gを、三菱化成社の製燃焼装置を用いてアルゴン/酸素気流下で、400〜900℃で燃焼した後、燃焼ガスを超純水で捕捉し、濃縮後の試料液を、日本ダイオネック(株)DIONEX−DX300型イオンクロマト装置および陰イオンカラムAS4A−SC(ダイオネック社製)を用いて測定した。
(6)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
プロピレン系重合体のMnおよびMzは、以下の条件で測定した。
測定装置:Waters社製150CVtype
サンプル濃度:7.5mg/4mL
カラム:昭和電工(株)製Shodex AD−805ms
設定温度:135℃
溶媒:o−ジクロロベンゼン
ポリスチレン換算
(7)延伸性
延伸倍率(縦5倍×横7倍)および歪み速度222%/secの延伸条件で、厚さ170μmシートのテーブルテンター延伸時における破断の有無を観察した(○:破断なし、×:破断あり)。
(8)耐熱性
ISO11357−3に準拠し、1st昇温による融点を測定した。
(9)耐電圧
80℃および100℃においてJIS-2330に準拠して測定した。
なお、上記(7)延伸性、(8)耐熱性および(9)耐電圧の測定にあたっては、それぞれのプロピレン系重合体について耐電圧がもっとも良好となる延伸温度を、延伸条件として選択し、延伸フィルムを作製した。
また、(8)耐熱性および(9)耐電圧については、延伸倍率(縦5倍×横7倍)および歪み速度133%/secの延伸条件で、厚さ500μmシートのテーブルテンター延伸によって作製した延伸フィルムを用いて測定した。
〔重合例A−1〕
(1)固体状チタン触媒成分の調製
無水塩化マグネシウム952g、デカン4420mLおよび2−エチルヘキシルアルコ
ール3906gを、130℃で2時間加熱して均一溶液とした。この溶液中に無水フタル酸213gを添加し、130℃でさらに1時間攪拌混合を行って無水フタル酸を溶解させた。得られた均一溶液を23℃まで冷却した後、この均一溶液750mLを、−20℃に保持された四塩化チタン2000mL中に1時間かけて滴下した。滴下後、得られた混合液の温度を4時間かけて110℃に昇温し、110℃に達したところでフタル酸ジイソブチル(DIBP)52.2gを加え、同温度で2時間した。次いで、熱時濾過にて固体部を採取し、この固体部を2750mLの四塩化チタンに再懸濁させた後、再び110℃で2時間加熱した。加熱終了後、再び熱濾過にて固体部を採取し、110℃のデカンおよびヘキサンを用いて、洗浄液中にチタン化合物が検出されなくなるまで洗浄した。このようにして調製された固体状チタン触媒成分は、ヘキサンスラリーとして保存される。このヘキサンスラリーの一部を乾燥して触媒組成を調べたところ、固体状チタン触媒成分は、チタンを2重量%、塩素を57重量%、マグネシウムを21重量%およびDIBPを20重量%含有していた。
(2)前重合触媒の製造
遷移金属触媒成分120g、トリエチルアルミニウム20.5mLおよびヘプタン120Lを内容量200Lの攪拌機付きオートクレーブに入れ、内温5℃に保ちながら、プロピレンを720g加え、60分間攪拌して反応させた。重合終了後、固体成分を沈降させ、上澄み液の除去およびヘプタンによる洗浄を2回行った。得られた前重合触媒を精製ヘプタンに再懸濁して、遷移金属触媒成分濃度で1g/Lとなるようにした。この前重合触媒は遷移金属触媒成分1g当たり、プロピレン単独重合体を6g含んでいた。
(3)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として1.2g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間、ジシクロペンチルジメトキシシランを2.4mL/時間およびエチレンを0.1kg/時間、連続的に供給し、水素を、気相部の水素濃度が0.8mol%になるように供給した。重合温度73℃および圧力3.2MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間、エチレンを0.2kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.4mol%になるように重合器に供給した。重合温度71℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間、エチレンを0.2kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.4mol%になるように重合器に供給した。重合温度69℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは失活させた後、液体プロピレンによる洗浄槽に送り、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを洗浄した。このスラリーを気化させた後、気固分離
を行い、プロピレン・エチレンランダム共重合体を得た。得られたプロピレン・エチレンランダム重合体をコニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥した。次いで、この生成物100キログラムに対し、純水35.9グラムとプロピレンオキサイド0.63リットルとを添加して、90℃で2時間脱塩素処理を行った後に、80℃で真空乾燥し、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを得た。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体パウダー(PP樹脂A−1)の物性を表1に示す。
〔重合例A−2〕
重合方法を以下のように変えた以外は、重合例A−1と同様の方法で行った。
(1)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として1.1g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間、ジシクロペンチルジメトキシシランを2.1mL/時間およびエチレンを0.3kg/時間、連続的に供給し、水素を、気相部の水素濃度が0.8mol%になるように供給した。重合温度73℃および圧力3.2MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間、エチレンを0.4kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.5mol%になるように重合器に供給した。重合温度71℃および圧力3.1MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間、エチレンを0.3kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.5mol%になるように重合器に供給した。重合温度69℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは失活させた後、液体プロピレンによる洗浄槽に送り、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを洗浄した。このスラリーを気化させた後、気固分離を行い、プロピレン・エチレンランダム共重合体を得た。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体をコニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥した。次いで、この生成物100キログラムに対し、純水35.9グラムおよびプロピレンオキサイド0.63リットルを添加して、90℃で2時間脱塩素処理を行った後に、80℃で真空乾燥し、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを得た。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体パウダー(PP樹脂A−2)の物性を表1に示す。
〔重合例A−3〕
重合方法を以下のように変えた以外は、重合例A−1と同様の方法で行った。
(1)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として1.2g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間、ジシクロペンチルジメトキシシランを2.4mL/時間およびエチレンを0.1kg/時間、連続的に供給し、水素を、気相部の水素濃度が0.5mol%になるように供給した。重合温度74℃および圧力3.2MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間、エチレンを0.2kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が0.9mol%になるように重合器に供給した。重合温度72℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間、エチレンを0.2kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が0.9mol%になるように重合器に供給した。重合温度70℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは失活させた後、液体プロピレンによる洗浄槽に送り、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを洗浄した。このスラリーを気化させた後、気固分離を行い、プロピレン・エチレンランダム共重合体を得た。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体を、コニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥した。次いで、この
生成物100キログラムに対し、純水35.9グラムおよびプロピレンオキサイド0.63リットルを添加して、90℃で2時間脱塩素処理を行った後、80℃で真空乾燥を行い、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを得た。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体パウダー(PP樹脂A−3)の物性を表1に示す。
〔重合例A−4〕
重合方法を以下のように変えた以外は、重合例A−1と同様の方法で行った。
(1)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として0.5g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間、ジシクロペンチルジメトキシシランを1.0mL/時間およびエチレンを0.3kg/時間、連続的に供給し、水素を気相部の水素濃度が1.3mol%になるように供給した。重合温度73℃および圧力3.3MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間、エチレンを1.3kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が3.5mol%になるように重合器に供給した。重合温度71℃および圧力3.2MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間、エチレンを0.7kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が2.7mol%になるように重合器に供給した。重合温度69℃および圧力3.1MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは失活させた後、液体プロピレンによる洗浄槽に送り、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを洗浄した。このスラリーを気化させた後、気固分離を行い、プロピレン・エチレンランダム共重合体を得た。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体は、コニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥した。次いで、この生成物100キログラムに対し、純水35.9グラムおよびプロピレンオキサイド0.63リットルを添加して、90℃で2時間脱塩素処理を行った後、80℃で真空乾燥を行い、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーを得た。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体パウダー(PP樹脂A−4)の物性を表1に示す。
〔重合例A−5〕
重合方法を以下のように変えた以外は、重合例A−1と同様の方法で行った。
(1)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として0.5g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間、ジシクロペンチルジメトキシシランを1.0mL/時間およびエチレンを0.4kg/時間、連続的に供給し、水素を、気相部の水素濃度が2.0mol%になるように供給した。重合温度73℃および圧力3.4MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間、エチレンを1.4kg/時間および水素を気相部の水素濃度が4.5mol%になるように重合器に供給した。重合温度71℃および圧力3.3MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間、エチレンを0.8kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が3.7mol%になるように重合器に供給した。重合温度69℃および圧力3.2MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを失活させた後、気化し、気固分離を行うと、プロピレン・エチレンランダム共重合体が得られた。このプロピレン・エチレンランダム共重合体を、コニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥を行うと、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーが得られた。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体パウダー(PP樹脂A−5)の物性を表1に示す。
〔重合例A−6〕
重合方法を以下のように変えた以外は、重合例A−1と同様の方法で行った。
(1)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として1.2g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間、ジシクロペンチルジメトキシシランを2.4mL/時間およびエチレンを0.1kg/時間を連続的に供給し、水素を、気相部の水素濃度が0.6mol%になるように供給した。重合温度73℃および圧力3.1MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間、エチレンを0.2kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.1mol%になるように重合器に供給した。重合温度71℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間、エチレンを0.2kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.1mol%になるように重合器に供給した。重合温度69℃および圧力2.9MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを失活させた後、気化し、気固分離を行うと、プロピレン・エチレンランダム共重合体が得られた。このプロピレン・エチレンランダム共重合体を、コニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥を行うと、プロピレン・エチレンランダム共重合体パウダーが得られた。得られたプロピレン・エチレンランダム共重合体パウダー(PP樹脂A−6)の物性を表1に示す。
〔重合例B−1〕
重合方法を以下のように変えた以外は、重合例A−1と同様の方法で行った。
(1)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として1.4g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間およびジシクロペンチルジメトキシシランを2.6mL/時間、連続的に供給し、水素を、気相部の水素濃度が0.9mol%になるように供給した。重合温度73℃および圧力3.2MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.3mol%になるように重合器に供給した。重合温度71℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.3mol%になるように重合器に供給した。重合温度69℃、圧力2.9MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは失活させた後、液体プロピレンによる洗浄槽に送り、プロピレン単独重合体パウダーを洗浄した。このスラリーを気化させた後、気固分離し、プロピレン単独重合体を得た。得られたプロピレン単独重合体を、コニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥した。次いで、この生成物100キログラムに対し、純水35.9グラムおよびプロピレンオキサイド0.63リットルを加え、90℃で2時間脱塩素処理を行った後に、80℃で真空乾燥を行うと、プロピレン単独重合体パウダーが得られた。得られたプロピレン単独重合体パウダー(PP樹脂B−1)の物性を表1に示す。
〔重合例B−2〕
重合方法を以下のように変えた以外は、重合例A−1と同様の方法で行った。
(1)本重合
内容量100Lの攪拌器付きベッセル重合器に、プロピレンを110kg/時間、重合例A−1(2)で製造した触媒スラリーを遷移金属触媒成分として1.4g/時間、トリエチルアルミニウムを5.8mL/時間およびジシクロペンチルジメトキシシランを2.6mL/時間を連続的に供給し、水素を、気相部の水素濃度が0.9mol%になるよう
に供給した。重合温度73℃および圧力3.2MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量1000Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを30kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.3mol%になるように重合器に供給した。重合温度71℃および圧力3.0MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーを内容量500Lの攪拌機付きベッセル重合器に送り、さらに重合を行った。プロピレンを46kg/時間および水素を、気相部の水素濃度が1.3mol%になるように供給した。重合温度69℃および圧力2.9MPa/Gで重合を行った。得られたスラリーは失活させた後、液体プロピレンによる洗浄槽に送り、プロピレン単独重合体パウダーを洗浄した。得られたスラリーを失活させた後、気化させ、気固分離すると、プロピレン単独重合体が得られた。このプロピレン単独重合体を、コニカル乾燥機に導入して、80℃で真空乾燥し、プロピレン単独重合体パウダーを得た。得られたプロピレン単独重合体パウダー(PP樹脂B−2)の物性を表1に示す。
Figure 2008133351
実験に用いたプロピレン系重合体(PP樹脂)の特性
[実施例1〜6]
〔比較例1〜4〕
表1に記載したプロピレン・エチレンランダム共重合体および/またはプロピレン単独重合体を用い、表2に記載したブレンド比によってプロピレン系重合体およびプロピレン系重合体組成物を得た。それぞれについて、重合体の特性および延伸フィルム特性を測定した結果を表2に示す。
Figure 2008133351

Claims (8)

  1. メルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分、沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が90〜100重量%、エチレンから導かれる単位の含有量が0.1〜2重量%、灰分量が30ppm以下および塩素含量が10ppm以下の範囲にあるプロピレン系重合体(A)からなることを特徴とするコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
  2. プロピレン系重合体(A)が、プロピレン・エチレンランダム共重合体(B)である請求項1に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
  3. プロピレン系重合体(A)が、メルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分、沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が70〜90重量%およびエチレンから導かれる単位の含有量が0.2〜10重量%の範囲にあるプロピレン・エチレンランダム共重合体(C):1〜99重量%及びメルトフローレート(MFR;ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が0.1〜10g/10分および沸騰n−ヘプタン不溶分(HI)が90重量%以上の範囲にあるプロピレン単独重合体:99〜20重量%を含む重合体組成物である請求項1に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
  4. プロピレン系重合体(A)またはプロピレン・エチレンランダム共重合体(B)が、担持型チタン触媒の存在下で製造されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
  5. 重合体組成物に含まれるプロピレン・エチレンランダム共重合体(C)およびプロピレン単独重合体のうち、少なくともいずれかが担持型チタン触媒存在下で製造されたものであることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
  6. プロピレン系重合体(A)が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたMnが10万以下およびMz/Mnが15以上であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
  7. 重合体組成物に含まれるプロピレン・エチレンランダム共重合体(C)およびプロピレン単独重合体が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めたMnが10万以下およびMz/Mnが15以上であることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体を、延伸面倍率(縦×横の面倍率)30〜80倍で延伸させてなるコンデンサーフィルム用プロピレン系重合体延伸フィルム。
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