JP2008128772A - 薄膜ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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健二 国原
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Abstract

【課題】SnO感知膜成膜前の下地面を平坦化して凹凸部の高低差を減少させ、柱状晶間が粗になる部分を極力少なくしてSnO感知膜の抵抗値のバラツキを低減させた薄膜ガスセンサ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ダイアフラム構造のSi基板1と、Si基板1上に多層構造の支持層2,3,4,を介して形成されたヒータ層5と、ヒータ層5の上にSiO絶縁膜6を介して形成された一対の感知膜電極7と、これら一対の感知膜電極7にかかるように成膜されたSnO感知膜8と、を有する薄膜ガスセンサにおいて、感知膜電極7を、研磨加工により平坦化処理したSiO絶縁膜6の表面に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池駆動を念頭においた低消費電力型の薄膜ガスセンサ及びその製造方法に関するものである。
一般的にガスセンサは、ガス漏れ警報器等の用途に用いられ、ある特定ガス、例えば、CO,CH,C,COH等に選択的に感応するデバイスであり、その性格上、高感度、高選択性、高応答性、高信頼性、低消費電力が必要不可欠である。ところで、家庭用として普及しているガス漏れ警報器には、都市ガス用やプロパンガス用の可燃性ガス検知を目的としたものと、燃焼機器の不完全燃焼ガス検知を目的としたもの、または、両方の機能を併せ持ったもの等があるが、何れもコストや設置性の問題から普及率はそれほど高くない。
これらの背景から、薄膜ガスセンサの普及率を向上させるべく、設置性の改善、具体的には、電池駆動を可能にしてコードレス化することが望まれている。
電池駆動を実現するためには低消費電力化が最も重要であるが、接触燃焼式や半導体式のガスセンサでは、100℃〜450℃の高温に加熱してガスを検知する必要がある。このため、SnO等の粉末を焼結した従来の方法では、スクリーン印刷等の方法を用いて厚みを薄くするには限界があり、電池駆動として用いるには熱容量が大き過ぎる。そこで、微細加工プロセスにより、ダイアフラム構造等の低熱容量構造とした薄膜ガスセンサの実現が待たれている。
ダイアフラム構造によって超低熱容量構造とした低消費電力型の薄膜ガスセンサを用いたガス漏れ警報器において、電池交換無しで5年以上の寿命を持たすためには薄膜ガスセンサをパルス駆動することが必須となる。通常、ガス漏れ警報器は30〜150秒の一定周期に一回の検知が必要であり、この周期に合わせて検知部を室温から100℃〜450℃の高温に加熱する。この加熱時間としては、電池を交換することなく5年以上の寿命要請に答えるために、100ms以下であることが目標となる。
このようにパルス駆動される薄膜ガスセンサにおいて、低消費電力化のためには、検出温度の低温化、検出時間の短縮、検出サイクルの長期化(通電をオフする時間を長くする)が重要である。薄膜ガスセンサにおける検出温度は、ガス種に対する検出感度等から、COセンサでは100℃以下、CHセンサでは450℃以下であり、検出時間は、センサの応答性から500msec以下である。また、検出サイクルは、CHセンサでは30秒、COセンサでは150秒とされている。
更に、薄膜ガスセンサの経時安定性を向上させるには、通電のオフ時間にセンサ表面に付着する水分その他の吸着物を脱離させてガス感知膜のSnO表面をクリーニングすることが重要であり、検出前に100msec程度の時間をかけてセンサ温度を450℃まで加熱し、その直後に、検知対象ガスに応じた温度でガス検知を行っている。
ここで、図3は、ダイアフラム構造を有する薄膜ガスセンサの模式断面図を示している。
図3において、両面に熱酸化膜2を0.3μmの厚さで形成したSi基板1の表面に、ダイアフラム構造の支持層となるSiN膜3とSiO膜4とを順次、プラズマCVD法にてそれぞれ0.15μm、1μmの厚さで形成する。この上に、接合層として密着性の良いTa(Ti,Cr等でも良い)を0.05μmの厚さで形成し、その後、連続して、貴金属材料であるPtW(Pt+4wt%W)膜を0.5μmの厚さで形成し、更に連続して、接合層としてTaを0.05μmの厚さで形成した後、微細加工を行ってヒータ層5を形成する。
その後、ヒータ層5の上に電気絶縁膜としてSiO絶縁膜6を成膜し、その上に、Taの接合層を介して一対のPt感知膜電極7を成膜する。更に、一対のPt感知膜電極7にかかるようにガス感知膜としてのSnO感知膜8を形成し、このSnO感知膜8を覆うように、アルミナ粒子にPt及びPd触媒を担持させた粉末をバインダと共にペースト状にしてスクリーン印刷により塗布、焼成し、約30μm厚の選択燃焼層(触媒フィルタ)9を形成する。
最後に、基板の裏面からドライエッチによりSi基板1の中央部を400μm径の大きさで完全に除去することにより、ダイアフラム構造を形成する。
なお、前記SnO感知膜8のサイズを約100μm四方×0.5μm厚であるとすると、ヒータ層5の厚さは0.5〜1.0μm、SiO絶縁膜6の厚さは1.0〜2.0μm、感知膜電極7の厚さは0.2〜0.5μmが適している。
図4は、ヒータ層5、感知膜電極7、SnO感知膜8等からなる薄膜ガスセンサの中枢部の平面図、図5は図4のC−C断面図である。
図5から判るように、ヒータ層5及び感知膜電極7の厚さに起因した凹凸(凹凸による最大高低差0.7〜1.5μm)がSnO感知膜8にも生じている。この最大高低差が発生する部分は、図4に長楕円形によって囲んだa部のように、ヒータ層5と感知膜電極7とが重なる部分である。この重なりを避けるためには、例えば感知膜電極7をヒータ層5の外側に配置することが考えられるが、SnO感知膜8の温度にバラツキが生ずるため好ましくはない。
ここで、SnO感知膜8は、ガス検知感度向上のため特殊な成膜条件でスパッタ成膜法等によって形成されるものであり、後述する特許文献1,特許文献2に記載されているように、検知対象であるガスの拡散を容易に進行させるために多孔質膜となっている。
具体的には、SnO感知膜は数十nmφの柱状晶の集合体からなっており、このようなSnO感知膜を有する薄膜ガスセンサは、Si加工プロセスによって製造されるため、極めて量産性に優れ、特性(抵抗値)が均一かつ良好なガス感度を有し、応答速度も速い等の特徴を備えている。
特開昭63−8548号公報(第4頁左下欄第3行〜右下欄第8行、第1図〜第3図等) 特開2005−37236号公報(段落[0042]〜[0048]、図3,図4等)
しかしながら、実際に試作している過程において、同一ウェハ内の複数のチップ(薄膜ガスセンサ)の抵抗値が当初の想定以上にばらつくことが判明した。
図6は、従来技術により試作した同一ウェハ内のチップ(チップBとする)を20℃、60%RH、2000ppmのCHガス/空気に晒した場合の、SnO感知膜の抵抗値(RCH4(2000ppm))とその頻度との関係を示している。なお、図6には、後述する本発明の実施形態により平坦化処理したチップ(チップAとする)の同一条件におけるSnO感知膜の抵抗値と頻度との関係も併せて示してある。チップA,Bの個数は、何れも380個である。
図6によれば、従来技術により試作したチップBでは、SnO感知膜の抵抗値の中心値は10〜15KΩであり、抵抗値が高い方向にバラツキがあると共に、抵抗値の最大値/最小値≒10であることが判る。
しかるに、ガス警報器の製造上は、SnO感知膜の抵抗値にバラツキが小さいことが望ましく、抵抗値の最大値/最小値は4未満であることが望まれる。
そこで、従来技術における抵抗値のバラツキの原因を調べたところ、SnO感知膜8を成膜する部分の下地に、前述の図5に示したような凸凹が存在することが判明した。
図7は、従来技術において、SnO感知膜8を成膜した後のSnO柱状晶の成長方向を示す模式断面図である。SnO層に関しては、断面TEM、SEM観察等の観察結果を反映させて縦線が柱状晶を示しており、斜線で示したb部では柱状晶の並びに乱れの多いことが判る。これは、成膜過程の柱状晶の成長方向が関係しているものと推定される。
柱状晶は下地面に垂直な方向に成長傾向があり、下地に大きな凸凹がある場合や傾斜面がある場合、柱状晶の並びに乱れが生ずる。特に、下地面の曲率が変動する部分に乱れが顕著に現れ、断面を調べると柱状晶間が粗になって見える場合がある。柱状晶間は枝状に伸長する横方向の結晶成長で互いに接合しているが、この部分は強度的に弱い。柱状晶間が粗であるときには更に強度が弱くなり、極端な場合には部分的にクラックを生じる結果、SnO感知膜全体の電気抵抗を上昇させることになる。
そこで、本発明の解決課題は、SnO等のガス感知膜の成膜前の下地面を平坦化して凹凸部の高低差を減少させ、柱状晶間が粗になる部分を極力少なくしてガス感知膜の抵抗値のバラツキを低減させるようにした、薄膜ガスセンサ及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る薄膜ガスセンサは、ダイアフラム構造の基板と、この基板上に支持層を介して形成されたヒータ層と、このヒータ層の上に電気絶縁膜を介して形成された一対の感知膜電極と、これら一対の感知膜電極にかかるように成膜された金属酸化物からなるガス感知膜と、を有する薄膜ガスセンサにおいて、前記感知膜電極を、研磨加工により平坦化処理した前記電気絶縁膜の表面に形成したものである。
また、請求項4に係る薄膜ガスセンサの製造方法は、基板上に熱酸化膜及び支持層を介してヒータ層を形成し、このヒータ層の上に電気絶縁膜を介して一対の感知膜電極を形成し、更に、これら一対の感知膜電極にかかるように金属酸化物からなるガス感知膜を成膜し、前記基板の中央部を除去してダイアフラム構造に形成される薄膜ガスセンサの製造方法において、前記電気絶縁膜を成膜後にその表面を研磨して平坦化する処理を行い、平坦化した前記電気絶縁膜の表面に前記感知膜電極を形成するものである。
なお、本発明に係る薄膜ガスセンサ及びその製造方法においては、感知膜電極を形成する前の、電気絶縁膜の表面における凹凸部の高低差が、0.25μm未満であることが望ましい。
また、感知膜電極を形成した後の、感知膜電極の表面と電気絶縁膜の表面との間の高低差が、0.5μm未満であることが望ましい。
本発明によれば、SiO等からなる電気絶縁膜を研磨してその表面を平坦化する処理を行った後に一対の感知膜電極を形成し、その上にSnO等のガス感知膜を成膜することで、ガス感知膜の凹凸部の高低差を小さくすることができる。これにより、ガス感知膜の柱状晶のクラックの発生を防いでその抵抗値にバラツキが少ない薄膜ガスセンサを提供することができる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、この実施形態において、図3におけるヒータ層5を形成するまでの製造工程は従来技術と同様である。
すなわち、前述したように、図3において、両面に熱酸化膜2を0.3μm形成したSi基板1の表面に、ダイアフラム構造の支持層となるSiN膜3とSiO膜4とを順次、プラズマCVD法にてそれぞれ0.15μm、1μmの厚さで形成する。この上に、接合層として密着性の良いTaを0.05μmの厚さで形成し、その後、連続して、PtW(Pt+4wt%W)膜を0.5μmの厚さで形成し、更に連続してTaを0.05μmの厚さで形成した後、微細加工を行ってヒータ層5を形成する。ウエットエッチングのエッチャントとして、Taには水酸化ナトリウムと過酸化水素混合液を、Ptには王水をそれぞれ90℃に加熱して用いた。
その後、本実施形態の特徴である平坦化処理を含む工程に移る。これらの工程の手順を、図1(A)〜(D)に従って説明する。なお、これらの図では、熱酸化膜2、SiN膜3及びSiO膜4をまとめて支持層と表記してある。
まず、ヒータ層5の上に、SiO絶縁膜6をスパッタリングにより3.0μmの厚さで形成する(図1(A))。成膜条件は、スパッタリング装置出力が100W、圧力が0.3Pa、Ar+Oの雰囲気中で温度100℃にて成膜した。通常工程(従来技術)では、SiO絶縁膜6の厚さは、例えば1.0μmである。
なお、図1(A)において、6aは下地のヒータ層5に起因して形成されるSiOの凸部、6bは凸部6a以外の表面部(凹部ともいう)を示している。
次いで、ウェハ研磨機により、SiO絶縁膜6を1.5μm研磨する。この研磨は、バフ研磨により行う。研磨液は、1300番以上のSiC,アルミナ,ダイヤモンド超微粉を用いる。また、アルカリ等を研磨液と混合して行うメカノケミカルによって研磨しても良い。
この場合、研磨は、下地にヒータ層5が存在する凸部6aから進行していくが、バフがあたる凹部6bについても速度は遅いが進行する。
SiO絶縁膜6を1.5μm程度研磨し、平坦化処理すると、当初の図1(A)で凸部6aの最高高さと凹部6bの最低高さとの差(凹凸部の高低差)が0.6μm以上あったものが、0.1μm以下になる(図1(B))。なお、平坦化処理後の凹凸部の高低差としては、0.25μm未満であることが望ましい。
その後、微細加工により、ヒータ層5の電極パッド部分(図示せず)をHFにてエッチングして窓空けした後、導通の確保とワイヤボンディング性を向上させるため、接合層Taを水酸化ナトリウムと過酸化水素との混合液によって除去する。
次いで、スパッタリングにより一対の感知膜電極7を以下のようにして形成する。すなわち、接合層としてTaを0.02μmの厚さで形成した後、連続して、感知膜電極としてPtの薄膜を0.1μmの厚さでスパッタ成膜する。なお、Pt/Taの成膜条件は、スパッタリング装置出力100W、圧力1Pa、Ar雰囲気中で成膜温度100℃である。
更に、微細加工を行って電極パターンを形成する。ウエットエッチングのエッチャントとして、Ptには王水を、Taには水酸化ナトリウムと過酸化水素との混合液を、それぞれ90℃に加熱して用いた。この感知膜電極7を形成した後の状態を図1(C)に示す。
この図1(C)における感知膜電極7の表面とSiO絶縁膜6の表面との間の高低差Δdは、0.5μm未満であることが望ましい。
続いて、ガス感知膜としてSnO感知膜8をスパッタリングにより形成する。具体的には以下のような工程で成膜する。
まず、SiO絶縁膜6及び感知膜電極7の表面にレジストを塗布し、微細加工により、一対の感知膜電極7の表面、及び、一対の感知膜電極7間のSnO感知膜を形成する部分のレジストを除去/開口したパターンに、レジストを加工する。その後、SnO感知膜8をスパッタリングにより成膜する。SnO感知膜8の成膜条件は、スパッタリング装置出力100W、圧力1Pa、Ar+Oの雰囲気中で成膜温度100℃である。SnO感知膜8の成膜後に、レジストのリフトオフを行う。図1(D)は、このリフトオフ後の状態を示しており、6aはSnO感知膜8の凸部、6bは凹部である。
図2は、上記の手順で試作した本実施形態に係る薄膜ガスセンサについて、SnO感知膜8の成膜後におけるSnO柱状晶の成長方向を示す模式断面図である。
本実施形態によれば、図2における凹凸部の高低差Δdが0.2μm未満と小さいため、従来技術による図7と異なってSnO柱状晶の並びに乱れが生じていない。
その後、従来技術と同様に、アルミナ粒子にPt及びPd触媒を担持させた粉末をバインダと共にペースト状にしてスクリーン印刷によりSnO感知膜8の表面に塗布、焼成し、約30μm厚の選択燃焼層(触媒フィルタ)9を形成する。この選択燃焼層9により、ガスセンサの感度、ガス種選択性、信頼性が向上する。
最後に、基板の裏面からドライエッチによりSi基板1の中央部を400μm径の大きさにて完全に除去し、ダイアフラム構造を形成する。
前述した如く、図6には、本実施形態により平坦化処理したチップAにおけるSnO感知膜8の抵抗値と頻度との関係を、従来技術によるチップBと共に示してある。なお、測定条件は前述した通りである。
本実施形態により平坦化処理したチップAでは、SnO感知膜8の抵抗値のバラツキがチップBよりも顕著に小さくなっていることが判る。すなわち、従来技術によるチップBにおける抵抗値の10倍程度のバラツキは、SnO感知膜8においてSnO成膜前に凹凸部の高低差が1μm以上あり、SnO柱状晶間に細かいマイクロクラックが存在することが原因と推定される。
一方、SiO絶縁膜6の研磨及び平坦化処理を施した本実施形態に係るチップAでは、凹凸部の高低差が0.5μm未満と小さいため、SnO柱状晶間の粗の部分が少なくマイクロクラックがほとんど存在しないため、抵抗値のバラツキが少ないものと推定される。
なお、前述した特許文献2の段落[0098]等には、SiO絶縁膜の表面を研磨して凹凸を平坦化することが記載されている。
しかし、この平坦化処理は、SiO絶縁膜の表面にSi基板を貼り付けるための前処理であり、SiO絶縁膜の表面には厳密な平坦性が要求されることになる。一方、本実施形態におけるSiO絶縁膜6の平坦化処理は、SnO感知膜8の柱状晶の成長に乱れが生じない程度の平坦性を得ることができれば良いため、特許文献2ほどの研磨精度は要求されないものである。
本発明の実施形態における平坦化処理の手順を示す断面図である。 実施形態に係る薄膜ガスセンサについて、SnO感知膜の成膜後におけるSnO柱状晶の成長方向を示す模式断面図である。 ダイアフラム構造を有する従来の薄膜ガスセンサの模式断面図である。 薄膜ガスセンサの中枢部の平面図である。 図4のC−C断面図である。 従来技術及び本発明の実施形態におけるSnO感知膜の抵抗値とその頻度との関係を示す図である。 従来技術におけるSnO柱状晶の成長方向を示す図である。
符号の説明
1:Si基板
2:熱酸化膜
3:SiN膜
4:SiO
5:ヒータ層
6:SiO絶縁膜
6a:凸部
6b:凹部
7:感知膜電極
8:SnO感知膜

Claims (6)

  1. ダイアフラム構造の基板と、この基板上に支持層を介して形成されたヒータ層と、このヒータ層の上に電気絶縁膜を介して形成された一対の感知膜電極と、これら一対の感知膜電極にかかるように成膜された金属酸化物からなるガス感知膜と、を有する薄膜ガスセンサにおいて、
    前記感知膜電極を、研磨加工により平坦化処理した前記電気絶縁膜の表面に形成したことを特徴とする薄膜ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載した薄膜ガスセンサにおいて、
    前記感知膜電極を形成する前の、前記電気絶縁膜の表面における凹凸部の高低差が、0.25μm未満であることを特徴とする薄膜ガスセンサ。
  3. 請求項1または2に記載した薄膜ガスセンサにおいて、
    前記感知膜電極を形成した後の、前記感知膜電極の表面と前記電気絶縁膜の表面との間の高低差が、0.5μm未満であることを特徴とする薄膜ガスセンサ。
  4. 基板上に熱酸化膜及び支持層を介してヒータ層を形成し、このヒータ層の上に電気絶縁膜を介して一対の感知膜電極を形成し、更に、これら一対の感知膜電極にかかるように金属酸化物からなるガス感知膜を成膜し、前記基板の中央部を除去してダイアフラム構造に形成される薄膜ガスセンサの製造方法において、
    前記電気絶縁膜を成膜後にその表面を研磨して平坦化する処理を行い、平坦化した前記電気絶縁膜の表面に前記感知膜電極を形成することを特徴とする薄膜ガスセンサの製造方法。
  5. 請求項4に記載した薄膜ガスセンサの製造方法において、
    前記感知膜電極を形成する前の、前記電気絶縁膜の表面における凹凸部の高低差が、0.25μm未満であることを特徴とする薄膜ガスセンサの製造方法。
  6. 請求項4または5に記載した薄膜ガスセンサの製造方法において、
    前記感知膜電極を形成した後の、前記感知膜電極の表面と前記電気絶縁膜の表面との間の高低差が、0.5μm未満であることを特徴とする薄膜ガスセンサの製造方法。
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