JP2008126462A - 積層フィルムおよび農園芸用施設 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境下に曝された場合でも防曇特性を維持することができる、あるいは、たとえ防曇特性が一旦低下しても、環境温度が低下すれば防曇特性が回復する積層フィルムを提供する。
【解決手段】少なくとも3層からなる積層フィルムにおいて、一方の表層をA層、他方の表層をB層、A層とB層の間に位置するその他の層をC層とするとき、以下の条件を全て満たすことを特徴とする積層フィルム。
(1)C層の厚みが、全層の厚みの50〜90%
(2)CVA/TVAが0.1以上1.5以下
(3)TVAが、0.1%以上7.0%以下
(4)全層中の、融点40℃以上の非イオン性界面活性剤濃度が2.0%以上5.0%以下
(5)(A層中の非イオン性界面活性剤濃度)/(全層中の非イオン性界面活性剤濃度)が、0.2以上5.0以下
【選択図】なし

Description

本発明は、高温条件下、あるいは高温条件を経た後にも防曇性に優れる積層フィルム、および該積層フィルムが展張されてなる農園芸用施設に関する。
近年、自動車資材、建築資材、農業資材等、屋外で用いられる樹脂の需要量は飛躍的に増加している。例えば、農業資材としては、ハウス、トンネル等の施設の被覆に用いられる農業用フィルムが挙げられる。農業用フィルムとしては、従来、ポリ塩化ビニルフィルムや、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂からなるフィルムが汎用的に使用されている。中でも最近では、軽量で、焼却時に有毒ガスが発生し難いポリオレフィン系樹脂フィルムが施設園芸用に広く普及している。施設園芸において良好な作物生育性を発現するため、これら農業用フィルムに要求される重要な性能の一つとして、ハウス内外の温度差によって生じるハウス内面の結露を防止し、水滴を生成させない機能、すなわち防曇特性が挙げられる。
フィルムに防曇特性を付与する方法としては、フィルム中に防曇剤を練り込む方法や、フィルム表面に防曇剤を含む塗工液を塗布する方法が一般的である。防曇剤を練り込んだ農業用フィルムの例としては、特許文献1に開示されているような、エチレン・酢酸ビニル共重合体からなる外側層、超低密度エチレン・α−オレフィン共重合体からなり、防曇剤を含む中間層、エチレン・酢酸ビニル共重合体からなり、防曇剤を含む内側層から構成される積層フィルムが挙げられる。また特許文献2には、5層構造の防曇性オレフィン系農業用フィルムが開示されている。
特開平6−126911号公報 特開2000―354426号公報
しかしながら、上記したフィルム中に防曇剤を練り込むタイプの農業用フィルムは、農業ハウス内の温度環境がある一定の条件下では良好な防曇特性を示すものの、ハウス内温度が上昇し、ハウス内側に配されるフィルム表面が高温状態に曝されたときに、フィルム内からの防曇剤の滲み出しが止まり水滴が付着する、もしくは、一旦水滴が付着してしまうと、その後ハウス内温度が低下しても防曇特性が回復しないという問題があった。水滴が付着するとフィルムの透明性が損なわれ、太陽光の透過が減少し、作物の生育に悪影響が出るだけでなく、水滴が成長し、重力によって作物上に落下することにより、作物の病気を誘発するおそれがある。また、冬季には外冷気を遮断するためハウスの側窓を締切り、ハウス内で暖房を実施することがある。そのような場合に、ハウス上部は異常な高温に曝されることがあり、側窓を開けて換気した状態では水滴付着がないフィルムでも、該環境下でフィルム付近が高温になった際に水滴付着が発生することがあった。
本発明は、高温環境下に曝された場合でも防曇特性を維持することができる、あるいは、たとえ防曇特性が一旦低下しても、環境温度が低下すれば防曇特性が回復する積層フィルム、および該積層フィルムが展張されてなる農園芸用施設を提供するものである。
すなわち本発明は、少なくとも3層からなる積層フィルムにおいて、一方の表層をA層、他方の表層をB層、A層とB層の間に位置するその他の層をC層とするとき、以下の条件を全て満たす積層フィルムである。
(1)C層の厚みが、全層の厚みの50〜90%
(2)CVA/TVAが0.1以上1.5以下
ただし、CVA=(C層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(C層を形成する樹脂成分の合計重量)、
VA=(各層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(各層を形成する樹脂成分の合計重量)
(3)TVAが、0.1%以上7.0%以下
(4)全層中の、融点40℃以上の非イオン性界面活性剤濃度が2.0%以上5.0%以下
(5)(A層中の非イオン性界面活性剤濃度)/(全層中の非イオン性界面活性剤濃度)が、0.2以上5.0以下
さらに本発明は、前記積層フィルムが農園芸用施設用フレームに展張されてなる農園芸用施設であって、前記積層フィルムのA層が施設内側となるように展張する農園芸用施設である。
本発明の積層フィルムは、高温環境下においてもフィルム面に水滴が付着しにくい、即ち防曇特性を維持することができ、たとえ水滴が一旦付着しても、温度が低下すれば、防曇特性を回復することができるものである。また前記積層フィルムが展張されてなる本発明の農園芸用施設は、防曇特性に優れるものである。
防曇剤が練り込まれた積層フィルムは、樹脂中の防曇剤がフィルム表面に露出することで流滴性が発現するが、単に力学的強度、光学的特性の要求から樹脂種を選択し、防曇剤を練り込んだだけでは、通常気温下では流滴性を発現しても、樹脂の飽和溶解度が高くなる高温環境下では流滴性を発現しない。したがって、防曇剤の樹脂に対する飽和溶解度から防曇剤添加濃度を決定し、更には添加量が最小になるような樹脂配置を選定することが必要である。過剰に防曇剤を添加すると生産性が悪くなるばかりでなく、特に農業フィルムとして使用する場合に必要とされる透明性が悪化してしまう。
積層フィルムの流滴性を最適にするためには、適正な樹脂配置、防曇剤濃度が存在し、本発明はこれらを見出したものである。以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の積層フィルムは、少なくとも3層からなる多層構成のフィルムである。以下、本発明の農業用フィルムにおける一方の表層をA層、他方の表層をB層とし、A層とB層の間に位置するその他の層を、まとめてC層と称する。
C層は単層であっても多層であってもよいが、いずれの場合においても、その厚みは全層の厚みの50〜90%であり、好ましくは55〜70%である。C層は通常、1〜3層である。
A層、B層、C層は、いずれも熱可塑性樹脂から構成される。各層を構成する熱可塑性樹脂は、C層を構成する熱可塑性樹脂としてエチレン・酢酸ビニル共重合体を含み、かつ、以下の要件(2)、(3)を満たすものであればよい。
(2)CVA/TVAが0.1以上1.5以下
(3)TVAが、0.1%以上7.0%以下
ただし前記式において、CVA=(C層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(C層を形成する樹脂成分の合計重量)であり、TVA=(各層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(各層を形成する樹脂成分の合計重量)である。以下、CVAを「C層の酢酸ビニル濃度」、TVAを「全層の酢酸ビニル濃度」と称することもある。
なお、本発明におけるエチレン・酢酸ビニル共重合体とは、エチレンから誘導される構成単位と、酢酸ビニルから誘導される構成単位を含むエチレン・酢酸ビニル共重合体である。
各層に含まれる酢酸ビニル由来の構成単位の量は、フィルム内部の各層については、ミクロトームで断面薄片を採取し、この薄片を用いた、顕微赤外分光法により各層の酢酸ビニル濃度を定量することができる。また、フィルム最表面層(すなわちA層およびB層)については、ATR法により赤外分光測定を行い酢酸ビニル濃度を定量することができる。
A層、C層、B層の厚み比をx:y:zとし、各層を形成する樹脂成分をそれぞれ100重量%としたときの酢酸ビニル由来の構成単位の濃度を、それぞれ、a、c、b(%)とするとき、全層の酢酸ビニル濃度TVAは、(ax+cy+bz)/(x+y+z)で表すことができる。なお、小数点第2位を四捨五入するものとする。
C層がn層の多層構成である場合には、C層内の平均酢酸ビニル濃度を求め、前記式cに代入することで計算できる。n層の平均濃度は、i層目の酢酸ビニル濃度がCiで、i層の厚がhiであるとき、(Ciiの総和)/(C層厚)で求められる。ただしiは1〜nの自然数である。
全層の酢酸ビニル濃度TVAは、0.1%以上7.0%以下であり、0.3%以上5.0%以下であることが好ましく、0.5%以上2.6%以下であることが特に好ましい。TVAを前記の範囲とすることにより、高温条件下での防曇特性に優れるフィルムとなる。
VA/TVAは、小数点第2位を四捨五入して求める。本発明の積層フィルムは、CVA/TVAが0.1以上1.5以下であり、0.3以上1.2以下であることが更に好ましい。CVA/TVAを前記の範囲とすることにより、高温条件下での防曇特性に優れるフィルムとなる。なお、C層がn層からなる他層構成のとき、前記CVA/TVAのCVAには、C層内の平均濃度を適用して計算する。
VAが大きいと、高温時の防曇剤の飽和溶解度が高くなるため、高温時に防曇剤をフィルム表面にブリードさせるためには、多量の防曇剤が必要になり、結果的にフィルムの透明性を悪化させることがある。一方TVAが小さすぎると、フィルムの柔軟性を損なったり、フィルム加工性が悪くなることがある。
C層厚は全体厚の半分以上であり、フィルム内で大きな割合を占める。CVA/TVAが大きい場合には、C層中の防曇剤の飽和溶解度がフィルム内で相対的に大きくなるため、両表層からC層へ防曇剤が移行し易くなり、A層表面の流滴性能が悪化する傾向がある。一方CVA/TVAが小さいと、保温剤、耐候剤等、他の添加剤を配合する場合にこれらの分散が悪くなることがある。
本発明の農業用フィルムの各層を形成する樹脂成分は、前記した要件(2)、(3)を満たすものであれば、それ以外に特に限定されるものではなく、公知の熱可塑性樹脂を用いることができる。フィルムの透明性、柔軟性および強度のバランスの観点から、各層はエチレン系樹脂から形成されることが好ましい。
前記エチレン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとの共重合体、などが例示できるが、これらに限定されるものではない。
炭素原子数3〜20のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセンなどが挙げられる。より好ましくは、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセンなどが挙げられる。前記の炭素原子数3〜20のα−オレフィンは、2種以上を組み合わせてもよく、例えば、1−ブテンと4−メチル−1−ペンテン、1−ブテンと1−ヘキセン、1−ブテンと1−オクテン、1−ブテンと1−デセンなどが挙げられる。より好ましくは、1−ブテンと4−メチル−1−ペンテン、1−ブテンと1−ヘキセンが挙げられる。
本発明におけるエチレン・α−オレフィン共重合体として好ましくは、エチレンと炭素原子数5〜10のα−オレフィンとの共重合体、あるいはエチレンと1−ブテンと炭素原子数5〜10のα−オレフィンとの共重合体であり、さらに好ましくは、エチレンと炭素原子数6〜10のα−オレフィンとの共重合体、あるいはエチレンと1−ブテンと炭素原子数6〜10のα−オレフィンとの共重合体である。
本発明の積層フィルムは、防曇剤として、融点が40℃以上の非イオン性界面活性剤を含む。このような防曇剤として、具体的には、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノモンタネート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレンオキサイド付加物等のソルビタン系界面活性剤、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、ジグリセリンジステアレート、トリグリセリンモノステアレート、テトラグリセリンジモンタネート、グリセリンモノオレエート、ジグリセリンモノオレエート、ジグリセリンセスキオレエート、テトラグリセリンモノオレエート、ヘキサグリセリンモノオレエート、ヘキサグリセリントリオレエート、テトラグリセリントリオレエート、テトラグリセリンモノラウレート、ヘキサグリセリンモノラウレート等のグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレンオキサイド付加物等のグリセリン系界面活性剤、ポリエチレングリコールモノパルミテート、ポリエチレングリコールモノステアレート等のポリエチレングリコール系界面活性剤、アルキルフェノールのアルキレンオキシド付加物、ソルビタン/グリセリン縮合物と有機酸とのエステル、ポリオキシエチレン(2モル)ステアリルアミン、ポリオキシエチレン(4モル)ステアリルアミン、ポリオキシエチレン(2モル)ステアリルアミンモノステアレート、ポリオキシエチレン(4モル)ラウリルアミンモノステアレート等のポリオキシエチレンアルキルアミン及びその脂肪酸エステル等が挙げられる。これらは、単独で用いても2種類以上を併用してもよい。
本発明の積層フィルムは、前記した融点が40℃以上の非イオン性界面活性剤とは別に、グリセリンオレート、ジグリセリンオレートに代表される常温で液状の界面活性剤を含有してもよい。以下、断り無く防曇剤と記載した場合、融点40℃以上の非イオン性界面活性剤を意味する。
A層、C層、B層の厚み比をx:y:zとし、各層における防曇剤濃度を、それぞれ、a、c、b(%)とするとき、全層中の防曇剤濃度は、(ax+cy+bz)/(x+y+z)で表すことができる。なお、小数点第2位を四捨五入するものとする。
C層がn層の多層構成である場合には、C層内の平均防曇剤濃度を求め、前記式cに代入することで計算できる。n層の平均防曇剤濃度は、i層目の防曇剤濃度がCiで、i層の厚がhiであるとき、(Ciiの総和)/(C層厚)で求められる。ただしiは1〜nの自然数である。
全層中の防曇剤濃度は、2.0%以上5.0%以下であり、1.8%以上3.0%以下であることが更に好ましい。フィルム中の防曇剤濃度が低すぎると高温での防曇特性が悪化し、高すぎると透明性が悪くなる傾向がある。
本発明の農業用フィルムはさらに、(A層中の防曇剤濃度)/(全層中の防曇剤濃度)が、0.2以上5.0以下であり、0.8以上2.2以下であることが更に好ましい。前記の値は、小数点第2位を四捨五入して求める。前記の値が小さすぎると高温防曇特性が悪化する傾向があり、大きすぎるとフィルムの透明性が悪化する傾向がある。
高温環境下で樹脂の飽和溶解度が上昇した場合でも、流滴性が求められるA層中の防曇剤濃度は飽和溶解度以上であることが求められる。そのためにはフィルム全体に占めるA層中の防曇剤濃度が高くなければならず、また、A層と隣接する層においても、防曇剤濃度が低すぎると、A層に配合した防曇剤が高温環境下では多量に移行してしまうため、ある程度の濃度で防曇剤を含有することが必要である。C層全体として、さらにはB層においても、防曇剤をある程度の濃度で含むことが好ましい。ただしフィルム全体に含まれる防曇剤量が多すぎると、透明性が悪化するおそれがある。
本発明の積層フィルムにおける両表層、すなわちA層とB層とは、同一組成であってもよく、異なる組成であってもよい。組成が異なる場合には、前記の要件(5)を満たす層をA層とする。またA層とB層がいずれも前記要件(5)を満たす場合には、その値が大きい層をA層とする。
本発明の積層フィルムは必要に応じて、前記防曇剤以外に公知の添加剤を含んでもよい。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、防霧剤、滑剤、抗ブロッキング剤、帯電防止剤、顔料、無機フィラー等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジアルキルフェノール誘導体や2−アルキルフェノール誘導体などのいわゆるヒンダードフェノール系化合物、フォスファイト系化合物、フォスフォナイト系化合物などの3価のリン原子を含むリン系エステル化合物が挙げられる。これら酸化防止剤は、単独で用いても2種類以上を併用してもよい。特に色相安定化の観点から、ヒンダードフェノール系化合物とリン系エステル化合物を併用して用いることが好ましい。また酸化防止剤は、各層の重量を100%とするとき、それぞれの層に0.01〜1重量%含まれることが好ましく、0.03〜0.5重量%含有されることがより好ましい。
光安定剤としては、例えば、特開平8−73667号公報に記載の構造を有するヒンダードアミン系化合物が挙げられ、具体的には、商品名チヌビン622−LD、キマソーブ944−LD(以上チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、ホスタビンN30、VP Sanduvor PR−31(以上クラリアント社製)、サイヤソーブUV3529、サイヤソーブUV3346(以上サイテック社製)などが挙げられる。さらには、特開平11−315067号公報に記載の構造を有する立体障害性アミンエーテル化合物が挙げられ、具体的には、商品名チヌビンNOR371(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)が挙げられる。各層に含まれる光安定剤の量は、0.01〜3重量%が好ましく、0.05〜2重量%がより好ましく、特に0.1〜1重量%が好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げられ、これらは、単独で用いても2種類以上を併用してもよい。各層に含まれる紫外線吸収剤の量は、耐候性付与効果とフィルム表面へのブリード抑制の観点から、0.01〜3重量%が好ましく、0.03〜2重量%がより好ましい。
防霧剤としては、例えば、パ−フルオロアルキル基、ω−ヒドロフルオロアルキル基等を有するフッ素化合物(特にフッ素系界面活性剤)、またアルキルシロキサン基を有するシリコン系化合物(特にシリコン系界面活性剤)等が挙げられる。フッ素系界面活性剤の具体例としては、ダイキン工業(株)製のユニダインDS−403、DS−406、DS−401(商品名)、セイミケミカル(株)製のサーフロンKC−40(商品名)等が挙げられ、シリコン系界面活性剤としては、東レダウコーニングシリコン(株)社製のSH−3746(商品名)が挙げられる。これらは、単独で用いても2種類以上を併用してもよい。防霧剤の含有量は、0.01〜3重量%が好ましく、0.02〜2重量%がより好ましく、0.05〜1重量%が特に好ましい。
無機フィラーとしては、ハイドロタルサイト類化合物、リチウムアルミニウム複合水酸化物などの複合水酸化物が挙げられる。ハイドロタルサイト類化合物の具体例としては、例えば、天然ハイドロタルサイトや商品名:DHT−4A(協和化学工業製)、マグクリスタ(協和化学工業製)のような合成ハイドロタルサイトが挙げられる。リチウムアルミニウム複合水酸化物の具体例としては、例えば、ミズカラック(水澤化学工業製)、フジレイン(富士化学工業製)などが挙げられる。さらには、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化チタンなどの金属酸化物;水酸化リチウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの炭酸塩類;硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムなどの硫酸塩類;リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウムリン酸ジルコニウム(例えば、特開平8−67774号公報に開示されたH型リン酸ジルコニウム)などのリン酸塩;珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸チタンなどの珪酸塩類;アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸カルシウムなどのアルミン酸塩類;アルミノ珪酸ナトリウム、アルミノ珪酸カリウム、アルミノ珪酸カルシウムなどのアルミノ珪酸塩類;カオリン、クレー、タルクなどの粘土鉱物、その他複合酸化物などが挙げられる。
本発明の積層フィルムの厚みは、フィルム強度の観点から、0.01mm以上であることが好ましい。また、該積層フィルムを農園芸用施設の被覆フィルムとして用いる場合には、被覆作業性などの観点から、0.3mm以下が好ましく、0.03〜0.25mmの範囲がより好ましい。
本発明の積層フィルムの製造方法は特に限定されるものではない。各層を形成するための材料として樹脂組成物を用いる場合には、樹脂と所望の添加剤とを、混合機を用いて混合して樹脂組成物を製造し、該樹脂組成物を用いて公知のフィルム成形方法にて製造することができる。混合機としては、例えば、リボンブレンダー、スーパーミキサー、バンバリーミキサー、1軸押出機、2軸押出機などの慣用的な装置を用いることができる。
積層フィルムを製造する方法としては、共押出インフレーション成形法、共押出T−ダイキャスティング成形法、押出ラミネーション成形法、ドライラミネーション成形法などが挙げられる。共押出インフレーション成形法により製造することが好ましい。本発明の農業用フィルムを共押出インフレーション成形法により製造する場合には、A層がチューブの外側となるようにすることが好ましい。インフレーション成形によりフィルムを製造する場合、通常、インフレーションダイから筒状に押出されたフィルムの一箇所に、展張時に開けるように切り込み線を入れてフィルムを巻き取る。巻き取った状態では、筒状フィルムの内層同士が接している。該フィルムを農園芸用施設用フレームに展張して農園芸用施設とする場合には、巻き取った状態からフィルムを引き出し、切り込み線から開いて農園芸施設用フレームに展張する。その際の作業性を考慮すると、前記したようにA層がチューブの外側となるようにすることが好ましい。
本発明の積層フィルムは、農業用フィルム、すなわち植物栽培用の温室やトンネルなどの農園芸用施設の被覆フィルムとして好適である。特に、本発明の積層フィルムのA層が農園芸用施設の内側となるように農園芸用施設用フレームに展張し、農園芸用施設とすることが好ましい。このような農園芸用施設は、高温条件においても防曇特性に優れるため、作物の生育に適している。
さらに本発明の積層フィルムは、食品包装フィルムなどに代表される、フィルム内外の温度差によって生じる結露による水滴付着を阻止する用途にも使用することができる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。なお実施例及び比較例中の試験方法は次の通りである。
<流滴性能評価法>
フィルムを縦34×横5cmのアクリル製の枠に両面テープで貼り付け、A層面を下にして、温度一定の環境試験室内に置いた恒温水槽の上に水平面に対して15度の傾斜をつけて設置し、以下の温度サイクルによって評価した。
環境室温度/水槽温度
−3℃/20℃ 5日後 評価1
続けて −3℃/60℃ 5日間
続けて −3℃/20℃ 5日後 評価2
続けて −3℃/80℃ 5日間
続けて −3℃/20℃ 5日後 評価3
続けて −3℃/20℃ 5日後 評価4

各評価タイミングで、フィルム面の水滴の様子を目視観察し、以下の基準で判定した。
○:フィルム面が均一に濡れている。
△:部分的に水滴が付着しているところがある。
×:全体に水滴が付着し、白く曇っている。
<添加剤マスターバッチの作製>
表1に示した処方で各樹脂および添加剤を計量し、5Lバンバリーミキサーを用いて150℃で5分混練した後、造粒機により造粒して、添加剤マスターバッチペレットMB1〜MB6を得た。
<フィルム作製用ペレットの作成>
同様に、表2および表3に示した処方に従い、各樹脂、防曇剤、およびMB1〜MB6を夫々配合し、5Lバンバリーミキサーを用いて150℃で5分混練した後、造粒機により造粒して、実施例1〜4、比較例1〜5の各層毎のペレットを作製した。
<農業用フィルムの作製>
各層用に40mm押出機を備えた3層インフレーション成形機で、100mmφダイス、1.2mmリップを用い、加工温度180℃にて、A層が20μm、C層が60μm、B層が20μmとなるようにして三層のチューブ状フィルムを成形し、切り開いて3層の積層フィルムを得た。なお、チューブ状フィルムの内層がB層、外層がA層となるようにした。
得られたフィルムの各層の酢酸ビニル濃度、防曇剤(H2)濃度、および、全層の酢酸ビニル濃度、全層の防曇剤(H2)濃度に対する濃度比を表3〜4に示す。各層の酢酸ビニル濃度とは、(該層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(該層を形成する樹脂成分の合計重量)であり、全層の酢酸ビニル濃度とは(各層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(各層を形成する樹脂成分の合計重量)である。
[評価]
評価結果を表6〜7に示した。実施例1〜4のフィルムはいずれも、評価1〜4において、フィルムに水滴付着は無かった。比較例1〜5のフィルムはいずれも、評価2の段階でフィルムに水滴が付着し、白く曇り、以降、水槽温度を変えても、流滴性能が回復することは無かった。
なお、表1、表2および表3に記載した略号は以下のとおりである。
A1:エチレン・1−ヘキセン共重合体 エクセレンGMH GH051 住友化学製
A2:エチレン・1−ヘキセン共重合体 エクセレンGMH GH030 住友化学製
A3:スミカセンE FV402 住友化学(株)製(エチレン・1−ヘキセン共重合体)
A4:スミカセンE FV203 住友化学(株)製(エチレン・1−ヘキセン共重合体)
B1:エバテートH2011(エチレン・酢酸ビニル共重合体、MFR=3、酢酸ビニル含量15%) 住友化学製
B2:エバテートD2011(エチレン・酢酸ビニル共重合体、MFR=1.5、酢酸ビニル含量5%) 住友化学製
B3:エバテートH2031(エチレン・酢酸ビニル共重合体、MFR=1、酢酸ビニル含量19%) 住友化学製
D1: リチウムアルミニウム複合水酸化物(商品名:ミズカラック 水沢化学工業製)
E1:商品名:スミライザーBP76 住友化学製
F1:商品名:シルトンJC30 水沢化学製
G1:ヒンダードアミン系化合物(商品名:チヌビン111FDL チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)
H1: 非イオン系界面活性剤 商品名 リケマールSMO72A 理研ビタミン製(融点<0℃)
H2:非イオン系界面活性剤 商品名 リケマールSMR21 理研ビタミン製(融点55〜70℃)
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Claims (3)

  1. 少なくとも3層からなる積層フィルムにおいて、一方の表層をA層、他方の表層をB層、A層とB層の間に位置するその他の層をC層とするとき、以下の条件を全て満たすことを特徴とする積層フィルム。
    (1)C層の厚みが、全層の厚みの50〜90%
    (2)CVA/TVAが0.1以上1.5以下
    ただし、CVA=(C層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(C層を形成する樹脂成分の合計重量)、
    VA=(各層に含まれるエチレン・酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル由来の構成単位の合計重量)/(各層を形成する樹脂成分の合計重量)
    (3)TVAが、0.1%以上7.0%以下
    (4)全層中の、融点40℃以上の非イオン性界面活性剤濃度が2.0%以上5.0%以下
    (5)(A層中の非イオン性界面活性剤濃度)/(全層中の非イオン性界面活性剤濃度)が、0.2以上5.0以下
  2. 農業用フィルムであることを特徴とする請求項1記載の積層フィルム。
  3. 請求項1記載の積層フィルムが農園芸用施設用フレームに展張されてなる農園芸用施設であって、前記積層フィルムのA層が施設内側となるように展張することを特徴とする農園芸用施設。
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