JP2002348360A - アルコキシエーテル基を有するromp - Google Patents

アルコキシエーテル基を有するromp

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコキシエーテル基を有するROMPを提
供する。 【解決手段】 本発明は、一つまたはそれ以上のアルコ
キシエーテル基がオリゴマー部分に結合したメタセシス
オリゴマーに関する。同様に開示されるものは、触媒有
効量の五−または六価ルテニウムまたはオスミウムカル
ベン触媒を含む重合性組成物、開環メタセシス重合(=
ROMP)の反応条件を重合性組成物に適用することに
よるメタセシスポリマーの生成方法、および防曇剤とし
てのメタセシスオリゴマーの様々な技術用途に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つまたはそれ以
上のアルコキシエーテル基がオリゴマー部分に結合して
いる化合物に、およびポリマーフィルム下の湿気からの
曇り形成を防止するためのこれらの化合物の使用に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明は特に、表面活性アルコキシエー
テル基、特にポリアルコキシエーテル基がオリゴマーに
結合されているメタセシスオリゴマー、触媒有効量の五
−または六価ルテニウムまたはオスミウムカルベン触媒
を含む重合性組成物、開環メタセシス重合(Ring Openi
ng Metathesis Polymerisation=ROMP)の反応条件
を重合性組成物に適用することによりメタセシスポリマ
ーを生成する方法、およびメタセシスオリゴマーの様々
な技術的用途に関する。
【0003】農業用および園芸用のフィルムおよびホイ
ル、所謂農業用フィルムは、植物の寸法および高さに依
存して、温室栽培用の覆いとしてまたは開放農地栽培、
例えば所謂ホイル下栽培またはトンネル栽培用の保護フ
ィルムとして使用されている。これらのフィルムおよび
ホイル下の大気は、土壌または植物から蒸発した水蒸気
で飽和している。該水蒸気はその後フィルムの内面上で
水滴に凝縮する。これは、入射太陽光の強度を減じ、ま
た植物病害の危険を増大する。光透過における減少は、
植物成長の速度を低下し、作物成熟を遅延させ、そして
植物当りの作物収量を減じる。
【0004】これに密接に関連した他の問題は、食品、
例えば肉製品がトレイに包装され、そして室温でプラス
チックフィルムで覆われるとき、所謂食品包装フィルム
に適用される。これらの包装品が冷蔵庫中、4℃付近で
置かれるとき、包装品中に内包された空気は過飽和とな
り、そして水がフィルムの表面上に水滴として凝縮す
る。
【0005】用語“曇り”は、プラスチックフィルムの
表面上の小さく分離した水滴の形態での水蒸気の凝縮を
表すために使用される。曇りは、内包された水蒸気を含
有する空気がその露点以下の温度に冷えるときに生じ
る。該現象は、内包された水蒸気/空気混合物の温度お
よび相対湿度、並びに接触フィルムの温度に大幅に依存
する。
【0006】これらの問題を克服するために、ポリマー
フィルムは防曇添加剤で変性される。該変性プラスチッ
クフィルムは凝縮自体の形成を防止しない。しかしなが
ら、水蒸気がそのようなフィルム上で凝縮すると、防曇
添加剤がフィルムの表面に移動し、凝縮物をフィルムの
表面にわたり均一に拡げ、そして水滴を成形する代わり
に流し去る、Plastic Additives Handbook, 5th Editio
n 2001、ハンス・ツヴィーフェル編、HANSER (Hanser P
ublisher Munich, Hanser Gardner Publications, Inc.
Cincinnati)、ISBN3−446−21654−5、
第609〜626頁参照。
【0007】代表的な防曇添加剤は、グリセロールモノ
オレエート、ポリグリセロールエステル、ソルビタンエ
ステル、エトキシレート化ソルビタンエステルおよびノ
ニルフェノールエトキシレートまたはエトキシレート化
アルコールである。代表的な最新技術として、米国特許
明細書第5,262,233号が引用され、それは農業
用ポリマー性フィルム中への非イオン性界面活性剤とし
てのポリエチレンオキシドアルキルエーテルの混入を開
示する。
【0008】防曇添加剤は、純添加剤としてまたはマス
ターバッチもしくは濃縮物としてポリマーマトリクス内
に混入されることができる。典型的な防曇添加剤濃度
は、1%と3%との間に及ぶ。しかしながら、該添加剤
は、フィルムの表面に移動する望ましくない特性を有す
る。単層フィルムにおいて、防曇添加剤は双方向に、即
ち、防曇効果が望ましい農業用フィルムの内側に向けて
だけでなく、必要のない該フィルムの外側にも移動す
る。ポリマーフィルムの外側で、防曇添加剤は雨により
洗い去られて失われる。
【0009】界面活性剤分子コーティングは、ポリマー
性フィルムまたはホイル、特にポリエチレンフィルムへ
の弱い付着性を生じる望ましくない特性を有し、そして
熱および湿気の作用により洗い落とされる。従って、長
時間、より高い温度および湿度の条件に暴露されたとき
に曇りに耐える改良されたポリマーフィルムについての
必要がある。
【0010】この問題を解決するために、三層フィルム
が開発され、そして市販されている。中間層は全フィル
ム厚の約50%であり、一方、内層および外層は各々全
フィルム厚のおよそ25%である。内層は約1%の防曇
添加剤を含有し、農場に該フィルムが置かれた後に、直
接の防曇効果を与える。該ポリマーフィルムは典型的
に、低い酢酸ビニル濃度、例えば4%ないし6%を有す
るPE(=ポリエチレン)−EVA(=エチレン酢酸ビ
ニル)コポリマーである。大部分の防曇添加剤は中間層
中にあり、長期間曇り効果を与える。この層中の防曇添
加剤の濃度は3%と5%との間である。この層のために
使用されるポリマーは、高い酢酸ビニル濃度、例えば1
4%ないし18%を有するPE−EVAコポリマーであ
る。外層は、PEをベースとするバリヤ層である。この
層は防曇添加剤を含まないか、非常に少量の防曇添加剤
を含有する。内層からの防曇添加剤が消費され、そして
洗い去られたとき、中間層中のいくらかの防曇添加剤が
内層に移動する。多数の市販品が異なる供給者から様々
な商標名、例えばグリコルーベR(ロンザ社、スイス国
−バーゼル)、ロキシオールR(ヘンケル社、ドイツ国
−デュッセルドルフ)またはアーモフォグR(アクゾ
社、オランダ国−アメルスフールト)の下で入手可能で
ある。
【0011】三層フィルムは農業用フィルムの特性を幾
らか改良するけれども、しかし界面活性剤材料がフィル
ムから洗い去ることにより失われる問題を克服しない。
さらに、三層フィルムは、異なるポリマー材料での同時
押出しによる、困難な押出し技術の適用を要する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】表面活性アルコキシエ
ーテル基を含有するROMPにより得られたオリゴマー
がポリマーに添加された場合、曇りに耐えるフィルムお
よびホイルの効力が増大することが、驚くべきことに見
出された。非イオン性アルコキシエーテル基は、化学結
合、例えばエーテルまたはエステル結合により該オリゴ
マー構造に直接に結合される。
【0013】シクロヘキサン以外のシクロオレフィンの
熱ROMPは、大きな重要性をもたらしている。この方
法は適した触媒を要する。ROMPのために特に興味の
ある触媒は、所謂金属カルベン、例えばルテニウムおよ
びオスミウム錯体であって、中心の金属原子に結合した
基=CR***(式中、R*およびR**の一方は水素原子
を表し、そして他方はフェニル基、アルキル基またはア
ルケニル基を表すか、または双方がアルキル基またはア
ルケニル基を表す。)を有するものである[WO93/
20111、S.カナオカ等、Macromolecules 28:4707
-4713(1995);C.フレーザー等、Polym. Prepr. 36:23
7-238(1995);P.シュワブ等、Angew.Chem. 107:2179-
2181(1995)]。WO99/00396は、ジシクロペン
タジエンまたはシクロヘキサン以外のシクロオレフィン
と混合された五価および六価のルテニウムおよびオスミ
ウムカルベン錯体触媒からなる組成物を開示する。
【0014】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、次式
【化7】 [式中、mおよびnの一方は0、1または1より大きい
数を表し、そして他方は1または1より大きい数を表す
が、但し、mとnの合計は少なくとも2であり、pおよ
びqは、互いに独立して、0、1または1より大きい数
を表し、AおよびBは、連鎖移動剤A−B由来の鎖末端
基を表し、XおよびX’は、互いに独立して、メタセシ
スにより重合されたシクロオレフィン由来の不飽和また
は水素化繰返単位を表し、YおよびY’は、同一または
異なる二価基を表し、そしてZ、Z’およびZ”は、互
いに独立して、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし5のア
ルコキシ基、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし7のア
ルコキシ基、ヒドロキシ−炭素原子数2ないし3のアル
コキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基、
ジヒドロキシ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ−ポ
リ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基および炭素原
子数1ないし4のアルコキシ−ポリ−炭素原子数2ない
し3のアルコキシ基からなる群より選択されるアルコキ
シエーテル基を表すか、またはZ、Z’およびZ”は、
互いに独立して、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし7
のアルコキシ基およびジヒドロキシ−炭素原子数2ない
し3のアルコキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアル
コキシ基であって、ヒドロキシ基が他の基
【化8】 (式中、A−Bは、連鎖移動剤A−B由来の鎖末端基を
表し、そしてX”は、メタセシスにより重合されたシク
ロオレフィン由来の不飽和または水素化繰返単位を表
す。)によってエステル化されている基からなる群より
選択されるアルコキシエーテル基を表す。]で表される
化合物に関する。
【0015】本発明の説明において使用される用語およ
び定義は、好ましくは以下の意味を有する。
【0016】化合物(I)において、mおよびnの一方
は0、1または1より大きい数を表し、そして他方は1
または1より大きい数を表す。mとnの合計は少なくと
も2である。指数mおよびnは実際の上限を有さない。
好ましい態様において、mとnの合計は2ないし50、
好ましくは5ないし20の範囲を有し、5ないし10が
特に好ましい。他の好ましい態様において、mおよびn
の一方は2ないし50の数を表し、そして他方は0を表
す。
【0017】指数pおよびqは、互いに独立して、0、
1または1より大きい数を表し、そして他方は1または
1より大きい数を表す。好ましい態様において、qおよ
びqは0を表す。その場合、XおよびX’のいずれかに
結合する基ZおよびZ’は存在しない。Z”のみが上述
の意味を有する。
【0018】式(I)はあらゆるポリマー性化合物を含
み、繰返単位XおよびX’の最も少ない総数は2であ
る。その場合、mとnの合計は2である。式(I)は、
オリゴマーまたはコオリゴマーのようなあらゆる低分子
量のポリマー性化合物、または高分子量のホモポリマー
およびコポリマー、例えばブロック、マルチ−ブロック
またはグラジエントコポリマー、並びにポリマー単位の
ランダム、ハイパー−ブランチ、星型または樹状の配置
によって特徴付けられるコポリマー、並びにグラフトコ
ポリマーを含む。
【0019】化合物(I)は、イオン性または遊離ラジ
カル重合のような他の方法の重合とは対照的に、メタセ
シス重合により得ることができる。メタセシス重合は、
オレフィンメタセシス触媒により開始されたシクロアル
ケンの開環重合により特徴付けられる、Concise Encycl
opaedia of Polymer Science and Engineering、J.
I.クロシュビッツ(編集者)、J. Wiley & Sons USA,
1990 Edition、ISBN0−471−51253−
2、第611頁参照。この方法により重合できる代表的
なシクロアルカンは、ジシクロペンタジエン、ノルボル
ナジエン、ノルボルネン、シクロオクテンおよびシクロ
オクタジエンである。
【0020】メタセシスによる重合は、式A−B[式
中、AおよびBは鎖末端基を表す。]で表される連鎖移
動剤(CTA)の存在下で行われる。連鎖移動剤は、重
合反応において分子量を調節および制限するために使用
される、F.W.ビルメーヤー、Polymer Science、I
SBN0−471−03196−8、第63頁参照。
【0021】適当な連鎖移動剤は開放鎖アルケン、例え
ばプロピレン、n−ブテン、n−ヘキセンまたはn−オ
クテンであり、同一または異なる末端アルキル基Aおよ
びBとして化合物(I)中に存在する。特に好ましい態
様において、AおよびBは異なり、そしてpおよびqは
0を表す。AおよびBの一方はメチル基を表し、そして
他方は直線状の炭素原子数2ないし7のアルキル基、例
えばn−プロピル基、n−ペンチル基またはn−ヘプチ
ル基を表す。
【0022】その好ましい態様において、アルコキシエ
ーテル基Z”、特にジヒドロキシ−炭素原子数3ないし
5のアルコキシ基、メトキシ−ポリエトキシ基、ポリエ
トキシ基、メトキシ−ポリ−n−プロポキシ基およびエ
トキシ−ポリ−n−プロポキシ基が、より長い鎖長の末
端基に結合される。ポリプロピレンがアルコキシエーテ
ル基、例えばアリルポリアルコキシエーテル基によって
置換されている場合、AおよびBの一方はメチル基を表
し、そして他方はポリアルコキシ基によって置換された
エチル基を表す。繰り返し単位XおよびX’を置換する
アルコキシエーテル基は存在しない。
【0023】用語XおよびX’を定義するメタセシスに
より重合されるか重合可能なシクロオレフィンは、シク
ロヘキサン以外の単環式シクロオレフィンおよび多環
式、縮合もしくは架橋した多環式、または縮合および架
橋した多環式のシクロオレフィンを包含する。これらの
シクロオレフィン中の個々の環は、3ないし16個、特
に3ないし12個、また好ましくは3ないし8個の環構
成員からなり、またO、S、NおよびSiからなる群よ
り選択されるヘテロ原子、および炭素原子数1ないし4
のアルキル基、例えばメチル基またはエチル基、炭素原
子数1ないし4のアルコキシ基、例えばメトキシ基また
はエトキシ基、ハロゲン原子、例えば塩素原子または臭
素原子、シアノ基およびトリフルオロメチル基からなる
群より選択されるさらなる置換基を含有し得る。
【0024】好ましい群は、シクロプロペン、シクロブ
テン、シクロペンテン、シクロヘプテン、シクロオクテ
ン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、シク
ロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シクロオクタジ
エン、ノルボルナジエン、ノルボルネンおよびノルボル
ネン誘導体からなる群より選択される、メタセシスによ
り重合されたシクロオレフィンを包含する。
【0025】シクロオレフィンの他の好ましい群は、ジ
エンと所謂ジエノフィルとのディールス−アルダー型付
加反応により得られる二−、三−、四−および五環式架
橋シクロオレフィンを包含する。これらの架橋シクロオ
レフィン付加物中の個々の環は、ベンゼンまたはナフタ
レンのような単環式または二環式の炭素環式芳香族基
と、またはチオフェン、フラン、ピリジンまたはキノリ
ンのような単環式または二環式のヘテロ環式芳香族基と
縮合され得る。
【0026】シクロオレフィンのこの好ましい群は、デ
ィールス−アルダー型付加反応により得られる炭素環式
の二−、三−、四−および五環式架橋シクロオレフィ
ン、特にシクロペンタジエンと適当なジエノフィルとの
ディールス−アルダー反応によるシクロオレフィンを包
含する。
【0027】この種のシクロオレフィンの好ましい群
は、ノルボルネン−2、5−メトキシカルボニルノルボ
ルネン−2、5−メチル−5−メトキシカルボニル−ノ
ルボルネン−2、5−シアノノルボルネン−2、5−メ
チル−5−シアノノルボルネン、5,5−ジシアノ−ノ
ルボルネン−2、1,4,5,8−ジメタノ−1,4,
4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタリ
ン、6−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,
4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタリ
ン、6−メチル−6−メトキシカルボニル−1,4,
5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8
a−オクタヒドロナフタリン、6−メトキシカルボニル
−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタリン、6−シアノ−
1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタリン、6−エチル−
1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタリン、6−エチリデ
ン−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,
6,7,8,8a−オクタヒドロナフタリン、6,7−
ジメチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,
5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタリン、1,
4−ジメタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフル
オレン、ジシクロペンタジエン、トリシクロペンタジエ
ン、テトラシクロペンタジエン、テトラシクロドデセン
およびメチルテトラシクロドデセンからなる群より選択
されるノルボルネンおよびノルボルナジエンをベースと
したモノマーを包含する。
【0028】二価基YおよびY’は、pおよびqの一方
が1または1より大きい数を表す場合に存在する。Yお
よびY’の好ましい意味は、−C(=O)−、−O−C
(=O)−および炭素原子数1ないし8のアルキレン
基、例えばエチレン基である。
【0029】化合物(I)において、Z、Z’および
Z”は、互いに独立して、ヒドロキシ−炭素原子数2な
いし5のアルコキシ基、ジヒドロキシ−炭素原子数3な
いし7のアルコキシ基、ヒドロキシ−炭素原子数2ない
し3のアルコキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアル
コキシ基および炭素原子数1ないし4のアルコキシ−ポ
リ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基からなる群よ
り選択されるアルコキシエーテル基を表す。本発明の好
ましい態様において、pおよびqは0を表す。その場
合、XおよびX’のいずれかに結合する基ZおよびZ’
は存在しない。Z”のみが上述の意味を有する。
【0030】ヒドロキシ−炭素原子数2ないし5のアル
コキシ基は、例えば2−ヒドロキシエトキシ基または2
−もしくは3−n−ヒドロキシプロポキシ基である。
【0031】ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし7のア
ルコキシ基は、例えば2,3−ジヒドロキシプロポキシ
基または2,3−もしくは3,4−ジヒドロキシ−n−
ブトキシ基である。
【0032】ヒドロキシ−炭素原子数2ないし3のアル
コキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基
は、ポリエチレングリコールもしくはポリプロピレング
リコール(=ポリエチレンオキシドもしくはポリプロピ
レンオキシド)またはそれらの混合重合体から誘導され
る置換基であり、そして以下の部分式
【化9】 [式中、aは1ないし約1.0×105、好ましくは1
ないし2000、特に1ないし200の数を表す。]に
より表される。
【0033】ジヒドロキシ−炭素原子数2ないし3のア
ルコキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基
は、ポリエチレングリコールもしくはポリプロピレング
リコール(=ポリエチレンオキシドもしくはポリプロピ
レンオキシド)またはそれらの混合重合体から誘導され
る置換基であり、そして以下の部分式
【化10】 [式中、aは1ないし約1.0×105、好ましくは1
ないし2000、特に1ないし200の数を表す。]に
より表される。
【0034】ヒドロキシ−炭素原子数2ないし3のアル
コキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基は
ポリエチレングリコールから誘導され、そして以下の部
分式
【化11】 [式中、a’は1ないし約1.0×105、好ましくは
1ないし2000、特に1ないし200の数を表す。]
により表される。
【0035】ポリプロピレングリコールから誘導された
ヒドロキシ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ−ポリ
−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基は、以下の部分
【化12】 [式中、a”は1ないし約1.0×105、好ましくは
1ないし2000、特に1ないし200の数を表す。]
により表される。ヒドロキシ−炭素原子数2ないし3の
アルコキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ
基は好ましくは、直線状構造を有する。
【0036】炭素原子数1ないし4のアルコキシ−ポリ
−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基は、末端ヒドロ
キシ基が炭素原子数1ないし4のアルキル基、好ましく
はメチル基またはエチル基でエステル化されているポリ
エチレングリコールもしくはポリプロピレングリコール
(=ポリエチレンオキシドもしくはポリプロピレンオキ
シド)または混合重合体から誘導される置換基である。
【0037】炭素原子数1ないし4のアルコキシ−ポリ
−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基は、以下の部分
【化13】 [式中、aは1ないし約1.0×105、好ましくは1
ないし2000、特に1ないし200の数を表す。]に
より表される。好ましい意味は、メトキシ−ポリエトキ
シ基、ポリエトキシ基、メトキシ−ポリ−n−プロポキ
シ基およびエトキシ−ポリ−n−プロポキシ基である。
【0038】本発明の他の態様において、Z、Z’およ
びZ”は、互いに独立して、ジヒドロキシ−炭素原子数
3ないし7のアルコキシ基およびジヒドロキシ−炭素原
子数2ないし3のアルコキシ−ポリ−炭素原子数2ない
し3のアルコキシ基、特にジヒドロキシ−炭素原子数2
ないし3のアルコキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3の
アルコキシ基(A’)であって、ヒドロキシ基が他の基
【化14】 [式中、A−Bは、連鎖移動剤A−B由来の鎖末端基を
表し、そしてX”は、メタセシスにより重合されたシク
ロオレフィン由来の不飽和または水素化繰返単位を表
す。]からなる群より選択されるアルコキシエーテル基
を表す。代表的な連鎖移動剤の合成を、以下の反応系列
により図示する。
【化15】
【0039】“二価”連鎖移動剤はその後、以下のよう
に他のシクロオレフィン部分を重合し得る。
【化16】
【0040】本発明は特に、式中、pおよびqは0を表
し、mおよびnの一方は2ないし20の数を表し、そし
て他方は0を表し、AおよびBは、連鎖移動剤である炭
素原子数3ないし8のアルケン由来の鎖末端基を表し、
XおよびX’は、互いに独立して、シクロプロペン、シ
クロブテン、シクロペンテン、シクロヘプテン、シクロ
オクテン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエ
ン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シクロ
オクタジエン、ノルボルナジエン、ノルボルネンおよび
ノルボルネン誘導体からなる群より選択される、メタセ
シスにより重合されたシクロオレフィン由来の不飽和ま
たは水素化繰返単位を表し、YおよびY’は、互いに独
立して、−C(=O)−、−O−C(=O)−および炭
素原子数1ないし8のアルキレン基からなる群より選択
される二価基を表し、そしてZ、Z’およびZ”は、互
いに独立して、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし5の
アルコキシ基、メトキシ−ポリエトキシ基、ポリエトキ
シ基、メトキシ−ポリ−n−プロポキシ基およびエトキ
シ−ポリ−n−プロポキシ基からなる群より選択される
アルコキシエーテル基を表す化合物(I)に関する。
【0041】非常に好ましいのは、式中、pおよびqは
0を表し、mおよびnの一方は2ないし20の数を表
し、そして他方は0を表し、AおよびBは、連鎖移動剤
である炭素原子数3ないし8のアルケン由来の鎖末端基
を表し、XおよびX’は、互いに独立して、シクロペン
タジエン、ジシクロペンタジエン、ノルボルナジエン、
ノルボルネンおよびノルボルネン誘導体からなる群より
選択される、メタセシスにより重合されたシクロオレフ
ィン由来の不飽和または水素化繰返単位を表し、そして
Z”は、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし5のアルコ
キシ基、メトキシ−ポリエトキシ基、ポリエトキシ基、
メトキシ−ポリ−n−プロポキシ基およびエトキシ−ポ
リ−n−プロポキシ基からなる群より選択されるアルコ
キシエーテル基を表す化合物(I)である。
【0042】以下の化合物が特に好ましい。
【化17】 [式中、mは5ないし20の数を表す。]
【0043】他の好ましい群は次式
【化18】 [式中、mは5ないし20の数を表す。]で表される化
合物に関する。
【0044】本発明はまた、a)触媒有効量のシクロオ
レフィンの開環メタセシス重合を行うことができる五−
または六価ルテニウムまたはオスミウムカルベン触媒
と、 b)式(I)[式中、A、B、X、X’、Y、Y’、
Z、Z’、Z”、p、q、mおよびnは、上記に定義さ
れたものを表す。]で表される化合物を形成することが
できる連鎖移動剤A−Bおよびモノマーを含む重合性組
成物に関する。
【0045】上述の組成物中に存在する適当な五−また
は六価ルテニウムまたはオスミウムカルベン触媒は、Ol
efin Metathesis and Metathesis Polymerization、
K.J.アービン、J.C.Mol, Academic Press、ISB
N0−12−377045−9の第12〜44頁に記載
されている。
【0046】特に適当な五−または六価ルテニウムまた
はオスミウムカルベン触媒は、次式
【化19】 [式中、Meはルテニウム原子またはオスミウム原子を
表し、LaおよびLbは、互いに独立して、アニオン性リ
ガンドを表し、L1、L2およびL3は、互いに独立し
て、単座供与体リガンドを表し、そしてRは、アリール
基、アリールチオ基または炭素原子数3ないし5のアル
ケニル基を表す。]により表される。
【0047】成分a)としての上記で定義される五−ま
たは六価ルテニウムまたはオスミウムカルベン触媒(I
Ia)および(IIb)と、成分b)としての化合物
(I)を形成することができる連鎖移動剤を含む重合性
組成物は、本発明の好ましい態様である。
【0048】アニオン性リガンドLaおよびLbは、例え
ばヒドリドイオン(H-)であるか、または無機または
有機酸から誘導され、例はハロゲン化物、例えばF-
Cl-、Br-またはI-、BF4 -、PF6 -、SbF6 -
たはAsF6 -型のフッ素錯体、酸素酸、アルコレートも
しくはアセチリドのアニオンまたはシクロペンタジエン
のアニオンである。
【0049】酸素酸のアニオンは、例えば硫酸塩、リン
酸塩、過塩素酸塩、過臭素酸塩、過ヨウ素酸塩、アンチ
モン酸塩、砒素酸塩、硝酸塩または炭酸塩のイオン、フ
マル酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸
塩、フェニル酢酸塩、モノ−、ジ−もしくはトリクロロ
−または−フルオロ酢酸塩のような炭素原子数1ないし
8のカルボン酸のアニオン、スルホン酸塩、例えばメチ
ル−、エチル−、プロピル−またはn−ブチルスルホン
酸塩、トリフルオロメチルスルホン酸塩(トリフレー
ト)、フェニルスルホン酸塩もしくはベンジルスルホン
酸塩、または炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素
原子数1ないし4のアルコキシ基またはハロゲン原子、
特にフッ素原子、塩素原子または臭素原子により置換さ
れたフェニルスルホン酸塩およびベンジルスルホン酸
塩、例えばトシレート、メシレート、ブロシレート、p
−メトキシ−またはp−エトキシフェニルスルホン酸
塩、ペンタフルオロフェニルスルホン酸塩または2,
4,6−トリイソプロピルスルホン酸塩であることがで
きる。
【0050】特に好ましいアニオン性リガンドLaおよ
びLbは、H-、F-、Cl-、Br-、BF4 -、PF6 -
SbF6 -、AsF6 -、CF3SO3 -、C65−SO3 -
4−メチル−C64−SO3 -、3,5−ジメチル−C6
3−SO3 -、2,4,6−トリメチル−C62−SO3
-および4−CF3−C64−SO3 -、並びにまたシクロ
ペンタジエニル基(Cp-)である。Cl-が特に好まし
い。
【0051】式IIaおよびIIbで表される化合物に
おいて、三つまでの中性リガンドL 1、L2およびL
3は、3〜約40個、好ましくは3〜30個、また特に
好ましくは3〜18個の炭素原子を有する三置換ホスフ
ィンを表す。該三置換ホスフィンは好ましくは、次式
【化20】 [式中、R1、R2およびR3は、互いに独立して、炭素
原子数1ないし20のアルキル基、炭素原子数3ないし
12のシクロアルキル基、炭素原子数2ないし11のヘ
テロシクロアルキル基、炭素原子数5ないし12のアリ
ール基、炭素原子数1ないし12のヘテロアリール基ま
たは炭素原子数6ないし14のアラルキル基であって、
炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ない
し6のアルコキシ基、炭素原子数1ないし6のハロアル
キル基、炭素原子数5ないし12のアリール基、−NO
2、SO3 -、アンモニウム基およびハロゲン原子からな
る群より選択される一つまたはそれ以上の置換基により
置換され得る基を表すか、基R1およびR2が一緒に、テ
トラ−またはペンタメチレン基であって、炭素原子数1
ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のハロア
ルキル基、NO2および炭素原子数1ないし6のアルコ
キシ基からなる群より選択される一つまたはそれ以上の
置換基により置換され得る基を表すか、またはR1およ
びR2は、テトラ−またはペンタメチレン基であって、
1または2個の1,2−フェニレン基に縮合され得る基
を表し、R3が上記で定義されたものを表す。]で表さ
れる化合物である。
【0052】特に好ましいのは、式中、R1、R2および
3がメチル基、エチル基、n−またはi−プロピル
基、n−、i−、s−またはt−ブチル基、1−、2−
または3−ペンチル基、1−、2−、3−または4−ヘ
キシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェ
ニル基、ナフチル基またはベンジル基を表すホスフィ
ン、例えば(i−C373P、(C593Pおよび
(C6113Pである。
【0053】式IIaおよびIIbで表される化合物に
おいて、中性リガンドL1、L2およびL3の一つまたは
二つは、電子供与性を有する単座中性e-供与体リガン
ドを表すか、または二つのリガンドが一緒に二座中性e
-供与体リガンドを表す。
【0054】そのようなリガンドは、ヘテロアレン、例
えばフラン、チオフェン、ピロール、ピリジン、ビス−
ピリジン、ピコリリミン、γ−ピラン、γ−チオピラ
ン、フェナントロリン、ピリミジン、ビス−ピリミジ
ン、ピラジン、インドール、クマロン、チオナフテン、
カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、
ピラゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、オキ
サゾール、チアゾール、ビス−チアゾール、イソキサゾ
ール、イソチアゾール、キノリン、ビス−キノリン、イ
ソキノリン、ビス−イソキノリン、アクリジン、クロメ
ン、フェナジン、フェノキサジン、フェノチアジン、ト
リアジン、チアントレン、プリン、ビス−イミダゾール
およびビス−オキサゾールからなる群より選択されるヘ
テロアレンから誘導される。
【0055】これらのリガンドはさらに、炭素原子数1
ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコ
キシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ないし6のアルコ
キシカルボニル基、炭素原子数1ないし6のハロアルキ
ル基、ニトロ基、スルホ基、アンモニウム基およびハロ
ゲン原子からなる群より選択される適当な置換基により
置換され得る。
【0056】アリール基およびアリールチオ基であるR
は、例えばフェニル基もしくはフェニルチオ基、または
炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ない
し6のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素原子数1ない
し6のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1ないし6
のハロアルキル基、ニトロ基、スルホ基、アンモニウム
基およびハロゲン原子からなる群より選択される一つま
たはそれ以上の置換基により置換されたフェニル基およ
びフェニルチオ基である。
【0057】炭素原子数3ないし5のアルケニル基であ
るRは、例えばビニル基、1−、2−または3−プロペ
ニル基、または異なるブテニル基、ペンテニル基もしく
はヘキセニル基の異性体、1,3−ヘキサジエニル基ま
たは2,4,6−ヘプタトリエニル基を表すか、または
エチリデン基、1−もしくは2−プロピリデン基または
カルベン基に直接結合した1−、2−もしくは3−プロ
ピリデン基を表す。これらの置換基は、ハロゲン原子、
炭素原子数1ないし5のアルコキシ基およびフェニル基
であって、それらは炭素原子数1ないし5のアルキル
基、ハロゲン原子または炭素原子数1ないし5のアルコ
キシ基で置換され得る基からなる群より選択されるさら
なる置換基で置換され得る。
【0058】前記モノマーおよび連鎖移動剤は、前記組
成物中に存在するモノマーに基づいて、0.01ないし
99重量%、好ましくは0.1ないし95重量%、特に
好ましくは1ないし90重量%、また特別に好ましくは
5ないし80重量%の量で存在することができる。
【0059】前記組成物は不活性溶媒を含み得る。ある
特別な利点は、液状モノマーの場合、メタセシス重合が
溶媒を使用せずに行われることができることである。さ
らなる利点は、該重合は水、極性およびプロトン性溶媒
または水/溶媒混合物中ですら行われることができるこ
とである。
【0060】適当な不活性溶媒の例は、プロトン性極性
および非プロトン性溶媒であって、単独でまたは少なく
とも二つの溶媒の混合物で使用されることができるもの
である。例は、エーテル(ジブチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチ
ルまたはジメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルまたはジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ
エチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエー
テル)、ハロゲン化炭化水素等である。
【0061】本発明に関して、触媒量は好ましくは、モ
ノマーの量に基づいて、0.001ないし1.0mol
%、特に好ましくは0.01ないし0.5mol%、ま
た非常に特に好ましくは0.01ないし0.1mol%
の量を示す。
【0062】本発明の特に好ましい態様は、 a)触媒有効量の
【化21】 からなる群より選択される五−または六価ルテニウムカ
ルベン触媒と、 b)化合物(I)[式中、A、B、X、X’、Y、
Y’、Z、Z’、Z”、p、q、mおよびnは、上記で
定義されたものを表す。]を形成することができる連鎖
移動剤A−Bおよびモノマーを含む重合性組成物に関す
る。
【0063】本発明の他の態様は、 α)エチレン性不飽和重合性モノマーまたはオリゴマー
から得られるポリマーと、 β)化合物(I)[式中、A、B、X、X’、Y、
Y’、Z、Z’、Z”、p、q、mおよびnは、上記で
定義されたものを表す。] を含む組成物に関する。
【0064】前記組成物中に成分α)として存在する適
当なポリマーは、モノマー性またはオリゴマー性アルケ
ン、スチレン、共役ジエン、アクロレイン、酢酸ビニ
ル、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、マレイン
酸無水物、アクリル酸、炭素原子数1ないし4のアルキ
ルアクリル酸またはアミド、ニトリル、アクリル酸およ
び炭素原子数1ないし4のアルキルアクリル酸の無水物
および塩、アクリル酸炭素原子数1ないし24のアルキ
ルエステル、炭素原子数1ないし4のアルキルアクリル
酸炭素原子数1ないし24のアルキルエステル、ビニル
ハライドおよびビニリデンハライドからなる群より選択
されるモノマーまたはオリゴマーから慣用の重合方法に
より得られる。
【0065】本発明の好ましい態様は、ポリオレフィン
が成分α)として存在する組成物に関する。
【0066】適当なポリオレフィンは、モノオレフィン
およびジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレ
ン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4
−メチルペンテ−1−エン、ポリイソプレンまたはポリ
ブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペ
ンテンまたはノルボルネンのポリマー、ポリエチレン
(所望により架橋されることができる。)、例えば高密
度ポリエチレン(HDPE)、高密度高分子量ポリエチ
レン(HDPE−HMW)、高密度超高分子量ポリエチ
レン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(M
DPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直線状低
密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)およ
び(ULDPE)である。
【0067】これらのポリオレフィンは、ラジカル重合
(通常、高圧下および高温で)または、一つまたは一つ
より多い周期表のIVb、Vb、VIbまたはVIII
群の金属を普通含有する触媒を使用する触媒重合のよう
な既知の方法によって得られる。これらの金属は通常一
つまたは一つ以上のリガンド、典型的には、p−または
s−配位し得るオキシドまたはハライド、アルコレー
ト、エステル、エーテル、アミン、アルキル基、アルケ
ニル基および/またはアリール基を有する。これらの金
属錯体は遊離形態または、基材上、典型的には活性化塩
化マグネシウム、チタン(III)クロリド、アルミナ
または酸化ケイ素上に固定され得る。これらの触媒は重
合媒体中に可溶または不溶であり得る。該触媒は、金属
アルキル基、金属ヒドリド基、金属アルキルハライド
基、金属アルキルオキシド基または金属アルキルオキサ
ン基のようなさらなる活性化剤の所望による存在下で使
用され、該金属は周期表のIa、IIaおよび/または
IIIa群の元素である。該活性化剤はさらなるエステ
ル、エーテルおよびアミンまたはシリルエーテル基で都
合良く変性され得る。これらの触媒系は通常、フィリッ
プス、スタンダード・オイル・インディアナ、チグラー
(−ナッタ)、TNZ(デュポン)、メタロセンまたは
シングルサイト触媒(SSC)と命名されている。
【0068】上記で定義された組成物中に存在する他の
ポリオレフィンは、 ・上述したポリマーの混合物、例えばポリプロピレンと
ポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチレン、例
えばPP/HDPE、PP/LDPEの混合物、および
異なる種類のポリエチレンの混合物、例えばLDPE/
HDPE。 ・モノオレフィンおよびジオレフィンの相互または他の
ビニルモノマーとのコポリマー、例えば、エチレン/プ
ロピレンコポリマー、直線状低密度ポリエチレン(LL
DPE)およびそれの低密度ポリエチレン(LDPE)
との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、
プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ
−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマ
ー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/
ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、
プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イ
ソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレート
コポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリ
マー、エチレン/酢酸ビニルコポリマーおよびそれらの
一酸化炭素とのコポリマーまたはエチレン/アクリル酸
コポリマーおよびそれらの塩(アイオノマー)並びにエ
チレンとプロピレンおよびへキサジエン、ジシクロペン
タジエンまたはエチリデン−ノルボルネンのようなジエ
ンとのターポリマー、およびそのようなコポリマー相互
および上述したポリマーとの混合物、例えば、ポリプロ
ピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/
エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE
/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLD
PE/EVA、LLDPE/EAAおよび交互またはラ
ンダムのポリアルキレン/一酸化炭素コポリマーおよび
それらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物で
ある。
【0069】特に好ましいのは、ポリエチレン、ポリエ
チレンブレンド、ポリプロピレン、プロプレンコポリマ
ーおよびポリプロピレンブレンドである。
【0070】前記組成物中に存在するポリエチレンは、
ASTM−D−1238、条件Eにより測定したときの
約0.01ないし約20g/10分の範囲内のメルトイ
ンデックスまたはメルトフロー値、および約0.9ない
し約0.96g/cm3の範囲内の密度を好ましく有す
る。これは、高圧で遊離ラジカル開始剤を用いて製造さ
れた分岐ポリマー、および低、中または高圧で直線状
(即ち、実質的に分岐のない)ポリマーを与える配位触
媒を使用して製造されたものを含む。遊離ラジカル開始
剤(例えば、過酸化化合物)を使用して製造されたもの
は、従来技術において“低密度ポリエチレン”(LDP
E)として既知になっており、また配位触媒(例えば、
“チグラー”型触媒)を使用して製造されたものは、
“高密度ポリエチレン”(HDPE)として既知になっ
ている。
【0071】同様に好ましいのは、配位触媒を使用して
生成されるが、しかし少量の共重合したより高級のオレ
フィン(特に、4〜10個の炭素原子のオレフィン)の
存在のためにHDPEより低い密度を有し、なお重合し
た分子単位の配置が直線状型である市販で入手可能な
“線状低密度ポリエチレン”(LLDPE)である。
【0072】特に好ましいのは、LLDPE変種のポリ
エチレン種、特に約0.1〜10の範囲内のメルトフロ
ー値および約0.9ないし約0.935g/cm3の範
囲内の密度を与えるに十分なコモノマー単位を有し、該
コモノマー単位がその範囲内の異性体を包含する4ない
し8個の炭素原子の脂肪族炭化水素オレフィンであるも
のである。これらのLLDPEポリマーは、ダート・イ
ンパクトおよびエレメンドルフ・ティアーによって示さ
れる優秀な強度、引裂き成長に対する耐性を有すること
が従来技術において認識されており、また突起を有する
物品に対して圧力を加えられたときに、引裂きまたは破
裂に対する良好な耐性を示す。LLDPE変種について
のこの好ましいものは、食品包装用途および最も特に赤
肉包装において特に重要である。
【0073】本発明の組成物はポリマーに適当な添加剤
を含むことができ、該添加剤は配合助剤として好ましく
使用されて、式(I)で表される化合物と共にこれらの
添加剤を含有するポリマーの化学的および物理的な特性
を改良する。該助剤は、該組成物に基づいて、高比率
で、例えば70重量%まで、好ましくは1ないし70重
量%、より好ましくは5ないし60重量%、特に好まし
いのは10ないし50重量%、また特別に好ましくは1
0ないし40重量%の量で存在することができる。その
ような助剤は多数開示されており、また助剤:アルキル
化モノフェノール、アルキルチオメチルフェノール、ヒ
ドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン、トコフェロ
ール、ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、アルキ
リデン−ビス−フェノール、O−、N−およびS−ベン
ジル化合物、ヒドロキシベンジル化マロネート、芳香族
ヒドロキシベンジル化合物、トリアジン化合物、ベンジ
ルホスホネート、アシルアミノフェノール、β−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オン酸、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−3−メチルフェニル)プロピオン酸、またはβ−
(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸のエステルおよびアミド、アスコルビ
ン酸、アミン酸化防止剤からなる群より選択される酸化
防止剤、光安定剤、ホスフィット、ホスフィン、ホスホ
ナイト、ヒドロキシルアミン、ニトロン、チオ相乗剤、
過酸化物スカベンジャー、ポリアミド安定剤、塩基性補
助安定剤、核剤、充填剤および強化剤、可塑剤、潤滑
剤、乳化剤、顔料、流動添加剤、均展助剤、蛍光増白
剤、難燃剤、静電防止剤、発泡剤、ベンゾフラノンおよ
びインドリノンの以下の列挙中の例により説明される。
【0074】そのような助剤は多数開示されており、ま
た助剤の以下の列挙中の例により説明される。
【0075】1. 酸化防止剤 1.1. アルキル化モノフェノール 、例えば、2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−ブチル
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−
4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−
4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル
−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキ
シル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオク
タデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシ
クロヘキシルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メトキシメチルフェノール、直線状または側鎖分岐し
たノニルフェノール、例えば2,6−ジノニル−4−メ
チルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1−メチル
ウンデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル
−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノ
ール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ
−1’−イル)フェノールおよびそれらの混合物。
【0076】1.2. アルキルチオメチルフェノー
、例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−t−
ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6
−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−
6−エチルフェノール、2,6−ジドデシルチオメチル
−4−ノニルフェノール。
【0077】1.3. ヒドロキノンおよびアルキル化
ヒドロキノン、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−
メトキシフェノール、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキ
ノン、2,5−ジ−t−アミルヒドロキノン、2,6−
ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,
6−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
アジペート。
【0078】1.4. トコフェロール、例えば、α
−、β−、γ−またはδ−トコフェロールおよびそれら
の混合物(ビタミンE)。
【0079】1.5. ヒドロキシル化チオジフェニル
エーテル、例えば、2,2’−チオビス(6−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4
−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t
−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビ
ス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,
4’−チオビス(3,6−ジ−第二アミルフェノー
ル)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ジスルフィド。
【0080】1.6. アルキリデン−ビス−フェノー
、例えば、2,2’−メチレン−ビス(6−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビ
ス(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、2,
2’−メチレン−ビス[4−メチル−6−(α−メチル
シクロヘキシル)フェノール]、2,2’−メチレン−
ビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、
2,2’−メチレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフ
ェノール)、2,2’−メチレン−ビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エ
チリデン−ビス(6−t−ブチル−4−イソブチルフェ
ノール)、2,2’−メチレン−ビス[6−(α−メチ
ルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メ
チレン−ビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4
−ノニルフェノール]、4,4’−メチレン−ビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−メ
チレン−ビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノー
ル)、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−t
−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4
−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、
1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−
メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタ
ン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−t
−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、
ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−t
−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)
−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレー
ト、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシ
フェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,
5,5−テトラ−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
2−メチルフェニル)ペンタン。
【0081】1.7. O−、N−およびS−ベンジル
化合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−t−ブ
チル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オ
クタデシル4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
メルカプトアセテート、トリデシル4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−t−ブチルベンジルメルカプトアセテー
ト、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−アミン、ビス(4−t−ブチル−3−ヒド
ロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレ
ート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)スルフィド、イソオクチル3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテー
ト。
【0082】1.8. ヒドロキシベンジル化マロネー
、例えば、ジオクタデシル2,2−ビス(3,5−ジ
−t−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、
ジオクタデシル2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカ
プトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジ−[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−
2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)マロネート。
【0083】1.9. 芳香族ヒドロキシベンジル化合
、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0084】1.10. トリアジン化合物、例えば、
2,4−ビスオクチルメルカプト−6−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−
トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−t−
ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,
3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)
ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−
トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベ
ンジル)イソシアヌレート。
【0085】1.11. ベンジルホスホネート、例え
ば、ジメチル2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート、ジエチル3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデ
シル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル
ホスホネート、ジオクタデシル5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸の
モノエチルエステルのカルシウム塩。
【0086】1.12. アシルアミノフェノール、例
えば、4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシス
テアラニリド、オクチルN−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0087】1.13. β−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステル
であって一価または多価アルコールとのもの、アルコー
ル例、メタノール、エタノール、n−オクタノール、i
−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)オキサルアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0088】1.14. β−(5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸のエス
テルであって一価または多価アルコールとのもの、アル
コール例、メタノール、エタノール、n−オクタノー
ル、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトー
ル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)オキサル
アミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカ
ノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロール
プロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,
6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0089】1.15. β−(3,5−ジシクロヘキ
シル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステ
であって以下の一価または多価アルコールとのもの、
アルコール例、メタノール、エタノール、オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(2−
ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−オキサルアミド、3−チア
ウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチ
ルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒ
ドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキ
サビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0090】1.16. 3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル酢酸のエステルであって以下の一
価または多価アルコールとのもの、アルコール例、メタ
ノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペン
タエリトリトール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−オキサルアミド、3−チアウンデカノール、3−
チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−
ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.
2]オクタン。
【0091】1.17. β−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド
例えば、N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジ
アミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジア
ミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,
N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]
オキサミド(ユニロイヤル社からのナウガードRXL−
1)。
【0092】1.18. アスコルビン酸(ビタミン
C)。
【0093】1.19. アミン酸化防止剤、例えば、
N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ビス(1,4−ジメチル−ペンチル)−p−
フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3
−メチル−ペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレン
ジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジア
ミン、N,N’−ジ−(2−ナフチル)−p−フェニレ
ンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)
−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1
−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレン
ジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−
フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルホンアミ
ド)−ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,
N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフ
ェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソ
プロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフ
チルアミン、N−(4−t−オクチルフェニル)−1−
ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、
オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−
t−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノ
フェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナ
ノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェ
ノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ジ−
(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−t−ブ
チル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’
−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−
4,4’−ジアミノ−ジフェニルメタン、1,2−ジ−
[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ジ
フェニルアミノプロパン、(o−トルイル)ビグアニ
ド、ジ−[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニ
ル]アミン、t−オクチル化N−フェニル−1−ナフチ
ルアミン、モノ−およびジアルキル化t−ブチル/t−
オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジア
ルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−およ
びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モ
ノ−およびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシル−
ジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化
t−ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒド
ロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジ
ン、フェノチアジン、モノ−およびジアルキル化t−ブ
チル/t−オクチル−フェノチアジンの混合物、モノ−
およびジアルキル化t−オクチル−フェノチアジンの混
合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’
−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、
N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ニ−4−イル)ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバ
ケート、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−4
−オン、および2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ノ−4−オール。
【0094】2. 他のUV吸収剤および光安定剤 2.1. アクリレート 、例えば、エチルα−シアノ−
β,β−ジフェニルアクリレートまたはイソオクチルα
−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα
−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β
−メチル−p−メトキシシンナメートまたはブチルα−
シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチ
ルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート、お
よびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−
2−メチルインドリン。
【0095】2.2. ニッケル化合物、例えば、2,
2’−チオ−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル)フェノール]のニッケル錯体、例えば1:1
−または1:2−錯体であって、n−ブチルアミン、ト
リエタノールアミンまたはN−シクロヘキシルジエタノ
ールアミンのようなさらなる配位子を伴うまたは伴わな
いもの、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒ
ドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルホスホン酸
のモノアルキルエステル、例えばメチルまたはエチルエ
ステルのニッケル塩、ケトキシムのニッケル錯体、例え
ば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケト
キシム、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキ
シピラゾールのニッケル錯体であって、さらなる配位子
を伴うまたは伴わないもの。
【0096】2.3. 立体障害アミン、例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イ
ル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジニ−4−イル)スクシネート、ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)セバ
ケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)n−
ブチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルマロネート、1−ヒドロキシエチル−2,2,6,
6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク
酸の縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4
−t−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5
−s−トリアジンの直線状または環式縮合物、トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニ
トリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタ
ンテトラオエート、1,1’−(1,2−エタンジイ
ル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノ
ン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2
−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジル)マロ
ネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメ
チル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス
(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレ
ンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジンの直線状または環式縮合物、2−ク
ロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリ
アジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エ
タンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブ
チルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリ
ジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−
アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル
−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,
3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジ
オン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、
3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4
−ヘキサデシルオキシ−および4−ステアリルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘ
キシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリア
ジンの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミ
ノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−ト
リアジンおよびまた4−ブチルアミノ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンの縮合物(CAS・Reg.
No.[136504−96−6])、N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシ
ルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミ
ド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−
1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ[4.
5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シク
ロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキ
ソスピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンの反応
生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−
メトキシフェニル)エタン、N,N’−ビス−ホルミル
−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)−ヘキサメチレンジアミン、4−メトキ
シメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ
[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレ
イン酸無水物−α−オレフィンコポリマーと2,2,
6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジンまたは
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリ
ジンの反応生成物。
【0097】2.4. オキサルアミド、例えば、4,
4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエ
トキシ−オキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−
5,5’−ジ−t−ブチルオキサニリド、2,2’−ジ
ドデシルオキシ−5,5’−ジ−t−ブチルオキサニリ
ド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,
N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサルア
ミド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオ
キサニリド、およびその2−エトキシ−2’−エチル−
5,4’−ジ−t−ブチルオキサニリドとの混合物、お
よびo−およびp−メトキシ−並びにo−およびp−エ
トキシ−二置換オキサニリドの混合物。
【0098】2.5. 2−(2−ヒドロキシフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、例えば、2,4,6−
トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ
−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,
4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2
−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキ
シフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェ
ニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−
(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロピルオキシ)
フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ
−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピル
オキシ)−フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチ
ルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−
(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビ
ス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−
3−ドデシルオキシ−プロポキシ)フェニル]−4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキ
シ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリ
アジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニ
ル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、
2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブト
キシ−2−ヒドロキシ−プロポキシ)フェニル]−1,
3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)
−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,
3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3
−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキ
シプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4
−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0099】3. 金属奪活剤、例えば、N,N’−ジ
フェニルオキサルアミド、N−サリチラル−N’−サリ
チロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)
ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル−プロピオニル)ヒドラジ
ン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オ
キサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイル
ビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポ
イルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オ
キサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイ
ル)チオプロピオニルジヒドラジド。
【0100】4. ホスフィット、ホスフィンおよびホ
スホナイト、例えば、トリフェニルホスフィット、ジフ
ェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホス
フィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、ト
リラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィッ
ト、トリメチルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン、ジステアリルペンタエリ
トリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエ
リトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィッ
ト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビスイソデ
シルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス
(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペン
タエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−
トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホ
スフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィ
ット、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)
−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオ
クチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−t−ブチル
−12H−ジベンゾ[d,g]−1,3,2−ジオキサ
ホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ
−t−ブチル−12−メチル−ジベンゾ[d,g]−
1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−
t−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィッ
ト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニ
ル)エチルホスフィット、2,2’,2”−ニトリロ
[トリエチル−トリス(3,3’,5,5”−テトラ−
t−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイ
ル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,
5,5’−テトラ−t−ブチル−1,1’−ビフェニル
−2,2’−ジイル)ホスフィット。
【0101】特に好ましいのは以下のホスフィットを使
用することにある。トリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ホスフィット(イルガフォスR168、チバ・
スペシャルティ・ケミカルズ社)、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスフィットおよび以下に与えられる構造式
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)およ
び(g)を含む群より選択されるホスフィット:
【化22】
【0102】5. ヒドロキシルアミン、例えば、N,
N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチル
ヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシル
アミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,
N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘ
キサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシ
ルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタ
デシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オ
クタデシルヒドロキシルアミン、水素化牛脂アミンから
誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
【0103】6. ニトロン、例えば、N−ベンジルα
−フェニルニトロン、N−エチルα−メチルニトロン、
N−オクチルα−ヘプチルニトロン、N−ラウリルα−
ウンデシルニトロン、N−テトラデシルα−トリデシル
ニトロン、N−ヘキサデシルα−ペンタデシルニトロ
ン、N−オクタデシルα−ヘプタデシルニトロン、N−
ヘキサデシルα−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデ
シルα−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシルα−
ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシルα−ヘキサデ
シルニトロン、および水素化牛脂アミンから生成された
N,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導された
ニトロン。
【0104】7. チオ相乗剤、例えば、ジラウリルチ
オジプロピオネート、またはジステアリルチオジプロピ
オネート。
【0105】8. 過酸化物スカベンジャー、例えば、
β−チオジプロピオン酸のエステル、例えば、ラウリ
ル、ステアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステ
ル、メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトベ
ンズイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバ
メート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリ
トールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオ
ネート。
【0106】9. ポリアミド安定剤、例えば、ヨウ化
物および/またはリン化合物と組み合わされた銅塩およ
び二価マンガンの塩。
【0107】10. 塩基性補助安定剤、例えば、メラ
ミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリ
アリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、
アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアル
カリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばカルシウ
ムステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘ
ネート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノ
レート、カリウムパルミテート、アンチモンピロカテコ
レートまたは亜鉛ピロカテコレート。
【0108】11. 核剤、例えば、タルクのような無
機物質、二酸化チタンまたは酸化マグネシウムのような
金属酸化物、リン酸塩、炭酸塩または硫酸塩であって、
好ましくはアルカリ土類金属のもの、モノ−またはポリ
カルボン酸およびそれらの塩のような有機化合物、例え
ば、4−t−ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル
酢酸、ナトリウムスクシネートまたはナトリウムベンゾ
エート、およびポリマー性化合物、例えばイオン性コポ
リマー(アイオノマー)。
【0109】12. 充填剤および強化剤、例えば、炭
酸カルシウム、シリケート、ガラス繊維、ガラス球、タ
ルク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物およ
び水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉お
よび他の天然物の粉末または繊維、および合成繊維。
【0110】13. ベンゾフラノンおよびインドリノ
、例えば、U.S.4,325,863、U.S.
4,338,244、U.S.5,175,312、
U.S.5,216,052、U.S.5,252,6
43、DE−A−4316611、DE−A−4316
622、DE−A−4316876、EP−A−058
9839もしくはEP−A−0591102において記
載されるもの、または3−[4−(2−アセトキシエト
キシ)フェニル]−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラ
ノ−2−オン、5,7−ジ−t−ブチル−3−[4−
(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾ
フラノ−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−t−
ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニ
ル)ベンゾフラノ−2−オン]、5,7−ジ−t−ブチ
ル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラノ−2−
オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラノ−2−オ
ン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフ
ェニル)−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフラノ−2−
オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ
−t−ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(2,3−
ジメチルフェニル)−5,7−ジ−t−ブチルベンゾフ
ラノ−2−オン。
【0111】14. その他の添加剤、例えば、可塑
剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、流動添加剤、触媒、均展助
剤、蛍光増白剤、難燃剤、帯電防止剤または発泡剤。
【0112】前記組成物の成分、即ち、エチレン性不飽
和重合性モノマーまたはオリゴマーから得られるポリマ
ー、成分α)と、化合物(I)、成分β)との混合は、
既知の方法、例えば慣用的に使用される技術、例えばロ
ール練り、バンブリー型ミキサー中での混合、または押
出バレル中での混合等により行われる。
【0113】都合良くは、防曇剤として作用する化合物
(I)はまた、ある場合において望ましいかもしれない
あらゆる他の添加剤(着色剤、粘着付与剤、スリップ
剤、ブロック剤等)と実質的に同時または連続して添加
されることができる。化合物(I)はまた他の添加剤と
プレブレンドされ、そして該ブレンドがポリマーに添加
されることもできる。バッチ間の規格の制御を容易にす
るために、ポリマー/薬剤ブレンドからなる濃縮マスタ
ーバッチであって、引き続いて部分としてさらなるポリ
マーにブレンドして、所望の最終配合物を達成するもの
を用いることが好ましいかもしれない。
【0114】ポリブテンまたはポリイソブチレンは、ポ
リエチレン中に混合したとき、有効な粘着付与剤または
付着剤(cling agent)であることは従来技術において
良く知られている。この目的のために通常用いられるポ
リブテンまたはポリイソブチレンは、少量において一般
に使用される。そのような粘着付与剤の使用は、本発明
の範囲内であると考慮されるある配合物、特に、ヒート
シールされるまでの包装操作の間に、またはヒートシー
ルされた後の運搬、貯蔵および取扱の間に、実質的に液
漏れが生じないことが望ましい肉包装(等)において好
ましい。
【0115】ポリオレフィンのフィルムの製造方法は良
く知られており、そして狭いスリットダイを通し薄シー
トとしてフィルムを流延する技術、および溶融ポリマー
の押出されたチューブが、冷却されそして収集されるか
またはさらに作業される前に、所望の“発泡”直径およ
び/またはフィルム厚まで膨張させられる吹込フィルム
技術を包含する。これらの本配合物はまた、二つまたは
それ以上のフィルムが多層構造を為すフィルムの同時押
出製作においても適している。化合物(I)は、化合物
(I)を含有しない隣接フィルム層を通して滲出し、そ
れにより隣接層に曇りに対する耐性を与えることができ
る。
【0116】防曇性を有する本発明のポリマーフィルム
は、温室用フィルムのために有利に使用される。従っ
て、本発明はまた、ポリマーの防曇性を増加する方法で
あって、フィルムポリマー材料内に化合物(I)を混入
することを含む方法を含む。
【0117】本発明のポリマーフィルムはまた、食品包
装用途について使用されるフィルムのために有利に使用
される。従って、本発明はまた、食品包装用フィルム材
料内に化合物(I)を混入する方法を含む。
【0118】
【発明の実施の形態】以下の例は、その範囲を制限する
ことなく、本発明を説明する。
【0119】実施例1 一価連鎖移動剤を有するオリゴマー
【化23】 トルエン150mlを、温度計、機械式攪拌機、冷却
器、滴下ロートおよび窒素投入口を備えた500ml丸
底フラスコ中に入れ、そして窒素雰囲気にした。触媒:
ビス(トリシクロペンチルホスフィン)ジクロロ(3−
メチル−2−ブテニルリデン)ルテニウム(APT・C
at・ASMC716)および連鎖移動剤を室温、窒素
下で添加した。トルエン350ml中に溶解した2−ノ
ルボルネン50g(0.53mol)を、1時間の間に
フラスコ中へ38〜45℃で滴下した。反応を完了させ
るために、反応混合物を40℃で6時間保持した(表
1、化合物1.1〜1.4参照)。反応混合物を精製せ
ずにオートクレーブ中に注ぎ入れた。窒素でリンスした
後、反応混合物を100℃および30barで8時間水
素化した。室温に冷却した後、反応混合物をブフナー濾
過器上のセライトRパネルを通して濾過し、そして真空
中で濃縮し、所望の生成物を得た(表2、化合物2.1
〜2.4参照)。
【表1】
【表2】
【0120】実施例2 一価(親水性)連鎖移動剤を有するオリゴマー
【化24】 a) 機械式攪拌機、冷却器、温度計、窒素投入口およ
び滴下ロートを備えた50ml丸底フラスコに、アリル
ソルケタルR2.59g、溶媒としてのトルエン5ml
およびビス(トリシクロペンチルホスフィン)ジクロロ
(3−メチル−2−ブテニルリデン)ルテニウム(AP
T・Cat・ASMC716)0.128gを室温で添
加した。2−ノルボルネン8.47gおよび2,2−ジ
メチル−4−(ビシクロ[2.1.1]ヘプテニ−
(5)−イル−(2)−メトキシメチル)−1,3−ジ
オキソラン(90%、製造は下記する。)21.53g
の溶液をフラスコ中へ滴下し、そして温度を30分間、
35〜40℃で維持した。反応混合物の温度をその後8
時間、50℃、攪拌下で維持した。反応混合物をその
後、トルエン100mlを含有する500mlオートク
レーブに移した。オートクレーブを窒素でリンスした
後、反応混合物を18時間、100℃、水素圧40ba
r下で水素化した。冷却した反応マスを、濾過助剤とし
てのトンシルR414FFのケーキを通しブフナーロー
ト中で濾過した。溶媒を真空下で蒸留除去し、そして淡
灰色ワックス30gを得た。遊離ヒドロキシ基を遊離す
るため、生成物をTHF200ml中に溶解した。6N
−HCl溶液1gおよび水3gを添加し、そして溶液を
室温で一晩放置した。活性木炭で処理した後、溶液を濾
過し、そして溶媒を真空下で蒸留除去した。明灰色ワッ
クス26gを得た。軟化範囲:110〜120℃、GP
C:Mn:1996、Mw:3295、Mw/Mn:1.6
8。 b) 開始材料を以下のように生成した。連鎖移動剤
(CTA)としての2,2−ジメチル−4−(ビシクロ
[2.1.1]ヘプテニ−(5)−イル−(2)−メト
キシメチル)−1,3−ジオキソランの生成
【化25】 500mlオートクレーブに、ジシクロペンタジエン4
0gおよびアリルソルケタルR130.3gを室温で入
れた。窒素でリンスした後、マスを加熱し、そして16
時間、150℃で維持した。室温まで冷却した後、反応
マスを真空下、クライゼン装置中で蒸留除去し、そして
二つの画分を収集した。二番目の画分(2mmHg、1
00〜120℃)は、ほぼ90%(GC)の所望の生成
物76gを含有していた。
【0121】実施例3 二価連鎖移動剤を有するオリゴマー
【化26】 a) 機械式攪拌機、冷却器、温度計、窒素投入口およ
び滴下ロートを備えた250ml丸底フラスコに、ジア
リルPEG400・12.7g(製造は下記する。)、
溶媒としてのトルエン90mlおよび触媒としてのビス
(トリシクロペンチルホスフィン)ジクロロ(3−メチ
ル−2−ブテニルリデン)ルテニウム(APT・Cat
・ASMC716)0.228gを室温で添加した。ト
ルエン30ml中の2−ノルボルネン30gの脱気溶液
を、1時間内に滴下ロートを介して徐々に添加した。温
度を40℃以下に保持した。2−ノルボルネン溶液の添
加後、反応混合物の温度を16時間、40℃、攪拌下で
維持した。反応マスをその後オートクレーブ中に移し、
そして18時間、100℃、水素圧15bar下で水素
化した。冷却した反応マスを、濾過助剤としてのトンシ
R414FFのケーキを通しブフナーロート中で濾過
した。溶媒を真空下で蒸留除去し、そして明褐色ワック
ス38.7gを収集した。軟化範囲:110〜120
℃、GPC:Mn:2051、Mw:2972、Mw
n:1.45。得られたオリゴマーは以下の一般式に
よって表されることができる。
【化27】 b) 開始材料の生成 二価連鎖移動剤(CTA)の生成
【化28】 機械式攪拌機、冷却器、温度計、窒素投入口および滴下
ロートを備えた250ml丸底フラスコに、THF30
ml、PEG400(MW400)60gおよびNaO
H微粉末12.3gを室温で入れた。臭化アリル(MW
120.98)63.5gを滴下ロートを介して徐々に
添加した。反応は強い発熱性であった。温度を2時間、
50〜60℃で維持した。反応マスを室温に冷却し、塩
化メチレンで希釈し、そして水で洗浄して塩を排除し
た。溶媒を蒸発させた後、残渣を真空下で蒸留し、そし
て粘稠黄色油69gを得た(収率:ほぼ95%)。
【0122】適用実施例 a) LDPEフィルム中での試験化合物の防曇性を決
定するために、該化合物を以下の手順に従ってポリマー
中に混入した:表4で述べる化合物からの試料を秤量
し、そしてLDPEペレット[リブレン RFF29、イ
タリア国、ミラノのエニケム社、密度:0.921g/
cm3、メルトフローインデックス(190℃、2.1
6kg):0.6]に添加して、試験化合物1重量%ま
たは2重量%の混合物を得た。該混合物をターボミキサ
ー中で混合し、そして最大温度200℃、OMC2軸押
出機中で押出した。得られた顆粒を3分間、170℃で
パサデナプレス中でプレス成形し、約150μm厚のフ
ィルムを製造した。 b) フィルムを、250mlガラスビーカーを60℃
でその高さの約1/2について水浴中に浸すことからな
る所謂熱曇り試験に従って評価した。該ビーカーは水約
50mlを含み、そしてその頂部に評価するべきフィル
ムを有した。該フィルムを定めた間隔で実験の開始から
観察し、そして以下の表3で記載する外観に基づき、A
ないしEの範囲内の慣用等級に割り当てた。
【表3】 c) 添加剤1%または2%を含有するフィルムを熱曇
り試験に供した。すべてのフィルムは実験の開始時にA
の等級を有した。それらは少し後により透明に見え、そ
してその等級を長時間維持し、その後徐々に衰弱した。
熱および湿潤条件下で数ヶ月間の性能の持続は、フィル
ムが温室において使用される場合の長期間の肯定的効果
を示す。幾つかの結果を以下の表4に与える(h:時
間)。
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 65/00 C08L 65/00 101/00 101/00 (72)発明者 マニュエル ビターリ イタリア国 40141 ボローニャ ビア デイ セッテ レオンチーニ 7 (72)発明者 アレッサンドロ ゼッダ スイス国 4057 バーゼル クリベックシ ュトラーセ 79 Fターム(参考) 2B024 DA06 DB01 2B029 EB02 EC06 EC09 EC16 RA03 4H006 AA01 AB46 BP10 4J002 BB001 BC021 BD001 BF021 BG011 BG021 BG091 BG121 BH021 BJ001 BL001 CE002 CH022 FD202 GA01 4J032 CA23 CA24 CA25 CA34 CA38 CG08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式 【化1】 [式中、 mおよびnの一方は0、1または1より大きい数を表
    し、そして他方は1または1より大きい数を表すが、但
    し、mとnの合計は少なくとも2であり、 pおよびqは、互いに独立して、0、1または1より大
    きい数を表し、そして他方は1または1より大きい数を
    表し、 AおよびBは、連鎖移動剤A−B由来の鎖末端基を表
    し、 XおよびX’は、互いに独立して、メタセシスにより重
    合されたシクロオレフィン由来の不飽和または水素化繰
    返単位を表し、 YおよびY’は、同一または異なる二価基を表し、そし
    てZ、Z’およびZ”は、互いに独立して、ヒドロキシ
    −炭素原子数2ないし5のアルコキシ基、ジヒドロキシ
    −炭素原子数3ないし7のアルコキシ基、ヒドロキシ−
    炭素原子数2ないし3のアルコキシ−ポリ−炭素原子数
    2ないし3のアルコキシ基および炭素原子数1ないし4
    のアルコキシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアルコキ
    シ基からなる群より選択されるアルコキシエーテル基を
    表すか、またはZ、Z’およびZ”は、互いに独立し
    て、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし7のアルコキシ
    基およびジヒドロキシ−炭素原子数2ないし3のアルコ
    キシ−ポリ−炭素原子数2ないし3のアルコキシ基であ
    って、ヒドロキシ基が他の基 【化2】 (式中、A−Bは、連鎖移動剤A−B由来の鎖末端基を
    表し、そしてX”は、メタセシスにより重合されたシク
    ロオレフィン由来の不飽和または水素化繰返単位を表
    す。)によってエステル化されている基からなる群より
    選択されるアルコキシエーテル基を表す。]で表される
    化合物。
  2. 【請求項2】 式中、XおよびX’は、互いに独立し
    て、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、
    シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロペンタジエ
    ン、ジシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シク
    ロヘプタジエン、シクロオクタジエン、ノルボルナジエ
    ン、ノルボルネンおよびノルボルネン誘導体基からなる
    群より選択される、メタセシスにより重合されたシクロ
    オレフィン由来の不飽和または水素化繰返単位を表し、
    そしてA、B、Y、Y’、Z、Z’、Z”、p、q、m
    およびnは、請求項1において定義されたものを表す、
    請求項1記載の化合物(I)。
  3. 【請求項3】 式中、mおよびnの一方は2ないし20
    の数を表し、そして他方は0を表し、そしてA、B、
    X、X’、Y、Y’、Z、Z’、Z”、pおよびqは、
    請求項1において定義されたものを表す、請求項1記載
    の化合物(I)。
  4. 【請求項4】 式中、Z、Z’およびZ”は、互いに独
    立して、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし5のアルコ
    キシ基、2−ヒドロキシエトキシ−ポリエトキシ基、2
    −炭素原子数1ないし4のアルコキシ−ポリエトキシ
    基、3−ヒドロキシプロポキシ−ポリ−n−プロポキシ
    基および3−炭素原子数1ないし4のアルコキシ−ポリ
    −n−プロポキシ基からなる群より選択されるアルコキ
    シエーテル基を表し、そしてA、B、X、X’、Y、
    Y’、p、q、mおよびnは、請求項1において定義さ
    れたものを表す、請求項1記載の化合物(I)。
  5. 【請求項5】 式中、Z、Z’およびZ”は、互いに独
    立して、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし5のアルコ
    キシ基、メトキシ−ポリエトキシ基、ポリエトキシ基、
    メトキシ−ポリ−n−プロポキシ基およびエトキシ−ポ
    リ−n−プロポキシ基を表し、そしてA、B、X、
    X’、Y、Y’、p、q、mおよびnは、請求項1にお
    いて定義されたものを表す、請求項1記載の化合物
    (I)。
  6. 【請求項6】 式中、 pおよびqは0を表し、 mおよびnの一方は2ないし20の数を表し、そして他
    方は0を表し、 AおよびBは、連鎖移動剤である炭素原子数3ないし8
    のアルケン由来の鎖末端基を表し、 XおよびX’は、互いに独立して、シクロプロペン、シ
    クロブテン、シクロペンテン、シクロヘプテン、シクロ
    オクテン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエ
    ン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シクロ
    オクタジエン、ノルボルナジエン、ノルボルネンおよび
    ノルボルネン誘導体基からなる群より選択される、メタ
    セシスにより重合されたシクロオレフィン由来の不飽和
    または水素化繰返単位を表し、 YおよびY’は、互いに独立して、−C(=O)−、−
    O−C(=O)−および炭素原子数1ないし8のアルキ
    レン基からなる群より選択される二価基を表し、 Z、Z’およびZ”は、互いに独立して、ジヒドロキシ
    −炭素原子数3ないし5のアルコキシ基、メトキシ−ポ
    リエトキシ基、ポリエトキシ基、メトキシ−ポリ−n−
    プロポキシ基およびエトキシ−ポリ−n−プロポキシ基
    からなる群より選択されるアルコキシエーテル基を表
    す、請求項1記載の化合物(I)。
  7. 【請求項7】 式中、 pおよびqは0を表し、 mおよびnの一方は2ないし20の数を表し、そして他
    方は0を表し、 AおよびBは、連鎖移動剤である炭素原子数3ないし8
    のアルケン由来の鎖末端基を表し、 XおよびX’は、互いに独立して、シクロペンタジエ
    ン、ジシクロペンタジエン、ノルボルナジエン、ノルボ
    ルネンおよびノルボルネン誘導体基からなる群より選択
    される、メタセシスにより重合されたシクロオレフィン
    由来の不飽和または水素化繰返単位を表し、そしてZ”
    は、ジヒドロキシ−炭素原子数3ないし5のアルコキシ
    基、メトキシ−ポリエトキシ基、ポリエトキシ基、メト
    キシ−ポリ−n−プロポキシ基およびエトキシ−ポリ−
    n−プロポキシ基からなる群より選択されるアルコキシ
    エーテル基を表す、請求項1記載の化合物(I)。
  8. 【請求項8】 【化3】 [式中、mおよびaは5ないし20の数を表す。]から
    なる群より選択される、請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 【化4】 [式中、mは5ないし20の数を表す。]からなる群よ
    り選択される、請求項1記載の化合物。
  10. 【請求項10】 a)触媒有効量のシクロオレフィンの
    開環メタセシス重合を行うことができる五−または六価
    ルテニウムまたはオスミウムカルベン触媒と、 b)式(I)[式中、A、B、X、X’、Y、Y’、
    Z、Z’、Z”、p、q、mおよびnは、請求項1に定
    義されたものを表す。]で表される化合物を形成するこ
    とができる連鎖移動剤A−Bおよびモノマーを含む重合
    性組成物。
  11. 【請求項11】 a)触媒有効量の次式 【化5】 [式中、 Meはルテニウム原子を表し、 LaおよびLbは、互いに独立して、アニオン性リガンド
    を表し、 L1、L2およびL3は、互いに独立して、単座中性e-
    与体リガンドを表し、そしてRは、アリール基、アリー
    ルチオ基または炭素原子数3ないし5のアルケニル基を
    表す。]で表される五−または六価ルテニウムまたはオ
    スミウムカルベン触媒と、 b)化合物(I)[式中、A、B、X、X’、Y、
    Y’、Z、Z’、Z”、p、q、mおよびnは、請求項
    1に定義されたものを表す。]を形成することができる
    連鎖移動剤A−Bおよびモノマーを含む、請求項10記
    載の重合性組成物。
  12. 【請求項12】 a)触媒有効量の 【化6】 からなる群より選択される五−または六価ルテニウムカ
    ルベン触媒と、 b)化合物(I)[式中、A、B、X、X’、Y、
    Y’、Z、Z’、Z”、p、q、mおよびnは、請求項
    1に定義されたものを表す。]を形成することができる
    連鎖移動剤A−Bおよびモノマーを含む、請求項10記
    載の重合性組成物。
  13. 【請求項13】 α)エチレン性不飽和重合性モノマー
    またはオリゴマーから得られるポリマーと、 β)化合物(I)[式中、A、B、X、X’、Y、
    Y’、Z、Z’、Z”、p、q、mおよびnは、請求項
    1に定義されたものを表す。]を含む組成物。
  14. 【請求項14】 前記ポリマーは、ポリエチレン、ポリ
    エチレンブレンド、ポリプロピレン、プロピレンコポリ
    マーおよびポリプロピレンブレンドより選択される、請
    求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 ポリマーの防曇性を増加する方法であ
    って、フィルムポリマー材料内に請求項1記載の化合物
    を混入することを含む方法。
  16. 【請求項16】 温室用および食品包装用のフィルム材
    料内に請求項1記載の化合物を混入することを含む、請
    求項15記載の方法。
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