JP2001158826A - ポリオレフィン系樹脂フィルム - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂フィルム

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JP2001158826A
JP2001158826A JP34343199A JP34343199A JP2001158826A JP 2001158826 A JP2001158826 A JP 2001158826A JP 34343199 A JP34343199 A JP 34343199A JP 34343199 A JP34343199 A JP 34343199A JP 2001158826 A JP2001158826 A JP 2001158826A
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polyolefin
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resin film
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Kazuho Uchida
かずほ 内田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Greenhouses (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防曇剤のブリードアウトによる白化が少な
く、且つ、初期防曇性及び防曇持続性に優れたポリオレ
フィン系樹脂フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂フィルムが、ポリ
オレフィン系樹脂、防曇剤(A)及び(B)から形成さ
れ、防曇剤(A)が、融点が23〜60℃でHLBが2
〜12であり、一般式(1)で表されるポリグリセリン
系脂肪酸エステルから選ばれた2種類以上からなり、防
曇剤(B)が、融点50℃以下の、ソルビトール脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル又はその10モル
以下のアルキレンオキサイド付加物よりなる郡から選ば
れたものからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
樹脂フィルムに関し、詳しくは長期間に亘って優れた防
曇性を持続し得る農業用温室ハウスやトンネル用被覆資
材に好適なポリオレフィン系樹脂フィルムに関する。
【従来の技術】
【0002】温室栽培は年間を通じて各種野菜、果物、
花等の農作物を供給するための栽培手法として広く普及
している。その被覆資材としては、従来からポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等
からなるフィルムが汎用されているが、近年、環境保護
の観点から、特にポリオレフィン系樹脂フィルムの使用
が急速に広まっている。
【0003】ところが、上記ポリオレフィン系樹脂フィ
ルムは、その表面が疎水性であるために、作物に与える
水分や作物自身から出る水分によって、気象条件によっ
てはフィルムの温室内面で水分が凝結し、小さな水滴が
無数に発生する。このような状態では日中の太陽光線の
透過が阻害されて、温室内の温度上昇不足を招いたり、
水滴が落下して作物に害を与えるといった問題があっ
た。
【0004】このような害を防ぐために、防曇剤として
多価アルコール脂肪酸エステルを練り混む方法が一般的
に採られている。この方法により、フィルム表面で凝結
した水分は水滴となることなく水膜を形成するので水滴
の落下が防止される。しかしながら、水分の流下に伴
い、フィルム表面の防曇剤は流されてしまい、長期間の
防曇持続性を発現させることが困難である。これを解決
するために、ブリード性の遅い防曇剤を使ったり、防曇
剤の練り混み量を増やしたりすれば、防曇性を発現させ
るまでに長期間エージングさせる必要が生じたり、防曇
剤のブリード過多によりフィルム表面が著しく白化した
り、べたつきを発生させたりする等の問題点があった。
【0005】このようなブリード過多による白化やべた
つきを防止する方法として、特開平3−59046号公
報及び特開平3−59047号公報には、遅効性のソル
ビタン系防曇剤と速効性のグリセリン系防曇剤を特定の
比率で混合する方法が開示されている。しかしながら、
この方法では、防曇剤のブリードアウトを完全に防止す
ることは困難であり、白化と防曇持続性の両方を十分に
満足させることはできなかった。
【0006】さらに、特開昭60−26048号公報に
は、非イオン系界面活性剤にヒドロキシ脂肪酸の多価ア
ルコールエステルを混合する方法が開示されている。し
かしながら、この方法においても十分な白化改善が得ら
れなかったり、防曇持続性を低下させてしまうという問
題点があった。また、特開平10−35号公報には、多
価アルコール飽和脂肪酸エステルに直鎖パラフィンスル
ホン酸金属塩を混合する方法が開示されている。しかし
ながら、直鎖パラフィンスルホン酸金属塩を配合する
と、界面活性剤のブリードアウト性が著しく低下するた
め、初期防曇性及び防曇持続性を著しく低下させてしま
うという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、防曇
剤のブリードアウトによる白化が少なく、且つ、初期防
曇性及び防曇持続性に優れたポリオレフィン系樹脂フィ
ルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポリオレフィン
系樹脂フィルムは、ポリオレフィン系樹脂100重量
部、ポリオレフィン系樹脂100重量部、融点が23〜
60℃でHLBが2〜12であり、一般式(1)で表さ
れるポリグリセリン系脂肪酸エステルから選ばれた防曇
剤(A)2種類以上をそれぞれ0.1重量部以上であっ
て、合計0.2〜5重量部、並びに、融点50℃以下
の、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル及びその10モル以下のアルキレンオキサイド付
加物よりなる群から選ばれた防曇剤(B)0.2〜5重
量部からなることを特徴とする。
【0009】上記ポリオレフィン系樹脂としては、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン等のポリエチレン、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、
EVAという)、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレン−メチル(メタ)アクリレート共重合体、
エチレン−エチル(メタ)アクリレート共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル−メチル(メタ)アクリレート共重合
体、アイオノマー樹脂等が挙げられる。上記α−オレフ
ィンとしては、例えば、ブテン、4−メチル−1−ペン
テン、ヘキセン、オクテン等が挙げられる。なお、上記
ポリオレフィン系樹脂のメルトフローレートはJIS
K 7210に準拠して測定されたものをいう。
【0010】上記ポリエチレン或いは上記エチレン−α
−オレフィン共重合体の密度は、得られるポリオレフィ
ン系樹脂フィルムの透明性、柔軟性、耐熱融着性の点か
ら0.910〜0.940g/cm3 が好ましい。ま
た、酢酸ビニル含有量が0.1〜30重量%、メルトフ
ロレートが0.2〜5g/10分のEVAが透明性、柔
軟性、強度、加工性の点で好ましい。
【0011】上記防曇剤(A)としては、融点が23〜
60℃でHLBが2〜12であり、一般式(1)で表さ
れるポリグリセリン系脂肪酸エステルから選ばれた2種
類以上が用いられる。
【0012】
【化2】
【0013】式中、R1 はアシル基を示し、R2 〜R5
はH又はアシル基を示し同一であっても異なっていても
よい。m,n,pは、m+n+p≦10を満たす1〜8
の整数を示す。
【0014】上記防曇剤(A)の融点が、23℃未満に
なると押出し変動によるフィルムの成形不良、フィルム
のべたつきや防曇持続性が低下する原因となり、60℃
を超えるとフィルムが著しく白化する。また、HLB
が、2未満になると親水性が低いために良好な防曇性が
得られ難くなり、12を超えると水への溶解度が大きく
なり、防曇持続性が低下する。
【0015】上記HLB値は、次式で表されるGrif
finの式を用いて算出した。 HLB値=20(1−S/A) ここで、Sは多価アルコールエステルのケン化価、Aは
原料脂肪酸の中和価をそれぞれ示す。
【0016】上記防曇剤(A)としては、例えば、トリ
グリセリンモノステアレート、トリグリセリンジステア
レート、トリグリセリントリステアレート、トリグリセ
リンモノパルミテート、トリグリセリンジパルミテー
ト、トリグリセリントリパルミート、トリグリセリンモ
ノベヘネート、トリグリセリンジベヘネート、トリグリ
セリントリベヘネート、テトラグリセリンモノステアレ
ート、テトラグリセリンジステアレート、テトラグリセ
リントリステアレート、テトラグリセリンテトラステア
レート、テトラグリセリンペンタステアレート、テトラ
グリセリンモノパルミテート、テトラグリセリンジパル
ミテート、テトラグリセリントリパルミテート、テトラ
グリセリンテトラパルミテート、テトラグリセリンペン
タステアレート、テトラグリセリンモノベヘネート、テ
トラグリセリンジベヘネート、テトラグリセリントリベ
ヘネート、テトラグリセリンテトラベヘネート、テトラ
グリセリンペンタステアレート、ヘキサグリセリンモノ
ステアレート、ヘキサグリセリンジステアレート、ヘキ
サグリセリントリステアレート、ヘキサグリセリンテト
ラステアレート、ヘキサグリセリンペンタステアレー
ト、ヘキサグリセリンモノベヘネート、ヘキサグリセリ
ンジベヘネート、ヘキサグリセリントリベヘネート、ヘ
キサグリセリンテトラベヘネート、ヘキサグリセリンペ
ンタベヘネート、デカグリセリントリステアレート、デ
カグリセリンテトラステアレート、デカグリセリンペン
タステアレート、デカグリセリンヘキサステアレート、
デカグリセリンデカステアレート、デカグリセリンドデ
カステアレート、デカグリセリントリベヘネート、デカ
グリセリンテトラベヘネート等のポリグリセリン系脂肪
酸エステルが例示される。
【0017】さらに、上記ポリグリセリン系脂肪酸エス
テルは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等
のアルキレンオキサイド付加物であってもよい。アルキ
レンオキサイドの付加モル数は、アルキレンオキサイド
付加ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが2〜12
の範囲であれば、特に限定されない。
【0018】上記ポリグリセリン系脂肪酸エステルは2
種以上が併用される。1種のみの使用ではフィルム表面
にブリードアウトしたときに結晶化し易く、著しい白化
を招くことがある。2種以上のポリグリセリン系脂肪酸
エステルの相違点は、重合度、脂肪酸の種類、エステル
化度、アルキレンオキサイド付加物のいずれであっても
よい。
【0019】上記ポリグリセリン系脂肪酸エステルの配
合量は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、
ポリグリセリン系脂肪酸エステルの2種類以上がそれぞ
れ0.1重量部以上であって、合計0.2〜5重量部に
制限される。2種類以上のポリグリセリン系脂肪酸エス
テルのうちいずれかが0.1重量部未満では、2種類以
上を混合することによる白化抑制効果が低下し、著しい
白化の原因になることがある。また、2種類以上のポリ
グリセリン系脂肪酸エステルの合計量が、0.2重量部
未満では良好な防曇持続性が得られず、5重量部を超え
ると防曇剤のブリードアウト過多により白化が著しくな
る。
【0020】上記防曇剤(B)としては、融点50℃以
下の、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル及びその10モル以下のアルキレンオキサイド
付加物よりなる群から選ばれたものが用いられる。上記
防曇剤(B)の融点が50℃を超えると、著しい白化の
原因になることがある。また、防曇剤(B)のHLB
は、特に制限はないが、2〜12の範囲が防曇持続性の
観点から好ましい。
【0021】上記ソルビトール脂肪酸エステルとして
は、例えば、ソルビトールモノラウレート、ソルビトー
ルセスキラウレート、ソルビトールジラウレート、ソル
ビトールモノオレート、ソルビトールセスキオレート、
ソルビトールジオレート、ソルビトールモノリノレー
ト、ソルビトールセスキリノレート、ソルビトールジリ
ノレート等が挙げられ、これらは単独で用いられてもよ
く、2種以上が併用されてもよい。
【0022】上記ソルビタン脂肪酸エステルとしては、
例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンセスキ
ラウレート、ソルビタンジラウレート、ソルビタンモノ
オレート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンジオ
レート、ソルビタンモノリノレート、ソルビタンセスキ
リノレート、ソルビタンジリノレート等が挙げられ、こ
れらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されて
もよい。
【0023】上記ソルビトール脂肪酸エステル及びソル
ビタン脂肪酸エステルは、アルキレンオキサイド付加物
であってもよい。アルキレンオキサイドとしては、特に
限定されないが、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイド等が挙げられる。アルキレ
ンオキサイドの付加モル数は、多くなると水への溶解度
が高くなり、防曇持続性が低下するので、10モル以下
に限定される。
【0024】上記ソルビトール脂肪酸エステル又はソル
ビタン脂肪酸エステルの配合量は、ポリオレフィン系樹
脂100重量部に対して0.2〜5重量部に制限され
る。配合量が、0.2重量部未満では良好な防曇性能と
防曇持続性が得られず、5重量部を超えると著しい白化
の原因となる。
【0025】本発明のポリオレフィン系樹脂フィルムに
は、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、滑剤、アンチブロッキング剤、無機充填剤、防霧
剤、顔料、防錆剤等が添加されてもよい。
【0026】上記酸化防止剤としては、ヒンダードフェ
ノール系の一般に使用されているものが使用可能であ
り、これらを単独又は2種以上併用してもよい。上記紫
外線吸収剤としては、一般に使用されているベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸エステル
系、シアノアクリレート系のものが挙げられ、これらを
単独又は2種以上併用してもよい。上記光安定剤として
は、ヒンダードアミン系の一般に使用されているものが
使用可能であり、これらを単独又は2種以上併用しても
よい。
【0027】上記滑剤としては、例えば、ステアリン酸
アミド、パルミチン酸アミド、ベヘン酸アミド等の飽和
高級脂肪酸アミド;オレイン酸アミド、エルカ酸アミド
等の不飽和高級脂肪酸アミド;エチレンビスステアリン
酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド等のアルキ
レンビス脂肪酸アミドなどが挙げられる。
【0028】上記無機充填剤としては、一般式(2)で
表される、保温効果の高いハイドロタルサイト類や、一
般式(3)で表されるリチウムアルミニウム複合水酸化
物を用いるのが好ましい。
【0029】
【化3】
【0030】式中、M2+は、Mg、Ca及びZnから選
ばれる2価金属イオンを示し、xは0<x<0.5を満
足する数値、mは0≦m≦2を満足する数値をそれぞれ
示す。また、A1 n-はn価のアニオンを示し、例えば、
Cl- 、Br- 、I- 、NO 3 - 、ClO4 - 、SO4
2-、CO3 2-、SiO3 2-、HPO4 3- 、HBO4 3-
PO4 3- 、Fe(CN)4 3-、Fe(CN)4 4-、CH
3 COO- 、C6 4(OH)COO- 、(COO)2
2- 、テレフタル酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオ
ン等が挙げられる。
【0031】
【化4】
【0032】式中、mは0≦m≦3を満足する数値を示
す。また、A2 n-はn価のアニオンを示し、例えば、上
記A1 n-と同様のイオンが挙げられる。
【0033】上記以外の無機充填剤として、例えば、炭
酸マグネシウム、マグネシウム珪酸塩、酸化珪素、酸化
アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム等を用いることができる。
【0034】上記無機充填剤の粒径は、透明性の点から
粒径10μm以下が好ましく、屈折率は1.45〜1.
55が好ましい。また、上記無機充填剤の分散性を向上
させるために、高級脂肪酸や高級脂肪酸のアルカリ金属
塩で表面処理を施してもよい。
【0035】上記防霧剤としては、例えば、フッ素系界
面活性剤又はシリコーン系界面活性剤が好ましく、上記
フッ素系界面活性剤としては、非イオン系、アニオン
系、カチオン系、両性の界面活性剤がある。
【0036】上記非イオン系のフッ素系界面活性剤とし
ては、例えば、一般式Rf −OH、Rf (CH2)n −O
H、Rf (CH2)n −COOH、Rf −B−N(R')
(C24 O) n H等で表されるものが挙げられる。上
記アニオン系のフッ素系界面活性剤としては、例えば、
一般式Rf −COOM、Rf −B−N(R')CH2 CO
OM、Rf −B−N(R')C2 4 O−SO 3 M、Rf
−SO3 M等で表されるものが挙げられる。上記カチオ
ン系のフッ素系界面活性剤としては、例えば、Rf −B
−NH(C 2 4)N+ (CH3)2 −X- 等で表されるも
のが挙げられ、上記両性のフッ素系界面活性剤として
は、例えば、Rf −B−NH(C2 4)N+ (R')2
2 4COO- 等で表されるものが挙げられる。
【0037】上記一般式中、Rf は炭素数1〜20のフ
ッ素化脂肪族基又はフッ素化芳香族基を示し、脂肪族基
は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよい。B
は、2価の連結基(例えば、−SO2 −、−CO−
等)、R' は水素原子又は炭素数1〜20のアルキル
基、Mは水素原子、アルカリ金属又はNH4 、Xはハロ
ゲン原子をそれぞれ示す。nは1〜50の整数を示す。
【0038】上記フッ素系界面活性剤は、単独で用いら
れてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0039】上記防霧剤の添加量は、少なくなると良好
な防霧効果が得られず、多くなるとポリオレフィン系樹
脂フィルムの成形性が低下するので、上記ポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対して0.01〜1重量部が好
ましい。
【0040】上記シリコーン系界面活性剤としては、例
えば、ポリエーテル変性シリコーンオイル、カルボキシ
ル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル
等が挙げられる。上記シリコーン系界面活性剤の添加量
は、少なくなると良好な防霧効果が得られず、多くなる
とポリオレフィン系樹脂フィルムの成形性が低下するの
で、上記ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して
0.01〜1重量部が好ましい。
【0041】本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
は、単層又は2層以上の多層構成のいずれであってもよ
い。多層構成とする場合は、同種のポリオレフィン系樹
脂を積層しても、異種のポリオレフィン系樹脂を積層し
てもよい。多層構成の場合は、防曇剤は少なくとも温室
内面側の層に添加されていればよい。
【0042】上記ポリオレフィン系樹脂フィルムの製造
方法は、従来からフィルムの製造に用いられている方法
を採用することができ、例えば、インフレーションフィ
ルム成形法、Tダイ法、カレンダー法等を用いることが
できる。また、多層構成の場合の積層方法としては、共
押出法、ラミネート法等公知の技術を挙げることができ
る。
【0043】上記ポリオレフィン系樹脂フィルムの厚み
は、強度、作業性、高速成形性等の観点から、0.01
〜0.3mmが好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1,2、比較例1〜4)EVA(酢酸ビニル含
有量=10重量%)100重量部、表1及び2に示す配
合量の防曇剤(A)及び(B)、並びに、無機充填剤と
してハイドロタルサイト(協和化学社製「DHT−4
A」)5重量部を押出機に供給して溶融混練し、インフ
レーション法により厚さ0.1mmの単層のポリオレフ
ィン系樹脂フィルムを得た。
【0045】(実施例3)低密度ポリエチレン(密度=
0.920g/cm3)100重量部、表1に示す配合量
の防曇剤(A)及び(B)、並びに、無機充填剤として
ハイドロタルサイト(協和化学社製「DHT−4A」)
5重量部を押出機に供給して溶融混練し、インフレーシ
ョン法により厚さ0.1mmの単層のポリオレフィン系
樹脂フィルムを得た。
【0046】上記実施例1〜3及び比較例1〜4で得ら
れたポリオレフィン系樹脂フィルムの白化性及び防曇性
を下記方法で評価し、その結果を表1に示した。
【0047】(白化性)得られたポリオレフィン系樹脂
フィルムの製造直後、並びに、23℃及び40℃に保持
した状態で1ケ月経過させた後のヘイズ値を、JIS
K 6714に準拠してヘイズメーターを用いて測定
し、白化性とした。
【0048】(防曇性)10℃に保持された水が入れら
れ且つ0℃に保持された低温室内に置かれたウォーター
バスの開口部にポリオレフィン系樹脂フィルムをしわが
ない状態で展張し、1時間経過後及び1ケ月経過後のポ
リオレフィン系樹脂フィルムの状態を目視観察し、下記
の基準で評価した。なお、ポリオレフィン系樹脂フィル
ムは、その製造後に23℃で1週間養生させた後のもの
を用いた。
【0049】 ○;表面に水滴の付着が殆どなく、透けて中が見えた。 △;表面の一部に小さな水滴が付着して中が見えなかっ
た。 ×;表面全面に小さな水滴が付着して中が全く見えなか
った。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
は、上述の構成であり、透明性及び長期防曇性に優れて
いるので、温室栽培用のハウス被覆資材やトンネル被覆
資材に好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 71/00 C08L 71/00 Y 71/02 71/02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部、融
    点が23〜60℃でHLBが2〜12であり、一般式
    (1)で表されるポリグリセリン系脂肪酸エステルから
    選ばれた防曇剤(A)2種類以上をそれぞれ0.1重量
    部以上であって、合計0.2〜5重量部、並びに、融点
    50℃以下の、ソルビトール脂肪酸エステル、ソルビタ
    ン脂肪酸エステル及びその10モル以下のアルキレンオ
    キサイド付加物よりなる群から選ばれた防曇剤(B)
    0.2〜5重量部からなることを特徴とするポリオレフ
    ィン系樹脂フィルム。 【化1】 (式中、R1 はアシル基を示し、R2 〜R5 はH又はア
    シル基を示し同一であっても異なっていてもよい。m,
    n,pは、m+n+p≦10を満たす1〜8の整数を示
    す)
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