JP2002179812A - 農業用フイルム - Google Patents
農業用フイルムInfo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
Abstract
た水滴のボタ落ちがなく、また防曇剤のブリードによる
白化やべたつきがない農業用フイルムの提供。 【解決手段】 防曇剤を配合した熱可塑性樹脂からなる
単層の農業用フイルム又は防曇剤を配合した熱可塑性樹
脂層を表面層として有する多層の農業用フイルムにおい
て、該防曇剤がフイルム表面で平滑層を形成しているこ
とを特徴とする農業用フイルム。
Description
いても使用可能な低温防曇性と春先以降の気象に適応し
得る高温防曇性が共に優れ、結露した水滴を膜状に広げ
フイルム面に沿って流下させることができ、かつ防曇剤
のブリードに基づく白化やべたつきのない農業用フイル
ムに関する。
用する温室栽培において、保温や風防などのために透明
な熱可塑性樹脂製農業用フイルムが被覆材として使用さ
れている。このような被覆材としてポリ塩化ビニルフイ
ルムが最も多く使用されてきたが、可塑剤による経時的
な透明性の低下や焼却処理時の腐食性ガス発生などの問
題から、その一部がポリエチレンやエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体などのポリオレフィン系樹脂に代替されるよ
うになってきた。この代替に際し、ポリ塩化ビニル製の
農業用フイルム同等の性能を付与するために、とくに保
温性の付与や防曇処方開発などに多くの努力が重ねられ
てきた。
露した水滴のボタ落ち現象は花芽の腐れや病気の原因と
なり、防曇剤のブリードに基づく白化は光線反射を生じ
てハウス内作物に到達する光量減少によって光合成に影
響し、フイルムのべたつきは展開作業性に劣ることか
ら、これらの各特性を満足することが要求される。しか
るに防曇剤配合型の農業用フイルムにおける特性付与技
術の現状は、低温防曇性に優れるものはブリード白化が
著しい、ボタ落ちの少ないものは持続性の面で劣る、ブ
リード白化が少ないものはべたつきが激しい、など相反
する点が多く、各要求特性の中間を選択する等の妥協策
をとらざるを得なかった。
特別の塗布設備が必要な防曇剤塗布型の農業用フイルム
ではなく、製法が容易な防曇剤配合型の農業用フイルム
において、上記のような特性要件を全て満足するような
配合処方を開発すべく検討を行った。その結果、特定の
2種の防曇剤を特定割合で混合使用し、ブリードアウト
した防曇剤がフイルム表面において平滑層を形成すると
きに所望の防曇性能を発揮することを見出すに至った。
曇性能を有する農業用フイルムを提供することにある。
剤を配合した熱可塑性樹脂からなる単層の農業用フイル
ム又は防曇剤を配合した熱可塑性樹脂層を表面層として
有する多層の農業用フイルムにおいて、該防曇剤がフイ
ルム表面で平滑層を形成していることを特徴とする農業
用フイルムに関する。とくに好ましくは熱可塑性樹脂と
してポリオレフィン系樹脂を使用し、防曇剤として、ア
ルキルジエタノールアミンとアルキルジエタノールアミ
ンモノ脂肪酸エステルの5/95〜50/50(重量
比)の混合物又はアルキルジエタノールアミドと多価ア
ルコール脂肪酸エステルの5/95〜50/50(重量
比)の混合物を使用した農業用フイルムに関する。
は、防曇剤を配合した熱可塑性樹脂からなる単層フイル
ム又は防曇剤を配合した熱可塑性樹脂層を表面層とする
多層農業用フイルムにおいて、フイルム表面にブリード
アウトした防曇剤が平滑層を形成していることを特徴と
している。ここに熱可塑性樹脂層の表面にブリードアウ
トした防曇剤の状態は、走査型電子顕微鏡で6000倍
の倍率で観察することができる。一般的な防曇処方のも
のはブリードアウトした防曇剤がフイルム表面で球状結
晶を形成するが、このような球状結晶のものでは高度な
防曇性能を示さない。
るいは多層フイルムの表面層及びその他の層に使用され
る熱可塑性樹脂の好適例は、オレフィンの単独重合体、
オレフィン同士の共重合体、オレフィンと極性モノマー
の共重合体などであり、とりわけ好適なものは、エチレ
ンの単独重合体、エチレンと炭素数3以上のαーオレフ
ィンとの共重合体、エチレンと極性モノマーの共重合体
などのエチレン(共)重合体である。より具体的には高
・中密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、直
鎖低密度ポリエチレンとして知られているエチレンとα
−オレフィンの共重合体、エチレンと酢酸ビニル、(メ
タ)アクリル酸又はその塩、(メタ)アクリル酸エステ
ルなどの極性モノマーとの共重合体などを挙げることが
できる。
ポリエチレンにおいては、透明性、フイルム強度、加工
性などを考慮すると、密度が900〜935kg/
m3、好ましくは910〜930kg/m3、190℃、
2160g荷重におけるメルトフローレート(MFR)
が0.1〜20g/10分、好ましくは0.5〜5.0
g/10分のものを使用するのが望ましい。ここに直鎖
低密度ポリエチレンにおいてエチレンと共重合させるα
ーオレフィンとしては、透明性やフイルム強度などを考
慮すると炭素数4〜10のもの、例えば1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン、4−メチル−1−ペンテンなどから選ばれるものが
好ましい。直鎖低密度ポリエチレンにおいてはまた、い
かなる触媒系を使用して製造されたものであってもよ
く、例えば高活性チタン触媒成分と有機アルミニウム化
合物触媒成分からなる触媒を代表例とするマルチサイト
触媒やメタロセン触媒成分とアルミノオキサン触媒成分
からなる触媒を代表例とするシングルサイト触媒を用い
て製造されたものなどを使用することができる。
は、透明性、柔軟性、フイルム強度、防曇剤との親和
性、加工性などを考慮すると酢酸ビニル含量が3〜33
重量%、好ましくは5〜20重量%、190℃、216
0g荷重のMFRが0.1〜20g/10分、好ましく
は0.5〜5.0g/10分のエチレン・酢酸ビニル共
重合体を使用するのが最も好ましい。
ましい例として、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸メチルなどの
(メタ)アクリル酸エステル含量が3〜33重量%、好
ましくは5〜20重量%、190℃、2160g荷重の
MFRが0.1〜20g/10分、好ましくは0.5〜
5.0g/10分のエチレン・(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体を挙げることができる。
としてはまた、ポリ塩化ビニルやポリエステルなどを使
用することもできる。
熱可塑性樹脂からなる単層又は多層のフイルムが使用さ
れるが、単層フイルムの場合は所定の防曇剤を配合し、
また多層フイルムの場合はハウスの内側になる面を構成
する層(内層)に所定の防曇剤を配合し、それぞれその
表面に防曇剤の平滑層を形成させるものである。尚、多
層フイルムにおいては勿論各層が異なる熱可塑性樹脂で
構成することができ、上記内層以外の層に防曇剤を配合
することは任意である。多層フイルムの場合において
は、一般には防曇持続性を高めるためには内層に隣接す
る層にも防曇剤を配合しておくことが望ましい。
成させることが可能な防曇剤の一例として、アルキルジ
エタノールアミンとアルキルジエタノールアミンモノ脂
肪酸エステルの重量比で5/95〜50/50、好まし
くは10/90〜30/70の混合物を挙げることがで
きる。上記アルキルジエタノールアミンのアルキル基
(アルケニル基を含む意で用いられる)としては、炭素
数が8〜22程度のもの、とくに12〜18程度のもの
が好ましい。具体的には、ラウリルジエタノールアミ
ン、ミリスチルジエタノールアミン、パルミチルジエタ
ノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、オレイ
ルジエタノールアミン、あるいはこれらの混合物などを
例示することができる。これらの中ではとくにオレイル
ジエタノールアミンあるいはオレイルジエタノールアミ
ンを50重量%以上含有するアルキルジエタノールアミ
ン混合物を使用するのが最も好ましい。
酸エステルのアルキル基(アルケニル基を含む)として
は、炭素数が8〜22程度、好ましくは12〜18のも
のであって、脂肪酸エステルにおける脂肪酸成分として
は、炭素数8〜22程度、好ましくは12〜22程度の
飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましい。具体的にはラウリ
ルジエタノールアミンモノステアリン酸エステル、ミリ
スチルジエタノールアミンモノオレイン酸エステル、パ
ルミリルジエタノールアミンモノステアリン酸エステ
ル、ステアリルジエタノールアミンモノパルミチン酸エ
ステル、ステアリルジエタノールアミンモノステアリン
酸エステル、オレイルジエタノールアミンモノパルミチ
ン酸エステル、オレイルジエタノールアミンモノステア
リン酸エステル、あるいはこれらの混合物などを例示す
ることができる。
防曇剤の他の例として、アルキルジエタノールアミドと
多価アルコール脂肪酸エステルの重量比で5/95〜5
0/50、好ましくは5/95〜25/75の混合物を
挙げることができる。上記アルキルジエタノールアミド
のアルキル基としては炭素数8〜22程度、とくに炭素
数10〜16程度のものが好ましい。具体的には、ラウ
リルジエタノールアミド、ミリスチルジエタノ−ルアミ
ド、パルミチルジエタノールアミド、ステアリルジエタ
ノールアミド、オレイルジエタノールアミド、あるいは
これらの混合物などを例示することができる。
る多価アルコール成分としては、グリセリン、ジグリセ
リン、トリグリセリン、ソルビトール、ソルビタンなど
の1種又は2種以上から選ばれる。また脂肪酸エステル
における脂肪酸成分としては炭素数8〜22程度、好ま
しくは炭素数12〜18程度の飽和又は不飽和の脂肪
酸、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物などが好まし
い。これらの中ではとくにソルビタンエステルの使用が
好ましい。ソルビタンエステルは、トールタイプ、バイ
ドタイプ、タンタイプの異性体の混合体であって、通常
トールタイプの含有率は10〜15重量%であるが、と
りわけソルビトール含有量を20〜60重量%、とくに
30〜50重量%に高めたソルビタンエステルを使用す
るのが好ましい。
それぞれの防曇剤の選択が適当でなかったり、また混合
割合が適当な範囲でないと、フイルム表面に析出する防
曇剤が球状となる場合があり、その場合は優れた防曇性
能を示さない。上記防曇剤混合物としては、熱可塑性樹
脂中に0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%
の割合で配合するのが効果的である。
に応じ各種添加剤を配合することができる。このような
添加剤としては、例えば保温剤、酸化防止剤、耐光安定
剤、紫外線吸収剤、防霧剤、融着防止剤、アンチブロッ
キング剤、スリップ剤、分散向上剤、他の防曇剤、防黴
剤、防藻剤などを例示することができる。多層フイルム
においては、勿論、各層において配合する添加剤の量や
種類を変えることができる。
ム、アルミニウム、亜鉛、珪素などの少なくとも1種の
無機酸素含有化合物が好ましく、例えば一般式 M(1-x)Alx(OH)2Xx/n・mH2O (但し、式中、Mはマグネシウムのようなアルカリ土類
金属又は亜鉛を示し、Xはn価のアニオンである。また
0<x<0.5、 0≦n≦2、 0≦mである)で示
されるハイドロタルサイト化合物を挙げることができ
る。
r-、I-、NO2 -、ClO4 -、SO4 2-、CO3 2-、Si
O3 2-、Si2O5 2-、HPO4 2-、HBO3 2-、PO4 3-、
Fe(CN)6 3-、Fe(CN)4 4-、CH3COO-、C
6H4(OH)COO-、(OCOCOO)2-、(OCO
C6H4COO)2-などを例示することができる。
i2(OH)12CO3・mH2Oで示されるようなリチウ
ム・アルミニウム複合金属化合物などを例示することが
できる。
肪酸塩、高級アルコール、高級脂肪酸アミド、チタンカ
ップリング剤、シランカップリング剤などで表面処理さ
れたものであってもよい。
チル−p−クレゾール、2−t−ブチル−4−メトキシ
フェノール、3−t−ブチル−4−メトキシフェノー
ル、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−
6−t−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メ
チレンビス[6−(1−メチルシクロヘキシル)−p−
クレゾール]、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−
3−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコ
ールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブ
チル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス
(4−sec−ブチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,
5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、2,6
−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、テト
ラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、n−
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビ
ス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、トコフェロー
ル、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テト
ラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルチオ)−1,3,5−トリアジンなどのヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤を好適例として挙げることができ
る。
シー2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ス
テアロイルオキシー2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、4−アクリロイルオキシー2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオ
キシー2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
シクロヘキサノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−(フェニルアセトキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(o−クロ
ロベンゾイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−(フェノキシアセトキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカル
バモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、4−(p−トルエンスルホニルオキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ニコチノイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−(2−フロイルオキシ)−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、4−(β−ナフトイルオキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1,3,8
−トリアザ−7,7,9,9−テトラメチル−2,4−
ジオキソ−3−nオクチル−スピロ[4,5]デカン、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサヒドロテレフ
タレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)テレフタレート、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、トリ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−
2−アセトキシプロパン−1,2,3−トリカルボキシ
レート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−
トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)トリアジン−2,4,6−
トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジン)ホスファイト、トリス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブ
タン−1,2,3−トリカルボキシレート、テトラキス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プ
ロパン−1,1,2,3−テトラカルボキシレート、テ
トラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)ブタン−1,2,3,4−テトラカルボキシレー
ト、(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ン)−4−スピロ−2'−(6',6'−ジメチルピペリ
ジン)−4'−スピロ−5''−ヒンダントインなどを挙
げることができる。
るような高分子型ヒンダードアミンを使用することがで
きる。
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n
ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
nオクタデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−5−クロロベンゾフェノン、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,
4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’
−テトラヒドロキシベンゾフェノンのようなベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、2−(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキ
シ−5−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3−メチル−5−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−3、5−ジメチルフェニ
ル)−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−(2−n
オクタデシルオキシ−3、5−ジメチルフェニル)−5
−メチルベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
5−メトキシフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−
フェニルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)−5,6−ジクロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ
−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−5−ブトキ
シカルボニルベンゾトリアゾール、2−(2−アセトキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベ
ンジル)フェニル]−2Hベンゾトリアゾールなどのベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−[4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)フェノール、
2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−
2−イル)−5−(ヘキシルオキシ)フェノールなどの
トリアジン系紫外線吸収剤などを挙げることができる。
ル基又はパーフルオロアルケニル基を有するフッ素系界
面活性剤を好適例として挙げることができる。これらは
陰イオン型、陽イオン型、両性型、非イオン型のいずれ
のものであってもよい。
キシアルキレンエーテル、高級アルコール硫酸エステル
アルカリ金属塩、アルキルアリールスルホネート、四級
アンモニウム塩などを挙げることができる。
温剤においては農業用フイルム中、1〜25重量%程度
配合するのが効果的であり、他の有機化合物系添加剤に
おいては、農業用フイルム中、0.01〜5.0重量%
程度、好ましくは0.1〜3.0重量%程度配合するの
がよい。
また内層に該当する表面層の1層が所望の防曇特性を有
しているものであれば2層あるいは3層などの多層構成
であってもよい。このような農業用フイルムの厚みは使
用個所や目的とする耐用年数によっても異なるが、50
〜300μm程度の厚みが一般的である。また多層フイ
ルムにおいては、防曇持続性を考慮すると内層を形成す
る層の厚みを30〜200μm程度にするのが望まし
い。
可塑性樹脂に防曇剤、その他の添加剤を所定量秤量し、
リボンブレンダー、バンバリーミキサー、スーパーミキ
サー、押出機など公知の混合機を用いて樹脂組成物を製
造し、これをインフレーション加工、カレンダー加工、
Tダイ加工などによりフイルム化することによって製造
することができる。添加剤の配合に当たっては、勿論マ
スターバッチを使用することができる。多層フイルムの
場合は、共押出によるのが最も効率がよいが、勿論、押
出コーティングやウェットラミネーション、ドライラミ
ネーションなどにより積層することも可能である。
明する。尚、実施例等用いた添加剤及び実施例等で得ら
れた農業用フイルムの物性評価方法は以下の通りであ
る。
テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン
−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン][(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ]]](商品名:キマソーブ944、チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ社製) (2)紫外線吸収剤:2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン(商品名:セイカライザーE、大阪精化
工業社製) (3)保温剤:ハイドロタルサイト(商品名:DHT−
4A、協和化学社製) (4)融着防止剤:N,N’−メチレンビスステアロア
ミド(商品名:ビスアマイド、日本化成社製)
径15cm、高さ17cm)の上部を試料フイルムで密
封し、−10℃の冷風循環式低温室に静置し、20時間
後室温に戻し4時間静置した。このサイクルを7回繰返
した。完全に透明で曇りの発生のない場合を5とし、結
露した水滴によってフイルムが完全に曇った場合を1と
し、5段階で評価した。
もって試料フイルムを展張し、試料フイルム内面に対す
る水の凝縮状況を時間の経過とともに観察し、低温時の
防曇性と同様に5段階で評価した。
ルムの表面に結露した水滴のボタ落ちの状況を観察し
た。ボタ落ちがない場合を5とし、頻繁にボタ落ちが発
生する場合を1として、5段階で評価した。
月までの3ヶ月間放置した後、試料フイルムのブリード
白化を目視観察した。ブリード白化が全くない場合を5
とし、透明性のない場合を1として、5段階で評価し
た。
全くない場合を5とし、著しいべたつきがある場合を1
として、5段階で評価した。
い、倍率6000倍で試料フイルム表面に析出した防曇
剤の状態を観察した。
た多層インフレーションフイルム成形装置を使用し、ダ
イスの外層には外層用押出機を通じて、LDPE(高圧
法低密度ポリエチレン、密度921kg/m3、MFR
3.3g/10分)を99.32重量%、耐光安定剤を
0.1重量%、紫外線吸収剤を0.08重量%及び保温
剤を0.5重量%の割合で予め混練して得たペレットを
溶融ゾーン170℃の条件で供給した。
A−1(エチレン・酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル含
有量14.5重量%、MFR1.3g/10分)を9
7.15重量%、耐光安定剤を0.2重量%、紫外線吸
収剤を0.05重量%、融着防止剤を0.1重量%、保
温剤を1.5重量%及び防曇剤C(ジグリセリンとソル
ビタンの縮合物のステアリン酸エステル26重量部、ソ
ルビタンセスキステアレートの3モルエチレンオキサイ
ド付加物26重量部及びソルビタンのモノステアリン酸
エステル48重量部の混合物)を1.0重量%の割合で
予め混練して得たペレットを溶融ゾーン170℃の条件
で供給した。
2(エチレン・酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル含有量
9.0重量%、MFR1.6g/10分)を95.65
重量%、耐光安定剤を0.2重量%、紫外線吸収剤を
0.05重量%、融着防止剤を0.1重量%、保温剤を
2.0重量%及び防曇剤A(アルキルジエタノールアミ
ン(アルキル基がオレイル基とパルミチル基が7/3
(モル比)のもの)とアルキルジエタノールアミンモノ
脂肪酸エステル(アルキル基がステアリル基で、脂肪酸
がステアリン酸とパルミチン酸が7/3(モル比)のも
の)の20/80(重量比)の混合物)を2.0重量%
の割合で予め混練して得たペレットを溶融ゾーン170
℃の条件で供給した。
予熱された前記ダイスの内部で貼合し、各層の厚みが外
層20μm、中間層20μm、内層60μmで構成され
る3層積層構造の透明なフイルムを得た。その評価結果
を表1に示す。また防曇剤析出状況の顕微鏡写真を図1
に示す。表1に示す通り、得られたフイルムは低温時の
防曇性、防曇持続性、ボタ落ち性、耐ブリード白化、耐
べたつき性に優れていた。また図1に示すように、防曇
剤はフイルム表面に平状に析出していた。
いる防曇剤の種類を防曇剤B(ラウリルジエタノールア
ミド(融点42〜48℃)とソルビタンモノステアリン
酸エステル(融点58〜63℃、ソルビタンはソルビト
ール40モル%を含有)の15/85(重量比)の混合
物)に変えた以外は、実施例1と同様にして3層積層構
造のフイルムを得、同様の評価を行った。結果を表1に
示す。
いる用いる樹脂の種類をEVA−1に変えた以外は実施
例1と同様にして3層積層構造のフイルムを得、同様の
評価を行った。結果を表1に示す。
いる用いる樹脂の種類をLLDPE(マルチサイト触媒
で製造した直鎖状低密度ポリエチレン、密度925kg
/m3、MFR2.1g/10分)に変えた以外は実施
例1と同様にして3層積層構造のフイルムを得、同様の
評価を行った。結果を表2に示す。
いる用いる樹脂の種類をmLLDPE(メタロセン触媒
で製造した直鎖状低密度ポリエチレン、密度925kg
/m3、MFR1.9g/10分)に変えた以外は実施
例1と同様にして3層積層構造のフイルムを得、同様の
評価を行った。結果を表2に示す。
用いる防曇剤の種類を防曇剤Aに変えた以外は、実施例
1と同様にして3層積層構造のフイルムを得、同様の評
価を行った。結果を表2に示す。
いる防曇剤の種類を防曇剤D(アルキルジエタノールア
ミン(アルキル基がオレイル基とパルミチル基が7/3
(モル比)のもの)とアルキルジエタノールアミンモノ
脂肪酸エステル(アルキル基がステアリル基で、脂肪酸
がステアリン酸とパルミチン酸が7/3(モル比)のも
の)の30/70(重量比)の混合物)に変えた以外
は、実施例1と同様にして3層積層構造のフイルムを
得、同様の評価を行った。結果を表3に示す。
いる防曇剤の種類を防曇剤E(ラウリルジエタノールア
ミドとソルビタンモノステアリン酸エステル(ソルビタ
ンはソルビトール40モル%を含有)の25/75(重
量比)の混合物)に変えた以外は、実施例1と同様にし
て3層積層構造のフイルムを得、同様の評価を行った。
結果を表3に示す。
た単層インフレーションフイルム成形装置を使用し、E
VA−2(酢酸ビニル含有量9.0重量%)95.62
重量%、耐光安定剤0.2重量%、紫外線吸収剤0.0
8重量%、融着防止剤0.1重量%、保温剤2.0重量
%及び防曇剤A2.0重量%を予め混練して得たペレッ
トを溶融ゾーンに170℃の条件で供給し、180℃に
予熱したダイスを通過させ、100μm厚みの透明な単
層フイルムを作成し、その評価を行った。結果を表3に
示す。
の種類を防曇剤Bに変えた以外は実施例9と同様にして
単層フイルムを作成し、その評価を行った。結果を表3
に示す。
いる防曇剤の種類を防曇剤Cに変えた以外は実施例1と
同様にして3層積層フイルムを作成し、その評価を行っ
た。結果を表4に示す。また防曇剤析出状況の顕微鏡写
真を図2に示す。表4から明らかなように防曇性能は充
分ではなかった。また図2に示すように防曇剤はフイル
ム上に球状で析出していた。
いる防曇剤の種類を防曇剤F(ラウリルジエタノールア
ミドとソルビタンモノステアリン酸エステル(ソルビタ
ンはソルビトール15モル%を含有)の重量比15/8
5の混合物)に変えた以外は実施例1と同様にして3層
積層フイルムを作成し、その評価を行った。結果を表4
に示す。
性に優れ、結露した水滴のボタ落ちがなく、また防曇剤
のブリードによる白化やべたつきがない農業用フイルム
を提供することができる。
に析出した防曇剤の顕微鏡写真である。
に析出した防曇剤の顕微鏡写真である。
Claims (5)
- 【請求項1】 防曇剤を配合した熱可塑性樹脂からなる
単層の農業用フイルム又は防曇剤を配合した熱可塑性樹
脂層を表面層として有する多層の農業用フイルムにおい
て、該防曇剤がフイルム表面で平滑層を形成しているこ
とを特徴とする農業用フイルム。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂で
ある請求項1記載の農業用フイルム。 - 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂が、エチレンの重
合体又は共重合体である請求項2記載の農業用フイル
ム。 - 【請求項4】 防曇剤が、アルキルジエタノールアミン
とアルキルジエタノールアミンモノ脂肪酸エステルの5
/95〜50/50(重量比)の混合物又はアルキルジ
エタノールアミドと多価アルコール脂肪酸エステルの5
/95〜50/50(重量比)の混合物である請求項1
〜3記載の農業用フイルム。 - 【請求項5】 保温剤、酸化防止剤、耐光安定剤、紫外
線吸収剤、防霧剤、融着防止剤、アンチブロッキング
剤、スリップ剤、分散向上剤、他の防曇剤からなる少な
くとも1種の添加剤を配合してなる請求項1〜4記載の
農業用フイルム。
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