JP2008126152A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008126152A
JP2008126152A JP2006314587A JP2006314587A JP2008126152A JP 2008126152 A JP2008126152 A JP 2008126152A JP 2006314587 A JP2006314587 A JP 2006314587A JP 2006314587 A JP2006314587 A JP 2006314587A JP 2008126152 A JP2008126152 A JP 2008126152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
stage
height
nozzle
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006314587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4758326B2 (ja
Inventor
Akira Sawamori
朗 澤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2006314587A priority Critical patent/JP4758326B2/ja
Publication of JP2008126152A publication Critical patent/JP2008126152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4758326B2 publication Critical patent/JP4758326B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮可能な塗布装置を提供する。
【解決手段】制御装置61は、ステージ32に配置された複数の距離センサ51e,51j,51oから入力される第2の測定信号に基づいてステージ32からの基板W1の下面W1bの高さを算出し、その高さが高いところほど吸着力を大きくすべく、基板W1をステージ32上に吸着固定するための吸着装置を制御する。その後、制御装置61は、新たに入力された第2の測定信号に基づき、基板W1の上面W1aのステージ32からの高さを基板W1全体に渡って算出し、該高さが所定の上面許容範囲に含まれる場合には、該高さの平均値の、上面基準高さに対するずれ量を補正値として算出した後に、塗布ノズル42を、ノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせてシール材Rの塗布を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、塗布ノズルから液体材料を吐出させて基板の上面に該液体材料を塗布する塗布装置に関するものである。
ステージと、該ステージの上方に配置され液体材料を吐出する塗布ノズルとを相対移動させて、ステージ上に配置されたガラス基板等の上面に連続的に若しくは断続的に当該液体材料を塗布する塗布装置では、基板に歪みが生じていると、液体材料が一定の高さとなるように該液体材料を基板の上面に塗布することが困難である。そこで、特許文献1に記載されている塗布装置では、先端に塗布ノズルが装着されたシリンジに高さセンサが固定されている。そして、液体材料を連続的に基板の上面に塗布する場合には、塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させるとともに、塗布ノズルとステージとを相対移動させる。同時に、高さセンサによって、塗布ノズルの前方側でステージ上の基板の上面からの塗布ノズルの先端の高さを測定するとともに、測定結果に基づいて、制御装置が、塗布ノズルの先端の高さが基板の上面に対して一定となるようにシリンジを昇降させて塗布ノズルの高さを調整する。
また、特許文献1に記載の塗布装置では、基板の上面に液体材料にて複数のパターンを描画する場合、基板上面における各パターンの中央となる代表計測点からの塗布ノズルの先端の高さを、シリンジに設けられた高さセンサにて測定する。その後、その測定結果に基づいて塗布ノズルの先端の高さが基板の上面に対して一定となるように塗布ノズルを昇降させて、基板の上面に液体材料にて所望のパターンを描画する。
特開平9−99268号公報
しかしながら、特許文献1に記載の塗布装置では、液体材料の塗布を行いながら、ステージ上の基板の上面からの塗布ノズルの先端の高さを高さセンサにて測定し、その測定結果に基づいて塗布ノズルを昇降させる場合、制御装置は、高さセンサと塗布ノズルの先端との間の距離だけ塗布ノズルが進む間に、高さセンサによる測定結果に基づいて塗布ノズルの昇降量を算出するとともに、算出した昇降量だけ塗布ノズルを昇降させることになる。従って、昇降量の算出及び塗布ノズルの昇降に一定の時間を要し、高さセンサによる測定から液体材料を塗布可能な状態とするまでにタイムラグが発生するため、液体材料を塗布する速度の高速化には限界がある。
また、特許文献1に記載の塗布装置において、基板の上面に複数のパターンを描画する場合、パターンが大型化されて1つのパターン当たりの代表計測点の数が増大すると、各代表計測点にシリンジを移動させて、代表計測点からの塗布ノズルの先端の高さを順に測定することになるため、測定に要する時間が長くなってしまう。その結果、各パターンを描画するために要する時間が長くなってしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる塗布装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、前記ステージに配置され、前記基板の上面の前記ステージからの高さに応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の固定測定手段と、前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、複数の前記測定信号に基づいて前記基板の上面の前記ステージからの高さを算出し、算出した該高さが高いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて前記基板の上面の前記ステージからの高さを前記基板全体に渡って算出し、算出した該高さが、前記基板の上面の前記ステージからの基準の高さである上面基準高さに基づいて設定された上面許容範囲に含まれる場合には、算出した該高さの平均値の、前記上面基準高さに対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことをその要旨としている。
同構成によれば、制御手段は、複数の固定測定手段がそれぞれ出力する測定信号に基づいて基板の上面のステージからの高さを算出し、吸着手段を制御して、算出した高さが高いところほど該基板に対する吸着力を大きくする。一般的に、基板に歪みが生じていると、歪みが大きいところほど基板の上面のステージからの高さが高くなる。従って、算出した高さが高いところほど基板に対する吸着力を大きくすることにより、基板において歪みが生じている部分は、より大きな吸着力でステージ側に引き寄せられるため、基板の歪みが減少される。そして、基板への液体材料の塗布は、基板の上面のステージからの高さが上面許容範囲に含まれる場合、即ち基板の歪みが一定以下になっている場合にのみ行われることから、制御手段が、塗布ノズルの高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さとして基板の上面への液体材料の塗布を行うことにより、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保って液体材料の塗布を行うことができる。また、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を測定して塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を一定に保つための塗布ノズルの昇降量を算出しなくてもよいとともに、液体材料の塗布中には、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離に応じて塗布ノズルが昇降されない。従って、液体材料を基板の上面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することができる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本塗布装置においては、基板の上面と塗布ノズルの先端との間の距離がほぼ一定に保たれることから、基板の上面に塗布された液体材料の形状が安定される。
請求項2に記載の発明は、ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、前記ステージに配置され、前記基板の上面及び下面の前記ステージからの高さに応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の固定測定手段と、前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、複数の前記測定信号に基づいて前記基板の下面の前記ステージからの高さを算出し、算出した該高さが高いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて前記基板の上面の前記ステージからの高さを前記基板全体に渡って算出し、算出した該高さが、前記基板の上面の前記ステージからの基準の高さである上面基準高さに基づいて設定された上面許容範囲に含まれる場合には、算出した該高さの平均値の、前記上面基準高さに対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことをその要旨としている。
同構成によれば、制御手段は、複数の固定測定手段がそれぞれ出力する測定信号に基づいて基板の下面のステージからの高さを算出し、吸着手段を制御して、算出した高さが高いところほど該基板に対する吸着力を大きくする。一般的に、基板に歪みが生じていると、歪みが大きいところほど基板の下面のステージからの高さが高くなる。従って、算出した高さが高いところほど基板に対する吸着力を大きくすることにより、基板において歪みが生じている部分は、より大きな吸着力でステージ側に引き寄せられるため、基板の歪みが減少される。そして、基板への液体材料の塗布は、基板の上面のステージからの高さが上面許容範囲に含まれる場合、即ち基板の歪みが一定以下になっている場合にのみ行われることから、制御手段が、塗布ノズルの高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さとして基板の上面への液体材料の塗布を行うことにより、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保って液体材料の塗布を行うことができる。また、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を測定して塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を一定に保つための塗布ノズルの昇降量を算出しなくてもよいとともに、液体材料の塗布中には、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離に応じて塗布ノズルが昇降されない。従って、液体材料を基板の上面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することができる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本塗布装置においては、基板の上面と塗布ノズルの先端との間の距離がほぼ一定に保たれることから、基板の上面に塗布された液体材料の形状が安定される。
請求項3に記載の発明は、ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、前記ステージ上に架け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段と、前記移動手段に配置され、前記ステージに対する前記移動手段の相対移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上の前記基板を走査して前記基板の上面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の移動測定手段と、前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から、前記基板の上面までの距離を算出し、算出した該距離が短いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて、前記ノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から前記基板の上面までの距離を前記基板全体に渡って算出し、算出した該距離が、前記塗布ノズルと前記基板の上面との間の基準の距離である基準距離に基づいて設定された距離許容範囲に含まれる場合には、算出した該距離の平均値の、前記基準距離に対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記ノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことをその要旨としている。
同構成によれば、制御手段は、複数の移動測定手段がそれぞれ出力する測定信号に基づいて、ノズル基準高さにある塗布ノズルの先端から、基板の上面までの距離を算出し、吸着手段を制御して、算出した距離が短いところほど該基板に対する吸着力を大きくする。一般的に、基板に歪みが生じていると、歪みが大きいところほどステージと基板の上面との間の距離が大きくなるため、歪みが大きいところほど、ノズル基準高さにある塗布ノズルの先端から基板の上面までの距離が短くなる。従って、算出した距離が短いとろころほど吸着力を大きくすることにより、基板において歪みが生じている部分は、より大きな吸着力でステージ側に引き寄せられるため、基板の歪みが減少される。そして、基板への液体材料の塗布は、ノズル基準高さにある塗布ノズルの先端から基板の上面までの距離が距離許容範囲に含まれる場合、即ち基板の歪みが一定以下になっている場合にのみ行われることから、制御手段が、塗布ノズルの高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さとして基板の上面への液体材料の塗布を行うことにより、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保って液体材料の塗布を行うことができる。また、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を測定して塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を一定に保つための塗布ノズルの昇降量を算出しなくてもよいとともに、液体材料の塗布中には、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離に応じて塗布ノズルが昇降されない。従って、液体材料を基板の上面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することができる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本塗布装置においては、基板の上面と塗布ノズルの先端との間の距離がほぼ一定に保たれることから、基板の上面に塗布された液体材料の形状が安定される。
請求項4に記載の発明は、ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、前記ステージ上に架け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段と、前記移動手段に配置され、前記ステージに対する前記移動手段の相対移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上の前記基板を走査して該基板の上面及び下面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の移動測定手段と、前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から、前記基板の下面までの距離を算出し、算出した該距離が短いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて、前記ノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から前記基板の上面までの距離を前記基板全体に渡って算出し、算出した該距離が、前記塗布ノズルと前記基板の上面との間の基準の距離である基準距離に基づいて設定された距離許容範囲に含まれる場合には、算出した該距離の平均値の、前記基準距離に対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記ノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことをその要旨としている。
同構成によれば、制御手段は、複数の移動測定手段がそれぞれ出力する測定信号に基づいて、ノズル基準高さにある塗布ノズルの先端から、基板の下面までの距離を算出し、吸着手段を制御して、算出した距離が短いところほど該基板に対する吸着力を大きくする。一般的に、基板に歪みが生じていると、歪みが大きいところほどステージと基板の下面との間の距離が大きくなるため、歪みが大きいところほど、ノズル基準高さにある塗布ノズルの先端から基板の下面までの距離が短くなる。従って、算出した距離が短いとろころほど吸着力を大きくすることにより、基板において歪みが生じている部分は、より大きな吸着力でステージ側に引き寄せられるため、基板の歪みが減少される。そして、基板への液体材料の塗布は、ノズル基準高さにある塗布ノズルの先端から基板の上面までの距離が距離許容範囲に含まれる場合、即ち基板の歪みが一定以下になっている場合にのみ行われることから、制御手段が、塗布ノズルの高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さとして基板の上面への液体材料の塗布を行うことにより、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保って液体材料の塗布を行うことができる。また、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を測定して塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を一定に保つための塗布ノズルの昇降量を算出しなくてもよいとともに、液体材料の塗布中には、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離に応じて塗布ノズルが昇降されない。従って、液体材料を基板の上面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することができる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本塗布装置においては、基板の上面と塗布ノズルの先端との間の距離がほぼ一定に保たれることから、基板の上面に塗布された液体材料の形状が安定される。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の塗布装置において、前記制御手段は、前記液体材料を前記基板の上面に塗布する場合には、予め測定した前記ステージの上面の平坦度に基づいて設定されたステージ補正量の分だけ前記塗布ノズルを昇降させることをその要旨としている。
同構成によれば、液体材料の塗布中に制御手段によってステージ補正量の分だけ塗布ノズルが昇降されることにより、ステージの上面と塗布ノズルの先端との間の距離が一定に保たれる。その結果、ステージ上に配置された基板の上面と塗布ノズルの先端との間の距離をより一定に近い状態に保つことができる。尚、本発明における「平坦度」には、ステージの上面の傾斜の度合いも含まれるものとする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の塗布装置において、前記制御手段は、前記基板の中央から周囲に向かって順に該基板が前記ステージ上に吸着されるように前記吸着手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、基板の中央から周囲に向かって順に吸着することにより、基板の平坦化が容易となる。
本発明によれば、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離をほぼ一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することが可能な塗布装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、液晶表示装置の製造工程のうち、セル製造工程における液晶注入及び貼合わせを行う工程を実施する貼合わせ基板製造装置の概略構成図である。
貼合わせ基板製造装置21は、供給される2種類の基板W1,W2の間に液晶を封入して液晶表示パネルを製造する。尚、本実施形態の装置にて製造される液晶表示パネルは、例えばアクティブマトリクス液晶表示パネルである。そして、下基板W1は、ガラス基板上にTFT等が形成されたアレイ基板(TFT基板)であり、上基板W2は、ガラス基板上にカラーフィルタや遮光膜等が形成されたカラーフィルタ基板(CF基板)である。これらの下基板W1及び上基板W2は、それぞれの工程によって作成され供給される。
貼合わせ基板製造装置21は、制御装置22と、該制御装置22が制御する塗布装置としてのシール描画装置23と液晶滴下装置24と貼合わせ装置25と検査装置26とを備えている。貼合わせ装置25は、プレス装置27と硬化装置28とから構成されるとともに、これら装置27,28は、制御装置22により制御される。また、貼合わせ基板製造装置21は、供給される下基板W1及び上基板W2を搬送する搬送装置29a〜29dを備えている。そして、制御装置22は、搬送装置29a〜29dを制御し、下基板W1及び上基板W2とそれにより製造された貼合わせ基板W3とを搬送する。
貼合わせ基板製造装置21について詳述すると、下基板W1及び上基板W2は、まずシール描画装置23に供給される。シール描画装置23は、下基板W1の上面にシール材を枠状に塗布する。シール材には、少なくとも光硬化性接着剤を含む接着剤が用いられる。そして、下基板W1及び上基板W2は搬送装置29aに供給されるとともに、該搬送装置29aは下基板W1及び上基板W2を一組にして液晶滴下装置24に搬送する。
液晶滴下装置24は、搬送された下基板W1の予め設定された複数の位置に液晶を滴下する。そして、液晶が滴下された下基板W1と、上基板W2とは、搬送装置29bによりプレス装置27に搬送される。
プレス装置27は、処理室としてのチャンバ(図示略)を備えている。下基板W1及び上基板W2は、搬送装置29bによりチャンバ内に搬送されるとともに、チャンバ内で互いに対向するように且つ水平に配置される。プレス装置27は、下基板W1及び上基板W2がチャンバ内に搬送された後に、チャンバ内の真空引きを行う。次いで、プレス装置27は、位置合わせマーク(アライメントマーク)を用いて光学的に下基板W1及び上基板W2の位置合わせを非接触にて(少なくとも下基板W1の上面のシール材に上基板W2の下面が接触しない状態で)行う。そして、プレス装置27は、下基板W1と上基板W2との間隔が、前記シール材が密着する所定の間隔となるまで加圧した後に、チャンバを大気開放する。これにより、下基板W1及び上基板W2は、大気圧との圧力差により、所定のセル厚(セルギャップ)とする最終の基板間隔まで圧縮されるとともに、下基板W1及び上基板W2が密着されて両基板W1,W2の相対的な位置ズレが生じ難くなる。
貼り合わせられた下基板W1及び上基板W2、即ち貼合わせ基板W3は、搬送装置29cにより硬化装置28に搬送される。この時、前記制御装置22は、下基板W1と上基板W2とが貼り合わせられてからの時間経過を監視しており、予め定めた時間が経過すると搬送装置29cを駆動して貼合わせ基板W3を硬化装置28に供給する。硬化装置28は、貼合わせ基板W3に所定の波長を有する光を照射して前記シール材を硬化させる。
このように、貼り合わせられた下基板W1及び上基板W2には、貼り合わせから所定時間経過後にシール材を硬化させるための光が照射される。この所定時間は、液晶の拡散速度と、貼り合わせ時に両基板W1,W2に加えられる圧力により貼合わせ基板W3に残留する応力の開放に要する時間に基づいて予め実験により求められている。また、プレス装置27により下基板W1と上基板W2との間に封入された液晶は、基板W1,W2の貼り合わせ時に加えられる圧力及び大気圧によって拡散する。そして、この液晶の拡散が終了した後に、シール材を硬化させる。
シール材が硬化された貼合わせ基板W3は、搬送装置29dにより検査装置26に搬送される。検査装置26は、搬送された貼合わせ基板W3における下基板W1と上基板W2との位置ズレ(位置ズレの方向及び位置ズレの量)を測定し、その測定値を制御装置22に出力する。制御装置22は、検査装置26の検査結果に基づいて、プレス装置27における位置合わせに補正を加える。即ち、シール材が硬化した貼合わせ基板W3における下基板W1と上基板W2とのズレ量を、その位置ズレの方向と反対方向に予めずらしておくことで、次に製造される貼合わせ基板W3における下基板W1と上基板W2との位置ズレを制御する。
次に、シール描画装置23について詳述する。
図2は、下基板W1の上面W1aにシール材Rを塗布するシール描画装置23を側方から見た概略図である。
図2に示すように、シール描画装置23を構成する直方体状の基台31上には、基台31よりも小さめの直方体状をなすステージ32が載置されるとともに、同基台31には、ステージ32を跨ぐようにガントリ33が設けられている。ガントリ33は、基台31から上方に向かって互いに平行に延びる一対の支持脚33aと、2つの支持脚33a間に掛け渡され該支持脚33aの上端同士を連結する連結部33bとが一体に形成されてなり、側方から見た形状がコ字状をなしている。一対の支持脚33aの基端部は、基台31の上面においてステージ32の両側に該ステージ32に沿って平行に形成された一対の案内溝31a内にそれぞれ挿入されている。そして、ガントリ33は、基台31内に一対の支持脚33aにそれぞれ対応して設けられたy軸アクチュエータ34により、案内溝31aに沿ってy方向に移動される。尚、図2においては、紙面垂直方向がy方向となっている。
前記連結部33bには、x軸アクチュエータ35の駆動力により該連結部33bに沿ってx方向に移動されるx軸ベース36が設けられるとともに、該x軸ベース36には、z軸アクチュエータ37の駆動力によりz方向に沿って移動されるz軸ベース38が設けられている。尚、x方向はy方向と直交する方向であるとともに、z方向はy方向及びx方向の両方向と直交する方向である。そして、図2においては、左右方向がx方向、上下方向がz方向となっている。
前記z軸ベース38には、略円筒状のシリンジ41が該z軸ベース38と一体移動可能に取り付けられるとともに、該シリンジ41内には、下基板W1に塗布するためのシール材Rが充填されている。このシール材Rは、前述したように、少なくとも光硬化性接着剤を含む接着剤である。また、シリンジ41の下端部は、下端に向かうに連れてその直径が小さくなる円錐形状に形成されるとともに、その下端には、塗布ノズル42が取着されている。
また、z軸ベース38の下端には、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定するための距離センサ43が固定されている。距離センサ43は、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aに垂直に光を照射してその反射光を受光することにより、受光した反射光に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離に応じた第1の測定信号S1を出力する。
前記ステージ32は、その上面32aが水平に形成されるとともに、図3に示すように、ステージ32の上面32aに対し、複数(本実施形態では32個)の吸着領域Aが設定されている。32個の吸着領域Aは、それぞれ四角形状をなすとともに、ステージ32の上面32aにおいて下基板W1が配置される範囲に均等に設定されている。また、各吸着領域A内には、複数(本実施形態では12個)の吸引孔32bがマトリクス状に形成されている。そして、ステージ32内に設けられた吸着装置45(図6参照)は、ステージ32上に配置された下基板W1とステージ32との間の気体を吸引孔32bから吸引することにより、ステージ32と下基板W1との間に真空吸着力を発生させ、該真空吸着力によりステージ32上に下基板W1を固定する。また、吸着装置45は、ステージ32上の下基板W1に対する真空吸着力の大きさを吸着領域Aごとに変化可能に構成されている。
図4に示すように、ステージ32の上面32aには、複数(本実施形態では15個)の収容凹部32cが形成されている。これら15個の収容凹部32cは、ステージ32の上面に下基板W1が配置された場合に、該下基板W1とz方向に対向する位置に形成されている。詳述すると、15個の収容凹部32cは、ステージ32の長手方向に沿って5個ずつ3列に並ぶように形成されている。また、各列を構成する5個ずつの収容凹部32cはy方向に等間隔に設けられるとともに、収容凹部32cが構成する3つの列は、x方向に等間隔となるように設けられている。そして、15個の収容凹部32c内には、それぞれ1つずつ距離センサ51a〜51oが収容されている。これら距離センサ51a〜51oは、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aのステージ32の上面32aからの高さ、及び同下基板W1の下面W1bのステージ32の上面32aからの高さを測定するためのものである。
図5に示すように、各距離センサ51a〜51oの上端部は、三角形状に切り込まれており、切り込み部分に、互いに対向する2つの斜面52,53が形成されている。これら斜面52,53のうち、一方の斜面52には発光素子54が設けられるとともに、他方の斜面53には受光素子55が設けられている。発光素子54は下基板W1の上面W1aに光(図5中、破線参照)を照射するものであり、下基板W1の上面W1aにて反射した反射光及び下基板W1の下面W1bにて反射した反射光を受光素子55が受光する。この受光素子55は、例えばPSD(Position Sensitive Detector )にて構成されるとともに、該受光素子55における前記反射光の受光位置に応じた第2の測定信号S2を出力する。尚、図5においては、歪みの無い下基板W1を実線にて図示するとともに、歪みの無い下基板W1にて反射した反射光を破線にて図示している。また、歪みのある下基板W1を二点鎖線にて図示するとともに、歪みのある下基板W1にて反射した反射光を一点鎖線にて図示している。
図6に示すように、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35、z軸アクチュエータ37、距離センサ43、吸着装置45、及び距離センサ51a〜51oは、制御装置61によって制御される。
詳述すると、制御装置61は、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aにシール材Rにて所望のパターンを描画すべく、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35及びz軸アクチュエータ37を制御する。また、制御装置61は、ステージ32上に配置された下基板W1のステージ32に対する固定及び固定解除を行うべく前記吸着装置45を制御するとともに、吸着領域Aごとに下基板W1を吸着する真空吸着力を調整する。
更に、制御装置61は、前記距離センサ43から入力される第1の測定信号S1、及び前記距離センサ51a〜51oから入力される第2の測定信号S2に基づいて、種々の値を算出する。例えば、制御装置61は、第1の測定信号S1に基づいて、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を算出する。また、制御装置61は、距離センサ51a〜51oからそれぞれ入力される第2の測定信号S2に基づいて、三角測量方式により、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aのステージ32の上面32aからの高さや、同下基板W1の下面W1bのステージ32の上面32aからの高さを算出する。
尚、制御装置61は、ステージ32の上面32aの平坦度(傾斜の度合いを含む)を事前に測定し、その測定結果に基づいて算出されたステージ補正量を持っている。ステージ補正量は、完全に平坦(水平)な状態のステージの上面に対するステージ32の上面32aのずれ量(z方向のずれ量)であるとともに、ステージ32の上面32a全体に対応して算出されている。そして、このステージ補正量は、最初にステージ32を設置した場合に、該ステージ32の上面32aの平坦度を測定して算出される他、シール描画装置23のメンテナンス等の際に、上面32aの平坦度を測定して算出され更新される。
次に、上記のようなシール描画装置23にて行われる、下基板W1へのシール材Rの塗布について詳述する。
[第1工程]
まず、ステージ32上の所定位置に下基板W1が配置される。この時、制御装置61は、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置している。
[第2工程]
次に、制御装置61は、吸着装置45を駆動して、下基板W1を真空吸着力によりステージ32上に固定(仮固定)する。この時、制御装置61は、下基板W1の中央から周囲に向かって順に該下基板W1を吸着するように吸着装置45を制御する。またこの時、制御装置61は、各吸着領域Aにおける真空吸着力が等しくなるように吸着装置45を制御するとともに、当該真空吸着力の大きさが、下基板W1のステージ32に対する相対移動を最低限阻止する程度の大きさとなるように吸着装置45を制御している。
[第3工程]
次に、制御装置61は、距離センサ51a〜51oを駆動して、各距離センサ51a〜51oにより、各距離センサ51a〜51oが配置された15箇所の点における、ステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さを測定する。
[第4工程]
次に、制御装置61は、各距離センサ51a〜51oから入力された第2の測定信号S2に基づいて、ステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さを、下基板W1の上面全体に渡って演算により求める。
[第5工程]
次に、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さに応じて、吸着領域Aごとの真空吸着力を調整する。
ここで、一般的に、下基板W1に歪みが生じていると、ステージ32上に配置された下基板W1は、部分的に盛り上がった形状を有することになる。そのため、下基板W1において歪みが生じている部分では、下基板W1の下面W1bとステージ32の上面32aとの間に隙間が生じることになる。そこで、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さに応じて、当該高さが高いところほど真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御して吸着領域Aごとに真空吸着力を制御する。即ち、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さが高い部分に対応する吸着領域Aの真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御する。この時、制御装置61は、第2工程で下基板W1をステージ32上に固定した真空吸着力を維持したまま、算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さに応じた大きさの真空吸着力を、下基板W1全体に渡って同時に発生させるように吸着装置45を制御する。これにより、ステージ32上の下基板W1において盛り上がっていた部分がステージ32側に吸い寄せられ、該下基板W1は、歪みが減少するように矯正される。
[第6工程]
次に、制御装置61は、再度、距離センサ51a〜51oを駆動して、各距離センサ51a〜51oにより、各距離センサ51a〜51oが配置された15箇所の点における、ステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さ、及びステージ32の上面32aからの同下基板W1の下面W1bの高さを測定する。
[第7工程]
次に、制御装置61は、各距離センサ51a〜51oから新たに入力される第2の測定信号S2に基づいて、ステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さを、下基板W1の上面全体に渡って演算により求める。そして、制御装置61は、演算により求めた上面32aからの上面W1aの高さが、所定の上面許容範囲に含まれるか否かを判定する。尚、本実施形態において、上面許容範囲とは、下基板W1の上面W1aのステージ32の上面32aからの基準の高さである上面基準高さに対して許容される誤差を加えた範囲であり、例えば上面基準高さを中心とした所定の領域である。また、上面基準高さは、厚さに誤差が無く且つ歪みの無い下基板W1の上面W1aのステージ32の上面32aからの高さである。
そして、算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さが上面許容範囲内に含まれる場合には、制御装置61は、上面32aからの上面W1aの高さの平均値を算出し、当該平均値の上面基準高さに対するずれ量を補正値として算出する。その後、制御装置61は、z軸アクチュエータ37を制御して、塗布ノズル42の高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さに合わせる。尚、「ノズル基準高さ」は、予め設定された値であり、下基板W1の上面W1aに対して塗布するシール材Rが所望の高さ且つ幅となるように考慮して設定された塗布ノズル42の高さである。
一方、算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さが上面許容範囲内に含まれない場合には、制御装置61は、新たに入力された第2の測定信号S2に基づいてステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さを算出する。そして、制御装置61は、第5工程に戻り、再度算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さに基づいて、当該高さが高いところほど更に真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御して吸着領域Aごとに真空吸着力を制御する。この時、制御装置61は、前回の吸着装置45の制御のときよりも大きな真空吸着力が発生するように吸着装置45を制御する。その後、第6工程及び当該第7工程を再度行う。尚、予め設定された回数だけ、第5乃至第7工程を繰り返しても、ステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さが上面許容範囲に含まれない場合には、製造を中断する。
[第8工程]
次に、制御装置61は、y軸アクチュエータ34及びx軸アクチュエータ35を駆動して、先端に塗布ノズル42を有するシリンジ41をステージ32に対して移動させ、塗布ノズル42から吐出されるシール材Rを下基板W1の上面W1aに連続的に塗布する。これにより、下基板W1の上面W1aに、シール材Rにて所望のパターンが描画される。そして、真空吸着力を調整することにより下基板W1の歪みが矯正されて同下基板W1の上面W1aのステージ32の上面32aからの高さが上面許容範囲内の値となっていることから、塗布ノズル42の高さがノズル基準高さに補正値を加えた高さとされることにより、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離がほぼ一定に保たれる。
尚、同工程において、制御装置61は、シリンジ41のx方向及びy方向の位置に応じて、前記ステージ補正量の分だけ塗布ノズル42を昇降させる。また、制御装置61は、同工程中において、距離センサ43を駆動して、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定するとともに、距離センサ43から入力される第1の測定信号S1に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を算出する。そして、制御装置61は、算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が、予め設定された閾値を越えた場合には、塗布ノズル42からのシール材Rの吐出及び各アクチュエータ34,35,37の駆動を停止する。尚、「閾値」は、塗布ノズル42の先端がノズル基準高さにある場合における塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離を中心とした所定の領域の上限値と下限値に該当する。そして、「閾値を越える」とは、第1の測定信号S1に基づいて算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が上限値よりも長くなる場合、若しくは同距離が下限値よりも短くなる場合を意味する。
[第9工程]
下基板W1の上面W1aへのシール材Rの塗布が終了すると、制御装置61は、z軸アクチュエータ37を駆動して、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置する。次いで、制御装置61は、下基板W1のステージ32上への固定を解除すべく吸着装置45を制御する。その後、下基板W1は、図1に示すように、搬送装置29aによって、シール描画装置23から液晶滴下装置24へ移動される。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
(1)制御装置61は、15個の距離センサ51a〜51oがそれぞれ出力する第2の測定信号S2に基づいて下基板W1の下面W1bのステージ32の上面32aからの高さを算出し、吸着装置45を制御して、算出した高さが高いところほど該下基板W1に対する真空吸着力を大きくする。このように、算出した高さが高いところほど下基板W1に対する真空吸着力を大きくすることにより、下基板W1において歪みが生じている部分は、より大きな真空吸着力でステージ32側に引き寄せられるため、下基板W1の歪みが減少される。そして、下基板W1へのシール材Rの塗布は、下基板W1の上面W1aのステージ32の上面32aからの高さが上面許容範囲に含まれる場合、即ち下基板W1の歪みが一定以下になっている場合にのみ行われることから、制御装置61が、塗布ノズル42の高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さとして下基板W1の上面W1aへのシール材Rの塗布を行うことにより、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離をほぼ一定に保って液体材料の塗布を行うことができる。また、従来のように、シール材の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を測定して塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を一定に保つための塗布ノズルの昇降量を算出しなくてもよいとともに、シール材Rの塗布中には、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離に応じて塗布ノズル42が昇降されない。従って、シール材Rを下基板W1の上面W1aに塗布する速度、即ち下基板W1に対する塗布ノズル42の移動速度を従来よりも高速化することができる。これらのことから、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離をほぼ一定に保ちつつシール材Rの塗布を行うとともに、シール材Rの塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本シール描画装置23においては、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離がほぼ一定に保たれることから、下基板W1の上面W1aに塗布されたシール材Rの形状が安定される。
(2)シール材Rの塗布中に制御装置61によってステージ補正量の分だけ塗布ノズル42が昇降されることにより、ステージ32の上面32aと塗布ノズル42の先端との間の距離が一定に保たれる。その結果、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離をより一定に近い状態に保つことができる。
(3)第2工程において、制御装置61は、下基板W1の中央から周囲に向かって順に下基板W1を吸着するように吸着装置45を制御するため、下基板W1の平坦化をより容易に行うことができる。
(4)第5工程では、下基板W1において歪みのある部位に対して同時に真空吸着力が大きくなるように吸着装置45が制御されるため、下基板W1の歪みの矯正をより短時間で行うことができる。
(5)第7工程において、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さが、上面許容範囲に含まれる場合にのみ、補正値を算出し、塗布ノズル42の高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さに合わせて第8及び第9工程を行う。そして、下基板W1の厚さが、許容される厚さよりも厚い場合及び許容される厚さよりも薄い場合には、当該下基板W1に対するシール材Rの塗布は行われない。従って、貼合わせ基板製造装置21にて不良品を製造する率が低減される。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、下基板W1の上面W1aにシール材Rを塗布するシール描画装置71を側方から見た概略図である。本第2実施形態のシール描画装置71は、上記第1実施形態においてステージ32に設けられた距離センサ51a〜51o(図4参照)に替えて、ガントリ33の連結部33bに固定される複数(本実施形態では4個)の距離センサ72a〜72dを備えている。
距離センサ72a〜72dは、各距離センサ72a〜72dからステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aまでの距離、及び各距離センサ72a〜72dから同下基板W1の下面W1bまでの距離を測定するために設けられている。これら距離センサ72a〜72dは、連結部33bの下面に固定されてステージ32の上面32aと対向している。そして、4個の距離センサ72a〜72dのうち、両端に配置された2つの距離センサ72a,72dは、ステージ32上に配置された下基板W1のx方向の両端部よりも若干内側で、該下基板W1とz方向に対向可能な位置に配置されている。また、図9に示すように、シリンジ41が連結部33bの長手方向の中央に配置された状態、即ち、距離センサ43が連結部33bの長手方向の中央に配置された状態では、シリンジ41に固定された距離センサ43を含む5個の距離センサ43,72a〜72dは、連結部33bの長手方向(x方向に同じ)に等間隔となる。これら距離センサ72a〜72dは、ステージ32上に配置された下基板W1に光を照射して、同下基板W1の上面W1aにて反射した反射光及び同下基板W1の下面W1bにて反射した反射光を受光し、受光した反射光に応じた第3の測定信号S3をそれぞれ出力する。
また、図8に示すように、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35、z軸アクチュエータ37、距離センサ43、吸着装置45、及び距離センサ72a〜72dは、制御装置73によって制御される。
詳述すると、制御装置73は、上記第1実施形態の制御装置61と同様に、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aにシール材Rにて所望のパターンを描画すべく、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35及びz軸アクチュエータ37を制御する。また、制御装置73は、ステージ32上に配置された下基板W1のステージ32に対する固定及び固定解除を行うべく前記吸着装置45を制御するとともに、吸着領域Aごとに下基板W1を吸着する真空吸着力を調整する。
更に、制御装置73は、前記距離センサ43から入力される第1の測定信号S1、及び前記距離センサ72a〜72dから入力される第3の測定信号S3に基づいて、種々の値を算出する。例えば、制御装置73は、第1の測定信号S1に基づいて、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離を算出する。また、制御装置73は、距離センサ72a〜72dから入力される第3の測定信号S3に基づいて、各距離センサ72a〜72dからステージ32上の下基板W1の上面W1aまでの距離や、各距離センサ72a〜72dから同下基板W1の下面W1bまでの距離を算出する。尚、本実施形態の制御装置73は、上記実施形態の制御装置61と同様に、ステージ32の上面32aの平坦度(傾斜の度合いを含む)を事前に測定し、その測定結果に基づいて算出されたステージ補正量を持っている。
次に、上記のようなシール描画装置71にて行われる、下基板W1へのシール材Rの塗布について説明する。
[第1工程]
まず、ステージ32上の所定位置に下基板W1が配置される。この時、制御装置73は、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置している。
[第2工程]
次に、制御装置73は、吸着装置45を駆動して、下基板W1を真空吸着力によりステージ32上に固定(仮固定)する。この時、制御装置73は、下基板W1の中央から周囲に向かって順に該下基板W1を吸着するように吸着装置45を制御する。またこの時、制御装置73は、各吸着領域Aにおける真空吸着力が等しくなるように吸着装置45を制御するとともに、当該真空吸着力の大きさが、下基板W1のステージ32に対する相対移動を最低限阻止する程度の大きさとなるように吸着装置45を制御している。
[第3工程]
次に、制御装置73は、図9に示すように、y軸アクチュエータ34(図7参照)を駆動して、ガントリ33をステージ32のy方向の一端部(図9では左側の端部)まで移動させる。また、制御装置22は、x軸アクチュエータ35を駆動して、x軸ベース36を移動させ(図7参照)、距離センサ43が連結部33bの長手方向の中央に配置される位置にシリンジ41を配置するとともに、z軸アクチュエータ37を駆動してz軸ベース38を移動させ、シリンジ41(距離センサ43)の高さを所定の高さ(例えば塗布ノズル42がノズル基準高さとなる高さ)とする。
次に、制御装置73は、距離センサ43及び距離センサ72a〜72dを駆動するとともに、y軸アクチュエータ34を駆動してガントリ33をステージ32のy方向の一端から他端まで移動させる。これにより、各距離センサ43,72a〜72dは、図9に二点鎖線にて示すように、y方向に沿って下基板W1を操作するように移動される。そして、ガントリ33がステージ32のy方向の一端から他端まで移動する間に、各距離センサ43,72a〜72dは、ガントリ33が所定距離だけ移動するごとに、即ち各距離センサ43,72a〜72dが所定の測定ポイントP1〜P25に到達するごとに、下基板W1の下面W1bまでの距離を測定し、第1の測定信号S1若しくは第3の測定信号S3を出力する。尚、本実施形態では、測定ポイントP1〜P25は、各距離センサ43,72a〜72dに対して5箇所ずつ設定されるとともに、y方向において等間隔となる位置に設定されている。
[第4工程]
次に、制御装置73は、各距離センサ43,72a〜72dから入力された第1及び第3の測定信号S1,S3に基づいて、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離を、下基板W1全体に渡って演算により求める。
[第5工程]
次に、制御装置73は、算出したノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離に応じて、吸着領域Aごとの真空吸着力を調整する。詳述すると、塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離が短い部分ほど、下基板W1においてステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さが高くなっている。従って、制御装置73は、下基板W1においてステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さが高いところほど、即ち、算出した距離が短いところほど吸着力が大きくなるように、算出した距離が短い部分に対応する吸着領域Aの真空吸着力を大きくすべく吸着装置45を制御する。この時、制御装置73は、第2工程で下基板W1をステージ32上に固定した真空吸着力を維持したまま、算出した距離に応じた大きさの真空吸着力を、下基板W1全体に渡って同時に発生させるように吸着装置45を制御する。これにより、ステージ32上の下基板W1において盛り上がっていた部分がステージ32側に吸い寄せられ、該下基板W1は、歪みが減少するように矯正される。
[第6工程]
次に、制御装置73は、y軸アクチュエータ34(図7参照)を駆動して、ガントリ33をステージ32のy方向の一端部まで移動させる。そして、制御装置73は、再度、距離センサ43及び距離センサ72a〜72dを駆動するとともに、y軸アクチュエータ34を駆動してガントリ33をステージ32のy方向の一端から他端まで移動させ(図7参照)、各距離センサ43,72a〜72dにて、測定ポイントP1〜P25における、下基板W1の上面W1aまでの距離及び同下基板W1の下面W1bまでの距離を測定する。
[第7工程]
次に、制御装置73は、各距離センサ43,72a〜72dから新たに入力された第1及び第3の測定信号S1,S3に基づいて、基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離を、下基板W1の上面W1a全体に渡って演算により求める。そして、制御装置73は、演算により求めた、基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が、所定の距離許容範囲に含まれるか否かを判定する。尚、本実施形態において、距離許容範囲とは、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端と、厚さに誤差が無く且つ歪みの無い下基板W1の上面W1aとの間の距離である基準距離に対して許容される誤差を加えた範囲であり、例えば基準距離を中心とした所定の領域である。
そして、算出したノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が、距離許容範囲に含まれる場合には、制御装置73は、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離の平均値を算出し、当該平均値の前記基準距離に対するずれ量を補正値として算出する。その後、制御装置73は、z軸アクチュエータ37を制御して、塗布ノズル42の高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さに合わせる。
一方、算出したノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が、距離許容範囲に含まれない場合には、制御装置73は、新たに入力された第1及び第3の測定信号S1,S3に基づいて、算出したノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離を算出する。そして、制御装置73は、第5工程に戻り、再度算出したノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離に基づいて、当該距離が長いところほど真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御して吸着領域Aごとに真空吸着力を制御する。この時、制御装置73は、前回の吸着装置45の制御のときよりも大きな真空吸着力が発生するように吸着装置45を制御する。その後、第6工程及び当該第7工程を再度行う。予め設定された回数だけ、第5乃至第7工程を繰り返しても、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が距離許容範囲に含まれない場合には、製造を中断する。
[第8工程]
次に、制御装置73は、y軸アクチュエータ34及びx軸アクチュエータ35を駆動して、先端に塗布ノズル42を有するシリンジ41をステージ32に対して移動させ、塗布ノズル42から吐出されるシール材Rを下基板W1の上面W1aに連続的に塗布する。これにより、下基板W1の上面W1aに、シール材Rにて所望のパターンが描画される。そして、真空吸着力を調整することにより基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が距離許容範囲内の値となっていることから、塗布ノズル42の高さがノズル基準高さに補正値を加えた高さとされることにより、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離がほぼ一定に保たれる。
尚、同工程において、制御装置73は、シリンジ41のx方向及びy方向の位置に応じて、前記ステージ補正量の分だけ塗布ノズル42を昇降させる。また、制御装置73は、同工程中において、距離センサ43を駆動して、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定するとともに、距離センサ43から入力される第1の測定信号S1に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を算出する。そして、制御装置73は、上記第1実施形態の制御装置61と同様に、算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が、予め設定された閾値を越えた場合には、塗布ノズル42からのシール材Rの吐出及び各アクチュエータ34,35,37の駆動を停止する。
[第9工程]
下基板W1の上面W1aへのシール材Rの塗布が終了すると、制御装置73は、z軸アクチュエータ37を駆動して、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置する。次いで、制御装置73は、下基板W1のステージ32への固定を解除すべく吸着装置45を制御する。その後、下基板W1は、搬送装置29aによって、シール描画装置23から液晶滴下装置24へ移動される(図1参照)。
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(2)乃至(4)の作用効果に加えて、以下の作用効果を有する。
(1)制御装置73は、合計5個の距離センサ43,72a〜72dがそれぞれ出力する第1及び第3の測定信号S1,S3に基づいて、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離を算出し、吸着装置45を制御して、算出した距離が短いところほど該下基板W1に対する真空吸着力を大きくする。一般的に、下基板W1に歪みが生じていると、歪みが大きいところほどステージ32の上面32aと下基板W1の下面W1bとの間の距離が大きくなるため、歪みが大きいところほど、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離が短くなる。従って、算出した距離が短いとろころほど真空吸着力を大きくすることにより、下基板W1において歪みが生じている部分は、より大きな真空吸着力でステージ32側に引き寄せられるため、下基板W1の歪みが減少される。そして、下基板W1へのシール材Rの塗布は、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下W1基板の上面W1aまでの距離が距離許容範囲に含まれる場合、即ち下基板W1の歪みが一定以下になっている場合にのみ行われることから、制御装置73が、塗布ノズル42の高さを、ノズル基準高さに補正値を加えた高さとして下基板W1の上面W1aへのシール材Rの塗布を行うことにより、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離をほぼ一定に保ってシール材Rの塗布を行うことができる。また、従来のように、シール材の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を測定して塗布ノズルの先端と基板の上面との間の距離を一定に保つための塗布ノズルの昇降量を算出しなくてもよいとともに、シール材Rの塗布中には、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離に応じて塗布ノズル42が昇降されない。従って、シール材Rを下基板W1の上面W1aに塗布する速度、即ち下基板W1に対する塗布ノズル42の移動速度を従来よりも高速化することができる。これらのことから、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離をほぼ一定に保ちつつシール材Rの塗布を行うとともに、シール材Rの塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本シール描画装置71においては、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離がほぼ一定に保たれることから、下基板W1の上面W1aに塗布されたシール材Rの形状が安定される。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、制御装置61,73は、第5工程において、第2工程で下基板W1をステージ32上に固定(仮固定)した真空吸着力を維持したまま、ステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さ(ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離)に応じた大きさの真空吸着力を下基板W1全体に渡って同時に発生させるように吸着装置45を制御する。しかしながら、第5工程における真空吸着力の大きさの調整は、これに限らない。
例えば、制御装置61,73は、第5工程において、下基板W1において歪みにより盛り上がった部分ごとに、その部分の周囲の真空吸着力を小さくした後に、ステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さ(ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離)に応じた真空吸着力を発生させるように吸着装置45を制御するものであってもよい。尚、下基板W1において、どの部分が盛り上がった形状となっているかは、ステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さ(ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離)に基づいて制御装置61,73により判断される。このようにすると、よりスムーズに下基板W1の歪みを矯正することができる。
また例えば、制御装置61,73は、第5工程において、第2工程で下基板W1をステージ32上に固定(仮固定)した真空吸着力を解除した後に、下基板W1の中央から周囲に向かって順に該下基板W1がステージ32上に固定されるように、且つステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さが高いところほど真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御するものであってもよい。このようにすると、よりスムーズに下基板W1の歪みを矯正することができる。
また例えば、制御装置61,73は、第5工程において、第2工程で下基板W1をステージ32上に仮固定した真空吸着力を解除した後に、ステージ32の上面32aからの下基板W1の下面W1bの高さに応じた大きさの真空吸着力を下基板W1全体に渡って同時に発生させるように吸着装置45を制御するものであってもよい。
・上記各実施形態では、第2工程において、制御装置61,73は、下基板W1の中央から周囲に向かって順に該下基板W1を吸着するように吸着装置45を制御する。しかしながら、第2工程における下基板W1のステージ32の上面32aへの吸着は、下基板W1の何れの部分から行われてもよい。また、制御装置61,73は、下基板W1の全面を同時に吸着するように吸着装置45を制御してもよい。
・上記第2実施形態では、測定ポイントP1〜P25は、25箇所設定されている。しかしながら、測定ポイントの数は、複数個所に設定されるのであれば、25箇所より多く設定されてもよいし、少なく設定されてもよい。また、距離センサ43,72a〜72dは、ガントリ33のy方向の移動とともに下基板W1の上面W1aまでの距離を連続的に測定するものであってもよい。
・上記各実施形態では、吸着領域Aは、ステージ32の上面32aにおいて、32箇所設定されている。しかしながら、ステージ32の上面32aに設定される吸着領域Aの数は、複数であればよく、32箇所より多くてもよいし、32箇所より少なくてもよい。そして、複数の吸着領域Aは、ステージ32の上面32aにおいて均等となるように設定されなくてもよい。また、吸着領域Aの形状も、四角形状に限らず、四角形以外の多角形状や、円形状であってもよい。更に、各吸着領域A内に設けられる吸引孔32bの数や、吸引孔32bの形成位置も適宜変更してもよい。
・上記各実施形態では、吸着装置45は、真空吸着力により下基板W1をステージ32の上面32aに固定するが、静電吸着力により下基板W1をステージ32の上面32aに固定するものであってもよい。この場合、ステージ32には、各吸着領域Aに対応して静電チャックが設けられる。
・上記第1実施形態では、ステージ32には15個の距離センサ51a〜51oが配置されている。しかしながら、ステージ32に配置される距離センサ51a〜51oの数は、15個に限らず、複数であればよい。尚、ステージ32に配置される複数の距離センサは、ステージ32の上面32aにおいて下基板W1が配置される部位に、均等若しくは規則的に配置されることが望ましい。そして、ステージ32に配置される距離センサの数が多いほど、制御装置61による、第2の測定信号S2に基づく種々の値の算出精度が向上する。
・上記第2実施形態では、ガントリ33の連結部に、4個の距離センサ72a〜72dが設けられている。しかしながら、連結部33bに設けられる距離センサ72a〜72dの数は、4個に限らず、複数であればよい。そして、連結部33bに設けられる距離センサの数が多いほど、制御装置73による、第3の測定信号S3に基づく種々の値の算出精度が向上する。
・上記第1実施形態では、制御装置61は、第2の測定信号S2に基づいて下基板W1の下面W1bのステージ32の上面32aからの高さを算出し、算出した高さに基づいて、その高さが高いところほど、ステージ32上に下基板W1を固定するための真空吸着力が大きくなるように吸着装置45を制御する。ところで、一般的に、下基板W1に歪みが生じていると、該下基板W1は部分的に盛り上がった形状を有することになるため、歪みが生じている部位では、歪みの度合いが大きいほど、下基板W1においてステージ32の上面32aからの上面W1aの高さが高くなる。従って、制御装置61は、第4工程において、第2の測定信号S2に基づいて、ステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さを、下基板W1全体に渡って算出し、第5工程において、算出した高さが高いところほど真空吸着力が大きくなるように吸着装置45を制御してもよい。このようにしても、上記第1実施形態の(1)と同様の作用効果を得ることができる。
・上記第2実施形態では、制御装置73は、第1及び第3の測定信号S1,S3に基づいて、基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の下面W1bまでの距離を算出し、算出した距離に基づいて、その距離が短いところほどステージ32上に下基板W1を固定するための真空吸着力が大きくなるように吸着装置45を制御する。一般的に、下基板W1に歪みが生じていると、歪みが生じている部位では、歪みの度合いが大きいほど、基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が短くなる。従って、制御装置73は、第4工程において、第1及び第3の測定信号S1,S3に基づいて、基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離を下基板W1全体に渡って算出し、第5工程において、算出した距離が短いところほど真空吸着力が大きくなるように吸着装置45を制御してもよい。このようにしても、上記第2実施形態の(1)と同様の作用効果を得ることができる。
・上記各実施形態において、制御装置61,73は、第8工程において、シリンジ41のx方向及びy方向の位置に応じて、塗布ノズル42をステージ補正量の分だけ昇降させる。しかしながら、制御装置61,73は、塗布ノズル42を、ノズル基準高さに補正値を加えた高さに保ったまま、ステージ補正量の分だけ昇降させることなくシール材Rの塗布を行ってもよい。このようにすると、z方向の制御が更に省略され、下基板W1に対する塗布ノズル42のx方向及びy方向の移動速度をより高速化することができる。
・距離センサ51a〜51oの構成は、上記第1実施形態の構成に限らない。例えば、受光素子55として、イメージセンサ等を用いてもよい。
・上記第1実施形態の第7工程において、予め設定された回数だけ第5乃至第7工程を繰り返しても、ステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さが上面許容範囲に含まれない場合には、制御装置61は、従来のように、距離センサ43にて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定し、その測定結果に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が一定となるように塗布ノズル42を昇降させながら上面W1aへのシール材Rの塗布を行ってもよい。また、上記第2実施形態においても同様に、第7工程において、予め設定された回数だけ第5乃至第7工程を繰り返しても、ノズル基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が距離許容範囲に含まれない場合には、制御装置73は、従来のように、距離センサ43にて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定し、その測定結果に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が一定となるように塗布ノズル42を昇降させながら上面W1aへのシール材Rの塗布を行ってもよい。
・上記各実施形態のシール描画装置23,71は、塗布ノズル42を有するシリンジ41をそれぞれ1つ備えている。しかしながら、このようなシリンジ41は、x軸アクチュエータ35によりx方向移動されるx軸ベース36及びz軸アクチュエータ37によりz方向に移動されるz軸ベース38とともに、連結部33bに複数設けられてもよい。
・上記各実施形態のシール描画装置23,71は、ガントリ33、x軸ベース36及びz軸ベース38が移動されることにより、固定されたステージ32に対して塗布ノズル42が移動される構成となっている。しかしながら、ステージ32と塗布ノズル42とが、x方向、y方向及びz方向に相対移動可能であれば、この他の構成であってもよい。例えば、固定された塗布ノズル42に対して、ステージ32がx方向、y方向及びz方向に移動されるように構成してもよい。また、ステージ32、ガントリ33の両方が移動するように構成してもよい。更に、ステージ32をθ方向(z軸回りに回転する方向)に回転可能に構成してもよい。
・上記各実施形態では、下基板W1と上基板W2との間に液晶を封入するためのシール材Rを塗布するシール描画装置23,71に本発明を具体化して説明したが、このようなシール描画装置23,71に限らず、平板に対して液体材料を所望の形状に塗布する塗布装置であればどのような塗布装置に本発明を具体化してもよい。例えば、基板の上面にはんだを塗布する塗布装置等に本発明を具体化してもよい。
上記各実施形態、及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の塗布装置において、前記制御手段は、前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御するときには、前記ステージ上に前記基板を仮固定している前記吸着力を維持したまま、前記基板の上面及び下面の何れか一方の前記ステージからの高さに応じた前記吸着力を、前記基板の全面に渡って同時に発生させるように前記吸着手段を制御することを特徴とする塗布装置。同構成によれば、基板において歪みのある部位に対して同時に吸着力が大きくなるように吸着手段が制御されることから、基板の歪みの矯正をより短時間で行うことができる。
(ロ)請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の塗布装置において、前記制御手段は、前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御する前に、前記ステージ上に前記基板を仮固定すべく前記吸着手段を制御しており、前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御するときには、前記基板における歪みにより盛り上がった部分ごとに、その部分の周囲の前記吸着力を小さくした後に、前記基板の上面及び下面の何れか一方の前記ステージからの高さに応じた前記吸着力を発生させるように前記吸着手段を制御することを特徴とする塗布装置。同構成によれば、よりスムーズに基板の歪みを矯正することができる。
(ハ)請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の塗布装置において、前記制御手段は、前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御するときには、前記ステージ上に前記基板を仮固定している前記吸着力を解除した後に、前記基板が、前記基板の中央から周囲に向かって順に前記ステージ上に固定されるように、且つ前記基板の上面及び下面の何れか一方の前記ステージからの高さが高いところほど前記吸着力が大きくなるように、前記吸着手段を制御することを特徴とする塗布装置。同構成によれば、よりスムーズに基板の歪みを矯正することができる。
貼り合わせ基板製造装置の概略構成図。 第1実施形態のシール描画装置の概略構成図。 ステージの平面図。 第1実施形態のシール描画装置における基板及びステージの平面図。 第1実施形態のシール描画装置における距離センサ付近の拡大図。 第1実施形態のシール描画装置の電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態のシール描画装置の概略構成図。 第2実施形態のシール描画装置の電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態のシール描画装置における基板及びステージの平面図。
符号の説明
23,71…塗布装置としてのシール描画装置、32…ステージ、32a…ステージの上面、42…塗布ノズル、43…移動測定手段としての距離センサ、45…吸着手段としての吸着装置、51a〜51o…固定測定手段としての距離センサ、61,73…制御手段としての制御装置、72a〜72d…移動測定手段としての距離センサ、R…液体材料としてのシール材、S1…測定信号としての第1の測定信号、S2…測定信号としての第2の測定信号、S3…測定信号としての第3の測定信号、W1…基板としての下基板、W1a…基板の上面、W1b…下面。

Claims (6)

  1. ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、
    前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、
    前記ステージに配置され、前記基板の上面の前記ステージからの高さに応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の固定測定手段と、
    前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、複数の前記測定信号に基づいて前記基板の上面の前記ステージからの高さを算出し、算出した該高さが高いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて前記基板の上面の前記ステージからの高さを前記基板全体に渡って算出し、算出した該高さが、前記基板の上面の前記ステージからの基準の高さである上面基準高さに基づいて設定された上面許容範囲に含まれる場合には、算出した該高さの平均値の、前記上面基準高さに対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことを特徴とする塗布装置。
  2. ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、
    前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、
    前記ステージに配置され、前記基板の上面及び下面の前記ステージからの高さに応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の固定測定手段と、
    前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、複数の前記測定信号に基づいて前記基板の下面の前記ステージからの高さを算出し、算出した該高さが高いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて前記基板の上面の前記ステージからの高さを前記基板全体に渡って算出し、算出した該高さが、前記基板の上面の前記ステージからの基準の高さである上面基準高さに基づいて設定された上面許容範囲に含まれる場合には、算出した該高さの平均値の、前記上面基準高さに対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことを特徴とする塗布装置。
  3. ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、
    前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、
    前記ステージ上に架け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段と、
    前記移動手段に配置され、前記ステージに対する前記移動手段の相対移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上の前記基板を走査して前記基板の上面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の移動測定手段と、
    前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から、前記基板の上面までの距離を算出し、算出した該距離が短いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて、前記ノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から前記基板の上面までの距離を前記基板全体に渡って算出し、算出した該距離が、前記塗布ノズルと前記基板の上面との間の基準の距離である基準距離に基づいて設定された距離許容範囲に含まれる場合には、算出した該距離の平均値の、前記基準距離に対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記ノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことを特徴とする塗布装置。
  4. ステージ上に固定した基板と塗布ノズルとを相対的に移動させ、該塗布ノズルの先端から吐出させた液体材料を前記基板の上面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、
    前記基板を前記ステージ上に固定するための吸着力を発生させる吸着手段と、
    前記ステージ上に架け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段と、
    前記移動手段に配置され、前記ステージに対する前記移動手段の相対移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上の前記基板を走査して該基板の上面及び下面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する複数の移動測定手段と、
    前記吸着手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、前記塗布ノズルの基準の高さであるノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から、前記基板の下面までの距離を算出し、算出した該距離が短いところほど前記吸着力を大きくするように前記吸着手段を制御した後に、新たに入力された複数の前記測定信号に基づいて、前記ノズル基準高さにある前記塗布ノズルの先端から前記基板の上面までの距離を前記基板全体に渡って算出し、算出した該距離が、前記塗布ノズルと前記基板の上面との間の基準の距離である基準距離に基づいて設定された距離許容範囲に含まれる場合には、算出した該距離の平均値の、前記基準距離に対するずれ量を補正値として算出し、その後、前記塗布ノズルを、前記ノズル基準高さに前記補正値を加えた高さに合わせて、前記液体材料の前記基板への塗布を行うことを特徴とする塗布装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の塗布装置において、
    前記制御手段は、前記液体材料を前記基板の上面に塗布する場合には、予め測定した前記ステージの上面の平坦度に基づいて設定されたステージ補正量の分だけ前記塗布ノズルを昇降させることを特徴とする塗布装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の塗布装置において、
    前記制御手段は、前記基板の中央から周囲に向かって順に該基板が前記ステージ上に吸着されるように前記吸着手段を制御することを特徴とする塗布装置。
JP2006314587A 2006-11-21 2006-11-21 塗布装置 Expired - Fee Related JP4758326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314587A JP4758326B2 (ja) 2006-11-21 2006-11-21 塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314587A JP4758326B2 (ja) 2006-11-21 2006-11-21 塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008126152A true JP2008126152A (ja) 2008-06-05
JP4758326B2 JP4758326B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=39552526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006314587A Expired - Fee Related JP4758326B2 (ja) 2006-11-21 2006-11-21 塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4758326B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088958A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Sumitomo Chemical Co Ltd 枚葉シートの塗布方法
JP2011020073A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Shibaura Mechatronics Corp ペースト塗布装置
JP2012044052A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 塗布装置
CN113543892A (zh) * 2019-01-21 2021-10-22 诺信公司 用于分配器控制的系统和方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06169007A (ja) * 1992-11-27 1994-06-14 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置
JPH08138991A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板保持装置
JPH0999268A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Musashi Eng Co Ltd 液体塗布方法
JPH1167882A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Nikon Corp 基板吸着装置及び基板吸着方法
JP2000140736A (ja) * 1993-05-31 2000-05-23 Hirata Corp 流体塗布装置及び流体塗布方法
JP2000140740A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Toray Ind Inc 塗布装置、および、基板の製造方法、ならびに、これを用いたカラーフィルターの製造装置および製造方法
JP2004321932A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Shibaura Mechatronics Corp 接着剤の塗布装置及び接着剤の塗布方法
JP2005079248A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Toppan Printing Co Ltd 吸着機構
JP2007105623A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Tokyo Electron Ltd 塗布装置及び塗布方法
JP2008086909A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Ulvac Japan Ltd 塗布装置及び塗布方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06169007A (ja) * 1992-11-27 1994-06-14 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置
JP2000140736A (ja) * 1993-05-31 2000-05-23 Hirata Corp 流体塗布装置及び流体塗布方法
JPH08138991A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板保持装置
JPH0999268A (ja) * 1995-10-04 1997-04-15 Musashi Eng Co Ltd 液体塗布方法
JPH1167882A (ja) * 1997-08-22 1999-03-09 Nikon Corp 基板吸着装置及び基板吸着方法
JP2000140740A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Toray Ind Inc 塗布装置、および、基板の製造方法、ならびに、これを用いたカラーフィルターの製造装置および製造方法
JP2004321932A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Shibaura Mechatronics Corp 接着剤の塗布装置及び接着剤の塗布方法
JP2005079248A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Toppan Printing Co Ltd 吸着機構
JP2007105623A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Tokyo Electron Ltd 塗布装置及び塗布方法
JP2008086909A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Ulvac Japan Ltd 塗布装置及び塗布方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010088958A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Sumitomo Chemical Co Ltd 枚葉シートの塗布方法
JP2011020073A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Shibaura Mechatronics Corp ペースト塗布装置
JP2012044052A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 塗布装置
CN113543892A (zh) * 2019-01-21 2021-10-22 诺信公司 用于分配器控制的系统和方法
CN113543892B (zh) * 2019-01-21 2023-06-02 诺信公司 用于分配器控制的系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4758326B2 (ja) 2011-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5551482B2 (ja) 基板貼り合わせ装置及び貼り合わせ基板の製造方法
JP4995488B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置
JP4758326B2 (ja) 塗布装置
KR20120025408A (ko) 터치 패널이 구비된 3d 표시 패널 장치의 조립 시스템
TWI595594B (zh) Substrate holding device, coating device, substrate holding method
TW201740428A (zh) 基板貼合裝置及基板貼合方法
KR101110429B1 (ko) 기판 붙임 장치 및 기판 붙임 방법
KR20200101277A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP2008086909A (ja) 塗布装置及び塗布方法
KR101700477B1 (ko) 표시 장치의 제조 장치 및 표시 장치의 제조 방법
TW201520055A (zh) 塗布裝置及方法、顯示裝置用部件的製造裝置及製造方法
TWI625817B (zh) Substrate holding device and substrate processing device
TWI496520B (zh) Substrate manufacturing device
JP4234479B2 (ja) 貼合せ基板製造装置及び貼合せ基板製造方法
CN108215434B (zh) 贴合设备及其对位方法
KR101763990B1 (ko) 표시 장치의 제조 장치 및 표시 장치의 제조 방법
KR20230081535A (ko) 마이크로 led 칩 전사 장치
JP2007256444A (ja) 貼合せ基板製造装置
JP2008104947A (ja) 塗布装置、及び制御方法
TWI581866B (zh) 黏合劑塗布裝置及方法、顯示裝置用構件製造裝置及方法
JP4044770B2 (ja) 基板貼合装置および基板貼合方法
JP4330912B2 (ja) 貼合せ基板製造装置
JP2017181836A (ja) 表示装置用部材の製造装置及び製造方法
JP2014191259A (ja) 基板貼り合わせ装置及び基板貼り合わせ方法
JP2014071313A (ja) 基板貼り合わせ装置、基板貼り合わせ方法及び塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4758326

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees