JP2008086909A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる塗布装置を提供する。
【解決手段】シール描画装置23は、ステージ32に複数配置され、ステージ32から下基板W1の上面W1aまでの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する距離センサ51e,51j,51oを有する。また、同装置23は、距離センサ51e,51j,51oが出力する測定信号に基づいて、予め設定された塗布ノズル42の先端の基準高さに対する、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を一定に保つための補正量を、下基板W1の上面W1aにおけるシール材Rが塗布される領域全体に渡って算出し、補正量の算出後であってシール材Rを上面W1aに塗布する場合には、基準高さに補正量を加えた高さに塗布ノズル42を昇降させる制御装置61を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、塗布ノズルから液体材料を吐出させて基板の表面に該液体材料を塗布する塗布装置、及び該塗布装置を用いた液体材料の基板の表面への塗布方法に関する。
ステージと、該ステージの上方に配置され液体材料を吐出する塗布ノズルとを相対移動させて、ステージ上に配置されたガラス基板等の表面に連続的に若しくは断続的に当該液体材料を塗布する塗布装置では、基板に歪みが生じていると、液体材料が一定の高さとなるように該液体材料を基板の表面に塗布することが困難である。そこで、特許文献1に記載されている塗布装置では、先端に塗布ノズルが装着されたシリンジに高さセンサが固定されている。そして、液体材料を連続的に基板の表面に塗布する場合には、塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させるとともに、塗布ノズルとステージとを相対移動させる。同時に、高さセンサによって、塗布ノズルの前方側でステージ上の基板の表面からの塗布ノズルの先端の高さを測定するとともに、測定結果に基づいて、制御装置が、塗布ノズルの先端の高さが基板の表面に対して一定となるようにシリンジを昇降させて塗布ノズルの高さを調整する。
また、特許文献1に記載の塗布装置では、基板の表面に液体材料にて複数のパターンを描画する場合、基板表面における各パターンの中央となる代表計測点からの塗布ノズル先端の高さを、シリンジに設けられた高さセンサにて測定する。その後、その測定結果に基づいて塗布ノズルの先端の高さが基板の表面に対して一定となるように塗布ノズルを昇降させて、基板の表面に液体材料にて所望のパターンを描画する。
特開平9−99268号公報
しかしながら、特許文献1に記載の塗布装置では、液体材料の塗布を行いながら、ステージ上の基板の表面からの塗布ノズルの先端の高さを高さセンサにて測定し、その測定結果に基づいて塗布ノズルを昇降させる場合、制御装置は、高さセンサと塗布ノズルの先端との間の距離だけ塗布ノズルが進む間に、高さセンサによる測定結果に基づいて塗布ノズルの昇降量を算出するとともに、算出した昇降量だけ塗布ノズルを昇降させることになる。従って、昇降量の算出に一定の時間を要するため、液体材料を塗布する速度の高速化には限界がある。
また、特許文献1に記載の塗布装置において、基板の表面に複数のパターンを描画する場合、パターンが大型化されて1つのパターン当たりの代表計測点の数が増大すると、各代表計測点にシリンジを移動させて、代表計測点からの塗布ノズル先端の高さを順に測定することになるため、測定に要する時間が長くなってしまう。その結果、各パターンを描画するために要する時間が長くなってしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる塗布装置及び塗布方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、前記ステージに複数配置され、前記ステージから、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する固定測定手段と、複数の前記固定測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された前記塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出し、前記補正量の算出後であって前記液体材料を前記基板の表面に塗布する場合には、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させる制御手段とを備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、ステージに配置された複数の固定測定手段により、ステージから、ステージ上に配置された基板の表面までの距離を、一度に複数箇所測定することができる。従って、塗布ノズルとともに一体移動可能に設けられた従来の高さセンサにて基板の表面の複数個所を測定する場合よりも、補正量を算出するための測定に要する時間を短縮することができる。また、基板の表面における液体材料が塗布される領域全体に対応した補正量を予め全て算出した後に、塗布ノズルにて基板の表面に液体材料が塗布されることから、液体材料の塗布中には、制御手段によって、基準高さに補正量を加算した高さに塗布ノズルが昇降されるだけで、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離が一定に保たれる。従って、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を測定し、更に塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保つための補正量を算出しなくてもよい。よって、液体材料を基板の表面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することが可能となる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本塗布装置においては、基準高さに補正量を加えた高さに塗布ノズルを昇降させることにより、基板の表面と塗布ノズルの先端との間の距離が一定に保たれることから、基板の表面に塗布された液体材料の形状が安定される。
請求項2に記載の発明は、ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、前記ステージ上に掛け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段と、前記移動手段に複数配置され、前記ステージに対する前記移動手段の移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上に配置された前記基板の表面を走査して前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する移動測定手段と、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された前記塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出し、前記補正量の算出後であって前記液体材料を前記基板の表面に塗布する場合には、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させる制御手段とを備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、移動体に配置された複数の移動測定手段により、該移動測定手段から、ステージ上に配置された基板の表面までの距離を、一度に複数箇所測定することができる。従って、塗布ノズルとともに一体移動可能に設けられた従来の高さセンサにて複数個所を測定する場合よりも、補正量を算出するための測定に要する時間を短縮することができる。また、基板の表面における液体材料が塗布される領域全体に対応した補正量を予め全て算出した後に、塗布ノズルにて基板の表面に液体材料が塗布されることから、液体材料の塗布中には、制御手段によって、基準高さに補正量を加算した高さに塗布ノズルが昇降されるだけで、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離が一定に保たれる。従って、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を測定し、更に塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保つための補正量を算出しなくてもよい。よって、液体材料を基板の表面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することが可能となる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本塗布装置においては、基準高さに補正量を加えた高さに塗布ノズルを昇降させることにより、基板の表面と塗布ノズルの先端との間の距離が一定に保たれることから、基板の表面に塗布された液体材料の形状が安定される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の塗布装置において、前記塗布ノズルと一体移動可能に設けられ、前記ステージに対する前記移動手段の移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上に配置された前記基板の表面を走査して前記塗布ノズルの先端と前記基板の表面との間の距離に応じた測定信号を出力するノズル側測定手段と、前記制御手段は、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号及び前記ノズル側測定手段が出力する前記測定信号に基づいて前記補正量を算出することをその要旨としている。
同構成によれば、塗布ノズルと一体移動可能に設けられたノズル側測定手段も、移動体に設けられた移動測定手段とともに移動させることにより、補正量を算出するための測定値(測定信号)を同時により多く得ることができる。そして、複数の移動測定手段及びノズル側測定手段が出力する測定信号に基づいて補正量を算出することにより、算出された補正量の精度が向上する。その結果、基板の表面に塗布された液体材料の形状をより安定させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の塗布装置において、前記ステージの上面に設定された複数の吸着領域に、前記基板を前記ステージの上面に固定するための吸着力を発生させる吸着手段を備え、前記制御手段は、前記ステージの上面からの前記基板の表面の高さが高いところほど前記吸着力を大きくするように、前記吸着領域ごとに前記吸着力を変化させるべく前記吸着手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、制御手段は、ステージの上面からの基板の表面の高さが高いところほど吸着力を大きくするように吸着手段を制御する。一般的に、歪みのある基板をステージ上に配置した場合、歪みの大きいところほどステージの上面からの高さが高くなる。従って、本構成のように、ステージの上面からの基板の表面の高さが高いところほど吸着手段による吸着力を大きくすることにより、ステージの上面に沿って平坦となるように基板を矯正することができる。
請求項5に記載の発明は、ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置を用いた、前記液体材料の前記基板の表面への塗布方法であって、前記ステージに複数配置され、前記ステージから、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する固定測定手段にて、前記ステージから、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離を測定する測定工程と、複数の前記固定測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出する算出工程と、前記算出工程の後に、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させながら、前記液体材料を前記基板の表面に塗布する塗布工程とを備えたことをその要旨としている。
同方法によれば、測定工程において、ステージに配置された複数の固定測定手段によって、ステージから、ステージ上に配置された基板の表面までの距離を一度に複数箇所測定することにより、塗布ノズルとともに一体移動可能に設けられた従来の高さセンサにて基板の表面の複数個所を測定する場合よりも、補正量を算出するための測定に要する時間を短縮することができる。また、算出工程において基板の表面における液体材料が塗布される領域全体に対応した補正量を予め全て算出した後に、塗布工程において塗布ノズルにて基板の表面に液体材料が塗布される。そのため、液体材料の塗布中(即ち塗布工程中)には、基準高さに補正量を加算した高さに塗布ノズルが昇降されるだけで、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離が一定に保たれる。従って、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を測定し、更に塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保つための補正量を算出しなくてもよい。よって、液体材料を基板の表面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することが可能となる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、塗布工程において基準高さに補正量を加えた高さに塗布ノズルを昇降させることにより、基板の表面と塗布ノズルの先端との間の距離が一定に保たれることから、基板の表面に塗布された液体材料の形状が安定される。
請求項6に記載の発明は、ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置を用いた、前記液体材料の前記基板の表面への塗布方法であって、前記ステージ上に掛け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段に複数配置され、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する移動測定手段にて、前記ステージ上に配置された前記基板の表面を走査して、各前記移動測定手段から前記基板の表面のまでの距離を測定する測定工程と、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された前記塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出する算出工程と、前記算出工程の後に、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させながら、前記液体材料を前記基板の表面に塗布する塗布工程とを備えたことをその要旨としている。
同方法によれば、測定工程において、移動体に配置された複数の移動測定手段によって、移動測定手段から、ステージ上に配置された基板の表面までの距離を、一度に複数箇所測定することにより、塗布ノズルとともに一体移動可能に設けられた従来の高さセンサにて複数個所を測定する場合よりも、補正量を算出するための測定に要する時間を短縮することができる。また、算出工程において基板の表面における液体材料が塗布される領域全体に対応した補正量を予め全て算出した後に、塗布工程において塗布ノズルにて基板の表面に液体材料が塗布される。そのため、液体材料の塗布中(即ち塗布工程中)には、基準高さに補正量を加算した高さに塗布ノズルが昇降されるだけで、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離が一定に保たれる。従って、従来のように、液体材料の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を測定し、更に塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保つための補正量を算出しなくてもよい。よって、液体材料を基板の表面に塗布する速度、即ち基板に対する塗布ノズルの移動速度を従来よりも高速化することが可能となる。これらのことから、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することができる。そして、塗布工程において基準高さに補正量を加えた高さに塗布ノズルを昇降させることにより、基板の表面と塗布ノズルの先端との間の距離が一定に保たれることから、基板の表面に塗布された液体材料の形状が安定される。
本発明によれば、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保ちつつ液体材料の塗布を行うとともに、液体材料の塗布に要する時間を短縮することが可能な塗布装置及び塗布方法を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、液晶表示装置の製造工程のうち、セル製造工程における液晶注入及び貼合わせを行う工程を実施する貼合わせ基板製造装置の概略構成図である。
貼合わせ基板製造装置21は、供給される2種類の基板W1,W2の間に液晶を封入して液晶表示パネルを製造する。尚、本実施形態の装置にて製造される液晶表示パネルは、例えばアクティブマトリクス型液晶表示パネルである。そして、下基板W1は、ガラス基板上にTFT等が形成されたアレイ基板(TFT基板)であり、上基板W2は、ガラス基板上にカラーフィルタや遮光膜等が形成されたカラーフィルタ基板(CF基板)である。これらの下基板W1及び上基板W2は、それぞれの工程によって作成され供給される。
貼合わせ基板製造装置21は、制御装置22と、該制御装置22が制御する塗布装置としてのシール描画装置23と液晶滴下装置24と貼合わせ装置25と検査装置26とを備えている。貼合わせ装置25は、プレス装置27と硬化装置28とから構成されるとともに、これら装置27,28は、制御装置22により制御される。また、貼合わせ基板製造装置21は、供給される下基板W1及び上基板W2を搬送する搬送装置29a〜29dを備えている。そして、制御装置22は、搬送装置29a〜29dを制御し、下基板W1及び上基板W2とそれにより製造された貼合わせ基板W3とを搬送する。
貼合わせ基板製造装置21について詳述すると、下基板W1及び上基板W2は、まずシール描画装置23に供給される。シール描画装置23は、下基板W1の上面に、シール材を枠状に塗布する。シール材には、少なくとも光硬化性接着剤を含む接着剤が用いられる。そして、下基板W1及び上基板W2は搬送装置29aに供給されるとともに、該搬送装置29aは下基板W1及び上基板W2を一組にして液晶滴下装置24に搬送する。
液晶滴下装置24は、搬送された下基板W1の予め設定された複数の位置に液晶を点滴する。そして、液晶が滴下された下基板W1と、上基板W2とは、搬送装置29bによりプレス装置27に搬送される。
プレス装置27は、処理室としてのチャンバ(図示略)を備えている。下基板W1及び上基板W2は、搬送装置29bによりチャンバ内に搬送されるとともに、チャンバ内で互いに対向するように且つ水平に配置される。プレス装置27は、下基板W1及び上基板W2がチャンバ内に搬送された後、チャンバ内の真空引きを行う。次いで、プレス装置27は、位置合わせマーク(アライメントマーク)を用いて光学的に下基板W1及び上基板W2の位置合わせを非接触にて(少なくとも下基板W1の上面のシール材に上基板W2の下面が接触しない状態)で行う。そして、プレス装置27は、下基板W1と上基板W2との間隔が、前記シール材が密着する所定の間隔となるまで加圧した後に、チャンバを大気開放する。これにより、下基板W1及び上基板W2は、大気圧との圧力差により、所定のセル厚(セルギャップ)とする最終の基板間隔まで圧縮されるとともに、下基板W1及び上基板W2が密着されて両基板W1,W2の相対的な位置ズレが生じ難くなる。
貼り合わせられた下基板W1及び上基板W2、即ち貼合わせ基板W3は、搬送装置29cにより硬化装置28に搬送される。この時、前記制御装置22は、下基板W1と上基板W2とが貼り合わせられてからの時間経過を監視しており、予め定めた時間が経過すると搬送装置29cを駆動して貼合わせ基板W3を硬化装置28に供給する。硬化装置28は、貼合わせ基板W3に所定の波長を有する光を照射して前記シール材を硬化させる。
このように、貼り合わせられた下基板W1及び上基板W2には、貼り合わせから所定時間経過後にシール材を硬化させるための光が照射される。この所定時間は、液晶の拡散速度と、貼り合わせ時に両基板W1,W2に加えられる圧力により貼合わせ基板W3に残留する応力の開放に要する時間に基づいて予め実験により求められている。また、プレス装置27により下基板W1と上基板W2との間に封入された液晶は、基板W1,W2の貼り合わせ時に加えられる圧力及び大気圧によって拡散する。そして、この液晶の拡散が終了した後に、シール材を硬化させる。
シール材が硬化された貼合わせ基板W3は、搬送装置29dにより検査装置26に搬送される。検査装置26は、搬送された貼合わせ基板W3における下基板W1と上基板W2との位置ズレ(位置ズレの方向及び位置ズレの量)を測定し、その測定値を制御装置22に出力する。制御装置22は、検査装置26の検査結果に基づいて、プレス装置27における位置合わせに補正を加える。即ち、シール材が硬化した貼合わせ基板W3における下基板W1と上基板W2とのズレ量を、その位置ズレの方向と反対方向に予めずらしておくことで、次に製造される貼合わせ基板W3における下基板W1と上基板W2との位置ズレを抑制する。
次に、シール描画装置23について詳述する。
図2は、下基板W1の上面(表面)W1aにシール材Rを塗布するシール描画装置23を側方から見た概略図である。
図2に示すように、シール描画装置23を構成する直方体状の基台31上には、基台31よりも小さめの直方体状をなすステージ32が載置されるとともに、同基台31には、ステージ32を跨ぐようにガントリ33が設けられている。ガントリ33は、基台31から上方に向かって互いに平行に延びる一対の支持脚33aと、2つの支持脚33a間に掛け渡され該支持脚33aの上端同士を連結する連結部33bとが一体に形成されてなり、側方から見た形状がコ字状をなしている。一対の支持脚33aの基端部は、基台31の上面においてステージ32の両側に、該ステージ32に沿って平行に形成された一対の案内溝31a内にそれぞれ挿入されている。そして、ガントリ33は、基台31内に一対の支持脚33aにそれぞれ対応して設けられたy軸アクチュエータ34により、案内溝31aに沿ってy方向に移動される。尚、図2においては、紙面垂直方向がy方向となっている。
前記連結部33bには、x軸アクチュエータ35の駆動力により該連結部33bに沿ってx方向に移動されるx軸ベース36が設けられるとともに、該x軸ベース36には、z軸アクチュエータ37の駆動力によりz方向に沿って移動されるz軸ベース38が設けられている。尚、x方向はy方向と直交する方向であるとともに、z方向はy方向及びx方向の両方向と直交する方向である。そして、図2においては、左右方向がx方向、上下方向がz方向となっている。
前記z軸ベース38には、略円筒状のシリンジ41が該z軸ベース38と一体移動可能に取り付けられるとともに、該シリンジ41内には、下基板W1に塗布するためのシール材Rが充填されている。このシール材Rは、前述したように、少なくとも光硬化性接着剤を含む接着剤である。
また、シリンジ41の下端部は、下端に向かうに連れてその直径が小さくなる円錐形状に形成されるとともに、その下端には、塗布ノズル42が取着されている。更に、シリンジ41の外周面には、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定するための距離センサ43が固定されている。距離センサ43は、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aに垂直に光を照射してその反射光を受光することにより、受光した反射光に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離に応じた第1の測定信号S1を出力する。
前記ステージ32は、その上面が水平に形成されるとともに、図3に示すように、このステージ32の上面32aに対し、複数(本実施形態では8個)の吸着領域Aが設定されている。8個の吸着領域Aは、それぞれ四角形状をなすとともに、ステージ32の上面32aにおいて下基板W1が配置される範囲に均等に設定されている。また、各吸着領域A内には、複数の吸引孔32bがマトリクス状に形成されている。そして、ステージ32内に設けられた吸着装置45(図6参照)は、ステージ32上に配置された下基板W1とステージ32との間の気体を吸引することにより、ステージ32と下基板W1との間に真空吸着力を発生させ、該真空吸着力によりステージ32上に下基板W1を固定する。また、吸着装置45は、ステージ32上の下基板W1に対する真空吸着力の大きさを吸着領域Aごとに変化可能に構成されている。
図4に示すように、ステージ32の上面32aには、複数(本実施形態では15個)の収容凹部32cが形成されている。これら15個の収容凹部32cは、ステージ32の上面に下基板W1が配置された場合に、該下基板W1とz方向に対向する位置に形成されている。詳述すると、15個の収容凹部32cは、ステージ32の長手方向に沿って5個ずつ3列に並ぶように形成されている。また、各列を構成する5個ずつの収容凹部32cは等間隔に設けられるとともに、収容凹部32cが構成する3つの列は、ステージ32の短手方向に互いに等間隔となるように形成されている。そして、15個の収容凹部32c内には、それぞれ1つずつ距離センサ51a〜51oが収容されている。これらの距離センサ51a〜51oは、ステージ32の上面32aから、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aまでの距離を測定するためのものである。
図5に示すように、各距離センサ51a〜51oの上端部は、三角状に切り込まれることにより、切り込み部分に、互いに対向する2つの斜面52,53が形成されている。これら斜面52,53のうち、一方の斜面52に発光素子54が設けられるとともに、他方の斜面53に受光素子55が設けられている。発光素子54は下基板W1の上面W1aに光(図5中、破線参照)を照射するものであり、下基板W1の上面W1aにて反射した反射光を受光素子55が受光する。この受光素子55は、例えばPSD(Position Sensitive Detector )にて構成されるとともに、該受光素子55における前記反射光の受光位置に応じた第2の測定信号S2を出力する。
図6に示すように、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35、z軸アクチュエータ37、距離センサ43、吸着装置45、及び距離センサ51a〜51oは、制御装置61によって制御される。
詳述すると、制御装置61は、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aにシール材Rにて所望のパターンを描画すべく、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35、z軸アクチュエータ37を制御する。また、制御装置61は、ステージ32上に配置された下基板W1のステージ32に対する固定及び固定解除を行うべく前記吸着装置45を制御するとともに、吸着領域Aごとに下基板W1を吸着する真空吸着力を調整する。
更に、制御装置61は、前記距離センサ43から入力される第1の測定信号S1に基づいて、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を算出する。また更に、制御装置61は、距離センサ51a〜51oから入力される第2の測定信号S2に基づいて、三角測量方式により、ステージ32の上面32aから、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aまでの距離を算出する。
次に、上記のようなシール描画装置23にて行われる、下基板W1へのシール材Rの塗布について説明する。
[第1工程]
まず、ステージ32上の所定位置に下基板W1が配置される。この時、制御装置61は、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置している。
[第2工程]
次に、制御装置61は、吸着装置45を駆動して、下基板W1を真空吸着力によりステージ32上に固定する。この時、制御装置61は、各吸着領域Aにおける真空吸着力が等しくなるように吸着装置45を制御している。
[第3工程(第1の測定工程)]
次に、制御装置61は、距離センサ51a〜51oを駆動して、各距離センサ51a〜51oにより、各距離センサ51a〜51oが配置された15箇所の点における、ステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離を測定する。
[第4工程]
次に、制御装置61は、各距離センサ51a〜51oから入力された第2の測定信号S2に基づいて、ステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離を、下基板W1の上面W1a全体に渡って演算により求める。
[第5工程]
次に、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離に応じて、吸着領域Aごとの真空吸着力を調整する。
ここで、一般的に、下基板W1に歪みが生じていると、ステージ32上に配置された下基板W1には部分的に盛り上がった形状を有することになる。そこで、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離に基づいて、当該距離が長いところほど更に真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御して吸着領域Aごとに真空吸着力を調整する。即ち、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離が長い部分に対応する吸着領域Aの真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御する。これにより、ステージ32上の下基板W1において盛り上がっていた部分がステージ32側に吸い寄せられ、該下基板W1は、歪みが減少するように矯正される。
[第6工程(第2の測定工程)]
次に、制御装置61は、再度、距離センサ51a〜51oを駆動して、各距離センサ51a〜51oにより、各距離センサ51a〜51oが配置された15箇所の点における、ステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離を測定する。
[第7工程(算出工程)]
次に、制御装置61は、各距離センサ51a〜51oから入力される第2の測定信号S2に基づいて、下基板W1の上面W1aにおいてシール材Rが塗布される部分の、ステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離を演算により求める。また、制御装置61は、算出したステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離に基づいて、下基板W1の上面W1aからの塗布ノズル42の先端の高さの基準値である基準高さに対する補正量を算出する。尚、「基準高さ」は、予め設定された値であり、下基板W1の上面W1aに対して塗布するシール材Rが所望の高さ且つ幅となるように考慮して設定されている。
前記補正量は、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を一定に保つために、基準高さに対して加算されるものである。例えば、補正量は、ステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離の基準値である基準距離と、算出した上面32aから上面W1aまでの距離との差分を、下基板W1の上面W1aにシール材Rで所望のパターンを描画する際の塗布ノズル42の先端の軌道に沿って連続的に算出したものである。尚、「基準距離」は、歪みのない下基板W1における、ステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離であってもよいし、第2の測定信号S2に基づいて算出した基板W1の上面W1a全体に渡る上面32aから上面W1aまでの距離のうち、最も短い距離を「基準距離」として利用してもよい。
[第8工程(塗布工程)]
次に、制御装置61は、y軸アクチュエータ34及びx軸アクチュエータ35を駆動して、先端に塗布ノズル42を有するシリンジ41をステージ32に対して移動させ、塗布ノズル42から吐出されるシール材Rを下基板W1の上面W1aに連続的に塗布する。これにより、下基板W1の上面W1aに、シール材Rにて所望のパターンが描画される。この時、制御装置61は、塗布ノズル42の先端のx方向及びy方向の位置に応じて、塗布ノズル42のz方向の位置(高さ位置)が、予め算出した前記補正量を塗布ノズル42の先端の基準高さに加えた位置(高さ)となるように、シリンジ41(塗布ノズル42)を昇降させる。これにより、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が一定に保たれる。
また、制御装置61は、同工程中において、距離センサ43を駆動して、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定するとともに、距離センサ43から入力される第1の測定信号S1に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を算出する。そして、制御装置61は、算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との距離が、予め設定された閾値を越えた場合には、塗布ノズル42からのシール材Rの吐出及び各アクチュエータ34,35,37の駆動を停止する。尚、「閾値」は、塗布ノズル42の先端が基準高さにある場合における塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離を中心とした所定の領域の上限値と下限値に該当する。そして、「閾値を越える」とは、算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との距離が上限値よりも長くなる場合、若しくは同距離が下限値よりも短くなる場合を意味する。
[第9工程]
下基板W1の上面W1aへのシール材Rの塗布が終了すると、制御装置61は、z軸アクチュエータ37を駆動して、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置する。次いで、制御装置61は、下基板W1のステージ32上への固定を解除すべく吸着装置45を制御する。その後、下基板W1は、搬送装置29aによって、シール描画装置23から液晶滴下装置24(図1参照)へ移動される。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
(1)ステージ32に設けられた15個の距離センサ51a〜51oにより、ステージ32の上面32aから、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aまでの距離を、一度に複数箇所測定することができる。従って、塗布ノズルとともに一体移動可能に設けられた従来の高さセンサにて基板の表面の複数個所を測定する場合よりも、補正量を算出するための測定に要する時間を短縮することができる。また、第7工程(算出工程)において下基板W1の上面W1aにおけるシール材Rが塗布される領域全体に対応した補正量を予め全て算出した後に、第8工程(塗布工程)において塗布ノズル42にて下基板W1の上面W1aにシール材Rが塗布されることから、シール材Rの塗布中には、制御装置61によって、基準高さに補正量を加算した高さに塗布ノズル42が昇降されるだけで、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離が一定に保たれる。従って、従来のように、シール材の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を測定し、更に塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保つための補正量を算出しなくてもよい。よって、シール材Rを下基板W1の上面W1aに塗布する速度、即ち下基板W1に対する塗布ノズル42の移動速度を従来よりも高速化することが可能となる。これらのことから、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離を一定に保ちつつシール材Rの塗布を行うとともに、シール材Rの塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本シール描画装置23においては、基準高さに補正量を加えた高さに塗布ノズル42を昇降させることにより、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が一定に保たれることから、下基板W1の上面W1aに塗布されたシール材Rの形状が安定される。
(2)制御装置61は、算出したステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離に基づいて、当該距離が長いところほど更に真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御して吸着領域Aごとに真空吸着力を調整する。即ち、制御装置61は、ステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さが高いところほど真空吸着力を大きくするように吸着装置45を制御する。一般的に、歪みのある下基板W1をステージ32上に配置した場合、歪みの大きいところほどステージ32の上面32aからの高さが高くなる。従って、ステージ32の上面32aからの下基板W1の上面W1aの高さが高いところほど吸着装置45による真空吸着力を大きくすることにより、ステージ32の上面32aに沿って平坦となるように下基板W1を矯正することができる。その後、距離センサ51a〜51oによりステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離を再度測定して、塗布ノズル42の基準高さに対する補正量を算出することにより、補正量を小さくし、塗布ノズル42の昇降量を減少させることができる。その結果、シール材Rを下基板W1の上面W1aに塗布する速度をより高速化することが可能となる。また、真空吸着力の調整は、吸着領域Aごとに行われるため、下基板W1においてその上面W1aの高さが高い部分に対して部分的に真空吸着力を大きくすることが容易にできる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、上記第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、下基板W1の上面(表面)W1aにシール材Rを塗布するシール描画装置71を側方から見た概略図である。本第2実施形態のシール描画装置71は、上記第1実施形態においてステージ32に設けられた距離センサ51a〜51o(図4参照)に替えて、ガントリ33の連結部33bに固定される複数(本実施形態では4個)の距離センサ72a〜72dを備えている。
距離センサ72a〜72dは、各距離センサ72a〜72dから、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aまでの距離を測定するために設けられている。これら距離センサ72a〜72dは、連結部33bの下面に固定されてステージ32の上面32aと対向している。そして、4個の距離センサ72a〜72dのうち、両端に配置された2つの距離センサ72a,72dは、ステージ32上に配置された下基板W1のx方向の両端部よりも若干内側で、該下基板W1とz方向に対向可能な位置に配置されている。また、図9に示すように、シリンジ41が連結部33bの長手方向の中央に配置された状態、即ち距離センサ43が連結部33bの長手方向の中央に配置された状態では、シリンジ41に固定された距離センサ43を含む5個の距離センサ43,72a〜72dは、連結部33bの長手方向(x方向に同じ)に等間隔となる。これらの距離センサ72a〜72dは、距離センサ43と同様に、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aに垂直に光を照射してその反射光を受光することにより、受光した反射光に基づいて各距離センサ72a〜72dから下基板W1の上面W1aまでの距離に応じた第3の測定信号S3をそれぞれ出力する。
また、図8に示すように、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35、z軸アクチュエータ37、距離センサ43、吸着装置45、及び距離センサ72a〜72dは、制御装置73によって制御される。
詳述すると、制御装置73は、上記第1実施形態の制御装置61と同様に、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aにシール材Rにて所望のパターンを描画すべく、前記y軸アクチュエータ34、x軸アクチュエータ35、z軸アクチュエータ37を制御する。また、制御装置73は、ステージ32上に配置された下基板W1のステージ32に対する固定及び固定解除を行うべく前記吸着装置45を制御するとともに、吸着領域Aごとに下基板W1を吸着する真空吸着力を調整する。更に、制御装置73は、前記距離センサ43から入力される第1の測定信号S1に基づいて、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離を算出する。また更に、制御装置73は、距離センサ72a〜72dから入力される第3の測定信号S3に基づいて、各距離センサ72a〜72dからステージ32上の下基板W1の上面W1aまでの距離を算出する。
次に、上記のようなシール描画装置71にて行われる、下基板W1へのシール材Rの塗布について説明する。
[第1工程]
まず、ステージ32上の所定位置に下基板W1が配置される。この時、制御装置73は、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置している。
[第2工程]
次に、制御装置73は、吸着装置45を駆動して、下基板W1を真空吸着力によりステージ32上に固定する。この時、制御装置73は、各吸着領域Aにおける真空吸着力が等しくなるように吸着装置45を制御している。
[第3工程(第1の測定工程)]
次に、制御装置73は、図9に示すように、y軸アクチュエータ34(図7参照)を駆動して、ガントリ33をステージ32のy方向の一端部まで移動させる。これにより、距離センサ72a〜72dは、下基板W1の長手方向の一端部(y方向の端部)とz方向に対向する。また、制御装置73は、x軸アクチュエータ35を駆動してx軸ベース36を移動させ(図7参照)、シリンジ41(距離センサ43)を連結部33bの長手方向の中央に配置するとともに、z軸アクチュエータ37を駆動してz軸ベース38を移動させ、シリンジ41(距離センサ43)の高さ位置を所定の位置(例えば基準高さ)とする。
次に、制御装置73は、距離センサ43及び距離センサ72a〜72dを駆動するとともに、y軸アクチュエータ34を駆動してガントリ33をステージ32のy方向の一端から他端まで移動させる。これにより、各距離センサ43,72a〜72dは、図9に二点鎖線にて示すように、y方向に沿って下基板W1の上面W1aを走査するように移動される。そして、ガントリ33がステージ32のy方向の一端から他端まで移動する間に、各距離センサ43,72a〜72dは、ガントリ33が所定距離だけ移動するごとに、即ち各距離センサ43,72a〜72dが所定の測定ポイントP1〜P25に到達するごとに、下基板W1の上面W1aまでの距離を測定し、第1の測定信号S1若しくは第3の測定信号S3を出力する。尚、本実施形態では、測定ポイントP1〜P25は、y方向において等間隔となる位置に設定されている。
[第4工程]
次に、制御装置73は、各距離センサ43,72a〜72dから入力された第1及び第3の測定信号S1,S3に基づいて、基準高さにある塗布ノズル42の先端から、下基板W1の上面W1aまでの距離を、下基板W1の上面W1a全体に渡って演算により求める。
[第5工程]
次に、制御装置73は、上記第1実施形態の制御装置61と同様に、算出した基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離に応じて、吸着領域Aごとの真空吸着力を調整する。詳述すると、塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が短い部分ほど、基板W1においてステージ32の上面32aからの基板W1の上面W1aの高さが高くなっている。従って、制御装置73は、算出した基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離に基づいて、当該距離が短いところほど更に吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御して吸着領域Aごとに真空吸着力を調整する。即ち、制御装置73は、算出した基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離が短い部分に対応する吸着領域Aの真空吸着力が大きくなるように、吸着装置45を制御する。これにより、ステージ32上の下基板W1において盛り上がっていた部分がステージ32側に吸い寄せられ、該下基板W1は、歪みが減少するように矯正される。
[第6工程(第2の測定工程)]
次に、制御装置73は、y軸アクチュエータ34(図7参照)を駆動して、ガントリ33をステージ32のy方向の一端部まで移動させる。そして、制御装置73は、再度、距離センサ43及び距離センサ72a〜72dを駆動するとともに、y軸アクチュエータ34を駆動してガントリ33をステージ32のy方向の一端から他端まで移動させ(図7参照)、各距離センサ43,72a〜72dにて、測定ポイントP1〜P25における下基板W1の上面W1aまでの距離を測定する。
[第7工程(算出工程)]
次に、制御装置73は、各距離センサ43,72a〜72dから入力される第1及び第3の測定信号S1,S3に基づき、下基板W1の上面W1aにおいてシール材Rが塗布される部分について、基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離を演算により求める。また、制御装置73は、算出した基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離に基づいて、下基板W1の上面W1aからの塗布ノズル42の先端の高さの基準値である基準高さに対する補正量を算出する。この補正量は、上記第1実施形態と同様に、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を一定に保つために、基準高さに加算されるものである。例えば、補正量は、基準高さにある場合の塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離と、算出した距離との差分を、下基板W1の上面W1aにシール材Rで所望のパターンを描画する際の塗布ノズル42の先端の軌道に沿って連続的に算出したものである。
[第8工程(塗布工程)]
次に、制御装置73は、y軸アクチュエータ34及びx軸アクチュエータ35を駆動して、先端に塗布ノズル42を有するシリンジ41をステージ32に対して移動させ、塗布ノズル42から吐出されるシール材Rを下基板W1の上面W1aに連続的に塗布する。これにより、下基板W1の上面W1aに、シール材Rにて所望のパターンが描画される。この時、制御装置73は、塗布ノズル42の先端のx方向及びy方向の位置に応じて、塗布ノズル42のz方向の位置(高さ位置)が、予め算出した前記補正量を塗布ノズル42の先端の基準高さに加えた位置となるように、シリンジ41(塗布ノズル42)を昇降させる。これにより、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が一定に保たれる。
また、制御装置73は、同工程中において、距離センサ43を駆動して、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を測定するとともに、距離センサ43から入力される第1の測定信号S1に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を算出する。そして、制御装置73は、上記第1実施形態の制御装置61と同様に、算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が、予め設定された閾値を越えた場合には、塗布ノズル42からのシール材Rの吐出及び各アクチュエータ34,35,37の駆動を停止する。
[第9工程]
下基板W1の上面W1aへのシール材Rの塗布が終了すると、制御装置73は、z軸アクチュエータ37を駆動して、塗布ノズル42の先端とステージ32の上面32aとの間に下基板W1の厚さ以上の間隔が設けられる位置にシリンジ41を配置する。次いで、制御装置73は、下基板W1のステージ32上への固定を解除すべく吸着装置45を制御する。その後、下基板W1は、搬送装置29aによって、シール描画装置71から液晶滴下装置24(図1参照)へ移動される。
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(2)と同様の作用効果に加えて、以下の作用効果を有する。
(1)ガントリ33の連結部33bに固定された4個の距離センサ72a〜72d、及びシリンジ41に固定された距離センサ43により、ステージ32上に配置された下基板W1の上面W1aまでの距離を、一度に複数箇所測定することができる。従って、塗布ノズルとともに一体移動可能に設けられた従来の高さセンサにて複数個所を測定する場合よりも、補正量を算出するための測定に要する時間を短縮することができる。また、第7工程(算出工程)において下基板W1の上面W1aにおけるシール材Rが塗布される領域全体に対応した補正量を予め全て算出した後に、第8工程(塗布工程)において塗布ノズル42にて下基板W1の上面W1aにシール材Rが塗布されることから、シール材Rの塗布中には、制御装置73によって、基準高さに補正量を加算した高さに塗布ノズル42が昇降されるだけで、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離が一定に保たれる。従って、従来のように、シール材の塗布中に、塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を測定し、更に塗布ノズルの先端と基板の表面との間の距離を一定に保つための補正量を算出しなくてもよい。よって、シール材Rを下基板W1の上面W1aに塗布する速度、即ち下基板W1に対する塗布ノズル42の移動速度を従来よりも高速化することが可能となる。これらのことから、塗布ノズル42の先端と下基板W1の上面W1aとの間の距離を一定に保ちつつシール材Rの塗布を行うとともに、シール材Rの塗布に要する時間を短縮することができる。そして、本シール描画装置71においては、基準高さに補正量を加えた高さに塗布ノズル42を昇降させることにより、下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が一定に保たれることから、下基板W1の上面W1aに塗布されたシール材Rの形状が安定される。
(2)塗布ノズル42と一体移動可能に設けられた距離センサ43も、ガントリ33の連結部33bに固定された距離センサ72a〜72dとともに移動させることにより、補正量を算出するための測定値(測定信号)を同時により多く得ることができる。そして、4個の距離センサ72a〜72d及び距離センサ43が出力する第3及び第1の測定信号に基づいて制御装置73が補正量を算出することにより、第3の測定信号のみに基づいて算出された補正量よりも、算出された補正量の精度が向上する。その結果、下基板W1の上面W1aに塗布されたシール材Rの形状がより安定される。また、距離センサ43は、従来の塗布装置にも備えられていることから、部品点数の増大は抑制される。
尚、本発明の各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、吸着装置45は、真空吸着力により下基板W1をステージ32の上面32aに固定するが、静電吸着力により下基板W1をステージ32の上面に固定するものであってもよい。この場合、ステージ32には、各吸着領域Aに対応して静電チャックが設けられる。
・上記各実施形態において、第3乃至第4工程を省いてもよい。
・上記第2実施形態では、連結部33bに配置された距離センサ72a〜72dに加えて、シリンジ41に固定された距離センサ43も利用して、ステージ32上の下基板W1の上面W1aまでの距離を測定している。しかしながら、補正量を算出するために行う下基板W1の上面W1aまでの距離の測定は、距離センサ72a〜72dのみを駆動して行ってもよい。
・上記第1実施形態において、ステージ32の上面32aの平坦度を予め測定しておき、塗布ノズル42の先端の基準高さに対する補正量を算出する際に、ステージ32の上面32aの平坦度を加味して補正量を算出するように制御装置61を構成してもよい。このようにすると、下基板W1の上面W1aに塗布されるシール材Rの形状(高さ、幅等)をより安定させることができる。
・上記第1実施形態では、ステージ32には15個の距離センサ51a〜51oが配置されている。しかしながら、ステージ32に配置される距離センサ51a〜51oの数は、15個に限らず、複数であればよい。尚、ステージ32に配置される複数の距離センサは、ステージ32の上面32aにおいて下基板W1が配置される部位に、均等若しくは規則的に配置されることが望ましい。そして、ステージ32に配置される距離センサの数が多いほど、制御装置61による、基準高さにある塗布ノズル42の先端から下基板W1の上面W1aまでの距離の算出精度が向上する。
・上記第2実施形態では、ガントリ33の連結部33bに、4個の距離センサ72a〜72dが設けられている。しかしながら、連結部33bに設けられる距離センサ72a〜72dの数は、4個に限らず、複数であればよい。そして、連結部33bに設けられる距離センサの数が多いほど、制御装置73による、ステージ32の上面32aから下基板W1の上面W1aまでの距離の算出精度が向上する。
・上記各実施形態では、制御装置61,73は、第8工程において、距離センサ43を駆動するとともに、距離センサ43から入力される第1の測定信号S1に基づいて下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離を算出する。そして、制御装置61,73は、上記第1実施形態の制御装置61と同様に、算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離が、予め設定された閾値を越えた場合には、塗布ノズル42からのシール材Rの吐出及び各アクチュエータ34,35,37の駆動を停止する。しかしながら、第8工程において、距離センサ43による下基板W1の上面W1aの位置の計測を省略してもよい。そして、この場合には、制御装置61,73は、算出した下基板W1の上面W1aと塗布ノズル42の先端との間の距離と、閾値との比較を行わない。
・距離センサ51a〜51oの構成は、上記第1実施形態の構成に限らない。例えば、受光素子55として、イメージセンサ等を用いてもよい。
・上記第2実施形態では、第3工程及び第6工程において、距離センサ43及び距離センサ72a〜72dにて下基板W1の上面W1aまでの距離を測定する測定ポイントP1〜P25は、25箇所設定されている。しかしながら、測定ポイントの数は、複数個所に設定されるのであれば、25箇所より多く設定されてもよいし、少なく設定されてもよい。また、距離センサ43,72a〜72dは、ガントリ33のy方向の移動とともに下基板W1の上面W1aまでの距離を連続的に測定するものであってもよい。
・上記各実施形態のシール描画装置23,71では、塗布ノズル42及び距離センサ43を有するシリンジ41はそれぞれ1つ備えられている。しかしながら、このようなシリンジ41は、x軸アクチュエータ35によりx方向に移動されるx軸ベース36及びz軸アクチュエータ37によりz方向に移動されるz軸ベース38とともに、連結部33bに複数設けられてもよい。
・上記各実施形態では、補正量は、下基板W1の上面W1aにシール材Rで所望のパターンを描画する際の塗布ノズル42の先端の軌道に沿って連続的に算出される。しかしながら、補正量は、当該軌道上の複数個所について、そのx方向位置及びy方向位置に対応させて算出されるものであってもよい。
・上記各実施形態では、ガントリ33、x軸ベース36及びz軸ベース38が移動されることにより、固定されたステージ32に対して塗布ノズル42が移動される構成となっている。しかしながら、ステージ32と塗布ノズル42とが、x方向、y方向及びz方向に相対移動可能であれば、この他の構成であってもよい。例えば、固定された塗布ノズル42に対して、ステージ32がx方向、y方向及びz方向に移動されるように構成してもよい。また、ステージ32、ガントリ33の両方が移動するように構成してもよい。更に、ステージ32をθ方向(z軸回りに回転する方向)に回転可能に構成してもよい。
・上記各実施形態では、下基板W1と上基板W2との間に液晶を封入するためのシール材Rを塗布するシール描画装置23,71に本発明を具体化して説明したが、このようなシール描画装置23,71に限らず、平板に対して液体材料を所望の形状に塗布する塗布装置であればどのような塗布装置に本発明を具体化してもよい。例えば、基板の表面にはんだを塗布する塗布装置等に本発明を具体化してもよい。
貼合わせ基板製造装置の概略構成図。 第1実施形態のシール描画装置の概略構成図。 ステージの平面図。 第1実施形態における基板及びステージの平面図。 第1実施形態のシール描画装置における距離センサ付近の拡大図。 第1実施形態のシール描画装置の電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態のシール描画装置の概略構成図。 第2実施形態のシール描画装置の電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態における基板及びステージの平面図。
符号の説明
32…ステージ、32a…ステージの上面、33…移動手段としてのガントリ、42…塗布ノズル、43…ノズル側測定手段としての距離センサ、45…吸着手段としての吸着装置、51a〜51o…固定測定手段としての距離センサ、61,73…制御手段としての制御装置、72a〜72d…移動測定手段としての距離センサ、A…吸着領域、R…液体材料としてのシール材、S1…測定信号としての第1の測定信号、S2…測定信号としての第2の測定信号、S3…測定信号としての第3の測定信号、W1…基板としての下基板、W1a…表面としての上面。

Claims (6)

  1. ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、
    前記ステージに複数配置され、前記ステージから、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する固定測定手段と、
    複数の前記固定測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された前記塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出し、前記補正量の算出後であって前記液体材料を前記基板の表面に塗布する場合には、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする塗布装置。
  2. ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置であって、
    前記ステージ上に掛け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段と、
    前記移動手段に複数配置され、前記ステージに対する前記移動手段の移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上に配置された前記基板の表面を走査して前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する移動測定手段と、
    複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された前記塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出し、前記補正量の算出後であって前記液体材料を前記基板の表面に塗布する場合には、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする塗布装置。
  3. 請求項2に記載の塗布装置において、
    前記塗布ノズルと一体移動可能に設けられ、前記ステージに対する前記移動手段の移動に伴って前記ステージに対して相対移動されるとともに、前記ステージ上に配置された前記基板の表面を走査して前記塗布ノズルの先端と前記基板の表面との間の距離に応じた測定信号を出力するノズル側測定手段と、
    前記制御手段は、複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号及び前記ノズル側測定手段が出力する前記測定信号に基づいて前記補正量を算出することを特徴とする塗布装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の塗布装置において、
    前記ステージの上面に設定された複数の吸着領域に、前記基板を前記ステージの上面に固定するための吸着力を発生させる吸着手段を備え、
    前記制御手段は、前記ステージの上面からの前記基板の表面の高さが高いところほど前記吸着力を大きくするように、前記吸着領域ごとに前記吸着力を変化させるべく前記吸着手段を制御することを特徴とする塗布装置。
  5. ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置を用いた、前記液体材料の前記基板の表面への塗布方法であって、
    前記ステージに複数配置され、前記ステージから、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する固定測定手段にて、前記ステージから、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離を測定する測定工程と、
    複数の前記固定測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出する算出工程と、
    前記算出工程の後に、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させながら、前記液体材料を前記基板の表面に塗布する塗布工程と
    を備えたことを特徴とする塗布方法。
  6. ステージ上に配置された基板と塗布ノズルとを相対的に移動させるとともに、前記塗布ノズルの先端から液体材料を吐出させて前記液体材料を前記基板の表面に所望の形状に塗布する塗布装置を用いた、前記液体材料の前記基板の表面への塗布方法であって、
    前記ステージ上に掛け渡され前記ステージに対して相対移動される移動手段に複数配置され、前記ステージ上に配置された前記基板の表面までの距離に応じた測定信号をそれぞれ出力する移動測定手段にて、前記ステージ上に配置された前記基板の表面を走査して、各前記移動測定手段から前記基板の表面のまでの距離を測定する測定工程と、
    複数の前記移動測定手段がそれぞれ出力する前記測定信号に基づいて、予め設定された前記塗布ノズルの先端の基準高さに対する、前記基板の表面と前記塗布ノズルの先端との間の距離を一定に保つための補正量を、前記基板の表面における前記液体材料が塗布される領域全体に渡って算出する算出工程と、
    前記算出工程の後に、前記基準高さに前記補正量を加えた高さに前記塗布ノズルを昇降させながら、前記液体材料を前記基板の表面に塗布する塗布工程と
    を備えたことを特徴とする塗布方法。
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