JP2011020073A - ペースト塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に段差の形成された基板の当該表面に的確にペーストを塗布することができるようにしたペースト塗布装置を提供するものである。
【解決手段】
測定位置にて前記基板表面までの距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段による検出値に基づいて前記垂直動機構を制御して前記ノズルの先端と前記基板との間の間隔を調整する制御手段と、表面に上側面と下側面とによる段差の形成された基板にペーストを塗布する場合に、前記上側面と前記下側面との間の高低差としての深さ値を記憶する記憶手段とを有し、前記制御手段は、前記ペーストを前記設定されたパターンで前記基板上に塗布する過程において、前記測定位置が前記上側面と前記下側面のうち前記塗布位置とは異なる面上に位置するときには、前記記憶手段に記憶された前記深さ値に基づいて前記距離検出手段の検出値に基づく前記垂直動機構の移動量を制御する構成となる。
【選択図】図10

Description

本発明は、ステージに載置される基板に対向して配置されてペーストを前記基板の表面に向けて吐出するペースト吐出機構を有し、該ペースト吐出機構からのペーストを前記基板の表面の所定部位に塗布するようにしたペースト塗布装置に関する。
従来、ステージに対して昇降動する昇降ヘッドに装着されてペーストを収容するとともに該ペーストを吐出するノズルを備えたディスペンサ(ペースト吐出機構)を有し、ノズルからのペーストを前記ステージに載置された基板の表面に塗布するようにしたペースト塗布装置が提案されている(特許文献1参照)。このペースト塗布装置は、更に、ノズルから吐出するペーストの塗布位置に対して所定の近傍位置関係となる測定位置にて前記ディスペンサのノズルと基板表面との距離を測定するレーザセンサ(距離検出手段)を備えている。そして、前記レーザセンサにて測定される前記ノズルと基板表面との距離値が一定値(目標値)となるように昇降ヘッドを昇降動させながら、ノズルから吐出するペーストを基板の表面に塗布している。
このようなペースト塗布装置によれば、ステージの凹凸や基板の反りなどによってステージに載置される基板表面の垂直方向位置が部分的に変動しても、ペーストを吐出するノズル先端と基板表面との間の距離が一定に保たれるようになる。その結果、ペーストの幅や高さの増減やかすれが防止され、より均一な状態でのペーストの塗布が可能となる。
ところで、ペーストを塗布すべき基板の表面に段差が形成されている場合がある。例えば、有機EL表示素子の製造工程では、封止基板の表面に形成された溝部にペーストとしての乾燥剤が塗布される(特許文献2参照)。このように溝部に乾燥剤が塗布された封止基板とアレイ基板とを貼り合わせることにより、内部の湿気が除去された状態の有機EL素子が形成される。
特開2007−222762号公報 特開2008−146992号公報
ところで、前述した有機EL表示素子の場合のように、表面に上側面(溝部の外側面)と下側面(溝部の底面)とによる段差の形成された基板の当該表面にペーストを塗布する際に、前述した(特許文献1参照)ノズルと基板との距離を一定に保つことのできるペースト塗布装置を用いることが考えられる。しかし、このペースト塗布装置では、ペーストの塗布位置と、ノズルと基板表面との距離を測定すべき測定位置とが近傍位置関係であるものの一致していないので、前記段差の下側面にペーストを塗布する際にその測定位置が段差の上側面になってしまう場合がある。このような場合、ノズルとペーストを塗布すべき基板表面との距離を正確に測定することができなくなってしまうので、ノズルと基板表面との間の距離が一定に保たれずに、かえってペーストを的確に塗布することができなくなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、表面に段差の形成された基板の当該表面に的確にペーストを塗布することができるようにしたペースト塗布装置を提供するものである。
本発明に係るペースト塗布装置は、ステージに載置される基板に対向して配置されてペーストを前記基板の表面に向けて吐出するノズルを有し、このノズルからのペーストを前記基板の表面に予め設定されたパターンで塗布するようにしたペースト塗布装置であって、前記ノズルを前記基板の表面に垂直な方向に当該基板に対して相対動させる垂直動機構と、前記ノズルに対向する前記基板上の位置である塗布位置に対して近傍する位置関係となる測定位置にて前記基板表面までの距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段による検出値に基づいて前記垂直動機構を制御して前記ノズルの先端と前記基板との間の間隔を調整する制御手段と、表面に上側面と下側面とによる段差の形成された基板にペーストを塗布する場合に、前記上側面と前記下側面との間の高低差としての深さ値を記憶する記憶手段とを有し、前記制御手段は、前記ペーストを前記設定されたパターンで前記基板上に塗布する過程において、前記測定位置が前記上側面と前記下側面のうち前記塗布位置とは異なる面上に位置するときには、前記記憶手段に記憶された前記深さ値に基づいて前記距離検出手段の検出値に基づく前記垂直動機構の移動量を制御する構成となる。
このような構成により、表面に上側面と下側面とによる段差の形成された基板に予め設定されたパターンでペーストを塗布する場合に、測定位置が前記上側面と前記下側面のうち前記塗布位置とは異なる面上に位置するときには、制御手段は、記憶手段によって記憶された上側面と下側面との間の高低差としての深さ値に基づいて前記距離検出手段の検出値に基づく前記垂直動機構の移動量を制御する。これにより、ノズルとペーストを塗布すべき基板との間隔を一定に保持することができるようになる。
前記深さ値は、固定値を用いることも、また、ノズルの各位置で異なるようにすることもできる。後者の場合、本発明に係るペースト塗布装置において、前記記憶手段は、前記基板上に塗布すべき前記パターンの軌跡に沿う各位置に対応付けて、当該位置での前記塗布位置のある前記基板の表面と前記測定位置のある前記基板の表面との間の段差の深さ値を記憶し、前記制御手段は、前記ペースト吐出機構が前記記憶手段に記憶された位置となるときに、該位置に対応して前記記憶手段に記憶された深さ値に基づいて前記垂直動機構を制御する構成とすることができる。
このような構成により、段差の深さ値がノズルの配置される各位置によって異なったとしても、各位置での深さ値がその位置に対応させて記憶手段に記憶され、その各位置において、その対応する深さ値に基づいて垂直動機構が制御されるようになるので、段差の上側面と下側面のうちの測定位置のある面と異なる面におけるどのような位置にてノズルからのペーストが塗布される場合であっても、当該ノズルとペーストを塗布すべき基板表面との間隔を一定に保持することができるようになる。
ノズルの配置される各位置に対応した段差の深さ値は、ペーストの塗布動作の前に測定することにより得ることも、基板の形状を表すデータ(例えば、CADデータ)から得ることもできる。
また、本発明に係るペースト塗布装置において、前記制御手段は、前記深さ値に基づいて前記距離検出手段にて得られる検出値を補正する補正手段を有し、前記補正された検出値により前記垂直動機構を制御する構成とすることができる。
このような構成により、ノズルによってペーストが塗布される面と測定位置の面とが段差の下側面と上側面との間で別れても、距離検出手段にて得られる検出値が前記段差の深さ値に基づいて補正され、その補正された検出値に基づいて垂直動機構が制御されるので、ノズルとペーストを塗布する基板表面との間の距離を一定に保つことができるようになる。
また、本発明に係るペースト塗布装置において、前記制御手段は、前記距離測定手段にて得られる検出値が予め設定された目標値となるように前記垂直動機構を制御するものであって、前記制御手段は、更に、前記深さ値に基づいて前記目標値を補正する補正手段を有し、前記距離測定手段にて得られる検出値が前記補正された目標値となるように前記垂直動機構を制御する構成とすることができる。
このような構成により、ノズルによってペーストが塗布される面と測定位置の面とが段差の下側面と上側面との間で別れても、距離測定手段にて得られる測定位置での検出値の目標値が段差の深さ値に基づいて補正され、前記検出値がその補正された目標値となるように垂直動機構が制御されるので、ノズルとペーストを塗布する基板表面との間隔を一定に保つことができるようになる。
更に、本発明に係るペースト塗布装置において、前記制御手段は、前記距離測定手段にて得られる検出値と予め設定された目標値との差分値に基づいて前記垂直動機構を制御するものであって、前記制御手段は、更に、前記差分値を前記深さ値に基づいて補正する補正手段を有し、該補正された差分値に基づいて前記垂直動機構を制御する構成とすることができる。
このような構成により、ノズルによってペーストが塗布される面と測定位置の面とが段差の下側面と上側面との間で別れても、距離測定手段にて得られる測定位置での検出値と目標値との差分値が段差の深さ値に基づいて補正され、その補正された差分値に基づいて垂直動機構が制御されるので、ノズルとペーストを塗布する基板表面との間隔を一定に保つことができるようになる。
本発明によれば、ノズルによってペーストが塗布される面と測定位置の面とが段差の下側面と上側面との間で別れた状況であっても、ノズルとペーストを塗布する基板表面との間隔が一定に保たれるようになるので、表面に段差の形成された基板の当該表面に的確にペーストを塗布することができるようになる。
本発明の実施の形態に係るペースト塗布装置の機械的構造を示す斜視図である。 図1に示すペースト塗布装置におけるペースト吐出ヘッドとレーザ変位センサとの位置関係と、そのペースト吐出ヘッドによるペーストの塗布位置とレーザ変位センサによる測定位置との位置関係を示す図である。 図1に示すペースト塗布装置におけるペーストの塗布位置とレーザ変位センサによる測定位置との水平面内での位置関係を示す図である。 ペースト塗布装置における制御装置の構成例を示すブロック図である。 ペーストを塗布すべき基板の詳細構造例を示す斜視図である。 図5に示す基板におけるペーストの塗布軌跡及び測定位置の軌跡の例を示す図である。 図5に示す基板におけるペーストの塗布軌跡を特定する位置情報及び測定位置の軌跡の例を示す図である。 段差情報テーブルの一例を示す図である。 ペーストの塗布状態を拡大して示す図である。 ペースト吐出ヘッドの垂直方向の位置制御の処理手順を示すフローチャートである。 ペースト吐出ヘッドの垂直方向の位置の検出値と目標値との関係と、ペーストの塗布位置を示す図である。 ペーストの塗布された状態の基板を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の形態に係るペースト塗布装置は図1に示すように構成される。図1に示すペースト塗布装置は、例えば、有機EL表示素子の製造過程において基板にペースト状の乾燥剤(以下「ペースト」と称す)を塗布するものである。
図1において、このペースト塗布装置10は、ベース11の上面にYテーブル12が所定のXYZ座標系におけるY軸方向に移動可能となるように設けられ、更に、Yテーブル12の上面に回転機構14を介してステージ15が設けられた構造となっている。Yテーブル12及びステージ15は、X−Y平面(水平面)に平行に配置されている。Yテーブル12は、サーボモータ(以下、Yサーボモータという)13によってY軸方向に移動させられ、ステージ15は、回転機構14によってX−Y平面に平行な面内においてZ軸に平行な軸を中心に回転させられるようになっている。ステージ15の上面に、矩形状のガラス製の基板16が載置され、不図示の真空吸着機構によって吸着固定される。
ベース11には、Yテーブル12、回転機構14及びステージ15をまたぐように門型の保持体20が設けられている。この保持体20は、垂直(Z軸方向)に延びる足部20a、20bと、これら足部20a、20bの上端部を結ぶようにそれらと一体となってX軸に平行に延びる渡し部20cとから構成されている。渡し部20cには、直線状のガイドレール21がX軸に平行となるように設けられている。ガイドレール21には、2つのキャリッジ22a、22bが摺動自在に設けられている。そして、図1には示されていないが、後述するように(図4参照)、各キャリッジ22a、22bは、サーボモータ(以下、Xサーボモータという)25a、25bの駆動力によってガイドレール21上を往復動する。各キャリッジ22a、22bには、ペースト吐出ヘッド23a、23b(ペースト吐出機構)が昇降動(Z軸方向の移動)可能に保持されている。各キャリッジ22a、22bにはサーボモータ(以下、Zサーボモータという)24a、24bを動力源とする不図示の昇降動機構(垂直動機構)が設けられ、この昇降動機構により、ペースト吐出ヘッド23a、23bがキャリッジ22a、22bにおいて垂直方向(Z軸方向)に昇降動するようになっている。
各ペースト吐出ヘッド23a、23bは、図2に示すように、シリンジ26及びそれに続くノズル27にて構成されている。シリンジ26にはペーストが充填され、シリンジ27内のペーストが不図示の加圧気体源からの加圧気体によって加圧されることにより、ノズル27の先端から吐出される。なお、加圧気体の圧力は、ノズル27からのペーストの吐出量、即ち、基板16上へのペーストの塗布量に応じて適宜設定される。
このペースト塗布装置10は、各ペースト吐出ヘッド23a、23bに一体的に取り付けられたレーザ変位センサ28a、28b(距離検出手段)を有している。各レーザ変位センサ28a、28bは、図2に示すように、発光器(レーザ素子)281と受光器282(例えば、CCDラインセンサ)とを有している。発光器281からのレーザビームが基板16の表面16aで反射し、その反射ビームが受光器282に入射するようになっている。発光器281の発光面及び受光器282の受光面と基板16の表面16aとの間の距離に応じて受光器282の受光面に入射する反射ビームの位置が変化することから、受光器282からの出力信号が、各レーザ変位センサ28a、28bの基板表面16aとの垂直方向における相対距離として得られる。ここで、レーザ変位センサ28a、28bはペースト吐出ヘッド23a、23bに一体的に取り付けられており、ノズル27の先端とレーザ変位センサ28a、28bとの垂直方向における相対距離は設定データや実測値から知ることができるから、レーザ変位センサ28a、28bの出力値からノズル27先端と基板表面16aとの垂直方向の相対距離を算出することができる。本実施の形態においては、この相対距離を検出値hmとする。なお、この検出値hmの算出は、後述の制御装置31によって行なわれる。
各ペースト吐出機構23a、23bにおけるノズル27の先端からペーストが吐出されている状態でも当該ペースト吐出機構23a、23bの垂直方向(Z方向)の位置を検出することができるようにするため、各レーザ変位センサ28a、28bによる測定位置Ps(基板16上における測定点の位置)は、対応するペースト吐出機構23a、23bのノズル27によるペーストの塗布位置Pp(ノズル27に対向する基板16上の位置)とは合致せずに、その所定近傍位置に設定されている。例えば、図3に示すように、X−Y面(水平面)上において、測定位置Psは、塗布位置PpからX軸方向及びY軸方向にそれぞれ所定距離d(例えば、約0.5mm〜1.5mm程度)だけ離れた位置に設定される。
図1に戻って、ベース11に隣接して制御手段としての制御装置31が設置されている。制御装置31には、モニタ用の表示部32と情報入力用の操作部33(キーボード)とが接続されている。制御装置31は、図4に示すように、処理ユニット311を有しており、処理ユニット311に表示部32及び操作部33が接続されるとともに記憶部312が接続されている。処理ユニット311は、記憶部312に予め記憶されたティーチングデータに基づいて、Xサーボモータ25a、25b(図1にて図示略)及びYサーボモータ13の駆動制御を行って、ガイドレール21上の各キャリッジ22a、22bをX軸方向に平行移動させるとともにYステージ12をY軸方向に平行移動させて、ペーストの塗布軌跡に対応するようにX−Y平面(水平面)内において各キャリッジ22a、22bに搭載されたペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27を基板16に対して相対動させる。また、処理ユニット311は、後に詳述するように、レーザ変位センサ28a、28b(受光器282)からの検出信号に基づいて、昇降動機構の動力源であるZサーボモータ24a、24bの駆動制御を行って、各キャリッジ22a、22bに搭載されたペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端位置を、基板16の表面16aに対する垂直方向(Z方向)の相対距離(ギャップ)が適正範囲内で一定に保持されるように昇降動させる。
なお、各ペースト吐出ヘッド23a、23bには、カメラユニット35a、35bが取り付けられており、各カメラユニット35a、35bが対応するペースト吐出ヘッド23a、23bから吐出されて基板16の表面16a上に塗布されるペーストを撮影する。各カメラユニット35a、35bにより撮影されたペーストの塗布される基板16の表面16aの映像は、処理装置31にて処理されて表示部32に表示される。
表面16aにペーストを塗布すべき基板16は、例えば、図5に示すように、4つの矩形状の凹部160が形成されている(図4には、1つの凹部について詳細に示され、3つの凹部については破線にて表されている)。各凹部160は、底面161が4つの縁辺部162〜165にて囲まれて形成される。即ち、各凹部160において、各縁辺部162〜165の表面と底面161との間に、各縁辺部162〜165の表面を上側面として底面161を下側面とする段差が形成されている。
このように凹部160によって段差の形成された基板16において、例えば、図6の太破線Bにて示すように、底面161の各縁辺部162〜165の間際にペーストが塗布される。この場合、各ペースト吐出ヘッド23a、23bが縁辺部162、163に沿って移動する際に、ペーストの塗布位置の近傍にあるレーザ変位センサ28による測定位置(図2及び図3参照)は、段差の下側面である底面161の縁辺部162、163に沿った部分にある(細破線A参照)。また、各ペースト吐出ヘッド23a、23bが縁辺部164、165に沿って移動する際に、レーザ変位センサ28による測定位置(図2及び図3参照)は、段差の上側面である縁辺部164、165の表面にある(細破線A参照)。
図6の太破線Bに示すように、基板16に形成された凹部160における底面161の各縁辺部162〜165の間際にペーストを塗布する場合、各ペースト吐出ヘッド23a、23bの各ノズル27は、例えば、図7に示すように、X−Y面内において、縁辺部163に沿った位置(x0,y0)から位置(xi,yi)まで、縁辺部164に沿った位置(xi,yi)から位置(xj,yj)まで、縁辺部165に沿った位置(xj,yj)から位置(xk,yk)まで、縁辺部162に沿った位置(xk,yk)から位置(xn,yn)まで、更に、位置(xn,yn)から位置(x0,y0)に戻るように移動する。この各ペースト吐出ヘッド23a、23bの各ノズル27の移動経路の情報がティーチングデータとして記憶部312に記憶される。なお、図7においては、各位置は、基板16に設定される座標系xyzにて特定されているが、基板16のY方向の移動(Yステージ12の移動)及び各ペースト吐出ヘッド23a、23bを搭載したキャリッジ22a、22bのX方向の動きを考慮して、ペースト塗布装置10に設定されている座標系XYZにて特定することもできる。
また、ペーストを吐出しつつ移動するペースト吐出ヘッド23a、23bのノズルの移動軌跡上の位置(x,y)毎に、当該各位置に対応して位置する測定位置(図7における破線参照)のある面の塗布位置のある面(底面161)に対する垂直方向(Z方向)の相対位置が、例えば、図8に示す段差情報テーブルとして記憶部312に記憶される。この段差情報テーブルでは、縁辺部163に沿った位置(x0,y0)から位置(xi,yi)直前までは、測定位置が底面161(下側面)にあるので、測定位置のある面の底面161に対する垂直方向の相対位置(高低差)、即ち、段差の深さ値は「0」となる。縁辺部164に沿った位置(xi,yi)から位置(xj,yj)直前までは、測定位置が縁辺部164側の表面16a(上側面)にあるので、測定位置のある面の底面161に対する垂直方向の相対位置、即ち、段差の深さ値は「Δ1」となっている。縁辺部165に沿った位置(xj,yj)から位置(xk,yk)直前までは、測定位置が縁辺165側の表面16a(上側面)にあるので、測定位置のある面の底面161(下側面)に対する垂直方向の相対位置、即ち、段差の深さ値は「Δ2」となっている。また、縁辺部162に沿った位置(xk,yk)から位置(xn,yn)直前までは、測定位置が底面161(下側面)にあるので、測定位置のある面の底面161に対する垂直方向の相対位置、即ち、段差の深さ値は「0」となっている。そして、縁辺部163に沿った位置(xn,yn)から元の位置(x0,y0)までは、測定位置が底面161(下側面)にあるので、測定位置のある面の底面161に対する垂直方向の相対位置、即ち、段差の深さ値は「0」となっている。なお、ここで、Δ1とΔ2は、同じ値であっても異なる値であってもよいが、ここでは同じ値として説明する。
段差情報テーブル(図8参照)は、基板16の設計図(例えば、CADデータ)から作成することができる。また、ペーストを塗布する前に、各位置での段差の深さ値を測定することによりこの段差情報テーブルを作成することもできる。
前述したようなペースト塗布装置10は、次のようにしてペーストを基板16における底面161の各縁辺部162〜165の間際に塗布する。
処理ユニット311が記憶部312に記憶されたティーチングデータ(図7参照)に従ってXサーボモータ25a、25b及びYサーボモータ13を駆動制御することにより、各ノズル27がステージ15に載置された基板16に対して、位置(x0,y0)→位置(xi,yi)→位置(xj,yj)→位置(xk,yk)→位置(xn,yn)→位置(x0,y0)のように矩形の軌跡に沿って順次移動する(X−Y面内での移動)。その過程で、図9に示すように、各キャリッジ22a、22bに搭載されたペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27から吐出されるペースト30が基板16の表面16aに塗布される。そして、処理ユニット311は、レーザ変位センサ28(受光器282)からの検出信号に基づいて昇降動機構の動力源であるZサーボモータ24a、24bの駆動制御を行って、ペースト30を吐出するペースト吐出ヘッド23a、23bを、ノズル27の先端と基板表面16aとのギャップGpが適正範囲内で一定に保持されるように昇降動させる(Z方向の移動)。
処理ユニット311による各ペースト吐出ヘッド23a、23bの昇降動制御は、例えば、図10に示す手順に従ってなされる。
図10において、処理ユニット311は、ペースト塗布の開始位置(例えば、図7における位置(x0,y0))のセット等、各種パラメータの初期セット(S11)を行った後に、各キャリッジ22a、22bに搭載されたペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27が前記開始位置(x0、y0)に位置づけられたことを確認する(S12)。すると、処理ユニット311は、基板16に対するペースト30の塗布が完了したか否かを判定し(S13)、まだ完了していない場合(S13でNO)、レーザ変位センサ28(受光器282)からの検出信号を入力し、各ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端と基板16の表面16aとの垂直方向における相対距離の検出値hmを取得する(S14)。
処理ユニット311は、記憶部312に記憶された段差情報テーブル(図8参照)を参照して、現在の各ノズル27の位置(X−Y面内の位置)に対応した測定位置が表面16a(段差の上側面)にあるか否か、即ち、ノズル27の位置において、塗布位置が段差の下側面(底面161上)にあって測定位置が段差の上側面(表面16a)にあるか否かを判定する(S15)。例えば、図7に示すように、基板16に形成された凹部160の底面161に縁辺部163に沿ってペースト30を塗布している過程では、エンコーダ等の位置検出器によって検出されたノズル27の現在位置に対応する深さ値を記憶部312に記憶された段差情報テーブルを参照して得られた結果が「0」となるので、測定位置は段差の下側面(底面161上)にあると判定される(S15でNO)。この場合、処理ユニット311は、更にその測定位置が既にペーストの塗布された部分上(図7における部分C参照)であるか否かを判定し(S16)、そうでなければ(S16でNO)、検出値hm及び予め定めた目標値htgから制御値Sを演算する(S17)。制御値Sは、例えば、
S=f(htg−hm)
に従って演算される。即ち、目標値htgと検出値hmとの差分(htg−hm)の関数として制御値Sが演算される。前記目標値htgは、図11に示すように、ペーストを塗布すべき段差の下側面(底面161)に対する各ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端の垂直方向の相対位置の検出値hm1に対応して設定される。なお、目標値htgと検出値hmとの差分(htg−hm)をそのまま制御値Sとしても良い。
制御値Sが得られると、処理ユニット311は、その制御値Sに基づいて昇降動機構の動力源であるZサーボモータ24a、24bの駆動制御を行う(S18)。この駆動制御により、前記目標値htgと検出値hmとの差分がゼロとなるように、即ち、検出値hmが目標値htgとなるように各ペースト吐出ヘッド23a、23bの昇降動機構が制御される。
このようにして、底面161(段差の下側面)の縁辺部163の間際の部分にノズル27から吐出されるペースト30が塗布されていく間では、前述した処理(S13〜S18)が繰り返し実行され、ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端の塗布面(底面161)に対する垂直方向の相対位置が目標値htgとなるように制御される。
基板16に形成された凹部160における縁辺部163の間際の部分に続いて縁辺部164の間際の部分にペースト30を塗布する過程においても、処理ユニット311は、レーザ変位センサ28(受光器282)からの検出信号に基づいて、基板16に対する垂直方向の相対位置の検出値hmを取得する(S14)。そして、処理ユニット311によって、ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の各位置において測定位置Psは、段差の上側面(表面16a)にあると判定される(S15でYES)。この場合、処理ユニット311は、記憶部312に記憶された段差情報テーブル(図8参照)から各ノズル27の現在位置に対応する段差の深さ値Δ1を読み出して(S19)、その深さ値Δ1を用いて目標値htgを
htgc=htg−Δ1
に従って補正し、その補正目標値htgcを得る(S20)。
この補正目標値htgcは、図11に示すように、前記目標値htgを段差の深さ値Δ1を用いて段差の上側面(表面16a)を基準とした値に変えたものであり、測定位置のある段差の上側面(縁辺部164の表面)に対する各ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端との垂直方向の相対位置の検出値hm2に対する目標値となる。
補正目標値htgcを得ると、処理ユニット311は、段差の上側面である表面16aにある測定位置での前記検出値hm及び補正目標値htgcから、
S=f(htgc−tm)
に従って制御値Sを演算する(S17)。そして、処理ユニット311は、この制御値Sに基づいて昇降動機構の動力源であるZサーボモータ24a、24bの駆動制御を行う(S18)。この駆動制御により、前記補正目標値htgcと検出値hm2との差分がゼロとなるように、即ち、検出値hm2が補正目標値htgcとなるように各ペースト吐出ヘッド23a、23bの昇降動機構が制御される。この結果、凹部160の底面161に対向するノズル27の先端と底面161との間のギャップが適正範囲(目標値htg)に保たれる。
このようにして、底面161(段差の下側面)の縁辺部164の間際の部分にノズル27から吐出されるペーストが塗布されていく間では、前述した処理(S13〜S15、S19、S20、S17、S18)が繰り返し実行され、検出値hm2が補正目標値htgcとなるように制御される。この場合、測定位置が塗布位置より段差の深さ値Δ1だけ垂直方向において高い位置にあるので、ペースト吐出ヘッド23a、23bの段差の下側面である塗布面(底面161)に対する垂直方向の相対位置は、実質的に前記目標値htgとなるように制御される。
以後、基板16に形成された凹部160の底面161に縁辺部165(図7参照)に沿ってペースト30を塗布している過程では、測定位置が段差の上側面(表面16a)にあるので、処理ユニット311は、縁辺部164に沿ってペースト30を塗布する場合と同様に、ステップS13〜S15、S19、S20、S17、S18の処理を繰り返し実行する。この場合、処理ユニット311は、段差情報テーブル(図8参照)を参照してノズル27の現在位置に対応する段差の深さ値Δ2(=Δ1)を読み出し、新たな補正目標値htgcを得る。これにより、ノズル27の先端の段差の上側面である表面16aに対する垂直方向の相対位置(検出値hm2)が補正目標値htgcとなるように制御される。即ち、ペースト吐出ヘッド23a、23bの段差の下側面である塗布面(底面161)に対する垂直方向の相対位置は、実質的に前記目標値htgとなるように制御される。更に、基板16に形成された凹部160の底面161に縁辺部162(図7参照)に沿ってペースト30を塗布している過程、それに続き縁辺部163に沿って位置(xn,yn)から開始位置(x0,y0)に至る経路にてペースト30を塗布している過程では、測定位置が段差の下側面(底面161)にあるので、処理ユニット311は、縁辺部163に沿ってペースト30を塗布する場合と同様に、ステップS13〜S18の処理を繰り返し実行する。これにより、ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端の塗布面(底面161)に対する垂直方向の相対位置が目標値htgとなるように制御される。
処理ユニット311による前述した処理の過程で、測定位置が段差の下側面(底面161)に塗布されたペースト30上(図7における部分C参照)であるとの判定(S16でYES)がなされると、処理ユニット311は、そのときの検出値hmが不正確なものであるとして、直前に得られている制御値Sを維持する(S21)。そして、処理ユニット311は、その維持した制御値Sに基づいてノズル27の先端の塗布面(底面161)に対する垂直方向の相対位置の制御を行う(S18)。
上述した処理の過程で、処理ユニット311は、キャリッジ22a、22b(ペースト吐出ヘッド23a、23bの各ノズル27)が開始位置(x0,y0)に戻ったことにより、基板16に対するペースト30の塗布が完了したと判定すると(S13でYES)、処理を終了させる。この時点で、ペースト30が、図11及び図12に示すように、基板16に形成された凹部160の底面161の各縁辺部162〜165の間際に沿った部分に塗布された状態となる。
前述したようなペースト塗布装置10によれば、基板16に形成された凹部160における底面161(段差の下側面)の各縁辺部162〜165の間際の部分にペースト30を塗布する過程で、測定位置が塗布位置と同様に段差の下側面である凹部160の底面161にある状況(縁辺部163、162の間際でのペースト30の塗布)では、各ペースト吐出ヘッド23a、23bのペースト30の塗布面に対する垂直方向の相対位置の検出値hm(図11におけるhm1)が目標値htgとなるように制御される。これにより、ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端部とペースト30を塗布すべき底面161(段差の下側面)との間のギャップ値Gp(図11参照)を一定(目標値htg)に保持することができるようになる。
また、測定位置が塗布位置と異なる段差の上側面、即ち表面16aにある状況では、目標値htgが段差の下側面を基準とした検出値hm1に対する目標値であって、検出値hmが表面16aを基準とした値であっても、前記目標値htgが、段差の深さ値Δ1(Δ2)を用いて前記検出値hmと同様に段差の上側面を基準とした値である補正目標値htgcに変えられるので、前記検出値tmが補正目標値htgcとなるようにペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の垂直方向の位置を制御することにより、ノズル先端の底面161に対する垂直方向の相対位置は、実質的に前記目標値htgとなるように制御される。これにより、ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端部とペースト30を塗布すべき底面161(段差の下側面)との間のギャップ値Gp(図11参照)を一定(目標値htg)に保持することができるようになる。
このように、前述したペースト塗布装置10によれば、測定位置及び塗布位置の双方が段差の下側面(底面161)にある状況であっても、測定位置が塗布位置と異なって上側面(表面16a)にある状況であっても、ノズル27の先端とペースト30を塗布すべき基板16上の面(表面16aに形成された段差の底面161)との間隔が一定に保持されるようになるので、表面16aに段差(凹部)の形成された基板16の当該表面16aに的確にペースト30を塗布することができるようになる。
なお、前述したペースト塗布装置10では、測定位置が段差の上側面である表面16aにある場合、目標値htgを段差の深さ値Δ1(Δ2)に基づいて補正して補正目標値htgcを得るようにしているが、段差の上側面(表面16a)にある測定位置での検出値hmを段差の深さ値Δ1(Δ2)に基づいてペースト30の塗布面である段差の下側面(底面161)を基準とした値(hmc=hm+Δ1(Δ2))に補正して、その補正検出値hmcを得るようにしてもよい。この場合、補正検出値hmcが目標値htgとなるように各ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の垂直方向の位置が制御される。その結果、ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端部とペースト30を塗布すべき底面161(段差の下側面)との間のギャップ値Gp(図11参照)を一定(目標値htg)に保持することができるようになる。
また、検出値と目標値との差分値(htg−hm)を段差の深さ値Δ1(Δ2)に基づいて、段差の上側面及び下側面のいずれか一方の面を基準とした値にそろえられた検出値と目標値との差分に補正し、その補正差分{(htg−Δ1)−hm}または{htg−(hm+Δ1)}から制御値Sを得るようにすることもできる。この場合、補正差分がゼロとなるように、各ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の垂直方向の位置が制御される。その結果、ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の先端部とペースト30を塗布すべき底面161(段差の下側面)との間のギャップ値Gp(図11参照)を一定(目標値htg)に保持することができるようになる。
また、上述の実施の形態において、縁辺部162〜165の単位で段差の深さ値が切替る如くに説明したが、実際には、塗布位置(ノズル27の中心位置)に対して測定位置はX方向とY方向にそれぞれ距離dづつずれて配置されているので、測定位置は、縁辺部163に沿う描画の途中の位置(xi,yi)の距離d手前で底面161上から表面16a上となり、縁辺部162に沿う描画の途中の位置(xk,yk)から距離d移動後で表面16a上から底面161上となる。したがって、段差情報テーブル(図8参照)には、上述も含めて位置(x,y)と段差(深さ値)のデータを設定しておけばよい。
また、各ペースト吐出ヘッド23a、23bのノズル27の各位値に対応するように段差の深さ値を段差情報テーブル(図8参照)として記憶部312に予め記憶するようにしたが、段差の深さ値は、本来一定の値であるのであれば、即ち、凹部160加工精度がギャップ制御の精度を損ねることのない程度に得られるのであれば、各位置に対応付けて予め記憶しておく必要はない。この場合、ペースト塗布装置10の処理ユニット311は、その一定値である段差の深さ値を補正目標値htgcを演算するための定数として保持していればよい。
また、この場合、レーザ変位センサ28a、28bを用いた検出値hmの前回測定時の値と今回測定時の値とを比較し、その差(差の絶対値)が段差の深さ値として保持されている値(定数)と一致、あるいは許容値内で一致した場合に、レーザ変位センサ28a、28bの測定位置が段差の下側面から上側面へ、あるいは段差の上側面から下側面へ切換ったと判断すればよい。そして、この切換りの判断の前に上記定数を適用していなければ、切換りの判断の後に上記定数を適用すればよく、この切換りの判断の前に上記定数を適用していれば、切換りの判断の後に上記定数の適用を取り止めればよい。
また、レーザ変位センサ28a、28bの出力値からノズル27先端と基板表面16aとの間の垂直方向の相対距離を検出値hmとして算出し、この検出値hmが目標値htgとなるようにノズル27の垂直方向位置を制御するものとして説明したが、これに限られるものではなく、レーザ変位センサ28a、28bの出力値に対して目標値を設定し、レーザ変位センサ28a、28bの出力値が目標値となるようにノズル27の垂直方向位置を制御するようにしてもよい。この場合、レーザ変位センサ28a、28bの出力値に対して設定した目標値を、塗布位置と測定位置との間の深さ値に応じて補正することとなる。
前記ペースト塗布装置10は、有機EL表示素子の基板16に乾燥剤をペースト30っとして塗布するものであったが、本発明は、これに限られず、表面に段差の形成された基板にペーストを塗布するものであれば特に限定されない。
以上、説明したように、本発明に係るペースト塗布装置は、表面に段差の形成された基板の当該表面に的確にペーストを塗布することができるという効果を有し、ステージに載置される基板に対向して配置されてペーストを前記基板の表面に向けて吐出するペースト吐出機構を有し、該ペースト吐出機構からのペーストを前記基板の表面の所定部位に塗布するようにしたペースト塗布装置として有用である。
10 ペースト塗布装置
11 ベース
12 Yテーブル
13 Yサーボモータ
14 回転機構
15 ステージ
16 基板
16a 表面(基板表面)
20 支持体
21 ガイドレール
22a、22b キャリッジ
23a、23b ペースト吐出ヘッド
24a、24b Xサーボモータ
25a、25b Zサーボモータ
26 シリンジ
27 ノズル
28 レーザ変位センサ
30 ペースト
31 制御装置
32 表示部
33 操作部
35a、35b カメラユニット
160 凹部
161 底面
162 163 164 165 縁辺部
281 発光器
282 受光器

Claims (5)

  1. ステージに載置される基板に対向して配置されてペーストを前記基板の表面に向けて吐出するノズルを有し、このノズルからのペーストを前記基板の表面に予め設定されたパターンで塗布するようにしたペースト塗布装置であって、
    前記ノズルを前記基板の表面に垂直な方向に当該基板に対して相対動させる垂直動機構と、
    前記ノズルに対向する前記基板上の位置である塗布位置に対して近傍する位置関係となる測定位置にて前記基板表面までの距離を検出する距離検出手段と、
    前記距離検出手段による検出値に基づいて前記垂直動機構を制御して前記ノズルの先端と前記基板との間の間隔を調整する制御手段と、
    表面に上側面と下側面とによる段差の形成された基板にペーストを塗布する場合に、前記上側面と前記下側面との間の高低差としての深さ値を記憶する記憶手段とを有し、
    前記制御手段は、前記ペーストを前記設定されたパターンで前記基板上に塗布する過程において、前記測定位置が前記上側面と前記下側面のうち前記塗布位置とは異なる面上に位置するときには、前記記憶手段に記憶された前記深さ値に基づいて前記距離検出手段の検出値に基づく前記垂直動機構の移動量を制御するペースト塗布装置。
  2. 前記記憶手段は、前記基板上に塗布すべき前記パターンの軌跡に沿う各位置に対応付けて、当該位置での前記塗布位置のある前記基板の表面と前記測定位置のある前記基板の表面との間の段差の深さ値を記憶し、
    前記制御手段は、前記ノズルが前記記憶手段に記憶された位置となるときに、該位置に対応して前記記憶手段に記憶された深さ値に基づいて前記垂直動機構を制御する請求項1記載のペースト塗布装置。
  3. 前記制御手段は、前記深さ値に基づいて前記距離検出手段にて得られる検出値を補正する補正手段を有し、前記補正された検出値により前記垂直動機構を制御する請求項1または2記載のペースト塗布装置。
  4. 前記制御手段は、前記距離測定手段にて得られる検出値が予め設定された目標値となるように前記垂直動機構を制御するものであって、
    前記制御手段は、更に、前記深さ値に基づいて前記目標値を補正する補正手段を有し、前記距離測定手段にて得られる検出値が前記補正された目標値となるように前記垂直動機構を制御する請求項1または2記載のペースト塗布装置。
  5. 前記制御手段は、前記距離測定手段にて得られる検出値と予め設定された目標値との差分値に基づいて前記垂直動機構を制御するものであって、
    前記制御手段は、更に、前記差分値を前記深さ値に基づいて補正する補正手段を有し、該補正された差分値に基づいて前記垂直動機構を制御する請求項1または2記載のペースト塗布装置。
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