JP2008124204A - 製造対象物の熱処理装置および熱処理方法、並びに圧電デバイスの製造方法 - Google Patents

製造対象物の熱処理装置および熱処理方法、並びに圧電デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】チャンバー内に製造対象物を高さ方向に並べても製造上のばらつきを防止し、かつ、製造時間を短縮することができる製造対象物の熱処理装置および熱処理方法、並びに圧電デバイスの製造方法を提供すること。
【解決手段】複数の製造対象物を高さ方向に並べて収容できるチャンバー40と、チャンバー40内にガスを充填するためのガス供給手段76と、製造対象物を輻射熱により加熱する輻射式加熱手段60と、輻射式加熱手段60が稼動している際に、チャンバー40内におけるガスを攪拌する攪拌手段70と、ガスを排出して、チャンバー40内を真空状態にする真空発生手段74とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、製造対象物の熱処理装置および熱処理方法、並びに圧電デバイスの製造方法に関する。
電子デバイス等の製造対象物は熱処理を経て製造されることが多く、例えば、電子部品をパッケージ内に固定するための接着剤を加熱したり、パッケージに蓋体を接合するための接着剤を加熱したりしている。あるいは、例えば、パッケージ内に接着剤で圧電振動片が接合されている圧電振動子の場合、接着剤から発生するガスが圧電振動片に付着して悪影響を及ぼすことから、パッケージを蓋封止する前に、硬化した接着剤をさらに加熱してガスを排出させるために熱処理をしている。
図8は、このような熱処理を行なうための従来の熱処理装置1の部分拡大図である(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、この熱処理装置1で処理される電子デバイス8は、パッケージとなるベース2と、電子部品(図示せず)と電気的に接続されたリードフレーム4とを有しており、図8の熱処理装置1は、このベース2とリードフレーム4とを低融点ガラス(図示せず)で接合する装置である。
具体的には、電子デバイス8をヒートブロック5上に水平方向に並べて、ヒートブロック5から熱伝導で電子デバイス8を加熱している。また、熱伝導式だけでは、ベース2に反り等があるとヒートブロック5の熱が上手く伝わらないことから、赤外線ランプ6でも電子デバイス8を加熱している。
特開昭63−179553の公開公報
ところが、図8の熱処理装置では、複数の電子デバイス8,・・・を水平方向に並べる必要性から場所をとってしまうため、一度に多数の電子デバイスを熱処理することができず、製造効率が悪くなってしまう。このため、図9に示すように、チャンバー7内に、複数の電子デバイス8,・・・を高さ方向に積み上げて、バッチ処理できるようにすればよい。
しかし、複数の電子デバイス8,・・・を高さ方向に積んで加熱すると、チャンバー7内の上側と下側とで温度が異なることから、各電子デバイス8に性能上のばらつきが発生し、また、製造時間も長くなることがある。
図10はこのような電子デバイス毎の性能上のばらつきの発生と、製造時間の長期化を説明するための温度プロファイルであり、チャンバー内での上下方向の配置が異なる電子デバイス8a,8b,8c付近の温度を計測している。この図に示すように、温度を上昇させるに従って、電子デバイス8a,8b,8cを載置する場所に応じて温度差が大きくなっていくことがわかる。そして、このように温度差があると、その製品の性能がばらつく要因となる。また、この上昇した温度を保持しようとすると(図10の温度キープ時)、このばらついた温度がそのまま続いてしまう。さらに、図10の場合、全ての電子デバイス8a,8b,8cを、設定温度の許容範囲内である300℃±10℃内に収めようとすると、温度調整に相当の時間を費やしてしまった。
本発明は、上述の課題を解決するためのものであり、チャンバー内に製造対象物を高さ方向に並べても製造上のばらつきを防止し、かつ、製造時間を短縮することができる製造対象物の熱処理装置および熱処理方法、並びに圧電デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
上述の目的は、第1の発明によれば、複数の製造対象物を高さ方向に並べて収容できるチャンバーと、前記チャンバー内にガスを充填するためのガス供給手段と、前記チャンバー内を輻射熱により加熱する輻射式加熱手段と、前記輻射式加熱手段が稼動している際に、前記チャンバー内における前記ガスを攪拌する攪拌手段と、前記ガスを排出して、前記チャンバー内を真空状態にする真空発生手段と、を備える製造対象物の熱処理装置により達成される。
第1の発明の構成によれば、熱処理装置のチャンバーは、複数の製造対象物を高さ方向に並べられるので、一度に多数の製造対象物を熱処理できる。
ここで、熱処理装置は、チャンバー内にガスを充填するためのガス供給手段と、チャンバー内を輻射熱により加熱する輻射式加熱手段と、輻射式加熱手段が稼動している際に、チャンバー内におけるガスを攪拌する攪拌手段とを有している。したがって、ガス供給手段で供給されたガスを輻射式加熱手段で加熱し、この加熱されたガスを攪拌手段で攪拌することで、チャンバー内における加熱されたガスの分布を均一にして、温度分布を均一にすることができる。
さらに、本発明の熱処理装置は、ガスを排出して、チャンバー内を真空状態にする真空発生手段を有している。このため、上述のようにチャンバー内の温度分布を均一にした後に、ガスを排出して真空状態にすれば、この真空状態が断熱材の役割を果たし、チャンバー内の温度を維持することができる。
この点、チャンバー内が真空状態で断熱されていても、製造対象物はチャンバー内のいずれかの部分で保持される必要があるため、その保持部分を通じて、熱がチャンバー外に逃げてしまう。ところが、本装置の加熱手段は輻射式加熱手段であるため、真空状態においても製造対象物を効率よく加熱できる。したがって、前記保持部分を通じてチャンバー外に逃げた熱の分を、輻射式加熱手段で加熱してあげれば、チャンバー内の温度を維持できる。
以上のようにして、高さ方向に並べられた全て、或いはほとんどの製造対象物を、容易に設定温度の許容範囲内で熱処理することができる。
かくして、本発明によれば、チャンバー内に製造対象物を高さ方向に並べても製造上のばらつきを防止し、かつ、製造時間を短縮することができる製造対象物の熱処理装置を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記チャンバー内には、前記製造対象物を載置する棚段を有するマガジンが収容されており、このマガジンが載せられる載置部を加熱する熱伝導式加熱手段が設けられていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、チャンバー内には、製造対象物を載置する棚段を有するマガジンが収容されており、このマガジンが載せられる載置部を加熱する熱伝導式加熱手段が設けられている。したがって、この熱伝導式加熱手段によって、輻射式加熱手段による加熱を補助することができる。さらに、熱伝導式加熱手段は、載置部を通じてマガジンを下側から加熱することになり、マガジンの上側と下側とで発生した温度差を解消する働きを有するため、例えば、上述のように攪拌手段でチャンバー内の温度分布を均一にしようとする作用効果を補助できる。
第3の発明は、第2の発明の構成において、前記チャンバー内には、前記マガジンに接触する薄板状の金属材料と接続された熱電対が設けられていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、チャンバー内には、マガジンに接触する薄板状の金属材料と接続された熱電対が設けられている。したがって、薄板状の金属材料を介して熱電対によりマガジンの実際の温度に近い温度を計測することができる。
第4の発明は、第2または第3の発明の構成において、前記マガジンの表面は黒系統の色を有しており、前記チャンバーの内面は鏡面になっていることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、マガジンの表面は黒系統の色を有しており、チャンバーの内面は鏡面になっている。したがって、輻射式加熱手段の輻射波をチャンバー内で反射させて、マガジンのみに対して輻射波の吸収効率を高めて、迅速に製造対象物を加熱することができる。そして、加熱対象をマガジンのみに絞り込んだことで、加熱後のチャンバー内の冷却を迅速に行なうことができる。
第5の発明は、第1ないし第4の発明のいずれかの構成において、前記輻射式加熱手段は、水平方向に輻射波が照射されるハロゲンランプが利用されており、このハロゲンランプは、前記高さ方向に並べられた複数の製造対象物の少なくとも最上部に対して相対的に下側に配置されていることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、輻射式加熱手段は、水平方向に輻射波が照射されるハロゲンランプが利用されており、このハロゲンランプは、複数の製造対象物の少なくとも最上部に対して相対的に下側に配置されている。したがって、輻射式加熱手段は少なくとも製造対象物の最上部を直接的に加熱しないため、熱が上昇することで生ずる上部と下部との温度差を広げないようにすることができる。
また、上述の目的は、第6の発明によれば、チャンバー内に、複数の製造対象物を高さ方向に並べた後、ガスを入れるガス供給工程と、前記ガスを攪拌しながら、前記チャンバー内を加熱するようにした第1の加熱工程と、前記ガスを排出して、前記チャンバー内を真空状態にする真空発生工程と、前記真空状態において、前記製造対象物を保持する部材と前記チャンバーとの接触領域から逃げた温度に対応して、前記製造対象物を加熱する第2の加熱工程とを備えた製造対象物の熱処理方法により達成される。
第6の発明の構成によれば、製造対象物の熱処理方法では、チャンバー内に複数の製造対象物を高さ方向に並べて、一度に多数の製造対象物を熱処理できる。
そして、ガスを入れるガス供給工程と、ガスを攪拌しながらチャンバー内を加熱するようにした第1の加熱工程を有するため、第1の発明と同様の作用により、熱が上昇しようとしても、加熱されたガスの攪拌によって、チャンバー内での温度分布を均一にできる。
その後、本熱処理方法では、ガスを排出して、チャンバー内を真空状態にする真空発生工程を有するため、真空状態の断熱材効果によりチャンバー内の温度を維持できる。
さらに、本熱処理方法では、真空状態において、製造対象物を保持する部材とチャンバーとの接触領域から逃げた温度に対応して、製造対象物を加熱する第2の加熱工程を有する。したがって、真空状態において、製造対象物を保持する部材とチャンバーとの接触領域を通じて、チャンバー外に熱が逃げたとしても、その逃げた分だけ加熱して、チャンバー内の温度を一定に維持できる。
かくして、本発明によれば、チャンバー内に製造対象物を高さ方向に並べても製造上のばらつきを防止し、かつ、製造時間を短縮することができる製造対象物の熱処理方法を提供することができる。
また、上述の目的は、第7の発明によれば、パッケージ内の接着剤の上に圧電振動片を載置し、前記接着剤を加熱して前記パッケージと前記圧電振動片とを接合するマウント工程と、前記接着剤をさらに加熱するアニール工程と、前記パッケージと蓋体とをロウ材を加熱して接合する蓋封止工程とを備えた圧電デバイスの製造方法であって、前記加熱を施すいずれかの工程では、複数の完成前の圧電デバイスをチャンバー内の高さ方向に並べた後、前記チャンバー内にガスを入れるガス供給工程と、前記ガスを攪拌しながら、前記チャンバー内を加熱する第1の加熱工程と、前記ガスを排出して、前記チャンバー内を真空状態にする真空発生工程と、前記真空状態において、前記圧電デバイスを保持する部材と前記チャンバーとの接触領域から逃げた温度に対応して、前記圧電デバイスを加熱する第2の加熱工程とを有する圧電デバイスの製造方法により達成される。
第7の発明の構成によれば、圧電デバイスの製造方法は、加熱を施すいずれかの工程で、複数の完成前の圧電デバイスをチャンバー内の高さ方向に並べるため、一度に多数の圧電デバイスを熱処理できる。そして、ガスを入れるガス供給工程と、ガスを攪拌しながら、チャンバー内を加熱するようにした第1の加熱工程を有するため、第1の発明と同様の作用により、加熱されたガスの攪拌によって、チャンバー内での温度分布を均一にできる。また、ガスを排出して、チャンバー内を真空状態にする真空発生工程を有するため、真空状態の断熱材効果により、チャンバー内の温度を維持することができる。そして、真空状態において、圧電デバイスを保持する部材とチャンバーとの接触領域から逃げた温度に対応して、圧電デバイスを加熱する第2の加熱工程を有する。したがって、真空状態において、圧電デバイスを保持する部材とチャンバーとの接触領域を通じて、チャンバー外に熱が逃げたとしても、その分だけ加熱して、チャンバー内の温度を一定に維持できる。
かくして、本発明によれば、チャンバー内に製造対象物を高さ方向に並べても製造上のばらつきを防止し、かつ、製造時間を短縮することができる圧電デバイスの製造方法を提供することができる。
第8の発明は、第7の発明の構成において、前記マウント工程と前記アニール工程とが同一のチャンバー内で連続して行なわれるようになっており、前記マウント工程は、前記ガス供給工程と前記第1の加熱工程とを有し、前記アニール工程は、前記真空発生工程と前記第2の加熱工程とを有することを特徴とする。
第8の発明の構成によれば、マウント工程は、ガス供給工程と第1の加熱工程とを有するため、第7の発明と同様の作用効果を発揮し、チャンバー内での温度分布を均一にして、ばらつきのない圧電振動片の接合が可能となる。
また、アニール工程は、真空発生工程と第2の加熱工程とを有するため、第7の発明と同様の作用効果を発揮し、チャンバー内の温度を一定に維持しながら、接着剤から発生するガスを出すことができる。そして、このアニール工程では、真空状態で行なうため、接着剤から発生したガスを効率よく排気することもできる。
さらに、このようなマウント工程とアニール工程とは同一のチャンバー内で連続して行なわれるため、迅速な製造が可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る熱処理装置を用いて処理される製造対象物の例示として圧電デバイス10の概略縦断面図である。
なお、図1の圧電デバイス10は圧電振動子を例示しており、パッケージ12内に圧電振動片14が収容されている。
パッケージ12は、例えば複数のセラミックベースを積層して焼結されることで形成されており、全体が矩形状あるいは箱状となっている。このパッケージ12は、中央付近を凹状とすることで、上部に開口した開口部16を有する内部空間Sが設けられている。この内部空間Sが、例えば水晶等から形成された圧電振動片14を収容する空間である。
このパッケージ12の内部空間Sに露出した内側底面には、圧電振動片14に駆動電圧を印加する金や銀等からなる電極部20が設けられており、この電極部20の上に接着剤22が塗布されている。そして、接着剤22の上に圧電振動片14が載置されて、接着剤22が加熱・硬化することで、パッケージ12と圧電振動片14とが接合されている。
接着剤22は、本実施形態の場合、例えば、エポキシ系、シリコーン系、ポリイミド系、その他の熱硬化性樹脂接着剤や、これらに導電フィラーとして銀を添加した所謂銀ペースト等の導電性接着剤が用いられている。
そして、パッケージ12の開口部16側の端面に、ロウ材18を用いて蓋体13を接合し、これにより内部空間Sが封止されている。蓋体13は、蓋封止後であっても、圧電振動片14の金属被覆部(図示せず)にレーザ光Lを照射して、質量削減方式で周波数調整できるように、光を透過するガラス材料から形成されている。ロウ材18は、低融点ガラスやシームリング等が利用できるが、本実施形態の場合、上述のように蓋体13がガラス材料から形成されているため、低融点ガラスが用いられている。
図2は図1の圧電デバイス10の簡単な製造工程を示している。なお、以下の説明において図2に記載されていない符合は図1を参照。
すなわち、上述した圧電デバイス10は、予め形成されたパッケージ12内に接着剤22を塗布し、その上に圧電振動片14を載置して、接着剤22を加熱してパッケージ12と圧電振動片14とを接合している(図2のS1:マウント工程)。
次いで、圧電振動片14が接合されている状態において、接着剤22をさらに加熱する(図2のS2:アニール工程)。この加熱は、接着剤22に含有されるガス成分が十分に外に排出されるように、長めの時間を設定することが好ましく、本実施形態の場合、シリコーン系の導電性接着剤を約2時間にわたって加熱している。これにより、その後の熱処理におけるガスの発生を防止することができる。
次いで、パッケージ12と蓋体13とをロウ材18を加熱して接合し(図2のS3:蓋封止工程)、その後、レーザ光Lを透明な蓋体13を透過させて圧電振動片14の金属被覆部に照射し、質量削減方式により周波数を微調整して(図2のST4:周波数調整)、圧電デバイス10を完成させる。
図3ないし図5は、本発明の実施形態に係る熱処理装置30であって、上述した圧電デバイスの製造過程において熱処理を行うための装置である。このうち、図3は熱処理装置30の全体構成を示す構成図、図4は熱処理装置30のチャンバー部分の概略斜視図、図5はこのチャンバー内に収容されるマガジンの概略斜視図である。
これらの図に示されるように、熱処理装置30は、チャンバー40と、このチャンバー40内に収容されるマガジン50とを備えている。
チャンバー40は、図3に示すように、内側に、製造対象物の例である複数の圧電デバイス(図示せず)を高さ方向に並べられる収容空間S1を有しており、この収容空間S1は図示しない扉により密閉可能となっている。本実施形態の場合、複数の圧電デバイスはマガジン50内に入れられて、このマガジン50をチャンバー40内に収容することで、複数の圧電デバイスが高さ方向に並べられている。
なお、このチャンバー40は、2つのマガジン50を収容するようになっているが(図4の一点鎖線で囲まれた2つの枠がその置き場所)、本発明はこれに限られず、一つ或いは3つ以上のマガジン50を収容してもよい。さらに、本発明は、マガジン50を必ず利用しなくてもよく、例えば、直接、チャンバー40に棚段を設けて、その棚段に圧電デバイスを載置してもよい。
このチャンバー40内には、図3及び図4に示すように、高さ方向に並べられた複数の圧電デバイスを加熱するための輻射式加熱手段60が設けられている。
輻射式加熱手段60は、熱エネルギーを電磁波として放出することで、圧電デバイスに接触せず、かつ、物質を介さずに圧電デバイスを加熱することができるものであり、赤外線ランプ等を利用することができる。
本実施形態の輻射式加熱手段60には、例えば、一方向に長い管状のバルブ内にタングステンフィラメントを備え、そこにハロゲンガスを封入して、所定の波長を有する赤外線を放射するライン状の複数のハロゲンランプ62,62,・・・と、各ハロゲンランプ62に配置された反射面としてのリフレクタ64と、各ハロゲンランプ62の駆動ユニット(図示せず)とが利用されている。
ハロゲンランプ62は、輻射波が照射されるマガジン50の両側面に対向するチャンバー40の内面40a,40bの夫々に、水平方向にライン状に配置されており、複数のハロゲンランプ62,62・・・が互いに平行になるように高さ方向に並べられている。
リフレクタ64は、凹状の鏡面を備えた反射手段であり、各ハロゲンランプ62の輻射波が照射される対象物と反対側に配置されている。そして、複数のリフレクタ64,・・・が接するように連続して、或いは一体に結合して高さ方向に並べられ、各リフレクタ64は、各ハロゲンランプ62から照射された輻射波を反射して、各輻射波が間口から略平行であって、水平に照射するように設定されている。
このようにして、輻射式加熱手段60は、マガジン50の照射しようとする領域に対して、ムラなく均一に照射できるようになっている。
さらに、このハロゲンランプ62は、図3に示すように、マガジン50内の高さ方向に並べられた複数の圧電デバイス(図示せず)の少なくとも最上部51に対して相対的に下側に配置されている。このため、輻射式加熱手段60を駆動させた場合、輻射波は少なくとも圧電デバイスの最上部付近のマガジン50の側面に直接照射されない。したがって、熱が上昇することで生ずる上部と下部との温度差を広げないようにすることができる。
なお、輻射式加熱手段60の輻射波が反射するように、チャンバー40の内面は、例えばSUSやアルミ等で形成された鏡面になっている。これにより、例えば、後述する真空状態において輻射式加熱手段60を駆動させた場合、輻射波をチャンバー40の内面で反射させて、マガジン50のみに対して輻射波を吸収させることができる。本実施形態の場合、チャンバー40の内面には7〜8割の高い反射率を有するアルミ鏡面が用いられている。
また、図3に示すように、好ましくは、輻射式加熱手段60は定電流制御装置66と接続されている。定電流制御装置66は、一定電圧により安定して駆動電流を輻射式加熱手段60に印加することにより、熱量の変動を生ずることがないように制御すると共に、輻射式加熱手段60の起動に必要な制御及び断線の検出機能などを備えている。
そして、この定電流制御装置66は、熱処理装置30全体を制御する制御手段28に接続されており、制御手段28は、定電流制御装置66を介して、輻射式加熱手段60の熱量を切り換えたり、作業時間を設定する指示を与えたりしている。
そして、チャンバー40内に臨んで開口する管路71が外部に引き出されており、この管路71はガスボンベ等のガス供給手段76と接続されている。また、チャンバー40には、チャンバー40内のガスを攪拌するための攪拌手段70が設けられている。
これらガス供給手段76および攪拌手段70は、チャンバー40内の温度分布を均一にするための手段である。
すなわち、ガス供給手段76は、チャンバー40内にガスを充填するものであり、このガスは、上述した輻射式加熱手段60により加熱されるようになっている。
なお、ガス供給手段50から供給されるガスは、劣化や損傷の発生を防止するため、不活性ガスを用いることが好ましく、本実施形態の場合、熱伝導性の高い窒素を用いてチャンバー40内を窒素雰囲気にしている。
そして、輻射式加熱手段60でガスを加熱すると、加熱されたガスは上昇することになる。この際、上述のように、チャンバー40には攪拌手段70が設けられており、攪拌手段70は、例えば、チャンバー40内の上面(即ち天井)40dに設けられて、チャンバー40内に充填されたガスを上下方向に対流させる手段として回転するファン等からなっている。このため、攪拌手段70を作動させると、加熱されたガスが上下方向に対流し、これにより、チャンバー40内で加熱されたガスが均一に分布して、温度分布を均一にすることができる。
なお、これらガス供給手段50や攪拌手段70は、制御手段28に接続されており、制御手段28は、ガス供給手段50に対して不活性ガスの供給量や供給時間などを指示し、また、攪拌手段70の駆動のタイミング等を管理している。
また、チャンバー40内に臨んで開口する管路72が外部に引き出されており、この管路72は真空ポンプ等の真空発生手段74と接続されている。
真空発生手段74は、チャンバー40内を真空状態にするための手段であり、本実施形態の場合、ガス供給手段50でチャンバー40内を窒素雰囲気にする際に真空粗引きしている。さらに、この真空発生手段74は、チャンバー40内の設定温度を維持するために用いられている。すなわち、真空発生手段74は、チャンバー40内が所定の設定温度に到達した後、圧電デバイスの周辺の温度を一定に維持する際に、チャンバー40内を真空状態にしている。これにより、真空状態は優れた断熱効果を発揮して、熱が逃げる経路がない限り、熱を加えなくてもチャンバー40内の温度を一定に維持することができる。
なお、ここにいう真空状態とは所望する断熱効果に応じて真空度合いが低くても高くてもよいが、高真空状態であることがより好ましく、本実施形態の場合、真空発生手段74は、チャンバー40内を10−5Pa程度になるまで減圧するように真空引きしている。
マガジン50は、製造対象物である圧電デバイスを保持する部材であり、チャンバー40に対して着脱可能に収容されるようになっている。本実施形態の場合、マガジン50は、図4に示すガイド47,47に沿って、チャンバー40の奥行き方向に挿入されるようになっており、また、図3及び図5に示すように、底部50cと、この底部50cの互いに対向する2辺から垂直に立ち上がった2つの対向する側面部50a,50bを有する箱状であり、側面部は輻射式加熱手段60,60と対向する2つの側面部50a,50bのみとなっている。
そして、マガジン50の内側には、複数の製造対象物である圧電デバイスを高さ方向に並べられるように、複数の棚段52,52,・・・を有している。
具体的には、棚段52は、マガジン50の輻射波が照射される両側面部50a,50bの内側(すなわち内側面)に形成され、内側に突出した複数の突起部54,54に支持されている。そして、棚段52は、マガジン50に対して着脱可能なトレー状となっており、図5に示されるように、圧電デバイスの外形に合わせた凹部56をもって、複数の圧電デバイスを保持している。
このマガジン50は、チャンバー40の内底40cの上に配置された載置部42に載せられており、載置部42は熱伝導式加熱手段44により加熱されるようになっている。
熱伝導式加熱手段44は、図3に示すように、載置部42に内蔵されたシースヒーターからなっており、上述した輻射式加熱手段60による加熱を補助している。より具体的には、熱伝導式加熱手段44は、マガジン50の下に配置された載置部42を通じて、マガジン50を下側から加熱することになり、マガジン50の上側と下側とで発生した温度差を解消している。
また、本実施形態の載置部42は、冷却手段46によって冷却されるようになっている。この冷却手段46は、例えば、載置部42に内蔵された冷却管49とこの冷却管49に冷却水を供給するポンプ43等により形成されている。これにより、所定の製造工程を終えた後、マガジン50が冷却される。なお、この冷却手段46や熱伝導式加熱手段44は、制御手段28と接続されて、マガジン50の温度に対応した制御がなされている。
なお、図3及び図4に示すように、マガジン50が置かれる載置部42には、ガス供給手段50や真空発生手段74と接続された管路71,72の開口部71a,72aがマガジン50側に臨んでおり、このため、図3及び図5に示すように、マガジン50の底部50cは、この開口部71a,72aを塞いでしまわないように、貫通孔56が形成されている。そして、この貫通孔56は、マガジン50と載置部42との接触面積を小さくして、マガジン50の熱が載置部42を介して、外部に逃げ難いようにもしている。
また、マガジン50は、その表面が黒系統の色からなっており、輻射式加熱手段60の輻射波の吸収効率を高められるようになっており、特に、本実施形態のチャンバー40の内面は鏡面になっていることから、マガジン50のみに対して輻射波の吸収効率を高めて、素早く製造対象物を加熱することができる。
さらに、マガジン50は、チャンバー40内に収容された場合、温度を計測するためにチャンバー40内に設けられた熱電対48に接続された薄板状の金属材料39と接触するようになっている。
具体的には、熱電対48は、図3及び図4に示すように、マガジン50がチャンバー40内に挿入される方向と直交する方向(垂直方向を除く)に撓む板バネからなる金属材料39と溶接されている。これにより、マガジン50をガイド47に沿って挿入した場合、板バネからなる金属材料39がマガジン50の輻射波が照射される両側面50a,50bに確実に接触し、金属材料39を介して熱電対48により、マガジン50の温度を計測できる。そして、この熱電対48は制御手段28と接続されており、制御手段28は熱電対48で計測した温度に応じて、輻射式加熱手段60や熱伝導式加熱手段44、或いは冷却手段46や攪拌手段70などを制御している。
本実施形態に係る熱処理装置30は以上のように構成されており、以下、その動作等について、図1乃至図5を適宜参照しながら、図6および図7を中心に説明する。
図6は、上述した熱処理装置を用いて圧電デバイスを熱処理する方法のフローチャートであり、圧電デバイスのマウント工程(図2のST1)とアニール工程(図2のST2)の際に用いられるフローである。また、図7は図6の熱処理の温度プロファイルであって、マガジンの複数の棚の段毎に温度を計測している。
すなわち、上述したように、圧電デバイスのマウント工程(図2のST1)では、予め形成されたパッケージの内底に接着剤を塗布し、その接着剤の上に圧電振動片を載置する。そして、このような状態の被加熱物(完成前の圧電デバイス)を複数形成しておいて、これらを、図3に示すマガジン50の棚段に載置して、マガジン50をチャンバー40内に収容し、チャンバー40を密封してから熱処理が始まる(図6のST10)。
先ず、図3に示す真空ポンプ等からなる真空発生手段74により、管路72を介してチャンバー40内を真空粗引きをして、チャンバー40内をある程度真空雰囲気にする(図6のST11)。なお、この真空粗引きは必ずしも必要ではないが、後述する劣化・耐食を防止するために不活性ガスをチャンバー40内に導入することに鑑みて行なうことが好ましい。
次いで、図3に示すチャンバー40内が所定の真空度に達したとき、制御手段28の指示に基づいて、ガスボンベ等に接続された電磁弁を開くなどしてガス供給手段76を稼動させ、不活性ガス、好ましくは加熱が容易な窒素をチャンバー40内に供給して、窒素雰囲気にする(図6のST12:ガス供給工程)。
次いで、図3に示す輻射式加熱手段60と攪拌手段70を稼動させる(図6のST13:第1の加熱工程)。具体的には、チャンバー内が窒素雰囲気になった後、図3に示す制御手段28の指示に基づいて、ハロゲンランプ等からなる輻射式加熱手段60を、所定時間(本実施形態の場合30分前後)稼動させることで、窒素ガスを加熱する。そして、この輻射式加熱手段60を稼動させている際、図3に示すファン等からなる攪拌手段70も稼動させる。
これにより、加熱された窒素ガスが上下方向に対流して、チャンバー40内の温度分布(ガス分布)を均一にできる。本実施形態の場合、図7に示すように、昇温時におけるマガジンの各棚の温度はほとんど変わらず、最も温度の低い棚で約263℃、最も温度の高い棚で約280℃であった。したがって、チャンバー内に複数の圧電デバイスを高さ方向に並べて収容しても、製造のばらつきを解消することができる。また、特段の事情を除くほとんどの圧電デバイスが設定温度の許容範囲内にあるため、従来のように設定温度の許容範囲内に温度調整する作業を行なう必要がなくなるため、迅速な製造が可能となる。
そして、この275℃前後の加熱により、図1に示すパッケージ12に塗布した導電性接着剤22を硬化させて、圧電振動片14とパッケージ12とを接合することができる。
なお、本実施形態の場合、図7に示すように迅速にチャンバー内の温度を上げることができるようにし、かつ、マガジンの上側と下側とで温度差が生じないように、図3に示すマガジン50の下にあるシースヒーター等の熱伝導式加熱手段44も稼動させている。
次いで、図3に示す熱電対48でマガジン50の側面部50a,50bの温度を計測して、目標となる温度に到達したら、真空発生手段74を稼動させ、管路72を介してチャンバー内真空引きする(図6のST14:真空発生工程)。
具体的には、図6のST13の第1の加熱工程を終えて、チャンバーの扉を開けることなく、圧電振動片とパッケージとを導電性接着剤で接合させた状態のものがチャンバー内に入ったまま、チャンバー40内を10−5Pa程度になるまで減圧して真空状態にする。
そうすると、真空は優れた断熱効果を発揮するため、基本的には、加熱手段で加熱しなくても、マガジンの275℃前後の温度が維持されることになる。ところが、図3に示すように、マガジン50の底部50cは、載置部42と接触しているため、この載置部42を通じて、マガジン50の熱は外部に逃げることになる。このため、このマガジン50と載置部42との接触部から逃げた熱の分だけ、輻射式加熱手段60及び/又は熱伝導式加熱手段44を駆動させている(図6のST15:第2の加熱工程)。
具体的には、熱電対48がマガジン50の温度を計測しているので、この熱電対48でマガジン50の載置部42を介して逃げた熱を計測することができ、その計測した情報を制御手段28が判断して、制御手段28は適宜、輻射式加熱手段60及び/又は熱伝導式加熱手段44のスイッチをON−OFFしたり電力調整をしたりする指示をする。これにより、図7に示すように、マガジンの棚の段数の違いによらず略同様の設定値温度を維持できる。
そして、本実施形態の場合、図7に示すように、275℃前後の温度を維持しながら、真空発生工程および第2の加熱工程(図6のST14,15)を2時間ほど行なって、圧電振動片とパッケージとを接合するための接着剤からガスを積極的に出している(図2のST2:アニール工程)。したがって、その後に行なう蓋封止工程(図2のST3)や客先でのリフロー等の熱処理の際にガスが発生することを抑制できる。
さらに、本発明によれば、この温度を維持する時間帯は、図3に示す真空発生手段74によりチャンバー40内を真空引きしているので、接着剤から発生したガスを排気することもできる。
次いで、タイマーにより温度を維持すべき設定時間に到達した後、チャンバー内を冷却する冷却工程を行う(図6のST16)。
具体的には、図3に示す輻射式加熱手段60及び熱伝導式加熱手段44の駆動を中止し、図6のST12で用いた図3に示すガス供給手段76を再び稼動させて窒素をチャンバー40内に供給し、さらに、冷却手段46を稼動させて、載置部42に内蔵された冷却管49に冷却水を供給して水冷する。そして、本実施形態の場合、図6のST14,15(即ち図2のST2:アニール工程)ではチャンバー全体が加熱されるのではなく、圧電デバイスを含むマガジン50のみが加熱されているので、冷却をより迅速に行なうことができる。
次いで、図3に示すマガジン50が取り出し可能な温度になったら、チャンバー40内からマガジン50を取り出して(図6のST17)、図2のST2のアニール工程を終える。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態や各変形例の各構成はこれらを適宜組み合わせ、又は省略し、或いは図示しない他の構成と組み合わせることができる。
例えば、本発明の熱処理装置に用いられる製造対象物は、上述した圧電デバイスに限られるものではなく、圧電発振器、圧電弾性表面波装置、圧電ジャイロセンサ等を問わず、また、製造過程に熱処理を伴うものであれば、圧電デバイス以外の電子デバイス等であってもよい。
本発明の実施形態に係る熱処理装置を用いて処理される製造対象物の例示として圧電デバイスの概略縦断面図。 図1の圧電デバイスの簡単な製造工程。 本発明の実施形態に係る熱処理装置の全体構成を示す構成図。 本発明の実施形態に係る熱処理装置のチャンバー部分の概略斜視図。 チャンバー内に収容されるマガジンの概略斜視図。 本発明の実施形態に係る熱処理装置を用いて圧電デバイスを熱処理する方法のフローチャート。 図6の熱処理の温度プロファイル。 従来の熱処理装置の部分拡大図。 チャンバー内に複数の電子デバイスを高さ方向に積み上げた概念図。 電子デバイス毎の性能上のばらつきの発生と、製造時間の長期化を説明するための温度プロファイル。
符号の説明
30・・・熱処理装、40・・・チャンバー、42・・・載置手段、44・・・熱伝導式加熱手段、50・・・マガジン、60・・・輻射式加熱手段、62・・・ハロゲンランプ、70・・・攪拌手段、74・・・真空発生手段、76・・・ガス供給手段

Claims (8)

  1. 複数の製造対象物を高さ方向に並べて収容できるチャンバーと、
    前記チャンバー内にガスを充填するためのガス供給手段と、
    前記チャンバー内を輻射熱により加熱する輻射式加熱手段と、
    前記輻射式加熱手段が稼動している際に、前記チャンバー内における前記ガスを攪拌する攪拌手段と、
    前記ガスを排出して、前記チャンバー内を真空状態にする真空発生手段と、
    を備えることを特徴とする製造対象物の熱処理装置。
  2. 前記チャンバー内には、前記製造対象物を載置する棚段を有するマガジンが収容されており、このマガジンが載せられる載置部を加熱する熱伝導式加熱手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の製造対象物の熱処理装置。
  3. 前記チャンバー内には、前記マガジンに接触する薄板状の金属材料と接続された熱電対が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の製造対象物の熱処理装置。
  4. 前記マガジンの表面は黒系統の色を有しており、前記チャンバーの内面は鏡面になっていることを特徴とする請求項2または3に記載の製造対象物の熱処理装置。
  5. 前記輻射式加熱手段は、水平方向に輻射波が照射されるハロゲンランプが利用されており、このハロゲンランプは、前記高さ方向に並べられた複数の製造対象物の少なくとも最上部に対して相対的に下側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の製造対象物の熱処理装置。
  6. チャンバー内に、複数の製造対象物を高さ方向に並べた後、ガスを入れるガス供給工程と、
    前記ガスを攪拌しながら、前記チャンバー内を加熱するようにした第1の加熱工程と、
    前記ガスを排出して、前記チャンバー内を真空状態にする真空発生工程と、
    前記真空状態において、前記製造対象物を保持する部材と前記チャンバーとの接触領域から逃げた温度に対応して、前記製造対象物を加熱する第2の加熱工程と
    を備えたことを特徴とする製造対象物の熱処理方法。
  7. パッケージ内の接着剤の上に圧電振動片を載置し、前記接着剤を加熱して前記パッケージと前記圧電振動片とを接合するマウント工程と、前記接着剤をさらに加熱するアニール工程と、前記パッケージと蓋体とをロウ材を加熱して接合する蓋封止工程とを備えた圧電デバイスの製造方法であって、
    前記加熱処理を行ういずれかの工程では、
    複数の完成前の圧電デバイスをチャンバー内の高さ方向に並べた後、前記チャンバー内にガスを入れるガス供給工程と、
    前記ガスを攪拌しながら、前記チャンバー内を加熱する第1の加熱工程と、
    前記ガスを排出して、前記チャンバー内を真空状態にする真空発生工程と、
    前記真空状態において、前記圧電デバイスを保持する部材と前記チャンバーとの接触領域から逃げた温度に対応して、前記圧電デバイスを加熱する第2の加熱工程と
    を有する
    ことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  8. 前記マウント工程と前記アニール工程とが同一のチャンバー内で連続して行なわれるようになっており、
    前記マウント工程は、前記ガス供給工程と前記第1の加熱工程とを有し、
    前記アニール工程は、前記真空発生工程と前記第2の加熱工程とを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧電デバイスの製造方法。
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