JP2003283281A - 圧電デバイスとその熱処理方法及び熱処理装置並びに圧電デバイスを利用した携帯電話装置及び圧電デバイスを利用した電子機器 - Google Patents

圧電デバイスとその熱処理方法及び熱処理装置並びに圧電デバイスを利用した携帯電話装置及び圧電デバイスを利用した電子機器

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JP2003283281A
JP2003283281A JP2002081787A JP2002081787A JP2003283281A JP 2003283281 A JP2003283281 A JP 2003283281A JP 2002081787 A JP2002081787 A JP 2002081787A JP 2002081787 A JP2002081787 A JP 2002081787A JP 2003283281 A JP2003283281 A JP 2003283281A
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heat treatment
piezoelectric device
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light beam
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JP2002081787A
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English (en)
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Kenji Sakurai
賢治 桜井
Kenichiro Murata
健一郎 村田
Osamu Kawauchi
修 川内
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧電デバイスの熱処理において、複数もしくは
多数のパッケージの熱処理を、短時間で、品質よく行う
こと。 【解決手段】圧電振動片32の一部を支持固定したパッ
ケージ36に蓋体39を固定した後で、当該パッケージ
を加熱する圧電デバイス30の熱処理方法であって、前
記蓋体の固定後に、前記パッケージを複数個配置し、前
記複数個のパッケージに対して、ハロゲンランプによる
光ビームL3を直接照射して、前記圧電振動片を熱処理
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動片をパッ
ケージに内蔵した圧電デバイスの製造方法に係り、とく
にその熱処理工程の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】HDD(ハード・ディスク・ドライ
ブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の
小型の情報機器や、携帯電話等の電子機器には、パッケ
ージ内に圧電振動片を収容して封止した圧電振動子や圧
電発振器等の圧電デバイスが使用されている。図17
は、このような圧電デバイス1の一例を示している。図
において、圧電デバイス1は、上部が開放されたセラミ
ックス製のパッケージ2の内側に、導電性接着剤3aを
用いて圧電振動片3が固定されている。そして、パッケ
ージ2の上部開口には、ロウ材4aを用いて蓋体4が固
定されている(蓋封止)。
【0003】この圧電デバイス1のパッケージ2の底部
2aには、貫通孔2bが設けられている。そして、蓋体
4の固定後に、後述する熱処理を行い、パッケージ2の
内部に、熱により発生したガスを、この貫通孔2bを介
して、外部に排出した後で、封止材2cを充填すること
により、パッケージ2が密封されている。
【0004】すなわち、この圧電デバイス1は、具体的
には、図18のフローチャートに示すように製造され
る。先ず、セラミックス等の圧電材料で形成した箱状の
パッケージ2を用意し、このパッケージの内部に予め形
成した電極部に、水晶等の圧電材料で形成した圧電振動
片3を導電性接着剤3aを用いて固定する(ST1)。
次いで、パッケージ2にロウ材4aを用いて、蓋体4を
封止する(ST2)。続いて、パッケージ2外部から加
熱することで熱処理し、例えば、圧電振動片の固定に用
いた上記導電性接着剤3a等から出る有害なガス成分を
出す(ST3)。
【0005】さらに、アニール処理されたパッケージ2
を真空中に配置しておき、パッケージ2に予め形成され
ている貫通孔2bから、上記ガス成分を真空中に追い出
した後で、この貫通孔2bに金属材料による封止材2c
を加熱充填して、貫通孔2bの真空封止を行う(ST
4)。最後に、外部からレーザ光を上記蓋体4を透過さ
せて、パッケージ2内の圧電振動片3の電極部に照射
し、電極の一部を蒸散させることにより、質量削減方式
による周波数調整をして、振動周波数の合わせ込みをお
こない(ST5)、必要な検査をして、圧電デバイスを
完成させる。
【0006】ここで、ST3の熱処理(アニール)を行
う場合には、例えば、図19に示すようなチャンバー6
を備えた熱処理装置5を用いる。この熱処理装置5のチ
ャンバー6内は気密に形成されている。チャンバー6内
には、支持手段7aが配置されており、下部に設けた加
熱手段8の上方に、トレー7を支持するようになってい
る。特に、加熱手段8は、図20に示されているよう
に、所定距離を置いて配置されたトレー7に輻射熱を加
えて加熱するようにされている。このトレー7には、複
数個のパッケージ2が並べて保持されるようになってい
る。また、チャンバー6には外部と連絡された管路6a
が設けられ、後述するように、チャンバー6内を真空排
気すると共に、チャンバー6内に窒素を送ることができ
るようになっている。
【0007】図21は、チャンバー6内に収容されてい
る加熱手段8の一例を示す概略平面図であり、例えば、
電熱線やシーズヒータ等でなる熱源8bと、熱源8bよ
りも下側に配置された水管8aが設けられている。熱源
8bは、外部から駆動電流が印加されて発熱されるよう
になっている。また、加熱手段8の近傍には、熱電対等
による温度検出手段8cが配置されており、温度検出手
段8cの検出温度に応じて、水管8aには、矢印で示す
ように外部から冷却水が通水されて、過度に温度上昇す
ることが防止されるようになっている。
【0008】以上の構成において、従来の加熱処理(ア
ニール工程)は、図22のフローチャート及び、図23
のグラフに示すように行われている。尚、図23のグラ
フにおいて、実線Pは、チャンバー6内の真空度を示
し、鎖線Tは、チャンバー6内の温度変化を示してい
る。図22において、図19で説明した熱処理装置5の
チャンバー6の図示しない扉を開いて(ST1)、図2
0で説明したように、トレー7上に、複数のパッケージ
2を配置し、チャンバー6内にセットする(ST2)。
チャンバー6の図示しない扉を閉めて(ST3)、管路
6aを介して、チャンバー6内を真空排気する(ST
4)(図23の実線PのST4部分参照)。
【0009】そして、図23のPT1時間(約1分)の
経過後、チャンバー6内に管路6aから窒素を送り込む
(ST5)(図23の実線PのST5部分参照)。ま
た、ST4の真空排気と同時に、加熱手段8による加熱
を開始する(ST6)。PT2時間(約10分)の経過
により、所定温度、例えば、摂氏260度程度で、チャ
ンバー6内では、充填された窒素雰囲気を伝達された熱
により、PT3時間(約20分)のあいだパッケージ2
内が加熱されて、所定箇所からのガス出しが行われる。
(ST7)。続いて、PT3時間(約20分)経過した
ら、管路6aを介して、ふたたびチャンバー6内を真空
排気する(ST8)(図23の実線PのST8部分参
照)。PT4時間(約30分)経過して、チャンバー6
内が所定の真空度となったら、上記ガスは、パッケージ
2から、チャンバー6内に排出される。PT5時間(約
5分)経過後、加熱手段8をオフして(ST10)、冷
却を行う(ST11)。すなわち、チャンバー6内に管
路6aからふたたび窒素を送り込み(ST12)、PT
時間の経過後、チャンバー6内の温度が十分に下がった
ら、図示しない扉を開き(ST13)、トレイ7を取り
出す(ST14)。以上により、圧電デバイス1の熱処
理が終了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
熱処理方法によると、パッケージ2を加熱するために、
窒素雰囲気を介して、加熱手段8の輻射熱を利用してい
ることから、図23に示されているように、雰囲気温度
の立ち上がりに10分程度の時間がかかり、熱処理中も
雰囲気温度を維持するために20分程度加熱を続けなけ
ればならず、処理に長い時間がかかるという問題があ
る。しかも、加熱手段8の温度と、トレー7との温度差
がロスとして生じるという非効率が生じる。
【0011】また、加熱手段8とトレー7との間に図2
0に示すような距離をおいて、窒素雰囲気を介して間接
加熱することから、トレー7に温度ムラを生じてしま
い、熱処理品質が一定でなく、このムラを解消するため
にも、長時間の加熱を必要とするという欠点があった。
【0012】本発明は、圧電デバイスの熱処理におい
て、複数もしくは多数のパッケージの熱処理を、短時間
で、品質よく行うことができる圧電デバイスの熱処理方
法と、熱処理装置、及びこの方法により熱処理された圧
電デバイスと、圧電デバイスを利用した携帯電話装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、圧電振動片の一部を支持固定したパッ
ケージに蓋体を固定した後で、当該パッケージを加熱す
る圧電デバイスの熱処理方法であって、前記蓋体の固定
後に、前記パッケージを複数個配置し、前記複数個のパ
ッケージに対して、ハロゲンランプによる光ビームを直
接照射して、前記圧電振動片を熱処理するようにした、
圧電デバイスの熱処理方法により、達成される。請求項
1の構成によれば、熱処理すべき圧電デバイスの複数の
パッケージに対して、ハロゲンランプによる光ビームを
直接照射している。このため、従来の熱処理のように、
輻射熱により間接加熱する場合と比べて、熱処理に必要
とされる温度までの昇温時間が短く、工程に要する時間
が大幅に短縮できる。また、光ビームを直接当てて加熱
することで、輻射熱を利用する場合と比べて温度ムラが
少なく加工品質が向上する。また、光ビームを直接当て
て加熱することで、輻射熱を利用する場合と比べてロス
が少なく、熱効率が向上する。尚、この熱処理方法は、
先に説明した圧電デバイスの製造工程の一部であり、本
発明を熱処理方法に特徴を有する圧電デバイスの製造方
法として捉えることもできる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記パッケージとして、貫通孔が形成されたパッケ
ージを使用することを特徴とする。バイスの熱処理方
法。請求項3の発明は、請求項1または2のいずれかの
構成において、前記ハロゲンランプの光ビームによる加
熱処理が、気密にしたチャンバー内で行われることを特
徴とする。請求項3の構成によれば、気密にしたチャン
バー内で、酸素等の有害な雰囲気を排除した環境で、熱
処理を行うことができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、前記ハロゲンランプによる光ビ
ームの照射に先立って、保持手段の上に、前記複数のパ
ッケージを配置して支持することを特徴とする。請求項
4の構成によれば、複数のパッケージについて、ハロゲ
ンランプによる光ビームが照射されるべき箇所を外部に
向けて、適切に位置決めして保持することができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記ハロゲンランプにより光ビームが、ランプユニ
ットからほぼ平行に照射されることにより、前記複数の
パッケージを含む全ての領域に同時に光ビームを照射す
ることを特徴とする。請求項5の構成によれば、必要に
より光源ランプを多く使用し、一度に処理するパッケー
ジをハロゲンランプとの関係でほぼ同じ距離に多数並べ
ることで、バッチ処理が可能となる。
【0017】請求項6の発明は、請求項5の構成におい
て、前記保持手段により、前記パッケージを、パッケー
ジの底部側が前記ハロゲンランプの光ビームに向くよう
に上向きに配置することを特徴とする。請求項6の構成
によれば、パッケージ底部が上向きにされて、この底部
に向けて前記ハロゲンランプの光ビームが照射されるこ
とにより、加熱によって、パッケージ内に発生するガス
成分が、上を向いているパッケージ底部の貫通孔から、
排出されやすい。
【0018】請求項7の発明は、請求項5の構成におい
て、前記蓋体として光透過性の材料で形成した蓋体を使
用し、かつ前記保持手段により、前記パッケージが、パ
ッケージに固定した蓋体側を前記ハロゲンランプの光ビ
ームに向けるように配置することを特徴とする。請求項
7の構成によれば、光透過性の材料で形成された蓋体を
前記ハロゲンランプの光ビームが透過して、パッケージ
内に直接照射される。このため、パッケージ内が一層効
率よく加熱されることで、パッケージ内のガス発生部位
におけるガスの発生が促進される。これにより、熱処理
工程で発生したガスを除去すれば、後の工程でガスが発
生することをより効果的に抑制することができる。
【0019】また、上記目的は、請求項8の発明にあっ
ては、圧電振動片の一部を支持固定したパッケージに蓋
体を固定した後で、当該パッケージを加熱する熱処理装
置であって、前記複数のパッケージを気密に収容するた
めのチャンバーと、前記チャンバー内で、前記複数のパ
ッケージを、その底部側もしくは蓋体側がランプ側に向
くようにして、並べて保持する手段と、前記保持手段に
より支持されたパッケージもしくはパッケージに固定さ
れた蓋体に対して、ハロゲンランプによる光ビームを直
接照射するランプユニットとを備える、圧電デバイスの
熱処理装置により、達成される。請求項8の構成によれ
ば、本発明の熱処理装置では、熱処理すべき圧電デバイ
スの複数のパッケージに対して、ハロゲンランプによる
光ビームを直接照射することができる。このため、従来
の熱処理のように、輻射熱により間接加熱する場合と比
べて、熱処理に必要とされる温度までの昇温時間が短
く、工程に要する時間が大幅に短縮できる。また、光ビ
ームを直接当てて加熱することで、輻射熱を利用する場
合と比べて温度ムラが少なく加工品質が向上する。ま
た、光ビームを直接当てて加熱することで、輻射熱を利
用する場合と比べてロスが少なく、熱効率が向上する。
【0020】請求項9の発明は、請求項8の構成におい
て、前記パッケージには貫通孔が形成されていることを
特徴とする。請求項10の発明は、請求項8または9の
いずれかの構成において、前記チャンバーの外側に前記
ランプユニットを配置すると共に、ランプユニットから
の光ビームを透過させる光透過性の隔壁が前記チャンバ
ーに形成されていることを特徴とする。請求項10の構
成によれば、ランプユニットをチャンバーの外部に設け
ることができるため、従来のように、チャンバー内に加
熱手段を設ける必要がないこと、また、加熱手段と、パ
ッケージとの間に所定の間隔を設ける必要がないこと等
から、チャンバーを小型に形成することができる。
【0021】請求項11の発明は、請求項8ないし10
のいずれかの構成において、前記ランプユニットが、前
記複数のパッケージの全ての配置領域に同時に光ビーム
を照射する構成としたことを特徴とする。請求項11の
構成によれば、前記保持する手段の上に配置した全ての
パッケージを一度に熱処理することができ、きわめて作
業効率が高い。
【0022】請求項12の発明は、請求項8ないし11
のいずれかの構成において、前記チャンバー内に冷却手
段を備えることを特徴とする。請求項12の構成によれ
ば、ハロゲンランプの光ビームが照射されるチャンバー
内の温度が前記冷却手段により冷やされるので、チャン
バー温度が過度に上昇することがない。
【0023】上記目的は、請求項13の発明にあって
は、圧電振動片の一部を支持固定したパッケージに蓋体
を固定した圧電デバイスであって、ハロゲンランプによ
る光ビームの熱により前記パッケージもしくはパッケー
ジ内部が熱処理されている、圧電デバイスにより、達成
される。請求項13の構成によれば、この圧電デバイス
では、パッケージ内にハロゲンランプによる光ビームを
直接照射して熱処理されている。このため、従来の熱処
理のように、輻射熱により間接加熱する場合と比べて、
光ビームを直接当てて加熱することで、輻射熱を利用す
る場合と比べて温度ムラが少なく加工品質が向上する。
【0024】請求項14の発明は、請求項13の構成に
おいて、前記パッケージの底部には、貫通孔が形成され
ており、この貫通孔に封止材を充填することで孔封止さ
れていることを特徴とする。請求項14の構成によれ
ば、熱処理の際に、パッケージ内の接着剤等から有害な
ガスが出ても、前記貫通孔を利用して、チャンバー内を
真空排気することで、有害なガスを除去することがで
き、その状態で、孔封止することで、パッケージ内を気
密にすることができる。このため、蓋封止等の熱を利用
した工程による悪影響を排除して、高性能な圧電デバイ
スを得ることができる。
【0025】請求項15の発明は、請求項14の構成に
おいて、パッケージに形成された前記貫通孔は、所定の
内径を備える内側の第1の貫通孔と、この第1の貫通孔
と連続して設けられると共に、前記第1の貫通孔よりも
大きな内径を備えて外側に開口した第2の貫通孔とを有
することを特徴とする。請求項15の構成によれば、前
記貫通孔が、内径の異なる第1及び第2の貫通孔を有し
ていることから、熱処理工程の後の封止工程において、
外部から封止材を貫通孔に挿入し、第1及び第2の貫通
孔の内径の違いによりできる段部に載置することがで
き、封止作業が容易で、溶けた封止材がパッケージ内部
に進入しにくい。
【0026】請求項16の発明は、請求項15の構成に
おいて、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とは段部
を介して連続しており、この段部と、前記第1の貫通孔
の内面には、前記封止材との濡れ性に優れた金属被覆が
設けられていることを特徴とする。請求項16の構成に
よれば、前記段部と、前記第1の貫通孔の内面には、前
記封止材との濡れ性に優れた金属被覆が設けられている
ので、溶融させた封止材が、前記段部と、前記第1の貫
通孔の内面に付着しやすく、それ以上パッケージ内部に
進入しにくい構造とすることができる。
【0027】上記目的は、請求項17の発明にあって
は、圧電振動片の一部を支持固定したパッケージに蓋体
を固定した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であっ
て、ハロゲンランプによる光ビームの熱により前記パッ
ケージもしくはパッケージ内部が熱処理されている圧電
デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにし
た、携帯電話装置により、達成される。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の圧電デバイスの
第1の実施の形態を示しており、図1はその概略平面
図、図2は図1のA−A線概略断面図、図3は図1の底
面図である。これらの図において、圧電デバイス30
は、圧電振動子を構成した例を示しており、圧電デバイ
ス30は、パッケージ36内に圧電振動片32を収容し
ている。パッケージ36は、例えば、セラミックグリー
ンシートを積層して焼結した酸化アルミニウム質焼結体
等の基板で形成されている。複数の各基板は、その内側
に所定の孔を形成することで、積層した場合に内側に所
定の内部空間Sを形成するようにされている。すなわ
ち、図2に示すように、本実施形態のパッケージ36
は、例えば、下から第1の積層基板52と、その上に重
ねられる第2の積層基板53と、その上に重ねられる第
3の積層基板54から形成されている。
【0029】パッケージ36の内部空間S内の図におい
て左端部付近において、内部空間Sに露出して内面底部
を構成するベースとなる第2の積層基板53には、Au
及びNiメッキが施された電極部31,31が設けられ
ている。この電極部31,31は、外部と接続されて、
駆動電圧を供給するものである。この各電極部31,3
1の上に導電性接着剤43,43が塗布され、この導電
性接着剤43,43の上に圧電振動片32の基部51が
載置されて、導電性接着剤43,43が硬化されるよう
になっている。
【0030】圧電振動片32の基部51の導電性接着剤
43,43と触れる部分には、駆動電圧を伝えるための
引出電極(図示せず)が形成されており、これにより、
圧電振動片32は、駆動用電極がパッケージ36側の電
極部31,31と導電性接着剤43,43を介して、電
気的に接続されている。
【0031】圧電振動片32は、例えば水晶で形成され
ており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リ
チウム等の圧電材料を利用することができる。本実施形
態の場合、圧電振動片32は、パッケージ36側と固定
される基部51と、この基部51から、図において右方
に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕3
4,35を備えており、全体が音叉のような形状とされ
た、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
【0032】パッケージ36の開放された上端には、好
ましくは、鉛を含まないロウ材、例えば、蓋体39がガ
ラス材料で形成されている場合に、これと接合性に優れ
る鉛を含まない低融点ガラスによるロウ材33を介し
て、この蓋体39が接合されることにより、封止されて
いる。ここで、ロウ材33は、蓋封止に先立って、パッ
ケージ36の接合端面に配置されていても、蓋体39の
接合面に予め配置されていてもよい。蓋体39は、パッ
ケージ36と、熱による線膨張係数が近いもので形成す
るのが好ましく、このような条件に合った圧電材料や、
金属材料を使用することができる。あるいは、蓋体39
は、後述する周波数調整を行うために、光を透過する材
料,例えば、ガラスで形成されていてもよい。
【0033】また、好ましくは、パッケージ36の底面
のほぼ中央付近には、パッケージ36を構成する2枚の
積層基板52,53に連続する貫通孔37a,37bを
形成することにより、貫通孔37が設けられている。貫
通孔37はひとつのものであってもよいが、この貫通孔
37を構成する2つの貫通孔のうち、好ましくは、パッ
ケージ内部に開口する第1の孔37aに対して、第2の
孔である外側の貫通孔37bは、より大きな内径を備え
るようにされている。これにより、貫通孔37は段部5
5を有する開口とされており、好ましくは、第2の孔で
ある貫通孔37bの段部と、貫通孔37aの孔内周面に
は後述する封止材として選択された金属に対して、濡れ
性のよい金属、例えば、封止材として、鉛を含有した封
止材よりも高い融点を備える金属としての高融点金属が
使用されている。この高融点金属としては、例えば、A
gロウ、Au/Sn、Au/Geが使用できる。そし
て、これらのいずれかひとつを選択した場合には、金メ
ッキ等が、所定の下地層の上に形成されてることによ
り、被覆されている。
【0034】すなわち、パッケージ36内に圧電振動片
32を固定した後で、後述する工程により、蓋体39を
パッケージ36に対して固定した後で、貫通孔37に
は、好ましくは真空中で、金属製封止材38が充填され
ることにより、パッケージ36内を気密状態に封止す
る。これにより、蓋封止の際、あるいは圧電振動片32
の熱処理工程において、パッケージ36内の導電性接着
剤43等から、熱により有害なガスが発生しても、貫通
孔37から、この有害なガスを追い出すことができる。
この熱処理工程については、後で詳しく説明する。その
後、透明な蓋体39を介して、外部からレーザ光L2を
圧電振動片32の図示しない金属被膜に照射し、その一
部を蒸散させることにより、質量削減方式による周波数
調整を行うことができるようにされている。尚、貫通孔
37を形成する第1の孔37aと第2の孔37bは、パ
ッケージ内部に開口する第1の孔37aに対して、第2
の孔である外側の貫通孔37bが、より小さな内径とな
るように構成されていてもよい。
【0035】さらに、この実施形態では、パッケージ3
6を構成する第2の積層基板53には、図において右端
部付近に孔を形成することにより、この積層基板53の
厚みに対応した凹部42が形成されている。この凹部4
2は、圧電振動片32の自由端32bの下方に位置して
いる。これにより、本実施形態では、パッケージ36に
外部から衝撃が加わった場合に、圧電振動片32の自由
端32bが、矢印D方向に変位して振れた場合において
も、パッケージ36の内側底面と当接されることを有効
に防止されるようになっている。
【0036】図4は、圧電デバイス30の熱処理に使用
される熱処理装置の第1の実施形態を示す全体構成図で
ある。図において、熱処理装置10は、扉12a,12
bを閉めることで、内部を気密に保持できるようにした
チャンバー12を備えている。このチャンバー12内に
は、図1ないし図3で説明したように、圧電振動片32
を内部空間S内に支持固定したパッケージ36の上端に
ロウ材33を適用して、ガラス等の光透過性の材料で形
成された蓋体39を配置した圧電デバイス30を、複数
個もしくは多数個並べて保持する手段60を備えてい
る。
【0037】この圧電デバイス30のパッケージ36の
保持手段60は、封止工程上では、チャンバー12内
に、搬入扉12aから導入され、後述する熱処理後に、
搬出扉12bから出されるようになっている。そして、
保持手段60は、チャンバー12内では、図4に示され
ているように、冷却手段18の上に配置された支持手段
17により、所定の高さに保持されている。この保持手
段60には、保持手段60に置かれた複数のパッケージ
36の周囲の温度を検出するための熱電対等で構成した
温度センサでなる検出手段16を有している。上記冷却
手段18は、例えば、外部から冷却水等の冷媒を引き込
んで、チャンバー12内部の必要冷却箇所を循環させる
ことで、チャンバー12内の冷却を行うものである。こ
のため、冷却手段18に接続された管路22が外部に引
き出されており、外部の冷却水供給手段22aから、冷
却水の供給を受けるようになっている。この冷却水供給
手段22aは、好ましくは、後述する制御手段29に接
続されている。
【0038】チャンバー12内には、圧力センサや酸素
センサ等のチャンバー12内の気体圧力もしくは気体濃
度を検出する気体センサ19が設けられている。また、
チャンバー12には、管路21が外部に引き出されてお
り、真空ポンプ等の真空排気手段21a及び不活性ガス
としての、例えば、窒素の供給手段21bと接続されて
いる。そして、この真空排気手段21aと窒素供給手段
21bは、好ましくは、後述する制御手段29に接続さ
れていて、しかも、この制御手段29には、好ましく
は、上記気体センサ19が接続されている。これによ
り、チャンバー12内の気体圧力もしくは気体濃度をモ
ニタしながら、チャンバー12内を真空排気できるよう
になっている。
【0039】また、チャンバー12の外部には、ランプ
ユニット11が設けられている。このランプユニット1
1は、好ましくは、チャンバー12の上方に配置されて
いる。具体的には、チャンバー12の蓋体13を挟ん
で、チャンバー12内の保持手段60と対向する位置
に、ランプユニット11が配置されている。
【0040】ランプユニット11は、筐体24a内に、
熱源として機能する光源としての複数のハロゲンランプ
23,23,23と、各ハロゲンランプ23,23,2
3が光ビームを照射する対象であるチャンバー12内の
各パッケージ36側と反対側に、各ハロゲンランプ2
3,23,23ごとに配置された反射面としてのリフレ
クタ24,24,24と、各ハロゲンランプ23,2
3,23の駆動ユニット(図示せず)を備えている。
【0041】このランプユニット11は、十分な熱量を
得るために必要な数のハロゲンランプを内蔵している。
ランプユニット11が光ビームを照射するための開口1
1aは、好ましくは、図示されているように、チャンバ
ー12内の保持手段60に載置された全ての複数のパッ
ケージ36の全体を覆う領域よりも大きく形成されてい
る。ランプユニット11の各リフレクタ24は、凹状の
鏡面を備えた反射手段であり、各ハロゲンランプ23か
ら出射された光ビームのうち、上記各パッケージ36と
反対側に出射された光ビームを反射して、開口11aか
らほぼ平行に照射されるように設定されている。そし
て、本実施形態では、ランプユニット11の開口11a
の面積は、好ましくは、後述する保持手段60に後述す
るように配置される全てのパッケージ36を含む領域と
実質的に同じか、これよりも大きく形成されている。こ
れにより、開口11aからほぼ平行に照射されるハロゲ
ンランプの光ビームが、保持手段60にセットされたワ
ークである全てのパッケージ36に一度に照射できるよ
うにされている。
【0042】さらに、図5に示されているように、ラン
プユニット11には、例えば、一方向に長い形状のリフ
レクタ24が、その長手方向を揃えて隣接するように、
複数、例えば、3つ備えられており、各リフレクタ24
の中心に沿う長手方向に並んで、複数のハロゲンランプ
23が配置されている。尚、リフレクタ24は、3つの
リフレクタを一緒にして用いてもよいし、3つのリフレ
クタが結合されて一体となったものを用いてもよい。こ
こで、各ハロゲンランプ23は、例えば、バルブ内にタ
ングステンフィラメントを備え、ハロゲンガスを封入し
たものである。このタングステンフィラメントが通電加
熱されると、ハロゲンガスと反応し、タングステン−ハ
ロゲン化合物が生成される。タングステン−ハロゲン化
合物は、バルブ内の対流により、タングステン−ハロゲ
ン化合物がフィラメント付近に運ばれ、高温によりタン
グステンとハロゲンガスに分解されて、タングステン
は、フィラメントに沈殿するというハロゲンサイクルを
繰り返し、光ビームを発生するものである。
【0043】この場合、各ハロゲンランプ23のフィラ
メントの太さと、バルブ内のハロゲンガスの量を調整す
ることにより、長時間の使用に耐え、必要な熱量を得る
ことができるようにされている。図6は、本実施形態の
各ハロゲンランプ23による発熱温度及び光ビームの波
長域を示している。本実施形態の各ハロゲンランプ23
は、図示の斜線で示した発熱温度及び波長域に属する近
赤外線領域の光ビームを使用するようにされている。
【0044】さらに、図4において、熱処理装置10の
ランプユニット11には、定電流制御装置28が接続さ
れている。この定電流制御装置28には、交流電源が接
続されている。この交流電源は、家庭用の交流電源で、
100V(ボルト)のものが使用される。定電流制御装
置28は、主として、交流電源から供給される駆動電流
の電圧を交直変換して、一定電圧により安定して駆動電
流をランプユニット11に印加することにより、熱量の
変動を生じることがないように制御すると共に、好まし
くは、ランプユニット11の起動に必要な制御及び断線
の検出機能等を備えている。
【0045】ランプユニット11には、途中にポンプ2
5と流量センサ27が接続され、タンク26を通る循環
管路が接続されている。具体的には、冷却水のタンク2
6から延びる往き管26aが、ランプユニット11に接
続されており、リフレクター24の背面に引き回した管
路を通って、戻り管26bとなり、流量センサ27とポ
ンプ25を通って、タンク26に戻るような循環管路が
形成されている。
【0046】循環管路に設定した流量センサ27は、制
御手段29に接続されている。制御手段29は、定電流
制御装置28に接続されている。制御手段29は、定電
流制御装置28に指示を与えて、ランプユニット11の
熱量を段階的に切り換えたり、熱量に応じて作動時間を
設定する指示を与える。また、制御手段29には、ポン
プ25及び流量センサ27が接続され、制御手段29
は、定電流制御装置28を介して、ランプユニット11
を駆動制御すると共に、ポンプ25を駆動して、流量セ
ンサ27の出力信号をモニタしながら、ランプユニット
11に必要な冷却水を循環させて、ランプユニット11
が加熱しないように制御する機能を有する。
【0047】尚、必要に応じて、制御手段29を、図4
で説明した検出手段16及び気体センサ19と、管路2
1に接続した真空排気手段21a、及び管路22に接続
した外部の冷却水供給手段22aと接続することで、制
御手段29がシステム全体を制御するようにしてもよ
い。このように、制御手段29は、熱処理装置10の全
体もしくはその一部である光源もしくは熱源側としての
ランプユニット11及びその駆動手段を制御するもので
あり、このため、特に用意されたシーケンスまたはソフ
トウエアを実行する専用の回路またはコンピュータを内
蔵したコントローラが使用されることができるし、ある
いは、パソコン等の小型の汎用コンピュータに熱処理装
置10の動作用ソフトウエアを内蔵させたものを使用し
てもよい。図7は、上述のランプユニット11の起動の
一例を示している。図7には、制御手段29の指示によ
り、電源投入から、60パーセント、80パーセント、
100パーセントの各出力設定に基づいて、到達温度と
必要時間が示されている。このように、熱処理装置10
では、図23で説明した従来の熱処理装置5と比較する
と、温度上昇に必要な時間がきわめて短縮される。
【0048】次に、図4の熱処理装置10のチャンバー
12内に配置された保持手段60の構成について詳しく
説明する。図8は、保持手段60に複数もしくは多数の
パッケージ36を配置した状態の概略平面図であり、そ
の下部に、ひとつのパッケージ36に対応した領域A2
を拡大して示している。また、図9は、領域A2の底面
から見た図、図10は、図8の領域A2に関するB−B
線切断端面図、図11は、図8の領域A2に関するC−
C線切断端面図である。尚、図8の領域A1は、後述す
る熱処理工程で、ランプユニット11から照射される光
ビームL3が照射される範囲を示している。
【0049】図8において、保持手段60は、好ましく
は、全体が熱伝導性のよい金属により形成されている。
この保持手段60は、例えば、プレート状もしくはテー
ブル状の形態でなっており、その上面には、ひとつずつ
のパッケージ36を収容できる大きさの収容凹部67を
有している。各収容凹部67は、パッケージ36の各短
辺にそれぞれ当接する第1の位置決め部61,61と、
パッケージ36の各長辺にそれぞれ2箇所で当接する第
2の位置決め部62,62,62,62を備えている。
【0050】また、これらの各位置決め部が隣り合う箇
所の少なくとも一部には、例えば、作業者がピンセット
等の治具を挿入できるような空間を形成した案内空間6
5,65が形成されている。これら案内空間65,65
は、図10及び図11に示すように、蓋体39を下にし
て底部36aを上に向けたパッケージ36を挟んだ対向
位置にそれぞれ形成されている。この案内空間65,6
5は、好ましくは、図11に示すように、下方に向かっ
てパッケージ36に次第に接近する案内テーパ65a,
65aを備えている。これにより、保持手段60の上部
では、ピンセット等の挿入を可能とすると共に、下部で
は、パッケージ36の保持をより確実なものとしてい
る。さらに、図9に示すように、各パッケージ36の蓋
体39の中心付近に位置する貫通孔66を備えており、
保持手段60からパッケージ36を取り出す場合に棒状
の治具等を、この貫通孔66に挿入すること等により、
パッケージ36を取り出しやすくされている。
【0051】次に、以上の構成でなる熱処理装置10を
用いて行う熱処理方法の一実施形態について説明する。
尚、以下で説明する熱処理方法は、図18で説明した圧
電デバイスの製造方法のST3の改良に相当する。図1
2は、熱処理方法の第1の実施形態に係るフローチャー
トである。図において、先ず、トレイ状の保持手段60
に図8ないし図11で説明したように、複数のパッケー
ジ36をセットする。この場合、図10及び図11で説
明したように、保持手段60は、個々のパッケージ36
を、その底部36aが外部を向くように、すなわち、図
示の場合、上方を向くようにセットする(ST31)。
【0052】次いで、図4の熱処理装置10のチャンバ
ー12の扉12aを開いて、複数のパッケージ36がX
及びYの方向に等間隔に並ぶようにセットされた保持手
段60を支持手段17上に配置して、扉12aを閉める
(ST32)。続くST33とST34は、図14のグ
ラフに示すように、同時に開始される。すなわち、図4
の制御手段29は、真空排気手段21aに指示を出し
て、管路21を介してチャンバー12内の空気を排気
し、気体センサ19の出力信号をモニタしながら、チャ
ンバー12内を所定の真空度とする(ST33)。
【0053】同時に、ランプユニット11を、図示しな
い移動手段により作業初期位置に移動させる。この状態
においては、保持手段60にセットされた全てのパッケ
ージ36が、ランプユニット11からほぼ等距離の位置
に配列されており、この状態から、熱処理を開始し、好
ましくは、制御手段29により、チャンバー12内の保
持手段60に近接して、あるいはその裏面近傍に設置さ
れた検出手段16により、温度モニタを行う。例えば、
制御手段29は、以降の工程で、検出手段16により検
出される温度が、予め設定した値を超えたら、冷水の供
給手段22aから、チャンバー12内に冷水を供給循環
させる。熱処理工程は、具体的には、制御手段29によ
り、交流電源からの駆動電流を定電流制御装置28によ
り一定の電圧の駆動電流にして、ランプユニット11の
各ランプ23の駆動回路(図示せず)に印加することで
行う。これにより、ランプユニット11は、図8のA1
の領域全体にハロゲンランプによる光ビームL3を照射
する(ST34)。
【0054】図14は、本実施形態における熱処理工程
の真空度と温度を示したグラフであり、図14のグラフ
において、実線Pは、チャンバー12内の真空度を示
し、鎖線Tは、チャンバー12内の温度変化を示してい
る。そして、図13は、図4の熱処理装置10により、
ランプユニット11から照射された光ビームL3がパッ
ケージ36の熱処理を行う様子を示す部分拡大断面図で
ある。
【0055】図14において、ハロゲンランプによる光
ビームL3の照射開始と、チャンバー12の真空排気の
開始は同時に行われ、T1時間(約1分程度)で、チャ
ンバー12内の検出手段16による検出温度は、目標と
される摂氏260度付近まで、迅速に到達する。そのT
2時間(約2分程度)後に、チャンバー12内の真空度
は目標値まで降下する。したがって、従来の熱処理装置
5による熱処理工程である図23と比較すると顕著に判
明するように、この熱処理装置10では、目標とされる
熱処理温度に到達する時間がきわめて短い。
【0056】その後、図14において、T3時間(約2
8分程度)の間、ハロゲンランプによる光ビームL3の
照射が継続されて、熱処理が行われる(ST35)。こ
の間に、パッケージ36内の圧電振動片32を固定して
いる導電性接着剤43が加熱されることにより、有害な
揮発成分がパッケージ36の内部空間S内に排出される
(図2参照)。また、パッケージ36の内表面等に付着
した水分や、パッケージ36の外側及び内側の各表面等
の微細な溝や割れ目等に入り込んだ水分等も、この加熱
により気化される。ここで、パッケージ36は、ハロゲ
ンランプによる光ビームL3の照射により、直接加熱さ
れるので、従来の輻射熱を利用する場合と比べて、熱を
伝達させるための窒素雰囲気を形成する必要がなく、き
わめて短時間に加熱され、ガス成分の生成が行われる。
しかも、窒素雰囲気を形成していないので、再度の真空
排気を行うことなく、真空雰囲気中で加熱されつつ、ガ
ス成分が、直ちにパッケージ36の外部に排出される。
この点においても、本実施形態の熱処理工程は従来と比
較すると、はるかに迅速に進行される。
【0057】また、図13に示すように、パッケージ底
部36aが上向きにされて、この底部36aに向けて前
記ハロゲンランプの光ビームL3が照射されることによ
り、加熱によって、パッケージ36内に発生するガス成
分が、上を向いているパッケージ底部36aの貫通孔3
7から、上方に抜けることで、排出されやすい。
【0058】その後、制御手段29は、ランプユニット
11の駆動を停止して、ハロゲンランプの光ビームL3
の照射を止め(ST36)、次いで、制御手段29は検
出手段16により、温度モニタを行いながら、冷却水供
給手段22aから、チャンバー12内に冷水を供給循環
させて、冷却手段18を駆動し、チャンバー12内の温
度を予め決めた温度まで降下させる(ST37)。この
冷却手段18の駆動よりもT4時間早く、チャンバー1
2内に不活性ガス、例えば窒素を導入する(ST3
8)。具体的には、制御手段29は、窒素供給手段21
bから、管路21を介して、チャンバー12内に窒素を
導入して真空破壊する。これにより、チャンバー12内
の気圧を外部と合わせることができると共に、酸化等の
弊害を防止して、次のステップに移行させることができ
る。続いて、図4の扉12bを開いて(ST39)、保
持手段60をチャンバー12から外に取り出す(ST4
0)。これにより、熱処理工程を終了する。
【0059】このように、熱処理装置10を用いて、上
述の熱処理を行うことにより、この実施形態では、熱処
理すべき圧電デバイス30の複数のパッケージに対し
て、ハロゲンランプによる光ビームL3を直接照射して
いる。このため、従来の熱処理のように、輻射熱により
間接加熱する場合と比べて、熱処理に必要とされる温度
までの昇温時間が短い。例えば、従来の場合は、熱処理
工程に要する時間が、60分程度(PT1、PT2、P
T3、PT4の合計で約61分)であったものが、本実
施形態では、30分程度(図14のT1、T2、T3の
合計で約31分)と、熱処理工程に要する時間が大幅に
短縮できる。また、光ビームL3を直接パッケージ36
に当てて加熱することで、輻射熱を利用する場合と比べ
て温度ムラが少なく加工品質が向上する。また、光ビー
ムL3を直接当てて加熱することで、輻射熱を利用する
場合と比べてロスが少なく、熱効率が向上する。
【0060】さらに、従来の熱処理装置5と比較する
と、熱処理装置10では、光源となるランプユニット1
1にハロゲンランプ23を利用しており、このため、高
主力ヒータ用等のような特別な電源その他の設備を必要
としないで、家庭用の交流電源を利用して駆動すること
ができる。このため、熱処理装置10を安価に構成でき
るとともに、熱処理装置10を使用する環境に制約がな
く、設備を簡略化できるので、場所を選ばずに熱処理工
程を行うことができる。また、従来の輻射式の加熱手段
8を用いる図19の熱処理装置5では、その高さ方向の
サイズH2は、大きくなってしまう。つまり、チャンバ
ー6の大きさが大きくなってしまうのに対して、図4の
熱処理装置10では、光源となるランプユニット11を
チャンバー12の外部に配置することが可能であるか
ら、チャンバー12の大きさH1をきわめて小さくする
ことができる利点がある。
【0061】尚、これに対して、チャンバー12内に、
ハロゲンランプのランプユニット11を収容する構成と
してもよい。このように構成すると、チャンバー12内
のランプユニット11を外部と接続する構成とした点で
は、やや複雑となるが、ランプユニット11をチャンバ
ー12内に内蔵することにより、チャンバー12の隔壁
を全て同じ金属で形成でき、気密性能を保持しやすい。
このように、本発明では、熱処理装置において、ランプ
ユニット11をチャンバーの外側に配置しても内側に配
置しても、後述する熱処理工程をいずれも支障なく実施
することができる。
【0062】図15は、熱処理方法の変形例を示してい
る。図示されているように、保持手段60によって、パ
ッケージ36が、蓋体39側をランプユニットからの光
ビームL3に向けるように配置するようにしてもよい。
これにより、蓋体39が、光透過性の材料で形成されて
いる場合には、この蓋体39を光ビームL3が透過し
て、パッケージ36内に直接照射される。このため、パ
ッケージ36内が一層効率よく加熱されることで、パッ
ケージ36内のガス発生部位におけるガスの発生が促進
される。
【0063】図16は、本発明の上述した実施形態に係
る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジ
タル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。図にお
いて、送信者の音声を受信するマイクロフォン308及
び受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備
えており、さらに、送受信信号の変調及び復調部に接続
された制御部としての集積回路等でなるコントローラ3
01を備えている。コントローラ301は、送受信信号
の変調及び復調の他に画像表示部としてのLCDや情報
入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302
や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段303の制御
を行うようになっている。このため、コントローラ30
1には、圧電デバイス30が取り付けられて、その出力
周波数をコントローラ301に内蔵された所定の分周回
路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック
信号として利用するようにされている。このコントロー
ラ301に取付けられる圧電デバイス30は、圧電デバ
イス30単体でなくても、圧電デバイス30と、所定の
分周回路等とを組み合わせた発振器であってもよい。
【0064】コントローラ301は、さらに、温度補償
水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水
晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続
されている。これにより、コントローラ301からの基
本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、
温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部3
07及び受信部306に与えられるようになっている。
【0065】このように、制御部を備えた携帯電話装置
300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧
電デバイスを利用することにより、製造工程において、
精密に熱処理された圧電デバイスを使用していることに
よって、正確なクロック信号を生成することができる。
【0066】本発明は上述の実施形態に限定されない。
各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省
略し、図示しない他の構成と組み合わせることができ
る。上述の実施形態では、圧電デバイスを圧電振動子に
適用した例を説明したが、本発明は、これに限らず、圧
電発振器その他、パッケージ内に圧電振動片を収容した
あらゆる圧電デバイスに適用される。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、圧
電デバイスの熱処理において、複数もしくは多数のパッ
ケージの熱処理を、短時間で、品質よく行うことができ
る圧電デバイスの熱処理方法と、熱処理装置、及びこの
方法により熱処理された圧電デバイスと、圧電デバイス
を利用した携帯電話装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧電デバイスの実施形態を示す概略
平面図。
【図2】 図1のA−A線概略断面図。
【図3】 図1の圧電デバイスの底面図。
【図4】 図1の圧電デバイスの熱処理に使用される熱
処理装置の実施形態の全体構成を示す構成図。
【図5】 図4の熱処理装置のチャンバーの部分を上か
ら見た状態を示す概略平面図。
【図6】 図4の熱処理装置で使用するハロゲンランプ
の波長域と温度域を示す図。
【図7】 図4の熱処理装置で使用するハロゲンランプ
の作動立ち上がり時間と温度とを示すグラフ。
【図8】 図4の熱処理装置のパッケージの保持手段を
示す概略平面図。
【図9】 図8の保持手段のA2領域の底面図。
【図10】 図8のB−B線切断概略端面図。
【図11】 図8のC−C線切断概略端面図。
【図12】 本発明の熱処理方法の実施形態に係るフロ
ーチャート。
【図13】 図12の熱処理方法において、図4の熱処
理装置のランプユニットから照射された光ビームが加熱
処理する様子を示す部分拡大断面図。
【図14】 図12の熱処理方法における真空度と温度
の推移を示すグラフ。
【図15】 図12の熱処理方法の変形例において、図
4の熱処理装置のランプユニットから照射された光ビー
ムが加熱処理する様子を示す部分拡大断面図。
【図16】 本発明の上述した実施形態に係る圧電デバ
イスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯
電話装置の概略構成を示す図。
【図17】 圧電デバイスの構成例を示す概略断面図。
【図18】 圧電デバイスの製造方法の概略を示すフロ
ーチャート。
【図19】 圧電デバイスの従来の熱処理装置の概略構
成図。
【図20】 図19の熱処理装置における熱処理の様子
を示す説明図。
【図21】 図19の熱処理装置に用いられる加熱手段
の構成を示す図。
【図22】 図19の熱処理装置による熱処理方法を示
すフローチャート。
【図23】 図19の熱処理装置による真空度と温度の
推移を示すグラフ。
【符号の説明】 10・・・熱処理装置、11・・・ランプユニット、1
2・・・チャンバー、13・・・蓋体、30・・・圧電
デバイス、32・・・圧電振動片、36・・・パッケー
ジ、37・・・開口、38・・・封止材、39・・・蓋
体、42・・・凹部、51・・・基部、60・・・保持
手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川内 修 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5J108 MM02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動片の一部を支持固定したパッケ
    ージに蓋体を固定した後で、当該パッケージを加熱する
    圧電デバイスの熱処理方法であって、 前記蓋体の固定後に、前記パッケージを複数個配置し、 前記複数個のパッケージに対して、ハロゲンランプによ
    る光ビームを直接照射して、前記圧電振動片を熱処理す
    るようにしたことを特徴とする、圧電デバイスの熱処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記パッケージとして、貫通孔が形成さ
    れたパッケージを使用することを特徴とする、請求項1
    に記載の圧電デバイスの熱処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲンランプの光ビームによる加
    熱処理が、気密にしたチャンバー内で行われることを特
    徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の圧電デ
    バイスの熱処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ハロゲンランプによる光ビームの照
    射に先立って、保持手段の上に、前記複数のパッケージ
    を配置して支持することを特徴とする、請求項1ないし
    3のいずれかに記載の圧電デバイスの熱処理方法。
  5. 【請求項5】 前記ハロゲンランプにより光ビームが、
    ランプユニットからほぼ平行に照射されることにより、
    前記複数のパッケージを含む全ての領域に同時に光ビー
    ムを照射することを特徴とする、請求項4に記載の圧電
    デバイスの熱処理方法。
  6. 【請求項6】 前記保持手段により、前記パッケージ
    を、パッケージの底部側が前記ハロゲンランプの光ビー
    ムに向くように上向きに配置することを特徴とする、請
    求項5に記載の圧電デバイスの熱処理方法。
  7. 【請求項7】 前記蓋体として光透過性の材料で形成し
    た蓋体を使用し、かつ前記保持手段により、前記パッケ
    ージを、パッケージに固定した蓋体側が前記ハロゲンラ
    ンプの光ビームに向くように配置することを特徴とす
    る、請求項5に記載の圧電デバイスの熱処理方法。
  8. 【請求項8】 圧電振動片の一部を支持固定したパッケ
    ージに蓋体を固定した後で、当該パッケージを加熱する
    熱処理装置であって、 前記複数のパッケージを気密に収容するためのチャンバ
    ーと、 前記チャンバー内で、前記複数のパッケージを、その底
    部側もしくは蓋体側がランプ側に向くようにして、並べ
    て保持する手段と、 前記保持手段により支持されたパッケージもしくはパッ
    ケージに固定された蓋体に対して、ハロゲンランプによ
    る光ビームを直接照射するランプユニットとを備えるこ
    とを特徴とする、圧電デバイスの熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記パッケージには貫通孔が形成されて
    いることを特徴とする、請求項8に記載の圧電デバイス
    の熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記チャンバーの外側に前記ランプユ
    ニットを配置すると共に、ランプユニットからの光ビー
    ムを透過させる光透過性の隔壁が前記チャンバーに形成
    されていることを特徴とする、請求項8または9のいず
    れかに記載の圧電デバイスの熱処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ランプユニットが、前記複数のパ
    ッケージの全ての配置領域に同時に光ビームを照射する
    構成としたことを特徴とする、請求項8ないし10のい
    ずれかに記載の圧電デバイスの熱処理装置。
  12. 【請求項12】 前記チャンバー内に冷却手段を備える
    ことを特徴とする、請求項8ないし11のいずれかに記
    載の圧電デバイスの熱処理装置。
  13. 【請求項13】 圧電振動片の一部を支持固定したパッ
    ケージに蓋体を固定した圧電デバイスであって、 ハロゲンランプによる光ビームの熱により前記パッケー
    ジもしくはパッケージ内部が熱処理されていることを特
    徴とする、圧電デバイス。
  14. 【請求項14】 前記パッケージの底部には、貫通孔が
    形成されており、この貫通孔に封止材を充填することで
    孔封止されていることを特徴とする、請求項13に記載
    の圧電デバイス。
  15. 【請求項15】 パッケージに形成された前記貫通孔
    は、所定の内径を備える内側の第1の貫通孔と、この第
    1の貫通孔と連続して設けられると共に、前記第1の貫
    通孔よりも大きな内径を備えて外側に開口した第2の貫
    通孔とを有することを特徴とする、請求項14に記載の
    圧電デバイス。
  16. 【請求項16】 前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔
    とは段部を介して連続しており、この段部と、前記第1
    の貫通孔の内面には、前記封止材との濡れ性に優れた金
    属被覆が設けられていることを特徴とする、請求項15
    に記載の圧電デバイス。
  17. 【請求項17】 圧電振動片の一部を支持固定したパッ
    ケージに蓋体を固定した圧電デバイスを利用した携帯電
    話装置であって、 ハロゲンランプによる光ビームの熱により前記パッケー
    ジもしくはパッケージ内部が熱処理されている圧電デバ
    イスにより、制御用のクロック信号を得るようにしたこ
    とを特徴とする、携帯電話装置。
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