JP2008121022A - 調色粉体塗料の提供方法・取得方法 - Google Patents

調色粉体塗料の提供方法・取得方法 Download PDF

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JP2008121022A JP2008004773A JP2008004773A JP2008121022A JP 2008121022 A JP2008121022 A JP 2008121022A JP 2008004773 A JP2008004773 A JP 2008004773A JP 2008004773 A JP2008004773 A JP 2008004773A JP 2008121022 A JP2008121022 A JP 2008121022A
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Hiroyuki Shiomi
浩之 塩見
Naohide Nishimine
尚秀 西峰
Kazuhiko Nakayama
和彦 中山
Yukiya Sato
幸哉 佐藤
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Abstract

【課題】本発明の第1の目的は塗料メーカ・ユーザ間で色ずれが発生せず、調色時間を短
縮するとともにコスト削減や色精度向上を達成できる調色塗料の提供方法を提示すること
である。第2の目的は、この調色を利用して顔料混練型の調色粉体塗料(複数色の顔料樹
脂・添加剤等とともに混練し粉砕し、必要に応じて分級し調色する粉体塗料)のリードタ
イムを短縮する方法を提示することである。
【解決手段】この発明の方法は、複数色の原色粉体塗料から作成される調色塗料をユーザ
に提供する方法にして、調色塗料の配合データをユーザから受け取る工程と、前記配合デ
ータに基づいて複数色の原色粉体塗料を計量し混合することにより調色塗料を製造する工
程と、前記調色塗料をユーザへ送る工程と、を有する。又この方法は、ブレンド調色塗料
の配合比より導いた顔料データを基に顔料混練型の調色粉体塗料を製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数色の原色粉体塗料から作成されるブレンド調色塗料の製造、提供、若し
くは取得に関する。
有機溶剤を含まないために環境性に優れている粉体塗料は家庭電化製品、自動車部品、
家具等の塗装に広く用いられている。
前記粉体塗料は一般的には、樹脂・顔料・硬化剤及び添加剤等を混練・粉砕、必要によ
り分級することにより、20〜50μmの微粒子から成る微粒子パウダーとして製造され
る。
この粉体塗料を用いて塗装する場合には、塗装ガン等で粉体塗料を被塗布物に対して吹
き付ける。この際、塗料微粒子は被塗布物に対して静電力で付着される。次いで、被塗布
物と共に加熱することにより、粉体塗料を被塗布物に対して焼付る。
ユーザは顧客から塗装品の色を特定するための色見本を受け取ると、この色見本を塗料
メーカへ送付する。
塗料メーカは、前記色見本を測色器により測色し、そのデータを基にコンピュータ・カ
ラーマッチング装置により顔料・樹脂の配合比を決定する。以下、前記測色器とコンピュ
ータ・カラーマッチング装置からなるシステムを、コンピューター・カラーマッチング・
システム或いは、CCMシステムと言う。
前記塗料メーカは、決定された配合比により、樹脂・各色顔料・硬化剤及び添加剤等を
、粉体塗料製造装置を用いて混練・粉砕することにより、調色塗料を製造する。
最後に塗料メーカは、調色塗料をユーザへ提供する。
従来方法においては、メーカよりユーザへ提供された調色塗料を被塗布物へ塗装したと
き、前記色見本の色が実現しない場合があった。
この場合、異なった色となった塗装サンプルをユーザから塗料メーカへ送付する。塗料
メーカでは、受け取った塗装サンプルを参照し、顔料の配合比を変更、調整し、混練・粉
砕を再実行することにより調色塗料を再製造する。この粉体塗料の再製造の為に、注文色
毎に混練機や粉砕機などの製造設備を洗浄しなければならず、色調節に、多くの時間を要
していた。
従って、従来の方法においては、色見本に合致した色の調色塗料をユーザへ提供するま
でにリードタイムが長くなると共にコストが高騰することになっていた。
この問題を解決するために、溶剤系塗料と同様に複数の原色粉体塗料を作成し、ドライ
ブレンドにより調色することが考えられている(特開平11−286635)。
しかし、特開平11−286635或いは塗装技術1989年6月号84頁〜89頁に記載
されているように、粉体塗料の色は、塗布・焼付条件により大きく変わることが知られて
おり、実際の塗装条件を考慮して配合比決定、即ち調色を行わなければ色合わせを行うこ
とは難しい。
特開平11−286635では、この問題を解決するために、「実際の塗装と同条件で
試作塗装し、その塗膜の測色データを基に修正計算を行う」、ことを提案している。
しかし、従来と同様に塗料メーカで調色を実施するのであれば、塗料メーカとユーザ間
で塗布・焼付条件の違いに起因する色ぶれが発生する可能性があり、調色時間、コスト、
および色精度の大幅な改善は難しい。
更に、調色が複数色の原色粉体塗料を原料とする調色である場合、原色塗料を予め製造
する必要があり、その在庫を適正に保つために精度の高い原色塗料生産計画が望まれてい
る。
本発明の第1の目的は塗料メーカ・ユーザ間で色ずれが発生せず、調色時間を短縮する
とともにコスト削減や色精度向上を達成できる調色塗料の提供方法を提示することである
また、第2の目的としてこの調色を利用して顔料混練型の調色粉体塗料(複数色の顔料
樹脂・添加剤等とともに混練し粉砕し、必要に応じて分級し調色する粉体塗料)のリード
タイムを短縮する方法を提示することである。
前記目的を達成する第1の発明は、複数色の原色粉体塗料から作成された調色塗料をユ
ーザへ提供する方法にして、調色塗料の配合データ(配合比及び配合量)をユーザから受
け取る工程と、前記配合データに基づいて複数色を計量・混合することにより調色塗料を
製造する工程と、前記調色塗料をユーザへ送る工程と、を有する。
前記原色粉体塗料は、たとえば特開平10−212435に記載の方法で製造する。
前記配合データは、原色塗料の色特性と、ユーザの所有する塗装条件に応じて決定され
る配合比とユーザが必要とする配合重量データである。
前記配合比決定は、ユーザに於ける以下のプロセスにより導出されるのが好ましい。こ
のプロセスは、原色塗料の色特性を表現している基礎データにより運転されるコンピュー
タ・カラーマッチング・システム(測色器とコンピュータ・カラーマッチング装置とを含
む)を用いて色見本の色を実現するための一次配合比を作成する工程と、この一次配合比
から作成された調色塗料を用いて塗膜を形成する工程と、この塗膜の色と色見本の色を比
較し両者が一致しない場合は、ユーザの塗装条件を考慮し前記一次配合比と測色データを
基に補正を繰返し、ユーザ所望色に対して基準範囲内で一致させる工程と、を含み得る。
これにより粉体塗料のニーズをつかみ、各原色塗料を計画的に生産することができる。
前記配合比決定のため、前記CCMシステムを運用するための基礎データを塗料メーカ
からユーザへ提供するのが望ましい。
これによりユーザは、塗料メーカが製造した原色塗料の特性に応じて調整されたCCMシ
ステムにより、前記原色塗料の配合比を決定する。
前記において、ユーザから配合データを受け取り、この配合データに基づいて複数色の
原色塗料を配合し、配合された調色塗料をユーザに送る工程は、原色塗料メーカ、又は当
該塗料メーカの代理店により行われるのが望ましい。
第2の発明は、複数色の原色粉体塗料を含有する調色塗料を取得する方法にして、色見
本の色を測色し、もって原色粉体塗料の配合比を決定する工程と、決定した配合比及び配
合量(配合データ)を原色粉体塗料保持者へ送る工程と、前記配合比で配合された調色塗
料を原色塗料保持者から受け取る工程と、を有する。
前記方法において、前記配合比は前記色見本を測色することでCCMシステムを用いて求
められるのが望ましい。また、前記方法では、前記CCMシステムの基礎データを原色粉体
塗料メーカから受け取る工程を有するのが望ましい。
前記方法はまた、ユーザの使用する塗装装置の塗装条件に基いて前記配合比を補正する
工程を含むのが望ましい。前記塗装条件には、塗布条件(塗装ガンの種類等)及び焼き付
け条件(焼き付け釜の種類等)が含まれる。
第3の発明は、顔料数種類に樹脂・添加剤等を加え混練・粉砕・分級することで製造さ
れる調色塗料をユーザへ提供する方法にして、ブレンド調色で得られた調色塗料の配合デ
ータから顔料データ(顔料配合比および配合重量)を導出する工程と、前記顔料データに
基づいて複数色の顔料を樹脂・添加剤等とともに混練し粉砕、必要に応じて分級すること
により調色塗料を製造する工程と、前記調色塗料を前記ユーザへ送る工程を有する。
本明細書中で、ブレンド調色とは原色粉体塗料の調色(ドライブレンド調色)もしくは
原色スラリー粉体塗料(水で分散した粉体塗料)の調色のいずれかを意味する。
以上説明したようにこの発明によれば、調色塗料使用者であるユーザに対して調色塗料
をより迅速・安価に且つ色再現性よく供給することができ、且つ、当該ユーザはその顧客
に対して塗装品をより迅速・安価かつ色再現性よく提供することが出来る。
図1に示す本発明の第1実施形態は、複数色の原色粉体塗料からなる調色塗料を、塗料
メーカ21から塗料ユーザ(塗装業者)23へ提供する方法である。なお、塗料メーカ2
1とユーザ23との間の関係を示す図1、図3、図5、図7では、配合データ等の情報の伝
達を破線、塗料等の物の送付を実線で示した。
塗料メーカ21は、例えば特開平10−212435に記載された方法により原色粉体
塗料を製造する。この原色粉体塗料は、例えば白、黒、赤、黄、青、緑の6種類から成る
。前記塗料メーカ21は、前記原色粉体塗料を配合或いは調合し調色塗料を得るために計
量と混合からなる調合をする為の設備53、例えば計量器と混合器、必要に応じて配合器
又は調合器を備えている。
一方、前記塗料ユーザ23は、前記塗料メーカ21からの調色塗料を用いて被塗布物に対して塗装を行い塗装品を製造する。塗料ユーザ23は、顧客からの色見本等を測色し、前記色見本の色を実現すると予測される原色塗料の配合比を出力するコンピュータ・カラー・マッチングシステム(以下、CCMシステムと略称する)51を備えている。CCMシステム51は、一般的には色見本を測定し分光データ及び色彩値(3刺激値)を得る測色器と、上記分光データからCCM基礎データを用いて配合計算を行うコンピュータ・カラーマッチング装置(CCM)とから成る。入力されたCCM基礎データ29をもとにして、CCMシステム51は、色見本の測色データから原色塗料の配合比を求める。
前記調合をする為の設備53を備えた塗料メーカ21と、CCMシステム51を備えたユ
ーザ23との間で実行されるこの発明の第1実施形態は、以下の工程を備える。
1. 塗料ユーザ23が、前記CCMシステム51を用いて色見本の色を実現する原色塗料
の配合比を決定し、配合データを求める工程(なお、この配合データは原色塗料の配合比
及び配合量の少なくとも一つを含む。)。
2. 塗料ユーザ23から塗料メーカ21へ、原色塗料の配合データ25を送る工程。
3. 塗料メーカ21が、前記配合データ25に基づいて色の異なった複数色の原色粉
体塗料を配合することにより調色塗料27を製造する工程。
4. 塗料メーカからユーザ23へ、前記調色塗料27を送る工程。
なおCCMシステム51を運用するためのCCM基礎データ29と試行に用いる原色塗料(サ
ンプル用原色塗料)33が、塗料メーカ21からユーザ23へ予め送られる。
第1実施形態のフローチャートを図2で表わす。ステップS1で、塗料メーカ21が例
えば6色(白、黒、赤、黄、青、緑)の原色塗料を、例えば特開平10−212435に
記載された方法により製造する。ステップS3で、塗料メーカ21が、ユーザ23が使用
するCCMシステム51を作動させるためのCCM基礎データ29を作成する。CCM基礎データ
29は、前記塗料メーカ21により製造される原色塗料の特性を反映して設定されている
。この基礎データを入力したCCMシステム51を用いることにより、ユーザ23は、目的
色の色見本を測色し、メーカ21の製造する原色塗料の配合比を決定できる。
ステップS5で、塗料メーカ21は、CCM基礎データ29及び原色塗料(サンプル用
)33をユーザ23へ供給する。ステップS6で、ユーザ23は前記CCM基礎データ2
9をCCMシステム51のCCM基礎データ記憶手段へ入力する。
ステップS7で、ユーザ23は顧客から色見本を受領する。
ステップS8〜S19で、ユーザ23は、自己の塗装条件に整合するようにメーカ21
の製造する原色塗料の配合比を決定する。より詳細には以下の通りである。
ステップS8で、顧客から受領した色見本の色をCCMシステム51中の測色器で測色す
る。
ステップS9で、測色の結果から原色塗料の配合比を計算し、コンピュータ等の配合比
記録手段へ記録する。
ステップS11で、配合比に基づいて、サンプル用原色塗料33を調合しサンプル用調
色塗料を作成する。このサンプル用調色塗料作成の際、ユーザは、電子天秤の如き計量器
及びタンブラーの如き混合器を用いる。
ステップS13で、ユーザはサンプル用調色塗料を、被塗布物サンプルへ塗布すると共
に当該サンプルを焼付し、塗装サンプルを製造する。
ステップS15で、ユーザは、前記塗装サンプルの色をCCMシステム51で測色する。
ステップS16で、前記塗装サンプルの測色データの値を、ステップS9で記録された
測色データの値と比較する。なお、色見本と塗装サンプルの色の比較は、前記測色データ
の比較或いはそれに加えて肉眼によるマニュアル比較により行ってもよい。両データが基
準範囲内で一致すれば配合データを決定し(ステップS20)、一致しない場合はステッ
プS19を経由してステップS11へ戻る。
ステップS19では色見本と測色データが一致しない塗装サンプルの配合比と測色デー
タとを基に配合比の補正を行い配合比記録手段へ記録する。ステップS11で補正された
配合比で再びサンプル用調色塗料を作成し、ステップS13で、このサンプル用調色塗料
を用いて再度塗装作業を行い、ステップS15で測色を行う。
ステップS16でこの測色データを前記記録手段に記録された色見本の測色データと比
較し、両データが基準範囲内で一致するまで、ステップS19、S11、S13、S15
を繰返す。
ステップS16で両データが基準範囲内で一致すれば、スッテプS20へ進む。
ステップS20で、配合比記録手段に記憶されている配合比と配合量とを、調色塗料配
合データとして確定させる。
ステップS21で、前記配合比を含む配合データをユーザから原色塗料メーカへ送る。
このデータの転送はインターネットを介して行う。
ステップS25で、塗料メーカは、前記配合比を有する調色塗料を製造する。
ステップS27で、塗料メーカは前記製造した調色塗料をユーザへ送付する。
ステップS29で、ユーザは前記調色塗料を用いて被塗布物へ塗布、焼き付けを行い塗
装品を完成する。
一方ステップS31で、塗装メーカは、前記ユーザからの配合データ(配合比・配合重
量データ)に基づいて、原色塗料の生産計画を作成(変更)する。
本実施形態によれば、塗料メーカは、ユーザ側の塗布条件及び焼き付け条件を反映した
配合データを受信し、この配合データに基づいて原色塗料を配合することにより調色塗料
を製造することができる。従って、調色塗料を納品するまでのリードタイムを短縮し且つ
コストを削減でき、塗料の調色精度を高めることが可能になる。
また塗料メーカは、複数の前記ユーザ側からの配合データを集計することにより、原色
塗料の生産計画を調整することができる。即ち、調色塗料を使用するユーザ側のニーズに
基づいて原色塗料を生産するように生産計画を作成することができる。
図3に示すこの発明の第2実施形態は、複数色の原色粉体塗料からなる調色塗料27を
ユーザ23へ提供する方法であり、ユーザ23から調色塗料の配合データ(配合比・配合
重量データ)25を受け取る工程と、前記配合データ25に基づいて複数色の原色塗料を
配合することにより調色塗料27を製造する工程と、製造した調色塗料27をユーザ23
へ送る工程とを有する。
この第2実施形態においては、前記配合データ25を受け取る工程、前記配合データ2
5に基づいて調色塗料27を調合する工程、前記調色塗料27をユーザ23へ送る工程は
、塗料メーカ21を代理する代理店31により行われる。代理店31がユーザ23から受
け取った配合データ25は塗料メーカ21に送られる。
塗料メーカ21は、原色塗料を製造し、製造した原色塗料を前記代理店31へ供給する
と共に、前記原色塗料の特性に基づいて作成されたCCM基礎データ29とサンプル用原色
塗料33を、予めユーザ23へ送っておく。この際、CCM基礎データはインターネット等
の通信手段を介して送ることができる。
図4に本発明の第2実施形態の工程フローチャートを示す。
ステップS1〜S5で、塗料メーカ21が、原色塗料を製造しこの原色塗料に基づいて
CCM基礎データを作成し、前記CCM基礎データを原色塗料サンプルと共にユーザ23へ送る
。ステップS1〜S5の詳細は、図2に示した第1実施形態におけるステップS1〜S5
と同様である。
塗料メーカ21は、ステップS41で、原色塗料(例えば前記6色の原色塗料)を代理
店31へ送る。
一方ステップS6〜S21で、ユーザ23は、前記CCM基礎データをCCMシステムの記
録手段へ記録すると共に、顧客から色見本を受け取り、当該色見本の色彩値をCCMシステ
ムで測色し、当該色彩値を実現するための原色塗料の配合比(塗料メーカ21で製造され
代理店31へ送られた原色塗料の配合比)を決定し、その決定した配合比と配合量(配合
データ)を代理店31へインターネット等の通信手段により送信する。
前記ステップS6〜S21の詳細は、図2に示した第1実施形態のステップS6〜S21と同様である。例えばステップS19では、ユーザの使用する塗装条件(塗布条件及び焼き付け条件)に応じて前記配合比が補正される。
ステップS25で、前記代理店31において、前記ユーザ23からの配合データに基づ
いて原色塗料が調合される。
ステップS27で調合された調色塗料が代理店31からユーザ23へ送られる。
ステップS29でユーザ23において、代理店31からユーザ23へ送られた調色塗料を用いて被塗布物へ塗布・焼付が行われる。
一方ステップS45で、代理店31から塗料メーカ21へ、インターネット等の通信手段を介して配合比及び配合重量データを含む配合データ25が転送される。
ステップS31で、塗料メーカ21は、前記代理店31から受領した配合データに基づ
いて原色塗料を生産するための生産計画を調整する。
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に調色塗料をユーザへ納入するまでの
プロセスが簡単化され、調色塗料を納品するまでのリードタイムを短縮し、コストの削減
を行うことが出来る。又、塗料の調色精度を高めることも可能になる。
また、この第2実施形態では、代理店31がユーザ23からの配合データを受信しこれ
に基づいて調色塗料27を調合する。そしてこの調色塗料27をユーザへ供給する。従っ
てユーザ23のニーズに対してより迅速に対応することができる。またユーザ23に対し
てより細かなサービスをすることができる。
図5にこの発明の第3実施形態を示す。この実施形態は、ユーザ23が、CCMシステム
51及び調合器53の両方を有する場合に適応される。
第3実施形態は、複数色の原色粉体塗料からなる調色塗料を製造する方法にして、塗料
メーカ21から複数色の原色粉体塗料33を受け取る工程と、調色塗料により実現しよう
とする色見本の色をCCMシステム51で測色することにより、当該調色塗料の配合比を決
定する工程と、前記配合比と配合重量データ(配合データ)に基づいて複数色の原色粉体
塗料を調合器等53で配合もしくは調合する工程とを有する。
この時決定される配合データはネットワーク等を介して、自動的に塗料メーカが受け取
り、塗料メーカはこの配合データを原色塗料の生産計画に反映させる。
図6に、本発明の第3実施形態で実行される工程のフローチャートを示す。
ステップS1、S3、S5で塗料メーカ21が、原色塗料を製造すると共にCCMシステ
ム51のためのCCM基礎データを作成し、このCCM基礎データを原色塗料と共にユーザ23
へ送る。
ステップS6〜S20で、ユーザ23が前記CCM基礎データをCCMシステムのCCM基礎
データ記憶手段へ記録すると共に、顧客から色見本を受領し、この色見本をCCMシステム
51で測色し、この色見本を実現するための原色塗料の配合比を決定する。
前記ステップS1〜S5及びステップS6〜S20の詳細は、図2に示した第1実施形
態の内容と同様である。
ステップS25で、ユーザ23は、前記ステップS7〜S20で決定した配合比に基づ
いて原色塗料を調合器等53を用いて調合する。
この調合工程S25の詳細は、図2示した第1実施形態におけるステップS25の調合
工程と同様である。
ステップS29で、ユーザ23は、前記調合工程S25により調合した調色塗料を用い
て被塗布物へ塗布及び焼き付けを行い塗装作業を終了する。
第3実施形態によれば、ユーザがCCMシステム51及び調合器等53を有しており、自
ら調色及び調合を行うことができるので、調色塗料を自らのニーズに合わせてより迅速に
取得することが出来る。また、これによりユーザは顧客からの要請に応じてより迅速に塗
装品をその顧客へ提供できる。
図7に示す本発明の第4実施形態の方法は、複数色の顔料を樹脂・添加剤等とともに予
備混合、混練、粉砕、必要に応じて分級、表面処理することで製造される調色塗料(顔料
混練型粉体塗料)をユーザ23へ提供する方法にして、実施形態図1,図3,図5等の任
意の調色方法で配合データを決定する工程で得られた配合データ25をユーザ23から受
け取る工程と、前記配合データに基づいて顔料混練型粉体塗料の組成比(顔料、樹脂、添
加剤の比率)を決定する工程と、その組成比に従って複数色の顔料をはじめとする粉体顔
料原料を予備混合、混練、粉砕、必要に応じて分級、表面処理することにより調色塗料を
生産する工程と、前記調色塗料を前記ユーザへ送る工程27を有する。
ここに、顔料混練型粉体塗料の組成比は、配合比に基づき、色見本の色とユーザの使用
する塗装装置の塗装条件とに応じて決定される。
すなわち、顔料混練型粉体塗料の組成比は、複数の原色粉体塗料のブレンド調色で得ら
れた配合比を「各原色の顔料分散、焼付け条件による発色性の違い、塗布条件による塗着
効率のデータ等を基に導かれた補正関数Δf」を用いて補正することにより決定される。
ここで、補正関数Δfは、ブレンド調色と顔料混練型調色間での発色力の違いに基づい
て、樹脂と添加剤と顔料の組成比を補正する関数である。この時、樹脂の種類、添加剤の
種類、顔料の種類はブレンド調色の結果から取得する。
補正関数としては、以下の各事情(1)、(2)を反映する各補正関数が挙げられる。
(1)ブレンド調色塗料の配合比を原色塗料の塗着効率に応じて補正する関数。すなわ
ち、ブレンド調色での塗膜は原色塗料の比率に基づく色となるが、原色毎に塗着効率が異
なり配合比と塗着した原色塗料の比率が異なる場合、配合比に基づいた組成比で顔料混練
型調色塗料を調製すると得られる塗板の色はブレンド調色塗料の塗板の色と異なるため、
原色塗料の塗着効率に応じて配合比を補正する必要がある。
(2)ブレンド調色における原色塗料と顔料混練型調色塗料との発色性に応じて補正す
る関数。すなわち、顔料分散性は、顔料濃度、顔料の組み合わせ等による混練時の粘度等
の影響を受け、個別に混練して調製した原色塗料と顔料を一括に混練して調製した顔料混
練型調色塗料では顔料分散性が異なり、発色性の差を補正する必要がある。
従来の顔料混練型粉体塗料における調色では、通常、ユーザからの色見本を元に小スケ
ールでの調色を繰り返して色合わせを行い、メーカで作成された色見本がユーザで承認さ
れれば、スケールアップを行ない粉体塗料を生産する。ただし、焼き付け炉の状態などに
より、色味に差が生じることがあるためユーザ側で塗装、焼付けテストを行なうこともあ
る。この手法では、小スケールでの調色で樹脂、添加剤と顔料の選定と組成比を決定して
いくため色合わせの効率が悪い。
しかし、本発明ではブレンド調色粉体塗料の調色結果を用いて顔料混練型粉体塗料の樹
脂や添加剤の種類の決定、樹脂、添加剤、顔料の組成比を導くため色合わせの時間が短縮
される。
また、補正関数Δfを求める工程により、これまで熟練者に依存している顔料混練型の
調色技術を自動化することが可能になり作業の効率化が図れると同時に、調色技術の伝達
が容易になる。
さらにブレンド調色粉体塗料の配合比に補正を加えて決定された組成比と最終的に調色
で用いた組成比違いを次の調色に対してフィードバックすることで補正関数Δfの精度が
向上し、さらなる効率化が可能になる。
この第4実施形態により、大量の調色顔料を必要とするユーザに対しても、短時間で精
度の良い調色塗料を提供できる。即ち、この場合には、顔料等から調色塗料を製造する工
程において、色替え・色調節の回数(調色ループ)を削減でき、もって調色塗料のリード
タイム短縮と製造コスト削減が可能になる。
図1は、 本発明の第1実施形態の概略説明図である。 図2は、 本発明の第1実施形態の詳細工程を示すフローチャートである。 図3は、 本発明の第2実施形態の概略説明図である。 図4は、 本発明の第2実施形態の詳細工程を示すフローチャートである。 図5は、本発明の第3実施形態の概略説明図である。 図6は、 本発明の第3実施形態の詳細工程を示すフローチャートである。 図7は、 本発明の第4実施形態の概略説明図である。

Claims (5)

  1. 複数色の原色粉体塗料から作成される調色塗料をユーザに提供する方法にして、
    調色塗料の配合データをユーザから受け取る工程と、
    前記配合データに基づいて複数色の原色粉体塗料を計量し混合することにより調色塗料
    を製造する工程と、
    前記調色塗料をユーザへ送る工程と、
    を有する調色塗料の提供方法。
  2. 原色粉体塗料の生産計画を、各ユーザから受け取る配合データに基づいて調整する生産
    計画の決定方法。
  3. 複数色の原色粉体塗料を含有する調色塗料を取得する方法にして、
    色見本の色を測色し、その結果に基づいて原色粉体塗料の配合比を決定する工程と、
    決定した配合比及び配合量を原色粉体塗料保有者へ送る工程と、
    前記配合データに従って配合された調色塗料を原色粉体塗料保有者から受け取る工程と

    を有する調色塗料の取得方法。
  4. 複数色の原色粉体塗料の混合により調色した配合データをもとに顔料混練型粉体塗料の
    組成比を決定する工程と、
    その組成比に従って顔料混練型粉体塗料を生産する工程と、
    を有する粉体塗料の製造方法。
  5. 前記配合データは、原色塗料の色特性と、ユーザの使用する塗装装置の塗布・焼付条件
    とに応じて決定された配合比とユーザが必要とする配合重量データとを含む請求項1〜4
    に記載の方法。
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