JP4731739B2 - Ccm計算システム、ccm計算方法および記録媒体 - Google Patents

Ccm計算システム、ccm計算方法および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所望のターゲット色を再現するための着色材配合率を計算するためのシステム(CCM(コンピュータカラーマッチング)計算システム)、CCM計算方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCCM計算システムはスタンドアロン型であり、色を測定する分光光度計とコンピュータシステムとで構成され、当該コンピュータシステムに着色材のデータベースおよび着色材配合率計算用のプログラムが格納されている。そして、従来のCCM計算システムでは、分光光度計による測色データに基づき、前記着色材のデータベースおよび着色材配合率計算用のプログラムを利用して着色材配合率を計算している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、分光光度計は平滑なサンプルの場合には高精度の測定が可能であるが、曲率を有するサンプルや微小サンプルの場合には測定不能となり、着色材の配合率を計算することができない。また、印刷のデザイン段階などのように、サンプルの色と厳密に一致する色を再現できることが必ずしも望まれない場合もあり、分光光度計を用いての厳密な測色データが必ずしも必要でない場合もある。さらに、スタンドアロン型のCCM計算システムは非常に高価である。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、分光光度計を用いない比較的安価なCCM計算システム、CCM計算方法及び記録媒体を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のCCM計算システムは、
選択された色票に対応する色票像と、前記色票像の色相、明度または彩度を中心として色相、明度または彩度の昇順または降順に並んだ複数の色見本とを表示し、かつ色票、ターゲット色、色票像および複数の色見本の対比に基づいて、色票に対応する表色値とターゲット色に対応する表色値との表色値差のデータを所望の色相、明度または彩度の前記色見本を選択または所望の色相、明度または彩度の点を各目盛り上において選択することで入力するための入力画面を表示する表示手段、および
表色値差データおよび色データに基づき、ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算する配合率計算手段を備えている。
【0006】
以上のように構成された、格納された色データに基づくCCM計算システムによれば、入力手段によって所望のターゲット色に対応する表色値データが入力され、配合率計算手段によって、当該入力された表色値データおよび前記色データに基づき、所望のターゲット色を再現するための着色材配合率が計算される。
【0007】
好適な実施形態においては、前記色データがサーバに格納され、前記配合率計算手段による配合率計算がサーバにおいて行われるように構成される。
【0008】
本発明においては、選択された色票に対応する色票像を表示し、かつ色票、ターゲット色および色票像の対比に基づいて、色票に対応する表色値とターゲット色に対応する表色値との表色値差のデータを指定して入力するための入力画面を表示する表示手段をさらに備える。
【0009】
好適な実施形態においては、前記表示された表色値を補正するための手段をさらに備えて構成される。
【0010】
好適な実施形態においては、前記色データが、色票データ、着色材データ、樹脂データまたは用途データを有するように構成される。
【0011】
好適な実施形態においては、計算された着色材配合率を表示する配合率表示手段をさらに備えて構成される。
【0012】
好適な実施形態においては、前記色データが着色材のコストデータを有し、配合率計算手段によって複数の着色材配合率の組合せを計算する際に、前記コストデータに基づき各着色材配合率の組合せ毎にコストを計算し、当該計算されたコストの高い順または低い順に着色材配合率の組合せを、前記配合率表示手段に表示させるように構成される。
【0013】
好適な実施形態においては、一方の光を照射したときの前記ターゲット色と調色品との色相、明度または彩度の第一の差と、他方の光を照射したときの前記ターゲット色と調色品との色相、明度または彩度の第二の差とが異なっており、前記システムが、更に前記第一の差と前記第二の差との差を有効に減少させ得るような着色材配合率を計算する手段を備えている。
【0014】
好適な実施形態においては、前記色データが、分光光度計の測定データに基づき作成されるように構成される。
【0015】
好適な実施形態においては、前記色データが、測色機の測定データに基づき作成される。
【0016】
本発明のCCM計算方法は、色票に対応する表色値と所望のターゲット色に対応する表色値との表色値差のデータおよび前記色データに基づき、ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算する配合率計算工程を備えている。
【0017】
本発明のコンピュータによって読取可能な記録媒体は、色票に対応する表色値と所望のターゲット色に対応する表色値との表色値差のデータおよび前記色データに基づき、所望のターゲット色を再現するための着色材配合率を計算する配合率計算処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録している
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態としてのCCM計算システムの具体的ハードウエア構成を示すブロック図である。図1に示すように、クライアント10が、プロバイダ用サーバ11を介してインターネット12に接続されるとともに、ウェブ(Web)サーバ14がインターネット12に接続されている。すなわち、クライアント10とウェブサーバ14とは、インターネットを介して互いに接続されている。
【0020】
ホストコンピュータ1は、所定のシステムプログラムを介して、プログラムの実行、その制御及び監視を行う。具体的には、システムボード上に配置されたCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)と、内蔵又は外付けのハードディスクHD3と、を備え、CPUが所望のプログラムを適宜HD3から読み出して所望の処理を実行するようになっている。
【0021】
さらに、ホストコンピュータ1は、モニタ画面を有する表示装置4と、各種設定情報を入力するためのデータ入力装置5と、CD-ROMドライブ及びFDDを含むメディア読取装置6と、モデムやターミナルアダプタやネットワークカードから成り、ネットワークを介して他の装置と通信を行うための通信装置8と、当該通信装置8を制御する通信制御装置7と、を備えている。なお、データ入力装置5は、キーボード、マウスその他のポインティングデバイスによって構成される。ウェブサーバ14には、CCM計算プログラムおよび着色材並びに色票などのデータベースが、プログラム・データ格納部16に格納されている。また、スタンドアロン型コンピュータにおいて、CCM計算プログラムおよび着色材並びに色票などのデータベースをハードディスクに記憶するように構成して、起動時にコンピュータ本体に読み込まれて稼働するようにすることもできる。また、CCM計算プログラムおよび着色材並びに色票などのデータベースを、CD−ROM、フロッピーディスクなどの媒体に記録しておき、メディア読取装置6によって読み取り、ハードディスク3にインストールできるように構成することもできる。従って、これらの媒体はCCM計算プログラムを記録した媒体を構成する。当該CCM計算プログラム自体も本願発明の範囲内に包含される。
【0022】
図2に、本発明によるCCM計算プログラムによって実現されるCCM計算システム20の機能的ブロック図を示す。すなわち、本発明によるCCM計算システム20は、各種のデータを入力するためのデータ入力部20bと、着色材のデータなどを格納しているデータ格納部20dと、入力されたデータおよび格納されているデータに基づき演算処理を行うデータ演算部20cと、演算処理結果、着色材のデータなどを表示するデータ表示部20eと、データ入力部20b、データ格納部20d、データ演算部20cおよびデータ表示部20eにおける処理を制御するための制御部20aと、を備えて構成される。
【0023】
CCM計算処理
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態における、CCM計算プログラムの実行によるCCM計算処理を説明する。
【0024】
まず、ユーザは、クライアント10のデータ入力装置5を用いて、プロバイダ用サーバ11及びインターネット12を介して、ウェブサーバ14内の、CCM計算プログラムおよび着色材並びに色票などのデータベースが格納されている場所、すなわちプログラム・データ格納部16にアクセスする(ステップ21)と、表示装置4に色票群名および色票番号一覧画面が表示される(ステップ22)。
【0025】
次に、ユーザが、再現したい所望のターゲット色に近い色の色票番号(例えば、塗料用標準色見本帳)をデータ入力装置5から入力すると(ステップ24)、入力された色票番号の表色値を中心として表色値差を指定するための画面が表示装置4に表示され、表色値差を入力可能な状態にする(ステップ26)。なお、プログラム・データ格納部16には、色票番号に対する表色値および分光反射率(または分光透過率)を予め入力しておき、当該入力された表色値および指定された表色値差に基づき三刺激値XYZが計算されるようにしておく。
【0026】
また、図3に示すステップ22〜26の代わりに、表色値(例えば、マンセル値など)を直接入力できるように構成することもできる。この場合には、ステップ22〜26におけるように色票番号および表色値差を入力しない。
【0027】
前記表色値差を指定するための画面を図5に示す。この際、図5に示すように、多数の色見本を、色相、彩度、明度の昇順あるいは降順に配列し、多数の色見本の中から所望の色相、明度または彩度を有する色見本を選択できるようにする。更に詳しくは、図5のスクリーン中には複数の目盛りが示されており、各目盛りは、それぞれ、色相差ΔH*、明度差ΔL*および彩度差ΔC*を示している。各目盛り上において所望の点をマウスによってクリックすることによって、各目盛り上において、色相、明度および彩度の各差を選択することができる。更に、3組(3列)の色見本表示部が、それぞれ、色相、明度および彩度の昇順または降順に配列されている。各列(各組)内において、所望の表示部上にマウスをクリックすることによって、所望の色見本表示図を選択し、色相、明度および彩度の各差を特定することができる。クライアントは、上記した2つの方法のいずれを選択してもよい。
図5では、色相ΔH*、明度ΔL*、彩度ΔC*のグラフを用いているが、三刺激値XYZに換算できる表色系であればよく、マンセル値(HVC)、L*a*b*などの表色系を用いることもできる。
【0028】
表色値(例えばマンセル値)を直接入力する実施形態においては、各マンセル色票に対応する表色値を予め入力しておく。各マンセル値に対応する三刺激値XYZは、これらの予め入力された表色値を変換することによって計算できる。ときには、選択(入力)されたマンセル値が、予め入力されたマンセル値のいずれとも一致しないことがある。つまり、隣接する(包囲する)マンセル色票に対応するマンセル値のいずれとも一致しないことがある。この場合には、直接に入力したマンセル値に対応する三刺激値XYZは、これに隣接する複数のマンセル色票のマンセル値に基づいて内外補間することによって計算できる。
【0029】
次に、着色対象の選択画面が表示装置4に表示される(ステップ28)。当該実施形態では、着色対象として「プラスチック(不透明)」、「プラスチック(透明)」、「塗料用対象」、「印刷対象」が表示されるものとする。
【0030】
そして、いずれかの着色対象が選択されると(ステップ30、Yes)、プログラム・データ格納部16から所望のデータが読み出され、選択された着色対象に対応する「着色材」、「樹脂」、「用途」が表示装置4に表示される(ステップ32)。
【0031】
当該実施形態では、「プラスチック(不透明)」が選択された場合の「着色材」として、
・PVC樹脂用着色材
・PS−ABS樹脂用着色材
・PE−PP樹脂用着色材
・エポキシ用着色材
・ウレタン用着色材
等が表示され、「樹脂」として、
・PVC樹脂
・PS−ABS樹脂
・PE−PP樹脂
等が表示され、「用途」として、
・高級
・中級
・低級
・電線
等が表示されるものとする。
【0032】
また、「プラスチック(透明)」が選択された場合の「着色材」として、
・PVC樹脂用着色材
・PS用着色材
・PC用着色材
等が表示され、「用途」として、
・高級
・中級
・低級
等が表示されるものとする。
【0033】
さらに、「塗料用対象」が選択された場合の「着色材」として、
・常乾塗料
・水性塗料
・焼付塗料
・ウレタン塗料
等が表示され、「用途」として、
・高級
・中級
・低級
等が表示されるものとする。「塗料用対象」が選択された場合、「樹脂」の表示は行わない。
【0034】
また、「印刷対象」が選択された場合の「着色材」として、
・オフセット−厚紙用
・オフセット−薄紙用
・オフセット−オフ輪用
・グラビア水性−PET−表刷用
・グラビア水性−PET−裏刷用
・グラビア水性−PP −表刷用
・グラビア水性−PP −裏刷用
・グラビア油性−PET−表刷用
等が表示され、「用途」として、
・高級
・中級
・低級
が表示されるものとする。
【0035】
そして、着色材・樹脂・用途が選択されると(ステップ34)、プログラム・データ格納部16から所望のデータが読み出され、選択された着色材・樹脂・用途に対応する着色材配合率が計算され、表示される(ステップ38)。
【0036】
次に、ステップ38における着色材配合率の計算方法に関して説明する。
【0037】
1)印刷対象の場合
クベルカ・ムンクは、
K/S=(1−R) /2R … (1)
式(1)で示される。式(1)を逆展開すると、
R=1+(K/S)−((K/S) +2(K/S))1/2 … (2)
式(2)となる。ここで、Rは対象物の分光反射率、Kは対象物の吸収係数、Sは散乱係数を示す。
【0038】
印刷対象の場合(1定数法)、それぞれの着色材(例えば、インク)を規定量計量し、その着色材によって着色された物の分光反射率を測定し、式(1)から、着色材のK/S関数、つまりFnを予め記録しておく。Fnは、
Fn=((K/S)n−(K/S)0 )/Cn … (3)
式(3)で示される。ここで、(K/S)nは着色物の分光反射率から式(1)で得られたK/S値であり、(K/S)0 は、被着色物(例えば紙など)のK/S値である。また、Cnは着色材の重量%であり、Fnは着色材の単位重量%あたりの、着色材自体が有するK/S値であり、nは着色材名を表す。複数の着色材を混合し、その混合着色材による着色物の(K/S)mix値は、
(K/S)mix=F1 C1 + ・・・ +FnCn+(K/S)0 … (4)
式(4)で算出される。調色品のシミュレーション配合は既知であるから、式(4)のCnは既知であり、Fn及び(K/S)0 は、CCM計算システムに予め記録されているから、調色品の(K/S)mixが求められる。(K/S)mixを式(2)のK/Sに代入するとCCMシミュレーション分光反射率RPRが得られる。
【0039】
2)プラスチック(不透明)および塗料用対象の場合
プラスチック(不透明)および塗料用対象の場合(2定数法)、混合式にはダンカンの式(5)
(K/S)mix=(K1 C1 + ・・・ +KnCn+K0)/(S1 C1 + ・・・ +SnCn+S0) … (5)が適用される。ここで、Knは各着色材の吸収係数であり、Snは散乱係数であり、Cnは重量%である。また、K0 は被着色物(例えば樹脂など)の吸収係数であり、S0 はその散乱係数である。式(5)は、例えば二酸化チタンなど特定の顔料をリファレンスa(参照)とし、その他の着色材はリファレンスに対する相対値として、
(K/S)mix={Σ(Kn/Sn)(Sn/Sa)Cn+(K0 /S0 )(S0 / Sa)}/{Σ(Sn/Sa)Cn+S0 / Sa} … (6)
式(6)によって表される。ここで、Kn/Snは各着色材の分光反射率を測定し、式(1)より求められるK/S値であり、K0 /S0は被着色物(例えば樹脂など)を測定し、式(1)より求められるK/S値である。また、Sn/Saは各着色材のリファレンスに対する相対散乱係数、S0 / Saは被着色物のリファレンスに対する相対散乱係数を示す。これらの値は事前にCCM計算システムに記録しておく。調色品のシミュレーション配合が既知であるから、式(6)のCnは既知である。また、その他の値は、前記のようにCCM計算システムに記録されているので、調色品の(K/S)mixが得られる。(K/S)mixを式(2)のK/Sに代入するとCCMシミュレーション分光反射率RPRが得られる。
【0040】
3)プラスチック(透明)の場合
対象物が透明な場合、ランバートベールの理論式(7)
D=−LogT … (7)
が使用される。各着色材の規定量を計量し、各着色材に対する着色物の分光透過率を測定することによって、式(7)から、各着色材のD関数、つまりDnを予め記録しておく。Dnは式(8)で示される。
【0041】
Dn=(−LogTn+LogT0 )/Cn … (8)
ここで、Tnは各着色材単体での着色物の分光透過率、T0 は被着色物(例えば樹脂など)の分光透過率、Cnは着色材の重量%を表す。よって、Dnは着色材の単位重量%あたりの、着色材自体が有するD値であり、nは着色材名である。
【0042】
複数の着色材を混合し、その混合着色材での着色物のD値は式(9)
Dmix=D1 C1 + ・・・ +DnCn+D0 … (9)
で算出される。調色品のシミュレーション配合が既知であるから、式(9)のCnは既知であり、Dnは事前にCCM計算システムに記録されているから、調色品のDmixが得られる。Dmixを式(7)のDに代入するとCCMシミュレーション分光透過率TPRが得られる。
【0043】
上記クベルカ・ムンクの1定数法、2定数法およびランバートベール法はCCMシミュレーションの技法であって、CCMシミュレーション分光反射率RPRおよびCCMシミュレーション分光透過率TPRを求める手法の一例である。
【0044】
任意の着色材配合Cnに対し、ターゲット色に近づけるための着色材修正量は3つの偏微分方程式(10):
ΔX=Σ∂X/∂Cn・ΔCn
ΔY=Σ∂Y/∂Cn・ΔCn (10)
ΔZ=Σ∂Z/∂Cn・ΔCn
から求められる。ここで、ターゲットと収斂計算途中配合の三刺激値の差をΔX、ΔY、ΔZ、着色材1単位あたりの三刺激値の変動量を∂X/∂Cn、∂Y/∂Cn、∂Z/∂Cn、着色材の修正量をΔCnとする。このマトリックスから着色材の修正量が求められる。
【0045】
このように、ステップ30において選択された着色対象に基づき、適用する論理式が決定される。
【0046】
そして、入力された色票番号と指定された(直接入力された)表色値差とから計算された三刺激値XYZに基づき、式(10)をループさせる。あるいは、指定された(直接入力された)表色値から逆算された三刺激値XYZに基づき、式(10)をループさせる。ΔX、ΔY、ΔZが許容範囲内となった時点の配合Cnが着色材の配合率として求められ、表示装置4に表示される(ステップ38)。この様にして計算された着色材配合率一覧表の一例を図6に示す。
【0047】
図6において、No.1〜No.8は着色材配合率の組合せを示し、カラー1は白色を示し、カラー2は黒色を示し、カラー3および4は有彩色を示している。また、ΔEは色差を示し、MI(C:A)はメタリズムインデックス(C:自然光/A:タングステン光)を示している。この際、着色材のデータに着色材のコストを含め、各着色材配合率に対するコストを計算させ、図6において、コストの高い順、またはコストの低い順に、着色材配合率の組合せを配置することができる。
【0048】
次いで、次の二つの方法を採用できる。
(方法1)
自然光下において、ターゲット色と調色用試験試料(調色品)との各色相、明度および彩度は、それぞれ互いに異なっている(第一の差:自然光下での差)。試験光(例えばタングステン光)下においても、ターゲット色と調色品との各色相、明度および彩度は、それぞれ互いに異なっている(第二の差:試験光下での差)。色相(ΔH)、明度(ΔL)および彩度(ΔC)の前記第一の差と前記第二の差との間には、やはり偏差がある。ユーザは、色相(ΔH)、明度(ΔL)および彩度(ΔC)の第一の差と第二の差との偏差を有効に相殺(減少)できるような特定の着色材配合率を選択することができる。
【0049】
(方法2)
また、他の実施形態においては、ユーザは、主光源(例えば自然光)下で、ターゲット色と色票とを見比べ(視覚的に評価し)、ターゲット色と、選択した色票との間で視覚的評価を実施することができる。このような視覚的評価は、(主光源下での第一の)表色値差を選択することによって実施できる。この際には、典型的には、図5に示すように、色相、明度および彩度の差を示すグラフ(目盛り)上の所望点上を、マウスを用いてクリックする。更に、ユーザは、試験光源(通常はタングステン光)下で、ターゲット色と、選択した色票との視覚的評価に基づいて、(第二の)表色値差を特定する。主光源下での第一の各表色値差と、他の光源下での第二の各表色値差との間には、偏差がある。CCMプログラムによって、主光源下での第一の表色値差と、他の光源下での第二の表色値差との間の偏差を有効に減少させる(相殺する)ような着色材配合率を計算できる。このようにして計算した着色材配合率を、CCMシミュレーションとターゲット色との間のメタメリズムインデックスの観点から昇順に表示することができる。
【0050】
そして、ステップ38において表示された着色材配合率の組合せの中から、ユーザが所望の着色材配合率の組合せを選択して(ステップ40)、処理を終了する。当該所望の着色材配合率の組合せは、プログラム・データ格納部16に格納される。
【0051】
なお、当該実施形態では、ステップ26において、ターゲット色と色票との間の色相差、明度差、彩度差を入力して着色材配合率を計算している。この代わりに、着色材配合率を入力して色相差、明度差、彩度差を計算することもできる。
【0052】
CCM配合確認処理
次に、図10を参照して、着色材配合率を入力して色相差、明度差、彩度差を計算して表示する方法について説明する。
【0053】
まず、ユーザは、クライアント10のデータ入力装置5を用いて、プロバイダ用サーバ11及びインターネット12を介して、ウェブサーバ14内の、CCM計算プログラムおよび着色材などのデータベースが格納されている場所、すなわちプログラム・データ格納部16にアクセスして、CCM配合確認処理を選択し、ステップ40において選択された着色材配合率の組合せに関する指定表色値データをプログラム・データ格納部16から読み出す(ステップ51)。
【0054】
次に、ユーザは、提示された前回配合を修正して、当該修正確定をサーバ14に送信する(ステップ52)。
【0055】
そして、サーバ14は、式(4)または式(6)または式(9)を用いてCCMシミュレーション上の、修正後の着色材配合率に対応する分光反射率または分光透過率を計算し、修正後の着色材配合率に対応する修正表色値を求める(ステップ54)。次に、修正前の着色材配合率と修正後の着色材配合率との間での、3種類の表色値の各々の差異を、図5に示すスクリーン上に表示し、ユーザ(クライアント)に示す。このようにして、クライアントは、クライアントが選択した着色材配合率の修正の色彩への作用効果を、表色値差という形で確認できる。クライアントがさらに配合を修正したい場合(ステップ56、No)には、ステップ52に戻り、配合修正を確定する場合(ステップ56、Yes)には処理を終了する。
【0056】
メタメリズムインデックスの計算方法
次にメタメリズムインデックスの計算方法について説明する。まず、一般的な例として、色見本と調色品について図7を参照して説明する。図7は、XYZ色空間(三刺激値に従って表示されている)を示す。XYZ空間において、色見本および調色品の基準光(通常は自然光)での座標をそれぞれ(Xr1,Yr1,Zr1)および(Xr2,Yr2,Zr2)とし、両者の試験光(通常はタングステン光)での座標を(Xt1,Yt1,Zt1)および(Xt2,Yt2,Zt2)とする。調色品の色見本への合致が完全でない場合、調色品の試験光下での座標(X’t2,Y’t2,Z’t2)を使用してメタメリズムインデックスを計算する。(X’t2,Y’t2,Z’t2)は、
X’t2=Xt2・Xr1/Xr2
Y’t2=Yt2・Yr1/Yr2
Z’t2=Zt2・Zr1/Zr2
によって補正される。
【0057】
色見本と調色品とのメタメリズムは、試験光下での色見本と調色品との間の色のずれ(色差)として定義される。従って、メタメリズムは、試験光下における、色見本の座標点(Xt1,Yt1,Zt1)と、調色品の座標点(X’t2,Y’t2,Z’t2)との距離である。つまりメタメリズムインデックスは、当該2点間の色差で表示される。
【0058】
方法1
図8を参照して、メタメリズムインデックスの計算方法1について説明する。
【0059】
(Xr1,Yr1,Zr1)は、主光源下での選択された色票の座標である。(Xt1,Yt1,Zt1)は、試験光下におけるこの色票の座標である。各色票の分光反射率(または分光透過率)は予め測定され、格納されている。主光源および試験光源の分光分布、および人間の目の感度に対応するカラーマッチング関数は、予め格納されている。(Xr1,Yr1,Zr1)および(Xt1,Yt1,Zt1)は、各色票の分光反射率(または分光透過率)に基づいて計算できる。
【0060】
クライアントは、主光源下で、ターゲット色を、選択された色票と比較し、上記したようにして表色値差を入力する。クライアントが主光源下での表色値差を選択し、入力すると、こうして入力された値が特定の座標(X’r1,Y’r1,Z’r1)に変換される。更に詳しくは、選択された色票の座標(Xr1,Yr1,Zr1)がL*H*C*系の表色値に変換され、この表色値が、クライアントが入力し、指定した表色値差に対して加算される。クライアントが入力した表色値差は、例えばΔL*、ΔH*、ΔC*の形式である。次いで、こうしたL*H*C*系の表色値の合計値は、三刺激値XYZへと変換され、主光源下での修正座標(X’r1,Y’r1,Z’r1)が得られる。主光源下での修正座標(X’r1,Y’r1,Z’r1)に対応する分光反射率や分光透過率は未知である。
試験光下での修正座標(X’t1,Y’t1,Z’t1)は、次の式(12)によって計算できる。
X’t1=Xt1・X’r1/Xr1
Y’t1=Yt1・Y’r1/Yr1 (12)
Z’t1=Zt1・Z’r1/Zr1
【0061】
この修正座標(X’t1,Y’t1,Z’t1)は、色票の座標(Xt1,Yt1,Zt1)と修正座標(X’t1,Y’t1,Z’t1)との間のメタメリズムインデックスがゼロになるように計算されている。
【0062】
次いで、クライアントは、次のようにしてCCMシミュレーションを実施する。本CCM装置は、予め、各着色材の各波長における散乱係数および/または吸光係数を貯蔵している。このCCM装置は、これらの着色材データとCCM計算プログラムとを利用し、修正座標(X’r1,Y’r1,Z’r1)に対応する着色材の組み合わせ(およびこれらの組み合わされた着色材の配合比率)を計算し、出力する。前記三刺激値(X’r1,Y’r1,Z’r1)を満足する着色材の組み合わせと配合率とは多数存在している。こうした複数の着色材の配合の中から、次のようにして、メタメリズムインデックスを低下させるような一つの配合を選択する。
【0063】
こうして得られた複数の着色材配合率の各々について、CCM計算プログラムを利用してシミュレーションを実施することによって、分光反射率を計算する。こうして得られた各分光反射率は、各着色材配合率、主光源および試験光源の分光分布、およびカラーマッチング関数に対応している。この各分光反射率を利用して、試験光下におけるCCMシミュレーション座標(Xt2、Yt2、Zt2)を計算する。分光反射率の代りに分光透過率を使用してもよい。主光源下の複数のCCMシミュレーション座標(Xr2、Yr2、Zr2)と、試験光下での複数のCCMシミュレーション座標(Xt2、Yt2、Zt2)とが得られる。主光源下および試験光源下における各組のCCMシミュレーション座標は、各着色材配合率に対応している。
【0064】
このようにして、クライアントが表色値を一組入力して指定したことに対応して、修正座標(X’r1,Y’r1,Z’r1)および(X’t1,Y’t1,Z’t1)と、CCMシミュレーションによる座標(Xr2、Yr2、Zr2)および(Xt2、Yt2、Zt2)が得られる。表色値の入力(選択)は、主光源下でのターゲット色と色票との間の視覚的評価に基づいて行われたものであった。
【0065】
図8に示すメタメリズムAは、修正座標(X’t1,Y’t1,Z’t1)と、CCMシミュレーション座標(Xt2,Yt2,Zt2)との間のメタメリズムインデックス(距離)である。(Xt2、Yt2、Zt2)と(X’t1,Y’t1,Z’t1)との距離は、色票とCCMシミュレーションの結果との間のメタメリズムAである。クライアントは、この段階において、複数のメタメリズムAを入手し、各メタメリズムAは、それぞれ各着色材配合率に対応している。
図8に示すメタメリズムBは、試験光下での色票とターゲット色との間の視覚的評価に基づくメタメリズムである。
【0066】
次いで、クライアントは、メタメリズムAとBとの間の差異を減少させる上で最も適切な着色材配合を指定する。この指定方法は特に限定されず、少なくとも次の方法を含む。
クライアントは、試験光下で色票とターゲット色とを視覚的に評価し、比較することによって、色票とターゲット色との間のメタメリズムBの視覚的評価を実施する。
複数のメタメリズムAに対応する各色相差ΔH、明度差ΔLおよび彩度差ΔCを、それぞれスクリーン上に表示する。
【0067】
次いで、クライアントは、メタメリズムBの視覚的評価に基づき、スクリーン上に表示された複数のメタメリズムAの中から一つのメタメリズムAを指定する。言い換えると、クライアントは、一つのメタメリズムAに対応するスクリーン上の一組の色相差ΔA、明度差ΔLおよび彩度差ΔCを指定する。
一つのメタメリズムAの指定を、上記の視覚的評価に基づいて実施することによって、メタメリズムBとの差が充分に小さくなるようなAを選択し、あるいは、メタメリズムBとの差が実用的に無視できる程度となるようなAを選択する。このようにして、指定されたメタメリズムAに対応する一組の着色材配合率が、最終的な回答として提示される。
クライアントがメタメリズムAとBとを比較する際には、メタメリズムを色相差ΔH*、明度差ΔL*および彩度差ΔC*の形で選択することが、比較を行う上で便利であるので好ましい。
【0068】
方法2
図9を参照して、メタメリズムインデックスの計算方法2について説明する。
【0069】
方法1と同様にして、(X’t1,Y’t1,Z’t1)は求められる。CCMシミュレーション座標(Xr2、Yr2、Zr2)および(Xt2、Yt2、Zt2)は、「方法1」において説明したようにしてCCMシミュレーションに従って計算できる。また、複数のメタメリズムA(それぞれ各着色材配合率に対応している)が上記のようにして得られる。
【0070】
図9に示すメタメリズムBは、視覚的評価に基づいた色票とターゲット色との間のメタメリズムである。クライアントは、試験光下で色票とターゲット色とを比較的に評価することによって、メタメリズムBの視覚的評価を実施する。次いで、クライアントは、表色値差(例えば、色相差ΔH*、明度差ΔL*および彩度差ΔC*)を指定することによって、メタメリズムBの視覚的評価結果を入力ないし選択する。クライアントが選択し、入力した表色値を、(X’t1,Y’t1,Z’t1)から変換して得た表色値へと加算することによって、修正座標(X’r1,Y’r1,Z’r1)に対応する表色値を得る。次いで、得られた表色値を、試験光下でのターゲット色に対応する三刺激値(Xt3,Yt3、Zt3)へと変換する。
【0071】
メタメリズムCは、三刺激値からなる座標(Xt3、Yt3、Zt3)と(Xt2、Yt2、Zt2)とのメタメリズムインデックスとして定義される。言い換えると、メタメリズムインデックスCは、三刺激値(Xt3、Yt3、Zt3)と(Xt2、Yt2、Zt2)から計算される色差である。各色差(メタメリズムインデックスC)は、各着色材配合率に対応してそれぞれ計算できる。
複数のメタメリズムインデックスCを得た後、最終評価に供する。複数の着色材配合率を、表示装置のスクリーン上にリスト(一覧表)として配列する。この際、複数の着色材配合率は、前記色差の観点から昇順に配列できる。次いで、クライアントは、スクリーン上で、メタメリズムインデックスCを充分に小さくできるか、あるいは無視できる程度とできるような適切な着色材配合率を選択できる。
【0072】
(方法3)
あるいは、クライアントは、試験光下で色票とターゲット色とを視覚的に評価し、対比し、これらの表色値差を指定(入力)してもよい。試験光下での色票の三刺激値座標(Xt1、Yt1、Zt1)を、対応する表色値へと変換する。次いで、この表色値を、クライアントが指定(入力)した表色値差に加算することによって、ターゲット色の視覚的評価に対応する表色値を得る。得られた加算後の表色値を三刺激値(Xt3、Yt3、Zt3)へと変換する。この三刺激値は試験光下でのターゲット色に対応している。メタメリズムCは、このようにして得られた三刺激値(Xt3、Yt3、Zt3)と(Xt2、Yt2、Zt2)との間の色差として計算することができる。
【0073】
次に、クライアントが指定した表色値差を加味した座標点、すなわち方法1−方法3における座標点(X’r1,Y’r1,Z’r1)の求め方を説明する。ここでは、一例として、L*C*H*表色系を用いて説明する。クライアントが指定した表色値差をΔL*、ΔC*、ΔH*として、色票座標(Xr1,Yr1,Zr1)から計算した表色値をL*、C*、H*とし、ターゲットの表色値をLr1*、Cr1*、Hr1*とすると、
Lr1*=L*+ΔL*
Cr1*=C*+ΔC*
Hr1*=H*+ΔH*
となる。すなわち、ターゲットの三刺激値を求めることは、L*C*H*表色系のXYZ表色系への座標変換に相当する。このように、クライアントが指定した表色値差を考慮してXYZ座標点を求めることは、表色系の座標変換に相当するので、クライアントの表色値差が3成分を規定すれば、どの様な表色系からでもXYZ表色系に変換できる。
【0074】
CCM計算補正処理
次に、図4を参照して、本発明の一実施形態における、CCM計算プログラムの実行によるCCM計算補正処理を説明する。
【0075】
まず、ユーザは、クライアント10のデータ入力装置5を用いて、プロバイダ用サーバ11及びインターネット12を介して、ウェブサーバ14内の、CCM計算プログラムおよび着色材並びに色票などのデータベースが格納されている場所、すなわちプログラム・データ格納部16にアクセスして、CCM計算補正処理を選択し、ステップ40において選択された着色材配合率の組合せに関する指定表色値データをプログラム・データ格納部16から読み出す(ステップ42)。
【0076】
次に、図5と同様の表色値差を指定するための画面が、表示装置4に表示される。この際、ユーザが前回指定した表色値を中心として表示される。この際、指定された色相ΔH*、明度ΔL*、彩度ΔC*から計算されたRGB値に基づく色をカラー表示部18に表示する。このようにして、カラー表示部18に表示される色を確認しつつ、色相ΔH*、明度ΔL*、彩度ΔC*をマウスなどで指定してターゲット色にさらに近づけることができる。また、色の表示部をマウスクリックしてターゲット色にさらに近づけることができるように構成することもできる。
【0077】
図5では、色相ΔH*、明度ΔL*、彩度ΔC*のグラフを用いているが、三刺激値XYZに換算できる表色系であればよく、マンセル値(HVC)、L*a*b*などの表色系を用いることもできる。
【0078】
そして、表色値差が指定されると(ステップ45、Yes)、ステップ38および40と同様の処理が繰り返される(ステップ48および50)。
【0079】
【発明の効果】
請求項1に記載のCCM計算システムによれば、入力された表色値データおよび格納された色データに基づき、所望のターゲット色を再現するための着色材配合率が計算されるので、分光光度計を用いないCCM計算を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるCCMシステムの具体的ハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるCCMシステムの機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によるCCM計算処理を説明するためのフローチャートを示す。
【図4】本発明の一実施形態によるCCM計算補正処理を説明するためのフローチャートを示す。
【図5】表色値差を指定するための画面の一例を示す図である。
【図6】計算された着色材配合率一覧表の一例を示す図である。
【図7】一般的なメタメリズムインデックスを説明するための概念図である。
【図8】メタメリズムインデックスの計算方法1を説明するための図である。
【図9】メタメリズムインデックスの計算方法2を説明するための図である。
【図10】着色材配合率を入力することによって、色相差、明度差、彩度差を計算して表示する処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
3 HD
4 表示装置
5 データ入力装置
6 メディア読取装置
7 通信制御装置
8 通信装置
10 クライアント
11 プロバイダ用サーバ
12 インターネット
14 ウェブサーバ
16 プログラム・データ格納部

Claims (7)

  1. 格納された色データに基づいて、ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算するCCM計算システムであって、
    選択された色票に対応する色票像と、前記色票像の色相、明度または彩度を中心として色相、明度または彩度の昇順または降順に並んだ複数の色見本とを表示し、かつ前記色票、前記ターゲット色、前記色票像および前記複数の色見本の対比に基づいて、前記色票に対応する表色値と前記ターゲット色に対応する表色値との表色値差のデータを所望の色相、明度または彩度の前記色見本を選択または所望の色相、明度または彩度の点を各目盛り上において選択することで入力するための入力画面を表示する表示手段、および
    前記表色値差データおよび前記色データに基づき、前記ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算する配合率計算手段を備えているCCM計算システム。
  2. 請求項1に記載のCCM計算システムであって、前記色データがサーバに格納され、前記配合率計算手段による配合率計算がサーバにおいて行われるCCM計算システム。
  3. 請求項1または2記載のCCM計算システムであって、
    計算された前記着色材配合率を表示する配合率表示手段をさらに備えている、CCM計算システム。
  4. 請求項3に記載のCCM計算システムであって、
    前記色データが着色材のコストデータを有し、
    前記配合率計算手段によって複数の着色材配合率の組合せを計算する際に、前記コストデータに基づき各着色材配合率の組合せ毎にコストを計算し、当該計算されたコストの高い順または低い順に着色材配合率の組合せを、前記配合率表示手段に表示させる、CCM計算システム。
  5. 請求項1乃至4のいづれか一項に記載のCCM計算システムであって、
    一方の光を照射したときの前記ターゲット色と調色品との色相、明度または彩度の第一の差と、他方の光を照射したときの前記ターゲット色と調色品との色相、明度または彩度の第二の差とが異なっており、前記システムが、更に前記第一の差と前記第二の差との差を有効に減少させ得るような着色材配合率を計算する手段を備えている、CCM計算システム。
  6. 格納された色データに基づいて、ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算するCCM計算方法であって、
    選択された色票に対応する色票像と、前記色票像の色相、明度または彩度を中心として色相、明度または彩度の昇順または降順に並んだ複数の色見本とを表示し、かつ前記色票、前記ターゲット色、前記色票像および前記複数の色見本の対比に基づいて、前記色票に対応する表色値と前記ターゲット色に対応する表色値との表色値差のデータを所望の色相、明度または彩度の前記色見本を選択または所望の色相、明度または彩度の点を各目盛り上において選択することで入力するための入力画面を表示する表示工程、および
    前記表色値差データおよび前記色データに基づき、前記ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算する配合率計算工程
    を備えているCCM計算方法。
  7. 格納された色データに基づいて、ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算するCCM計算処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体であって、
    選択された色票に対応する色票像と、前記色票像の色相、明度または彩度を中心として色相、明度または彩度の昇順または降順に並んだ複数の色見本とを表示し、かつ前記色票、前記ターゲット色、前記色票像および前記複数の色見本の対比に基づいて、前記色票に対応する表色値と前記ターゲット色に対応する表色値との表色値差のデータを所望の色相、明度または彩度の前記色見本を選択または所望の色相、明度または彩度の点を各目盛り上において選択することで入力するための入力画面を表示する表示処理、および前記表色値差データおよび前記色データに基づき、前記ターゲット色を再現するための着色材配合率を計算する配合率計算処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体。
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