JP2008121011A5 - 無機微粒子、塗布組成物、硬化物、光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置 - Google Patents
無機微粒子、塗布組成物、硬化物、光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008121011A5 JP2008121011A5 JP2007272717A JP2007272717A JP2008121011A5 JP 2008121011 A5 JP2008121011 A5 JP 2008121011A5 JP 2007272717 A JP2007272717 A JP 2007272717A JP 2007272717 A JP2007272717 A JP 2007272717A JP 2008121011 A5 JP2008121011 A5 JP 2008121011A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine particles
- inorganic fine
- group
- film
- polarizing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Description
本発明者らは、上記課題を解消すべく鋭意検討した結果、重合開始部位を有し、水酸基または加水分解可能な基がケイ素に直接結合している、オルガノシラン化合物の加水分解物および/またはその部分縮合物を用いて表面処理された少なくとも1種の無機微粒子を含有する塗布組成物を使用することにより、塗膜形成時に迅速に硬化でき、耐擦傷性に優れた塗膜が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
1.
下記一般式(A)で表されるオルガノシラン化合物の加水分解物及び/又はその部分縮合物により表面処理された無機微粒子。
一般式(A)
(式中、R 1 は光によりラジカルが発生する重合開始部位を有する置換アルキル基を表し、R 2 は置換もしくは無置換のアルキル基、又は不飽和結合を有する重合性基を有する置換アルキル基を表す。Xは水酸基または加水分解可能な基を表す。mは1〜3の整数を、nは0〜2の整数を、pは1〜3の整数を表す。mとnとpの合計は4である。)
2.
前記無機微粒子がケイ素、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、ゲルマニウム、マグネシウム、インジウム、スズ、アンチモン及びセリウムよりなる群から選ばれる少なくとも一つの元素を含む酸化物微粒子又はフッ化マグネシウムを含有する微粒子である上記1に記載の無機微粒子。
3.
前記無機微粒子が中空の酸化物微粒子又は中空の微粒子である上記1又は2に記載の無機微粒子。
4.
上記1〜3のいずれか1項に記載の無機微粒子と、光により硬化する皮膜形成化合物とを含む組成物。
5.
さらに一般式(A)以外のオルガノシラン化合物で表面処理された無機微粒子を含有し、無機微粒子が下記群Aから選ばれる上記4に記載の組成物。
(群A)
ジルコニウム、チタン、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、亜鉛、錫、アンチモンおよびケイ素からなる群から選択された少なくとも1つの酸化物微粒子、又はフッ化マグネシウムを含有する微粒子。
6.
上記4又は5に記載の組成物を硬化してなる硬化物。
7.
透明支持体上に上記4又は5に記載の組成物を塗布形成してなる層を有する光学フィルム。
8.
透明支持体上に低屈折率層を有する反射防止フィルムであって、低屈折率層が上記4又は5に記載の組成物を塗布形成してなる層である反射防止フィルム。
9.
偏光膜と、該偏光膜の両側に設けられた保護フィルムとを有する偏光板であって、該保護フィルムの少なくとも一方が、上記7に記載の光学フィルム及び上記8に記載の反射防止フィルムのいずれかである偏光板。
10.
上記7に記載の光学フィルム、上記8に記載の反射防止フィルム、上記9に記載の偏光板のいずれかを有する画像表示装置。
本発明は、上記1〜10に関するものであるが、参考のためその他の事項(例えば下記[1]〜[10]に記載した事項など)についても記載した。
1.
下記一般式(A)で表されるオルガノシラン化合物の加水分解物及び/又はその部分縮合物により表面処理された無機微粒子。
一般式(A)
2.
前記無機微粒子がケイ素、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、ゲルマニウム、マグネシウム、インジウム、スズ、アンチモン及びセリウムよりなる群から選ばれる少なくとも一つの元素を含む酸化物微粒子又はフッ化マグネシウムを含有する微粒子である上記1に記載の無機微粒子。
3.
前記無機微粒子が中空の酸化物微粒子又は中空の微粒子である上記1又は2に記載の無機微粒子。
4.
上記1〜3のいずれか1項に記載の無機微粒子と、光により硬化する皮膜形成化合物とを含む組成物。
5.
さらに一般式(A)以外のオルガノシラン化合物で表面処理された無機微粒子を含有し、無機微粒子が下記群Aから選ばれる上記4に記載の組成物。
(群A)
ジルコニウム、チタン、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、亜鉛、錫、アンチモンおよびケイ素からなる群から選択された少なくとも1つの酸化物微粒子、又はフッ化マグネシウムを含有する微粒子。
6.
上記4又は5に記載の組成物を硬化してなる硬化物。
7.
透明支持体上に上記4又は5に記載の組成物を塗布形成してなる層を有する光学フィルム。
8.
透明支持体上に低屈折率層を有する反射防止フィルムであって、低屈折率層が上記4又は5に記載の組成物を塗布形成してなる層である反射防止フィルム。
9.
偏光膜と、該偏光膜の両側に設けられた保護フィルムとを有する偏光板であって、該保護フィルムの少なくとも一方が、上記7に記載の光学フィルム及び上記8に記載の反射防止フィルムのいずれかである偏光板。
10.
上記7に記載の光学フィルム、上記8に記載の反射防止フィルム、上記9に記載の偏光板のいずれかを有する画像表示装置。
本発明は、上記1〜10に関するものであるが、参考のためその他の事項(例えば下記[1]〜[10]に記載した事項など)についても記載した。
Claims (10)
- 前記無機微粒子がケイ素、アルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、ゲルマニウム、マグネシウム、インジウム、スズ、アンチモン及びセリウムよりなる群から選ばれる少なくとも一つの元素を含む酸化物微粒子又はフッ化マグネシウムを含有する微粒子である請求項1に記載の無機微粒子。
- 前記無機微粒子が中空の酸化物微粒子又は中空の微粒子である請求項1又は2に記載の無機微粒子。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無機微粒子と、光により硬化する皮膜形成化合物とを含む組成物。
- さらに一般式(A)以外のオルガノシラン化合物で表面処理された無機微粒子を含有し、無機微粒子が下記群Aから選ばれる請求項4に記載の組成物。
(群A)
ジルコニウム、チタン、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、亜鉛、錫、アンチモンおよびケイ素からなる群から選択された少なくとも1つの酸化物微粒子、又はフッ化マグネシウムを含有する微粒子。 - 請求項4又は5に記載の組成物を硬化してなる硬化物。
- 透明支持体上に請求項4又は5に記載の組成物を塗布形成してなる層を有する光学フィルム。
- 透明支持体上に低屈折率層を有する反射防止フィルムであって、低屈折率層が請求項4又は5に記載の組成物を塗布形成してなる層である反射防止フィルム。
- 偏光膜と、該偏光膜の両側に設けられた保護フィルムとを有する偏光板であって、該保護フィルムの少なくとも一方が、請求項7に記載の光学フィルム及び請求項8に記載の反射防止フィルムのいずれかである偏光板。
- 請求項7に記載の光学フィルム、請求項8に記載の反射防止フィルム、請求項9に記載の偏光板のいずれかを有する画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007272717A JP5358080B2 (ja) | 2006-10-19 | 2007-10-19 | 無機微粒子、組成物、硬化物、光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006285175 | 2006-10-19 | ||
JP2006285175 | 2006-10-19 | ||
JP2007272717A JP5358080B2 (ja) | 2006-10-19 | 2007-10-19 | 無機微粒子、組成物、硬化物、光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008121011A JP2008121011A (ja) | 2008-05-29 |
JP2008121011A5 true JP2008121011A5 (ja) | 2010-11-25 |
JP5358080B2 JP5358080B2 (ja) | 2013-12-04 |
Family
ID=39506101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007272717A Active JP5358080B2 (ja) | 2006-10-19 | 2007-10-19 | 無機微粒子、組成物、硬化物、光学フィルム、偏光板、及び画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5358080B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5252898B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2013-07-31 | 日揮触媒化成株式会社 | 改質ジルコニア微粒子の製造方法、改質ジルコニア微粒子を含む透明被膜形成用塗布液および透明被膜付基材 |
JP5659471B2 (ja) | 2008-09-04 | 2015-01-28 | 大日本印刷株式会社 | 光学積層体、その製造方法、偏光板及び画像表示装置 |
EP3354693A4 (en) | 2015-09-24 | 2019-05-22 | Kansai Paint Co., Ltd | PROCESS FOR PRODUCING A DISPERSION OF SILICA PARTICLES COATED WITH ACRYLIC RESIN |
KR102577481B1 (ko) | 2015-10-01 | 2023-09-12 | 간사이 페인트 가부시키가이샤 | 도료조성물 |
JP2021066703A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | サカタインクス株式会社 | アルコキシシラン化合物およびその製造方法 |
CN111253884B (zh) * | 2020-03-16 | 2021-10-15 | 广东翔龙科技股份有限公司 | 微米级碳酸钙在密封胶中的应用 |
KR102644010B1 (ko) * | 2021-09-03 | 2024-03-07 | 주식회사 케이씨텍 | 표면개질된 중공실리카 및 표면개질된 중공실리카 분산액 |
CN114835743A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-08-02 | 安徽大学 | 一种热响应硅烷偶联剂及其制备方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5046482B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2012-10-10 | 富士フイルム株式会社 | 無機酸化物微粒子分散物の製造方法、無機酸化物微粒子分散物、コーティング組成物、光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、及び液晶表示装置 |
JP2005277225A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 微粒子配列パターン形成方法 |
JP5016869B2 (ja) * | 2005-08-12 | 2012-09-05 | 富士フイルム株式会社 | 光学フィルム、反射防止フィルム、その製造方法、これを用いた偏光板およびディスプレイ装置 |
JP2007168429A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-07-05 | Fujifilm Corp | 反射防止フィルム、その製造方法、並びにそれを用いた偏光板、及びディスプレイ装置 |
-
2007
- 2007-10-19 JP JP2007272717A patent/JP5358080B2/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008121011A5 (ja) | 無機微粒子、塗布組成物、硬化物、光学フィルム、反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置 | |
JP5589387B2 (ja) | シロキサン樹脂組成物およびそれを用いたタッチパネル用保護膜 | |
JP5212571B2 (ja) | タッチパネル部材 | |
JP5407210B2 (ja) | シロキサン樹脂組成物およびそれを用いた硬化膜 | |
JP5223978B2 (ja) | 光学素子封止用含フッ素樹脂組成物、及び、硬化物 | |
JP5671936B2 (ja) | ネガ型感光性樹脂組成物およびそれを用いた硬化膜 | |
KR101679137B1 (ko) | 수지 조성물, 그것을 사용한 터치 패널 센서용 투명막 및 터치 패널 | |
KR20140050296A (ko) | 실세스퀴옥산을 포함하는 조성물과 그 제조 방법, 및 이를 이용한 하드 코팅막과 그 제조 방법 | |
JP2016027400A (ja) | 積層用樹脂組成物及びその用途 | |
JP2004269727A (ja) | 透明複合体組成物 | |
JP2008106190A5 (ja) | ||
JP2013087162A (ja) | 含フッ素ポリマー、硬化性樹脂組成物、及び、硬化物 | |
JP5288018B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、及び、硬化物 | |
TW201422733A (zh) | 低折射層用塗覆組合物及包含該塗覆組合物的透明導電膜 | |
JP7119390B2 (ja) | ネガ型感光性樹脂組成物およびそれを用いた硬化膜 | |
JP5828314B2 (ja) | 液晶配向剤 | |
JP2004250474A (ja) | 耐磨耗性、防汚性に優れた透明被覆成形品 | |
JP6042971B2 (ja) | コーティング組成物 | |
JP2020152873A (ja) | 硬化物、硬化物の製造方法、硬化性樹脂組成物および硬化物の利用 | |
TWI735095B (zh) | 抗眩光塗覆膜 | |
JP2021142709A (ja) | 積層体および積層体の製造方法 | |
JP2022506660A (ja) | 防眩性コーティング用樹脂組成物及びこれを含んで製造された防眩性コーティングフィルム | |
WO2019107924A1 (ko) | 디스플레이 패널용 시인성 개선 필름 및 이를 포함하는 디스플레이 장치 | |
JP2019520437A (ja) | 低屈折率および低誘電定数用の反応性樹脂および配合物 | |
JP2017149895A (ja) | 樹脂組成物 |