JP2008111809A - 静電容量式乗員検知センサ - Google Patents

静電容量式乗員検知センサ Download PDF

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Abstract

【課題】乗員、被水、又は故障の判別の判別精度を向上させることができる静電容量式乗員検知センサを提供する。
【解決手段】静電容量式乗員検知センサは、メイン電極21と検出対象の電極(サブ電極22、ガード電極23、又は車両ボディ12)との間のインピーダンスを含む電源部8から車両接地までのインピーダンスを算出するインピーダンス算出部5と、その算出されたインピーダンスの実数部及び虚数部を算出する実虚成分算出部と、その算出された実数部及び虚数部の少なくとも一方に基づいて乗員、被水、又は故障を判別する判別部7とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両において、乗員のシートへの着席を検知する乗員検知センサに関する。
乗員検知システムは、静電容量式センサと乗員検知ECU(電子制御ユニット)とを備えている。このうち、静電容量式センサは、シート内部に配置したメイン電極と車両ボディとの間に発生させた微弱電界の乱れを、電流あるいは電圧として出力するものである(例えば、特許文献1参照)。
例えば、シートが空席の場合、静電容量式センサの一対の電極間には、空気が介挿されることになる。また、シートにCRS(Child Restraint System、年少者拘束システム)が搭載されている場合、静電容量式センサの一対の電極間には、CRSが介挿されることになる。また、シートに乗員が搭載している場合、静電容量式センサの一対の電極間には、乗員の人体が介挿されることになる。
ここで、空気の比誘電率は、約1である。また、材質にも依るがCRSの比誘電率は、約2〜5である。また、人体の比誘電率は、約50である。このように、空気、CRS、人体の比誘電率は、それぞれ異なる。したがって、介挿物の種類により、静電容量式センサの一対の電極間の静電容量も異なる。
この静電容量の差異により発生する電極間の微弱電界の乱れを電流あるいは電圧として出力し、その値に基づいて、乗員検知ECUは、乗員判別を行っている。すなわち、乗員検知ECUは、シートが空席か、シートにCRSが搭載されているか、シートに大人が着座しているか、を判別している。また、エアバックECUは、乗員検知ECUの判別結果に基づき、袋体の展開許可/禁止を決定する。具体的には、シートが空席の場合及びシートにCRSが装着されている場合は、袋体を展開禁止状態とする。一方、シートに大人が着座している場合は、袋体を展開許可状態とする。
また、シートの被水を検知し、シートに乗員が搭載している場合と、シートが空席である場合との区別をより明確にした静電容量式センサが公開されている(例えば、特許文献2参照)。
シートが被水した場合、水の比誘電率が約80であるため、人体の比誘電率よりも大きく、乗員判別が困難になる。このため、静電容量式センサに新たに被水検知用のサブ電極を設け、サブ電極と乗員判別用のシート内部に配置したメイン電極との間の微弱電界の乱れを、電流あるいは電圧として出力することで被水判別を可能としている。
また、シートが空席時において、乗員判別に用いられる一対の電極間に流れる電流を低減し、シートに乗員が搭乗した場合に当該一対の電極間に流れる電流を明確に検知できる静電容量式センサも公開されている(例えば、特許文献3参照)。この場合、静電容量式センサに新たに容量低減用のガード電極を設けている。
さらに、この容量低減用のガード電極と乗員判別用のシート内部に配置したメイン電極との間に形成されるコンデンサの故障を、その間に流れる電流を検出し、検出された電流値に基づいて検知している(例えば、特許文献4参照)。
特開平11−271463号公報 特開2006−27591号公報 特開2006−201129号公報 特開2006−242907号公報
従来の静電容量式センサは、所定の電極間に発生する微弱電界の乱れを、電流あるいは電圧として出力するものである。つまり、シートへの乗員の着席の有無、乗員の識別、被水及び故障の有無等の電極間の状況に応じて異なったレベルの電流あるいは電圧が発生する。そして、その電流値あるいは電圧値(以下、「電流値等」と略称する)に基づいて、乗員、被水、及び故障の判別を行っている。
しかしながら、この電流値等は、所定の電極間の静電容量成分とともに、静電容量式センサを構成する回路の抵抗成分が関係した値として出力される。すなわち、静電容量式センサにおいて、所定の電極間の電流値等を検出する場合、その電流値等は、回路の抵抗成分の影響を受けた値として検出される。この抵抗成分には、所定の電極間に介在する人(乗員)、水、及び空気等による抵抗値が含まれている。これは、厳密には、人体及び水等は、等価回路で表すと、抵抗とコンデンサの並列回路に相当するからである。
従って、静電容量式センサにおいて、所定の電極間に流れる電流を検出し、その電流値の大小によって乗員等を判別する場合、検出された電流値は、厳密には所定の電極間を構成する抵抗とコンデンサの並列回路を流れた電流を含む値となる。この電流値をそのまま判別要素とした乗員等の判別では、その精度には限界がある。つまり、従来、判別に用いる電流値等は、純粋な電極間の静電容量を判別要素としていない。したがって、必ずしも的確な判別でない場合が現れる虞があり、判別の精度向上の面で問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、静電容量式センサにおける乗員の判別の精度を向上させ、より正確に乗員を検知することができる静電容量式乗員検知センサを提供することを目的とする。さらに、本発明は、静電容量式センサにおける電極等の故障の有無の判別を可能とし、シートの被水の有無及び故障の有無の判別の精度を向上させ、より正確に被水及び故障を検知することができる静電容量式乗員検知センサを提供することを目的とする。
(1)本発明の静電容量式乗員検知センサは、電源部と、メイン電極と、メイン配線部と、ガード電極と、インピーダンス算出部と、実虚成分算出部と、判別部とを備える。電源部は、交流電圧を発生する。メイン電極は、車両のシートの座面部に配置される。メイン配線部は、電源部とメイン電極とをつないでいる。ガード電極は、車両接地に導通するシートフレームと前記メイン電極との間に前記メイン電極に離隔して対向配置される。このガード電極は、シートフレームとメイン電極との間に電界が形成されるのを排除するためのものである。
ここで、本発明では、シートの乗員を判別するモードを乗員検知モードと称する。本発明は、この乗員検知モードで、メイン電極とガード電極とを同電位とし、メイン電極と車両接地に導通する車両ボディとの間に電界を形成する。以下、車両ボディとは、車両接地に導通する車両ボディを意味する。
インピーダンス算出部は、乗員検知モードにおいて、電源部からメイン配線部とメイン電極と車両ボディまでの第一インピーダンスを算出する。実虚成分算出部は、インピーダンス算出部で算出された第一インピーダンスに基づいて第一インピーダンスの実数部及び虚数部を算出する。判別部は、実虚成分算出部で算出された虚数部に基づいてシートの乗員を判別する。なお、インピーダンス算出部、実虚成分算出部、及び判別部は、乗員検知ECU内に組み込まれていてもよい。
ここで、本発明の作用について以下に説明する。すなわち、電源部がメイン配線部を介してメイン電極に交流電圧を印加し、メイン電極と車両ボディとの間に電界を発生させる。そして、インピーダンス算出部は、この両電極を含む回路、すなわち、電源部からメイン配線部とメイン電極と車両ボディまで(以下、「乗員検知回路」と称する)のインピーダンス(すなわち、第一インピーダンス)を算出する。そして、実虚成分算出部が、その算出された第一インピーダンスの実数部及び虚数部を算出する。そして、その虚数部に基づいて、判別部がシートの乗員を判別する。
本発明の静電容量式乗員検知センサによれば、乗員検知回路のインピーダンスの虚数部を算出でき、この虚数部に基づいてシートの乗員を判別することができる。人体及び水は電気的に抵抗成分と静電容量成分の並列回路に置き換えられる。ここで、第一インピーダンスの虚数部とは、乗員検知回路において、メイン電極と車両ボディとの間に人体等により構成される抵抗とコンデンサの並列回路のうち当該コンデンサの静電容量成分に相当する。
ところで、従来、判別要素として、電極間に流れる電流を用いていたが、この電流値には、電極間の静電容量成分に加えて、当該電極間の抵抗成分を含む回路全体の抵抗成分の影響を受けていた。しかし、本発明では、電極間の静電容量成分に相当するインピーダンスの虚数部を算出し、この虚数部を判別要素としている。すなわち、本発明は、両電極間を含む乗員検知回路のインピーダンスの虚数部を算出することにより、従来よりもさらに正確な両電極間の静電容量成分を算出することができる。
そして、この虚数部に基づいてシートの乗員を判別することにより、より正確に乗員を判別することが可能となる。すなわち、本発明によれば、乗員の判別の精度を向上させることができる。ここで、乗員の判別とは、シートへの乗員の着席の有無、及び乗員の着席状況(大人、子供、及びCRS等の区別)の判別を含む意味である。
(2)ここで、上記(1)の構成において、判別部は、さらに、実虚成分算出部で算出された実数部に基づいてシートの乗員を判別することが好ましい。つまり、判別部は、それぞれ分離された虚数部と実数部とを用いてシートの乗員を判別する。このように、虚数部のみで判別するよりも、さらに実数部も判別要素に加えることで、より判別精度は向上する。ここで、第一インピーダンスの実数部とは、乗員検知回路において、メイン電極と車両ボディとの間に人体等により構成される抵抗とコンデンサの並列回路のうちの当該抵抗の抵抗成分に相当する。従って、当該実数部は、メイン電極と車両ボディとの間を構成する抵抗とコンデンサの並列回路のうち当該抵抗成分の影響を受ける。
(3)ここで、本発明において、さらに、シートの被水を検知するようにすることが好ましい。すなわち、本発明の静電容量式乗員検知センサは、上記(1)又は(2)の構成に加えて、サブ電極と、第一切替部とをさらに備える。サブ電極は、メイン電極と離隔し、メイン電極に隣り合うように配置される。第一切替部は、乗員検知モードと、メイン電極とサブ電極との間に電界を形成する被水検知モードとを切り替える。なお、本発明において、乗員検知モードとは、上記(1)又は(2)の構成及び作用に相当する。
そして、インピーダンス算出部は、被水検知モードにおいて、メイン電極とサブ電極間のメインサブ間インピーダンスを含む第二インピーダンスを算出する。つまり、第二インピーダンスは、電源部からメイン配線部とメイン電極とサブ電極とを介した車両接地まで(以下、「被水検知回路」と称する)のインピーダンスである。そして、判別部は、被水検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された虚数部に基づいてシートの被水を判別する。ここで、被水の判別とは、被水の有無、及び被水状況(水、及び塩水等の区別)の判別を意味する。
すなわち、本発明は、第一切替部により乗員検知モードと被水検知モードとを切り替えることができ、この被水検知モードにおいては、被水検知回路の第二インピーダンスの虚数部に基づいてシートの被水を判別することができる。例えば、メイン電極とサブ電極との間に水が介挿した場合、メインサブ間インピーダンスの虚数部は大きくなり、同時に第二インピーダンスの虚数部も大きくなる。ここで、被水検知回路の第二インピーダンスの虚数部とは、メイン電極とサブ電極との間(メインサブ間インピーダンス)の静電容量成分に相当する。したがって、シートの被水の判別精度をより向上させることができる。
(4)ここで、上記(3)の構成において、判別部は、さらに、実虚成分算出部で算出された実数部に基づいてシートの被水を判別することが好ましい。つまり、判別部は、それぞれ分離された虚数部と実数部とを用いてシートの被水を判別する。これにより、被水の判別精度はさらに向上する。ここで、例えば、メイン電極とサブ電極との間に水が介挿した場合、第二インピーダンスの実数部は大きくなる。従って、虚数部のみで判別するよりも、さらに実数部も判別要素に加えることで、より判別精度は向上する。ここで、第二インピーダンスの実数部とは、被水検知回路において、メイン電極とサブ電極との間に被水により構成される抵抗とコンデンサの並列回路のうち当該抵抗成分にほぼ相当する。
(5)ここで、上記(3)又は(4)の被水検知回路の第二インピーダンスの虚数部に基づいて、さらに、被水検知回路の故障の有無を判別することが好ましい。すなわち、判別部は、さらに、被水検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された虚数部に基づいて、メイン配線部、メイン電極、サブ電極、及びサブ電極から車両接地まで延びるサブ配線部の何れかが第一の故障であるか否かを判別する。ここで、第一の故障とは、被水検知回路の上記各部の何れかの故障を意味する。
一方、被水検知回路を構成する上記各部の何れかが故障である場合、特に、第二インピーダンスの虚数部は変動する。そのため、判別部は、その虚数部に基づいて故障であるか否かを判別することができる。したがって、本発明の判別部は、被水検知モードにおいて、シートの被水判別ができるとともに、メイン電極と被水検知用のサブ電極とを含む被水検知回路内の何れかの故障を検知することができる。さらに、当該判別の精度は、確実に変動する第二インピーダンスの虚数部に基づいて行うため高度なものとなる。
(6)ここで、上記(5)の構成において、故障と正常との境界となるしきい値、すなわち、虚数部しきい値を予め設定しておくことが好ましい。すなわち、判別部は、被水検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された虚数部が、予め設定された虚数部しきい値より小さい場合、メイン配線部、メイン電極、サブ電極、及びサブ配線部の何れかが第一の故障であると判別する。これにより、被水検知回路を構成する上記各部の何れかが故障であるか否かをより容易、且つ、明確に判別できる。
(7)ここで、上記(6)の被水検知モードにおいては、被水検知回路の特に被水検知に影響する部分、すなわち、メイン電極、サブ電極、及びサブ配線部の故障を検知することが求められる。したがって、判別部は、このメイン電極、サブ電極、及びサブ配線部の故障をより具体的に判別することが好ましい。すなわち、判別部で判別する第一の故障とは、メイン電極の短絡、サブ電極の短絡、及びサブ配線部の断線の何れかである。なお、短絡には、車両接地への短絡も含まれ、断線には、電極と配線部との接続部分の断線(もしくは、接触不良)も含まれる。これにより、故障状況をより具体的に把握することができる。
(8)ここで、上記(1)〜(7)の静電容量式乗員検知センサは、ガード電極を含む回路の故障を検知することが好ましい。そこで、本発明は、乗員検知モードと故障を検知する故障検知モードとを切り替える第二切替部をさらに備える。
すなわち、第二切替部は、乗員検知モードと、ガード電極を車両接地に導通しメイン電極とガード電極との間に電界を形成する故障検知モードとを切り替える。
そして、インピーダンス算出部は、故障検知モードにおいて、正常時における電源部からメイン配線部とメイン電極とガード電極とを介した車両接地まで(以下、「故障検知回路」と称する)のインピーダンス(すなわち、第三インピーダンス)を算出する。
ここで、「正常時」としたのは、故障検知回路内で故障が発生した場合、インピーダンス算出部が故障検知回路のインピーダンスを必ずしも算出するとは限らないからである。つまり、故障が発生した場合、算出されるインピーダンスは変化するが、この変化後のインピーダンスは、故障の影響を受けているため、厳密には故障検知回路を構成しない回路のインピーダンスとなることがある。例えば、故障が発生した場合における変化後のインピーダンスは、電源部からメイン配線部とメイン電極とシートフレームとを介した車両接地までのインピーダンスとなる場合も有りうる。一方、故障検知回路が故障でない限り、インピーダンスは変化することがないため、正常時における故障検知回路のインピーダンスを算出することとしている。
そして、判別部は、故障検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された実数部及び虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて、メイン配線部、メイン電極、ガード電極、及びガード電極から車両接地まで延びるガード配線部の何れかが第二の故障であるか否かを判別する。ここで、第二の故障とは、故障検知回路の上記各部の何れかの故障を意味する。これにより、メイン電極及びガード電極に関連する回路の故障を、精度よく判別することができる。
一方、故障検知回路を構成する上記各部の何れかが故障である場合、特に、第三インピーダンスの実数部及び虚数部は変動する。そのため、判別部は、その実数部及び虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて故障であるか否かを判別することができる。したがって、本発明の判別部は、故障検知モードにおいて、確実に変動する故障検知回路の第三インピーダンスの実数部及び虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて故障の判別を行うため、より判別精度は向上する。ここで、故障検知回路の第三インピーダンスの実数部とは、メイン電極とガード電極との間の抵抗成分にほぼ相当する。また、故障検知回路の第三インピーダンスの虚数部とは、メイン電極とガード電極との間の静電容量成分に相当する。
なお、第二切替部は、上記(3)〜(7)の第一切替部内(同一システム内)に組み込まれるものも含む。つまり、第一切替部と第二切替部は連動して稼動し、1つの切替部として管理されてもよい。第一切替部と第二切替部とを1つの切替部とした場合、この切替部は、乗員検知モードと、被水検知モードと、故障検知モードとを切り替えることになる。これにより、モードの切り替えをスムーズに行うことができ、且つ、省スペース化、及び、システムの繁雑さを防ぐことができる。
上述したように、判別部は、故障検知回路の第三インピーダンスの実数部及び虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて故障の判別を行う。ここで、特に、故障検知回路の第三インピーダンスの実数部に基づいて、故障検知回路を構成する各部の何れかが故障であるか否かを判別することが好ましい。すなわち、判別部は、故障検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された第三インピーダンスの実数部に基づいて、メイン配線部、メイン電極、ガード電極、及びガード配線部の何れかが第二の故障であるか否かを判別する。
故障検知回路の上記各部の何れかが故障である場合、虚数部よりも、実数部の方がより大きく変動する。したがって、故障検知モードにおいては、実数部に基づいて当該故障を判別することにより、さらに正確に故障を検知することができる。つまり、故障判別の精度は、さらに向上する。
なお、判別部は、第三インピーダンスの虚数部に基づいて故障の判別をすることができることはもちろんである。さらに、第三インピーダンスの実数部及び虚数部の両方に基づいて、故障の判別をしてもよい。
(9)ここで、上記(8)の構成のうち、判別部が第三インピーダンスの実数部に基づいて故障の判別をする場合には、故障と正常との境界となるしきい値、すなわち、実数部しきい値を予め設定しておくことが好ましい。そして、判別部は、故障検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された第三インピーダンスの実数部が、予め設定された実数部しきい値より小さい場合、メイン配線部、メイン電極、ガード電極、及びガード配線部の何れかが第二の故障であると判別する。これにより、故障検知回路を構成する上記各部の何れかが故障であるか否かをより容易、且つ、明確に判別できる。
なお、上記(8)の構成のうち、判別部が第三インピーダンスの虚数部に基づいて故障の判別をする場合には、故障と正常との境界となるしきい値、すなわち、虚数部しきい値を予め設定しておくことが好ましい。そして、判別部は、故障検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された第三インピーダンスの虚数部が、予め設定された虚数部しきい値より小さい場合、メイン配線部、メイン電極、ガード電極、及びガード配線部の何れかが第二の故障であると判別する。
(10)ここで、上記(9)の故障判別において、故障検知回路の第三インピーダンスの実数部及び虚数部に係る故障の状況を具体的に検知することが好ましい。すなわち、判別部で判別する第二の故障は、メイン配線部の断線又はガード配線部の断線である。これは、メイン配線部及びガード配線部の断線による抵抗成分の変動が、第三インピーダンスの実数部及び虚数部に直接影響し、実数部及び虚数部の変動をもたらすからである。これにより、故障状況をより具体的に把握することができる。なお、これらの何れの故障の場合にも、第三インピーダンスの実数部の変化は、虚数部の変化よりも大きいため、実数部に基づいて故障の判別をする方がより高精度となる。
(11)ここで、上記(1)〜(10)における静電容量式乗員検知センサにおいて、第一インピーダンスの虚数部に基づいて乗員判別を行うこととして説明した。しかし、本発明は、乗員判別を従来行われている判別方法とし、被水判別や故障判別を所定のインピーダンスに基づいて行うようにしてもよい。
例えば、上記(1)又は(2)と(3)とからなる静電容量式乗員検知センサにおいて、上記(1)又は(2)の構成部分で行われる乗員の判別を例えば従来行われている判別方法とする。
すなわち、乗員検知モードにおいては、例えばメイン電極と車両ボディとの間に流れる電流(又は、電極間の電圧)値を判別要素として乗員の判別を行う。そして、被水検知モードにおいては、インピーダンスの虚数部を判別要素として被水の判別を行う。
したがって、この場合の本発明は、電源部と、メイン電極と、メイン配線部と、サブ電極と、切替部と、インピーダンス算出部と、実虚成分算出部と、判別部とを備える静電容量式乗員検知センサとしてもよい。このうち、電源部と、メイン電極と、メイン配線部と、サブ電極と、実虚成分算出部は上記(1)〜(7)と同様の構成である。
切替部は、メイン電極と車両ボディとの間に電界を形成する乗員検知モードと、メイン電極とサブ電極との間に電界を形成する被水検知モードとを切り替える。インピーダンス算出部は、上記(3)同様、被水検知モードにおいて、メイン電極とサブ電極間のメインサブ間インピーダンスを含む第二インピーダンスを算出する。
なお、乗員検知モードにおける乗員判別は、例えば、メイン電極と車両ボディとの間の電流値を検出する検出部(電流計等)をさらに設けて、判別部が、乗員検知モード時に、検出された電流値に基づいて乗員の判別を行うようにすればよい。
これにより、乗員の判別は従来の判別方法を採用でき、被水の判別はインピーダンスの虚数部に基づいて判別できる。すなわち、被水検知モードにおいて、上記(2)と同様の効果を得ることができ、被水判別の精度は向上する。
(12)ここで、上記(11)の構成において、判別部は、さらに、実虚成分算出部で算出された実数部に基づいてシートの被水を判別することが好ましい。虚数部のみで判別するよりも、さらに実数部も判別要素に加えることで、より判別精度は向上する。
(13)ここで、上記(11)又は(12)の構成において、被水検知回路のインピーダンスの虚数部に基づいて、さらに、被水検知回路の故障の有無を判別することが好ましい。すなわち、判別部は、さらに、被水検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された虚数部に基づいて、メイン配線部、メイン電極、サブ電極、及びサブ電極から車両接地まで延びるサブ配線部の何れかが故障であるか否かを判別する。これにより、上記(5)と同様の効果を得ることができる。
なお、被水検知モードにおいて、さらに、被水の判別を従来の判別方法で行い、被水検知回路の当該故障の判別のみを第二インピーダンスの虚数部に基づいて行ってもよい。
(14)ここで、上記(13)の構成において、故障と正常との境界となるしきい値、すなわち、虚数部しきい値を予め設定しておくことが好ましい。すなわち、判別部は、被水検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された虚数部が、予め設定された虚数部しきい値より小さい場合、メイン配線部、メイン電極、サブ電極、及びサブ配線部の何れかが故障であると判別する。これにより、上記(6)と同様の効果を得ることができる。
(15)ここで、上記(14)の構成において、被水検知モードでは、被水検知回路の特に被水検知に影響する部分、すなわち、メイン電極、サブ電極、及びサブ配線部の故障を検知することが求められる。したがって、判別部は、このメイン電極、サブ電極、及びサブ配線部の故障をより具体的に判別することが好ましい。すなわち、判別部で判別する故障とは、メイン電極の短絡、サブ電極の短絡、及びサブ配線部の断線の何れかである。これにより、上記(7)と同様の効果を得ることができる。
(16)また、例えば、上記(1)と(8)とからなる静電容量式乗員検知センサにおいて、上記(1)の構成部分で行われる乗員の判別は、従来行われている判別方法であってもよい。すなわち、乗員検知モードにおいては、例えばメイン電極と車両ボディとの間に流れる電流(又は、電極間の電圧)値を判別要素として乗員の判別を行う。そして、故障検知モードにおいては、インピーダンスの虚数部を判別要素として故障の判別を行う。
したがって、この場合の本発明は、電源部と、メイン電極と、メイン配線部と、ガード電極と、切替部と、インピーダンス算出部と、実虚成分算出部と、判別部とを備える静電容量式乗員検知センサとしてもよい。このうち、電源部と、メイン電極と、メイン配線部と、ガード電極と、実虚成分算出部は上記(1)〜(2)及び(8)〜(10)と同様の構成である。
切替部は、メイン電極とガード電極とを同電位としメイン電極と車両ボディとの間に電界を形成する乗員検知モードと、ガード電極を車両接地に導通しメイン電極とガード電極との間に電界を形成する故障検知モードとを切り替える。インピーダンス算出部は、故障検知モードにおいて、正常時における電源部からメイン配線部とメイン電極とガード電極とを介した車両接地まで(故障検知回路)のインピーダンスを算出する。判別部は、故障検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された第三インピーダンスの実数部及び虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて、メイン配線部、メイン電極、ガード電極、及びガード電極から車両接地まで延びるガード配線部の何れかが故障であるか否かを判別する。
なお、乗員検知モードにおける乗員判別は、例えば、メイン電極と車両ボディとの間の電流値を検出する検出部(電流計等)をさらに設けて、判別部が、乗員検知モード時に、検出された電流値に基づいて乗員の判別を行うようにすればよい。
これにより、乗員の判別は従来の判別方法を採用でき、故障の判別はインピーダンスの実数部及び虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて判別できる。すなわち、故障検知モードにおいて、上記(8)と同様の効果を得ることができ、故障判別の精度は向上する。
(17)ここで、上記(16)の構成のうち、判別部が第三インピーダンスの実数部に基づいて故障の判別をする場合には、故障と正常との境界となるしきい値、すなわち、実数部しきい値を予め設定しておくことが好ましい。そして、判別部は、故障検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された第三インピーダンスの実数部が、予め設定された実数部しきい値より小さい場合、メイン配線部、メイン電極、ガード電極、及びガード配線部の何れかが故障であると判別する。これにより、上記(9)と同様の効果を得ることができる。なお、上記(16)の構成のうち、判別部が第三インピーダンスの虚数部に基づいて故障の判別をする場合には、故障と正常との境界となるしきい値、すなわち、虚数部しきい値を予め設定しておくことが好ましい。
(18)ここで、上記(17)の故障判別において、故障検知回路の第三インピーダンスの実数部及び虚数部に係る故障の状況を具体的に検知することが好ましい。すなわち、判別部で判別する故障は、メイン配線部の断線又はガード配線部の断線である。これにより、上記(10)と同様の効果を得ることができる。
(19)また、例えば、上記(1)と(5)と(8)とからなる静電容量式乗員検知センサにおいて、上記(1)の構成部分で行われる乗員の判別は、従来行われている判別方法であってもよい。すなわち、乗員検知モードにおいては、例えば、メイン電極と車両ボディとの間に流れる電流(又は、電極間の電圧)値を判別要素として乗員の判別を行う。さらに、被水検知モードにおいては、例えば、メイン電極とサブ電極との間に流れる電流(又は、電極間の電圧)値を判別要素として被水の判別を行う。
そして、被水検知モードにおいては、さらに、被水検知回路の第二インピーダンスの虚数部を判別要素として故障の判別を行う。そして、故障検知モードにおいては、故障検知回路の第三インピーダンスの実数部及び虚数部の少なくとも一方を判別要素として故障の判別を行う。
したがって、この場合の本発明は、電源部と、メイン電極と、メイン配線部と、サブ電極と、ガード電極と、切替部と、インピーダンス算出部と、実虚成分算出部と、判別部とを備える静電容量式乗員検知センサとしてもよい。このうち、電源部と、メイン電極と、メイン配線部と、ガード電極と、実虚成分算出部は上記(1)〜(10)と同様の構成である。
切替部は、メイン電極とガード電極とを同電位としメイン電極と車両ボディとの間に電界を形成する乗員検知モードと、メイン電極とガード電極とを同電位としメイン電極とサブ電極との間に電界を形成する被水検知モードと、ガード電極を車両接地に導通しメイン電極とガード電極との間に電界を形成する故障検知モードとを切り替える。
インピーダンス算出部は、被水検知モードにおいて、メイン電極とサブ電極間のメインサブ間インピーダンスを含む第二インピーダンスを算出し、故障検知モードにおいて、正常時における電源部からメイン配線部とメイン電極とガード電極とを介した車両接地まで(故障検知回路)のインピーダンスを算出する。
判別部は、被水検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された虚数部に基づいて、メイン配線部、メイン電極、サブ電極、及びサブ電極から車両接地まで延びるサブ配線部(被水検知回路)の何れかが故障であるか否かを判別し、故障検知モードにおいて、実虚成分算出部で算出された実数部及び虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて、メイン配線部、メイン電極、ガード電極、及びガード電極から車両接地まで延びるガード配線部の何れかが故障であるか否かを判別する。
なお、乗員検知モードにおける乗員判別は、例えば、メイン電極と車両ボディとの間の電流値を検出する検出部(電流計等)をさらに設けて、判別部が、乗員検知モード時に、検出された電流値に基づいて乗員の判別を行うようにすればよい。さらに、被水検知モードにおける被水判別は、例えば、メイン電極とサブ電極との間の電流値を検出する検出部(電流計等)をさらに設けて、判別部が、乗員検知モード時に、さらに、検出された電流値に基づいて被水の判別を行うようにすればよい。
これにより、乗員の判別は従来の判別方法を採用でき、被水検知回路の故障の判別は第二インピーダンスの虚数部に基づいて判別でき、故障検知回路の故障の判別は第三インピーダンスの実数部に基づいて判別できる。すなわち、被水検知モードにおいて上記(5)と同様の効果を得ることができ、故障検知モードにおいて上記(8)と同様の効果を得ることができる。したがって、被水及び故障の判別精度は向上する。
さらに、切替部は、乗員検知モードと、被水検知モードと、故障検知モードとを切り替えることができる。これは、上記各モードの構成における共通部分を効率よく活用できるため、装置全体の省スペース化を可能とし、且つ、切り替えに係る制御を容易にすることができる。
また、上記(19)の構成において、被水の判別を、上記(3)又は(4)の構成としてもよい。すなわち、乗員検知モード時のみ、従来の電流値等を用いた判別方法としてもよい。
本発明の静電容量式乗員検知センサによれば、指定の電極間を含むインピーダンスの実数部及び虚数部の少なくとも一方を算出でき、その実数部及び虚数部の少なくとも一方を判別要素とするため、判別の精度を向上させることができる。
以下、本発明の静電容量式乗員検知センサの好適な実施形態について図面を参照して説明する。
(1)静電容量式乗員検知センサ1の全体構成の説明
まず、静電容量式乗員検知センサ1の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、車両のシートに静電容量式乗員検知センサ1を配置した状態を示す図である。図2は、図1をさらに詳細に示した回路図を含む図である。この図2は、特に、切替部4及びインピーダンス算出部5に関する部分を詳細に示した図である。
まず、車両のシート及び静電容量式乗員検知センサ1について図1を参照して説明する。車両のシートは、座面部9と、背もたれ部10と、シートフレーム11とを備え、座面部9の内部にセンサ部2を配置している。シートフレーム11は、シートの底部に配置され、且つ、センサ部2と離隔し、センサ部2に対向するように配置されている。そして、シートフレーム11は、車両接地に導通した車両ボディ12に導通している。
ここで、静電容量式乗員検知センサ1は、センサ部2と、コネクタ部3と、電源部8と、インピーダンス検出部14とから構成されている。このうち、センサ部2は、座面部9の内部に配置され、メイン電極21と、サブ電極22と、ガード電極23とを備えている。すなわち、メイン電極21は、車両のシートの座面部9の内部に配置されている。サブ電極22は、メイン電極21と離隔し、メイン電極21に隣り合うように配置されている。ガード電極23は、メイン電極21に離隔して対向配置され、且つ、メイン電極21とシートフレーム11との間に配置されている。なお、このセンサ部2の詳細な構成については、後述する「(2)センサ部2及びコネクタ部3の詳細構成の説明」の項目において説明する。
コネクタ部3は、センサ部2とインピーダンス検出部14(以下、「Z検出部」と略称する)とを接続している。ここで、コネクタ部3は、主にシートの裏側に配置されるが、センサ部2に連結しているため、一部がシート内部に配置された状態となる場合もある。なお、このコネクタ部3の詳細な構成については、後述する「(2)センサ部2及びコネクタ部3の詳細構成の説明」の項目において説明する。
電源部8は、交流電圧を発生する。そして、電源部8は、メイン電極21に交流電圧を印加する。このとき、電源部8とメイン電極21とをつなぐ配線をメイン配線部28a(図5参照)と称する。
ここで、Z検出部14は、切替部4(本発明における「第一切替部」と「第二切替部」を1つにまとめたものである)と、インピーダンス算出部5と、実虚成分算出部6と、判別部7とを備えている。切替部4は、図2に示すように、3つのアナログスイッチで構成されている。すなわち、切替部4は、第一スイッチ41と、第二スイッチ42と、第三スイッチ43とを備えている。そして、各スイッチ41〜43は、Z検出部14に接続する乗員検知ECU15によって制御され、それぞれa側(図2の上側)及びb側(図2の下側)のどちらかに接続される。切替部4の各a側及びb側は、インピーダンス算出部5に接続されている。
第一スイッチ41は、一方がサブ電極22と接続され、他方がa側またはb側に接続される。第二スイッチ42は、一方が後述するインピーダンス算出部5内部の電流検出部52に接続され、他方がa側またはb側に接続される。第三スイッチ43は、一方がガード電極23に接続され、他方がa側またはb側に接続される。
これらの各スイッチ41〜43は、後述する所定のモードに応じて、それぞれa側及びb側のどちらかに接続する。つまり、これらの各スイッチ41〜43の接続状態を切り替えることにより、後述する所定のモードの回路を形成する。なお、所定のモードとは、後述する「乗員検知モード」、「被水検知モード」、及び「故障検知モード」である。これらの各モードの詳細については、後述する「(3)乗員検知モード、被水検知モード、及び故障検知モードの説明」の項目において説明する。
インピーダンス算出部5は、電源部8の交流電圧を検出する電圧検出部51と、一方を電源部8に他方をメイン電極21及び第一スイッチ41のa側に接続される第一抵抗R1と、第一抵抗R1の両端電圧差を第二スイッチ42のa側に出力する第一オペアンプ5aと、第二スイッチ42の一方に接続される電流検出部52と、第一抵抗R1の他方と第三スイッチ43のa側とを接続する第三オペアンプ5cと、インピーダンス演算部53とを備えている。このうち、電流検出部52は、第二オペアンプ5bと、第二抵抗R2とを有している。そして、電圧検出部51及び電流検出部52は、車両接地に導通している。また、インピーダンス算出部5の内部において、第一スイッチ41のb側と第二スイッチのb側とを接続している。さらに、第三スイッチ43のb側は、車両接地に導通している。
インピーダンス演算部53は、一方が電圧検出部51と電流検出部52と接続され、他方が実虚成分算出部6に接続されている。このインピーダンス演算部53は、電圧検出部51と電流検出部52で検出された値に基づいて、後述する所定のモードにおける回路のインピーダンスを算出する。つまり、インピーダンス演算部53は、乗員検知モードにおける第一インピーダンス(後述する)を算出し、被水検知モードにおける第二インピーダンス(後述する)を算出し、故障検知モードにおける第三インピーダンスを算出する。
実虚成分算出部6は、一方がインピーダンス演算部53に接続され、他方が判別部7に接続している。この実虚成分算出部6は、インピーダンス算出部5で算出されたインピーダンスに基づいて、そのインピーダンスの実数部と虚数部とを算出する。具体的には、実虚成分算出部6は、乗員検知モードにおける第一インピーダンスに基づいて第一インピーダンスの実数部と虚数部とを算出し、被水検知モードにおける第二インピーダンスに基づいて第二インピーダンスの実数部と虚数部とを算出し、故障検知モードにおける第三インピーダンスに基づいて第三インピーダンスの実数部と虚数部とを算出する。
判別部7は、一方が実虚成分算出部6に接続され、他方が乗員検知ECU15に接続されている。この判別部7は、実虚成分算出部6で算出された各モードにおける値(実数部及び虚数部)に基づいて、乗員、被水、または故障を判別する。判別結果は、通信I/Fを通じて乗員検知ECU15に送信される。また、各モードにおける値(実数部及び虚数部)を直接エアバックECU(図示せず)に送信し、エアバックECUで判別処理を行ってもよい。なお、各モードにおける判別部7の判別処理の詳細については、「(3)乗員検知モード、被水検知モード、及び故障検知モードの説明」の項目において説明する。
なお、インピーダンス演算部53、実虚成分算出部6、及び判別部7は、演算回路または演算プログラム等で構成されている。さらに、Z検出部14は、乗員検知ECU15の内部に設けられてもよい。
(2)センサ部2及びコネクタ部3の詳細構成の説明
次に、センサ部2及びコネクタ部3の詳細構成について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、センサ部2及びコネクタ部3の模式上面図を、図4は、図3のA−A線断面図を示している。なお、説明の便宜上、図4においては、上下方向幅を誇張して示す。
図3及び図4に示すように、センサ部2は、メイン電極21と、サブ電極22と、ガード電極23と、ベースフィルム24と、上層フィルム25と、下層フィルム26とを備えたシート形体のユニット部材である。そして、コネクタ部3は、シールドワイヤ接続コネクタ31と、シールドワイヤ32と、切替部接続コネクタ33とから構成されている。
ベースフィルム24、上層フィルム25、及び下層フィルム26は、それぞれ板状であり、電気的絶縁性材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる。なお、各フィルム24〜26同士は、粘着剤27により結合されている。
メイン電極21は、カーボン電極部210と銀電極部211とを備えている。メイン電極21は、ベースフィルム24と上層フィルム25との間に配置されている。また、メイン電極21は、ベースフィルム24の略中央に配置されている。カーボン電極210は、矩形状となっている。銀電極部211は、矩形枠状となっている。銀電極部211は、カーボン電極部210外縁の若干内周側に配線されている。
サブ電極22は、カーボン電極部220と銀電極部221とを備えている。サブ電極22は、ベースフィルム24と上層フィルム25との間に配置されている。また、サブ電極22は、メイン電極21の外周側に、メイン電極21と隔離して配置されている。すなわち、サブ電極22は、メイン電極21と離隔し、メイン電極21に隣り合うように配置されている。カーボン電極部220は、メイン電極21の外縁を囲む曲線状となっている。銀電極部221は、カーボン電極部220の幅方向略中央に配置されている。銀電極部221は、カーボン電極部220の長手方向に沿って配線されている。
ガード電極23は、カーボン電極部230と銀電極部231とを備えている。ガード電極23は、ベースフィルム24と下層フィルム26との間に、メイン電極21と対向するように配置されている。カーボン電極230は、矩形状となっている。銀電極部231は、矩形枠状となっている。銀電極部231は、カーボン電極部230外縁の若干内周側に配線されている。メイン電極21とガード電極23とは、ベースフィルム24によって離隔され、絶縁されている。
シールドワイヤ接続コネクタ31及び切替部接続コネクタ33は、シートの裏側に配置されている。メイン電極21、サブ電極22、及びガード電極23は、シートに設けられた連通孔(図示せず)を介してシールドワイヤ接続コネクタ31に結線されている。シールドワイヤ接続コネクタ31は、シールドワイヤ32を介して、切替部接続コネクタ33に連結している。切替部接続コネクタ33には、Z検出部14の切替部4が接続されている。
(3)乗員検知モード、被水検知モード、及び故障検知モードの説明
次に、静電容量式乗員検知センサ1における乗員検知モード、被水検知モード、及び故障検知モードについて、図5〜図10を参照して説明する。図5(a)は乗員検知モードにおける回路構成図、図5(b)は被水検知モードにおける回路構成図、図5(c)は故障検知モードにおける回路構成図を示す。図6は、インピーダンスZのIm−Re特性を示す図である。図7は、乗員検知モードにおける検出結果を示す図である。図8は、被水検知モードにおける被水の検出結果を示す図である。図9は、被水検知モードにおける被水検知回路の故障の検出結果を示す図である。図10は、故障検知モードにおける故障検出回路の故障の検出結果を示す図である。
<乗員検知モード>
まず、乗員検知モードについて図5(a)、図6及び図7を参照して説明する。乗員検知モードとは、シートへの乗員の着席の有無、及び着席状況を判別するモードである。この乗員検知モードは、切替部4によって、他のモードから切り替えられる。つまり、切替部4は、各スイッチ41〜43をすべてa側に接続することにより、静電容量式乗員検知センサ1を乗員検知モードとすることができる。図5(a)は、切替部4の各スイッチ41〜43をすべてa側に接続したときの回路構成図となる。
図5(a)に示すように、乗員検知モードにおいては、電源部8がメイン電極21に交流電圧を印加し、メイン電極21と車両ボディ12との間に電界を形成する。さらに、第三オペアンプ5cにより、メイン電極21とガード電極23は同電位となる。また、電源部8は、メイン電極21と同様に、サブ電極22にも交流電圧を印加している。電圧検出部51は、これら電源部8が発生する交流電圧を検出する。
そして、シートが空席の場合、メイン電極21と車両ボディ12との間には主として空気が介在されている。従って、シートに乗員が着席した場合、メイン電極21と車両ボディ12との間に人体が介在されることとなり、メイン電極21と車両ボディ12との間の静電容量成分及び抵抗成分が空席時に比べて変化する。
ここで、図5(a)の矢印は、交流電流の一方(正電流)の流れを表す。つまり、電流は、電源部8からメイン配線部28aと、メイン電極21と、車両ボディまで(すなわち、乗員検知回路)を流れる。そして、乗員の着席によって変化した電流、すなわち、第一抵抗R1に流れる電流は、電流検出部52で検出される。なお、メイン配線部28aとは、電源部8から第一抵抗R1を介したメイン電極21までの配線部である。
従って、インピーダンス演算部53は、乗員検知モードにおいて、電圧検出部51で検出された電圧と、電流検出部52で検出された電流とから、乗員検知回路のインピーダンスZ1を算出する。すなわち、インピーダンス算出部5は、電源部8からメイン配線部28aとメイン電極21と車両ボディ12までの第一インピーダンスZ1を算出する。
第一インピーダンスZ1には、メイン電極21と車両ボディとの間のインピーダンスZaが含まれている。この電極間に介在する人体、空気、CRS等には、静電容量成分だけでなく抵抗成分も含まれている。つまり、このインピーダンスZaは、等価回路として見れば、コンデンサと抵抗との並列回路のインピーダンスとなる。
そして、第一インピーダンスZ1は、実虚成分算出部6で実数部と虚数部に分解される。つまり、第一インピーダンスZ1は、Z1=1/Re+j・1/Imのように実数部(Re)と虚数部(Im)で表される。
ここで、図6を参照して、第一インピーダンスZ1における実数部Reと虚数部Imとの関係について説明する。図6は、上述したように、インピーダンスZのIm−Re特性を示す図であって、横軸はRe、縦軸はImである。そして、Reの値は抵抗成分に関連し、当該抵抗成分が大きくなると、Reは小さくなる。Imの値は静電容量成分に関連し、当該静電容量成分が大きくなると、Imは大きくなる。そして、インピーダンスZのRe及びImによって、Im−Re特性上の座標Xが決定する。なお、図6に示すように、原点Oから座標Xまでのベクトルは、インピーダンスZを表している。また、原点Oから座標Xまでのベクトルの長さは、インピーダンスZの大きさを表している。
そして、乗員検知モードにおいて、判別部7は、実虚成分算出部6で算出された第一インピーダンスZ1の虚数部及び実数部に基づいて、シートの乗員を判別する。ここで、乗員検知モードにおける検出結果である図7において、横軸は第一インピーダンスZ1の実数部(Re)、縦軸は第一インピーダンスZ1の虚数部(Im)、二点鎖線は、シートに乗員が着席しているか否かの判別の境界となるしきい値である。ここで、二点鎖線にて示すしきい値は、実数部Reが大きくなるに従って虚数部Imが線形的に大きくなるような関係としている。
そして、図7に示すように、乗員(大人)が着席している場合には、空席の場合に比べて、実数部及び虚数部が大きくなる。特に、虚数部の方が、より大きくなっている。つまり、図7において、空席の場合にはしきい値よりも下側に位置し、乗員(大人)が着席している場合には、しきい値よりも上側に位置している。従って、判別部7は、第一インピーダンスZ1の実数部と虚数部の値から、乗員(大人)が着席しているか否かを検出できる。すなわち、より精度よく乗員の判別が可能となる。
なお、本実施形態では、実数部と虚数部とが線形の関係からなるしきい値を用いることで、被純水、すなわち、塩水ではなく純水に近い液体の被水の場合、乗員検知モードのみで正確に乗員を判別することができる。ここで、被純水の場合には、図7に示すように、空席時及び乗員着席時の何れの場合にも、第一インピーダンスZ1の実数部及び虚数部が大きくなる。しかし、この場合であっても、被純水の場合、図7において、空席の場合がしきい値の下側に位置し、乗員(大人)が着席している場合がしきい値の上側に位置する。
一方、塩水の被水(被塩水)の場合には、被純水に比べて、第一インピーダンスZ1の虚数部が大きくなる。そのため、被塩水で且つ空席の場合には、図7において、しきい値より上側に位置することになる。従って、このままでは、被塩水の場合には、シートに乗員が着席しているか否かを判別できない。
なお、ガード電極23は、シートに乗員が着座していないとき、シートフレーム11との間に電界を形成している。つまり、シート空席時、ガード電極23がメイン電極21とシートフレーム11との間にメイン電極21と同電位で配置されているため、メイン電極21とシートフレーム11との間の静電容量はキャンセル(もしくは低減)される(例えば、特許文献3参照)。
<被水検知モード>
次に、被水検知モードについて図5(b)、図8〜図9を参照して説明する。被水検知モードは、主にシートへの被水の有無を判別する。特に、乗員検知モードでは判別できない被塩水の有無を判別する。さらに、同モードにおいて、被水検知モードにおける被水検知回路の故障の有無を判別する。この故障については、後述する。
まず、被水検知モードにおける被水の有無の判別について、図5(b)及び図8を参照して説明する。被水検知モードは、切替部4によって、他のモードから切り替えられる。つまり、切替部4は、第一スイッチ41及び第二スイッチ42をb側に、第三スイッチ43をa側に接続することにより、静電容量式乗員検知センサ1を被水検知モードとすることができる。図5(b)は、切替部4において、第一スイッチ41及び第二スイッチ42をb側に、第三スイッチ43をa側に接続したときの回路構成図となる。
図5(b)に示すように、サブ電極22は、電流検出部52に接続される。そして、メイン電極21とサブ電極22の間には電界が形成される。ここで、メイン電極21とサブ電極22との間のメインサブ間インピーダンスZbは、等価回路で見ると、コンデンサと抵抗の並列回路のインピーダンスとなる。この電極間に純水、塩水等の液体が介在した場合(すなわち、被水時)、電極間の静電容量成分及び抵抗成分は変化する。これによる電流の変化を電流検出部52が検出する。ここで、図5(b)の矢印は、交流電流の一方(正電流)の流れを表す。つまり、電流は、電源部8からメイン配線部28aとメイン電極21とサブ電極22とサブ配線部28bとを介した車両接地まで(すなわち、被水検出回路)を流れる。この電流、すなわち、第二抵抗R2を流れる電流は、電流検出部52によって検出される。なお、サブ配線部28bとは、サブ電極22から車両接地までの配線部である。
従って、インピーダンス演算部53は、被水検知モードにおいて、電圧検出部51で検出された電圧と、電流検出部52で検出された電流とから、被水検知回路の第二インピーダンスZ2を算出する。すなわち、インピーダンス算出部5は、電源部8からメイン配線部28aとメイン電極21とサブ電極22とサブ配線部28bを介した車両接地までの第二インピーダンスZ2(メインサブ間インピーダンスZbを含む)を算出する。
そして、乗員検知モード同様、実虚成分算出部6は、第二インピーダンスZ2の実数部と虚数部を算出する。判別部7は、その実数部と虚数部に基づいてシートの被水の有無を、さらに、その虚数部に基づいて被水検知回路の故障(本発明における「第一の故障」に相当する)の有無を判別する。
ここで、被水検知モードにおける被水の検出結果である図8において、横軸は実数部(Re)、縦軸は虚数部(Im)、二点鎖線は、シートが被水(本実施形態では、被塩水)しているか否かの判別の境界となるしきい値である。この二点鎖線にて示すしきい値は、実数部Reが大きくなるに従って虚数部Imが線形的に大きくなるような関係としている。
そして、図8において、被塩水の場合には、しきい値より大きくなっている。一方被塩水以外、すなわち空席の場合、乗員(大人)が着席している場合、及び被純水且つ乗員が着席している場合には、しきい値より小さくなっている。従って、判別部7は、第二インピーダンスZ2の実数部と虚数部の値から、シートが被水(被塩水)しているか否かを検出できる。
なお、本実施形態では、乗員検知モードにおいて、塩水ではない被純水の場合は、被水検知モードの検出によらず乗員判別が可能である。このため、本実施形態の被水検知モードでは、被塩水であるか否かを判別できるようしきい値を設定している。これにより、被塩水時においても、乗員検知モードにおける誤判定を防ぐことができる。なお、被水検知モードにおいても、しきい値を適切に設定することで、被塩水のみならず被純水であるか否かを判別することもできる。
次に、被水検知モードにおける被水検知回路の故障の有無の判別について、図9を参照して説明する。被水検知回路の故障とは、具体的に、メイン電極21の短絡、サブ電極22の短絡、及びサブ配線部28bの断線である。ここで、被水検知モードにおける被水検出回路の故障の検出結果である図9において、横軸は第二インピーダンスZ2の実数部(Re)を、縦軸は第二インピーダンスZ2の虚数部(Im)を示す。
図9に示すように、正常時には、実数部Reが2[1/MΩ]付近となり、虚数部Imが14[1/MΩ]付近となる。一方、メイン電極21の短絡、サブ電極22の短絡、及びサブ配線部28bの断線の場合には、実数部及び虚数部の何れもがほぼ0となる。
ここで、被水検知モードにおいて、本実施形態においては、Im=6[1/MΩ]を虚数部しきい値としている。従って、正常時は、虚数部しきい値よりも上側に位置する。すなわち、正常時における虚数部が、虚数部しきい値より大きくなる。一方、メイン電極21の短絡、サブ電極22の短絡、及びサブ配線部28bの断線の場合には、虚数部しきい値よりも下側に位置する。すなわち、当該故障時における虚数部が、虚数部しきい値より小さくなる。従って、判別部7は、算出された第二インピーダンスZ2の虚数部が虚数部しきい値より小さい場合、被水検知回路が故障であると判別する。
すなわち、被水検知モードにおいて、判別部7は、算出された第二インピーダンスZ2の虚数部に基づいて、メイン電極21の短絡、サブ電極22の短絡、及びサブ配線部28bの断線の何れかが発生したか否かを精度よく検出することができる。
ただし、被水検知モードにおいては、メイン配線部28aの断線及びガード配線部23の断線の場合には、これらの故障を検出できない。図9において、これらの故障の場合には、正常時とほぼ同等の値を示す。つまり、これらの故障は何れも、虚数部しきい値よりも大きくなる。従って、これらの故障は、被水検知モードにおいては検出できない。しかし、当該故障は、後述する故障検知モードにおいて検出可能である。
<故障検知モード>
次に、故障検知モードについて図5(c)及び図10を参照して説明する。故障検知モードは、メイン配線部28aの断線、及びガード電極23から車両接地までのガード配線部28cの断線(本発明における「第二の故障」に相当する)の有無を判別する。この故障検知モードは、切替部4によって、他のモードから切り替えられる。つまり、切替部4は、第一スイッチ41及び第二スイッチ42をa側に、第三スイッチ43をb側に接続することにより、静電容量式乗員検知センサ1を故障検知モードとすることができる。図5(c)は、切替部4において、第一スイッチ41及び第二スイッチ42をa側に、第三スイッチ43をb側に接続したときの回路構成図となる。
図5(c)に示すように、ガード電極23は、車両接地に接続(導通)される。そして、電源部8からメイン電極21に交流電圧が印加され、メイン電極21とガード電極23との間に電界を発生させる。メイン電極21とガード電極23との間のインピーダンスZcは、等価回路で見ると、コンデンサと抵抗の並列回路のインピーダンスとなる。
ここで、図5(c)の矢印は、正常時における交流電流の一方(正電流)の流れを示す。つまり、電流は、正常時において、電源部8からメイン配線部28aとメイン電極21とガード電極23とガード配線部28cとを介した車両接地まで(すなわち、故障検知回路)を流れる。この電流、すなわち、第二抵抗R2を流れる電流は、電流検出部52によって検出される。
従って、インピーダンス演算部53は、電圧検出部51で検出された電圧と、電流検出部52で検出された電流とから、故障検知回路の第三インピーダンスZ3を算出する。すなわち、インピーダンス算出部5は、正常時における電源部8からメイン配線部28aとメイン電極21とガード電極23とガード配線部28cを介した車両接地までの第三インピーダンスZ3(インピーダンスZcを含む)を算出する。なお、故障検出回路の故障時において、電流が故障検知回路を流れず、別ルートとなる場合があるが、この場合においても、第二抵抗R2を流れる電流が変化するため、電流検出部52でその電流変化を検出可能である。
そして、上記各モード同様、実虚成分算出部6は、第三インピーダンスZ3の実数部と虚数部を算出する。この実数部に基づいて、判別部7は、故障検知回路の故障、具体的には、メイン配線部28aの断線、及びガード配線部28cの断線の有無を判別する。
ここで、故障検知モードにおける故障検出回路の故障の検出結果である図10において、横軸は第三インピーダンスZ3の実数部(Re)を、縦軸は第三インピーダンスZ3の虚数部(Im)を示す。
図10に示すように、正常時には、実数部Reが280[1/MΩ]付近となり、虚数部Imが45[1/MΩ]付近となる。一方、メイン配線部28aの断線、ガード配線部28cの断線の場合には、実数部Reが0付近となり、虚数部Imが22〜38[1/MΩ]付近となる。
ここで、故障検知モードにおいて、本実施形態では、Re=150[1/MΩ]を実数部しきい値としている。従って、正常時は、実数部しきい値よりも右側に位置する。すなわち、正常時における実数部が、実数部しきい値よりも大きくなる。一方、メイン配線部28aの断線、ガード配線部28cの断線の場合には、実数部しきい値よりも左側に位置する。すなわち、当該故障時における実数部が、実数部しきい値よりも小さくなる。従って、判別部7は、算出された第三インピーダンスZ3の実数部が実数部しきい値より小さい場合、メイン配線部28a断線、及びガード配線部28c断線の何れかであると判別する。すなわち、第三インピーダンスZ3の実数部に基づいて故障の判別をすることが可能であり、これにより、判別の精度は向上する。
ただし、故障検知モードにおいては、サブ配線部28bの断線の場合には、当該故障を検出できない。図10において、この故障の場合には、正常時とほぼ同等の値を示す。つまり、この故障は、実数部しきい値よりも大きくなる。従って、この故障は、故障検知モードにおいては検出できない。しかし、当該故障は、上述した被水検知モードにおいて検出可能である。
以上、本実施形態の静電容量式乗員検知センサ1は、各モードにおける判別精度を向上させることができる。
(4)静電容量式乗員検知センサ1を含むシステム全体の処理説明
次に、本実施形態における静電容量式乗員検知センサ1を含むシステム全体の処理について図11〜図13を参照して説明する。図11は、当該システムのメイン処理を示すフローチャートである。また、図12は、初期チェックの処理を示すフローチャートである。図13は、通常処理の処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、車両のイグニッション(IG)がONされると静電容量式乗員検知センサ1の動作が開始され、まず、初期チェック処理が行われる(S1)。
この初期チェック処理については、図12を参照して説明する。初期チェック処理が開始されると、切替部4により、モードが故障検知モードに切り替えられる(S101)。そして、上記した故障検知モードにおける「第二の故障」の判別(故障検知判別処理)が実行される(S102)。ここで、第二の故障の有無が判別される(S103)。故障が検出された場合(S103:Yes)、故障第二フラグがONされる(S104)。そして、故障が検出された場合であって故障第二フラグがONされた後、もしくは、故障が検出されなかった場合(S103:No)、切替部4により故障検知モードから被水検知モードへと切り替えられる(S105)。
被水検知モードでは、上記した「第一の故障」の判別処理(被水故障判別処理)が行われる(S106)。ここで、第一の故障の有無が判別される(S107)。故障が検出された場合(S107:Yes)、故障第一フラグがONされる(S108)。そして、故障が検出された場合であって故障第一フラグがONされた後、もしくは、故障が検出されなかった場合(S107:No)、初期チェック処理は終了する。
続いて、図11に戻り説明する。初期チェック処理の後、故障フラグ(故障第一フラグ、もしくは、故障第二フラグ)がONしているか否かを判別する(S2)。故障第一フラグ及び故障第二フラグの少なくとも一方がONしている場合(S2:Yes)、乗員検知ECU15は、アラームランプ(図示せず)を点灯させ(S6)、静電容量式乗員検知センサ1の動作を終了させる。一方、故障第一フラグ及び故障第二フラグの何れもONしていない場合(S2:No)、通常処理を開始させる(S3)。
この通常処理については、図13を参照して説明する。通常処理では、まず、切替部4によりモードが乗員検知モードに切り替えられる(S301)。続いて、上記した乗員検知モードにおける乗員の判別(乗員検知判別処理)が行われる(S302)。ここで、乗員の有無を判別する(S303)。乗員が検出されなかった場合(S302:No)、通常処理は終了する。一方、乗員が検出された場合(S302:Yes)、その情報は、乗員検知ECU15からエアバックECU(図示せず)に伝えられ、例えば、エアバックの袋体の展開許可状態とする。すなわち、エアバッグの袋体の展開許可状態において、車両が衝突した場合には、エアバッグの袋体を展開することになる。続いて、乗員が検出された後、予め設定された時間、すなわち、乗員検知ECU15に任意に設定した時間(以下、「設定時間」と称する)を経過したか否かを判別する(S304)。
さらに、乗員が検出された場合(S303:Yes)、この設定時間が経過後(S304:Yes)、切替部4により乗員検知モードから被水検知モードへと切り替えられる(S305)。続いて、上記した被水検知モードにおける被水の判別(被水検知判別処理)を実行する(S306)。
続いて、被水の有無が判別される(S307)。被水が検知された場合(S307:Yes)、被水フラグがONされる(S308)。この被水フラグは、乗員の判別の際に、被水していると認知させ、その影響を考慮して乗員の判別をするために用いられる。特に本実施形態では、被塩水を検出し、その情報(被水フラグON)を乗員の判別に影響させる。一方、被水が検知されなかった場合(S307:No)、被水フラグをOFFにする(S309)。
続いて、被水フラグがONまたはOFFされた後、被水故障判別処理が実行される(S310)。ここで、上記「第一の故障」の有無が判別される(S311)。故障が検出された場合(S311:Yes)、故障第一フラグはONされる(S312)。そして、故障が検出された場合であって故障第一フラグがONされた後、もしくは、故障が検出されなかった場合(S311:No)、通常処理を終了させる。
続いて、図11に戻り説明する。通常処理の後、故障第一フラグがONされているか否かを判別する(S4)。そして、故障第一フラグがONの場合(S4:Yes)、乗員検知ECU15は、アラームランプを点灯させ(S7)、静電容量式乗員検知センサ1の動作を終了させる。故障第一フラグがONされていない場合、イグニッションがOFFであるか否かを判別する(S5)。イグニッションがONの場合(S5:No)、S3の通常処理に戻り、処理を繰り返す。一方、イグニッションがOFFの場合(S5:Yes)、静電容量式乗員検知センサ1は終了する。
以上、記述したとおり、本実施形態の静電容量式乗員検知センサ1は、被水検知回路及び故障検知回路が故障であるか否かを判別可能である。さらに、静電容量式乗員検知センサ1は、切替部4により効率よくモードが切り替えられる。そして、本発明は、判別部7が各インピーダンスの実数部及び虚数部に基づいて判別するため、各モードにおける判別精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態において、第二の故障の判別は、第三インピーダンスZ3の実数部のみに基づいて行ったが、これに限られるものではない。例えば、第二の故障の判別は、第三インピーダンスZ3の虚数部のみに基づいて行うこともできるし、実数部と虚数部の両方に基づいて行うこともできる。ただし、少なくとも実数部を用いる方が、より高精度に判別できる。
また、各モードにおける各配線の抵抗値は、無視できる程度に小さいものである。このため、各モードで算出される各インピーダンス(第一、第二、及び第三インピーダンス)は、各モードの電極間(メイン電極21−車両ボディ12、メイン電極21−サブ電極22、及びメイン電極21−ガード電極23)のインピーダンスにほぼ相当する。
車両のシートに静電容量式乗員検知センサ1を配置した状態を示す図である。 図1をさらに詳細に示した図である。 センサ部2及びコネクタ部3の模式上面図である。 図3のA−A線断面図である。 (a)乗員検知モードにおける回路構成図である。(b)被水検知モードにおける回路構成図である。(c)故障検知モードにおける回路構成図である。 インピーダンスZのIm−Re特性を示す図である。 乗員検知モードにおける検出結果を示す図である。 被水検知モードにおける被水の検出結果を示す図である。 被水検知モードにおける故障の検出結果を示す図である。 故障検知モードにおける検出結果を示す図である。 メイン処理を示すフローチャートである。 初期チェック処理を示すフローチャートである。 通常処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1:静電容量式乗員検知センサ
2:センサ部、21:メイン電極、22:サブ電極、23:ガード電極
28a:メイン配線部、28b:サブ配線部、28c:ガード配線部
3:コネクタ部
4:切替部、41:第一スイッチ、42:第二スイッチ、43:第三スイッチ
5:インピーダンス算出部
51:電圧検出部、52:電流検出部、53:インピーダンス演算部
6:実虚成分算出部
7:判別部
8:電源部
9:座面部、10:背もたれ部、11:シートフレーム、12:車両ボディ
14:インピーダンス検出部
15:乗員検知ECU

Claims (19)

  1. 交流電圧を発生する電源部と、
    車両のシートの座面部に配置されるメイン電極と、
    前記電源部と前記メイン電極とをつなぐメイン配線部と、
    車両接地に導通するシートフレームと前記メイン電極との間に前記メイン電極に離隔して対向配置されるガード電極と、
    前記メイン電極と前記ガード電極とを同電位とし前記メイン電極と前記車両接地に導通する車両ボディとの間に電界を形成する乗員検知モードにおいて、前記電源部から前記メイン配線部と前記メイン電極と前記車両ボディまでの第一インピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、
    前記インピーダンス算出部で算出された前記第一インピーダンスに基づいて前記第一インピーダンスの実数部及び虚数部を算出する実虚成分算出部と、
    前記実虚成分算出部で算出された前記第一インピーダンスの前記虚数部に基づいて前記シートの乗員を判別する判別部と、
    を備えることを特徴とする静電容量式乗員検知センサ。
  2. 前記判別部は、さらに、前記実虚成分算出部で算出された前記第一インピーダンスの前記実数部に基づいて前記シートの乗員を判別する請求項1記載の静電容量式乗員検知センサ。
  3. 前記メイン電極と離隔し、前記メイン電極に隣り合うように配置されるサブ電極と、
    前記乗員検知モードと、前記メイン電極と前記サブ電極との間に電界を形成する被水検知モードとを切り替える第一切替部と、
    をさらに備え、
    前記インピーダンス算出部は、前記被水検知モードにおいて前記メイン電極と前記サブ電極間のメインサブ間インピーダンスを含む第二インピーダンスを算出し、
    前記実虚成分算出部は、前記インピーダンス算出部で算出された前記第二インピーダンスに基づいて前記第二インピーダンスの実数部及び虚数部を算出し、
    前記判別部は、前記被水検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記虚数部に基づいて前記シートの被水を判別する請求項1又は2に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  4. 前記判別部は、さらに、前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記実数部に基づいて前記シートの被水を判別する請求項3記載の静電容量式乗員検知センサ。
  5. 前記判別部は、さらに、前記被水検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記虚数部に基づいて、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記サブ電極から前記車両接地まで延びるサブ配線部の何れかが第一の故障であるか否かを判別する請求項3又は4に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  6. 前記判別部は、前記被水検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記虚数部が、予め設定された虚数部しきい値より小さい場合、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記サブ配線部の何れかが前記第一の故障であると判別する請求項5に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  7. 前記第一の故障は、前記メイン電極の短絡、前記サブ電極の短絡、及び前記サブ配線部の断線の何れかである請求項6に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  8. 前記乗員検知モードと、前記ガード電極を前記車両接地に導通し前記メイン電極と前記ガード電極との間に電界を形成する故障検知モードとを切り替える第二切替部をさらに備え、
    前記インピーダンス算出部は、前記故障検知モードにおいて、正常時における前記電源部から前記メイン配線部と前記メイン電極と前記ガード電極とを介した前記車両接地までの第三インピーダンスを算出し、
    前記実虚成分算出部は、前記インピーダンス算出部で算出された前記第三インピーダンスに基づいて前記第三インピーダンスの実数部及び虚数部を算出し、
    前記判別部は、前記故障検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第三インピーダンスの前記実数部及び前記虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記ガード電極、及び前記ガード電極から前記車両接地まで延びるガード配線部の何れかが第二の故障であるか否かを判別する請求項1〜7の何れか一項に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  9. 前記判別部は、前記故障検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第三インピーダンスの前記実数部が、予め設定された実数部しきい値より小さい場合、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記ガード電極、及び前記ガード配線部の何れかが前記第二の故障であると判別する請求項8に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  10. 前記第二の故障は、前記メイン配線部の断線又は前記ガード配線部の断線である請求項8又は9に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  11. 交流電圧を発生する電源部と、
    車両のシートの座面部に配置されるメイン電極と、
    前記電源部と前記メイン電極とをつなぐメイン配線部と、
    前記メイン電極と離隔し、前記メイン電極に隣り合うように配置され、被水検知モードにおいて前記メイン電極との間に電界を形成するサブ電極と、
    前記被水検知モードにおいて前記メイン電極と前記サブ電極間のメインサブ間インピーダンスを含む第二インピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、
    前記インピーダンス算出部で算出された前記第二インピーダンスに基づいて前記第二インピーダンスの実数部及び虚数部を算出する実虚成分算出部と、
    前記被水検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記虚数部に基づいて前記シートの被水を判別する判別部と、
    を備えることを特徴とする静電容量式乗員検知センサ。
  12. 前記判別部は、さらに、前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記実数部に基づいて前記シートの被水を判別する請求項11記載の静電容量式乗員検知センサ。
  13. 前記判別部は、さらに、前記被水検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記虚数部に基づいて、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記サブ電極から前記車両接地まで延びるサブ配線部の何れかが故障であるか否かを判別する請求項11又は12に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  14. 前記判別部は、前記被水検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記虚数部が、予め設定された虚数部しきい値より小さい場合、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記サブ電極、前記サブ配線部の何れかが故障であると判別する請求項13に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  15. 前記故障は、前記メイン電極の短絡、前記サブ電極の短絡、及び前記サブ配線部の断線の何れかである請求項14に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  16. 交流電圧を発生する電源部と、
    車両のシートの座面部に配置されるメイン電極と、
    前記電源部と前記メイン電極とをつなぐメイン配線部と、
    車両接地に導通するシートフレームと前記メイン電極との間に前記メイン電極に離隔して対向配置されるガード電極と、
    前記メイン電極と前記ガード電極とを同電位とし前記メイン電極と前記車両接地に導通する車両ボディとの間に電界を形成する乗員検知モードと、前記ガード電極を前記車両接地に導通し前記メイン電極と前記ガード電極との間に電界を形成する故障検知モードとを切り替える切替部と、
    前記故障検知モードにおいて、正常時における前記電源部から前記メイン配線部と前記メイン電極と前記ガード電極とを介した前記車両接地までの第三インピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、
    前記インピーダンス算出部で算出された前記第三インピーダンスに基づいて前記第三インピーダンスの実数部及び虚数部を算出する実虚成分算出部と、
    前記故障検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第三インピーダンスの前記実数部及び前記虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記ガード電極、及び前記ガード電極から前記車両接地まで延びるガード配線部の何れかが故障であるか否かを判別する判別部と、
    を備えることを特徴とする静電容量式乗員検知センサ。
  17. 前記判別部は、前記故障検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第三インピーダンスの前記実数部が、予め設定された実数部しきい値より小さい場合、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記ガード電極、及び前記ガード配線部の何れかが故障であると判別する請求項16に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  18. 前記故障は、前記メイン配線部の断線又は前記ガード配線部の断線である請求項17に記載の静電容量式乗員検知センサ。
  19. 交流電圧を発生する電源部と、
    車両のシートの座面部に配置されるメイン電極と、
    前記電源部と前記メイン電極とをつなぐメイン配線部と、
    前記メイン電極と離隔し、前記メイン電極に隣り合うように配置されるサブ電極と、
    車両接地に導通するシートフレームと前記メイン電極との間に前記メイン電極に離隔して対向配置されるガード電極と、
    前記メイン電極と前記ガード電極とを同電位とし前記メイン電極と前記車両接地に導通する車両ボディとの間に電界を形成する乗員検知モードと、前記メイン電極と前記ガード電極とを同電位とし前記メイン電極と前記サブ電極との間に電界を形成する被水検知モードと、前記ガード電極を前記車両接地に導通し前記メイン電極と前記ガード電極との間に電界を形成する故障検知モードとを切り替える切替部と、
    前記被水検知モードにおいて前記メイン電極と前記サブ電極間のメインサブ間インピーダンスを含む第二インピーダンスを算出し、前記故障検知モードにおいて正常時における前記電源部から前記メイン配線部と前記メイン電極と前記ガード電極とを介した前記車両接地までの第三インピーダンスを算出するインピーダンス算出部と、
    前記インピーダンス算出部で算出された前記第二インピーダンスに基づいて前記第二インピーダンスの実数部及び虚数部を算出し、前記第三インピーダンスに基づいて前記第三インピーダンスの実数部及び虚数部を算出する実虚成分算出部と、
    前記被水検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第二インピーダンスの前記虚数部に基づいて、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記サブ電極、及び前記サブ電極から前記車両接地まで延びるサブ配線部の何れかが故障であるか否かを判別し、前記故障検知モードにおいて前記実虚成分算出部で算出された前記第三インピーダンスの前記実数部及び前記虚数部のうち少なくとも何れか一方に基づいて、前記メイン配線部、前記メイン電極、前記ガード電極、及び前記ガード電極から前記車両接地まで延びるガード配線部の何れかが故障であるか否かを判別する判別部と、
    を備えることを特徴とする静電容量式乗員検知センサ。
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