JP2011095267A - 静電式乗員検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両毎の静電センサの感度並びに零点のバラツキを無くすことによって、車両毎の乗員等の判別精度のバラツキを無くすこと。
【解決手段】静電センサ及び乗員検知ECU11を有する静電式乗員検知装置において、静電センサに代え、電流検出抵抗器RSとコンデンサの並列回路により各々異なる計測値が定められた複数の負荷回路ScL,ScH,Sc3,Sc4を、スイッチSL,SH,S3,S4を介してセンサ特性計測部14に接続する。そして、信号源VSGから交流電圧信号を負荷回路群ScL,Sc3,Sc4に印加して電流検出抵抗器RSに発生する計測値V1をCPU15に読み込む。次に、負荷回路群よりも高負荷となる負荷回路群ScH,Sc3,Sc4に印加して第2の計測値V2を読み込む。CPU15にて計測値V1,V2を用いて測定感度の演算を行い、この測定感度と理想感度とから感度補正値を求め、この感度補正値を記憶する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両において、乗員のシートへの着席を検知する静電式乗員検知装置に関する。
静電式乗員検知装置は、マット状の静電センサと乗員検知ECU(電子制御ユニット)とを備えている。このうち、静電センサは、シート内部に配置したメイン電極と車両ボディとの間に発生させた微弱電界の乱れを、電流あるいは電圧として出力するものである(例えば、特許文献1参照)。
例えば、シートが空席の場合、静電センサの一対の電極間には、空気が介挿されることになる。また、シートにCRS(Child Restraint System、年少者拘束システム)が搭載されている場合、静電センサの一対の電極間には、CRSが介挿されることになる。また、シートに乗員が搭載している場合、静電センサの一対の電極間には、乗員の人体が介挿されることになる。
ここで、空気の比誘電率は、約1である。また、材質にも依るがCRSの比誘電率は、約2〜5である。更に、人体の比誘電率は、約50である。このように、空気、CRS、人体の比誘電率は、それぞれ異なる。従って、介挿物の種類により、静電センサの一対の電極間の静電容量も異なる。
この静電容量の差異により発生する電極間の微弱電界の乱れを電流あるいは電圧として出力し、この出力された電流値又は電圧値に基づいて、乗員検知ECUが乗員判別を行っている。即ち、乗員検知ECUは、シートが空席か、シートにCRSが搭載されているか、シートに大人が着座しているか、を判別している。また、エアバックECUは、乗員検知ECUの判別結果に基づき、袋体の展開許可/禁止を決定する。具体的には、シートが空席の場合又はシートにCRSが装着されている場合は、袋体を展開禁止状態とする。一方、シートに大人が着座している場合は、袋体を展開許可状態とする。
また、シートの被水を検知し、シートに乗員が着座している場合と、シートが空席である場合との区別をより明確にした静電センサが公開されている(例えば、特許文献2参照)。
シートが被水した場合、水の比誘電率が約80であるため、人体の比誘電率よりも大きく、乗員判別が困難になる。このため、静電センサに新たに被水検知用のサブ電極を設け、サブ電極と乗員判別用のシート内部に配置したメイン電極との間の微弱電界の乱れを、電流あるいは電圧として出力することで被水判別を可能としている。
また、シートが空席時において、乗員判別に用いられる一対の電極間に流れる電流を低減し、シートに乗員が搭乗した場合に当該一対の電極間に流れる電流を明確に検知できる静電センサも公開されている(例えば、特許文献3参照)。この場合、静電センサに新たに容量低減用のガード電極を設けている。
更に、この容量低減用のガード電極と乗員判別用のシート内部に配置したメイン電極との間に形成されるコンデンサの故障を、その間に流れる電流を検出し、検出された電流値に基づいて検知している(例えば、特許文献4参照)。
これら構成の従来の静電センサは、所定の電極間に発生する微弱電界の乱れを、電流あるいは電圧として出力するものである。つまり、シートへの乗員の着座の有無、乗員の識別、被水及び故障の有無等に応じた電極間の電界状況に応じて異なったレベルの電流あるいは電圧が発生する。そして、その電流値あるいは電圧値(以下、「電流値等」と略称する)に基づいて、乗員、被水、及び故障の判別を行っている。
この電流値等は、所定の電極間の静電容量成分とともに、静電センサを構成する回路の抵抗成分が関係した値として出力される。即ち、静電センサにおいて、所定の電極間の電流値等を検出する場合、その電流値等は、回路の抵抗成分の影響を受けた値として検出される。この抵抗成分には、所定の電極間に介在する人(乗員)、水、及び空気等による抵抗値が含まれる。これは、厳密には、人体及び水等は、電気の等価回路で表すと、抵抗とコンデンサの並列回路に相当するからである。
従って、静電センサにおいて、所定の電極間に流れる電流を検出し、その電流値の大小によって乗員等を判別する場合、検出された電流値は、厳密には所定の電極間を構成する抵抗とコンデンサの並列回路を流れた電流を含む値となる。この電流値をそのまま判別要素とした乗員等の判別では、その精度には限界がある。つまり、乗員等の判別に用いる電流値等は、純粋な電極間の静電容量を判別要素としていないので、必ずしも的確に判別できるとは限らなかった。
そこで、乗員等の判別精度を向上させることができる従来技術として、例えば特許文献5に記載の静電容量式乗員検知センサがある。このセンサは、交流電圧を発生する電源部と、車両のシートの座面部に配置されるメイン電極と、電源部とメイン電極とを接続するメイン配線部と、車両接地部に導通するシートフレームとメイン電極との間に当該メイン電極に離隔して対向配置され、シートフレームとメイン電極との間に電界が形成されるのを排除するガード電極と、インピーダンス算出部と、実虚成分算出部と、判別部とを備えて構成されている。
インピーダンス算出部は、乗員検知モードにおいて、電源部からメイン配線部とメイン電極と車両ボディまでのインピーダンスを算出する。実虚成分算出部は、その算出されたインピーダンスに基づき当該インピーダンスの実数部及び虚数部を算出する。判別部は、その算出されたインピーダンスの内の虚数部に基づいてシートの乗員を判別するようになっている。
この構成において、電源部がメイン配線部を介してメイン電極に交流電圧を印加し、メイン電極と車両ボディとの間に電界を発生させ、この際に、インピーダンス算出部で、電源部からメイン配線部とメイン電極と車両ボディまで(以下、乗員検知回路と称す)のインピーダンスを算出する。更に実虚成分算出部で、その算出されたインピーダンスの実数部及び虚数部を算出する。この虚数部は、乗員検知回路において、メイン電極と車両ボディとの間に人体等により構成される抵抗とコンデンサの並列回路のうち当該コンデンサの静電容量成分に相当する。従って、インピーダンスの虚数部に基づき判別部でシートの乗員を判別する。
このように電極間の静電容量成分に相当するインピーダンスの虚数部を判別要素としているので、より正確な両電極間の静電容量成分を算出することができ、これによって乗員等の判別精度の向上が可能となっている。
特開平11−271463号公報 特開2006−27591号公報 特開2006−201129号公報 特開2006−242907号公報 特開2008−111809号公報
しかし、上記の特許文献5においては、車両毎に、静電式乗員検知装置の構成要素である静電センサの感度並びに零点にバラツキがあるため、車両毎に乗員等の判別精度にバラツキが生じるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、車両毎の静電センサの感度並びに零点のバラツキを無くすことによって、車両毎の乗員等の判別精度のバラツキを無くすことができる静電式乗員検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、車両のシートの座面部に互いに離隔状態に配置されたメイン電極及びサブ電極と、これらメイン電極及びサブ電極と車両接地に導通するシートフレームとの間に当該メイン電極及びサブ電極に隔離して対向配置されたガード電極とを有する静電センサと、前記静電センサに交流電圧信号を印加する信号源と、この信号源の交流電圧信号が前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極に選択的又は全てに印加されるように切り換える切換部と、前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極の個々と前記信号源との間に前記切換部を介して接続された複数の抵抗器と、これら抵抗器を介した前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極への交流電圧信号の印加時に各抵抗器の両端に発生する電位差を選択する選択手段と、この選択手段で選択された電位差による電圧値を検出する検出手段とを有するセンサ特性計測部と、前記検出手段で検出された電圧値のうち前記メイン電極及び前記サブ電極に接続された各抵抗器の両端の電位差から得た各電圧値を加算し、この加算値を乗員判定のための乗員判定データとする演算制御手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、乗員判定データは、メイン電極とサブ電極の双方を合わせた面積の電極で乗員の静電容量を検出した値と等価となるので、S/Nが向上し、乗員判定を有利とすることができる。
請求項2に記載の発明は、前記センサ特性計測部は、前記メイン電極及び前記ガード電極に前記交流電圧信号が印加されるように前記切換部を切り換え、前記選択手段で当該メイン電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第1の電圧値として記憶し、次に、前記メイン電極に前記交流電圧信号が未印加状態としたのち前記サブ電極に前記交流電圧信号が印加されるように前記切換部を切り換え、前記選択手段で当該サブ電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第2の電圧値として記憶し、前記演算制御手段は、前記記憶された第1及び第2の電圧値を加算し、この加算値を乗員判定のための乗員判定データとすることを特徴とする。
この構成によれば、センサ特性計測部によってメイン電極の静電容量に応じた第1の電圧値を選択して演算制御手段に記憶し、次に、サブ電極の静電容量に応じた第2の電圧値を選択して演算制御手段に記憶する。そして、演算制御手段で第1及び第2の電圧値を加算して乗員判定データとする。従って、メイン電極とサブ電極の双方を合わせた広い面積の電極で乗員の静電容量を検出した値と等価な乗員判定データを得ることができるので、S/Nが向上し、乗員判定を有利とすることができる。
請求項3に記載の発明は、前記センサ特性計測部は、前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極の全てに前記交流電圧信号が印加されるように前記切換部を切り換え、前記選択手段で当該メイン電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第1の電圧値として記憶し、また、前記選択手段で当該サブ電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第2の電圧値として記憶し、前記演算制御手段は、前記記憶された第1及び第2の電圧値を加算し、この加算値を乗員判定のための乗員判定データとすることを特徴とする。
この構成によれば、センサ特性計測部によって前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極の全てに前記交流電圧信号が印加されるようにした後、メイン電極及びサブ電極の個々の静電容量に応じた第1及び第2の電圧値を選択し、演算制御手段で第1及び第2の電圧値を加算して乗員判定データとするようにした。従って、メイン電極及びサブ電極への交流電圧信号印加の切り替えを行なわなくてもよいので、その分、手順を簡略化することができる。
本発明の第1の実施形態に係る静電式乗員検知装置の調整システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る静電式乗員検知装置の構成を示すブロック図である。 検出物の等価回路図である。 静電センサのメイン電極、サブ電極及びガード電極の信号の位相を示す図である。 静電式乗員検知装置における静電センサの測定時の各信号波形を示す図である。 センサ特性計測部の切換部による静電センサのメイン電極、サブ電極及びガード電極の選択状態を示す図である。 静電式乗員検知装置の測定感度の演算及び感度補正値の演算の方法の説明図である。 静電式乗員検知装置に記憶された感度補正値を用いた測定負荷の演算の説明図である。 零点オフセット調整値を求める際の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る静電式乗員検知装置の構成を示すブロック図である。 (a)静電センサの電極パターンの平面図、(b)メイン電極又はガード電極の電極パターンの平面図、(c)サブ電極の電極パターンの平面図、(d)(a)に示すA1−A2断面図である。 第2の実施形態の静電式乗員検知装置において乗員等の判定を行う場合の第1の動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態の静電式乗員検知装置において乗員等の判定を行う場合の第2の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る静電式乗員検知装置の調整システムの構成を示すブロック図である。図1に示す静電式乗員検知装置の調整システム10は、乗員検知ECU(演算制御手段)11と、調整装置21とを備えて構成されている。乗員検知ECU11は、調整装置21が接続される切換部13、電流検出抵抗器RS及び正弦波(交流電圧信号)を調整装置21へ供給する信号源VSGを有して構成されたセンサ特性計測部14と、CPU15と、不揮発性メモリとしてのEPROM16とを備えて構成されている。
調整装置21は、図2に示す静電センサ31をセンサ特性計測部14に接続する前に静電センサ31の感度のバラツキを無くすために用いるものである。
ここで、図2に示す静電式乗員検知装置30による乗員、被水(又は被液)の判別方法について説明しておく。図2に示す車両のシート33は、乗員が着席する座面部34と、乗員が背中をもたれる背もたれ部35とを備えている。そして、座面部34の底部には、車両ボディ36に導通する座部シートフレーム34aが備えられている。また、背もたれ部35には、車両ボディ36に導通する背部シートフレーム35aが備えられている。
静電式乗員検知装置30は、静電センサ31と、乗員検知ECU11とを備えて構成されている。静電センサ31は、座面部34の内部において、座部シートフレーム34aに離隔して対向配置されている。また、静電センサ31は、座面部34の上部の図示せぬ表皮とクッションとの間に配置され、表皮側にメイン電極31aとサブ電極31cとを備え、クッション側にガード電極31bを備えている。
サブ電極31cは、メイン電極31aと離隔し、メイン電極31aに隣り合うように配置されている。ガード電極31bは、メイン電極31aに離隔して対向配置され、且つ、メイン電極31aと座部シートフレーム34aとの間に配置されている。なお、静電センサ31とセンサ特性計測部14とは、ワイヤハーネス等のコネクタ配線部37で接続されている。
このような構成の静電式乗員検知装置30により検知される人体、被水等の検出物の等価回路は、図3に示すように、抵抗(実数項:コンダクタンス)RMXと容量(虚数項:サセプタンス)CMXの並列回路で示される。従って、静電容量を検出するというよりも、実際には図4に示すように、実数項Rと虚数項Cを持ったインピーダンスZを検出していることとなる。
この検出物に、信号源VSGから図5(a)にVSGで示す正弦波を印加すると、検出物のインピーダンスに応じて、電流検出抵抗器RSに電位差が発生する。ここで、検出物のインピーダンスに実数項のみが存在する場合、電流検出抵抗器RSに発生した電位差には、信号源VSGに対して位相進み成分が含まれず、信号源VSGと同位相の(b)に示す実数項サンプリングタイミングにより、電流検出抵抗器RSに発生した電位差を抽出すると、(d)に示すような実数項のみの大きさに応じた出力が得られる。
また、検出物のインピーダンスに虚数項のみが存在する場合は、電流検出抵抗器RSに発生した電位差に、信号源VSGに対して位相進み成分が含まれ、信号源VSGに対して、(c)に示す90°進んだ虚数項サンプリングタイミングにより、電流検出抵抗に発生した電位差を抽出すると、(e)に示すような虚数項のみの大きさに応じた出力が得られる。実際の検出物は、実数項と虚数項とから成る為、上記の様な位相を持ったインピーダンスとして計測され、このインピーダンスに応じて乗員等の判定を実施する。
このようにセンサ特性計測部14の切換部13を切換えて、静電センサ31から発生する電気力線により静電容量を測定する。つまり、上記における信号源VSGからの供給信号(正弦波)に応じて電流検出抵抗器RSに流れる電流を、電圧に変換して行われる。乗員の判別は、図6(a)に示すように切換部13がメイン電極31aとガード電極31bを選択する状態となった場合に、メイン電極31aと車両GND(グランド)間に発生する静電容量で判別され、図6(b)に示すサブ電極31cとガード電極31bを選択する状態となった場合に、サブ電極31cと車両GND(グランド)間に発生する静電容量で判別される。更に、図6(c)に示すように切換部13がメイン電極31a、ガード電極31b及びサブ電極31cを選択する状態となった場合に、メイン電極31aとサブ電極31c間に発生する静電容量でシート33への被水が判別される。
このように検出物体のインピーダンスZを計測し、そのインピーダンスZから検出物体が無い(空席)か、CRSであるか、子供であるか、大人であるかを判定し、アブソーバ展開及び非展開であるかの判定結果をアブソーバECUに送信する。このアブソーバECUでは、その判定結果をもとに、車両が衝突した際の衝突判定結果とともに、助手席アブソーバの展開/非展開制御を行う。
次に、このように静電センサ31での測定が行われる前に、図1に示すように、調整装置21をセンサ特性計測部14に接続して感度を得る方法について説明する。調整装置21は、抵抗器RとコンデンサCの並列回路により計測値が定められた負荷回路ScL,ScH,Sc3,Sc4が、オン/オフのスイッチSL,SH,S3,S4を介して切換部13に接続されて構成されている。
この調整装置21をセンサ特性計測部14の切換部13に接続する。センサ特性計測部14を乗員判定動作で通常動作させ、第1に負荷回路ScL,Sc3,Sc4をオンさせて、この際の計測値を読み込む。つまり、図7に示すように、負荷回路ScL,Sc3,Sc4のオン時の第1の調整負荷C1(又はR1)[pF(Ohm)]に応じた第1のECU測定値V1[V]を読み込む。第2に負荷回路ScH、Sc3、Sc4をオンさせて、この際の測定値を読み込む。つまり、負荷回路ScH,Sc3,Sc4のオン時の第2の調整負荷C2(又はR2)[pF(Ohm)]に応じた第2のECU測定値V2[V]を読み込む。
次に、CPU15で、それら読み込まれた第1及び第2のECU測定値V1,V2を、次式(1)に当てはめて測定感度sを演算する。
(C2−C1)/(V2−V1)=s[pF/V] …(1)
次に、測定感度sと理想感度iとから感度補正値kを次式(2)に当てはめて演算する。
i/s=k …(2)
この得られた感度補正値kを、EPROM16に記憶する。
この記憶された感度補正値kを用いる場合は、静電センサ31がセンサ特性計測部14に接続された状態において、図8に示すように、ECU測定値Vmeasを計測し、次式(3)に示すように演算を行って測定負荷Cmeasを求める。
Cmeas=Vmeas×i×k …(3)
なお、負荷回路ScL及びScHは、感度の傾きを調整するに当たって、インピーダンス検出ダイナミックレンジの上限と下限に出来る限り近い値に設定されるようになっている。また、調整装置21においては、調整装置21側の配線等への浮遊容量負荷によって、精度低下が考えられる。この対策として調整装置21の負荷を調整プロセス毎に毎回測定し、その測定値をもって感度を算出すれば、更に精度の向上を図ることが可能となる。
次に、静電センサ31に何も載置されていない状態でセンサ特性計測部14を乗員判定動作で通常動作させ、図9に示すように、零点出力を零点オフセット調整値Emptyとして測定値を読み込む。この測定値を零点オフセット調整値Emptyとして、EPROM16に記憶する。この記憶された零点オフセット調整値Emptyは、上述した測定負荷Cmeasを求める際に用いて零点の調整を行う。
このように第1の実施形態によれば、まず、静電式乗員検知装置30は、車両のシート33の座面部34に互いに離隔状態に配置されたメイン電極31a及びサブ電極31cと、これらメイン電極31a及びサブ電極31cと車両接地に導通する座部シートフレーム34aとの間に当該メイン電極31a及びサブ電極31cに隔離して対向配置されたガード電極31bとを有する静電センサ31と、この静電センサ31に交流電圧信号を印加する信号源VSG並びにその印加による静電センサ31のインピーダンスに応じた電位差を発生する電流検出抵抗器RSを有するセンサ特性計測部14とを備える。
このような構成において、静電センサ31に代え、電流検出抵抗器RSとコンデンサの並列回路により各々異なる計測値が定められた複数の負荷回路ScL,ScH,Sc3,Sc4を、スイッチSL,SH,S3,S4を介してセンサ特性計測部14に接続する。次に、スイッチSL,S3,S4にて複数の負荷回路のうち所定の負荷回路群ScL,Sc3,Sc4がセンサ特性計測部14に接続される状態とし、この際にセンサ特性計測部14の信号源VSGから交流電圧信号を負荷回路群ScL,Sc3,Sc4に印加して電流検出抵抗器RSに発生する電位差である第1の計測値V1をCPU15に読み込む。
次に、上記の負荷回路群よりも高負荷となるようにスイッチにて負荷回路群ScH,Sc3,Sc4がセンサ特性計測部14に接続される状態とし、この際に当該センサ特性計測部14の信号源VSGから交流電圧信号を当該負荷回路群ScH,Sc3,Sc4に印加して電流検出抵抗器RSに発生する電位差である第2の計測値V2をCPU15に読み込む。
次に、CPU15にて第1及び第2の計測値V1,V2を用いて測定感度の演算を行い、この測定感度と理想感度とから感度補正値を求め、この感度補正値をEPROM16に記憶するようにした。
これによって、車両毎に静電センサ31の感度補正値を記憶することができるので、車両毎の静電センサ31の感度のバラツキを無くすことができる。従って、車両毎の乗員等の判別精度のバラツキを無くすことができる。
また、センサ特性計測部14に静電センサ31が接続されている状態において、静電センサ31に何も載置されていない状態とし、この際にセンサ特性計測部14の信号源VSGから交流電圧信号を印加して電流検出抵抗器RSに発生する電位差を零点オフセット調整値としてEPROM16に記憶するようにした。
これによって、不揮発性メモリに零点オフセット調整値を記憶することができるので、センサ特性計測部14での測定毎にその零点オフセット調整値で零点を補正することができる。
また、センサ特性計測部14に静電センサ31が接続されている状態において、センサ特性計測部14の信号源VSGから交流電圧信号を静電センサ31に印加して電流検出抵抗器RSに電位差が発生した際に、CPU15は、その発生した電位差に、理想感度及びEPROM16に記憶された感度補正値を乗算して負荷を演算するようにした。
これによって、センサ特性計測部14の信号源VSGから静電センサ31への交流電圧信号の印加時に電流検出抵抗器RSに電位差が発生した際に、この電位差に理想感度及び予め記憶された感度補正値を乗算して適正な負荷を求めることができる。従って、車両毎の静電センサ31の感度のバラツキを無くすことができ、これによって、車両毎の乗員等の判別精度のバラツキを無くすことができる。
以上から、車両に搭載した通常の製品動作における、乗員判定のインピーダンス測定値に対して、前述の感度と零点から補正をかけることで、センサ特性計測部14の初期バラツキをキャンセルし、初期バラツキのキャンセルの為に必要な素子をセンサ特性計測部14に増やす事無く、精度の高いインピーダンス計測が可能となる。
(第2の実施形態)
図10は、本発明の第2の実施形態に係る静電式乗員検知装置の構成を示すブロック図である。図10に示す静電センサ31は、電極パターンが例えば図11(a)に示す平面図の様になっており、A1−A2断面が(d)に示す構造となっている。また、(b)の平面図がメイン電極31a又はガード電極31bの電極パターン、(c)に示す平面図がサブ電極31cの電極パターンである。
本来、静電センサ31で乗員の静電容量を検出する場合、メイン電極31aの平面上の面積が広い程、信号対雑音比であるS/Nが向上し、乗員判定に有利となる。しかし、実際には車両シート搭載上の面積の制限や、被水判定のためのサブ電極31c設置のためにメイン電極31aの面積が狭くなる。
そこで第2の実施形態では、図10に示す静電式乗員検知装置40の乗員検知ECU11−1によって、メイン電極31aで検出される乗員の静電容量の測定値と、サブ電極31cで検出される乗員の静電容量の測定値とを加算し、この加算値を乗員の静電容量の測定値とするようにした。これによって、等価的に乗員検知のための静電センサ31の面積が大きくなるようにした。
乗員検知ECU11−1は、センサ特性計測部14−1、CPU15及びEPROM16を備え、センサ特性計測部14−1が、メイン電極接続スイッチ13a、ガード電極接続スイッチ13b及びサブ電極接続スイッチ13cを有する切換部13と、これらスイッチ13a〜13cに接続された電流検出抵抗器RSa,RSb,RScと、これら電流検出抵抗器RSa〜RScに接続されたドライバとしてのオペアンプ42a,42b,42cと、これらオペアンプ42a〜42cの非反転入力端子に接続された信号源VSGと、各電流検出抵抗器RSa〜RScの各々の両端に接続され、何れかの両端を選択するマルチプレクサ43と、マルチプレクサ43で選択された電流検出抵抗器(RSa〜RScの何れか)に流れる電流を検出する電流検出部44と、電流検出部44で検出された電流値を電圧値に変換する電圧変換部45とを備えて構成されている。
この構成では、メイン電極接続スイッチ13a、ガード電極接続スイッチ13b及びサブ電極接続スイッチ13cを任意にオンとして信号源VSGから正弦波を、各オペアンプ42a〜42c及び各電流検出抵抗器RSa〜RScを介して静電センサ31に印加すると、静電センサ31に載置された乗員のインピーダンスに応じて、各電流検出抵抗器RSa〜RScに電位差が発生する。これらの電位差をマルチプレクサ43で順次選択して電流検出部44へ出力し、これにより電流検出部44で検出される電流値を電圧変換部45で電圧値に変換する。これによってメイン電極31a並びにサブ電極31cで検出される静電容量が電圧値として測定されるようになっている。更に、このメイン電極31aの静電容量の測定値とサブ電極31cの静電容量の測定値とをCPU15で加算し、この加算値を乗員判定データとするようになっている。但し、サブ電極接続スイッチ13cは、サブ電極31cを電流検出抵抗器RScに接続/切断するオン/オフの動作と、サブ電極31cを車両GNDに接続する動作とを行うようになっている。
次に、このような構成の静電式乗員検知装置40によって、乗員等の判定を行う場合の第1の動作を図12に示すフローチャートを参照して説明する。但し、静電センサ31の上に乗員が座っているものとする。
まず、ステップS1において、メイン電極接続スイッチ13aをオンとし、ステップS2において、ガード電極接続スイッチ13bをオンとする。この状態で、ステップS3及びS4において、信号源VSGから正弦波をメイン電極31a及びガード電極31bへ印加すると、メイン電極31aと車両GND間に発生する静電容量で乗員が判別される状態となる。
ステップS5において、マルチプレクサ43をメイン電極31aに接続された電流検出抵抗器RSaの両端電位差を検出する状態に切り換える。これによって、メイン電極31aで検出された乗員の静電容量に対応する電流値が電流検出部44で検出され、この電流値が電圧変換部45で電圧値に変換される。この電圧値は、ステップS6において、CPU15でメイン電極31aの静電容量の測定値M1とされて記憶される。
次に、ステップS7において、メイン電極接続スイッチ13aをオフとし、ステップS8において、サブ電極接続スイッチ13cをオンとする。この際、上記ステップS3で信号源VSGから正弦波が出力状態とされているので、サブ電極31cと車両GND間に発生する静電容量で乗員が判別される状態となる。
ステップS9において、マルチプレクサ43をサブ電極31cに接続された電流検出抵抗器RScの両端電位差を検出する状態に切り換える。これによって、サブ電極31cで検出された乗員の静電容量に対応する電流値が電流検出部44で検出され、この電流値が電圧変換部45で電圧値に変換される。この電圧値は、ステップS10において、CP15でサブ電極31cの静電容量の測定値S1とされて記憶される。
そして、ステップS11において、CPU15でメイン電極31aの静電容量の測定値M1とサブ電極31cの静電容量の測定値S1とが加算され、この加算値が乗員判定データとされる。この乗員判定データによって乗員の判別が行なわれる。
次に、ステップS12において、メイン電極接続スイッチ13aをオンとし、ステップS13において、サブ電極接続スイッチ13cでサブ電極31cを車両GNDに接続する。これによって、メイン電極31aとサブ電極31c間に発生する静電容量で車両シートへの被水が判別される状態となる。
ステップS14において、マルチプレクサ43をメイン電極31aに接続された電流検出抵抗器RSaの両端電位差を検出する状態に切り換える。これによって、ステップS15において、メイン電極31aで検出された乗員の静電容量に対応する電流値が電流検出部44で検出され、この電流値が電圧変換部45で電圧値に変換される。この電圧値がCPU15においてメイン電極31aの静電容量の測定値と認識され、この測定値で被水(被液)判定が行なわれる。この後、ステップS16においてメイン電極接続スイッチ13aをオフ、ステップS17においてガード電極接続スイッチ13bをオフ、ステップS18においてサブ電極接続スイッチ13cをオフとする。これで乗員等の判定が終了する。
次に、乗員等の判定を行う場合の第1の動作と異なる第2の動作を図13に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS21において、メイン電極接続スイッチ13aをオンとし、ステップS22において、ガード電極接続スイッチ13bをオンとし、ステップS23において、サブ電極接続スイッチ13cをオンとする。この状態で、ステップS24〜S26において、信号源VSGから正弦波をメイン電極31a、ガード電極31b及びガード電極31bへ印加する。
ステップS27において、マルチプレクサ43をメイン電極31aに接続された電流検出抵抗器RSaの両端電位差を検出する状態に切り換える。これによって、メイン電極31aで検出された乗員の静電容量に対応する電流値が電流検出部44で検出され、この電流値が電圧変換部45で電圧値に変換される。この電圧値は、ステップS28において、CPU15でメイン電極31aの静電容量の測定値M1とされて記憶される。
次に、ステップS29において、マルチプレクサ43をサブ電極31cに接続された電流検出抵抗器RScの両端電位差を検出する状態に切り換える。これによって、サブ電極31cで検出された乗員の静電容量に対応する電流値が電流検出部44で検出され、この電流値が電圧変換部45で電圧値に変換される。この電圧値は、ステップS30において、CPU15でサブ電極31cの静電容量の測定値S1とされて記憶される。
そして、ステップS31において、CPU15でメイン電極31aの静電容量の測定値M1とサブ電極31cの静電容量の測定値S1とが加算され、この加算値が乗員判定データとされる。この乗員判定データによって乗員の判別が行なわれる。
次に、ステップS32において、サブ電極接続スイッチ13cでサブ電極31cを車両GNDに接続する。これによって、メイン電極31aとサブ電極31c間に発生する静電容量で車両シートへの被水が判別される状態となる。
ステップS33において、マルチプレクサ43をメイン電極31aに接続された電流検出抵抗器RSaの両端電位差を検出する状態に切り換える。これによって、ステップS34において、メイン電極31aで検出された乗員の静電容量に対応する電流値が電流検出部44で検出され、この電流値が電圧変換部45で電圧値に変換される。この電圧値がCPU15においてメイン電極31aの静電容量の測定値と認識され、この測定値で被水(被液)判定が行なわれる。この後、ステップS35においてメイン電極接続スイッチ13aをオフ、ステップS36においてガード電極接続スイッチ13bをオフ、ステップS37においてサブ電極接続スイッチ13cをオフとする。これで乗員等の判定が終了する。
このように第2の実施形態の静電式乗員検知装置40は、車両のシート33の座面部34に互いに離隔状態に配置されたメイン電極31a及びサブ電極31cと、これらメイン電極31a及びサブ電極31cと車両接地に導通する座部シートフレーム34aとの間に当該メイン電極31a及びサブ電極31cに隔離して対向配置されたガード電極31bとを有する静電センサ31と、センサ特性計測部14−1と、演算制御手段としてのCPU15とを備えている。
センサ特性計測部14−1は、静電センサ31に交流電圧信号を印加する信号源VSGと、この信号源VSGの正弦波がメイン電極31a、サブ電極31c及びガード電極31bに選択的又は全てに印加されるように切り換える切換部13と、メイン電極31a、サブ電極31c及びガード電極31bの個々と信号源VSGとの間に切換部13を介して接続された複数の電流検出抵抗器RSa〜RScと、これら電流検出抵抗器RSa〜RScを介したメイン電極31a、サブ電極31c及びガード電極31bへの正弦波の印加時に各電流検出抵抗器RSa〜RScの両端に発生する電位差を選択する選択手段としてのマルチプレクサ43と、このマルチプレクサ43で選択された電位差による電圧値を検出する検出手段としての電流検出部44及び電圧変換部45とを有して構成した。
CPU15が、電圧変換部45で得られる電圧値のうちメイン電極31a及びサブ電極31cに接続された各電流検出抵抗器RSa,RScの両端の電位差から得た各電圧値を加算し、この加算値を乗員判定のための乗員判定データとするようにした。従って、乗員判定データは、メイン電極31aとサブ電極31cの双方を合わせた面積の電極で乗員の静電容量を検出した値と等価となるので、S/Nが向上し、乗員判定を有利とすることができる。更に説明すると、静電センサ31の乗員の静電容量を検出する電極の面積を等価的に広くしたので、広い面積の電極で乗員の静電容量が検出されていることと同等の効果がある。
また、センサ特性計測部14−1によってメイン電極31aの静電容量に応じた第1の電圧値M1を選択してCPU15に記憶し、次に、サブ電極31cの静電容量に応じた第2の電圧値S1を選択してCPU15に記憶する。そして、CPU15で第1及び第2の電圧値M1,S1を加算して乗員判定データとするようにした。従って、メイン電極31aとサブ電極31cの双方を合わせた広い面積の電極で乗員の静電容量を検出した値と等価な乗員判定データを得ることができるので、S/Nが向上し、乗員判定を有利とすることができる。
更に、センサ特性計測部14−1によってメイン電極31a、サブ電極31c及びガード電極の全てに正弦波が印加されるようにした後、メイン電極31a及びサブ電極31cの個々の静電容量に応じた第1及び第2の電圧値M1,S1を選択し、CPU15で第1及び第2の電圧値M1,S1を加算して乗員判定データとするようにした。従って、メイン電極31a及びサブ電極31cへの交流電圧信号印加の切り替えを行なわなくてもよいので、その分、手順を簡略化することができる。
10 静電式乗員検知装置の調整システム
11,11−1 乗員検知ECU
12 調整装置
13 切換部
14 センサ特性計測部
15 CPU
16 EPROM
21 調整装置
30 静電式乗員検知装置
31 静電センサ
31a メイン電極
31b ガード電極
31c サブ電極
33 シート
34 座面部
34a 座部シートフレーム
35 背もたれ部
35a 背部シートフレーム
36 車両ボディ
37 コネクタ配線部
42a〜42c オペアンプ
43 マルチプレクサ
44 電流検出部
45 電圧変換部
RS,RSa,RSb,RSc 電流検出抵抗器
VSG 信号源

Claims (3)

  1. 車両のシートの座面部に互いに離隔状態に配置されたメイン電極及びサブ電極と、これらメイン電極及びサブ電極と車両接地に導通するシートフレームとの間に当該メイン電極及びサブ電極に隔離して対向配置されたガード電極とを有する静電センサと、
    前記静電センサに交流電圧信号を印加する信号源と、この信号源の交流電圧信号が前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極に選択的又は全てに印加されるように切り換える切換部と、前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極の個々と前記信号源との間に前記切換部を介して接続された複数の抵抗器と、これら抵抗器を介した前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極への交流電圧信号の印加時に各抵抗器の両端に発生する電位差を選択する選択手段と、この選択手段で選択された電位差による電圧値を検出する検出手段とを有するセンサ特性計測部と、
    前記検出手段で検出された電圧値のうち前記メイン電極及び前記サブ電極に接続された各抵抗器の両端の電位差から得た各電圧値を加算し、この加算値を乗員判定のための乗員判定データとする演算制御手段と
    を備えることを特徴とする静電式乗員検知装置。
  2. 前記センサ特性計測部は、前記メイン電極及び前記ガード電極に前記交流電圧信号が印加されるように前記切換部を切り換え、前記選択手段で当該メイン電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第1の電圧値として記憶し、次に、前記メイン電極に前記交流電圧信号が未印加状態としたのち前記サブ電極に前記交流電圧信号が印加されるように前記切換部を切り換え、前記選択手段で当該サブ電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第2の電圧値として記憶し、前記演算制御手段は、前記記憶された第1及び第2の電圧値を加算し、この加算値を乗員判定のための乗員判定データとすることを特徴とする請求項1に記載の静電式乗員検知装置。
  3. 前記センサ特性計測部は、前記メイン電極、前記サブ電極及び前記ガード電極の全てに前記交流電圧信号が印加されるように前記切換部を切り換え、前記選択手段で当該メイン電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第1の電圧値として記憶し、また、前記選択手段で当該サブ電極に接続された抵抗器の両端の電位差を選択し、この選択された電位差が前記検出手段で検出された電圧値を前記演算制御手段が第2の電圧値として記憶し、前記演算制御手段は、前記記憶された第1及び第2の電圧値を加算し、この加算値を乗員判定のための乗員判定データとすることを特徴とする請求項1に記載の静電式乗員検知装置。
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