JP2011075405A - 静電容量式乗員センサおよび静電容量式乗員センサ装置 - Google Patents

静電容量式乗員センサおよび静電容量式乗員センサ装置 Download PDF

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    • B60R21/01532Passenger detection systems using field detection presence sensors using electric or capacitive field sensors

Abstract

【課題】小柄な大人と大柄な大人との判別を可能にすることができる静電容量式乗員センサおよび静電容量式乗員センサ装置を提供する。
【解決手段】静電センサマット10の一面11にクッション材20および浮遊電極30を設ける。これにより、乗員46の重量によって浮遊電極30と静電センサマット10とに挟み込まれたクッション材20が潰れ、乗員46の体格に応じて浮遊電極30と静電センサマット10(メイン電極17a、サブ電極17b)との間の距離が変化するので、大柄な大人42と小柄な大人43との静電容量の差が顕著になる。したがって、大柄な大人42と小柄な大人43との判別を可能にすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量式乗員センサおよび静電容量式乗員センサ装置に関する。
従来より、車両のシートに大人が着席しているか子供が着席しているか等の着席状況を検知する乗員検知システムが、例えば特許文献1〜3で提案されている。
特許文献1にて提案されている乗員検知システムでは、シートの着席部に複数のアンテナ電極が互いに離隔して対称的に配置されている。そして、大人が着座したときと子供が着席したときとのアンテナ電極に対向する対向面積の違いによってそれぞれのアンテナ電極に流れる電流と閾値との比較が行われる。これにより、車両のシートに着座している乗員が大人であるかまたは子供であるかが判定されるようになっている。
特許文献2では、シートの外表皮をなすシートクッショントリムカバーとして、絶縁体であるワディングの上に検出電極が形成され、この検出電極が表皮とワディングとにより挟まれた構造が提案されている。検出電極は可変容量コンデンサの電極として用いられ、発振器に電気的に接続されている。そして、可変容量コンデンサの容量に基づいて乗員が検出されるようになっている。
また、特許文献3では、シート状のインシュレータの上に乗客検出センサが配置され、当該乗客検出センサが乗客の特性または存在を検出するための制御装置に接続されたシステムが提案されている。このシステムでは、制御装置により乗客検出センサの信号が測定されることで乗客が検出されるようになっている。
特許第3739930号公報 特開昭62−225985 特開2003−232866
しかしながら、上記特許文献1では、乗員とアンテナ電極との対向面積に応じてアンテナ電極に流れる電流を検出しているので、例えば、小柄な女性(AF05)と大柄な男性(AM50)との判別のように、大人同士で体格の異なる乗員の場合にはアンテナ電極の出力差が小さくなる。このため、小柄な大人と大柄な大人との判別が難しいという問題があった。また、特許文献2、3についても同様に、可変容量コンデンサの容量や乗客検出センサの信号により乗客を検出しているので、小柄な大人と大柄な大人との判別まではできなかった。
本発明は上記点に鑑み、小柄な大人と大柄な大人との判別を可能にすることができる静電容量式乗員センサおよび静電容量式乗員センサ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面(11)を有すると共に車両のシート(40)の座面部(41)に配置される静電センサマット(10)を備え、静電センサマット(10)の静電容量の値に基づいてシート(40)の乗員(46)を検出する静電容量式乗員センサであって、静電センサマット(10)の一面(11)に配置されるクッション材(20)と、静電センサマット(10)の一面(11)に対する投影面積が当該静電センサマット(10)の一面(11)よりも小さいと共にクッション材(20)の上に配置され、静電センサマット(10)と共にクッション材(20)を挟み込む浮遊電極(30)と、を備え、浮遊電極(30)は、静電センサマット(10)に対して電気的に浮遊状態になっており、静電センサマット(10)と乗員(46)の間の乗員静電容量(C1)と、静電センサマット(10)と浮遊電極(30)の間の浮遊静電容量(C3)の両方に基づいて乗員検知を行うことを特徴とする。
これによると、乗員(46)が静電容量式乗員センサの上に乗ったとき、静電センサマット(10)と乗員(46)との間の乗員静電容量(C1)の他に、静電センサマット(10)と浮遊電極(30)との間および浮遊電極(30)と乗員(46)との間の浮遊静電容量(C3)が発生する。そして、乗員(46)の重量によって静電センサマット(10)と浮遊電極(30)とに挟み込まれたクッション材(20)が潰れることにより、静電センサマット(10)と浮遊電極(30)との間の距離が変化するので、静電センサマット(10)と浮遊電極(30)との間に発生する浮遊静電容量(C3)は乗員(46)である小柄な大人(43)の場合は小さく、大柄な大人(42)の場合は大きくなり、静電センサマット(10)と浮遊電極(30)との間の浮遊静電容量(C3)の差が顕著になる。したがって、静電容量式乗員センサによって検出された静電容量により小柄な大人(43)と大柄な大人(42)との判別を可能にすることができる。
請求項2に記載の発明では、静電センサマット(10)の一面(11)を車両の左右方向に二分割する線であると共に左右方向に直角の車両前後方向に延びる線を中心線(18)とすると、クッション材(20)および浮遊電極(30)は、静電センサマット(10)の一面(11)のうち、車両前後方向の車両前方側に配置されると共に中心線(18)上に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、クッション材(20)および浮遊電極(30)は、静電センサマット(10)の一面(11)のうち、車両前後方向の車両前方側に配置されていると共に中心線(18)側に配置されていることを特徴とする。
上記の請求項2または請求項3に記載の発明によると、乗員(46)が座面部(41)に座ったときに、静電センサマット(10)の一面(11)のうち車両後方側に乗員(46)の臀部が位置すると共に車両前方側のうちの車両右側および車両左側に乗員(46)の右大腿部および左大腿部が位置する。
すなわち、小柄な大人(43)が静電容量式乗員センサの上に乗ったときには乗員(46)の臀部あるいは両大腿部が浮遊電極(30)の上に乗る可能性が低いのでクッション材(20)が潰れにくいが、大柄な大人(42)が静電容量式乗員センサの上に乗ったときには乗員(46)の臀部あるいは両大腿部が浮遊電極(30)の上に乗る可能性が高いのでクッション材(20)が潰れる。このため、乗員(46)として小柄な大人(43)が静電容量式乗員センサの上に座ったときに検出される静電容量と大柄な大人(42)が静電容量式乗員センサの上に座ったときに検出される静電容量との差を顕著にすることができる。
したがって、上記のように静電センサマット(10)の一面(11)におけるクッション材(20)および浮遊電極(30)の位置を規定することにより、小柄な大人(43)と大柄な大人(42)との判別を可能にすることができる。
請求項4に記載の発明では、浮遊電極(30)は、静電センサマット(10)に複数設けられていることを特徴とする。
これによると、各浮遊電極(30)のうち乗員(46)が乗るものと乗らないものとの区別が明確になるので、静電容量式乗員センサにおける静電容量の検出の感度を向上させることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の静電容量式乗員センサと、エアバッグの展開/非展開を判定するための第1閾値と、第1閾値よりも大きい閾値であり乗員(46)の種類を判別するための第2閾値とを有し、静電容量式乗員センサの出力が第1閾値を超える場合はエアバッグを展開すると判定し、さらに、静電容量式乗員センサの出力が第1閾値と第2閾値との間の場合、乗員(46)は小柄な大人(43)であると判別する一方、静電容量式乗員センサの出力が前記第2閾値を超える場合、乗員(46)は大柄な大人(42)であると判別する乗員検知装置(60)と、を備えていることを特徴とする。
これによると、浮遊電極(30)が設けられたことにより大柄な大人(42)と小柄な大人(43)との差が反映された静電容量式乗員センサの出力と第2閾値とを比較しているので、小柄な大人(43)と大柄な大人(42)とを確実に判別することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態に係る静電容量式乗員センサの平面図である。 図1のA−A断面図である。 (a)はシートの座面部に大柄な大人(AM50)が座ったときの平面図であり、(b)はシートの座面部に小柄な大人(AF05)が座ったときの平面図である。 乗員検知システムの概略図である。 (a)は静電容量式乗員センサの人体・被水等の検出物体の等価回路図であり、(b)は静電容量式乗員センサから出力される信号の位相図である。 静電容量式乗員センサによる測定時の各信号のタイミングチャートである。 乗員判定と被水判定とを行うためのインピーダンスの測定方法を示した図である。 乗員検知システムにおける乗員保護の流れを説明するための図である。 乗員検知システムの構成図である。 センサ特性計測部の回路図である。 図1に示される静電容量式乗員センサの上に乗員が座ったときに静電容量が形成される模式図である。 静電容量式乗員センサに浮遊電極を追加する前と追加した後の等価回路図である。 他の実施形態における静電センサマットの平面図および浮遊電極の配置位置を示した図である。
以下、本発明の一実施形態について図を参照して説明する。本実施形態で示される静電容量式乗員センサは、車両のシートの座面部に配置されるものであり、シートの乗員の有無や乗員の種類を検出するために用いられるものである。
図1は、本実施形態に係る静電容量式乗員センサの平面図である。また、図2は、図1のA−A断面図である。
図1および図2に示されるように、静電容量式乗員センサ1は、静電センサマット10と、クッション材20と、浮遊電極30と、を備えている。
静電センサマット10は、一面11を有すると共に車両のシートの座面部に配置され、座面部に着座する乗員に応じた静電容量となるものであり、四角形のシート状のものである。この静電センサマット10は、図1に示されるように、複数のU字部12が組み合わされた平面構造をなしている。
具体的には、複数のU字部12のうちの隣り合うU字部12の一方の開口部13と他方の開口部13とが交互に反対方向に向くように接続されたS字部14が構成され、このS字部14が複数組み合わされて静電センサマット10が構成されている。各S字部14は、車両の左右方向に沿って配置され、前後方向に連結されることで車両の前後方向および左右方向に蛇行している。
このような平面構造によると、車両の前後方向や左右方向に延びる直線部分が断続的に配置されるので、該直線部分が配置された方向に静電センサマット10が変形しやすくなる。このため、乗員が静電センサマット10の上に乗ったときに直線部分が延びる方向に静電センサマット10が撓みやすくなる。したがって、乗員に静電センサマット10の変形のしにくさという違和感を与えず、静電容量式乗員センサ1の着座感が向上する。
また、静電センサマット10には、複数のU字部12により囲まれる共に左右方向に延びる貫通孔部15が設けられている。この貫通孔部15は、シートの表皮のワイヤが通されるシート吊溝逃がし部である。
さらに、静電センサマット10は、貫通孔部15を境界として車両の前後方向の前方側における左右方向の幅が車両の前後方向の後方側よりも広い形状になっている。これは、車両の座面部の幅は、車両の前後方向の前方側に向かって広くなっているためであり、静電センサマット10をこの座面部の幅の形状に対応させたためである。
このような平面構造を有する静電センサマット10は、図2に示されるように、メインフィルム16aと、メイン電極17aと、サブ電極17bと、ガード電極17cと、カバーフィルム16bと、レジストコート16cと、を備えて構成されている。
メインフィルム16aおよびカバーフィルム16bは、それぞれシート状であり、電気的絶縁性材料であるPET(ポリエチレンテレフタレート)からなる。なお、各フィルム16a、16b同士は、図示しない粘着剤により結合されている。レジストコート16cはメインフィルム16aに印刷にて形成されている。
メイン電極17aは、車両のシートの乗員の有無を判定するために用いられる電極である。このメイン電極17aは、メインフィルム16aとカバーフィルム16bとの間に配置されている。また、メイン電極17aの平面構造は、電極としての面積を稼ぐために上記の静電センサマット10の平面構造つまりメインフィルム16a等の平面構造を承継した平面構造になっている。
サブ電極17bは、車両のシートの乗員の有無を判定するため、および、車両のシートへの被液の有無を判定するために用いられる電極である。このサブ電極17bは、メインフィルム16aとカバーフィルム16bとの間に配置されている。サブ電極17bはメイン電極17aよりも幅が狭いと共に、メイン電極17aと離間して配置されている。すなわち、サブ電極17bは、メイン電極17aに隣り合うように配置されている。
ガード電極17cは、メイン電極17aと同電位とされることでシート内のシートフレームとメイン電極17aとの間の静電容量をキャンセルするための電極である。このガード電極17cは、メインフィルム16aとレジストコート16cとの間に、メイン電極17aと対向するように配置されている。すなわち、メイン電極17aとガード電極17cとは、メインフィルム16aによって離隔され、絶縁されている。
上記のメイン電極17a、サブ電極17b、およびガード電極17cの材料として、銀やカーボンが採用される。
クッション材20は、静電センサマット10の一面11に配置されたシート状の誘電材料である。クッション材20として、例えば、ウレタンフォームが用いられる。ウレタンフォームは、人体の重量によって潰れることによりその厚みが変化する適度な硬度を有している。
使用するクッション材20は、例えば以下の特徴を持つものとする。
(1)材質:軟質ウレタン
(2)密度:25kg/m
(3)硬さ:117.7N
(4)圧縮残留歪み:7%以下
(5)繰返し圧縮残留歪み:4%以下
浮遊電極30は、クッション材20の上に配置されたシート状の導電材料である。浮遊電極30の平面構造は四角形状である。図2に示されるように、浮遊電極30は、静電センサマット10と共にクッション材20を挟み込む電極である。浮遊電極30は他の部品に電気的に接続されずに電気的に浮遊状態になっている。すなわち、静電センサマット10に対して電気的に浮遊状態になっている。浮遊電極30の材料として、メイン電極17a等と同様に銀やカーボンが採用される。
本実施形態では、クッション材20の平面サイズと浮遊電極30の平面サイズとは同じである。また、クッション材20および浮遊電極30の平面サイズは静電センサマット10の一面11よりも小さいサイズになっている。「平面サイズ」とは、静電センサマット10の一面11に対するクッション材20および浮遊電極30の投影面積を指す。つまり、クッション材20および浮遊電極30は、静電センサマット10の一面11のうちの一部に配置されている。ここで、「一部」とは、体格に差がある小柄な女性(AF05)と大柄な男性(AM50)とがシートの座面部に着座したときに、静電容量式乗員センサ1に対する対向面積に差が生じる部分である。
具体的には、図1に示されるように、静電センサマット10の一面11を車両の左右方向に二分割する線であると共に当該左右方向に直角の車両の前後方向に延びる線を中心線18とすると、クッション材20および浮遊電極30は、静電センサマット10の一面11のうち、車両の前後方向の車両前方側に配置されていると共に中心線18上に配置されている。本実施形態では、さらに、クッション材20および浮遊電極30における車両左右方向の中心が中心線18上に位置している。
このように、クッション材20および浮遊電極30が静電センサマット10の一面11に配置されている理由について、図3を参照して説明する。図3(a)はシート40の座面部41に大柄な大人42(AM50)が座ったときの平面図であり、図3(b)はシート40の座面部41に小柄な大人43(AF05)が座ったときの平面図である。
図3に示されるように、静電容量式乗員センサ1の静電センサマット10は、S字部14がばらけないようにするためにウレタンパッド19に貼り付けられている。また、シート40における車両左右方向の中心に静電センサマット10の中心線18が位置するように、静電容量式乗員センサ1がシート40の座面部41に配置されている。そして、シート40の座面部41は、地面側から図示しないシートクッション、ウレタンパッド19、静電センサマット10、クッション材20、浮遊電極30の順に配置され、これらが図示しないシート表皮で覆われている。
まず、大柄な大人42が静電容量式乗員センサ1の上に乗ったときには大柄な大人42の臀部あるいは両大腿部が浮遊電極30の上に乗る可能性が高い。実際、図3(a)に示されるように、浮遊電極30の全体が大柄な大人42に覆われる。
一方、小柄な大人43が静電容量式乗員センサ1の上に乗ったときには小柄な大人43の臀部あるいは両大腿部が浮遊電極30の上に乗る可能性が低い。実際、図3(b)に示されるように、浮遊電極30の一部(外縁部)が小柄な大人43に覆われる
このように、乗員の体格の差に応じて乗員と浮遊電極30との対向面積が大きく異なる部位がある。このため、クッション材20および浮遊電極30は、乗員の体格の差が生じやすい位置、すなわち静電センサマット10の一面11のうちの車両前方側および中心線18上に配置されている。
以上が、本実施形態に係る静電容量式乗員センサ1の構成である。この静電容量式乗員センサ1は、静電センサマット10の静電容量の値に基づいてシートの乗員の有無または乗員の種類を検出するために用いられる。
次に、上記の静電容量式乗員センサ1を用いた乗員検知システムおよびその作動について説明する。乗員検知システムは、静電センサマット10の静電容量の値に基づいてシートの乗員を検出し、乗員の種類に応じてエアバッグの展開制御を行うように構成されている。
まず、静電容量の測定の概略について説明する。図4は、乗員検知システムの概略図である。この図に示されるように、シート40の座面部41に静電容量式乗員センサ1が配置されている。この静電容量式乗員センサ1はシート40の外部に配置されたセンサ回路44と電気的に接続される。そして、センサ回路44に設けられた各スイッチ(SsG、Ss、Sg、Sm、Ssn、Sgn、Smn)が適宜切り替えられると、静電容量式乗員センサ1のメイン電極17aやサブ電極17bから発生する電気力線45により、静電容量が測定される。
静電容量の実際の測定は、図4における信号源VSG(正弦波≒100kHz)から供給信号が供給され、電流検出抵抗(RS)に流れる電流を測定することにより行われる。また、乗員46の判別は主として、メイン電極17aと車両GND間に発生する静電容量で判別され、メイン電極17aとサブ電極17bとの間に発生する静電容量でシート40への被水が判別される。
このような判別を行うために、静電容量式乗員センサ1における人体・被水等の検出原理について説明する。図5(a)は静電容量式乗員センサ1の人体・被水等の検出物体の等価回路図であり、図5(b)は静電容量式乗員センサ1から出力される信号の位相図である。
図5(a)に示されるように、検出物体は抵抗RMx(実数項:コンダクタンス)と容量CMx(虚数項:サセプタンス)との並列回路として表される。したがって、「静電容量式乗員センサ1で静電容量を検出する」とは、実際には図5(b)に示されるように実数項と虚数項とを持ったインピーダンスを検出していることとなる。なお、検出物体には、大人や子供の乗員46の他にチャイルドシート(CRS;Child Restraint System)も含まれる。
図6は、静電容量式乗員センサ1による測定時の各信号のタイミングチャートである。各信号とは、信号源VSG、実数項サンプリング、虚数項サンプリング、インピーダンスの実数項および虚数項である。なお、インピーダンスの実数項および虚数項の各信号は、電流検出抵抗に流れる電流を電圧に変換した信号である。
上述のように、信号源VSGから電流検出抵抗に正弦波を印加すると、検出物体のインピーダンスに応じて、電流検出抵抗に電位差が発生する。ここで、検出物体のインピーダンスに実数項のみが存在する場合、電流検出抵抗に発生した電位差には、信号源VSGに対して位相進み成分が含まれない。したがって、信号源VSGと同位相の実数項サンプリングタイミングにより、電流検出抵抗に発生した電位差を抽出すると、実数項のみの大きさに応じた出力が得られる。
一方、検出物体のインピーダンスに虚数項のみが存在する場合、電流検出抵抗に発生した電位差には、信号源VSGに対して位相進み成分が含まれる。したがって、信号源VSGに対して、90°進んだ虚数項サンプリングタイミングにより、電流検出抵抗に発生した電位差を抽出すると、虚数項のみの大きさに応じた出力が得られる。
そして、上述のように、実際の検出物体のインピーダンスは実数項と虚数項とからなるため、図5(b)に示されるような位相を持ったインピーダンスが測定され、そのインピーダンスにより乗員判定や被水判定が行われる。
インピーダンスの測定は次のように行われる。図7は、乗員判定と被水判定とを行うためのインピーダンスの測定方法を示した図である。この図に示されるように、メイン電極17aとガード電極17cとの電位差を電流検出抵抗(RS)により測定する測定Aと、サブ電極17bとガード電極17cとの電位差を電流検出抵抗(RS)により測定する測定Bとが行われ、これら各測定の和が乗員判定に用いられる。一方、メイン電極17aとサブ電極17bとの電位差が電流検出抵抗(RS)により測定され、この測定結果が被水判定に用いられる。
次に、図8を参照して乗員保護の流れについて説明する。図8は、乗員検知システムにおける乗員保護の流れを示した図である。上述のように、静電容量式乗員センサ1により検出物体のインピーダンスが測定され、その測定結果に基づいて乗員判定が行われる。
乗員判定では、静電容量式乗員センサ1で測定されたインピーダンスから検出物体が無い(つまり空席)か、チャイルドシートであるか、子供であるか、大人であるかが判定され、エアバッグ(AB)展開または非展開の判定結果がエアバッグECU(ABECU)に出力される。
乗員判定の際には、さらに、小柄な大人43であるか大柄な大人42であるかの体格差の情報も出力される。すなわち、静電容量式乗員センサ1により測定されたインピーダンスとエアバッグを展開/非展開するための閾値とが比較される。
本実施形態では、静電容量式乗員センサ1により測定されたインピーダンスと2つの閾値とが比較される。2つの閾値とは、空席またはチャイルドシートと小柄な大人43とを判別するための第1閾値と、小柄な大人43と大柄な大人42とを判別するための第2閾値との各閾値である。
各閾値のうちの第1閾値はエアバッグを展開させるか否かを判定するための閾値である。本実施形態では、小柄な大人43が座っている場合にはエアバッグを展開させるように第1閾値が設定されている。また、第2閾値はエアバッグを展開させる場合に乗員46の体格差に応じてエアバッグの展開圧力やタイミング等の展開方法を選択するための閾値である。
このような各閾値の設定により、図8に示されるように、チャイルドシートを使用した1歳の幼児(1yo+CRS)や空席(Empty)の場合には静電容量式乗員センサ1で測定されたインピーダンスが第1閾値を下回るため、エアバッグは非展開(A/B OFF)という情報が出力される。
一方、静電容量式乗員センサ1のインピーダンスが第1閾値と第2閾値との間の場合にはエアバッグは展開(A/B ON)という情報と乗員46は小柄な大人43であるという情報とが出力される。他方、静電容量式乗員センサ1で測定されたインピーダンスが第2閾値を超える場合にはエアバッグは展開(A/B ON)という情報と乗員46は大柄な大人42であるという情報とが出力される。
そして、エアバッグECU(ABECU)では、車両が衝突した際の衝突判定結果に基づき、入力されたエアバッグの展開/非展開の判定結果および乗員46の体格差を元に乗員保護として例えば助手席エアバッグ(P席AB)の最適な展開/非展開制御が行われる。
続いて、上記のようなエアバッグの展開制御を行うための乗員検知システムの具体的な構成について説明する。図9は、乗員検知システムの全体構成である。この図に示されるように、乗員検知システムは、静電容量式乗員センサ1と、ABECU50と、故障診断ツール51と、P席バックルスイッチ52と、P席シートポジションセンサ53と、乗員検知ECU60と、を備えて構成されている。
ABECU50は、乗員検知ECU60から入力した信号に基づいて、車両に搭載されたエアバッグの展開/非展開の制御を行うものである。また、故障診断ツール51は、乗員検知ECU60からダイアグ信号等を入力して乗員検知ECU60の故障診断を行うためのツールである。
P席バックルスイッチ52は、シートベルトのベルト先端の金具を固定または離脱するシートベルトバックルに備えられたスイッチであり、バックルとタングプレートとの係合を検出してその信号を出力する。また、P席シートポジションセンサ53は、車両前後方向にスライド可能なシート40のスライド位置を検出するセンサである。
乗員検知ECU60は、静電容量式乗員センサ1から信号を入力し、当該信号に基づいて乗員46の有無や乗員46の種類を判定するものである。このような乗員検知ECU60は、電源部61と、通信I/F62、63と、給電・検出制御部64、65と、不揮発性メモリ66と、センサ特性計測部67と、CPU68と、を備えている。
電源部61は、イグニッションスイッチ(IG−SW)を介して車両電源から供給された電源を一定値に調整して乗員検知ECU60内の各部に出力するものである。また、通信I/F62はABECU50とCPU68との間で信号のやりとりを行うためのインターフェース回路であり、通信I/F63は故障診断ツール51とCPU68との間で信号のやりとりを行うためのインターフェース回路である。
給電・検出制御部64は、P席バックルスイッチ52への給電や、P席バックルスイッチ52から信号を入力してバックルとタングプレートとの係合の有無の判定を行い、その結果をCPU68に出力する。また、給電・検出制御部65は、P席シートポジションセンサ53への給電や、P席シートポジションセンサ53から信号を入力してシートポジションを取得し、その結果をCPU68に出力する。
不揮発性メモリ66は、エアバッグを展開/非展開するための閾値が記憶された記憶手段である。この不揮発性メモリ66には、上記の第1閾値および第2閾値がそれぞれ記憶されている。なお、不揮発性メモリ66には、乗員判定を行うために必要な他のデータも記憶されている。
センサ特性計測部67は、上記の検出原理により検出物体のインピーダンスを測定するように構成されたものである。このセンサ特性計測部67は、図4に示されたセンサ回路44に相当するものである。
図10は、センサ特性計測部67の回路図である。この図に示されるように、センサ特性計測部67は、電圧源69と、ドライバ70、71、72と、電流検出抵抗73、74、75と、スイッチ76、77、78と、マルチプレクサ(MPX)79と、電流検出部80と、を備えている。
電圧源69は、電源部61から電源を入力して一定の周波数(≒100kHz)の正弦波を生成する。電圧源69から出力された正弦波は、3つのドライバ70、71、72にそれぞれ入力される。各ドライバ70、71、72は、各電流検出抵抗73、74、75に正弦波の電圧をそれぞれ印加する。
各スイッチ76、77、78は、乗員判定または被水判定に応じて電流検出部80により切り換えられる。例えば、図7に示される測定Aが行われる場合、スイッチ76およびスイッチ77がオンされ、スイッチ78がオフされる。同様に、図7に示される測定Bが行われる場合、スイッチ77およびスイッチ78がオンされ、スイッチ76がオフされる。そして、図7に示される被水判定を行うための測定が行われる場合、全てのスイッチ76、77、78がオンされる。
マルチプレクサ79は、電流検出部80の指令に従って各ドライバ70、71、72の出力の切り替えを行うと共に、各電流検出抵抗73、74、75に流れる電流を検出して電流検出部80にその信号を出力する。
電流検出部80は、マルチプレクサ79から入力される信号に基づいて実数項サンプリングおよび虚数項サンプリングを行い、検出物体のインピーダンスを測定する。電流検出部80は、測定したインピーダンスをCPU68に出力する。
図9に示されるCPU68は、各給電・検出制御部64、65、不揮発性メモリ66、およびセンサ特性計測部67からそれぞれ信号を入力して各種判定を行うものである。具体的には、CPU68は、各給電・検出制御部64、65からP席バックルスイッチ52の出力、P席シートポジションセンサ53の出力、センサ特性計測部67の出力をそれぞれ入力して乗員46の種類や状態の判定を行う。また、CPU68は、センサ特性計測部67から入力したインピーダンスと不揮発性メモリ66に記憶された各閾値とを比較することにより、乗員判定や被水判定を行う。
そして、CPU68は、通信I/F62を介して各判定結果をABECU50に出力する。ABECU50は、乗員検知ECU60から入力した判定結果に基づいてエアバッグの展開/非展開の制御を行う。また、CPU68は、故障診断ツール51の要求に応じて通信I/F63を介してダイアグ信号等を出力する。これにより、故障診断ツール51は乗員検知ECU60の故障診断を行う。
次に、静電容量式乗員センサ1にクッション材20および浮遊電極30を設けたことによる効果を、図11および図12を参照して説明する。図11は静電容量式乗員センサ1の上に乗員46が座ったときに静電容量C1〜C5が形成される模式図である。また、図12(a)〜(d)は静電容量式乗員センサ1に浮遊電極30を追加する前と追加した後の等価回路をそれぞれ示した図である。
なお、図11および図12ではメイン電極17aについての静電容量の模式図と等価回路図を示してある。以下では、図7の測定Aを行う場合について、浮遊電極30の効果を説明する。
まず、静電容量式乗員センサ1にクッション材20および浮遊電極30が設けられていない場合、図12(a)に示されるように、ガード電極17cと車両のボディ81(Body−GND)との間に静電容量C0が形成される。また、メイン電極17a(静電センサマット10)と乗員46との間に静電容量C1が形成され、乗員46とボディ81との間に静電容量C2が形成される。静電容量C0は非常に小さい容量であるので、静電容量C1、C2の値により、空席から乗員46である小柄な大人43さらに大柄な大人42までを判別する。
一方、静電容量式乗員センサ1にクッション材20および浮遊電極30が設けられている場合、図11に示されるように、上記の静電容量C1、C2に加えて、メイン電極17a(静電センサマット10)と浮遊電極30との間に静電容量C3が形成され、浮遊電極30と乗員46との間に静電容量C4が形成される。また、乗員46と車両のボディ81との間に静電容量C5が形成される。
すなわち、静電センサマット10にクッション材20および浮遊電極30が設けられたことにより、静電容量C3、C4、C5が形成される。したがって、図12(b)〜図12(d)の各回路図に示されるように、静電容量C1、C2に並列に静電容量C3、C4、C5が発生することになる。
そして、上述のように、乗員46が静電容量式乗員センサ1の上に座ることにより、乗員46の重量に応じてクッション材20が潰れるので、浮遊電極30とメイン電極17aとの間の距離が変化する。
具体的に、空席の場合、図12(b)の右側に示されるように、クッション材20は潰れずに最大の厚みになっている。このため、浮遊電極30とメイン電極17aとの両電極間の距離が大きいので静電容量C3は極小の値となる。その結果、静電容量C3、C4、C5に係る経路の静電容量は極小となる。
一方、乗員46のうち大柄な大人42(AM50)が座っている場合、図12(c)の右側に示されるように、クッション材20は大きく潰れる。このため、メイン電極17aと浮遊電極30との間の静電容量C3は大きい値となる。その結果、静電容量C3、C4、C5に係る経路の静電容量が大きくなる。
他方、乗員46のうち小柄な大人43(AF05)が座っている場合、図12(d)の右側に示されるように、クッション材20は空席の場合よりも潰れるが、大柄な大人42の場合よりも潰れない。このため、メイン電極17aと浮遊電極30との間の静電容量C3は空席の場合よりも大きく、大柄な大人42の場合よりも小さい値となる。その結果、静電容量C3、C4、C5に係る経路の静電容量は、空席の場合よりも大きいが大柄な大人42の場合よりも小さくなる。
このように、乗員46がシート40の座面部41に座ったときに、大柄な大人42(AM50)の場合は浮遊電極30とメイン電極17aとの間に発生する静電容量C3は大きく、小柄な大人43(AF05)の場合はその静電容量C3は小さくなる。これは、浮遊電極30と静電センサマット10(メイン電極17a)との間に挟み込まれたクッション材20の潰れにより、両電極間の距離が変化するためである。この静電容量の差が静電容量式乗員センサ1で測定されるインピーダンスに反映されるので、乗員検知ECU60において乗員46として大柄な大人42と小柄な大人43との切り分けが可能になり、ひいては判別が可能となる。これにより、乗員46が大柄であるか小柄であるかに応じて、エアバッグの展開圧力や展開タイミング等についてきめ細かいエアバッグの展開制御を行うことができる。
上記では図7の測定Aについて説明したが、サブ電極17bを用いる測定Bを行う場合についても同様に、クッション材20の潰れによる静電容量の差がインピーダンスに反映される。
以上説明したように、本実施形態では、静電センサマット10の一面11にクッション材20および浮遊電極30を設けたことが特徴となっている。これにより、乗員46の重量によって浮遊電極30と静電センサマット10とに挟み込まれたクッション材20が潰れ、乗員46の体格に応じて浮遊電極30と静電センサマット10(メイン電極17a、サブ電極17b)との間の距離が変化するので、大柄な大人42と小柄な大人43との静電容量の差を顕著にすることができる。つまり、乗員46の体格差を静電容量式乗員センサ1で測定されるインピーダンスに反映することができる。
特に、本実施形態では、クッション材20および浮遊電極30は、静電センサマット10の一面11のうち、車両前後方向の車両前方側に配置されていると共に静電センサマット10の中心線18上に配置されている。このため、小柄な大人43が静電容量式乗員センサ1の上に乗ったときには臀部あるいは両大腿部が浮遊電極30の上に乗る可能性が低いのでクッション材20が潰れにくくなり、大柄な大人42が静電容量式乗員センサ1の上に乗ったときには臀部あるいは両大腿部が浮遊電極30の上に乗る可能性が高くなる。したがって、静電容量式乗員センサ1で測定される静電容量つまりインピーダンスに大柄な大人42と小柄な大人43との差が顕著に表れ、ひいては第2閾値による大柄な大人42と小柄な大人43との判別を可能にすることができる。
そして、乗員検知ECU60では、浮遊電極30が設けられたことにより大柄な大人42と小柄な大人43との差が反映された静電容量式乗員センサ1の出力と第2閾値とを比較しているので、小柄な大人43と大柄な大人42とを確実に判別することができる。
また、本実施形態に係る静電容量式乗員センサ1は、静電センサマット10の一面11にクッション材20および浮遊電極30を設けた構成になっているので、判別性能を向上させるために電極構成数を増加させる必要がなく、静電容量式乗員センサ1自体の構造が複雑にならないようにすることができる。これに伴い、静電容量式乗員センサ1を駆動する制御回路の電極駆動数を増加させる必要もないので、回路構成が複雑にならないようにすることができる。このため、静電容量式乗員センサ1の判別性能の向上がコストアップ要因となることはない。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、乗員検知ECU60が特許請求の範囲の「乗員検知装置」に対応する。また、メイン電極17a(静電センサマット10)と乗員46の間の静電容量C1が特許請求の範囲の「乗員静電容量」に対応する。さらに、メイン電極17a(静電センサマット10)と浮遊電極30の間の静電容量C3が特許請求の範囲の「浮遊静電容量」に対応する。
(他の実施形態)
上記実施形態で示された静電センサマット10の平面構造の配置は一例であり、他の形状でも良い。また、上記実施形態で示された浮遊電極30の配置は一例であり、他の配置でも良い。静電センサマット10の平面構造や浮遊電極30の配置の他の例を図13に示す。
図13(a)では、四角形状の静電センサマット10が示されている。上記実施形態では、静電センサマット10の車両前方側における左右方向の幅が車両後方側よりも広くなっていたが、図13(a)に示されるように、車両の前方側および後方側で左右方向の幅は同じでも良い。なお、図13(a)や上記実施形態で示された貫通孔部15は1つであったが、貫通孔部15は1つではなく2つ以上設けられていても良い。
図13(b)では、車両の前後方向に延びる貫通孔部15を備えた静電センサマット10が示されている。この貫通孔部15は、静電センサマット10の一面11を車両の左右方向に二分割する中心線18上に位置している。そして、車両の前後方向に貫通孔部15が設けられたことにより車両の前後方向の前方側が開口しており、静電センサマット10はコの字状になっている。このような静電センサマット10の平面構造とすることもできる。この場合、クッション材20および浮遊電極30は、図13(b)に示されるように、車両の前方側に配置されると共に、貫通孔部15により車両の左右方向に分割された静電センサマット10をつなぎ止めるように配置される。このため、中心線18上のクッション材20および浮遊電極30は、貫通孔部15の上に配置されることとなる。
図13(c)では、図13(b)に示された静電センサマット10の平面構造に対し、クッション材20および浮遊電極30のセットが2セット設けられたものが示されている。このように、浮遊電極30は1つではなく2つ設けられていても良い。この場合、クッション材20および浮遊電極30は静電センサマット10の一面11の上に配置されており、貫通孔部15を覆うように配置されていない。したがって、クッション材20および浮遊電極30は、静電センサマット10の一面11のうち、車両前後方向の車両前方側に配置されていると共に中心線18側に配置されていると言える。
なお、図13(c)では浮遊電極30は静電センサマット10の一面11のうち二箇所に配置されているが、一箇所に配置されていても良い。すなわち、図13(c)に示される平面構造の静電センサマット10においても、浮遊電極30は1つでも良い。また、浮遊電極30は三箇所以上に配置されていても良い。
図13(d)では、静電センサマット10に貫通孔部15が設けられていないものが示されている。このような静電センサマット10に浮遊電極30を設けることもできる。
そして、図1や上記の図13(a)および図13(d)では、静電センサマット10に1つの浮遊電極30が設けられたものが示されているが、浮遊電極30は複数設けられていても良い。
以上のように、静電センサマット10の平面構造や浮遊電極30の配置位置・数を変更したとしても、乗員46が座面部41に座ると、静電センサマット10の一面11のうち車両後方側に乗員46の臀部が位置すると共に車両前方側のうちの車両右側および車両左側に乗員46の右大腿部および左大腿部が位置することとなる。したがって、小柄な大人43が静電容量式乗員センサ1の上に乗ったときにはクッション材20が潰れにくく、大柄な大人42が静電容量式乗員センサ1の上に乗ったときにはクッション材20が潰れる。このため、小柄な大人43について検出される静電容量と大柄な大人42について検出される静電容量との差を顕著になり、小柄な大人43と大柄な大人42との判別を可能にすることができる。
上記実施形態や図13に示される例では、クッション材20および浮遊電極30は同じサイズのものが示されているが、クッション材20および浮遊電極30は同じサイズである必要はない。例えば、クッション材20が浮遊電極30よりも大きいサイズになっていても良い。
また、上記実施形態や図13に示される例では、浮遊電極30の平面構造は四角形状になっていたが、これは一例である。したがって、他の形状になっていても良い。例えば、静電センサマット10の平面構造と同じになっていても良い。小柄な大人43が静電容量式乗員センサ1の上に座っても浮遊電極30の上に乗る可能性は低いが、大柄な大人42が静電容量式乗員センサ1の上に座る場合には浮遊電極30の上に乗るので、浮遊電極30およびクッション材20が静電センサマット10と同じ平面構造になっていることにより静電容量式乗員センサ1の座り心地を向上させることができる。
1 静電容量式乗員センサ
10 静電センサマット
11 静電センサマットの一面
18 中心線
20 クッション材
30 浮遊電極
40 シート
41 座面部
43 小柄な大人
42 大柄な大人

Claims (5)

  1. 一面(11)を有すると共に車両のシート(40)の座面部(41)に配置される静電センサマット(10)を備え、
    前記静電センサマット(10)の静電容量の値に基づいて前記シート(40)の乗員(46)を検出する静電容量式乗員センサであって、
    前記静電センサマット(10)の一面(11)に配置されるクッション材(20)と、
    前記静電センサマット(10)の一面(11)に対する投影面積が当該静電センサマット(10)の一面(11)よりも小さいと共に前記クッション材(20)の上に配置され、前記静電センサマット(10)と共に前記クッション材(20)を挟み込む浮遊電極(30)と、を備え、
    前記浮遊電極(30)は、前記静電センサマット(10)に対して電気的に浮遊状態になっており、
    前記静電センサマット(10)と前記乗員(46)の間の乗員静電容量(C1)と、前記静電センサマット(10)と前記浮遊電極(30)の間の浮遊静電容量(C3)の両方に基づいて乗員検知を行うことを特徴とする静電容量式乗員センサ。
  2. 前記静電センサマット(10)の一面(11)を前記車両の左右方向に二分割する線であると共に前記左右方向に直角の車両前後方向に延びる線を中心線(18)とすると、
    前記クッション材(20)および前記浮遊電極(30)は、前記静電センサマット(10)の一面(11)のうち、前記車両前後方向の車両前方側に配置されると共に前記中心線(18)上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の静電容量式乗員センサ。
  3. 前記静電センサマット(10)の一面(11)を前記車両の左右方向に二分割する線であると共に前記左右方向に直角の車両前後方向に延びる線を中心線(18)とすると、
    前記クッション材(20)および前記浮遊電極(30)は、前記静電センサマット(10)の一面(11)のうち、前記車両前後方向の車両前方側に配置されていると共に前記中心線(18)側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の静電容量式乗員センサ。
  4. 前記浮遊電極(30)は、前記静電センサマット(10)に複数設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の静電容量式乗員センサ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の静電容量式乗員センサと、
    エアバッグの展開/非展開を判定するための第1閾値と、前記第1閾値よりも大きい閾値であり前記乗員(46)の種類を判別するための第2閾値とを有し、前記静電容量式乗員センサの出力が前記第1閾値を超える場合は前記エアバッグを展開すると判定し、さらに、前記静電容量式乗員センサの出力が前記第1閾値と前記第2閾値との間の場合、前記乗員(46)は小柄な大人(43)であると判別する一方、前記静電容量式乗員センサの出力が前記第2閾値を超える場合、前記乗員(46)は大柄な大人(42)であると判別する乗員検知装置(60)と、を備えていることを特徴とする静電容量式乗員センサ装置。
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