JP2008111542A - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カシメ工程を廃止してスプール弁と電磁アクチュエータを高い精度で結合するとともに、スプール弁と電磁アクチュエータを結合することで固定子の耐蝕性を得ることのできるOCVを提供する。
【解決手段】 電磁アクチュエータ12の固定子と、スプール弁11のスリーブ13とが、共通の2次成形樹脂25にモールド固定されることで結合される。このように、カシメ工程を用いることなくスプール弁11と電磁アクチュエータ12とを結合することができるため、スリーブ13と固定子の位置関係が結合時の外力によってバラツク不具合を回避でき、OCV3にゆがみ等が発生するのを防ぐことができる。また、2次成形樹脂25が固定子の外面を完全に覆うため、固定子の外面が外部に露出することがなく、固定子の耐蝕性を得るための工程を別途用いなくても済み、コストを抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁アクチュエータに関するものであり、特に駆動対象装置と電磁アクチュエータとの結合技術に関する。
(従来技術)
駆動対象装置の一例としてスプール弁を例に従来技術を説明する。
スプール弁を電磁アクチュエータにより駆動する電磁スプール弁が知られている。
スプール弁は、略筒形状に設けられたスリーブ(駆動対象装置のハウジングの一例)と、このスリーブ内において軸方向に移動可能に支持されたスプール(駆動対象装置における駆動対象物の一例)とを備え、スプールの移動位置に応じて流路の切替、流量の調整、流体圧の調整等を行うものである。
一方、電磁アクチュエータは、通電により磁力を発生するコイル、コイルの発生する磁力により駆動されるプランジャ、磁気回路を構成する固定子からなり、プランジャに作用する磁気駆動力によってスプールを駆動する。
スプール弁と電磁アクチュエータを結合する技術として、固定子の一部で、スリーブをカシメる技術を採用していた。具体的に、コイルの外周を覆うヨーク部(固定子の一部)の端部に一体形成されたカシメ部により、スリーブの端部に形成されたフランジ部をカシメることで、スプール弁と電磁アクチュエータとを結合していた(例えば、特許文献1参照)。
(従来技術の問題点)
従来技術は、上述したように、ヨーク部に設けたカシメ部をスリーブのフランジにカシメる構成を採用していた。この結合技術は、ヨーク部のカシメ部に強い力を与えて、カシメ部をスリーブのフランジに強く押し付け、金属製よりなるカシメ部を塑性変形させる技術であり、カシメ部はもちろん、カシメ部から強い押圧力を受けるフランジにも強い押圧力が作用し、変形が発生する可能性がある。このように、両者の結合部に変形が生じると、固定子とスリーブの位置関係がバラツクことになる。この結果、スプール弁と電磁アクチュエータよりなる電磁スプール弁にゆがみが発生し、電磁スプール弁の組付け性能が劣化する等の不具合が生じる。
また、ヨーク部に設けたカシメ部をスリーブのフランジにカシメるためには、カシメ工程を設ける必要があり、工程数の増加により生産性が悪くなり、コスト上昇の要因になっている。
さらに、電磁アクチュエータは、ヨーク部など固定子の一部が露出する構成であるため、耐蝕性を得るためのメッキ等を施す必要がある。この耐蝕性を得るための工程数の増加により生産性が悪くなり、コスト上昇の要因になっている。
(第2の問題点)
また、スプール弁および電磁アクチュエータの内部にオイルが流入する電磁スプール弁は、スプール弁は油路が形成された固定対象物(エンジンのシリンダヘッド、油圧サーキットが形成されたバルブケースなど)の挿入穴の内部に挿入配置される。
一方、電磁アクチュエータは、内部のオイルが外部へ漏れて良い場合(例えば、エンジンのシリンダヘッドの内部に配置される場合など)と、内部のオイルが外部へ漏れて悪い場合(例えば、エンジンのシリンダヘットの外部に配置される場合など、電磁アクチュエータが大気中に配置される場合)とがある。
電磁アクチュエータが大気中に配置される場合、従来の技術では、特許文献1に示すように、挿入穴とスリーブの隙間を塞ぐOリングの他に、スリーブと固定子の接合部の隙間を塞ぐ別のOリングなど、複数のOリングを用いてオイル漏れを防いでいた。
このように、従来の技術では、電磁アクチュエータが大気中に配置される場合、複数のシール箇所が存在するため、オイル漏れに対する信頼性が低くなってしまうとともに、部品点数の増加および組付工数の増加によってコスト上昇を招くといった問題があった。
特開2003−90454号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カシメ工程を廃止して駆動対象装置と電磁アクチュエータとを高い精度で結合するとともに、駆動対象装置と電磁アクチュエータを結合することで固定子の耐蝕性を得ることのできる電磁アクチュエータを提供することにある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する電磁アクチュエータは、成形樹脂によって固定子とハウジングが結合される。このため、カシメ工程を用いることなく駆動対象装置と電磁アクチュエータとを結合することができる。即ち、従来技術のような金属の塑性変形を伴うことなく固定子とハウジングを結合できる。これによって、ハウジングと固定子との結合時に、変形力を伴うような大きな外力がハウジングと固定子の結合部に作用することがなく、ハウジングと固定子の位置関係が結合時の外力によってバラツク不具合を回避でき、ゆがみ等の発生を防ぐことができる。
また、固定子をモールド固定する成形樹脂が固定子の外面を覆うため、固定子の外面が外部に露出することをなくすことができ、固定子の耐蝕性を得るための工程を別途用いなくても済む。このため、耐蝕性を得るための工程を不要にでき、コスト上昇を抑えることができる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する電磁アクチュエータの成形樹脂は、コイルとヨーク部の間に充填されてコイルをモールド固定する成形樹脂と同一の樹脂である。
このように、コイルをモールド固定する成形樹脂によって、固定子とハウジングが結合されるため、コイルをモールド固定する工程時に、固定子とハウジングが結合される。このため、固定子とハウジングを結合する専用工程を不要にでき、コスト上昇を抑えることができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する電磁アクチュエータは、固定子のハウジング側に、ハウジングをモールドする部分と充填室内とを連通する樹脂通過穴が設けられている。
これにより、樹脂成形時に充填室を通過してハウジング側に導かれた樹脂と、固定子の外周を通ってハウジング側に導かれた樹脂とがハウジング側で合流し、ハウジング側において固定子の外側の成形樹脂と内側の成形樹脂が結合するため、固定子とハウジングとの結合部分における成形樹脂の強度を高めることができ、外力に対するロバスト性を高めることができる。
[請求項4の手段]
請求項4の手段では、駆動対象装置のハウジングにおいて成形樹脂によりモールドされる部分が、少なくとも筒形状を成す筒部に設けられ、筒部には、電磁アクチュエータ側が径大となる段差が設けられている。
この段差と、ハウジングをモールド固定する成形樹脂とが、軸方向に係合した形となるため、強い外力が加えられても、成形樹脂からハウジングが抜ける不具合がない。
[請求項5の手段]
請求項5の手段を採用する電磁アクチュエータにおいて略筒状を呈する固定子のハウジング側の開口周囲は、固定子とハウジングとが全周に亘って当接する。
これにより、固定子とハウジングの間から成形樹脂が内周側へ漏れ入る不具合がない。 特に、固定子内においてプランジャが直接摺動するタイプの場合、プランジャの摺動面に成形樹脂が付着する不具合がない。
[請求項6の手段]
請求項6の手段を採用する電磁アクチュエータにおいて略筒状を呈する固定子のハウジングとは異なった側(反ハウジング側)の開口周囲は、非磁性体金属よりなるストッパによって閉塞される。
これにより、固定子における反ハウジング側の開口から成形樹脂が固定子の内へ入る不具合がない。
特に、固定子内においてプランジャが直接摺動するタイプの場合、プランジャの摺動面に成形樹脂が付着する不具合がない。また、固定子内においてプランジャが直接摺動するタイプの場合、反ハウジング側においてプランジャが樹脂に当接せずに、金属製のストッパに当接するため、プランジャのストッパ面における樹脂摩耗を防ぐことができる。さらに、ストッパは非磁性体であるため、プランジャがストッパに磁気固着する不具合が生じない。
[請求項7の手段]
請求項7の手段を採用する電磁アクチュエータのボビンは、軸方向の一端と他端がそれぞれ固定子と全周に亘って当接する。
これにより、固定子とボビンの間から成形樹脂が内周側へ漏れ入る不具合がない。
[請求項8の手段]
請求項8の手段を採用する電磁アクチュエータは、第1ヨーク部と第2ヨーク部のうち、内側に配置されるヨーク部の軸方向のボビン収容長Aを、ボビンの軸方向長Bより短く設けたものである。このように設けることで、ボビンを組み入れた状態で第1ステータと第2ステータを組付け、第1ステータと第2ステータを軸方向に加圧することでボビンの軸方向の両端が第1、第2ステータに確実に当接する。
[請求項9の手段]
請求項9の手段を採用する電磁アクチュエータに結合される駆動対象装置は、スプール弁であり、電磁アクチュエータとスプール弁とが結合されることで電磁スプール弁が設けられる。
ハウジングに相当するスリーブと固定子との結合時に、スリーブと固定子の位置関係がバラツク不具合がないため、電磁スプール弁にゆがみ等が発生する不具合を回避でき、電磁スプール弁の組付け性能が劣化する等の不具合が生じない。
[請求項10の手段]
請求項10の手段を採用する電磁アクチュエータは、成形樹脂によってターミナル端子を除く電磁アクチュエータの外側の全てを覆うことで、電磁アクチュエータ内のオイルが漏れ出る可能性のある箇所を、(i)ターミナル端子と成形樹脂との接合境界と、(ii)スリーブと成形樹脂との接合境界とに限定することができる。
ここで、ターミナル端子と成形樹脂との接合境界は、既存の技術(例えば、コイルの樹脂ボビンと成形樹脂とを熱溶着させる技術等)でシールすることができるため、実質的にオイルが漏れ出る可能性のある箇所を、スリーブと成形樹脂との接合境界に限定することができる。
そして、電磁アクチュエータを全て覆う成形樹脂によって、スリーブの端部の外周を覆うオーバーラップ樹脂を設け、そのオーバーラップ樹脂とスプール弁が挿入配置される挿入穴との間を、シールリング(Oリング等)でシールする構造を採用することにより、オイルが漏れ出る可能性が唯一あるスリーブと成型樹脂との接合境界の外周縁を、シールリングより挿入穴の内部側(大気開放側とは逆側)に位置させることができる。これにより、電磁スプール弁の内部のオイルが接合境界を通って挿入穴内に漏れ出たとしても、その漏れ出たオイルはシールリングによって外部への漏れが防がれる。
このように、電磁アクチュエータが大気中に配置されるものであっても、1つのシールリングだけでオイルが大気側へ漏れ出るのを防ぐことができる。
即ち、従来技術に比較して、シール箇所を少なくできるため、オイル漏れに対する信頼性を高めることができるとともに、部品点数の減少および組付工数の低下によってコストを抑えることができる。
[請求項11の手段]
請求項11の手段を採用する電磁アクチュエータは、スリーブの径変化による段差面とオーバーラップ樹脂とによって、シールリングを装着するリング溝を形成するものであり、このリング溝の底面は、オーバーラップ樹脂によって形成されるものである。
スリーブの外径寸法と、オーバーラップ樹脂の外径寸法を略同じにするためには、オーバーラップ樹脂の内側に配置される部分のスリーブ径を小径にする必要がある(以下では、オーバーラップ樹脂の内側にモールドされるスリーブを「オーバーラップスリーブ」と称する)。この請求項11は、オーバーラップスリーブを小径にしたことによる段差面を利用して、シールリングを装着するリング溝を形成することができる。
最良の形態1の電磁アクチュエータは、スプール弁(駆動対象装置の一例)のスリーブ(ハウジングの一例)内に配置されたスプール(駆動対象物の一例)を駆動するものである。
この電磁アクチュエータは、周囲にコイルが巻回される筒形のボビンと、コイルの発生する磁力により磁気吸引されて駆動対象物を駆動するプランジャと、このプランジャを軸方向へ磁気吸引する磁気吸引部、コイルの外周を覆うヨーク部、およびプランジャと径方向の磁気の受け渡しを行う径方向磁気受渡部を備える固定子と、コイルとヨーク部の間に充填されてコイルをモールド固定する成形樹脂とを具備するものであり、コイルをモールド固定する成形樹脂は、固定子の外周を覆って固定子をモールド固定するとともに、ハウジングの少なくとも一部をモールド固定するものである。
本発明の電磁アクチュエータを、バルブタイミング調整装置(以下、VVT)におけるオイルフローコントロールバルブ(以下、OCV)に適用した実施例1を、図面を参照して説明する。なお、実施例1では、OCVの構造の説明中において本発明が適用された特徴部分を説明する。
(VVTの説明)
VVTの概略構成を図6を参照して説明する。
VVTは、内燃機関(以下、エンジン)のカムシャフト(吸気バルブ用、排気バルブ用、吸排気兼用カムシャフトのいずれか)に取り付けられて、バルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なバルブタイミング可変機構(以下、VCT)1と、このVCT1の作動を油圧制御する油圧回路2と、油圧回路2に設けられるOCV3を電気的に制御するECU4(エンジン・コントロール・ユニットの略:制御装置)とから構成されている。
(VCT1の説明)
VCT1は、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動されるシューハウジング5と、このシューハウジング5に対して相対回転可能に設けられ、カムシャフトと一体に回転するベーンロータ6とを備えるものであり、シューハウジング5内に構成される油圧アクチュエータによってシューハウジング5に対してベーンロータ6を相対的に回転駆動して、カムシャフトを進角側あるいは遅角側へ変化させるものである。
シューハウジング5は、エンジンのクランクシャフトにタイミングベルトやタイミングチェーン等を介して回転駆動されるスプロケットにボルト等によって結合されて、スプロケットと一体回転するものである。このシューハウジング5の内部には、図6に示すように、略扇状の凹部7が複数(この実施例1では3つ)形成されている。なお、シューハウジング5は、図6において時計方向に回転するものであり、この回転方向が進角方向である。
一方、ベーンロータ6は、カムシャフトの端部に位置決めピン等で位置決めされて、ボルト等によってカムシャフトの端部に固定されるものであり、カムシャフトと一体に回転する。
ベーンロータ6は、シューハウジング5の凹部7内を進角室7aと遅角室7bに区画するベーン6aを備えるものであり、ベーンロータ6はシューハウジング5に対して所定角度内で回動可能に設けられている。
進角室7aは、油圧によってベーン6aを進角側へ駆動するための油圧室であってベーン6aの反回転方向側の凹部7内に形成されるものであり、逆に、遅角室7bは油圧によってベーン6aを遅角側へ駆動するための油圧室である。なお、各室7a、7b内の液密性は、シール部材8等によって保たれる。
(油圧回路2の説明)
油圧回路2は、進角室7aおよび遅角室7bにオイルを給排して、進角室7aと遅角室7bに油圧差を発生させてベーンロータ6をシューハウジング5に対して相対回転させるための手段であり、クランクシャフト等によって駆動されるオイルポンプ9と、このオイルポンプ9によって圧送されるオイル(油圧)を進角室7aまたは遅角室7bに振り分けて進角室7aと遅角室7bに油圧差を発生させるOCV3とを備える。
(OCV3の説明)
OCV3を図1、図2を参照して説明する。
OCV3は、スプール弁11(駆動対象装置の一例)と電磁アクチュエータ12とを結合した電磁スプール弁である。
(スプール弁11の説明)
スプール弁11は、スリーブ13(駆動対象装置のハウジングの一例)、スプール14(駆動対象装置の駆動対象物の一例)およびリターンスプリング15を備える。
スリーブ13は、略円筒形状を呈するものであり、複数の入出力ポートが形成されている。具体的に実施例1のスリーブ13には、スプール14を軸方向へ摺動自在に支持する挿通穴13a、オイルポンプ9のオイル吐出口に連通する油圧供給ポート13b、進角室7aに連通する進角室連通ポート13c、遅角室7bに連通する遅角室連通ポート13d、オイルパン9a内にオイルを戻すドレーンポート13eが形成されている。
油圧供給ポート13b、進角室連通ポート13c、遅角室連通ポート13dおよびドレーンポート13eは、スリーブ13の側面に形成された穴であり、図1左側(電磁アクチュエータ12とは異なる側)から右側(電磁アクチュエータ12側)に向けて、ドレーンポート13e、進角室連通ポート13c、油圧供給ポート13b、遅角室連通ポート13d、ドレーンポート13eが形成されている。
スプール14は、スリーブ13の内径寸法(挿通穴13aの径)にほぼ一致した外径寸法を有するポート遮断用の大径部14a(ランド)を4つ備える。
各大径部14aの間には、スプール14の軸方向位置に応じて複数の入出力ポート(13b〜13e)の連通状態を変更する進角室ドレーン用小径部14b、油圧供給用小径部14c、遅角室ドレーン用小径部14dが形成されている。
進角室ドレーン用小径部14bは、遅角室7bに油圧が供給されている時に進角室7aの油圧をドレーンするためのものであり、油圧供給用小径部14cは進角室7aまたは遅角室7bの一方へ油圧を供給するためのものであり、遅角室ドレーン用小径部14dは進角室7aに油圧が供給されている時に遅角室7bの油圧をドレーンするためのものである。
リターンスプリング15は、スプール14を図1右側に向けて付勢する圧縮コイルスプリングであり、スリーブ13の図1左側のバネ室13f内において、スリーブ13の図1左端の開口端に装着された止め輪15aとスプール14の間で軸方向に圧縮された状態で配置される。なお、止め輪15aには、呼吸用のオイルの給排を行う貫通穴が形成されている。
(電磁アクチュエータ12の説明)
電磁アクチュエータ12は、コイル16、プランジャ17、固定子(フロントステータ18、リヤステータ19)、コネクタ20を備える。
コイル16は、通電されると磁力を発生して、磁気吸引部22(後述する)にプランジャ17を磁気吸引させる磁力発生手段であり、略円筒形状を呈したボビン21の周囲に絶縁被覆された導線(エナメル線等)を多数巻回したものであり、円筒形状に設けられている。
ここで、ボビン21は、周囲にコイル16が巻回されるボビン円筒部と、このボビン円筒部の両端部においてコイル16の軸方向巻端(図1中の左右端)を保持するボビンフランジとからなる1次成形樹脂であり、ボビン21の樹脂成形型の内部に熱で溶融させた流動性の樹脂(例えば、PBT等)を流し込んで形成したものである。
なお、ボビン21の軸方向の両端には、略円筒形状のボス部21aが形成されている。各ボス部21aは、両ボビンフランジの側面の内周側に設けられるものである。
プランジャ17は、磁気吸引部22(後述する)に磁気吸引される磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)によって形成された円柱体であり、径方向磁気受渡部27(後述する)の内周面に直接摺接して、軸方向へスライド可能に支持されている。
固定子を、図1、図2とともに図3〜図5を参照して説明する。なお、以下では、図1〜図4および図5(b)の左側を前(フロント)、右側を後ろ(リヤ)として説明する。 固定子は、コイル16を内部に収容し、コイル16の内外周にプランジャ17を介した閉磁路を形成するものであり、プランジャ17を軸方向へ磁気吸引する磁気吸引部22(後述する)、コイル16の外周を覆うヨーク部(後述する第1、第2ヨーク部23、28で構成される)、およびプランジャ17と径方向の磁気の受け渡しを行う径方向磁気受渡部27(後述する)を備える。
固定子は、内部にコイル16を配置するべく、複数に分割形成されたものを組み合わせて構成されるものであり、この実施例1では、フロントステータ(第1ステータに相当する)18とリヤステータ(第2ステータに相当する)19を組み合わせて設けられている。
フロントステータ18は、プランジャ17を図1左側(軸方向)へ磁気吸引する磁気吸引部22と、コイル16の外周を覆う第1ヨーク部23と、磁気吸引部22と第1ヨーク部23の間を結合するフロントリングフランジ部24とを磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)によって一体に設けたものである。
磁気吸引部22は、磁束をプランジャ17の図1左側近傍へ導くもので、プランジャ17と接触しないでプランジャ17の一部が軸方向に交差可能な略筒形状を呈している。磁気吸引部22の外周にはテーパ面が形成されており、プランジャ17のストローク量に対して磁気吸引力が変化しない特性に設けられている。
なお、この実施例では、プランジャ17の先端外周(磁気吸引部22との軸方向に交差する部分)にテーパ面を設けて、磁気吸引部22とプランジャ17の接触を回避する例を示すが、磁気吸引部22の内周をテーパ面に設けて、磁気吸引部22とプランジャ17の接触を回避するようにしても良い。
第1ヨーク部23は、後述する第2ヨーク部28と組み合わされてヨーク部を成すものである。この第1ヨーク部23は、円筒形状を呈するものであり、第1ヨーク部23の内径寸法は、コイル16が巻回されたボビン21の外径寸法よりも大きく設けられ、第1ヨーク部23と、コイル16およびボビン21との隙間には、2次成形樹脂25が充填される。即ち、第1ヨーク部23とコイル16(ボビン21を含む)の間には、製造時に2次成形樹脂25を流し込む充填室26が形成されている。
また、第1ヨーク部23は、軸方向においてコイル16を完全にオーバーラップして設けられている。即ち、第1ヨーク部23の軸方向の後端(第1ヨーク部23の開放端:図3右端)が、コイル16の軸方向の後端よりも後ろ側へ延びて設けられている。
フロントリングフランジ部24は、磁気吸引部22と第1ヨーク部23を結合するリング円板部であり、充填室26に面する部分(ボス部21aと当接しないボス部21aの外周部分)には、複数の樹脂通過穴24aが設けられている。この複数の樹脂通過穴24aについては後述する。
リヤステータ19は、プランジャ17の外周を覆ってプランジャ17と径方向の磁気の受け渡しを行う径方向磁気受渡部27と、コイル16の外周を覆う第2ヨーク部28と、径方向磁気受渡部27と第2ヨーク部28の間を結合するリヤリングフランジ部29とを磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)によって一体に設けたものである。
径方向磁気受渡部27は、プランジャ17の外周を覆う円筒形状を呈するものであり、内周面においてプランジャ17を軸方向へ摺動自在に支持するとともに、プランジャ17と径方向の磁束の受け渡しを行うものである。
第2ヨーク部28は、第1ヨーク部23と同様に円筒形状を呈する。第2ヨーク部28は、第1ヨーク部23の外周を覆い、第1ヨーク部23と軸方向に重なって磁気的に結合される。即ち、第1ヨーク部23の外周に第2ヨーク部28が被せられることで、第1ヨーク部23と第2ヨーク部28が重なり、その重なり範囲が軸方向へ長く延びた状態で結合される。
第2ヨーク部28の内径寸法は、第1ヨーク部23の外径寸法と略一致して設けられている。即ち、第2ヨーク部28は、第1ヨーク部23の外周面に軽圧入あるいは組付け用のクリアランスを介して組付けられる。
また、第2ヨーク部28は、軸方向においてコイル16を完全にオーバーラップして設けられている。即ち、第2ヨーク部28の軸方向の前端(第2ヨーク部28の開放端:図3左端)が、コイル16の軸方向の前端よりも前側へ延びて設けられている。
リヤリングフランジ部29は、径方向磁気受渡部27と第2ヨーク部28を結合するリング円板部である。
リヤリングフランジ部29において充填室26に面する部分(ボス部21aが当接しないボス部21aの外周部分)には、図3に示すように、コイル16の通電を行う2本のターミナル端子31の取出穴32が形成されている。
この取出穴32は、製造時に溶融した2次成形樹脂25を充填室26内へ流し入れる樹脂流入口としても機能する。
コネクタ20は、図示しない外部コネクタとの結合手段であり、コイル16等を樹脂モールドする2次成形樹脂25の一部によって形成され、その内部にはコイル16の導線端部とそれぞれ接続されたターミナル端子31が配置されている。このターミナル端子31は、一端がコネクタ20内で露出するとともに、他端がボビン21に形成された差込保持部21b(符号、図4参照)に差し込まれて保持された状態で2次成形樹脂25に樹脂モールドされる。
2次成形樹脂25は、上述した充填室26内に充填されて固定子内においてコイル16をモールド固定する機能、およびコネクタ20を形成する機能の他に、電磁アクチュエータ12のハウジングを形成する機能、スプール弁11と電磁アクチュエータ12とを結合する機能、およびOCV3をエンジンヘッド等の固定対象物に固定する際に用いられるブラケット33を形成する機能を果たすものであり、樹脂成形型の内部に電磁アクチュエータ12の機能部品をセットした後、熱で溶融させた流動性の樹脂(例えば、PBT等)を流し込んで形成したものである。
なお、ブラケット33にモールド保持された符号33aは、締結ボルトによる締結力を受ける金属スリーブである。
OCV3は、プランジャ17による図1左側への駆動力をスプール14へ伝えるとともに、スプール14に与えられたリターンスプリング15の付勢力をプランジャ17へ伝えるシャフト34を備える。
この実施例に示すシャフト34は、スプール14の図1右側にスプール14と一体に設けられたものであるが、別体のものであっても良い。
シャフト34を含むスプール14の軸心に形成されたスプール呼吸路14eは、プランジャ17の軸心に形成されたプランジャ呼吸路17aと連通して、プランジャ17の図1右側の容積変化部と、スリーブ13の先端部に形成されたドレーンポート13gとを連通する。
また、シャフト34の途中には、シャフト34の周囲の容積変動室とスプール呼吸路14eとを連通させる呼吸孔14fが形成されている。
(実施例1の特徴技術)
次に、2次成形樹脂25によって、電磁アクチュエータ12のハウジングを形成し、かつOCV3と電磁アクチュエータ12とを結合する技術を具体的に説明する。
2次成形樹脂25は、固定子の外面を全て覆って固定子をモールド固定するとともに、スリーブ13における電磁アクチュエータ12側の端部(駆動対象装置のハウジングの一部の一例)の外周面を覆ってスリーブ13をモールド固定する。なお、OCV3と電磁アクチュエータ12とを結合する2次成形樹脂25は、上述したように、コイル16をモールド固定するとともに、コネクタ20およびブラケット33を形成する成形樹脂と同一の樹脂であり、1回の2次成形工程により形成される。
2次成形樹脂25によってOCV3と電磁アクチュエータ12とを結合するために、この実施例1では、
(1)スリーブ13と固定子を結合する部分の2次成形樹脂25の強度を高めるロバスト性向上手段、
(2)2次成形樹脂25からスリーブ13が抜け出ることを防止する抜止手段、
(3)2次成形樹脂25の成形時に、溶融した樹脂がスリーブ13と固定子の間から内部に漏れ入るのを防ぐスリーブ側シール手段、
(4)2次成形樹脂25の成形時に、溶融した樹脂が固定子の後端から径方向磁気受渡部27の内側(即ち、プランジャ17の摺動面)に入るのを防ぐ後端シール手段、
(5)2次成形樹脂25の成形時に、溶融した樹脂が固定子とボビン21の間から内部に漏れ入るのを防ぐ固定子内シール手段を採用している。
上記(1)のロバスト性向上手段を説明する。
ロバスト性向上手段は、固定子の外周側の2次成形樹脂25と、固定子の内側である充填室26内の2次成形樹脂25とを結合して、スリーブ13と固定子を結合する部分の2次成形樹脂25の強度を高める技術である。
具体的に、フロントリングフランジ部24には、充填室26に面する部分(ボス部21aと当接しないボス部21aの外周部分)と、スリーブ13の後端の外周部分とを連通する複数の樹脂通過穴24aが設けられている。この複数の樹脂通過穴24aは、図5に示すように、等間隔で環状に設けられたものであり、成形時に充填室26に流し込まれた樹脂の一部が樹脂通過穴24aを通過してスリーブ13の外周に流れ出る、あるいは成形時にスリーブ13の外周に流し込まれた樹脂の一部が樹脂通過穴24aを通過して充填室26に流し込むようになっている。
これにより、樹脂成形時に充填室26を通過してスリーブ13側に導かれた溶融樹脂と、固定子の外周を通ってスリーブ13側に導かれた溶融樹脂とがスリーブ13側で合流するため、スリーブ13側において固定子の外側の2次成形樹脂25と内側の2次成形樹脂25が結合することになり、スリーブ13と固定子を結合する部分の2次成形樹脂25の強度を高めることができる。
上記(2)の抜止手段を説明する。
抜止手段は、スリーブ13と2次成形樹脂25とを軸方向に係合させて、スリーブ13に外力が加えられても、スリーブ13が2次成形樹脂25から抜け出るのを防ぐ手段である。
スリーブ13は、上述したように略筒形状を呈するものであり、2次成形樹脂25によりモールドされる部分も円筒形状を成す。
2次成形樹脂25によりモールドされる筒部13hは、スリーブ13の外径寸法(エンジンシリンダヘッド等への挿入径)より小径に設けられており、その筒部13hには、図1、図2に示すように、電磁アクチュエータ12側が径大となる段差13iが設けられている。具体的に、2次成形樹脂25によりモールドされる筒部13hの前側には、全周に亘る溝部が形成されており、この溝部のリヤ側壁面によって段差13iが形成されている。
このような段差13iを設けることにより、筒部13hを覆う2次成形樹脂25が段差13iと軸方向に係合した形となるため、強い外力が加えられても、2次成形樹脂25からスリーブ13が抜ける不具合が生じない。
上記(3)のスリーブ側シール手段を説明する。
スリーブ側シール手段は、2次成形樹脂25の成形時に、スリーブ13の後端と、固定子の前端である磁気吸引部22の開口周囲(固定子のハウジング側の開口周囲の一例)とを全周に亘って当接させて、溶融した樹脂がスリーブ13と固定子の間から内部に漏れ入るのを防ぐ手段である。
具体的に、スリーブ13の後端面(固定子との当接面)は、軸方向に対して垂直で平滑な平面に設けられるとともに、フロントリングフランジ部24の前面(スリーブ13との当接面)も、軸方向に対して垂直で平滑な平面に設けられている。そして、2次成形樹脂25の成形時にスリーブ13と固定子とが軸方向に加圧されて接合面が密着し、溶融樹脂が内周側へ漏れ入らず、スプール14およびプランジャ17の摺動面に成形樹脂が付着する不具合がない。
上記(4)の後端シール手段を説明する。
後端シール手段は、固定子の後端である径方向磁気受渡部27の開口周囲(固定子の反ハウジング側の開口周囲の一例)を、非磁性体金属よりなるストッパ35によって閉塞して、2次成形樹脂25の成形時に溶融した樹脂が径方向磁気受渡部27の内部に入るのを防ぐ手段である。
具体的に、ストッパ35は、銅、黄銅、アルミニウム、ステンレス等の非磁性体金属よりなる平板円板であり、少なくとも固定子との当接面は平滑な平面に設けられている。また、リヤリングフランジ部29の後面(ストッパ35との当接面)も、軸方向に対して垂直で平滑な平面に設けられている。そして、2次成形樹脂25の成形時にストッパ35と固定子とが軸方向に加圧されて接合面が密着し、溶融樹脂が内周側へ漏れ入らず、プランジャ17の摺動面に成形樹脂が付着する不具合がない。
また、プランジャ17は、コイル16の通電停止時に金属製のストッパ35に当接するため、プランジャ17のストッパ面(プランジャ17がリターンスプリング15に付勢されて停止する面)における樹脂摩耗の発生がない。
さらに、ストッパ35は非磁性体であるため、プランジャ17がストッパ35に磁気固着する不具合がない。
上記(5)の固定子内シール手段を説明する。
固定子内シール手段は、2次成形樹脂25の成形時に、ボビン21の前端と後端をそれぞれ固定子に当接させて、溶融した樹脂がボビン21と固定子の間から内部に漏れ入るのを防ぐ手段である。
具体的に、ボビン21の両端に設けられた各ボス部21aは、軸方向の先端面(固定子との当接面)が軸方向に対して垂直で平滑な平面に設けられるとともに、フロントリングフランジ部24の後面(ボス部21aとの当接面)とリヤリングフランジ部29の前面(ボス部21aとの当接面)も、軸方向に対して垂直で平滑な平面に設けられている。
また、この実施例1では、図4に示すように、内側に配置される第1ヨーク部23の軸方向のボビン収容長Aを、ボビン21の軸方向長Bより短く設けている。これにより、図3に示すように、ボビン21が収容された状態のフロントステータ18とリヤステータ19を軸方向に加圧することで、ボビン21とフロントステータ18の当接面、およびボビン21とリヤステータ19の当接面が確実に加圧されて密着する。
これにより、2次成形樹脂25の成形時に、ボビン21と固定子との間から溶融樹脂が内周側へ漏れ入る不具合がなく、スプール14およびプランジャ17の摺動面に成形樹脂が付着する不具合がない。
次に、要部の組付け手順を説明する。
まず、スリーブ13を2次成形型内にセットする。
次に、フロントステータ18を2次成形型内にセットする。
次に、フロントステータ18内にコイル16およびターミナル端子31が設けられたボビン21をセットする。
次に、第1ヨーク部23を第2ヨーク部28が覆うようにリヤステータ19をセットする。
次に、リヤステータ19の後端開口を閉塞するようにストッパ35をセットする。
次に、スリーブ13とストッパ35を軸方向に加圧し、その状態で2次成形型内に溶融した樹脂を充填する。そして、樹脂の固化後に、固化した2次成形樹脂25により結合されたスリーブ13および固定子を取り出す。
その後、スリーブ13の前端の開口部からプランジャ17を組み入れ、次にスプール14を組み入れ、続いてリターンスプリング15を組み入れ、開口部に止め輪15aを取り付けることで、OCV3の組付けが完了する。
(ECU4の説明)
ECU4は、周知のコンピュータであり、VVTの作動を制御するVVT制御機能が設けられている。このVVT制御機能は、各種センサ類により読み込まれたエンジン運転状態(乗員の運転状態を含む)と、ECU4のメモリに格納されたVVT制御プログラムとに基づいて、コイル16の通電量(供給電流量)をデューティ比制御するものであり、コイル16の通電量を制御することによってスプール14の軸方向位置を制御して、進角室7aおよび遅角室7bの油圧を制御し、カムシャフトの進角位相をエンジン運転状態に応じた進角位相に制御するものである。
(VVTの作動説明)
車両の運転状態に応じてECU4がカムシャフトを進角させる際、ECU4はコイル16への供給電流量を増加させる。すると、コイル16の発生する磁力が増加し、プランジャ17とシャフト34とスプール14が図1左側(進角側)へ移動する。すると、油圧供給ポート13bと進角室連通ポート13cの連通割合が増加するとともに、遅角室連通ポート13dとドレーンポート13eの連通割合が増加する。この結果、進角室7aの油圧が増加し、逆に遅角室7bの油圧が減少して、ベーンロータ6がシューハウジング5に対して相対的に進角側へ変位し、カムシャフトが進角する。
逆に、車両の運転状態に応じてECU4がカムシャフトを遅角させる際、ECU4はコイル16への供給電流量を減少させる。すると、コイル16の発生する磁力が減少し、プランジャ17とシャフト34とスプール14が図1右側(遅角側)へ移動する。すると、油圧供給ポート13bと遅角室連通ポート13dの連通割合が増加するとともに、進角室連通ポート13cとドレーンポート13eの連通割合が増加する。この結果、遅角室7bの油圧が増加し、逆に進角室7aの油圧が減少して、ベーンロータ6がシューハウジング5に対して相対的に遅角側へ変位し、カムシャフトが遅角する。
(実施例1の効果)
実施例1のOCV3は、上述したように、電磁アクチュエータ12の固定子と、スプール弁11のスリーブ13とが、共通の2次成形樹脂25にモールド固定されることで結合される。このように、カシメ工程を用いることなくスプール弁11と電磁アクチュエータ12とを結合することができる。即ち、従来技術のような金属の塑性変形を伴うことなく固定子とスリーブ13を結合できる。これによって、スリーブ13と固定子との結合時に、変形力を伴うような大きな外力がスリーブ13と固定子の結合部に作用することがなく、スリーブ13と固定子の位置関係が結合時の外力によってバラツク不具合を回避でき、OCV3にゆがみ等が発生するのを防ぐことができる。
このように、OCV3のゆがみの発生が防がれるため、OCV3をエンジンのシリンダヘッド等に組付ける際の組付け性能が劣化する不具合が生じない。
また、固定子をモールド固定する2次成形樹脂25が固定子の外面を完全に覆うため、固定子の外面が外部に露出することがなく、固定子の耐蝕性を得るための工程を別途用いなくても済む。このため、この耐蝕性を得るための工程を不要にでき、OCV3のコストを抑えることができる。
図7〜図9を参照して実施例2を説明する。なお、以下の各実施例において上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
上記実施例1で示したように、OCV3は、スプール弁11と電磁アクチュエータ12とを2次成形樹脂25によって一体化した電磁スプール弁であり、スプール弁11が固定対象物41(エンジンのシリンダヘッド等)に形成された挿入穴42の内部に挿入配置されるとともに、電磁アクチュエータ12が固定対象物41の外部に配置されて使用される。
電磁アクチュエータ12が配置される場所によっては、挿入穴42の内部のオイルが電磁アクチュエータ12側(外部)へ漏れても良い場合(例えば、電磁アクチュエータ12がエンジンのシリンダヘッドの内部に配置される場合など)と、漏れて悪い場合(例えば、電磁アクチュエータ12が大気中に配置される場合)とがある。
電磁アクチュエータ12が大気中に配置される場合、この実施例2では、挿入穴42の内部のオイルが電磁アクチュエータ12側(外部)へ漏れるのを防ぐために、以下の構成を採用している。
(1)2次成形樹脂25は、実施例1と同様、ターミナル端子31を除いて電磁アクチュエータ12を全て覆う。
(2)ボビン21におけるターミナル端子31の挿込口の周囲は、2次成形樹脂25と熱溶着される。
具体的に、ボビン21の後端においてターミナル端子31の取出穴32の内部に挿入される挿入突起(ボビン21においてターミナル端子31が挿し入れられる部分)の周囲には、挿入突起の全周に亘る微細突起(図示しない)がボビン21の成形時に形成されており、2次成形時に溶融した高温の2次成形樹脂25が2次成形型の内部に流し込まれた際に、微細突起が高温の2次成形樹脂25に触れて溶けて、ボビン21と2次成形樹脂25とが熱溶着されるように設けられている。この熱溶着によってボビン21と2次成形樹脂25とが一体化することにより、ターミナル端子31と成形樹脂との接合境界にオイルが至るオイル経路が喪失するため、ターミナル端子31と成形樹脂との接合境界からオイルが漏れ出ることはない。
なお、ボビン21の前後端にて2次成形樹脂25と触れる部分においても2次成型時に熱溶着されるように設けられている。このため、コイル16にオイルが触れることが無いため、コイル16からコイル端を介してターミナル端子31へオイルが至ることはない。即ち、ボビン21とターミナル端子31の境界から外部へオイルが漏れ出ることはない。
(3)2次成形樹脂25は、実施例1と同様、スリーブ13の端部の外周を環状に覆ってスリーブ13をモールド固定する。
(4)2次成形樹脂25のうちスリーブ13の端部の外周を覆うオーバーラップ樹脂25aは、スリーブ13とともに固定対象物41に形成された挿入穴42の内部に挿入配置される。
(5)固定対象物41の挿入穴42とオーバーラップ樹脂25aの間にOリング43(シールリングの一例)を配置し、Oリング43により挿入穴42とオーバーラップ樹脂25aにシール面αを形成して挿入穴42内のオイルが外部へ漏れるのを防ぐ。
(6)スリーブ13の径変化による段差面13jとオーバーラップ樹脂25aとによって、Oリング43を装着するリング溝44を形成する。このリング溝44は、2次成型樹脂25の成形時に成形型によって形成されるものである。なお、上記(5)の構成で示したように、Oリング43はオーバーラップ樹脂25aに当接してシール面αを形成するものであるため、リング溝44の底面はオーバーラップ樹脂25aによって形成される。
この(6)を具体的に説明すると、スリーブ13の外径寸法(挿入穴42への挿入外径)と、オーバーラップ樹脂25aの外径寸法(挿入穴42への挿入外径)を略同じにするために、オーバーラップ樹脂25aの内側に配置されるオーバーラップスリーブ13kの径寸法は、実施例1と同様、スリーブ13の外径寸法より小径に設けられる。この実施例2は、オーバーラップスリーブ13kを小径にしたことによる段差面13jを利用して、Oリング43を装着するリング溝44を形成したものであり、リング溝44の底面は、オーバーラップスリーブ13kの外周を覆うオーバーラップ樹脂25aの一部によって形成される。
(実施例2の効果)
実施例2のOCV3は、上述したように、オイルの漏れ経路が絶たれているターミナル端子31を除いて2次成形樹脂25が電磁アクチュエータ12の外側を全て覆う構造を採用している。このため、電磁アクチュエータ12内のオイルが漏れ出ることが可能な箇所を、スリーブ13と2次成形樹脂25との接合境界に限定できる。
そして、電磁アクチュエータ12を覆う2次成形樹脂25によって、スリーブ13の端部の外周を覆うオーバーラップ樹脂25aを設け、そのオーバーラップ樹脂25aと、スプール弁11が挿入配置される挿入穴42との間を、Oリング43でシールする構造を採用することにより、オイルが漏れ出る可能性が唯一あるスリーブ13と2次成形樹脂25との接合境界の外周縁を、Oリング43より挿入穴42の内部側(大気開放側とは逆側)に位置させることができる。
これにより、スプール弁11および電磁アクチュエータ12内のオイルが、図9中の矢印βに示すように、スリーブ13と2次成形樹脂25との接合境界を通って挿入穴42内に漏れ出たとしても、その漏れ出たオイルはOリング43より挿入穴42の内側(奥方)に漏れ出るものであり、Oリング43によって外部への漏れが防がれる。
この結果、この実施例2に示すように、電磁アクチュエータ12が大気中に配置されるものであっても、1つのOリング43だけでオイルが大気側へ漏れ出るのを防ぐことができる。
即ち、従来技術に比較してシール箇所を少なくできるため、オイル漏れに対する信頼性を高めることができるとともに、部品点数の減少および組付工数の低下によってコストを抑えることができる。
図10を参照して実施例3を説明する。
上記実施例2では、オーバーラップスリーブ13kを小径にしたことによる段差面13jを利用して、Oリング43を装着するリング溝44を形成する例を示した。
これに対し、この実施例3は、オーバーラップ樹脂25aのみでリング溝44を設けたものである。このように設けても、実施例2と同様の効果を得ることができる。
図11を参照して実施例4を説明する。
上記実施例2、3では、Oリング43を装着するリング溝44をOCV3側に形成する例を示した。
これに対し、この実施例4は、Oリング43を装着するリング溝44を固定対象物41における挿入穴42の内周面に設けたものである。即ち、上記実施例1であっても、オーバーラップ樹脂25aの外周面にOリング43を当接させることで、実施例4を達成できる。このように設けても、実施例2と同様の効果を得ることができる。
〔変形例〕
上記の実施例では、VVTに用いられるOCV3に本発明を適用する例を示したが、VVT以外の用途に用いられるOCV(例えば、自動変速機の油圧制御用のOCV等)に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、OCV3として用いられる電磁スプール弁に本発明を適用する例を示したが、オイル以外の流体の切替、圧力調整、流量調整等に用いられる電磁スプール弁に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、本発明が適用された電磁アクチュエータ12によってスプール弁11を駆動する例を示したが、スプール弁11とは異なるバルブ装置を駆動する電磁アクチュエータに本発明を適用しても良い。即ち、全ての電磁弁の電磁アクチュエータに本発明を適用しても良い。
さらに、電磁弁以外に用いられる電磁アクチュエータに本発明を適用しても良い。即ち、駆動対象装置はバルブ装置に限定されるものではなく、種々の駆動対象装置と電磁アクチュエータとの結合に本発明を適用しても良い。
OCVの軸方向に沿う断面図である。 電磁アクチュエータの軸方向に沿う断面図である。 2次成形樹脂でモールドされる前におけるコイルが組み込まれた固定子の軸方向に沿う断面図である。 コイルが組み込まれたフロントステータの軸方向に沿う断面図である。 フロントステータの軸方向視図および軸方向に沿う断面図である。 VVTの概略図である。 OCVの軸方向に沿う断面図である(実施例2)。 OCVの要部断面図である(実施例2)。 固定対象物に組付けられたOCVの要部断面図である(実施例2)。 固定対象物に組付けられたOCVの要部断面図である(実施例3)。 固定対象物に組付けられたOCVの要部断面図である(実施例4)。
符号の説明
3 OCV(電磁スプール弁)
11 スプール弁(駆動対象装置)
12 電磁アクチュエータ
13 スリーブ(ハウジング)
13h 筒部
13i 段差
13j リーブの径変化による段差面
14 スプール(駆動対象物)
16 コイル
17 プランジャ
18 フロントステータ(第1ステータ)
19 リヤステータ(第2ステータ)
21 ボビン
22 磁気吸引部
23 第1ヨーク部
24 フロントリングフランジ部(固定子のハウジング側の開口周囲)
24a 樹脂通過穴
25 2次成形樹脂(成形樹脂)
25a オーバーラップ樹脂
26 充填室
27 径方向磁気受渡部
28 第2ヨーク部
29 リヤリングフランジ部(固定子のハウジングとは異なった側の開口周囲)
31 ターミナル端子
32 取出穴(樹脂流入口)
35 ストッパ
41 固定対象物
42 挿入穴
43 Oリング(シールリング)
44 リング溝
α シール面

Claims (11)

  1. 駆動対象装置のハウジング内に配置された駆動対象物を駆動する電磁アクチュエータであって、
    この電磁アクチュエータは、
    周囲にコイルが巻回される筒形のボビンと、
    前記コイルの発生する磁力により磁気吸引されて前記駆動対象物を駆動するプランジャと、
    このプランジャを軸方向へ磁気吸引する磁気吸引部、前記コイルの外周を覆うヨーク部、および前記プランジャと径方向の磁気の受け渡しを行う径方向磁気受渡部を備える固定子と、
    この固定子の外面を覆ってモールド固定するとともに、前記ハウジングの少なくとも一部をモールド固定する成形樹脂と、
    を具備することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記成形樹脂は、前記コイルと前記ヨーク部の間に充填されて前記コイルをモールド固定する成形樹脂と同一の樹脂であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  3. 請求項2に記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記固定子の前記ハウジングとは異なった側には、前記コイルと前記ヨーク部の間の充填室に、溶融した成形樹脂を流入させるための樹脂流入口が設けられ、
    前記固定子の前記ハウジング側には、前記ハウジングをモールドする部分と前記充填室内とを連通する樹脂通過穴が設けられていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記ハウジングは、前記成形樹脂によりモールドされる部分が少なくとも筒形状を成す筒部に設けられ、
    前記筒部には、電磁アクチュエータ側が径大となる段差が設けられていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電磁アクチュエータにおいて、
    略筒状を呈する前記固定子の前記ハウジング側の開口周囲は、前記固定子と前記ハウジングとが全周に亘って当接することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電磁アクチュエータにおいて、
    略筒状を呈する前記固定子の前記ハウジングとは異なった側の開口周囲は、非磁性体金属よりなるストッパによって閉塞されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記ボビンの軸方向の一端と他端は、それぞれ前記固定子と全周に亘って当接することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  8. 請求項7に記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記固定子は、前記磁気吸引部および前記ヨーク部の一部を成す第1ヨーク部を一体に設けた第1ステータと、前記径方向磁気受渡部および前記ヨーク部の他部を成す第2ヨーク部を一体に設けた第2ステータとからなり、径の異なる前記第1ヨーク部と前記第2ヨーク部を重ねて磁気的に結合したものであり、
    前記第1ヨーク部と前記第2ヨーク部のうち、内側に配置されるヨーク部の軸方向のボビン収容長Aは、前記ボビンの軸方向長Bより短く設けられていることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記ハウジングは、略筒形状に設けられたスリーブであり、
    前記駆動対象物は、前記スリーブ内において軸方向に移動可能に支持されたスプールであり、
    前記駆動対象装置は、スプール弁であることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  10. 請求項9に記載の電磁アクチュエータにおいて、
    この電磁アクチュエータは、前記スプール弁と組み合わされて電磁スプール弁を構成するものであり、
    この電磁スプール弁は、前記電磁アクチュエータおよび前記スプール弁の内部にオイルが流入可能に設けられ、前記スプールが固定対象物に形成された挿入穴の内部に挿入配置され、前記電磁アクチュエータが前記固定対象物の外部の大気中に配置されるものであり、
    前記成形樹脂は、前記コイルの外部接続用のターミナル端子を除いた前記電磁アクチュエータの外側の全てを覆うとともに、前記スリーブの端部の外周を環状に覆って前記スリーブをモールド固定するものであり、
    前記成形樹脂のうち前記スリーブの端部の外周を覆うオーバーラップ樹脂は、前記スリーブとともに前記固定対象物に形成された前記挿入穴の内部に挿入配置されるものであり、
    前記挿入穴と前記オーバーラップ樹脂の間にシールリングを配置し、当該シールリングにより前記挿入穴と前記オーバーラップ樹脂にシール面を形成して前記挿入穴内のオイルが外部へ漏れるのを防ぐことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  11. 請求項10に記載の電磁アクチュエータにおいて、
    前記スリーブの径変化による段差面と前記オーバーラップ樹脂とによって、前記シールリングを装着するリング溝を形成するものであり、
    このリング溝の底面は、前記オーバーラップ樹脂によって形成されることを特徴とする電磁アクチュエータ。
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