JP2014020542A - 電磁弁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バルブボディ5は樹脂製であり、金属製のステータコア2に接する箇所には環状に突出したビード8が設けられている。2次成形樹脂6の成形型の内部において、ステータコア2をバルブボディ5に押し付けることでこのビード8の一部を潰し、ステータコア2とバルブボディ5の隙間距離Bを規定値に設けるものである。これにより、ターミナル端子とコイル端部との電気的な接続部分にダメージが生じることなく、バルブ支持部材に対するターミナル端子の位置精度を高めることができる。また、環状のビード8により、2次成形樹脂6の溶融樹脂が、ステータコア2とバルブボディ5の接触箇所から内側に流れ込む不具合を防ぐことができる。
【選択図】 図2
Description
電磁弁の具体的な一例として、特許文献1に開示されるCCV(キャニスタ・クローズド・バルブ)が知られている。
特許文献1の電磁弁は、気化燃料通路の開閉を行うものであり、電磁アクチュエータのムービングコア(可動子)に、気化燃料通路の開閉を行う弁体を設けたものである。
従来技術に用いられるターミナル端子は、コイルや固定子等をモールドする2次成形樹脂によって設けられる樹脂コネクタの内部に突出するオス型コネクタである。
そして、このオス型コネクタに、リード線の先に設けられたメス型コネクタ(外部機材接続用のコネクタ)を接続することで、電磁弁の電気的な接続が行われる。
しかるに、上述した従来技術とは異なり、蒸発燃料処理装置や蒸発燃料蒸散防止装置のハウジングの内部に設けたバルブ支持部材に電磁弁を組付け、ハウジングに設けたターミナル部品と、電磁弁のターミナル端子とを電気的に接続する構造を採用する場合、「ターミナル端子とバルブ支持部材との間」に関連部品(ボビン、ステータコア、ヨーク、2次成形樹脂等)の公差が積み上がってしまう。
その結果、ハウジングに設けたターミナル部品に対して、電磁弁のターミナル端子が積み上がった公差分だけ位置ズレする不具合が生じる。
これにより、ターミナル端子とコイル端部との電気的な接続部分にダメージを生じさせることなく、バルブ支持部材に対するターミナル端子の位置精度を高めることができる。
また、ステータコアに押し付けられる環状のビードにより、2次成形樹脂の成形時における溶融樹脂が、ステータコアおよびバルブボディの接触部から内側に流れ込むのを防ぐことができる。
電磁弁は、例えば、車両用の蒸発燃料蒸散防止装置(燃料タンク内において蒸発した蒸発燃料の蒸散を防ぐ装置)または車両用の蒸発燃料処理装置(蒸発燃料蒸散防止装置の動作チェック等の処理を行う処理装置)に用いられる。
電磁弁は、通路の開閉切替または三方切替などを行う切替バルブと、この切替バルブを駆動する電磁アクチュエータとを結合して構成される。
・通電により磁力を発生するコイル1と、
・このコイル1の発生する磁束の磁路の一部を形成する金属製のステータコア2と、
・このステータコア2に対して位置決めされるものであり、コイル1が巻回されるボビン3と、
・このボビン3に取り付けられ、コイル1の端部と電気的に接続するターミナル端子4と、
・ステータコア2とは別に設けられ、ステータコア2に環状に接する樹脂製のバルブボディ5と、
・ターミナル端子4とボビン3との結合部、少なくともステータコア2とバルブボディ5の接触部、コイル1、ステータコア2、ボビン3をモールドする樹脂製の2次成形樹脂6と、
を具備する。
バルブボディ5には、ステータコア2に接する箇所に、断面が突起状のビード8が全周に亘って設けられる。
そして、2次成形樹脂6の成形時、成形型X、Yの内部において、ステータコア2とバルブボディ5を押し付けてビード8の突起高Aの一部を潰し、ステータコア2とバルブボディ5の隙間距離Bを規定値に設けている。
なお、以下の実施例において、上記「発明を実施するための形態」と同一符号は関連物を示すものである。
なお、以下では、図1の上側を「上」、図1の下側を「下」と称して説明するが、この上下方向は実施例説明のための方向であり、実際の搭載方向を限定するものではない。
具体的に、切替弁は、
・環状の弁座11および弁座11の内側に通じる上ポート12が設けられた樹脂製のバルブボディ5と、
・弁座11に着座することで上ポート12を閉塞するポペット弁13と、
を備えて構成される。
コイル1は、通電されると磁力を発生するものであり、樹脂性のボビン3の周囲に、絶縁被覆が施された導線(エナメル線等)を多数巻回したものである。
このため、コイル1が通電された状態では、コイル1の発生する磁力により、ムービングコア15とともにポペット弁13が上方へ移動し、ポペット弁13が弁座11に着座して上ポート12と常開ポートの連通を遮断する。
このため、コイル1の通電が停止された状態では、リターンスプリング17の付勢力により、ムービングコア15とともにポペット弁13が下方へ移動し、ポペット弁13が弁座11から下方へ離座して上ポート12を常開ポートを連通させる。
この磁気受渡コアには、外径方向に広がるフランジ19が設けられおり、このフランジ19がヨーク16と磁気的に結合される。
2次成形樹脂6は、電磁アクチュエータを覆うとともに、電磁アクチュエータと切替弁を結合するものであり、ターミナル端子4とボビン3との結合部、少なくともステータコア2とバルブボディ5の接触部、コイル1、ステータコア2、ボビン3をモールドする樹脂である。
このバルブボディ5において、ステータコア2に接する箇所には、断面が上方へ突出した突起状(凸形状)のビード8が切れ目なく環状に設けられている。
この実施例のビード8は、図2に示すように、断面が台形形状を呈するものであり、先端(上端面)にはステータコア2に対して環状に接するリング平面が形成されている。
具体的に、2次成形樹脂6の成形型X、Yの内部において、ステータコア2をバルブボディ5に押し付けてビード8の突起高Aを潰すことで、ステータコア2とバルブボディ5の隙間距離Bを規定値に設けている。
これにより、成形型X、Yが閉じることで、ステータコア2がバルブボディ5に押し付けられて、ビード8の突起高Aの一部を潰し、ステータコア2とバルブボディ5の隙間距離Bを規定値に設定している。
即ち、成形型X、Yを閉じる時に、ビード8の一部を潰して、ターミナル端子4を成形型X、Yでしっかり押さえることができる。
この実施例では、上述したように、ステータコア2と接する箇所のバルブボディ5に環状のビード8を設け、2次成形樹脂6の成形型X、Yの内部において、ステータコア2をバルブボディ5に押し付けてビード8の一部を潰し、ステータコア2とバルブボディ5の隙間距離Bを規定値に設けている。
これにより、ターミナル端子4とコイル1の端部との電気的な接続部分にダメージを生じさせることなく、バルブ支持部材7に対するターミナル端子4の位置精度(重要寸法hの精度)を高めることができる。
ステータコア2に押し付けられる環状のビード8により、2次成形樹脂6の成形時における溶融樹脂が、ステータコア2およびバルブボディ5の接触部から内側へ流れ込む不具合を防ぐことができる。
これにより、電磁弁の信頼性を高めることができ、結果的に蒸発燃料処理装置または蒸発燃料蒸散防止装置の信頼性を高めることができる。
この実施例では、ビード8を断面が台形形状に設け、先端にステータコア2に対して環状に接するリング平面を設けている。
これにより、ビード8の潰し量をΔhとした場合(Δh=A−B)、僅かな潰し量Δhであっても、ステータコア2とバルブボディ5(ビード8)の接触面積を大きく確保することができ、上述した「実施例の効果2(溶融樹脂が内部に流れ込むのを防止する効果)」を確実に得ることができる。
ビード8の形状は、断面が台形形状のものに限定するものではなく、
・図4(a)に示すように、断面が三角形であっても良いし、
・図4(b)に示すように、断面が半円形であっても良い。
なお、図5における実線Aは、断面が台形のビード8の例であり、
図5における実線Bは、断面が三角形のビード8の例であり、
図5における実線Cは、断面が半円形のビード8の例である。
2 ステータコア
3 ボビン
4 ターミナル端子
5 バルブボディ
6 2次成形樹脂
7 バルブ支持部材
8 ビード
Claims (4)
- 通電により磁力を発生するコイル(1)と、
このコイル(1)の発生する磁束の磁路の一部を形成する金属製のステータコア(2)と、
前記コイル(1)が巻回されるボビン(3)と、
このボビン(3)に取り付けられ、前記コイル(1)の端部と電気的に接続するターミナル端子(4)と、
前記ステータコア(2)に環状に接する樹脂製のバルブボディ(5)と、
前記ターミナル端子(4)と前記ボビン(3)との結合部、少なくとも前記ステータコア(2)と前記バルブボディ(5)の接触部、前記コイル(1)、前記ステータコア(2)、前記ボビン(3)をモールドする樹脂製の2次成形樹脂(6)と、
を具備する電磁弁において、
前記バルブボディ(5)には、前記ステータコア(2)に接する箇所に、断面が突起状のビード(8)が全周に亘って設けられ、
前記2次成形樹脂(6)の成形型(X、Y)の内部において前記ステータコア(2)と前記バルブボディ(5)を押し付けて、前記ビード(8)の突起高Aの一部を潰し、前記ステータコア(2)と前記バルブボディ(5)の隙間距離Bを規定値に設けたことを特徴とする電磁弁。 - 請求項1に記載の電磁弁において、
前記ビード(8)は、断面が台形形状に設けられ、先端に前記ステータコア(2)に対して環状に接するリング平面を備えることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1または請求項2に記載の電磁弁において、
前記バルブ支持部材(7)は、当該電磁弁を収容するハウジングに設けられることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電磁弁において、
当該電磁弁は、液体燃料を蓄える燃料タンク内において蒸発した蒸発燃料の蒸散を防ぐ車両用の蒸発燃料蒸散防止装置、または前記蒸発燃料蒸散防止装置の作動処理を行う車両用の蒸散燃料処理装置に用いられることを特徴とする電磁弁。
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