JPH08105563A - 三方電磁弁及びその組立方法 - Google Patents

三方電磁弁及びその組立方法

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JPH08105563A
JPH08105563A JP26616194A JP26616194A JPH08105563A JP H08105563 A JPH08105563 A JP H08105563A JP 26616194 A JP26616194 A JP 26616194A JP 26616194 A JP26616194 A JP 26616194A JP H08105563 A JPH08105563 A JP H08105563A
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bobbin
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way solenoid
valve seat
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Hiromasa Ozawa
弘正 小澤
Kensuke Imada
健介 今田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 三方電磁弁において、部品点数の削減、プラ
ンジャストロークの安定化、及び組立ラインの簡素化を
目的とする。安価な三方電磁弁を得ることを目的とす
る。 【構成】 入力ポート2,出力ポート3,排出ポート
4,及びバルブシート1d,1eを樹脂一体成形したボ
ビン1を用意し、該ボビン1内にプランジャシート部1
5c及び押し棒15aを有するプランジャ15を挿入
し、このプランジャ15をスプリング16によりバルブ
シート方向に付勢し、前記プランジャ押し棒15aが入
力ポート1に設置されたボール13を駆動するように構
成された常開式の三方電磁弁。 【効果】 バルブシート部分とボビン部分の一体化によ
り、部品点数の削減、組立時間の削減が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は三方電磁弁に係り、特
に電気信号に応じて電磁装置の駆動によりボールが変位
して流路が切り換えられる三方電磁弁の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来三方電磁弁の技術分野においては、
例えば特開平3−157576号公報に示すように電磁
力を発生する部分(電磁装置部)と流体を制御する弁部
(弁部)とを分離し、常開型、常閉型を得るように構成
しているものがある。
【0003】図13は上記従来の常閉型電磁弁を示す断
面図であり、電磁装置部120と弁部140から構成さ
れている。まず電磁装置部120の構成について説明す
ると、電磁石のコア121の中央前方の孔にスプリング
122が設けられ、電磁石のコイル127により駆動さ
れるプランジャ123を前方に弾性付勢している。該プ
ランジャ123の前方には押し棒124が嵌合され、押
し棒124の先端部はボール148と当接するようにな
っている。プランジャ123の後端面には非磁性体から
なるスペーサ125がスプリング122の前端を受ける
ように配置され、プランジャ123の外面には導電性の
スリーブ126が装着されている。コイル127はボビ
ン128に装着され、コア121,ケース133,ヨー
ク132,スリーブ126及びプランジャ123を磁路
として磁気回路を形成する。その外側には、+電源が供
給されるプラグ135を具備するソケット134が装着
されたケース133が設けられる。プラグ135は接続
線136を介してコイル127に接続される。ボビン1
28の前方にはアースプレート129がモールド材13
0でボビン128に一体に固定される。アースプレート
129の前方にはウェーブワッシャ131が接触するよ
うに設けられ、その前方にヨーク132が弾設するよう
に配置される。該ヨーク132の後述するアウタベース
142と嵌合する切欠部132aが形成されている。
【0004】一方、弁部140は、第1の弁座146a
が形成されるインナベース146と、該インナベース1
46が組付けられると共に第2の弁座142cが形成さ
れるアウタベース142と、これらの弁座142c,1
46a間に設けられるボール148から構成されてい
る。また、アウタベース142の下方にはケース133
がカシメられる切欠部142g、その後面にはヨーク1
32に嵌合する突部142hが設けられる。更に、アウ
タベース142には、入力ポート143,出力ポート1
44及び排出ポート145が形成されている。
【0005】次に、図13の常閉型三方電磁弁の組み立
ての概略について説明する。電磁装置部120は、ま
ず、ボビン128を有するコイル127はモールド材1
30によりプラグ135付きのソケット134と一体化
され、その組立体がケース133に組付けられる。その
コイル127の軸芯部にコア121とスリーブ126と
スプリング122とを介してプランジャ123が装着さ
れ、その後端部においてコア121にケースがカシメ1
33aにより固着される。また、プランジャ123の先
端部にはウェーブワッシャ131を介してヨーク132
が設けられる。弁部140は、まず、アウタベース14
2の膨大孔142aにボール148を装着した後、膨大
孔142aの段部にインナベース146を嵌合する。そ
して、アウタベース142の背面に形成された排出ポー
ト145を形成する溝部の内方端部142fをカシメる
ことにより、インナベース146とアウタベース142
を組み立てる。そして、インナベース146の貫通孔1
46bに押し棒124の先端が臨むように位置決めを行
ない、アウタベース142をヨーク132に当接させた
状態で、ケース133の端縁部をアウタベースの切欠部
142gにカシメ133bで固着することにより、常閉
型三方電磁弁を組み立てる。
【0006】図14は従来の常開型電磁弁を示す断面図
であり、電磁装置部120は、押し棒124のテーパ面
124cをインナベースの背面に当接可能に構成するこ
とにより、ニードル弁の機能を果すようになっている。
その他の構成は図13と同様である。一方、弁部160
はアウタベース162、インナベース166及びボール
168から構成されており、アウタベース162には段
部162bを有する膨大孔162aが形成され、その中
にボール168を収納するインナベース166が装着さ
れる。またアウタベース162の下方にはケース133
がカシメられる切欠部162g、後面にはヨーク132
に嵌まり合う突部162hが設けられる。インナベース
166にはボール168を収納する凹所166bを有
し、その底部に第1の弁座166aを形成すると共に貫
通穴が形成され、その貫通穴は出力ポート164及び排
出ポート165へと連通するようになっている。また、
インナベース166の後面には第2の弁座166cが形
成され、押し棒124のテーパ面124cが当接するよ
うになっている。
【0007】次に、図14の常開型三方電磁弁の組み立
ての概略について説明する。電磁装置部120の組み立
ては図13の常閉型電磁弁と同様であり、弁部160
は、まずアウタベース162の膨大孔162aにボール
168を装着した後、膨大孔の段部162bにインナベ
ース166を嵌合する。そして、アウタベース162の
背面に形成された排出ポート165の内方端部162f
をカシメることにより、インナベース166とアウタベ
ース162を組み立てる。そして、インナベース166
の貫通孔に押し棒124の先端が臨むように位置決めを
行ない、アウタベース162をヨーク132に当接させ
た状態で、ケース133の端縁部をアウタベースの切欠
部162gにカシメ133bで固着することにより、常
開型三方電磁弁を組み立てる。
【0008】以上のように上記従来の電磁弁において
は、インナーベース146,166とアウターベース1
42,162をカシメにより一体化した後、アウターベ
ース142,162とヨーク132を電磁装置のケース
133にカシメることにより構成している。即ち、三方
電磁弁を電磁装置部120と弁部140又は160とに
ブロック化し、電磁装置部120の共通化を図っている
ので、弁部140,160の取り替えることにより常閉
型と常開型のいずれかを簡単に製造することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の三方電磁弁においては、電磁装置部と弁部をブロッ
ク化をしたために、電磁装置120はケース133の2
箇所(133a,b)でカシメるように構成され、電磁
装置組立ラインと弁部組立ラインを別々に設け、更に電
磁装置と弁部を一体化するラインが必要となる。このよ
うに、構造及び組立ラインの両者をより一層簡素化しよ
うとした場合、上記ブロック化が制約事項になってしま
う。また、上記のようにブロック化したために、プラン
ジャの移動距離が各組立部品の寸法により決定される
が、上記カシメる前にプランジャのストロークを各部品
の位置関係から確認しておく必要があった。
【0010】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、部品点数の削減を図り、プランジ
ャの移動距離をボビンとプランジャ寸法のみから割り出
せるようにして特性の安定化を図ると共に、組立ライン
での不良発生率を低減した三方電磁弁を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る常開型の
三方電磁弁の発明は、電磁コイルにより駆動されるプラ
ンジャと、プランジャをガイドすると共に入力ポート,
出力ポート,排出ポート,及びバルブシートが樹脂によ
り一体成形されたボビンと、プランジャの先端に設けら
れた押し棒と、ボビンの入力ポートに設置され押し棒に
より押されるボールと、プランジャをバルブシート方向
に付勢する弾性部材を備え、コイル非通電時は、プラン
ジャシート部が第1のバルブシートに当接して出力ポー
トと排出ポート間をシールすると共に、プランジャの押
し棒がボールを押し下げて第2のバルブシートから離し
入力ポートと出力ポート間を連通するように構成し、コ
イル通電時には、プランジャが駆動され、ボールが第2
のバルブシートに押しつけられて入力ポートと出力ポー
ト間をシールすると共に、プランジャシート部が第1の
バルブシートより離れ出力ポートと排出ポート間を連通
するように構成したものである。
【0012】請求項2に係る常開型の三方電磁弁の発明
は、電磁コイルにより駆動されるプランジャと、プラン
ジャをガイドすると共に入力ポート,出力ポート,排出
ポート,及びバルブシートが樹脂により一体成形された
ボビンと、プランジャの先端に設けられた押し棒と、ボ
ビンの入力ポートに設置され押し棒により押されるボー
ルを備え、コイル非通電時は、ボールが第2のバルブシ
ートに押しつけられて入力ポートと出力ポート間をシー
ルすると共に、プランジャシート部が第1のバルブシー
トより離れ出力ポートと排出ポート間を連通するように
構成し、コイル通電時には、プランジャが駆動され、プ
ランジャシート部が第1のバルブシートに当接して出力
ポートと排出ポート間をシールすると共に、プランジャ
の押し棒がボールを押し下げて第2のバルブシートから
ボールを離し入力ポートと出力ポート間を連通するよう
に構成したものである。
【0013】請求項3の常開型三方電磁弁の発明は、ボ
ビン内に磁性体のヨークをインサート成形したものであ
る。
【0014】請求項4の常閉型三方電磁弁の発明は、ボ
ビン内に磁性体のプレートをインサート成形したもので
ある。
【0015】請求項5の発明は、ボビンに金属をインサ
ート成形してバルブシートを構成したことを特徴とす
る。
【0016】請求項6の発明は、ボビンに熱処理等によ
り表面硬度を大きくした金属をインサート成形してバル
ブシートを構成したことを特徴とする。
【0017】請求項7の発明は、プランジャに熱処理等
を施して表面硬度を大きくしたことを特徴とする。
【0018】請求項8の発明は、プランジャシート部を
樹脂、ゴム等の非磁性の流体シール部材にて構成したこ
とを特徴とする。
【0019】請求項9の発明は、プランジャの押し棒を
樹脂、ゴム等の非磁性材料により成形したことを特徴と
する。
【0020】請求項10の常開型三方電磁弁の組立方法
の発明は、入力ポート,出力ポート,及び排出ポートが
一体的に設けられ磁気回路用のヨークがインサート成形
された樹脂成形品なるボビンの入力ポートにシール用の
ボールを設置する工程と、ボビンをケースの後端開口部
より挿入してヨーク表面がケースのボビン受け面に当接
するように設置する工程と、プランジャをボビンの後端
開口部より挿入して弾性部材を設置した後コアをボビン
後端開口部に圧入する工程とからなる。
【0021】請求項11の常閉型三方電磁弁の組立方法
の発明は、入力ポート,出力ポート,及び排出ポートが
一体的に設けられ磁気回路用のプレートがインサート成
形された樹脂成形品なるボビンの入力ポートにシール用
のボールを設置する工程と、ボビンをケースの後端開口
部より挿入してプレート表面がケースのボビン受け面に
当接するように設置する工程と、プランジャをボビンの
後端開口部より挿入する工程からなる。
【0022】
【作用】請求項1、2の発明によれば、従来バルブシー
ト、ヨーク、入力ポート、出力ポート、排出ポート、及
び入力端子等の別々の部品にて構成されていたものを樹
脂にて一体的に構成しボビンに集約することによって部
品点数の大幅な削減を行うことができる。また、ボビン
及びプランジャの寸法のみにてプランジャストロークが
決定されるので、プランジャストロークの製造ばらつき
が小さくなり、特性ばらつきの少ない三方電磁弁が得ら
れる効果がある。
【0023】請求項3、4の発明によれば、磁気回路用
のヨーク又はプレートをインサート成形によりボビン内
に簡単に組み込むことができる。
【0024】請求項5の発明によれば、ボビンに金属を
インサート成形してバルブシートを構成することによ
り、簡単にバルブシートの耐久性を向上させることがで
きる。
【0025】請求項6の発明によれば、金属をインサー
ト成形して構成したバルブシートに熱処理等を施すこと
により、表面硬度を大きくしバルブシートの耐久性をよ
り向上することができる。
【0026】請求項7の発明によれば、プランジャに熱
処理等を施して表面硬度を大きくすることにより、プラ
ンジャシート部の耐久性を向上させることができる。
【0027】請求項8の発明によれば、プランジャシー
ト部を樹脂、ゴム等の非磁性の流体シール部材にて構成
することにより、鉄粉等磁性体の異物が付着することが
なくなる。
【0028】請求項9の発明によれば、プランジャの押
し棒を樹脂、ゴム等の非磁性材料により成形することに
より、鉄粉等磁性体の異物がプランジャの押し棒に付着
しなくなり、流体の流路を正常に保つことができる。
【0029】請求項10、11の発明によれば、バルブ
シートがボビンと一体成形されているため、ボビンをセ
ット後一方向から順次構成部品を入れていくことにより
組立が可能となっており、一連の組立ラインで製作する
ことができ、製造工程がより簡素化される効果がある。
【0030】
【実施例】
実施例1.図1(a)はこの発明の実施例1に係る常開型
三方電磁弁を示す断面図であり、図1(b)は上記電磁弁
のプランジャを示す断面図である。図において、樹脂成
形品であるボビン1には、流体通路となる入力ポート
2,出力ポート3,排出ポート4が一体的に設けられ、
磁気通路であるヨーク5(磁性体)及びターミナル6,
7がインサート成形され、コイル12を巻装するコイル
巻き付け部1gが設けられると共に、オイル漏れ防止用
のOリング9,10が装着可能なようにOリング溝1
a,1bが設置されている。即ち、本実施例1のボビン
1は従来の常閉型電磁弁の弁部140とコイル巻き付け
部分を樹脂一体化したものである。
【0031】ヨーク5は円盤状の鉄板を絞ることにより
鍔付き円筒状に加工されており、このヨーク5には図示
してはいないがその鍔部分5Bに樹脂が通過可能な穴が
4個設けられており、ヨーク5はこの鍔部分5Bの円周
2箇所にて樹脂成形金型により保持され、ここに樹脂が
充填されることにより一体成形される。
【0032】ボビン1の先端に位置する入力ポート2に
はシール用のボール13及びリテーナ(抑え板)14が
設置され、ボビン開口部にはボール13脱落防止用の熱
カシメ部1cが設けられている。
【0033】磁性体により形成されたプランジャ15
は、図1(b)に示すように、ボビンのテーパ状の排出側
バルブシート1dに対応する位置にプランジャシート部
15cが設けられ、その先端に入力ポート2に設置され
たボール13を押すための押し棒15aが一体的に加工
されている。また、プランジャ15にはリブ15bが設
けられ、流体が図示上方へ上がってきた場合に下方に流
れを変えるように構成している。
【0034】スプリング16は、プランジャ15とコア
17の間に設置され、プランジャシート部15cを排出
側バルブシート1dに押し付けるとともに、押し棒15
aを介してボビンの入力側バルブシート1eよりボール
13を離脱するように構成されている。
【0035】また、プランジャ15はボビン1の後端開
口部から挿入され、更にコア17はボビン1の後端部に
圧入される。ボビン1のコア受け部1fの段部はプラン
ジャ15を挿入した状態でプランジャ15とコア17間
の距離Xが確保できるように成形されている。
【0036】なお、コア17に貫通穴17aがないと、
プランジャ15が上方に移動したときコア17及びプラ
ンジャ15により構成される空間の体積が減少し、この
ために空気によりプランジャ15を押し戻す力が発生す
るので、コア17に貫通穴17aを設けて空気による反
力が発生しないようにしている。また、貫通穴17aに
段部を設けているのは、この穴17aにオイルが入った
場合、穴径の小さな部分にてオイルの排出スピードが上
がるようにして速やかに穴17aのオイルが外部に排出
されるようにしてある。
【0037】ターミナル7の一端はケース11に接続さ
れ、ケース11に溶接されたフランジ20を通じグラン
ドにアースするようになっている。なお、フランジ20
にはボルトにより相手側に固定するための穴20aが設
けられている。また、ターミナル7の他端にはコイル1
2の巻き終わり側が巻き付けられ、ハンダにより接続さ
れている。一方、ターミナル6の一端にはコイル12の
巻き始め側が巻き付けられ、ハンダにて接続されてい
る。そして、ターミナル6のコイル巻き付け側と反対側
はコネクタ形状に加工され、直接電源を供給する相手側
コネクタ(図示せず)が接続できるように構成されてい
る。
【0038】ケース11の後端部にはプレート18がカ
シメられ、コア17を介しボビン1,ヨーク5をケース
のボビン受け面11aに押し付けるように構成されてい
る。なお、プレート18には裏表の区別をつけるための
突起18aが設けられている。また、カバー19はター
ミナル6を外部から保護し曲がらないようにすると共に
相手側コネクタ(図示せず)と結合できるように構成され
ている。
【0039】次に、実施例1の三方電磁弁の動作を図1
及び図2により説明する。図1はコイル非通電時の状態
を示したもので、コイル12に電流が流れていない場合
は、プランジャシート部15cはスプリング16の弾性
付勢力によりボビンの排出側バルブシート1dに押しつ
けられ、排出ポート4は閉じられている。一方、ボール
13はプランジャの押し棒15aによりボビンの入力側
バルブシート1eから離脱され、入力ポート2と出力ポ
ート3とが連通することとなる。一方、図2はコイル通
電時の状態を示したもので、コイル12に電流が流れる
と、ヨーク5,プランジャ15,コア17,プレート1
8,ケース11により構成される磁気回路に磁束が流
れ、スプリング16の弾性力に打ち勝ち、プランジャ1
5がコア17に吸引されてコア17側に移動する。この
プランジャ15の移動により、コイル非通電時にスプリ
ング16の力によりシールされていたプランジャシート
部15cとボビンのバルブシート1dの間が開き、これ
によりバルブシート1d側がバルブシート1e側より低
圧となる。プランジャ15は図示上方に移動しているの
でボール13は上記圧力差により、入力側バルブシート
1eに押しつけられ、入力ポート2(供給)側からの流体
の流れは停止し、出力ポート3の圧力は排出ポート4の
圧力と等しくなる。即ち、入力ポート2は閉じられ、出
力ポート3と排出ポート4が連通するようになる。
【0040】以上のように本実施例によれば、従来例の
ようにバルブシート、ヨーク、入力ポート、出力ポー
ト、排出ポート、及び入力端子等の別々の部品にて構成
されていたものを樹脂にて一体的に構成しボビン1に集
約することによって部品点数の大幅な削減を行うことが
できる。
【0041】また、図1及び図2に示すように、X;プ
ランジャ15の移動距離、L1;バルブシート1dのプ
ランジャシート部15c当接点とバルブシート1eのボ
ール13当接点の距離、L2;プランジャシート部15
cのバルブシート1d当接点とプランジャ押し棒15a
のボール13当接点の距離、L3;ボール13のプラン
ジャ押し棒15a当接点とボール13のバルブシート1
e当接点の距離とすると、コイル非通電時にはL1<L
2+L3、コイル通電時にはL2+L3<L1+X、即
ち、各々の関係がL1<L2+L3<L1+Xを満たす
ようにボビン1を成形すれば良い。従って、本実施例に
おいてはボビン1及びプランジャ15の寸法のみにてプ
ランジャストロークが決定され、プランジャストローク
の製造ばらつきが小さくなり、特性ばらつきの少ない三
方電磁弁が得られる。
【0042】次に、実施例1の常開型電磁弁の組立方法
を説明すると、まず、入力ポート2,出力ポート3,及
び排出ポート4が一体的に設けられヨーク5,ターミナ
ル6,7がインサート成形された樹脂成形品のボビン1
を用意し、このボビン1の先端に位置する入力ポート2
にシール用のボール13を挿入しリテーナ(抑え板)1
4を設置した後、ボビン開口部を一部熱カシメ1cする
ことによりボール13の脱落を防止する。そして、ボビ
ンのコイル巻き付け部1gにコイル12を巻装し、コイ
ルの巻き始め、巻き終わりの端末の被覆(図示せず)を
取り、各々ターミナル6,7に巻き付けて半田付けした
後、ボビン1をケース11の図示上方より挿入してヨー
クの表面5Aがケースのボビン受け面11aに当接する
ように設置する。その後、プランジャ15をボビン1の
後端開口部より挿入しスプリング16を設置した後、コ
ア17をボビン後端開口部に圧入する。そして、ターミ
ナル7の一端をケース11に接続すると共に、ターミナ
ル6の一端部をコネクタ形状に成形する。また、ターミ
ナル6を保護し相手方コネクタと結合できるように構成
されたカバー19を設置し、ケース11の後端部にはプ
レート18がカシメられ、コア17を介してボビン1、
ヨーク5をボビン受け面11aに押し付ける。
【0043】このように本実施例の組立方法によれば、
従来電磁装置の組立ラインと弁部の組立ラインを別に設
置し電磁装置と弁部を一体化する必要があったのを、ボ
ビン1に次々と構成部品を組み付けるようにしたので、
一連の組立ラインで構成できるようになり、製造工程が
より簡素化される効果がある。
【0044】実施例2.上記実施例1では、バルブシー
ト1d,1eがボビン1と一体的に樹脂成形されている
場合を示したが、プランジャの作動回数によってはバル
ブシート1d,1eの材質が樹脂では不充分な場合があ
る。即ち、プランジャが作動すればバルブシート1d,
1eにそれぞれプランジャシート部15c,ボール13
が当接して叩かれ、当接部分が変形しへこんだ状態(摩
耗)となる。この摩耗量は使用される材料により変化し
同一作動回数では樹脂の様に柔らかい物より金属の様に
固い物の方が摩耗量は少ない。また、この摩耗は均一に
生じず一部のみ進行する傾向があるため、初期は真円に
近い形状であるが、摩耗が進むと真円から形状がずれて
くる。このためバルブシート1d,1eが変形して流体
を封止できなく漏れる現象が生じバルブ機能を果さなく
なる。そこで、本実施例では図3に示すように、バルブ
シート1d,1e部分を切削、焼結等により形成した金
属21によって構成しボビン1内にインサート成形する
ことによって、耐久性を向上させている。ここで、図4
に示すように、ヨーク以下の構成部分である入力ポー
ト、出力ポート、排出ポート、バルブシート、Oリング
装着溝を樹脂と別体の金属50により構成した場合(イ
ンサート成形されていない場合)、これらの複雑な形状
を金属50に対し切削等により加工する必要がある。こ
れに対して、本実施例のように金属21のインサート成
形により構成した場合、円柱形状の両端面にバルブシー
ト1d,1eを形成しただけの単純な構造で済ますこと
ができる。また電磁バルブとしての流体シール機能を果
すためには、バルブシート1d,1e部分のみの面粗度
を上げて流体をシールしてやれば良い。更に入力ポー
ト、出力ポート、排出ポート、Oリング装着溝等の複雑
な形状を樹脂成形により製作できるので、切削部分がか
なり減少でき、製造コストが下がるという利点がある。
【0045】実施例3.実施例2ではボビン1内に金属
21をインサート成形した例を示したが、より多くの耐
久力を必要とする場合、焼き入れ、熱処理等によりバル
ブシート1d,1eの表面硬度を上げ耐久性を更に向上
させている。この時プランジャ15側も同様に焼き入れ
等によりシールの硬度を上げ、耐久性を向上させればよ
い。
【0046】実施例4.上記実施例1ではプランジャ1
5全体を一体加工した例を示しているが、プランジャ1
5は磁気回路の一部を構成し磁性を有するため、流体中
に鉄粉等磁性体が含まれていると異物付着の原因とな
る。本実施例では、図5に示すように、異物が付着した
場合に磁気漏れが発生しやすい部分(特にプランジャシ
ート部分15c)に対し樹脂、ゴム等の非磁性材料15
Nを被覆し、この非磁性材料をプランジャシート部15
cとして使用し、磁気漏れの発生がないように構成す
る。なお、プランジャの段付き部分15dは樹脂、ゴム
等の非磁性材料15Nがプランジャ本体(磁性体)15
Mから抜けないように設けられたものである。
【0047】実施例5.上記実施例4は流体中に鉄粉等
磁性体が含まれている場合の対処手段を示しているが、
更に磁性体が多く含まれる流体中においては磁性体であ
るプランジャの押し棒15a部分にも磁性体が付着し流
体の流路が小さくなり、ひどいときは閉塞されてしまう
可能性がある。そこで、本実施例では、図6に示すよう
にプランジャの押し棒15aを含めて非磁性材料15N
にすることにより、当該部分への磁性体の付着を防止
し、流体通路の閉塞がないようにした。
【0048】実施例6.図7は常閉型の三方電磁弁の実
施例を示す断面図である。実施例1〜5の常開型におい
ては、コイル12に電流が流れるとプランジャ15がコ
ア17側に吸引され、バルブシート1eがボール13に
より閉塞するように構成されていたが、常閉型電磁弁に
おいては、コイルに電流が流れるとプランジャ30がプ
レート22に吸引され、バルブシート100eよりボー
ル13が離れ供給側から出力側に流体が流れるように構
成されている。
【0049】図7において、樹脂一体成形品たるボビン
100は、流体通路となる入力ポート2、出力ポート
3、排出ポート4を備え、磁気通路を構成するプレート
22、ターミナル6,7がインサート成形され、コイル
12を巻装するコイル巻き付け部100gが設置されて
いると共に、オイルの漏れを防ぐOリング9,10が装
着可能なようにOリング溝100a,100bが設けら
れている。
【0050】上記ボビン100の一端の入力ポート2に
はシール用のボール13が設置され、リテーナ(抑え
板)14を挿入した後、その開口部を一部熱カシメ部1
00cとすることにより、ボール13の脱着を防止する
ようにしている。
【0051】プランジャ30は磁性体により構成されて
おり、図7(b)に示すようにボビンに設けられたテーパ
状のバルブシート100dに対応する位置にプランジャ
シート部30cが設けられ、入力ポート2に設置された
ボール13を押すための押し棒30aが一体的に加工さ
れている。また、プランジャ30はボビン100の内側
筒部によりガイドされ、図示上下方向にのみ摺動可能な
ように支持されている。そして、このプランジャ30に
対し接触することのないようにブッシュ23(磁性体)
を配設してある。また、ブッシュ23、ケース11の磁
気的つながりを確保するため、ホルダ24(磁性体)が
この間に配設され、その上に上記ソレノイド内部部品を
固定するための非磁性のプレート25が設けられてい
る。
【0052】即ち、コイル通電時にはケース11,プレ
ート22,プランジャ30,ブッシュ23,及びホルダ
24により磁気回路が構成され、ボビン100と一体的
に成形されたプレート22がプランジャ30を電磁力に
より引きつけるように構成されている。なお、その他の
構成は実施例1の常開型電磁弁と同様である。
【0053】次に、実施例6の動作を図7及び図8によ
り説明する。図7はコイル非通電時の状態を示したもの
であり、コイル12に電流が流れていない場合は、入力
ポート2に作用する流体の圧力によりボール13が入力
側バルブシート100eに押し付けられ、入力ポート2
からの流体が入らないようになり、ボール13がプラン
ジャ30の押し棒30aにより押し上げるので、排出側
バルブシート100dがシールされなくなり、出力ポー
ト3と排出ポート4が連通するようになる。図8はコイ
ル通電時の状態を示したものであり、コイル12に電流
が流れるとケース11、プレート22、プランジャ3
0、ブッシュ23、ホルダ24によって構成される磁気
回路に磁気が流れ、流体の圧力がボール13を押し上げ
る力に打ち勝ってプランジャ30がプレート22に吸引
され、プランジャ30がプレート22側に移動する。こ
の移動によりプランジャシート部30cが排出側バルブ
シート100dに押し付けられ、排出ポート4が閉じる
と同時に、プランジャ30の押し棒30aがボール13
を押すので、入力側バルブシート100eが開く。この
ようにして入力ポート2と出力ポート3が連通するよう
になる。
【0054】以上のように本実施例によれば、従来例の
ようにバルブシート、ヨーク、入力ポート、出力ポー
ト、排出ポート、及び入力端子等の別々の部品にて構成
されていたものを樹脂にて一体的に構成しボビン100
に集約することによって部品点数の大幅な削減を行うこ
とができる。
【0055】また、ボビン100及びプランジャ30の
寸法のみにてプランジャストロークが決定されるように
構成しているので、プランジャストロークの製造ばらつ
きが小さくなり、特性ばらつきの少ない三方電磁弁が得
られる。
【0056】更に、実施例6の常閉型電磁弁の組立方法
を説明すると、まず、入力ポート2,出力ポート3,及
び排出ポート4が一体的に設けられプレート22,ター
ミナル6,7がインサート成形された樹脂成形品のボビ
ン100を用意し、このボビン100の先端に位置する
入力ポート2にボール13を挿入しリテーナ(抑え板)
14を設置した後、ボビン開口部を一部熱カシメ100
cすることによりボール13の脱落を防止する。そし
て、ボビンのコイル巻き付け部100gにコイル12を
巻装し、コイルの巻き始め、巻き終わりの端末の被覆
(図示せず)を取り、各々ターミナル6,7に巻き付け
て半田付けした後、ボビン100をケース11の図示上
方より挿入してプレートの表面がケースのボビン受け面
11aに当接するように設置する。その後、プランジャ
30をボビン100の後端開口部より挿入する。一方、
ターミナル7の一端をケース11に接続すると共に、タ
ーミナル6の一端部をコネクタ形状に成形する。ケース
11の後端部にはブッシュ23、ホルダ24を配設し、
また、ターミナル6を保護し相手方コネクタと結合でき
るように構成されたカバー19を設置し、その上に上記
ソレノイド内部部品を固定するための非磁性のプレート
25を設ける。
【0057】このように本実施例の組立方法によれば、
従来電磁装置の組立ラインと弁部の組立ラインを別に設
置し電磁装置と弁部を一体化する必要があったのを、ボ
ビン100に次々と構成部品を組み付けるようにしたの
で、一連の組立ラインで製作することができ、製造工程
がより簡素化される効果がある。
【0058】実施例7.上記実施例6ではボビン100
とバルブシート100d,100eが一体に成形されて
いる場合を示したが、プランジャの作動回数によっては
バルブシート10d,100eの雑質が樹脂では不充分
な場合がある。そこで本実施例では、図9に示すよう
に、バルブシート100d,100e部分を切削、焼結
等により形成した金属40によって構成しボビン100
内にインサート成形することにより、耐久性を向上させ
ている。ここで、ヨーク以下の構成部分である入力ポー
ト、出力ポート、排出ポート、バルブシート、Oリング
装着溝を樹脂と別体の金属により構成した場合(インサ
ート成形されていない場合)、これらの複雑な形状を切
削等により加工する必要があるが、本実施例のようにバ
ルブシートを金属40のインサート成形により構成した
場合、円柱形状の両端面にバルブシート100d,10
0eを形成しただけの単純な構造で済ますことができ
る。また電磁バルブとしての流体シール機能を果すため
には、バルブシート100d,100e部分のみの面粗
度を上げて流体をシールしてやれば良い。更に入力ポー
ト、出力ポート、排出ポート、Oリング装着溝等の複雑
な形状を樹脂成形により製作できるので、切削部分がか
なり減少でき、製造コストが下がるという利点がある。
【0059】実施例8.上記実施例7ではボビン100
内に金属40をインサート成形した例を示したが、より
多くの耐久回数を必要とする場合、焼き入れ等によりバ
ルブシート100d,100eの硬度を上げ耐久性を向
上させればよい。この時プランジャ側も同様に焼き入れ
等によりシールの硬度を上げ、耐久性を向上させること
ができる。
【0060】実施例9.上記実施例6ではプランジャ3
0全体を一体加工した例を示しているが、プランジャ3
0は磁気回路の一部を構成し磁性を有するため、流体中
に鉄粉等磁性体が含まれていると異物付着の原因とな
る。よって図10に示すように異物が付着した場合、漏
れが発生しやすい部分(プランジャシート部30c)に
対し樹脂、ゴム等の非磁性材料30Nを設けて、この非
磁性材料30Nをプランジャシート部材30cとして使
用し、磁気漏れのないように構成することができる。
【0061】実施例10.上記実施例9では流体中に鉄
粉等磁性体が含まれている場合の対処手段を示している
が、更に磁性体が多く含まれる流体中においては磁性体
であるプランジャ30の押し棒30aに磁性体が付着し
流体の流路が小さくなり、ひどいときは閉塞されてしま
う可能性があるので、図11に示すように、押し棒30
aの素材を全てを樹脂、ゴム等の非磁性材料30Nにす
れば良い。また、押し棒30aの素材を金属の非磁性体
とし、プランジャ15と溶接にて固定した例を図12に
示す。この例ではプランジャシート部分30cも非磁性
材料(樹脂、ゴム、非磁性金属)30Nにて構成してい
る。
【0062】
【発明の効果】請求項1、2の発明によれば、従来バル
ブシート、ヨーク、入力ポート、出力ポート、排出ポー
ト、及び入力端子等の別々の部品にて構成されていたも
のを樹脂にて一体的に構成しボビンに集約することによ
って部品点数の大幅な削減を行うことができる。また、
ボビン及びプランジャの寸法のみにてプランジャストロ
ークが決定されるように構成されているので、プランジ
ャストロークの製造ばらつきが小さくなり、特性ばらつ
きの少ない三方電磁弁が得られる効果がある。
【0063】請求項3、4の発明によれば、磁気回路用
のヨーク又はプレートをインサート成形によりボビン内
に簡単に組み込むことができる。
【0064】請求項5の発明によれば、ボビンに金属を
インサート成形してバルブシートを構成することによ
り、簡単にバルブシートの耐久性を向上させることがで
きる。
【0065】請求項6の発明によれば、金属をインサー
ト成形して構成したバルブシートに熱処理等を施すこと
により、表面硬度を大きくしバルブシートの耐久性をよ
り向上することができる。
【0066】請求項7の発明によれば、プランジャに熱
処理等を施して表面硬度を大きくすることにより、プラ
ンジャシート部の耐久性を向上させることができる。
【0067】請求項8の発明によれば、プランジャシー
ト部を樹脂、ゴム等の非磁性の流体シール部材にて構成
することにより、鉄粉等磁性体の異物が付着することが
なくなる。
【0068】請求項9の発明によれば、プランジャの押
し棒を樹脂、ゴム等の非磁性材料により成形することに
より、鉄粉等磁性体の異物がプランジャの押し棒に付着
しなくなり、流体の流路を正常に保つことができる。
【0069】請求項10、11の発明によれば、バルブ
シートがボビンと一体成形されているため、ボビンをセ
ット後一方向から順次構成部品を入れていくことにより
組立が可能となっており、一連の組立ラインで製作する
ことができ、製造工程がより簡素化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係るコイル非通電状態の常開型三
方電磁弁及びプランジャを示す断面図である。
【図2】 実施例1に係るコイル通電状態の常開型三方
電磁弁を示す断面図である。
【図3】 実施例2及び3に係る常開型三方電磁弁を示
す断面図である。
【図4】 実施例2及び3の利点を説明するための常開
型三方電磁弁を示す断面図である。
【図5】 実施例4に係る常開型三方電磁弁のプランジ
ャを示す断面図である。
【図6】 実施例5に係る常開型三方電磁弁のプランジ
ャを示す断面図である。
【図7】 実施例6に係るコイル非通電状態の常閉型三
方電磁弁及びプランジャを示す断面図である。
【図8】 実施例6に係るコイル通電状態の常閉型三方
電磁弁を示す断面図である。
【図9】 実施例7及び8に係る常閉型三方電磁弁を示
す断面図である。
【図10】 実施例9に係る常閉型三方電磁弁のプラン
ジャを示す断面図である。
【図11】 実施例10に係る常閉型三方電磁弁のプラ
ンジャを示す断面図である。
【図12】 実施例10に係る常閉型三方電磁弁のプラ
ンジャを示す断面図である。
【図13】 従来の常閉型三方電磁弁を示す断面図であ
る。
【図14】 従来の常開型三方電磁弁を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,100 ボビン、1d,100d 排出側バルブシ
ート(第1のバルブシート)、1e,100e 入力側
バルブシート(第2のバルブシート)、2 入力ポー
ト、3 出力ポート、4 排出ポート、5 ヨーク、
6,7 ターミナル、11 ケース、11a ケースの
ボビン受け面、12 コイル、13 ボール、15,3
0 プランジャ、15a,30a 押し棒、15c,3
0c プランジャシート部、16 スプリング、17
コア、21,40 金属バルブシート、22 プレー
ト。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポート、出力ポート、及び排出ポー
    トを具備し、電磁装置の駆動により流路を切り換える三
    方電磁弁において、 電磁コイルにより駆動されるプランジャと、前記プラン
    ジャをガイドすると共に入力ポート,出力ポート,排出
    ポート,及びバルブシートが樹脂により一体成形された
    ボビンと、前記プランジャの先端に設けられた押し棒
    と、前記ボビンの入力ポートに設置され前記押し棒によ
    り押されるボールと、前記プランジャを前記バルブシー
    ト方向に付勢する弾性部材を備え、 コイル非通電時は、プランジャシート部が第1のバルブ
    シートに当接して出力ポートと排出ポート間をシールす
    ると共に、プランジャの押し棒がボールを押し下げて第
    2のバルブシートから離し入力ポートと出力ポート間を
    連通するように構成し、 コイル通電時には、プランジャが駆動され、ボールが第
    2のバルブシートに押しつけられて入力ポートと出力ポ
    ート間をシールすると共に、プランジャシート部が第1
    のバルブシートより離れ出力ポートと排出ポート間を連
    通するように構成したことを特徴とする常開型の三方電
    磁弁。
  2. 【請求項2】 入力ポート、出力ポート、及び排出ポー
    トを具備し、電磁装置の駆動により流路を切り換える三
    方電磁弁において、 電磁コイルにより駆動されるプランジャと、前記プラン
    ジャをガイドすると共に入力ポート,出力ポート,排出
    ポート,及びバルブシートが樹脂により一体成形された
    ボビンと、前記プランジャの先端に設けられた押し棒
    と、前記ボビンの入力ポートに設置され前記押し棒によ
    り押されるボールを備え、 コイル非通電時は、ボールが第2のバルブシートに押し
    つけられて入力ポートと出力ポート間をシールすると共
    に、プランジャシート部が第1のバルブシートより離れ
    出力ポートと排出ポート間を連通するように構成し、 コイル通電時には、プランジャが駆動され、プランジャ
    シート部が第1のバルブシートに当接して出力ポートと
    排出ポート間をシールすると共に、プランジャの押し棒
    がボールを押し下げて第2のバルブシートからボールを
    離し入力ポートと出力ポート間を連通するように構成し
    たことを特徴とする常閉型の三方電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記ボビン内に磁性体のヨークをインサ
    ート成形したことを特徴とする請求項1記載の常開型の
    三方電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記ボビン内に磁性体のプレートをイン
    サート成形したことを特徴とする請求項2記載の常閉型
    の三方電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記ボビンに金属をインサート成形して
    バルブシートを構成したことを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれか1項に記載の三方電磁弁。
  6. 【請求項6】 前記ボビンに熱処理等により表面硬度を
    大きくした金属をインサート成形してバルブシートを構
    成したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれ
    か1項に記載の三方電磁弁。
  7. 【請求項7】 前記プランジャに熱処理等を施して表面
    硬度を大きくしたことを特徴とする請求項1から請求項
    6のいずれか1項に記載の三方電磁弁。
  8. 【請求項8】 前記プランジャシート部を樹脂、ゴム等
    の非磁性の流体シール部材にて構成したことを特徴とす
    る請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の三方電
    磁弁。
  9. 【請求項9】 前記プランジャの押し棒を樹脂、ゴム等
    の非磁性材料により成形したことを特徴とする請求項1
    から請求項8のいずれか1項に記載の三方電磁弁。
  10. 【請求項10】 入力ポート,出力ポート,及び排出ポ
    ートが一体的に設けられ磁気回路用のヨークがインサー
    ト成形された樹脂成形品なるボビンの入力ポートにシー
    ル用のボールを設置する工程と、前記ボビンをケースの
    後端開口部より挿入してヨーク表面がケースのボビン受
    け面に当接するように設置する工程と、プランジャを前
    記ボビンの後端開口部より挿入して弾性部材を設置した
    後、コアをボビン後端開口部に圧入する工程とからなる
    常開型の三方電磁弁の組立方法。
  11. 【請求項11】 入力ポート,出力ポート,及び排出ポ
    ートが一体的に設けられ磁気回路用のプレートがインサ
    ート成形された樹脂成形品なるボビンの入力ポートにシ
    ール用のボールを設置する工程と、前記ボビンをケース
    の後端開口部より挿入してプレート表面がケースのボビ
    ン受け面に当接するように設置する工程と、プランジャ
    を前記ボビンの後端開口部より挿入する工程からなる常
    閉型の三方電磁弁の組立方法。
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