JP2008106266A - 共重合体ラテックス組成物及びその製造方法 - Google Patents
共重合体ラテックス組成物及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008106266A JP2008106266A JP2007253550A JP2007253550A JP2008106266A JP 2008106266 A JP2008106266 A JP 2008106266A JP 2007253550 A JP2007253550 A JP 2007253550A JP 2007253550 A JP2007253550 A JP 2007253550A JP 2008106266 A JP2008106266 A JP 2008106266A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- monomer
- mass
- latex composition
- copolymer latex
- copolymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
【解決手段】(a)アミド基含有エチレン系不飽和単量体50〜100質量%を含有する第一の単量体成分を重合して得られる重合体(i)と、前記重合体(i)0.1〜5質量部の存在下で、(b)脂肪族共役ジエン系単量体30〜70質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜40質量%、及び(d)エチレン性不飽和カルボン酸単量体0.1〜10質量%を含有する第二の単量体成分100質量部を乳化重合して得られる共重合体(ii)と、を含有し、かつ、数平均粒子径を測定したときの値が50〜120nmである共重合体ラテックス組成物。
【選択図】なし
Description
本発明の共重合体ラテックス組成物の一実施形態は、(a)アミド基含有エチレン系不飽和単量体(以下、「(a)単量体」と記す場合がある)50〜100質量%を含有する第一の単量体成分を重合して得られる重合体(i)と、前記重合体(i)0.1〜5質量部の存在下で、(b)脂肪族共役ジエン系単量体(以下、「(b)単量体」と記す場合がある)30〜70質量%、(c)シアン化ビニル単量体(以下、「(c)単量体」と記す場合がある)5〜40質量%、及び(d)エチレン性不飽和カルボン酸単量体(以下、「(d)単量体」と記す場合がある)0.1〜10質量%を含有する第二の単量体成分100質量部を乳化重合して得られる共重合体(ii)と、を含有し、かつ、数平均粒子径を測定したときの値が50〜120nmであるものである。
本実施形態の共重合体ラテックス組成物に含有される重合体(i)は、(a)アミド基含有エチレン系不飽和単量体50〜100質量%を含有する第一の単量体成分を重合して得られるものである。このようにして得られる重合体(i)によって、ラテックスの保水性が向上するため、紙塗工用組成物の保水性が向上するという効果がある。
本実施形態の共重合体ラテックス組成物に含有される共重合体(ii)は、重合体(i)0.1〜5質量部の存在下で、(b)脂肪族共役ジエン系単量体(以下、「(b)単量体」と記す場合がある)30〜70質量%、(c)シアン化ビニル単量体(以下、「(c)単量体」と記す場合がある)5〜40質量%、及び(d)エチレン性不飽和カルボン酸単量体(以下、「(d)単量体」と記す場合がある)0.1〜10質量%を含有する第二の単量体成分100質量部を乳化重合して得られるものである。
本実施形態の共重合体ラテックス組成物は、塗工紙の塗工層を形成するための紙塗工用組成物に含有されるバインダーとして好適に用いることができる。このように本実施形態の共重合体ラテックス組成物を含有する紙塗工用組成物(以下、「本紙塗工用組成物」と記す)は、本実施形態の共重合体ラテックス組成物を含有するものであるため、流動性(粘度)、保水性等の塗工操業性(特に高速塗工操業性)に優れるという利点があり、本紙塗工用組成物によって形成された塗工層を備える塗工紙は、表面強度、白紙光沢、印刷光沢などの印刷適性に優れ、更に広い印刷速度範囲にわたって上記の優れた印刷適性を有するという利点がある。
攪拌装置及び温度調節機を備えた耐圧反応容器に、水150部、過硫酸カリウム8.0部を仕込み、窒素で重合系内を置換した。その後、重合系内の温度を75℃に昇温し、(a)アミド基含有エチレン系不飽和単量体としてアクリルアミド100部、メルカプト酢酸2.0部、及び亜硫酸水素ナトリウム2.0部を連続的に重合系内に添加し、重合を行った。なお、アクリルアミド100部、メルカプト酢酸2.0部は、2.5時間かけて連続的に添加し、亜硫酸水素ナトリウム2.0部は、3時間かけて連続的に添加した。重合後、重合系内の温度を75℃に保持し、1時間攪拌した。最終的な重合転化率は、99%であった。得られた重合体水溶液を、水酸化ナトリウムを用いてpH7.0に調整し、固形分濃度25%の重合体(i)を得た。この重合体(i)について以下の条件で重量平均分子量を測定した結果、本合成例の重合体(i)の重量平均分子量は5,000であった。
重合体(i)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定装置「LC Module 1 plus」(Waters社製)を用いて下記GPC測定条件により測定し、予め作成した、分子量既知のポリエチレングリコール標準物質の検量線を用いて算出した。
カラムは水系GPCカラム「α−2500」(東ソー社製)を用い、検出器は示差屈折率計を用いた。水系GPCカラムの温度は40℃とし、溶離液として0.1M NaCl水溶液/アセトニトリル(80/20(V/V))を用いた。なお、試料濃度は0.2質量%とし、注入量は100μlとした。
表1に示す配合処方とした以外は合成例1と同様にして合成例2〜9の重合体(i)を調製した。なお、合成例2〜9において最終的な重合転化率は、全て、98%以上であった。得られた合成例2〜9の重合体(i)について、重量平均分子量を測定した。その測定結果を表1に示す。
乳化重合は、次のように行った。まず、1段目単量体成分として、水100部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0部、過硫酸カリウム2.0部、亜硫酸水素ナトリウム0.22部、硫酸第一鉄7水塩0.0066部、(b)脂肪族共役ジエン系単量体としてブタジエン5.4部、(g)前記(b)〜前記(d)単量体と共重合可能な他の単量体としてスチレン2.84部、(c)シアン化ビニル単量体としてアクリロニトリル2.5部、(d)エチレン性不飽和カルボン酸単量体としてイタコン酸0.1875部、及びt−ドデシルメルカプタン0.0385部を仕込み、窒素で重合系内を置換した。その後、重合系内の温度を40℃に昇温し、この温度で1.5時間重合を行った。
合成例11〜13は、表2、3に示す配合量とした以外は、合成例10と同様にして乳化重合を行った。なお、以下に示す実施例及び比較例においては、上記合成例1〜9のいずれか1種の重合体(i)の存在下で、合成例10〜13のいずれかの乳化重合法によって乳化重合を行い、共重合体ラテックス組成物を得た。
[共重合体ラテックス組成物の合成]:
攪拌装置及び温度調節機を備えた耐圧反応容器に、合成例1で得られた重合体(i)を固形分換算で1.5部を投入し、合成例10の乳化重合法に従って乳化重合を行い、共重合体ラテックス組成物を得た。最終的な重合転化率は98%であった。得られた共重合体ラテックス組成物を、水酸化ナトリウムによってpH7.5に調整した後、水蒸気を吹き込んで未反応単量体を除去し、更に加熱水蒸気蒸留することによって固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物とした。この共重合体ラテックス組成物を試料として以下の評価を行った。
本実施例で得られた固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物は、粒子径測定装置(FPAR−1000:大塚電子社製)を用いて、含有する粒子の数平均粒子径を測定した。測定値は、表4、5中に、数平均粒子径の値として示した。
固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物をpH8.0に調整した後、イソプロパノールを添加し、凝固させて凝固物を得た。この凝固物を洗浄、乾燥した後、約0.03gの試料を100mlのトルエンに20時間浸漬した。その後、120メッシュの金網でろ過し、残渣の量(質量)を測定した。上記試料の全固形分に対する残渣の量を算出してトルエン不溶分(質量%)とした。
固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物をフィルム状に塗布し、100℃で20時間真空乾燥を行い、フィルムを作製した。このフィルムを示差走査熱量計(DSC6100:セイコーインスツルメンツ社製)を用い、ASTM法に準じてガラス転移温度(Tg)を測定した。
(ガラス転移温度(Tg))で作製したフィルムについて、示差走査熱量計(DSC6100:セイコーインスツルメンツ社製)を用いて、ASTM法に準じて示差熱量曲線を測定した。この示差熱量曲線について転移領域の最低温度T1と最高温度T2との差(ΔT)(℃)を算出した。なお、表4、5中、「(ΔT)(℃)」と示す。
カオリンクレー50.0部、炭酸カルシウム50.0部、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ0.025部、水酸化ナトリウム0.05部、澱粉3.0部、及び固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物を固形分として10.0部を混合し、この混合物に水を適当量添加して全固形分が65%となるように調整した。その後、ミキサー(島崎社製)を用いて均一に混合し、紙塗工用組成物を調製した。この紙塗工用組成物について以下の評価を行った。
カラー粘度は、調製した直後の紙塗工用組成物を、BM型粘度計(型番「DVM−BII」、TOKIMEC,INC.社製)を用いて測定した。ローターは、#4を使用した。なお、カラー粘度は、その値が低いと、流動性が良く、塗工操業性に優れていることを示す。
ハイシェア粘度は、調製した直後の紙塗工用組成物を、ハーキュレスハイシェア粘度計(型番「HR−801C」、熊谷理機工業社製)を用いて測定した。測定条件は、ボブ種別F、回転速度6600rpm、スイープ時間10秒とした。なお、ハイシェア粘度は、その値が低いと、高速塗工時の流動性が良く、塗工操業性に優れていることを示す。
保水性は、調製した紙塗工用組成物を、AA−GWR保水性測定装置「M−250」(Kaltec Scientific,Inc.社製)を用いて測定した。測定条件は、0.45μmのMEMBRAN FILTERを使用し、測定圧力1.75kg/cm2、測定時間360秒で行った。なお、この測定値が低い場合には、保水性が高く、塗工操業性に優れていることを示す。
塗布量が片面12.0±0.5g/m2となるように上記紙塗工用組成物を塗工原紙の両面に塗布した。塗布は電動式ブレードコーター(熊谷理機工業社製)を用いた。塗布後、電気式熱風乾燥機を用いて180℃で5秒間加熱し、乾燥した未処理塗工紙を得た。得られた未処理塗工紙を温度23℃、湿度60%の恒温恒湿槽に1昼夜放置し、その後、線圧140kg/cm、ロール温度50℃の条件でスーパーカレンダー処理を2回行い、塗工紙を製造した。この塗工紙について以下の評価を行った。
RI印刷機(明製作所社製)を用い、塗工紙に所定の文字などを印刷した。このときのピッキングの程度を目視で判定し、5段階で評価した。評価基準は、ピッキング現象の少ないものほど高得点(5点)とした。具体的には、ピッキングがない場合を5点、少しピッキングがある場合を4点、部分的にピッキングがある場合を3点、全体的にピッキングがある場合を2点、全体的に激しくピッキングがある場合を1点とした。なお、評価値は6回測定した後の平均値を示した。
塗工紙の表面を吸水ロールで湿らせた後、RI印刷機(明製作所社製)を用いて上記塗工紙の表面に所定の文字などを印刷した。このときのピッキングの程度を目視で判定し、5段階で評価した。評価基準は、ピッキング現象の少ないものほど高得点(5点)とした。具体的には、ピッキングがない場合を5点、少しピッキングがある場合を4点、部分的にピッキングがある場合を3点、全体的にピッキングがある場合を2点、全体的に激しくピッキングがある場合を1点とした。なお、評価値は6回測定した後の平均値を示した。
村上式光沢計(村上色彩技術研究所社製)を用い、75°の角度における塗工紙の白紙光沢を測定した。なお、測定値が大きい程、白紙光沢が高いことを示す。
RI印刷機(明製作所社製)を用いて、塗工紙に市販のオフセット印刷用墨インキ(商品名「SMX タック グレード 15」、東洋インキ製作所社製)を1度ベタ塗りした。その後、村上式光沢計(村上色彩技術研究所社製)を用い、ベタ塗りした面の60°の角度における印刷光沢を測定した。測定値が大きい程、印刷光沢が高いことを示す。
表4、5に示す配合処方とすること以外は、前述の実施例1と同様にして、共重合体ラテックス組成物を得、得られた共重合体ラテックス組成物について数平均粒子径の値、トルエン不溶分、ガラス転移温度、示差熱量曲線における転移領域の最低/最高温度の差(ΔT)を測定した。また、得られた共重合体ラテックス組成物を含む紙塗工用組成物を調製し、カラー粘度、ハイシェア粘度、保水性の各評価を行った。更に、上記紙塗工用組成物によって塗布層を形成した塗工紙を製造し、ドライピック強度、ウェットピック強度、白紙光沢、印刷光沢の各評価を行った。実施例2〜5,7〜11の評価結果は表4に示し、比較例1,4〜6の評価結果は表5に示す。
攪拌装置及び温度調節機を備えた耐圧反応容器に、合成例2の重合体(i)(但し、比較例2では使用しない)、及び表2に示す「1段目単量体成分」を仕込み、窒素で重合系内を置換した。その後、重合系内の温度を45℃に昇温し、この温度で2.5時間乳化重合を行った。次いで、表2に示す「2段目単量体成分」を2時間かけて連続的に重合系内に添加し、重合を進めた。更に、表3に示す「3段目単量体成分」を4時間かけて連続的に重合系内に添加した。その後、重合系内の温度を50℃に昇温し、表3に示す「4段目単量体成分」のうち亜硫酸水素ナトリウムを除く各成分を2.5時間かけて連続的に重合系内に添加し、亜硫酸水素ナトリウムは5時間かけて連続的に重合系内に添加して反応させ、共重合体ラテックス組成物を得た。なお、最終的な重合転化率は98%であった。このようにして得られた共重合体ラテックス組成物を、水酸化ナトリウムによってpH7.5に調整した後、水蒸気を吹き込んで未反応の単量体を除去し、更に加熱水蒸気蒸留によって固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物を得た。その後、前述の実施例1と同様にして、紙塗工用組成物を調製し、塗工紙を製造した。そして、得られた固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物、調製した紙塗工用組成物、及び製造した塗工紙について各種測定及び評価を行った。実施例6の評価結果は表4に示し、比較例2の評価結果は表5に示す。
攪拌装置及び温度調節機を備えた耐圧反応容器に、表2に示す「1段目単量体成分」を仕込み、窒素で重合系内を置換した。その後、重合系内の温度を45℃に昇温し、この温度で4時間重合を行った。次いで、重合系内の温度を55℃に昇温し、表2に示す「2段目単量体成分」のうち亜硫酸水素ナトリウムを除く各成分を5時間かけて連続的に重合系内に添加し、亜硫酸水素ナトリウムは9時間かけて連続的に重合系内に添加して反応させ、共重合体ラテックス組成物を得た。なお、最終的な重合転化率は98%であった。このようにして得られた共重合体ラテックス組成物を、水酸化ナトリウムによってpH7.5に調整した後、水蒸気を吹き込んで未反応の単量体を除去し、更に加熱水蒸気蒸留によって固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物を得た。その後、前述の実施例1と同様にして、紙塗工用組成物を調製し、塗工紙を製造した。そして、得られた固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物、調製した紙塗工用組成物、及び製造した塗工紙について各種測定及び評価を行った。評価結果を表5に示す。
攪拌装置及び温度調節機を備えた耐圧反応容器に、合成例2の重合体(i)、及び表2に示す「1段目単量体成分」を仕込み、窒素で重合系内を置換した。その後、重合系内の温度を45℃に昇温し、この温度で2.5時間乳化重合を行った。次いで、表2に示す「2段目単量体成分」を2時間かけて連続的に重合系内に添加し、重合を行った。更に、表3に示す「3段目単量体成分」を4時間かけて連続的に重合系内に添加した。その後、重合系内の温度を50℃に昇温し、表3に示す「4段目単量体成分」のうち亜硫酸水素ナトリウムを除く各成分を2.5時間かけて連続的に重合系内に添加し、亜硫酸水素ナトリウムは5時間かけて連続的に重合系内に添加して反応させ、共重合体ラテックス組成物を得た。なお、最終的な重合転化率は98%であった。このようにして得られた共重合体ラテックス組成物を、水酸化ナトリウムによってpH7.5に調整した後、水蒸気を吹き込んで未反応の単量体を除去し、更に加熱水蒸気蒸留によって固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物を得た。その後、前述の実施例1と同様にして、紙塗工用組成物を調製し、塗工紙を製造した。そして、得られた固形分濃度50%の共重合体ラテックス組成物、調製した紙塗工用組成物、及び製造した塗工紙について各種測定及び評価を行った。評価結果を表4に示す。
Claims (10)
- (a)アミド基含有エチレン系不飽和単量体50〜100質量%
を含有する第一の単量体成分を重合して得られる重合体(i)と、
前記重合体(i)0.1〜5質量部の存在下で、
(b)脂肪族共役ジエン系単量体30〜70質量%、
(c)シアン化ビニル単量体5〜40質量%、及び
(d)エチレン性不飽和カルボン酸単量体0.1〜10質量%
を含有する第二の単量体成分100質量部を乳化重合して得られる共重合体(ii)と、を含み、
かつ、数平均粒子径を測定したときの値が50〜120nmである共重合体ラテックス組成物。 - 前記第一の単量体成分が、(e)エチレン性不飽和カルボン酸単量体1〜50質量%、及び(f)前記(a)単量体及び前記(e)単量体と共重合可能な他の単量体1〜50質量%(但し、(a)+(e)+(f)=100質量%)を更に含有する請求項1に記載の共重合体ラテックス組成物。
- 前記第二の単量体成分が、(g)前記(b)単量体、前記(c)単量体、及び前記(d)単量体と共重合可能な他の単量体5〜55質量%(但し、(b)+(c)+(d)+(g)=100質量%)を更に含有する請求項1または2に記載の共重合体ラテックス組成物。
- 前記重合体(i)の重量平均分子量が、3,000〜20,000である請求項1〜3のいずれか一項に記載の共重合体ラテックス組成物。
- 前記共重合体(ii)のガラス転移温度が、−100〜60℃の範囲に少なくとも1点存在し、かつ、前記共重合体(ii)は、示差熱量曲線において、転移領域の最低温度T1と最高温度T2との差(ΔT)が30℃以上である請求項1〜4のいずれか一項に記載の共重合体ラテックス組成物。
- (a)アミド基含有エチレン系不飽和単量体50〜100質量%を含有する第一の単量体成分を重合して重合体(i)を得、得られた前記重合体(i)0.1〜5質量部の存在下で、(b)脂肪族共役ジエン系単量体30〜70質量%、(c)シアン化ビニル単量体5〜40質量%、及び(d)エチレン性不飽和カルボン酸単量体0.1〜10質量%を含有する第二の単量体成分100質量部を乳化重合して、数平均粒子径を測定したときの値が50〜120nmである、前記重合体(i)と共重合体(ii)とを含む共重合体ラテックス組成物を得る共重合体ラテックス組成物の製造方法。
- 前記第一の単量体成分が、(e)エチレン性不飽和カルボン酸単量体1〜50質量%、及び(f)前記(a)単量体及び前記(e)単量体と共重合可能な他の単量体1〜50質量%(但し、(a)+(e)+(f)=100質量%)を更に含有する請求項6に記載の共重合体ラテックス組成物の製造方法。
- 前記第二の単量体成分が、(g)前記(b)単量体、前記(c)単量体、及び前記(d)単量体と共重合可能な他の単量体5〜55質量%(但し、(b)+(c)+(d)+(g)=100質量%)を更に含有する請求項6または7に記載の共重合体ラテックス組成物の製造方法。
- 前記重合体(i)の重量平均分子量が、3,000〜20,000である請求項6〜8のいずれか一項に記載の共重合体ラテックス組成物の製造方法。
- 前記共重合体(ii)のガラス転移温度が、−100〜60℃の範囲に少なくとも1点存在し、かつ、前記共重合体(ii)は、示差熱量曲線において、転移領域の最低温度T1と最高温度T2との差(ΔT)が30℃以上である請求項6〜9のいずれか一項に記載の共重合体ラテックス組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253550A JP2008106266A (ja) | 2006-09-29 | 2007-09-28 | 共重合体ラテックス組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006269684 | 2006-09-29 | ||
JP2007253550A JP2008106266A (ja) | 2006-09-29 | 2007-09-28 | 共重合体ラテックス組成物及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008106266A true JP2008106266A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39439890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007253550A Pending JP2008106266A (ja) | 2006-09-29 | 2007-09-28 | 共重合体ラテックス組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008106266A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63235593A (ja) * | 1987-03-24 | 1988-09-30 | ジェイエスアール株式会社 | 紙塗被組成物 |
JPS646195A (en) * | 1987-06-19 | 1989-01-10 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Paper coating composition |
JPH02210094A (ja) * | 1989-02-01 | 1990-08-21 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 紙塗被用共重合体ラテックスおよび紙塗被用組成物 |
JPH05222696A (ja) * | 1992-02-05 | 1993-08-31 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 紙塗工用組成物及び塗工紙 |
JPH1036458A (ja) * | 1996-07-30 | 1998-02-10 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 水性ポリマー組成物 |
JPH10204218A (ja) * | 1997-01-16 | 1998-08-04 | Jsr Corp | 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007253550A patent/JP2008106266A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63235593A (ja) * | 1987-03-24 | 1988-09-30 | ジェイエスアール株式会社 | 紙塗被組成物 |
JPS646195A (en) * | 1987-06-19 | 1989-01-10 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Paper coating composition |
JPH02210094A (ja) * | 1989-02-01 | 1990-08-21 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 紙塗被用共重合体ラテックスおよび紙塗被用組成物 |
JPH05222696A (ja) * | 1992-02-05 | 1993-08-31 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 紙塗工用組成物及び塗工紙 |
JPH1036458A (ja) * | 1996-07-30 | 1998-02-10 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 水性ポリマー組成物 |
JPH10204218A (ja) * | 1997-01-16 | 1998-08-04 | Jsr Corp | 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007162166A (ja) | 塗工板紙用組成物および塗工板紙 | |
JP2006152484A (ja) | 艶消し塗工紙用組成物及び艶消し塗工紙 | |
JP4123919B2 (ja) | 共重合体ラテックス及びその製造方法並びに紙塗工用組成物 | |
JP5347216B2 (ja) | 共重合体ラテックス及びその製造方法 | |
JP3829394B2 (ja) | 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 | |
JPH10204218A (ja) | 共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 | |
JP2008106266A (ja) | 共重合体ラテックス組成物及びその製造方法 | |
JP5103971B2 (ja) | 共重合体ラテックス組成物、紙塗工用組成物、及び塗工紙 | |
JP4806931B2 (ja) | 共重合体ラテックス及びその製造方法並びに紙塗工用組成物 | |
JP3177293B2 (ja) | 塗工紙用組成物及び塗工紙 | |
JPS60224895A (ja) | グラビア印刷紙用被覆組成物 | |
JP2006052365A (ja) | 共重合体ラテックス、共重合体ラテックスの製造方法、紙塗工用組成物及び塗工紙 | |
JP2005314834A (ja) | 塗工紙の製造方法及び塗工用組成物 | |
JP2745634B2 (ja) | 紙塗被用共重合体ラテックスおよび紙塗被用組成物 | |
JP4693146B2 (ja) | 中性新聞原紙用エコインキ印刷適性向上剤、新聞用紙、及びその製造方法 | |
JP2003277546A (ja) | 共重合体ラテックス | |
JP2003277448A (ja) | 共重合体ラテックス | |
JP2005256235A (ja) | 紙塗工用組成物及び塗工紙 | |
JP2004124312A (ja) | 紙塗工用共重合体ラテックスおよび紙塗工用組成物 | |
JP2003277544A (ja) | 共重合体ラテックス | |
JPS63196793A (ja) | ダブル塗工紙 | |
JP3543436B2 (ja) | 紙塗工用共重合体ラテックスの製造方法 | |
JP2003277545A (ja) | 共重合体ラテックス | |
JP2006037298A (ja) | 紙塗工用組成物及び塗工紙 | |
JP3842311B2 (ja) | 紙塗工用共重合体ラテックスの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20100319 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130516 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20130618 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |